説明

画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム及び記録媒体

【課題】本発明は、画像形成を行った用紙等の画像形成媒体の排出先を適切に選択する画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム及び記録媒体に関する。
【解決手段】デジタル複写装置1は、用紙Pの特性によって該用紙Pの排出を許可/不許可とする排出許可/不許可特性条件である通紙仕様情報を有する複数の排紙トレイ3等を備えており、プロッタ部20で実際に画像形成される用紙Pの特性をメディアセンサ19によって検出して、検出された用紙Pの特性と排紙トレイ3等の通紙仕様情報に基づいて、用紙Pを排出する排出先を選択制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム及び記録媒体に関し、詳細には、画像形成を行った用紙等の画像形成媒体の排出先を適切に選択する画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
データの印刷を行うプリンタ装置等の画像形成装置においては、印刷済みの用紙、フィルム等の画像形成媒体(以下、単に、用紙という。)の排出先を複数備えている場合、画像形成に先立って、操作表示部の操作等によって用紙の排出先を指定するようになっており、画像形成装置は、画像形成済の用紙を指定の排出先に排出する。そして、画像形成装置においては、指定の排出先がジャムの発生や既に他のユーザによる排紙が載置されている等の理由によって、排出先を変更する必要が発生する場合がある。
【0003】
そこで、従来、複数の排紙先を備え、指定された排紙先が使用不可能であると、他の排紙先に排紙先を変更して排紙するとともに、元の排紙先への排紙が可能になると、該元の排紙先に排紙先を戻す技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
すなわち、この従来技術は、形成済み画像の排紙先として指定されていた排紙先が、何らかの理由によって利用不可能な場合に、予め設定されている順に排紙可能な他の排紙先を検索して排出して、元の排紙先への排紙が可能になると、元の排紙先に排紙先を戻している。また、この従来技術は、予め操作表示部等で設定された用紙サイズ、紙種等の用紙情報に応じた排紙先を検索する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、予め設定された用紙等の画像形成媒体の用紙情報に基づいて排紙先(排出先)を検索しているため、操作者が誤って画像形成媒体の種別を設定した場合であっても、設定された画像形成媒体の用紙情報に基づいて他の排紙先を検索するため、実際に画像形成されて排紙(排出)される画像形成媒体と設定された画像形成媒体の用紙情報が異なると、ジャムが発生したり、折り処理やパンチ処理等の後処理を適切に行えない等の排出異常が発生するおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、画像形成媒体の排出先の選択をより一層適切に行って、排出性能を向上させることのできる画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、画像形成媒体の特性によって該画像形成媒体の排出を許可/不許可とする排出許可/不許可特性条件を有する複数の排出手段から画像形成された画像形成媒体を排出する排出先を、実際に画像形成される画像形成媒体の特性を検出して、検出された該画像形成媒体の特性と前記排出手段の有する排出許可/不許可特性条件に基づいて選択制御する排出先選択制御処理を行うことを特徴としている。
【0008】
また、本発明は、画像形成される前記画像形成媒体の排出先の前記排出手段が設定されると、前記排出先選択制御処理において、検出された前記画像形成媒体の特性と前記排出手段の前記排出許可/不許可特性に基づいて、設定されている前記排出手段に対する該画像形成媒体の排出の許可/不許可を判断して、不許可と判断すると、該画像形成媒体の排出が許可される他の前記排出手段を該画像形成媒体の排出先として選択することを特徴としてもよい。
【0009】
さらに、本発明は、前記排出先選択制御処理において、検出した前記画像形成媒体の特性と前記排出手段の前記排出許可/不許可特性に基づいて、設定されている前記排出手段に対する該画像形成媒体の排出の許可/不許可判断において不許可と判断しても、該画像形成媒体の排出が許可される他の前記排出手段を選択不可能な場合には、該排出先設定手段で設定されている排出先を該画像形成媒体の排出先として選択、または、画像形成を中断することを特徴としてもよい。
【0010】
また、本発明は、前記排出制御手段による前記排出先選択制御処理の実行の有無設定、該排出先選択制御処理によって前記他の排出手段を選択する上での優先順位設定、該排出先選択制御処理での他の排出先選択不可能時における処理方法設定のうち少なくともいずれかの設定が行われると、前記排出先選択制御処理を、該設定に応じて処理することを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、画像形成媒体の排出先の選択をより一層適切に行うことができ、排出性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施例を適用したデジタル複写装置の要部概略構成図。
【図2】デジタル複写装置の要部ブロック構成図。
【図3】通紙仕様情報の一例を示す図。
【図4】画像形成制御処理を示すフローチャート。
【図5】自動排紙先切り替え設定画面の一例を示す図。
【図6】指定排紙先排紙通知画面の一例を示す図。
【図7】排紙先変更通知画面の一例を示す図。
【図8】排紙先切り替え不可能時設定画面の一例を示す図。
【図9】印刷中断通知画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【実施例1】
【0014】
図1〜図9は、本発明の画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム及び記録媒体の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム及び記録媒体の一実施例を適用した電子写真方式のデジタル複写装置1の要部概略構成図である。
【0015】
図1において、デジタル複写装置1は、本体筐体2内に、給紙部10、プロッタ部20等が収納され、本体筐体2の上部に、スキャナ部110が配設されている。また、デジタル複写装置1は、デジタル複写装置1の各種操作を行うとともに必要な情報を表示する操作表示部120(図2参照)を備えている。
【0016】
スキャナ部110は、原稿に読み取り光を照射して、該原稿を主走査・副走査して、原稿の画像を読み取り、読み取った原稿の画像データをプロッタ部20に転送する。
【0017】
給紙部10は、第1給紙トレイ11、第2給紙トレイ12、給紙ローラ13、14、分離パッド15、16、搬送ローラ17、レジストローラ18及びメディアセンサ19等を備えており、各給紙トレイ11、12は、それぞれ各種用紙サイズや紙厚等の用紙特性の異なる用紙(画像形成媒体)Pを複数枚収納する。なお、デジタル複写装置1が画像形成対象とする画像形成媒体は、用紙Pに限るものではなく、フィルム等であってもよいが、説明を明確にするために、以下の説明では、画像形成媒体が用紙Pであるものとして説明する。給紙部10は、給紙トレイ11、12内の用紙Pを給紙ローラ13、14と分離パッド15、16で1枚ずつ分離して、搬送ローラ17に送り出し、搬送ローラ17でレジストローラ18に搬送する。レジストローラ18は、搬送ローラ17により搬送されてきた用紙Pをタイミング調整した後、プロッタ部20に搬送する。また、給紙部10は、図示しないが、手差しによって用紙Pをセットする手差し給紙部を備えていてもよく、手差し給紙部を備えている場合、該手差し給紙部に用紙Pが手差しされると、手差しされた該用紙Pをプロッタ部20に搬送する。
【0018】
メディアセンサ(特性検出手段)19は、給紙トレイ11、12からプロッタ部20に搬送される用紙Pのサイズ、厚さ(紙厚)、平滑度等の用紙特性を検出する。メディアセンサ19としては、光学式センサ、超音波式センサ、電気抵抗式センサ等を用いることができ、光学式センサとしては、赤外線透過光量検知センサ、正反射光量検知センサ、紙表面凹凸検知センサ等を用いることができる。メディアセンサ19は、これらのセンサを1つまたは複数用いることで、給紙トレイ11、12からプロッタ部20に搬送される用紙Pの用紙特性を検出する。
【0019】
プロッタ部(画像形成手段)20は、感光体ベルトユニット30、M(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラック)の現像ユニット40M、40C、40Y、40K、中間転写ベルトユニット50、2次転写ユニット60、書き込みユニット70、帯電ユニット80、定着ユニット90及び排紙ユニット100等を備えており、デジタル複写装置1は、このプロッタ部20の上部の本体筐体2内に、本体排紙トレイ3が形成されている。
【0020】
感光体ベルトユニット30は、ローラ31、32、33、これらのローラ31〜33に張り渡され環状に形成されたベルト状の感光体ベルト34、感光体クリーニング部35及び感光体廃トナーボトル36等を備えており、感光体ベルト34は、少なくともローラ31〜33の1つが回転駆動されることで、ローラ31〜33に沿って図1中の時計方向(図1において矢印で示す方向)に回転駆動される。
【0021】
帯電ユニット80は、ローラ32の近傍で感光体ベルト34に近接して配設されており、感光体ベルト34を一様に帯電させる。
【0022】
書き込みユニット70は、スキャナ部110からの各色の画像データに基づいて変調したレーザビームを帯電ユニット80で一様に帯電された感光体ベルト34上に、1色ずつ順次照射して、感光体ベルト34が1周する毎に、感光体ベルト34上に各色の静電潜像を順次形成する。
【0023】
現像ユニット40M〜40Kは、下側からM(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラック)の順に配設されており、それぞれMCYKの各色のトナーボトル41M、41C、41Y、41Kがカートリッジ42M、42C、42Y、42K内に収納されている。現像ユニット40M〜40Kは、各色のトナーボトル41M、41C、41Y、41Kから各色のトナーが供給され、順次、上記感光体ベルト34が1周する毎に、各色の画像データに基づいて書き込みユニット70によって形成された感光体ベルト34上の該色の静電潜像に対して該色のトナーを供給することで、現像して各色のトナー画像を順次形成する。
【0024】
この場合、プロッタ部20は、感光体ベルト34に対して、現像ユニット40M〜40Kを、現像ユニット40K→現像ユニット40C→現像ユニット40Y→現像ユニット40Mの順に接離させ、感光体ベルト34上の対応する色の静電潜像に対して対応する色の現像ユニット40M〜40Kからトナーを転写(1次転写)して、感光体ベルト34が1周する毎に感光体ベルト34上に各色のトナー画像を順次形成する。
【0025】
感光体ベルト34は、回転されることで、感光体ベルト34上に形成された各色のトナー画像を、1周する毎に、ローラ33部分で、中間転写ベルトユニット50の中間転写ベルト51に順次重ね合わせて転写し、中間転写ベルト51上にフルカラーのトナー画像を転写形成する。
【0026】
転写の完了した感光体ベルト34は、残留するトナーが感光体クリーニング部35で除去され、該除去された廃トナーが感光体廃トナーボトル36内に収納される。
【0027】
中間転写ベルトユニット50は、複数のローラ52に中間転写ベルト51が架け渡されており、少なくとも1つのローラ52が回転駆動されることで、図1中の反時計方向(図1において矢印で示す方向)に回転駆動される。中間転写ベルトユニット50は、中間転写ベルトクリーニング部53、中間転写廃トナーボトル54及び中間転写ローラ55等を備えており、中間転写ローラ55で、上記感光体ベルト34上の各色のトナー画像を中間転写ベルト51上に順次重ね合わせて転写させてカラーのトナー画像を形成する。
【0028】
中間転写ベルト51には、感光体ベルト34と反対側の位置に、2次転写ユニット60が配設されており、この2次転写ユニット60と中間転写ベルト51との間に、上記給紙ユニット10の給紙トレイ11、12から送り出され、メディアセンサ19で用紙特性の検出された用紙が、レジストローラ18でタイミング調整された後に搬送されてくる。
【0029】
2次転写ユニット60は、中間転写ベルト51との間に搬送されてきた用紙Pに、中間転写ベルト51上のカラーのトナー画像を転写させる。
【0030】
転写の完了した中間転写ベルト51は、残留するトナーが中間転写ベルトクリーニング部53で除去されて、該除去された廃トナーが中間転写廃トナーボトル54内に収納される。
【0031】
プロッタ部20は、2次転写ユニット60でカラーのトナー画像の転写された用紙Pを定着ユニット90に搬送し、定着ユニット90で、用紙Pを搬送しつつ加熱・加圧して、用紙P上のトナー画像を用紙Pに定着させる。
【0032】
定着ユニット90は、定着の完了した用紙Pを排紙ユニット100に搬送し、排紙ユニット100は、定着の完了した用紙Pを、本体排紙トレイ3または図示しないフィニッシャに設けられている複数の排紙トレイのうちの1つに排出する。また、定着ユニット90には、定着ユニット90にオイルを塗布することで、定着性・光沢性を維持するための定着オイル塗布ユニット91を備えている。
【0033】
排紙ユニット100には、図示しないが、ステープル処理、折り処理等の後処理を行うフィニッシャ(後処理装置)が接続されており、フィニッシャには、複数(本実施例では、3つ)の排紙トレイ(以下、フィニッシャトレイFt1〜Ft3という。)が設けられているものとして、以下説明する。なお、フィニッシャトレイFt1〜Ft3は、例えば、ステープルトレイ、プルーフトレイ、中綴じトレイ等である。
【0034】
排紙ユニット100は、後述するように、本体排紙トレイ3とフィニッシャトレイFt1〜Ft3のいずれかを選択してプロッタ部20で画像形成された用紙Pの排紙先を決定して、決定した排紙先に用紙Pを排出させる排紙先制御処理を行う。
【0035】
なお、デジタル複写装置1は、図示しないが、コンピュータ等の外部装置の接続されているLAN(Local Area Network)等のネットワークに接続されていて、該ネットワークを介して外部装置との間で制御信号及びデータの授受を行い、スキャナ部110で読み取った画像データを該外部装置に送信したり、該外部装置から受信したデータをプロッタ部20で用紙Pに記録出力してもよい。また、デジタル複写装置1は、公衆電話回線網に接続されて、該公衆電話回線網を介して相手ファクシミリ装置との間でファクシミリ制御信号及び画像データの授受を行い、スキャナ部110で読み取った画像データを該相手ファクシミリ装置にファクシミリ送信したり、該相手ファクシミリ装置からファクシミリ受信した画像データをプロッタ部20で用紙Pに記録出力してもよい。
【0036】
そして、デジタル複写装置1は、図2に示すように、コントローラ200、オペレーションパネル210及びエンジン220等を備えており、エンジン220は、上記給紙部10、プロッタ部20及びスキャナ部110の動作を制御して、スキャナ部110を用いた原稿画像の読み取り、給紙部10及びプロッタ部20を用いた画像の用紙Pへの画像形成を行う。
【0037】
オペレーションパネル(排紙先設定手段、処理設定手段)210は、スタートキー、テンキー、画質設定キー、使用フォント、用紙設定キー等のデジタル複写装置1の操作を行うのに必要な各種操作キーを備えるとともに、表示部(例えば、液晶ディスプレイ)等を備え、上記各操作キーからは、デジタル複写装置1を動作させるための各種操作、特に、後述する排紙先選択制御処理での各種設定操作等が行われ、表示部(情報出力手段)には、操作キーから入力された命令内容やデジタル複写装置1からユーザに通知する各種情報、特に、排紙処理を適切に行う画像形成制御方法を実行する画像形成制御処理に必要な各種情報等が表示される。
【0038】
コントローラ10は、そのとき設定されている制御モード等に従って、スキャナ部110で読み取った画像データ、外部装置から受信したデータ、相手ファクシミリ装置から受信した画像データを、ビデオデータに変換してエンジン220へ出力し、また、スキャナ部110で読み取った原稿の画像データを出力形式に応じて必要なデータ処理を行ってデータ送信またはファクシミリ送信する。
【0039】
エンジン220は、ASIC221、NVRAM(Nonvolatile Random Access Memory)222、FROM(Flash Read Only Memory)223、RAM(Random Access Memory)224及びCPU(Central Processing Unit )225等を備えていて、上記各部は、ローカルバス226により接続されている。
【0040】
ASIC221は、ビデオ出力部やコミュニケーションバッファ等を備え、コントローラ200との間のデータのインターフェイスを行う。
【0041】
FROM223は、エンジン220の動作を制御する基本プログラムや後述する本発明の用紙Pの排紙先(排出先)を自動選択する画像形成制御方法を実行する画像形成制御プログラム及びこれらのプログラムを実行するのに必要なデータを記憶し、NVRAM222は、デジタル複写装置1の電源がオフの場合にも記憶すべき各種データ、例えば、印刷設定内容、通信に必要な各種設定情報等を記憶する。特に、NVRAM222は、後述する排紙先を自動選択制御する画像形成制御処理において用いる通紙仕様情報(排出許可/不許可特性条件)を記憶し、この通紙仕様情報は、例えば、図3に示すように、排紙トレイ3及びフィニッシャトレイFt1〜Ft2毎に、各種用紙特性、例えば、普通紙、薄紙、2種類の厚紙(厚紙a、厚紙b等)の用紙Pが排紙可能であるか不可能であるかの排紙可否を示す通紙仕様情報である。
【0042】
RAM224は、CPU225のワークメモリとして用いられるとともに、印刷出力する1ページ分の画像データをビデオデータとして展開するページメモリとして用いられる。
【0043】
CPU225には、上記メディアセンサ19から用紙特性が入力され、CPU225は、FROM223内のプログラムに基づいてRAM224をワークメモリとして用いてエンジン220の各部を制御し、画像形成処理、スキャナ処理等のエンジン220としての基本処理を実行するとともに、メディアセンサ19からの用紙特性に基づいて用紙Pの排紙先を制御する画像形成制御方法を実行する。
【0044】
すなわち、デジタル複写装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Video Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の画像形成制御方法を実行する画像形成制御プログラムを読み込んでFROM223等に導入することで、後述する用紙Pの排紙先として、実際に搬送される用紙Pに適切な排紙先(排出先)を選択制御(排出先選択制御)する画像形成制御方法を実行する画像形成装置として構築されている。この画像形成制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0045】
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例のデジタル複写装置1は、実際に画像形成する用紙Pの厚さ、平滑度、サイズ等の用紙特性に基づいて排紙先を適切に制御する。
【0046】
すなわち、デジタル複写装置1は、図4に示すように、デジタル複写装置1の利用者によって印刷処理に必要な各種印刷設定、特に、給紙トレイ11、12及び排紙先(本体排紙トレイ3、フィニッシャトレイFt1〜Ft3)を設定する排紙先設定がオペレーションパネル210またはネットワーク上の外部装置等によって行われて印刷スタートがオペレーションパネル210のスタートキーの押下等によって指示されると、コントローラ200が、該印刷設定内容を取得してエンジン220に通知し(ステップS101)、エンジン220のCPU225が、該印刷設定で指定されている給紙トレイ11、12から用紙Pを1枚ずつ分離してプロッタ部20へ搬送する給紙動作を開始する(ステップS102)。
【0047】
エンジン220は、給紙動作を開始すると、メディアセンサ19が給紙部10からプロッタ部20に搬送される用紙Pの用紙特性を検出してCPU225に出力し(ステップS103)、CPU225は、メディアセンサ19が検出した用紙Pの用紙特性に基づいて、NVRAM222の通紙仕様情報を参照して、印刷設定で指定されている排紙先3、Ft1〜Ft3への用紙Pの排紙が可能(設定排紙先に排紙可能)であるか否かを判定する(ステップS104)。
【0048】
例えば、印刷設定で設定されている給紙トレイ11、12の用紙の設定が「普通紙」となっており、排紙先としてフィニッシャトレイFt3が設定されている場合、排紙先として指定されているフィニッシャトレイFt3へ排紙可能な用紙特性は、図3に示した通紙仕様情報の場合、「普通紙」のみである。したがって、給紙トレイ11、12に実際に収納されている用紙Pの用紙特性が「普通紙」であって、メディアセンサ19が普通紙を検出すると、CPU225は、設定排紙先への排紙が可能であると判断し、給紙トレイ11、12に実際に収納されている用紙Pの用紙特性が「普通紙」以外の用紙特性、例えば、「薄紙」、「厚紙a」または「厚紙b」であって、メディアセンサ19が「普通紙」以外の用紙特性を検出すると、設定排紙先への排紙が不可能であると判断する。
【0049】
ステップS104で、設定排紙先への排紙が可能であるときには、CPU225は、給紙部10からプロッタ部20に搬送した用紙Pに画像を印刷出力(画像形成出力)して、印刷済みの用紙Pを印刷設定で設定されている排紙先(本体排紙トレイ3、フィニッシャトレイFt1〜Ft3)に排出させて、1ページの印刷を終了する(ステップS105)。このプロッタ部20で用紙Pに印刷出力するデータは、スキャナ部110で読み取られた原稿の画像データ、ネットワークを介して外部装置から受信したデータ、ファクシミリ受信した画像データ、または、図示しないハードディスク等に保管されているデータ等である。
【0050】
ステップS104で、設定排紙先への排紙が不可能であるときには、CPU225は、排紙トレイ切り替え設定が切り替え有りに設定されているかチェックする(ステップS106)。すなわち、デジタル複写装置1は、印刷設定において、または、排紙専用設定において、メディアセンサ19の検出した実際に印刷対象となっている用紙Pの用紙特性に基づいて排紙先を切り替える自動排紙先切り替え制御処理(排出先選択制御処理)のオン/オフを設定することができ、この自動排紙先切り替え制御処理のオン/オフ設定においては、CPU225は、オペレーションパネル210の表示部に、図5に示すような自動排紙先切り替え設定画面G1を表示して、自動排紙先切り替えの設定を可能とする。この自動排紙先切り替え設定画面G1では、「印刷中断」、「切り替えない」、「切り替える」を選択設定することができるとともに、「切り替える」設定においては、排紙先とする排紙トレイ3、Ft1〜Ft3の優先順位を設定することができる。
【0051】
ステップS106で、自動排紙先切り替え制御処理がオフに設定されていると、CPU225は、給紙部10からプロッタ部20に搬送した用紙Pに画像を印刷して、印刷済みの用紙Pを、排紙先の切り替えを行うことなく、印刷設定で指定されている排紙先(本体排紙トレイ3、フィニッシャトレイFt1〜Ft3)に排出させて、1ページの印刷を終了する(ステップS105)。
【0052】
この場合、CPU225は、図6に示すような指定排紙先排紙通知画面G2をオペレーションパネル210の表示部に表示して、印刷設定で指定された排紙トレイ3、Ft1〜Ft3への排紙が不可能な用紙Pを検出したが、自動排紙先切り替え制御処理の設定に応じて排紙先を切り替えることなく、印刷設定で指定された排紙トレイ3、Ft1〜Ft3に排紙した旨のメッセージを表示するようにしてもよい。
【0053】
ステップS106で、自動排紙先切り替え制御処理がONに設定されていると、CPU225は、メディアセンサ19の検出した実際に印刷対象となっている用紙Pが排紙可能な排紙先を、NVRAM222の通紙仕様情報から検索し(ステップS107)、排紙可能な排紙先が存在するか否か判断する(ステップS108)。例えば、CPU225は、メディアセンサ19の検出した用紙Pの用紙特性が「厚紙b」であると、NVRAM222の通紙仕様情報から排紙可能な排紙先が存在しないと判断し、上述した例のように、メディアセンサ19の検出した用紙Pの用紙特性が「普通紙」であると、NVRAM222の通紙仕様情報から排紙可能な排紙先が他に存在すると判断する。
【0054】
ステップS108で、排紙可能な排紙先が存在するときには、CPU225は、給紙部10からプロッタ部20に搬送した用紙Pに画像を印刷し、印刷済みの用紙Pを、印刷設定で設定されている排紙先以外の排紙可能な排紙先として検索した排紙先に排紙先を切り替えて排出させて、1ページの印刷を終了する(ステップS109)。
【0055】
この場合、CPU225は、図7に示すような排紙先変更通知画面G3をオペレーションパネル210の表示部に表示して、印刷設定で指定された排紙トレイ3、Ft1〜Ft3への排紙が不可能な用紙Pを検出し、自動排紙先切り替え制御処理の設定に応じて、検出した用紙Pの排紙が可能な排紙先の排紙トレイ3、Ft1〜Ft3を切り替えて排紙した旨のメッセージを表示するようにしてもよい。図7の排紙先変更通知画面G3では、「指定排紙トレイへの排紙が不可能な用紙を検出したので、用紙排紙トレイを切り替えました。」とのメッセージと、切り替え先の排紙トレイ名が表示される。
【0056】
ステップS108で、排紙可能な排紙先が存在しないときには、CPU225は、切り替え不可能時設定状態を判定する(ステップS110)。すなわち、デジタル複写装置1は、自動排紙先切り替え設定において、印刷設定において設定された排紙先の他に切り替え可能な排紙先が存在しない場合の処理方法を切り替え不可能時制御処理として設定することができ、この切り替え不可能時制御処理の設定においては、オペレーションパネル210の表示部に、例えば、図8に示すような排紙先切り替え不可能時設定画面G4を表示して、自動排紙先切り替え不可能時における処理方法の設定を可能とする。この排紙先切り替え不可能時設定画面G4では、切り替え不可能時制御処理の設定として、「継続搬送する」と「印刷中断する」のいずれかを選択設定することができる。
【0057】
ステップS110で、切り替え不可能時制御処理の設定が継続搬送であると、CPU225は、給紙部10からプロッタ部20に搬送した用紙Pに画像を印刷して、印刷済みの用紙Pを、排紙先の切り替えを行うことなく、印刷設定で指定されている排紙先(本体排紙トレイ3、フィニッシャトレイFt1〜Ft3)に排出させて、1ページの印刷を終了する(ステップS105)。
【0058】
この場合、CPU225は、図6に示した指定排紙先排紙通知画面G2をオペレーションパネル210の表示部に表示してもよい。
【0059】
また、ステップS110で、切り替え不可能時制御処理の設定が印刷中断であると、CPU225は、速やかに印刷動作を中断して処理を終了する(ステップS111)。この場合、CPU225は、図9に示すような印刷中断通知画面G5をオペレーションパネル210の表示部に表示して、印刷設定で設定された排紙トレイ3、Ft1〜Ft3への排紙が不可能な用紙Pを検出し、自動排紙先切り替え制御処理の設定における切り替え不可能時制御処理の設定に応じて、印刷動作を中断した旨のメッセージを表示するようにしてもよい。
【0060】
このように、本実施例のデジタル複写装置1は、用紙(画像形成媒体)Pの特性によって該用紙Pの排出を許可/不許可とする排出許可/不許可特性条件である通紙仕様情報を有する複数の排出手段である排紙トレイ3、Ft1〜Ft3から画像形成された用紙Pを排出する排紙先を、実際に画像形成される用紙Pの特性をメディアセンサ19によって検出して、検出された該用紙Pの特性とNVRAM222に記憶されている上記通紙仕様情報に基づいて選択制御する排出先選択制御処理を行っている。
【0061】
したがって、実際に画像形成された用紙Pの特性に応じた排紙先を選択して、用紙Pの排紙先の選択をより一層適切に行うことができ、排紙性能(排出性能)を向上させることができる。
【0062】
また、本実施例のデジタル複写装置1は、プロッタ部20で印刷(画像形成)される用紙Pの排紙先の排紙トレイ3、Ft1〜Ft3を設定するオペレーションパネル210や外部装置からの設定を受け付けるインターフェイス等を備えており、エンジン220のCPU225は、排出先選択制御処理において、排紙トレイ3、Ft1〜Ft3の通紙仕様情報とメディアセンサ19の検出した用紙Pの特性に基づいてオペレーションパネル210や外部装置等で設定されている排紙トレイ3、Ft1〜Ft3に対する用紙Pの排出の許可/不許可を判断して、不許可と判断すると、該用紙Pの排出が許可される他の排紙トレイ3、Ft1〜Ft3を該用紙Pの排紙先として選択している。
【0063】
したがって、デジタル複写装置1の利用者の設定した排紙先が実際に画像形成される用紙Pにとって不適切である場合にも、該用紙Pに対して適切な排紙先(排出先)を柔軟に選択して、用紙Pの排紙先の選択をより一層適切に行うことができ、排出性能を向上させることができる。
【0064】
さらに、本実施例のデジタル複写装置1は、CPU225が、排出先選択制御処理において、排紙トレイ3、Ft1〜Ft3の通紙仕様情報とメディアセンサ19の検出した用紙Pの特性に基づいてオペレーションパネル210等で設定されている排紙トレイ3、Ft1〜Ft3に対する該用紙Pの排出の許可/不許可判断において不許可と判断しても、該用紙Pの排出が許可される他の排紙トレイ3、Ft1〜Ft3を選択不可能な場合には、オペレーションパネル210等で設定されている排紙先を該用紙Pの排紙先として選択している。
【0065】
したがって、ジャムが発生したり、折り処理やパンチ処理等の後処理を適切に行えない等の排出異常の発生を適切に防止して排出性能を向上させることができるとともに、デジタル複写装置1の利用者の要求を適切に反映させた排出制御を行って、利用性を向上させることができる。
【0066】
また、本実施例のデジタル複写装置1は、エンジン220のCPU225が、排出先選択制御処理において、排紙トレイ3、Ft1〜Ft3の通紙仕様情報とメディアセンサ19の検出した用紙Pの特性に基づいてオペレーションパネル210等で設定されている排紙トレイ3、Ft1〜Ft3に対する該用紙Pの排出の許可/不許可判断において不許可と判断しても、該用紙Pの排出が許可される他の排紙トレイ3、Ft1〜Ft3を選択不可能な場合には、プロッタ部20による画像形成を中断している。
【0067】
したがって、ジャムが発生したり、折り処理やパンチ処理等の後処理を適切に行えない等の排出異常の発生をより一層適切に防止することができるとともに、排出異常による資源の無駄の発生を未然に防止することができる。
【0068】
さらに、本実施例のデジタル複写装置1は、オペレーションパネル210等を利用して、エンジン220のCPU225による用紙Pの排出先選択制御処理の実行に対する有無設定、該排出先選択制御処理によって他の排紙トレイ3、Ft1〜Ft3を選択する上での優先順位設定、該排出先選択制御処理での他の排紙先選択不可能時における処理方法設定のうち少なくともいずれかの設定を行って、該設定に応じて処理を行っている。
【0069】
したがって、デジタル複写装置1の利用者の利用目的、利用状況等に応じて、用紙Pの排出先選択制御処理を行うか否かの設定、他の排紙トレイ3、Ft1〜Ft3を選択する際の優先順位及び用紙Pの排出可能な他の排紙先が存在しない場合に予め設定されている排紙トレイ3、Ft1〜Ft3に排出するのか、画像形成を中断するのかを適宜設定することができ、用紙Pの排出性能を向上させつつ、デジタル複写装置1の利用者の要求を適切に反映させた用紙Pの排紙制御を行って、利用性を向上させることができる。
【0070】
また、本実施例のデジタル複写装置1は、排出先選択制御処理における処理内容をオペレーションパネル210の表示部に表示出力している。
【0071】
したがって、用紙Pに対して不適切な排紙トレイ3、Ft1〜Ft3の設定の有無、用紙Pの排紙先変更の有無、画像形成の中断等の処理をデジタル複写装置1の利用者に通知することができ、画像形成済の用紙Pの取り忘れ、設定の誤り等に対する対応を利用者に促すことができる。
【0072】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、指定の用紙やフィルム等の画像形成媒体に画像形成して設定されている排出先に画像形成媒体を排出する複写装置、複合装置、ファクシミリ装置、プリンタ装置等の画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム及び記録媒体に利用することができる。
【符号の説明】
【0074】
1 デジタル複写装置
2 本体筐体
3 本体排紙トレイ
10 給紙部
11 第1給紙トレイ
12 第2給紙トレイ
13、14 給紙ローラ
15、16 分離パッド
17 搬送ローラ
18 レジストローラ
19 メディアセンサ
20 プロッタ部
30 感光体ベルトユニット
31、32、33 ローラ
34 感光体ベルト
35 感光体クリーニング部
36 感光体廃トナーボトル
40M、40C、40Y、40K 現像ユニット
41M、41C、41Y、41K トナーボトル
42M、42C、42Y、42K カートリッジ
50 中間転写ベルトユニット
51 中間転写ベルト
52 ローラ
53 中間転写ベルトクリーニング部
54 中間転写廃トナーボトル
55 中間転写ローラ
60 2次転写ユニット
70 書き込みユニット
80 帯電ユニット
90 定着ユニット
91 定着オイル塗布ユニット
100 排紙ユニット
110 スキャナ部
200 コントローラ
210 オペレーションパネル
220 エンジン
221 ASIC 222 NVRAM
223 FROM 224 RAM
225 CPU 226 ローカルバス
P 用紙
Ft1〜Ft3 フィニッシャトレイ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0075】
【特許文献1】特開2005−89026号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成媒体に画像形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段で画像形成された前記画像形成媒体が排出されるとともに、該画像形成媒体の特性によって該画像形成媒体の排出を許可/不許可とする排出許可/不許可特性条件を有する複数の排出手段と、
前記画像形成媒体の特性を検出する特性検出手段と、
前記特性検出手段の検出した前記画像形成媒体の特性と前記排出手段の有する排出許可/不許可特性条件に基づいて該画像形成媒体の排出先の該排出手段を選択制御する排出先選択制御処理を行う排出先制御手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成装置は、前記画像形成手段で画像形成される前記画像形成媒体の排出先の前記排出手段を設定する排出先設定手段を備え、
前記排出先制御手段は、前記排出先選択制御処理において、前記排出手段の前記排出許可/不許可特性と前記特性検出手段の検出した前記画像形成媒体の特性に基づいて前記排出先設定手段で設定されている前記排出手段に対する該画像形成媒体の排出の許可/不許可を判断して、不許可と判断すると、該画像形成媒体の排出が許可される他の前記排出手段を該画像形成媒体の排出先として選択することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記排出制御手段は、前記排出先選択制御処理において、前記排出手段の前記排出許可/不許可特性と前記特性検出手段の検出した前記画像形成媒体の特性に基づいて前記排出先設定手段で設定されている前記排出手段に対する該画像形成媒体の排出の許可/不許可判断において不許可と判断しても、該画像形成媒体の排出が許可される他の前記排出手段を選択不可能な場合には、該排出先設定手段で設定されている排出先を該画像形成媒体の排出先として選択することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記排出制御手段は、前記排出先選択制御処理において、前記排出手段の前記排出許可/不許可特性と前記特性検出手段の検出した前記画像形成媒体の特性に基づいて前記排出先設定手段で設定されている前記排出手段に対する該画像形成媒体の排出の許可/不許可判断において不許可と判断しても、該画像形成媒体の排出が許可される他の前記排出手段を選択不可能な場合には、前記画像形成手段による画像形成を中断することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成装置は、前記排出制御手段による前記排出先選択制御処理の実行の有無設定、該排出先選択制御処理によって前記他の排出手段を選択する上での優先順位設定、該排出先選択制御処理での他の排出先選択不可能時における処理方法設定のうち少なくともいずれかの設定を行う処理設定手段を、さらに備え、
前記排出制御手段は、前記排出先選択制御処理を、前記処理設定手段での設定に応じて処理することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像形成装置は、所定の情報出力手段を備え、
前記排出制御手段は、前記排出先選択制御処理における処理内容を前記情報出力手段に出力させることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
画像形成媒体に画像形成する画像形成処理ステップと、
前記画像形成媒体の特性を検出する特性検出処理ステップと、
前記画像形成媒体の特性によって該画像形成媒体の排出を許可/不許可とする排出許可/不許可特性条件を有する複数の排出手段から前記画像形成処理ステップで画像形成された前記画像形成媒体を排出する排出先を、前記特性検出処理ステップで検出された前記画像形成媒体の特性と前記排出手段の有する排出許可/不許可特性条件に基づいて選択制御する排出先制御処理ステップと、
を有していることを特徴とする画像形成方法。
【請求項8】
コンピュータに、
画像形成媒体に画像形成する画像形成処理と、
前記画像形成媒体の特性を検出する特性検出処理と、
前記画像形成媒体の特性によって該画像形成媒体の排出を許可/不許可とする排出許可/不許可特性条件を有する複数の排出手段から前記画像形成処理で画像形成された前記画像形成媒体を排出する排出先を、前記特性検出処理で検出された前記画像形成媒体の特性と前記排出手段の有する排出許可/不許可特性条件に基づいて選択制御する排出先制御処理と、
を実行させることを特徴とする画像形成プログラム。
【請求項9】
請求項8記載の画像形成プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−262205(P2010−262205A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−114327(P2009−114327)
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】