説明

画像読取装置

【課題】原稿から読み取られた画像データが着脱可能な不揮発性メモリに保存されるときの機密性を保持できる画像読取装置を提供する。
【解決手段】MPU11は、CCD14によって原稿31から読み取られた画像データを、原稿31のRFIDタグ33から読み取った情報に基づいて機密にすべきと判断した場合に、閲覧にパスワードの入力を必要とするプロテクトをかけた態様で、画像データをUSBメモリ35に保存する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、原稿にRFID(Radio Frequency Identification)タグを取り付けて管理することが提案されている。特許文献1には、ユーザが入力したパスワードと、画像読取装置のRFIDリーダがRFIDタグから読み取ったパスワードとが一致した場合に、原稿の読み取りを許可する技術が開示されている。また、特許文献2には、RFIDタグに原稿が機密書類か、機密書類ならどのような画像処理を施してプリントアウトするかが記憶され、機密にする部分を白又は黒で塗りつぶしてプリントアウトする技術が開示されている。
【0003】
一方、複合機に着脱自在なフラッシュメモリ(コンパクトフラッシュ(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等)を接続して、画像データが書き込める技術も提案されている(特許文献3)。このような場合、機密書類を読み取ったデータもフラッシュメモリに保存でき、これを他の複合機でプリントする、あるいはコンピュータに接続して書類を閲覧できる。このため、読み取られた画像データがフラッシュメモリ等に保存される際の機密漏洩のための対策が必要である。
【特許文献1】特開2007−11304号公報
【特許文献2】特開2004−336431号公報
【特許文献3】特開2006−135908号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明の解決すべき課題は、原稿から読み取られた画像データが着脱可能な不揮発性メモリに保存されるときの機密性を保持できる画像読取装置の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像読取装置は、原稿から画像を読み取る画像読取部と、前記原稿に付与されたRFIDタグから情報を読み出すRFIDリーダと、着脱可能な不揮発性メモリが接続されるメモリ接続部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記画像読取部が前記原稿から読み取った画像データを、前記RFIDリーダが前記RFIDタグから読み取った情報に基づいて機密にすべきと判断した場合に、閲覧にパスワードの入力を必要とするプロテクトをかけた態様で、前記画像データを前記メモリ接続部に接続された前記不揮発性メモリに保存する。
【0006】
また本発明に係る画像読取装置において、前記パスワードが記憶された記憶部をさらに備え、前記制御部は、前記画像データを、前記記憶部に記憶された前記パスワードを用いて前記プロテクトをかけた態様で前記不揮発性メモリに保存する。
【0007】
また本発明に係る画像読取装置において、前記制御部は、前記画像データを、前記RFIDリーダが前記RFIDタグから読み取ったパスワードを用いてプロテクトをかけて前記不揮発性メモリに保存する。
【0008】
また本発明に係る画像読取装置において、前記不揮発性メモリはフラッシュメモリである。
【0009】
また本発明に係る画像読取装置において、前記制御部は、前記画像読取部が前記原稿から読み取った画像データを機密にすべきと判断した場合に、ファイルを開くのに前記パスワードの入力を必要とするプロテクトをかけた態様で、前記画像データを前記不揮発性メモリに保存する。
【0010】
また本発明に係る画像読取装置において、前記制御部は、前記画像読取部が前記原稿から読み取った画像データを機密にすべきと判断した場合に、前記パスワードを用いて前記画像データを暗号化して前記不揮発性メモリに保存する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、原稿に付与されたRFIDタグから読み取られた情報に基づいて画像データが機密にすべきと判断された場合には、閲覧にパスワードの入力を必要とするプロテクトをかけた態様で、画像データが不揮発性メモリに保存される。それ故、パスワードを知らなければ、不揮発性メモリに保存された画像データを他の複合機でプリントすること、及び、画像データをコンピュータで開いてディスプレイに表示させること等ができない。その結果、原稿から読み取られた画像データが着脱可能な不揮発性メモリに保存されるときの情報の機密性を保持できる。
【0012】
また本発明によれば、画像読取装置の記憶部に記憶されたパスワードを用いて画像データにプロテクトがかけられるため、パスワードの設定を個々のユーザに任せる構成等に比してパスワードの管理が容易である。
【0013】
また、画像データにプロテクトをかけるときにユーザのパスワードの入力等が不要であるため、ユーザの操作の負担を軽減できる。
【0014】
また本発明によれば、RFIDタグから読み取られたパスワードを用いて画像データにプロテクトがかけられるため、パスワードの設定を個々のユーザに任せる構成等に比してパスワードの管理が容易である。
【0015】
また、画像データにプロテクトをかけるときにユーザのパスワードの入力等が不要であるため、ユーザの操作の負担を軽減できる。
【0016】
また、容易に書類(原稿)ごとにパスワードを設定することができ、各書類の特性に応じた機密性の管理が行える。
【0017】
また本発明によれば、不揮発性メモリとしてフラッシュメモリが用いられるため、大容量の画像データであっても高速で書き込み及び読み出しを行える。
【0018】
また本発明によれば、パスワードを知らなければ不揮発性メモリに保存された画像データを開くことができないようにプロテクトがかけられるため、着脱可能な不揮発性メモリに保存される画像データの機密性を確実に保持できる。
【0019】
また本発明によれば、パスワードを用いて画像データが暗号化されて不揮発性メモリに保存されるため、着脱可能な不揮発性メモリに保存される画像データの機密性をより確実に保持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像読取装置としてのファクシミリ複合機(以下、単に「複合機」という)のブロック図である。この複合機1は、図1に示すように、制御部としてのMPU(Micro Processing Unit)11、NCU(Network Control Unit)12、モデム(MODEM)13、画像読取部としてのCCD(Charge Coupled Device)14、読取画像処理回路15、RFIDリーダ16、操作パネル17、ROM(Read Only Memory)18、記憶部としてのSRAM(Static Random Access Memory)19、画像メモリ20、プリンタ21、及び、メモリ接続部としてのUSBインターフェース22を備えている。この複合機1に備えられる機能には、プリンタ機能、ファクシミリ機能、コピー機能、及びスキャナ機能等が含まれる。
【0021】
MPU11は、この複合機1の制御を統括するものであり、ソフトウェアにより動作する。NCU12は、アナログの公衆電話回線網との回線の接続等を行うハードウェアであり、必要に応じてモデム13を公衆電話回線網と接続する。モデム13は、ファクシミリ通信が可能なファクシミリモデムから構成されている。
【0022】
CCD14は、原稿31の画像を読み取る素子であり、図示しないフラットベットスキャナ内に備えられる読取ユニットに備えられる。読取ユニットは、プラテンガラス上に載せられた原稿31の画像を読み取るときは、図示しない移動機構により原稿31の副走査方向に移動されつつ原稿の画像を読み取る。フラットベットスキャナの上側には、図示しない自動原稿送り装置が備えられる。自動原稿送り装置を用いた原稿31の読み取りでは、自動原稿送り装置によって搬送される原稿31が搬送路内の所定の読取位置を通過するときに、原稿31の画像がCCD14によって読み取られる。
【0023】
読取画像処理回路15は、CCD14から与えられた画像データに対して画像処理を施す。RFIDリーダ16は、MPU11の制御により、そのアンテナ32を用いて原稿32に付与されたRFIDタグ33との間で無線電波信号のやり取りを行い、RFIDタグ33に記録された情報の読み出し等を行う。このRFIDリーダ16による読み取りは、例えば、原稿31が原稿セット部(プラテンガラス上又は自動原稿送り装置の原稿トレイ)にセットされたことが図示しない原稿センサにより検知されたときに行われる。あるいは、原稿31が原稿セット部にセットされ、後述の操作パネル17に設けられた読み取りを指示するスタートキーが操作されたときに、RFIDリーダ16による読み取りが行われてもよい。さらに他の例として、原稿31が原稿セット部にセットされ、操作パネル17からの操作により画像データの保存先に後述のUSBメモリ35が指定され、読み取りを指示するスタートキーが操作されたときに、RFIDリーダ16による読み取りが行われてもよい。
【0024】
操作パネル17は、複合機1の操作のために用いられるものであり、キーボード、液晶表示部等を備える。この操作パネル17には、原稿の読み取り等を指示するためのスタートキーなどが備えられる。
【0025】
ROM18には、MPU11に読み込まれる各種ソフトウェア及び設定データ等が保存されている。SRAM19には、電話帳データ等が記憶されている。またSRAM19内の記憶領域34には、CCD14によって読み取った画像データに対してプロテクトをかける際に使用するパスワードが記憶されている。
【0026】
画像メモリ20は、ファクシミリで送信及び受信される画像データ、CCD14によって読み取られた画像データ等が保存される。プリンタ21は、CCD14により原稿から読み取られた画像データ、ファクシミリで受信された画像データ等を記録紙にプリントする。
【0027】
USBインターフェース22は、USBメモリ35が着脱可能に接続され、接続されたUSBメモリ35に対して情報の書き込み及び読み出しを行う。USBインターフェース22にUSBメモリ35を接続することにより、例えばCCD14により原稿から読み取れた画像データをUSBメモリ35に保存できる。なお、本実施形態では、着脱可能な不揮発性メモリの一例としてUSBメモリ35を用いたが、コンパクトフラッシュ(登録商標)等の他のフラッシュメモリを用いてもよく、あるいは更に他の不揮発性メモリを用いてもよい。
【0028】
そこで、本実施形態では、この画像データにUSBメモリ35に保存される際の情報の機密保持を図るべく、対策が施されている。本実施形態では、CCD14が読み取った画像データの保存先にUSBメモリ35が指定された場合において、MPU11は、RFIDリーダ16が原稿31のRFIDタグ33から読み取った情報に基づいて、その画像データを機密にすべきか否かを判断する。そして、MPU11は、その画像データを機密にすべきと判断した場合には、閲覧にパスワードの入力を必要とするプロテクトをかけた態様で、画像データをUSBメモリ35に保存する。一方、画像データを機密にすべき必要がない場合には、MPU11は、画像データをプロテクトをかけないでUSBメモリ35に保存する。
【0029】
画像データにプロテクトをかける際のパスワードには、SRAM19の記憶領域34に予め記憶されているパスワードが用いられる。画像データに施すプロテクトの方式としては種々のものが採用できるが、例えば、第1の方式として、画像データのファイルがパスワードの入力なしには開けなくする方式が採用できる。この場合、USBメモリ35に保存された画像データのファイルを開く(実行する)ときには、パスワードの入力が要求され、適切なパスワードが入力されないときにはファイルを開けない。
【0030】
第2の方式として、パスワードを暗号キーとして用いて画像データを暗号化してUSBメモリ35に保存する方式が採用できる。この場合、暗号キーであるパスワードを入力しないと暗号化された画像データを復元できないため、パスワードを知らない第三者はUSBメモリ35に保存された画像データの内容を閲覧できない。この第2の方式は、単独で用いてもよいし、第1の方式と組み合わせて用いてもよい。
【0031】
第3の方式として、画像データのファイル自体に開くときのパスワードを設定又は暗号化を施すのではなく、ファイルが保存されたフォルダについてプロテクトをかけてもよい。この場合のプロテクトの方式としては、パスワードの入力なしにフォルダを開けないようにロックをかける方式、及び、フォルダ内のデータをフォルダごと暗号化する方式等が採用できる。
【0032】
また、読み取られた画像データをUSBメモリ35にプロテクトをかけて保存するときには、画像データにプロテクトをかけてからプロテクト付与済みの画像データをUSBメモリ35に保存するのがよい。他の構成として、プロテクトをかけない状態で画像データをUSBメモリ35に一旦保存してから、その画像データにプロテクトをかける(あるいは、プロテクトをかけた状態に変換する)ようにしてもよい。
【0033】
また、RFIDタグ33から読み取った情報に基づいて原稿31の画像が機密にすべきかを判断する手法としては、種々の具体的な手法が採用できる。本実施形態では、例えば原稿31にRFIDタグ33が付与されているか否か(すなわち、RFIDタグ33が検出されたか否か)に基づいて、画像の機密保持の必要性が判断される。すなわち、RFIDタグ33が付与された原稿31の画像は機密にすべきと判断され、RFIDタグ33が付与されていない原稿31の画像は機密の必要がないと判断される。この点に関する他の構成として、RFIDタグ33中に原稿31の画像データの機密保持の必要性に関する情報を書き込んでおき、その書き込まれた情報に基づいてMPU11が画像データの機密保持の必要性について判断してもよい。
【0034】
また、このような原稿31から読み取った機密データをUSBメモリ35に保存する際の機密保持のためのプロテクトをかける機能は、操作パネル17等を介した操作により、オン、オフの切り替えができる。このオン、オフの切り換え時(特に、機能をオフするとき)には、所定のパスワードの入力が求められるのが好ましい。
【0035】
図2は、複合機のMPUの読み取った画像データをUSBメモリに保存するときの動作を示すフローチャートである。なお、この図2に示す例では、機密保持の必要のある画像データについては、第1及び第2の2つのパスワードを用いて画像データに対する暗号化等のプロテクトがかけられる。
【0036】
図2に示すように、ステップS1では、原稿31が複合機1の前記原稿セット部にセットされ、画像データの保存先としてUSBメモリ35が指定される。続くステップS2では、MPU11によって、RFIDリーダ16を介して原稿31にRFIDタグ33が付与されているか否かが判断され、RFIDタグ33が付与されている場合にはステップS3に進み、RFIDタグ33が付与されていない場合にはステップS6に進む。
【0037】
ステップS3では、スタートボタンの操作に応じて原稿からの画像の読み取りが実行される。続くステップS4では、原稿31から読み取られた画像データに対し、SRAM19の記憶領域34に記憶された第1及び第2の2つのパスワードを用いて暗号化等のプロテクトがかけられる。具体的には、例えば、2つのうちの第1のパスワードを用いて画像データのファイルにパスワードの入力がないと開けられないようにロック(プロテクト)がかけられる。これとともに、画像データ又はその画像データを含むファイルについて、残り第2のパスワードを暗号キーとして用いて暗号化が行われる。他の構成として、2つではなく1つのパスワードを用いてファイルのロック又は暗号化の一方あるいはその両方を行うようにしてもよい。そして、ステップS5で、プロテクトがかけられた画像データのファイルがUSBメモリ35に保存される。
【0038】
一方、原稿31にRFIDタグ33が付与されていない場合には、ステップS6にて、スタートボタンの操作に応じて原稿からの画像の読み取りが実行される。そして、ステップS7にて、読み取られた画像データのファイルが、プロテクトがかけられることなくUSBメモリ35に保存される。
【0039】
図3は、USBメモリに保存されたプロテクトがかけられた画像データをパーソナルコンピュータ(以下、「PC(Personal Computer)」と記す))で開くときの手順を示すフローチャートである。図3に示すように、ステップS11では、PCのUSBインタフェースに接続されたUSBメモリ35に保存された画像データのファイルに対する実行の指示が受け付けられる。この実行の指示の受け付けに伴い、そのファイルを開くために必要なパスワードの入力が画面の案内用の表示等により求められる。その要求に応じて、ステップS12,13にて適切な第1及び第2の2つのパスワードが入力された場合には、ステップS14にて、画像データのプロテクトが解除され、画像データの閲覧(例えば、表示、プリント等)が可能となる。
【0040】
以上のように、本実施形態によれば、RFIDタグ33が付与された原稿31については、RFリーダ16によってRFIDタグ33が検知されることにより自動的に機密保持が必要と判断される。そして、その原稿31から読み取られた画像データが、閲覧にパスワードの入力を必要とするプロテクトがかけられた態様でUSBメモリ35に保存される。それ故、パスワードを知らなければ、USBメモリ35に保存された画像データを他の複合機でプリントすること、及び、画像データをコンピュータで開いてディスプレイに表示させること等ができない。その結果、原稿31から読み取られた画像データが着脱可能なUSBメモリ35に保存されるときの情報の機密性を保持できる。特に、本実施形態では、パスワードによる画像データのファイルのロックだけでなく、画像データの暗号化も行われるため、着脱可能なUSBメモリ35に保存される画像データの機密性をより確実に保持できる。
【0041】
また、複合機1のSRAM19に記憶されたパスワードを用いて画像データにプロテクトがかけられるため、パスワードの設定を個々のユーザに任せる構成等に比してパスワードの管理が容易である。
【0042】
また、画像データにプロテクトをかけるときにユーザのパスワードの入力等が不要であるため、ユーザの操作の負担を軽減できる。
【0043】
また、着脱可能な不揮発性メモリとしてフラッシュメモリの一種であるUSBメモリ35に保存されるため、大容量の画像データであっても高速で書き込み及び読み出しを行えるとともに、着脱も容易である。
【0044】
なお、上述の実施形態の変形例として種々の構成が採用できる。例えば、上述の実施形態では、SRAM19に記憶されたパスワードを用いて画像データにプロテクトをかけた。この点に関する変形例として、原稿31に付与されたRFIDタグ33にパスワードを記憶しておき、RFIDタグ33から読み出したパスワードを用いて画像データにプロテクトをかけてもよい。この構成によれば、容易に書類(原稿31)ごとにパスワードを設定することができ、各書類の特性に応じた機密性の管理が行える。
【0045】
また、複合機11のMPU11が、原稿31に付与されたRFIDタグ33から読み取った情報に基づいて、画像データにプロテクトをかける際に用いるパスワード、及びプロテクトの種類のうちのいずれか一方又は両方を切り替えてもよい。プロテクトの種類の切り替えとしては、例えば、画像データのファイルにロックをかけるだけにするのか、ファイルのロックだけでなく画像データの暗号化も行うのか等が切り替えられる。この構成によっても、各書類の特性に応じた機密性の管理が行える。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像読取装置としてのファクシミリ複合機のブロック図である。
【図2】図1のファクシミリ複合機のMPUの読み取った画像データをUSBメモリに保存するときの動作を示すフローチャートである。
【図3】USBメモリに保存されたプロテクトがかけられた画像データをPCで開くときの手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0047】
1 ファクシミリ複合機
11 MPU
14 CCD
16 RFIDリーダ
19 SRAM
22 USBインターフェース
31 原稿
33 RFIDタグ
34 記憶領域
35 USBメモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿から画像を読み取る画像読取部と、
前記原稿に付与されたRFIDタグから情報を読み出すRFIDリーダと、
着脱可能な不揮発性メモリが接続されるメモリ接続部と、
制御部とを備え、
前記制御部は、前記画像読取部が前記原稿から読み取った画像データを、前記RFIDリーダが前記RFIDタグから読み取った情報に基づいて機密にすべきと判断した場合に、閲覧にパスワードの入力を必要とするプロテクトをかけた態様で、前記画像データを前記メモリ接続部に接続された前記不揮発性メモリに保存することを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像読取装置において、
前記パスワードが記憶された記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記画像データを、前記記憶部に記憶された前記パスワードを用いて前記プロテクトをかけた態様で前記不揮発性メモリに保存することを特徴とする画像読取装置。
【請求項3】
請求項1に記載の画像読取装置において、
前記制御部は、前記画像データを、前記RFIDリーダが前記RFIDタグから読み取ったパスワードを用いてプロテクトをかけて前記不揮発性メモリに保存することを特徴とする画像読取装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像読取装置において、
前記不揮発性メモリはフラッシュメモリであることを特徴とする画像読取装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像読取装置において、
前記制御部は、前記画像読取部が前記原稿から読み取った画像データを機密にすべきと判断した場合に、ファイルを開くのに前記パスワードの入力を必要とするプロテクトをかけた態様で、前記画像データを前記不揮発性メモリに保存することを特徴とする画像読取装置。
【請求項6】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像読取装置において、
前記制御部は、前記画像読取部が前記原稿から読み取った画像データを機密にすべきと判断した場合に、前記パスワードを用いて前記画像データを暗号化して前記不揮発性メモリに保存することを特徴とする画像読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−177379(P2009−177379A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−12167(P2008−12167)
【出願日】平成20年1月23日(2008.1.23)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】