説明

画像処理装置、X線撮影装置、画像表示方法、画像比較方法、および画像表示プログラム

【課題】複数の撮影画像45を表示して観察する際に、観察者が一部の撮影画像45や全部の撮影画像54に対して高い操作性で操作できるようにする。
【解決手段】記憶手段23から読み出して表示手段5に表示している撮影画像45に対して操作手段6により画像操作を許容し、リンクボタン59によりリンクが設定されていれば1つの撮影画像45に対して操作手段6によって画像操作された内容をリンク設定された他の撮影画像45にも同時に適用するステップS14を実行し、リンクボタン59によりリンクが設定されていなければ1つの撮影画像45に対して操作手段6によって画像操作された内容をその撮影画像45に対して適用して他の撮影画像45に適用しないステップS15を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば撮影画像を複数表示して処理するような画像処理装置、X線撮影装置、画像表示方法、画像比較方法、および画像表示プログラムに関し、特に医科歯科の分野で用いられる診療のためのX線撮影画像を表示し処理するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医科歯科の分野でX線撮影画像を表示して観察する様々な技術が提案されている。例えば、医用イメージング装置向けの表示プロトコルによって、複数の3次元医用画像を同時に表示しかつナビゲートするものが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1には、当座スタディと比較スタディのボリュームレンダリング画像をリンクし、同時に回転や移動の表示ができることが記載されている。
【0004】
また、複数組の三次元画像の中から解剖学的断層位置が略同一の少なくとも1つの断層像対を設定し、設定された少なくとも1つの断層像対をその断層像対を構成する複数の断層像を同期させながら対応する表示装置に順次表示させるものが提案されている(特許文献2参照)。
【0005】
この特許文献2には、ピクセルサイズを一致させて同じ大きさで表示すること、座標系を基準断層像に一致させて同一構造を同一の角度から観察出来るようにすることが記載されている。
【0006】
しかし、これらの特許文献には、リンク動作に関する記載があるものの、それ以上のことが記載されていなかった。このため、利便性に欠ける部分があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−142021号公報
【特許文献2】特開平8−294485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この発明は、上述の問題に鑑み、複数の撮影画像を表示して観察する際に、観察者が一部の撮影画像や全部の撮影画像に対して高い操作性で操作することができる画像処理装置、X線撮影装置、画像表示方法、画像比較方法、および画像表示プログラムを提供し、利便性を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、撮影画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した複数の前記撮影画像を表示する撮影画像表示手段と、前記撮影画像表示手段に表示している撮影画像に対する画像操作を許容する画像操作手段と、前記撮影画像表示手段に表示している前記各撮影画像に対する操作をリンクさせるか否かを切り替え許容するリンク設定切替手段と、前記リンク設定切替手段によりリンクが設定されていれば1つの撮影画像に対して前記画像操作手段によって画像操作された内容をリンク設定された他の撮影画像にも同時に適用する画像操作同時適用処理を実行し、前記リンク設定切替手段によりリンクが設定されていなければ1つの撮影画像に対して前記画像操作手段によって画像操作された内容をその撮影画像に対して適用して他の撮影画像に適用しない画像操作個別適用処理を実行する制御手段とを備えた画像処理装置であることを特徴とする。
【0010】
前記記憶手段は、ハードディスクやコンパクトディスクなど画像データを長期間にわたって保存するもの、あるいはメモリなど一時的に画像データを保存するものなど、適宜の記憶手段で構成することができる。
【0011】
前記画像操作手段は、マウスやキーボードやタッチパネルといった操作入力を受け付ける手段で構成することができる。
【0012】
リンク設定切替手段は、画面上に表示するリンク設定切替用のボタン、メニュー項目、あるいはショートカットキーなど、適宜の手段で構成することができる。
【0013】
前記撮影画像表示手段は、複数の撮影画像を並べて表示する構成とすることができる。ここでいう「並べて」とは、横並び、縦並び、斜め並びに限らず、複数の撮影画像の大部分が同時に視認できるように表示することが含まれる。
【0014】
この発明により、複数の撮影画像を表示して観察する際に、観察者が一部の撮影画像や全部の撮影画像に対して高い操作性で操作することができる。すなわち、表示している撮影画像の一部に対してのみ操作することと、表示している全ての撮影画像に対して操作することを、リンク設定切替手段によって自由に切り替えながら実行することができる。
【0015】
この発明の態様として、前記記憶手段に記憶されている複数の前記撮影画像のうち、前記撮影画像表示手段に表示する複数の前記撮影画像を所定の選択基準に従って選択決定する表示対象選択手段を備えることができる。
【0016】
前記所定の選択基準は、観察者に任意に選択されたものを基準とする任意選択、複数の撮影画像から自動的に一部の撮影画像を抽出するために予め定められた登録済選択基準、あるいは表示する撮影画像として過去に登録された登録情報に従うものとする登録情報基準など、適宜の基準により構成することができる。
この態様により、適切な基準で撮影画像を選択することができる。
【0017】
またこの発明の態様として、前記記憶手段は、前記選択基準を複数種類記憶する構成であり、該複数の選択基準から採用する選択基準の指定操作を許容する選択基準指定操作手段を備え、前記表示対象選択手段は、前記選択基準指定操作手段で指定された自動選択の選択基準に基づいて前記撮影画像表示手段に表示する撮影画像を選択決定する構成とすることができる。
これにより、観察者は、選択基準を指定するだけで適切な複数の撮影画像を表示させることができる。
【0018】
またこの発明の態様として、前記撮影画像表示手段における前記画像操作手段で操作された後の前記撮影画像の表示条件を前記記憶手段に記憶する表示条件記憶手段と、該表示条件記憶手段に記憶された表示条件の呼び出し操作を許容する表示条件呼出操作手段とを備えることができる。
これにより、過去に登録された表示条件を反映した状態で撮影画像を表示することが容易に行える。
【0019】
またこの発明の態様として、前記撮影画像表示手段に表示している複数の撮影画像の表示倍率を同倍率に揃える表示倍率統一操作手段を備えることができる。
【0020】
これにより、複数の撮影画像の倍率を一括して揃えることができ、利便性がさらに向上する。
【0021】
またこの発明の態様として、前記画像操作手段は、前記撮影画像表示手段に表示している前記撮影画像に対して、移動操作、表示倍率変更操作、回転操作、および画質変更操作の少なくとも1つを実行する構成とすることができる。
【0022】
前記画質変更操作は、輝度を変更する操作、あるいはコントラストを変更する操作など、画質に関して変更する操作とすることができる。
この態様により、画像操作を現実的に実行できることに留意する
またこの発明の態様として、前記撮影画像は、X線断層画像、パノラマ画像、CT画像、口内法によるデンタル画像、可視光画像のいずれかとすることができる。
これにより、様々な画像に対してリンクの設定と解除を切り替えることができる。
【0023】
またこの発明の態様として、前記複数の撮影画像は、撮影時期を異ならせて同一の被写体を撮影した画像とすることができる。
前記撮影時期を異ならせるとは、同一日であっても施術前、施術途中、施術後といったように、異なる状態にて撮影した画像とすることができる。
この態様により、施術前、施術途中、施術後といった異なる状態での撮影画像を比較表示することができ、施術の進行中の適否確認、術後経過の確認などを行うことができる。
【0024】
またこの発明の態様として、前記画像処理装置と、被写体にX線を照射するX線発生器と、被写体を透過したX線を検出するX線検出器とを備えたX線撮影装置とすることができる。
これにより、撮影したX線撮影画像を即座に画像処理装置で表示して確認することができる。
【0025】
またこの発明は、撮影画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した複数の前記撮影画像を表示する撮影画像表示手段と、前記撮影画像表示手段に表示している撮影画像に対する画像操作を許容する画像操作手段とを用いて撮影画像を表示する画像表示方法であって、前記撮影画像表示手段に表示している前記各撮影画像に対する操作をリンクさせるか否かを切り替え許容するリンク設定切替ステップと、前記リンク設定切替ステップによりリンクが設定されていれば1つの撮影画像に対して前記画像操作手段によって画像操作された内容をリンク設定された他の撮影画像にも同時に適用する画像操作同時適用処理を実行し、前記リンク設定切替ステップによりリンクが設定されていなければ1つの撮影画像に対して前記画像操作手段によって画像操作された内容をその撮影画像に対して適用して他の撮影画像に適用しない画像操作個別適用処理を実行する画像操作制御ステップとを備えた画像表示方法とすることができる。
【0026】
これにより、複数の撮影画像を表示して観察する際に、観察者が一部の撮影画像や全部の撮影画像に対して高い操作性で操作することができる。
【0027】
またこの発明は、同一の被写体についての撮影時期の異なる複数の撮影画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した複数の前記撮影画像を表示する撮影画像表示手段と、前記撮影画像表示手段に表示している撮影画像に対する画像操作を許容する画像操作手段とを用いて2以上の撮影画像を比較表示する画像比較方法であって、前記撮影画像表示手段に表示している前記各撮影画像に対する操作をリンクさせるか否かを選択するリンク設定切替ステップと、前記リンク設定切替ステップによりリンクを設定していれば1つの撮影画像に対して前記画像操作手段によって画像操作した内容をリンク設定した他の撮影画像にも同時に適用する画像操作同時適用処理を実行させ、前記リンク設定切替ステップによりリンクを設定していなければ1つの撮影画像に対して前記画像操作手段によって画像操作した内容をその撮影画像に対して適用して他の撮影画像に適用しない画像操作個別適用処理を実行させる画像操作制御ステップとを行う画像比較方法とすることができる。
【0028】
これにより、複数の撮影画像を表示して比較観察する際に、観察者が一部の撮影画像や全部の撮影画像に対して高い操作性で操作することができる。
【0029】
またこの発明は、コンピュータを、撮影画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した複数の前記撮影画像を表示する撮影画像表示手段と、前記撮影画像表示手段に表示している撮影画像に対する画像操作を許容する画像操作手段として機能させる画像表示プログラムであって、前記コンピュータを、前記撮影画像表示手段に表示している前記各撮影画像に対する操作をリンクさせるか否かを切り替え許容するリンク設定切替手段と、前記リンク設定切替手段によりリンクが設定されていれば1つの撮影画像に対して前記画像操作手段によって画像操作された内容をリンク設定された他の撮影画像にも同時に適用する画像操作同時適用処理を実行し、前記リンク設定切替手段によりリンクが設定されていなければ1つの撮影画像に対して前記画像操作手段によって画像操作された内容をその撮影画像に対して適用して他の撮影画像に適用しない画像操作個別適用処理を実行する画像操作制御手段として機能させる画像表示プログラムとすることができる。
【0030】
これにより、複数の撮影画像を表示して観察する際に、観察者が一部の撮影画像や全部の撮影画像に対して高い操作性で操作することができる。
【発明の効果】
【0031】
この発明により、複数の撮影画像を表示して観察する際に、観察者が一部の撮影画像や全部の撮影画像に対して高い操作性で操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】X線撮影表示システムの概略構成を示す外観図。
【図2】X線画像表示装置の構成を示すブロック図。
【図3】X線画像表示装置の機能を説明する機能ブロック図。
【図4】ディレクトリとデータファイルの構成を示すファイル構成図。
【図5】表示設定登録データと選択基準データのデータ構成図。
【図6】表示手段に表示する比較観察画面の画面構成の説明図。
【図7】X線画像表示プログラムに従って実行する動作のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0033】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
【実施例】
【0034】
図1は、X線撮影装置本体7とX線画像表示装置2とがLANケーブルなどの通信線Lで通信可能に接続されて構成されるX線撮影表示システム(X線撮影装置)1の概略構成を示す外観図である。X線撮影表示システム1は、CT(ComputerTomography)と呼ばれる3次元コンピュータX線断層撮影を実施するものである。このX線撮影表示システム1は、他にもパノラマ撮影、リニア断層撮影、リニアスキャン撮影、およびスキャノグラム撮影など、従来から歯科分野で広く知られている種々の撮影を行うことができる。なお、X線撮影装置本体7の代わりに又はX線撮影装置本体7に加えて、歯科用X線フィルムを口腔内に挿入し、口腔外からX線を照射してX線撮影画像を得る歯科口内法X線撮影装置を備える構成としてもよい。
【0035】
X線画像表示装置2は、CPU等が格納される装置本体3と、CD(Compact Disc)等の媒体を読み取る読取手段4と、画像表示を行う表示手段5と、キーボードやマウスにより操作入力を受け付ける操作手段6とが設けられている。
【0036】
読取手段4は、CDを読み取るもののほか、例えばUSBメモリを読み取るもの、MOディスクを読み取るもの、カードを読み取るものなど、適宜のものが用いられる。
表示手段5は、表示機能のあるものであればよく、例えば液晶ディスプレイ、CRT、タッチパネル、タッチスクリーンなど各種のものが適宜用いられる。
【0037】
操作手段6は、操作を受け付ける機能のあるものであればよく、例えばマウス、キーボード、タッチパッドなど各種のものが適宜用いられる。タッチペンとタッチペンの操作を受け付けるディスプレイ、タッチパネル、タッチスクリーンなど、表示機能も備えるものは、これらが表示手段5と操作手段6を兼ねるものとして用いることができる。
【0038】
X線撮影装置本体7は、支持台14に立設された垂直柱13と、該垂直柱13の長手方向に沿って昇降可能に設けられた昇降フレーム8と、該昇降フレーム8に昇降方向と同方向に軸方向をとる旋回軸を中心として旋回可能に設けられた旋回アーム9とで主に構成されている。この旋回アーム9の被写体に対する移動は相対的である。
【0039】
被写体となる患者等は、X線撮影の際には垂直柱13に対面するように位置付けられるが、昇降フレーム8は、この患者等に向かって張出す、図示の例では前後方向に長いフレーム上部8aと、該フレーム上部8aの後端から下方へ続く上下方向に長いフレーム中部8bと、該フレーム中部8bの下端から前方へ続く前後方向に長いフレーム下部8cとで構成されている。
【0040】
フレーム上部8aの下面前方には、旋回アーム9の上端中央が水平方向へ旋回可能に取り付けられている。
この旋回アーム9は、略水平方向に長いアーム上部9aの両端部に、下方へ続く上下方向に長いアーム側部9b,9cの上端部が続けて設けられて構成されている。
【0041】
旋回アーム9の上端中央には、図示を略するが、垂直柱13の長手方向と同方向に軸方向をとる旋回軸9Xが上方に向かって設けられている。
フレーム上部8aの内部には、簡略に図示する旋回軸移動機構であるX−Yテーブル機構XYTが設けられており、この旋回軸9X自体を旋回軸9Xの軸方向に直交する二次元方向に移動制御するようになっている。
【0042】
旋回軸9Xの軸方向をZ方向とし、旋回軸9Xの軸方向に直交し、かつ、互いに直交する方向をX方向、Y方向とする。例えば、前述の、昇降フレーム8が張出す前後方向をY方向とし、Y方向に直交する方向をX方向と定めることができる。
【0043】
旋回軸9Xは、X−Yテーブル機構XYTにより、X方向、Y方向、X方向とY方向が合成した方向に二次元に移動可能である。
このX−Yテーブル機構XYTは、例えば、フレーム上部8a内部でY方向に変位可能なYテーブル、Yテーブル機構に移動可能に設けられ、Yテーブルに対してX方向に変位可能なXテーブルに旋回軸9Xを垂下する構成を採用すればよい。
【0044】
旋回アーム9の一方のアーム側部9cの下端付近には、X線照射手段10aが設けられ、他方のアーム側部9bの下端付近には、X線検出手段10bが設けられている。
【0045】
旋回アーム9は、旋回軸9Xの軸回りに旋回可能であるとともに、X−Yテーブル機構XYTによって二次元の移動が可能である。
X−Yテーブル機構XYTによる旋回軸9Xの二次元移動、旋回アーム9の旋回軸9Xの軸回りの旋回、旋回軸9Xの二次元移動と旋回アーム9の旋回軸9Xの軸回りの旋回の合成運動でX線照射手段10aとX線検出手段10bをさまざまな移動軌跡で移動させることが可能である。
【0046】
なお、図示の例では垂直柱13の長手方向を鉛直方向に設定しているが、上記のZ方向を鉛直以外の方向に設定してもよい。例えば、上記のZ方向を水平に設定して、旋回軸9Xが水平に設定される寝台型のX線撮影装置7としてもよい。
【0047】
昇降フレーム8のフレーム下部8cには、前方上部に被写体を保持する被写体保持手段11が設けられている。この被写体保持手段11は、患者の側頭部を支えて横方向の位置を定める側頭部固定アーム11aと、患者の顎部を支えて前後方向および上下方向の位置を定める顎部固定台11bとで構成されており、位置固定部品として用いられる。
【0048】
フレーム下部8cの底面には、患者が手で掴むための2本のハンドル12が下方へ突出して設けられている。
【0049】
このように構成されたX線撮影装置本体7は、患者の身長に合わせて昇降フレーム8の高さを調節し、被写体保持手段11に患者の頭部を固定し、X線照射手段10aからX線を照射して患者の頭部を透過したX線をX線検出手段10bで検出することで患者の頭部のX線撮影データを得る。
【0050】
例えば、CT撮影では、X線照射手段10aからX線を照射して患者の頭部を透過したX線をX線検出手段10bで検出しつつ旋回アーム9を1旋回させることで、X線による投影データである2次元のX線撮影データ等を取得する。2次元のX線撮影データは、画像処理されて、3次元ボリュームデータが生成される。この3次元ボリュームデータは、ボクセル(voxel:3次元上のピクセル)の集合であり、1度の撮影で得られたすべての画素を、CT値(X線吸収の程度)の3次元行列としたデータで構成されている。そして、この3次元ボリュームデータを通信線LによりX線画像表示装置2へ送信し、X線画像表示装置2が3次元ボリュームデータをフーリエ変換等する演算処理を実行してCT画像(X線断層面画像、ボリュームレンダリング画像)を生成し、表示する。
【0051】
X線撮影装置本体7は、X−Yテーブル機構XYTによる旋回軸9Xの二次元移動、旋回アーム9の旋回軸9Xの軸回りの旋回、旋回軸9Xの二次元移動と旋回アーム9の旋回軸9Xの軸回りの旋回の合成運動でX線照射手段10aとX線検出手段10bが周知の軌道で移動して、X線照射手段10aからX線を照射して患者の歯列弓を透過したX線をX線検出手段10bで検出しつつ旋回アーム9を1旋回させることで、パノラマ撮影を行うこともできる。
【0052】
また、X線撮影装置本体7は、X−Yテーブル機構XYTによる旋回軸9Xの二次元移動で旋回軸9Xを所望の位置に移動させた後に旋回アーム9を所望の角度に旋回させて停止させてからX線照射することで、関心領域について、所望の角度からの被写体のX線透過画像を1フレームで取得することもできる。
【0053】
なお、CT撮影、パノラマ撮影、X線透過画像を生成する撮影の撮影モード別にX線照射手段10aからのX線を規制するように、X線照射手段10aの前面のX線規制部材を変更制御してもよい。
【0054】
また、図示は省略するが、被写体保持手段11を患者等の被写体が着座する椅子で構成してもよい。
さらに、被写体保持手段11を二次元移動させる機構として、前述のX−Yテーブルと同様のX−Yテーブル機構XYTを設けて、被写体の側が旋回アーム9に対して移動するようにしてもよい。
【0055】
また、被写体保持手段11を二次元移動させるX−Yテーブル機構XYTに、被写体保持手段11をさらにZ方向に移動させるZテーブル機構を加えて、X−Y−Zテーブル機構で被写体保持手段11を用いてもよい。
【0056】
また、Zテーブル機構の例としては、例えば油圧シリンダで被写体保持手段11を昇降させるようにしたものを採用できる。
【0057】
また、昇降フレーム8を垂直柱13に対して昇降移動させるよう、図示しないモータなどで駆動してもよい。この場合、昇降フレーム8を駆動するモータなどが旋回アーム9をZ方向に移動させるZテーブル機構を構成し、旋回アーム9側のX−Y−Zテーブル機構が構成される。
【0058】
また、X線撮影装置本体7は、旋回アーム9側のX−Yテーブル機構XYTまたはX−Y−Zテーブル機構のみを設けて旋回アーム9を移動させるようにしても、被写体保持手段11側のX−Yテーブル機構XYTまたはX−Y−Zテーブル機構のみを設けて被写体保持手段11を移動させるようにしても、双方の側でX−Yテーブル機構XYTまたはX−Y−Zテーブル機構を設けて旋回アーム9も被写体保持手段11も移動可能としてもよい。
【0059】
図2は、X線画像表示装置2の構成を示すブロック図である。
X線画像表示装置2は、装置本体3に、CPU15、RAM16、ROM17、および固定ディスク18が互いにバスラインで接続して設けられている。
【0060】
CPU15は、ROM17や固定ディスク18に記憶されているプログラムに従い、RAM16を一次記憶領域として、各種制御処理、および演算処理を実行する。
【0061】
固定ディスク18は、各種のプログラム18aおよびデータ18bを記憶している。
【0062】
装置本体3に接続されている読取手段4は、媒体19からプログラムやデータの読取を実行する、ここで読み取るプログラムやデータには、X線画像を表示するためのX線画像表示プログラム、あるいはX線撮影装置本体7によって得られたX線撮影データなどが含まれる。無論、X線撮影装置7で撮影されたX線撮影データが直接固定ディスク18に記憶されるようにしてもよい。また、X線画像表示プログラムなども固定ディスク18に記憶されるようにしてもよい。
表示手段5、操作手段6、X線撮影装置本体7については、図1とともに説明したとおりである。
【0063】
図3は、X線画像表示装置2の機能を説明する機能ブロック図である。
X線画像表示装置2の装置本体3は、プログラム18aによる情報処理をCPU15が処理してX線撮影装置本体7、読取手段4、表示手段5、および操作手段6といったハードウェアを動作制御することで各機能手段21〜29として機能し、また操作手段6は、キーボードやマウスで入力された入力信号をCPU15が処理することで各機能手段30〜35として機能する。以下、各機能手段21〜35について説明する。
【0064】
撮影制御手段21は、操作手段6からの操作入力を受け付けて撮影開始等の制御信号をX線撮影装置本体7へ送信する。これによりX線撮影装置本体7によるX線撮影の開始等を実行する。
【0065】
画像データ取得手段22は、X線撮影装置本体7や読取手段4から撮影画像の画像データを取得する。この画像データは、X線撮影装置本体7により取得したX線のX線撮影データとすることができる。画像データ取得手段22は、取得したX線撮影データを記憶手段23に記憶する。
【0066】
記憶手段23は、固定ディスク18に対してデータの記憶および読み出しを行う機能手段である。この記憶手段23は、画像データ取得手段22、画像生成手段24、および表示制御手段25からアクセスされ、データの読み書きが行われる。また、記憶手段23にはCT画像も記憶されており、必要に応じてこのCT画像を表示手段5へ送信して表示させる。
【0067】
記憶手段23は、データの記憶・読み出しができればよく、固定ディスクのほか、チップ、回路、記憶素子など、適宜のものでよい。
記憶手段23は、他にも、パノラマ画像、セファロ画像、口内法でX線撮影したデジタルのデンタル画像のデータを記憶することができる。また、記憶手段23は、読取手段4を介して対象部位を可視光撮影したデジタルの可視光撮影画像のデータなどを記憶することもできる。
【0068】
画像生成手段24は、投影データ(X線撮影データ)からX線撮影画像を生成する。例えば、CT撮影を行って、投影データから3次元ボリュームデータを生成した場合、3次元ボリュームデータをフーリエ変換等により演算し、任意の断層面における断層面画像やボリュームレンダリング画像を生成する。生成した画像は、表示手段5に表示し、必要に応じて記憶手段23に記憶する。
【0069】
表示制御手段25は、操作手段6の操作入力に従って各種表示制御を実行する。この表示制御手段25は、主に画像拡大縮小制御手段26、画像表示位置制御手段27、画質制御手段28、および画像データ選択制御手段29が設けられている。
【0070】
画像拡大縮小制御手段26は、操作手段6の操作入力に従って表示手段5に表示している撮影画像を拡大/縮小する動作を実行する。
画像表示位置制御手段27は、操作手段6の操作入力に従って表示手段5に表示する撮影画像を配置したり移動する動作を実行する。
画質制御手段28は、操作手段6の操作入力に従って表示手段5に表示している撮影画像の輝度やコントラストを変更する動作を実行する。
【0071】
画像データ選択制御手段29は、操作手段6から受け付けた選択基準に従って後述の患者別フォルダ43から複数の撮影画像を選択(抽出)する動作を実行する。
【0072】
操作手段6は、表示倍率統一操作手段30、画像操作手段31、比較画像任意選択手段32、表示条件呼出操作手段33、選択基準指定操作手段34、および比較画像自動選択手段35を備えている。
【0073】
表示倍率統一操作手段30は、表示手段5に複数表示している撮影画像の表示倍率を統一する操作の入力を受け付ける。これにより、複数の撮影画像を等倍率表示して比較することを容易に実行できる。
画像操作手段31は、表示手段5に複数表示している撮影画像の拡大/縮小といった表示倍率変更、移動、および輝度変更などの画質変更操作の入力を受け付ける。
【0074】
比較画像任意選択手段32は、記憶手段23に記憶されている複数の撮影画像から任意の撮影画像を選択することを受け付ける。
【0075】
表示条件呼出操作手段33は、記憶手段23に記憶されている複数の表示設定登録データから任意の表示設定登録データを選択することを受け付ける。この表示設定登録データを呼び出すことで、表示手段5に表示する撮影画像を、予め定めた様々な条件、ないし予め記憶した様々な条件で表示できる。例えば、画像操作手段31で過去に見やすく加工された表示設定(表示条件)で表示することができる。
【0076】
選択基準指定操作手段34は、複数の撮影画像を選択するための選択基準データを選択する入力を受け付ける。これにより、いずれの選択基準によって撮影画像を選択するかを指定できる。この選択基準には、後述する任意選択、自動選択および表示条件呼出の3種類がある。
【0077】
比較画像自動選択手段35は、所定の選択基準に従って選択決定する表示対象選択手段として機能する。例えば、比較画像自動選択手段35は、同じ部位の画像を自動的に抽出選択するなど、操作者の画像選択操作や画像調整操作に依存せずに画像を自動選択する動作を画像データ選択制御手段29に実行させる。
【0078】
なお、表示手段5は、図示するように装置本体3に着脱可能に設けられかつ通信ケーブルや無線伝送手段で画像信号を受けるよう構成されていてもよく、また装置本体3に一体に設けられていてもよい。
【0079】
図4は、記憶手段23(固定ディスク18)に記憶するデータの構成を示すデータ構成図である。
記憶手段23には、選択基準フォルダ(ディレクトリ)41と、患者毎の患者別フォルダ43とが設けられている。
【0080】
選択基準フォルダ41には、選択基準データ42が複数記憶されている。この選択基準データ42は、選択基準指定操作手段34によって指定される選択基準が記憶されているものであり、詳細は後述する。
【0081】
患者別フォルダ43には、撮影画像フォルダ44と表示履歴フォルダ47とが設けられている。
撮影画像フォルダ44は、パノラマ画像、CT画像を含むX線断層画像、ボリュームレンダリング画像、口内法によるデンタル画像、および可視光画像等、各種の撮影画像45(図示の例ではX線撮影画像45a,45b,45n、可視光撮影画像45c)が日付情報と共に複数記憶されている。この撮影画像45としては、施術前、施術途中、施術後といったように時期を異ならせて同一の被写体(患者)を撮影したものが記憶されている。なお、パノラマ画像であればパノラマ撮影、CT画像であればCT撮影といったように、撮影の種類の情報を各画像と共に記憶してもよい。
【0082】
表示履歴フォルダ47は、複数の表示設定登録データ48(48a,48b)が設定登録された日付情報と共に複数記憶されている。
表示設定登録データ48は、表示手段5に表示した画像の表示の設定状態、表示条件を記録したデータである。
【0083】
図5(A)は、表示設定登録データ48のデータ構成を示すデータ構成図であり、図5(B)は、選択基準データ42のデータ構成図である。
図5(A)に示すように、表示設定登録データ48は、ファイル名、表示位置、表示倍率、表示輝度、および表示コントラストの項目で構成されている。
【0084】
ファイル名には、撮影画像45のファイル名が記憶され、表示位置には初期設定または位置調整後の画像の位置がX,Y座標で記憶されている。表示倍率には、初期設定または見やすく表示する倍率が記憶され、表示輝度には、初期設定または見やすいように輝度調整された後の輝度の値が記憶され、表示コントラストには、初期設定または見やすいように調整された後のコントラストの値が記憶されている。
【0085】
1ファイルごとの撮影画像45は、単数でもよいが、複数の撮影画像が撮影画像45として記憶されてもよい。
すなわち、撮影画像表示領域に同時に表示した複数の画像を1組として、画像の表示の設定状態を1ファイルに記憶するようにしてもよい。
【0086】
図5(B)に示すように、選択基準データ42は、番号と種別と選択基準の項目で構成されている。この選択基準データ42は、どの画像を選択するかの基準を記憶したデータである。
【0087】
番号は、重複しない連番であり、各選択基準を識別するIDとしても使用できる。
【0088】
種別は、「自動選択」、「条件選択」、「任意選択」の3種別が設けられており、これらのうちのいずれか1つが記憶されている。「自動選択」は、操作者の画像選択操作や条件選択操作に依存せずに自動選択する場合の選択基準であることを示し、「条件選択」は、表示条件呼出操作手段33によって過去の表示履歴中の表示条件が選択された場合を示し、「任意選択」は、比較画像任意選択手段32によって任意の撮影画像が選択される場合の基準を示している。
【0089】
選択基準は、各種別について指定可能な選択基準が記憶されている。「自動選択」の種別では、直近の画像(履歴)、同じ部位の画像、画像配置の同じエリアの画像、クリックした順、バスケットに入れた順の5つの選択基準が記憶されている。なお、ここでいう画像配置とは、14枚法や10枚法など、予め定められた法則で部位別に撮影画像を配置する場合の画像配置をいう。
【0090】
この選択基準を用いて撮影画像45を選択するとき、同種画像から選択する構成とすることができる。この場合、同種画像であることの判定は、ファイル名、ファイルフォーマット、または画像サイズから判定する、あるいは種類別フォルダに分けて撮影画像45を記憶しておいて種類別フォルダによって判定する、若しくは画像種別を手入力や選択入力などによって登録させておいてこの登録された画像種別によって判定するなど、適宜の方法によって行うことができる。
【0091】
「条件選択」の種別では、例えば、全履歴、直近の画像とその1つ前の画像、または直近の画像とその最初の画像など、表示履歴中の表示条件に従うことが記憶されている。「任意選択」の種別では、観察者の操作が選択基準として記憶されている。
【0092】
この選択基準データ42の構成により、例えば同じ患者のデータで直近の表示画像として、最新のX線撮影画像とその1つ前のX線撮影画像を選択するなど、複数の撮影画像を自動的に抽出して表示手段5に表示することが可能となる。
【0093】
図6は、表示手段5に表示する比較観察画面50の画面構成の説明図を示す。
図6(A)の画面構成図に示すように、比較観察画面50は、患者名表示部51、撮影画像表示領域53(53a,53b)、バスケット56、およびツール表示部58により主に構成されている。
【0094】
患者名表示部51は、表示している撮影画像45(図示の例ではX線撮影画像45a,45b)の患者名を表示している。
【0095】
撮影画像表示領域53は、表示する撮影画像の枚数に応じて複数に分割される。図示の例では、2枚のX線撮影画像45a,45bを表示するため、横2×縦1とする横並びの2つの撮影画像表示領域53a,53bに分割されている。なお、この分割枚数は、例えば横3×縦1とする、横2×縦2とするなど、適宜の分割枚数にすることができ、この実施例では縦1×横1から縦4×横4までの範囲で任意に設定できるように構成されている。
【0096】
複数の撮影画像表示領域53は、全て同じ大きさで同じ画素数で表示される。
この複数の撮影画像表示領域53に、1つずつ撮影画像45を表示することで、複数の撮影画像45を画面上同一の大きさ(領域)に同時に画面表示し、同時に視認可能にすることができる。
【0097】
なお、図示の例では、X線撮影画像45a,45bとして、歯科口内法X線撮影装置で撮影したX線撮影画像を表示している。
この歯科口内法X線撮影装置は、患者の口内に挿入できる例えばCCDセンサからなる口内用のX線センサを、撮影対象となる歯牙の裏側に、X線検出面が設けられた側が歯牙の裏側に対面するように置き、頬の外から当該X線検出面に向けて口内法X線撮影用のX線照射手段からX線照射して、口内用のX線センサからデジタルのX線画像データを得るものである。
【0098】
なお、X線画像表示装置2と歯科口内法X線撮影装置を接続して、歯科口内法X線撮影装置でX線撮影したX線画像データがX線画像表示装置2に送出されるようにしてもよい。
【0099】
X線撮影画像45aは、治療途中の時点で撮影した画像を示しており、リーマー(ファイル)が根管の奥まで到達しているか確認できる。X線撮影画像45bは、治療完了の時点で撮影した画像を示しており、薬が奥まで隙間無く充填されているか確認できる。これらを並べて比較することで、治療を適切に実施できているか確認している。
【0100】
バスケット56は、選択あるいは抽出された複数の撮影画像のサムネイル画像57を一覧表示する。このサムネイル画像57には、縮小した撮影画像に加えてその撮影画像の撮影日時が表示される。
【0101】
ツール表示部58は、画像の移動、回転、保存、比較、拡大率の変更(拡大/縮小)、輝度の変更、コントラストの変更、着色、書込みといった様々な操作を行うためのツールボタンを表示する部分である。このツールボタンの一つに、リンクの設定/解除を行うリンクボタン59が設けられている。
【0102】
リンクの有無は、例えば、リンクが解除されていればリンクボタン59が手前に飛び出しているようにアイコン表示し、リンクが設定されていればリンクボタン59が奥に押し込まれているように表示して確認させる。
リンクが解除されていればリンクボタン59を暗く表示し、リンクが設定されていればリンクボタン59を明るく表示するようにしてもよい。
【0103】
この構成の図6(A)は、リンクボタン59がリンク解除されている状態を示している。リンクが解除されているため、例えば一つのX線撮影画像45aに操作を行うと、そのX線撮影画像45aのみが操作され、残りのX線撮影画像45bは変化しない。このため、図示するようにX線撮影画像45aだけが拡大されてX線撮影画像45bは拡大されないといった表示が可能になる。
【0104】
図6(B)は、リンクボタン59がリンク設定されている状態を示している。この状態では全ての撮影画像表示領域53a,53b(X線撮影画像45a,45b)にリンクが設定されているため、例えば1つのX線撮影画像45aを操作すると、それと同時に残り全てのX線撮影画像45bにも同一の操作が同時に適用される。従って、同時に移動させる、同時に同じ箇所(撮影画像表示領域53a,53bにおける同一座標)を拡大表示して確認するといったことが可能になる。
【0105】
リンク設定した後に、表示条件をいずれの撮影画像に合わせるかは適宜設定できるが、リンク設定した後に操作が加えられた方の撮影画像に表示条件が統一されるようにしておいてもよい。その方が通常は至便であると考えられる。
もっとも、使い方によっては、例えば倍率はリンク設定した後に操作が加えられた方の撮影画像に統一され、輝度は他方の画像に統一されるというように個別に設定してもよい。
【0106】
このリンクボタン59をON/OFFしてリンクの設定/解除を任意に切り替えながら操作することで、観察者は複数のX線撮影画像45を並べて効率よく比較観察することができる。
【0107】
図7は、X線画像表示装置2のCPU15がX線画像表示プログラムに従って実行する動作を示す画像表示方法、画像比較方法のフローチャートである。
CPU15は、まず観察者に画像の選択方法を選択させる(ステップS1)。この選択方法には、記憶手段23に記憶されている各種の撮影画像45から任意の撮影画像を選択させる方法(任意選択)、画像を自動抽出する方法(自動選択)、あるいは表示条件を呼出すことで履歴を呼び出させる方法(表示条件呼出)の3種類がある。いずれの方法によるかは、選択基準指定操作手段34で指定する。
【0108】
任意選択が選択されると(ステップS1:任意選択)、CPU15は、比較画像任意選択手段32によって任意の撮影画像を選択させる(ステップS2)。このとき、まず記憶手段23に記憶されているデータの中から患者別フォルダ43を選択させ、さらに撮影画像フォルダ44を選択させて、撮影画像フォルダ44内の撮影画像45から任意に複数枚選択させるとよい。
【0109】
CPU15は、比較観察画面50を表示し、選択された撮影画像45を撮影画像表示領域53に表示する(ステップS3)。このとき、ステップS2で選択された全ての撮影画像45をバスケット56に一覧表示し、撮影画像表示領域53には、バスケット56の中から観察者が選択した一部または全部の撮影画像45を表示する。なお、バスケット56に一覧表示する範囲は、全範囲でもよいが、直近に撮影した10画像というように、条件を付しておいてもよい。また、バスケット56に一覧表示する対象をさらに別のリストから選んでこられるようにしてもよい。
【0110】
なお、このように選択基準データ42に従って撮影画像表示領域53に撮影画像45を一旦表示した後に、CPU15は、撮影画像表示領域53に比較表示する撮影画像45をバスケット56内の他のものに変更する変更操作も受け付ける。
【0111】
自動選択が選択された場合(ステップS1:自動選択)、CPU15は、比較画像自動選択手段35により自動選択の指定を受け付ける(ステップS4)。この自動選択の指定は、選択基準データ42の「自動選択」種別の中から選択基準を指定させることで実行するとよい。なお、「自動選択」が選択された場合に指定する選択基準は、比較画像自動選択手段35により予め選択させて登録しておき、この登録された選択基準を用いる構成としてもよい。
【0112】
またこのとき、CPU15は、患者も選択させる。これにより、その患者についての撮影画像45のみを抽出するようにしており、他人の撮影画像45が混ざらないようにしている。
【0113】
自動選択には、画像の履歴を基準にした選択も含まれる。例えば、表示した画像の中で、直近の画像とその1つ前の画像、または、直近の画像と最初の画像など、指定できるようにできる。この指定において、何に関する直近、1つ前、最初であるのか、は任意に設定可能である。
【0114】
例えば、表示手段5に表示したのがいつであるかという設定も可能であるし、画像を調整したのがいつであるかという設定も可能である。
図5(B)で説明した実施例では、選択基準データ42に「クリックした順」と「バスケットに入れた順」が含まれている。
【0115】
CPU15は、画像データ選択制御手段29により、比較画像自動選択手段35で指定された選択基準に該当する撮影画像45を抽出する(ステップS5)。このとき、指定された患者の患者別フォルダ43にアクセスし、その患者別フォルダ43の撮影画像フォルダ44に記憶されている撮影画像45から抽出することで、他人の撮影画像が混ざらないようにする。
【0116】
CPU15は、比較観察画面50を表示し、抽出した撮影画像45を撮影画像表示領域53に表示する(ステップS6)。このとき、撮影画像表示領域53内の表示については、ステップS3と同様に適宜定めるとよく、後に変更操作も受け付ける。
【0117】
上述の例では、ある患者について、他人の画像が混入しないことを優先しているので、単独の患者の患者別フォルダ43の画像フォルダ44から撮影画像を抽出するようにしているが、そのような場合に限定しなくともよい。
【0118】
例えば、症例別の観察を優先して、複数の患者の患者別フォルダ43の画像フォルダ44を縦断検索できるようにしておいて、同一症例の画像を所望の範囲の複数の患者から抽出できるようにしてもよいし、患者別フォルダ43とは別に症例フォルダを作成するようにして、症例フォルダから撮影画像を抽出するようにしてもよい。
【0119】
また、典型的な症例の画像を定めておいて、その典型的な症例の画像と個別の患者の同じ部位の画像とを比較するようにしてもよい。
1つの部位について、病変の進行度ごとに数段階の典型的な症例画像を準備し、個別の患者の同じ部位の画像とを比較して、個別の患者の当該部位の病変の進行度がどの程度であるのか判断できるようにしてもよい。
【0120】
症例のほかにも、何番の歯牙というように部位別に抽出してもよいし、さらに、特定の年齢の複数の患者の何番の歯牙というように、複数の条件を組み合わせてもよい。
【0121】
選択方法として表示条件呼出が選択されると(ステップS1:表示条件呼出)、CPU15は、表示条件呼出操作手段33により表示設定登録データ48を一覧表示して観察者による選択を受け付ける(ステップS7)。
この表示条件呼出のステップは、条件選択のステップであり、観察者が条件を選ぶという操作を要する点が自動選択のステップと異なり、条件さえ選べば該当する撮影画像が表示されるという点で任意選択と異なる。
この表示条件の受付は、選択された患者の患者別フォルダ43内の表示履歴フォルダ47に記憶している表示設定登録データ48を一覧表示し、この中から任意の表示設定を観察者に選択させることによって行うとよい。また、デフォルト値としていくつかの条件を準備しておいて、その中から選択するようにしてもよい。
【0122】
CPU15は、呼び出した表示設定登録データ48に記憶しているファイル名の撮影画像45を撮影画像フォルダ44から抽出し、また表示設定登録データ48に記憶している表示設定(各撮影画像についての表示位置、表示倍率、表示輝度、および表示コントラスト)を読み出す(ステップS8)。
【0123】
CPU15は、比較観察画面50を表示し、抽出した撮影画像45を撮影画像表示領域53に表示する(ステップS9)。このとき、撮影画像表示領域53内の表示については、ステップS3と同様に適宜定めるとよく、後に変更操作も受け付ける。また、表示する撮影画像45については、ステップS8で読み出した表示設定を反映させる。
【0124】
選択基準指定操作手段34に対する入力は、例えば操作用のボタンを表示手段5に表示しておいて入力するようにしてもよいが、初期設定つまりデフォルトの状態では自動選択をするように設定しておき(ステップS4)、任意選択の操作があったときだけ任意選択をするように(ステップS2)、あるいは条件選択の操作があったときだけ条件選択をするように(ステップS7)設定してもよい。
【0125】
CPU15は、上述した各選択方法によって選択された撮影画像45を比較観察画面50に表示した後、倍率統一操作がなされれば(ステップS10:Yes)、撮影画像表示領域53に表示している全ての撮影画像45の表示倍率を統一する(ステップS11)。この統一は、例えばツール表示部58に設けられた倍率統一ボタンが押下されると、そのときアクティブになっている撮影画像表示領域53(若しくは撮影画像45)の表示倍率に他の撮影画像表示領域53(若しくは撮影画像45)の表示倍率を一致させる、あるいは全ての撮影画像表示領域53に表示している撮影画像45を予め定めた表示倍率に一致させるなど、適宜の方法により実行すると良い。
【0126】
CPU15は、撮影画像表示領域53に表示している撮影画像45について画像操作を受け付けると(ステップS12:Yes)、リンク設定の有無を判定する(ステップS13)。
【0127】
リンク設定がされていれば(ステップS13:Yes)、CPU15は、撮影画像表示領域53に表示している全ての撮影画像45に対して画像操作の内容を反映させる(ステップS14)。この画像操作としては、画像の移動、拡大率の変更(拡大/縮小)、輝度の変更、コントラストの変更、着色、書込みといった様々な操作を受け付ける。
【0128】
ここで、画像の移動の場合は、1対1で同一方向へ同一距離だけ移動する。拡大率の変更は、1対1で同一の倍率変更を同一起点をもとに行う。輝度の変更は、1対1で同一の変更量だけ輝度を変更する。コントラストの変更は、1対1で同一の変更量だけコントラストを変更する。着色や書込みは、1対1で撮影画像表示領域53上の同一座標に同一の着色や書込みを行う。
【0129】
リンク設定がされていなければ(ステップS13:No)、CPU15は、画像操作が行われた1つの撮影画像45に対してのみ画像操作の内容を反映させる(ステップS15)。このとき、撮影画像表示領域53に表示している残りの撮影画像45については、画像操作を適用せずにそのままの表示を維持する。
【0130】
リンクボタン59が選択されることによりリンク切り替えが行われると(ステップS16:Yes)、現状の設定あり(連動)または設定なし(非連動)とされている設定を逆に切り替える(ステップS17)。
【0131】
CPU15は、終了操作がされるまで(ステップS18:No)、ステップS10に処理を戻して繰り返し、終了操作がされると(ステップS18:Yes)、処理を終了する。
【0132】
以上の構成および動作により、複数の撮影画像45を表示して観察する際に、観察者が一部の撮影画像45や全部の撮影画像45に対して高い操作性で操作することができる。すなわち、表示している撮影画像45の一部に対してのみ操作することと、表示している全ての撮影画像45に対して操作することを、リンクボタン59によって自由に切り替えながら実行することができる。
【0133】
特に、リンクボタン59によるリンクを解除した状態で、複数の撮影画像表示領域53にそれぞれ表示している撮影画像45を個別操作して位置や拡大率、輝度やコントラストといった表示設定を一致させるように調整し、その上でリンクボタン59によってリンク設定して各撮影画像45を比較確認することができ、施術が順調か否かや術後経過などを非常に効率よく観察することができる。
【0134】
その上、必要であれば、一旦設定したリンクをリンクボタン59によりリンク解除して位置や拡大率、輝度やコントラストといった表示設定を再度微調整し、再度リンクボタン59によりリンクして複数の撮影画像45を詳細に比較するといったことを何度でも繰り返し実行できる。これにより、ストレスなく快適な操作で複数の撮影画像45を効率よく比較して観察することができる。
【0135】
また、選択基準指定操作手段34により選択基準データ42に登録されている選択基準が選択されると、画像データ選択制御手段29がその選択基準に従って撮影画像表示領域53に表示する撮影画像45を選択決定するため、適切な基準で撮影画像45を選択することができる。すなわち、一人の患者について、直近のX線撮影画像45(最新のものから数枚など)を抽出するといったように、適宜の基準で抽出することができる。
【0136】
また、比較画像任意選択手段32により、比較したい撮影画像45を任意に選択することもできるため、観察者の希望に応じて柔軟に撮影画像45を比較表示することができる。
【0137】
また、表示履歴フォルダ47に表示設定登録データ48を記憶し、この表示設定登録データ48に記憶された表示条件に従って記憶されている撮影画像45を表示できるため、過去に登録された表示条件を反映した状態で撮影画像45を表示することが容易に行える。これにより、最も比較しやすい状態の表示条件を保存し、後日に同じ表示条件で再確認することを容易に行える。
【0138】
また、表示倍率統一操作手段30により、撮影画像表示領域53に表示している複数の撮影画像45の表示倍率を一括して同倍率に揃えることができ、利便性を向上させることができる。
【0139】
また、画質制御手段28により輝度やコントラストを変更できるため、治療部分や患部などの注目領域が確認しやすいように画質調整することができる。この画質調整も表示設定登録データ48に保存して再度呼び出すことができるため、表示条件を一度詳細に調整して登録すれば何度も利用することができる。
【0140】
また、撮影画像45は、X線断層画像、パノラマ画像、CT画像、口内法によるデンタル画像、および可視光画像等、複数種類と使用できるため、様々な画像に対してリンクの設定と解除を切り替えることができる。
【0141】
また、施術前、施術途中、施術後といった異なる状態での撮影画像45を比較表示することができ、施術の進行中の適否確認、術後経過の確認などを行うことができる。
【0142】
また、X線撮影装置本体7で撮影したX線撮影画像をX線画像表示装置2で即座に表示して確認することができ、以前の撮影画像45と比較表示することができる。
【0143】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の画像処理装置およびコンピュータは、実施形態のX線画像表示装置2に対応し、
以下同様に、
撮影画像表示手段は、表示手段5に対応し、
X線発生器は、X線照射手段10aに対応し、
X線検出器は、X線検出手段10bに対応し、
制御手段は、CPU15に対応し、
表示条件記憶手段は、記憶手段23に対応し、
表示対象選択手段は、比較画像自動選択手段35に対応し、
所定の選択基準は、選択基準データ42に対応し、
撮影画像は、撮影画像45およびX線撮影画像45a,45bに対応し、
表示条件は、表示設定登録データ48に対応し、
リンク設定切替手段は、リンクボタン59に対応し、
画像操作制御ステップは、ステップS13に対応し、
画像操作制御手段は、ステップS13を実行するCPU15に対応し、
画像操作同時適用処理は、ステップS14に対応し、
画像操作個別適用処理は、ステップS15に対応し、
リンク設定切替ステップは、ステップS16〜S17に対応し、
画像表示プログラムは、X線画像表示プログラムに対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0144】
この発明は、複数の撮影画像を表示して観察する際に利用することができ、医科歯科の分野など、様々な分野で利用することができる。
【符号の説明】
【0145】
2…X線画像表示装置、5…表示手段、6…操作手段、7…X線撮影装置本体、10a…X線照射手段、10b…X線検出手段、15…CPU、23…記憶手段、29…画像データ選択制御手段、30…表示倍率統一操作手段、31…画像操作手段、33…表示条件呼出操作手段、34…選択基準指定操作手段、35…比較画像自動選択手段、42…選択基準データ、45…撮影画像、45a,45b…X線撮影画像、48…表示設定登録データ、59…リンクボタン


【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影画像を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶した複数の前記撮影画像を表示する撮影画像表示手段と、
前記撮影画像表示手段に表示している撮影画像に対する画像操作を許容する画像操作手段と、
前記撮影画像表示手段に表示している前記各撮影画像に対する操作をリンクさせるか否かを切り替え許容するリンク設定切替手段と、
前記リンク設定切替手段によりリンクが設定されていれば1つの撮影画像に対して前記画像操作手段によって画像操作された内容をリンク設定された他の撮影画像にも同時に適用する画像操作同時適用処理を実行し、前記リンク設定切替手段によりリンクが設定されていなければ1つの撮影画像に対して前記画像操作手段によって画像操作された内容をその撮影画像に対して適用して他の撮影画像に適用しない画像操作個別適用処理を実行する制御手段とを備えた
画像処理装置。
【請求項2】
前記記憶手段に記憶されている複数の前記撮影画像のうち、前記撮影画像表示手段に表示する複数の前記撮影画像を所定の選択基準に従って選択決定する表示対象選択手段を備えた
請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記選択基準を複数種類記憶する構成であり、
該複数の選択基準から採用する選択基準の指定操作を許容する選択基準指定操作手段を備え、
前記表示対象選択手段は、前記選択基準指定操作手段で指定された自動選択の選択基準に基づいて前記撮影画像表示手段に表示する撮影画像を選択決定する構成である
請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記撮影画像表示手段における前記画像操作手段で操作された後の前記撮影画像の表示条件を前記記憶手段に記憶する表示条件記憶手段と、
該表示条件記憶手段に記憶された表示条件の呼び出し操作を許容する表示条件呼出操作手段とを備えた
請求項1、2、または3記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記撮影画像表示手段に表示している複数の撮影画像の表示倍率を同倍率に揃える表示倍率統一操作手段を備えた
請求項1から4のいずれか1つに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像操作手段は、
前記撮影画像表示手段に表示している前記撮影画像に対して、移動操作、表示倍率変更操作、回転操作、および画質変更操作の少なくとも1つを実行する構成である
請求項1から5のいずれか1つに記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記撮影画像は、
X線断層画像、パノラマ画像、CT画像、口内法によるデンタル画像、可視光画像のいずれかである
請求項1から6のいずれか1つに記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記複数の撮影画像は、撮影時期を異ならせて同一の被写体を撮影した画像である
請求項1から7のいずれか1つに記載の画像処理装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1つに記載の画像処理装置と、
被写体にX線を照射するX線発生器と、
被写体を透過したX線を検出するX線検出器とを備えた
X線撮影装置。
【請求項10】
撮影画像を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶した複数の前記撮影画像を表示する撮影画像表示手段と、
前記撮影画像表示手段に表示している撮影画像に対する画像操作を許容する画像操作手段とを用いて撮影画像を表示する画像表示方法であって、
前記撮影画像表示手段に表示している前記各撮影画像に対する操作をリンクさせるか否かを切り替え許容するリンク設定切替ステップと、
前記リンク設定切替ステップによりリンクが設定されていれば1つの撮影画像に対して前記画像操作手段によって画像操作された内容をリンク設定された他の撮影画像にも同時に適用する画像操作同時適用処理を実行し、前記リンク設定切替ステップによりリンクが設定されていなければ1つの撮影画像に対して前記画像操作手段によって画像操作された内容をその撮影画像に対して適用して他の撮影画像に適用しない画像操作個別適用処理を実行する画像操作制御ステップとを備えた
画像表示方法。
【請求項11】
同一の被写体についての撮影時期の異なる複数の撮影画像を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶した複数の前記撮影画像を表示する撮影画像表示手段と、
前記撮影画像表示手段に表示している撮影画像に対する画像操作を許容する画像操作手段とを用いて2以上の撮影画像を比較表示する画像比較方法であって、
前記撮影画像表示手段に表示している前記各撮影画像に対する操作をリンクさせるか否かを選択するリンク設定切替ステップと、
前記リンク設定切替ステップによりリンクを設定していれば1つの撮影画像に対して前記画像操作手段によって画像操作した内容をリンク設定した他の撮影画像にも同時に適用する画像操作同時適用処理を実行させ、前記リンク設定切替ステップによりリンクを設定していなければ1つの撮影画像に対して前記画像操作手段によって画像操作した内容をその撮影画像に対して適用して他の撮影画像に適用しない画像操作個別適用処理を実行させる画像操作制御ステップとを行う
画像比較方法。
【請求項12】
コンピュータを、
撮影画像を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶した複数の前記撮影画像を表示する撮影画像表示手段と、
前記撮影画像表示手段に表示している撮影画像に対する画像操作を許容する画像操作手段として機能させる画像表示プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記撮影画像表示手段に表示している前記各撮影画像に対する操作をリンクさせるか否かを切り替え許容するリンク設定切替手段と、
前記リンク設定切替手段によりリンクが設定されていれば1つの撮影画像に対して前記画像操作手段によって画像操作された内容をリンク設定された他の撮影画像にも同時に適用する画像操作同時適用処理を実行し、前記リンク設定切替手段によりリンクが設定されていなければ1つの撮影画像に対して前記画像操作手段によって画像操作された内容をその撮影画像に対して適用して他の撮影画像に適用しない画像操作個別適用処理を実行する画像操作制御手段として機能させる
画像表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−224086(P2011−224086A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−95195(P2010−95195)
【出願日】平成22年4月16日(2010.4.16)
【出願人】(000138185)株式会社モリタ製作所 (173)
【Fターム(参考)】