説明

画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラム

【課題】 複数のアプリケーションを有する画像形成装置において各アプリケーションの責務に基づいて初期設定項目を表示する画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラムを提供する。
【解決手段】 操作部20の初期設定キー701が押下されると、コントローラ10では操作部20によって初期設定の変更が要求されたことを特定する(ステップS901)。コントローラ10は、NV−RAM12cから初期設定情報テーブルを取得する(ステップS902)。そして、コントローラ10は、初期設定情報テーブルを利用し、複合機1が有するアプリケーションを責務ごとに区別した初期設定大項目を液晶タッチパネル701に表示させる(ステップS903)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のアプリケーションを有する画像形成装置に関し、特に、各アプリケーションの責務に基づいて初期設定項目を表示する画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コピー、スキャナ、ファックスなどの複数のアプリケーションを有する画像形成装置(以下、複合機とする)の操作部には、図12に示すようにアプリケーションの種類毎に選択キーが設けられていた。ユーザは、使用するアプリケーションのキーを押下することにより、アプリケーションの切り替え、及び該アプリケーションの利用を行っていた。
【0003】
しかし、操作部にユーザが使用したいアプリケーションに対応するキーが設けられていなかった場合、ユーザに要求される操作が複雑である。例えば、図12に示す操作部を有する複合機のE−mailを使用する場合、操作部にE−mailに対応するキーが設けられていないため、ユーザに複雑な操作が要求される。
【0004】
そこで、複合機が有する各アプリケーションが有する共通処理部分をオブジェクトモデルとして抽出して管理し、該複合機が有するアプリケーションの責務に基づいて操作キーを設ける方法(図13に示す)が提供された。
【0005】
特許文献1は、ユーザやカスタマエンジニア等に対して画像形成動作に係る既設定の条件、デフォルト設定の条件を表示する場合、表示する設定条件が初期設定か、又は初期設定を変更した条件かにより、異なる形式によって表示を行うようにしたことで、膨大な項目数となる画像形成動作に係る設定条件の中から初期設定から変更を行った項目を容易に発見し、必要な項目を探し出すことができる画像形成装置を提案している。
【0006】
特許文献2は、初期設定専用メニューを用意することにより、ユーザは複雑なメニュー階層をたどることなく初期設定を行うことで、初期設定の単純化を図ることができる画像処理装置を提案している。
【特許文献1】特開2001−356649号公報
【特許文献2】特開2002−120433号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記の発明は、以下の問題を有している。
【0008】
上記の発明によれば、操作部にアプリケーションの責務ごとにキーが設けられているため、ユーザは、複合機が有するアプリケーションの責務に基づいて設けられた操作キーを押下することによりアプリケーションを利用することができる。しかし、複合機の初期設定を変更するときは、コピー初期設定、スキャナ初期設定、ファックス初期設定のようにアプリケーションごとに初期設定項目が表示されるため、変更したいアプリケーションの初期設定項目が表示されていない場合、ユーザは所望の初期設定項目を探し出すのが困難である。
【0009】
特許文献1記載の発明によれば、膨大な初期設定項目のうち設定を変更した項目を異なる形式で表示することにより、目的の項目を容易に探し出すことができる。しかし、初期設定を変更するとき、アプリケーションの種類ごとに初期設定項目が表示されるため、ユーザは変更したい初期設定項目を探し出すのが困難である。
【0010】
特許文献2記載の発明によれば、初期設定専用のメニューを用意することにより、画像処理装置設置後の初期設定時の操作を単純化しているが、該メニューはアプリケーションの種類ごとに表示される。よって、ユーザは変更したい初期設定項目を探し出すのが困難である。
【0011】
そこで、本発明は、複数のアプリケーションを統合して管理し、かつアプリケーションの責務に基づいて初期設定項目を分類して操作部等に表示することにより、利便性を向上させた画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1記載の発明は、初期設定項目を表示する表示手段と、前記表示手段によって表示された前記初期設定項目を指定し、変更する入力操作手段と、前記表示手段を制御する制御手段とを有し、前記入力操作手段によって操作するアプリケーションを複数有する画像形成装置において、前記初期設定項目が前記各アプリケーションの責務に基づいて分類されたテーブルを記憶する記憶手段を有し、前記制御手段は、前記記憶手段から前記テーブルを取得し、前記テーブルの分類に基づいて前記初期設定項目を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記初期設定項目を前記表示手段に階層的に表示させることを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の画像形成装置において、前記記憶手段が不揮発性メモリであることを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記テーブルは、前記各アプリケーションの責務に基づく分類と、前記各アプリケーションの責務に基づく分類のうち少なくとも2つの分類に属する前記初期設定項目と前記各アプリケーションの責務に基づく分類のいずれにも属さない前記初期設定項目とからなる分類とを有することを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の画像形成装置において、前記テーブルは、前記各アプリケーションの責務に基づく分類と、前記各アプリケーションの責務に基づく分類のうち少なくとも2つの分類に属する前記初期設定項目からなる分類と、前記各アプリケーションの責務に基づく分類のいずれにも属さない前記初期設定項目からなる分類とを有することを特徴とする。
【0017】
請求項6記載の発明は、初期設定項目を表示する表示手段と、前記表示手段によって表示された前記初期設定項目を指定し、変更する入力操作手段と、前記表示手段を制御する制御手段と、前記初期設定項目が各アプリケーションの責務に基づいて分類されたテーブルを記憶する記憶手段とを有し、前記入力操作手段によって操作する前記アプリケーションを複数有する画像形成装置の画像形成方法であって、前記記憶手段によって記憶された前記テーブルを取得する取得工程と、前記テーブルの分類に基づいて前記初期設定項目を表示する表示工程とからなることを特徴とする。
【0018】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の画像形成方法において、前記表示工程は、前記初期設定項目に階層的に表示することを特徴とする。
【0019】
請求項8記載の発明は、請求項6又は7記載の画像形成方法において、前記記憶手段が不揮発性メモリであることを特徴とする。
【0020】
請求項9記載の発明は、請求項6から8のいずれか1項記載の画像形成方法において、前記テーブルは、前記各アプリケーションの責務に基づく分類と、前記各アプリケーションの責務に基づく分類のうち少なくとも2つの分類に属する前記初期設定項目と前記各アプリケーションの責務に基づく分類のいずれにも属さない前記初期設定項目とからなる分類とを有することを特徴とする。
【0021】
請求項10記載の発明は、請求項6から8のいずれか1項記載の画像形成方法において、前記テーブルは、前記各アプリケーションの責務に基づく分類と、前記各アプリケーションの責務に基づく分類のうち少なくとも2つの分類に属する前記初期設定項目からなる分類と、前記各アプリケーションの責務に基づく分類のいずれにも属さない前記初期設定項目からなる分類とを有することを特徴とする。
【0022】
請求項11記載の発明は、初期設定項目を表示する表示手段と、前記表示手段によって表示された前記初期設定項目を指定し、変更する入力操作手段と、前記表示手段を制御する制御手段と、前記初期設定項目が各アプリケーションの責務に基づいて分類されたテーブルを記憶する記憶手段とを有し、前記入力操作手段によって操作する前記アプリケーションを複数有する画像形成装置の画像形成プログラムであって、前記記憶手段によって記憶された前記テーブルを取得する取得処理と、前記テーブルの分類に基づいて前記初期設定項目を表示する表示処理とを前記画像形成装置に実行させることを特徴とする。
【0023】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の画像形成プログラムにおいて、前記表示処理は、前記初期設定項目に階層的に表示することを特徴とする。
【0024】
請求項13記載の発明は、請求項11又は12記載の画像形成プログラムにおいて、前記記憶手段が不揮発性メモリであることを特徴とする。
【0025】
請求項14記載の発明は、請求項11から13のいずれか1項記載の画像形成プログラムにおいて、前記テーブルは、前記各アプリケーションの責務に基づく分類と、前記各アプリケーションの責務に基づく分類のうち少なくとも2つの分類に属する前記初期設定項目と前記各アプリケーションの責務に基づく分類のいずれにも属さない前記初期設定項目とからなる分類とを有することを特徴とする。
【0026】
請求項15記載の発明は、請求項11から13のいずれか1項記載の画像形成プログラムにおいて、前記テーブルは、前記各アプリケーションの責務に基づく分類と、前記各アプリケーションの責務に基づく分類のうち少なくとも2つの分類に属する前記初期設定項目からなる分類と、前記各アプリケーションの責務に基づく分類のいずれにも属さない前記初期設定項目からなる分類とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明は、複数のアプリケーションを統合して管理し、かつアプリケーションの責務に基づいて初期設定項目を分類して操作部等に表示することにより、ユーザは容易に所望の初期設定項目を探し出し、変更することができる。また、ユーザは短時間で所望の初期設定項目を探し出すことができるため、初期設定項目変更後、迅速に省エネルギーモードに遷移することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本実施の形態に係る画像形成装置(以下、複合機とする)1の概念について図1、図2、図3、図4、及び図5を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る複合機1が接続されたネットワーク環境を説明するためのネットワーク図である。図2は、図1に示した複合機1のハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、図1に示した複合機1のソフトウェアとハードウェアの関係を説明するための説明図である。図4は、本実施の形態に係る複合機1に搭載されるソフトウェア構成に至るまでの変遷を説明するための図である。図5は、一般的な複合機のソフトウェアとハードウェアの関係を説明するための図である。
【0029】
近年のネットワーク化の進展により、オフィスなどに設けられたパーソナルコンピュータ(PC)などの機器は、LAN(Local Area Network)などのネットワークに接続され、相互に通信することができる。例えば、LANなどのネットワークには、クライアントPC、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ、FTP(File Transfer Protocol)サーバ、サーバPCなどが接続され、電子メールの送受信やファイル転送ができ、モデム接続された配信サーバは、オフィス外のファックス装置と通信することができる。
【0030】
図1に示すように、複合機1についてもネットワークに接続され、PC等の機器と相互に通信することが可能となり、ハードディスク等の記憶装置を内蔵することで、いわゆるネットワーク複合機へと進化し、ユーザの様々なニーズに応えることができるようになった。
【0031】
具体的には、複合機1は、通常のコピー機能に加えて、クライアントPCからの印刷要求により文書データ等を印刷するプリンタ機能、クライアントPCからのファックス要求により文書データ等をサーバPCに接続されたモデムを経由して他のオフィスのファックス機器に送信するファックス機能、受信したファックス文書やコピー文書を内蔵したハードディスクに蓄積する蓄積機能などを有する。
【0032】
図2は、かかる複合機1のハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示すように、この複合機1は、コントローラ10とエンジン部(Engine)60とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続された構成となる。コントローラ10は、複合機1全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部60は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部60には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0033】
コントローラ10は、CPU11と、ノースブリッジ(NB)13と、システムメモリ(MEM−P)12と、サウスブリッジ(SB)14と、ローカルメモリ(MEM−C)17と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)16と、ハードディスクドライブ(HDD)18とを有し、ノースブリッジ(NB)13とASIC16との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス15で接続した構成となる。また、MEM−P12は、ROM(Read Only Memory)12aと、RAM(Random Access Memory)と、NV−RAM(Non Volatile Random Access Memory)とをさらに有する。
【0034】
CPU11は、複合機1の全体制御を行う。さらに、CPU11は、NB13、MEM−P12、及び、SB14からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0035】
NB13は、CPU11、MEM−P12、SB14、及びAGP15とを接続するためのブリッジであり、MEM−P12に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0036】
MEM−P12は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM12a、RAM12b、NV−RAM12cとからなる。ROM12aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM12bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。NV−RAM12cは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能であり、複合機1の電源がOFFの状態になってもデータ等を保持し続けることができる不揮発性のメモリである。
【0037】
本実施形態に係る複合機1のNV−RAM12cには、初期設定変更の際に読み込まれる初期設定情報テーブル(図8に示す)が記憶されている。該初期設定情報テーブルは、複合機1がユーザに出荷される前に記憶されている。なお、複合機1に新たなアプリケーションが追加された場合及び初期設定の内容が変更された場合は、初期設定情報テーブルのデータは更新される。
【0038】
図8に示すように初期設定情報テーブルは、複合機1が有するアプリケーションの責務別の分類である初期設定大項目、各初期設定大項目に対応するアプリケーションの機能別の分類である初期設定中項目、各初期設定中項目に対応する各アプリケーションの初期設定項目である初期設定小項目、各初期設定小項目の現在設定されている内容である設定内容からなる。
【0039】
具体的には、初期設定大項目は、コピーに関する初期設定項目である「コピー」、ファックスやメールに関する初期設定項目である「送信」、複合機1内に格納されている文書に関する初期設定項目である「ドキュメントボックス」、コピー・送信・ドキュメントボックスの少なくとも2つに共通する初期設定項目とコピー・送信・ドキュメントボックスのいずれにも属さない初期設定項目である「システム」からなる。初期設定中項目は、「システム」に対応する「時刻タイマー」、「コピー」に対応する「管理者設定」、「基本設定」、及び「周辺設定」、「送信」に対応する「メール設定」、及び「ファックス設定」、「ドキュメントボックス」に対応する「基本設定」からなる。初期設定小項目は、「時刻タイマー設定」に対応する「予熱移行時間設定」、及び「システムオートリセット時間設定」、「管理者設定」に対応する「予熱レベル設定」、「基本設定」に対応する「両面コピー優先設定」、及び「自動用紙選択優先」、「周辺設定」に対応する「ソート優先」、及び「大量原稿モード切替」、「メール設定」に対応する「送信メールサイズ制限」、及び「圧縮設定(白黒2値)」、「ファックス設定」に対応する「メモリー送信/直接送信優先設定」、及び「優先原稿種類」、「基本設定」に対応する「割り当て登録機能:F1」からなる。設定内容は、「予熱移行時間設定」に対応する「10分」、「システムオートリセット時間設定」に対応する「しない」、「予熱レベル設定」に対応する「レベル1」、「両面コピー優先設定」に対応する「片面→片面」、「自動用紙選択優先」に対応する「する」、「ソート優先」に対応する「しない」、「大量原稿モード切替」に対応する「大量原稿」、「送信メールサイズ制限」に対応する「2048KB」、「圧縮設定(白黒2値)」に対応する「圧縮する」、「メモリー送信/直接送信優先設定」に対応する「メモリー送信」、「優先原稿種類」に対応する「文字」、「割り当て登録機能:F1」に対応する「片面(2枚ごと)→片面集約」からなる。
【0040】
SB14は、NB13と、PCIデバイス及び周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB14は、PCIバスを介してNB13と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
【0041】
ASIC16は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP15、PCIバス、HDD18、及びMEM−C17をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC16は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC16の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C17を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部60とPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC16には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)30、USB(Universal Serial Bus)40、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース50が接続される。
【0042】
MEM−C17は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)18は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0043】
AGP15は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P12に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【0044】
図3は、複合機1のハードウェアおよびソフトウェアの構成を示した概念図である。具体的には、ソフトウェア100およびハードウェア200の階層関係を示している。同図に示すように、ハードウェア200は、ハードウェアリソース201を有し、このハードウェアリソース201は、スキャナ201a、プロッタ201b、HDD(Hard Disk Drive)201c、ネットワーク201dおよびその他のリソース201eを有する。なお、その他のリソース201eは、201a〜201d以外のハードウェアリソース201のことであり、たとえば、操作パネルなどの入出力デバイスを示す。
【0045】
また、ソフトウェア100は、階層化されており、オペレーティングシステム103の上層にはサービス層102が構築され、このサービス層102の上層にはアプリケーション層103が構築されている。そして、サービス層102は、各ハードウェアリソース(201a〜201e)を制御するドライバーに相当する、スキャナ制御102部a、プロッタ制御部102b、蓄積制御部102c、配信/メール送受信制御部102d、FAX送受信制御部102e、ネットワーク通信制御部102fおよびその他の制御部102gを有する。
【0046】
ここで、図3に示したソフトウェア100が、かかる階層構造をとるに至った経緯について、図4および図5を用いて説明する。図4は、複合機1に搭載されるソフトウェア構成の変遷を示す説明図である。図4のサービス層分離前アプリケーション501に示すように、多機能化した複合機1に搭載されるソフトウェアは、コピーアプリケーション、FAXアプリケーション、スキャナアプリケーションなどの機能別に独立したアプリケーションとして作成され、図3に示したオペレーティングシステム103上で動作していた。
【0047】
しかしながら、これらのアプリケーションは、ハードウェアリソースを制御するドライバー(サービス層102)を含んでいたため、各アプリケーションには重複した処理が存在していた。その結果、各アプリケーションの規模は大きなものとなっていた。
【0048】
そこで、図4のサービス層分離後アプリケーション502に示すように、サービス層分離前アプリケーション501のサービス層102相当部分を括りだしサービス層102とするとともに、各アプリケーションは、このサービス層102の上層であるアプリケーション層101に構築する構成とした。かかる階層化構成をとることにより、各アプリケーションはスリム化され開発労力も軽減された。
【0049】
しかしながら、複合機1のネットワーク化、多機能化がさらに進展するに従って、各アプリケーションに共通処理部分が存在することが問題となってきた。具体的には、アプリケーション層101の各アプリケーション、たとえば、コピーアプリケーションやスキャナアプリケーションなどは、それぞれ、スキャナ制御部102aや蓄積制御部102cといったドライバーと通信をおこなう処理や、リクエスト受付やリクエスト実行といったジョブ管理処理などの同様な処理を内部に有していた。このように、同様な処理を各アプリケーションが有していると、各アプリケーションの開発規模が大きくなるとともに、サービス層の仕様変更に対する各アプリケーションの改修規模が大きくなることが問題となってきた。
【0050】
この問題を解決するため、図4の共通ルーチン分離アプリケーション503に示すように、かかる同様な処理(共通処理部分)を共通ルーチンとして括りだすことも考えられた。しかしながら、かかる共通ルーチンは、各アプリケーションにおいて微妙に異なる処理を共通化しようとするものであるため、共通ルーチン内部の処理は複雑なものとなってしまう。また、たとえば、プリンタアプリケーションなどの新規アプリケーションを追加する場合においては、かかる新規アプリケーションに適応するために、共通ルーチンの改修が必要となる。
【0051】
しかし、共通ルーチンの内部処理は複雑であるため、改修要員が処理を把握することが困難となり、改修規模の増大や、改修ミスによる他のアプリケーションへの影響が懸念された。
【0052】
そこで、図4のオブジェクト指向アプリケーション504に示すように、各アプリケーションが有する責務に基づく設計手法(オブジェクトモデリング)により、かかる複数のアプリケーションを、統合アプリケーション110に統合することとした。具体的には、各アプリケーションの共通処理部分をオブジェクトモデルとして抽出し、このオブジェクトモデルの集合体から、統合アプリケーション110を構成する。そして、従来のコピーアプリケーションやスキャナアプリケーションといったアプリケーションは、かかるオブジェクトモデルの協調関係によって実現する。
【0053】
このような構成をとることにより、たとえばプリンタアプリケーションのような新規アプリケーションの追加は、かかるオブジェクトモデルに属するクラスのサブクラス化などにより対処する。このため、改修部分が明確となり、改修による他のアプリケーションへの影響を小さくすることができる。また、オブジェクトモデリングによるプログラムは、従来の手続き型プログラムに比べて、処理の把握が容易であるため、改修要員が処理を把握することも容易となり、改修規模の削減や、改修ミスによる他のアプリケーションへの影響を小さくすることができる。
【0054】
図5は、図4に示したサービス層分離後アプリケーション502の段階における一般的なアプリケーションの構成と、かかるアプリケーションとサービス層102の各ドライバーの関係を示した説明図である。同図に示すように、アプリケーション層101は、コピーアプリケーション120、スキャナアプリケーション130、ファックスアプリケーション140およびプリンタアプリケーション150を有する。
【0055】
たとえば、コピーアプリケーション120は、コピー機能を実現するために、スキャナ制御部102a、プロッタ制御部102b、蓄積制御部102cおよびその他の制御部102gとデータの送受信をおこなう。また、ファックスアプリケーション140は、ファックス機能を実現するために、プロッタ制御部102b、蓄積制御部102c、FAX送受信制御部102e、ネットワーク通信制御部102fおよびその他の制御部102gとデータの送受信をおこなう。このように、アプリケーション層101の各アプリケーションとサービス層102の各ドライバー間の通信は、複雑なものとなっていた。
【0056】
図3の説明に戻ると、上述したオブジェクトモデリングにより、アプリケーション層101に存在した複数のアプリケーションは、統合アプリケーション110に統合されている。そして、各アプリケーションが重複しておこなっていた各ドライバーとの通信処理は、統合アプリケーション110を構成する所定のオブジェクトモデルにおこなわせるように構成したことにより、アプリケーション層101のアプリケーションと、サービス層102の各ドライバー間の通信は、図5と比較して単純になっている。
【0057】
次に、図3に示すオブジェクトモデリングによりソフトウェアとハードウェアの関係が構成された複合機1の具体的な動作について図6及び図7を用いて説明する。本実施形態においては、ソフトウェアとハードウェアの関係がオブジェクトモデリングにより構成された複合機に本発明を適用した例について述べる。
【0058】
図6は、本実施形態に係る複合機の概略図である。図7は、本実施形態に係る複合機の操作部の概略図である。自動原稿送り装置(以下、ADFとする。)61の原稿台62に原稿の画像面を上にして置かれた原稿は、操作部20のプリントキー704が押下されると、一番上の原稿から給送ローラ63及び給送ベルト64によってコンタクトガラス66上の所定の位置に搬送される。なお、原稿がコンタクトガラスへ給送されるごとに原稿台62に設置された原稿枚数をカウントするカウント機能を有している。コンタクトガラス66上に給送され、読取りユニット80によるその画像の読取りが完了した原稿は、給送ベルト64及び排送ローラ65によって原稿台62の下に排出される。先に原稿台62から搬送され、画像の読取りが完了した原稿が排送ローラによって原稿台62の下に排出されると、原稿セット検知67は原稿台62に原稿が残っているか否かを検出する。原稿セット検知67によって原稿が検知されると、先の原稿と同様にコンタクトガラス66上に搬送され、画像の読取りが行われる。
【0059】
読取りユニット80にて読み込まれた画像データは、書き込みユニット87からのレーザによって感光体75に書き込まれる。そして、感光体75が現像ユニット105を通過することによってトナー像が形成される。第1トレイ68、第2トレイ69、第3トレイ70に積載された転写紙は、各々第1給紙装置71、第2給紙装置72、第3給紙装置73によって給紙され、縦搬送ユニット74によって感光体75に当接する位置まで搬送される。感光体75に当接する位置まで搬送された転写紙は、感光体75の回転と等速で搬送ベルト76によって搬送されながら、感光体75上に形成されたトナー像が転写される。その後、定着ユニット77にてトナー像が転写紙に定着され、排紙ユニット78によってフィニッシャ91に排出される。
【0060】
フィニッシャ91は、排紙ユニット78によって搬送された転写紙を通常の排紙トレイ79とステープルトレイ98へと導くことができる。フィニッシャ91は、切り替え板92をフィニッシャ91上方向へ切り替えることにより排紙搬送ローラ93を経由して通常の排紙トレイ79へと転写紙を排紙することができる。一方、切り替え板92をフィニッシャ91下方向へ切り替えることによりステープル搬送ローラ95及び97を経由してステープルトレイ98へ転写紙を搬送することができる。ステープルトレイ98に積載された転写紙は、一枚排紙されるごとに紙揃え用のジョガー99によって紙端が揃えられ、原稿一部の排紙が完了するとステープラ96によって綴じられる。ステープラ96によって綴じられた転写紙は、自重によってステープル完了排紙トレイ100に収納される。通常の排紙トレイ79は、前後に移動可能な排紙トレイである。排紙トレイ79は、原稿一部毎又はメモリに記憶された種類ごとに前後に移動し、排出されてくる転写紙を仕分けする。
【0061】
転写紙の両面に画像を作像する場合は、給紙トレイ68〜70から給紙され作像された転写紙を排紙トレイ79に導かずに両面入紙搬送路103を経て反転ユニット102へ搬送される。反転ユニット102へ搬送された転写紙は、両面給紙ユニット101へ搬送され、一旦両面給紙ユニット101にストックされる。そして、両面給紙ユニット101にストックされた転写紙は、再び感光体75におけるトナー像の転写を受けるために、両面給紙ユニット101から再び感光体75へ給紙される。感光体75において両面に画像が転写された転写紙は、定着ユニット77を経て排紙ユニット78、又は反転排紙搬送路104を経て排紙トレイ79又はステープルトレイ98へ排出される。
【0062】
図7は、本実施形態に係る画像形成装置の操作部20を示す図である。操作部20には、液晶タッチパネル701、テンキー702、クリア/ストップキー703、スタートキー704、予熱キー705、リセットキー706、初期設定キー707がある。液晶タッチパネル701には、各種アプリケーション、画像形成装置の状態を示すメッセージなどが表示される。オペレータが液晶タッチパネル701に表示されたキーに触れることで選択されたアプリケーションを示すキーが黒色に変化する。アプリケーションの選択後、機能の詳細を設定しなければならない場合は、詳細の設定を要求するキーに触れることで詳細を設定するための画面が表示される。このように、液晶タッチパネル701は、映像を通じて場面に応じた最適な情報を表示することができる。
【0063】
また、オペレータは初期設定キー707を押下することにより画像形成装置に設定されている初期設定を任意に変更することができる。また、一定時間操作されないときに自動的に起動するアプリケーションの選択、国際エネルギースター計画に従った省電力への移動時間、オートオフ/スリープモードへの移行時間などを設定することができる。
【0064】
また、予熱キー705が押下されると画像形成装置は、待機状態から省電力状態へと遷移し、定着ユニット77における定着温度の低下、液晶タッチパネル701の表示の消灯などを実行する。予熱キー705の押下は、国際エネルギースター計画で言う低電力状態を意味している。なお、再び予熱キー5を押下することにより、低電力状態に遷移している画像形成装置を待機状態へと復帰させることができる。
【0065】
次に、図6〜図10を用いて本実施形態に係る複合機1の初期設定を変更する処理について説明する。
【0066】
操作部20の初期設定キー701が押下されると、コントローラ10では操作部20によって初期設定の変更が要求されたことを特定する(ステップS901)。コントローラ10は、NV−RAM12cから初期設定情報テーブル(図8に示す)を取得する(ステップS902)。そして、コントローラ10は、初期設定情報テーブルを利用し、複合機1が有するアプリケーションを責務ごとに区別した初期設定大項目を液晶タッチパネル701に表示させる(ステップS903)。図10(a)は、液晶タッチパネル701への初期設定大項目の表示例である。ユーザが初期設定大項目の中から初期設定を変更したい初期設定大項目を選択すると(ステップS904/YES)、コントローラ10は初期設定情報テーブルを利用して該初期設定大項目に対応する初期設定中項目を液晶タッチパネル701に表示させる(ステップS905)。図10(b)は、ユーザが図10(a)に示す初期設定大項目の中から送信初期設定を選択した場合における液晶タッチパネル701への初期設定中項目の表示例である。次に、ユーザが初期設定中項目の中から初期設定の変更したい初期設定中項目を選択すると(ステップS906/YES)、コントローラ10は初期設定情報テーブルを利用して該初期設定中項目に対応する初期設定小項目及び設定内容を液晶タッチパネル701に表示させる(ステップS907)。図10(c)は、ユーザが図10(b)に示した初期設定中項目の中からメモリー送信/直接送信優先設定を選択した場合における液晶タッチパネル701への初期設定小項目の表示例である。
【0067】
例えば、ユーザが図10(b)に示すメモリー送信/直接送信優先設定1005を選択すると、コントローラ10は初期設定情報テーブルを利用して現在の設定内容(直接送信1006)及び新しい設定内容(メモリー送信1007)を液晶タッチパネル701に表示させる(図10(c)に示す)。ここで、ユーザが新しい設定内容を選択し、設定1008に触れた場合(ステップS908/YES)、コントローラ10はNV−RAM12cに格納されている初期設定情報テーブルの内容を更新する(ステップ909)。一方、ユーザが現在の設定内容を選択し、設定1008に触れた場合(ステップS908/NO)、コントローラ10は初期設定情報テーブルの更新は行わずに初期設定の変更処理を終了する。
【0068】
なお、図10(a)において初期設定大項目は、コピーに関する初期設定項目をコピー、ファックスやメールに関する初期設定項目を送信、複合機1内に格納されている文書に関する初期設定項目をドキュメントボックス、コピー・送信・ドキュメントボックスの少なくとも2つに共通する初期設定項目とコピー・送信・ドキュメントボックスのいずれにも属さない初期設定項目とをシステムに分類されている。しかし、システムをコピー・送信・ドキュメントボックスの少なくとも2つに共通する初期設定項目を共通初期設定項目、及びコピー・送信・ドキュメントボックスのいずれにも属さない初期設定項目をその他の初期設定項目に分けて表示することも可能である(図11に示す)。なお、その際、図8に示す初期設定情報テーブルは、共通初期設定項目とその他の初期設定項目とに分けて管理する必要がある。
【0069】
以上に述べたように、初期設定の変更が要求されたとき、複合機1が有するアプリケーションを責務ごとに分類した初期設定情報テーブルを利用し、該分類に基づいて初期設定項目を操作部等に階層的に表示することにより、ユーザは容易に所望の初期設定項目を探し出し、変更することができる。また、ユーザは短時間で所望の初期設定項目を探し出すことができるため、初期設定項目変更後、迅速に省エネルギーモードに遷移することができる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本実施の形態に係る複合機1が接続されたネットワーク環境を説明するための図である。
【図2】複合機1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】複合機1のソフトウェアとハードウェアの関係を示す図である。
【図4】本実施の形態に係る複合機1に搭載されるソフトウェア構成に至るまでの変遷を説明するための図である。
【図5】一般的な複合機のソフトウェアとハードウェアの関係を説明するための図である。
【図6】複合機1の概略図である。
【図7】複合機1の操作部の概略を示す図である。
【図8】初期設定項目をアプリケーションの責務に基づいて管理する初期設定情報テーブルの図である。
【図9】初期設定項目を変更する処理のフローチャートである。
【図10】初期設定項目を変更する際の操作部の表示例である。
【図11】初期設定項目を変更する際の操作部の表示例である。
【図12】従来の複合機が有する操作部の概略図である。
【図13】従来の複合機が有する操作部の概略図である。
【符号の説明】
【0071】
1 複合機
10 コントローラ
11 CPU
12 MEM−P
12a ROM
12b RAM
12c NV−RAM
13 NB
14 SB
15 AGP
16 ASIC
17 MEM−C
18 HDD
20 操作部
30 FCU
40 USB
50 IEEE1394
60 Engine

【特許請求の範囲】
【請求項1】
初期設定項目を表示する表示手段と、前記表示手段によって表示された前記初期設定項目を指定し、変更する入力操作手段と、前記表示手段を制御する制御手段とを有し、前記入力操作手段によって操作するアプリケーションを複数有する画像形成装置において、
前記初期設定項目が前記各アプリケーションの責務に基づいて分類されたテーブルを記憶する記憶手段を有し、
前記制御手段は、
前記記憶手段から前記テーブルを取得し、
前記テーブルの分類に基づいて前記初期設定項目を前記表示手段に表示させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記初期設定項目を前記表示手段に階層的に表示させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記記憶手段が不揮発性メモリであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記テーブルは、
前記各アプリケーションの責務に基づく分類と、
前記各アプリケーションの責務に基づく分類のうち少なくとも2つの分類に属する前記初期設定項目と前記各アプリケーションの責務に基づく分類のいずれにも属さない前記初期設定項目とからなる分類とを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記テーブルは、
前記各アプリケーションの責務に基づく分類と、
前記各アプリケーションの責務に基づく分類のうち少なくとも2つの分類に属する前記初期設定項目からなる分類と、
前記各アプリケーションの責務に基づく分類のいずれにも属さない前記初期設定項目からなる分類とを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項6】
初期設定項目を表示する表示手段と、前記表示手段によって表示された前記初期設定項目を指定し、変更する入力操作手段と、前記表示手段を制御する制御手段と、前記初期設定項目が各アプリケーションの責務に基づいて分類されたテーブルを記憶する記憶手段とを有し、前記入力操作手段によって操作する前記アプリケーションを複数有する画像形成装置の画像形成方法であって、
前記記憶手段によって記憶された前記テーブルを取得する取得工程と、
前記テーブルの分類に基づいて前記初期設定項目を表示する表示工程とからなることを特徴とする画像形成方法。
【請求項7】
前記表示工程は、前記初期設定項目に階層的に表示することを特徴とする請求項6記載の画像形成方法。
【請求項8】
前記記憶手段が不揮発性メモリであることを特徴とする請求項6又は7記載の画像形成方法。
【請求項9】
前記テーブルは、
前記各アプリケーションの責務に基づく分類と、
前記各アプリケーションの責務に基づく分類のうち少なくとも2つの分類に属する前記初期設定項目と前記各アプリケーションの責務に基づく分類のいずれにも属さない前記初期設定項目とからなる分類とを有することを特徴とする請求項6から8のいずれか1項記載の画像形成方法。
【請求項10】
前記テーブルは、
前記各アプリケーションの責務に基づく分類と、
前記各アプリケーションの責務に基づく分類のうち少なくとも2つの分類に属する前記初期設定項目からなる分類と、
前記各アプリケーションの責務に基づく分類のいずれにも属さない前記初期設定項目からなる分類とを有することを特徴とする請求項6から8のいずれか1項記載の画像形成方法。
【請求項11】
初期設定項目を表示する表示手段と、前記表示手段によって表示された前記初期設定項目を指定し、変更する入力操作手段と、前記表示手段を制御する制御手段と、前記初期設定項目が各アプリケーションの責務に基づいて分類されたテーブルを記憶する記憶手段とを有し、前記入力操作手段によって操作する前記アプリケーションを複数有する画像形成装置の画像形成プログラムであって、
前記記憶手段によって記憶された前記テーブルを取得する取得処理と、
前記テーブルの分類に基づいて前記初期設定項目を表示する表示処理とを前記画像形成装置に実行させることを特徴とする画像形成プログラム。
【請求項12】
前記表示処理は、前記初期設定項目に階層的に表示することを特徴とする請求項11記載の画像形成プログラム。
【請求項13】
前記記憶手段が不揮発性メモリであることを特徴とする請求項11又は12記載の画像形成プログラム。
【請求項14】
前記テーブルは、
前記各アプリケーションの責務に基づく分類と、
前記各アプリケーションの責務に基づく分類のうち少なくとも2つの分類に属する前記初期設定項目と前記各アプリケーションの責務に基づく分類のいずれにも属さない前記初期設定項目とからなる分類とを有することを特徴とする請求項11から13のいずれか1項記載の画像形成プログラム。
【請求項15】
前記テーブルは、
前記各アプリケーションの責務に基づく分類と、
前記各アプリケーションの責務に基づく分類のうち少なくとも2つの分類に属する前記初期設定項目からなる分類と、
前記各アプリケーションの責務に基づく分類のいずれにも属さない前記初期設定項目からなる分類とを有することを特徴とする請求項11から13のいずれか1項記載の画像形成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−56189(P2006−56189A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−242231(P2004−242231)
【出願日】平成16年8月23日(2004.8.23)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】