説明

画像形成装置及び補正用画像データの作成方法

【課題】γ補正データの更新時間を短縮する。
【解決手段】画像形成装置は、画像データをハーフトーン処理するハーフトーン処理部223と、ハーフトーン処理の条件が異なる複数のハーフトーンパターンのうち、使用する1又は複数のハーフトーンパターンが決定されたとき、ハーフトーン処理部223により、γ補正データの算出に用いられる補正用画像データを、決定された1又は複数のハーフトーンパターンのハーフトーン処理の条件で、それぞれハーフトーン処理させ、決定された各ハーフトーンパターンに対応するハーフトーン処理済みの補正用画像データを作成する制御部と、作成されたハーフトーン処理済みの前記補正用画像データを記憶する記憶部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び補正用画像データの作成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンター等の画像形成装置では、階調表現のため、画像データがハーフトーン処理されることが一般的である。
ハーフトーン処理によって形成されるハーフトーンパターンは、ハーフトーン処理の種類、例えばAMスクリーン処理、FMスクリーン処理、誤差拡散処理等によって、異なる特徴を示す。さらに、処理条件を変えることにより、スクリーン線数、スクリーン角度、画像の濃度特性等が異なるハーフトーンパターンを作り出すことができ、各ハーフトーンパターンは目的によって使い分けられる。
【0003】
例えば、画像データの変倍率によってハーフトーンパターンを切り替える方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。変倍率が異なると、印刷された画像は、等倍のときと比べて濃度が上昇することがあるが、画素値を減少させるような濃度特性を持つハーフトーンパターンを使用することにより、印刷された画像の濃度の上昇を抑制することができる。
【0004】
ユーザがハーフトーンパターンを選択することもできる。画像形成装置において、ハーフトーン処理の条件を組み合わせた複数のハーフトーンパターンが用意され、そのうち、ユーザにより選択されたハーフトーンパターンの条件でハーフトーン処理が行われる。
【0005】
一方、画像形成装置における環境の変化、資材の劣化、経時の変化等により、出力特性が変化することを防ぐため、画像形成装置では画像データのγ補正処理が行われている。印刷特性は変動しやすく、画像形成装置ではγ補正処理に用いられるγ補正データの更新が定期的に行われる(例えば、特許文献2参照)。γ補正データは、入力値に対し目標とする濃度特性の出力値が定められ、目標とする濃度特性に対し、印刷された画像の濃度特性の逆特性から算出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−220613号公報
【特許文献2】特開2007−249032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように、印刷された画像の濃度特性は、ハーフトーンパターンによって異なる。よって、ハーフトーンパターン毎に、最適なγ補正データを算出してγ補正処理する必要がある。通常、γ補正データの算出には、階調値を段階的に変えたパッチ等のパターンが配置された補正用画像データが用いられる。
【0008】
γ補正データの更新時、ハーフトーンパターンの濃度特性を特定するため、補正用画像データのハーフトーン処理が必要であり、すぐに補正用画像データの画像形成を開始できない。使用するハーフトーンパターンが多く設定されれば、それぞれのハーフトーンパターンの条件でハーフトーン処理した補正用画像データが必要となり、設定されたハーフトーンパターンの数だけγ補正データの更新に時間を要する。γ補正データの更新が遅れれば、それだけ画像形成装置の生産性が低下する。
【0009】
本発明の課題は、γ補正データの更新時間を短縮することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、
画像データをハーフトーン処理するハーフトーン処理部と、
前記ハーフトーン処理の条件が異なる複数のハーフトーンパターンのうち、使用する1又は複数のハーフトーンパターンが決定されたとき、前記ハーフトーン処理部により、γ補正データの算出に用いられる補正用画像データを、決定された1又は複数の前記ハーフトーンパターンのハーフトーン処理の条件で、それぞれハーフトーン処理させ、決定された各ハーフトーンパターンに対応するハーフトーン処理済みの補正用画像データを作成する制御部と、
作成されたハーフトーン処理済みの前記補正用画像データを記憶する記憶部と、
を備える画像形成装置が提供される。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、
画像データに、濃度傾き補正処理を施す濃度傾き補正部を備え、
前記制御部は、γ補正データの算出に用いられる補正用画像データを、前記濃度傾き補正部によって濃度傾き補正処理させた後、決定された1又は複数の前記ハーフトーンパターンのハーフトーン処理の条件で、前記ハーフトーン処理部によりそれぞれハーフトーン処理させ、ハーフトーン処理済みの前記補正用画像データを作成する請求項1に記載の画像形成装置が提供される。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、
前記制御部は、濃度傾き補正処理に用いられる補正データが更新されたとき、使用すると決定された各ハーフトーンパターンに対応するハーフトーン処理済みの前記補正用画像データを作成する請求項2に記載の画像形成装置が提供される。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、
画像データを色補正処理する色補正部を備え、
前記制御部は、γ補正データの算出に用いられる補正用画像データを、前記色補正部によって色補正処理させた後、決定された1又は複数の前記ハーフトーンパターンのハーフトーン処理の条件で、前記ハーフトーン処理部によりそれぞれハーフトーン処理させ、ハーフトーン処理済みの前記補正用画像データを作成する請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置が提供される。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、
前記補正用画像データは、階調値が段階的に異なる複数のパターンが、複数ページに分割され、配置された画像データである請求項1〜4の何れか一項に記載の画像形成装置が提供される。
【0015】
請求項6に記載の発明によれば、
画像形成部を備え、
前記制御部は、
γ補正データの更新時、前記画像形成部により、前記記憶部に記憶されたハーフトーン処理済みの前記補正用画像データの画像を形成させ、
形成された前記補正用画像データの画像において測定された濃度値から、各ハーフトーンパターンに対応するγ補正データを算出する請求項1〜5の何れか一項に記載の画像形成装置が提供される。
【0016】
請求項7に記載の発明によれば、
ハーフトーン処理の条件が異なる複数のハーフトーンパターンのうち、使用する1又は複数のハーフトーンパターンが決定されると、ハーフトーン処理部により、γ補正データの算出に用いられる補正用画像データを、決定された1又は複数の前記ハーフトーンパターンのハーフトーン処理の条件で、それぞれハーフトーン処理させ、決定された各ハーフトーンパターンに対応するハーフトーン処理済みの補正用画像データを作成する工程を含む補正用画像データの作成方法が提供される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、使用するハーフトーンパターンとして決定されたハーフトーンパターンに対応するハーフトーン処理済みの補正用画像データが、ハーフトーンパターンが決定された時点で作成されるので、γ補正データの更新時、ハーフトーン処理済みの補正用画像データの作成を省いて、その画像形成を速やかに実行することができる。よって、γ補正データの更新時間を短縮することができる。また、使用するハーフトーンパターンに対してのみ補正用画像データを作成するので、効率が良い。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施の形態に係る画像形成装置の機能ブロック図である。
【図2】画像処理部の一部の機能を表す機能ブロック図である。
【図3】制御部が実行するデータ更新処理のフローチャートである。
【図4】使用するハーフトーンパターンを指定できる操作画面例を示す図である。
【図5】制御部が実行する補正用画像データの作成処理のフローチャートである。
【図6】(a)1ページの中に階調値の異なるパッチのパターンが全て配置された補正用画像データの例である。(b)階調値の異なるパッチのパターンが、複数ページに分割され、配置された補正用画像データの例である。
【図7】ジョブの実行によって形成された画像間に、補正用画像データの画像を形成する際の画像形成のタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置及び補正用画像データの作成方法について、説明する。
【0020】
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置Gの機能ブロック図である。
図1に示すように、画像形成装置Gは、制御部11、記憶部12、操作部13、タッチパネル14、表示部15、画像読取部21、画像処理部22、画像形成部24を備えて構成されている。
【0021】
制御部11は、記憶部12に記憶されているプログラムを読み出し、当該プログラムとの協働により、各種処理を実行して画像形成装置Gの各部の動作を制御する。
例えば、制御部11は、ジョブの実行時、画像読取部21により原稿の画像の読み取りを行わせる。制御部11は、読み取られた画像信号を、画像処理部22によって画像処理させ、画像形成部24により、画像処理された画像データの画像を用紙上に形成させる。
【0022】
また、制御部11はデータ更新処理を実行し、画像処理部22で実行される濃度傾き補正処理の補正データが更新されたとき、又は使用するハーフトーンパターンが決定されたとき、補正用画像データの作成処理を実行する。
補正用画像データの作成処理の実行時、制御部11は、段階的に異なる階調値が設定された複数のパッチのパターンを持つ画像データを、画像処理部22によって、使用すると決定されたハーフトーンパターンの条件でハーフトーン処理させ、各ハーフトーンパターンに対応するハーフトーン処理済みの補正用画像データを作成する。
【0023】
記憶部12は、制御部11により用いられるプログラム、当該プログラムの実行に必要なデータ等を記憶する。
例えば、記憶部12は、γ補正データの算出用として、段階的に異なる階調値が設定された複数のパッチのパターンが配置された補正用画像データを記憶する。また、記憶部12は、使用するハーフトーンパターンに対応する、ハーフトーン処理済みの補正用画像データを記憶する。
記憶部12としては、ハードディスクのような不揮発性のメモリーを用いることができる。
【0024】
操作部13は、タッチパネル14やその他キーを備え、これらの操作に応じた操作信号を制御部11に出力する。
表示部15は、各種操作画面をタッチパネル14上に表示する。
【0025】
画像読取部21は、スキャナーを備え、原稿の画像を読み取って画像信号(アナログ信号)を生成する。
【0026】
画像処理部22は、画像読取部21から出力された画像信号をA/D変換して、ビットマップ形式の画像データ(デジタルデータ)を生成する。
画像処理部22は、画像データを生成後、圧縮処理して画像メモリー23に出力する。画像処理部22は、圧縮処理され、画像メモリー23に保存された画像データを伸張処理し、印刷指示に応じて各種画像処理を施す。各種画像処理としては、拡大縮小処理、色補正処理、濃度ムラ補正処理、ハーフトーン処理等が挙げられる。
画像処理部22は、画像処理された画像データをPWM変換した後、画像形成部24に出力する。
【0027】
画像メモリー23は、画像データ又は圧縮処理された画像データを記憶する。画像メモリー23としては、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)を用いることができる。
【0028】
画像形成部24は、給紙部、作像部、中間転写ベルト、定着装置等を備え、用紙上にトナーで画像を形成する。作像部は、帯電部、露光部、感光体、現像部等からなる。
画像形成時、まず帯電部によって感光体が帯電すると、露光部がPWM変換された画像データに基づいて、当該感光体にレーザ光を照射する。これにより、感光体上に静電潜像が形成される。次に、現像部の現像処理によってトナーが感光体上に付着し、感光体上にトナー画像が形成される。その後、トナー画像は中間転写ベルト上に1次転写され、中間転写ベルトから用紙上に2次転写される。トナー画像が転写された用紙は、定着装置によって定着処理され、トレイ上に排紙される。
【0029】
カラー画像を画像形成する場合、C(シアン)、M(マジェンタ)、Y(イエロー)、K(黒)の色毎に作像部が設けられる。中間転写ベルトの回動に合わせて、各色の作像部が各色のトナー画像を同じ位置に重ねて形成する。これにより、4色のトナー画像が重ね合わされたカラー画像が形成される。
【0030】
図2は、画像処理部22の主な機能を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、画像処理部22は色補正部221、濃度傾き補正部222、ハーフトーン処理部223、セレクター224等を備えて構成されている。
【0031】
色補正部221は、画像メモリー23から読み出され、入力された画像データを色補正処理して、色の偏りを補正する。色補正処理には、補正データが用いられる。補正データは色毎に作成され、画像データの階調値毎に色の補正値が定められている。色補正部221は、各色の画像データの各画素の画素値に対応する補正値を、各色の補正データから取得し、色補正処理後の画素値として出力する。
【0032】
濃度傾き補正部222は、入力された画像データに濃度傾き補正処理を施し、主走査方向における濃度の傾きを補正する。
濃度傾き補正処理には、補正データが用いられる。補正データは、画像データの階調値に対し、主走査方向の画素の位置に応じた補正値が定められている。濃度傾き補正部222は、この補正データによって、画像データの各画素の主走査方向の位置及び画素値に応じた補正値を取得し、濃度傾き補正処理後の画素値として出力する。
【0033】
ハーフトーン処理部223は、入力された画像データをハーフトーン処理する。
図2に示すように、ハーフトーン処理部223は、誤差拡散処理部S1、FMスクリーン処理部S2、AMスクリーン処理部S3、S4を備え、ハーフトーン処理の条件が異なる複数のハーフトーンパターンを形成することができる。ハーフトーンパターンは、ハーフトーン処理によって形成される特徴的なパターンをいう。
誤差拡散処理部S1、FMスクリーン処理部S2、AMスクリーン処理部S3、S4の直前には、それぞれγ補正部A1〜A4が設けられている。
【0034】
γ補正部A1〜A4は、γ補正データを用いて、入力された画像データをγ補正処理する。γ補正データは、画像データの階調値に対し、目標とする濃度特性が得られる補正値が定められている。γ補正部A1〜A4は、このγ補正データから、画像データの各画素の画素値に対応する補正値を得て、γ補正処理後の画素値として出力する。
γ補正データは、誤差拡散処理部S1、FMスクリーン処理部S2、AMスクリーン処理部S3、S4のそれぞれにおいて使用すると決定されたハーフトーンパターン毎に、ハーフトーンパターンの濃度特性に応じて作成され、対応するγ補正部A1〜A4に設定される。
【0035】
γ補正データの算出には、専用の補正用画像データが用いられる。全階調値の補正を目的とするγ補正データの算出には、階調値が段階的に異なるパッチのパターンが配置された画像データが、補正用画像データとして用いられる。この画像データは記憶部12に保存され、制御部11によって、γ補正データの更新時に記憶部12から画像メモリー23に出力される。
【0036】
誤差拡散処理部S1は、γ補正部A1によってγ補正処理された画像データを、誤差拡散処理する。
誤差拡散処理は、各画素の画素値を閾値処理して2値化又は多値化し、閾値処理後の画素値と元の画素値との差分を誤差値として、周辺画素の画素値に配分する処理である。周辺画素の閾値処理時、配分された誤差値が元の画素値に加えられた画素値が閾値処理される。
【0037】
誤差拡散処理時に画素値を配分する周辺画素の位置や数、配分する誤差値に乗算する重み付け係数等の条件を変更することができる。条件の変更により、異なる複数のハーフトーンパターンを提供することができる。
【0038】
FMスクリーン処理部S2は、γ補正部A2によってγ補正処理された画像データを、閾値マトリクスを用いてスクリーン処理する。
閾値マトリクスは、閾値マトリクス内の画素の位置に応じて閾値が設定されている。FMスクリーン処理部S2は、閾値マトリクスと画像データの各画素とを照合し、閾値マトリクス内における画素の位置に応じた閾値を用いて各画素の画素値を閾値処理する。
【0039】
AMスクリーン処理部S3、S4は、γ補正部A3、A4によってそれぞれγ補正処理された画像データを、閾値マトリクスを用いてスクリーン処理する。
AMスクリーン処理部S3によって使用される閾値マトリクスは、FMスクリーン処理部S2により使用される閾値マトリクスと同様に、閾値マトリクス内の画素の位置に応じて閾値が設定されている。
【0040】
AMスクリーン処理部S3、S4は、閾値マトリクスと画像データの各画素とを照合し、閾値マトリクス内における画素の位置に応じた閾値を用いて各画素の画素値を閾値処理する。閾値処理により、画素値を2値化してもよいし、多値化してもよい。多値化の場合、AMスクリーン処理部S3、S4は、閾値マトリクスから得られた閾値に、所定値を加算して大小2つの閾値を取得し、画像データの画素値が小さい方の閾値より小さければ最小値、大きい方の閾値より大きければ最大値、2つの閾値間にあれば2つの閾値の1次補間関数によって得られる中間調の値を出力する。
【0041】
FMスクリーン処理部S2と、AMスクリーン処理部S3、S4とは、スクリーン処理の内容自体は同じであるが、閾値マトリクスにおける閾値の設定が異なるため、異なった特徴のハーフトーンパターンが得られる。何れの閾値マトリクスによっても網点と呼ばれるドットの集合が作り出されるが、FMスクリーン処理部S2が使用する閾値マトリクスは、同じ大きさの網点がその密度を変えて作り出されるように閾値が設定されている。当該閾値マトリクスのサイズは、閾値マトリクスに比べて大きく、網点の配置も不規則である。一方、AMスクリーン処理部S3、S4が使用する閾値マトリクスは、大きさの異なる網点が規則的に配置されるように閾値が設定されている。
【0042】
このような閾値マトリクスの相違により、FMスクリーン処理によれば、大きさが同じ網点が不規則に配置されたハーフトーンパターンが形成される。また、AMスクリーン処理によれば、大きさの異なる網点が規則的に配置されたハーフトーンパターンが提供される。
【0043】
FMスクリーン処理部S2、AMスクリーン処理部S3、S4が使用する閾値マトリクスとして、閾値マトリクスのサイズ(閾値を設定する画素数)、閾値の配列等の条件が異なる閾値マトリクスを複数備え、これを切り替えることにより、異なる複数のハーフトーンパターンを形成することができる。
特に、AMスクリーン処理部S3、S4が使用する閾値マトリクスの場合、条件の変更によって、規則的に配置される網点の傾きを示すスクリーン角度や、網点の密度を示すスクリーン線数が異なる様々なハーフトーンパターンを形成することができる。
【0044】
セレクター224は、誤差拡散処理部S1、FMスクリーン処理部S2、AMスクリーン処理部S3、AMスクリーン処理部S4のそれぞれから出力された画像データのうち、制御部11からの指示に従って、何れかの画像データを選択して出力する。出力された画像データは、PWM変換された後、画像形成部24に出力される。
【0045】
セレクター224は、画像データに属性データが付帯されている場合、当該属性データが示す画像の属性によって画像データを選択することができる。属性データは、画像データの各画素について画像の属性を示す。画像の属性としては、文字(Text)、図形(Graphic)又は写真(Photograph)があるが、その他の属性が含まれていてもよい。
例えば、セレクター224は、属性が文字又は図形である画素については、AMスクリーン処理部S3から出力された画像データを選択し、属性が写真である画素については、AMスクリーン処理部S4から出力された画像データを選択する。
【0046】
図3は、上記画像形成装置1の制御部11が実行するデータ更新処理を示すフローチャートである。
図3に示すように、ユーザによって、更新用の補正データが入力され、濃度傾き補正処理に用いられる補正データの更新が指示されると(ステップT1;Y)、制御部11は、記憶部12に保存され、また濃度傾き補正部222に設定されている濃度傾き補正処理用の補正データを、入力された更新用の補正データに書き換えて更新する(ステップT2)。補正データが更新されると、制御部11は補正用画像データの作成処理を実行する(ステップT4)。
【0047】
γ補正処理では、ハーフトーンパターンの濃度特性だけでなく、濃度傾き補正処理後の濃度特性も含む濃度特性を補正することが好ましい。そのため、後述する補正用画像データの作成処理では、濃度傾き補正処理され、ハーフトーン処理された補正用画像データが作成される。濃度傾き補正処理用の補正データが更新されると、濃度傾き補正処理の処理結果が変わるため、補正用画像データも更新する必要がある。
なお、制御部11は、色補正処理に用いられる補正データが更新されたときにも、補正用画像データの作成処理を実行することとしてもよい。
【0048】
濃度傾き補正処理用の補正データの更新はされないが、使用するハーフトーンパターンが決定された場合(ステップT1;N、T3;Y)、制御部11は補正用画像データの作成処理を実行する(ステップT4)。一方、補正データの更新も無く、使用するハーフトーンパターンの決定も無い場合(ステップT3;N)、ステップT1に戻る。
【0049】
画像形成装置Gにおいては、ユーザによる画質の調整が可能であり、調整項目の1つとしてハーフトーン処理によって形成するハーフトーンパターンを指定することができる。制御部11は、ユーザによって指定されたハーフトーンパターンを、使用するハーフトーンパターンとして決定し、ハーフトーンパターンが決定された時点で、決定されたハーフトーンパターンの条件によりハーフトーン処理された補正用画像データを作成する。
【0050】
図4は、ユーザによるハーフトーンパターンの指定時に、表示部15によってタッチパネル14上に表示される操作画面例である。
図4に示すように、操作画面には、ハーフトーン処理の条件を変えてハーフトーン処理部223が提供可能なハーフトーンパターンの選択ボタンが一覧表示されている。各ハーフトーンパターンは、Line1、Line2、Dot1、Dot2、ストキャスティックに分類されている。
【0051】
Line1、Line2は、AMスクリーン処理部S3、S4によって提供可能なラインスクリーンと呼ばれるハーフトーンパターンの分類であり、スクリーン線数が異なるハーフトーンパターン毎に、Line200、Line190等の選択ボタンが設けられている。
Dot1、Dot2は、AMスクリーン処理部S3、S4によって提供可能なドットスクリーンと呼ばれるハーフトーンパターンの分類であり、ドットの大きさや密度が異なるハーフトーンパターン毎に、Dot270、Dot190等の選択ボタンが設けられている。
ストキャスティックは、誤差拡散処理部S1によって提供可能なハーフトーンパターンと、FMスクリーン処理部S2によって提供可能なハーフトーンパターンの分類であり、それぞれ誤差拡散処理時の条件が異なるハーフトーンパターン毎に、ED1〜ED3の選択ボタンが設けられている。また、FMスクリーン処理に用いられる閾値マトリクスの条件が異なるハーフトーンパターン毎に、FM1、FM2の選択ボタンが設けられている。
【0052】
図4に示される操作画面において、ユーザは所望のハーフトーンパターンの選択ボタンを操作し、使用するハーフトーンパターンを指定する。制御部11は、指定されたハーフトーンパターンを、使用するハーフトーンパターンとして決定する。
【0053】
ユーザにより使用するハーフトーンパターンが指定された場合に限らず、制御部11が使用するハーフトーンパターンを決定する場合がある。
そのような場合の1つとして、画像形成時のモードに応じて使用するハーフトーンパターンを決定する場合が挙げられる。例えば、4色のトナーにより印刷を行うカラーモードが設定された場合、4色のトナー画像を重ねてカラー画像が形成される。AMスクリーン処理によれば、AMスクリーン処理されたトナー画像の重ね合わせによってモアレが生じやすいことから、色毎にスクリーン角度を異ならせてモアレを低減することが好ましい。制御部11は、カラーモードが設定されている場合、黒やマジェンタのような視覚感度の高い色については、それぞれ異なるスクリーン角度のハーフトーンパターンに決定する。
このように、適切なハーフトーンパターンが使用されるように、制御部11が使用するハーフトーンパターンを決定した場合も、決定した時点で、補正用画像データの作成を開始する。
【0054】
図5は、補正用画像データの作成処理のフローチャートを示す。
図5に示すように、制御部11は、使用するハーフトーンパターンとして決定されたハーフトーンパターン毎に識別番号n(n=1、2・・・)を割り振り、全てのハーフトーンパターンnのハーフトーン処理時の条件を取得する(ステップT11)。制御部11は、nが最大値のハーフトーンパターンnに注目し、n=0でなければ(ステップT12;N)、ハーフトーンパターンnに対応する補正用画像データが作成済みか否かを判断する(ステップT14)。作成済みでない場合(ステップT14;N)、制御部11はハーフトーンパターンnに対応する補正用画像データを作成する(ステップT15)。作成済みであれば(ステップT14;Y)、制御部11はステップT15の補正用画像データの作成は行わずに、ステップT16に移行する。
【0055】
ハーフトーンパターンnに応じた補正用画像データの作成について、具体的に説明する。
まず、制御部11は、段階的に異なる階調値が設定された複数のパッチのパターンを持つ画像データを、記憶部12から読み出す。制御部11は、色補正部221、濃度傾き補正部222によって、当該画像データに色補正処理、濃度傾き補正処理を順次施させる。
【0056】
次に、制御部11は、γ補正処理は行わずに、ハーフトーン処理部223によって、ハーフトーンパターンnのハーフトーン処理の条件で、当該画像データをハーフトーン処理させる。例えば、ハーフトーンパターンnのハーフトーン処理の条件が、スクリーン線数が150の閾値マトリクスを用いるAMスクリーン処理であった場合、制御部11はAMスクリーン処理部S3において既に設定されている閾値マトリクスを、当該ハーフトーンパターンnに対応する閾値マトリクスに書き換える。AMスクリーン処理部S3は、書き換えられた閾値マトリクスを用いて、濃度補正傾き補正部222から出力された画像データをハーフトーン処理する。
【0057】
制御部11は、補正用画像データとして、図6(a)に示すように段階的に階調値を変えたパッチのパターンを、1ページの中に全て配置して作成してもよいし、図6(b)に示すように、当該パッチのパターンを複数ページに分割して配置して作成してもよい。
【0058】
階調値が異なるパッチのパターンが、複数ページに分割され、配置された補正用画像データの場合、ジョブによって形成される画像間に、当該補正用画像データの画像を形成することができる。これにより、ジョブの実行中に補正用画像データの画像形成が可能となるので、ジョブを妨げることなくγ補正データの更新をすることができ、効率的である。
【0059】
例えば、画像データの階調値が0〜255の範囲であれば、8階調単位で階調値を段階的に変えると、補正用画像データは合計32個のパッチのパターンが配置されている。このうち、図6(b)に示すように1ページに2個単位でパッチを配置すると、16ページの補正用画像データが作成される。図7に示すように、ジョブの画像が形成される各ページ間で、補正用画像データの各ページの画像形成を行うことにより、ジョブの実行によって16ページ分の画像形成を行う間に、1ハーフトーンパターン分の補正用画像データの画像を形成することができる。
【0060】
このようなジョブによって形成される画像間に補正用画像データの画像を形成できるのは、使用するハーフトーンパターンが決定された時点で、決定されたハーフトーンパターンの条件でハーフトーン処理された補正用画像データが作成されるからである。これにより、γ補正データの更新がどのタイミングで行われても、速やかにハーフトーン処理済みの補正用画像データの画像形成を開始することができる。
ジョブの画像形成間でハーフトーン処理された補正用画像データを作成し、画像形成しようとすると、ハーフトーン処理の時間が必要となる。また、ジョブの画像形成に用いられているハーフトーンパターンと、補正用画像データの画像形成に用いられているハーフトーンパターンとが異なることがある。この場合、ページ間でハーフトーン処理部223の設定を変更しなければならないため、ジョブの画像形成間における補正用画像データの画像形成は現実的ではない。
【0061】
次に、制御部11は、ハーフトーン処理後、セレクター224から出力されたハーフトーン処理済みの補正用画像データを、ハーフトーンパターンnと対応付けて、記憶部12に保存させる。
【0062】
ハーフトーンパターンnに対応する補正用画像データの作成を終了すると、制御部11は注目するnを1デクリメントし(ステップT16)、ステップT12に戻ってステップT12〜T16の処理を繰り返す。これにより、nが最大値のハーフトーンパターンnからハーフトーンパターン1まで順に、各ハーフトーンパターンnに対応する補正用画像データの作成が繰り返される。
【0063】
全てのハーフトーンパターンnについて、ハーフトーン処理済みの補正用画像データが作成されると、制御部11は、n=0であると判断し(ステップT12;Y)、不要な補正用画像データ、つまり以前にハーフトーンパターンnに対応して作成され、記憶部12に保存されていたハーフトーン処理済みの補正用画像データがあれば、これを削除する(ステップT13)。これにより、既に作成され、記憶部12に保存されていた補正用画像データは、最新の濃度特性に合わせて作成された補正用画像データに更新される。
以上のようにして、ハーフトーン処理済みの補正用画像データが作成されると、図3のステップT1に戻る。
【0064】
記憶部12に保存された各ハーフトーンパターンnに対応する補正用画像データは、γ補正データの更新時に用いられる。
γ補正データは、画像形成されたページ数が所定数に達したとき、又は所定時間が経過したとき等のタイミングで更新される。制御部11は、γ補正データの更新時期に至ると、使用するハーフトーンパターンとして決定されたハーフトーンパターンに対応する、ハーフトーン処理済みの補正用画像データを、記憶部12から読み出し、画像形成部24に出力して画像形成させる。画像形成部24は、補正用画像データの画像形成を行う。
【0065】
次に、形成された各階調値のパターンの画像の濃度値が測定され、制御部11はその測定された濃度値を取得する。濃度センサー等を画像形成部24に設置して、その測定値を制御部11が取得するようにしてもよいし、測定装置を使ってユーザにより測定され、画像形成装置Gに入力された測定値を取得するようにしてもよい。
【0066】
制御部11は、得られた濃度値を最小二乗法により5次回帰して補間し、全ての階調値に対する画像形成後の濃度値をプロットして、濃度特性を求める。次に、制御部11は、目標とする濃度特性、例えば入力値と出力値が1:1の関係になる濃度特性に対し、求められた濃度特性の逆特性を算出し、γ補正データとして得る。
【0067】
制御部11は、このようなγ補正データの算出を、使用するハーフトーンパターンとして決定されたハーフトーンパターンn毎に、各ハーフトーンパターンnに対応する補正用画像データを用いて繰り返し行う。
最後に、制御部11は、算出されたγ補正データを、各ハーフトーンパターンnを形成可能な誤差拡散処理部S1、FMスクリーン処理部S2、AMスクリーン処理部S3、S4に対応するγ補正部A1〜A4に設定する。例えば、AMスクリーン処理部S3で提供可能なハーフトーンパターンに対して作成された、ハーフトーン処理済みの補正用画像データによって、算出されたγ補正データは、γ補正部A3に設定される。
【0068】
以上のように、本実施の形態によれば、画像形成装置Gは、画像データをハーフトーン処理するハーフトーン処理部223と、ハーフトーン処理の条件が異なる複数のハーフトーンパターンのうち、使用する1又は複数のハーフトーンパターンが決定されたとき、ハーフトーン処理部223により、γ補正データの算出に用いられる補正用画像データを、決定された1又は複数のハーフトーンパターンのハーフトーン処理の条件で、それぞれハーフトーン処理させ、決定された各ハーフトーンパターンに対応するハーフトーン処理済みの補正用画像データを作成する制御部11と、作成されたハーフトーン処理済みの補正用画像データを記憶する記憶部12と、を備える。
【0069】
これにより、使用するハーフトーンパターンとして決定されたハーフトーンパターンに対応するハーフトーン処理済みの補正用画像データが、ハーフトーンパターンが決定された時点で作成されるので、γ補正データの更新時、ハーフトーン処理済みの補正用画像データの作成を省き、その画像形成を速やかに実行することができる。よって、γ補正データの更新時間を短縮することができる。また、使用するハーフトーンパターンに対してのみ補正用画像データを作成するので、効率が良い。
【0070】
実際、閾値マトリクスの設定等、ハーフトーン処理の条件の設定に約10msecの時間を要し、その他各部との通信等に要する時間を含めて、1ハーフトーンパターン分の補正用画像データの画像形成の準備が整うまでに100msec程度の時間が必要である。補正用画像データを10ハーフトーンパターン分作成しなければならない場合、ハーフトーン処理済みの補正用画像データの準備だけで1秒以上の時間を要し、γ補正データの更新がそれだけ遅れる。
しかしながら、本実施の形態によれば、γ補正データの更新時、補正用画像データの準備に要する時間を省くことができるので、γ補正データを速やかに実行することが可能となる。
【0071】
ハーフトーン処理の前に、画像の濃度補正に関して画像データに施される補正処理があれば、制御部11は、補正用画像データについても当該補正処理を施させた後に、ハーフトーン処理させ、ハーフトーン処理済みの補正用画像データを作成することが好ましい。濃度に関する補正処理は、例えば上記色補正部221が施す色補正処理、濃度傾き補正部222が施す濃度傾き補正処理である。
【0072】
これにより、色補正処理や、濃度傾き補正処理によって補正された後の濃度特性を持つ補正用画像データを作成することができ、当該濃度特性も補正可能なγ補正データを作成することができる。
【0073】
γ補正データの更新時間の短縮のため、ハーフトーン処理部223で形成可能な全てのハーフトーンパターンについて、対応する補正用画像データを予め作成しておき、記憶部12に保存しておくことも考えられる。しかし、ハーフトーンパターンの数が多いと、記憶部12の容量を占有してし、使用されないハーフトーンパターンもあるため、無駄が多い。
また、濃度傾き補正処理等の他の濃度補正がハーフトーン処理の前に行われる場合、他の濃度補正も含むγ補正データを作成することが好ましいため、補正用画像データもこのような濃度補正が行われる。その場合、濃度傾き補正処理に用いられる補正データの更新に応じて、補正用画像データも更新する必要がある。他の濃度補正に関係して全てのハーフトーンパターンについて補正用画像データを更新すると、非効率的である。
本実施の形態によれば、使用するハーフトーンパターンのみ、補正用画像データを作成し、更新するため、効率的である。
【0074】
上記実施の形態は本発明の好適な一例であり、これに限定されない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態において、補正用画像データとして、階調値が段階的に異なるパターンが配置された画像データの例を挙げたが、濃度特性の中でも最大値の補正を目的とするγ補正データの算出には、最大値の階調値を持つパターンのみが配置された画像データが、補正用画像データとして用いられる。このような中間調の階調値が無い補正用画像データは、ハーフトーン処理の必要が無いため、上述の実施の形態で説明した補正用画像データの作成処理の対象から除外すればよい。
【0075】
濃度補正以外の補正に用いられる補正用画像データとして、位置補正に用いられるレジストマークのパターンや、帯状のパターンがある。これらの補正用画像データは、常に階調値が最大値に設定され、中間調の階調値が無いため、ハーフトーン処理の必要が無い。よって、上述のように、最大値の階調値に設定された補正用画像データを、補正用画像データの作成処理の対象から除外することが好ましい。
【0076】
また、データ更新処理、補正用画像データ作成処理のプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としては、ROM、フラッシュメモリー等の不揮発性メモリー、CD-ROM等の可搬型記憶媒体を適用することが可能である。また、当該プログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【符号の説明】
【0077】
G 画像形成装置
11 制御部
12 記憶部
22 画像処理部
221 色補正部
222 濃度傾き補正部
223 ハーフトーン処理部
A1〜A4 γ補正部
S1 誤差拡散処理部
s2 FMスクリーン処理部
S3、S4 AMスクリーン処理部
24 画像形成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データをハーフトーン処理するハーフトーン処理部と、
前記ハーフトーン処理の条件が異なる複数のハーフトーンパターンのうち、使用する1又は複数のハーフトーンパターンが決定されたとき、前記ハーフトーン処理部により、γ補正データの算出に用いられる補正用画像データを、決定された1又は複数の前記ハーフトーンパターンのハーフトーン処理の条件で、それぞれハーフトーン処理させ、決定された各ハーフトーンパターンに対応するハーフトーン処理済みの補正用画像データを作成する制御部と、
作成されたハーフトーン処理済みの前記補正用画像データを記憶する記憶部と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
画像データに、濃度傾き補正処理を施す濃度傾き補正部を備え、
前記制御部は、γ補正データの算出に用いられる補正用画像データを、前記濃度傾き補正部によって濃度傾き補正処理させた後、決定された1又は複数の前記ハーフトーンパターンのハーフトーン処理の条件で、前記ハーフトーン処理部によりそれぞれハーフトーン処理させ、ハーフトーン処理済みの前記補正用画像データを作成する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、濃度傾き補正処理に用いられる補正データが更新されたとき、使用すると決定された各ハーフトーンパターンに対応するハーフトーン処理済みの前記補正用画像データを作成する請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
画像データを色補正処理する色補正部を備え、
前記制御部は、γ補正データの算出に用いられる補正用画像データを、前記色補正部によって色補正処理させた後、決定された1又は複数の前記ハーフトーンパターンのハーフトーン処理の条件で、前記ハーフトーン処理部によりそれぞれハーフトーン処理させ、ハーフトーン処理済みの前記補正用画像データを作成する請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記補正用画像データは、階調値が段階的に異なる複数のパターンが、複数ページに分割され、配置された画像データである請求項1〜4の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像形成部を備え、
前記制御部は、
γ補正データの更新時、前記画像形成部により、前記記憶部に記憶されたハーフトーン処理済みの前記補正用画像データの画像を形成させ、
形成された前記補正用画像データの画像において測定された濃度値から、各ハーフトーンパターンに対応するγ補正データを算出する請求項1〜5の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
ハーフトーン処理の条件が異なる複数のハーフトーンパターンのうち、使用する1又は複数のハーフトーンパターンが決定されると、ハーフトーン処理部により、γ補正データの算出に用いられる補正用画像データを、決定された1又は複数の前記ハーフトーンパターンのハーフトーン処理の条件で、それぞれハーフトーン処理させ、決定された各ハーフトーンパターンに対応するハーフトーン処理済みの補正用画像データを作成する工程を含む補正用画像データの作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−90310(P2013−90310A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−232453(P2011−232453)
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】