説明

画像形成装置の駆動ユニットおよびそれを用いた画像形成装置

【課題】組み立てが容易で、かつ、正逆両方向の回転でもはすばギアを安定して保持することができる画像形成装置の駆動ユニットおよびそれを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】駆動ユニット1は、シャフト2を回転自在に支持するとともに、第1はすばギア3および第2はすばギア4を回転自在に保持する保持部材5を備えている。保持部材5は、第1受け部9と、第2受け部10とを有する。第1受け部9は、シャフト2および第1はすばギア3をある回転方向に回転させたときに、第1はすばギア3を収容部7の奥へ押し込む方向の力を、第1はすばギアの一部と接触して受ける。第2受け部10は、第反対方向に回転させたときに、第1はすばギア3を収容部7の内部から開口8へ押す方向の力を、シャフト2の一部と接触して受ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャフトとはすばギアとを組み合わせた画像形成装置の駆動ユニットおよびそれを用いた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、レーザスキャナなどの画像形成装置は、感光体ドラムの周面にレーザビームを出射するレーザ走査ユニットを備えている。レーザ走査ユニットのスリット状のレーザ出射口は、通常、ガラスなどの透明な板で覆われているが、この透明板がトナーなどが付着して汚れた場合、画質に影響を与えるおそれがある。そこで、透明板を定期的に自動クリーニングするために、透明板の表面に付着するトナーなどの汚れをはき取るためのはき取り部材、および当該はき取り部材を透明板の長手方向に沿って往復移動させる駆動ユニットをレーザ走査ユニットに設けることが提案されている。
【0003】
このようなはき取り部材を往復移動させる駆動ユニットとして、従来では、モータの駆動力をシャフトを介して複数の平歯車に伝達し、さらに平歯車を介してはき取り部材へ伝達する構造が知られている。
【0004】
このような画像形成装置の駆動ユニットにおいて、最近、平歯車に代えてはすばギアを用いた機構が本願発明者らによって研究開発されている。はすばギアを用いた駆動ユニットは、シャフトに連結された複数の第1はすばギアと、当該第1はすばギアに直交に噛み合う複数の第2はすばギアとを備えている。この駆動ユニットでは、シャフトをモータで回転させると、第1はすばギアがシャフトともに回転し、さらに第1はすばギアに直交して噛み合う第2はすばギアもそれぞれ回転することにより、第2はすばギアに連動するはき取り部材を駆動させることができる。
【0005】
通常のはすばギアを備えた駆動ユニットでは、特許文献1に記載されているように、駆動軸の回転方向が一方のみである。そのため、駆動軸に同軸状に固定されたはすばギアの軸方向(すなわち、スラスト方向)の位置決めするためのスラストプレートは、はすばギアの一方の面のみを支持している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−101309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記のようなクリーニング用の駆動ユニットでは、クリーニングするためのはき取り部材を正逆両方向に駆動させるために、モータによって、シャフト、第1はすばギア、および第2はすばギアを正逆両方向に回転駆動させる必要がある。第1はすばギアは、正逆両方向に回転駆動させたときに、第2はすばギアからの反力として、第2はすばギアの軸方向(スラスト方向)と平行の向きの力(以下、スラスト力という)を第2はすばギアから正逆両方向へ受ける。
【0008】
ここで、第1はすばギアおよび第2はすばギアを保持する部材を作成する場合、組立て性の観点から、第2はすばギアのスラスト方向のうちのどちらか一方の側を開放した収容部を形成する必要がある。
【0009】
このような一方が開放された保持部材では、モータによってシャフトおよびはすばギアが正逆両方向に回転すると、一方の回転方向では第2はすばギアのスラスト方向と平行な向きにシャフトおよび第1はすばギアに作用するスラスト力は、保持部材の収容部の内部で受けることができるが、他方の回転方向のときに作用する反対向きのスラスト力は、収容部の開放している側を向くので、保持部材の収容部で受けることができない。そのため、シャフトおよび第1はすばギアの位置を所定の位置に位置決めすることが困難になる。
【0010】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、組み立てが容易で、かつ、正逆両方向の回転でもはすばギアを安定して保持することができる画像形成装置の駆動ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するためのものとして、本発明の画像形成装置の駆動ユニットは、シャフトと、当該シャフトに同軸状に連結された第1はすばギアと、前記第1はすばギアと直交して噛み合う第2はすばギアと、前記シャフトを回転自在に支持するとともに、前記第1はすばギアおよび第2はすばギアを回転自在に保持する保持部材と、前記シャフトを正逆両方向に回転駆動する駆動部と、を備えており、前記保持部材は、開口を有し、少なくとも前記第1はすばギアが当該開口を通して挿入可能な収容部と、前記収容部に連通し、前記シャフトが挿入されるシャフト挿入孔と、前記シャフトおよび前記第1はすばギアを第1の回転方向に回転させたときに、前記第1はすばギアが前記第2はすばギアから受ける当該第1はすばギアの前記収容部の奥へ押し込む方向の力を、前記第1はすばギア若しくは、前記シャフトの一部と接触して受ける第1受け部と、前記シャフト挿入孔の内周面またはその内側に設けられ、前記シャフトおよび前記第1はすばギアを前記第1の回転方向と反対の第2の回転方向に回転させたときに、前記第1はすばギアが前記第2はすばギアから受ける当該第1はすばギアの前記収容部の内部から前記開口へ押す方向の力を、前記第1はすばギア若しくは、前記シャフトの一部と接触して受ける第2受け部とを有している、ことを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、シャフトを回転自在に支持するとともに第1はすばギアおよび第2はすばギアを回転自在に保持する保持部材が、少なくとも第1はすばギアを挿入可能な収容部を有している。そのため、開口を通して第1はすばギアを収容部へ挿入し、さらに、シャフト挿入孔を通してシャフトを第1はすばギアと同軸状に連結することにより、駆動ユニットの組み立てを容易に行うことができる。
【0013】
しかも、駆動部によってシャフトを正逆両方向に回転駆動させた場合に、第1はすばギアがそれに直交する第2はすばギアから受ける2方向の力、すなわち、第1はすばギアを収容部の奥へ押し込む方向の力およびその反対に開口へ押す方向の力を、それぞれ第1受け部と第2受け部とで受けることができる。そのため、シャフトを正逆両方向に回転させても、第1はすばギアが収容部の開口側や奥側へ移動する不具合がなくなり、第1はすばギアおよび第2はすばギアを所定の位置に安定して保持することができる。
【0014】
また、前記第1はすばギアは、外周に歯が形成されたギア本体と、当該ギア本体の両側面に設けられた一対の突起とを有しており、前記第1受け部は、前記一対の突起に接触し、前記一対の突起および前記第1受け部は、いずれも円弧状の接触面を有しており、前記一対の突起の接触面と前記第1受け部の接触面とが互いに接触することができる、のが好ましい。
【0015】
この構成によれば、第1はすばギアのギア本体の両側面に設けられた一対の突起が保持部材の第1受け部に接触することにより、第1はすばギアを収容部の奥へ押し込む方向の力を第1受け部で受けることができる。そして、一対の突起および第1受け部は、いずれも円弧状の接触面を有しており、これらの接触面同士が互いに接触することができるので、第1はすばギアの回転を規制することなく、しかも、広い接触面積で、第1はすばギアを収容部の奥へ押し込む方向の力を第1受け部で受けることができる。
【0016】
さらに、前記シャフトの側面および前記第2受け部は、いずれも円弧状の接触面を有しており、前記シャフトの接触面と前記第2受け部の接触面とが互いに接触することができる、のが好ましい。
【0017】
この構成によれば、シャフトの側面および前記第2受け部は、いずれも円弧状の接触面を有しており、これらの接触面同士が互いに接触することができるので、シャフトの回転を規制することなく、しかも、広い接触面積で、第1はすばギアを収容部の内部から開口へ押す方向の力を、シャフトの一部と接触して第2受け部で受けることができる。
【0018】
また、本発明の画像形成装置は、レーザが出射する出射口を有するケーシング、および当該出射口を覆うレーザを透過する性質を有する透過部材を有するレーザ走査ユニットと、上記駆動ユニットと、前記駆動ユニットの第2はすばギアに同軸に連結され、その外周面におねじが形成されたスクリューシャフトと、前記スクリューシャフトのおねじに噛み合うめねじが形成された筒状部、および当該筒状部と一体的に連結され、前記透過部材の表面に接触しながら移動して当該透過部材表面の付着物をはき取る接触部を有するはき取り部材とを備えていることを特徴としている。
【0019】
この画像形成装置では、レーザ走査ユニットのレーザの出射口を覆う透過部材の表面をはき取り掃除をするために、はき取り部材と、当該はき取り部材を駆動させる上記の駆動ユニットとを備えている。したがって、上記の駆動ユニットの第2はすばギアに同軸に連結されたスクリューシャフトを正逆両方向に回転させることにより、スクリューシャフトに噛み合う筒状部が直線的な駆動力を受け、はき取り部材を往復直線移動させることが可能になる。それによって、はきとり部材の接触部が、レーザ走査ユニットの出射口を覆う透過部材の表面に付着するトナーなどの付着物をはき取ることができる。そして、この画像形成装置では、上記のような組立て容易な駆動ユニットを備えているので、レーザ走査ユニットのレーザ出射口を覆う透過部材を清掃する機能を有する画像形成装置の製造を容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように、本発明の画像形成装置の駆動ユニットによれば、第1はすばギアを保持部材の収容部へ挿入した状態で、第1はすばギアとシャフトとを同軸状に連結することにより、駆動ユニットの容易に組み立てることができる。
【0021】
しかも、シャフトおよび第1はすばギアが正逆両方向に回転しても、第1はすばギアが収容部の開口側や奥側へ移動する不具合がなくなり、第1はすばギアおよび第2はすばギアを所定の位置に安定して保持することができる。
【0022】
また、本発明の駆動ユニットを用いることにより、レーザ走査ユニットの出射口を覆う透過部材をふき取り掃除できるので、良好な画質を維持できる。また、このようなふき取り機能を有する画像形成装置を容易に製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の駆動ユニットの全体構成を示した斜視図である。
【図2】図1の第1はすばギア、第2はすばギア、およびシャフトが保持部材に保持された構造を示す拡大斜視図である。
【図3】図2の保持部材の正面図である。
【図4】図2の第1はすばギアが保持部材の収容部の内部に位置決めされた状態を示す拡大図である。
【図5】図2の保持部材の背面図である。
【図6】図1の駆動ユニットにおける第1および第2の回転方向にシャフトを回転駆動させたときに前後方向に発生するスラスト力を示す側面図である。
【図7】図6のシャフトおよび第2受け部付近の拡大図である。
【図8】図1の駆動ユニットが適用される画像形成装置の概略構成を示す面である。
【図9】図8のレーザ走査ユニットの拡大斜視図である。
【図10】図9のスクリューシャフトおよびはき取り部材をスクリューシャフトの延びる方向から見た図である。
【図11】図9のスクリューシャフトおよびはき取り部材を上から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1を参照して、画像形成装置の駆動ユニット1の全体構成について説明する。
【0025】
図1に示される画像形成装置の駆動ユニット1は、シャフト2と、シャフト2に連結された複数の第1はすばギア3と、各第1はすばギア3に噛み合う第2はすばギア4と、第1はすばギア3および第2はすばギア4を保持する保持部材5と、シャフト2を駆動するモータ6とを備えている。
【0026】
シャフト2は、十字形断面を有する長尺の部材であり、スチールなどの剛性の高い材料で製造される。シャフト2の最外周の側面2c(図7参照)は、第2受け部10と接触する接触面として、円弧状に形成されている。
【0027】
シャフト2の先端部2aは、先細りになっており、第1はすばギア3の貫通孔3a(図4参照)に挿入しやすくなっている。一方、シャフト2の後端部2bは、円板状に部分的に径方向に拡大しており、第1はすばギア3等の抜け止めとして機能する。
【0028】
第1はすばギア3は、図1、2および4に示されるように、シャフト2に同軸状に連結されたギアであり、当該シャフト2に等間隔に連結されている。
【0029】
第1はすばギア3は、外周面に歯が形成されたギア本体11と、当該ギア本体11の両側面に同軸状に設けられた一対の突起12、13とを有している。第1はすばギア3は、十字形断面のシャフト2が貫通して噛み合う十字形断面の貫通孔3aを有する。貫通孔3aは、ギア本体11および一対の突起12、13を貫通するように形成されている。シャフト2が第1はすばギア3の貫通孔3aと係合することにより、シャフト2および第1はすばギア3が一体になって回転することができる。
【0030】
また、一対の突起12、13の外周面には、それぞれ円弧状の接触面12a、13aを有する。
【0031】
第2はすばギア4は、第1はすばギア3と直交して噛み合うギアである。第2はすばギア4には、その中心軸に沿って貫通孔4aが形成されている。
【0032】
モータ6は、シャフト2を正逆両方向に回転駆動する電動機である。図1に示されるように、シャフト2と直交するように配置されたモータ6の駆動軸6aには、駆動はすばギア17が連結されている。この駆動はすばギア17は、シャフト2に連結された従動はすばギア18に噛み合っており、モータ6の回転駆動力をシャフト2へ伝達できるようにしている。
【0033】
保持部材5は、図2〜4に示されるように、シャフト2を回転自在に支持するとともに、第1はすばギア3および第2はすばギア4を回転自在に保持する樹脂製ケースである。保持部材5は、画像形成装置の本体フレームの板金(図示せず)などにボルトなどで固定される。
【0034】
保持部材5は、第1はすばギア3および第2はすばギア4を収容する収容部7と、シャフト挿入孔15と、収容部7の奥へ向かうスラスト力F1(図6参照)を受ける第1受け部9と、収容部7の開口8へ向かうスラスト力F2(図6参照)を受ける第2受け部10(図5〜7参照)とを有している。
【0035】
収容部7は、前方側に開口8を有しており、第1はすばギア3および第2はすばギア4が開口8を通して保持部材5の前方から矢印Aの方向に沿って挿入可能な空間部である。
【0036】
図4に示されるように、シャフト挿入孔15は、保持部材5の収容部7の両側の側壁5aに形成され、それぞれ収容部7に連通している。このシャフト挿入孔15を通して、シャフト2が収容部7の内部に挿入される。
【0037】
第1受け部9は、図3〜4に示されるように、収容部7の内部において、両側のシャフト挿入孔15の付近にそれぞれ形成されている。第1受け部9は、収容部7の前方側の開口8の方に開放されている。第1受け部9は、その内周面において円弧状の接触面9aを有している。
【0038】
第1受け部9では、第1はすばギア3の一対の突起12、13の外周面と円弧状の接触面9aとが接触することにより、第1はすばギア3が第2はすばギア4から受ける第1はすばギア3を収容部7の奥へ押し込む方向のスラスト力F1(図6参照)を、接触面9aで受けることができる。
【0039】
第2受け部10は、図4〜7に示されるように、収容部7の両側の側壁5aにおいて、シャフト挿入孔15の内側にわずかに突出して設けられている。第2受け部10は、収容部7の後方に開放されている。第2受け部10は、その内周面において円弧状の接触面10aを有している。
【0040】
第2受け部10では、シャフト2の円弧状の側面2cと第2受け部10の円弧状の接触面10aとが接触することにより、第1はすばギア3が第2はすばギア4から受ける第1はすばギア3を収容部7の内部から開口8へ押す方向のスラスト力F2(図6参照)を、接触面10aで受ける。
【0041】
また、図4および図6〜7に示されるように、保持部材5の両側の側壁5aのうちの一方の側壁5aには、突出部5bが形成されている。突出部5b後方側には、後方へ開放された凹部14が形成されている。シャフト2は、凹部14の内部を通る。
【0042】
本実施形態の駆動ユニットを組み立てる場合、図2〜4に示されるように、まず、第1はすばギア3および第2はすばギア4が、保持部材5の前方側の開口8を通して収容部7の内部に収容される。
【0043】
保持部材5の収容部7の内部では、第1はすばギア3は、その一対の突起12、13を第1受け部9で支持されることにより、回転自在に保持される。また、第2はすばギア4は、収容部7の内部で前後方向に延びる支持軸16に回転自在に保持される。このとき、第1はすばギア3と第2はすばギア4とは、互いに直交しながら噛み合いながら回転することができる。
【0044】
その後、シャフト2を保持部材5の両側のシャフト挿入孔15に挿入するとともに、収容部7に収容された第1はすばギア3の貫通孔3aを貫通させる。これにより、シャフト2を第1はすばギア3に同軸状に連結するとともに、シャフト2自体を保持部材5に回転自在に連結することができる。
【0045】
駆動ユニット1の使用状態では、図1および図6〜7に示されるように、モータ6からの駆動によりシャフト2および第1はすばギア3が第1の回転方向R1に回転した場合、第1はすばギア3を収容部7の奥へ押し込む方向のスラスト力F1(図6の右方向の力)が発生するとき、保持部材5の第1受け部9の接触面9a(図3参照)と第1はすばギア3の一対の突起12、13の円弧状の接触面12a、13a(図4参照)とが接触することにより、収容部7の奥へ向かうスラスト力F1を第1受け部9で受けることができる。このため、第1はすばギア3および第2はすばギア4の位置決めを正確に行うことができる。
【0046】
一方、シャフト2および第1はすばギア3が第1の回転方向R1から反対方向の第2の回転方向R2に回転した場合、第1はすばギア3を収容部7の開口8へ押す方向のスラスト力F2(図6の左方向の力)が発生するとき、保持部材5の第2受け部10の接触面10a(図5および図7参照)とシャフト2の側面2cとが接触することにより、収容部7の開口8の方へ向かうスラスト力F2を第1受け部9で受けることができる。このため、第1はすばギア3およびシャフト2が収容部7の開口8の方へずれることがなくなり、第1はすばギア3および第2はすばギア4の位置決めを正確に行うことができる。
【0047】
つぎに、本実施形態の駆動ユニット1を備えた画像形成装置101について説明する。
【0048】
図8は、上記のように構成された駆動ユニット1を備える画像形成装置の構成を示す概略図である。図8に示される画像形成装置は、タンデム型のカラープリンタである。尚、本実施形態に係る原理は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、それらの機能を併せ持つ複合機或いは外部から入力された画像情報に基づいて印刷媒体の表面にトナー画像を転写して印刷を行う他の装置に適用されてもよい。
【0049】
画像形成装置101は、四角箱状の筐体102を備える。筐体102内部で、カラー画像がシート上に形成される。筐体102の上面部には、シート排出部103が設けられる。シート排出部103には、カラー画像が印刷されたシートが排出される。シートは、例えば、コピー用紙、葉書、OHPシート、トレーシングペーパやトナー画像を形成可能な他の印刷媒体であってもよい。
【0050】
筐体102は、シートを供給する給紙カセット105及び画像形成部107を収容する。また、筐体102には、シートを手差し式に供給するスタックトレイ106が取り付けられる。スタックトレイ106は、給紙カセット105の上方に配設される。スタックトレイ106の上方に配設される画像形成部107は、画像形成装置101の外部から送信されてくる文字や絵柄などの画像データに基づいてシートに画像を形成する。
【0051】
図8に示される筐体102の左部には、第1の搬送路109が形成される。給紙カセット105から繰り出されたシートは、第1の搬送路109を通じて、画像形成部107に搬送される。第2の搬送路110は、給紙カセット105の上方に形成される。スタックトレイ106から送られたシートは、第2の搬送路110を通じて、筐体102の左方から右方に向けて移動し、画像形成部107に到達する。筐体102内の左上部には、画像形成部107によって画像形成処理が施与されたシートに対して定着処理を行う定着ユニット500と、定着処理後のシートをシート排出部103に搬送する第3の搬送路111が設けられている。
【0052】
給紙カセット105は、筐体102の外部(例えば、図8の右側)に引き出し可能に形成される。使用者は、給紙カセット105を引き出し、シートを補充することができる。給紙カセット105は、収納部116を備える。使用者は、収納部116に、様々なサイズのシートを選択的に収納可能である。収納部116に収納されているシートは、給紙ローラ117及び捌きローラ118により1枚ずつ第1の搬送路109に向けて繰り出される。
【0053】
スタックトレイ106は、筐体102の外面に沿う閉位置と筐体102の外面から突出する開位置(図8に示される)との間を上下に回動可能に形成される。スタックトレイ106の手差し部119にはシートが1枚ずつ載置される。代替的に、使用者は、複数枚のシートを手差し部119に載置してもよい。手差し部119に載置されたシートはピックアップローラ120及び捌きローラ121により1枚ずつ第2の搬送路110に向けて繰り出される。
【0054】
第1の搬送路109と第2の搬送路110は、レジストローラ122の手前で合流する。レジストローラ122に到達したシートは、レジストローラ122によって一時的に停止される。レジストローラ122は、その後、シートに対してスキュー調整及びタイミング調整を行う。スキュー調整及びタイミング調整の後、レジストローラ122は、二次転写部123に向けてシートを送出する。二次転写部123に送出されたシートには、中間転写ベルト40上のフルカラーのトナー画像が二次転写される。二次転写の後、シートは、定着ユニット500に送られる。定着ユニット500は、トナー画像をシート上に定着させる。必要に応じて、トナー画像がシートの一方の面に定着された後に、二次転写部123は他のもう一方の面に新たなフルカラーのトナー画像が形成されてもよい(両面印刷)。両面印刷が行われる場合には、トナー画像がシートの一方の面に定着された後に、シートは第4の搬送路112に送り出され、反転される。二次転写部123によって他のもう一方の面に形成された新たなトナー画像は、定着ユニット500によって定着される。その後、シートは、第3の搬送路111を通って排出ローラ124によりシート排出部103に排出される。
【0055】
画像形成部107は、ブラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)及びマゼンタ(M)のトナー画像をそれぞれ形成する4つの画像形成ユニット126〜129を備える。画像形成部107は、中間転写部30を更に備える。中間転写部30は、これら画像形成ユニット126〜129で形成されたトナー画像を合成して担持する。
【0056】
各画像形成ユニット126〜129は、感光体ドラム32と、感光体ドラム32の周面に対向して配設された帯電部33とを備える。各画像形成ユニット126〜129は、画像形成装置101の外部から送信されてくる文字や絵柄などの画像データに従って、各感光体ドラム32の周面にレーザビームを出射するレーザ走査ユニット21a〜21dを備える。
【0057】
図8〜9に示されるように、レーザ走査ユニット21a〜21dは、ブラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)及びマゼンタ(M)のトナー画像をそれぞれ形成する4つの画像形成ユニット126〜129bのそれぞれの感光体ドラム32の周面にレーザビームを出射するユニットであり、図示しないフレーム等によって上記実施形態の駆動ユニット1とともに一体化され、1つのレーザ走査アセンブリ20を構成している。
【0058】
これらのレーザ走査ユニット21a〜21dは、それぞれ、レーザが出射する出射口24aを有するケーシング24と、当該出射口24aを覆うレーザを透過する性質を有する透過部材として、透明ガラス板25とを有する。ケーシング24の内部には、図示されていないが、レーザビームを発生するレーザ光源および当該レーザビームの向きを変えるポリゴンレンズなどが収納されている。出射口24aは、スリット状の細長い形状を有している。また、透明ガラス板25も、出射口24aに対応して細長い形状を有している。
【0059】
各レーザ走査ユニット21a〜21dは、スクリューシャフト22と、はき取り部材(いわゆる、ワイパ)23とをそれぞれ備えている。また、これらのレーザ走査ユニット21a〜21dのそれぞれに対応するように、駆動ユニット1の出力側の部材、すなわち、第1はすばギア3および第2はすばギア4ならびにこれらを保持する保持部材5がそれぞれ配置されている。
【0060】
スクリューシャフト22は、駆動ユニット1の第2はすばギア4に同軸に連結されている。スクリューシャフト22の外周面には、おねじ22aが形成されている。スクリューシャフト22は、出射口24aおよび透明ガラス板25と平行に延びている。
【0061】
はき取り部材23は、図10〜11に示されるように、筒状部23aと、接触部23bと、連結部23cとを有している。筒状部23aは、円筒状をしており、その内周面には、スクリューシャフト22のおねじ22aに噛み合うめねじ23dが形成されている。接触部23bは、透明ガラス板25の表面に接触しながら移動して、当該透明ガラス板25の表面に付着するトナーなどの付着物をはき取る。接触部23bは、少なくとも透明ガラス板25に接触する部分は、トナーなどの細かい粉末をはき取る性能の高い材料、例えば、ゴムや合成樹脂などからなる。筒状部23aと接触部23bとの間は、連結部23cによって連結されている。
【0062】
したがって、スクリューシャフト22が第2はすばギア4ととともに正逆いずれかの方向に回転したときに、スクリューシャフ22トに噛み合う筒状部23aはスクリューシャフト22から直線駆動力を受ける。これにより、はき取り部材23は、透明ガラス板25の表面に沿って移動する。このとき、接触部23bは、透明ガラス板25の表面に付着するトナーなどの付着物を、透明ガラス板25の長手方向両端の外まで移動させてはき取る。これにより、透明ガラス板25の上から付着物をはき取ることができる。
【0063】
このようなはき取り部材23によるはき取り動作は、例えば、画像形成装置101の初期動作時または所定のインターバルで定期的に行われる。また、はき取り動作をしない時のはき取り部材23は、出射口24aと重ならないように、当該出射口24aから水平方向に退避した位置で待機する。
【0064】
本実施形態の画像形成装置101の構造では、感光ドラム32の下方にレーザスキャナユニット21a〜21dの透明ガラス板25が配置されているので、感光ドラム32から落下するトナーが付着するおそれがある。しかし、本実施形態では、はき取り部材23を透明ガラス板25の長手方向に沿って往復移動させることにより、当該はき取り部材23のゴム製の接触部23bによって透明ガラス板25の表面に付着するトナーなどの付着物を迅速、かつ、きれいにはき取ることができ、画像形成装置を長時間使用しても画質を維持できる。
【0065】
レーザ走査ユニット21a〜21dからのレーザビームは、帯電部33の下流の感光体ドラム32の周面に照射される。各画像形成ユニット126〜129は、感光体ドラム32の周面に対向して配設された現像部35を更に備える。現像部35は、レーザビームの照射によって形成された静電潜像を担持する感光体ドラム32の周面にトナーを供給し、トナー画像を形成する。感光体ドラム32の周面に形成されたトナー画像は中間転写部30へ転写される(一次転写)。各画像形成ユニット126〜129は、感光体ドラム32の周面に対向して配設されたクリーニング部36を更に備える。クリーニング部36は、一次転写後の感光体ドラム32の周面を清掃する。
【0066】
各画像形成ユニット126〜129の感光体ドラム32は、駆動モータ(図示せず)により反時計回り方向に回転する。各画像形成ユニット126〜129の現像部35の各トナーボックス51内には、ブラックトナー、イエロートナー、シアントナー及びマゼンタトナーがそれぞれ収納される。
【0067】
中間転写部30は、画像形成ユニット26の近傍位置に配設された後ローラ(駆動ローラ)38と、画像形成ユニット129の近傍位置に配設された前ローラ(従動ローラ)39と、後ローラ38と前ローラ39の間で延びる中間転写ベルト40とを備える。中間転写部30は、中間転写ベルト40を各画像形成ユニット126〜129の感光体ドラム32に押しつける4つの転写ローラ41を更に含む。転写ローラ41は、現像部35によって形成されたトナー画像を担持する感光体ドラム32の周面に中間転写ベルト40を押しつけ、中間転写ベルト40へのトナー画像の転写(一次転写)を達成する。
【0068】
中間転写ベルト40へのトナー画像の転写の結果、中間転写ベルト40上で、ブラックトナー、イエロートナー、シアントナー及びマゼンタトナーによって形成されたトナー画像が重ね合わせられ、フルカラーのトナー画像が形成される。
【0069】
第1の搬送路109は、中間転写部30に向けて延びる。給紙カセット105から送られたシートは、第1の搬送路109を通じて、中間転写部30に到達する。第1の搬送路109に沿って、シートを搬送するための複数の搬送ローラ43が適切に配置される。また、中間転写部30の上流に配設されるレジストローラ122は、第1の搬送路109を通過するシートの給紙タイミングを画像形成部107の画像形成動作に合わせて調整する。
【0070】
定着ユニット500は、シートを加熱及び加圧する。この結果、シート上に形成された二次転写直後の未定着のトナー画像は定着される。定着ユニット500は、シートに圧接されるベルト511を含むベルトユニット510と、ベルト511と協働してシートを挟む基準ローラ520とを備える。ベルトユニット510は、ベルト511に巻回される第1ローラ512及び第2ローラ513を備える。
【0071】
定着ユニット500の下流には、搬送ローラ49が配設される。筐体102内には、二次転写部123から搬送ローラ49に向けて延びる搬送路47が形成される。中間転写部30を通って搬送されたシートは、搬送路47を通じて、基準ローラ520とベルト511との間に形成されたニップ部に導入される。ニップ部で、トナー画像はシート上に定着される。基準ローラ520とベルト511との間を通過したシートは、その後、搬送路47を通じて第3の搬送路111に案内される。
【0072】
搬送ローラ49は、第3の搬送路111にシートを送り出す。第3の搬送路111は、定着ユニット500で定着処理が行われたシートをシート排出部103に案内する。また、第3の搬送路111の出口に配設された排出ローラ24は、シート排出部103へシートを排出する。
【0073】
以上のように、本実施形態の駆動ユニット1では、シャフト2を回転自在に支持するとともに第1はすばギア3および第2はすばギア4を回転自在に保持する保持部材5が、第1はすばギア3および第2はすばギア4を挿入可能な収容部7を有している。そのため、開口8を通して第1はすばギア3および第2はすばギア4を収容部7へ挿入し、さらに、シャフト挿入孔15を通してシャフト2を第1はすばギア3と同軸状に連結することにより、駆動ユニット1の組み立てを容易に行うことができる。
【0074】
しかも、モータ6によってシャフト2を正逆両方向に回転駆動させた場合に、第1はすばギア3がそれに直交する第2はすばギア4から受ける第1はすばギア3を収容部7の奥へ押し込む方向のスラスト力F1を第1受け部9で受けることができ、一方、スラスト力F1と反対に収容部7の開口8へ向かう方向のスラスト力F2を、第2受け部10で受けることができる。そのため、シャフト2を正逆両方向R1、R2に回転させても、第1はすばギア3が収容部7の開口8側や奥側へ移動する不具合がなくなり、第1はすばギア3および第2はすばギア4を所定の位置に安定して保持することができる。
【0075】
また、本実施形態の駆動ユニット1では、第1はすばギア3のギア本体11の両側面に設けられた一対の突起12、13が保持部材5の第1受け部9に接触することにより、第1はすばギア3を収容部7の奥へ押し込む方向の力F1を第1受け部9で受けることができる。そして、一対の突起12、13は円弧状の接触面12a、13aを有するとともに、それに対応して第1受け部9も円弧状の接触面9aを有している。これらの接触面12a、13aと接触面9a同士が互いに接触することができる。そのため、第1はすばギア3の回転を規制することなく、しかも、広い接触面積で、第1はすばギア3を収容部7の奥へ押し込む方向の力F1を第1受け部9で受けることができる。
【0076】
また、本実施形態の駆動ユニット1では、シャフト2の側面2cおよび第2受け部10の接触面10aがいずれも円弧状をしている。これら接触面となる側面2cと接触面10a同士が互いに接触することができる。そのため、シャフト2の回転を規制することなく、しかも、広い接触面積で、第1はすばギア3を収容部7の内部から開口8へ押す方向の力F2を、シャフト2の側面2cと接触して第2受け部10で受けることができる。
【0077】
また、この画像形成装置1では、上記のような駆動ユニット1の第2はすばギア4に同軸に連結されたスクリューシャフト22を正逆両方向に回転させることにより、はき取り部材23を往復直線移動させることが可能になり、レーザ走査ユニット21a〜21dの出射口24aを覆う透明ガラス板25の表面に付着するトナーなどの付着物をはき取ることができる。そして、本実施形態の画像形成装置101では、上記実施形態のような組立て容易な駆動ユニット1を備えているので、レーザ走査ユニット21a〜21dのそれぞれの出射口25を覆う透明ガラス板25を清掃する機能を有する画像形成装置の製造を容易に行うことができる。
(変形例)
【0078】
(1)
なお、上記の実施形態では、第1はすばギア3および第2はすばギア4の両方が保持部材5の収容部7の内部に収容されている例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも第1はすばギア3が保持部材5の収容部7に収容されていればよい。したがって、第2はすばギア4については、第1はすばギア3と噛合可能な状態で、収容部7の外部に回転自在に取り付けられても良い。
【0079】
(2)
また、上記の実施形態では、第2受け部10がシャフト挿入孔15の内周面から内側に突出して形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2受け部10をシャフト挿入孔15の内周面と面一に形成してもよい。その場合も、第2受け部10がシャフト2の側面2cと接触してスラスト力を受けることができる。
【0080】
(3)
また、上記実施形態では、第1はすばギア3の収容部7の奥へ押し込む方向のスラスト力F1を、第1受け部9が第1はすばギア3の突起12、13と接触することにより受け、一方、スラスト力F1と反対に収容部7の開口8へ向かう方向のスラスト力F2を、第2受け部10がシャフト2の側面2cと接触することにより受けているが、本発明はこれに限定するものではない。本発明の変形例として、第1受け部9がシャフト2の側面2cと接触して収容部7の奥へ向かうスラスト力F1を受けるとともに、第2受け部10がはすばギア3の突起12、13と接触して開口8へ向かう方向のスラスト力F2を受けるようにしてもよい。その場合も、シャフト2を正逆両方向R1、R2に回転させても、第1はすばギア3が収容部7の開口8側や奥側へ移動する不具合がなくなり、第1はすばギア3および第2はすばギア4を所定の位置に安定して保持することができる。
【0081】
(4)
なお、レーザ走査ユニット21a〜21dの出射口24aを覆うレーザを透過する性質を有する透過部材は、上記実施形態の透明ガラス板25の他に、レーザ透過する性質を有する種々の材料が採用され得る。
【符号の説明】
【0082】
1 画像形成装置の駆動ユニット
2 シャフト
2a 側面
3 第1はすばギア
4 第2はすばギア
5 保持部材
6 モータ(駆動部)
7 収容部
8 開口
9 第1受け部
9a 接触面
10 第2受け部
10a 接触面
11 ギア本体
12、13 突起
12a、13a 接触面
15 シャフト挿入孔
21a〜21d レーザ走査ユニット
22 スクリューシャフト
23 はき取り部材
24a 出射口
25 透明ガラス板
101 画像形成装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトと、
当該シャフトに同軸状に連結された第1はすばギアと、
前記第1はすばギアと直交して噛み合う第2はすばギアと、
前記シャフトを回転自在に支持するとともに、前記第1はすばギアおよび第2はすばギアを回転自在に保持する保持部材と、
前記シャフトを正逆両方向に回転駆動する駆動部と、
を備えており、
前記保持部材は、
開口を有し、少なくとも前記第1はすばギアが当該開口を通して挿入可能な収容部と、
前記収容部に連通し、前記シャフトが挿入されるシャフト挿入孔と、
前記シャフトおよび前記第1はすばギアを第1の回転方向に回転させたときに、前記第1はすばギアが前記第2はすばギアから受ける当該第1はすばギアの前記収容部の奥へ押し込む方向の力を、前記第1はすばギア若しくは、前記シャフトの一部と接触して受ける第1受け部と、
前記シャフト挿入孔の内周面またはその内側に設けられ、前記シャフトおよび前記第1はすばギアを前記第1の回転方向と反対の第2の回転方向に回転させたときに、前記第1はすばギアが前記第2はすばギアから受ける当該第1はすばギアの前記収容部の内部から前記開口へ押す方向の力を、前記第1はすばギア若しくは、前記シャフトの一部と接触して受ける第2受け部と
を有している、
ことを特徴とする画像形成装置の駆動ユニット。
【請求項2】
前記第1はすばギアは、外周に歯が形成されたギア本体と、当該ギア本体の両側面に設けられた一対の突起とを有しており、
前記第1受け部は、前記一対の突起に接触し、
前記一対の突起および前記第1受け部は、いずれも円弧状の接触面を有しており、
前記一対の突起の接触面と前記第1受け部の接触面とが互いに接触することができる、
請求項1に記載の画像形成装置の駆動ユニット。
【請求項3】
前記シャフトの側面および前記第2受け部は、いずれも円弧状の接触面を有しており、
前記シャフトの接触面と前記第2受け部の接触面とが互いに接触することができる、
請求項1または2に記載の画像形成装置の駆動ユニット。
【請求項4】
レーザが出射する出射口を有するケーシング、および当該出射口を覆うレーザを透過する性質を有する透過部材を有するレーザ走査ユニットと、
請求項1から3のいずれかに記載の駆動ユニットと、
前記駆動ユニットの第2はすばギアに同軸に連結され、その外周面におねじが形成されたスクリューシャフトと、
前記スクリューシャフトのおねじに噛み合うめねじが形成された筒状部、および当該筒状部と一体的に連結され、前記透過部材の表面に接触しながら移動して当該透過部材表面の付着物をはき取る接触部を有するはき取り部材と
を備えている、
画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−96397(P2012−96397A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−244432(P2010−244432)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】