説明

画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラム

【課題】 読み取った実画像データ中の特定画像を表示部中で移動させるとともに、移動前後における実画像データを印刷できるようにする。
【解決手段】 表示部7は、印刷する実画像データのサムネイル画像を表示する。入力部17は、表示部7に表示されたサムネイル画像を構成する画像領域の特定指示入力とこの特定された画像領域の移動指示入力とを受け付ける。画像移動制御部9は、特定された画像領域の画像を特定指示入力に基づきサムネイル画像に反映させて移動表示制御し、特定されたその画像を実画像データに反映させて移動制御する。画像取得部11は、その画像移動の前後における実画像データを取得する。印刷部13は、取得されたその実画像データを印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラムに係り、特に、複合機(MFP:Multi Function Peripheral)等の画像形成装置、これに用いて好適する画像形成方法および画像形成プログラムの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機等の画像形成装置では、画像原稿から画像データを光学的に読み取り、当該画像データを操作パネル部に表示したり印刷用紙に印刷する機能に加えて、画像データを操作パネル部に表示するとともに表示画像の変更処理が可能な構成も提供されている。
【0003】
このような従来構成としては、例えば、特許第3255675号公報(特許文献1)の画像再配置機能付きデジタル複写機、特開平11−146309号公報(特許文献2)の画像編集出力装置および特開平5−153371号公報(特許文献3)のデジタル複写機等がある。
【0004】
すなわち、特許文献1は、読み取られた原稿画像の画像データから罫線又は段区切りを抽出し、それら抽出罫線群又は段区切り群を包括する直交多辺形を特定記事として抜き出き、新聞等のように所定の大きさ、所定の行間で本文行記述されている記事画像が読み取られたとき、該記事画像においてその抜き出された特定記事のみの複数の本文行を該本文行サイズと合同な矩形で切り出し、切り出された本文行の少なくとも1行の画像データを移動して再配置した画像データを出力する構成を有し、多様な外形形状を備えた記事画像をコピーする際、その記事輪郭形状に応じて、画像データの一部分を自動的に移動、再配置し、画像の配置態様を変更できるようにしたものである。
【0005】
また、特許文献2は、ビデオカメラにて撮影された動画情報をカラーデジタル複写機に転送し、転送された画像データを記憶装置に記憶し、複数のフレーム画像からなる出力用選択画像を用紙に出力した後、出力用選択画像の複数のフレーム画像の中から所望フレーム画像を選択されると、このフレーム画像の出力形式が設定され、設定された出力画像形式で所望のフレーム画像が用紙に出力される構成を有し、入力される動画情報の中から的確に所望のフレーム画像を選択し、所定の処理を施して表現力豊かな画像として出力可能にしたものである。
【0006】
さらに、特許文献3は、原稿画像を画素に分解して読み取り、新聞等のように所定の大きさ、所定の行間で本文行が記述されている記事画像を読み取った画像データから本文行サイズと合同な矩形で複数の本文行を切り出し、切り出された本文行の少なくとも1行の画像データを移動して再配置し、再配置された画像データについて輪郭形状を自動的に整形し、飛び地及および凹凸のない読みやすいコピー画像を得るとともに、原稿の画像面積に応じた最適な記録紙にコピーできるようにしたものである。
【特許文献1】特許第3255675号公報
【特許文献2】特開平11−146309号公報
【特許文献3】特開平5−153371号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した特許文献1では、ある領域を自動認識して余白箇所をなくす等のレイアウト変更が可能であるが、ユーザが画像を自由に移動させることは困難である。
【0008】
また、特許文献2では、入力される動画情報の中から所望のフレーム画像を選択し、所定の処理を施して表現力豊かな画像を形成するものであるが、入力された動画情報中の画像領域を独自に移動編集するものではない。
【0009】
さらに、特許文献3では、画像データを再配置移動させて見やすいコピー画像が得られるが、画像データの再配置移動の前後に着目したものではない。
【0010】
他方、例えば、土地建物等の不動産の配置図や間取り図を印刷したり、配置や間取りを変更して印刷する例のように、画像原稿から画像形成装置に読み取った画像データについて、当該画像データ中の特定画像領域を移動させるとともに、移動の前後における画像データを印刷して利用したい場合があり、改良が望まれていた。
【0011】
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、画像データ中の特定画像を任意に移動させるとともに、特定画像移動の前後における画像データの印刷が容易な画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そのような課題を解決するために本発明に係る画像形成装置は、印刷する実画像データがサムネイル画像化されて表示される表示部と、この表示部に表示されたそのサムネイル画像を構成する画像領域を特定する特定指示入力と、この特定された画像領域の移動指示入力とを受け付ける入力部と、この入力部で特定された画像領域の画像をその移動指示入力に基づきサムネイル画像に反映させて移動表示制御するとともに、特定された画像を実画像データに反映させて移動制御する画像移動制御部と、その画像の移動の前後における実画像データを取得する画像取得部と、この画像取得部で取得された実画像データを印刷する印刷部と、を具備している。
【0013】
本発明の画像形成装置では、上記画像取得部が、その画像の移動履歴情報を取得する構成も可能である。
【0014】
本発明の画像形成装置では、上記画像取得部が、その移動履歴情報を所定のステップで取得する構成も可能である。
【0015】
本発明の画像形成装置では、上記画像取得部が、その画像の移動後の実画像データに、その移動履歴情報に基づく移動軌跡線を付してその印刷部に出力する構成も可能である。
【0016】
本発明の画像形成装置では、上記画像取得部が、その移動履歴情報を取得するステップのタイミングで移動した画像を付した実画像データ毎にその印刷部に出力する構成も可能である。
【0017】
本発明に係る画像形成方法は、印刷する実画像データをサムネイル画像化して表示部に表示する表示工程と、その表示部に表示されたサムネイル画像を構成する画像領域の特定指示入力とこの特定された画像領域の移動指示入力とを受け付ける入力工程と、この入力工程で特定された画像領域の画像をその移動指示入力に基づきそのサムネイル画像に反映させて移動表示制御するとともに、特定された画像を実画像データに反映させて移動制御する画像移動制御工程と、その画像移動の前後における実画像データを取得する画像取得工程と、この画像取得工程で取得された実画像データを印刷部で印刷する印刷工程と、を具備している。
【0018】
本発明の画像形成方法では、上記画像取得工程が、その画像の移動履歴情報を取得する構成も可能である。
【0019】
本発明の画像形成方法では、上記画像取得工程が、その移動履歴情報を所定のステップで取得する構成も可能である。
【0020】
本発明の画像形成方法では、上記画像取得工程が、その画像の移動後の実画像データに、その移動履歴情報に基づく移動軌跡線を付してその印刷部に出力する構成可能である。
【0021】
本発明の画像形成方法では、上記画像取得工程が、その移動履歴情報を取得するステップのタイミングで移動した画像を付したその実画像データ毎にその印刷部に出力する構成も可能である。
【0022】
本発明に係る画像形成プログラムは、印刷する実画像データを表示部に表示制御するとともに、その実画像データを印刷する印刷部を印刷制御する制御用コンピュータに対し、その実画像データをサムネイル画像化してその表示部に表示する表示処理と、表示されたサムネイル画像を構成する画像領域を特定する特定指示入力とこの特定された画像領域の移動指示入力とを受け付ける入力処理と、この入力処理で特定された画像領域の画像をその移動指示入力に基づきそのサムネイル画像に反映させて移動表示制御するとともに、特定された画像を実画像データに反映させて移動制御する画像移動制御処理と、その画像移動の前後における実画像データを取得する画像取得処理と、この画像取得処理にて取得された実画像データをその印刷部で印刷する印刷処理と、を実行させるものである。
【発明の効果】
【0023】
このような本発明に係る画像形成装置および画像形成方法では、印刷する実画像データをサムネイル画像化して表示部に表示し、その表示部に表示されたサムネイル画像を構成する画像領域の特定指示入力とこの特定された画像領域の移動指示入力とを受け付け、ここで特定された画像をその移動指示入力に基づきサムネイル画像に反映させて移動表示制御するとともに、特定された画像を実画像データに反映させて移動制御する一方、その画像移動の前後における実画像データを取得し、取得された実画像データを印刷部で印刷するから、実画像データ中の特定画像を任意に移動させるとともに、特定画像移動の前後における実画像データの印刷が容易となる。
【0024】
本発明において、上記画像取得工程が、その画像の移動履歴情報を取得する構成では、その画像の移動に伴う種々の表示が容易になる。
【0025】
本発明において、上記画像取得工程が、その移動履歴情報を所定のステップで取得する構成では、その画像の移動に伴う種々の表示が容易となる。
【0026】
本発明において、上記画像取得工程が、その画像の移動後の実画像データに、その移動履歴情報に基づく移動軌跡線を付してその印刷部に出力する構成では、その画像の移動開始と完了の前後で、その当該移動軌跡線によって画像の移動が視覚的に明確化される。
【0027】
本発明において、上記画像取得工程が、その移動履歴情報を取得するステップのタイミングで移動した画像を付したその実画像データ毎にその印刷部に出力する構成では、画像が移動した実画像データをステップ的に印刷することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明に係る画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラムの実施の形態を図面を参照して説明する。なお、本発明に係る画像形成方法および画像形成プログラムは本発明の画像形成装置を説明する過程で説明する。
【0029】
図1は本発明に係る画像形成装置Aの構成を示す概略ブロック図である。
【0030】
図1において、本発明に係る画像形成装置Aは、主制御部1を中心に画像読取部3、記憶部5、操作パネル部7、画像移動制御部9、画像取得部11、印刷部13および通信部15がバス接続されてなり、例えば複合機を構成している。
【0031】
画像読取部3は、主制御部1の制御の下、例えば印刷された複数頁の原稿から画像データを光学的に読み込み、フィルタ処理および階調処理等をして電子的画像データを生成する公知のスキャナー等のデータ入力部であり、生成した画像データが原稿の頁毎に記憶部5に順次記憶されるようになっている。画像データは、後述するように通信部15からも入力可能である。
【0032】
記憶部5は、主制御部1の制御の下、画像読取部3や通信部15からの画像データ、後述するサムネイル画像、移動履歴情報、画像領域の移動前後の取得画像データの他、主制御部1の動作プログラム等を読み書き可能に格納する例えばハードディスク(HDD)である。
【0033】
操作パネル部7は、画像形成装置Aの本体ケース(図示せず。)に配置され、例えば液晶形のディスプレイとこれに重ねられたタッチスイッチを兼ねた表示部および入力部であり、主制御部1の制御の下、印刷用紙がセットされた給紙段の選択、印刷の実行又は中止等の指示入力部としての機能を有している。
【0034】
すなわち、操作パネル部7は、図2に示すように、画像形成装置Aの主要機能である複写機能を指示する「複写」、原稿のファクシミリ送受信を指示する「ファックス」、原稿の電子メール送信を指示する「メール」等を選択する選択キー7a、符号キーとしてのテンキー7b、スタートキー7c等を有している。
【0035】
操作パネル部7は、それらのキー7a〜7c等のタッチや押下により、画像形成装置Aに対して機能の選択指示入力、文字等の符号入力、更に、操作スタート、操作ストップ/リセット等の当該装置の操作指示入力を受け付け、入力された情報が主制御部1に出力されるようになっている。
【0036】
操作パネル部7は、その中央部に表示入力部17を有している。表示入力部17は、例えば図3に示すように、読み取られた画像データのサムネイル画像が表示される表示部としての機能を有するとともに、表示されたサムネイル画像を構成する画像領域を特定する特定指示入力と、この特定された画像領域の移動指示入力とを受け付ける入力部としての機能を有している。
【0037】
本発明では、読み取られた画像データをサムネイル画像との関係で実画像データとする(以下同じ。)。
【0038】
表示入力部17は、図3に示すように、1cm平方前後のマス目状に分割された多数の単位表示領域17aを有し、これら単位表示領域17aによってサムネイル画像が表示されるとともに、個々の単位表示領域17aをタッチすることによって当該単位表示領域17aが特定されて特定指示情報が主制御部1に出力されるようになっている。なお、図3では、サムネイル画像中の例えば●印の画像要素19aのみ示している。
【0039】
すなわち、図3において、単位表示領域17aが縦横マス目状に(1)〜(28)まで配列されていた場合、(8)、(9)、(15)、(16)の単位表示領域17aをタッチすることによって当該領域を特定する特定指示情報が出力される一方、(8)〜(16)の単位表示領域17aの選択確定後に、(10)、(11)、(12)の順に単位表示領域17aをタッチすれば、画像移動制御部9の表示制御に基づき、(8)〜(16)の単位表示領域17aを1個の表示領域とするとともに左端(8)の単位表示領域17aを基準領域にして、●印の画像要素19aが、基準領域を(10)、(11)、(12)の単位表示領域17aに重ねるようにして、順に表示入力部17を移動表示されるようになっている。図3中の符号17bがその確定キーである。
【0040】
画像移動制御部9は、上述した単位表示領域17aを特定する特定指示入力に基づき、実画像データ中の該当する画像領域を特定するとともに、特定された当該画像領域の画像を、その移動指示入力に基づきサムネイル画像に反映させて移動制御し、表示入力部17を表示制御する機能を有している。
【0041】
すなわち、画像移動制御部9は、表示入力部17における各単位表示領域17aへのタッチ操作に基づき、記憶部5の実画像データ中における画像領域を特定し、単位表示領域17aのタッチ操作順位から、当該画像領域の画像をサムネイル画像に反映させて移動制御して表示入力部17に表示制御するとともに、特定された画像を実画像データ中に反映させて移動制御(上書き制御)した実画像データを作成する機能を有している。
【0042】
画像取得部11は、主制御部1の制御の下、画像の移動履歴情報とを所定のステップで取得(キャッチ)するとともに、操作パネル7の表示入力部17における画像移動の前後における実画像データと、画像の移動完了後の実画像データとを印刷部13に出力する機能を有している。
【0043】
すなわち、画像取得部11は、画像移動を開始する前の実画像データと、移動完了した後の実画像データに加えて、画像の移動途中の実画像データをそのステップ的に取得し、記憶部5に記憶制御する機能を有している。
【0044】
印刷部13は、画像形成装置Aの本体ケース内に配置され、主制御部1の制御の下、操作パネル部7から、上述した実画像データの印刷指示があったとき、記憶部5に記憶されたそれら実画像データを入力し、その実画像データに基づき画像形成処理して印刷用紙に転写定着する公知のモノクロ又はカラー印刷エンジンである。
【0045】
通信部15は、主制御部1の制御の下、図示しない公知のネットワークを介して画像データをファクシミリ送受信するインターフェース部である。
【0046】
主制御部1は、CPUを主体とし画像形成装置全体、すなわち画像読取部3、記憶部5、操作パネル部7、画像移動制御部9、画像取得部11、印刷部13および通信部15を制御して上述した機能を確保するとともに、画像データをサムネイル画像化して表示入力部17を表示制御するサムネイル化部21として機能する。
【0047】
次に、本発明に係る画像形成装置Aの動作を図4のフローチャートを参照して簡単に説明する。
【0048】
ステップS1にて画像読取部3が原稿から画像データを光学的に読み取り、ステップS2にて主制御部1がその画像データをサムネイル画像化して表示入力部17に表示し(表示処理)、ステップS3にて表示入力部17がサムネイル画像を構成する画像領域の特定指示入力とこの特定された画像領域の移動指示入力を受け付ける(入力処理)。
【0049】
すると、ステップS4にて画像移動制御部9が特定指示入力に基づき画像データ中の画像領域を特定するとともに、特定された当該画像をその移動指示入力に基づき表示入力部17におけるサムネイル画像に反映させて移動制御して表示制御する(画像移動制御処理)。なお、ステップS3、S4を分けて示したが、実際には並行的に処理される。
【0050】
さらに、ステップS5にて、画像取得部11が画像移動の前後におけるその画像データを取得し(画像取得処理)、ステップS6にて印刷部11が取得された画像データを印刷する(印刷処理)。
【0051】
これらの処理が、本発明の画像形成方法の主要部に該当するとともに、本発明の画像形成プログラムによって実行される。なお、その処理プログラムは、製造時に主記憶部5に格納されていたり、USBメモリやCD−ROM等の外部記憶媒体に格納されて供給される。
【0052】
このように本発明の画像形成装置は、印刷する実画像データをサムネイル画像化して表示する操作パネル部(表示部)7と、この操作パネル部7に表示されたサムネイル画像を構成する画像領域を特定する特定指示入力とこの特定された画像領域の移動指示入力とを受け付ける表示入力部17と、この表示入力部17で特定された画像領域の画像をその移動指示入力に基づきサムネイル画像に反映させて移動制御して操作パネル部7を表示制御するとともに、特定された画像を実画像データに反映させて移動制御する画像移動制御部9と、その画像移動の前後における実画像データを取得する画像取得部11と、取得されたその実画像データを印刷する印刷部13と、を具備している。
【0053】
そのため、サムネイル画像の画像を操作パネル部7に表示させ、その上で特定して任意に移動させることが可能であるうえ、対応する実画像データ中の当該特定画像を任意の場所へ移動させるとともに、特定画像移動の前後における実画像データの印刷も可能である。
【0054】
従って、例えば土地建物等の不動産の配置図や間取り図について、配置や間取りを操作パネル部7上で変更するとともに、その変更前後の印刷が可能であり、有用である。
【0055】
そして、その画像の移動履歴情報も取得するから、例えば図5に示すように、その画像の移動完了後の実画像データに、その移動履歴情報に基づき当該移動軌跡線23を付して印刷部13に出力するよう画像取得部11を形成すれば、その画像移動の開始と完了の間を、その移動軌跡線23によって画像移動を視覚的に明確化可能となる。
【0056】
本発明の画図形成装置においては、上述したように、移動の前後における実画像データを印刷したり、移動軌跡線23によって画像領域の移動を視覚的に表示する構成に限定されない。
【0057】
例えば、その移動履歴情報ステップで取得するとともに、そのステップ的タイミングで移動した画像の付された実画像データを印刷部13に出力する構成も可能であり、これに合わせて画像移動制御部9および画像取得部11を形成すれば良い。
【0058】
このような構成では、画像領域が移動した実画像データをステップ的に印刷し、図6A〜Cに示すように、少しずつ描画の変化した図面を所定の速度でめくることにより、ぱらぱら漫画のように画像を少しずつ変位させて見せることも可能である。
【0059】
なお、本発明に係る画像形成方法および画像形成プログラムにおいても、画像形成装置と同様の効果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明に係る画像形成装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の操作パネル部を説明する図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置の表示入力部を説明する図である。
【図4】本発明に係る画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明に係る画像形成装置における動作を説明する図である。
【図6】本発明に係る画像形成装置における動作を説明する図である。
【符号の説明】
【0061】
1 主制御部
3 画像読取部
5 記憶部
7 操作パネル部(表示部、入力部)
7a、7b、7c キー
9 画像移動制御部
11 画像取得部
13 印刷部
15 通信部
17 表示入力部(表示部、入力部:操作パネル部)
17a 単位表示領域
17b 確定キー
19a、19b 画像
21 サムネイル化部
23 移動軌跡線
A 画像形成装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷する実画像データがサムネイル画像化されて表示される表示部と、
この表示部に表示された前記サムネイル画像を構成する画像領域を特定する特定指示入力と、この特定された前記画像領域の移動指示入力とを受け付ける入力部と、
この入力部で特定された前記画像領域の画像を前記移動指示入力に基づき前記サムネイル画像に反映させて移動表示制御するとともに、特定された前記画像を前記実画像データに反映させて移動制御する画像移動制御部と、
前記画像の移動の前後における前記実画像データを取得する画像取得部と、
この画像取得部で取得された前記実画像データを印刷する印刷部と、
を具備することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像取得部は、前記画像の移動履歴情報を取得する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像取得部は、前記移動履歴情報を所定のステップで取得する請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像取得部は、前記画像の移動後の前記実画像データに、前記移動履歴情報に基づく移動軌跡線を付して前記印刷部に出力する請求項2又は3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像取得部は、前記移動履歴情報を取得する前記ステップのタイミングで移動した前記画像を付した前記実画像データ毎に前記印刷部に出力する請求項3記載の画像形成装置。
【請求項6】
印刷する実画像データをサムネイル画像化して表示部に表示する表示工程と、
前記表示部に表示された前記サムネイル画像を構成する画像領域を特定する特定指示入力と、この特定された前記画像領域の移動指示入力とを受け付ける入力工程と、
この入力工程で特定された前記画像領域の画像を前記移動指示入力に基づき前記表示部におけるサムネイル画像に反映させて移動表示制御するとともに、特定された前記画像を前記実画像データに反映させて移動制御する画像移動制御工程と、
前記画像の移動の前後における前記実画像データを取得する画像取得工程と、
この画像取得工程で取得された前記実画像データを印刷部で印刷する印刷工程と、
を具備することを特徴とする画像形成方法。
【請求項7】
前記画像取得工程は、前記画像の移動履歴情報を取得する請求項6記載の画像形成方法。
【請求項8】
前記画像取得工程は、前記移動履歴情報を所定のステップで取得する請求項7記載の画像形成方法。
【請求項9】
前記画像取得工程は、前記画像の移動後の前記実画像データに、前記移動履歴情報に基づく移動軌跡線を付して前記印刷部に出力する請求項7又は8記載の画像形成方法。
【請求項10】
前記画像取得工程は、前記移動履歴情報を取得する前記ステップのタイミングで移動した前記画像を付した前記実画像データ毎に前記印刷部に出力する請求項8記載の画像形成方法。
【請求項11】
印刷する実画像データを表示部に表示制御するとともに、前記実画像データを印刷する印刷部を印刷制御する制御用コンピュータに対し、
前記実画像データをサムネイル画像化して前記表示部に表示する表示処理と、
表示された前記サムネイル画像を構成する画像領域を特定する特定指示入力と、この特定された前記画像領域の移動指示入力とを受け付ける入力処理と、
この入力処理で特定された前記画像領域の画像を前記移動指示入力に基づき前記サムネイル画像に反映させて移動表示制御するとともに、特定された前記画像を前記実画像データに反映させて移動制御する画像移動制御処理と、
前記画像の移動の前後における前記実画像データを取得する画像取得処理と、
この画像取得処理にて取得された前記実画像データを前記印刷部で印刷する印刷処理と、
を実行させることを特徴とする画像形成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−34623(P2010−34623A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−191679(P2008−191679)
【出願日】平成20年7月25日(2008.7.25)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】