説明

画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

【課題】立体視画像を有するコンテンツを簡易に作成することが可能な、新規かつ改良された画像処理装置を提供する。
【解決手段】複数の平面画像を作成し、作成された複数の平面画像のそれぞれに奥行き方向の仮想的な距離を設定する。その作成された複数の平面画像に設定された仮想的な距離に基づいて、それぞれの平面画像中のオブジェクトの空間位置を設定した立体視画像に変換した立体視画像のデータを得る。そして、複数の平面画像を作成する編集画面を表示する。その編集画面は、複数の平面画像を個別又は重畳して表示させると共に、平面画像のそれぞれにタブを付与して表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関し、特に立体視画像を生成させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザに立体的な画像として知覚させることができる画像(立体視画像:いわゆる3D画像)を表示する映像表示装置が発売され、普及し始めている(例えば特許文献1参照)。そのような立体視画像を表示できる装置としては、テレビジョン受像機その他の映像表示装置に限られず、パーソナルコンピュータにおいても、立体視画像を表示することができるものが存在する。
【0003】
パーソナルコンピュータで動作するアプリケーションの中には、立体視画像を有するコンテンツを生成することが可能なものがある。そのようなアプリケーションでコンテンツを生成することで、ユーザはそのコンテンツを所定の方法で閲覧すると、コンテンツに含まれる画像を立体的な画像として知覚することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−210712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の立体視画像を有するコンテンツの作成は、専用のソフトウェアを用いて位置関係を設定するなどして行わなければならず、エンドユーザにとっては、そのようなコンテンツを作成するのは非常に困難であるという問題があった。
【0006】
本開示は、立体視画像を有するコンテンツを簡易に作成することが可能な、新規かつ改良された画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の画像処理装置は、複数の平面画像を作成し、作成された複数の平面画像のそれぞれに奥行き方向の仮想的な距離を設定する画像作成部を備える。
そして、画像作成部で作成された複数の平面画像に設定された仮想的な距離に基づいて、それぞれの平面画像中のオブジェクトの空間位置を設定した立体視画像に変換する立体視画像変換部を備える。
また、立体視画像変換部で変換された立体視画像のデータを出力する立体視画像生成部を備える。
さらに、画像作成部で作成された複数の平面画像を個別又は重畳して表示させると共に、平面画像のそれぞれにタブを付与して表示させる編集画面の表示データを生成する編集画面生成部を備える。
さらにまた、編集画面生成部で生成された編集画面内の画像の作成又は編集の操作を受け付ける入力部とを備える。
【0008】
本開示の画像処理方法は、画像作成ステップと、立体視画像変換ステップと、立体視画像生成ステップと、編集画面生成ステップと、入力ステップとを備える。
画像作成ステップは、複数の平面画像を作成し、作成された複数の平面画像のそれぞれに奥行き方向の仮想的な距離を設定する。
立体視画像変換ステップは、画像作成ステップで作成された複数の平面画像に設定された仮想的な距離に基づいて、それぞれの平面画像中のオブジェクトの空間位置を設定した立体視画像に変換する。
立体視画像生成ステップは、立体視画像変換ステップで変換された立体視画像のデータを出力する。
編集画面生成ステップは、画像作成ステップで作成された複数の平面画像を個別又は重畳して表示させると共に、平面画像のそれぞれにタブを付与して表示させる編集画面の表示データを生成する。
入力ステップは、編集画面生成ステップで生成された編集画面内の画像の作成又は編集の操作を受け付ける。
【0009】
本開示のプログラムは、画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、画像作成ステップと、立体視画像変換ステップと、立体視画像生成ステップと、編集画面生成ステップと、入力ステップとを実行する。
画像作成ステップは、複数の平面画像を作成し、作成された複数の平面画像のそれぞれに奥行き方向の仮想的な距離を設定する。
立体視画像変換ステップは、画像作成ステップで作成された複数の平面画像に設定された仮想的な距離に基づいて、それぞれの平面画像中のオブジェクトの空間位置を設定した立体視画像に変換する。
立体視画像生成ステップは、立体視画像変換ステップで変換された立体視画像のデータを出力する。
編集画面生成ステップは、画像作成ステップで作成された複数の平面画像を個別又は重畳して表示させると共に、平面画像のそれぞれにタブを付与して表示させる編集画面の表示データを生成する。
入力ステップは、編集画面生成ステップで生成された編集画面内の画像の作成又は編集の操作を受け付ける。
【0010】
本開示によると、複数の平面画像を適切に表示させて、ユーザが所望の立体視画像を簡単な操作で生成して表示させることができる。
【発明の効果】
【0011】
本開示によると、立体視画像を有するコンテンツを簡易に作成することが可能な、新規かつ改良された画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本開示の一実施の形態による画像処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本開示の一実施の形態による編集画面の例(全レイヤを表示した例)を示す説明図である。
【図3】本開示の一実施の形態による各レイヤの画像例を示す説明図である。
【図4】本開示の一実施の形態による深度表示画面の例を示す説明図である。
【図5】複数のレイヤの画像から立体視画像への変換の概念を示す説明図である。
【図6】複数のレイヤの画像から立体視画像への変換状態を示す説明図である。
【図7】複数のレイヤの画像から立体視用の左右のチャンネルの画像への変換例を示す説明図である。
【図8】複数のレイヤの画像から生成される立体視画像の例を示す説明図である。
【図9】仮想ディスプレイ面よりも手前を仮想位置としたレイヤがある場合の変換状態を示す説明図である。
【図10】仮想ディスプレイ面よりも手前を仮想位置としたレイヤがある場合の立体視画像の例を示す説明図である。
【図11】本開示の一実施の形態による編集画面表示処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図12】本開示の一実施の形態による編集画面の例(第3レイヤを表示した例)を示す説明図である。
【図13】本開示の一実施の形態による編集画面の例(第2レイヤを表示した例)を示す説明図である。
【図14】本開示の一実施の形態による編集画面の例(第1レイヤを表示した例)を示す説明図である。
【図15】本開示の一実施の形態による深度画面表示処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図16】本開示の一実施の形態による深度画面表示例(例1)を示す説明図である。
【図17】本開示の一実施の形態による深度画面表示例(例2)を示す説明図である。
【図18】本開示の一実施の形態による深度画面表示例(例3)を示す説明図である。
【図19】本開示の一実施の形態による深度画面表示例(例4)を示す説明図である。
【図20】本開示の一実施の形態による地平線設定処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図21】本開示の一実施の形態による地平線設定画面の例を示す説明図である。
【図22】本開示の一実施の形態による地平線設定時の特定レイヤの表示画面の例(例1)を示す説明図である。
【図23】本開示の一実施の形態による地平線設定時の特定レイヤの表示画面の例(例2)を示す説明図である。
【図24】本開示の一実施の形態による地平線設定時の特定レイヤの表示画面の例(例3)を示す説明図である。
【図25】本開示の一実施の形態による地平線設定時の特定レイヤの表示画面の例(例4)を示す説明図である。
【図26】本開示の一実施の形態によるカメラ画像取り込み時の表示画面の例を示す説明図である。
【図27】本開示の一実施の形態によるカメラ画像を合成した立体視画像の表示例を示す説明図である。
【図28】本開示の一実施の形態による画像ファイル取り込み時の表示画面の例を示す説明図である。
【図29】本開示の一実施の形態による画像ファイル取り込み時の取り込み範囲設定例を示す説明図である。
【図30】本開示の一実施の形態による画像ファイルからの取り込み画像を合成した立体視画像の表示例を示す説明図である。
【図31】本開示の一実施の形態による作品の一覧表示画面例を示す説明図である。
【図32】本発明の一実施形態にかかる画像処理装置の詳細なハードウェアの例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面を参照しながら、以下の順序で、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<1.本発明の一実施の形態例>
[1−1.画像処理装置の構成(図1)]
[1−2.立体視画像の概要(図3〜図10)]
[1−3.編集画面の表示例(図2,図11〜図14)]
[1−4.深度調整画面の表示例(図15〜図19)]
[1−5.地面設定画面の表示例(図20〜図25)]
[1−6.カメラ画像の取り込み例(図26,図27)]
[1−7.画像ファイルの取り込み例(図28〜図30)]
[1−8.作成画像の一覧表示例(図31)]
[1−9.具体的なハードウェア構成例(図32)]
【0014】
<1.本発明の一実施形態>
[1−1.画像処理装置の機能構成]
まず、本開示の一実施の形態例(以下、「本例」と称する)にかかる画像処理装置の構成について説明する。図1は、本例の画像処理装置100の構成を示す図である。
【0015】
図1に示した本例の画像処理装置100は、ユーザの操作で画像を作成し、その作成した画像を、表示し保存することが可能に構成されている。図1に示すように画像処理装置100は、画像作成処理部110と、画像保存部120と、入力部130と、画像表示部140と、を含んで構成される。
【0016】
画像作成処理部110は、ユーザに対して画像表示部140を通じて画像作成画面を提示したり、ユーザが作成した画像から、立体視画像を作成したりするものである。図1に示したように、本例の画像処理装置100が備える画像作成処理部110は、画像作成部112と、立体視画像変換部114と、立体視画像生成部116と、編集画面生成部118とを含んで構成される。編集画面生成部118は、各部での画像作成などを制御する画像制御部としても機能する。あるいは、編集画面生成部118とは別に、各部での画像作成などを制御する画像制御部を備える構成としてもよい。
【0017】
画像作成処理部110は、画像作成用の編集画面を画像表示部140に表示させた状態でのユーザ操作に基づいて、複数の平面画像(例えば3枚の画像)を作成し、その作成した複数枚の平面画像(二次元画像)から立体視画像を生成する。画像作成用の編集画面は、例えば図2に示す画面であり、作成中の画像を中央に表示し、画像の周囲に操作ボタンやタブなどを表示させる。この図2に示した編集画面の詳細については後述する。作成される複数枚の平面画像のそれぞれには、基準となる位置(例えば仮想ディスプレイ面)からの深度の情報を設定して、その深度に基づいて立体視画像とする。
そして、画像作成処理部110が生成した立体視画像の画像データを画像表示部140に供給し、画像表示部140が立体視画像を表示する。ユーザがその立体視画像を所定の手法で(例えば時分割駆動方式のシャッタ目鏡を着用して)見ることで、画像表示部140に表示された立体視画像を、立体的な画像としてユーザが知覚する。
【0018】
画像作成部112は、画像作成用の編集画面を画像表示部140に表示させ、ユーザ操作で画像を生成させるものである。画像作成部112が提示した画像作成画面を用いて、複数のレイヤからなる画像が作成されると、その複数のレイヤからなる画像は、立体視画像変換部114及び立体視画像生成部116によって立体視画像に変換される。また、画像作成部112で作成された複数のレイヤからなる画像は、ユーザによる操作に応じて画像保存部120に保存される。
【0019】
立体視画像変換部114は、画像作成部112から送られる複数のレイヤからなる画像を、画像表示部140へ立体視画像として表示するための変換処理を実行する。本例の画像処理装置100は、ユーザの目球距離及びユーザとディスプレイ面との距離を予め想定し、レイヤ間の仮想的な距離(画像のレイヤ深度情報)から、画像表示部140へ立体視画像として表示するための変換処理を実行する。より具体的には、複数のレイヤからなる画像を座標変換することによって立体視画像を生成するため、立体視画像変換部114は、複数のレイヤからなる画像に対する座標変換処理を実行する。
【0020】
この立体視画像変換部114での変換処理時には、画像表示部140へ立体視画像を表示させながら、ユーザが画像のレイヤ深度を調整して奥行きの状態を変更すると、その変更に応じて、立体視画像変換部114がリアルタイムで変換処理を実行する。これにより、ユーザは、画像のレイヤ深度を調整するだけで、調整後の立体視画像を編集画面での表示で、リアルタイムで確認することができる。画像のレイヤ深度を調整する処理例の詳細については後述する。
【0021】
また、画像処理装置100は、ユーザが生成した複数のレイヤからなる平面画像から立体視画像を作成する際に、立体視画像のプレビュー表示を実行する。立体視画像のプレビュー表示によって、ユーザに対して、作成した画像を立体視画像として保存する前に、どのように立体的に見えるかを予め把握させることができる。
【0022】
立体視画像生成部116は、立体視画像変換部114によって実行された変換処理に基づいて、複数のレイヤからなる画像から立体視画像を生成するものである。立体視画像生成部116が生成した立体視画像は画像表示部140へ表示される他、ユーザによる入力部130の操作に応じて画像保存部120に保存される。
【0023】
編集画面生成部118は、入力部130での入力操作の受け付け状態に基づいて、編集画面の表示データを生成する。編集画面生成部118が生成した表示データを、画像表示部140に供給して、編集画面を表示させる。
【0024】
画像保存部120は、画像作成処理部110で作成された複数のレイヤからなる画像や、複数のレイヤからなる画像を変換して生成した立体視画像を保存する。画像保存部120に保存されたこれらの画像は、ユーザによる入力部130の操作に応じて画像保存部120から読み出され、画像作成処理部110で画像処理が行われ、また画像表示部140で表示される。
【0025】
入力部130は、ユーザによる画像処理装置100に対する入力操作を実行するための各種入力デバイスであり、例えば、キーボード、マウス、グラフィックタブレット、タッチパネル等で構成される。ユーザは入力部130を操作することで、複数のレイヤからなる画像を作成することができると共に、立体視画像への変換の際に画像のレイヤ深度を調整することができる。
【0026】
画像表示部140は、画像を表示するディスプレイであり、例えば、画像作成処理部110で作成された複数のレイヤからなる画像や、複数のレイヤからなる画像を変換して生成した立体視画像を表示する。また画像表示部140は、それらの画像を画像処理装置100のユーザに作成させるための画面も表示する。表示画面の例については後述する。なお、画像表示部140の画像表示面にタッチパネルを配置して、表示された画像中のボタンなどをユーザが直接操作できるように構成してもよい。この画像表示部140が備えるタッチパネルは、入力部130の一部として機能する。なお、画像表示部140は、画像処理装置100とは別体のディスプレイであってもよい。
【0027】
画像表示部140は、立体視画像の表示を可能とする表示装置で構成してもよい。なお、立体視画像の表示手法は特定のものに限定されないが、一例を挙げれば、立体視画像の表示手法には、右目用の画像と左目用の画像とを高速で切り替えて表示する手法がある。そして、画像表示部140への立体視画像の伝送手法には、例えばフレームシーケンシャル方式、サイドバイサイド方式、トップアンドボトム方式等がある。
【0028】
また、画像作成処理部110で作成された画像を、画像処理装置100に接続した立体視画像の表示が可能なテレビジョン受像機その他の表示装置へ出力するようにしてもよい。
【0029】
[1−2.立体視画像の生成の概要]
次に、本発明の一実施形態にかかる画像処理装置100による立体視画像の生成の概要について、図3〜図10を参照して説明する。
本例の画像処理装置100は、まず図3に示したように、例えば遠景・中景・近景の3つのレイヤからなる平面画像251,252,253をユーザに作成させる。そして、この遠景・中景・近景の3つのレイヤからなる平面画像251,252,253を合成して、立体視画像変換部114で立体視画像に変換する。このように、3つのレイヤからなる画像を立体視画像に変換することで、ユーザが複雑な画像処理を行うこと無く、立体視画像を生成することができる。
【0030】
図3の例では、遠景の平面画像251に、山,太陽,道,地平線のオブジェクトa,b,c,gが描かれ、中景の平面画像252に、樹木のオブジェクトdが描かれ、近景の平面画像253に、犬と虫のオブジェクトe,fが描かれている。
なお、レイヤを3つとしたのは1つの例であり、複数のレイヤであればよい。
【0031】
それぞれのレイヤの画像は、基準となる位置からの距離で示される深度が設定してある。図4は、この深度の設定状況を説明した図である。なお、図4に示した設定状態は、後述する編集画面中の3D状態サムネイルタブ202として、図面に記載した状態が縮小表示されると共に、3D状態サムネイルタブ202を選択したとき、図4に示した設定状態が、編集画面上に拡大表示される。
【0032】
図4の深度の設定状態について説明すると、表示画面と直交する方向に深度軸301を設定し、その深度軸301上に、それぞれのレイヤ画像311,312,313の深度位置を設定してある。図4の例では、深度軸301は、所定の角度を持たせた斜めの軸として示してある。なお、図4に破線で示した画枠は、ディスプレイの画像表示面の位置である仮想ディスプレイ面304を示す。仮想ディスプレイ面304は、深度軸301上の深度位置301aとしてある。深度軸301の最も手前の位置を、前縁部302として示す。
【0033】
そして、図4の例では、遠景である第1レイヤ画像311を深度軸301上の最も奥に深度位置301bとし、中景である第2レイヤ画像312を深度軸301上のほぼ中央付近の深度位置301cとする。また、近景である第3レイヤ画像313を深度軸301上の仮想ディスプレイ面304より手前の深度位置301dとしてある。なお、この例では近景のレイヤ画像313を仮想ディスプレイ面304より手前の深度にしてあるが、近景のレイヤ画像313が仮想ディスプレイ面304より奥(遠景寄り)であってもよい。
なお、このように3つのレイヤ画像を用意した場合には、例えば初期状態で、第1レイヤ画像311として遠景に適した予め決められた深度位置に自動的に設定してもよい。同様に、第2レイヤ画像312として中景に適した予め決められた深度位置に自動的に設定し、第3レイヤ画像313として近景に適した予め決められた深度位置に自動的に設定してもよい。
【0034】
図4に示すように、各レイヤ画像311,312,313内のオブジェクトa〜gが、仮想立体空間内で、それぞれのレイヤ画像の深度位置に配置されるように立体視画像が生成される。
但し、遠景のレイヤ画像311に対して、地平線cの位置を地平線位置321として設定した場合、その遠景のレイヤ画像311の地平線位置321よりも下側の画像部分は、立体空間上で斜めに傾斜して手前にせり出すような配置とされる。すなわち、地平線cよりも下側の画像部分が、下側になるに従って、レイヤ画像311の深度位置301bから前縁部302に徐々に手前にせり出すような傾斜面303になる。図4の例では、レイヤ画像311内で、地平線位置321より下側に描かれた道のオブジェクトgが、この傾斜面303に配置される。
なお、図4の例では、傾斜面303は、第3レイヤ画像313よりも手前の前縁部302までせり出すようにしてあるが、例えば、傾斜面303として、仮想ディスプレイ面304までせり出すようにしてもよい。この場合、最も手前のレイヤ(第3レイヤ画像313)は、傾斜面303の手前終点よりも前に出るようになる。
【0035】
また、このように遠景の第1レイヤ画像311に対して地平線の設定を行い、かつ他のレイヤ画像312,313内のオブジェクトに対して、地平線と合わせる設定を行った場合、傾斜面303の上に、各オブジェクトが自動的に適正に配置される。あるいは、オブジェクトの適正でない部分を消去する処理が行われる。これらの地平線の設定と、その地平線に関連した処理の具体例は後述する。
【0036】
次に、立体視画像変換部114での立体視画像への変換処理例について説明する。
図5は、複数のレイヤからなる通常の二次元画像から立体視画像への変換の概念を示す図である。図5では、複数のレイヤの二次元画像(平面画像251,252,253)から、ユーザが右目で見るための右目用画像250Rと、左目で見るための左目用画像250Lとに変換する様子を示したものである。但し図5では、上述した地平線の処理は省略してある。立体視画像変換部114は、二次元画像から右目用画像250Rと左目用画像250Lとを生成するために、右目用画像及び左目用画像の描画位置を計算する。
【0037】
次に、具体的な右目用画像及び左目用画像の描画位置の計算方法について、例を挙げて説明する。
【0038】
図6〜図8は、複数のレイヤからなる通常の二次元画像から立体視画像への変換例について示す説明図である。図6は、図7に示すような3つのレイヤからなる二次元画像から右目用画像及び左目用画像を生成する際の座標変換について示したものであり、図8に示すように、3つのレイヤともディスプレイ面より奥に見える場合の座標変換について示している。図6は、各レイヤ及びディスプレイ面を上から見た状態を模式的に示したものである。
【0039】
図6に示すように、左目と右目の間の目球距離Eと、仮想視聴距離Lを予め想定しておく。そして、立体視画像変換部114は、仮想ディスプレイ面259と各レイヤとの間のレイヤ深度D1、D2、D3を用いて、右目用画像用の投影座標変換及び左目用画像用の投影座標変換を実行する。この投影座標変換で、各レイヤの画像中のオブジェクトの仮想ディスプレイ面259での画素位置を算出する。
【0040】
このように立体視画像変換部114が仮想ディスプレイ面259への投影座標変換を実行することで、画像処理装置100は、複数のレイヤからなる通常の二次元画像を立体視画像へ変換することが可能になる。
【0041】
図6〜図8の例は、各レイヤが仮想ディスプレイ面259より奥の深度に設定した例であるが、仮想ディスプレイ面259より手前の深度に設定することもできる。
図9〜図10は、仮想ディスプレイ面259′より手前に、近景のレイヤの画像が配置される場合の、二次元画像から立体視画像への変換例である。図9は、図10に示すような3つのレイヤからなる二次元画像から右目用画像及び左目用の画像を生成する際の座標変換を、上から見た状態で模式的に示したものである。
【0042】
図9に示したように、仮想ディスプレイ面259′より手前のレイヤの画像中のオブジェクトを仮想ディスプレイ面259′に投影した右目用と左目用の画像の画素位置は、仮想ディスプレイ面259′より奥のレイヤと左右が入れ替わった位置になる。
この例の場合には、図10に示すように、近景のレイヤに配置したオブジェクトe,fが、ディスプレイ面よりも手前に飛び出して見える立体視画像が得られる。
【0043】
[1−3.編集画面の表示例]
次に、立体視画像を生成させるために必要な、編集画面を使用した画像作成処理について説明する。
編集画面は、編集画面生成部118での処理に基づいて、画像表示部140に表示される図2に示した画面である。
図11のフローチャートは、編集画面生成部118での処理の流れを示した図である。図11に従って説明すると、まず編集画面を表示させるユーザ操作の受け付けが入力部130であるか否かを判断する(ステップS11)。ここで、該当するユーザ操作がない場合待機し、編集画面を表示させるユーザ操作を受け付けた場合、図2に示した3D編集画面を表示させる処理が行われる(ステップS12)。この状態での3D編集画面では、例えば、表示される作成中の画像として全レイヤを重ねた表示が行われる。また、レイヤの数に対応した複数のレイヤサムネイルが表示される。
【0044】
そして、入力部130で表示された複数のレイヤサムネイルの内の何れかを選択する操作の受け付けがあるか否かを判断し(ステップS13)、該当する操作の受け付けがない場合、そのまま待機して、編集画面中の画像を変更しない。
そして、レイヤサムネイルの内の何れかを選択する操作の受け付けがある場合には、選択されたレイヤサムネイルに対応したレイヤの画像を、編集画面内に表示させる(ステップS14)。但し、この場合の各レイヤの画像表示は、他のレイヤの画像の表示輝度を落として同時に表示させて、立体視画像全体が判る表示とする。
【0045】
ステップS14で特定のレイヤの画像を表示させた状態では、レイヤサムネイルの選択により、別のレイヤに変更する操作があるか否かを判断する(ステップS15)。ここで、別のレイヤに変更する操作があったと判断した場合には、編集画面に表示させるレイヤの変更処理を行い(ステップS16)、ステップS14に戻って変更後のレイヤの画像表示を行う。
ステップS15で別のレイヤに変更する操作がないと判断した場合には、全レイヤを重ねた表示に変更する操作があるか否かを判断する(ステップS17)。ここで、全レイヤを重ねた表示に変更する操作があったと判断した場合に、全レイヤを重ねた表示に変更して、ステップS12での3D編集画面表示に戻る。
【0046】
また、ステップS17で、全レイヤを重ねた表示に変更する操作がないと判断した場合には、ステップS14での選択されたレイヤの画面表示を継続して行う。
【0047】
次に、図2,図12〜図14を参照して、具体的な編集画面の表示例について説明する。
図2は、作成中の画像を全レイヤ重ねて表示させた状態の編集画面の例である。編集画面では、中央部に比較的大きな画像で、編集中画像表示203を行うようにしてある。この図2の例では、編集中画像表示203として、図3に示した3つのレイヤの画像251〜253を重ねて表示させた画像としてある。また、3つのレイヤの画像251,252,253から構成される画像であることを示すために、編集中画像表示203の上側の縁部については、第1レイヤ縁部203aと第2レイヤ縁部203bと第3レイヤ縁部203cとの3つを重ねて示してある。この3つの画像の縁部203a〜203cは、選択したタブに対応した画像の縁部(例えば縁部203a)を手前に表示し、他の画像の縁部を奥に表示する。
【0048】
そして、編集画面内の編集中画像表示203の上側に、表示画像を選択するための複数のタブ201,202,211〜213が配置してある。それぞれのタブ201,202,211〜213は、タッチパネル操作などで該当するタブ表示箇所を選択するユーザ操作があるとき、その選択されたタブに割り当てられた画像を表示するためのものである。
【0049】
各タブに割り当てられた画像について説明すると、レイヤサムネイルタブ211,212,213は、それぞれのレイヤを個別に表示させるタブである。具体的には、第1レイヤサムネイルタブ211は、第1レイヤ画像を表示させるタブであり、第2レイヤサムネイルタブ212は、第2レイヤ画像を表示させるタブであり、第3レイヤサムネイルタブ213は、第3レイヤ画像を表示させるタブである。それぞれのサムネイルタブ211〜213には、サムネイル画像として、それぞれのレイヤの画像を縮小表示させてある。したがって、各レイヤの画像が修正された場合には、サムネイル画像も同様に修正される。
【0050】
レイヤサムネイルタブ211,212,213と並べて表示されたタブ201は、レイヤ画像を追加するタブである。すなわち、タブ201が選択されたとき、新規にレイヤ画像が追加され、その新規に追加されたレイヤ画像の編集画面表示となる。
【0051】
また、編集中画像表示203の上側の右寄りに配置した3D状態サムネイルタブ202は、各レイヤの画像の深度状態を表示させるタブである。この3D状態サムネイルタブ202を選択したときには、図4に示した深度状態の表示画面が、編集中画像表示203の箇所に拡大表示される。また、3D状態サムネイルタブ202は、図4に示した深度状態の表示画面が縮小表示される。3D状態サムネイルタブ202内の縮小表示についても、深度状態が調整されることで、表示内容が対応して変化する。
【0052】
図2に示した編集画面の編集中画像表示203の周囲を説明すると、編集中画像表示203の左端には、複数のボタン221〜225が配置してある。この例では、ファイル取り込みボタン221と、カメラ取り込みボタン222と、スタンプボタン223と、文字入力ボタン224と、深度操作ボタン225とを用意してある。
【0053】
ファイル取り込みボタン221を選択するユーザ操作があると、画像保存部120や外部メモリなどに用意されたファイル画像を取り込む処理が開始される。
カメラ取り込みボタン222を選択するユーザ操作があると、装置に接続されたカメラ装置から画像データを取り込む処理が開始される。
スタンプボタン223と文字入力ボタン224は、それぞれのボタンのユーザ操作で、予め用意された図形や文字を入力する処理が開始される。
深度操作ボタン225を選択するユーザ操作があると、編集中画像表示203に深度調整画面を表示する。この深度調整画面の表示処理については後述する。
【0054】
編集中画像表示203の右端には、図2に示すように、作成開始ボタン241と、保存ボタン242と、立体視表示ボタン243とが表示されている。作成開始ボタン241は、新規の立体視画像の作成を指示するボタンである。保存ボタン242は、作成中の画像を画像保存部120などへの保存を指示するボタンである。立体視表示ボタン243は、編集中画像表示203に表示された画像の立体視表示と通常表示(2D表示)とを切り替えるボタンである。
また、編集中画像表示203の右端の下側には、ペンツール290を表示させてある。この例のペンツール290は、第1ペン291と第2ペン292と第3ペンと消しゴム294とを表示させてある。そして、各ペン291,292,293の表示箇所を選択するユーザ操作があると、それぞれのペンに割り当てられた色や線種類などで描画することができ、また、消しゴム294の表示箇所を選択するユーザ操作があると、描画された線などの消去が行える。ペンツール290として、その他の描画や消去をサポートする機能を備えてもよい。
【0055】
編集中画像表示203の下端には、図2に示すように、オブジェクト表示部231〜237を設けてある。この複数のオブジェクト表示部231〜237には、例えばユーザが使用した最新のオブジェクトを7個表示させてある。図2の例では、作成中の画像中の各オブジェクトなどを示してある。
なお、図2では、編集中画像表示203に各レイヤの画像を重畳表示した例を示してあるが、編集中画像表示203に他の画像を表示させた場合にも、編集中画像表示203の周囲に同様の表示が行われる。また、図2の編集画面では、図2に示した各レイヤの画像を重ねた重畳表示を選択するタブは特に設けていないが、この重畳表示を選択するタブを、各レイヤの画像用のタブとは別に用意してもよい。この各レイヤの画像を重ねた重畳表示を選択するタブを設けた場合、各レイヤの画像を重畳した画像を縮小表示したサムネイル画像を、このタブに表示させる。したがって、各レイヤごとの画像が修正された場合、重畳画像を縮小表示したサムネイル画像についても対応して修正される。
【0056】
図12は、編集中画像表示203に、第3レイヤの画像(図3の近景の画像253)を表示させた例を示したものである。この第3レイヤの画像表示は、第3レイヤサムネイルタブ213のユーザ操作による選択で行われる。
この第3レイヤの画像253を表示させた際には、この第3レイヤの画像中のオブジェクトe,fを、設定された色や輝度で表示させる。また、他のレイヤの画像中のオブジェクトを、表示輝度を低下させて重畳表示させる。すなわち、第3レイヤの画像だけをハイライト表示させ、その他のレイヤの画像をグレーアウトさせた表示としてある。
この図12に示した状態で、編集中画像表示203内の画像にオブジェクトを追加する操作や描画をユーザが行うことで、第3レイヤの画像の作成や編集が行える。
【0057】
図13は、編集中画像表示203に、第2レイヤの画像(図3の中景の画像252)を表示させた例を示したものである。この第2レイヤの画像表示は、第2レイヤサムネイルタブ212のユーザ操作による選択で行われる。
この第2レイヤの画像252を表示させた際には、この第2レイヤの画像中のオブジェクトdを、設定された輝度や色で表示させる。また、他のレイヤの画像中のオブジェクトを、表示輝度を低下させて重畳表示させる。
この図13に示した状態で、編集中画像表示203内の画像にオブジェクトを追加する操作や描画をユーザが行うことで、第2レイヤの画像の作成や編集が行える。
【0058】
図14は、編集中画像表示203に、第1レイヤの画像(図3の遠景の画像251)を表示させた例を示したものである。この第1レイヤの画像表示は、第1レイヤサムネイルタブ211のユーザ操作による選択で行われる。
この第1レイヤの画像251を表示させた際には、この第1レイヤの画像中のオブジェクトa,c,gを、設定された輝度や色で表示させる。また、この表示時には、他のレイヤの画像中のオブジェクトを、表示輝度を低下させて重畳表示させる。
この図14に示した状態で、編集中画像表示203内の画像にオブジェクトを追加する操作や描画をユーザが行うことで、第1レイヤの画像の作成や編集が行える。
なお、図12〜図14の表示例では、選択されたレイヤの画像をハイライト表示して、その他のレイヤの画像をグレーアウトさせる例とした。これに対して、編集中画像として、選択されたレイヤの画像中のオブジェクトだけを表示させ、他のレイヤの画像中のオブジェクトは表示させないようにしてもよい。
【0059】
[1−4.深度調整画面の表示例]
次に、各レイヤの画像の深度調整処理の流れを、図15のフローチャートを参照して説明する。
深度調整処理は、例えば図2などに示した編集画面中の深度操作ボタン225を選択するユーザ操作で開始される。すなわち、図15に示すように、編集画面生成部118は、編集画面を表示させた状態で、深度操作ボタン225を選択する操作があるか否かを判断する(ステップS21)。深度操作ボタン225を選択する操作がない場合、該当する操作があるまで待機する。
【0060】
そして、ステップS21で、深度操作ボタン225を選択する操作があると判断した場合には、編集中画像表示203として、全レイヤの画像の重畳表示を行うと共に、編集中画像表示203の上側に、深度バーを表示する(ステップS22)。深度バーは、各レイヤの深度を示すスケールであり、本例のように3つのレイヤの画像で構成される場合、深度バーで3つのレイヤの深度位置を表示する。さらに、編集中画像表示203の下側に、深度の調節ボタンを表示する。具体的な表示例については後述するが、本例ではそれぞれのレイヤ毎に、画像の深度を奥に移動させる調整ボタンと、画像の深度を手前に移動させる調整ボタンを用意して表示する。
【0061】
そして、編集画面生成部118は、いずれかの調節ボタンのユーザ操作があるか否かを判断する(ステップS23)。ここで、調節ボタンの操作がないと判断した場合には、ステップS22の表示を継続する。そして、調節ボタンが操作されたと判断した場合には、編集中画像表示203として、操作された調節ボタンに対応したレイヤの画像を表示する(ステップS24)。さらに、調整ボタンの操作状況に対応して、該当するレイヤの画像に設定された深度位置を変更し、深度バー表示中の深度位置についても、対応した位置とする(ステップS25)。ステップS25で設定や表示を変更した後、ステップS22の表示に戻る。但し、編集中画像表示203は、次の操作があるまで、操作があったレイヤだけの表示としてもよい。
【0062】
図16は、深度バーの表示例を示す図である。
編集画面の深度操作ボタン225の操作があったとき、図16に示すように、編集中画像表示203として、全レイヤの画像の重畳表示となり、編集中画像表示203の上側に、深度バー401が表示される。
この例では、1本の深度バー401の中に、3つのレイヤの画像の深度位置を示してある。すなわち、深度バー401の中に、第1レイヤの画像の深度位置401aと、第2レイヤの画像の深度位置401bと、第3レイヤの画像の深度位置401cとを、表示色を変えて示すようにしてある。
深度バー401に付与された目盛りは、[0]が仮想ディスプレイ面の深度位置を示し、それより奥側をマイナスの値とし、手前側をプラスの値(プラスの表示は省略してある)としてある。
【0063】
また、編集中画像表示203の下側に、各レイヤの画像ごとに深度位置を調整するボタンを表示させてある。具体的には、第1レイヤの画像用の調整ボタンとして、深度を手前に異動させる深度調整ボタン411と、深度を奥に異動させる深度調整ボタン412とを表示させてある。また、第2レイヤの画像用の調整ボタンとして、深度を手前に異動させる深度調整ボタン421と、深度を奥に異動させる深度調整ボタン422とを表示させてある。さらに、第3レイヤの画像用の調整ボタンとして、深度を手前に異動させる深度調整ボタン431と、深度を奥に異動させる深度調整ボタン432とを表示させてある。
【0064】
そして、これらの深度調整ボタン411〜432の表示箇所を選択するユーザ操作があると、それぞれのレイヤの画像の深度の設定が変更される。例えば、深度調整ボタン411,412の操作で、第1レイヤの画像の深度位置が変更され、対応して深度バー401での第1レイヤの画像の深度位置401aの表示が、矢印Laで示すように移動する。
また、深度調整ボタン421,422の操作で、第2レイヤの画像の深度位置が変更され、対応して深度バー401での第2レイヤの画像の深度位置401bの表示が、矢印Lbで示すように移動する。
また、深度調整ボタン431,432の操作で、第3レイヤの画像の深度位置が変更され、対応して深度バー401での第3レイヤの画像の深度位置401cの表示が、矢印Lcで示すように移動する。
【0065】
なお、各深度調整ボタン411〜432は、となりのレイヤの画像の深度位置に隣接した位置までに制限される。例えば、第1レイヤの画像の移動Laの範囲は、一番奥の位置から、となりの第2レイヤの画像の深度位置に隣接した位置までになる。
【0066】
図17は、深度バーの別の表示例を示したものである。
この例では、編集中画像表示203に、選択された1つのレイヤの画像(この例では第3レイヤの画像)を強調表示している。そして、深度バー501として、その強調表示中のレイヤの深度位置502だけを示している。この図17の例の場合は、深度バー501として、画像処理装置100で設定可能な全ての範囲を示してあり、仮想ディスプレイ面の位置表示503を示している。
図17の例の場合、深度調整ボタンについても、選択中のレイヤである第3レイヤの画像用の深度調整ボタン511,512だけを表示させてある。深度調整ボタン511,512の操作で、強調表示中のレイヤの画像の深度位置が調整され、矢印Ldで示すように、深度バー501の深度位置502の表示位置が変化する。
【0067】
図18は、深度バーのさらに別の表示例を示したものである。
この図18の例では、図17の例と同様に、編集中画像表示203に、選択された1つのレイヤの画像(この例では第2レイヤの画像)を強調表示している。そして、深度バー601として、そのレイヤの画像が深度調整可能な範囲だけを目盛りで表示させて、その深度バー601に深度位置602を表示させている。つまり、第2レイヤの画像の深度は、奥側は第1レイヤの画像の深度位置で制限され、手前側は第3レイヤの画像の深度位置で制限され、それらの制限が行われて調整可能な範囲が、深度バー601の目盛り表示範囲となっている。
したがって、深度調整ボタン611,612の操作で、深度位置を調整したとき、深度位置602は、この表示された深度バー601の範囲内で矢印Leとして示すように移動する。
【0068】
図19は、深度バーのさらに別の表示例を示したものである。
この図19の例では、編集中画像表示203で、全レイヤの画像を重畳表示し、深度バー701として、深度を調整中のレイヤの画像の深度位置702を示している。また、仮想ディスプレイ面の位置703を示している。
深度調整ボタン711,712,721,722,731,732については、図16の例と同様に、レイヤごとに設けてあり、ボタン操作で深度を調整することで、矢印Lfで示すように深度位置702が変化する。
【0069】
そして、深度調整ボタン711,712,721,722,731,732の操作で、ある特定のレイヤの深度を調整したとき、その深度の調整で対応したレイヤの画像の位置を、編集中画像表示203の中に、四隅の画枠704で示す。
さらに、画像中のほぼ中央に、深度の設定位置を示す数値(この例では「−25」)の表示705を行う。
このようにして、表示画像から深度の設定がわかる表示を行うようにしてもよい。
【0070】
[1−5.地面設定画面の表示例]
次に、画像の地面の設定処理の流れを、図20のフローチャートを参照して説明する。
地面の設定処理は、例えば図2などに示した編集画面中で、地面の設定を指示するボタン(図示せず)のユーザ操作で開始される。すなわち、図20に示すように、編集画面生成部118は、編集画面を表示させた状態で、地面の設定を指示する操作があるか否かを判断する(ステップS31)。地面設定の操作がない場合、該当する操作があるまで待機する。
【0071】
そして、ステップS31で、地面設定の操作があると判断した場合には、編集中画像表示203として、全レイヤの画像の重畳表示を行うと共に、編集中画像表示203の端に、垂直方向に地平線調整用のスライダバーを表示する(ステップS32)。地平線調整用のスライダバーには、地平線位置を示すスライダハンドルを表示してあり、そのスライダハンドルのドラッグ操作があるか否かを判断する(ステップS33)。
【0072】
そして、スライダハンドルの操作があると判断したとき、操作に対応して地平線位置の変更処理を行う(ステップS34)。この地平線位置の変更に応じて、一番奥側のレイヤ(第1レイヤ)の画像中の地平線より下側を、立体視空間上での傾斜面に設定する。この傾斜面の設定は、図4で既に説明した処理であり、傾斜面が地面に相当する。
【0073】
そして次に、第1レイヤ以外のレイヤの画像で、地面より下を消去するモードが設定されているか否かを判断する(ステップS35)。ここで、地面より下を消去するモードが設定されている場合には、第1レイヤ以外のレイヤの画像の傾斜面(地面)より下になる位置のオブジェクトを消去させる(ステップS36)。
【0074】
また、ステップS35で、地面より下を消去するモードでないと判断したとき、各レイヤの画像中のオブジェクトで、地面に置くように設定されたオブジェクトがあるか否かを判断する(ステップS37)。ここで、地面に置くように設定されたオブジェクトがあると判断したとき、該当するオブジェクトの下端の位置を、そのオブジェクトがあるレイヤの画像内で、傾斜面と交差する位置に調整する(ステップS38)。
【0075】
ステップS33でドラッグ操作がないと判断した場合と、ステップS36及びステップS38の処理を行った後と、ステップS37で地面に置くオブジェクトがないと判断した場合には、ステップS32の地平線スライダーバー表示処理に戻る。
【0076】
次に、地平線の調整時の具体的な表示例について説明する。
図21は、編集画面内の編集中画像表示203に、地平線スライダーバーである地平線調整バー261を表示した例を示す。この地平線調整バー261には、地面設定位置表示262を示してある。この例では、第1レイヤの画像内に描画された地平線cに、地面設定位置表示262を合わせてある。この合わせる処理は、ユーザ操作で行われる。
【0077】
このように地平線を設定することで、第1レイヤの画像の地平線より下の地面が、図4に示した傾斜面として設定されるが、第1レイヤ以外の画像(第2レイヤ及び第3レイヤの画像)中に、地面の位置を表示してもよい。
【0078】
例えば図22に示すように、編集画面内の編集中画像表示203として、第2レイヤの画像252と地面(傾斜面)とが交差する地面位置表示271を、破線で行う。このように表示させることで、このレイヤの画像252内のオブジェクト(この例では樹木のオブジェクトd)の配置位置が適正かどうか、地面位置の表示から判るようになる。すなわち、樹木のオブジェクトdの下端が、破線で示した地面位置表示271とほぼ一致することで適正な立体視画像となる。これに対して、樹木のオブジェクトdの下端が、破線で示した地面位置表示271よりも上側であるとき、樹木が浮いた状態となり、逆に地面位置表示271よりも下側であるとき、樹木が地面に沈んだ状態となり、いずれも不自然な立体視画像になってしまう。図22のように地面位置表示271を行うことで、このような不自然な立体視画像となるのを効果的に防止できる。
【0079】
図23は、地面の位置を表示する別の例である。この図23の例では、例えば第2レイヤの画像として、地面と交差する位置よりも上だけを表示させてあり、地面よりも下は無表示部分272(黒表示部分)としてある。図23では、第2レイヤよりも手前の第3レイヤの画像は、例えば輝度を落として表示してあるが、この第3レイヤの画像内のオブジェクトe,fは表示させなくてもよい。
【0080】
図24は、編集画面内の編集中画像表示203として、遠景である第1レイヤ以外で、傾斜面である地面より下のオブジェクトを消して表示させる例である。この図24の処理は、図20のフローチャートのステップS36での処理に相当する。
図24の例では、近景の第3レイヤの犬のオブジェクトeの下半分が、地面より下になった例である。このとき、地面より下のオブジェクトeの下半分が、消去された状態で表示される。
このようにして地面より下になるオブジェクトを表示させないことで、作成された画像を立体視したとき、地面より下にオブジェクトが存在する不自然な表示となるのを防止できる。なお、この図24に示すようなオブジェクトの一部消去処理は、例えば立体画像表示に行い、各レイヤの画像を個別に表示した際には、該当するオブジェクトを全て表示させてもよい。
【0081】
図25は、編集画面内の編集中画像表示203として、各レイヤの画像内のオブジェクトの下端を、傾斜面である地面に合わせて表示さえる場合の操作画面の例である。この図25の処理は、図20のフローチャートのステップS38での処理に相当する。
図25の例では、近景の第3レイヤの犬のオブジェクトeについての操作画面を示す。
この例では、図25に示すように、位置移動ボタン281,282と、戻しボタン283と、消去ボタン284と、地面調整ボタン285を、オブジェクトeの周囲に表示させてある。
【0082】
ユーザがそれぞれのボタンを選択する操作を行うことで、オブジェクトeの位置などの修正が行える。ここで、地面調整ボタン285を選択する操作があった場合、編集画面生成部118は、オブジェクトeの下端位置を、地面との交差面に自動的に合わせる処理を行う。
したがって、地面調整ボタン285を選択することで、対応したオブジェクトeが自動的に地面に配置されて、適正な立体視画像を作成できる。
【0083】
[1−6.カメラ画像の取り込み例]
図26及び図27は、作成中の画像にカメラ画像を取り込む例を示したものである。
例えば図2に示した編集画面内のカメラ取り込みボタン222を選択する操作があると、図26に示すように、編集画面内に、カメラ取り込み操作画面810が表示される。そのカメラ取り込み操作画面810を使用した操作で、画像処理装置100に接続された外部のカメラ装置(又はカメラ画像が記憶された記憶装置)から、カメラ画像を読み込む処理が行われる。そして、読み込みが行われることで、図26に示すように、カメラ取り込み画像811の表示が行われる。さらに、カメラ取り込み操作画面810での操作で、カメラ取り込み画像811から背景を除去した抽出画像812を得る。
この抽出画像812をいずれかのレイヤの画像に配置することで、例えば図27に示すように、作成画像中のオブジェクトの1つとして、抽出画像812を配置できる。なお、どの深度位置のレイヤに配置するのかは、カメラ取り込み操作画面810などでユーザが選択する。あるいは、カメラ取り込み画像については、自動的に最も手前(近景)のレイヤに配置するようにしてもよい。
【0084】
[1−7.画像ファイルの取り込み例]
図28〜図30は、作成中の画像にファイル画像を取り込む例を示したものである。
例えば図2に示した編集画面内のファイル取り込みボタン221を選択する操作があると、図28に示すように、編集画面内に、画像ファイル取り込み操作画面820が表示される。その画像ファイル取り込み操作画面820を使用した操作で、指定された箇所に記憶された画像ファイルから、選択された画像データを読み込む処理が行われる。そして、読み込みが行われることで、図28に示すように、取り込み画像821の表示が行われる。
さらに、図29に示したように、画像ファイル取り込み操作画面820での操作で、取り込み画像821から一部を抽出した抽出画像822を得る。
【0085】
この抽出画像822をいずれかのレイヤの画像に配置することで、例えば図30に示すように、作成画像中のオブジェクトの1つとして、抽出画像822を配置できる。この場合にも、どの深度位置のレイヤに配置するのかは、画像ファイル取り込み操作画面820などでユーザが選択する。
【0086】
[1−8.作成画像の一覧表示例]
ここまで説明した処理で編集画面を使用して作成された立体視画像は、画像処理装置100の画像保存部120に保存される。保存された立体視画像のデータは、1つの画面上に一覧表示させることができる。
図31は、一覧表示させた例である。この例では、作成画像11,12,13,・・・を、縮小表示させてある。この場合の各画像の表示は、二次元画像と三次元画像のいずれでもよい。
それぞれの作成画像表示の欄には、図形でレイヤ数を示したレイヤ数表示11a,12a,13a,・・・を行うようにしてある。ここでの図形でのレイヤ数の表示としては、例えば3つのレイヤで構成される場合、3枚を重ねた図形とする。
このような一覧表示を行うことで、作成された画像を容易に選択できるようになる。選択された画像は、例えば図2などに示した編集画面内に表示させて、編集作業を行うようにしてもよい。
【0087】
[1−9.具体的なハードウェア構成例]
次に、図32を参照して、本例の画像処理装置100のハードウェア構成の具体例について説明する。図32は、画像処理装置100を、コンピュータ装置などの情報処理装置として構成した例である。
【0088】
画像処理装置100は、主に、CPU901と、ROM903と、RAM905と、ホストバス907と、ブリッジ909と、外部バス911と、インタフェース913と、入力装置915と、出力装置917と、撮像装置918と、ストレージ装置919と、ドライブ921と、接続ポート923と、通信装置925とを備える。
【0089】
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージ装置919、またはリムーバブル記録媒体927に記録された各種プログラムに従って、画像処理装置100内の動作全般またはその一部を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM905は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。これらはCPUバス等の内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。
【0090】
ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
【0091】
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ及びレバーなどユーザが操作する操作手段である。また、入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール手段(いわゆる、リモコン)であってもよいし、画像処理装置100の操作に対応した携帯電話やPDA等の外部接続機器929であってもよい。さらに、入力装置915は、例えば、上記の操作手段を用いてユーザにより入力された情報に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などから構成されている。画像処理装置100のユーザは、この入力装置915を操作することにより、画像処理装置100に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0092】
出力装置917は、例えば、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ELディスプレイ装置およびランプなどの表示装置や、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置や、プリンタ装置、携帯電話、ファクシミリなど、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。出力装置917は、例えば、画像処理装置100が行った各種処理により得られた結果を出力する。具体的には、表示装置は、画像処理装置100が行った各種処理により得られた結果を、テキストまたはイメージで表示する。他方、音声出力装置は、再生された音声データや音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して出力する。
【0093】
撮像装置918は、例えばディスプレイ装置の上部に設けられており、画像処理装置100のユーザの静止画像または動画像を撮影することが出来る。撮像装置918は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを備えており、レンズで集光した光を電気信号に変換することで静止画像または動画像を撮影することができる。
【0094】
ストレージ装置919は、画像処理装置100の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイス等により構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した音響信号データや画像信号データなどを格納する。
【0095】
ドライブ921は、記録媒体用リーダライタであり、画像処理装置100に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体927に記録されている情報を読み出して、RAM905に出力する。また、ドライブ921は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体927に記録を書き込むことも可能である。リムーバブル記録媒体927は、例えば、DVDメディア、Blu−rayメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)(CompactFlash:CF)、メモリースティック、または、SDメモリカード(Secure Digital memory card)等である。また、リムーバブル記録媒体927は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード(Integrated Circuit card)または電子機器等であってもよい。
【0096】
接続ポート923は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、i.Link等のIEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポート、RS−232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ポート等の、機器を画像処理装置100に直接接続するためのポートである。この接続ポート923に外部接続機器929を接続することで、画像処理装置100は、外部接続機器929から直接音響信号データや画像信号データを取得したり、外部接続機器929に音響信号データや画像信号データを提供したりする。
【0097】
通信装置925は、例えば、通信網931に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。通信装置925は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデム等である。この通信装置925は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、例えばTCP/IP等の所定のプロトコルに則して信号等を送受信することができる。また、通信装置925に接続される通信網931は、有線または無線によって接続されたネットワーク等により構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信等であってもよい。
【0098】
以上、本例の画像処理装置100の機能を実現可能なハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用するハードウェア構成を変更することが可能である。
【0099】
また、本例の画像処理装置100で実行される各処理ステップを実行するプログラム(ソフトウェア)を作成して、そのプログラムを、汎用のコンピュータ装置などに実装させて、同様の処理を行うようにしてもよい。プログラムは、各種媒体に記録させるか、あるいはサーバ側からインターネットなどを介してコンピュータ装置にダウンロードさせてもよい。
【0100】
なお、本開示は以下のような構成も取ることができる。
(1)複数の平面画像を作成し、作成された複数の平面画像のそれぞれに奥行き方向の仮想的な距離を設定する画像作成部と、
前記画像作成部で作成された複数の平面画像に設定された仮想的な距離に基づいて、それぞれの平面画像中のオブジェクトの空間位置を設定した立体視画像に変換する立体視画像変換部と、
前記立体視画像変換部で変換された立体視画像のデータを出力する立体視画像生成部と、
前記画像作成部で作成された複数の平面画像を個別又は重畳して表示させると共に、平面画像のそれぞれにタブを付与して表示させる編集画面の表示データを生成する編集画面生成部と、
前記編集画面生成部で生成された編集画面内の画像の作成又は編集の操作を受け付ける入力部とを備えた
画像処理装置。
【0101】
(2)前記編集画面生成部が生成する編集画面は、それぞれのタブに対応した平面画像を縮小したサムネイル画像を表示する、前記平面画像ごとのタブを備え、
前記入力部でのいずれかのタブの選択操作で、そのタブに対応した平面画像を編集画面に表示する
(1)記載の画像処理装置。
【0102】
(3)前記編集画面生成部が生成する編集画面は、前記複数の平面画像の仮想的な距離を示した画像を縮小したサムネイル画像を表示するタブを備え、
(1)又は(2)記載の画像処理装置。
【0103】
(4)前記編集画面生成部が生成する編集画面に、前記それぞれの平面画像の仮想的な距離の設定を示す距離スケールと、平面画像の仮想的な距離を前記入力部で操作するための操作箇所とを表示する
(1)〜(3)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0104】
(5)前記距離スケールの中に、前記複数の平面画像のそれぞれの距離の設定を区別して表示すると共に、前記操作箇所をそれぞれの平面画像ごとに用意した
(1)〜(4)のいずれか1記載の画像処理装置。
【0105】
(6)前記距離スケールの中に、仮想ディスプレイ面の位置を示す表示を行う
(1)〜(5)のいずれか1記載の画像処理装置。
【0106】
(7)前記立体視画像変換部は、複数の平面画像中の1つの特定の平面画像に設定した地平線位置から下側の画像部分が、仮想的な距離から徐々に変化する傾斜面となる立体視画像に変換する
(1)〜(6)のいずれか1記載の画像処理装置。
【0107】
(8)前記編集画面生成部が生成する編集画面は、前記地平線位置の設定を示す地平線位置スケールを表示し、前記入力部での操作の受け付けにより前記地平線位置スケールで示される地平線位置を変更する
(1)〜(7)のいずれか1記載の画像処理装置。
【0108】
(9)編集画面生成部が生成する編集画面は、前記特定の平面画像以外の平面画像が、立体視画像中で前記傾斜面と交差する位置を表示する
(1)〜(8)のいずれか1記載の画像処理装置。
【0109】
(10)前記立体視画像変換部は、前記特定の平面画像以外の平面画像について、立体視画像中で前記傾斜面と交差する位置より下側になるオブジェクトを消去する
(1)〜(9)のいずれか1記載の画像処理装置。
【0110】
(11)前記画像作成部は、前記特定の平面画像以外の平面画像中の指定されたオブジェクトの下端を、立体視画像中で前記傾斜面と交差する位置と一致した位置とする
(1)〜(10)のいずれか1記載の画像処理装置。
【0111】
(12)表示部に表示させる画像を制御する画像制御部と、
それぞれに奥行き方向の仮想的な距離を有する複数の平面画像から、それぞれの平面画像中のオブジェクトの空間位置を設定した立体視画像を生成する立体視画像生成部と、
ユーザからの操作を受け付ける入力部と
を備え、
前記画像制御部は、前記複数の平面画像及び前記平面画像を重畳した画像を奥行き方向が見える所定の角度から表示させた重畳画像を縮小したサムネイル画像を表示させ、
前記画像制御部は、さらに前記入力部があるサムネイル画像を選択する命令を受け付けると該選択されたサムネイル画像に対応する平面画像或いは重畳画像を編集可能な状態で、なおかつ前記複数の平面画像及び前記重畳画像のサムネイル画像と一緒に表示させる
画像処理装置。
【0112】
(13)前記画像制御部は、前記平面画像及び前記重畳画像を重ねた状態で表示させるとともに、前記サムネイル画像を前記複数の平面画像及び前記重畳画像のそれぞれのタブとして表示させる
(12)記載の画像処理装置。
【0113】
(14)前記画像制御部は、平面画像の追加を受け付けるためのタブをさらに表示させる
(12)又は(13)記載の画像処理装置。
【0114】
(15)前記画像制御部は、前記重畳画像に対応するサムネイル画像が選択された場合には、該重畳画像を前面に表示させるとともに選択されていない平面画像は前記タブのみを表示させ、
前記入力部は、前記重畳画像内に表示されている前記それぞれの平面画像のうち、選択した平面画像の奥行き方向の仮想的な距離を変更させる入力を受け付ける
(12)〜(14)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0115】
(16)前記画像制御部は、ある平面画像に対応するサムネイル画像が選択された場合には、該平面画像の画面内の画像のみがハイライトされた画面を前面に表示させる
(12)〜(15)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0116】
(17)前記画像制御部は、ある平面画像に対応するサムネイル画像が選択された場合には、選択されなかった平面画像の画面内の画像がグレーアウトされた画面を前面に表示させる
(12)〜(16)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0117】
(18)前記画像制御部は、前記それぞれの平面画像の奥行き方向の仮想的な距離を示す距離スケールと、編集可能な状態で表示されている平面画像の奥行き方向の仮想的な距離を前記入力部で操作するための奥行き変更操作入力部とを表示させ、
前記入力部は、前記平面画像が編集可能な状態で表示された場合には、該平面画像内の画像の作成又は編集の操作を受け付けるとともに、前記奥行き変更操作入力部への操作を受け付ける
(12)〜(17)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0118】
(19)前記奥行き変更操作入力部は、前記編集可能な状態で表示された平面画像の奥行き方向の仮想的な距離を手前に移動させるボタンと、奥に移動させるボタンとを有する
(12)〜(18)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0119】
(20)前記奥行き変更操作入力部は、前記距離スケール上に前記編集可能な状態で表示された平面画像に対応するオブジェクトである
(12)〜(19)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0120】
(21)前記画像制御部は、編集可能な状態で表示されている平面画像の該平面画像内に設定された地平線位置を前記入力部で操作するための地平線変更操作入力部を表示させ、
前記入力部は、前記平面画像が編集可能な状態で表示された場合には、前記地平線変更操作入力部への操作を受け付ける
(12)〜(20)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0121】
(22)前記画像制御部は、編集可能な状態で表示されている平面画像の該平面画像内に設定された地平線位置より下の画像を表示させない
(12)〜(21)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0122】
(23)前記立体視画像生成部は、それぞれの平面画像内で設定されている地平線位置より下の画像は生成する立体視画像に反映させない
(12)〜(22)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0123】
(24)前記画像制御部は、選択されたサムネイル画像に対応する平面画像が編集された場合には、前記重畳画像のサムネイル画像に該編集の結果を反映させるよう制御する
(12)〜(23)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0124】
(25)さらに前記表示部を備える
(12)〜(24)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【0125】
(26)複数の平面画像を作成し、作成された複数の平面画像のそれぞれに奥行き方向の仮想的な距離を設定する画像作成ステップと、
画像作成ステップで作成された複数の平面画像に設定された仮想的な距離に基づいて、それぞれの平面画像中のオブジェクトの空間位置を設定した立体視画像に変換する立体視画像変換ステップと、
立体視画像変換ステップで変換された立体視画像のデータを出力する立体視画像生成ステップと、
前記画像作成ステップで作成された複数の平面画像を個別又は重畳して表示させると共に、平面画像のそれぞれにタブを付与して表示させる編集画面の表示データを生成する編集画面生成ステップと、
前記編集画面生成ステップで生成された編集画面内の画像の作成又は編集の操作を受け付ける入力ステップとを有する
画像処理方法。
【0126】
(27)情報処理装置に実装して画像処理を実行するプログラムであって、
複数の平面画像を作成し、作成された複数の平面画像のそれぞれに奥行き方向の仮想的な距離を設定する画像作成ステップと、
画像作成ステップで作成された複数の平面画像に設定された仮想的な距離に基づいて、それぞれの平面画像中のオブジェクトの空間位置を設定した立体視画像に変換する立体視画像変換ステップと、
立体視画像変換ステップで変換された立体視画像のデータを出力する立体視画像生成ステップと、
前記画像作成ステップで作成された複数の平面画像を個別又は重畳して表示させると共に、平面画像のそれぞれにタブを付与して表示させる編集画面の表示データを生成する編集画面生成ステップと、
前記編集画面生成ステップで生成された編集画面内の画像の作成又は編集の操作を受け付ける入力ステップとを実行する
プログラム。
【符号の説明】
【0127】
a〜f…表示オブジェクト、11,12,13…作成画像、11a,12a,13a…レイヤ数表示、100…画像処理装置、110…画像作成処理部、112…画像作成部、114…立体視画像変換部、116…立体視画像生成部、118…編集画面生成部、120…画像保存部、130…入力部、140…画像表示部、201…タブ、202…3D状態サムネイルタブ、203…編集中画像表示、203a…第1レイヤ縁部、203b…第2レイヤ縁部、203c…第3レイヤ縁部、211〜213…レイヤサムネイルタブ、221…ファイル取り込みボタン、222…カメラ取り込みボタン、223…スタンプボタン、224…文字入力ボタン、225…深度操作ボタン、231〜237…オブジェクト表示部、241…作成開始ボタン、242…保存ボタン、243…立体視表示ボタン、250L…左目用画像、250R…右目用画像、251,251′…第1レイヤ画像、252,252′…第2レイヤ画像、253,253′…第3レイヤ画像、259,259′…ディスプレイ面、261…地平線調整バー、262…地面設定位置表示、271…レイヤ内地面位置表示、272…無表示部分、281,282…位置移動ボタン、283…戻しボタン、284…消去ボタン、285…地面調整ボタン、290…ペンツール、291…第1ペン、292…第2ペン、293…第3ペン、294…消しゴム、301…深度軸、301a〜301d…深度位置、302…前縁部、303…地面設定位置、304…仮想ディスプレイ面、311…第1レイヤ画像、312…第2レイヤ画像、313…第3レイヤ画像、321…地平線位置、401…深度バー表示、401a,401b,401c…レイヤ位置、411,412,421,422,431,432…深度調整ボタン、501…深度バー表示、502…仮想ディスプレイ面位置、503…レイヤ位置、511,512…深度調整ボタン、601…深度バー表示、603…レイヤ位置、611,612…深度調整ボタン、701…深度バー表示、702…仮想ディスプレイ面位置、703…レイヤ位置、704…深度枠、705…深度値表示、711,712,721,722,731,732…深度調整ボタン、810…カメラ取り込み操作画面、811…カメラ取り込み画像、812…抽出画像、820…画像ファイル取り込み操作画面、821…取り込み画像、822…抽出画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の平面画像を作成し、作成された複数の平面画像のそれぞれに奥行き方向の仮想的な距離を設定する画像作成部と、
前記画像作成部で作成された複数の平面画像に設定された仮想的な距離に基づいて、それぞれの平面画像中のオブジェクトの空間位置を設定した立体視画像に変換する立体視画像変換部と、
前記立体視画像変換部で変換された立体視画像のデータを出力する立体視画像生成部と、
前記画像作成部で作成された複数の平面画像を個別又は重畳して表示させ、平面画像のそれぞれにタブを付与して表示させる編集画面の表示データを生成する編集画面生成部と、
前記編集画面生成部で生成された編集画面内の画像の作成又は編集の操作を受け付ける入力部とを備えた
画像処理装置。
【請求項2】
前記編集画面生成部が生成する編集画面は、それぞれのタブに対応した平面画像を縮小したサムネイル画像を表示する、前記平面画像ごとのタブを備え、
前記入力部でのいずれかのタブの選択操作で、そのタブに対応した平面画像を編集画面に表示させる
請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記編集画面生成部が生成する編集画面は、前記複数の平面画像の仮想的な距離を示した画像を縮小したサムネイル画像を表示するタブを備えた
請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記編集画面生成部が生成する編集画面に、前記それぞれの平面画像の仮想的な距離の設定を示す距離スケールと、平面画像の仮想的な距離を前記入力部で操作するための操作箇所とを表示させる
請求項1記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記距離スケールの中に、前記複数の平面画像のそれぞれの距離の設定を区別して表示させると共に、前記操作箇所をそれぞれの平面画像ごとに用意した
請求項4記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記距離スケールの中に、仮想ディスプレイ面の位置を示す表示をさせる
請求項4記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記立体視画像変換部は、複数の平面画像中の1つの特定の平面画像に設定した地平線位置から下側の画像部分が、仮想的な距離から徐々に変化する傾斜面となる立体視画像に変換する
請求項1記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記編集画面生成部が生成する編集画面で、前記地平線位置の設定を示す地平線位置スケールを表示させ、前記入力部での操作の受け付けにより前記地平線位置スケールで示される地平線位置を変更する
請求項7記載の画像処理装置。
【請求項9】
編集画面生成部が生成する編集画面で、前記特定の平面画像以外の平面画像が、立体視画像中で前記傾斜面と交差する位置を表示させる
請求項8記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記立体視画像変換部は、前記特定の平面画像以外の平面画像について、立体視画像中で前記傾斜面と交差する位置より下側になるオブジェクトを消去する
請求項8記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記画像作成部は、前記特定の平面画像以外の平面画像中の指定されたオブジェクトの下端を、立体視画像中で前記傾斜面と交差する位置と一致した位置とする
請求項8記載の画像処理装置。
【請求項12】
表示部に表示させる画像を制御する画像制御部と、
それぞれに奥行き方向の仮想的な距離を有する複数の平面画像から、それぞれの平面画像中のオブジェクトの空間位置を設定した立体視画像を生成する立体視画像生成部と、
ユーザからの操作を受け付ける入力部と
を備え、
前記画像制御部は、前記複数の平面画像及び前記平面画像を重畳した画像を奥行き方向が見える所定の角度から表示させた重畳画像を縮小したサムネイル画像を表示させ、
前記画像制御部は、さらに前記入力部があるサムネイル画像を選択する命令を受け付けると該選択されたサムネイル画像に対応する平面画像或いは重畳画像を編集可能な状態で、なおかつ前記複数の平面画像及び前記重畳画像のサムネイル画像と一緒に表示させる画像処理装置。
【請求項13】
前記画像制御部は、前記平面画像及び前記重畳画像を重ねた状態で表示させるとともに、前記サムネイル画像を前記複数の平面画像及び前記重畳画像のそれぞれのタブとして表示させる請求項12記載の画像処理装置。
【請求項14】
前記画像制御部は、平面画像の追加を受け付けるためのタブをさらに表示させる請求項13記載の画像処理装置。
【請求項15】
前記画像制御部は、前記重畳画像に対応するサムネイル画像が選択された場合には、該重畳画像を前面に表示させるとともに選択されていない平面画像は前記タブのみを表示させ、
前記入力部は、前記重畳画像内に表示されている前記それぞれの平面画像のうち、選択した平面画像の奥行き方向の仮想的な距離を変更させる入力を受け付ける請求項12記載の画像処理装置。
【請求項16】
前記画像制御部は、ある平面画像に対応するサムネイル画像が選択された場合には、該平面画像の画面内の画像のみがハイライトされた画面を前面に表示させる請求項12記載の画像処理装置。
【請求項17】
前記画像制御部は、ある平面画像に対応するサムネイル画像が選択された場合には、選択されなかった平面画像の画面内の画像がグレーアウトされた画面を前面に表示させる請求項12記載の画像処理装置。
【請求項18】
前記画像制御部は、前記それぞれの平面画像の奥行き方向の仮想的な距離を示す距離スケールと、編集可能な状態で表示されている平面画像の奥行き方向の仮想的な距離を前記入力部で操作するための奥行き変更操作入力部とを表示させ、
前記入力部は、前記平面画像が編集可能な状態で表示された場合には、該平面画像内の画像の作成又は編集の操作を受け付けるとともに、前記奥行き変更操作入力部への操作を受け付ける請求項12記載の画像処理装置。
【請求項19】
前記奥行き変更操作入力部は、前記編集可能な状態で表示された平面画像の奥行き方向の仮想的な距離を手前に移動させるボタンと、奥に移動させるボタンとを有する請求項18記載の画像処理装置。
【請求項20】
前記奥行き変更操作入力部は、前記距離スケール上に前記編集可能な状態で表示された平面画像に対応するオブジェクトである請求項18記載の画像処理装置。
【請求項21】
前記画像制御部は、編集可能な状態で表示されている平面画像の該平面画像内に設定された地平線位置を前記入力部で操作するための地平線変更操作入力部を表示させ、
前記入力部は、前記平面画像が編集可能な状態で表示された場合には、前記地平線変更操作入力部への操作を受け付ける請求項12記載の画像処理装置。
【請求項22】
前記画像制御部は、編集可能な状態で表示されている平面画像の該平面画像内に設定された地平線位置より下の画像を表示させない請求項21記載の画像処理装置。
【請求項23】
前記立体視画像生成部は、それぞれの平面画像内で設定されている地平線位置より下の画像は生成する立体視画像に反映させない請求項21記載の画像処理装置。
【請求項24】
前記画像制御部は、選択されたサムネイル画像に対応する平面画像が編集された場合には、前記重畳画像のサムネイル画像に該編集の結果を反映させるよう制御する請求項13〜23のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項25】
さらに前記表示部を備える請求項12記載の画像処理装置。
【請求項26】
複数の平面画像を作成し、作成された複数の平面画像のそれぞれに奥行き方向の仮想的な距離を設定する画像作成ステップと、
画像作成ステップで作成された複数の平面画像に設定された仮想的な距離に基づいて、それぞれの平面画像中のオブジェクトの空間位置を設定した立体視画像に変換する立体視画像変換ステップと、
立体視画像変換ステップで変換された立体視画像のデータを出力する立体視画像生成ステップと、
前記画像作成ステップで作成された複数の平面画像を個別又は重畳して表示させると共に、平面画像のそれぞれにタブを付与して表示させる編集画面の表示データを生成する編集画面生成ステップと、
前記編集画面生成ステップで生成された編集画面内の画像の作成又は編集の操作を受け付ける入力ステップとを含む
画像処理方法。
【請求項27】
画像処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
複数の平面画像を作成し、作成された複数の平面画像のそれぞれに奥行き方向の仮想的な距離を設定する画像作成ステップと、
画像作成ステップで作成された複数の平面画像に設定された仮想的な距離に基づいて、それぞれの平面画像中のオブジェクトの空間位置を設定した立体視画像に変換する立体視画像変換ステップと、
立体視画像変換ステップで変換された立体視画像のデータを出力する立体視画像生成ステップと、
前記画像作成ステップで作成された複数の平面画像を個別又は重畳して表示させると共に、平面画像のそれぞれにタブを付与して表示させる編集画面の表示データを生成する編集画面生成ステップと、
前記編集画面生成ステップで生成された編集画面内の画像の作成又は編集の操作を受け付ける入力ステップとをコンピュータに実行させるための
プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図30】
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【図32】
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【図6】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図17】
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【図18】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図31】
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【公開番号】特開2012−94111(P2012−94111A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−126792(P2011−126792)
【出願日】平成23年6月6日(2011.6.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】