説明

疼痛治療に有効な治療薬

式(I):
【化1】



(式中、Ar1、Ar2、X、R3、およびmは本明細書に記載された通りである)
で示される化合物、または製薬的に許容されるその誘導体;式(I)−(V)の化合物および製薬的に許容されるその誘導体;式(I)−(V)の化合物または製薬的に許容されるその誘導体の有効量を含む組成物;ならびに式(I)−(V)の化合物または製薬的に許容されるその誘導体の有効量を、それを必要とする動物に投与することを含む、疼痛、UI、潰瘍、IBD、もしくはIBSの疾患を治療または予防するための方法が、本明細書に開示されている。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】


(式中、Ar1は、
【化2】


であり;
Ar2 は、
【化3】


であり;
XはOまたはSであり;
Q1はO、S、またはNHであり;
R1は水素、ハロ、(C1-C4)アルキル、メチル、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、メトキシ、アミノ、トリハロメチル、ジハロメチル、ハロメチル、OC(ハロ)3、OCH(ハロ)2、またはOCH2(ハロ)であり;
R2はそれぞれ独立して:
(a) ハロ、OH、O(C1-C4)アルキル、CN、NO2、もしくはNH2であり;
(b) (C1-C10)アルキル、(C2-C10)アルケニル、もしくは(C2-C10)アルキニルであり;
(c) フェニル;または
(d) 式Q2の基:
Q2は、
【化4】







であり;
Z1はH、OR7、SR7、CH2-OR7、CH2-SR7、CH2-N(R20)2、またはハロであり;
Z2はH、(C1-C6)アルキル、(C2-C6)アルケニル、(C2-C6)アルキニル、-CH2OR7、フェニル、またはハロであり;
Z3はそれぞれ独立して、H、(C1-C6)アルキル、(C2-C6)アルケニル、(C2-C6)アルキニル、またはフェニルであり;
Z4はH、OH、OR20、(C1-C6)アルキル、またはN(R20)2であり;
JはOR20、SR20、N(R20)2またはCNであり;
ただし、少なくとも一つのR2基は、式Q2の基であり、およびZ1がOR7またはSR7であるとき、Z2はハロではないことを条件とし;
Y1、Y2、およびY3のそれぞれは、CまたはNR'であり、ただし、Y1、Y2、およびY3の少なくとも一つはCR'であり、R'はHもしくは(C1-C6)アルキルであることを条件とし;
R3はそれぞれ独立して、
(a) 水素、CH2OR7、もしくは(C1-C6)アルキルであり;
(b) 二つのR3基は一緒になって (C2-C6)架橋を形成し、その架橋は非置換もしくは独立して選択される1、2もしくは3 つのR8基で置換され、 (C2-C6)架橋内に-HC=CH-を包含してもよく; または
(c) 二つのR3基は一緒になって-CH2-N(Ra)-CH2-架橋、
【化5】


Ra は-H、-(C1-C6)アルキル、-(C3-C8)シクロアルキル、-CH2-C(O)-Rc、-(CH2)-C(O)-ORc、-(CH2)-C(O)-N(Rc)2、-(CH2)2-O-Rc、-(CH2)2-S(O)2-N(Rc)2、または-(CH2)2-N(Rc)S(O)2-Rcから選択され;
Rb はそれぞれ独立して以下から選択され:
(a) -H、-(C1-C6)アルキル、-(C3-C8) シクロアルキル、-(3-〜7-員)へテロ環、-N(Rc)2、-N(Rc)-(C3-C8) シクロアルキル、もしくは-N(Rc)-(3-〜7-員)へテロ環;または、
(b) -フェニル、-(5-または6-員)へテロアリール、-N(Rc)-フェニル、もしくは-N(Rc)-(5-〜10-員) へテロアリールであり、それぞれは非置換もしくは 1、2もしくは3つの独立して選択されるR7基で置換され;
Rcはそれぞれ独立して-Hまたは-(C1-C4)アルキルから選択され;
R8はそれぞれ独立して、
(a) -(C1-C6) アルキル、-(C2-C6) アルケニル、-(C2-C6) アルキニル、-(C3-C8) シクロアルキル、-(C5-C8) シクロアルケニル、もしくは -フェニルであり、それぞれは1もしくは2 つの-OH基で置換されていてもよく、または
(b) -H、-CH2C(ハロ)3、-C(ハロ)3、-CH(ハロ)2、-CH2(ハロ) 、-OC(ハロ)3、-OCH(ハロ)2、-OCH2(ハロ) 、-SC(ハロ)3、-SCH(ハロ)2、-SCH2(ハロ) 、-O-CN、-CN、-OH、-ハロ、-N3、-NO2、-CH=NR7、-N(R7)2、-NR7OH、-OR7、-C(O)R7、-C(O)OR7、-OC(O)R7、-OC(O)OR7、-SR7、-S(O)R7、-S(O)2R7もしくはSO2CH2(ハロ)O(C1-C6)アルキルであり;
R7は、 -H、-(C1-C6)アルキル、-(C2-C6)アルケニル、-(C2-C6)アルキニル、-(C3-C8)シクロアルキル、-(C5-C8)シクロアルケニル、-フェニル、-(C1-C6)ハロアルキル、-(C1-C6)ヒドロキシアルキル、-(C1-C6)アルコキシ(C1-C6)アルキル、-(C1-C6)アルキル-N(R20)2、または-CON(R20)2であり;
R9およびR10はそれぞれ独立して、水素もしくは(C1-C6)アルキル;またはそれらが結合した炭素原子と一緒になって(C3-C6)炭素環を形成し;
R20はH、(C1-C4)アルキル、ハロ(C1-C4)アルキル、ヒドロキシ(C1-C4)アルキルまたは(C1-C4)アルコキシ(C1-C4)アルキルであり;
nは0、1、または2であり;
m、o、およびsはそれぞれ独立して0、1、2、3、または4であり;
pは1、2、または3であり;ならびに
qおよびr はそれぞれ独立して0、1、2、3、4、または5である。)
で示される化合物、または製薬的に許容されるその誘導体。
【請求項2】
XがOである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式(II):
【化6】


(式中、Ar2は、
【化7】


であり;
R21は水素、ハロ、メチル、トリハロメチル、ジハロメチル、またはハロメチルであり;
R22 は、
【化8】


であり;
式中、X1、X2、およびX3はそれぞれ独立して、 水素、ヒドロキシ、(C1-C6)アルキル、 アミノ、または(C1-C6)アルコキシ、ただし、少なくとも一つのX1、X2、またはX3はヒドロキシであることを条件とし;
R8はそれぞれ独立して水素、ハロ、(C1-C6)アルキル、C(ハロ)3、CH(ハロ)2、CH2(ハロ) 、OC(ハロ)3、OCH(ハロ)2、OCH2(ハロ)、OR7、SC(ハロ)3、SO2C(ハロ)3、またはSO2CH(ハロ)2であり;ならびに
o、r、およびsはそれぞれ、1または2である。)
で示される化合物、または製薬的に許容されるその誘導体である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
式(III):
【化9】


(式中、Ar2は、
【化10】


であり;
R31は水素、ハロ、メチル、トリハロメチル、ジハロメチル、またはハロメチルであり;
R32 は、
【化11】


であり;
式中、X1、X2、およびX3はそれぞれ独立して、 水素、ヒドロキシ、(C1-C6)アルキル、 アミノ、または(C1-C6)アルコキシであり、ただし、少なくとも一つのX1、X2、またはX3はヒドロキシであることを条件とし;
R8はそれぞれ独立して、水素、ハロ、(C1-C6)アルキル、C(ハロ)3、CH(ハロ)2、CH2(ハロ) 、OC(ハロ)3、OCH(ハロ)2、OCH2(ハロ) 、OR7、SC(ハロ)3、SO2C(ハロ)3、またはSO2CH(ハロ)2であり;ならびに
o、r、およびsのそれぞれは、1または2である。)
で示される化合物、または製薬的に許容されるその誘導体である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
式(IV):
【化12】


(式中、Ar2は、



であり;
R41は水素、ハロ、メチル、トリハロメチル、ジハロメチル、またはハロメチルであり;
R42 は、
【化13】


であり;
式中、X1、X2、およびX3はそれぞれ独立して、水素、 ヒドロキシ、(C1-C6)アルキル、 アミノ、または(C1-C6)アルコキシであり、ただし、少なくとも一つのX1、X2、またはX3はヒドロキシであることを条件とし;
R8はそれぞれ独立して、水素、ハロ、(C1-C6)アルキル、C(ハロ)3、CH(ハロ)2、CH2(ハロ) 、OC(ハロ)3、OCH(ハロ)2、OCH2(ハロ) 、OR7、SC(ハロ)3、SO2C(ハロ)3、またはSO2CH(ハロ)2;ならびに
o、r、およびsはそれぞれ、1または2である。)
で示される化合物、または製薬的に許容されるその誘導体である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
式(V):
【化14】


(式中、Ar2は、
【化15】


であり;
R51は水素、ハロ、メチル、トリハロメチル、ジハロメチル、またはハロメチルであり;
R52は、
【化16】


であり;
式中、X1、X2、およびX3はそれぞれ独立して、 水素、ヒドロキシ、(C1-C6)アルキル、 アミノ、または(C1-C6)アルコキシであり、ただし、少なくとも一つのX1、X2、またはX3はヒドロキシであることを条件とし;
R8はそれぞれ独立して、水素、ハロ、(C1-C6)アルキル、C(ハロ)3、CH(ハロ)2、CH2(ハロ) 、OC(ハロ)3、OCH(ハロ)2、OCH2(ハロ) 、OR7、SC(ハロ)3、SO2C(ハロ)3、またはSO2CH(ハロ)2;および
o、r、およびsはそれぞれ、1または2である。)
で示される化合物、または製薬的に許容されるその誘導体である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
R1、R21、R31、R41、またはR51がH、ハロ、(C1-C4)アルキル、ニトロ、CN、OH、OCH3、NH2、トリハロメチル、ジハロメチル、またはハロメチルであり、好ましくはハロ、メチルまたはトリフルオロメチルであり、さらに好ましくはCF3、FまたはClである、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
R2が、
【化17】


である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
R2が、
【化18】

である、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
R2が、
【化19】


である、請求項1〜7および9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
R2が、
【化20】


である、請求項1〜7、9および10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
R2が、
【化21】


である、請求項1〜7および9〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
R2が、
【化22】


である、請求項1〜7および9〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
Ar2が、
【化23】


である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
Ar2が、
【化24】


である、請求項1〜14のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
Ar2が、
【化25】


である、請求項1〜14のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
Ar2が、
【化26】


である、請求項1〜14のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
Ar2が、
【化27】


である、請求項1〜14のいずれかに記載の化合物。

【請求項19】
R8はそれぞれ独立して、H、ハロ、(C1-C6)アルキル、C(ハロ)3、CH(ハロ)2、CH2(ハロ) 、OC(ハロ)3、OCH(ハロ)2、OCH2(ハロ) 、OR7、SO2C(ハロ)3、SO2CH(ハロ)2、SO2CH2(ハロ)、SO2CH2(ハロ)O(C1-C6)アルキル、SC(ハロ)3、またはCH2OHからなる群から選択され、好ましくはC(ハロ)3、OC(ハロ)3、ハロまたはOR7である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
R8はそれぞれ独立して、CF3、OCF3、F、CH3、OCH3、OCH2CH3、SO2CH3、C(CH3)3、Br、Cl、SO2CF3、またはピロリジン-1-イルスルホニルからなる群から選択され、好ましくはCF3、OCF3、またはFである、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
o、rまたはsが1 である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
o、rまたはsが2 である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
o、rまたはsが0 である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
mが0 である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項25】
(S)- 鏡像異性体または (R)- 鏡像異性体またはその製薬的に許容される誘導体の鏡像体過剰率が50%、60%、70%、80%、90%、95%、または99%より大きい、請求項11に記載の化合物。
【請求項26】
製薬的に許容される誘導体が、製薬的に許容される塩である、前記請求項のいずれか一つに記載の化合物。
【請求項27】
請求項1〜26のいずれか一つに記載の化合物、または製薬的に許容されるその誘導体、および製薬的に許容される担体または賦形剤を含む組成物。
【請求項28】
請求項1〜25のいずれか一つに記載の化合物、または製薬的に許容されるその誘導体の有効量を、それを必要とする動物に投与することを含む、動物の疼痛、UI、潰瘍、IBD、またはIBSを治療または予防するための方法。
【請求項29】
請求項1〜25のいずれか一つに記載の化合物、または製薬的に許容されるその誘導体の有効量を、TRPV1を発現することができる細胞と接触させることを含む、細胞内において、TRPV1の機能を阻害するための方法。
【請求項30】
請求項1〜25のいずれか一つに記載の化合物、または製薬的に許容されるその塩の有効量、および場合によっては他の治療剤の有効量を、それを必要とする動物に投与することを含む、動物の疼痛を治療するための方法。
【請求項31】
請求項1〜25のいずれか一つに記載の化合物、または製薬的に許容されるその誘導体、および製薬的に許容される担体または賦形剤を含む組成物。
【請求項32】
疼痛、UI、潰瘍、IBD、またはIBSを治療または予防するための医薬を製造するための、請求項1〜25のいずれか一つに記載の化合物の使用。
【請求項33】
請求項1〜25のいずれか一つに記載の化合物、または製薬的に許容されるその誘導体の有効量を、TRPV1を発現することができる細胞と接触させることを含む、細胞内において、TRPV1の機能を阻害するための医薬を製造するための、請求項1〜25のいずれか一つに記載の化合物の使用。
【請求項34】
さらに、他の治療剤の有効量を含む、請求項32の使用。
【請求項35】
医薬として使用するための、請求項1〜25のいずれかに記載の化合物、または製薬的に許容されるその誘導体。

【公表番号】特表2010−525064(P2010−525064A)
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−506271(P2010−506271)
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【国際出願番号】PCT/US2008/005329
【国際公開番号】WO2008/133973
【国際公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(508150854)パーデュー、ファーマ、リミテッド、パートナーシップ (18)
【Fターム(参考)】