説明

画像形成装置、プログラム及び画像形成システム

【課題】外部記憶装置に格納した秘匿すべき印刷情報が他の装置及び他の利用者に読み出されることを防止する画像形成装置、プログラム及び画像形成システムを提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、利用者の識別情報を認証する認証手段100と、印刷情報を生成する印刷情報生成手段103と、印刷情報を利用者の識別情報と装置識別情報112とに基づいて暗号化して暗号化印刷情報104aとする暗号化手段104と、再び接続された外部記憶装置2に格納された暗号化印刷情報104aが復号可能か否かを判定する判定手段106と、復号不可能と判定した場合、暗号化印刷情報104aを無効化する無効化手段107と、復号可能と判定した場合、暗号化印刷情報104aを復号する復号手段108とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、プログラム及び画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置から外部記憶装置に格納した秘匿すべき印刷情報が他の装置で読み出されることを防止する技術が提案されている。
【0003】
これに関連する技術として、特許文献1には、着脱可能なUSBメモリ等の可搬性の外部記憶装置を接続可能な画像形成装置であって、外部記憶装置から印刷対象の情報を入力し、入力された印刷対象の情報から印刷情報を生成して、生成された印刷情報を暗号化するとともに外部記憶装置に格納する画像形成装置が開示されている。画像形成装置は、その後、再び外部記憶装置が接続され、印刷の指示を受け付けると、外部記憶装置に格納された印刷情報を復号し、復号した印刷情報を印刷して、印刷が完了すると、外部記憶装置に格納されている印刷情報を無効化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−126033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、外部記憶装置に格納した秘匿すべき印刷情報が他の装置及び他の利用者に読み出されることを防止する画像形成装置、プログラム及び画像形成システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]印刷を所望する利用者の識別情報を認証する認証手段と、
画像形成装置の識別情報を記憶する記憶手段と、
前記利用者が所望する印刷に必要な入力情報から印刷情報を生成する印刷情報生成手段と、
前記印刷情報を前記利用者の識別情報と前記画像形成装置の識別情報とに基づいて暗号化して暗号化印刷情報とする暗号化手段と、
外部記憶装置の接続を検出する検出手段と、
前記暗号化印刷情報を前記検出手段により接続が検出されている前記外部記憶装置に格納する格納手段と、
前記外部記憶装置に格納された暗号化印刷情報が前記利用者の識別情報と前記装置の識別情報とに基づいて復号可能か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が復号可能と判定した場合、当該暗号化印刷情報を復号する復号手段とを有する画像形成装置。
【0007】
[2]前記格納手段は、前記暗号化印刷情報を前記外部記憶装置に格納する際に当該暗号化印刷情報に有効期限情報を関連付け、
前記判定手段は、前記外部記憶装置に格納された前記暗号化印刷情報に関連付けられた前記有効期限情報が期限を超過したものであると判定したとき、前記無効化手段により当該暗号化印刷情報を無効化し、当該有効期限情報が期限内のものであると判定したとき、前記利用者の識別情報と前記装置の識別情報とに基づいて復号可能か否かを判定する前記[1]に記載の画像形成装置。
【0008】
[3]コンピュータを、
印刷を所望する利用者の識別情報を認証する認証手段と、
前記利用者が所望する印刷に必要な入力情報から印刷情報を生成する印刷情報生成手段と、
プログラムが動作する前記コンピュータの識別情報を前記コンピュータの記憶部から取得し、前記印刷情報を前記利用者の識別情報とプログラムが動作する前記コンピュータの識別情報とに基づいて暗号化して暗号化印刷情報とする暗号化手段と、
外部記憶装置の接続を検出する検出手段と、
前記暗号化印刷情報を前記検出手段により接続が検出されている前記外部記憶装置に格納する格納手段と、
前記外部記憶装置に格納された暗号化印刷情報が前記利用者の識別情報と前記装置の識別情報とに基づいて復号可能か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が復号可能と判定した場合、当該暗号化印刷情報を復号する復号手段として機能させるためのプログラム。
【0009】
[4]情報を格納する外部記憶装置と、
印刷を所望する利用者の識別情報を認証するとともに、印刷に必要な入力情報から印刷情報を生成し、当該印刷情報を前記利用者の識別情報と画像形成装置の識別情報とに基づいて暗号化して暗号化印刷情報とし、前記外部記憶装置の接続を検出した場合、前記暗号化印刷情報を当該外部記憶装置に格納するとともに、前記外部記憶装置が再び接続された場合、当該外部記憶装置に格納された暗号化印刷情報が前記利用者の識別情報と前記装置の識別情報とに基づいて復号可能か否かを判定して、復号不可能と判定した場合、当該暗号化印刷情報を無効化し、また、復号可能と判定した場合、当該暗号化印刷情報を復号する画像形成装置とを有する画像形成システム。
【発明の効果】
【0010】
請求項1、3又は4に係る発明によれば、外部記憶装置に格納した秘匿すべき印刷情報が他の装置及び他の利用者に読み出されることを防止することができる。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、有効期限を超過した印刷情報を無効化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、実施の形態に係る画像形成システムの構成例を示す概略図である。
【図2】図2(a)及び(b)は、画像形成装置の暗号化動作及び復号動作の一例を説明するための概略図である。
【図3】図3は、画像形成装置の表示部に表示される画像の一例を示す概略図である。
【図4】図4は、画像形成装置の動作例を示すフローチャートである。
【図5】図5は、画像形成装置の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(画像形成装置の構成)
図1は、画像形成装置1の構成例を示すブロック図である。
【0014】
画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され各部を制御するとともに各種のプログラムを実行する制御部10と、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体であって情報を記憶する記憶部11と、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である外部記憶装置2を接続する接続端子及びUSBコントローラ等からなる外部装置接続部12と、紙面を光学走査して紙面に記入された内容や印刷された内容を読み取る光学走査部13と、紙面にゼログラフィー等により印刷を行う印刷処理部14と、外部の利用者認証サーバ3とネットワークを介して通信して情報を送信及び受信する通信部15と、所持する利用者の識別情報が格納されたIDカード4の情報を読み取るIDカード読取部16とを備える。なお、画像形成装置1は、さらにキーボードやタッチパッド等であって操作に応じた操作信号を発する操作部を備えてもよい。
【0015】
制御部10は、後述する画像形成プログラム110を実行することで、認証手段100、画像情報生成手段101、外部記憶装置検出手段102、印刷情報生成手段103、暗号化手段104、格納手段105、印刷情報判定手段106、印刷情報無効化手段107、印刷情報復号手段108及び印刷実行手段109等として機能する。
【0016】
認証手段100は、IDカード読取部16で読み取られたIDカード4の識別情報を通信部15を介して利用者認証サーバ3に認証要求とともに送信し、認証結果を受信する。
【0017】
画像情報生成手段101は、光学走査動作により光学走査部13から出力される信号から印刷情報生成手段103に入力する入力情報として画像情報を生成する。
【0018】
外部記憶装置検出手段102は、外部装置接続部12に外部記憶装置2が装着されるとその接続を検出する。
【0019】
印刷情報生成手段103は、画像情報生成手段101が生成した画像情報を入力情報として印刷情報を生成する。ここで、印刷情報とは、印刷処理部14に入力することによって印刷処理部14が直接印刷を実行することのできる情報、例えば、PDFやTIFF等の情報である。また、印刷情報生成手段103は、入力情報として、外部の端末から文書情報及び印刷要求を受け付けて印刷情報を生成してもよい。
【0020】
暗号化手段104は、印刷情報生成手段103が生成した印刷情報を、認証された利用者情報と画像形成装置1に固有の装置識別情報112とに基づいて暗号化し、暗号化印刷情報104aとする。暗号化手段104は、例えば、利用者情報及び装置識別情報112とをそれぞれ暗号鍵として印刷情報を暗号化する。なお、画像形成装置1に固有の装置識別情報112とは、工場出荷時に設定される識別情報を使用しても良いし、利用者によって設定される識別情報を使用してもよい。
【0021】
格納手段105は、暗号化手段104が暗号化した暗号化印刷情報104aに有効期限情報111を付随させて外部記憶装置2に格納する。
【0022】
印刷情報判定手段106は、外部記憶装置2に格納された暗号化印刷情報104aに付随する有効期限情報111が有効期限を超過しているか否かを判定する。
【0023】
印刷情報無効化手段107は、印刷情報判定手段106の判定結果が有効期限を超過している旨を示す場合、その暗号化印刷情報104aを削除して無効化する。また、無効化は、暗号化印刷情報104aを単に復号しない形態も含むこととする。
【0024】
印刷情報復号手段108は、印刷情報判定手段106の判定結果が有効期限内である旨を示す場合、暗号化印刷情報104aを復号する。
【0025】
印刷実行手段109は、印刷情報復号手段108によって復号された印刷情報の印刷処理を印刷処理部14において実行する。
【0026】
記憶部11は、制御部10を上述した各手段100〜109として動作させる画像形成プログラム110、暗号化印刷情報104aの有効期限を定義する有効期限情報111、画像形成装置1に固有の識別情報を示す装置識別情報112等を記憶する。
【0027】
外部記憶装置2は、暗号化された暗号化印刷情報104aを格納する。なお、他の情報を格納していてもよい。また、外部記憶媒体としては、USBに限らず他の接続形態によるものであってもよい。また、接続形態は有線、無線を問わない。
【0028】
利用者認証サーバ3は、認証要求に応じて受信した識別情報を内部の記憶装置に格納する利用者情報30に基づいて認証し、認証結果を送信する。
【0029】
(画像形成装置の動作)
以下に、画像形成装置1の動作例を図1〜図3を参照しつつ、(1)暗号化動作及び(2)復号動作に分けて説明する。
【0030】
(1)暗号化動作
まず、利用者は、自己が所持するIDカードを画像形成装置1のIDカード読取部16に接近させて、認証を要求する。
【0031】
図4は、画像形成装置1の動作例を示すフローチャートである。また、図2(a)は、画像形成装置1の暗号化動作の一例を説明するための概略図である。
【0032】
画像形成装置1の認証手段100は、利用者の認証要求を受け付けると(S1;Yes)、IDカード読取部16で読み取られたIDカード4の識別情報を通信部15を介して利用者認証サーバ3に認証要求とともに送信し、認証結果として認証済利用者情報300を受信する(S2)。
【0033】
認証結果として認証済利用者情報300を受信して認証成功した場合(S2;Yes)、認証された利用者から光学走査の要求を受け付けると(S3;Yes)、画像情報生成手段101は、光学走査部13において光学走査を実行し(S4)、光学走査動作により光学走査部13から出力される信号から画像情報101aを生成する(S5)。
【0034】
次に、外部記憶装置検出手段102が、外部装置接続部12に外部記憶装置2の接続を検出すると(S6;Yes)、印刷情報生成手段103は、画像情報生成手段101が生成した画像情報101aから印刷情報103aを生成する(S7)。
【0035】
次に、暗号化手段104は、印刷情報生成手段103が生成した印刷情報103aを、認証済利用者情報300と画像形成装置1に固有の装置識別情報112とに基づいて暗号化し、暗号化印刷情報104aとする(S8)。
【0036】
次に、格納手段105は、暗号化手段104が暗号化した暗号化印刷情報104aに有効期限情報111を付随させて(S9)、外部記憶装置2に格納する(S10)。
【0037】
また、ステップS6において外部記憶装置検出手段102が、外部装置接続部12に外部記憶装置2の接続を検出しない場合(S6;No)、印刷情報生成手段103は、画像情報生成手段101が生成した画像情報から印刷情報を生成して、印刷実行手段109は印刷処理部14を動作させて印刷を実行する(S11)。
【0038】
(2)復号動作
まず、利用者は、(1)暗号動作が終了して、認証されている期間が経過した後、外部記憶装置2内に格納された情報を印刷するため、再び自己が所持するIDカードを画像形成装置1のIDカード読取部16に接近させて、認証を要求する。
【0039】
図5は、画像形成装置1の動作例を示すフローチャートである。また、図2(b)は、画像形成装置1の復号動作の一例を説明するための概略図である。
【0040】
画像形成装置1の認証手段100は、利用者の認証要求を受け付けると(S20;Yes)、IDカード読取部16で読み取られたIDカード4の識別情報を通信部15を介して利用者認証サーバ3に認証要求とともに送信し、認証結果として認証済利用者情報300を受信する(S21)。
【0041】
認証結果として認証済利用者情報300を受信して認証成功した場合(S21;Yes)、外部記憶装置検出手段102が、外部装置接続部12に外部記憶装置2の接続を検出すると(S22;Yes)、印刷情報判定手段106は、外部記憶装置2に格納された暗号化印刷情報104aに付随する有効期限情報111が有効期限を超過しているか否かを判定する(S23)。
【0042】
印刷情報判定手段106の判定結果が有効期限を超過している旨を示す場合(S23;No)、印刷情報無効化手段107は、その暗号化印刷情報104aを削除して無効化する(S24)。
【0043】
なお、ステップS24において、印刷情報無効化手段107は、暗号化印刷情報104aを削除して無効化する際に、画像形成装置1の図示しない表示部に図3に示す確認画像107aを表示する。
【0044】
図3は、画像形成装置1の表示部に表示される画像の一例を示す概略図である。
【0045】
確認画像107aは、外部記憶装置2に格納される暗号化印刷情報104aを無効化する旨を示すメッセージ107bと、タッチパッド等への操作に基づき利用者の確認を受け付ける確認ボタン107cとを有する。
【0046】
次に、ステップS23において、印刷情報判定手段106の判定結果が有効期限内である旨を示す場合(S23;Yes)、利用者から印刷指示を受けた後(S25;Yes)、印刷情報復号手段108は、暗号化印刷情報104aを認証済利用者情報300と装置識別情報112に基づいて復号する(S26)。
【0047】
今回認証した認証済利用者情報300及び装置識別情報112が暗号化印刷情報104aを暗号化する際に利用した認証済利用者情報300及び装置識別情報112と同一である場合に、暗号化印刷情報104aは復号され、印刷情報判定手段106によって復号が成功したと判定された場合(S27;Yes)、印刷実行手段109は、印刷情報復号手段108によって復号された印刷情報の印刷処理を印刷処理部14において実行する(S28)。
【0048】
また、今回認証した認証済利用者情報300及び装置識別情報112が暗号化印刷情報104aを暗号化する際に利用した認証済利用者情報300及び装置識別情報112と異なる場合は、暗号化印刷情報104aは復号されない。ステップS27において、印刷情報判定手段106によって復号が失敗したと判定された場合(S27;No)、ステップS20へと戻る。また、ステップS24のように暗号化印刷情報104aを無効化してもよい。
【0049】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。例えば、有効期限情報111を暗号化印刷情報104aに付随させずに、暗号化印刷情報104aを識別するための情報とともに記憶部11に記憶して、再度外部記憶装置2が接続された際に印刷情報判定手段106により判定してもよい。また、印刷情報は、光学操作部13が出力する画像情報から生成せずに、外部から入力されるワープロソフトや表計算ソフト等で作成された文書情報及び用紙サイズ等の情報を含む印刷要求情報を入力情報として生成してもよい。
【0050】
また、上記画像形成プログラム110をCD−ROM等の記憶媒体に格納して提供することも可能であり、インターネット等のネットワークに接続されているサーバ装置等から装置内の記憶部にダウンロードしてもよい。また、認証手段100、画像情報生成手段101、外部記憶装置検出手段102、印刷情報生成手段103、暗号化手段104、格納手段105、印刷情報判定手段106、印刷情報無効化手段107、印刷情報復号手段108及び印刷実行手段109の一部又は全部をASIC等のハードウェアによって実現してもよい。なお、上記実施の形態の動作説明で示した各ステップは、順序の変更、ステップの省略、追加が可能である。
【符号の説明】
【0051】
1 画像形成装置
2 外部記憶装置
3 利用者認証サーバ
4 IDカード
10 制御部
11 記憶部
12 外部装置接続部
13 光学走査部
14 印刷処理部
15 通信部
16 IDカード読取部
30 利用者情報
100 認証手段
101 画像情報生成手段
101a 画像情報
102 外部記憶装置検出手段
103 印刷情報生成手段
103a 印刷情報
104 暗号化手段
104a 暗号化印刷情報
105 格納手段
106 印刷情報判定手段
107 印刷情報無効化手段
107a 確認画像
107b メッセージ
107c 確認ボタン
108 印刷情報復号手段
109 印刷実行手段
110 画像形成プログラム
111 有効期限情報
112 装置識別情報
300 認証済利用者情報


【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷を所望する利用者の識別情報を認証する認証手段と、
画像形成装置の識別情報を記憶する記憶手段と、
前記利用者が所望する印刷に必要な入力情報から印刷情報を生成する印刷情報生成手段と、
前記印刷情報を前記利用者の識別情報と前記画像形成装置の識別情報とに基づいて暗号化して暗号化印刷情報とする暗号化手段と、
外部記憶装置の接続を検出する検出手段と、
前記暗号化印刷情報を前記検出手段により接続が検出されている前記外部記憶装置に格納する格納手段と、
前記外部記憶装置に格納された暗号化印刷情報が前記利用者の識別情報と前記装置の識別情報とに基づいて復号可能か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が復号可能と判定した場合、当該暗号化印刷情報を復号する復号手段とを有する画像形成装置。
【請求項2】
前記格納手段は、前記暗号化印刷情報を前記外部記憶装置に格納する際に当該暗号化印刷情報に有効期限情報を関連付け、
前記判定手段は、前記外部記憶装置に格納された前記暗号化印刷情報に関連付けられた前記有効期限情報が期限を超過したものであると判定したとき、前記無効化手段により当該暗号化印刷情報を無効化し、当該有効期限情報が期限内のものであると判定したとき、前記利用者の識別情報と前記装置の識別情報とに基づいて復号可能か否かを判定する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
コンピュータを、
印刷を所望する利用者の識別情報を認証する認証手段と、
前記利用者が所望する印刷に必要な入力情報から印刷情報を生成する印刷情報生成手段と、
プログラムが動作する前記コンピュータの識別情報を前記コンピュータの記憶部から取得し、前記印刷情報を前記利用者の識別情報とプログラムが動作する前記コンピュータの識別情報とに基づいて暗号化して暗号化印刷情報とする暗号化手段と、
外部記憶装置の接続を検出する検出手段と、
前記暗号化印刷情報を前記検出手段により接続が検出されている前記外部記憶装置に格納する格納手段と、
前記外部記憶装置に格納された暗号化印刷情報が前記利用者の識別情報と前記装置の識別情報とに基づいて復号可能か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が復号可能と判定した場合、当該暗号化印刷情報を復号する復号手段として機能させるためのプログラム。
【請求項4】
情報を格納する外部記憶装置と、
印刷を所望する利用者の識別情報を認証するとともに、印刷に必要な入力情報から印刷情報を生成し、当該印刷情報を前記利用者の識別情報と画像形成装置の識別情報とに基づいて暗号化して暗号化印刷情報とし、前記外部記憶装置の接続を検出した場合、前記暗号化印刷情報を当該外部記憶装置に格納するとともに、前記外部記憶装置が再び接続された場合、当該外部記憶装置に格納された暗号化印刷情報が前記利用者の識別情報と前記装置の識別情報とに基づいて復号可能か否かを判定して、復号不可能と判定した場合、当該暗号化印刷情報を無効化し、また、復号可能と判定した場合、当該暗号化印刷情報を復号する画像形成装置とを有する画像形成システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−124776(P2012−124776A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−274887(P2010−274887)
【出願日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】