説明

画像形成装置

【課題】出力中のジョブの状態に対応した適切な割込みジョブの実行ができる画像処理装置を提供する
【解決手段】受け付けたジョブについて予約リストを生成する予約管理手段32と、予約リストの順に画像出力する画像出力手段4と、ジョブの割込みの指示を受けて、実行中のジョブを中断させて、ジョブを割り込ませる割込手段33と、を備える画像形成装置であって、出力中の部の区切りまでの残りの出力枚数を管理する出力枚数管理手段31と、出力枚数管理手段31から出力枚数の情報を受けて、出力中の部の区切りまでの出力の残り時間である部残時間を算出する部残時間算出手段5とを備え、割込手段33は、割込みの指示を受けたとき、部残時間が所定時間を超えている場合に、出力中のページを出力した後に他のジョブを割込ませ、部残時間が所定時間以下である場合に、出力中の部の区切りまで出力した後に他のジョブを割込ませる機能を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プリンタ、コピー機もしくはファクシミリの単体機能又はそれらの複合機能を含む画像形成装置に関する。さらに詳しくは、割込み処理を行う画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コピー、プリンタ、ファクシミリ等の各種機能を単体又は複合的に利用できる画像形成装置において、複写機の原稿読取部やパソコン等から入力した画像形成に関するジョブ(ユーザ或いは操作者によって要求される画像出力単位)を複数受けた場合、画像形成装置は受け付けた順に予約リスト(ジョブキュー)を作成し、その予約リストに従って、出力実行の順番待ちの状態で管理する。そして、原則として画像形成装置は入力した順序でジョブを実行(画像形成)していく。しかし、例えば、画像形成装置が、非常に処理時間の長いジョブを受け付けた後に、処理時間の短いジョブを新たに受け付けた場合、後の短いジョブを長時間待たせたり、後から受けた緊急度の高いジョブを長時間待たせたりするなどの問題があった。
【0003】
そこで、従来、緊急度の高いジョブなどを実行する場合などは、割込みの指示を受けて、その割込みの指示を受けたジョブ(以下、「割込みジョブ」という。)を他のジョブに優先させて実行することが行なわれてきた。そして、この割込みには、指示を受けて即時(ここで、「即時」とは、出力中のページの出力が終わった直後をいう。)に実行中のジョブを中断し、割込みジョブを開始するページ割込みと、指示を受けたときに出力中の部の区切りまで出力をした後(ここで、「部」とは、画像形成における、1部、2部といった出力部数の単位をいう。)、実行中のジョブを中断し、割込みジョブを開始する部割込みがある。
【0004】
ここで、ページ割込みは、即時に割込みジョブの印刷を始めるため、割込みジョブの開始までの待ち時間は少ない反面、実行中のジョブがスタックやステープルなどの後処理を有する場合には、割込みジョブは後処理を行なえなかったり、実行中のジョブと同じ排紙経路を使用できなかったり等の画像出力における様々な制約が発生してしまう。
【0005】
これに対し、部割込みは、実行中のジョブの部の区切りまで出力を行なうため、スタックやステープルなどの後処理を行なったり、実行中のジョブと同じ排紙経路を使用することができたりする反面、割込みジョブの開始までには、出力中の部の区切りまで出力し終えるのを待たなければならなかった。
【0006】
また、従来、ジョブの割込みを制御するものとしては、ジョブの割込みの指示を受けた場合、実行中のジョブの残りの実行時間を算出し、その実行時間に基づいてページ割込みさせるか否かを判断する画像出力装置(例えば、特許文献1参照。)や、実行中のジョブと割込みジョブの画像形成後の後処理条件が一致した場合に、部割込みを行なわせる画像出力装置(例えば、特許文献2参照。)が提案され、これらの割込み処理によってスムースな画像形成がなされていた。
【0007】
【特許文献1】特開2001−327039号公報
【特許文献2】特開2006−051722号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1ではページ割込みを行なうため、画像出力における様々な制約が発生してしまう。また、特許文献2では、出力にかかる時間を監視していないため、例え割込みの指示を受けてから部の区切りまでの出力に長時間かかる場合であっても、部の区切りまでは割込みを行なわないことになり、結局長時間待たされるおそれがあった。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、部の区切りまでの出力にかかる時間が所定時間以内の場合には、部割込みを行うことで、割込みジョブにおける画像出力の制約を減らし、部の区切りまでの出力にかかる時間が所定時間を超える場合には、ページ割込みを行うことで、割込みジョブの実行が開始されるまでの待ち時間を減らし、実行中のジョブの状態に応じた適切な割込みジョブの実行を可能とする画像形成装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像形成装置は、画像データと、出力枚数及び出力部数を含む該画像データを出力するときの条件とをジョブとして受け付けて、該受け付けたジョブについて予約リストを生成する予約管理手段と、該予約リストの順に画像出力する画像出力手段と、他のジョブの割込みの指示を受けて、画像形成装置に対して実行中のジョブを中断させて、前記他のジョブを割り込ませる割込手段とを備える画像形成装置であって、前記指示を受けたときの、出力中の前記部の区切りまでの残りの出力枚数を管理する出力枚数管理手段と、前記出力枚数管理手段から前記出力枚数の情報を受けて、前記出力中の前記部の区切りまでの出力の残り時間である部残時間を算出する部残時間算出手段とを備え、前記割込手段は、前記割込みの指示を受けたとき、前記部残時間が所定時間を超えている場合に、出力中のページを出力した後に前記他のジョブを割込ませ、前記部残時間が前記所定時間以下である場合に、前記出力中の前記部の区切りまで出力した後に前記他のジョブを割込ませることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記割込手段は、前記指示を受けたとき、前記実行中のジョブの前記出力部数が1部のジョブであるとき、または、前記実行中のジョブの前記出力部数が複数部数のジョブであって、前記出力中の前記部がジョブの最後の前記部であるときは、前記部残時間が前記所定時間以下である場合、前記予約リストにおける前記実行中のジョブが終了した後であって、次のジョブの実行前に前記他のジョブを割り込ませることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において前記実行中のジョブの残りの前記部数と前記出力中の前記部の区切りまでの残りの出力枚数から、前記実行中のジョブが終了するまでの残り時間であるジョブ残時間を算出するジョブ残時間算出手段と、前記ジョブ残時間を表示するジョブ残時間表示手段とをさらに設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によると、部残時間が所定時間以下の場合には、部割込みを行なうため、割込みジョブの画像出力における制約を減らすことができ、部残時間が所定時間を超えている場合には、出力中のページを出力し終えてすぐに割込みジョブが開始されるため、割込みジョブの開始を待つ時間を減らすことが可能となる。これにより、実行中のジョブの状態に応じた適切な割込みジョブの実行が可能となる。
【0014】
請求項2に記載の発明によると、出力中の部の区切までの出力が終了するとともに、実行中のジョブが終了するような場合に、次のジョブが開始される前に割込みジョブが開始されるため、部割込みとはならない場合にも割込み処理を確実に行なう適切な割込み制御が可能となる。これにより、割込みジョブの開始の待ち時間を確実に減らすことが可能になる。
【0015】
請求項3に記載の発明によると、ジョブが終了するまでの時間が表示されるため、操作者はジョブ終了までの時間を把握することができる。これにより、操作者が実行中のジョブが終了してから割込みジョブを割込ませることで、割込みジョブの画像形成における制約をより減らすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
〔第1の実施形態〕
以下、この発明の第1の実施形態に係る画像形成装置について説明する。図1は本実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。
【0017】
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置は、ジョブ入力手段1、割込指示手段2、画像出力制御手段3、画像出力手段4、部残時間算出手段5、記憶手段6、及び許可残時間入力手段7で構成されている。さらに、画像出力制御手段3は、出力枚数管理手段31、予約管理手段32、割込手段33を有する。ここで、画像出力制御手段3と部残時間算出手段5はCPUで構成されている。
【0018】
まず、本実施形態の画像形成装置の全体の動作を図1、図2(A)〜(C)、及び図3を参照して説明する。ここで、図2はジョブの管理を説明するための図であり、図2(A)はスキャンが開始された時の予約管理手段32のジョブの管理状態、図2(B)はプリントが開始された時の予約管理手段32のジョブの管理状態、図2(C)は予約ジョブが追加された時の予約管理手段32の予約リストの状態を表している。図3は画像形成装置における操作部の概略図である。
【0019】
画像処理装置に備わっているスキャナ部や操作部(図3参照)等を含むジョブ入力手段1により、画像データ、識別情報(ジョブID)、並びに用紙サイズ、用紙種類、部数、及び後処理方法等の画像出力条件が1つのジョブとして入力される。ここで、図3に示すように、画像形成装置に備わっている操作部には、数字入力ボタン8、スタートボタン9、割込みボタン10、を有する。そして、数字入力ボタン8により、画像出力条件の1つである出力部数等が入力される。さらに、画像出力条件の設定後、スタートボタン9を押すことでジョブの入力が完了する。
【0020】
ここで、ジョブの入力としては、ネットワークを介して接続されているクライアント端末等の外部装置からの入力を受け付けるようしにしてもよい。
【0021】
次に、画像出力制御手段3が、入力されたジョブを受け付ける。ここで、ジョブの画像データはジョブIDで読出し可能に記憶手段6に記憶される。そして、予約管理手段32が、該当するジョブIDに対応付けて予約リスト(ジョブキュー)により予約管理する。
【0022】
ここで、予約管理手段32ジョブの管理、及び予約リストについて図2(A)〜(C)を参照して説明する。
【0023】
まず、予約管理手段32のジョブの管理について説明する。図2(A)に示すように、ジョブがない状態で、あるジョブAのスキャンが開始された場合には、予約リストに1つの実行単位のスキャンジョブ(ジョブキュー1=Aスキャン)が追加され、そのジョブに基づいてスキャンが行なわれる。次に、図2(B)に示すように、スキャンが終了し、スキャンしたもののプリントを開始すると、予約リストの中のジョブキュー1のスキャンジョブがプリントジョブへ遷移し(ジョブキュー1=Aプリント)、そのプリントジョブに基づいてプリントが行なわれる。ここで、単なる「ジョブ」は、画像データに基づく出力単位を表すが、「スキャンジョブ」、「プリントジョブ」というように「○○ジョブ」といったときは、ジョブの中の「○○」の機能の実行単位を表す。
【0024】
次に、予約リストについて説明する。ジョブAのプリントを実行中に、他の事項単位のジョブ(ジョブB)を予約するために、そのジョブBの画像データのスキャンを開始したとする。図2(C)では予約リストの中には1つのジョブキュー1(=Aプリント)しかないので、通常の予約ジョブの場合には、図2(C)に示すように、現在実行しているプリントジョブ(ジョブキュー1=Aプリント)の後に予約の1つの出力単位のジョブとしてスキャンジョブ(ジョブキュー2=Bスキャン)が追加され予約リストが作成される。さらに、1つの出力単位であるジョブが2つ以上追加される場合も同様に、予約リストの最後のジョブの後に予約ジョブを順次追加して(ジョブキュー3,4,5,・・・)予約リストを作成していく。
【0025】
予約管理手段32が管理している予約(優先)順位1位のジョブについて、画像出力制御手段3が、記憶手段6に記憶されている画像データ及び画像出力条件を基に、画像出力手段4に画像を出力させる。
【0026】
〔割込み制御〕
次に、図1、図2(D)、図4、図5、図6、及び図7を参照して、所望のジョブを優先的に割込ませる割込み制御について説明する。ここで、図2(D)はジョブAのプリントジョブ(ジョブキュー1=Aプリント)の出力中に割込みジョブXを実行する場合の予約リストの状態である。図4は許可残時間入力手段7の概略図である。図5は画像出力のスピードを表す単位であるPPM(Page Per Minute)を求める対応表であり、反転排紙の場合の一例である。図6派部残時間の算出のフローチャートである。図7は割込み制御のフローチャートである。
【0027】
割込みを行なうには、ジョブAを実行中の画像形成装置に対し、ジョブ入力手段1によりジョブXを入力するとともに、割込指示手段2によって、入力するジョブXが実行中のジョブを中断させて優先的に画像形成させたい割込みジョブであることを指示する。ここで、割込指示手段2は図3に示す割込みボタン10などである。この割込みボタン10を押した後にスタートボタン9を押すことで、画像出力制御手段3は入力されたジョブを割込みジョブとして受け付ける。つまり、スタートボタン9を押した時点で、予約管理手段32は、ジョブ入力手段1からのジョブXを割込みジョブとして、それまでのジョブキュー1=Aプリントをジョブキュー1=Xとし、Aプリントをジョブキュー2に下げて管理する。
【0028】
さらに、本実施形態に係る画像形成装置は、図4に示すような、ユーザ又は操作者が許可残時間を入力するための許可残時間入力手段7を備えている。これは、ジョブ入力手段1より、割込みジョブを入力するときに合わせて、許可残時間を入力するために用いられる。ここで、許可残時間とは、ユーザ又は操作者が、自らが割込ませようとする割込みジョブが開始するまでの待ち時間として許可できる限度の所定時間である。図4において1分、2分、・・・、8分と表示している許可残時間設定ボタン11は、その表示している分単位で許可残時間として指定するためのボタンであり、常時部割込みボタン12は、出力中の部の区切りまで出力するのにかかる時間である部残時間に関係なく、常に部割込みする設定を行なうためのボタンである。そして、許可残時間入力手段7により設定された許可残時間は記憶手段6に記憶される。
【0029】
ここで、本実施形態ではジョブの入力毎に、ユーザ又は操作者が許可残時間を入力する構成であるが、所定の許可残時間を事前に記憶手段6に記憶させておく構成でも良い。
【0030】
また、出力枚数管理手段31は、ジョブ入力手段1から受け取った総画像面数(原稿数)に基づき、ジョブの1部あたりの転写紙の総枚数である部出力枚数を算出できる。この部出力枚数は、例えば、1面に1画像を印刷する片面印刷の場合には1部あたりの総画像面数と同じであり、1面に1画像を印刷する両面印刷で、総画像面数が偶数の場合は総画像面数の半分、画像面数が奇数のときは総画像面数に1を加えたものの半分といったように算出される。
【0031】
そして、画像出力を行なっている場合、出力枚数管理手段31は、画像出力手段4からページ排紙完了の情報を受ける。この情報を受けて、出力枚数管理手段31は、1枚の転写紙の排紙であるページ排紙の完了毎に、ジョブに設定された1部あたりの出力枚数から1ずつ引いていく(デクリメント)ことで、出力中の部における残りの出力枚数である部残枚数を算出する。ここで、ページ排紙は、片面印刷の場合には片面の画像出力を行なった後、転写紙を排紙することで完了し、両面印刷の場合には表裏面の画像出力を行なった後、転写紙を排紙することで完了する。
【0032】
そして、部残時間算出手段5は、出力枚数管理手段31から残出力枚数を受けて、部残枚数を、1分間に何枚のページを出力できるかという値であるPPM(Pages Per Minute)で割ることで、出力中の部の区切りまで出力するのにかかる時間である部残時間を算出する。この式は、部残時間=残出力枚数/PPM と表される。ここで、PPMとは、紙のサイズ、搬送モード(片面ストレート/片面反転排紙/両面)、後処理条件、及び紙の種類(厚さ等)等の条件に基づき、1分間に所定条件で紙を何枚出力できるかの基準である。これは、具体的には、図5に示すように、紙種によって、490,425,290〔mm/sec〕の線速が得られる。そして、図5の表から、例えば、各線速におけるPPMはA4の紙で105.4,90.4,61.2、B4の紙で63.4,54.5,36.5と求められる。
【0033】
ここで、図6のフローチャートを参照して部残時間の算出の流れを説明する。実行するジョブの総画像面数がN、片面印刷、及び出力部数がnの場合を考える。さらに、実行中に出力枚数管理手段31が算出する部残枚数をPとする。
【0034】
ステップS001:出力枚数管理手段31は、総画像面数がNであり、かつ片面印刷であることから部出力枚数をNと算出し、部残枚数を部出力枚数(P=N)とする。
【0035】
ステップS002:ステップS001で算出した部出力枚数Nを基に、部残時間算出手段5は部残時間を算出する。
【0036】
ステップS003及びステップS004:画像出力制御手段3は、ページ排紙が完了するまで画像出力手段4に画像の出力を行なわせる。
【0037】
ステップS005:部残枚数管理手段31は、部残枚数をデクリメント(P=P−1)する。
【0038】
ステップS006:出力数管理手段31は、部残枚数P=0の場合には、部完了と判断しステップS007へ、部残枚数P≠0の場合には、ステップS002からステップS005を繰り返す。
【0039】
ステップS006:画像出力制御手段3は出力部数のカウンタを有しており、カウンタがnになった場合には、ジョブが完了したと判断しジョブを終了する。カウンタがnに達していない場合には、ジョブが完了していないと判断する。ジョブが完了していない場合には、ステップS001からステップS007を繰り返す。
【0040】
次に、ページ割込み又は部割込みの選択の制御について図2(D)を参照して説明する。まず、他のジョブAのプリントジョブを実行中に、ジョブ入力手段1及び割込指示手段2によって割込みジョブXが入力された場合、画像出力制御手段3は、入力された割込みジョブXの画像データ、画像出力条件、及び許可残時間(デフォルト値があれば不要)を、記憶手段6に記憶させる。スタートボタン9が押された後に、割込手段33は、記憶手段6に記憶されている許可残時間と、出力中の部における部残時間算出手段5で算出された部残時間とを比較して、部残時間が許可残時間を超えていれば、出力中のページの出力完了の後、画像出力手段4の実行中のジョブAを停止させる。図2(D)の矢印の左側に示すように、このときに予約リストの先頭は、割込まれたジョブキュー1=Aプリントである。そして、予約管理手段32は、中断したジョブキュー1=Aプリントに割込みが発生したことを示すフラグを立て、そのときのページ数を記憶する。さらに、割込手段33は、中断したプリントジョブのリスタート禁止、割込みジョブの制約などを制御する。さらに、ほぼ同時に、図2(D)の矢印の右側に示すように、割込手段33は、予約管理手段32に予約リストの先頭(ジョブキュー1)に割込みジョブXを登録させ、割込まれたジョブ(Aプリント)を予約リストの2番目(ジョブキュー2)に登録させる。そして、画像出力制御手段3は、画像出力手段4に予約リストの順にジョブを実行させ画像出力を行なう。つまり、割込まれたジョブAの割込まれた時点でのページ出力を完了後に割込みジョブXを実行する。この割込み処理をページ割込みという。
【0041】
また、割込手段33は、部残時間が許可残時間以内ならば、出力中の部の区切りまでの出力完了の後、部残時間が許可残時間を超えた場合と同様に割込みジョブXの割込みを行ない、画像出力手段4に割込みジョブXの画像出力を行なわせる。ここで、出力中の部の区切りの判断方法は、出力管理手段31が、画像出力手段4からページ排紙完了の情報を受けて、部残枚数をデクリメントしていくことで、部残枚数=0となり、割込手段33は、部残枚数=0の情報を受け取った場合に部の区切りと判断する。この割込み処理を部割り込みという。部割込みであっても、予約管理手段32は、上記ページ割込みの場合と同じ動作を行なう。また、部割込みでは、割込みが発生したことを示すフラグを立てたときの部数を記憶する。
【0042】
さらに、割込みジョブの実行が終了の後、ページ割込み、部割込みのいずれの場合にも、画像出力制御手段3は、予約管理手段32が記憶したジョブに割込みが発生したことを示すフラグを確認し、そのフラグが示す割込みが発生した場所から(ページ割込みがあった場合はそのページの次のページから、部割込みがあった場合はその部の次の部から)割込まれたジョブの実行を再開し、画像出力手段4に出力させる。
【0043】
次に、図7を参照して割込み制御の流れを説明する。本実施形態では、図7における、ステップS312及びステップS315は省略され、ステップS320及びステップS323では、中断フラグ=3に基づく判断は行なわれない。
【0044】
ステップS301:割込手段33が、割込み種別フラグ(以下、「FLG」という。)=0、中断フラグ=0とする。ここで、割込み種別フラグとはどのような種類の割込みが設定されているかを表すフラグであり、FLG=0は割込みがない場合を表す。また、中断フラグは実行中のジョブのどの場所で中断が発生したかを表すフラグであり、中断フラグ=0は中断が発生していない状態を表す。
【0045】
ステップS302:割込手段33は、割込みジョブが入力されたかどうかを判断する。割込みジョブが入力されている場合には、ステップS303に進み、割込みジョブが入力されていない場合には、ステップS306に進む。
【0046】
ステップS303:画像出力制御手段3は、割込みジョブに常時部割込みの設定がなされているかを判断する。常時部割込でない場合にはステップS304に、常時部割込みの場合にはステップS305に進む。
【0047】
ステップS304:割込手段33は、FLGを1にする。ここで、FLG=1は常時部割込み以外の割込みを表す。
【0048】
ステップS305:割込手段33は、FLGを2にする。ここで、FLG=2は常時部割込みを表す。
【0049】
ステップS306:画像出力制御手段3は、予約リストの先頭にあるジョブの画像出力及び排紙を画像出力手段4に行なわせる。説明の都合上、ステップS306は、割込みステップS302などの後に配置したが、予約リストの先頭になるジョブは、割込み前から実行されている。
【0050】
ステップS307:画像出力制御手段3は、割込みジョブの有無を判断する。割込みがない場合は(FLG=0)、ステップS313に進み、割込みがある場合は(FLG≠0)、ステップS308に進む。
【0051】
ステップS308:画像出力制御手段3は、割込みによる、前のジョブの中断の有無を判断する。既に割込みがあって、中断が発生している場合は(中断フラグ≠0)、ステップS313に進み、中断が発生していない場合は(中断フラグ=0)、ステップS309に進む。
【0052】
ステップS309:割込手段33は、割込みの種類を判断する。割込みジョブが常時部割込みでない場合は(FLG=1)、ステップS310に、常時割込みジョブの場合は(FLG=2)、ステップS311に進む。
【0053】
ステップS310:割込手段33は、部残時間算出手段5がカウントしている実行中のジョブの部残時間を許可残時間と比較する。部残時間が許可残時間以下であれば、実行中のジョブに対して部割込みを行うため、ステップS311に進み、部残時間が許可残時間を超えていれば、ページ割込みを行うため、ステップS315に進む。
【0054】
ステップS311:常時部割込みもしくは、部残時間が許可残時間を超えているので部割込みの場合であり、割込手段33は、ページ排紙の状態を確認する。部の区切りまで排紙が完了していれば、ステップS314に進む。部の区切りまで排紙が完了していなければ、ステップS306からステップS309を繰り返す。
【0055】
ステップS313:割込手段33は、ページ割込を行なうために、どこのページで中断したかのフラグを立てる(中断フラグ=1)。
【0056】
ステップS314:割込手段33は、部割込みを行なうために、どの部で中断したかのフラグを立てる(中断フラグ=2)。
【0057】
ステップS316:割込手段33は、ページ割込み、又は部割込みをするために、実行中のジョブを中断する。
【0058】
ステップS317:割込手段33は、予約リストの先頭に割込みジョブを挿入し、割込みを行なう。
【0059】
ステップS318:割込みジョブが入力されていないか(FLG=0)もしくは、中断が発生し割込みジョブの割込みが行われ、予約リストの先頭に割込みジョブがある場合(中断フラグ≠0)であり、画像出力制御手段3は、予約リストの先頭にあるジョブの出力条件にしたがって出力が完了しているかどうかを判断し、完了している場合にはステップS320に進み、完了していない場合にはステップS319からステップS307又はステップS308を繰り返す。
【0060】
ステップS319:画像出力制御手段3は、実行中のジョブが割り込みジョブかどうかを判断する。割込みジョブを実行している場合には(中断フラグ≠0)、割込みを受け付けないため、ステップS306に進む。割込みを実行していない場合には(中断フラグ=0)、割込みを受け付けるため、ステップS302に進む。
【0061】
ステップS320:画像出力制御手段3は、中断の状態をあらわす中断フラグを確認し、中断が起こった場所を判断する。
【0062】
ステップS321:画像出力制御手段3は、ページ割込みが行なわれた場合は(中断フラグ=1)、割込まれたジョブにおける出力が完了したページの次のページを確認し、そこからジョブを開始する。
【0063】
ステップS322:画像出力制御手段3は、部割込みが行なわれた場合は(中断フラグ=2)、割込まれたジョブにおける出力が完了した部の次の部を確認し、そこからジョブを開始する。
【0064】
ステップS323:画像出力制御手段3は、割込みが発生していない場合は(中断フラグ=0)、次のジョブがあるかを判断し、次のジョブがある場合には、ステップ301に進み、次のジョブがない場合には、予約リストに従ったジョブの実行を終了する。
【0065】
画像出力制御手段3や割込手段33はCPUで構成されている。そして、以上のフローは、画像形成装置が有するメモリなどの記憶手段6にプログラムとして記憶されていて、画像出力制御手段3や割込手段33のCPUによりそのプログラムが実行されることで動作する。
【0066】
このように、ユーザ又は操作者が設定した所定時間である許可残時間に基づいて、ページ割込み又は部割込みを選択することで、実行中のジョブの状態に応じた適切な割込みジョブの実行が可能となる。
【0067】
以上のような本実施形態における効果に関しては、本実施形態では実行中のジョブに対してジョブの割込みを行なう場合、出力中のページを出力した直後又は部の区切りで割込みジョブを割込ませるため、実行中のジョブの出力部数が複数部数であることがより効果的である。
【0068】
〔第2の実施形態〕
本発明に係る第2の実施形態について説明する。本実施形態は第1の実施形態における画像形成装置に、実行中のジョブの出力部数が1部、又は実行中のジョブが複数であって、出力中の部が最後の部である場合に、実行中のジョブの終了後、かつ次のジョブの実行前に、割込みジョブを割込ませ実行する機能を追加したものである。
【0069】
画像出力制御手段3は、ジョブ入力手段1からジョブの出力部数を受け取っている。これは、図3に示す数字入力ボタン8により入力されたものである。そして、画像出力制御手段3は、受けた出力部数を1部の出力が終わる毎にデクリメントするなどして、出力中の部がジョブの最後の部であるかの情報を取得する。
【0070】
本実施形態に係る画像形成装置では、部残時間が許可残時間以下であって、実行中のジョブの出力部数が1部である場合又は実行中のジョブの出力部数が複数部であって出力中の部がジョブの最後の部である場合には、割込手段33が、実行中のジョブの終了後、かつ次のジョブの実行前に、割込みジョブの割込みを行い、画像出力手段4に割込みジョブの画像出力を行なわせる。
【0071】
次に、図7を参照して、本実施形態に係る割込み制御の全体の流れを説明する。
【0072】
ステップS301:割込手段33が、FLG=0、中断フラグ=0とする。
【0073】
ステップS302:割込手段33は、割込みジョブが入力されたかどうかを判断する。割込みジョブが入力されている場合には、ステップS303に進み、割込みジョブが入力されていない場合には、ステップS306に進む。
【0074】
ステップS303:画像出力制御手段3は、割込みジョブに常時部割込みの設定がなされているかを判断する。常時部割込でない場合にはステップS304に、常時部割込みの場合にはステップS305に進む。
【0075】
ステップS304:割込手段33は、FLGを1にする。
【0076】
ステップS305:割込手段33は、FLGを2にする。
【0077】
ステップS306:画像出力制御手段3は、予約リストの先頭にあるジョブの画像出力及び排紙を画像出力手段4に行なわせる。
【0078】
ステップS307:画像出力制御手段3は、割込みジョブの有無を判断する。割込みがない場合は(FLG=0)、ステップS313に進み、割込みがある場合は(FLG≠0)、ステップS308に進む。
【0079】
ステップS308:画像出力制御手段3は、割込みによる、前のジョブの中断の有無を判断する。既に割込みがあって、中断が発生している場合は(中断フラグ≠0)、ステップS313に進み、中断が発生していない場合は(中断フラグ=0)、ステップS309に進む。
【0080】
ステップS309:割込手段33は、割込みの種類を判断する。割込みジョブが常時部割込みでない場合は(FLG=1)、ステップS310に、常時割込みジョブの場合は(FLG=2)、ステップS311に進む。
【0081】
ステップS310:割込手段33は、部残時間算出手段5がカウントしている実行中のジョブの部残時間を許可残時間と比較する。部残時間が許可残時間以下であれば、実行中のジョブに対して部割込みを行うため、ステップS311に進み、部残時間が許可残時間を超えていれば、ページ割込みを行うため、ステップS315に進む。
【0082】
ステップS311:常時部割込みもしくは、部残時間が許可残時間を超えているので部割込みの場合であり、割込手段33は、ページ排紙の状態を確認する。部の区切りまで排紙が完了していれば、ステップS312に進む。部の区切りまで排紙が完了していなければ、ステップS306からステップS309を繰り返す。
【0083】
ステップS312: 割込手段33は、部の区切りまで排紙が完了した状態で、その状態でジョブが終了するのか、部と部の切れ目なのかを判断するため、実行したジョブの出力部数が1部のジョブなのか、又は実行したジョブの出力部数は複数部であって、出力した部が最後の部であるかを確認し、条件に当てはまればステップS315に、条件に当てはまらなければステップS314に進む。
【0084】
ステップS313:割込手段33は、ページ割込を行なうために、どこのページで中断したかのフラグを立てる(中断フラグ=1)。
【0085】
ステップS314:割込手段33は、部割込みを行なうために、どの部で中断したかのフラグを立てる(中断フラグ=2)。
【0086】
ステップS315:割込手段33は、ジョブが終了しているので次のジョブの前に割込むため、どのジョブの前割込んだかのフラグを立てる(中断フラグ=3)
【0087】
ステップS316:割込手段33は、ページ割込み、又は部割込みをするために、実行中のジョブを中断する。
【0088】
ステップS317:割込手段33は、予約リストの先頭に割込みジョブを挿入し、割込みを行なう。
【0089】
ステップS318:割込みジョブが入力されていないか(FLG=0)もしくは、中断が発生し割込みジョブの割込みが行われ、予約リストの先頭に割込みジョブがある場合(中断フラグ≠0)であり、画像出力制御手段3は、予約リストの先頭にあるジョブの出力条件にしたがって出力が完了しているかどうかを判断し、完了している場合にはステップS320に進み、完了していない場合にはステップS319からステップS307又はステップS308を繰り返す。
【0090】
ステップS319:画像出力制御手段3は、実行中のジョブが割り込みジョブかどうかを判断する。割込みジョブを実行している場合には(中断フラグ≠0)、割込みを受け付けないため、ステップS306に進む。割込みを実行していない場合には(中断フラグ=0)、割込みを受け付けるため、ステップS302に進む。
【0091】
ステップS320:画像出力制御手段3は、中断の状態をあらわす中断フラグを確認し、中断が起こった場所を判断する。
【0092】
ステップS321:画像出力制御手段3は、ページ割込みが行なわれた場合は(中断フラグ=1)、割込まれたジョブにおける出力が完了したページの次のページを確認し、そこからジョブを開始する。
【0093】
ステップS322:画像出力制御手段3は、部割込みが行なわれた場合は(中断フラグ=2)、割込まれたジョブにおける出力が完了した部の次の部を確認し、そこからジョブを開始する。
【0094】
ステップS323:画像出力制御手段3は、割込みが発生していない場合(中断フラグ=0)、又は、ジョブが終了し、次のジョブの前に割込みジョブが割込んだ場合(中断フラグ=3)は、次のジョブがあるかを判断し、次のジョブがある場合には、ステップ301に進み、次のジョブがない場合には、予約リストに従ったジョブの実行を終了する。
【0095】
このように、出力中の部を出力し終えるとジョブが完了するような場合に、出力中の部の出力終了の後、ジョブを終了させ、次のジョブの実行前に割込みジョブを割込ませ、実行することで、出力中の部の出力終了が部と部の切れ目にならないような場合にも、適切な割込み制御が可能となる。
【0096】
〔第3の実施形態〕
本発明に係る第3の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形態における画像形成装置に、実行中のジョブが終了するまでの時間を算出するジョブ残時間算出手段と、そのジョブ残時間を表示するジョブ残時間表示手段とを備えたものである。
【0097】
画像出力制御手段3は、ジョブ入力手段1からジョブの出力部数を受け取っている。これは、図3に示す数字入力ボタン8などにより入力される。そして、画像出力制御手段3は、受けた出力部数を1部の出力が終わる毎にデクリメントするなどして、残りの部数が何部あるかを表す残部数を取得する。
【0098】
ジョブ残時間算出手段は、残部数と出力枚数管理手段31が有する出力中の部の区切りまでの残りの出力枚数である部残枚数を画像出力制御手段3から受けて、ジョブ残時間=((部出力枚数×残部数)+部残枚数)/PPM))+((残部数―1)×部間時間)に代入することでジョブ残時間を算出する。ここで、部間時間とは、1つの部を出力し終わった後に、次の部の出力を開始するまでにかかる時間であり、給紙トレイから次の部のための転写紙を給紙する時間などが含まれる。
【0099】
ジョブ残時間表示手段は、ジョブ残時間算出手段が算出したジョブ残時間を受けて、ジョブ残時間を表示部に表示する。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明に係る画像形成装置のブロック図
【図2】ジョブ管理の説明図。(A)スキャンジョブが開始された時の予約管理手段のジョブ管理の状態、(B)プリントジョブが開始された時の予約管理手段のジョブ管理の状態、(C)プリントジョブの実行中にスキャンジョブが追加された時の予約リストの状態、(D)プリントジョブの実行中に割込みジョブが実行された時の予約リストの状態
【図3】画像形成装置における操作部の概略図
【図4】許可残時間入力手段の概略図
【図5】PPMを求めるための対応表
【図6】部残時間の算出のフローチャート
【図7】本発明に係る割込み制御のフローチャート
【符号の説明】
【0101】
1 ジョブ入力手段
2 割込指示手段
3 画像出力制御手段
31 出力枚数管理手段
32 予約管理手段
33 割込手段
4 画像出力手段
5 部残時間算出手段
6 記憶手段
7 許可残時間入力手段
8 数字入力ボタン
9 スタートボタン
10 割込みボタン
11 許可残時間設定ボタン
12 常時部割込みボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データと、出力枚数及び出力部数を含む該画像データを出力するときの条件とをジョブとして受け付けて、該受け付けたジョブについて予約リストを生成する予約管理手段と、
該予約リストの順に画像出力する画像出力手段と、
他のジョブの割込みの指示を受けて、画像出力装置に対して実行中のジョブを中断させて、前記他のジョブを割り込ませる割込手段と
を備える画像形成装置であって、
前記指示を受けたときの、出力中の前記部の区切りまでの残りの出力枚数を管理する出力枚数管理手段と、
前記出力枚数管理手段から前記出力枚数の情報を受けて、前記出力中の前記部の区切りまでの出力の残り時間である部残時間を算出する部残時間算出手段と
を備え、
前記割込手段は、前記割込みの指示を受けたとき、前記部残時間が所定時間を超えている場合に、出力中のページを出力した後に前記他のジョブを割込ませ、前記部残時間が前記所定時間以下である場合に、前記出力中の前記部の区切りまで出力した後に前記他のジョブを割込ませる
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記割込手段は、前記指示を受けたとき、前記実行中のジョブの前記出力部数が1部のジョブであるとき、または、前記実行中のジョブの前記出力部数が複数部数のジョブであって、前記出力中の前記部がジョブの最後の前記部であるときは、前記部残時間が前記所定時間以下である場合、前記予約リストにおける前記実行中のジョブが終了した後であって、次のジョブの実行前に前記他のジョブを割り込ませる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記実行中のジョブの残りの前記部数と前記出力中の前記部の区切りまでの残りの出力枚数から、前記実行中のジョブが終了するまでの残り時間であるジョブ残時間を算出するジョブ残時間算出手段と、
前記ジョブ残時間を表示するジョブ残時間表示手段と
をさらに設けたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−5054(P2008−5054A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−170521(P2006−170521)
【出願日】平成18年6月20日(2006.6.20)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】