説明

画像形成システム、画像形成装置、プリントサーバ、画像形成方法、および画像形成プログラム

【課題】印刷ジョブを複数の画像形成装置で分割して実行中にユーザが印刷物の間違いに気付いた場合、無駄な印刷を迅速に抑えることができる画像形成システム、画像形成装置、プリントサーバ、画像形成方法、および画像形成プログラムを提供する。
【解決手段】印刷ジョブを複数のプリンタ21〜23で分割して実行中に、複数のプリンタのうちの一のプリンタ21において印刷の中断または中止に関するユーザの指示が受け付けられると(S6)、複数のプリンタのうちの上記印刷に対応する印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行中の他のプリンタ22、23に上記指示に応じた処理を実行させるための命令が、上記一のプリンタ21から発行される(S8)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システム、画像形成装置、プリントサーバ、画像形成方法、および画像形成プログラムに関する。本発明は、特に、印刷ジョブを複数の画像形成装置で分割して実行するための、画像形成システム、画像形成装置、プリントサーバ、画像形成方法、および画像形成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷ジョブを複数のプリンタ等の画像形成装置で分割して実行することによって印刷作業時間の短縮を図る分散印刷(Cluster Printing)が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1に記載の技術では、1つの印刷ジョブを複数のプリンタで実行している場合に、印刷ジョブの実行を管理するプリントサーバからの指令で全プリンタにおける印刷を中止させることができる。
【特許文献1】特開2005−25308号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザは、実際に分散印刷を行っている各プリンタの設置場所で、両面印刷の指定、カラー印刷の指定、仕上げ処理の指定等の印刷設定に関する印刷物の間違いを発見することが多い。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、ユーザが印刷物の間違いに気付いて例えば印刷を中止させたい場合、全てのプリンタにおける印刷を中止させるために、プリントサーバの設置場所まで移動してプリントサーバ上で印刷を中止するための操作を行わなければならない。このユーザの移動時間中も各プリンタは印刷を継続しているため、用紙やトナー等の消耗品の無駄な消費が発生してしまうという問題があった。しかも、分割印刷を行っているプリンタの台数が多いほど、消耗品の無駄な消費量が増え、印刷コストが嵩んでしまう。
【0006】
本発明は上記従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、印刷ジョブを複数の画像形成装置で分割して実行中にユーザが印刷物の間違いに気付いた場合、無駄な印刷を迅速に抑えることができる画像形成システム、画像形成装置、プリントサーバ、画像形成方法、および画像形成プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0008】
(1)印刷ジョブを複数の画像形成装置で分割して実行し得る画像形成システムであって、前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置において印刷の中断または中止に関するユーザの指示を受け付ける指示部と、前記指示部により前記指示が受け付けられた場合、前記複数の画像形成装置のうちの前記印刷に対応する印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行中の他の画像形成装置に前記指示に応じた処理を実行させるための命令を、前記一の画像形成装置から発行する発行部と、を有することを特徴とする画像形成システム。
【0009】
(2)前記指示部により前記指示が受け付けられた場合、前記指示に応じた処理を前記他の画像形成装置に実行させるか否かのユーザの選択を受け付ける選択部をさらに有し、前記発行部は、前記選択部により前記指示に応じた処理を前記他の画像形成装置に実行させる旨の選択が受け付けられたときに、前記命令を発行することを特徴とする上記(1)に記載の画像形成システム。
【0010】
(3)前記命令は、前記一の画像形成装置から前記印刷ジョブの実行を管理するプリントサーバに発行された後、当該プリントサーバから前記他の画像形成装置に送信されることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の画像形成システム。
【0011】
(4)前記命令は、前記一の画像形成装置から前記他の画像形成装置に発行されることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の画像形成システム。
【0012】
(5)前記命令は、前記一の画像形成装置が受信した印刷開始コマンドに含まれる前記他の画像形成装置のアドレス情報にしたがって発行されることを特徴とする上記(4)に記載の画像形成システム。
【0013】
(6)前記命令は、前記複数の画像形成装置のうちの前記印刷ジョブを分割した親としての画像形成装置に発行された後、前記親としての画像形成装置から前記他の画像形成装置に送信されることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の画像形成システム。
【0014】
(7)前記印刷の中断または中止に関するユーザの指示には、中断された前記印刷の再開のためのユーザの指示が含まれることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の画像形成システム。
【0015】
(8)印刷ジョブを複数の画像形成装置で分割して実行し得る画像形成システムにおける前記画像形成装置であって、印刷の中断または中止に関するユーザの指示を受け付ける指示部と、前記指示部により前記指示が受け付けられた場合、前記複数の画像形成装置のうちの前記印刷に対応する印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行中の他の画像形成装置に前記指示に応じた処理を実行させるための命令を発行する発行部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【0016】
(9)前記指示部により前記指示が受け付けられた場合、前記指示に応じた処理を前記他の画像形成装置に実行させるか否かのユーザの選択を受け付ける選択部をさらに有し、
前記発行部は、前記選択部により前記指示に応じた処理を前記他の画像形成装置に実行させる旨の選択が受け付けられたときに、前記命令を発行することを特徴とする上記(8)に記載の画像形成装置。
【0017】
(10)前記発行部は、前記印刷ジョブの実行を管理するプリントサーバから前記他の画像形成装置に前記命令を送信させるために、前記命令を前記プリントサーバに発行することを特徴とする上記(8)または(9)に記載の画像形成装置。
【0018】
(11)前記発行部は、前記命令を前記他の画像形成装置に発行することを特徴とする上記(8)または(9)に記載の画像形成装置。
【0019】
(12)前記命令は、受信した印刷開始コマンドに含まれる前記他の画像形成装置のアドレス情報にしたがって発行されることを特徴とする上記(11)に記載の画像形成装置。
【0020】
(13)前記発行部は、前記複数の画像形成装置のうちの前記印刷ジョブを分割した親としての画像形成装置から前記他の画像形成装置に前記命令を送信させるために、前記命令を前記親としての画像形成装置に発行することを特徴とする上記(8)または(9)に記載の画像形成装置。
【0021】
(14)前記印刷の中断または中止に関するユーザの指示には、中断された前記印刷の再開のためのユーザの指示が含まれることを特徴とする上記(8)〜(13)のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0022】
(15)複数の画像形成装置と、印刷ジョブを前記複数の画像形成装置で分割して実行する管理を行うプリントサーバとを有する画像形成システムにおける前記プリントサーバであって、前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置から、印刷の中断または中止に関するユーザの指示に応じた処理を前記他の画像形成装置に実行させるための命令を受信する受信部と、前記受信部により前記命令が受信された場合、当該命令を前記複数の画像形成装置のうちの前記印刷に対応する印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行中の他の画像形成装置に送信する送信部と、を有することを特徴とするプリントサーバ。
【0023】
(16)前記印刷の中断または中止に関するユーザの指示には、中断された前記印刷の再開のためのユーザの指示が含まれることを特徴とする上記(15)に記載のプリントサーバ。
【0024】
(17)印刷ジョブを複数の画像形成装置で分割して実行するための画像形成方法であって、前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置において印刷の中断または中止に関するユーザの指示を受け付けるステップ(a)と、前記ステップ(a)において前記指示が受け付けられた場合、前記複数の画像形成装置のうちの前記印刷に対応する前記印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行中の他の画像形成装置に前記指示に応じた処理を実行させるための命令を、前記一の画像形成装置から発行するステップ(b)と、を有することを特徴とする画像形成方法。
【0025】
(18)印刷ジョブを複数の画像形成装置で分割して印刷し得る画像形成システムにおける前記画像形成装置を制御するための画像形成プログラムであって、印刷の中断または中止に関するユーザの指示を受け付ける手順(a)と、前記手順(a)において前記指示が受け付けられた場合、前記複数の画像形成装置のうちの前記印刷に対応する印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行中の他の画像形成装置に前記指示に応じた処理を実行させるための命令を発行する手順(b)と、を前記画像形成装置に実行させるための画像形成プログラム。
【0026】
(19)複数の画像形成装置と、印刷ジョブを前記複数の画像形成装置で分割して実行する管理を行うプリントサーバとを有する画像形成システムにおける前記プリントサーバを制御するための画像形成プログラムであって、前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置から、印刷の中断または中止に関するユーザの指示に応じた処理を前記他の画像形成装置に実行させるための命令を受信する手順(a)と、前記手順(a)において前記命令が受信された場合、当該命令を前記複数の画像形成装置のうちの前記印刷に対応する印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行中の他の画像形成装置に送信する手順(b)と、を前記プリントサーバに実行させるための画像形成プログラム。
【0027】
(20)上記(18)または(19)に記載の画像形成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置の設置場所でユーザが印刷物の間違いに気付いた場合、ユーザが当該一の画像形成装置に印刷の中断または中止に関する指示を行うことにより、当該指示に応じた処理を他の画像形成装置に実行させるための命令を当該一の画像形成装置から発行させることができる。したがって、無駄な印刷を迅速に抑えることができ、これにより、間違った印刷による消耗品の消費が減少し、印刷コストを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる画像形成システムの全体構成を示す図である。
【0031】
図1に示すように、画像形成システムは、プリントサーバ10と、複数のプリンタ21〜23とを備え、これらはネットワーク30を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク30は、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI等の規格によりコンピュータやネットワーク機器同士を接続したLAN、あるいはLAN同士を専用線で接続したWAN等からなる。
【0032】
なお、プリントサーバ10とプリンタ21〜23とは、例えばIEEE1394シリアルバス、USB(Universal Serial Bus)等の専用インタフェース用バスを介して接続されていてもよい。
【0033】
ネットワーク30に接続される機器の種類および台数は、図1に示す例に限定されない。本実施形態において、たとえばプリンタを3台接続しているが、3台に限らず何台接続してもよい。
【0034】
次に、上記各機器の構成について説明するが、各機器で同様の機能を有する部分については、説明の重複を避けるため初回のみその説明を行い、2回目以降はその説明を省略する。
【0035】
図2は、プリントサーバ10の概略構成を示すブロック図である。プリントサーバ10は、プリンタ用のサーバコンピュータである。
【0036】
プリントサーバ10は、CPU101、ROM102、RAM103、ハードディスク104、ディスプレイ105、入力装置106、およびネットワークインタフェース107を含み、これらは信号をやり取りするためのバス108を介して相互に接続されている。
【0037】
CPU101は、プログラムにしたがって、上記各部の制御や各種の演算処理を行う。ROM102は、各種プログラムや各種データを格納する。RAM103は、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶する。ハードディスク104は、オペレーティングシステムを含む各種プログラムや、各種データを格納する。
【0038】
ディスプレイ105は、例えばLCD、CRT等であり、各種の情報を表示する。入力装置106は、例えばマウス等のポインティングデバイスやキーボードを含み、各種情報の入力を行うために使用される。ネットワークインタフェース107は、例えばLANカードであり、ネットワーク30を介して外部機器と通信するために使用される。
【0039】
ハードディスク104には、例えば図示しないクライアント端末から受信した印刷ジョブが保存される。また、ハードディスク104には、印刷ジョブ(親印刷ジョブ)を複数の子印刷ジョブに分割して複数のプリンタで実行させるためのプログラムが保存されている。
【0040】
図3は、プリンタ21の概略構成を示すブロック図である。プリンタ21は、プリントサーバ10からの指示に基づき、プリントサーバ10で生成された子印刷ジョブに基づいて画像を用紙上に印刷するものである。プリンタ22、23は、プリンタ21と同様の構成であるため説明を省略する。
【0041】
プリンタ21は、CPU201、ROM202、RAM203、操作パネル部204、印刷部205、およびネットワークインタフェース206を含み、これらは信号をやり取りするためのバス207を介して相互に接続されている。
【0042】
操作パネル部204は、各種情報の表示および各種指示の入力に使用される。印刷部205は、帯電、露光、現像、転写および定着の各工程を含む電子写真式プロセスなどの作像プロセスを用いて、画像を用紙などの記録媒体上に印刷する。
【0043】
なお、プリントサーバ10、プリンタ21〜23は、上述した構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上述した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
【0044】
次に、図4のシーケンスチャートを参照し、第1の実施形態の画像形成システムの動作の概要について説明する。
【0045】
図4は、プリントサーバ10から送信された子印刷ジョブに基づいて3台のプリンタ21〜23で分散印刷中に、ユーザがプリンタ21の設置場所で印刷物の間違いに気付いて印刷を中断(一時停止)および中止(キャンセル)させる場合を示す。印刷物の間違いには、例えば両面印刷の指定、カラー印刷の指定、仕上げ処理の指定等の印刷設定に関する間違いが含まれる。
【0046】
まず、プリントサーバ10は、実行しようとする印刷ジョブを分割して(S1)、複数の子印刷ジョブを作成し、各プリンタ21〜23にそれぞれ送信する(S2)。
【0047】
なお、分散印刷は、複数ページからなるデータを複数部数並行して複数のプリンタに転送する形態でもよく、あるいは複数ページからなる1部のデータを分割して複数のプリンタに並行して転送する形態であってもよい。
【0048】
続いて、各プリンタ21〜23は、受信した子印刷ジョブに基づいて印刷を行う(S3〜S5)。
【0049】
そして、ユーザがプリンタ21の設置場所で印刷物の間違いに気付いた場合、プリンタ21においてユーザの操作に基づいて印刷中断の指示が受け付けられる(S6)。
【0050】
続いて、プリンタ21は、自身のプリンタにおける印刷を中断するとともに(S7)、分散印刷に使用される他のプリンタ22、23に印刷中断処理を実行させるための中断コマンドをプリントサーバ10に発行する(S8)。
【0051】
プリンタ21から中断コマンドを受信したプリントサーバ10は、プリンタ22、23に印刷中断処理を実行させるための中断コマンドを、当該プリンタ22、23に送信する(S9)。
【0052】
プリントサーバ10から中断コマンドを受信したプリンタ22、23は、自身のプリンタにおける印刷を中断する(S10、S11)。
【0053】
一方、プリンタ21は、印刷中断後に、自身のプリンタにおける印刷を中止するか、分散印刷に使用される全てのプリンタにおける印刷を中止するか、あるいは印刷を継続するかのユーザの選択を受け付ける選択画面を操作パネル部204に表示する(図16参照)。
【0054】
ここでは、分散印刷に使用される全てのプリンタにおける印刷を中止する選択が受け付けられた場合について説明する(S13)。この場合、プリンタ21は、自身のプリンタにおける印刷を中止するとともに(S14)、分散印刷に使用される他のプリンタ22、23に印刷中止処理を実行させるための中止コマンドをプリントサーバ10に発行する(S15)。
【0055】
プリンタ21から中止コマンドを受信したプリントサーバ10は、プリンタ22、23に印刷中止処理を実行させるための中止コマンドを、当該プリンタ22、23に送信する(S16)。
【0056】
プリントサーバ10から中止コマンドを受信したプリンタ22、23は、自身のプリンタにおける印刷を中止する(S17、S18)。
【0057】
次に、画像形成システムの各機器の動作について詳細に説明する。
【0058】
図5〜図7は、プリントサーバ10における印刷開始コマンド送信処理の手順を示すフローチャートである。なお、図5〜図7のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、プリントサーバ10のハードディスク104などの記憶部にプログラムとして記憶されており、動作開始の際にRAM103に読み出されてCPU101によって実行される。
【0059】
プリントサーバ10は、実行しようとする印刷ジョブに付けられたジョブ番号、すなわちサーバ側印刷ジョブ番号を取得する(S101)。
【0060】
取得されたサーバ側印刷ジョブ番号は、プリントサーバ10内に記憶エリアが確保されて管理されているサーバ側ジョブ管理情報に格納される(S102)。
【0061】
続いて、分散印刷に使用されるプリンタの識別情報が取得される(S103)。ここで、分散印刷に使用されるプリンタは、プリントサーバ10上でユーザにより予め登録されている。
【0062】
続いて、取得されたプリンタ識別情報から、分散印刷に使用されるプリンタの台数が得られ、当該プリンタ台数がサーバ側ジョブ管理情報に格納される(S104)。また、取得されたプリンタ識別情報が、サーバ側ジョブ管理情報に格納される(S105)。
【0063】
図8は、サーバ側ジョブ管理情報の一例を示す図である。このサーバ側ジョブ管理情報は、プリントサーバ10のRAM103に格納される。
【0064】
以上の動作により、プリントサーバ10は、印刷ジョブごとに、分散印刷に使用するプリンタを管理することが可能となる。
【0065】
続いて、プリンタ数カウンタが設けられ、このプリンタ数カウンタが「0」に初期化される(S106)。
【0066】
ステップS107(図6参照)では、プリンタ数カウンタが分散印刷に使用されるプリンタの台数に等しいか否かが判断される。
【0067】
プリンタ数カウンタが分散印刷に使用されるプリンタの台数に等しくないと判断された場合(S107:NO)、ステップS108に進む。
【0068】
プリンタごとに後述するプリンタ情報を作成するため、ステップS106、S107において、処理の実行回数がプリンタ台数分となるように制御される。
【0069】
ステップS108では、サーバ側ジョブ管理情報から、分散印刷に使用されるプリンタの識別情報が1つ取り出される。
【0070】
続いて、取り出されたプリンタ識別情報に該当するプリンタ情報が検索される(S109)。ここで、分散印刷に使用されるプリンタに関する情報、すなわちプリンタ情報は、プリントサーバ10上でユーザにより分散印刷に使用されるプリンタが登録される際に、プリントサーバ10内にプリンタごとに作成される。このとき、プリンタ情報は、プリンタ識別情報と、これに対応するIPアドレスとを含んでいる。
【0071】
続いて、ステップS109において検索されたプリンタ情報に、サーバ側印刷ジョブ番号が格納される(S110)。
【0072】
図9は、プリンタ情報の一例を示す図である。プリンタ情報は、プリントサーバ10のRAM103に格納される。図9に示すように、プリンタ情報の記憶エリアとして、プリントサーバ10に接続され分散印刷に使用されるプリンタの台数分だけ確保される。
【0073】
ステップS111では、プリンタ情報から、分散印刷に使用される全てのプリンタのIPアドレスが取得される。
【0074】
そして、ステップS108において取り出されたプリンタ識別情報に該当するプリンタに対して、分散印刷に使用されるプリンタの台数およびIPアドレスが付加された印刷開始コマンドが作成される(S112)。この印刷開始コマンドは、実行しようとする印刷ジョブを分割して作成された複数の子印刷ジョブのうちの1つの印刷開始コマンドである。図10は、印刷開始コマンドの一例を示す図である。
【0075】
続いて、サーバ側ジョブ管理情報における次に取り出されるプリンタ識別情報の位置が更新される(S113)。
【0076】
ステップS114では、プリンタ数カウンタが1だけインクリメントされて、ステップS107に戻る。
【0077】
一方、ステップS107においてプリンタ数カウンタが分散印刷に使用されるプリンタの台数に等しいと判断された場合(S107:YES)、ステップS115(図7参照)に進む。
【0078】
ステップS115では、プリンタ数カウンタが「0」に初期化される。
【0079】
ステップS116では、プリンタ数カウンタが分散印刷に使用されるプリンタの台数に等しいか否かが判断される。
【0080】
プリンタ数カウンタが分散印刷に使用されるプリンタの台数に等しくないと判断された場合(S116:NO)、ステップS117に進む。
【0081】
ステップS117では、サーバ側ジョブ管理情報から、分散印刷に使用されるプリンタが1つ選択される。
【0082】
続いて、選択されたプリンタに対して、ステップS112で作成された印刷開始コマンドが発行される(S118)。なお、印刷開始コマンドの発行に引き続いて、選択されたプリンタで印刷処理の対象となるページデータが送信される。
【0083】
ステップS119では、プリンタ数カウンタが1だけインクリメントされて、ステップS115に戻る。
【0084】
一方、ステップS116においてプリンタ数カウンタが分散印刷に使用されるプリンタの台数に等しいと判断された場合(S116:YES)、印刷開始コマンド送信処理は終了する。
【0085】
図11は、プリンタ21における印刷開始コマンド受信処理の手順を示すフローチャートである。なお、図11のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、プリンタ21のROM202などの記憶部にプログラムとして記憶されており、動作開始の際にRAM203に読み出されてCPU201によって実行される。プリンタ22、23における印刷開始コマンド受信処理も、プリンタ21における印刷開始コマンド受信処理と同様である。
【0086】
プリンタ21は、プリントサーバ10から印刷開始コマンドを受信すると(S201)、受信した印刷開始コマンドからプリンタ台数を取得する(S202)。このプリンタ台数は、分散印刷に使用されるプリンタの台数である。
【0087】
取得されたプリンタ台数は、プリンタ21内に記憶エリアが確保されて管理されているプリンタ側ジョブ管理情報に格納される(S203)。
【0088】
続いて、プリンタ数カウンタが設けられ、このプリンタ数カウンタが「0」に初期化される(S204)。
【0089】
ステップS205では、プリンタ数カウンタが分散印刷に使用されるプリンタの台数に等しいか否かが判断される。
【0090】
プリンタ数カウンタが分散印刷に使用されるプリンタの台数に等しくないと判断された場合(S205:NO)、ステップS206に進む。
【0091】
分散印刷に使用される全プリンタのIPアドレスを格納するため、ステップS204、S205において、処理の実行回数がプリンタ台数分となるように制御される。
【0092】
ステップS206では、印刷開始コマンドからIPアドレスが1つ取り出され、プリンタ側ジョブ管理情報に格納される。
【0093】
図12は、プリンタ側ジョブ管理情報の一例を示す図である。このプリンタ側ジョブ管理情報は、プリンタ21のRAM203に格納される。
【0094】
続いて、印刷開始コマンドにおける次に取り出されるIPアドレスの位置が更新される(S207)。
【0095】
ステップS208では、プリンタ数カウンタが1だけインクリメントされて、ステップS205に戻る。
【0096】
一方、ステップS205においてプリンタ数カウンタが分散印刷に使用されるプリンタの台数に等しいと判断された場合(S205:YES)、印刷開始コマンドの受信処理から、印刷処理の対象となるページデータの受信処理へ移行する(S209)。
【0097】
図13は、プリンタ21における印刷中断処理の手順を示すフローチャートである。なお、図13のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、プリンタ21のROM202などの記憶部にプログラムとして記憶されており、動作開始の際にRAM203に読み出されてCPU201によって実行される。プリンタ22、23における印刷中断処理も、プリンタ21における印刷中断処理と同様である。
【0098】
ユーザがプリンタ21の設置場所で印刷物の間違いに気付いて、例えばプリンタ21の操作パネル部204のストップボタンを押下することにより、印刷中断の指示が受け付けられると(S301)、プリンタ21は、自身のプリンタにおける印刷を中断する(S302)。
【0099】
続いて、プリンタ側ジョブ管理情報(図12参照)から、プリンタ台数が取得される(S303)。
【0100】
ステップS304では、ステップS303で取得されたプリンタ台数が2以上であるか否かが判断される。ここで、プリンタ台数が2以上であることは、中断された印刷に対応する印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行中の他のプリンタが存在すること、すなわち中断された印刷が複数のプリンタで行われる分散印刷の1つであることを示す。
【0101】
ステップS304においてプリンタ台数が2以上であると判断された場合(S304:YES)、プリンタ21は、「他のプリンタの印刷中断」がセットされた中断コマンドをプリントサーバ10に発行する(S305)。すなわち、分散印刷に使用される他のプリンタ22、23に印刷中断処理を実行させるための中断コマンドがプリントサーバ10に発行され、図13に示す印刷中断処理は終了する。
【0102】
一方、ステップS304においてプリンタ台数が2以上でないと判断された場合(S304:NO)、図13に示す印刷中断処理はそのまま終了する。
【0103】
このように、本実施形態では、プリンタ21においてユーザの操作に基づいて印刷中断の指示が受け付けられた場合、分散印刷に使用される全てのプリンタにおける印刷が直ちに中断される。
【0104】
図14および図15は、プリンタ21における印刷中止処理の手順を示すフローチャートである。なお、図14および図15のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、プリンタ21のROM202などの記憶部にプログラムとして記憶されており、動作開始の際にRAM203に読み出されてCPU201によって実行される。プリンタ22、23における印刷中止処理も、プリンタ21における印刷中止処理と同様である。
【0105】
ここで、図14および図15に示す印刷中止処理は、図13に示す印刷中断処理の終了後に引き続いて行われる。
【0106】
まず、プリンタ側ジョブ管理情報(図12参照)から、プリンタ台数が取得される(S401)。
【0107】
ステップS402では、ステップS401で取得されたプリンタ台数が2以上であるか否かが判断される。
【0108】
ステップS402においてプリンタ台数が2以上であると判断された場合(S402:YES)、プリンタ21は、ユーザの選択を受け付けるための第1選択画面を操作パネル部204に表示する(S403)。
【0109】
図16は、第1選択画面510の一例を示す図である。第1選択画面510は、自身のプリンタにおける印刷を中止するためのボタン511、分散印刷に使用される全てのプリンタにおける印刷を中止するためのボタン512、および印刷を継続(中断された印刷を再開)するためのボタン513を含んでいる。
【0110】
一方、ステップS402においてプリンタ台数が2以上でないと判断された場合(S402:NO)、プリンタ21は、ユーザの選択を受け付けるための第2選択画面を操作パネル部204に表示する(S404)。
【0111】
図17は、第2選択画面520の一例を示す図である。第2選択画面520は、自身のプリンタにおける印刷を中止するためのボタン521、および印刷を継続(中断された印刷を再開)するためのボタン522を含んでいる。
【0112】
ステップS405では、第1選択画面510または第2選択画面520上におけるユーザの選択を受け付ける。
【0113】
そして、ステップS405において受け付けられたユーザの選択が、全てのプリンタの印刷中止であるか否かが判断される(S406)。
【0114】
ユーザの選択が全てのプリンタの印刷中止である場合(S406:YES)、プリンタ21は、「他のプリンタの印刷中止」がセットされた中止コマンドをプリントサーバ10に発行する(S407)。すなわち、分散印刷に使用される他のプリンタ22、23に印刷中止処理を実行させるための中止コマンドがプリントサーバ10に発行される。
【0115】
一方、ユーザの選択が全てのプリンタの印刷中止でない場合(S406:NO)、ステップS405において受け付けられたユーザの選択が、自身のプリンタの印刷中止であるか否かが判断される(S408)。
【0116】
ステップS408においてユーザの選択が自身のプリンタの印刷中止であると判断された場合(S408:YES)、ステップS409に進む。
【0117】
ステップS409では、プリンタ21は、自身のプリンタにおける印刷を中止する。なお、中止コマンドの発行(S407)は、自身のプリンタにおける印刷中止(S409)の後に行われてもよい。
【0118】
一方、ステップS408においてユーザの選択が自身のプリンタの印刷中止でないと判断された場合(S408:NO)、ステップS410(図15)に進む。
【0119】
ステップS410では、ステップS405において受け付けられたユーザの選択が、印刷継続(再開)であると判断されて、まず、自身のプリンタにおける中断された印刷が再開される(S410)。
【0120】
ステップS411では、ステップS401で取得されたプリンタ台数が2以上であるか否かが判断される。
【0121】
ステップS411においてプリンタ台数が2以上であると判断された場合(S411:YES)、プリンタ21は、「他のプリンタの印刷再開」がセットされた再開コマンドをプリントサーバ10に発行する(S412)。すなわち、分散印刷に使用される他のプリンタ22、23に印刷再開処理を実行させるための再開コマンドがプリントサーバ10に発行され、図14および図15に示す印刷中止処理は終了する。
【0122】
一方、ステップS411においてプリンタ台数が2以上でないと判断された場合(S411:NO)、図14および図15に示す印刷中止処理はそのまま終了する。
【0123】
図18および図19は、プリントサーバ10におけるプリンタからのコマンド受信処理の手順を示すフローチャートである。なお、図18および図19のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、プリントサーバ10のハードディスク104などの記憶部にプログラムとして記憶されており、動作開始の際にRAM103に読み出されてCPU101によって実行される。
【0124】
プリントサーバ10は、プリンタ(例えばプリンタ21)から中止、中断、または再開のコマンドを受信すると(S501)、受信したコマンドからサーバ側印刷ジョブ番号を取得する(S502)。
【0125】
続いて、ステップS502において取得されたサーバ側印刷ジョブ番号に該当するサーバ側ジョブ管理情報(図8参照)が取得される(S503)。
【0126】
続いて、ステップS503において取得されたサーバ側ジョブ管理情報から、プリンタ台数が取得される(S504)。このプリンタ台数は、分散印刷に使用されるプリンタの台数である。
【0127】
続いて、プリンタ数カウンタが設けられ、このプリンタ数カウンタが「0」に初期化される(S505)。
【0128】
ステップS506(図19参照)では、プリンタ数カウンタが分散印刷に使用されるプリンタの台数に等しいか否かが判断される。
【0129】
プリンタ数カウンタが分散印刷に使用されるプリンタの台数に等しくないと判断された場合(S506:NO)、ステップS507に進む。
【0130】
分散印刷に使用される全プリンタに印刷の中断、中止、または再開を行わせるため、ステップS505、S506において、処理の実行回数がプリンタ台数分となるように制御される。
【0131】
ステップS507では、ステップS501において受信されたコマンドが、中止コマンドであるか否かが判断される。
【0132】
受信されたコマンドが中止コマンドであると判断された場合(S507:YES)、分散印刷に使用される全プリンタに印刷中止処理を実行させるための中止コマンドが作成される(S511)。
【0133】
あるいは、受信されたコマンドが中断コマンドであると判断された場合(S507:NO、S508:YES)、分散印刷に使用される全プリンタに印刷中断処理を実行させるための中断コマンドが作成される(S510)。
【0134】
あるいは、受信されたコマンドが再開コマンドであると判断された場合(S507:NO、S508:NO)、分散印刷に使用される全プリンタに印刷再開処理を実行させるための再開コマンドが作成される(S509)。
【0135】
ステップS512では、ステップS503において取得されたサーバ側ジョブ管理情報から、分散印刷に使用するプリンタの識別情報が1つ取り出される。
【0136】
そして、ステップS513では、取り出されたプリンタ識別情報に該当するプリンタに対して、S509〜S511のいずれかで作成されたコマンドが発行される。
【0137】
ただし、本実施形態では、S509〜S511のいずれかで作成されたコマンドは、ステップS501で受信したプリントサーバ10へのコマンドの発行元であるプリンタには送信されない。これは、当該コマンドに対応する処理が、プリントサーバ10へのコマンドの発行元のプリンタでは既に実施されているからである。あるいは、当該コマンドに対応する処理が、プリントサーバ10へのコマンドの発行元のプリンタで初期には実施されずに、プリントサーバ10から各プリンタへ送信されるコマンドにしたがって、それぞれのプリンタで実施される構成が採用されてもよい。
【0138】
続いて、サーバ側ジョブ管理情報における次に取り出されるプリンタ識別情報の位置が更新される(S514)。
【0139】
ステップS515では、プリンタ数カウンタが1だけインクリメントされて、ステップS506に戻る。
【0140】
一方、ステップS506においてプリンタ数カウンタが分散印刷に使用されるプリンタの台数に等しいと判断された場合(S506:YES)、図18および図19に示すプリントサーバにおけるプリンタからのコマンド受信処理は終了する。
【0141】
図20は、プリンタ22におけるプリントサーバからの中止/中断/再開コマンド受信処理の手順を示すフローチャートである。なお、図20のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、プリンタ22のROM202などの記憶部にプログラムとして記憶されており、動作開始の際にRAM203に読み出されてCPU201によって実行される。プリンタ21、23におけるプリントサーバからの中止/中断/再開コマンド受信処理も、プリンタ22における処理と同様である。
【0142】
プリンタ(例えばプリンタ22)は、プリントサーバ10から中止、中断、または再開のコマンドを受信すると、受信されたコマンドからサーバ側印刷ジョブ番号を取得する(S601)。
【0143】
続いて、受信されたコマンドが解析され(S602)、受信されたコマンドが中止コマンドであるか否かが判断される(S603)。
【0144】
受信されたコマンドが中止コマンドであると判断された場合(S603:YES)、ステップS601において取得されたサーバ側印刷ジョブ番号に該当する印刷が中止される(S607)。
【0145】
あるいは、受信されたコマンドが中断コマンドであると判断された場合(S603:NO、S604:YES)、ステップS601において取得されたサーバ側印刷ジョブ番号に該当する印刷が中断される(S606)。
【0146】
あるいは、受信されたコマンドが再開コマンドであると判断された場合(S603:NO、S604:NO)、ステップS601において取得されたサーバ側印刷ジョブ番号に該当する印刷が再開される(S605)。
【0147】
このように本実施形態では、印刷ジョブを複数のプリンタで分割して実行中に、複数のプリンタのうちの一のプリンタにおいて印刷の中断または中止に関するユーザの指示が受け付けられると、複数のプリンタのうちの上記印刷に対応する印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行中の他のプリンタに上記指示に応じた処理を実行させるための命令が、上記一のプリンタから発行される。
【0148】
本実施形態によれば、複数のプリンタのうちの一のプリンタの設置場所でユーザが印刷物の間違いに気付いた場合、ユーザが当該一のプリンタに印刷の中断または中止に関する指示を行うことにより、当該指示に応じた処理を他のプリンタに実行させるための命令を当該一のプリンタから発行させることができる。したがって、無駄な印刷を迅速に抑えることができ、これにより、間違った印刷による消耗品の消費が減少し、印刷コストを抑制することができる。
【0149】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。以下、上述した第1の実施形態と相違する点について説明し、第1の実施形態と共通する点については説明を省略する。
【0150】
第1の実施形態では、プリンタ21においてユーザの操作に基づいて印刷中断の指示が受け付けられた場合、分散印刷に使用される全てのプリンタにおける印刷が直ちに中断される。しかし、第2の実施形態では、プリンタ21においてユーザの操作に基づいて印刷中断の指示が受け付けられた場合、分散印刷に使用される他のプリンタにおける印刷を中断するか否かについてユーザの選択を受け付けるための選択画面が提供される。
【0151】
図21は、本発明の第2の実施形態にかかる画像形成システムの動作の概要について説明するためのシーケンスチャートである。
【0152】
図21に示すシーケンスチャートは、ステップS7aおよびS7bが挿入されている点で図4に示すシーケンスチャートと相違している。図21に示すシーケンスチャートにおける図4との相違点のみ以下に説明する。
【0153】
第2の実施形態では、プリンタ21においてユーザの操作に基づいて印刷中断の指示が受け付けられると(S6)、プリンタ21は、自身のプリンタにおける印刷を中断するとともに(S7)、自身のプリンタにおける印刷を中止するか、分散印刷に使用される全てのプリンタにおける印刷を中断するか、あるいは印刷を継続するかのユーザの選択を受け付ける選択画面を操作パネル部204に表示する(S7a、図23参照)。
【0154】
ここでは、分散印刷に使用される全てのプリンタにおける印刷を中断する選択が受け付けられた場合について説明する(S7b)。この場合、プリンタ21は、分散印刷に使用される他のプリンタ22、23に印刷中断処理を実行させるための中断コマンドをプリントサーバ10に発行する(S8)。
【0155】
図22は、第2の実施形態にかかるプリンタ21における印刷中断処理の手順を示すフローチャートである。なお、図22のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、プリンタ21のROM202などの記憶部にプログラムとして記憶されており、動作開始の際にRAM203に読み出されてCPU201によって実行される。プリンタ22、23における印刷中断処理も、プリンタ21における印刷中断処理と同様である。
【0156】
ステップS701〜S704は、図13のステップS301〜S304と同様であるため、説明を省略する。
【0157】
ステップS704においてプリンタ台数が2以上であると判断された場合(S704:YES)、プリンタ21は、ユーザの選択を受け付けるための第3選択画面を操作パネル部204に表示する(S705)。
【0158】
図23は、第3選択画面610の一例を示す図である。第3選択画面610は、自身のプリンタにおける印刷を中止するためのボタン611、分散印刷に使用される全てのプリンタにおける印刷を中断するためのボタン612、および印刷を継続(中断された印刷を再開)するためのボタン613を含んでいる。
【0159】
一方、ステップS704においてプリンタ台数が2以上でないと判断された場合(S704:NO)、プリンタ21は、ユーザの選択を受け付けるための第4選択画面を操作パネル部204に表示する(S706)。
【0160】
図24は、第4選択画面620の一例を示す図である。第4選択画面620は、自身のプリンタにおける印刷を中止するためのボタン621、および印刷を継続(中断された印刷を再開)するためのボタン622を含んでいる。
【0161】
ステップS707では、第3選択画面610または第4選択画面620上におけるユーザの選択を受け付ける。
【0162】
そして、ステップS707において受け付けられたユーザの選択が、全てのプリンタの印刷中断であるか否かが判断される(S708)。
【0163】
ユーザの選択が全てのプリンタの印刷中断である場合(S708:YES)、プリンタ21は、「他のプリンタの印刷中断」がセットされた中断コマンドをプリントサーバ10に発行する(S709)。すなわち、分散印刷に使用される他のプリンタ22、23に印刷中断処理を実行させるための中断コマンドがプリントサーバ10に発行される。
【0164】
ステップS709の処理が終了すると、引き続いて、印刷中止処理(図14)へ移行する(S710)。
【0165】
一方、ユーザの選択が全てのプリンタの印刷中断でない場合(S708:NO)、ステップS707において受け付けられたユーザの選択が、自身のプリンタの印刷中止であるか否かが判断される(S711)。
【0166】
ステップS711においてユーザの選択が自身のプリンタの印刷中止であると判断された場合(S711:YES)、プリンタ21は、自身のプリンタにおける印刷を中止する(S712)。
【0167】
一方、ステップS711においてユーザの選択が自身のプリンタの印刷中止でないと判断された場合(S711:NO)、ステップS707において受け付けられたユーザの選択が、印刷継続(再開)であると判断されて、自身のプリンタにおける中断された印刷が再開される(S713)。
【0168】
このように第2の実施形態では、印刷ジョブを複数のプリンタで分割して実行中に、複数のプリンタのうちの一のプリンタにおいて印刷中断の指示が受け付けられると、印刷中断処理を他のプリンタに実行させるか否かのユーザの選択が受け付けられる。そして、印刷中断処理を他のプリンタに実行させる旨の選択が受け付けられたときに、他のプリンタに中断処理を実行させるための中断コマンドが、上記一のプリンタから発行される。
【0169】
すなわち、まず印刷中断の指示が受け付けられたプリンタにおける印刷が中断され、印刷中断処理を他のプリンタに実行させるか否かはユーザが選択できる。したがって、第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができることに加え、ユーザの多様な要求に応えることが可能となる。
【0170】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。以下、上述した第1の実施形態と相違する点について説明し、第1の実施形態と共通する点については説明を省略する。
【0171】
第1の実施形態では、印刷の中止、中断、または再開のコマンドは、一のプリンタからプリントサーバに発行された後、当該プリントサーバから他のプリンタに送信される。しかし、第3の実施形態では、印刷の中止、中断、または再開のコマンドは、一のプリンタから、プリントサーバを経ないで、直接他のプリンタに発行される。ここで、印刷の中止、中断、または再開のコマンドは、一のプリンタが受信した印刷開始コマンドに含まれる他のプリンタのアドレス情報としてのIPアドレスにしたがって発行される。このように、他のプリンタのIPアドレスは、印刷の中止、中断、または再開のコマンドを一のプリンタから直接他のプリンタに発行するために使用される。つまり、第1の実施形態では、印刷開始コマンドには、分散印刷に使用される他のプリンタのIPアドレスが必ずしも含まれていなくてもよいと言うことができる。
【0172】
図25は、本発明の第3の実施形態にかかる画像形成システムの動作の概要について説明するためのシーケンスチャートである。
【0173】
図25に示すシーケンスチャートにおける図4との相違点のみ以下に説明する。
【0174】
第3の実施形態では、ステップS8において、プリンタ21は、分散印刷に使用される他のプリンタ22、23に印刷中断処理を実行させるための中断コマンドを、プリントサーバ10を介さずに、直接他のプリンタ22、23に発行する。これにより、ステップS9は省略される。
【0175】
また、ステップS15において、プリンタ21は、分散印刷に使用される他のプリンタ22、23に印刷中止処理を実行させるための中止コマンドを、プリントサーバ10を介さずに、直接他のプリンタ22、23に発行する。これにより、ステップS16は省略される。
【0176】
このように第3の実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができることに加え、印刷の中止、中断、または再開のコマンドを一のプリンタから他のプリンタに迅速に送信することが可能となる。
【0177】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。以下、上述した第1の実施形態と相違する点について説明し、第1の実施形態と共通する点については説明を省略する。
【0178】
第1の実施形態では、印刷の中止、中断、または再開のコマンドは、一のプリンタからプリントサーバに発行された後、当該プリントサーバから他のプリンタに送信される。しかし、第4の実施形態では、印刷の中止、中断、または再開のコマンドは、一のプリンタから複数のプリンタのうちの印刷ジョブを分割した親としてのプリンタに発行された後、当該親としてのプリンタから他のプリンタに送信される。
【0179】
図26は、本発明の第4の実施形態にかかる画像形成システムの動作の概要について説明するためのシーケンスチャートである。
【0180】
図26に示すシーケンスチャートにおける図4との相違点のみ以下に説明する。
【0181】
第4の実施形態では、親としてのプリンタが印刷ジョブを分割して他のプリンタに割り当てる。図26では、プリンタAが親としてのプリンタである。
【0182】
すなわち、親としてのプリンタAが、実行しようとする印刷ジョブを分割して(S1)、複数の子印刷ジョブを作成し、他のプリンタ21〜23にそれぞれ送信する(S2)。
【0183】
続いて、親としてのプリンタA自身も担当分の印刷を行うとともに(S2a)、各プリンタ21〜23は、受信した子印刷ジョブに基づいて印刷を行う(S3〜S5)。以降の処理は、第1の実施形態と同様である。
【0184】
このように第4の実施形態は、親としてのプリンタが印刷ジョブを分割して例えばローカル接続された子としてのプリンタにも印刷させるという分散印刷の形態に適用することができ、上記第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0185】
本発明は、上記した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【0186】
例えば、上記各実施形態は、可能な限り任意に組み合わせて実施することができる。
【0187】
また、プリンタの代わりに、ファクシミリ装置、コピー機、およびそれらを複合した機能を有する多機能周辺機器(MFP:Multi−Function Peripheral)などの画像形成装置が用いられてもよい。
【0188】
本発明による画像形成システムにおける各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピュータのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えばフレキシブルディスクやCD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送されて記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、装置の一機能としてその装置のソフトウェアに組み込まれてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0189】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる画像形成システムの全体構成を示す図である。
【図2】プリントサーバの概略構成を示すブロック図である。
【図3】プリンタの概略構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態にかかる画像形成システムの動作の概要について説明するためのシーケンスチャートである。
【図5】プリントサーバにおける印刷開始コマンド送信処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】図5から続く、プリントサーバにおける印刷開始コマンド送信処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】図6から続く、プリントサーバにおける印刷開始コマンド送信処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】サーバ側ジョブ管理情報の一例を示す図である。
【図9】プリンタ情報の一例を示す図である。
【図10】印刷開始コマンドの一例を示す図である。
【図11】プリンタにおける印刷開始コマンド受信処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】プリンタ側ジョブ管理情報の一例を示す図である。
【図13】プリンタにおける印刷中断処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】プリンタにおける印刷中止処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】図14から続く、プリンタにおける印刷中止処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】第1選択画面の一例を示す図である。
【図17】第2選択画面の一例を示す図である。
【図18】プリントサーバにおけるプリンタからのコマンド受信処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】図18から続く、プリントサーバにおけるプリンタからのコマンド受信処理の手順を示すフローチャートである。
【図20】プリンタにおけるプリントサーバからの中止/中断/再開コマンド受信処理の手順を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第2の実施形態にかかる画像形成システムの動作の概要について説明するためのシーケンスチャートである。
【図22】第2の実施形態にかかるプリンタにおける印刷中断処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】第3選択画面の一例を示す図である。
【図24】第4選択画面の一例を示す図である。
【図25】本発明の第3の実施形態にかかる画像形成システムの動作の概要について説明するためのシーケンスチャートである。
【図26】本発明の第4の実施形態にかかる画像形成システムの動作の概要について説明するためのシーケンスチャートである。
【符号の説明】
【0190】
10 プリントサーバ、
101、201 CPU、
102、202 ROM、
103、203 RAM、
104 ハードディスク、
105 ディスプレイ、
106 入力装置、
107、206 ネットワークインタフェース、
108、207 バス、
21〜23、A プリンタ、
204 操作パネル部、
205 印刷部、
30 ネットワーク、
510 第1選択画面、
520 第2選択画面、
610 第3選択画面、
620 第4選択画面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷ジョブを複数の画像形成装置で分割して実行し得る画像形成システムであって、
前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置において印刷の中断または中止に関するユーザの指示を受け付ける指示部と、
前記指示部により前記指示が受け付けられた場合、前記複数の画像形成装置のうちの前記印刷に対応する印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行中の他の画像形成装置に前記指示に応じた処理を実行させるための命令を、前記一の画像形成装置から発行する発行部と、
を有することを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記指示部により前記指示が受け付けられた場合、前記指示に応じた処理を前記他の画像形成装置に実行させるか否かのユーザの選択を受け付ける選択部をさらに有し、
前記発行部は、前記選択部により前記指示に応じた処理を前記他の画像形成装置に実行させる旨の選択が受け付けられたときに、前記命令を発行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記命令は、前記一の画像形成装置から前記印刷ジョブの実行を管理するプリントサーバに発行された後、当該プリントサーバから前記他の画像形成装置に送信されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記命令は、前記一の画像形成装置から前記他の画像形成装置に発行されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記命令は、前記一の画像形成装置が受信した印刷開始コマンドに含まれる前記他の画像形成装置のアドレス情報にしたがって発行されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記命令は、前記複数の画像形成装置のうちの前記印刷ジョブを分割した親としての画像形成装置に発行された後、前記親としての画像形成装置から前記他の画像形成装置に送信されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記印刷の中断または中止に関するユーザの指示には、中断された前記印刷の再開のためのユーザの指示が含まれることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成システム。
【請求項8】
印刷ジョブを複数の画像形成装置で分割して実行し得る画像形成システムにおける前記画像形成装置であって、
印刷の中断または中止に関するユーザの指示を受け付ける指示部と、
前記指示部により前記指示が受け付けられた場合、前記複数の画像形成装置のうちの前記印刷に対応する印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行中の他の画像形成装置に前記指示に応じた処理を実行させるための命令を発行する発行部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
前記指示部により前記指示が受け付けられた場合、前記指示に応じた処理を前記他の画像形成装置に実行させるか否かのユーザの選択を受け付ける選択部をさらに有し、
前記発行部は、前記選択部により前記指示に応じた処理を前記他の画像形成装置に実行させる旨の選択が受け付けられたときに、前記命令を発行することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記発行部は、前記印刷ジョブの実行を管理するプリントサーバから前記他の画像形成装置に前記命令を送信させるために、前記命令を前記プリントサーバに発行することを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記発行部は、前記命令を前記他の画像形成装置に発行することを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記命令は、受信した印刷開始コマンドに含まれる前記他の画像形成装置のアドレス情報にしたがって発行されることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記発行部は、前記複数の画像形成装置のうちの前記印刷ジョブを分割した親としての画像形成装置から前記他の画像形成装置に前記命令を送信させるために、前記命令を前記親としての画像形成装置に発行することを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記印刷の中断または中止に関するユーザの指示には、中断された前記印刷の再開のためのユーザの指示が含まれることを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項15】
複数の画像形成装置と、印刷ジョブを前記複数の画像形成装置で分割して実行する管理を行うプリントサーバとを有する画像形成システムにおける前記プリントサーバであって、
前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置から、印刷の中断または中止に関するユーザの指示に応じた処理を前記他の画像形成装置に実行させるための命令を受信する受信部と、
前記受信部により前記命令が受信された場合、当該命令を前記複数の画像形成装置のうちの前記印刷に対応する印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行中の他の画像形成装置に送信する送信部と、
を有することを特徴とするプリントサーバ。
【請求項16】
前記印刷の中断または中止に関するユーザの指示には、中断された前記印刷の再開のためのユーザの指示が含まれることを特徴とする請求項15に記載のプリントサーバ。
【請求項17】
印刷ジョブを複数の画像形成装置で分割して実行するための画像形成方法であって、
前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置において印刷の中断または中止に関するユーザの指示を受け付けるステップ(a)と、
前記ステップ(a)において前記指示が受け付けられた場合、前記複数の画像形成装置のうちの前記印刷に対応する前記印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行中の他の画像形成装置に前記指示に応じた処理を実行させるための命令を、前記一の画像形成装置から発行するステップ(b)と、
を有することを特徴とする画像形成方法。
【請求項18】
印刷ジョブを複数の画像形成装置で分割して印刷し得る画像形成システムにおける前記画像形成装置を制御するための画像形成プログラムであって、
印刷の中断または中止に関するユーザの指示を受け付ける手順(a)と、
前記手順(a)において前記指示が受け付けられた場合、前記複数の画像形成装置のうちの前記印刷に対応する印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行中の他の画像形成装置に前記指示に応じた処理を実行させるための命令を発行する手順(b)と、
を前記画像形成装置に実行させるための画像形成プログラム。
【請求項19】
複数の画像形成装置と、印刷ジョブを前記複数の画像形成装置で分割して実行する管理を行うプリントサーバとを有する画像形成システムにおける前記プリントサーバを制御するための画像形成プログラムであって、
前記複数の画像形成装置のうちの一の画像形成装置から、印刷の中断または中止に関するユーザの指示に応じた処理を前記他の画像形成装置に実行させるための命令を受信する手順(a)と、
前記手順(a)において前記命令が受信された場合、当該命令を前記複数の画像形成装置のうちの前記印刷に対応する印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行中の他の画像形成装置に送信する手順(b)と、
を前記プリントサーバに実行させるための画像形成プログラム。
【請求項20】
請求項18または19に記載の画像形成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2010−3028(P2010−3028A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−159949(P2008−159949)
【出願日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】