説明

画像処理プログラム、画像処理システム、およびデジタルカメラ

【課題】ユーザの手を煩わせることなく、見本画像へ適切な名称を設定することが可能な画像処理装置、画像処理システム、およびデジタルカメラを提供する。
【解決手段】HDD104に記憶されている見本画像データに基づく見本画像を表示装置106へ表示する見本画像表示部111と、入力装置105による選択操作に応じて、見本画像データから選択された領域を抽出した部分画像データを含む中間データを作成する中間データ作成部114と、中間データの内容に基づいて名称データを作成する名称データ作成部115と、中間データと名称データとから成る色見本データを作成する色見本データ作成部116と、色見本データをHDD104に記憶させる色見本データ記憶部117と、HDD104に記憶された複数の色見本データを、各々の色見本データの内容に基づき複数のグループに分類する色見本データ分類部118とを備える画像処理装置100。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理プログラム、画像処理システム、およびデジタルカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
多数の画像から目的の画像を容易に検索するための技術が知られている。例えば特許文献1には、画像と共に、画像の一部を切り出した部分画像とユーザが指定した色名称とを記憶装置に記憶させる画像読み取り装置が記載されている。この画像読み取り装置は、画像を記憶する際、予め用意されている複数の色名称からユーザにより指定された色名称を合わせて記憶する。
【0003】
他方、画像の色調を補正する技術として、見本となる画像を別途用意する技術が知られている。例えば特許文献2には、スキャナで読み取った画像を見本としてメモリスロットから読み取った画像の色補正を行う画像処理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−36584号公報
【特許文献2】特開2009−60433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
色調補正などのために記憶された多数の見本画像へ画像毎に適切な名称を設定することは、ユーザにとって大きな負担であるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、記憶媒体に記憶されている見本画像データに基づく見本画像を表示装置へ表示する見本画像表示工程と、入力装置による表示された見本画像の一部の領域を選択する選択操作に応じて、見本画像データから領域に対応する部分を抽出した部分画像データを含む中間データを作成する中間データ作成工程と、中間データの内容に基づいて名称データを作成する名称作成工程と、中間データと名称データとから成る色見本データを作成する色見本作成工程と、色見本データを記憶媒体に記憶させる記憶工程と、記憶媒体に記憶された複数の色見本データを、各々の色見本データの内容に基づき複数のグループに分類する分類工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラムである。
請求項8に係る発明は、デジタルカメラと、デジタルカメラに接続可能な画像処理装置と、から成る画像処理システムであって、画像処理装置は、記憶媒体に記憶されている見本画像データに基づく見本画像を表示装置へ表示する見本画像表示手段と、入力装置による表示された見本画像の一部の領域を選択する選択操作に応じて、見本画像データから領域に対応する部分を抽出した部分画像データを含む中間データを作成する中間データ作成手段と、中間データの内容に基づいて名称データを作成する名称作成手段と、中間データと名称データとから成る色見本データを作成する色見本作成手段と、色見本データをデジタルカメラに送信する送信手段とを備え、デジタルカメラは、被写体を撮像し撮像信号を出力する撮像手段と、画像処理装置から送信される色見本データを受信する受信手段と、受信された色見本データに基づく色調補正処理を撮像信号に対して実行する色調補正手段とを備えることを特徴とする画像処理システムである。
請求項9に係る発明は、記憶媒体に記憶されている見本画像データに基づく見本画像を表示装置へ表示する見本画像表示手段と、入力装置による表示された見本画像の一部の領域を選択する選択操作に応じて、見本画像データから領域に対応する部分を抽出した部分画像データを含む中間データを作成する中間データ作成手段と、中間データの内容に基づいて名称データを作成する名称作成手段と、中間データと名称データとから成る色見本データを作成する色見本作成手段と、色見本データを記憶媒体に記憶させる記憶手段と、記憶媒体に記憶された複数の色見本データを、各々の色見本データの内容に基づき複数のグループに分類する分類手段と、を備えることを特徴とするデジタルカメラである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザの手を煩わせることなく、見本画像へ適切な名称を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】第1の実施の形態における画像処理装置の回路構成を示すブロック図である。
【図2】色見本登録画面を示す図である。
【図3】色変換テーブルの模式図である。
【図4】代表色から取得された色名称の例を示す図である。
【図5】色見本データの一覧表示画面を示す図である。
【図6】色調補正画面を示す図である。
【図7】色見本登録処理のフローチャートである。
【図8】色調補正処理のフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態に係る画像処理システムを示すブロック図である。
【図10】第3の実施の形態に係るデジタルカメラを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態における画像処理装置の回路構成を示すブロック図である。画像処理装置100は、制御回路101,フラッシュメモリ102,DRAM103,ハードディスクドライブ(HDD)104,入力装置105,および表示装置106を備える。制御回路101は、中央処理装置(CPU)およびその周辺回路を含む回路であり、画像処理装置100の各部の制御を行う。フラッシュメモリ102は、制御回路101が実行する所定の制御プログラムが記憶されている、不揮発性の記憶装置である。DRAM13は、制御プログラムが使用するデータを一時的に格納するために使用される記憶装置である。HDD104は大容量の記憶媒体であり、後述する各種のデータが格納されている。
【0010】
入力装置105はキーボードやマウスなどの各種の入力装置である。入力装置105は、ユーザの操作に応じて制御回路101へ操作信号を出力する。表示装置106は液晶モニタなどの各種の表示装置である。制御回路101が表示装置106へ画像信号を出力すると、表示装置106は当該画像信号に対応する画像を画面に表示する。
【0011】
制御回路101は、見本画像表示部111,編集画像表示部112,色見本シンボル表示部113,中間データ作成部114,名称データ作成部115,色見本データ作成部116,色見本データ記憶部117,色見本データ分類部118,色調補正部119,および色見本データ検索部120を有する。これらの各機能部は、制御回路101がフラッシュメモリ102に記憶されている所定の制御プログラムを実行することにより、ソフトウェア的に実現される。
【0012】
画像処理装置100は、主に2つの処理を実行する。1つ目は色見本データ(以下、色見本と略称することがある)を登録する色見本登録処理であり、2つ目は登録されている色見本データを用いて画像データの色調を補正する色調補正処理である。制御回路101が有する各機能部のうち、見本画像表示部111,中間データ作成部114,名称データ作成部115,色見本データ作成部116,色見本データ記憶部117,および色見本データ分類部118は色見本登録処理を実行するための機能部である。また、編集画像表示部112,色見本シンボル表示部113,色調補正部119,および色見本データ検索部120は、色調補正処理を実行するための機能部である。以下、各処理の内容と関連する各機能部の働きについて、色見本登録処理、色調補正処理の順に説明する。
【0013】
(色見本登録処理の説明)
色見本登録処理は、画像処理装置100へ色見本を登録する処理である。大容量の記憶媒体であるHDD104には、複数の見本画像ファイルが記憶されている。色見本登録処理において、ユーザはまずこれら複数の見本画像ファイルから、色見本の登録に用いる見本画像ファイルを1つ選択する。見本画像ファイルが選択されたことに応じて、制御回路101は表示装置106に色見本登録処理の主画面である色見本登録画面を表示する。
【0014】
本実施形態において見本画像ファイルとは、見本画像データと当該見本画像データに関する各種情報が含まれたファイルである。見本画像データとは、例えばJPEG等の所定の型式の画像ファイルである。当該見本画像データに関する各種情報とは、例えば見本画像データのシーン情報、撮影場所情報、日時情報等である。シーン情報は、見本画像データの一部領域を表す座標データと、当該領域のシーン名称とのペアを1つ以上含むデータである。各々のペアは例えば「空」、「海」など、当該見本画像データの特定領域がどのようなシーンの画像であるのかを表している。シーン情報は例えば見本画像データを作成する撮像装置が、公知のシーン解析技術で見本画像データを解析することにより作成する。なお、以下の説明では、個々のペアを指してシーン情報と称することがある。撮影場所情報は、例えば撮影場所の経度および緯度を表す情報である。
【0015】
図2は、色見本登録画面を示す図である。色見本登録画面は、色情報表示領域21と、シーン情報表示領域22と、見本画像表示領域23とを含む。当初、色情報表示領域21には何も表示されない。シーン情報表示領域22には、制御回路101により、見本画像ファイルに含まれているシーン名称の一覧が表示される。例えば図2では、「山」、「空」という2つのシーン名称がシーン情報表示領域22に表示されている。見本画像表示領域23には、見本画像表示部111により見本画像が表示される。見本画像表示部111は、ユーザが選択した見本画像ファイルに含まれる見本画像データに基づき、表示装置106に見本画像を表示させる。
【0016】
色見本登録画面において、ユーザは見本画像全体から任意の矩形領域を選択することが可能である。以下、この矩形領域を選択領域と呼ぶ。選択領域の指定には、入力装置105が用いられる。例えば入力装置105がマウスであれば、ユーザは見本画像表示領域23上でドラッグ操作を行うことにより、選択領域を指定することができる。選択領域は見本画像表示部111により、見本画像表示領域23上の他の領域とは異なる様態で描画される。例えば図2では、選択領域Sが破線で囲まれると共に、斜線で塗りつぶされた様態で表示されている。
【0017】
選択領域が指定されると、中間データ作成部114は中間データを作成する。中間データとは、見本画像データから選択領域Sに対応する部分を抽出した部分画像データと、見本画像データを縮小した縮小画像データと、見本画像データのシーン情報と、見本画像データの撮影場所情報と、見本画像データの撮影日時情報と、から成るデータである。中間データ作成部114はこれらのデータを、ユーザにより選択された見本画像ファイルから作成し、DRAM103に記憶させる。
【0018】
中間データ作成部114により中間データが作成されると、次に名称データ作成部115が名称データを作成する。名称データとは、選択領域Sに含まれる色を表す文字列である。名称データは、ユーザが各色を識別可能な名称であることが望ましい。本実施形態の名称データ作成部115は、中間データに含まれる部分画像データと、シーン情報と、撮影日時情報と、に基づいて名称データを作成する。
【0019】
図3は、色変換テーブルの模式図である。色変換テーブルは、特定の色をその色の名称に変換するためのテーブルである。本実施形態では、色変換テーブルは色番号テーブルと色名称テーブル32とを含む。色番号テーブルは、特定の範囲の色に1から始まる番号を割り当てたテーブルである。具体的には、図3に示すように、色相環31を個別の領域C1,C2,C3,…に分割し(計64領域)、それぞれの領域に対し1から始まる番号を割り当てている。色名称テーブル32は、色番号テーブルで割り当てた各番号に対応する名称が記憶されているテーブルである。つまり、色番号テーブルと色名称テーブル32とを用いれば、特定の色からその色に対応する色名称を取得することができる。
【0020】
名称データ作成部115は、部分画像データを公知の平滑化処理により平滑化する。そして、平滑化された部分画像データの色相、彩度、および明度を算出する。そして、これらの色相、彩度、および明度に対応する番号を色番号テーブルから検索する。名称データ作成部115はその後、色名称テーブル32を参照し、検索された番号に対応する色名称を取得する。なお、名称データ作成部115が色相、彩度、および明度を算出すると、制御回路101は色情報表示領域21に、算出された色相、彩度、および明度の値を表示する。
【0021】
名称データ作成部115は更に、選択領域Sに対応するシーン情報を特定する。例えば図2では、選択領域Sが見本画像全体のうち空の領域に含まれているので、「空」というシーン名称を持つシーン情報が特定される。制御回路101はこれに応じて、特定されたシーン情報に対応するシーン名称を強調表示する。例えば図2では、選択領域Sが見本画像全体のうち空の領域に含まれているので、「空」というシーン名称が強調表示されている。なお、複数のシーン情報に対応する領域に選択領域Sが跨って存在する場合には、それら複数の領域のうち最も面積の大きな領域に対応するシーン情報のシーン名称を強調表示すればよい。
【0022】
図4は、代表色から取得された色名称の例を示す図である。制御回路101は、選択領域Sの代表色の色相、彩度、および明度を色情報表示領域21に表示する。図4では、選択領域Sの代表色は色相190°、彩度60%、明度90%の色である。名称データ作成部115はこれらの情報を用いて、色番号テーブルから番号「8」を取得する。その後、色名称テーブル32において、番号「8」に関連付けられている色名称「浅葱色」を取得する。名称データ作成部115は、選択領域Sに対応するシーン名称と、上記のようにして取得された色名称を表す文字列と、撮影日時を表す文字列と、を連結した文字列を、名称データとしてDRAM103に記憶させる。例えばシーン名称が「空」、色名称が「浅葱色」、撮影日時が「2010/03/01 12:00:00」であった場合には、名称データは「空 浅葱色 2010/03/01 12:00:00」となる。
【0023】
中間データおよび名称データが作成されると、色見本データ作成部116はこれら2つのデータから成る色見本データを作成し、DRAM103に記憶させる。つまり、色見本データには部分画像データと、シーン情報と、撮影場所情報と、撮影日時情報と、名称データと、が含まれる。なお、これら以外のデータが色見本データに含まれていてもよい。
【0024】
色見本データが作成されると、色見本データ記憶部117がDRAM103内の色見本データをHDD104に記憶させる。HDD104に色見本データが記憶されたことをもって、画像処理装置100に色見本が登録される。以上が、色見本登録処理である。なお、ユーザは上述した色見本登録処理を複数回繰り返し実行させることができる。
【0025】
新たな色見本が登録されると、色見本データ分類部118がその色見本をグループに分類する分類処理を実行する。各々のグループはグループ名称を備える。色見本データ分類部118は、分類対象の色見本データの名称データから、撮影日時を表す文字列を取り除き、登録先のグループ名称とする。例えば、名称データが「空 浅葱色 2010/03/01 12:00:00」であった場合、登録先のグループ名称は「空 浅葱色」となる。この「空 浅葱色」というグループ名称を備えるグループには、同様に「空 浅葱色」から始まる名称データを備える色見本データが分類される。グループに関する情報はすべてHDD104に記憶される。
【0026】
図5は、色見本データの一覧表示画面を示す図である。制御回路101は、HDD104に記憶されている色見本データを、グループ毎に一覧表示する機能を備える。一覧表示画面51の画面左側の領域52には、グループの一覧が表示される。例えば図5では、「Sky Blue」というグループ名称を備えたグループG1,「Marine Blue」というグループ名称を備えたグループG2,および「Mountain Green」というグループ名称を備えたグループG3がそれぞれ表示されている。ユーザがこれらの各グループからいずれか1つを選択すると、一覧表示画面51の画面右側の領域53に、当該グループに属する色見本データの色見本シンボルが制御回路101により一覧表示される。例えば図5では、グループG1に属する色見本データの色見本シンボル53,54,55がそれぞれ表示されている。
【0027】
(色調補正処理の説明)
色調補正処理は、編集画像の色調を補正する処理である。大容量の記憶媒体であるHDD104には、複数の編集画像ファイルが記憶されている。色調補正処理において、ユーザはまずこれら複数の編集画像ファイルから、色調を補正したい編集画像ファイルを1つ選択する。編集画像ファイルが選択されたことに応じて、制御回路101は表示装置106に色調補正処理の主画面である色調補正画面を表示する。
【0028】
図6は、色調補正画面を示す図である。色調補正画面50は、色見本シンボル表示領域61と、編集画像表示領域62とを含む。色見本シンボル表示領域61には、色見本シンボル表示部113により、HDD104に記憶されている1つ以上の色見本データにそれぞれ対応する色見本シンボルが表示される。本実施形態において色見本シンボルとは、色見本データに含まれている縮小画像データに基づく縮小画像である。例えば図6には、3つの色見本データにそれぞれ対応する色見本シンボル63,64,65が表示されている。
【0029】
編集画像表示領域62には、編集画像表示部112により編集画像が表示される。編集画像表示部112は、ユーザが選択した編集画像ファイルに含まれる編集画像データに基づき、表示装置106に編集画像を表示させる。
【0030】
ユーザにより編集画像ファイルが選択されると、まず色見本データ検索部120が、HDD104に記憶されている1つ以上の色見本データから、当該編集画像ファイルに対応する色見本データを検索する。具体的には、まず当該編集画像ファイルに含まれているシーン情報と、撮影日時情報と、を読み出す。次に、全ての色見本データのうち、当該編集画像ファイルのシーン情報と同一のシーン情報を含む色見本データを検索する。例えば、当該編集画像ファイルが「空」、「山」、「海」という3つのシーン情報を含んでいるとき、これら3つのシーン情報のいずれかを含む色見本データが検索される。最後に、検索された色見本データから、撮影日時が当該編集画像ファイルと同一の時間帯に属している色見本データを検索する。例えば「5時から11時」、「11時から17時」、「17時から23時」、「23時から5時」という4つの時間帯において、色見本データの撮影日時情報と編集画像ファイルの撮影日時情報が同一の時間帯に属している場合にのみ、その色見本データが検索される。
【0031】
なお、部分画像データに対応するシーン情報が当該編集画像ファイルに含まれている色見本データのみを検索するようにしてもよい。例えば上記の例において、「空」というシーン情報を含んでいる色見本データであっても、当該色見本データの部分画像データが「空」とされた領域の外から抽出されていた場合には、この色見本データを除外するようにしてもよい。
【0032】
色見本シンボル表示部113は、上述のようにして色見本データ検索部120により検索された色見本データに対応する色見本シンボルを色見本シンボル表示領域61に表示する。なお、色見本シンボル表示部113は、このようにして検索された色見本データに対応する色見本シンボルを、色見本データのグループ毎に表示する。すなわち、各々の色見本シンボルを、当該色見本データが属しているグループ毎に表示し、各色見本が同一のグループに属しているか否かを視認可能にする。
【0033】
色調補正画面において、ユーザは任意の色見本シンボルを選択することが可能である。例えば入力装置105がマウスであれば、ユーザは任意の色見本シンボルを編集画像表示領域62にドラッグすることにより、当該色見本シンボルを選択する。色見本シンボルをドラッグしているとき、制御回路101はドラッグされている色見本シンボル上に、当該色見本シンボルに対応する部分画像データに基づく部分画像66を表示する。
【0034】
色見本シンボルが編集画像表示領域62にドロップされると、色調補正部119が編集画像データの色調を補正する。具体的には、編集画像データ全体のうち、色見本シンボルに対応するシーン情報と同一のシーン情報を備えた領域について、その色合いを色見本シンボルに対応する部分画像データの色合いと同一にする。この処理には2画像間の色調を調整する公知の画像処理を用いればよい。以上が色調補正処理の内容である。
【0035】
図7は、色見本登録処理のフローチャートである。図7に示す処理は、制御回路101がフラッシュメモリ102に記憶されている所定の制御プログラムを読み込んで実行することにより実行される。まずステップS10では、見本画像表示部111が、HDD104に記憶されている見本画像データに基づく見本画像を表示装置106に表示する。ステップS20では、入力装置105に、見本画像の一部の領域である選択領域を選択する選択操作が入力される。ステップS30では、中間データ作成部114が、ステップS20において入力された選択操作に応じて、見本画像データから選択領域に対応する部分を抽出した部分画像データを含む中間データを作成する。
【0036】
ステップS40では、名称データ作成部115が、ステップS30において作成された中間データから色相、彩度、および明度を算出する。ステップS50では、名称データ作成部115が、ステップS40において算出された色相、彩度、および明度と、ステップS30において作成された中間データに含まれるシーン情報および撮影日時情報と、に基づいて名称データを作成する。ステップS60では、色見本データ作成部116が、ステップS30において作成された中間データと、ステップS50において作成された名称データと、から成る色見本データを作成する。
【0037】
ステップS70では、色見本データ記憶部117が、ステップS60において作成された色見本データをHDD104に記憶させる。ステップS80では、色見本データ分類部118が、ステップS70においてHDD104に記憶された色見本データに基づき、当該色見本データが属するべきグループ名称を決定する。ステップS90では、色見本データ分類部118が、ステップS70においてHDD104に記憶された色見本データを、ステップS80において決定されたグループ名称を備えるグループに分類する。
【0038】
図8は、色調補正処理のフローチャートである。図8に示す処理は、制御回路101がフラッシュメモリ102に記憶されている所定の制御プログラムを読み込んで実行することにより実行される。まずステップS110では、編集画像表示部112が、HDD104に記憶されている編集画像データに基づく編集画像を表示装置106に表示する。ステップS120では、色見本データ検索部120が、編集画像ファイルからシーン情報および撮影日時情報を取得する。ステップS130では、色見本データ検索部120が、HDD104に記憶された複数の色見本データから、ステップS120で取得したシーン情報および撮影日時情報に基づき色見本データを検索する。
【0039】
ステップS140では、色見本シンボル表示部113が、HDD104に記憶された複数の色見本データのうちステップS130において検索された色見本データに対応する色見本シンボルを表示する。ステップS150では、入力装置105に、ステップS140において表示された色見本シンボルからいずれか1つを選択する色見本シンボルの選択操作が入力される。ステップS160では、色調補正部119が、選択された色見本シンボルに対応する色見本データに基づく色調補正を編集画像データに対して実行する。
【0040】
上述した第1の実施の形態による画像処理装置によれば、次の作用効果が得られる。
(1)中間データ作成部114は、見本画像データから選択領域に対応する部分を抽出した部分画像データを含む中間データを作成する。名称データ作成部115はこの中間データの内容に基づいて名称データを作成し、色見本データ作成部116がこのようにして作成された中間データと名称データとから成る色見本データを作成する。このようにしたので、ユーザの手を煩わせることなく、色見本へ適切な名称を設定することができる。
【0041】
(2)色見本データ分類部118が、HDD104に記憶された複数の色見本データを、各々の色見本データの内容に基づき複数のグループに分類する。このようにしたので、ユーザは色見本データを多数登録した場合であっても、適切な色見本データを容易に選択可能となる。
【0042】
(3)色見本シンボル表示部113がHDD104に記憶された複数の色見本データにそれぞれ対応する色見本シンボルを一覧表示し、色調補正部119は入力装置105による色見本シンボルのうちいずれか1つを選択する操作に応じて当該色見本シンボルに対応する色見本データに基づく色調補正を編集画像データに対して実行する。このようにしたので、適切な色見本データの選択および編集画像データの色調補正を容易に行うことができる。
【0043】
(4)中間データ作成部114は中間データに見本画像データを縮小した縮小画像データを含め、色見本シンボル表示部113は縮小画像データを色見本シンボルとして表示する。このようにしたので、特定の色見本データを発見することが容易になる。
【0044】
(5)名称データ作成部115は、部分画像データに含まれる色と、シーン情報と、前記撮影日時情報と、に基づいて名称データを作成する。このようにしたので、複数の色見本データに同一もしくは類似の名称データが付加されることを回避することができる。
【0045】
(6)名称データ作成部115は、部分画像データに含まれる色と、シーン情報と、前記撮影日時情報と、に基づいて名称データを作成し、色見本データ分類部118は、名称データに基づいて色見本データを分類する。このようにしたので、多数の色見本データが存在する場合であっても適切に色見本データを管理することができる。
【0046】
(7)色見本データ検索部120は、HDD104に記憶された複数の色見本データから、編集画像データのシーン情報と、編集画像データの撮影日時情報と、に基づいて色見本データを検索し、色見本シンボル表示部113は、HDD104に記憶された複数の色見本データのうち、色見本データ検索部120により検索された色見本データに対応する色見本シンボルを表示する。このようにしたので、色調補正処理を実行する際に不適切な色見本シンボルが表示されることがない。
【0047】
(第2の実施の形態)
図9は、第2の実施の形態に係る画像処理システムを示すブロック図である。この画像処理システムは、デジタルカメラ300と、デジタルカメラ300に接続可能な画像処理装置200と、から構成される。
【0048】
画像処理装置200は、第1の実施の形態に係る画像処理装置100に加えて、新たにデジタルカメラ300と接続可能な外部インタフェース(I/F)207を備えている。また、制御回路201は、第1の実施の形態における制御回路101に加えて、新たに外部I/F207を介してデジタルカメラ300に色見本データを送信する色見本データ送信部221を備えている。なお、第1の実施の形態と同一の回路や装置等については、第1の実施の形態と同一の符号を付し、説明を省略する。
【0049】
デジタルカメラ300は、カメラ制御回路301,撮像光学系302,撮像祖師303,フラッシュメモリ304,DRAM305,入力装置306,外部I/F307,メモリカードI/F308,LCD駆動回路310,および液晶モニタ311を備える。カメラ制御回路301は、CPUおよびその周辺回路を含む回路であり、デジタルカメラ300の各部の制御を行う。撮像光学系302は、被写体像を撮像素子303の撮像面に結像させる光学系である。撮像素子303は例えばCCDやCMOSなどの固体撮像素子であり、撮像面に結像された被写体像を撮像し撮像信号を出力する。フラッシュメモリ304は、カメラ制御回路301が実行する所定のカメラ制御プログラムが記憶されている、不揮発性の記憶装置である。DRAM305は、カメラ制御プログラムが使用するデータを一時的に格納するために使用される記憶装置である。
【0050】
外部I/F307は、画像処理装置200と接続可能なインタフェースである。メモリカードI/F308は、可搬記憶媒体であるメモリカード309を挿抜可能なインタフェースである。カメラ制御回路301はメモリカードI/F308を介して、メモリカード309に各種データを書き込んだり、メモリカード309から各種データを読み込むことができる。LCD駆動回路310は液晶モニタ311を駆動するための回路である。カメラ制御回路301はLCD駆動回路310に画像信号を出力することにより、液晶モニタ311に任意の画像を表示することができる。
【0051】
カメラ制御回路301は、色見本データ受信部321,および色調補正部322を有する。これらの各機能部は、カメラ制御回路301がフラッシュメモリ304に記憶されている所定のカメラ制御プログラムを実行することにより、ソフトウェア的に実現される。
【0052】
色見本データ受信部321は、外部I/F307を介して、画像処理装置200から送信される色見本データを受信する。受信された色見本データはDRAM305に記憶される。色調補正部322は、第1の実施の形態における色調補正部119と同様に、受信された色見本データに基づき撮像素子303から出力される撮像信号の色調を補正する。カメラ制御回路301は、色調補正部322により色調を補正された撮像信号から公知の手法により画像データを作成し、メモリカード309に記憶させる。
【0053】
上述した第2の実施の形態による画像処理システムによれば、第1の実施の形態による画像処理装置で得られる作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
(1)デジタルカメラ300は、被写体を撮像し撮像信号を出力する撮像素子303と、画像処理装置200から送信される色見本データを受信する外部I/F307と、受信された色見本データに基づく色調補正を撮像信号に対して実行する色調補正部322とを備える。このようにしたので、撮影時に直ちに色調補正が実行され、ユーザが色調補正のための各種操作を行う必要が無くなる。
【0054】
(第3の実施の形態)
図10は、第3の実施の形態に係るデジタルカメラを示すブロック図である。なお、第2の実施の形態に係るデジタルカメラ300と同一の回路や装置等については、第2の実施の形態と同一の符号を付し、説明を省略する。デジタルカメラ400は、カメラ制御回路401,撮像光学系302,撮像素子303,DRAM304,フラッシュメモリ405,入力装置306,メモリカードI/F308,LCD駆動回路310,および液晶モニタ311を備える。
【0055】
カメラ制御回路401は、第1の実施の形態に係る制御回路101と同様に、見本画像表示部111,編集画像表示部112,色見本シンボル表示部113,中間データ作成部114,名称データ作成部115,色見本データ作成部116,色見本データ記憶部117,色見本データ分類部118,色調補正部119,および色見本データ検索部120を有する。これらの各機能部は、カメラ制御回路401がフラッシュメモリ405に記憶されている所定のカメラ制御プログラムを実行することにより、ソフトウェア的に実現される。
【0056】
すなわち、本実施形態に係るデジタルカメラ400は、第1の実施の形態に係る画像処理装置100と同様に、色見本登録処理と色調補正処理とを実行することができる。ユーザはこれらの処理を、メモリカード309に記憶されている見本画像ファイルおよび編集画像ファイルに対して適用することが可能である。
【0057】
上述した第3の実施の形態によるデジタルカメラによれば、第1の実施の形態による画像処理装置で得られる作用効果と同様の作用効果が得られる。
【0058】
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
【0059】
(変形例1)
見本画像データ、編集画像データ、および色見本データは、画像処理装置100のHDD104以外の記憶領域に存在していてもよい。例えば画像処理装置100に有線や無線による通信機能を付加し、通信先の装置等に上記のデータを記憶させてもよい。
【0060】
(変形例2)
色見本シンボルは縮小画像以外のシンボルであってもよい。例えば、部分画像データを平滑化して得られた色で塗りつぶされた所定の大きさの四角形であってもよいし、所定のアイコンであってもよい。
【0061】
(変形例3)
中間データ作成部114が、見本画像データのシーン情報と、撮影場所情報と、撮影日時情報と、以外のデータを中間データに含めるようにしてもよい。また、色見本データ作成部116が、中間データおよび名称データ以外のデータを色見本データに含めるようにしてもよい。このようにして色見本データに含まれるようになった各データは、色見本データ分類部118,色調補正部119,および色見本データ検索部120が各種処理に利用することが可能である。
【0062】
(変形例4)
名称データ作成部115が、撮影場所情報に基づいて名称データを作成するようにしてもよい。例えば、撮影場所情報から「北海道」、「東京」などの特定の地名を決定し、当該地名を名称データに含めるようにしてもよい。また、色見本データ分類部118が同様に地名に基づいてグループへの分類を行うようにしてもよい。
【0063】
(変形例5)
名称データ作成部115が、撮影日時情報を、第1の実施の形態において説明した方法とは異なる方法で利用するようにしてもよい。例えば、時間帯ではなく「春」や「夏」などの季節に基づいて名称データを作成するようにしてもよい。また、色見本データ分類部118が同様に季節に基づいてグループへの分類を行うようにしてもよい。
【0064】
(変形例6)
色見本データ分類部118が、より細かく色見本データを分類するようにしてもよい。例えば、グループへの分類を色名称、撮影場所、撮影日毎の階層ごとに行うようにしてもよい。また、グループに分類するのではなく、色名称や撮影場所、撮影日などに対応するタグを各色見本データに付与するようにし、色見本データ検索部120がタグに基づく検索を行うようにしてもよい。
【0065】
(変形例7)
名称データ作成部115が、1つの色見本データについて複数の名称データを作成するようにしてもよい。例えば、色名称テーブル32から抽出された色名称と、シーン名称と、撮影場所を表す地名と、撮影日が属する季節と、撮影時刻が属する時間帯(「昼」、「夜」など)と、から無作為にいくつかの文字列を選択し、それらの文字列を連結することにより複数パターンの名称データを作成するようにしてもよい。このようにして作成された複数の名称データからは1つの名称データだけが選択され当該色見本データに付与される。この選択は、ユーザに複数の名称データを提示して選択させるようにしてもよいし、名称データ作成部115が自動的に選択するようにしてもよい。
【0066】
(変形例8)
第2の実施の形態において、画像処理装置200からデジタルカメラ300に色見本データを送信する際に、色見本データの一部のデータのみを送信するようにしてもよい。例えば、縮小画像データから算出された色相、彩度、および明度の値と、名称データと、のみを送信し、これ以外のデータを送信しないようにしてもよい。また、ユーザによる指示なしに、デジタルカメラ300が撮影画像の色調を自動的に補正するようにしてもよい。
【0067】
(変形例9)
第3の実施の形態において、デジタルカメラ400に登録された色見本データを、第2の実施の形態に係る画像処理装置200に送信することができるようにしてもよい。この場合、画像処理装置200に送信された色見本データは画像処理装置200に新たに登録されたものとみなし、画像処理装置200で実行される色調補正処理に利用することが可能となる。
【0068】
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0069】
100,200…画像処理装置、101,201…制御回路、104…ハードディスクドライブ、105,306…入力装置、106…表示装置、111…見本画像表示部、112…編集画像表示部、113…色見本シンボル表示部、114…中間データ作成部、115…名称データ作成部、116…色見本データ作成部、117…色見本データ記憶部、118…色見本データ分類部、119,322…色調補正部、120…色見本データ検索部、221…色見本データ送信部、300,400…デジタルカメラ、301,401…カメラ制御回路、309…メモリカード、311…液晶モニタ、321…色見本データ受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶媒体に記憶されている見本画像データに基づく見本画像を表示装置へ表示する見本画像表示工程と、
入力装置による前記表示された見本画像の一部の領域を選択する選択操作に応じて、前記見本画像データから前記領域に対応する部分を抽出した部分画像データを含む中間データを作成する中間データ作成工程と、
前記中間データの内容に基づいて名称データを作成する名称作成工程と、
前記中間データと前記名称データとから成る色見本データを作成する色見本作成工程と、
前記色見本データを前記記憶媒体に記憶させる記憶工程と、
前記記憶媒体に記憶された複数の前記色見本データを、各々の色見本データの内容に基づき複数のグループに分類する分類工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記記憶媒体に記憶されている編集画像データに基づく編集画像を前記表示装置へ表示する編集画像表示工程と、
前記記憶媒体に記憶された前記複数の色見本データにそれぞれ対応する色見本シンボルを一覧表示する色見本表示工程と、
前記入力装置による前記複数の色見本シンボルのうちいずれか1つの色見本シンボルを選択する操作に応じて、該色見本シンボルに対応する前記色見本データに基づく色調補正処理を前記編集画像データに対して実行する色調補正工程とを更に備えることを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記中間データ作成工程は、前記中間データに前記見本画像データを縮小した縮小画像データを含め、
前記色見本表示工程は、前記縮小画像データを前記色見本シンボルとして表示することを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記中間データ作成工程は、前記見本画像データのシーン情報と、前記見本画像データの撮影場所情報と、前記見本画像データの撮影日時情報と、のうち少なくとも1つを前記中間データに含めることを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項5】
請求項4に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記名称作成工程は、前記部分画像データに含まれる色と、前記シーン情報と、前記撮影場所情報と、前記撮影日時情報と、のうち少なくとも1つに基づいて前記名称データを作成することを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項6】
請求項4または5に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記分類工程は、前記名称データと、前記部分画像データに含まれる色と、前記シーン情報と、前記撮影場所情報と、前記撮影日時情報と、のうち少なくとも1つに基づいて前記色見本データを分類することを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項7】
請求項4〜6のいずれか一項に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記記憶媒体に記録された前記複数の色見本データから、前記編集画像データのシーン情報と、前記編集画像データの撮影場所情報と、前記編集画像データの撮影日時情報と、のうち少なくとも1つに基づいて前記色見本データを検索する検索工程を更に備え、
前記色見本表示工程は、前記記憶媒体に記憶された前記複数の色見本データのうち、前記検索工程により検索された前記色見本データに対応する前記色見本シンボルを表示することを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項8】
デジタルカメラと、前記デジタルカメラに接続可能な画像処理装置と、から成る画像処理システムであって、
前記画像処理装置は、記憶媒体に記憶されている見本画像データに基づく見本画像を表示装置へ表示する見本画像表示手段と、入力装置による前記表示された見本画像の一部の領域を選択する選択操作に応じて、前記見本画像データから前記領域に対応する部分を抽出した部分画像データを含む中間データを作成する中間データ作成手段と、前記中間データの内容に基づいて名称データを作成する名称作成手段と、前記中間データと前記名称データとから成る色見本データを作成する色見本作成手段と、前記色見本データを前記デジタルカメラに送信する送信手段とを備え、
前記デジタルカメラは、被写体を撮像し撮像信号を出力する撮像手段と、前記画像処理装置から送信される前記色見本データを受信する受信手段と、前記受信された色見本データに基づく色調補正処理を前記撮像信号に対して実行する色調補正手段とを備えることを特徴とする画像処理システム。
【請求項9】
記憶媒体に記憶されている見本画像データに基づく見本画像を表示装置へ表示する見本画像表示手段と、
入力装置による前記表示された見本画像の一部の領域を選択する選択操作に応じて、前記見本画像データから前記領域に対応する部分を抽出した部分画像データを含む中間データを作成する中間データ作成手段と、
前記中間データの内容に基づいて名称データを作成する名称作成手段と、
前記中間データと前記名称データとから成る色見本データを作成する色見本作成手段と、
前記色見本データを前記記憶媒体に記憶させる記憶手段と、
前記記憶媒体に記憶された複数の前記色見本データを、各々の色見本データの内容に基づき複数のグループに分類する分類手段と、
を備えることを特徴とするデジタルカメラ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−205504(P2011−205504A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−72122(P2010−72122)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】