説明

画像編集装置、画像編集方法及びそのプログラム

【課題】 ファイルの並べ替えの際、ユーザが、どのファイルがどの位置に挿入されるかを正確に知ることができ、直感的で分かりやすい操作を行えるようにすることを目的とする。
【解決手段】 画像ファイルのサムネール画像を並べて表示し、その中から第1及び2のサムネール画像を選択する。また、第1のサムネール画像の周囲に挿入位置を表示する。そして、表示された位置の中からいずれかを選択する。選択された位置に第2のサムネール画像が表示されるようにサムネール画像を並べ替えて表示しなおす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイに一覧表示された画像の順序を並べ替えるための画像編集装置、画像編集方法及びそのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ユーザは様々な機器上で、アイコンやサムネールで示された画像などのファイルの順序を並べ替えることがある。例えば、ユーザはマウス等のポインティングデバイスを使って、ドラッグアンドドロップの操作によるファイルの並べ替えを行っている。また、ドラッグしてマウスカーソルが移動されたときに、その場所に対象物を移動可能か否かがマウスカーソルの形状を変化させることで表すことが行われていた(例えば特許文献1参照)。
【0003】
しかし、カーソルキーのユーザインターフェイスしか持たないような小型機器では、このポインティングデバイスを使ったドラッグアンドドロップによるファイルの並べ替えをできなかった。
【0004】
そこで、例えば、ユーザはファイルを並べ替えたい順番に選択し直したり、各ファイルに順番を付与したりしていた。あるいは、一覧表示で、移動対象となるファイルを選択し、その後、移動先のファイルを指定することで並べ替えを行っていた。
【特許文献1】特開平11−327721号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ドラッグアンドドロップの方法でも、ファイルが移動先に移動可能か否かは、ファイルを移動先にドラッグ又はドロップするまで通知できなかった。したがって、ユーザはあらかじめ計画した順番に並べ替えようとして操作してから、初めてできないことを知り、また、異なる順番に対して最初から操作をやりなおさなければならないという不都合があった。
【0006】
また、各ファイルに順番を指定する方法では、ユーザは視覚的に分かりにくいという欠点があった。また一部のファイルの並べ替えのために全部のファイルについて順序付けをしたり、選択しなおしたりしなければならないという大変面倒な作業が必要であった。
【0007】
また、一覧表示で、移動対象となるファイルを選択し、その後、移動先のファイルを指定する方法では、移動対象と移動先のファイルの選択の際、ユーザはどちらもファイルのアイコン又はサムネールを選択する必要がある。したがって、移動対象と移動先のどちらの選択操作をしているのかユーザには分かりにくく、誤操作を起こしやすかった。また、移動先もファイルのアイコン又はサムネールで指定するため、移動先ファイルの前後のどちらに移動対象となるファイルが挿入されるかは、ユーザには直感的に分かりにくかった。また、いずれになるかは、そのアプリケーションの仕様により異なるので、ユーザにとっては混乱をきたすものであった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明では、画像ファイルのサムネール画像を並べて表示する画像表示手段と、前記表示された中から第1のサムネール画像を選択する第1の画像選択手段と、前記表示された中から第2のサムネール画像を選択する第2の画像選択手段と、前記第1のサムネール画像の周囲に挿入可能な位置を表示する位置表示手段と、前記表示された中からいずれかの位置を選択する位置選択手段と、前記第2のサムネール画像を前記選択された位置に表示する並べ替え表示手段を備えたことを特徴とする画像表示装置を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ポインティングデバイスによるドラッグアンドドロップの操作を用いることなく、簡単かつ正確にファイルの並べ替えの操作を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(第1の実施形態)
本実施形態では、ディスプレイが小さく、マウス等のポインティングデバイスを備えない入力操作部材が貧弱なデバイス機器の一例として、デジタルカメラをあげる。そして、デジタルカメラがそのメモリに保存され、ディスプレイに表示されている画像ファイルの順番の並べ替えを行う場合について説明する。
【0011】
<デジタルカメラの構成>
図1はデジタルカメラの例を示す図である。デジタルカメラ100は、光学系(撮像用レンズ)10を介して被写体像を撮影するように構成されている。光学系10は、ズームレンズ(撮影画角を変更可能なレンズ)として構成されうる。これにより光学的なズーム機能(いわゆる光学ズーム)が提供されている。デジタルカメラ100は、更に、撮像素子14によって撮像される画像を電子的に切り取る(トリミング)ことによる電子的なズーム機能(いわゆる電子ズーム)を有するように構成されうる。なお、デジタルカメラ100は、光学ズーム及び電子ズームのいずれか一方の機能のみを有するように構成される場合もある。また、光学系10は、交換可能であってもよい。この場合は、デジタルカメラ100の本体側から光学系10に対して電気信号を送ることにより、光学系10内の駆動機構が変倍用のレンズを駆動してズーム機能を提供する。また、デジタルカメラ100の本体側に光学系10内の変倍用のレンズを機械的に駆動する駆動機構を設けてもよい。
【0012】
光学系(撮影レンズ)10を通る被写体からの光線(光学的な画角内から入射する光線)は、絞り機能を備えるシャッター12の開口を通して撮像素子(例えば、CCDセンサ、CMOSセンサ)14の撮像面に被写体の光学像を形成する。撮像素子14は、この光学像を電気的なアナログ画像信号に変換して出力する。A/D変換器16は、撮像素子14から提供されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。撮像素子14及びA/D変換器16は、タイミング発生回路18から提供されるクロック信号や制御信号によって制御される。タイミング発生回路18は、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御される。
【0013】
画像処理回路20は、A/D変換器16から提供される画像データ(デジタル画像信号)又はメモリ制御回路22から提供される画像データに対して画素補間処理や色変換処理等の画像処理を行う。また、画像処理回路20は、撮像素子14で撮像された画像データに基づいて、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光による自動調光)処理のためのデータを演算する。そしてその演算結果をシステム制御回路50に提供する。システム制御回路50は、この演算結果に基づいて露光制御部40、測距制御部(AF制御部)42を制御し、自動露出やオートフォーカス機能を実現している。更に、画像処理回路20は、撮像素子14で撮像された画像データに基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も実行する。
【0014】
メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮・伸長回路32を制御する。
【0015】
A/D変換器16から出力される画像データは、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介して、又は、画像処理回路20を介することなくメモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24或いはメモリ30に書き込まれる。
【0016】
画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器26によって表示用のアナログ画像信号に変換されて画像表示部28に提供され、これにより画像表示部28に撮像画像が表示される。画像表示部28に撮像画像を連続的に表示することにより、電子ファインダー機能が実現される。画像表示部28は、システム制御回路50からの指令によって任意に表示をON/OFFされうる。表示をOFFにして使用することにより、デジタルカメラ100の電力消費を大幅に低減することができる。
【0017】
メモリ30は、撮影(記録媒体に記録する画像として撮像)した静止画像や動画像を格納するために使用される。メモリ30の容量やアクセス速度(書き込み速度、読み出し速度)は、任意に決定されうるが、複数枚の静止画像を連続して撮影する連射撮影やパノラマ撮影を可能にするためには、それに応じた容量やアクセス速度を与える必要がある。メモリ30は、システム制御回路50の作業領域としても使用されうる。
【0018】
圧縮・伸長回路32は、例えば適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮・伸長する回路である。メモリ30に格納された画像データを読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えた画像データをメモリ30に書き込むように構成されうる。
【0019】
露光制御部40は、システム制御回路50から提供される情報に基づいて、絞り機能を備えるシャッター12を制御する。露光制御部40は、フラッシュ(発光装置)48と連携したフラッシュ調光機能も有しうる。フラッシュ48は、フラッシュ調光機能及びAF補助光の投光機能を有する。
【0020】
測距制御部42は、システム制御回路50から提供される情報に基づいて、光学系10のフォーカシング用レンズを制御する。ズーム制御部44は、光学系10のズーミングを制御する。バリア制御部46は、光学系10を保護するバリア102の動作を制御する。
【0021】
表示部(例えば、LCD、LED)54、音源(例えば、スピーカ)55は、それぞれ1又は複数の素子で構成され、システム制御回路50におけるプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等により動作状態やメッセージ等を出力するように構成される。表示部54は画像処理装置100の適所に配置される。表示部54を構成する一部の表示素子は、光学ファインダー104内に配置されうる。
【0022】
表示部54に表示される情報のうち、LCD等に表示される情報としては、例えば、シングルショット/連写撮像表示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮像可能枚数表示、シャッタースピード表示などがある。この他にも、絞り値表示、露出補正表示、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮像表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示などがある。さらには、記憶媒体200及び210の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付・時刻表示などがある。
【0023】
また、表示部54に表示される情報のうち、光学ファインダー104内に表示される情報としては、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示、等がある。
【0024】
不揮発性メモリ56は、例えばEEPROM等の、電気的に消去・記録可能が可能なメモリである。画像データや外部機器からのオブジェクトデータは、不揮発性メモリ56に格納されてもよい。また、ネットワークに接続するための設定パラメータ領域を、別途不揮発性メモリ56に設ける。
【0025】
第1シャッタースイッチ(SW1)62は、シャッターボタン310の操作途中(半押し)でONとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理等の開始をシステム制御回路50に指示する。第2シャッタースイッチSW2(64)は、シャッターボタン310の操作完了(全押し)でONとなる。SW2(64)は、撮像素子14から画像信号を読み出してA/D変換器16でデジタル画像データに変換した後にこれを画像処理部20で処理し、メモリ制御部22を介してメモリ30に書き込む処理の開始をシステム制御部50に指示する。SW2(64)はまた、メモリ30から画像データを読み出して圧縮・伸長部32で圧縮し、その圧縮された画像データを記憶媒体200又は210に書き込む処理を含む一連の処理(撮像処理)の開始をシステム制御部50に指示する。
【0026】
ズーム操作部65は、撮影画角(ズーム倍率或いは撮影倍率)を変更するために撮影者によって操作される操作部であって、例えば、スライド式の操作部材又はレバー式の操作部材とその動作を検知するスイッチ又はセンサとによって構成されうる。
【0027】
操作部70は、図2に示すボタン又はスイッチ251〜262を含み、電源をON/OFFしたり、撮影条件を設定或いは変更したり、撮影条件を確認したり、デジタルカメラ100の状態を確認したり、撮影済みの画像を確認したりする際に使用される。
【0028】
電源制御部80は、例えば、電源検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等を含む。そして電源の有無、電源の種類、電池残量の検出を行い、その検出結果とシステム制御回路50からの指令に従ってDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間に各ブロックに供給する。デジタルカメラ100の本体、電源86は、それぞれコネクタ82、84を有し、これによって接続される。電源86は、例えば、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池や、NiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等である。
【0029】
記録媒体200、210は、コネクタ206、216によってデジタルカメラ100の本体のコネクタ92、96に接続される。記録媒体200、210は、例えば、半導体メモリ又はハードディスク等の記録部202、212と、インターフェイス204、214とを含み、デジタルカメラ100の本体側のインターフェイス90、94を介してデジタルカメラ100内のバスに接続される。記録媒体着脱検知部98は、コネクタ92、96に記録媒体200、210が接続されているか否かを検知する。
【0030】
なお、この例では、記録媒体を取り付けるインターフェイス及びコネクタを2系統有するものとして説明されているが、これらは1系統でもよいし、3系統以上でもよい。複数系統のインターフェイス及びコネクタを備える場合は、それらは互いに異なる仕様を有していてもよい。インターフェイス及びコネクタとしては、例えば、PCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを採用しうる。
【0031】
インターフェイス90及び94、並びにコネクタ92及び96としてPCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを採用することができる。この場合、LANカードやモデムカード、USBカード、IEEE1394カード、P1284カード、SCSIカード、PHS等の通信カード、等の各種通信カードを接続することができる。そして他のコンピュータやプリンタ等の周辺機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を相互に転送することができる。
【0032】
光学ファインダー104は、画像表示部28による電子ファインダー機能を使用することなしに撮影を行うことを可能にする。光学ファインダー104内には、表示部54の一部を構成する表示素子、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示を行うための表示素子が配置されうる。
【0033】
図2は、デジタルカメラ100の外観構成の一例を示す図である。なお、図2においては、説明のために不要な構成部分は省略されている。
【0034】
電源ボタン251は、デジタルカメラ100を起動及び停止させるため、或いは、デジタルカメラ100の主電源をON/OFFするボタンである。
【0035】
メニューボタン252は、各種の撮像条件の設定のため、及び、デジタルカメラ100の状態を表示させるためのメニュー(メニューは、選択可能な及び/又は値を変更可能な複数の項目を含んで構成されうる)を表示するためのボタンである。例えば、メニューボタン252が押下されると、システム制御回路50は、画像表示部28にメニューを表示させる。メニューは、撮像中の画像の上に合成して表示されてもよいし、単独で表示(例えば、所定の背景色の上に表示)されてもよい。メニューが表示されている状態で再度メニューボタン252が押下されると、システム制御回路50は、画像表示部28へのメニューの表示を終了させる。
【0036】
また、画像表示部28には、画像表示メモリ24から読み出されたサムネール画像がマルチ表示される。
【0037】
左ボタン255、右ボタン256、上ボタン257、下ボタン258(方向選択キー)は、カーソル又はハイライト部等のような、複数の選択肢の中で選択されている選択肢(例えば、項目、画像)を変更するために用いられる。また、選択されている選択肢を特定する指標の位置を変更するため、数値(例えば、補正値や日時等を示す数値など)を増減させるためにも使用されうる。ここで、左ボタン255、右ボタン256、上ボタン257、下ボタン258によって、複数の項目の中から1つの項目のみを選択する他、2つ以上の項目を選択することができるようにユーザインターフェイスが構成されることが好ましい。例えば、システム制御回路50は、決定ボタン253が押下された状態で左ボタン255、右ボタン256、上ボタン257、下ボタン258が操作された場合に、その操作によって指定された2以上の項目が選択されたものと認識するように構成されうる。
【0038】
決定ボタン253は、モード或いは選択肢を決定する際に押下される。システム制御回路50は、決定ボタン253が押下されると、そのときに選択されているモード或いは選択肢を設定する。
【0039】
本実施形態では、ユーザは画像表示部28にマルチ表示されたサムネール画像を見ながら左右上下ボタン255〜258を押下することによってサムネール画像を選択し、決定ボタン253を操作して決定指示を入力する。
【0040】
表示ボタン254は、撮像した画像についての撮影情報の表示・非表示を選択したり、画像表示部28を電子ファインダーとして機能させるか否かを切り替えたりするために使用される。
【0041】
シャッターボタン260は、前述のように、例えば半押し状態で、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の開始がシステム制御回路50に指示される。また、全押し状態で、撮影がシステム制御回路50に指示されるように構成されうる。
【0042】
録画/再生切り替えスイッチ261は、録画モードを再生モードに、及び、再生モードを録画モードに切り替えるために使用される。
【0043】
ジャンプキー262は方向選択キーと同様の働きをし、カーソル又はハイライト部等のような、複数の選択肢の中で選択されている選択肢(例えば、項目、画像)を変更するため、又は、選択されている選択肢を特定する指標の位置を変更するために使用される。ジャンプキーによるカーソル移動は、方向選択キーによるそれに比べ早く、もしくは大きく設定してもよい。
【0044】
なお、前記のような操作系に代えて、ダイアルスイッチを採用してもよいし、他の操作系を採用することもできる。
【0045】
<画像ファイル並べ替え処理の流れ>
図3は、デジタルカメラ100が再生時に実行する、画像ファイルの並べ替え処理の流れを示したフローチャートである。
【0046】
ステップS301では、ユーザの操作を受けて操作部70により画像の並べ替え指示が入力される。具体的には、ユーザによりメニューボタン252が押下されると、画像ファイル並べ替えを含むメニューが画像表示部28に表示される。そして、ユーザにより上下左右ボタン255〜258のいずれかが押下され、「画像ファイル並べ替え」が選択され、決定ボタン253が押下されることにより、指示が入力される。
【0047】
ステップS302では、システム制御回路50は移動画像選択モードに切り替える処理を行う。
【0048】
ステップS303では、デジタルカメラ100では、ユーザの操作を受けて操作部70により、移動対象となる画像ファイルのサムネール画像が選択される。
【0049】
図4に、移動対象となる画像ファイルのサムネール画像の選択が行われた状態の画像一覧画面400の一例を示す。図4では移動対象として画像11(401)が強調表示されている。
【0050】
ステップS304は、システム制御回路50は移動先選択モードに切り替える。
【0051】
ステップS305では、ユーザの操作を受けて操作部70により移動先の基準となるサムネール画像を選択する。
【0052】
図5に、移動先の基準となる画像ファイルのサムネール画像の選択が行われた状態の画像一覧画面500の一例を示す。図5では移動先の基準として画像6(501)が、画像11(401)とは異なる態様で強調表示されている。
【0053】
ステップS306では、システム制御回路50はステップS305で選択された移動先の基準となる画像ファイルの挿入可否情報を順序情報テーブル600より読み出して取得する。
【0054】
挿入可否情報の設定は、例えば、ユーザがデジタルカメラ100を操作して画像ファイル毎にその前後への挿入可否を入力することにより設定するようにしてもよい。あるいは、各画像ファイルについて、Exif情報のような撮影情報に基づいて自動的に設定するようにしてもよい。例えば、撮影情報が連続撮影やブラケット撮影によって得られた画像ファイルであることを示せば、連続した複数の画像ファイルの間には挿入不可を設定することが考えられる。
【0055】
ここで、各画像ファイルに割り当てられた挿入可否情報や順序は図6に示すような順序情報テーブル600で管理される。
【0056】
図6は順序情報テーブル600の一例である。デジタルカメラ100または画像ファイルが保持する情報にしたがって、ユーザID601、アルバムID602、画像ID603、ファイルパス604が格納される。また、撮影日時あるいはファイル名にしたがって、当該アルバムにおける画像ファイルの順序605が格納される。また、ステップS1121で受信された挿入可否情報にしたがって、当該画像ファイルの前後に他の画像ファイルを挿入することを許可するかどうかを示すフラグ606、607が格納される。フラグ606、607には、許可する場合には“1”、許可しない場合には“0”がそれぞれ格納される。
【0057】
ステップS307では、システム制御回路50は挿入位置提示モードに切り替え、ステップS306で取得された挿入可否情報にしたがい、挿入可能位置を画像表示部28に表示する。
【0058】
図7及び図8に挿入可能位置が示された画像一覧画面700及び800の一例を示す。
【0059】
図7では、ステップS305で選択されたサムネール画像(6)を中央に配置し、前後に挿入の可否を示すアイコンが表示されている。図7では、サムネール画像(6)の後の挿入位置アイコン701が強調表示され、選択された状態を示している。つまり、この場合、移動対象となる画像ファイル(11)は画像ファイル(6)と画像ファイル(7)の間に挿入されるよう指示された状態である。
【0060】
図8では、ステップS305で選択されたサムネール画像(6)を中央に配置し、その左と上には挿入不可能位置を示すアイコンが表示され、その右と下には挿入可能位置を示すアイコンが表示されている。図8では、サムネール画像(6)の下の挿入位置アイコン801が強調表示され、選択された状態を示している。つまり、この場合、移動対象となる画像ファイル(11)は画像ファイル(8)と画像ファイル(9)の間に挿入されるよう指示された状態である。
【0061】
なお、挿入位置提示モードでは、ユーザによる移動キーの操作に応答して、カーソルは挿入可能位置を示すアイコン上のみで移動でき、それ以外のアイコンやサムネール画像上はスキップし、移動しないように制御される。つまり、図7に示した例では、左キー802や右キー803が操作されることにより、カーソルは画像(6)の左右のアイコンを交互に移動するだけとなる。
【0062】
なお、図7及び図8のような画像一覧画面では、挿入不可能な位置にはなにもアイコンを表示しないようにしてもよい。
【0063】
ステップS308では、デジタルカメラ800ではユーザの操作を受けて操作部70により、挿入位置が指定される。
【0064】
ステップS309では、システム制御回路50はステップS303で選択されたサムネール画像の画像ファイルがステップS308で指定された位置になるよう順序情報テーブル600に格納された値を変更する。
【0065】
ステップS310では、システム制御回路50はステップS309で変更された順序情報テーブル600の画像ファイルの順序を順序情報保持部103から読み出し、画像一覧画面を更新して再表示を行う。
【0066】
ステップS311では、システム制御回路50はユーザの操作を受けて操作部70により並べ替えの終了の指示を受け付けたかどうか判定する。そして、終了の指示を受け付けたと判定されれば本処理を終了する。具体的には、システム制御回路50はユーザの操作を受けて操作部70によりメニューボタンが押下されたと判定すると、画像ファイル並べ替えの終了を含む各種メニューを画像表示部28に表示する。そして、ユーザの操作を受けて操作部70により上下左右ボタン255〜258のいずれかが押下され、「画像ファイル並べ替えの終了」が選択され、指示が入力される。一方、終了の指示を受け付けていなければ、ステップS302の処理に戻る。
【0067】
また、本実施形態では、挿入位置提示モードにおいて、デジタルカメラ100がサムネール画像に加えてアイコンもディスプレイ表示すると、表示されるサムネール画像の数が少なくなってしまう。そこで、挿入位置提示モードでは、移動画像選択モードや移動先指定モードの時に比べて小さなサイズのサムネール画像を表示するようにしてもよい。これにより、小さなディスプレイしか備えない場合であっても、より多くのサムネール画像を表示させることができる。
【0068】
以上のように本実施形態によれば、ユーザは、カーソルキーを使った簡単な操作でファイルの並べ替えを行うことが可能となる。
【0069】
また、本実施形態では移動先の基準となるサムネール画像の周囲に挿入位置アイコンを提示するようにした。これにより、不用なアイコンは提示されないので、ユーザは移動対象となる画像ファイルがどの位置に挿入されるかを容易に知ることができ、誤操作を減らすことができる。
【0070】
また、本実施形態では、不用なアイコンが表示される代わりに、多くのサムネール画像が表示される。これにより、ユーザは一度に見られるサムネール画像が多くなり、他の多くのサムネール画像との関係を一目で考慮することができ、挿入位置を選びやすくなる。
【0071】
また、本実施形態では、移動先の基準となるサムネール画像が選択されてから挿入位置アイコンを表示するようにした。これにより、移動先の基準を選択する際にはディスプレイ上に多くのサムネール画像が表示される。したがって、ユーザはカレントで表示されているサムネール画像を変更させるためのスクロール操作等を行うことが少なくなるので、ユーザの手間を省けるという利点がある。
【0072】
(第2の実施形態)
以下に、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。
【0073】
<画像ファイル保管システムの構成>
図9は本発明の一実施形態として、インターネット上に配置されたサーバ装置900がアプリケーションプログラムに従って、画像ファイル保管システムを実現し、画像ファイルの並べ替え処理を実行するのに必要な構成を示した図である。
【0074】
図9において901はハードディスク等に領域を割り当てられた画像ファイル保管部である。902は画像ファイル保管部901に保管された画像ファイルに関する情報を保持するファイル情報保持部である。903は画像ファイル保管部901に保管される画像ファイルの順序情報を保持する順序情報保持部である。904は画像ファイル保管部901に保管された画像ファイルの前後の順番に他の画像ファイルを挿入可能か否かの情報を保持する挿入可否情報保持部であり、本実施形態では順序情報保持部903に含まれる。
【0075】
905はクライアント装置1000からユーザ操作による画像ファイルの並べ替えのリクエストを受け付け、処理を開始する並べ替え処理開始処理部である。906はクライアント装置1000の状態等から並べ替えのモードを決定するモード決定処理部である。907はモード別に固有の情報をディスプレイに表示させるモード別表示処理部である。908は画像ファイルを挿入可能な位置を明示的にディスプレイに表示させる挿入可能位置提示処理部であり、本実施形態ではモード別表示処理部907に含まれる。
【0076】
909はクライアント装置1000からユーザ操作により指定された画像ファイルおよび挿入位置を含む並べ替え指示情報を、取得する並べ替え情報取得処理部である。910は並べ替え情報取得処理部909で取得された並べ替え指示情報にしたがって並べ替え処理を行い順序情報保持部903の順序情報を変更する順序情報変更処理部である。
【0077】
なお、サーバ装置900は1つ又は複数のコンピュータにより実現可能である。サーバ装置900は例えば、サーバ装置900全体を制御するCentral Processing Unit(CPU)を有する。また、変更を必要としないプログラムやパラメータを格納するRead Only Memory(ROM)、外部装置などから供給されるプログラムやデータを一時記憶するRandom Access Memory(RAM)を有する。
【0078】
また、サーバ装置900に固定して設置されたハードディスクやメモリカード、あるいは着脱可能な光ディスク、磁気ディスク、メモリカードなどを含む外部記憶装置を有する。ファイル保管部901、ファイル情報保持部902、順序情報保持部903、挿入可否情報保持部はこれらのハードディスクや外部記憶装置により実現される。ハードディスクはOperating System(OS)やCommon Gateway Interface(CGI)プログラムも記憶している。
【0079】
また、サーバ装置900は、オペレータの操作を受け、データを入力するポインティングデバイスやキーボードなどの入力デバイス及びそのインターフェイスを有する。また、サーバ装置900の保持する画像ファイル等のデータや供給されたデータを表示するためのディスプレイとそのインターフェイスを有する。また、インターネットなどのネットワーク回線920に接続するためのネットワークインタフェイスを有する。また、上記した各ユニットを通信可能に接続するシステムバスも有する。
【0080】
また、サーバ装置900はネットワーク回線920を介してクライアント装置1000と通信可能である。サーバ装置900はCGIプログラムに従って、クライアント装置1000からの要求に対する動作を行う。そして、Hyper Text Markup Language(HTML)、eXtensible Markup Language(XML)やJava(登録商標) Script等の言語で記述されたマルチメディア情報(以下、画面情報とも言う。)をクライアント装置1000へ送信する。
【0081】
図10は本実施形態のクライアント装置1000の構成を示した図である。クライアント装置はコンピュータにより実現可能である。
【0082】
図10において、1001はクライアント装置1000全体を制御するCentral Processing Unit(CPU)である。1002は変更を必要としないプログラムやパラメータを格納するRead Only Memory(ROM)である。1003は外部装置などから供給されるプログラムやデータを一時記憶するRandom Access Memory(RAM)である。1004はコンピュータ装置1000に固定して設置されたハードディスクやメモリカード、あるいは着脱可能な光ディスク、磁気ディスク、メモリカードなどを含む外部記憶装置である。ハードディスクには、OSやWebブラウザプログラムが記憶されている。クライアント装置1000はWebブラウザプログラムに従って、マルチメディア情報をサーバ装置900へ要求し、マルチメディア情報をサーバ装置から受信して、ディスプレイに画面を表示させたり、画面の表示内容を変更したりする動作を行う。
【0083】
また、クライアント装置1000は、ユーザの操作を受け、データを入力するポインティングデバイスやキーボード1009などの入力デバイスとのインターフェイス1005を有する。1006はクライアント装置1000の保持するデータや供給されたデータを表示するためのディスプレイ1010とのインターフェイスである。1007はインターネットなどのネットワーク回線920に接続するためのネットワークインタフェイスである。1008は1001〜1007の各ユニットを通信可能に接続するシステムバスである。
【0084】
また、クライアント装置1000はFile Transfer Protocol(FTP)やHyper Text Transfer Protocol(HTTP)を使ってサーバ装置900と各種情報の送受信が可能である。
【0085】
<画像ファイルのアップロード>
図11を参照して、本実施形態におけるクライアント装置1000がサーバ装置900に画像ファイルをアップロードする処理を説明する。以下、クライアント装置の動作はCPU1001がOS及びWebブラウザプログラムにしたがって行うものとする。又、サーバ装置900の動作はそのCPUがOS及びCGIプログラムにしたがって行うものとする。
クライアント装置とサーバ装置900はネットワーク920を介して通信を開始する(ステップS1101)。
【0086】
クライアント装置1000は、記憶装置1004に記憶された中から画像ファイルをいくつか選択する(ステップS1111)。
【0087】
次にクライアント装置1000は、画像ファイルのアップロード順を選択する(ステップS1112)。例えば、ファイル名順、撮影日時順またはステップS1111での選択順が考えられる。なお、アップロード順を予め定めておき、このステップS1112を省略するようにしてもよい。
【0088】
次にクライアント装置1000は、各画像ファイルについて、その前後に他の画像ファイルを挿入することを許可するかどうかの指示を示す挿入可否情報を設定する(ステップS1113)。挿入可否情報の設定は、例えば、ユーザがクライアント装置1000を操作して画像ファイル毎にその前後への挿入可否を入力することにより設定されるようにしてもよい。あるいは、クライアント装置1000において、各画像ファイルについて、Exif情報のような撮影時情報に基づいて自動的に設定されるようにしてもよい。例えば、連続撮影やブラケット撮影によって得られた、連続した複数の画像ファイルの間には挿入不可が設定されることが考えられる。
【0089】
そして、クライアント装置1000は、ステップS1112で指定された順に画像ファイルをサーバ装置900へアップロードする(ステップS1114)。ステップS1114では、クライアント装置1000は画像ファイルとともにステップS1113で設定された挿入可否情報もアップロードする。ここで、画像ファイル全てについてその挿入可否情報をアップロードするのではなく、不許可を指示された画像ファイルのみについてサーバ装置900に通知するようにしてもよい。また、ステップS1114では、クライアント装置1000のユーザを一意に特定するためのユーザIDもアップロードされる。
【0090】
サーバ装置900は、画像ファイルを順にクライアント装置1000から受信する(ステップS1121)。また、各画像ファイルの挿入可否情報も受信する。
【0091】
サーバ装置900は、ステップS1121で受信された画像ファイルをファイル保管部901に記憶するとともに、画像ファイルに関する情報をファイル情報保持部902に記憶する(ステップS1122)。また、ここで、サーバ装置900は挿入可否情報を挿入可否情報保持部904に記憶する。
【0092】
画像ファイルに関する情報は、例えば、画像ファイルを一意に特定するためにサーバ装置901により発行される画像IDである。または、ステップS1121で受信された一連の画像ファイルを1つのアルバムに属する画像ファイル群として管理し、当該アルバムを一意に特定するためにサーバ装置900により発行されるアルバムIDである。または、画像ファイルの画像ファイル保管部901での保管場所を示すファイルパス、Exif情報やユーザID等である。
【0093】
サーバ装置900は、ステップS1121で受信された順を初期順序として、各画像ファイルに順序を割り当てる(ステップS1123)。各画像ファイルに割り当てられた順序は図6に示すような順序情報テーブル600で管理される。順序情報テーブル600は順序情報保持部903に保管される。ここでは、ステップS1123で割り当てられた順序にしたがって、当該アルバムにおける画像ファイルの順序605が格納される。また、ステップS1121で受信された挿入可否情報にしたがって、当該画像ファイルの前後に他の画像ファイルを挿入することを許可するかどうかを示すフラグ606、607が格納される。
【0094】
<画像ファイル並べ替え処理の流れ>
図12は本発明の一実施形態として、サーバ装置900が実行する画像ファイルの並べ替えの処理手順を表したフローチャートである。以下、サーバ装置900の動作はそのCPUがOS及びCGIプログラムに従って行うものとする。
【0095】
ステップS1201では、サーバ装置900は画像ファイルの表示要求をクライアント装置1000から受信する。表示要求とともに、ユーザID及び表示対象となるアルバムのアルバムIDも受信する。
【0096】
ステップS1202では、サーバ装置900はステップS1201で受信されたユーザID及びアルバムIDに基づき、順序情報テーブル600に格納された画像ファイルパス及びその順序を順序情報保持部903から読み出す。そして、その順序に従って、画像ファイルのサムネール画像を表示させるための指示が記述された画像一覧画面情報を作成する。なお、サーバ装置900は画像ファイルパスに従って画像ファイルをファイル保管部901から読み出し、サムネール画像を生成する。
【0097】
ステップS1203では、サーバ装置900はステップS1202で作成された画像一覧画面情報をクライアント装置1000へ送信する。これにより、クライアント装置1000のディスプレイに画像一覧画面600が表示される。
【0098】
図13に画像一覧画面1300の一例を示す。1301は画像ファイルの並べ替えの指示を入力するための「並べ替え」ボタンである。ユーザが「並べ替え」ボタン1301を押下操作すると、クライアント装置1000は画像ファイルの並べ替えをサーバ装置900に要求する。1302はサムネール画像を一覧表示する領域である。1303は1302に表示されているアルバムに対して更に画像ファイルをアップロードする処理の開始を指示するための「アップロード」ボタンである。次にステップS1204では、サーバ装置900は画像ファイルの並べ替えを開始する要求をクライアント装置1000から受信する。
【0099】
ステップS1205ではサーバ装置900がクライアント装置1000からプラグイン情報を取得し、ドラッグアンドドロップ操作で画像ファイルを並べ替えするためのプラグインプログラムがクライアント装置1000にインストールされているかどうか判断する。ステップS1205はモード決定処理部906で実行される。
【0100】
ステップS1205でプラグインプログラムがインストールされていると判断されたときはステップS1221へ処理が渡される。一方、プラグインプログラムがインストールされていないと判断されたときはステップS1206へ処理が渡される。
【0101】
ステップS1221で、サーバ装置900は、クライアント装置1000にプラグインプログラムを起動させ、ドラッグアンドドロップ並べ替えモードに切り替える。クライアント装置1000では、ユーザによる移動対象画像ファイルのサムネール画像を指定するドラッグ操作と、挿入位置を指定するドロップ操作が行われる。ドロップ操作が行われると、ドラッグ操作されたサムネール画像の画像IDと、ドロップ操作された位置がクライアント装置1000に入力される。ステップS1221は並べ替え処理開始部905で行われる。
【0102】
一方、ステップS1206では、サーバ装置900は順序情報テーブル600の各画像ファイルの挿入可否情報を挿入可否情報保持部904より取得する。
【0103】
ステップS1207では、サーバ装置900はステップS1206で取得された各画像ファイルの挿入可否情報にしたがい、画像一覧画面を挿入位置提示モードで表示するための指示が記述された画面情報を生成する。ステップS1207は挿入可能位置提示処理部908で実行される。
【0104】
ステップS1208では、サーバ装置900はステップS1207で生成された画面情報をクライアント装置1000へ送信する。クライアント装置1000は受信された画面情報に基づき、挿入位置提示モードの画像一覧画面1400をディスプレイに表示する。
【0105】
図14は、挿入位置提示モードの画像一覧画面1400の一例である。1402は挿入可能位置を示すアイコンであり、1403は挿入不可能位置を示すアイコンである。
【0106】
なお、挿入不可能位置にはアイコンをなにも表示しないようにしてもよい。
【0107】
また、ユーザが挿入可能位置や不可能位置を容易に把握できる表示であれば、アイコンに限らず、バーを表示するようにしてもよいし、サムネール画像同士の間の表示の色を変えるようにする等であってもよい。
【0108】
移動対象となる画像ファイルのサムネール画像がユーザ操作により選択されると、1404に示すように当該サムネール画像が強調表示され、その画像IDがクライアント装置1000に入力される。なお、移動対象となるサムネール画像は1つに限らず、複数個選択して、一まとめで挿入するよう指示することも可能である。
【0109】
また、ユーザ操作により挿入可能位置を示すアイコン1402が選択されることにより、移動対象画像ファイル1404の挿入位置がクライアント装置1000に入力される。
【0110】
なお、本実施形態では、順序の連続する画像ファイルで挿入可否情報が異なっていれば、これらの画像ファイルの間は挿入不可とするものとする。例えば、N番目の画像ファイルAが後挿入可で、N+1番目の画像ファイルBが前挿入不可であった場合には、画像ファイルAと画像ファイルBの間には新たな画像ファイルの挿入を禁止するものとする。
【0111】
しかし、これに限らず、例えば、順序が先の画像ファイルの挿入可否情報を採用する等のように予めルールを定めておき、それにしたがって決定するようにしてもよいことは言うまでもない。
【0112】
ステップS1209では、サーバ装置900はユーザ操作により指定された移動対象となる画像ファイルの画像IDおよび挿入位置をクライアント装置1000から取得する。ステップS1209は並べ替え情報取得処理部909で実行される。
【0113】
クライアント装置1000は、ステップS1208で送信された画面情報に基づき、サムネール画像の順番を変更して画像一覧画面に表示する。ステップS1209で表示される画像一覧画面は、図14の画像一覧画面1400と同様のデザインで、サムネール画像の順序が変更されたものとなる。
【0114】
ステップS1210では、サーバ装置900はステップS1209で取得された情報を元に、各画像ファイルについて、順序情報保持部903に保持される順序情報テーブルの順序605に格納された値を変更する。ステップS1210は順序情報変更処理部910で処理される。
【0115】
ステップS1211では、サーバ装置900は画像ファイルの並べ替えの終了指示をクライアント装置1000から受信する。具体的には、ユーザにより画像一覧画面1400の一覧表示ボタン1405が押下されると、クライアント装置1000は終了指示をサーバ装置へ送信する。そして、本処理を終了する。
【0116】
以上のように本実施形態では、画像ファイルを挿入不可能な位置と可能な位置とで別の表示態様のアイコンによって示すようにした。これにより、ユーザは画像ファイルを挿入できない位置を明確に知ることができるので、不用な操作を抑えることができる。
【0117】
また、本実施形態によれば、画像ファイルの移動先を指定する前に挿入可能な位置がディスプレイ上に明示されるので、ユーザは試行錯誤しながら並べ替え操作をする必要が無くなり、効率的に作業を行うことができる。
【0118】
(他の実施形態)
なお、本発明は、画像ファイルに限らず、音声ファイル等であってもよい。
【0119】
また、本発明の目的は、上記実施形態の機能を実現するソフトウェアを記録した記憶媒体(記録媒体)をシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が前記ソフトウェアを実行することでも達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたソフトウェア自体が上記実施例の機能を実現することになり、そのソフトウェアを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
【0120】
また、前記ソフトウェアの実行により上記機能が実現されるだけでなく、そのソフトウェアの指示により、コンピュータ上で稼働するオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、それによって上記機能が実現される場合も含む。
【0121】
また、前記ソフトウェアがコンピュータに接続された機能拡張カードやユニットのメモリに書き込まれ、そのソフトウェアの指示により、前記カードやユニットのCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、それによって上記機能が実現される場合も含む。
【0122】
本発明を前記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するソフトウェアが格納される。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラの構成を示した図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラの背面構成を示した図である。
【図3】本発明の一実施形態における画像並べ替え処理の手順を示したフローチャート図である。
【図4】本発明の一実施形態における画像一覧画面を示した図である。
【図5】本発明の一実施形態における画像一覧画面を示した図である。
【図6】本発明の一実施形態における順序情報テーブルを示した図である。
【図7】本発明の一実施形態における画像一覧画面を示した図である。
【図8】本発明の一実施形態における画像一覧画面を示した図である。
【図9】本発明の一実施形態におけるシステムのブロック図である。
【図10】本発明の一実施形態におけるコンピュータ装置のブロック図である。
【図11】本発明の一実施形態における画像並べ替え処理の手順を示したフローチャート図である。
【図12】本発明の一実施形態における画像並べ替え処理の手順を示したフローチャート図である。
【図13】本発明の一実施形態における画像一覧画面を示した図である。
【図14】本発明の一実施形態における画像一覧画面を示した図である。
【符号の説明】
【0124】
700 画像一覧画面
701 挿入位置アイコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像ファイルのサムネール画像を並べて表示する画像表示手段と、
前記表示された中から第1のサムネール画像を選択する第1の画像選択手段と、
前記表示された中から第2のサムネール画像を選択する第2の画像選択手段と、
前記第1のサムネール画像の周囲に挿入可能な位置を表示する位置表示手段と、
前記表示された中からいずれかの位置を選択する位置選択手段と、
前記第2のサムネール画像を前記選択された位置に表示する並べ替え表示手段を備えたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
画像ファイルを挿入可否情報と対応付けて記憶する画像記憶手段をさらに備え、
前記アイコン表示手段は、前記第1の画像ファイルの挿入可否情報に応じた状態で位置を表示し、
前記位置選択手段は、前記挿入可否情報に応じて挿入可能を示す状態で表示された中から位置を選択することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項3】
画像ファイルを挿入可否情報と対応付けて記憶する画像記憶手段をさらに備え、
隣り合う画像ファイルの挿入可否情報が異なる場合、前記位置表示手段は挿入不可能を示す状態で位置を表示することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記画像表示手段は、前記並べ替え指示に応答し、表示サイズを小さくしてサムネール画像を表示し直すことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項5】
画像ファイルを順序情報と対応付けて記憶する画像記憶手段と、
前記選択された位置にしたがって、前記画像ファイルの順序情報を更新する更新手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項6】
画像ファイルのサムネール画像を並べて表示するステップと、
前記表示された中から第1のサムネール画像を選択するステップと、
前記表示された中から第2のサムネール画像を選択するステップと、
前記第1のサムネール画像の周囲に挿入可能な位置を表示するステップと、
前記表示された中からいずれかの位置を選択するステップと、
前記第2のサムネール画像が前記選択された位置になるよう並べ替えて表示するステップを備えたことを特徴とする画像表示方法。
【請求項7】
コンピュータに、
画像ファイルのサムネール画像を並べて表示するステップと、
前記表示された中から第1のサムネール画像を選択するステップと、
前記表示された中から第2のサムネール画像を選択するステップと、
前記第1のサムネール画像の周囲に挿入可能な位置を表示するステップと、
前記表示された中からいずれかの位置を選択するステップと、
前記第2のサムネール画像が前記選択された位置になるよう並べ替えて表示するステップを実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−97435(P2008−97435A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−280154(P2006−280154)
【出願日】平成18年10月13日(2006.10.13)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】