説明

異常通知システムおよび半導体試験装置

【課題】異常検出回路が異常を検出したときに迅速且つ確実に異常処理を行うことを目的とする。
【解決手段】複数の下位モジュール4とこれらの下位モジュール4の制御を行う上位モジュール3との間をバス2により接続した異常通知システム1は、下位モジュール4から上位モジュール3に割込み信号を出力するシリアル伝送経路5と、下位モジュール4に備えられ、複数の異常検出回路20が異常を検出したことを示す異常情報に下位モジュール4を特定するモジュール特定情報を付加した複数ビットの出力情報をパラレルデータからシリアルデータに変換してシリアル伝送経路5に出力するパラレルシリアル変換部24と、上位モジュール3に備えられ、シリアル伝送経路5から入力した出力情報をシリアルデータからパラレルデータに変換して異常情報およびモジュール特定情報を得るシリアルパラレル変換部12と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の被制御装置から制御装置に対して異常を通知する異常通知システムおよび異常通知システムを適用した半導体試験装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数の被制御装置(下位モジュール)と各下位モジュールを統括制御する制御装置(上位モジュール)とを備えたシステムが例えば特許文献1に開示されている。下位モジュールは異常検出を行っており、異常を検出した場合には、下位モジュールのステータス情報を読み出して、処理を行うようにしている。
【0003】
図4は複数の下位モジュールと上位モジュールとが接続されたシステムにおいて、異常が検出されたことを通知する異常通知システムの一例を示している。この異常通知システム101は、上位モジュール102とN(Nは2以上の整数)個の下位モジュール103−1〜103−N(総称して下位モジュール103)とを備えており、上位モジュール102と各下位モジュール103との間はバス104により接続されている。
【0004】
上位モジュール102は各下位モジュール103の統括制御を行う装置であり、データ入出力部111と異常処理部112とを備えて構成している。データ入出力部111はバス104に接続されており、各下位モジュール103との間でデータの入出力を行う。異常処理部112は下位モジュール103が異常検出を検出したときに、異常に対する処理(異常処理)を行う。
【0005】
各下位モジュール103はM(Mは2以上の整数)個の異常検出回路120−1〜120−M(総称して異常検出回路120)を接続しており、異常情報記憶部121と割込み制御部122とデータ入出力部123とを備えて構成している。
【0006】
異常検出回路120は電源電圧や回路温度等の異常を検出する回路であり、異常を検出したときに下位モジュール103にその旨を異常検出情報として出力する。異常検出情報は1ビットの情報であり、下位モジュール103にはMビットの異常検出情報が入力される。このMビットの異常検出情報が異常情報として異常情報記憶部121に記憶される。
【0007】
そして、異常情報記憶部121に記憶される異常情報が変更されたときに、割込み制御部122は割込み信号を発生させて、データ入出力部123からバス104を経由して上位モジュール102に割込み信号を出力させる。この割込み信号は異常処理部112に入力されて、異常処理が行われる。
【0008】
異常処理は、データ入出力部111からバス104を介して全ての下位モジュール103に対してアクセスを行う。そして、全ての下位モジュール103の異常情報記憶部121を読み出して、異常を検出している異常検出回路120を特定する。これにより、特定された異常検出回路120に応じた異常処理を行うことが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2009−223484号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
バス104を介して上位モジュール102に出力される割込み信号は1ビットの信号である。バス104は1ビットの割込み信号を出力するためのシリアル伝送経路を有しており、このシリアル伝送経路を使用して割込み信号が上位モジュール102に入力される。割込み信号は1ビットの信号であり、異常が発生しているか否かを認識できるが、異常検出を行っている異常検出回路120を特定することはできない。
【0011】
このため、上位モジュール102は割込み信号を入力したときに、下位モジュール103にアクセスして異常情報記憶部121から異常情報を読み出して、異常検出回路120の特定を行う。このときには、上位モジュール102はバス2のシリアル伝送経路以外のデータ伝送経路を介して、異常情報の読み出しを行う。
【0012】
バス104の制御権は上位モジュール102が有している。よって、下位モジュール103から異常情報を積極的にデータ伝送経路に出力することはできない。従って、まずは割込み信号を出力して、次に異常情報記憶部121の異常情報を読み出す手順で異常処理を行うようにしている。
【0013】
つまり、実際に異常に対しての処理が行われるのは、割込み信号を入力して下位モジュール103に対してアクセスをした後であり、このために異常検出回路120を特定するまでに時間を要するようになる。これにより、異常処理を開始するまでの時間が長時間化する。異常の種類によっては迅速に異常処理をしなければならない場合があり、異常処理が長時間化すると、迅速処理の要請を充足できなくなる。
【0014】
また、下位モジュール103に異常を生じるような場合もあり、この場合には上位モジュール102から下位モジュール103の異常情報記憶部121の読み出しを行おうとしても、読み出しを行うことはできない。従って、何れの異常検出回路120が異常検出を行っているかを特定できなくなり、異常処理そのものが不可能になる。
【0015】
そこで、本発明は、異常検出回路が異常を検出したときに迅速且つ確実に異常処理を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
以上の課題を解決するため、本発明の第1の異常通知システムは、複数の被制御装置とこれらの被制御装置の制御を行う制御装置との間をバスにより接続した異常通知システムであって、前記被制御装置から前記制御装置に対して信号を出力するためのシリアル伝送経路と、前記被制御装置に備えられ、複数の異常検出回路のそれぞれが異常を検出したか否かを示す異常情報に前記被制御装置を特定する装置特定情報を付加した複数ビットの出力情報をパラレルデータからシリアルデータに変換して前記シリアル伝送経路に出力するパラレルシリアル変換部と、前記制御装置に備えられ、前記シリアル伝送経路から入力した前記出力情報をシリアルデータからパラレルデータに変換して前記異常情報および前記装置特定情報を得るシリアルパラレル変換部と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
この異常通知システムによれば、異常情報および装置特定情報を出力情報としてシリアル信号に変換してシリアル伝送経路に出力している。これにより、シリアル伝送経路を用いて、異常を検出した異常検出回路を特定する異常情報を上位モジュールに対して迅速且つ確実に通知することができるようになる。
【0018】
本発明の第2の異常通知システムは、第1の異常通知システムであって、前記被制御装置は、前記被制御装置に接続される複数の前記異常検出回路のそれぞれが出力する1ビットの異常検出情報を1つに纏めて前記異常情報として記憶する異常情報記憶部と、この異常情報記憶部が記憶する前記異常情報に変更があったときに、前記異常情報を前記パラレルシリアル変換部に出力させる出力制御部と、を備えていることを特徴とする。
【0019】
この異常通知システムによれば、下位モジュールに接続される複数の異常検出回路の異常検出情報を異常情報記憶部で一括管理をすることができる。そして、値が変更されたときに異常を検出することができ、異常情報記憶部の内容をそのまま出力すれば、上位システムに異常の内容を通知することができるようになる。
【0020】
本発明の第3の異常通知システムは、第2の異常通知システムであって、隣接する前記被制御装置の間を前記シリアル伝送経路によりディジーチェーン接続し、最端の前記被制御装置を前記シリアル伝送経路により前記制御装置に接続したことを特徴とする。
【0021】
この異常通知システムよれば、ディジーチェーンにより各被制御装置を接続していることから、異なる被制御装置から同時に異常情報を出力したとしても、異常情報同士が競合することがなくなる。
【0022】
本発明の第4の半導体試験装置は、第1乃至第3の異常通知システムを備えたことを特徴とする。前述の異常通知システムは、被試験デバイスの試験を行う半導体試験装置に適用することができる。被制御装置は試験部として機能するピンエレクトロニクスカードに適用でき、制御装置は各ピンエレクトロニクスカードを制御するコンピュータとして適用することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、異常検出回路が異常検出を行ったときに、シリアル伝送経路を介して異常検出回路を特定する複数ビットの異常情報を上位モジュールに通知することができることから、迅速且つ確実に上位モジュールが異常処理を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施形態における異常通知システムの構成を示すブロック図である。
【図2】変形例1における異常通知システムの構成を示すブロック図である。
【図3】変形例2における異常通知システムの構成を示すブロック図である。
【図4】従来技術における異常通知システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の異常通知システム1の一例を示している。この異常通知システム1はバス2と上位モジュール3とN(Nは2以上の整数)個の下位モジュール4−1〜4−N(総称して下位モジュール4)とを備えて構成している。
【0026】
ここでは、異常通知システム1は被試験デバイスの試験を行う半導体試験装置に適用した場合を説明する。半導体試験装置では被試験デバイスに接続して試験を行う試験部としてピンエレクトロニクスカードがあり、このピンエレクトロニクスカードに下位モジュール4を適用できる。そして、各ピンエレクトロニクスカードを統括制御するコンピュータ等があり、このコンピュータに上位モジュールを適用できる。
【0027】
勿論、異常通知システム1は半導体試験装置以外の任意の装置に適用することができる。つまり、複数の下位モジュールと当該下位モジュールを統括制御する上位モジュールとが備えられており、下位モジュールが検出した異常に基づいて上位モジュールが異常処理を行うものであれば、任意のシステムに適用してもよい。
【0028】
バス2は上位モジュール3とN個の下位モジュール4との間を接続している。バス2は複数ビットのデータをパラレル伝送可能な伝送経路になっている。バス2のうち1ビット分の伝送経路はシリアル伝送経路5として設けている。そして、残りの伝送経路は下位モジュール4と上位モジュール3との間でデータ転送を行うデータ伝送経路6として設けている。このデータ伝送経路6は複数ビットのデータをパラレル転送するパラレル伝送経路となっている。
【0029】
シリアル伝送経路5は、割込み信号が伝送される経路であり、下位モジュール4側から上位モジュール3側に出力する方向に信号を伝送している。ここでは、データ伝送経路6とシリアル伝送経路5とをバス2の中に構成しているが、バス2の中に構成しないものであってもよい。
【0030】
上位モジュール3は下位モジュール4の統括制御を行う制御装置であり、データ入出力部11とシリアルパラレル変換部(図中ではSP変換部)12と異常処理部13とを備えて構成している。データ入出力部11はデータ伝送経路6に接続されており、パラレルデータの入出力を行っている。
【0031】
シリアルパラレル変換部12はシリアル伝送経路5から伝送されたシリアルデータをパラレルデータに変換する。そして、変換したパラレルデータは異常処理部13に出力する。異常処理部13は変換したパラレルデータに基づいて、異常に対する処理(異常処理)を行う。
【0032】
各下位モジュール4は制御装置としての上位モジュール3に制御される被制御装置である。1つの下位モジュール4はM(Mは2以上の整数)個の異常検出回路20−1〜20−M(総称して異常検出回路20)を接続している。異常検出回路20は異常を検出する回路である。
【0033】
異常検出回路20が検出する異常としては、例えば電源電圧の異常や回路温度の異常等がある。下位モジュール4としてのピンエレクトロニクスカードには電源や試験を行うための回路(例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array))がある。電源の出力電圧が異常になったときや回路の温度が異常になったとき等に異常検出回路20が異常検出を行う。
【0034】
下位モジュール4はデータ入出力部21と異常情報記憶部22と出力制御部23とパラレルシリアル変換部(図中ではPS変換部)24とを備えて構成している。データ入出力部21はデータ伝送経路6に接続されており、パラレルデータの入出力を行っている。
【0035】
異常情報記憶部22はM個の異常検出回路20に接続されており、異常検出回路20が異常を検出したことを示す異常検出情報を入力する。異常検出情報は1ビットの情報であり、異常検出情報は全部でMビットになる。このMビットの異常検出情報を異常情報として異常情報記憶部22が記憶する。
【0036】
出力制御部23は異常情報記憶部22の値が変更されたか否かを監視している。異常検出回路20が異常検出をしたときに異常情報記憶部22の値が変更され、このときには異常情報記憶部22が記憶しているMビットの異常情報をパラレルシリアル変換部24に出力させる。
【0037】
パラレルシリアル変換部24はMビットの異常情報をパラレルデータからシリアルデータに変換する。このとき、パラレルシリアル変換部24は下位モジュール4を特定するモジュール特定情報(装置特定情報)を異常情報に付加して出力情報としてシリアルデータに変換する。
【0038】
下位モジュール4はN個を備えており、何れの下位モジュール4であるかを識別するモジュール特定情報を付加することで、異常情報が何れの下位モジュール4のものであるかを上位モジュール3で特定することができる。そして、変換したシリアルデータをシリアル伝送経路5に出力する。これにより、上位モジュール3のシリアルパラレル変換部12にシリアルデータが入力される。
【0039】
次に動作について説明する。上位モジュール3と下位モジュール4との間は双方向にデータの入出力が可能になっており、これはデータ伝送経路6を用いて行う。一方、シリアル伝送経路5は割込み信号を出力する経路となっており、割込み信号は下位モジュール4から上位モジュール3に対して出力される。
【0040】
バス2の制御権は上位モジュール3が有しており、下位モジュール4が積極的にバス2を使用することはできない。ただし、割込み信号を出力するためのシリアル伝送経路5は下位モジュール4が積極的に使用することができる。そこで、このシリアル伝送経路5を出力情報の伝送経路として使用する。
【0041】
異常検出回路20が異常検出を行うと、異常情報記憶部22の値が変更される。例えば、異常検出情報が「0」であれば異常なしを示し、「1」であれば異常ありを示すのであれば、Mビットの異常情報のうち何れか1つの値が「0」から「1」に変更されたときに異常が検出される。
【0042】
出力制御部23は異常を検出したときに、異常情報記憶部22が記憶しているMビットの異常情報をパラレルシリアル変換部24に出力させる。そして、パラレルシリアル変換部24はMビットの異常情報にモジュール特定情報を付加して出力情報を生成し、この出力情報をシリアルデータに変換する。
【0043】
モジュール特定情報は例えば下位モジュール4−1〜4−Nのそれぞれを識別する「1」〜「N」として使用することができる。下位モジュール4が出力するシリアルデータの出力情報はシリアル伝送経路5を伝送し、上位モジュール3のシリアルパラレル変換部12に入力される。
【0044】
シリアルパラレル変換部12は出力情報をシリアルデータからパラレルデータに変換する。出力情報はもともと異常情報にモジュール特定情報を付加したパラレルデータであるため、これにより異常情報とモジュール特定情報がパラレルデータとして復元される。そして、異常情報とモジュール特定情報とを異常処理部13に出力する。
【0045】
異常処理部13は異常情報とモジュール特定情報とに基づいて異常処理を行う。モジュール特定情報によりN個の下位モジュール4のうち何れの下位モジュール4の異常検出回路20が異常検出を行っているかを認識できる。そして、Mビットの異常情報に基づいて、M個の中の何れの異常検出回路20が異常を生じているかを認識することができる。これにより、N×M個の異常検出回路20の中から異常検出を行っている異常検出回路20が特定される。
【0046】
そして、特定した異常検出回路20が検出した異常に対する処理(異常処理)を行う。例えば、異常検出回路20が電源を監視しているものであれば、監視している電源を遮断するようにすることで、電源異常に対する処理を行うことができる。また、回路の温度異常であれば、回路の動作を停止させることで、温度異常に対する処理を行うことができる。
【0047】
以上より、下位モジュール4から出力された出力情報はモジュール特定情報と異常情報とを有しているため、上位モジュール3の側で出力情報を入力した時点で、即時に異常検出回路20の特定を行うことができる。これにより、迅速に異常処理を行うことができる。また、下位モジュール4に故障を生じ、異常情報記憶部22の記憶内容が失われたとしても、出力情報に基づいて確実に異常処理を行うことができるようになる。しかも、従来から使用されている割込み信号用の経路を利用しているため、格別の経路を追加する必要がない。
【0048】
次に変形例1について説明する。この変形例は、図2に示すように、新たにビジー信号発生部25を付加している。ビジー信号発生部25は下位モジュール4がビジー状態であることを示すビジー信号を発生しており、発生したビジー信号を出力信号に付加する。そして、パラレルシリアル変換部24はビジー信号を付加した出力信号を上位モジュール3に出力する。
【0049】
ビジー信号は別途の伝送経路を用いて上位モジュール3に通知するようにしているが、出力信号にビジー信号を付加することで、別途の伝送経路を設けることなく、ビジー状態であるか否かを上位モジュール3に通知することができるようになる。
【0050】
次に、変形例2について説明する。この変形例では、下位モジュール4−1〜4−Nのうち4−1のみをシリアル伝送経路5により上位モジュール3に接続しており、4−2〜4−Nの間は隣接する下位モジュール4同士をシリアル伝送経路5により接続するようにしている。つまり、ディジーチェーンにより下位モジュール4を接続している。
【0051】
図1の実施形態の構成では、複数の下位モジュール4がシリアル伝送経路5に対して出力情報を出力可能に構成しており、2つ以上の下位モジュール4が出力する出力情報がシリアル伝送経路5で競合することがある。
【0052】
そこで、ディジーチェーン接続をすることで、N個の下位モジュール4のうち1つの下位モジュール4のみが上位モジュール3に接続されるため、出力情報がシリアル伝送経路で競合することがなくなる。
【符号の説明】
【0053】
1 異常通知システム
2 バス
3 上位モジュール
4 下位モジュール
5 シリアル伝送経路
6 データ伝送経路
11 データ入出力部
12 シリアルパラレル変換部
13 異常処理部
20 異常検出回路
21 データ入出力部
22 異常情報記憶部
23 出力制御部
24 パラレルシリアル変換部
25 ビジー信号発生部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の被制御装置とこれらの被制御装置の制御を行う制御装置との間をバスにより接続した異常通知システムであって、
前記被制御装置から前記制御装置に対して信号を出力するためのシリアル伝送経路と、
前記被制御装置に備えられ、複数の異常検出回路のそれぞれが異常を検出したか否かを示す異常情報に前記被制御装置を特定する装置特定情報を付加した複数ビットの出力情報をパラレルデータからシリアルデータに変換して前記シリアル伝送経路に出力するパラレルシリアル変換部と、
前記制御装置に備えられ、前記シリアル伝送経路から入力した前記出力情報をシリアルデータからパラレルデータに変換して前記異常情報および前記装置特定情報を得るシリアルパラレル変換部と、
を備えたことを特徴とする異常通知システム。
【請求項2】
前記被制御装置は、
前記被制御装置に接続される複数の前記異常検出回路のそれぞれが出力する1ビットの異常検出情報を1つに纏めて前記異常情報として記憶する異常情報記憶部と、
この異常情報記憶部が記憶する前記異常情報に変更があったときに、前記異常情報を前記パラレルシリアル変換部に出力させる出力制御部と、
を備えていることを特徴とする請求項1記載の異常通知システム。
【請求項3】
隣接する前記被制御装置の間を前記シリアル伝送経路によりディジーチェーン接続し、最端の前記被制御装置を前記シリアル伝送経路により前記制御装置に接続したこと
を特徴とする請求項2記載の異常通知システム。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の異常通知システムを備えたこと
を特徴とする半導体試験装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−63837(P2012−63837A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−205560(P2010−205560)
【出願日】平成22年9月14日(2010.9.14)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】