説明

画像形成装置

【課題】開閉部材が閉じられる際に係合して回転を伝達する部材における係合のバラツキを低減すること。
【解決手段】回転中心(9)を中心として回転可能に支持された開閉部材(6)と、第1の伝達部材本体(72)に設けられた係合部(72b)を有し回転が伝達される第1の回転伝達部材(71)と、第2の伝達部材本体(42)に設けられた被係合部(44)を有し、開閉部材(6)が閉塞位置に移動した場合に前記回転伝達部材との間で回転の伝達が可能な第2の回転伝達部材(41)と、 回転中心(9)に対する放射方向に対して、被係合部(44)側の端部の形状が放射方向に沿った形状に形成された係合部(72b)と、係合部(72b)側の端部の形状が放射方向に沿った形状に形成された被係合部(44)と、を備えた画像形成装置(U)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機やプリンタ等の画像形成装置において、内部の部品の交換や修理、現像剤の補給等のために、内部を開閉するための開閉部材を設けた構成が知られている。このような開閉部材に関して、以下の特許文献1に記載の技術が従来公知である。
【0003】
特許文献1としての特開2009−122391号公報には、画像形成装置(1)の前面に、カバー(91)がヒンジ(92)を中心に開閉可能に支持されており、カバー(91)の開閉に連動するレバー(225)により、感光体ドラム(12)に対してLPH:LEDプリントヘッド(14)や現像器(15)を接離させると共に、感光体ドラム(12)に対して中間転写ベルト(20)を接離させるための転写ベルトリトラクトハンドル(71)が、中間転写ベルト(20)が感光体(12)に接触した状態では、転写ベルトリトラクトハンドル(71)がカバー(91)を閉じた状態で押さえる構成が記載されています。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−122391号公報(要約書、「0029」〜「0037」、図4〜図11)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、開閉部材が閉じられる際に係合して回転を伝達する部材における係合のバラツキを低減することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置では、
画像形成装置の本体内部が開放される開放位置と、前記画像形成装置の本体内部が閉塞される閉塞位置と、の間で、回転中心を中心として画像形成装置本体に回転可能に支持された開閉部材と、
前記画像形成装置本体に支持された第1の回転軸と、前記第1の回転軸の端部に支持された第1の伝達部材本体と、前記第1の伝達部材本体に設けられ且つ前記第1の回転軸の軸方向に延びる係合部とを有し、前記画像形成装置本体に支持され且つ回転が伝達される第1の回転伝達部材と、
前記開閉部材に支持され、且つ、前記開閉部材が前記閉塞位置に移動した場合に前記第1の回転伝達部材との間で回転の伝達が可能な第2の回転伝達部材であって、前記開閉部材が前記閉塞位置に移動した場合に前記第1の回転軸と同軸上に配置される第2の回転軸と、前記第2の回転軸の前記画像形成装置本体側に支持された第2の伝達部材本体と、前記第2の伝達部材本体に設けられ且つ前記開閉部材が前記閉塞位置に移動した場合に前記係合部に係合し且つ前記開閉部材が前記開放位置に移動する場合に前記係合部と離間する被係合部と、を有する前記第2の回転伝達部材と、
前記開閉部材の回転中心に対する放射方向に対して、前記被係合部側の端部の形状が前記放射方向に沿った形状に形成された前記係合部と、
前記開閉部材の回転中心に対する放射方向に対して、前記係合部側の端部の形状が前記放射方向に沿った形状に形成された前記被係合部と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記放射方向に対して前記回転中心側に配置され且つ前記第2の回転軸の軸方向に突出する第1の被係合部と、前記第1の被係合部よりも前記放射方向に沿って外側に配置され且つ前記第1の被係合部よりも軸方向に突出する長さが短い第2の被係合部と、を有する前記被係合部と、
前記各被係合部が嵌る溝により構成された前記係合部と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、
前記第2の回転軸に対して、軸方向に沿って移動可能に支持された前記第2の伝達部材本体と、
前記第2の伝達部材本体を、前記第1の伝達部材本体側に向けて付勢する付勢部材と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記画像形成装置本体に支持された閉塞保持部と、
前記開閉部材に第1の操作位置と第2の操作位置との間で移動可能に支持された操作部と、
前記操作部に支持され、且つ、前記開閉部材が前記閉塞位置に移動し且つ前記操作部が前記第1の操作位置に移動した場合に前記閉塞保持部に係合して前記開閉部材を前記閉塞位置に保持すると共に、前記開閉部材が前記閉塞位置に移動し且つ前記操作部が前記第2の操作位置に移動した場合に前記閉塞保持部との係合が解除されて前記開閉部材が前記閉塞位置から前記開放位置に向けて移動可能にする被保持部と、
前記被保持部に設けられ、且つ、前記開閉部材が前記閉塞位置から前記開放位置側にずれている場合に、前記操作部が前記第2の操作位置から前記第1の操作位置に移動する途中で前記閉塞保持部に係合して、前記開閉部材を前記閉塞位置に移動させる閉塞移動部と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、放射方向に沿った形状の係合部や被係合部を有しない場合に比べて、開閉部材が閉じられる際に係合して回転を伝達する部材における係合のバラツキを低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、被係合部が溝に嵌る場合のバラツキを低減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、第2の伝達部材が軸方向に沿って移動不能な場合に比べて、係合が不十分な場合に、第2の伝達部材を軸方向に退避させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、閉塞移動部を有しない場合に比べて、開閉部材が半開きの状態から閉塞位置に移動させることができると共に、半開きの状態で操作部の操作が開始されても回転を伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
【図2】図2は実施例1の画像形成装置の要部拡大説明図である。
【図3】図3は実施例1の開閉プレートの説明図であり、枠体に装着された状態の開閉プレートの前壁部材の説明図である。
【図4】図4は開閉プレートを前方の左斜め上方の位置から右斜め下方に見下ろした状態の説明図である。
【図5】図5は図4の状態から開閉プレートが連結解除位置に移動した状態の説明図である。
【図6】図6は枠体に装着された開閉プレートの感光体位置決め機構の要部拡大説明図であり、図3の状態から前壁部材を省略した状態の開閉プレートの説明図である。
【図7】図7は実施例1の開閉プレートの後壁部材の拡大説明図であり、図7Aは後壁部材の拡大説明図、図7Bは感光体の軸端部が後壁部材とねじりバネとによって支持された状態の拡大説明図である。
【図8】図8は実施例1のハンドルの説明図であり、図3のVIII−VIII線断面図である。
【図9】図9は実施例1のカップリングの噛み合いに関する説明図であり、図9Aは開閉プレートの前壁部材および後壁部材を省略したハンドルの斜視拡大説明図、図9Bは後側カップリングが図9Aに示す状態から90度回転した状態の説明図、図9Cは図9Bの矢印IXC方向から見た図である。
【図10】図10は実施例1の弾性バネの説明図であり、図6のX−X線断面図である。
【図11】図11は実施例1のベルト位置決め機構の要部拡大説明図であり、図11Aは中間転写ベルトを接触位置に移動させた状態の説明図であり、図11Bは中間転写ベルトを離隔位置に移動させた状態の説明図である。
【図12】図12は図6の状態からハンドルを反時計回り方向に回転させて位置決めプレートを下降位置から上昇位置に移動させた状態の説明図である。
【図13】図13は実施例1における開閉プレートの回転中心と係合部および被係合部とハンドルと前壁部材の位置関係の要部説明図であり、図13Aは係合部と被係合部とが係合を開始する直前の状態の説明図、図13Bは係合部と被係合部とが係合を開始した状態の説明図、図13Cは係合部と被係合部とが係合を完了した状態の説明図である。
【図14】図14は従来の開閉プレートの回転中心と係合部および被係合部とハンドルと前壁部材の位置関係の要部説明図であり、係合部と被係合部とが係合を開始した状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例である実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
【実施例1】
【0013】
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としての複写機Uは、自動原稿搬送装置U1と、これを支持し且つ上端に透明な原稿読取り面PGを有する画像形成装置本体U2とを備えている。
前記自動原稿搬送装置U1は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容される原稿給紙部TG1と、原稿給紙部TG1から給紙され前記原稿読取り面PG上の原稿読取位置を通過した原稿Giが排出される原稿排紙部TG2とを有している。
前記装置本体U2は、利用者が画像形成動作開始等の作動指令信号を入力操作する入力操作部の一例としてのユーザインタフェースUIと、露光光学系A等を有している。
【0014】
前記自動原稿搬送装置U1で原稿読取り面PG上を搬送される原稿または手動で原稿読取り面PG上に置かれた原稿からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、固体撮像素子CCDで赤:R、緑:G、青:Bの電気信号に変換される。
情報変換部IPSは、固体撮像素子CCDから入力される前記RGBの電気信号を黒:K、イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:Cの画像情報に変換して一時的に記憶し、前記画像情報を予め設定された時期に潜像形成用の画像情報として潜像形成回路DLに出力する。
なお、原稿画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒:Kのみの画像情報が潜像形成回路DLに入力される。
前記潜像形成回路DLは、図示しない各色Y,M,C,Kの各駆動回路を有し、入力された画像情報に応じた信号を予め設定された時期に、各色毎に配置された潜像形成装置LHy,LHm,LHc,LHkに出力する。
【0015】
図2は実施例1の画像形成装置の要部拡大説明図である。
前記複写機Uの重力方向中央部に配置された可視像形成装置Uy,Um,Uc,Ukはそれぞれ、Y,M,C,Kの各色の可視像を形成する装置である。
潜像形成装置LHy,LHm,LHc,LHkの各光源から出射したY,M,C,Kの潜像書込光は、それぞれ、第2の被位置決め部材の一例であって、像保持体の一例としての感光体PRy,PRm,PRc,PRkに入射する。なお、実施例1では、前記潜像形成装置LHy〜LHkは、書込素子であるLED:Light Emission Diodeが直線上に並べて配置された装置、いわゆる、LEDアレイにより構成されている。
前記Y色の可視像形成装置Uyは、回転する感光体PRy、帯電器CRy、潜像形成装置LHy、現像装置Gy、1次転写器T1y、像保持体清掃器の一例としての感光体クリーナCLyを有している。なお、実施例1では、前記感光体PRy、帯電器CRy、感光体クリーナCLyが、装置本体U2に対して一体的に着脱可能な像保持体ユニットとして構成されている。
前記可視像形成装置Um,Uc,Ukはいずれも前記Y色の可視像形成装置Uyと同様に構成されている。
【0016】
図1,図2において、前記各感光体PRy,PRm,PRc,PRkはそれぞれの帯電器CRy,CRm,CRc,CRkにより帯電された後、画像書込位置Q1y,Q1m,Q1c,Q1kにおいて、前記潜像書込光により、その表面に静電潜像が形成される。前記感光体PRy,PRm,PRc,PRk表面の静電潜像は、現像領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kにおいて、現像装置Gy,Gm,Gc,Gkの現像剤保持体の一例としての現像ロールR0y,R0m,R0c,R0kに保持された現像剤により可視像の一例としてのトナー像に現像される。
【0017】
現像されたトナー像は、第1の被位置決め部材の一例であって、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kに搬送される。前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写器T1y,T1m,T1c,T1kには、制御部の一例としてのコントローラCにより制御される電源回路Eから予め設定された時期にトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。
前記各感光体PRy〜PRk上のトナー像は、前記1次転写器T1y,T1m,T1c,T1kにより、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに1次転写される。1次転写後の感光体PRy,PRm,PRc,PRk表面の残留物や付着物は、感光体クリーナCLy,CLm,CLc,CLkにより清掃される。清掃された前記感光体PRy〜PRk表面は、帯電器CRy〜CRkにより再帯電される。
【0018】
前記感光体PRy〜PRkの上方には、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間転写体駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、張力付与部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としてのアイドラロールRfおよび2次転写対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、前記1次転写器T1y〜T1kとを有している。そして、前記中間転写ベルトBは、各ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより回転移動可能に支持されている。
【0019】
また、バックアップロールT2aに接する中間転写ベルトBの表面に対向して、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが配置されている。バックアップロールT2aと2次転写ロールT2bにより2次転写器T2が構成されている。また、2次転写ロールT2bおよび中間転写ベルトBの対向する領域により2次転写領域Q4が形成される。
前記1次転写領域Q3y〜Q3kで一次転写器T1y〜T1kにより中間転写ベルトB上に順次重ねて転写された単色または多色のトナー像は、前記2次転写領域Q4に搬送される。
前記一次転写器T1y〜T1k、中間転写ベルトBおよび2次転写器T2等により、感光体PRy〜PRkに形成された画像を媒体に転写する実施例1の転写装置T1+T2+Bが構成されている。
【0020】
前記可視像形成装置Uy〜Ukの下方には、案内部材の一例としての左右一対のガイドレールGRが3段設けられており、前記ガイドレールGRには、給紙部の一例としての給紙トレイTR1〜TR3が前後方向に出入可能に支持されている。給紙トレイTR1〜TR3に収容された媒体の一例としての記録シートSは、媒体取出し部材の一例としてのピックアップロールRpにより取り出され、媒体捌き部材の一例としてのさばきロールRsにより1枚ずつ分離される。そして、記録シートSは、媒体搬送路の一例であるシート搬送路SHに沿って媒体搬送部材の一例としての複数の搬送ロールRaにより搬送され、2次転写領域Q4のシート搬送方向上流側に配置された時期調節部材の一例としてのレジロールRrに送られる。前記シート搬送路SH、シート搬送ロールRa、レジロールRr等によりシート搬送装置SH+Ra+Rrが構成されている。
【0021】
レジロールRrは、前記中間転写ベルトBに形成されたトナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのに時期を合わせて、前記記録シートSを2次転写領域Q4に搬送する。記録シートSが前記2次転写領域Q4を通過する際、前記バックアップロールT2aは接地され、2次転写器T2bには前記コントローラCにより制御される電源回路Eからトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。このとき、前記中間転写ベルトB上のトナー像は、前記2次転写器T2により記録シートSに転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbにより清掃される。
【0022】
前記トナー像が2次転写された記録シートSは、定着装置Fの加熱用定着部材の一例としての加熱ロールFhおよび加圧用定着部材の一例としての加圧ロールFpの接触領域である定着領域Q5に搬送され、前記定着領域を通過する際に加熱定着される。加熱定着された記録シートSは、媒体排出部材の一例としての排出ローラRhから媒体排出部の一例としての排紙トレイTRhに排出される。
なお、前記加熱ロールFh表面には、記録シートSの前記加熱ロールからの離型性を良くするための離型剤が離型剤塗布装置Faにより塗布されている。
【0023】
前記ベルトモジュールBMの上方にはイエローY,マゼンタM,シアンC,黒Kの各現像剤を収容する現像剤収容容器の一例としての現像剤カートリッジKy,Km,Kc,Kkが配置されている。各現像剤カートリッジKy〜Kkに収容された現像剤は、前記現像装置Gy〜Gkの現像剤の消費に応じて前記各現像装置Gy〜Gkに補給される。なお、実施例1では、現像装置Gy〜Gkに収容される現像剤として、磁性のキャリアと、外添剤が付与されたトナーとを含む二成分現像剤により構成されており、現像剤カートリッジKy〜Kkからは、現像装置Gy〜Gk内の現像剤に比べてキャリアに対するトナーの割合が多い、いわゆる高濃度トナーが補給される。
【0024】
(実施例1の開閉プレート6の説明)
図3は実施例1の開閉プレートの説明図であり、枠体に装着された状態の開閉プレートの前壁部材の説明図である。
図4は開閉プレートを前方の左斜め上方の位置から右斜め下方に見下ろした状態の説明図である。
図5は図4の状態から開閉プレートが連結解除位置に移動してベルトモジュールが外された状態の説明図である。
図3、図5において、実施例1の前記装置本体U2の枠体1には、ベルトモジュールBM、感光体PRy〜PRk、帯電器CRy〜CRk等の前端部を開放する開口1aが形成されている。また、図3〜図5において、前記開口1aの左側上方には、閉塞保持部の一例としての上ロック2が支持されている。前記上ロック2は、前記枠体1に固定支持される開放規制部材本体の一例としての板状の上ロック本体2aを有する。また、前記上ロック本体2aの中央部には、前方に突出する半円筒状の凸部2bと、前記凸部2bよりも前方に配置されて前記凸部2bと同心円状且つ径の小さい部分リング状の第1の規制部2cとが形成されている。
【0025】
また、図5において、前記枠体1の右端部には、第2の開放規制部材の一例としての右ロック3が形成されている。前記右ロック3は、前記枠体1に固定支持されて前記枠体1の前方を囲む第2の規制部3aが形成されており、前記枠体1と前記第2の規制部3aとの間には、貫通孔3bが形成されている。さらに、前記開口1aの下方には、左右方向に延びる軸部材4,4が間隔を空けて支持されている。また、図3、図5において、前記枠体1の左右両端部には、前方に突出する第1の開閉用位置決め部の一例としての位置決めピン5,5が支持されている。実施例1では、左側の位置決めピン5は、前記開口1aの左端部上方に配置されており、右側の位置決めピン5は、前記開口1aの上側右端部の右方に配置されている。
【0026】
図6は枠体に装着された開閉プレートの感光体位置決め機構の要部拡大説明図であり、図3の状態から前壁部材を省略した状態の開閉プレートの説明図である。
図7は実施例1の開閉プレートの後壁部材の説明図であり、図7Aは後壁部材の拡大説明図、図7Bは感光体の軸端部が後壁部材とねじりバネとによって支持された状態の拡大説明図である。
また、図3〜図6において、実施例1の前記枠体1の前方には、実施例1の開閉部材の一例としての開閉プレート6が支持されている。図3〜図5において、実施例1の前記開閉プレート6は、前側開閉部材の一例としての前壁部材7と、前記前壁部材7に固定支持された後側開閉部材の一例としての後壁部材8とを有する。また、前記前壁部材7の下端部には、回転中心の一例として、前記軸部材4,4に回転可能に支持された軸被支持部9,9が形成されている。すなわち、前記開閉プレート6は、軸部材4,4を回転中心として、枠体1に対して開閉可能に支持されている。
【0027】
また、前記開閉プレート6の左側上端部には、前記第1の規制部2cに対応して形成された上に凸形状の歯車収容部の一例としてのギア収容部11が形成されている。なお、前記ギア収容部11の後側上端部には、図5に示すように、前記前壁部材7側のギア収容部11の外周に沿って切除された切欠部11aが形成されており、前記切欠部11aと後壁部材8との間には、第2の開口11bが形成されている。また、前記ギア収容部11の中央部には、図7Aに示すように、後壁部材8を前後方向に貫通する第1の回転貫通孔11cが形成されている。
【0028】
また、前記前壁部材7の中央部には、感光体クリーナCLy〜CLkから前方に延びて感光体クリーナCLy〜CLkで回収された現像剤等が排出される第1の排出路12y〜12kが貫通する第1の前側排出貫通孔7a〜7dが形成されている。また、前記前壁部材7の右端部には、ベルトクリーナCLbから前方に延びてベルトクリーナCLbで回収された現像剤等が排出される第2の排出路13が貫通する第2の前側排出貫通孔7eが形成されている。
また、図7において、前記後壁部材8には、各前側排出貫通孔7a〜7d,7eと対向する位置に、第1の後側排出貫通孔8a〜8dと第2の後側排出貫通孔8eとが形成されている。
すなわち、実施例1の各排出路12y〜12k,13は、前記開閉プレート6の各排出貫通孔(7a〜7d,8a〜8d),(7e,8e)を貫通している。なお、各排出路12y〜12k,13は、前記開閉プレート6の前側に配置された図示しない回収容器に接続されて現像剤が回収される。
【0029】
また、前記第1の後側排出貫通孔8a〜8dの右方には、前記感光体PRy〜PRkの軸端部16y〜16kが貫通する感光体貫通孔8f〜8iが形成されている。また、前記後壁部材8の左側中央部には、前後方向に貫通する第2の回転貫通孔8jが形成されている。また、第2の回転貫通孔8jの外方には、前記第2の回転貫通孔8jを囲んで前後方向に貫通する半円弧状の連結貫通孔8k,8kが対向して形成されている。また、前記後壁部材8の左側上端部には、左側の位置決めピン5が貫通する第1の開閉用被位置決め部の一例としての位置決め貫通孔8mが形成されている。また、前記後壁部材8の右側上端部には、右側の位置決めピン5に貫通される第2の開閉用被位置決め部の一例としての位置決め貫通長孔8nが形成されている。
【0030】
(実施例1の上ロックギア23の説明)
図8は実施例1のハンドルの説明図であり、図3のVIII−VIII線断面図である。
図9は実施例1のカップリングの噛み合いに関する説明図であり、図9Aは開閉プレートの前壁部材および後壁部材を省略したハンドルの斜視拡大説明図、図9Bは後側カップリングが図9Aに示す状態から90度回転した状態の説明図、図9Cは図9Bの矢印IXC方向から見た図である。
図10は実施例1の弾性バネの説明図であり、図6のX−X線断面図である。
図6において、前記ギア収容部11には、上側伝達部材の一例としての上ロックギア23が収容されている。図8において、前記上ロックギア23は、後壁部材8の第1の回転貫通孔11cに回転可能に支持された後側回転軸の一例としての後側ピン24に支持されている。図9において、前記上ロックギア23の前側には、円柱状の小径部25が形成されており、前記小径部25の外周面には、第1の歯車の一例としての上側ギア部26が半周分形成されている。
【0031】
また、前記上ロックギア23の後側には、小径部25より大径且つ同軸の円柱状の大径部27が形成されている。前記大径部27の外周面には、被保持部の一例として、前記凸部2bに対応して形成され、前記凸部2bと前記第1の規制部2cとの間に嵌まる扇形の上ロックカム28が形成されている。図9において、上ロックカム28は、閉塞移動部の一例として、前方から見た場合に、右端から反時計回り方向Yaの中央部に進むに連れて前後方向の幅が広くなるように形成された案内部28aと、中央部から反時計回り方向Yaの左端まで前後方向の幅が一定となるように形成された被ロック部28bとが形成されている。
【0032】
(実施例1のハンドル29の説明)
また、図3〜図6、図8〜図10において、前記小径部25の前端には、作業者の操作によって回転可能な操作部の一例としてのハンドル29が固定支持されている。図9、図10において、実施例1の前記ハンドル29は、前記前壁部材7の図示しない貫通孔を貫通して前記小径部25に固定支持された前側回転軸の一例としてのハンドル軸29aを有する。また、前記ハンドル29は、前記前壁部材7の前方に配置された前記ハンドル軸29aの前端部から径方向に延びて作業者が把持可能な把持部29bを有する。したがって、ハンドル29と上ロックギア23とは後側ピン24を回転中心として一体的に回転可能に支持されており、ハンドル29を回転させると上ロックギア23も回転する。
【0033】
(実施例1の下カップリングギア31の説明)
また、図6、図8〜図10において、前記上ロックギア23の下方には、前記前壁部材7と前記後壁部材8との間の空間に、下側伝達部材の一例としての下カップリングギア31が配置されている。図10において、実施例1の前記下カップリングギア31は、歯車本体の一例としての円板状のギア本体31aを有する。前記ギア本体31aの中心部には、後面から後方に延びる円筒状のカップリング支持部32が形成されており、前記カップリング支持部32の内部には、前後方向に貫通する軸貫通孔32aが形成されている。前記ギア本体31aの後面には、前記軸貫通孔32aを中心として前記カップリング支持部32と同心円筒状のバネ収容部33が形成されている。前記ギア本体31aの外周面には、前記軸貫通孔32aを中心とする扇形状の扇板36が形成されており、前記扇板36の外周面には、前記上側ギア部26に噛み合う第2の歯車の一例としての中間ギア部37が形成されている。また、前記バネ収容部32の外周面には、前記扇板36とは位相がずれた位置に第3の歯車の一例としての下側ギア部38が半周分形成されている。
【0034】
(実施例1の前側カップリング41の説明)
図10において、前記軸貫通孔32aには、第2の回転軸の一例として、開閉プレート6の第2の回転貫通孔8jに回転可能に支持された下側回転軸39が貫通しており、前記下カップリングギア31は、下側回転軸39に支持されている。また、前記カップリング支持部32の後側には、第2の伝達部材の一例として、前後方向に移動可能な前側カップリング41が支持されている。なお、実施例1の前側カップリング41は、図示しない回り止めによりカップリング支持部32に対して一体的に回転可能且つカップリング支持部32に対して前後方向に移動可能に支持されている。
実施例1の前側カップリング41は、第2の伝達部材本体の一例として、前記カップリング支持部32に貫通されて前後方向に移動可能に支持される円筒状の前側カップリング本体42を有する。
【0035】
前記前側カップリング本体42の後端には、後壁部材8の前側に配置される円板状の縁部の一例としてのフランジ部43が一体的に形成されている。なお、実施例1では、前記フランジ部43の外径が、前記バネ収容部32の外径に対応して形成されている。また、前記フランジ部43の後面には、被係合部の一例であって噛合部の一例として、後方に突出して前記連結貫通孔8k,8kを貫通可能な連結爪部44が一体的に形成されている。実施例1の前記連結爪部44は、図5に示す状態において、第1の被係合部の一例として、下側、すなわち、開閉プレート6の軸被支持部9側に配置された第1の連結爪部44aと、第2の被係合部の一例として、第1の連結爪部44aよりも軸被支持部9から離れた側に配置された第2の連結爪部44bと、を有する。そして、実施例1の各連結爪部44a,44bは、軸被支持部9の軸部材の軸方向を中心とする放射方向に沿った形状、すなわち、軸被支持部9から遠ざかるに連れて連結爪部44の先端の長さが短くなるように傾斜した形状に形成されている。
【0036】
(実施例1の弾性バネ45の説明)
また、前記フランジ部43の前面と前記ギア本体31aの後面との間には、付勢部材の一例としての弾性バネ45が前側カップリング本体42および前記カップリング支持部32を貫通してバネ収容部33内部に支持されている。よって、前記弾性バネ45は、前記各部材32,42を介して、下側回転軸39に貫通された状態で支持されている。実施例1では、前記弾性バネ45は、前側カップリング41を後方に付勢する。したがって、外力が作用していない状態では、実施例1の前記前側カップリング41は、図8、図10に示すように、前記フランジ部43の後面が後壁部材8の前面に接触して、前記連結爪部44が前記連結貫通孔8kを貫通した状態で保持される。
【0037】
(実施例1のラックギア46の説明)
また、図6、図10において、前記下カップリングギア31の下方には、前記前壁部材7と前記後壁部材8との間の空間に、第2の被伝達部材の一例としてのラックギア46が支持されている。前記ラックギア46は、左右方向から傾斜した矢印Yb方向に延びる第2の被伝達部材本体の一例であって、平板部材の一例としてのラック46aを有する。また、前記ラック46の上端面には、前記下側ギア部38と噛み合う第4の歯車の一例としてのギア部46bが形成されている。
前記上ロックギア23、前記下カップリングギア31等により、第2の伝達部材(23+31)が構成されている。
【0038】
(実施例1の位置決めプレート47の説明)
また、前記ラックギア46の後方には、前記前壁部材7と前記後壁部材8との間の空間に、第2の位置決め部材の一例であって、像保持体用の位置決め部材の一例としての位置決めプレート47が配置されている。図6において、実施例1の前記位置決めプレート47は、前記後壁部材8の各貫通孔8a〜8d,8f〜8iの上方から、第2の後側排出貫通孔8eの下方にかけて延びる板状に形成されている。
前記位置決めプレート47の左端部には、前記前記ラック46aを支持する平板部材支持部の一例としてのラック支持部47aが形成されている。また、ラック支持部47aの右斜め上方には、前記ラック46aと平行に延びる第1の貫通長孔47bが形成されている。また、前記位置決めプレート47の右端部には、前記第1の貫通長孔47bと平行に延びる第2の貫通長孔47cが形成されている。
【0039】
実施例1の前記各貫通孔47b,47cには、前記後壁部材8に固定支持された位置決め支持部材の一例としてのプレート支持ピン51,52が貫通している。したがって、前記位置決めプレート47は、前記プレート支持ピン51,52によって、矢印Yb方向にスライド移動可能に支持されている。
また、前記位置決めプレート47の下端部には、Y,M,Cの各色の第1の後側排出貫通孔8b,8c,8dと対向する位置に、各後側排出貫通孔8b,8c,8dの上端部を開放する第1の排出切欠部47d〜47fが形成されている。
【0040】
また、図6、図7において、前記位置決めプレート47の後面には、感光体PRy〜PRkの右斜め上方に対応する位置に、前記感光体PRy〜PRkの軸端部16y〜16kに接触して下方に付勢する感光体付勢部材の一例としてのねじりバネ53y〜53kが支持されている。なお、実施例1では、図7Bに示すように、前記軸端部16y〜16kの下端部が、感光体貫通孔8f〜8iの右側下部17y〜17kと左側下部18y〜18kとの2点で支持されている。よって、前記軸端部16y〜16kの上部19y〜19kが、前記ねじりバネ53y〜53kによって下方に押されることで、前記軸端部16y〜16kが異なる3点で支持された状態となる。この結果、前記軸端部16y〜16kは、異なる3方向からの力を受けた状態で支持されており、上下方向や左右方向に対するガタツキが低減された状態で位置決め固定されている。
また、前記位置決めプレート47の前面の右端部には、右方の前記右ロック3の貫通孔3bに向けて延びる板状の第2の被規制部材54が支持されている。
【0041】
(実施例1のベルト位置決め機構BM2の説明)
(実施例1のリンクLNの説明)
図11は実施例1のベルト位置決め機構の要部拡大説明図であり、図11Aは中間転写ベルトを接触位置に移動させた状態の説明図であり、図11Bは中間転写ベルトを離隔位置に移動させた状態の説明図である。
また、図11において、実施例1の前記中間転写ベルトB内部には、左右方向に延びる連動部材本体の一例としてのリンク本体56が配置されている。実施例1の前記リンク本体56の中央部には、左右方向に延びる案内長孔57,58が形成されており、前記案内長孔57,58には、図8〜図11に示す、前記ベルトモジュールBMの枠体BM1に支持された本体支持部の一例としての本体支持ピン59,60が貫通している。したがって、実施例1の前記リンク本体56は、前記本体支持ピン59,60によって、左右方向にスライド移動可能に支持されている。
【0042】
また、前記リンク本体56の左端部には、偏心係合部の一例としての板状のカム係合部61が形成されている。前記カム係合部61の右方には、前記1次転写器T1y〜T1kの上方と対応する位置に、連結軸62y〜62kが間隔を空けて支持されている。
また、前記リンク本体56と前記1次転写器T1y〜T1kとの間には、略L字形の連動腕部の一例としてのアーム63y〜63kが配置されている。実施例1の前記アーム63y〜63kの中央部は、前記枠体BM1に支持された連動回転軸64y〜64kによって回転可能に支持されている。また、前記アーム63y〜63kは、一端が前記連結軸62y〜62kに支持されており、他端が前記1次転写器T1y〜T1kの回転軸に支持されている。
【0043】
また、前記アーム63y〜63kと前記リンク本体56との間には、張力付与部材の一例としての引張バネ66y〜66kが支持されている。前記引張バネ66y〜66kの一端は、前記アーム63y〜63kの連結軸62y〜62k側に支持されており、前記アーム63y〜63kを左方に引っ張っている。また、前記リンク本体56の左端部と前記枠体BM1の左端壁67との間には、前記リンク本体56を左方に押圧する本体押圧部材の一例としての本体押圧バネ68が支持されている。
前記各部材56〜61,62y〜62k,63y〜63k,64y〜64k,66y〜66k,68等により、連動部材の一例としてのリンクLNが構成されている。
また、前記カム係合部61の左方には、偏心回転部材の一例としての偏心カム69が配置されている。実施例1の前記偏心カム69は、断面円板状に形成されており、前記偏心カム69の偏心回転軸69aは、前記枠体BM1に回転可能に支持されている。
【0044】
(実施例1の後側カップリング71の説明)
また、図8〜図10において、第1の回転軸の一例としての偏心回転軸69aは、前記枠体BM1の前端壁70を貫通して前方に延びて形成されており、前記偏心回転軸69aの前端部には、第1の回転伝達部材の一例としての後側カップリング71が支持されている。
実施例1の前記後側カップリング71は、第1の伝達部材本体の一例としての後側カップリング本体72を有する。図10において、前記後側カップリング本体72の中央部には、偏心回転軸69aが貫通する軸貫通孔72aが形成されており、偏心回転軸69aが軸貫通孔72aを貫通した状態で抜け止めがされている。
【0045】
また、前記後側カップリング本体72の前端には、係合部の一例であって被噛合部の一例として、前記軸貫通孔72aを通過するように径方向に沿って延びる連結噛合溝72bが形成されている。実施例1の連結噛合溝72bは、前記連結爪部44が嵌まる幅に形成されている。
図9B、図9Cにおいて、実施例1の後側カップリング71は、放射方向に沿った形状の連結爪部44に対応して、図9B、図9Cに示す状態において、連結噛合溝72bが、軸被支持部9を中心とする放射方向に沿った形状に形成されている。すなわち、後側カップリング71は、前端面が軸被支持部9から遠ざかるに連れて前方に突出するように傾斜して形成されており、下側、すなわち、軸被支持部9側の後側カップリング71の前後方向の厚みに対応する連結噛合溝72bの深さが浅く、上側、すなわち、軸被支持部9から遠ざかるに連れて連結噛合溝72bの深さが深くなるように形成されている。
【0046】
よって、実施例1では、前記連結噛合溝72bの延びる方向が、前記連結爪部44どうしを結ぶ直線の方向と一致する場合には、連結爪部44に連結噛合溝72bが嵌まって、すなわち、噛み合って、前側カップリング41と後側カップリング71とが連結される。
なお、実施例1では、前記連結噛合溝72bの延びる方向に対して、前記偏心カム69の断面円の中心と偏心回転軸69aとを結ぶ直線の偏心方向が直交するように、前記偏心カム69が配置されている。
前記各部材T1y〜T1k,LN,69,71等により、第1の位置決め部材の一例であって、中間転写体用の位置決め部材の一例としてのベルト位置決め機構BM2が構成されている。
【0047】
(実施例1の開閉プレート6の開閉のロックの説明)
ここで、図6に示す画像形成動作が実行される状態では、前記ハンドル29は、第1の操作位置の一例として、把持部29bが前記ハンドル軸29aから右斜め下方に延びるロック位置に移動している。このとき、前記上ロックギア23の上ロックカム28は、第2の開口11bを貫通して、被ロック部28bが上ロック2の凸部2bと第1の規制部2cとの間の空間に嵌まった状態で配置される。
また、前記位置決めプレート47は、前記各ギア23,31、46を介して、各貫通孔47b,47cの左端がプレート支持ピン51,52に接触して右斜め下方に下降した第2の位置決め位置の一例としての下降位置に移動している。このとき、前記位置決めプレート47の第2の被規制部材54は、前記右ロック3の貫通孔3bを貫通した状態で配置されている。
よって、ハンドル29がロック位置に移動すると、被ロック部28bと被規制部材54とにより、前記開閉プレート6は、軸部材4,4を回転中心として、開閉されることが規制される。すなわち、前記開閉プレート6の開閉がロックされる。
【0048】
(実施例1の各部材PRy〜PRk,Bの位置決めの説明)
また、前記位置決めプレート47が下降位置に移動すると、前記ねじりバネ53y〜53kが、感光体PRy〜PRkを下方に付勢する。このため、感光体PRy〜PRkは、ねじりバネ53y〜53kと感光体貫通孔8f〜8iとの間で位置決めされる。
また、画像形成動作が実行される状態では、図11Aに示すように、前記偏心カム69の偏心方向が下方に延びて前記カム係合部61の右方への押圧力が極小となる待機位置に移動している。このため、前記ベルト位置決め機構BM2は、前記リンク本体56が本体押圧バネ68によって左方に押圧されて、案内長孔57,58の右端に本体支持ピン59,60が接触した第1の位置決め位置の一例としての転写押圧位置に移動する。
【0049】
このとき、リンクLNは、アーム63y〜63kを介して、1次転写器T1y〜T1kを下方に移動させる。このため、中間転写ベルトBは、感光体PRy〜PRkに接触し且つ1次転写器T1y〜T1kが感光体PRy〜PRkに対向した状態で位置決めされる接触位置に移動する。
この結果、画像形成動作が実行される状態では、前記各位置決め部材47,BM2によって感光体PRy〜PRkおよび中間転写ベルトBが位置決めされると共に、開閉プレート6の開閉がロックされている。
【0050】
(実施例1の開閉プレート6の開閉のロック解除の説明)
図12は図6の状態からハンドルを反時計回り方向に回転させて位置決めプレートを下降位置から上昇位置に移動させた状態の説明図である。
また、図11B、図12において、作業者が、ハンドル軸29aを回転中心として、把持部29bを把持して反時計回り方向Yaに回転させると、前記ハンドル29は、第2の操作位置の一例として、把持部29bが前記ハンドル軸29aから左方に延びるロック解除位置まで移動する。このとき、ハンドル29と一体的に回転する上ロックカム28は、上ロック2の空間から抜けて開閉プレート6内部側に移動した状態で配置されている。
【0051】
また、前記位置決めプレート47は、図12に示すように、前記各ギア23,31,46を介して、各貫通孔47b,47cの右端がプレート支持ピン51,52に接触して左斜め上方に上昇した第2の解除位置の一例としての上昇位置まで矢印Yb方向に沿ってスライド移動する。このとき、前記第2の被規制部材54は、前記右ロック3の貫通孔3bから抜けて貫通が解除された状態で配置される。
よって、ハンドル29がロック解除位置に移動すると、前記開閉プレート6は、開閉のロックが解除され、前記開閉プレート6は、枠体1に対して、軸部材4,4を回転中心として、開閉可能となる。
【0052】
この結果、前記開閉プレート6は、閉塞位置の一例として、図4に示すように、枠体1の開口1aを閉塞してカップリング41,71どうしの連結が可能となる連結可能位置と、開放位置の一例として、図5に示すように、開口1aを開放してカップリング41,71どうしの連結が解除される連結解除位置との間を移動可能となる。
なお、実施例1では、前記開閉プレート6が連結解除位置に移動した場合には、ベルトモジュールBMや感光体PRy〜PRkが、開口1aから前後方向に着脱可能となる。
【0053】
(実施例1の各部材PRy〜PRk,Bの位置決め解除の説明)
ここで、実施例1では、前記位置決めプレート47が上昇位置に移動した場合には、感光体PRy〜PRkからねじりバネ53y〜53kが離れるようになっている。この結果、感光体PRy〜PRkは、ねじりバネ53y〜53kからの付勢が解除され、感光体PRy〜PRkの位置決めが解除される。
【0054】
また、カップリング41,71どうしが連結されている場合には、ハンドル29がロック解除位置に移動すると、カップリング41,71を介して、偏心回転軸69aが回転して、偏心カム69が回転する。この結果、図11Bに示すように、前記偏心カム69の偏心方向が右方に延びて前記カム係合部61の右方への押圧力が極大となる押圧位置に移動している。前記偏心カム69が押圧位置に移動した場合には、前記リンク本体56が本体押圧バネ68の押圧力に抗して右方に押圧される。このとき、前記ベルト位置決め機構BM2は、案内長孔57,58の右端に本体支持ピン59,60が接触した第1の解除位置の一例としての転写退避位置に移動する。このとき、リンクLNは、アーム63y〜63kを介して、1次転写器T1y〜T1kを上方に移動させる。
【0055】
このため、中間転写ベルトBは、感光体PRy〜PRkから離隔し且つ1次転写器T1y〜T1kが感光体PRy〜PRkから退避して位置決めが解除される離隔位置に移動する。なお、実施例1では、離隔位置に移動した中間転写ベルトBは、各ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2a,T1y〜T1kにより、接触位置に移動した場合に比べて小さな張力で張架されて、感光体PRy〜PRkから離隔した状態で支持されている。
この結果、カップリング41,71どうしが連結された状態でハンドル29がロック解除位置に移動すると、前記各位置決め部材47,BM2によって感光体PRy〜PRkおよび中間転写ベルトBの位置決めが解除されると共に、開閉プレート6の開閉のロックが解除される。
【0056】
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の複写機Uでは、開閉プレート6が図4に示す閉塞位置の一例としての連結可能位置に移動している場合には、カップリング41,71どうしが係合、すなわち噛合っており、ハンドル29と偏心回転軸69aとが回転伝達が可能な状態で連結されている。したがって、作業者が、ハンドル29を図6に示すロック位置と図12に示すロック解除位置との間で回転移動させると、位置決めプレート47が図6に示す下降位置と図12に示す上昇位置との間でスライド移動し、感光体PRy〜PRkの位置決め・解除が実行される。
このとき、前側カップリング41が図9および図10に示す伝達可能位置に移動して、ハンドル29の回転移動に連動して、ベルト位置決め機構BM2が図11Aに示す転写押圧位置と図11Bに示す転写退避位置との間でスライド移動し、中間転写ベルトBが図11Aに示す接触位置と図11Bに示す離隔位置との間で移動する。
【0057】
したがって、実施例1の前記複写機Uでは、ハンドル29の操作に応じて、感光体PRy〜PRkおよび中間転写ベルトBの位置決め・解除を同時に実行することが可能となっている。
よって、カップリング41,71どうしが結合した状態では、中間転写ベルトBを接触位置に移動させ且つ感光体PRy〜PRkを位置決めした第1の配置状態と、中間転写ベルトBを離隔位置且つ感光体PRy〜PRkの位置決めを解除させた第2の配置状態との間で移動させることが可能となっている。
【0058】
図13は実施例1における開閉プレートの回転中心と係合部および被係合部とハンドルと前壁部材の位置関係の要部説明図であり、図13Aは係合部と被係合部とが係合を開始する直前の状態の説明図、図13Bは係合部と被係合部とが係合を開始した状態の説明図、図13Cは係合部と被係合部とが係合を完了した状態の説明図である。
前記ハンドル29がロック解除位置に移動すると、図5に示すように前側カップリング41の2つの連結爪部44a,44bが、軸被支持部9を中心とする放射方向に並んだ状態になると共に、図9B、図9Cに示すように、連結噛合溝72bが放射方向に延びる状態となる。したがって、図13に示すように、開閉プレート6が開閉される場合、連結爪部44a,44bおよび連結噛合溝72bが放射方向に沿った状態で開閉される。
図13A、図13Bにおいて、実施例1のカップリング41,71では、開閉プレート6が、開放位置の一例としての連結解除位置から閉塞位置の一例としての連結可能位置に移動する場合、連結爪部44a,44bと連結噛合溝72bとの係合が開始されると、図13Bに示すように、下側の連結爪部44aおよび上側の連結爪部44bと連結噛合溝72bとの噛合量が、ほぼ同じ量になる。
【0059】
図14は従来の開閉プレートの回転中心と係合部および被係合部とハンドルと前壁部材の位置関係の要部説明図であり、係合部と被係合部とが係合を開始した状態の説明図である。
図14において、従来の構成では、カップリング01,02の爪部01a,01bや溝部02aは、放射方向に延びた形状となっておらず、爪部01a,01bの長さや溝部02aの深さは、同一の構成となっていた。したがって、カップリング01,02が、回転中心03を中心として回転して噛み合う構成では、噛合が始まった状態では、回転中心03に近い側の爪部01aは溝部02aに噛み合うが、遠い側の爪部01bは溝部02aと十分に噛み合わないことがあった。特に、回転中心03を中心として開閉する構成では、作業者がプレート04を閉塞位置に完全に移動させる前の状態、いわゆる半開きの状態でハンドル06を回転させてしまうことがあり、爪部01a,01bと溝部02aとの噛合いが不十分な状態で回転されることがある。噛合が不十分な状態で、ハンドル06が回転されると、十分噛み合っている回転中心03側の爪部01aと、噛合が不十分な遠い側の爪部01bとで、荷重の掛かりかたが不均一となる。したがって、特に、噛合が不十分で溝部02aとの接触面積が不足する遠い側の爪部01bでは力が集中し、先端部に力が集中してかかると、爪部01bや溝部02aが破損したり、騒音が発生したり、ハンドル06の操作に必要な力が大きくなって操作しにくくなる等の恐れがある。これを防止するためには、完全に閉塞位置に移動しないとハンドル06を回転させられないようにすることが考えられるが、遊びや許容される誤差が少なくなり、作業者が操作しにくくなったり、製造費用が高価になるといった問題がある。
【0060】
これに対して、実施例1のカップリング41,71では、連結爪部44a,44bと連結噛合溝72bとが放射方向に沿った形状に形成されており、図13Bに示すように係合開始時にも十分な噛合量が確保され、係合の不均一が低減される。したがって、図13Bに示すような開閉プレート6が半開きの状態で、ハンドル29が操作されても、図14に示す従来の構成に比べて、作用する荷重の不均一が低減され、連結爪部44a,44bに過大な力が作用しにくく、連結爪部44a,44bや連結噛合溝72bの破損等が低減される。
特に、実施例1では、ハンドル29が回転する際に、上ロックカム28の案内部28aが規制部2cに接触しながら回転している。すなわち、図9の反時計回りYa方向に進むに連れて、案内部28aの厚みが厚くなっており、ハンドル29をロック解除位置からロック位置に回転させる過程で、案内部28aと規制部2cとの接触に伴って、開閉プレート6が、図13Bに示す半開きの状態から、図13Cに示す連結可能位置に完全に移動した状態に引き込まれる。したがって、図14に示す従来の構成では、半開きの状態においてハンドル06が回転されると、カップリング01,02の破損等の恐れがあるが、これに比べて、実施例1の構成では、破損等の恐れが低減されている。
【0061】
また、ハンドル29には、ガタツキや遊び等が設けられることが一般的であり、開閉プレート6が開放された状態で、ハンドル29がロック解除位置からずれてしまい、前側カップリング41が少し回転することがある。この場合、開閉プレート6を閉じようと回転させると、連結爪部44a,44bが連結噛合溝72bに噛み合わなかったり、噛合が不十分になる状態、いわゆる噛み損ねになることがある。噛み損ねの状態でハンドル29が回転されると、カップリング41,71の破損等の原因となるが、実施例1では、前側カップリング41が、カップリング支持部32を介して、下側回転軸39に対して軸方向に移動可能に支持されており、噛み損ねの場合に、前側カップリング41が前方に移動して退避する、すなわち逃げることが可能になっている。したがって、噛み損ねに伴うカップリング41,71の破損等が低減されている。
【0062】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H06)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例として複写機Uを例示したが、これに限定されず、例えば、FAXや複数の機能を備えた複合機とすることも可能である。また、カラーの画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置にも適用可能である。
(H02)前記実施例では、ハンドル29の回転によって位置決め・解除される被位置決め部材を、中間転写ベルトBおよび感光体PRy〜PRkとしたが、被位置決め部材についてはこれに限定されず、例えば、潜像形成装置LHy〜LHkや現像装置Gy〜Gk等のその他の部材とすることも可能である。
【0063】
(H03)前記実施例において、カップリング41,71の連結については、連結爪部44および連結噛合溝72bの形状に限定されず、任意の形状の噛合部および被噛合部で連結することが可能である。例えば、連結爪部44の爪の数を1つや3つ以上としたり、連結噛合溝72bを溝ではなく、凹部状とすることも可能である。他にも、前側カップリング41に凸状の爪部44を設け、後側カップリング71に凹状の連結噛合溝72bを設けたが、凹凸の関係を逆にして、前側カップリングに凹状の被係合部を設け、後側カップリングに凸状の係合部を設ける構成とすることも可能である。さらに、爪と溝との組み合わせに限定されず、突出する爪同士で係合する構成とすることも可能である。
(H04)前記実施例において、開閉プレート6が開閉可能な状態では、連結爪部44a,44bや連結噛合溝72bが放射方向に沿って配置された構成を例示したが、これに限定されず、開閉プレート6が開閉可能な状態で、連結爪部44a,44bや連結噛合溝72bが放射方向に交差する方向、例えば、水平方向に連結爪部44a,44bが並んだ配置といった構成とすることも可能である。
【0064】
(H05)前記実施例において、前側カップリング41を軸方向に移動可能な構成としたが、これに限定されず、後側カップリング71を軸方向に移動可能に構成することも可能である。また、少なくとも一方のカップリング41,71が移動可能であることが望ましいが、移動不能な構成とすることも可能である。
(H06)前記実施例において、上ロックカム28の案内部28aで開閉プレート6が半開きの状態から完全に閉じた状態に引き込む構成を例示したが、この構成を有することが望ましいが、省略することも可能である。
【符号の説明】
【0065】
2…閉塞保持部、
6…開閉部材、
9…回転中心、
28…被保持部、
28a…閉塞移動部、
29…操作部、
39…第2の回転軸、
41…第2の回転伝達部材、
42…第2の伝達部材本体、
44…被係合部、
44a…第1の被係合部、
44b…第2の被係合部、
45…付勢部材、
69a…第1の回転軸、
71…第1の回転伝達部材、
72…第1の伝達部材本体、
72b…係合部、
U…画像形成装置、
U2…画像形成装置本体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置の本体内部が開放される開放位置と、前記画像形成装置の本体内部が閉塞される閉塞位置と、の間で、回転中心を中心として画像形成装置本体に回転可能に支持された開閉部材と、
前記画像形成装置本体に支持された第1の回転軸と、前記第1の回転軸の端部に支持された第1の伝達部材本体と、前記第1の伝達部材本体に設けられ且つ前記第1の回転軸の軸方向に延びる係合部とを有し、前記画像形成装置本体に支持され且つ回転が伝達される第1の回転伝達部材と、
前記開閉部材に支持され、且つ、前記開閉部材が前記閉塞位置に移動した場合に前記第1の回転伝達部材との間で回転の伝達が可能な第2の回転伝達部材であって、前記開閉部材が前記閉塞位置に移動した場合に前記第1の回転軸と同軸上に配置される第2の回転軸と、前記第2の回転軸の前記画像形成装置本体側に支持された第2の伝達部材本体と、前記第2の伝達部材本体に設けられ且つ前記開閉部材が前記閉塞位置に移動した場合に前記係合部に係合し且つ前記開閉部材が前記開放位置に移動する場合に前記係合部と離間する被係合部と、を有する前記第2の回転伝達部材と、
前記開閉部材の回転中心に対する放射方向に対して、前記被係合部側の端部の形状が前記放射方向に沿った形状に形成された前記係合部と、
前記開閉部材の回転中心に対する放射方向に対して、前記係合部側の端部の形状が前記放射方向に沿った形状に形成された前記被係合部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記放射方向に対して前記回転中心側に配置され且つ前記第2の回転軸の軸方向に突出する第1の被係合部と、前記第1の被係合部よりも前記放射方向に沿って外側に配置され且つ前記第1の被係合部よりも軸方向に突出する長さが短い第2の被係合部と、を有する前記被係合部と、
前記各被係合部が嵌る溝により構成された前記係合部と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第2の回転軸に対して、軸方向に沿って移動可能に支持された前記第2の伝達部材本体と、
前記第2の伝達部材本体を、前記第1の伝達部材本体側に向けて付勢する付勢部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像形成装置本体に支持された閉塞保持部と、
前記開閉部材に第1の操作位置と第2の操作位置との間で移動可能に支持された操作部と、
前記操作部に支持され、且つ、前記開閉部材が前記閉塞位置に移動し且つ前記操作部が前記第1の操作位置に移動した場合に前記閉塞保持部に係合して前記開閉部材を前記閉塞位置に保持すると共に、前記開閉部材が前記閉塞位置に移動し且つ前記操作部が前記第2の操作位置に移動した場合に前記閉塞保持部との係合が解除されて前記開閉部材が前記閉塞位置から前記開放位置に向けて移動可能にする被保持部と、
前記被保持部に設けられ、且つ、前記開閉部材が前記閉塞位置から前記開放位置側にずれている場合に、前記操作部が前記第2の操作位置から前記第1の操作位置に移動する途中で前記閉塞保持部に係合して、前記開閉部材を前記閉塞位置に移動させる閉塞移動部と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−8259(P2012−8259A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−142878(P2010−142878)
【出願日】平成22年6月23日(2010.6.23)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】