説明

画像選択装置および画像選択方法

【課題】表示装置に表示される複数の画像データの画像から、所望する複数の画像データを簡単な操作で選択または選択解除することができる画像選択装置および画像選択方法を提供すること。
【解決手段】操作者は、LCD16に表示されているサムネイル画像を指でなぞって離すという一連の簡単な操作で、サムネイルリストにおいて、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号から、最後に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号まで連続する各整理番号の画像ファイルを全て指定でき、その指定した範囲の全て選択または選択解除することができる。そして、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグの状態に従って、指でなぞって指定した範囲の全ての画像ファイルの選択状態フラグが決定されるので、操作者にとって操作が簡単であり分かり易い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像選択装置および画像選択方法に関し、特に、表示装置に表示される複数の画像データの画像から、所望する複数の画像データを簡単な操作で選択または選択解除することができる画像選択装置および画像選択方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、複数の画像が表示される表示装置の表示面にタッチパネルが配設され、表示装置に表示される画像が指などで触れられると、表示装置の表示面に配設されたタッチパネルが触れられることとなり、そのタッチパネルの触れられた位置に相当する表示装置の表示位置に表示されている画像の画像データが選択される画像選択装置が知られている。この種の画像選択装置に関し、次の特許文献1には、タッチパネルに触れられた指の位置から、タッチパネルから指が離された位置までの指の軌跡に重なる画像の画像データを選択する技術が記載されている。
【特許文献1】特開2005−92386号公報(0014段落など)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、タッチパネルに触れられた指の軌跡に重なる画像の画像データのみが選択されるため、選択したい画像データが多数ある場合は、その選択したい画像全てに一つずつ触れなければならず、操作が煩わしいという問題点があった。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、表示装置に表示される複数の画像データの画像から、所望する複数の画像データを簡単な操作で選択または選択解除することができる画像選択装置および画像選択方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的を達成するために、請求項1記載の画像選択装置は、画像データを記憶する記憶手段と、複数の画像を表示する表示手段と、その表示手段において直接入力された表示領域を検出する検出手段とを備えたものであって、前記記憶手段に記憶される画像データを読み取る読取手段と、その読取手段により読み取られた画像データを特定するための特定情報を、画像データ毎に所定の順序を付して記憶する特定情報記憶手段と、その特定情報記憶手段に記憶される特定情報により特定される画像データに対応する画像を前記表示手段に表示する表示制御手段と、前記検出手段により検出された表示領域に表示される画像の画像データを特定する画像データ特定手段と、その画像データ特定手段により2つの画像データが特定された場合に、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序において、前記画像データ特定手段により特定された一方の画像データから、他方の画像データまでの画像データを選択または選択解除する画像選択手段とを備えている。
【0006】
請求項2記載の画像選択装置は、請求項1記載の画像選択装置において、前記読取手段により読み取られた画像データが、前記画像選択手段により選択されて選択済であるか又は未選択であるかを示す選択情報を、画像データ毎に記憶する選択情報記憶手段と、その選択情報記憶手段に記憶される選択情報に基づいて、前記一方の画像データが、選択済であるか又は未選択であるかを判定する判定手段とを備え、前記画像選択手段は、前記判定手段により前記一方の画像データが未選択であると判定された場合に、前記一方の画像データから他方の画像データまでの画像データをそれぞれ選択して選択済とし、前記判定手段により前記一方の画像データが選択済であると判定された場合に、前記一方の画像データから他方の画像データまでの画像データをそれぞれ選択解除して未選択とする。
【0007】
請求項3記載の画像選択装置は、請求項1または2記載の画像選択装置において、前記検出手段は、前記表示手段に対し指示物により直接入力された状態でその直接入力される位置が移行される場合に、その移行された位置に応じた表示領域を検出し、前記画像データ特定手段は、前記表示手段において指示物により直接入力された状態が継続されている間に特定される画像データのうち、最初に特定される画像データを第1の画像データとして特定する第1画像データ特定手段と、前記表示手段において指示物により直接入力された状態が継続されている間に特定される画像データのうち、最後に特定される画像データを第2の画像データとして特定する第2画像データ特定手段とを備え、前記画像選択手段は、前記第1画像データ特定手段により特定される第1の画像データを前記一方のデータとし、前記第2の画像データ特定手段により特定される第2の画像データを前記他方の画像データとする。
【0008】
請求項4記載の画像選択装置は、請求項3記載の画像選択装置において、前記表示手段に対し指示物により直接入力された状態が継続されている間に、その直接入力される位置が移行されることにより前記データ特定手段により特定される画像データが、別の画像データへと変化したかを検出する変化検出手段を備え、前記表示制御手段は、前記変化検出手段により前記変化が検出された場合に、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序において、前記第1の画像データから、前記画像データ特定手段により直近に特定された画像データまでの画像データに対応するそれぞれの画像を、選択済の画像データに対応する画像および未選択の画像データに対応する画像とは異なる態様で表示する。
【0009】
請求項5記載の画像選択装置は、請求項3または4記載の画像選択装置において、前記表示制御手段は、前記読取手段により読み取られた複数の画像データに対応する各々の画像を、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序に従って前記表示手段に配列して表示するものであり、前記検出手段により前記表示手段の表示領域内にあるスクロール指示領域に指示物により直接入力されたと検出された場合、前記表示手段に表示されている少なくとも一部の画像データに対応する画像を他の画像データに対応する画像に、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序に従って配列して切り替える画像切替手段とを備え、前記画像データ特定手段は、前記第1画像データ特定手段により第1の画像データが特定された後、前記表示手段において指示物により直接入力された状態で、前記画像切替手段により前記表示手段に表示されている画像が切り替えられた場合に、その切り替え後に前記表示手段に新規に表示される画像の画像データのうち、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序が最小または最大のいずれか一方の第3の画像データを特定する第3画像データ特定手段を備え、前記画像選択手段は、前記表示手段において指示物により直接入力された状態が継続されている間に特定された画像データのうち、最後に特定された画像データが前記第3の画像データである場合に、前記第1画像データ特定手段により特定される第1の画像データを前記一方の画像データとし、前記第3画像データ特定手段により特定される第3の画像データを前記他方の画像データとする。
【0010】
請求項6記載の画像選択装置は、請求項5記載の画像選択装置において、前記第3画像データ特定手段は、前記第1画像データ特定手段により第1の画像データが特定された後、前記表示手段において指示物により直接入力された状態で、前記画像切替手段により前記表示手段に表示されている画像が切り替えられた場合に、その切り替え後に前記表示手段に新規に表示される画像の画像データのうち、前記表示手段の表示領域内にあるスクロール指示領域に最も近い位置に表示される画像の画像データを第3の画像データとして特定する。
【0011】
請求項7記載の画像選択装置は、請求項3から6のいずれかに記載の画像選択装置において、前記表示制御手段は、前記読取手段により読み取られた複数の画像データに対応する各々の画像を、前記所定の順序が連続となる横方向一列に並べて前記表示手段の画面に表示し、前記検出手段により前記表示手段の表示領域内にあるスクロール指示領域に指示物により直接入力されたと検出された場合、前記表示手段に表示されている少なくとも一部の画像データに対応する画像を他の画像データに対応する画像に、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序に従って配列して切り替える画像切替手段を備え、前記スクロール指示領域は、前記表示手段の表示領域内において最も左に表示された画像の右端部よりも左側に設けられ、または、最も右に表示された画像の左端部よりも右側に設けられている。
【0012】
請求項8記載の画像選択装置は、請求項3から6のいずれかに記載の画像選択装置において、前記表示制御手段は、前記読取手段により読み取られた複数の画像データに対応する各々の画像を、前記所定の順序が連続となる縦方向一列に並べて前記表示手段の画面に表示し、前記検出手段により前記表示手段の表示領域内にあるスクロール指示領域に指示物により直接入力されたと検出された場合、前記表示手段に表示されている少なくとも一部の画像データに対応する画像を他の画像データに対応する画像に、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序に従って配列して切り替える画像切替手段を備え、前記スクロール指示領域は、前記表示手段の表示領域内において最も上に表示された画像の下端部よりも上側に設けられ、または、最も下に表示された画像の上端部よりも下側に設けられている。
【0013】
請求項9記載の画像選択装置は、請求項3から6のいずれかに記載の画像選択装置において、前記表示制御手段は、前記読取手段により読み取られた複数の画像データに対応する各々の画像を、前記表示手段の画面にM行N列のマトリックス状に配列して表示し、その配列の順序は、行毎に一端から他端に向かって前記所定の順序が連続し、各行の他端から次の行の一端へ前記所定の順序が連続するものであり(M,Nは共に2以上の整数)、前記検出手段により前記表示手段の表示領域内にあるスクロール指示領域に指示物により直接入力されたと検出された場合、前記表示手段に表示されている少なくとも一部の画像データに対応する画像を他の画像データに対応する画像に、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序に従って配列して切り替える画像切替手段とを備え、前記スクロール指示領域は、前記表示手段の表示領域内において1行目に表示された画像の下端部よりも上側に設けられ、または、M行目に表示された画像の上端部よりも下側に設けられている。
【0014】
請求項10記載の画像選択装置は、請求項3から6のいずれかに記載の画像選択装置において、前記表示制御手段は、前記読取手段により読み取られた複数の画像データに対応する各々の画像を、前記表示手段の画面にM行N列のマトリックス状に配列して表示し、その配列の順序は、列毎に一端から他端に向かって前記所定の順序が連続し、各列の他端から次の列の一端へ前記所定の順序が連続するものであり(M,Nは共に2以上の整数)、前記検出手段により前記表示手段の表示領域内にあるスクロール指示領域に指示物により直接入力されたと検出された場合、前記表示手段に表示されている少なくとも一部の画像データに対応する画像を他の画像データに対応する画像に、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序に従って配列して切り替える画像切替手段とを備え、前記スクロール指示領域は、前記表示手段の表示領域内において1列目に表示された画像の右端部よりも左側に設けられ、または、N列目に表示された画像の左端部よりも右側に設けられている。
【0015】
請求項11記載の画像選択装置は、請求項9記載の画像選択装置において、前記スクロール指示領域は、前記マトリクス状に配置された画像を上スクロールさせるための上スクロール領域と、前記マトリクス状に配置された画像を下スクロールさせるための下スクロール領域とが存在し、前記上スクロール領域は、前記表示手段の表示領域内において1行N列目に配置された画像の右隣、または、1行1列目に配置された画像の左隣に配置され、前記下スクロール領域は、前記表示手段の表示領域内においてM行N列目に配置された画像の右隣、または、M行1列目に配置された画像の左隣に配置されている。
【0016】
請求項12記載の画像選択装置は、請求項10記載の画像選択装置において、前記スクロール指示領域は、前記マトリクス状に配置された画像を左スクロールさせるための左スクロール領域と、前記マトリクス状に配置された画像を右スクロールさせるための右スクロール領域とが存在し、前記左スクロール領域は、前記表示手段の表示領域内において1行1列目に配置された画像の上側、または、M行1列目に配置された画像の下側に配置され、前記右スクロール領域は、前記表示手段の表示領域内において1行N列目に配置された画像の上側、または、M行N列目に配置された画像の下側に配置されている。
【0017】
請求項13記載の画像選択装置は、請求項1から3のいずれかに記載の画像選択装置において、前記2つの画像データを特定するための連続選択モードに切り替える連続選択モード切替手段を備え、前記画像データ特定手段は、前記一方の画像データおよび前記他方の画像データが特定されていない状態で、前記検出手段により検出された表示領域に表示される画像の画像データを、前記一方の画像データとして特定し、前記一方の画像データが特定されており、前記連続選択モード切替手段により連続選択モードに切り替えられた状態でのみ、前記検出手段により検出された表示領域に表示される画像の画像データを、前記他方の画像データとして特定する。
【0018】
請求項14記載の画像選択装置は、請求項13記載の画像選択装置において、前記連続選択モード切替手段は、前記第1画像データ特定手段により画像データが特定される際に、前記表示手段において指示物により直接入力された状態が所定時間以上継続されたことを条件として、連続選択モードに切り替える。
【0019】
請求項15記載の画像選択方法は、画像データを記憶する記憶手段と、複数の画像を表示する表示手段と、その表示手段において直接入力された表示領域を検出する検出手段とを備えた画像選択装置における画像選択方法であって、前記記憶手段に記憶される画像データを読み取る読取工程と、その読取工程により読み取られた画像データを特定するための特定情報を、画像データ毎に所定の順序を付して特定情報記憶手段に記憶する特定情報記憶工程と、その特定情報記憶工程により前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報により特定される画像データに対応する画像を前記表示手段に表示する表示制御工程と、前記検出手段により検出された表示領域に表示される画像の画像データを特定する画像データ特定工程と、その画像データ特定工程により2つの画像データが特定された場合に、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序において、前記画像データ特定工程により特定された一方の画像データから、他方の画像データまでの画像データを選択または選択解除する画像選択工程とを備えている。
【発明の効果】
【0020】
請求項1記載の画像選択装置によれば、操作者は、表示手段に表示される2つの画像データに対応する画像に直接入力することによって、画像データ特定手段により特定される2つの画像データに挟まれた順番の画像データを選択または選択解除することができるという効果がある。つまり、3つ以上の画像データを選択する時に、2つの画像に直接入力するだけで済むという効果がある。
【0021】
請求項2記載の画像選択装置によれば、請求項1記載の画像選択装置の奏する効果に加え、一方の画像データが選択済であるか又は未選択であるかにより、2つの画像データに挟まれた順番の画像データがそれぞれ選択済とされるか又は未選択とされるかが決定さるので、操作者が、選択済とするか又は未選択とするかを決定する操作が不要であり、操作者にとって操作が簡単であり分かり易いという効果がある。
【0022】
請求項3記載の画像選択装置によれば、請求項1または2記載の画像選択装置の奏する効果に加え、操作者は、直接入力する位置を移行させて、何度でも、他方の画像データを変更することができるので、使い勝手が良いという効果がある。また、操作者は、表示手段に対して指示物を直接入力させた状態で、その直接入力する位置を移行させ、表示手段に対して指示物を直接入力させた状態を解除させるという一連の操作で、画像データを選択または選択解除することができるので、操作者にとって操作が簡単であり分かり易いという効果がある。
【0023】
請求項4記載の画像選択装置によれば、請求項3記載の画像選択装置の奏する効果に加え、操作者は、選択または選択解除されることとなるそれぞれの画像データの画像を視認することができるという効果がある。
【0024】
請求項5記載の画像選択装置によれば、請求項3または4記載の画像選択装置の奏する効果に加え、記憶手段に記憶されている画像データ数が、表示手段に表示可能な画像数を上回る場合でも、表示手段に表示される画像データの画像を切り替えることによって、記憶手段に記憶される画像データの画像をそれぞれ表示手段に表示させることができるという効果がある。また、表示手段に対して指示物が直接入力された状態が継続されている間に、表示手段に表示される画像データの画像が切り替えられた場合、新たに表示される画像の画像データが第3の画像データとして特定されるので、操作者は、表示手段に表示される画像データの画像に対して、指示物を直接入力させなくても良く、操作が簡単であり分かり易いという効果がある。
【0025】
請求項6記載の画像選択装置によれば、請求項5記載の画像選択装置の奏する効果に加え、操作者が指示物で直接入力しているスクロール表示領域に最も近い位置に表示される画像の画像データが、第3の画像データとして特定されるので、操作者にとって、特定される画像データが分かり易いという効果がある。また、操作者が、スクロール表示領域に対して指示物を直接入力している状態から、その直接入力する位置を、表示手段に表示される画像データの画像に移行させるという操作を、直感的に行うことができるという効果がある。
【0026】
操作者が指示物で直接入力しているスクロール表示領域に最も近い位置に表示される画像の画像データが、第3の画像データとして特定されていない場合を想定する。
【0027】
操作者が、指示物を直接入力する位置を、スクロール表示領域から表示手段に表示される画像に移行させるときには、最初に、スクロール表示領域に最も近い表示手段に表示される画像への直接入力を行うことになる。このとき、操作者が、スクロール表示領域に最も近い表示手段に表示される画像への直接入力を行った途端に、直接入力された画像の画像データと第3の画像データとの間に挟まれた順番の画像データが選択されてしまうという、操作者が予期しづらい動作を行うことになる。請求項6記載の画像選択装置によれば、このような不具合を発生させずに済む。
【0028】
請求項7記載の画像選択装置によれば、請求項3から6のいずれかに記載の画像選択装置の奏する効果に加え、スクロール指示領域が、表示手段の画面の最も左に表示された画像の右端部よりも左側に設けられ、または、最も右に表示された画像の左端部よりも右側に設けられているので、操作者が、画面の最も右、または、最も左に表示される画像を除く位置に表示される画像に対して指示物を直接入力している場合に、指示物がスクロール表示領域に直接入力されることを抑制することができるという効果がある。従って、操作者の意図しない画像の切り替えが生じることを抑制することができるという効果がある。
【0029】
請求項8記載の画像選択装置によれば、請求項3から6のいずれかに記載の画像選択装置の奏する効果に加え、スクロール指示領域が、表示手段の画面の最も上に表示された画像の下端部よりも上側に設けられ、または、最も下に表示された画像の上端部よりも下側に設けられているので、操作者が、画面の最も上、または、最も下に表示される画像を除く位置に表示される画像に対して指示物を直接入力している場合に、指示物がスクロール表示領域に直接入力されることを抑制することができるという効果がある。従って、操作者の意図しない画像の切り替えが生じることを抑制することができるという効果がある。
【0030】
請求項9記載の画像選択装置によれば、請求項3から6のいずれかに記載の画像選択装置の奏する効果に加え、スクロール指示領域が、表示手段の画面の1行目に表示された画像の下端部よりも上側に設けられ、または、M行目に表示された画像の上端部よりも下側に設けられているので、操作者が、1行目とM行目とを除く行に表示される画像に対して指示物を直接入力している場合に、指示物がスクロール指示領域に直接入力されることを抑制することができるという効果がある。従って、操作者の意図しない画像の切り替えが生じることを抑制することができるという効果がある。
【0031】
請求項10記載の画像選択装置によれば、請求項3から6のいずれかに記載の画像選択装置の奏する効果に加え、スクロール指示領域が、表示手段の画面の1列目に表示された画像の右端部よりも左側に設けられ、または、N列目に表示された画像の左端部よりも右側に設けられているので、操作者が、1列目とN行目とを除く列に表示される画像に対して指示物を直接入力している場合に、指示物がスクロール指示領域に直接入力されることを抑制することができるという効果がある。従って、操作者の意図しない画像データの画像の切り替えが生じることを抑制することができるという効果がある。
【0032】
請求項11記載の画像選択装置によれば、請求項9記載の画像選択装置の奏する効果に加え、上スクロール領域および下スクロール領域は、表示手段の画面のN列目に配置された画像の右隣、または、1列目に配置された画像の左隣に配置されているので、操作者は、上スクロール領域、または、下スクロール領域に対して指示物を直接入力するという操作を、直感的に行うことができるという効果がある。
【0033】
請求項12記載の画像選択装置によれば、請求項10記載の画像選択装置の奏する効果に加え、左スクロール領域および右スクロール領域は、表示手段の画面の1行目に配置された画像の上側、または、M行目に配置された画像の下側に配置されているので、操作者は、左スクロール領域、または、右スクロール領域に対して指示物を直接入力するという操作を、直感的に行うことができるという効果がある。
【0034】
請求項13記載の画像選択装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の画像選択装置の奏する効果に加え、一方の画像データが特定されており、連続選択モード切替手段により連続選択モードに切り替えられた状態でのみ、他方の画像データが特定されるので、その他の状態において、他方の画像データが特定されることを抑制することができるという効果がある。
【0035】
請求項14記載の画像選択装置によれば、請求項13記載の画像選択装置の奏する効果に加え、操作者が、所定時間以上継続して表示手段に対して指示物を直接入力した場合に、連続選択モードに切り替えることができるので、その他の操作によって、連続選択モードに切り替わることを抑制することができるという効果がある。
【0036】
請求項15記載の画像選択方法によれば、操作者は、表示手段に表示される2つの画像データに対応する画像に直接入力することによって、画像データ特定工程により特定される2つの画像データに挟まれた順番の画像データを選択または選択解除することができるという効果がある。つまり、3つ以上の画像データを選択する時に、2つの画像に直接入力するだけで済むという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明の好ましい第1の実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態における画像選択装置を有した多機能周辺装置(以下、「MFP(Multi Function Peripheral)」と称す)1の外観構成を示した斜視図である。
【0038】
このMFP1は、プリンタ機能、スキャナ機能、及び、コピー機能などの各種機能を有している。また、このMFP1の前面にはメモリカードスロット22が設けられており、画像ファイルの記憶されたメモリカード22a(図2参照)が挿入されている場合に、操作者によって画像ファイル印刷ボタン15aが押下されると、メモリカード22aに記憶されている画像ファイルが全て読み取られ、読み取られた画像ファイルの縮小された画像であるサムネイル画像がLCD16上にそれぞれ表示される。
【0039】
このMFP1は、操作者が指でタッチパネル17を操作し、LCD16に表示される画像ファイルのサムネイル画像のうち、所望するサムネイル画像に触れると、その触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの画像が、プリンタ21によって印刷用紙に印刷されるように構成されている。
【0040】
原稿カバー体8の前方には、横長形状の操作パネル6が設けられており、操作キー15、LCD16、タッチパネル17、スピーカ18(図示しない)とを具備する。
【0041】
このLCD16の表示面には、入力装置の一種であるタッチパネル17(特許請求の範囲に記載の検出手段の一例)が配設されている。LCD16に表示されているサムネイル画像が、操作者によって指で触れられると、LCD16の表示面に配設されたタッチパネル17が触れられることとなる。そして、タッチパネル17により触れられた位置が検出され、その触れられた位置と同一であるLCD16の表示位置に表示されているサムネイル画像が特定される。なお、タッチパネル17の位置検出方式は何ら限定しない。例えば、指や指示物の接触を圧力センサで検知する方式のタッチパネルを用いても良いし、指や指示物の接近を赤外線や電界センサで検知する方式のタッチパネルを用いても良い。スピーカ18は、操作キー15の操作音やエラー発生時の注意音を操作者に報知するものである。
【0042】
開口部5の前面には、メモリカード22a(図2参照)を挿入するためのメモリカードスロット22が設けられている。メモリカードスロット22にメモリカード22aが挿入されている場合は、スキャナ20で読み取られた画像データを画像ファイルとして記憶することもできる。メモリカード22aとしては、例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、SDカード(登録商標)、xD(登録商標)などが該当する。
【0043】
また、開口部5の前面には、USBケーブル(図示しない)の一端側が差し込まれるUSBインターフェイス23の接続口が開口している。USBケーブルの一端側を、USBインターフェイス23の接続口に接続し、他端側をパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と称す)に設けられたUSBインターフェイスの接続口に接続することにより、MFP1とPCとはUSBケーブルを介してデータ通信可能となるように構成されている。なお、PCやメモリカード22aとの接続は、特定のインターフェイス(USBインターフェイス23やメモリカードスロット22)に限定するものではなく、例えば、MFP1にパラレルインターフェイスやネットワークインターフェイスを設けて、それらのインターフェイスを経由して接続しても良い。また、それらのインターフェイスを経由して、他の装置に備えられたカードスロットやUSBインターフェイスに接続されているメモリカード22aに接続しても良い。
【0044】
次に、図2を参照して、MFP1の電気的構成について説明する。図2は、MFP1の電気的構成を示すブロック図である。MFP1は、CPU11、ROM12、RAM13、操作キー15、LCD16、タッチパネル17、スピーカ18、スキャナ20、プリンタ21、メモリカードスロット22、USBインターフェイス23とを主に有している。また、CPU11、ROM12、RAM13は、バスライン26を介してお互いに接続されている。
【0045】
さらにMFP1の操作キー15、LCD16、タッチパネル17、スピーカ18、スキャナ20、プリンタ21、メモリカードスロット22、USBインターフェイス23、バスライン26は、入出力ポート27を介してお互いに接続されている。
【0046】
MFP1のCPU11は、ROM12やRAM13に記憶される固定値やプログラム或いは、MFP1が有している各機能の制御や、USBインターフェイス23を介して送受信される各種信号に従って、入出力ポート27と接続された各部を制御するものである。
【0047】
ROM12は、MFP1で実行される制御プログラムなどを格納した書換不能なメモリであり、図4、図5、図14、図15のフローチャートに示す画像選択プログラムは、このROM12に格納されている。
【0048】
RAM13は、書き替え可能な揮発性のメモリであり、MFP1の各操作の実行時に各種のデータを一時的に記憶するためのメモリである。RAM13には、メモリカード22aに記憶される画像ファイルのうち、プリンタ21によって印刷用紙に印刷される画像の画像ファイルが記憶される画像メモリ13aと、メモリカード22aに記憶される画像ファイルのファイル名や、後述する整理番号などの各種情報を含むサムネイルリストが記憶されるサムネイルリストメモリ13bと、仮選択処理(図5参照)において、操作者がタッチパネル17に触れた場合に特定される画像ファイルの整理番号が、仮選択リストとして記憶される仮選択リストメモリ13cと、仮選択処理において最初に特定された画像ファイルの整理番号が記憶される仮選択開始位置メモリ13dと、仮選択処理において最後に特定された画像ファイルの整理番号が記憶される仮選択終了位置メモリ13eとが設けられている。
【0049】
ここで、図3を参照して、サムネイルリストメモリ13bと、仮選択リストメモリ13cと、仮選択開始位置メモリ13dと、仮選択終了位置メモリ13eとについて説明する。
【0050】
図3(a)は、LCD16に表示される各画像ファイルのサムネイル画像と表示位置番号との関係の一例を示すイメージ図である。図3(b)は、サムネイルリストメモリ13bに記憶されるサムネイルリストの内容の一例を示す概略図である。図3(c)は、仮選択リストメモリ13cに記憶される仮選択リストの内容の一例を示す概略図である。
【0051】
図3(a)を参照して、LCD16に表示されるサムネイル画像の表示位置番号について説明する。図3(a)に示すように、LCD16には、3行6列に配列された計18のサムネイル画像が表示されている。
【0052】
LCD16に表示されるサムネイル画像の表示位置を簡単に説明するために、行方向に表示されるサムネイル画像(または、スクロールアローSA1,SA2)に、画面の左側から右側に向かって順番に「1」から「6」までの番号を付し、列方向に表示されるサムネイル画像(または、スクロールアローSA1,SA2)に、画面の上側から下側に向かって順番に「A」から「C」までの記号を付し、その付した記号と番号とを組み合わせてサムネイル画像の表示位置を説明する(以後、この記号と番号との組み合わせを、表示位置番号と称する)。例えば、1行1列目に表示されるサムネイル画像の表示位置番号は、「A1」と表記し、3行6列目に表示されるサムネイル画像の表示位置番号は、「C6」と表記する。
【0053】
このLCD16およびLCD16の表示面に配設されるタッチパネル17には、左上を原点(0,0)とし、右下を最大値(X,Y)とする矩形状の2次元の座標が設けられており、上述した各表示位置番号「A1〜C7」は、それぞれ個別にLCD16の座標位置に対応づけられている。
【0054】
例えば、表示位置番号「A1」は、LCD16において座標(a,b)、座標(a,d)、座標(c、b)、座標(c,d)の4点を頂点とする矩形状の表示領域に対応づけられており、その表示領域内にサムネイル画像が表示される。その他の表示位置番号についても同様に、各表示位置番号「A1〜C7」毎に、矩形状の表示領域に対応づけられている。そのLCD16に表示されるサムネイル画像(または、スクロールアローSA1,SA2)が、操作者によって指で触れられると、LCD16の表示面に配設されたタッチパネル17が触れられることとなる。そして、タッチパネル17により触れられた座標位置が検出され、その触れられた座標位置と同一であるLCD16の座標位置に表示されているサムネイル画像に対応する画像ファイル(または、スクロールアローSA1,SA2)が特定される。
【0055】
具体的には、タッチパネル17における座標(a,b)、座標(a,d)、座標(c、b)、座標(c,d)の4点を頂点とする矩形状の領域内が、操作者によって指で触れられると、LCD16の表示位置番号「A1」に表示されるサムネイル画像に対応する画像ファイルが特定される。
【0056】
図3(b)は、サムネイルリストメモリ13bに記憶されるサムネイルリストの内容の一例を示す概略図である。印刷処理(図4参照)が実行されると、メモリカード22aに記憶されている全画像ファイルが検索される。そして、検索して見つかった画像ファイル毎にファイル名や整理番号などの各種情報を含むサムネイルリストが作成され、サムネイルリストメモリ13bに記憶される。
【0057】
図3(b)に示すように、サムネイルリストは、重複しない連続順である整理番号と、LCD16におけるサムネイル画像の表示位置を示す表示位置番号と、画像ファイルのファイル名(以下、「画像ファイル名」と称す)と、画像ファイルが「選択済」であるか「未選択」であるかの状態を示す選択状態フラグとにより構成されている。なお、このサムネイルリストの1行は、1の画像ファイルと対応している。
【0058】
整理番号としては、例えば、画像ファイルの作成日時順や、画像ファイル名の名前順などで任意に付される順番が、連続順に設定される。サムネイルリストの表示位置番号には、上述したLCD16の表示位置番号が設定されるか、または、何も設定されない。サムネイルリストの表示位置番号が設定されている場合は、その設定されたLCD16の表示位置番号の表示位置へ、画像ファイルのサムネイル画像が表示される。なお、サムネイルリストの表示位置番号に何も設定されていない場合は、LCD16に画像ファイルのサムネイル画像は表示されない。
【0059】
このサムネイルリストの表示位置番号は、サムネイルリストの何れかの整理番号の行を開始位置として、整理番号が大きくなる方向へ連続して、表示位置番号順に付される。表示位置番号順とは、「A1」から「A6」までが順番に並び、その直後に「B1」から「B6」までが順番に並び、その直後に「C1」から「C6」までが順番に並ぶ順序である。
【0060】
図3(b)に示すサムネイルリストでは、整理番号「1」の行が、表示位置番号の開始位置となり「A1」と設定され、次の行である整理番号「2」の行の表示位置番号に「A2」が設定されている。同様に、整理番号が大きくなる方向へ連続して、サムネイルリストの表示位置番号が「C6」となるまで表示位置番号順に設定されている。なお、サムネイルリストの表示位置番号に何も設定されていない場合とは、メモリカード22aに記憶される画像ファイルの数が、LCD16に表示可能なサムネイル画像の数(例えば18画像)を超える場合である。
【0061】
そのような場合でも、操作者は、LCD16の表示位置番号「A7」または「C7」に表示されるスクロールアローSA1,SA2に触れることによって、LCD16に表示されていないサムネイル画像をLCD16に表示させることができる。操作者によって表示位置番号「C7」に表示されるスクロールアローSA2が触れられると、LCD16に表示されるサムネイル画像が、1行上方に移動される。つまり、表示位置番号「B1〜B6」に表示されていたサムネイル画像が、表示位置番号「A1〜A6」に表示され、表示位置番号「C1〜C6」に表示されていたサムネイル画像が、表示位置番号「B1〜B6」に表示される。そして、表示位置番号「C1〜C6」には、新たなサムネイル画像が表示される。
【0062】
具体的には、操作者によって、LCD16の表示位置番号「C7」のスクロールアローSA2が触れられると、まず、サムネイルリストの中の表示位置番号「A1〜C6」が変更される。つまり、サムネイルリストにおいて、整理番号「7」の行に、表示位置番号「A1」が移動され、整理番号「8」の行に、表示位置番号「A2」が移動され、以下同様に移動され、整理番号「24」の行に、表示位置番号「C6」が移動される。即ち、サムネイルリストに記憶される各表示位置番号「A1〜C6」はそれぞれ、サムネイルリストにおいて6行下方に移動される。そして、変更されたサムネイルリストの中の各表示位置番号「A1〜C6」に対応する画像ファイルのサムネイル画像が、LCD16の各表示位置番号「A1〜C6」に表示される。
【0063】
また、操作者によって表示位置番号「A7」のスクロールアローSA1が触れられた場合は、まず、サムネイルリストの中の表示位置番号「A1〜C6」が変更される。例えば、サムネイルリストにおいて、整理番号「13」の行が、表示位置番号の開始位置とされ「A1」と設定され、次の行である整理番号「14」の行に、表示位置番号「A2」と設定され、同様に、整理番号が大きくなる方向へ、表示位置番号順に表示位置番号が設定されている場合に、操作者によって表示位置番号「A7」のスクロールアローSA1が触れられたとすると、整理番号「7」の行に、表示位置番号「A1」が移動され、整理番号「8」の行に、表示位置番号「A2」が移動され、以下同様に移動され、整理番号「24」の行に、表示位置番号「C6」が移動される。即ち、サムネイルリストに記憶される各表示位置番号「A1〜C6」はそれぞれ、サムネイルリストにおいて6行上方に移動される。
【0064】
そして、LCD16に表示されるサムネイル画像が、1行下方に移動される。つまり、表示位置番号「A1〜A6」に表示されていたサムネイル画像が、表示位置番号「B1〜B6」に表示され、表示位置番号「B1〜B6」に表示されていたサムネイル画像が、表示位置番号「C1〜C6」に表示される。そして、表示位置番号「A1〜A6」には、新たなサムネイル画像が表示される。
【0065】
選択状態フラグは、画像ファイルが選択されて「選択済」であるか、又は、「未選択」であるかの状態を示すフラグである。この選択状態フラグが「選択済」である場合は、画像ファイルのサムネイル画像が、強調表示されてLCD16に表示される(例えば、図3(a)の表示位置番号「A2」、「A3」のサムネイル画像)。また、選択状態フラグが「未選択」である場合や、選択状態フラグが、「選択済」から「未選択」へと変更された場合は、強調表示の解除されたサムネイル画像(例えば、図3(a)の表示位置番号「A1」のサムネイル画像)がLCD16に表示される。以後、強調表示された状態のサムネイル画像を、選択済表示されたサムネイル画像と称し、強調表示されていない状態のサムネイル画像を、未選択表示のサムネイル画像と称する。
【0066】
図3(c)は、仮選択リストメモリ13cに記憶される仮選択リストの内容の一例を示す概略図である。タッチパネル17が、操作者によって指で触れられると、その触れられたタッチパネル17の座標位置と同一であるLCD16の座標位置に表示されているサムネイル画像に対応する画像ファイルが特定される。さらに、操作者がタッチパネル17に触れたまま、その触れている指の位置を移動させた場合は、その移動させた指の座標位置と同一であるLCD16の座標位置に表示されているサムネイル画像に対応する画像ファイルが特定される。
【0067】
仮選択開始位置メモリ13dには、操作者が指でタッチパネル17に触れている間に、最初に特定された画像ファイルの整理番号が記憶され、仮選択終了位置メモリ13eには、操作者がタッチパネル17に触れたまま、その触れている位置を移動させた場合に、その移動された座標位置により特定される画像ファイルの整理番号が記憶される。
【0068】
仮選択リストメモリ13cには、サムネイルリストにおいて、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号から、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される整理番号まで連続する各整理番号がそれぞれ記憶される。この仮選択リストメモリ13cに記憶される整理番号に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、選択済表示および未選択表示とは異なる態様でLCD16に表示される(例えば、図3(a)の表示位置番号「C5」のサムネイル画像)。以後、この選択済表示および未選択表示と異なる態様のサムネイル画像を、仮選択表示されたサムネイル画像と称する。
【0069】
例えば、図3(a)に示すように、操作者によって指でタッチパネル17の表示位置番号「C5」のサムネイル画像が触れられると、その触れられたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号である「17」が、仮選択開始位置メモリ13dと仮選択リストメモリ13cとに記憶される。そして、引き続き操作者がタッチパネル17に触れている間、仮選択リストメモリ13cに記憶される整理番号「17」に対応する画像ファイルのサムネイル画像が、仮選択表示とされてLCD16に表示される。
【0070】
次に、図4を参照して、MFP1のCPU11により実行される印刷処理について説明する。図4は、MFP1の印刷処理を示すフローチャートであり、メモリカード22aがメモリカードスロット22に挿入されている場合に、操作者によって操作キー15の画像ファイル印刷ボタン15aが押下されると実行される処理である。
【0071】
この印刷処理を実行することによって、操作者は、メモリカード22aに記憶される画像ファイルの中から、所望の画像ファイルを簡単な操作で選択して、選択した画像ファイルの画像をプリンタ21により印刷用紙に印刷することができる。
【0072】
印刷処理では、サムネイルリストメモリ13bを初期化し(S1)、メモリカード22aに記憶される全ての画像ファイルを検索し、検索して見つかった画像ファイルに基づいて、サムネイルリストを作成し、サムネイルリストメモリ13bに記憶する(S2)。なお、サムネイルリストが作成された時(初期状態)の各画像ファイルの選択状態フラグは、全て「未選択」に設定されている。また、サムネイルリストの中の各表示位置番号は、整理番号「1」の行が、「A1」と設定され、次の行である整理番号「2」の行が、「A2」と設定されている。同様に、整理番号が大きくなる方向へ連続して、サムネイルリストの表示位置番号が「C6」となるまで表示位置番号順に設定される。
【0073】
次に、サムネイルリストメモリ13bに記憶されるサムネイルリストの中の各表示位置番号「A1〜C6」に対応する画像ファイルのサムネイル画像を、それぞれLCD16に表示し、各画像ファイルの選択状態フラグに応じて、サムネイル画像を選択済表示、または、未選択表示とする(S3)。
【0074】
タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、LCD16に表示されるサムネイル画像の表示位置であるかを判定し(S4)、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、LCD16に表示されるサムネイル画像の表示位置である場合は(S4:Yes)、仮選択処理(S5)を実行する。一方、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、LCD16に表示されるサムネイル画像の表示位置でない場合は(S4:No)、S5〜S8の処理をスキップし、S9の処理に移行する。
【0075】
ここで、図5を参照して、仮選択処理(S5)について説明する。図5は、仮選択処理(S5)を示すフローチャートである。この仮選択処理(S5)は、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置から、サムネイルリストの中の選択状態フラグを変更する画像ファイルの整理番号、または、選択状態フラグを変更する画像ファイルの整理番号の範囲を決定するための処理である。この仮選択処理が実行されている間は、仮選択リストメモリ13cに記憶されている整理番号に対応する画像ファイルのサムネイル画像が、LCD16において仮選択表示とされる。
【0076】
仮選択処理(S5)では、仮選択リストメモリ13cを初期化し(S21)、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置と同一であるLCD16の表示位置に表示されるサムネイル画像の表示位置番号を特定し、その特定された表示位置番号に対応する画像ファイルの整理番号を、仮選択開始位置メモリ13dと、仮選択リストメモリ13cとに記憶する(S22)。そして、LCD16において、仮選択リストメモリ13cに記憶される整理番号に対応する画像ファイルのサムネイル画像のみ仮選択表示とする(S23)。
【0077】
タッチパネル17に触れられている操作者の指が、タッチパネル17から離されたかを判定し(S24)、操作者の指が、タッチパネル17から離された場合は(S24:Yes)、この仮選択処理(S5)を終了し、図4のS6の処理に戻る。
【0078】
一方、引き続き操作者の指が、タッチパネル17に触れられている場合は(S24:No)、タッチパネル17に触れられている操作者の指の位置と同一であるLCD16の表示位置に表示されるサムネイル画像、または、スクロールアローSA1,SA2の表示位置番号を特定する(S25)。
【0079】
次に、タッチパネル17に触れられている操作者の指の位置が、別のサムネイル画像の表示位置に移ったかを判定し(S26)、タッチパネル17に触れられている操作者の指の位置が、別のサムネイル画像の表示位置に移った場合は(S26:Yes)、S25の処理で特定された表示位置番号に対応する画像ファイルの整理番号を、仮選択終了位置メモリ13eに記憶する(S27)。
【0080】
そして、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号から、仮選択終了位置メモリ13dに記憶される整理番号まで連続する各整理番号を全て、仮選択リストメモリ13cに記憶し(S28)、S23の処理に戻り、上述したS23〜S28の各処理を繰り返す。一方、S26の処理において、タッチパネル17に触れられている操作者の指の位置が、別のサムネイル画像の表示位置に移っていない場合は(S26:No)、S27〜S28の処理をスキップし、S29の処理に移行する。
【0081】
S29の処理では、タッチパネル17に触れられている操作者の指の位置が、スクロールアローSA1,SA2の表示位置に移ったかを判定し(S29)、タッチパネル17に触れられている操作者の指の位置が、スクロールアローSA1,SA2の表示位置に移っていない場合は(S29:No)、S23の処理に戻り、上述したS23〜29までの各処理を繰り返す。一方、S29の処理において、タッチパネル17に触れられている操作者の指の位置が、スクロールアローSA1,SA2の表示位置に移った場合は(S29:Yes)、タッチパネル17に触れられている指の位置に表示されるスクロールアローSA1,SA2の表示位置番号に応じて、サムネイルリストの中の表示位置番号を更新する(S30)。
【0082】
そして、サムネイルリストの中の各表示位置番号に対応する画像ファイルのサムネイル画像を、それぞれLCD16に表示し、各画像ファイルの選択状態フラグに応じて、サムネイル画像を選択済表示、または、未選択表示とする(S31)。ここで、タッチパネル17に触れられている指の位置が、表示位置番号「C7」のスクロールアローSA2の表示位置であれば、サムネイルリストの中の表示位置番号「C6」に対応する画像ファイルの整理番号を、仮選択終了位置メモリ13eに記憶し、タッチパネル17に触れられている指の位置が、表示位置番号「A7」のスクロールアローSA1の表示位置であれば、サムネイルリストの中の表示位置番号「A6」に対応する画像ファイルの整理番号を、仮選択終了位置メモリ13eに記憶する(S32)。
【0083】
次に、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号から、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される整理番号まで連続する各整理番号を全て、仮選択リストメモリ13cに記憶する(S33)。タッチパネル17に触れられている操作者の指の位置が、スクロールアローSA1,SA2から外れたかを判定し(S34)、引き続き操作者の指が、スクロールアローSA1,SA2の表示位置に触れられている場合は(S34:No)、所定時間(例えば、2秒)待機し(S35)、S30の処理に戻り、上述したS30〜S35の各処理を繰り返す。
【0084】
一方、S34の処理において、操作者の指が、スクロールアローSA1,SA2の表示位置から外れた場合は(S34:Yes)、S23の処理に戻り、上述したS23〜S34の各処理を繰り返す。
【0085】
この図5のフローチャートの仮選択処理(S5)により、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置から、サムネイルリストの中の選択状態フラグを変更する画像ファイルの整理番号、または、選択状態フラグを変更する画像ファイルの整理番号の範囲を指定することができ、また、仮選択処理(S5)が実行されている間に、仮選択リストメモリ13cに記憶される整理番号に対応する画像ファイルのサムネイル画像を、LCD16において仮選択表示することができる。この仮選択処理(S5)の終了後は、図4のS6の処理に戻る。
【0086】
図4のS6の処理では、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグが、「未選択」であるかを判定し(S6)、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグが、「未選択」である場合は(S6:Yes)、サムネイルリストメモリ13bに記憶されるサムネイルリストにおいて、仮選択リストメモリ13cに記憶される各整理番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグを全て、「選択済」に変更する(S7)。一方、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグが、「選択済」である場合は(S6:No)、サムネイルリストメモリ13bに記憶されるサムネイルリストにおいて、仮選択リストメモリ13cに記憶される各整理番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグを全て、「未選択」に変更する(S8)。そして、S3の処理に戻り、上述したS3〜S8の各処理を繰り返す。
【0087】
なお、S4の処理において、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、LCD16に表示されるサムネイル画像の表示位置でない場合は(S4:No)、S5〜S8の処理をスキップし、S9の処理に移行し、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、スクロールアローSA1,SA2の表示位置であるかを判定する(S9)。
【0088】
S9の処理において、タッチパネル17に触れられている操作者の指の位置が、スクロールアローSA1,SA2の表示位置であれば(S9:Yes)、タッチパネル17に触れられている指の位置に表示されるスクロールアローSA1,SA2の表示位置番号に応じて、サムネイルリストの中の表示位置番号を更新する(S10)。一方、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、スクロールアローSA1,SA2の表示位置でなければ(S9:No)、S10の処理をスキップし、S11の処理に移行する。
【0089】
S11の処理では、操作キー15のキャンセルボタン15bが押下されたかを判定し(S11)、操作キー15のキャンセルボタン15bが押下された場合は(S11:Yes)、この印刷処理を終了する。一方、操作キー15のキャンセルボタン15bが押下されていない場合は(S11:No)、操作キー15の印刷開始ボタン15cが押下されたかを判定する(S12)。
【0090】
S12の処理において、操作キー15の印刷開始ボタン15cが押下された場合は(S12:Yes)、サムネイルリストメモリ13bに記憶されるサムネイルリストにおいて、選択状態フラグが「選択済」である画像ファイルを、それぞれメモリカード22aから読み取り、画像メモリ13aに記憶し、1つずつプリンタ21によって印刷用紙に印刷して(S13)、印刷処理を終了する。一方、操作キー15の印刷開始ボタン15cが押下されていない場合は(S12:No)、S3の処理に戻り、上述したS3〜S12の各処理を繰り返す。
【0091】
この図4のフローチャートの印刷処理により、操作者は、LCD16に表示されているサムネイル画像を指でなぞって離すという一連の簡単な操作で2つの画像ファイルを決定することができる。即ち、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルと、最後に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルとが2つの画像ファイルとして決定され、そして、サムネイルリストにおいて、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号から、最後に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号まで連続する各整理番号の画像ファイルが全て指定され、その指定された範囲の画像ファイルが全て選択または選択解除される。
【0092】
そして、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグが「未選択」であれば、サムネイル画像を指でなぞって指定した範囲の画像ファイルの選択状態フラグが全て「選択済」とされ、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグが「選択済」であれば、サムネイル画像を指でなぞって指定した範囲の画像ファイルの選択状態フラグが全て「未選択」とされる。つまり、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグの状態によって、指でなぞって指定した範囲の画像ファイルの選択状態フラグが決定されるので、操作者にとって操作が簡単であり分かり易い。
【0093】
次に、図6〜図13を参照して、タッチパネル17の操作方法について説明する。まず、図6および図7を参照して、操作者が指をタッチパネル17に触れた状態で、サムネイル画像をなぞって、画像ファイルを選択する方法について説明する。
【0094】
図6は、操作者が指をタッチパネル17に触れた状態で、サムネイル画像をなぞって、画像ファイルを選択する方法の概略を説明するための概略図であり、図7は、図6の操作によって変化するサムネイルリストメモリ13bの内容と、仮選択リストメモリ13cの内容との概略を示す概略図である。
【0095】
メモリカードスロット22に、画像ファイルの記憶されたメモリカード22aが挿入されている場合に、操作キー15の画像ファイル印刷ボタン15aが押下されると、メモリカード22aに記憶される画像ファイルのサムネイル画像が、LCD16に表示される。なお、サムネイルリストメモリ13bには、図7(a)に示すサムネイルリストが記憶されているものとして説明する。このサムネイルリストの中の各表示位置番号「A1〜C6」に対応する画像ファイルのサムネイル画像が、それぞれLCD16の各表示位置番号「A1〜C6」に表示される。図7(a)に示すように、サムネイルリストの中の選択状態フラグは、全て「未選択」と設定されているので、LCD16に表示されるサムネイル画像は、全て未選択表示とされる。
【0096】
ここで、図6(a)に示すように、操作者が指で、表示位置番号「A2」のサムネイル画像に触れた場合、サムネイルリストにおいて、表示位置番号が「A2」と設定されている行の整理番号「2」が、仮選択開始位置メモリ13dと、仮選択リストメモリ13cとに記憶される。従って、図6(a)に示すように、仮選択リストメモリ13cに記憶された整理番号「2」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0097】
次に、図6(b)に示すように、操作者が指でタッチパネル17を触れた状態で、その触れている指の位置を移動させ、表示位置番号「B5」のサムネイル画像に触れると、サムネイルリストにおいて、表示位置番号が「B5」と設定されている行の整理番号「11」が、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される。そして、図7(b)に示すように、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「2」から、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される整理番号「11」まで連続する全ての整理番号「2〜11」が、仮選択リストメモリ13cに記憶される。従って、図6(b)に示すように、仮選択リストメモリ13cに記憶された各整理番号「2〜11」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。操作者が指でタッチパネル17に触れている間、操作者が選択している画像ファイルのサムネイル画像が、LCD16において仮選択表示されるので、操作者は、どの画像ファイルを選択しているかを簡単に視認することができる。
【0098】
さらに、図6(c)に示すように、操作者が指でタッチパネル17に触れた状態で、その触れている指の位置を移動させ、表示位置番号「B3」のサムネイル画像に触れると、サムネイルリストにおいて、表示位置番号が「B3」と設定されている行の整理番号「9」が、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される。
【0099】
そして、図7(c)に示すように、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「2」から、仮選択終了位置メモリに記憶される整理番号「9」まで連続する全ての整理番号「2〜9」が、仮選択リストメモリ13cに記憶される。従って、図6(c)に示すように、仮選択リストメモリ13cに記憶される各整理番号「2〜9」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0100】
なお、仮選択リストメモリ13cに記憶されていない整理番号に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、サムネイルリストの中の選択状態フラグに従って、LCD16に表示される。つまり、操作者は、指がタッチパネル17に触れている間であれば、その触れている指の位置を移動させることによって、選択している画像ファイルの範囲を何度でも変更することができる。そして、選択している画像ファイルのサムネイル画像のみが、LCD16において仮選択表示されるので、操作者は、どの画像ファイルを選択しているかを簡単に視認することができる。
【0101】
ここで、操作者が、指をタッチパネル17から離すと、サムネイルリストにおいて、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「2」の行の選択状態フラグの状態が「未選択」であるので、図7(d)に示すように、サムネイルリストにおいて、仮選択リストメモリ13cに記憶される各整理番号「2〜9」の行の選択状態フラグが全て、「選択済」と設定される。従って、図6(d)に示すように、選択状態フラグが「選択済」と設定された画像ファイルのサムネイル画像が、LCD16において、選択済表示とされる。
【0102】
上述したように、第1の実施形態では、操作者が、指でタッチパネル17に表示されるサムネイル画像を複数なぞるという一連の簡単な操作(1回の動作)で、その最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号から、最後に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号まで連続する各整理番号の画像ファイルを選択(または、選択解除)できる。特に、選択(または、選択解除)したい画像ファイルが3つ以上あるとき、2つの画像ファイルに対応するサムネイル画像に触れれば、整理番号の順序において、その2つの画像ファイルの整理番号間の全ての整理番号(2つの画像ファイルの整理番号を含む)に対応する3つ以上の画像ファイルが選択されるので、選択(または、選択解除)したい3つ以上の画像ファイルに対応するサムネイル画像にそれぞれ触れなくて済む。
【0103】
また、従来は、タッチパネル17において、矩形状の領域を指定することで、その矩形状の領域と同一であるLCD16の矩形状の領域内に表示されるサムネイル画像がそれぞれ特定され、その特定されたサムネイル画像に対応する画像ファイル画像がそれぞれ選択(または、選択解除)されていた。
【0104】
よって、複数のサムネイル画像を選択する場合に、選択(または、選択解除)したいサムネイル画像が、行の途中から始まる場合や行の途中で終わる場合は、2回以上領域を指定しなければならなかった。しかしながら、第1の実施形態では、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号から、最後に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号まで連続する各整理番号の画像ファイルを選択(または、選択解除)できるので、簡単な操作で、複数の画像ファイルを選択(または、選択解除)することができる。また、操作者の指がタッチパネル17に触れている間であれば、操作者は、画像ファイルを選択(または、選択解除)とする範囲を、何度でも変更することができるので、操作者にとって使い勝手が良い。
【0105】
そして、第1の実施形態は、特に、行方向に連続して表示されるサムネイル画像を選択(または、選択解除)する場合に好適である。例えば、表示位置番号「A1〜C1」に表示される画像の画像ファイルを選択したい場合は、表示位置番号「A1」のサムネイル画像に触れ、タッチパネル17に触れたまま下方に指を移動させ、表示位置番号「C1」のサムネイル画像に触れるという、簡単な操作(指を移動させる距離が短い)で各画像ファイルを選択することができる。
【0106】
次に、図8を参照して、操作者が指をタッチパネル17に触れた状態で、サムネイル画像をなぞって、選択状態フラグが「選択済」である画像ファイルを、「未選択」と設定する(選択解除する)方法について説明する。
【0107】
図8は、操作者が指をタッチパネル17に触れた状態で、サムネイル画像をなぞって、選択状態フラグが「選択済」である画像ファイルを、「未選択」と設定する(選択解除する)方法の概略を説明するための概略図である。図8(a)に示すように、表示位置番号「A2〜B3」に表示されるサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグは、「選択済」と設定され、LCD16において、選択済表示とされている。
【0108】
ここで、図8(b)に示すように、操作者が指で、表示位置番号「A2」のサムネイル画像に触れた場合、サムネイルリストにおいて、表示位置番号が「A2」と設定されている行の整理番号「2」が、仮選択開始位置メモリ13dと、仮選択リストメモリ13cとに記憶される。従って、図8(b)に示すように、仮選択リストメモリ13cに記憶された整理番号「2」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0109】
次に、図8(c)に示すように、操作者が指でタッチパネル17を触れた状態で、その触れている指の位置を移動させ、表示位置番号「A4」のサムネイル画像に触れると、サムネイルリストにおいて、表示位置番号が「A4」と設定されている行の整理番号「4」が、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される。そして、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「2」から、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される整理番号「4」まで連続する全ての整理番号「2〜4」が、仮選択リストメモリ13cに記憶される。従って、図8(c)に示すように、仮選択リストメモリ13cに記憶された各整理番号「2〜4」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0110】
ここで、操作者が、指をタッチパネル17から離すと、サムネイルリストにおいて、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「2」の行の選択状態フラグの状態が「選択済」であるので、サムネイルリストにおいて、仮選択リストメモリ13cに記憶される各整理番号「2〜4」の選択状態フラグが全て、「未選択」と設定される。従って、選択状態フラグが「未選択」と設定された画像ファイルのサムネイル画像が、図8(d)に示すように、LCD16において、未選択表示とされる。
【0111】
次に、図9〜図12を参照して、メモリカード22aに記憶される画像ファイルの数が、LCD16に表示可能なサムネイル画像の数(例えば18画像)を超える場合に、操作者がスクロールアローSA1,SA2を操作し、LCD16に表示されるサムネイル画像を切り替えて、画像ファイルを選択する方法について説明する。
【0112】
図9および図10は、操作者がスクロールアローSA2を操作し、LCD16に表示されるサムネイル画像を切り替えて、画像ファイルを選択する方法の概略を説明するための概略図である。
【0113】
なお、サムネイルリストメモリ13bに記憶されるサムネイルリストには、48個の画像ファイルが登録されており、各画像ファイルには、重複しないように「1〜48」までの整理番号が付されており、各画像ファイルの選択状態フラグは全て、「未選択」と設定されているものとして説明する。従って、LCD16に表示されるサムネイル画像は、全て未選択表示とされる。
【0114】
そして、サムネイルリストにおいて、整理番号「1」の行が、表示位置番号の開始位置となり「A1」と設定され、次の行である整理番号「2」の行の表示位置番号に「A2」が設定され、同様に、整理番号が大きくなる方向へ連続して、サムネイルリストの表示位置番号が「C6」となるまで表示位置番号順に設定されているものとする。
【0115】
ここで、図9(a)に示すように、操作者が指で、表示位置番号「A2」のサムネイル画像に触れた場合、サムネイルリストにおいて、表示位置番号が「A2」と設定されている行の整理番号「2」が、仮選択開始位置メモリ13dと、仮選択リストメモリ13cとに記憶される。従って、図9(a)に示すように、仮選択リストメモリ13cに記憶された整理番号「2」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0116】
次に、図9(b)に示すように、操作者が指でタッチパネル17を触れた状態で、その触れている指の位置を移動させ、表示位置番号「B5」のサムネイル画像に触れると、サムネイルリストにおいて、表示位置番号が「B5」と設定されている行の整理番号「11」が、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される。そして、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「2」から、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される整理番号「11」まで連続する全ての整理番号「2〜11」が、仮選択リストメモリ13cに記憶される。従って、図9(b)に示すように、仮選択リストメモリ13cに記憶された各整理番号「2〜11」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0117】
さらに、図9(c)に示すように、操作者が指でタッチパネル17に触れた状態で、その触れている指の位置を移動させ、表示位置番号「C6」のサムネイル画像に触れてから、表示位置番号「C7」のスクロールアローSA2に触れると、操作者は、始めに表示位置番号「C6」のサムネイル画像に触れたので、サムネイルリストにおいて、表示位置番号が「C6」と設定されている行の整理番号「18」が、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される。そして、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「2」から、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される整理番号「18」まで連続する全ての整理番号「2〜18」が、仮選択リストメモリ13cに記憶される。従って、図9(c)に示すように、仮選択リストメモリ13cに記憶された各整理番号「2〜18」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0118】
そして、操作者の指の位置が、表示位置番号「C7」のスクロールアローSA2に移ると、LCD16に表示されるサムネイル画像が切り替わる。即ち、LCD16の2行目に表示されている各サムネイル画像が、1行目に移動され、3行目に表示されている各サムネイル画像が、2行目に移動されて表示される。そして、3行目には、新たなサムネイル画像が表示される。
【0119】
操作者の指が、表示位置番号「C7」のスクロールアローSA2に触れると、まず始めに、サムネイルリストの中の表示位置番号「A1〜C6」が変更される。つまり、サムネイルリストにおいて、整理番号「7」の行に、表示位置番号「A1」が移動され、整理番号「8」の行に、表示位置番号「A2」が移動され、以下同様に移動され、整理番号「24」の行に、表示位置番号「C6」が移動される。即ち、サムネイルリストに記憶される各表示位置番号「A1〜C6」はそれぞれ、サムネイルリストにおいて6行下方に移動される。
【0120】
次に、変更されたサムネイルリストの中の各表示位置番号「A1〜C6」に対応する画像ファイルのサムネイル画像が、それぞれLCD16の各表示位置番号「A1〜C6」に表示され、LCD16の表示位置番号「C6」に新たに表示されるサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号が、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される。そして、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号から、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される整理番号まで連続する全ての整理番号が、仮選択リストメモリ13cに記憶される。従って、仮選択リストメモリ13cに記憶された各整理番号に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。操作者が指で、表示位置番号「C7」のスクロールアローSA2に触れて続けている間は、所定の時間(例えば、2秒)毎に上述した処理が繰り返され、LCD16に表示されるサムネイル画像が切り替えられる。
【0121】
図9(d)は、図9(c)に示す状態から、6回サムネイル画像が切り替えられた状態を示している。つまり、サムネイルリストにおいて、整理番号「31」の行に、表示位置番号「A1」が移動され、整理番号「32」の行に、表示位置番号「A2」が移動され、以下同様に移動され、整理番号「48」の行に、表示位置番号「C6」が移動されている。
【0122】
即ち、仮選択終了位置メモリ13eには、整理番号「48」が記憶されることとなり、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「2」から、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される整理番号「48」まで連続する全ての整理番号「2〜48」が、仮選択リストメモリ13cに記憶される。従って、図9(d)に示すように、仮選択リストメモリ13cに記憶された各整理番号「2〜48」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0123】
さらに、図10(a)に示すように、操作者が指でタッチパネル17に触れた状態で、その触れている指の位置を移動させ、表示位置番号「C4」のサムネイル画像に触れると、サムネイルリストにおいて、表示位置番号が「C6」と設定されている行の整理番号「46」が、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される。そして、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「2」から、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される整理番号「46」まで連続する全ての整理番号「2〜46」が、仮選択リストメモリ13cに記憶される。従って、図10(a)に示すように、仮選択リストメモリ13cに記憶された各整理番号「2〜46」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0124】
ここで、操作者が、指をタッチパネル17から離すと、サムネイルリストにおいて、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「2」に対応する画像ファイルの選択状態フラグの状態が「未選択」であるので、サムネイルリストにおいて、仮選択リストメモリ13cに記憶される各整理番号「2〜46」の選択状態フラグが全て、「選択済」と設定される。従って、図10(b)に示すように、選択状態フラグが「選択済」と設定された画像ファイルのサムネイル画像が、LCD16において、選択済表示とされる。
【0125】
一方、図9(c)に示す状態において、操作者が、スクロールアローSA2に触れている状態で、タッチパネル17から指を離した場合は、選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「2」に対応する画像ファイルの選択状態フラグの状態が「未選択」であるので、サムネイルリストにおいて、仮選択リストメモリ13cに記憶される整理番号「2〜48」の行の選択状態フラグが全て、「選択済」と設定される。従って、図10(c)に示すように、選択状態フラグが「選択済」と設定された画像ファイルのサムネイル画像が、LCD16において、選択済表示とされる。
【0126】
次に、図11および図12を参照して、操作者がスクロールアローSA1を操作し、LCD16に表示されるサムネイル画像を切り替えて、画像ファイルを選択する方法の概略について説明する。
【0127】
図11および図12は、操作者がスクロールアローSA1を操作し、LCD16に表示されるサムネイル画像を切り替えて、画像ファイルを選択する方法の概略を説明するための概略図である。
【0128】
なお、サムネイルリストメモリ13bに記憶されるサムネイルリストには、48個の画像ファイルが登録されており、各画像ファイルには、重複しないように「1〜48」までの整理番号が付されており、各画像ファイルの選択状態フラグは全て、「未選択」と設定されているものとして説明する。従って、LCD16に表示されるサムネイル画像は、全て未選択表示とされる。
【0129】
そして、サムネイルリストにおいて、整理番号「25」の行が、表示位置番号の開始位置となり「A1」と設定され、次の行である整理番号「26」の行の表示位置番号に「A2」が設定され、同様に、整理番号が大きくなる方向へ連続して、サムネイルリストの表示位置番号が「C6」となるまで表示位置番号順に設定されているものとする。
【0130】
ここで、図11(a)に示すように、操作者が指で、表示位置番号「C4」のサムネイル画像に触れた場合、サムネイルリストにおいて、表示位置番号が「C4」と設定されている行の整理番号「40」が、仮選択開始位置メモリ13dと、仮選択リストメモリ13cとに記憶される。従って、図11(a)に示すように、仮選択リストメモリ13cに記憶された整理番号「40」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0131】
次に、図11(b)に示すように、操作者が指でタッチパネル17を触れた状態で、その触れている指の位置を移動させ、表示位置番号「A6」のサムネイル画像に触れると、サムネイルリストにおいて、表示位置番号が「A6」と設定されている行の整理番号「30」が、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される。そして、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「40」から、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される整理番号「30」まで連続する全ての整理番号「30〜40」が、仮選択リストメモリ13cに記憶される。従って、図11(b)に示すように、仮選択リストメモリ13cに記憶された各整理番号「30〜40」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0132】
さらに、図11(c)に示すように、操作者が指でタッチパネル17に触れた状態で、その触れている指の位置を移動させ、表示位置番号「A7」のスクロールアローSA1に触れると、LCD16に表示されるサムネイル画像が切り替わる。即ち、LCD16の1行目に表示されている各サムネイル画像が、2行目に移動され、2行目に表示されている各サムネイル画像が、3行目に移動されて表示される。そして、1行目には、新たなサムネイル画像が表示される。
【0133】
操作者の指が、表示位置番号「A7」のスクロールアローSA1に触れると、まず始めに、サムネイルリストの中の表示位置番号「A1〜C6」が変更される。つまり、サムネイルリストにおいて、整理番号「19」の行に、表示位置番号「A1」が移動され、整理番号「20」の行に、表示位置番号「A2」が移動され、以下同様に移動され、整理番号「36」の行に、表示位置番号「C6」が移動される。即ち、サムネイルリストに記憶される各表示位置番号「A1〜C6」はそれぞれ、サムネイルリストにおいて6行上方に移動される。
【0134】
次に、変更されたサムネイルリストの中の各表示位置番号「A1〜C6」に対応する画像ファイルのサムネイル画像が、それぞれLCD16の各表示位置番号「A1〜C6」に表示され、LCD16の表示位置番号「A6」に新たに表示されるサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号が、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される。そして、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号から、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される整理番号まで連続する全ての整理番号が、仮選択リストメモリ13cに記憶される。従って、仮選択リストメモリ13cに記憶された各整理番号に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。操作者が指で、表示位置番号「A7」のスクロールアローSA1に触れて続けている間は、所定の時間(例えば、2秒)毎に上述した処理が繰り返され、LCD16に表示されるサムネイル画像が切り替えられる。
【0135】
図11(d)は、図11(c)に示す状態から、1回サムネイル画像が切り替えられた状態を示している。つまり、サムネイルリストにおいて、整理番号「19」の行に、表示位置番号「A1」が移動され、整理番号「20」の行に、表示位置番号「A2」が移動され、以下同様に移動され、整理番号「36」の行に、表示位置番号「C6」が移動されている。
【0136】
即ち、仮選択終了位置メモリ13eには、整理番号「24」が記憶されることとなり、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「40」から、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される整理番号「24」まで連続する全ての整理番号「24〜40」が、仮選択リストメモリ13cに記憶される。従って、図9(d)に示すように、仮選択リストメモリ13cに記憶された各整理番号「24〜40」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0137】
さらに、図12(a)に示すように、操作者が指でタッチパネル17に触れた状態で、その触れている指の位置を移動させ、表示位置番号「A5」のサムネイル画像に触れると、サムネイルリストにおいて、表示位置番号が「A5」と設定されている行の整理番号「23」が、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される。そして、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「40」から、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される整理番号「23」まで連続する全ての整理番号「23〜40」が、仮選択リストメモリ13cに記憶される。従って、図12(a)に示すように、仮選択リストメモリ13cに記憶された各整理番号「23〜40」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0138】
ここで、操作者が、指をタッチパネル17から離すと、サムネイルリストにおいて、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「40」に対応する画像ファイルの選択状態フラグの状態が「未選択」であるので、サムネイルリストにおいて、仮選択リストメモリ13cに記憶される各整理番号「23〜40」の選択状態フラグが全て、「選択済」と設定される。従って、図12(b)に示すように、選択状態フラグが「選択済」と設定された画像ファイルのサムネイル画像が、LCD16において、選択済表示とされる。
【0139】
一方、図11(c)に示す状態において、操作者が、スクロールアローSA1に触れている状態で、タッチパネル17から指を離した場合は、選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「40」に対応する画像ファイルの選択状態フラグの状態が「未選択」であるので、サムネイルリストにおいて、仮選択リストメモリ13cに記憶される整理番号「24〜40」の行の選択状態フラグが全て、「選択済」と設定される。従って、図12(c)に示すように、選択状態フラグが「選択済」と設定された画像ファイルのサムネイル画像が、LCD16において、選択済表示とされる。
【0140】
上述したように、第1の実施形態では、操作者が指をタッチパネル17に触れた状態で、サムネイル画像をなぞっている間に、その触れている指の位置を移動させ、スクロールアローSA1,SA2に触れた場合、LCD16に表示されるサムネイル画像が切り替えられ、新たなサムネイル画像が表示される。そして、新たに表示されるサムネイル画像に触れなくても、触れたスクロールアローSA1,SA2から最も近い位置に表示されているサムネイル画像に触れた場合と同一の状態とされるので、操作者にとって、操作が簡単であり分かり易い。
【0141】
また、スクロールアローSA1,SA2は、LCD16に表示される1行目(最上行)のサムネイル画像よりも上側に表示され、また、3行目(最下行)のサムネイル画像よりも下側に表示されているので、操作者が、2行目(途中の行)のサムネイル画像に触れている場合に、指がスクロールアローSA1,SA2に触れ、操作者の意図しないスクロールが生じるという不都合を抑制することができる。
【0142】
また、スクロールアローSA1,SA2は、LCD16に表示される6列目(最右列)のサムネイル画像よりも右側に表示されているので、操作者が、1〜5列目(途中の列)のサムネイル画像に触れている場合に、指がスクロールアローSA1,SA2に触れ、操作者の意図しないスクロールが生じるという不都合を抑制することができる。また、スクロールアローSA1,SA2を、LCD16の同じ一端にそれぞれ表示させているので、操作者は、直感的にサムネイル画像をスクロールさせることができる。
【0143】
なお、上記実施形態では、スクロールアローSA1,SA2を画面の右側に設けているが、スクロールアローSA1,SA2を画面の左側に設けても良い。好適には、スクロールアローSA1,SA2を、LCD16に表示される1列目(最左列)のサムネイル画像よりも左側に表示する。そして、スクロールアローSA1に触れられた場合に、サムネイルリストにおいて、表示位置番号「A1」と設定されている行の整理番号を、仮選択終了位置メモリ13eに記憶させる。また、スクロールアローSA2に触れられた場合に、サムネイルリストにおいて、表示位置番号「C1」と設定されている行の整理番号を仮選択終了位置メモリ13eに記憶させる。
【0144】
また、上記実施形態では、サムネイル画像を、上方向、または、下方向にスクロールさせているが、右方向、または、左方向にスクロールさせても良い。その場合は、スクロールアローSA1,SA2を、LCD16に表示される1行目(最上行)のサムネイル画像よりも上側、または、3行目(最下行)のサムネイル画像よりも下側に表示させる。スクロールアローSA1,SA2を、LCD16の同じ一端にそれぞれ表示させることにより、操作者は、直感的にサムネイル画像をスクロールさせることができる。
【0145】
次に、図13を参照して、LCD16に表示されるサムネイル画像が、1行である場合のタッチパネル17の操作方法について説明する。
【0146】
図13は、LCD16に表示されるサムネイル画像が、1行である場合のタッチパネル17の操作方法の概略を説明するための概略図である。
【0147】
サムネイルリストメモリ13bに記憶されるサムネイルリストには、10個の画像ファイルが登録されており、各画像ファイルには、重複しないように「1〜10」までの整理番号が付されており、各画像ファイルの選択状態フラグは全て、「未選択」と設定されているものとして説明する。従って、LCD16に表示されるサムネイル画像は、全て未選択表示とされる。
【0148】
図13(a)に示すように、LCD16には、3つのサムネイル画像が表示されており、そのサムネイル画像の右隅には、整理番号が表示されている。なお、LCD16の画面の左側に表示されるサムネイル画像の表示位置番号を「A1」とし、画面の中央に表示されるサムネイル画像の表示位置番号を「A2」とし、画面の右側に表示されるサムネイル画像の表示位置番号を「A3」として説明する。また、表示位置番号「A1」の左側に表示されるスクロールアローSA3の表示位置番号を「A0」とし、表示位置番号「A3」の右側に表示されるスクロールアローSA4の表示位置番号を「A4」として説明する。
【0149】
図13(a)では、LCD16の表示位置番号「A1」の表示位置に、サムネイルリストの中の整理番号「3」に対応する画像ファイルのサムネイル画像が表示され、LCD16の表示位置番号「A2」の表示位置に、サムネイルリストの中の整理番号「4」に対応する画像ファイルのサムネイル画像が表示され、LCD16の表示位置番号「A3」の表示位置に、サムネイルリストの中の整理番号「5」に対応する画像ファイルのサムネイル画像が表示されている。
【0150】
ここで、図13(b)に示すように、操作者が指で、表示位置番号「A2」のサムネイル画像に触れた場合、サムネイルリストにおいて、表示位置番号が「A2」と設定されている行の整理番号「4」が、仮選択開始位置メモリ13dと、仮選択リストメモリ13cとに記憶される。従って、図13(b)に示すように、仮選択リストメモリ13cに記憶された整理番号「4」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0151】
次に、図13(c)に示すように、操作者が指でタッチパネル17を触れた状態で、その触れている指の位置を移動させ、表示位置番号「A3」のサムネイル画像に触れると、サムネイルリストにおいて、表示位置番号が「A3」と設定されている行の整理番号「5」が、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される。よって、仮選択リストメモリ13cには、整理番号「4〜5」が記憶されるので、図13(c)に示すように、各整理番号「4〜5」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0152】
さらに、図13(d)に示すように、操作者が指でタッチパネル17を触れた状態で、その触れている指の位置を移動させ、表示位置番号「A4」のスクロールアローSA4に触れると、LCD16に表示されるサムネイル画像が切り替わる。即ち、図13(e)に示すように、LCD16の表示位置番号「A1」の表示位置に、整理番号「4」に対応するサムネイル画像が表示され、表示位置番号「A2」の表示位置に、整理番号「5」に対応するサムネイル画像が表示され、表示位置番号「A3」の表示位置に、整理番号「6」に対応するサムネイル画像が表示される。そして、仮選択終了位置メモリ13eには、表示位置番号「A3」に表示されたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号「6」が記憶される。よって、仮選択リストメモリ13cには、整理番号「4〜6」が記憶されるので、図13(e)に示すように、各整理番号「4〜6」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0153】
そして、操作者が指で、表示位置番号「A4」のスクロールアローSA4に触れ続けると、触れ続けた時間に応じて、LCD16に表示されるサムネイル画像が切り替わり、例えば、LCD16の表示位置番号「A1」の表示位置に、整理番号「7」に対応するサムネイル画像が表示され、表示位置番号「A2」の表示位置に、整理番号「8」に対応するサムネイル画像が表示され、表示位置番号「A3」の表示位置に、整理番号「9」に対応するサムネイル画像が表示される。そして、仮選択終了位置メモリ13eには、表示位置番号「A3」に表示されたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号「9」が記憶される。よって、仮選択リストメモリ13cには、整理番号「4〜9」が記憶されるので、各整理番号「4〜9」に対応する画像ファイルのサムネイル画像がは、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0154】
さらに、図13(f)に示すように、操作者が指でタッチパネル17に触れた状態で、その触れている指を移動させ、表示位置番号「A2」のサムネイル画像に触れると、仮選択終了位置メモリ13eには、表示位置番号「A2」に表示されたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号「8」が記憶される。よって、仮選択リストメモリ13cには、整理番号「4〜8」が記憶されるので、各整理番号「4〜8」に対応する画像ファイルのサムネイル画像がは、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0155】
ここで、操作者が、指をタッチパネル17から離すと、サムネイルリストにおいて、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「4」に対応する画像ファイルの選択状態フラグの状態が「未選択」であるので、サムネイルリストにおいて、仮選択リストメモリ13cに記憶される各整理番号「4〜8」の選択状態フラグが全て、「選択済」と設定される。従って、図13(g)に示すように、選択状態フラグが「選択済」と設定された画像ファイルのサムネイル画像が、LCD16において、選択済表示とされる。
【0156】
LCD16に表示されるサムネイル画像が、1行である場合、スクロールアローSA3,SA4は、最左列に表示されるサムネイル画像の右端よりも左側、または、最右列に表示されるサムネイル画像の左端よりも右側に表示されているので、操作者が、列の途中(列の両端を除く)のサムネイル画像に触れている場合に、指がスクロールアローSA3,SA4に触れ、操作者の意図しないスクロールが生じるという不都合を抑制することができる。上述した表示形態では、サムネイル画像とスクロールアローSA3,SA4とが画面の横方向一列に並んでいるため、表示領域の縦方向のサイズが節約できている。なお、図13(h)に示すような表示形態をとると、表示領域の横方向のサイズを節約できる。
【0157】
なお、上記実施形態では、行方向にサムネイル画像を表示しているが、列方向に表示しても良い。その場合、スクロールアローSA3,SA4を画面の上側、または、下側に設ける。好適には、スクロールアローSA3,SA4を、LCD16に表示される最上行のサムネイル画像の下端よりも上側、または、最下行のサムネイル画像の上端よりも下側に表示する。もちろん、サムネイル画像とスクロールアローSA3,SA4とが画面の縦方向一列に並ぶ表示形態では、表示領域の横方向のサイズが節約される。また、図13(h)に示す表示形態を縦横逆にしたような表示形態では、表示領域の縦方向のサイズが節約される。
【0158】
上述したように、第1の実施形態を適用すれば、操作者は、LCD16に表示されているサムネイル画像を指でなぞって離すという一連の簡単な操作で、サムネイルリストにおいて、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号から、最後に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号まで連続する各整理番号の画像ファイルを全て指定でき、その指定した範囲の全て選択または選択解除することができる。
【0159】
そして、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグが「未選択」であれば、サムネイル画像を指でなぞって指定した範囲の画像ファイルの選択状態フラグが全て「選択済」とされ、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグが「選択済」であれば、サムネイル画像を指でなぞって指定した範囲の画像ファイルの選択状態フラグが全て「未選択」とされる。つまり、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグの状態によって、指でなぞって指定した範囲の画像ファイルの選択状態フラグが決定されるので、操作者にとって操作が簡単であり分かり易い。
【0160】
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、操作者は、LCD16に表示されているサムネイル画像のうち、2つのサムネイル画像を個別に指で触れるという簡単な操作で、サムネイルリストにおいて、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号から、次に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号まで連続する各整理番号の画像ファイルを全て指定でき、その指定した範囲の全て画像ファイルを選択または選択解除することができる。
【0161】
そして、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグが「未選択」であれば、指定した範囲の画像ファイルの選択状態フラグが全て「選択済」とされ、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグが「選択済」であれば、指定した範囲の画像ファイルの選択状態フラグが全て「未選択」とされる。つまり、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグの状態によって、指定した範囲の画像ファイルの選択状態フラグが決定されるので、操作者にとって操作が簡単であり分かり易い。
【0162】
図14を参照して、MFP1のCPU11により実行される印刷処理について説明する。図14は、MFP1の印刷処理を示すフローチャートであり、メモリカード22aがメモリカードスロット22に挿入されている場合に、操作者によって操作キー15の画像ファイル印刷ボタン15aが押下されると実行される処理である。
【0163】
この印刷処理を実行することによって、操作者は、メモリカード22aに記憶される画像ファイルの中から、所望の画像ファイルを簡単な操作で選択して、選択した画像ファイルの画像をプリンタ21により印刷用紙に印刷することができる。
【0164】
この印刷処理では、サムネイルリストメモリ13bを初期化し(S41)、メモリカード22aに記憶される全ての画像ファイルを検索し、検索して見つかった画像ファイルに基づいて、サムネイルリストを作成し、サムネイルリストメモリ13bに記憶する(S42)。なお、サムネイルリストが作成された時(初期状態)の各画像ファイルの選択状態フラグは、全て「未選択」に設定されている。また、サムネイルリストの中の各表示位置番号は、整理番号「1」の行が、「A1」と設定され、次の行である整理番号「2」の行が、「A2」と設定されている。同様に、整理番号が大きくなる方向へ連続して、サムネイルリストの表示位置番号が「C6」となるまで表示位置番号順に設定される。
【0165】
次に、LCD16の画面の下端に、「画像を選択して下さい(画像長押し:連続選択モード)」と表示する(S43)。そして、サムネイルリストメモリ13bに記憶されるサムネイルリストの中の各表示位置番号「A1〜C6」に対応する画像ファイルのサムネイル画像を、それぞれLCD16に表示し、各画像ファイルの選択状態フラグに応じて、サムネイル画像を選択済表示、または、未選択表示とする(S44)。
【0166】
タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、LCD16に表示されるサムネイル画像の表示位置であるかを判定し(S45)、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、LCD16に表示されるサムネイル画像の表示位置である場合は(S45:Yes)、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置と同一であるLCD16の表示位置に表示されるサムネイル画像の表示位置番号を特定する(S46)。
【0167】
一方、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、LCD16に表示されるサムネイル画像の表示位置でない場合は(S45:No)、S46〜S51の処理をスキップし、S52の処理に移行する。
【0168】
次に、操作者の指が、S46の処理で特定された表示位置番号のサムネイル画像に、所定時間(例えば、1秒)以上触れられているかを判定し(S47)、操作者の指が、S46の処理で特定された表示位置番号のサムネイル画像に、所定時間以上触れられていない場合は(S47:No)、S46の処理で特定されたサムネイル画像の表示位置番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグが、「未選択」であるかを判定する(S48)。
【0169】
S48の処理において、S46の処理で特定されたサムネイル画像の表示位置番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグが、「未選択」である場合は(S48:Yes)、サムネイルリストにおいて、S46の処理で特定されたサムネイル画像の表示位置番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグを「選択済」に変更する(S49)。一方、S46の処理で特定されたサムネイル画像の表示位置番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグが、「未選択」でない場合は(S48:No)、サムネイルリストにおいて、S46の処理で特定されたサムネイル画像の表示位置番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグを「未選択」に変更する(S50)。そして、S44の処理に戻り、上述したS44〜S50の各処理を繰り返す。
【0170】
S47の処理において、操作者の指が、S46の処理で特定された表示位置番号のサムネイル画像に、所定時間以上触れられている場合は(S47:Yes)、長押し選択処理(S51)を実行する。
【0171】
ここで、図15を参照して、長押し選択処理(S51)について説明する。図15は、長押し選択処理(S51)を示すフローチャートである。この長押し選択処理(S51)は、操作者が指で、所定時間(例えば、1秒)以上触れたサムネイル画像に対応する整理番号から、一度タッチパネル17から指を離して、直近に触れたサムネイル画像に対応する整理番号まで連続する整理番号の範囲を決定し、サムネイルリストにおいて、その決定された範囲の整理番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグを全て、「選択済」または「未選択」へと変更するための処理である。
【0172】
長押し選択処理(S51)では、仮選択リストメモリ13cを初期化し(S61)、タッチパネル17に触れられている操作者の指の位置と同一であるLCD16の表示位置に表示されるサムネイル画像の表示位置番号を特定し、その特定された表示位置番号に対応する画像ファイルの整理番号を、仮選択開始位置メモリ13dと、仮選択リストメモリ13cとに記憶する(S62)。そして、LCD16において、仮選択リストメモリ13cに記憶される整理番号に対応する画像ファイルのサムネイル画像を仮選択表示とする(S63)。
【0173】
タッチパネル17に触れられている操作者の指が、タッチパネル17から離されるまで待機し(S64:No)、タッチパネル17に触れられている操作者の指が、タッチパネル17から離された場合は(S64:Yes)、離されてからタッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、スクロールアローSA1,SA2の表示位置であるかを判定する(S65)。そして、S65の処理において、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、スクロールアローSA1,SA2の表示位置でない場合は(S65:No)、S66〜S67の処理をスキップし、S68の処理に移行する。
【0174】
一方、S65の処理において、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、スクロールアローSA1,SA2の表示位置である場合は(S65:Yes)、タッチパネル17に触れらた指の位置に表示されるスクロールアローSA1,SA2の表示位置番号に応じて、サムネイルリストの中の表示位置番号を更新する(S66)。そして、サムネイルリストの中の各表示位置番号に対応する画像ファイルのサムネイル画像を、それぞれLCD16に表示し、各画像ファイルの選択状態フラグに応じて、サムネイル画像を選択済表示、または、未選択表示とする(S67)。
【0175】
次に、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、サムネイル画像の表示位置であるかを判定し(S68)、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、サムネイル画像の表示位置でない場合は(S68:No)、S65の処理に戻り、上述したS65〜S68の各処理を繰り返す。一方、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、サムネイル画像の表示位置である場合は(S68:Yes)、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置と同一であるLCD16の表示位置に表示されるサムネイル画像の表示位置番号を特定し、その特定された表示位置番号に対応する画像ファイルの整理番号を、仮選択終了位置メモリ13eに記憶する(S69)。
【0176】
そして、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号から、仮選択終了位置メモリ13dに記憶される整理番号まで連続する各整理番号を全て、仮選択リストメモリ13cに記憶し(S70)、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグが、「未選択」であるかを判定する(S71)。
【0177】
S71の処理において、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグが、「未選択」である場合は(S71:Yes)、サムネイルリストメモリ13bに記憶されるサムネイルリストにおいて、仮選択リストメモリ13cに記憶される各整理番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグを全て、「選択済」に変更する(S72)。一方、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグが、「選択済」である場合は(S71:No)、サムネイルリストメモリ13bに記憶されるサムネイルリストにおいて、仮選択リストメモリ13cに記憶される各整理番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグを全て、「未選択」に変更する(S73)。そして、長押し選択処理(S51)を終了する。
【0178】
この図15のフローチャートの長押し選択処理(S51)により、操作者が指で、所定時間(例えば、1秒)以上触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号から、一度タッチパネル17から指を離して、直近に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号まで連続する整理番号の範囲を決定することができ、また、サムネイルリストにおいて、その範囲の整理番号に対応する画像ファイルの選択状態フラグを全て、「選択済」または「未選択」へと変更することができる。この長押し選択処理(S51)の終了後は、図14のS44の処理に戻り、図14のS44〜S51の各処理を繰り返す。
【0179】
図14のS52の処理では、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、LCD16に表示されるスクロールアローSA1,SA2の表示位置であるかを判定し(S52)、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、LCD16に表示されるスクロールアローSA1,SA2の表示位置である場合は(S52:Yes)、タッチパネル17に触れられた指の位置に表示されるスクロールアローSA1,SA2の表示位置番号に応じて、サムネイルリストの中の表示位置番号を更新し(S53)、S44の処理に戻り、上述したS44〜S53の各処理を繰り返す。
【0180】
一方、S52の処理において、タッチパネル17に触れられた操作者の指の位置が、LCD16に表示されるスクロールアローSA1,SA2の表示位置でない場合は(S52:No)、S53の処理をスキップし、S54の処理に移行する。
【0181】
S54の処理では、操作キー15のキャンセルボタン15bが押下されたかを判定し(S54)、操作キー15のキャンセルボタン15bが押下された場合は(S54:Yes)、この印刷処理を終了する。一方、操作キー15のキャンセルボタン15bが押下されていない場合は(S54:No)、操作キー15の印刷開始ボタン15cが押下されたかを判定する(S55)。
【0182】
S55の処理において、操作キー15の印刷開始ボタン15cが押下された場合は(S55:Yes)、サムネイルリストメモリ13bに記憶されるサムネイルリストにおいて、選択状態フラグが「選択済」である画像ファイルを、それぞれメモリカード22aから読み取り、画像メモリ13aに記憶し、1つずつプリンタ21によって印刷用紙に印刷して(S56)、印刷処理を終了する。一方、操作キー15の印刷開始ボタン15cが押下されていない場合は(S55:No)、S44の処理に戻り、上述したS44〜S55の各処理を繰り返す。
【0183】
この図14のフローチャートの印刷処理により、操作者は、LCD16に表示されているサムネイル画像のうち、2つのサムネイル画像を個別に指で触れるという簡単な操作で、サムネイルリストにおいて、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号から、次に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号まで連続する各整理番号の画像ファイルを全て指定でき、指定した範囲の全て画像ファイルを選択または選択解除することができる。
【0184】
また、あるサムネイル画像に所定時間以上触れるという操作で、長押し選択処理が開始されるので、その他の操作や誤操作によって、長押し選択処理が実行されることを抑制することができる。
【0185】
そして、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグが「未選択」であれば、指定した範囲の画像ファイルの選択状態フラグが全て「選択済」とされ、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグが「選択済」であれば、指定した範囲の画像ファイルの選択状態フラグが全て「未選択」とされる。つまり、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグの状態によって、指定した範囲の画像ファイルの選択状態フラグが決定されるので、操作者にとって操作が簡単であり分かり易い。
【0186】
次に、図16を参照して、タッチパネル17の操作方法について説明する。
【0187】
図16は、操作者が指で、LCD16に表示されているサムネイル画像のうち、2つのサムネイル画像を個別に指で触れて、画像ファイルを選択する方法の概略を説明するための概略図である。
【0188】
なお、サムネイルリストにおいて、整理番号「1」の行が、表示位置番号の開始位置となり「A1」と設定され、次の行である整理番号「2」の行の表示位置番号に「A2」が設定され、同様に、整理番号が大きくなる方向へ連続して、サムネイルリストの表示位置番号が「C6」となるまで表示位置番号順に設定されているものとして説明する。また、サムネイルリストの中の選択状態フラグは全て、「未選択」と設定されているものとして説明する。従って、LCD16に表示されるサムネイル画像は、全て未選択表示とされる。
【0189】
図16(a)に示すように、操作者が指で、表示位置番号「B3」のサムネイル画像に所定時間(例えば、1秒)以上触れた場合、サムネイルリストにおいて、表示位置番号が「B3」と設定されている行の整理番号「9」が、仮選択開始位置メモリ13dと、仮選択リストメモリ13cとに記憶される。従って、図16(b)に示すように、仮選択リストメモリ13cに記憶された整理番号「9」に対応する画像ファイルのサムネイル画像は、LCD16において、仮選択表示とされる。
【0190】
そして、操作者が指を、タッチパネル17から離して、図16(c)に示すように、表示位置番号「C4」のサムネイル画像に触れると、サムネイルリストにおいて、表示位置番号が「C4」と設定されている行の整理番号「16」が、仮選択終了位置メモリ13eに記憶される。よって、仮選択リストメモリ13cには、整理番号「9〜16」が記憶される。
【0191】
そして、サムネイルリストにおいて、仮選択開始位置メモリ13dに記憶される整理番号「9」に対応する画像ファイルの選択状態フラグの状態が「未選択」であるので、サムネイルリストにおいて、仮選択リストメモリ13cに記憶される各整理番号「9〜16」の選択状態フラグが全て、「選択済」と設定される。従って、図16(d)に示すように、選択状態フラグが「選択済」と設定された画像ファイルのサムネイル画像が、LCD16において、選択済表示とされる。
【0192】
上述したように、第2の実施形態を適用すれば、操作者は、LCD16に表示されているサムネイル画像のうち、2つのサムネイル画像を個別に指で触れるという簡単な操作で、サムネイルリストにおいて、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号から、次に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号まで連続する各整理番号の画像ファイルを全て指定でき、指定した範囲の全て画像ファイルを選択または選択解除することができる。
【0193】
そして、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグが「未選択」であれば、指定した範囲の画像ファイルの選択状態フラグが全て「選択済」とされ、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグが「選択済」であれば、指定した範囲の画像ファイルの選択状態フラグが全て「未選択」とされる。つまり、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグの状態によって、指定した範囲の画像ファイルの選択状態フラグが決定されるので、操作者にとって操作が簡単であり分かり易い。
【0194】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0195】
例えば、上記第2の実施形態では、操作者が、LCD16に表示されているサムネイル画像のうち、最初に触れたサムネイル画像を長押しすることで、図15に示す長押し選択処理(S51)が実行されるが、図16(e)に示すように、連続選択モードボタンを設け、操作者が指で、その連続選択モードボタンに触れた場合に、長押し選択処理(S51)が実行されるように構成しても良い。その場合は、長押し選択処理において、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号から、次に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの整理番号まで連続する各整理番号の画像ファイルが全て指定されるようにし、その指定された範囲の全て画像ファイルを選択または選択解除するように構成する。
【0196】
また、上記第1の実施形態では、操作者が指でタッチパネル17に触れている間、操作者が選択している画像ファイルのサムネイル画像を、LCD16において仮選択表示としているが、仮選択表示の態様を2種類設け、画像ファイルを選択しているのか、または、選択解除しているのかを視認できるように構成しても良い。つまり、最初に触れたサムネイル画像に対応する画像ファイルの選択状態フラグの状態によって、タッチパネル17に表示される仮選択表示の態様を切り替えるのである。
【0197】
また、上記第1および第2の実施形態では、メモリカード22aに記憶された画像データを選択の対象としたが、スキャナ20によって作成された画像データや、PCや、外部ハードディスクなどから取得した画像データを選択の対象としても良い。
【0198】
また、上記第1および第2の実施形態では、画像選択装置を有するMFP1について説明したが、本発明の画像選択装置をMFPに限定するものではなく、例えば、デジタルスチルカメラなどに適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0199】
【図1】本発明の実施形態におけるMFPの外観構成を示した斜視図である。
【図2】MFPの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】(a)は、LCDに表示される各画像ファイルのサムネイル画像と表示位置番号との関係の一例を示すイメージ図である。(b)は、サムネイルリストメモリに記憶されるサムネイルリストの内容の一例を示す概略図である。(c)は、仮選択リストメモリに記憶される仮選択リストの内容の一例を示す概略図である。
【図4】第1の実施形態におけるMFPの印刷処理を示すフローチャートである。
【図5】MFPの仮選択処理を示すフローチャートである。
【図6】操作者が指をタッチパネルに触れた状態で、サムネイル画像をなぞって、画像ファイルを選択する方法の概略を説明するための概略図である。
【図7】図6の操作によって変化するサムネイルリストメモリの内容と、仮選択リストメモリの内容との概略を示す概略図である。
【図8】操作者が指をタッチパネルに触れた状態で、サムネイル画像をなぞって、選択状態フラグが「選択済」である画像ファイルを、「未選択」と設定する方法の概略を説明するための概略図である。
【図9】操作者がスクロールアローSA2を操作し、LCDに表示されるサムネイル画像を切り替えて、画像ファイルを選択する方法の概略を説明するための概略図である。
【図10】操作者がスクロールアローSA2を操作し、LCDに表示されるサムネイル画像を切り替えて、画像ファイルを選択する方法の概略を説明するための概略図である。
【図11】操作者がスクロールアローSA1を操作し、LCDに表示されるサムネイル画像を切り替えて、画像ファイルを選択する方法の概略を説明するための概略図である。
【図12】操作者がスクロールアローSA1を操作し、LCDに表示されるサムネイル画像を切り替えて、画像ファイルを選択する方法の概略を説明するための概略図である。
【図13】は、LCDに表示されるサムネイル画像が、1行である場合のタッチパネルの操作方法の概略を説明するための概略図である。
【図14】第2の実施形態におけるMFPの印刷処理を示すフローチャートである。
【図15】MFPの長押し選択処理を示すフローチャートである。
【図16】操作者が指で、LCDに表示されているサムネイル画像のうち、2つのサムネイル画像を個別に指で触れて、画像ファイルを選択する方法の概略を説明するための概略図である。
【符号の説明】
【0200】
1 MFP
22a メモリカード(記憶手段)
16 LCD(表示手段)
17 タッチパネル(検出手段)
13b サムネイルリストメモリ(特定情報記憶手段、選択情報記憶手段)
S2、S42 読取手段、読取工程、特定情報記憶工程
S3、S10、S23、S31、S44、S63、S67 表示制御手段、表示制御工程
S3、S10、S30、S31 画像切替手段
S6、S48、S71 判定手段
S7、S8、S49、S50、S72、S73 画像選択手段、画像選択工程
S22 第1画像データ特定手段
S22、S25、S27、S46、S62、S69 画像データ特定手段、画像データ特定工程
S26 変化検出手段
S27 第2画像データ特定手段
S32 第3画像データ特定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを記憶する記憶手段と、複数の画像を表示する表示手段と、その表示手段において直接入力された表示領域を検出する検出手段とを備えた画像選択装置において、
前記記憶手段に記憶される画像データを読み取る読取手段と、
その読取手段により読み取られた画像データを特定するための特定情報を、画像データ毎に所定の順序を付して記憶する特定情報記憶手段と、
その特定情報記憶手段に記憶される特定情報により特定される画像データに対応する画像を前記表示手段に表示する表示制御手段と、
前記検出手段により検出された表示領域に表示される画像の画像データを特定する画像データ特定手段と、
その画像データ特定手段により2つの画像データが特定された場合に、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序において、前記画像データ特定手段により特定された一方の画像データから、他方の画像データまでの画像データを選択または選択解除する画像選択手段とを備えていることを特徴とする画像選択装置。
【請求項2】
前記読取手段により読み取られた画像データが、前記画像選択手段により選択されて選択済であるか又は未選択であるかを示す選択情報を、画像データ毎に記憶する選択情報記憶手段と、
その選択情報記憶手段に記憶される選択情報に基づいて、前記一方の画像データが、選択済であるか又は未選択であるかを判定する判定手段とを備え、
前記画像選択手段は、前記判定手段により前記一方の画像データが未選択であると判定された場合に、前記一方の画像データから他方の画像データまでの画像データをそれぞれ選択して選択済とし、前記判定手段により前記一方の画像データが選択済であると判定された場合に、前記一方の画像データから他方の画像データまでの画像データをそれぞれ選択解除して未選択とすることを特徴とする請求項1記載の画像選択装置。
【請求項3】
前記検出手段は、前記表示手段に対し指示物により直接入力された状態でその直接入力される位置が移行される場合に、その移行された位置に応じた表示領域を検出し、
前記画像データ特定手段は、
前記表示手段において指示物により直接入力された状態が継続されている間に特定される画像データのうち、最初に特定される画像データを第1の画像データとして特定する第1画像データ特定手段と、
前記表示手段において指示物により直接入力された状態が継続されている間に特定される画像データのうち、最後に特定される画像データを第2の画像データとして特定する第2画像データ特定手段とを備え、
前記画像選択手段は、前記第1画像データ特定手段により特定される第1の画像データを前記一方のデータとし、前記第2の画像データ特定手段により特定される第2の画像データを前記他方の画像データとすることを特徴とする請求項1または2記載の画像選択装置。
【請求項4】
前記表示手段に対し指示物により直接入力された状態が継続されている間に、その直接入力される位置が移行されることにより前記データ特定手段により特定される画像データが、別の画像データへと変化したかを検出する変化検出手段を備え、
前記表示制御手段は、前記変化検出手段により前記変化が検出された場合に、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序において、前記第1の画像データから、前記画像データ特定手段により直近に特定された画像データまでの画像データに対応するそれぞれの画像を、選択済の画像データに対応する画像および未選択の画像データに対応する画像とは異なる態様で表示することを特徴とする請求項3記載の画像選択装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記読取手段により読み取られた複数の画像データに対応する各々の画像を、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序に従って前記表示手段に配列して表示するものであり、
前記検出手段により前記表示手段の表示領域内にあるスクロール指示領域に指示物により直接入力されたと検出された場合、前記表示手段に表示されている少なくとも一部の画像データに対応する画像を他の画像データに対応する画像に、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序に従って配列して切り替える画像切替手段とを備え、
前記画像データ特定手段は、
前記第1画像データ特定手段により第1の画像データが特定された後、前記表示手段において指示物により直接入力された状態で、前記画像切替手段により前記表示手段に表示されている画像が切り替えられた場合に、その切り替え後に前記表示手段に新規に表示される画像の画像データのうち、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序が最小または最大のいずれか一方の第3の画像データを特定する第3画像データ特定手段を備え、
前記画像選択手段は、前記表示手段において指示物により直接入力された状態が継続されている間に特定された画像データのうち、最後に特定された画像データが前記第3の画像データである場合に、前記第1画像データ特定手段により特定される第1の画像データを前記一方の画像データとし、前記第3画像データ特定手段により特定される第3の画像データを前記他方の画像データとすることを特徴とする請求項3または4記載の画像選択装置。
【請求項6】
前記第3画像データ特定手段は、
前記第1画像データ特定手段により第1の画像データが特定された後、前記表示手段において指示物により直接入力された状態で、前記画像切替手段により前記表示手段に表示されている画像が切り替えられた場合に、その切り替え後に前記表示手段に新規に表示される画像の画像データのうち、前記表示手段の表示領域内にあるスクロール指示領域に最も近い位置に表示される画像の画像データを第3の画像データとして特定することを特徴とする請求項5記載の画像選択装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記読取手段により読み取られた複数の画像データに対応する各々の画像を、前記所定の順序が連続となる横方向一列に並べて前記表示手段の画面に表示し、
前記検出手段により前記表示手段の表示領域内にあるスクロール指示領域に指示物により直接入力されたと検出された場合、前記表示手段に表示されている少なくとも一部の画像データに対応する画像を他の画像データに対応する画像に、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序に従って配列して切り替える画像切替手段を備え、
前記スクロール指示領域は、前記表示手段の表示領域内において最も左に表示された画像の右端部よりも左側に設けられ、または、最も右に表示された画像の左端部よりも右側に設けられていることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の画像選択装置。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記読取手段により読み取られた複数の画像データに対応する各々の画像を、前記所定の順序が連続となる縦方向一列に並べて前記表示手段の画面に表示し、
前記検出手段により前記表示手段の表示領域内にあるスクロール指示領域に指示物により直接入力されたと検出された場合、前記表示手段に表示されている少なくとも一部の画像データに対応する画像を他の画像データに対応する画像に、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序に従って配列して切り替える画像切替手段を備え、
前記スクロール指示領域は、前記表示手段の表示領域内において最も上に表示された画像の下端部よりも上側に設けられ、または、最も下に表示された画像の上端部よりも下側に設けられていることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の画像選択装置。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記読取手段により読み取られた複数の画像データに対応する各々の画像を、前記表示手段の画面にM行N列のマトリックス状に配列して表示し、その配列の順序は、行毎に一端から他端に向かって前記所定の順序が連続し、各行の他端から次の行の一端へ前記所定の順序が連続するものであり(M,Nは共に2以上の整数)、
前記検出手段により前記表示手段の表示領域内にあるスクロール指示領域に指示物により直接入力されたと検出された場合、前記表示手段に表示されている少なくとも一部の画像データに対応する画像を他の画像データに対応する画像に、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序に従って配列して切り替える画像切替手段とを備え、
前記スクロール指示領域は、前記表示手段の表示領域内において1行目に表示された画像の下端部よりも上側に設けられ、または、M行目に表示された画像の上端部よりも下側に設けられていることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の画像選択装置。
【請求項10】
前記表示制御手段は、前記読取手段により読み取られた複数の画像データに対応する各々の画像を、前記表示手段の画面にM行N列のマトリックス状に配列して表示し、その配列の順序は、列毎に一端から他端に向かって前記所定の順序が連続し、各列の他端から次の列の一端へ前記所定の順序が連続するものであり(M,Nは共に2以上の整数)、
前記検出手段により前記表示手段の表示領域内にあるスクロール指示領域に指示物により直接入力されたと検出された場合、前記表示手段に表示されている少なくとも一部の画像データに対応する画像を他の画像データに対応する画像に、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序に従って配列して切り替える画像切替手段とを備え、
前記スクロール指示領域は、前記表示手段の表示領域内において1列目に表示された画像の右端部よりも左側に設けられ、または、N列目に表示された画像の左端部よりも右側に設けられていることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の画像選択装置。
【請求項11】
前記スクロール指示領域は、前記マトリクス状に配置された画像を上スクロールさせるための上スクロール領域と、前記マトリクス状に配置された画像を下スクロールさせるための下スクロール領域とが存在し、
前記上スクロール領域は、前記表示手段の表示領域内において1行N列目に配置された画像の右隣、または、1行1列目に配置された画像の左隣に配置され、
前記下スクロール領域は、前記表示手段の表示領域内においてM行N列目に配置された画像の右隣、または、M行1列目に配置された画像の左隣に配置されていることを特徴とする請求項9記載の画像選択装置。
【請求項12】
前記スクロール指示領域は、前記マトリクス状に配置された画像を左スクロールさせるための左スクロール領域と、前記マトリクス状に配置された画像を右スクロールさせるための右スクロール領域とが存在し、
前記左スクロール領域は、前記表示手段の表示領域内において1行1列目に配置された画像の上側、または、M行1列目に配置された画像の下側に配置され、
前記右スクロール領域は、前記表示手段の表示領域内において1行N列目に配置された画像の上側、または、M行N列目に配置された画像の下側に配置されていることを特徴とする請求項10記載の画像選択装置。
【請求項13】
前記2つの画像データを特定するための連続選択モードに切り替える連続選択モード切替手段を備え、
前記画像データ特定手段は、
前記一方の画像データおよび前記他方の画像データが特定されていない状態で、前記検出手段により検出された表示領域に表示される画像の画像データを、前記一方の画像データとして特定し、
前記一方の画像データが特定されており、前記連続選択モード切替手段により連続選択モードに切り替えられた状態でのみ、前記検出手段により検出された表示領域に表示される画像の画像データを、前記他方の画像データとして特定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像選択装置。
【請求項14】
前記連続選択モード切替手段は、
前記第1画像データ特定手段により画像データが特定される際に、前記表示手段において指示物により直接入力された状態が所定時間以上継続されたことを条件として、連続選択モードに切り替えることを特徴とする請求項13記載の画像選択装置。
【請求項15】
画像データを記憶する記憶手段と、複数の画像を表示する表示手段と、その表示手段において直接入力された表示領域を検出する検出手段とを備えた画像選択装置における画像選択方法であって、
前記記憶手段に記憶される画像データを読み取る読取工程と、
その読取工程により読み取られた画像データを特定するための特定情報を、画像データ毎に所定の順序を付して特定情報記憶手段に記憶する特定情報記憶工程と、
その特定情報記憶工程により前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報により特定される画像データに対応する画像を前記表示手段に表示する表示制御工程と、
前記検出手段により検出された表示領域に表示される画像の画像データを特定する画像データ特定工程と、
その画像データ特定工程により2つの画像データが特定された場合に、前記特定情報記憶手段に記憶される特定情報の所定の順序において、前記画像データ特定工程により特定された一方の画像データから、他方の画像データまでの画像データを選択または選択解除する画像選択工程とを備えていることを特徴とする画像選択方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−310543(P2008−310543A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−157011(P2007−157011)
【出願日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】