説明

番組コンテンツ再生装置

【課題】 サブコンテンツと番組との関連性を判断し、サブコンテンツの存在を視聴者に適切に知らせることのできる番組コンテンツ再生装置を提供する。
【解決手段】 番組コンテンツ再生装置113は、放送受信部101において、放送局111から送信された番組コンテンツと認証情報とを取得する。また、通信部103において、サーバ112から送信されたサブコンテンツデータを取得する。番組コンテンツは番組コンテンツ再生部102において再生されて、表示される。サブコンテンツデータはサブコンテンツデータ記憶部104に記憶され、認証情報に基づいてサブコンテンツデータ認証部105において認証される。そして、サブコンテンツデータが認証されると、サブコンテンツデータ存在表示部106によって、再生された番組コンテンツ上にその存在が提示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は番組コンテンツ再生装置に関し、特に、番組に関連するサブコンテンツの存在を番組放送中に視聴者に示すことのできる番組コンテンツ再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、地上波デジタル放送や衛星デジタル放送などにおいては、最新のニュースや天気予報、放送されている番組に関する情報(番組関連情報)などがデータ放送を利用して提供されている。データ放送技術においては、BML(Broadcast Markup Language)と呼ばれる言語によって、画面に表示される番組関連情報の文字、画像、およびレイアウトなどが定義されている。データ放送技術を利用することで、視聴者は番組を視聴するだけではなく、放送されている番組や放送局に向けて発信することが可能であり、クイズ番組に参加したり、ショッピング番組で紹介されている商品を購入したりすることができる。また、このような番組関連情報はEPG(Electronic Program Guide)によっても提供されており、視聴者は表示されたEPG上で番組を指定することで、その番組の出演者やストーリなどの情報を得ることができる。
【0003】
このような番組関連の情報はデータ放送に含まれるだけではなく、通信回線を介したインターネット上でも提供されている。以下の特許文献1では、利用者がより多彩なサービスを受けることができるよう、放送と通信とを融合させることを目的とした受信端末が提案されている。この受信端末は、データ放送に含まれる番組関連情報として、インターネットにおけるURL(Uniform Resource Locator)などのリンク先情報を受信し、EPG上の対応する番組の表示欄へ、リンク先に番組関連情報が存在することを示すアイコン等の特定のマークを表示する。利用者はこのアイコンを選択することによって、インターネット上に存在する番組関連情報を取得することが可能となる。
【0004】
その際、利用者は、番組関連情報内に記述されているハイパーリンクをたどって、意識することなく番組関連情報ではない情報が提供されているサーバへ接続し、番組関連情報が提供されていると思い込んだままその情報を閲覧してしまう場合があるという問題が生じる。
【0005】
この問題を解決する方法として、以下の特許文献2は、時間帯ごとに番組関連サービスで利用されるサーバのアドレスのリストを端末へ送信し、ユーザに対して利用するサービスが番組関連であるか否かを示す放送受信機を提案している。また、特許文献3は、放送波を使ったサーバの認証方法として、WEBサーバの証明書を認証する公開鍵を放送波で送信することによって、認証局を運用する必要を無くし管理コストを削減する放送受信システムを提案している。
【0006】
ところで、以下の特許文献4は、テンプレートを用いて、端末固有に保有されるカメラ、マイク、および住所録など各種機能を利用して、容易にマルチメディアコンテンツを作成できる、携帯電話や携帯端末などのマルチメディアデータ処理装置を提案している。このようなマルチメディアデータ処理装置では、テンプレート内に記述されたスクリプトによって各種機能が時系列で順に呼出されため、ユーザは所定のタイミングでユーザインタフェースに従って操作するだけで、マルチメディアコンテンツを作成することができる。
【0007】
テレビ番組が視聴できるチューナ内蔵携帯電話の普及などに伴い、今後、携帯電話を用いて様々なデジタル放送を視聴することが利用者にとって身近になる。それに伴って、データ放送で提供されるサービスも家庭内のテレビだけではなく携帯電話での視聴を考慮することが必要となる。例えば、BMLで定義される番組関連情報に代えて前述のテンプレートをデータ放送で提供することによって、利用者はサービスの利用に必要なデータをカメラ、マイク、住所録など携帯電話固有の機能から簡単に得ることができるようになる。
【特許文献1】特開2005−26867号公報
【特許文献2】特開2003−209542号公報
【特許文献3】特開2002−344407号公報
【特許文献4】特開2004−343683号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前述のテンプレートをデータ放送ではなくインターネットに代表される他の通信手段より取得した場合、どのテンプレートがどの番組関連のサービスを提供しているものなのか、その関連性が分からないという問題が生じる。
【0009】
特許文献2に記載されている放送受信機は、テンプレートの内容自体ではなくサーバのアドレスに基づいて関連性を判断している。そのため、その方法をそのまま特許文献4に記載されているマルチメディアデータ処理装置へ適用した場合、テンプレートを解釈するマルチメディアデータ処理装置によってサーバへの接続が発生しない限り番組との関連を判断できない、という問題がある。
【0010】
また、特許文献3に記載されている放送受信システムを特許文献4に記載されているマルチメディアデータ処理装置へ適用した場合にも、サーバが認証局によって認証されていることは保証されるものの、番組との関連性を判断することはできない、という問題がある。
【0011】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、端末に保存されたテンプレート等のサブコンテンツと番組との関連性を判断し、サブコンテンツの存在を視聴者に適切に知らせることのできる番組コンテンツ再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、番組コンテンツ再生装置は、番組コンテンツと認証情報とを取得する放送受信手段と、番組コンテンツを再生する番組コンテンツ再生手段と、サブコンテンツデータを記憶するサブコンテンツデータ記憶手段と、認証情報に基づいてサブコンテンツデータ記憶手段に記憶されたサブコンテンツデータを認証するサブコンテンツデータ認証手段と、サブコンテンツデータ認証手段の認証結果に基づいて、番組コンテンツ再生手段において番組コンテンツの再生中に、サブコンテンツデータの存在を提示するサブコンテンツデータ存在提示手段とを備える。
【0013】
また、サブコンテンツデータ存在提示手段は、サブコンテンツデータ認証手段によって認証されたサブコンテンツデータの存在のみを提示することが好ましい。
【0014】
または、サブコンテンツデータ存在提示手段は、サブコンテンツデータ認証手段によって認証されたサブコンテンツデータと認証されないサブコンテンツデータとを異なる形態で提示することが好ましい。
【0015】
さらに、認証情報は公開鍵であり、サブコンテンツデータは公開鍵と対になる秘密鍵によって電子署名が付加されており、サブコンテンツデータ認証手段は、公開鍵を用いて電子署名の正当性を確認することでサブコンテンツデータを認証することが好ましい。
【0016】
また、番組コンテンツ再生装置は、サブコンテンツデータ存在提示手段よって存在が提示されたサブコンテンツデータを選択するサブコンテンツデータ選択手段と、サブコンテンツデータ選択手段によって選択されたサブコンテンツデータを再生するサブコンテンツデータ再生手段とをさらに備えることが好ましい。
【0017】
さらに、サブコンテンツデータに含まれる情報とユーザからの入力とにより、フォーマット化されたメッセージを作成するメッセージ作成手段と、メッセージ作成手段により作成されたメッセージを送信するメッセージ送信手段とを備えることが好ましい。
【0018】
また、番組コンテンツ再生装置は、サブコンテンツデータを他の装置から取得する取得手段をさらに備え、放送受信手段と取得手段とは異なる通信手段を用いることが好ましい。
【0019】
本発明の他の局面に従うと、番組コンテンツ再生装置は、番組コンテンツと認証情報とを取得する放送受信手段と、番組コンテンツを再生する番組コンテンツ再生手段と、サブコンテンツデータを記憶するサブコンテンツデータ記憶手段と、認証情報に基づいてサブコンテンツデータ記憶手段に記憶されたサブコンテンツデータを認証するサブコンテンツデータ認証手段と、サブコンテンツデータ認証手段によって認証されたサブコンテンツデータを再生するサブコンテンツデータ再生手段とを備える。
【0020】
さらに、サブコンテンツデータは優先度を持ち、サブコンテンツデータ再生手段は、サブコンテンツデータ認証手段によって認証されたサブコンテンツデータが複数存在する場合に、優先度が最も高いサブコンテンツデータを再生することが好ましい。
【発明の効果】
【0021】
本発明のある局面にかかる番組コンテンツ再生装置は、上記構成により、端末に保存されたテンプレート等のサブコンテンツデータを放送波に含まれる認証情報によって認証し、認証されたサブコンテンツのみを放送中の番組に関連する情報であるとする。
【0022】
そのため、放送以外の通信手段によって取得されたサブコンテンツデータのうち、番組に関連するサブコンテンツデータの存在を、当該番組の放送中に視聴者に提示することができる。
【0023】
また、本発明のある局面にかかる番組コンテンツ再生装置は、放送以外の通信手段によって取得されたサブコンテンツのうち、番組に関連するサブコンテンツデータのみのリストを、当該番組の放送中に表示することができる。
【0024】
または、本発明のある局面にかかる番組コンテンツ再生装置は、放送以外の通信手段によって取得されたサブコンテンツデータのうち、番組に関連するサブコンテンツと関連しないサブコンテンツデータのリストの表示形態を変えて、当該番組の放送中に表示することができる。
【0025】
また、本発明のある局面にかかる番組コンテンツ再生装置は、表示されたリストを元にユーザが選択したサブコンテンツデータを再生することができる。
【0026】
また、本発明のある局面にかかる番組コンテンツ再生装置は、放送以外の通信手段によって取得されたサブコンテンツデータのうち、番組に関連するサブコンテンツを放送局の意図する時間に再生することができる。
【0027】
また、本発明のある局面にかかる番組コンテンツ再生装置は、サブコンテンツデータに含まれる情報とユーザからの入力によってメッセージを作成し、送信することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
【0029】
本実施の形態において、本発明にかかる番組コンテンツ再生装置は、好適には、テレビ放送受信機能およびインターネット通信機能を備えた携帯電話において実現されるものとする。
【0030】
図15は、携帯電話である、本実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113の、ハードウェア構成の具体例を示す図である。
【0031】
図15を参照して、携帯電話である、本実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113は、ユーザとのインタフェースである入出力部140と、CPU(Central Processing Unit)等から構成されて、この番組コンテンツ再生装置113の全体を制御する制御部120と、他の装置と通信するための通信部150と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などから構成されて、制御部120において実行されるプログラムや、そのプログラムの中間データおよび他のコンピュータから受信したデータ等を記憶する記憶部130とを含んで構成される。
【0032】
さらに上述の入出力部140は、「1」、「2」などのテンキーおよび「R」、「L」などの方向キーなどを含むキーコード入力デバイス142と、ユーザに情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ144と、音声を入力するマイクロフォン146と、音声を出力するスピーカ148と、画像を撮影して入力するカメラ149とを含む。
【0033】
また、制御部120は、その内部にタイマを含む。
このような番組コンテンツ再生装置113における処理は、番組コンテンツ再生装置113のハードウェア、および記憶部130に記憶され制御部120により実行されるソフトウェアにより実現される。なお、図15に示した番組コンテンツ再生装置113の携帯電話としての動作は周知である。
【0034】
本実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113は、放送局111から放送波を通して番組コンテンツを受信する一方、インターネット等のネットワークを介してサーバ112と通信可能である。
【0035】
サーバ112からは、たとえば、ブログ(blog,Weblog;日々更新される日記的なWebサイトの総称)を閲覧するブログ閲覧サービス、ブログを投稿するブログ投稿サービス、本(書籍)の著者や発行者や価格などの書籍情報を提供する書籍情報提供サービス、商品の価格を比較する価格比較サービス、商品(たとえば本,DVD(Digital Video Disk),CD(Compact Disk)など)を購入する商品購入サービス、番組コンテンツ再生装置から送信される画像データや写真データなどを蓄積するオンラインストレージサービス、およびサービス利用端末からアンケート等に対して回答(投票)を行なう投票サービス、などのサービスが提供される。もちろん、これらのサービスは、サーバ112によって提供されるサービスの一例に過ぎず、その他にも多種多様なサービスが考えられる。
【0036】
また、番組コンテンツ再生装置113と通信可能なサーバは1つであっても複数であってもよく、また、1つのサーバによって提供されるサービスも1つであっても複数であってもよい。
【0037】
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113の機能構成の具体例を示すブロック図である。図1に示される各機能は、制御部120が記憶部130に記憶されるプログラムを読出して実行し、図15に示される各部を制御することで番組コンテンツ再生装置113において実現される。
【0038】
図1を参照して、第1の実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113は、通信部150などから構成される放送受信部101、通信部103、およびデータ送信部110と、記憶部130の所定領域であるサブコンテンツデータ記憶部104と、入出力部140などから構成されるサブコンテンツデータ選択部107およびユーザ入力部114と、制御部120においてプログラムが実行されることで制御部120に形成される機能である番組コンテンツ再生部102、サブコンテンツデータ認証部105、サブコンテンツデータ存在表示部106、サブコンテンツデータ再生部108、およびデータ作成部109とを含んで構成される。
【0039】
放送受信部101は、放送局から送信される番組コンテンツおよびその番組コンテンツに関連した認証情報を含む放送波を受信し、番組コンテンツを番組コンテンツ再生部102に、認証情報をサブコンテンツデータ認証部105に入力する。認証情報は、たとえば、デジタル放送におけるデータ放送として送信される。認証情報は好適には公開鍵であるが、その詳細については後述する。
【0040】
通信部103は、サーバ112との間でインターネットや専用回線を介した通信や無線通信等を行ない、サーバ112からサブコンテンツデータを含むデータを受信する。サブコンテンツデータは好適にはテンプレートであり、サブコンテンツデータの詳細については後述する。通信部103において受信されたサブコンテンツデータは、サブコンテンツデータ記憶部104に記憶される。
【0041】
サブコンテンツデータ認証部105は、サブコンテンツデータ記憶部104からサブコンテンツデータを読出し、放送受信部101から入力された認証情報に基づいて、そのサブコンテンツデータを認証する。そして、その認証結果をサブコンテンツ存在表示部106に入力する。
【0042】
サブコンテンツ存在表示部106はサブコンテンツ認証部105から入力された認証結果に基づいて、サブコンテンツが存在することを示すサブコンテンツデータのリストを表示するための表示データを生成し、番組コンテンツ再生部102に入力する。番組コンテンツ再生部102は、放送受信部101から入力された番組コンテンツを再生すると共に、サブコンテンツ存在表示部106から入力された表示データに基づいて、その番組コンテンツの上にサブコンテンツデータのリストを表示する。
【0043】
サブコンテンツデータ選択部107は、具体的には上下キーやテンキーなどと決定キーとが組合わされて構成される。視聴者は、上下キーやテンキーなどで番組コンテンツの上に表示されたサブコンテンツデータのリスト上で所望のサブコンテンツデータの選択候補を変更し、決定キーで変更された選択候補を最終決定とする指示操作を行なう。サブコンテンツデータ選択部107は視聴者からの指示操作を受付け、選択結果をサブコンテンツデータ再生部108とデータ作成部109とに入力する。
【0044】
サブコンテンツデータ再生部108は、サブコンテンツデータ選択部107から入力された選択結果に基づいてサブコンテンツデータ記憶部104から必要なコンテンツデータを取得し、再生する。ユーザ入力部114は、サブコンテンツデータの再生に伴うユーザからの入力を受付け、入力信号をデータ作成部109に渡す。
【0045】
データ作成部109は、サブコンテンツデータ選択部107から入力された選択結果と、ユーザ入力部114から入力されたユーザ操作とに基づいて、フォーマット化されたメッセージである送信データを作成し、データ送信部110に入力する。データ送信部110は、送信データを通信部103よりサーバ112に送信する。
【0046】
図2は、第1の実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113における処理の具体例を示すフローチャートである。図2のフローチャートに示される処理は、制御部120が記憶部130に記憶されるプログラムを読出して実行し、図1に示される各機能を発揮させることで実現される。また、図4〜図7は、番組コンテンツ再生装置113において番組コンテンツが再生される際の、画面表示の具体例を示す図である。
【0047】
図2を参照して、始めに、放送受信部101において放送局111から番組コンテンツを受信し、通信部103においてサーバ112から認証情報を受信すると(ステップS201)、番組コンテンツ再生部102において、番組コンテンツが再生される(ステップS202)。
【0048】
図4は、ステップS202で再生される番組コンテンツの具体例を示す図であって、ここでは、具体的に、最近流行している本についての情報を提供する番組が再生されているものとする。
【0049】
また、通信部103において、サーバ112より送信されるサブコンテンツデータが受信され(ステップS203)、サブコンテンツデータ記憶部104に記憶される(ステップS204)。なお、ステップS203でのサブコンテンツデータの受信は、ステップS201での受信およびステップS202での再生の後に実行されず、その他のタイミングで実行されてもよい。
【0050】
次に、ステップS201で受信され、ステップS202で再生されている番組コンテンツに関連する認証情報に基づいて、サブコンテンツデータ認証部105において、サブコンテンツデータ記憶部104に記憶されているサブコンテンツデータが認証される(ステップS205)。ステップS205での認証処理については、後述する。
【0051】
ステップS205での処理の結果、認証されたサブコンテンツデータがサブコンテンツデータ記憶部104に1つもなければ(ステップS205でNO)、処理はステップS201に戻る。
【0052】
一方、ステップS205での処理の結果、認証されたサブコンテンツデータがサブコンテンツデータ記憶部104にある場合(ステップS205でYES)、ステップS205で認証されたサブコンテンツデータの存在が、番組コンテンツ再生部102で再生される番組コンテンツ上で提示される(ステップS206)。
【0053】
図5は、ステップS206での、サブコンテンツデータの存在を提示する方法の、第1の具体例を示す図である。
【0054】
第1の方法としては、サブコンテンツデータ存在表示部106は、認証されたサブコンテンツデータのみを示すリストを表示するための表示データを生成する。かかるリストは、図5を参照して、番組コンテンツ再生部102によって再生された番組コンテンツの上に、重ねて表示されて、認証されたサブコンテンツデータが視聴者に提示される。
【0055】
図6は、ステップS206での、サブコンテンツデータの存在を提示する方法の、第2の具体例を示す図である。
【0056】
第2の方法としては、サブコンテンツデータ存在表示部106は、サブコンテンツデータ記憶部104に記憶されているすべてのサブコンテンツデータであって、認証されたサブコンテンツデータの表示形態と、認証されていないサブコンテンツデータの表示形態とを異ならせて示すリストを表示するための表示データを生成する。かかるリストは、図6を参照して、番組コンテンツ再生部102によって再生された番組コンテンツの上に、重ねて表示されて、認証されたサブコンテンツデータが視聴者に提示される。具体的な表示形態の違いとしては、図6に示されたように、認証されたサブコンテンツデータにのみサブコンテンツデータを示すリストの文字列近傍に星型を付加し、認証されていないサブコンテンツデータを示すリストの文字列の表示を認証されたサブコンテンツデータを示すリストの文字列よりも小さくするといった表示形態の違いが挙げられる。このように表示形態を異ならせることで、サブコンテンツデータ記憶部104に記憶されているすべてのサブコンテンツデータをリスト表示して、視聴者に、どのサブコンテンツがその番組によって認証されたものかを簡単に知らせることができる。
【0057】
なお、サブコンテンツデータの存在を提示する方法は、図5、図6に示された具体例に限定されず、どのサブコンテンツデータが認証されたものでどのサブコンテンツデータが認証されたものでないかが視聴者に分からせることのできる表示であれば、どのような方法であってもよい。
【0058】
また、サブコンテンツデータの存在を提示する方法は、表示に限定されず、音声出力等、その他の出力方法で行なわれてもよい。たとえば出力方法が音声出力である場合、どのサブコンテンツデータが認証されたものでどのサブコンテンツデータが認証されたものでないかが視聴者に分からせるためには、認証されたサブコンテンツデータと認証されていないサブコンテンツデータとを異なる音量で出力する、異なる音域で出力する、などの異なる出力形態で提示することが好ましい。
【0059】
次に、上記ステップS206で番組コンテンツ上に提示されたサブコンテンツデータの存在を示す表示に基づいて、サブコンテンツデータ選択部107によって視聴者から所望するサブコンテンツデータの選択を受付けると(ステップS207でYES)、サブコンテンツデータ再生部108において、サブコンテンツデータ記憶部104から選択されたサブコンテンツデータが取得され、再生される(ステップS208)。ステップS208での処理については後述する。
【0060】
図7は、上記ステップS207でのサブコンテンツデータの選択方法の具体例を示す図である。図7において、1つのサブコンテンツデータを示す文字列「BEST100!」にフォーカスが当たっていることで、そのサブコンテンツが選択候補であることが示されている。サブコンテンツデータを示す文字列に当てられているフォーカスは、サブコンテンツデータ選択部107を構成する上下キーで変更することができ、変更後にサブコンテンツデータ選択部107を構成する決定キーが押されることで、変更後のサブコンテンツデータが再生するサブコンテンツデータとして選択される。図7に示される状態決定キーが押されると、文字列「BEST100!」で示されたサブコンテンツデータが、再生するサブコンテンツデータとして選択される。
【0061】
図3は、第1の実施の形態にかかるサブコンテンツデータの具体例であって、図5,図6に示されるサブコンテンツデータの存在を示す表示のうち、「お薦め購入」と表示されているサブコンテンツデータの詳細の具体例を示す図である。このサブコンテンツデータは、視聴者が番組によって推薦されている本を購入する際に利用するサブコンテンツを再生するためのものである。
【0062】
図3を参照して、サブコンテンツデータは、サブコンテンツデータが存在することを示すサブコンテンツデータのリストにおいて当該サブコンテンツデータを示す文字列を規定する表示情報「title.xml」と、当該サブコンテンツデータの再生に伴うユーザ入力を補助するためのユーザ入力補助情報「ui1.xml」,「ui2.xml」…と、送信データを作成するための送信データ情報「data1.xml」,「data2.xml」…と、送信データの送信先に関する情報である送信先情報「send.xml」と、当該サブコンテンツデータに付加された電子署名を記述した署名情報「signature.xml」とを含んで構成される。
【0063】
図8は、ステップS208で、サブコンテンツデータ再生部108においてサブコンテンツデータが再生される際の、画面表示の具体例を示す図である。図8では、図3に示されたサブコンテンツデータが再生される場合の画面表示の具体例が示されている。
【0064】
ステップS208でサブコンテンツデータの再生が開始されると、図8(A)に示されるように、始めに、ユーザ入力補助情報「ui1.xml」の内容が表示される。ここでは、推奨する各書籍の名称(リスト)と、購入する書籍を選択するためのチェックボックス(推奨する各書籍の横に表示される)と、次の表示画面への移行指示を入力するための「次へ」リンクとが表示される。
【0065】
サービスを利用する視聴者が、図8(A)の表示画面に基づいて購入する書籍を選択し(購入したい書籍の横に表示されるチェックボックスをチェックし)、次の表示画面への移行指示を入力すると(表示画面右下の「次へ」を選択すると)、次に、図8(B)に示されるように、ユーザ入力補助情報「ui2.xml」の内容が表示される。
【0066】
図8(B)に示される、ユーザ入力補助情報「ui2.xml」に基づく画面では、商品の配達先の郵便番号および住所の入力欄と、次の表示画面への移行指示を入力するための「次へ」リンクとが表示される。なお、図3に示されるように、ユーザ入力補助情報「ui2.xml」には、入力された郵便番号および住所を記憶する記述と、郵便番号および住所が既に記憶されている場合には、それをデフォルト表示する記述(type=kioku)とが含まれている。
【0067】
そして、サービスを利用する視聴者が、図8(B)の表示画面に基づいて商品配送先の郵便番号および住所を入力し、次の表示画面への移行指示を入力すると、次に、図8(C)に示されるように、ユーザ入力補助情報「ui3.xml」の内容が表示される。
【0068】
図8(C)に示される、ユーザ入力補助情報「ui3.xml」に基づく画面では、購入する書籍のリストと、商品配送先の郵便番号および住所と、購入ボタンとが表示される。
【0069】
選択されたサブコンテンツデータと、サブコンテンツデータの再生に伴って、ユーザ入力部114で受付けたユーザ操作とに基づいて、データ作成部109においては送信データが作成される(ステップS209)。
【0070】
図3に示されるサブコンテンツデータの具体例において、送信データ情報「data1.xml」には購入する書籍の選択結果をフォーマット化されたメッセージである送信データに含めるための記述が含まれており、送信データ情報「data2.xml」には商品配送先の郵便番号および住所を送信データに含めるための記述が含まれている。そのため、上述の具体例の場合、ステップS209では、データ作成部109はこれらの送信データ情報に基づいて、図8(A)の表示画面に沿って視聴者から入力された、購入する書籍の選択結果と、図8(B)の表示画面に沿って視聴者から入力された、商品配送先の郵便番号および住所とを含む送信データを作成する。
【0071】
図9は、番組コンテンツ再生装置からサーバに送信される送信データの具体例を示す図である。図9に示されるように、送信データには、サービス利用者から入力された情報(ここでは、購入する書籍および商品配達先の情報)が含まれる。
【0072】
送信データは、通信部103よりサーバ112に送信される(ステップS210)。すなわち、上述の具体例の場合、サービスを利用する視聴者が図8(C)の表示画面に基づいて購入ボタンを選択すると、データ送信部110は送信先情報「send.xml」に基づいて、ステップS209で作成された、購入する書籍と商品配送先の郵便番号および住所とを含む送信データを、送信先情報で指定された送信先に通信部103より送信する。なお、送信先であるサーバ112は、上記ステップS203においてサブコンテンツデータを送信したサーバとは異なるサーバであってもよい。
【0073】
なお、上述のサブコンテンツデータを取得する方法としては、通信部103においてサーバ112から取得する方法に替えて、DVD(Digital Video Disk)、CD(Compact Disk)、SD(Secure Digital)カードなどの記録媒体よりサブコンテンツデータを取得する方法でもよい。この場合は、番組コンテンツ再生装置113は、通信部113に替えて(または加えて)記録媒体の読取手段を備え、その読取手段を用いて記録媒体からサブコンテンツデータを取得する。
【0074】
または、上述のサブコンテンツデータは放送波に含まれて送信されることで、放送受信部101において取得されてもよい。
【0075】
次に、認証情報と、上記ステップS205での、サブコンテンツデータ認証部105での認証処理について説明する。図10は、ステップS205での認証方法として公開鍵暗号方式による電子署名を利用した認証方法の概要を説明する図である。
【0076】
図10を参照して、サーバ112からサブコンテンツデータ1003を提供するサブコンテンツ提供者は、秘密鍵1001と公開鍵1002との対を用意する。提供するサブコンテンツデータ1003には、秘密鍵1001を用いて電子署名1004が付加される。そして、電子署名1004が付加されたサブコンテンツデータ1003は、サーバ112からインターネットなどの通信手段を介して出力され、番組コンテンツ再生装置113の通信部103で受信される。
【0077】
サブコンテンツ提供者は、関連する番組コンテンツ1005の放送時間帯に公開鍵1002を放送するよう放送局111に依頼し、サーバ112から放送局111に公開鍵1002が委託される。
【0078】
放送局111は、そのサブコンテンツデータ1003が番組コンテンツ1005に関連するものであると認めた場合に、番組コンテンツ1005と共にサブコンテンツ提供者より委託された公開鍵1002を、放送波を利用して番組コンテンツ再生装置113に送信する。
【0079】
番組コンテンツ再生装置113では、放送受信部101において受信した放送波に含まれる番組コンテンツ1005が、番組コンテンツ再生部102において再生される。それと共に、サブコンテンツデータ認証部105において、サブコンテンツデータ1003に付加された電子署名1004の正当性が、放送波より受信した、秘密鍵1001と対になっている公開鍵1002を用いて確認され、サブコンテンツデータ1003が認証される。すなわち、サブコンテンツデータ1003を番組に関連させるためにはサブコンテンツデータ認証部105において付加された電子署名1004の正当性が確認されてサブコンテンツデータ1003が認証されることが必要であり、そのためには、秘密鍵1001と対になっている公開鍵1002が必要となる。そのため、仮に悪意のある第三者が自ら作成したサブコンテンツデータを放送局の許可を得ず番組の関連情報であるとユーザに偽って提供した場合であっても、放送受信部101において受信した放送波に含まれる公開鍵1002に対応する秘密鍵1001を入手して電子署名1004を行なわないとサブコンテンツデータ認証部105においてそのサブコンテンツデータが認証されない。したがって、そのようなサブコンテンツデータを番組コンテンツ1005に関連するものであると偽って視聴者に提供するためには放送波に含まれる公開鍵1002に対応する秘密鍵1001を入手する必要があり、そのような悪意のあるサブコンテンツデータの提供は非常に困難となる。
【0080】
さらに、サブコンテンツデータ1003に付加される電子署名1004、およびサブコンテンツデータ認証部1005における認証処理について説明する。
【0081】
図3に示されたサブコンテンツデータには、電子署名を記述した署名情報「signature.xml」が含まれている。この署名情報は、好適には、図3に示されたサブコンテンツデータに含まれるすべての情報から署名情報を除いた部分のハッシュ値を、秘密鍵1004で暗号化して得られる情報である。
【0082】
その場合、上記ステップS205において、サブコンテンツデータ認証部105は、サブコンテンツデータに含まれるすべての情報から署名情報を除いた部分のハッシュ値を計算するとともに、サブコンテンツデータに含まれる署名情報「signature.xml」を放送受信部101で放送局111から受信した放送波に含まれる公開鍵1002を用いて復号化する。そして、両者の値が一致した場合に、そのサブコンテンツデータは認証されたものであると判断する。なお、ここでは、電子署名としてハッシュ値のみを記述するものとしたが、例えばW3C(World Wide Web Consortium)で標準化されているXML(Extensible Markup Language)ベースの電子署名向け言語「XML Signature」を利用するなどしてもよい。
【0083】
なお、サブコンテンツデータ認証部105におけるサブコンテンツデータの認証は、上述の、放送波に含まれる公開鍵を利用してサブコンテンツデータに含まれる電子署名を検証することによって行なう手法に替えて、IDや文字列のマッチングなどの簡易的な手法を用いてもよい。すなわち、サブコンテンツデータ認証部105は、放送波に含まれるIDと、サブコンテンツデータに含まれるIDとの一致を検証することで、サブコンテンツデータを認証してもよい。
【0084】
本実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置において上記処理が実行されることによって、番組コンテンツ再生装置は、放送以外の通信手段(インターネット等)によって取得したテンプレートなどのサブコンテンツデータのうち、番組に関連するサブコンテンツデータの存在を当該番組の放送中に視聴者に提示することができる。さらに、番組に関連するサブコンテンツデータのみのリストを、当該番組の放送中に表示することができる。または、番組に関連するサブコンテンツデータと関連しないサブコンテンツデータとを、リストの表示形態を異ならせて、当該番組の放送中に表示することができる。
【0085】
そのため、視聴者は、そのリストを元に所望のサブコンテンツデータの再生を選択することができる。番組コンテンツ再生装置では、表示されたリストを元に、ユーザが選択したサブコンテンツデータを再生することができる。
【0086】
さらに、番組コンテンツ再生装置は、サブコンテンツデータに含まれる情報とユーザからの入力とによって送信データを作成し、所定の宛先に対して送信することができる。
【0087】
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、認証されたサブコンテンツデータが番組コンテンツ上に表示され、ユーザ選択の後に再生されるものとしたが、第2の実施の形態においては、ユーザの選択を待たずに自動的にサブコンテンツデータが再生される。
【0088】
図11は、第2の実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113の機能構成の具体例を示すブロック図である。図11に示される各機能もまた、制御部120が記憶部130に記憶されるプログラムを読出して実行し、図15に示される各部を制御することで番組コンテンツ再生装置113において実現される。
【0089】
図11を参照して、第2の実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113は、図に示された第1の実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113の機能のうち、サブコンテンツデータ存在表示部106およびサブコンテンツデータ選択部107に替えて、サブコンテンツデータ優先度取得部1101を含んで構成される。
【0090】
サブコンテンツデータ認証部105は、認証結果をサブコンテンツデータ優先度取得部1101に入力する。サブコンテンツデータ優先度取得部1101はサブコンテンツ認証部105から入力された認証結果に基づいて、認証されたサブコンテンツデータの優先度を取得して再生可能なサブコンテンツデータを選択し、選択結果をサブコンテンツデータ再生部108に入力する。
【0091】
図12は、第2の実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113における処理の具体例を示すフローチャートである。図12のフローチャートに示される処理もまた、制御部120が記憶部130に記憶されるプログラムを読出して実行し、図11に示される各機能を発揮させることで実現される。図12のフローチャートに示される処理のうち、ステップS201〜S205,S209,S210の処理は、図2のフローチャートに示された、第1の実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113における処理と同様である。そこで、ここでは、第1の実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113での処理と異なる処理について説明する。
【0092】
図12を参照して、ステップS205での処理の結果、認証されたサブコンテンツデータがサブコンテンツデータ記憶部104にある場合(ステップS205でYES)、ステップS205で認証されたサブコンテンツデータのうち、ユーザの選択を待たずに再生が可能であり、複数のサブコンテンツデータがある場合には、それらの中で最も優先度が高いものがサブコンテンツ優先度取得部1101によって選択される(ステップS1206)。そして、ステップS1206で.選択されたサブコンテンツデータは、サブコンテンツデータ再生部108によって再生される(ステップS1207)。
【0093】
図13は、第2の実施の形態にかかるサブコンテンツデータの具体例を示す図である。
本実施の形態にかかるサブコンテンツデータは、図3に示された第1の実施の形態にかかるサブコンテンツデータに含まれる各情報に加えて、起動情報「invoke.xml」をさらに含んで構成される。起動情報「invoke.xml」は、当該コンテンツデータがユーザの選択を待たずに再生が可能であるか否か、および優先度を記述する。
【0094】
上記ステップS1206において、サブコンテンツ優先度取得部1101は、この情報を参照して、ユーザの選択を待たずに再生が可能であり、かつ最も優先度が高いサブコンテンツデータを選択する。
【0095】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態においては、公開鍵の有効期間について説明する。
【0096】
上記第1の実施の形態および第2の実施の形態で示された番組コンテンツ再生装置113においては、サブコンテンツデータの認証は番組コンテンツ単位で行なわれる。そのため、たとえば番組コンテンツの放送開始時に公開鍵が番組コンテンツ再生装置113に一度送信されると、番組コンテンツ再生中にサブコンテンツデータの認証を実現することができる。第3の実施の形態では、番組コンテンツ単位ではなく時間単位で認証を実現する方法について説明する。
【0097】
図14は、番組コンテンツの放送期間と公開鍵の有効期間との関係の具体例を示す図である。
【0098】
図14を参照して、公開鍵1および公開鍵2は、有効期間が、対応する番組コンテンツの放送期間と同一である。このような関係の公開鍵は、上記第1の実施の形態および第2の実施の形態において説明された公開鍵である。
【0099】
公開鍵の有効期間は、対応する番組コンテンツの放送期間と一致していなくてもよく、公開鍵3および公開鍵4に示されるように、有効期間が、対応する番組コンテンツの放送期間の一部分のみ有効であってもよい。または、公開鍵5に示されるように、有効期間が、複数の番組コンテンツの放送期間にまたがっていてもよい。
【0100】
放送局は、このような公開鍵をたとえば第2の実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113に提供することで、放送局側が、番組コンテンツ再生装置113における特定のサブコンテンツデータの認証を所望する時間に実現させることができる。すなわち、放送局側の所望する時間に、番組コンテンツ再生装置113において特定のサブコンテンツデータを再生させることが可能になる。これらは、公開鍵に有効期間を付加するなどして実現することができる。
【0101】
なお、以上の各実施の形態において、サブコンテンツデータの好適な例としてテンプレートが示されたが、再生可能であり、かつ電子署名やIDなどサブコンテンツデータ認証部105によって認証され得る認証情報を含むデータであれば、MPEG−7(Moving Picture Experts Group)形式のデータなど、一般的なAV(Audio Visual)データであってもよい。MPEG−7形式のデータは、データ中にメタデータを含ませることが可能であるため、そのメタデータとして認証情報を記述することが可能である。
【0102】
さらに、以上の各実施の形態においては、本発明にかかる番組コンテンツ再生装置の最も好適な例として携帯電話が示されたが、本発明にかかる番組コンテンツ再生装置は、テレビジョン受像機、パーソナルコンピュータ、またはPDA(Personal Digital Assistants)などに適用することも可能である。それらの機器は、据置き型であっても携帯型であっても構わない。
【0103】
さらに、上述の番組コンテンツ再生装置で実行されるサブコンテンツの再生方法を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0104】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0105】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】第1の実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113の機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113における処理の具体例を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施の形態にかかるサブコンテンツデータの具体例を示す図である。
【図4】ステップS202で再生される番組コンテンツの具体例を示す図である。
【図5】ステップS206での、サブコンテンツデータの存在を提示する方法の、第1の具体例を示す図である。
【図6】ステップS206での、サブコンテンツデータの存在を提示する方法の、第2の具体例を示す図である。
【図7】ステップS207でのサブコンテンツデータの選択方法の具体例を示す図である。
【図8】ステップS208で、サブコンテンツデータ再生部108においてサブコンテンツデータが再生される際の、画面表示の具体例を示す図である。
【図9】番組コンテンツ再生装置からサーバに送信される送信データの具体例を示す図である。
【図10】ステップS205での認証方法として公開鍵暗号方式による電子署名を利用した認証方法の概要を説明する図である。
【図11】第2の実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113の機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図12】第2の実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113における処理の具体例を示すフローチャートである。
【図13】第2の実施の形態にかかるサブコンテンツデータの具体例を示す図である。
【図14】番組コンテンツの放送期間と公開鍵の有効期間との関係の具体例を示す図である。
【図15】本実施の形態にかかる番組コンテンツ再生装置113の、ハードウェア構成の具体例を示す図である。
【符号の説明】
【0107】
101 放送受信部、102 番組コンテンツ再生部、103 通信部、104 サブコンテンツデータ記憶部、105 サブコンテンツデータ認証部、106 サブコンテンツデータ存在表示部、107 サブコンテンツデータ選択部、108 サブコンテンツデータ再生部、109 データ作成部、110 データ送信部、111 放送局、112 サーバ、113 番組コンテンツ再生装置、114 ユーザ入力部、120 制御部、130 記憶部、140 入出力部、142 キーコード入力デバイス、144 ディスプレイ、146 マイクロフォン、148 スピーカ、149 カメラ、150 通信部、1101 サブコンテンツ優先度取得部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組コンテンツと認証情報とを取得する放送受信手段と、
前記番組コンテンツを再生する番組コンテンツ再生手段と、
サブコンテンツデータを記憶するサブコンテンツデータ記憶手段と、
前記認証情報に基づいて前記サブコンテンツデータ記憶手段に記憶されたサブコンテンツデータを認証するサブコンテンツデータ認証手段と、
前記サブコンテンツデータ認証手段の認証結果に基づいて、前記番組コンテンツ再生手段において番組コンテンツの再生中に、前記サブコンテンツデータの存在を提示するサブコンテンツデータ存在提示手段とを備える、番組コンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記サブコンテンツデータ存在提示手段は、前記サブコンテンツデータ認証手段によって認証されたサブコンテンツデータの存在のみを提示することを特徴とする、請求項1に記載の番組コンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記サブコンテンツデータ存在提示手段は、前記サブコンテンツデータ認証手段によって認証されたサブコンテンツデータと認証されないサブコンテンツデータとを異なる形態で提示することを特徴とする、請求項1に記載の番組コンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記認証情報は公開鍵であり、
前記サブコンテンツデータは前記公開鍵と対になる秘密鍵によって電子署名が付加されており、
前記サブコンテンツデータ認証手段は、前記公開鍵を用いて前記電子署名の正当性を確認することで前記サブコンテンツデータを認証することを特徴とする、請求項1に記載の番組コンテンツ再生装置。
【請求項5】
前記サブコンテンツデータ存在提示手段よって存在が提示されたサブコンテンツデータを選択するサブコンテンツデータ選択手段と、
前記サブコンテンツデータ選択手段によって選択されたサブコンテンツデータを再生するサブコンテンツデータ再生手段とをさらに備える、請求項1に記載の番組コンテンツ再生装置。
【請求項6】
前記サブコンテンツデータに含まれる情報とユーザからの入力とにより、フォーマット化されたメッセージを作成するメッセージ作成手段と、
前記メッセージ作成手段により作成されたメッセージを送信するメッセージ送信手段とをさらに備える、請求項5に記載の番組コンテンツ再生装置。
【請求項7】
前記サブコンテンツデータを他の装置から取得する取得手段をさらに備え、
前記放送受信手段と前記取得手段とは異なる通信手段を用いる、請求項1に記載の番組コンテンツ再生装置。
【請求項8】
番組コンテンツと認証情報とを取得する放送受信手段と、
前記番組コンテンツを再生する番組コンテンツ再生手段と、
サブコンテンツデータを記憶するサブコンテンツデータ記憶手段と、
前記認証情報に基づいて前記サブコンテンツデータ記憶手段に記憶されたサブコンテンツデータを認証するサブコンテンツデータ認証手段と、
前記サブコンテンツデータ認証手段によって認証されたサブコンテンツデータを再生するサブコンテンツデータ再生手段とを備える、番組コンテンツ再生装置。
【請求項9】
前記サブコンテンツデータは優先度を持ち、
前記サブコンテンツデータ再生手段は、前記サブコンテンツデータ認証手段によって認証されたサブコンテンツデータが複数存在する場合に、前記優先度が最も高いサブコンテンツデータを再生することを特徴とする、請求項8に記載の番組コンテンツ再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−60496(P2007−60496A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−245786(P2005−245786)
【出願日】平成17年8月26日(2005.8.26)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】