説明

画像形成装置

【課題】 選択可能な印刷モードに応じて、ユーザーにセットしてもらう原稿のページ順番をユーザーに通知することで印刷終了後の印刷物のページ順番が正しくなるようにした画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 サイズ検出済の転写紙、および、これと同じサイズの転写紙への印刷を行うために印刷モードを選択した際、印刷モードがストレート排紙の場合は、自動原稿送り装置35にセットする原稿のページ順番を降順にするように表示部7にメッセージを表示する。そして、ユーザーが選択したのが反転排紙の場合は、原稿のページ順番を昇順にするように表示部7にメッセージを表示することで、印刷物のページ順番をもともとの原稿のページ順番(昇順)通りになるようにすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機やプリンタ等の印刷装置には、トレイに収容された定形サイズの転写紙を使用して出力する以外に、不定形サイズの転写紙や紙質、厚さの異なる転写紙の使用を可能にするため、転写紙を手差しで供給するための手差しトレイが装備されている。この手差しトレイを使用することにより、多様な転写紙の種類に対して、画像形成が簡単にできるようになった。
その反面、手差しトレイにセットされた転写紙サイズを印刷装置に認識させないと、転写紙に対して正規の画像形成ができない印刷ミスを発生させてしまうことになる。このような状況に対応する技術として、以下の発明が提案されている。
【特許文献1】特開平8−194416号公報 特許文献1記載の発明は、手差しトレイに縦サイズおよび横サイズ検出センサを配し、記録紙サイズを正確に検出する技術に関するものである。しかし、サイズ検出用のセンサを多数設置する必要があり、また、手差しトレイの大きさが最低限、給紙可能な記録紙の最大サイズ以上の必要があるため、手差しトレイを使用する場合、常にスペースをとられることになってしまうという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、手差しトレイにセットされる転写紙サイズの検出手法として、規定の紙サイズを検出できる位置にセンサを配置するという手法と、手差しトレイに置いた転写紙の横方向、もしくは横および縦方向を規制するガイドを移動させることで、そのガイドの移動位置により転写紙の横、もしくは横および縦のサイズを検出し、転写紙サイズを検出するという手法が、多数提案されている。
しかしながら、規定の紙サイズを検出できる位置にセンサを配置するという手法は、不定形サイズの転写紙を使用する場合に、転写紙サイズを正確に検出できないという欠点がある。
また、ガイドの移動位置により転写紙サイズを検出する手法は、転写紙の横方向を規制するガイド板のみの場合、例えば書込画像がA3縦で、手差しトレイにA4横がセットされているとき、横方向を規制するガイドのみでは、A3縦とA4横の違いを検出することが出来ない。そのまま、画像を出力してしまうと、紙サイズエラーなどによりジャムが発生し、印刷装置のカバーを開けて転写紙を取り出す等の処理をした後、印刷装置のリカバリーが完了するまで待たなければならない。
さらに、転写紙の横および縦方向を規制するガイドを用いる場合、転写紙の縦方向のサイズを検出するためのガイドの設定位置が、手差しトレイから給紙可能な最大サイズを検出できる位置になるため、手差しトレイが大きくなってしまい、複写機やプリンタ等の印刷装置から張り出した状態になるため、設置スペースが大きくなるという欠点がある。
【0004】
そこで、本発明の第1の目的は、転写紙の横サイズ(幅)は従来のような横方向を規制するガイド板の移動位置から、そして縦サイズ(搬送方向)を、手差しトレイからの通常の紙搬送として、転写紙に画像を転写するときの紙先端と画像先端の位置調整に関わるレジストローラに転写紙を突き当てる搬送路、すなわち給紙位置からレジストローラまでの区間に既存しているセンサを用いて検出することで、通常トレイ(本体トレイ、バンクなど)に格納することの出来ない長尺の転写紙に関して、転写紙サイズをわざわざ定規などによりユーザーが測定することなく、簡便かつ正確に検出できる画像形成装置を提供することである。
また、本発明の第2の目的は、転写紙サイズ検出モードにおける搬送速度を、厚紙やOHPなどに適用する遅い搬送速度にすることにより、サイズ検出をしようとする転写紙の紙種を問わず、転写紙へのダメージを極力与えにくい条件にし、更に、検出された縦サイズにより手差しトレイからの印刷で選択可能な印刷モード(ストレート搬送、反転搬送)のうちユーザーが選択することが可能な印刷モードを限定するようにして、不必要なジャムを発生させないようにした画像形成装置を提供することである。
さらに、本発明の第3の目的は、選択可能な印刷モードに応じて、ユーザーにセットしてもらう原稿のページ順番をユーザーに通知することで印刷終了後の印刷物のページ順番が正しくなるようにした画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明では、給紙トレイおよび手差しトレイから給紙可能な画像形成装置において、給紙するトレイに手差しトレイが指定された旨を受け付ける手差し指定受領手段と、この手差し指定受領手段で手差しトレイが指定された旨を検知した場合は、当該給紙された転写紙には画像を転写せず、搬送方向サイズを検出する紙サイズ検出手段を備えたことにより、前記第1の目的を達成する。
【0006】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記手差し指定受領手段で手差しトレイが指定された旨を検知した場合に、当該転写紙の幅方向サイズを検出する幅検出手段を備え、前記紙サイズ検出手段による搬送方向サイズ検出には、転写紙に画像が転写される位置よりも前の搬送路に既存するセンサを利用し、手差しトレイからの給紙開始から排紙完了までの間、厚紙やOHPなどに適用する遅い搬送速度を用い、かつ、その速度が一定であることにより、前記第2の目的を達成する。
【0007】
請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2記載の発明において、前記紙サイズ検出手段で搬送方向サイズを検出する場合、搬送方向サイズ検出後の検出済転写紙および同じサイズの転写紙への印刷設定を行う際に、検出された転写紙搬送方向サイズに応じて、選択可能な印刷モードを限定する印刷モード限定手段と、この印刷モード限定手段で限定された各印刷モードに応じて、セットする原稿順番の指示を通知する通知手段とを備えたことにより、前記第3の目的を達成する。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の発明では、転写紙サイズ検出モードにおいて、給紙トレイを手差しトレイに指定することで、通常トレイ(本体トレイ,バンクなど)に格納することができない長尺の転写紙に関して転写紙サイズを検出することが可能となる。
請求項2記載の発明では、縦サイズを検出する手段として従来から搬送路上に存在する手差し給紙センサを用いることで、センサを追加する必要がなく、また、サイズ検出モード動作時の搬送速度を厚紙やOHPなどに適用する遅い速度を採用することで、サイズ検出したい転写紙の紙種によらず、搬送時の転写紙へのダメージをより与えにくい条件にすることができる。
請求項3記載の発明では、ユーザーが選択可能な印刷モードを制限(ストレート排紙のみまたはストレート排紙/反転排紙のどちらか選択)し、不必要なジャム原因を排除することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の好適な実施の形態を図1ないし図4を参照して、詳細について説明する。
図1は本発明の実施例に係る画像形成装置の構成を示したブロック図であり、図2はこの画像形成装置概略を示した図である。また、図3は本実施例の処理手順を示したフローチャート、図4は印刷モードによる原稿のページ順番と印刷物のページ順番の関係を示した図である。
図1に示すように、この画像形成装置は、CPU(中央演算処理装置)1、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)2、ROM(リード・オンリ・メモリ)3、中継センサ18、排紙センサ5、読み取り装置6、自動原稿送り装置35、表示部7、操作部8、転写紙幅検出装置9、転写装置10、紙搬送装置11を備えている。
【0010】
また、図2に示すように、この画像形成装置には、手差し給紙センサが設けられている。 CPU1は、この装置全体を制御する。そして、操作部8での操作により、給紙トレイに手差しトレイ19を指定し、更に転写紙サイズ検出モードを選択する。また、表示部7には、設定した情報が表示されることになる。
操作部8からの操作により、転写紙サイズ検出モード動作が開始されると、ROM3に記録されてる制御プログラムに基づき、搬送速度を厚紙やOHPなどに適用する遅い速度を採用し、給紙が開始される。
【0011】
給紙が開始されると、転写紙幅検出装置9からの情報により、まず転写紙の幅サイズがCPU1により算出される。CPU1により算出された幅サイズは、RAM2に記録される。図2に示す搬送路を転写紙が進んでいくと、手差し給紙センサ30に到達する。手差し給紙センサ30がONされた時点から、OFFされるまでの時間をCPU1が計測し、手差し給紙センサ30がOFFになったのをトリガに計測時間と転写紙搬送速度から転写紙の搬送方向(縦)サイズを算出する。
算出された縦サイズはRAM2に記録される。そして、算出された縦サイズをROM3に記録されている縦サイズのしきい値との比較を行う。このしきい値とは、紙搬送路のレイアウト上の制限から決まってくるものである。
【0012】
手差しトレイ19からの給紙による印刷モード(排紙方法)として選択可能なのが、ストレート排紙、反転排紙とが存在した場合、ストレート排紙は縦サイズによらず動作可能となるが、反転排紙に関しては、画像形成装置の搬送路のレイアウトから搬送可能な縦サイズの最小値、最大値が規定されることになる。この最小値、最大値が上記の縦サイズのしきい値となるのである。
従って、RAM2に記録された縦サイズとROM3に記録されているしきい値を比較することで、ストレート排紙のみが選択可能なのか、それともストレート排紙、反転排紙のどちらかの印刷モードが選択可能なのかが判定が可能となる。この判定結果がRAM2に記録される。
転写紙の縦サイズ検出後に、サイズ検出した転写紙および同じサイズの転写紙への印刷を手差しトレイ19から行う際に、選択可能な印刷モードをRAM2に記録した判定結果に基づいて表示部7で明示できるようにすることができる。表示部7に表示された印刷モードがストレート排紙のみ、および、表示された印刷モードのうちユーザーが選択したのがストレート排紙の場合、自動原稿送り装置35にセットする原稿のページ順番を降順にするように表示部7にメッセージを表示する。そして、表示された印刷モードのうちユーザーが選択したのが反転排紙の場合、自動原稿送り装置35にセットする原稿のページ順番を昇順にするように表示部7にメッセージを表示する。
【0013】
これにより、サイズ検出モードによりサイズ検出した転写紙への手差しトレイからの印刷を、複数枚数の原稿に対して行う際に、図4に示すように、印刷物のページ順番がもともとの原稿のページ順番(昇順)通りになるようにすることができる。
通常、印刷するときは転写装置10で作像された転写像を転写紙に転写するが、転写紙サイズ検出モードにおいては、転写装置10での作像は行わず、転写紙への転写も行わない。
【0014】
次に、図2の搬送径路図について説明する。操作部8において、給紙トレイに手差しトレイ19を指定し、更に転写紙サイズ検出モードを選択する。表示部7には、設定した情報が表示されることになる。そして、操作部8からの操作により、転写紙サイズ検出モード動作が開始されると、厚紙やOHPなどに適用する遅い搬送速度によって、給紙が開始される。
転写紙が搬送路を進んでいくと、手差し給紙センサ30に到達する。通常の印刷では、転写紙先端をレジストローラ20に突き当て、所定のたわみ量分転写紙を搬送させた後、転写紙を一旦停止させる。そして、作像された転写像の先端と転写紙の先端とを二次転写21において同期させる所定タイミングに基づいて、転写紙の搬送を再開し、転写紙が搬送路を更に進んでいく。すると、転写紙の先端が定着ローラ23および定着出口ローラ24を通過し、定着出口センサ26に到達する。
【0015】
ここで、ストレート排紙とは、定着出口センサ26を転写紙先端が通過して反転分岐爪31も通過し、そのまま排紙センサ5、排紙コロ25を通過していく一連の動作のことを指す。転写紙後端が排紙センサ5を通過したのをトリガに転写紙の排紙完了となる。
一方、反転排紙とは、定着出口センサ26を転写紙先端が通過して反転分岐爪31で搬送路を切替え、転写紙先端が両面入口センサ32を通過し、転写紙後端が両面入口センサ32を通過したのをトリガにたたきコロ33を動作させて、ここまでの転写紙先端と後端が入れ替わり、転写紙が反転出口センサ34を通過して、排紙センサ5、排紙コロ25を通過していく一連の動作のことを指す。
【0016】
転写紙サイズ検出モードのサイズ検出時の搬送動作は、ストレート排紙となる。ただし、転写紙サイズ検出モードのサイズ検出時においては、レジストローラ20への突き当て、および、転写像の作像、および、転写像先端と同期する為の転写紙一時停止、および、転写像の転写紙への転写を行わず、給紙開始から転写紙のサイズ検出完了までの一連動作における転写紙の搬送速度を、厚紙やOHPなどに適用する遅い速度のまま一定にして、転写紙の搬送を行う。
これにより、手差し給紙センサ30に転写紙先端が到達してから、転写紙後端が手差し給紙センサ30を通過するまでの時間を計測しておけば、搬送速度と計測した時間から転写紙の搬送方向(縦)サイズが算出が可能となる。
なお、転写紙の幅サイズは手差しトレイ19に組み込まれている転写紙幅検出装置9によって得られるものである。一般的には、両サイドのガイド板の移動量から、その幅サイズを検出するようになっている。
【0017】
こうして、転写紙の縦および横のサイズが決定され、不定形サイズの転写紙に関しても適切な印刷(転写像サイズと転写紙のサイズ不一致などが無いこと)を行うことが出来るようになる。
また、ユーザーが不定形の転写紙のサイズをいちいち定規などによって計測する必要も無い。
更に、検出された転写紙の縦サイズから、次に行う印刷において、ユーザーが選択することができる印刷モード(ストレート排紙のみ、またはストレート排紙/反転排紙のどちらかを選択)を限定することで、不必要なジャムを発生させないようにすることができる。
加えて、ユーザーが選択した印刷モードがストレート排紙の場合は、自動原稿送り装置35にセットする原稿のページ順番を降順にするように表示部7にメッセージを表示する。そして、ユーザーが選択したのが反転排紙の場合は、原稿のページ順番を昇順にするように表示部7にメッセージを表示することで、図4に示すように印刷物のページ順番をもともとの原稿のページ順番(昇順)通りになるようにすることができる。
【0018】
次に、図3のフローチャートを参照して本実施例の処理手順を説明する。
まず、操作部8からの操作により、転写紙サイズ検出モードに設定し、モードを開始させる。そして、手差しトレイ19のペーパーエンドチェックを行う(ステップ10)。ここで、ペーパーエンドであれば(ステップ10;N)、給紙動作を行わず、ペーパーエンドにより転写紙サイズ検出モードが動作出来ないことを表示部7に表示する。ペーパーエンドでなければ(ステップ10;Y)、給紙動作を開始させる。そして、手差しトレイ19に組み込まれている転写紙幅検出装置9から得られる情報に基づいて、転写紙の幅サイズを算出する(ステップ11)。その後、転写紙縦(搬送方向)サイズ検出処理を行う(ステップ12)。
【0019】
次に、手差しトレイ19からの給紙動作を開始する。ここでは、転写紙先端が手差し給紙センサ30に到達してから転写紙後端が手差し給紙センサ30を通過するまでの時間を計測し、計測された時間と搬送速度から転写紙の縦サイズを算出する。なお、既に説明したように、転写紙サイズ検出モードにおいては、転写像の作像、転写紙先端のレジストローラ20への突き当ておよび転写紙の一時停止、二次転写21における転写像の転写紙への転写といった通常の印刷動作における転写紙への転写像を転写するための動作は行わない。
【0020】
転写紙の縦サイズ検出が終了すると、検出された縦サイズの判定処理を行う(ステップ13)。ROM3に記録された手差しトレイで利用可能な印刷モード(ストレート排紙、反転排紙)の全てが可能なしきい値と、検出された転写紙の縦サイズを比較する。
ストレート排紙は、転写紙の縦サイズによらず動作可能なため、常時選択可能な印刷モードであるが、反転排紙は画像形成装置の搬送路のレイアウトから搬送可能な転写紙の縦サイズや紙種が制限され、縦サイズとしては、搬送可能な最小値と最大値が規定されることとなる。
しきい値と検出された縦サイズを比較した結果、しきい値を超えていなければ(ステップ13;Y)、全ての印刷モードが選択可能であることをRAM2に記録する(ステップ14)。一方、しきい値を超えていれば(ステップ13;N)、選択可能な印刷モードがストレート排紙のみであることをRAM2に記録して、転写紙サイズ検出モードが終了する。
【0021】
こうして、転写紙の横および縦サイズが明確になり、さらに、ユーザーが選択可能な印刷モード(ストレート排紙のみorストレート排紙/反転排紙のどちらか)も明確になり、印刷の為に必要な情報が決定される。そして、サイズ検出済の転写紙、および、これと同じサイズの転写紙への印刷を行うために印刷モードを選択した際、印刷モードがストレート排紙の場合は、自動原稿送り装置35にセットする原稿のページ順番を降順にするように表示部7にメッセージを表示する。そして、ユーザーが選択したのが反転排紙の場合は、原稿のページ順番を昇順にするように表示部7にメッセージを表示することで、印刷物のページ順番をもともとの原稿のページ順番(昇順)通りになるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本実施の形態を示したブロック図である。
【図2】本実施の画像形成装置を示した概略図である。
【図3】転写紙サイズ検出モードに設定した際の処理手順を示したフローチャートである。
【図4】印刷モードによる原稿のページ順番と印刷物のページ順番の関係を示した図である。
【符号の説明】
【0023】
1 CPU
2 RAM
3 ROM
5 排紙センサ
6 読み取り装置
7 表示部
8 操作部
9 転写紙幅検出装置
10 転写装置
11 紙搬送装置
18 中継センサ
19 手差しトレイ
20 レジストローラ
21 二次転写
23 定着ローラ
24 定着出口ローラ
25 排紙コロ
26 定着出口センサ
30 手差し給紙センサ
31 反転分岐爪
32 両面入口センサ
33 たたきコロ
34 反転出口センサ
35 自動原稿送り装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給紙トレイおよび手差しトレイから給紙可能な画像形成装置において、
給紙するトレイに手差しトレイが指定された旨を受け付ける手差し指定受領手段と、
この手差し指定受領手段で手差しトレイが指定された旨を検知した場合は、当該給紙された転写紙には画像を転写せず、搬送方向サイズを検出する紙サイズ検出手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記手差し指定受領手段で手差しトレイが指定された旨を検知した場合に、当該転写紙の幅方向サイズを検出する幅検出手段を備え、
前記紙サイズ検出手段による搬送方向サイズ検出には、転写紙に画像が転写される位置よりも前の搬送路に既存するセンサを利用し、
手差しトレイからの給紙開始から排紙完了までの間、厚紙やOHPなどに適用する遅い搬送速度を用い、かつ、その速度が一定であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記紙サイズ検出手段で搬送方向サイズを検出する場合、搬送方向サイズ検出後の検出済転写紙および同じサイズの転写紙への印刷設定を行う際に、
検出された転写紙搬送方向サイズに応じて、選択可能な印刷モードを限定する印刷モード限定手段と、
この印刷モード限定手段で限定された各印刷モードに応じて、セットする原稿順番の指示を通知する通知手段とを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2006−139211(P2006−139211A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−330963(P2004−330963)
【出願日】平成16年11月15日(2004.11.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】