説明

癌の治療のための組成物と方法

本発明は、ヒトを含めた哺乳動物における腫瘍細胞の成長及び増殖の診断及び治療のための組成物及び方法に関する。本発明は、腎細胞癌などの腫瘍細胞のゲノム中で増幅される遺伝子の同定に基づく。そのような遺伝子増幅は、同じ組織型の正常細胞と比較して遺伝子産物の過剰発現に関係し、腫瘍形成に寄与することが予期される。従って、増幅された遺伝子によってコードされるタンパク質は、腎細胞癌などのある種の癌の診断及び/又は治療(予防を含む)に対する有用なターゲットであると考えられ、腫瘍治療の予後を予測する因子としての働きを有する。本発明は、腎細胞癌又はウィルムス腫瘍などの腫瘍を診断し、治療する新規の方法に関するものである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
CXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;EDNRA;及びEDNRBからなる群から選択されたポリペプチドに結合する単離された抗体。
【請求項2】
前記ポリペプチドに特異的に結合する請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
前記ポリペプチドを発現する細胞の死を誘導する請求項1に記載の抗体。
【請求項4】
前記細胞が腎細胞癌の一部であり、かつ、該細胞が同一の組織型の正常細胞に比較して前記ポリペプチドを過剰発現する、請求項3に記載の抗体。
【請求項5】
前記ポリペプチドがエンドセリンレセプターA(EDNRA)であり、前記細胞がウィルムス腫瘍の一部であり、かつ前記細胞が同一の組織型である正常細胞に比較して前期ポリペプチドを過剰発現する、請求項3に記載の抗体。
【請求項6】
モノクローナル抗体である請求項1に記載の抗体。
【請求項7】
非ヒト相補性決定領域(CDR)又はヒトフレームワーク領域(FR)を含んでなる請求項6に記載の抗体。
【請求項8】
ラベル化された請求項1に記載の抗体
【請求項9】
抗体断片又は一本鎖抗体である請求項1に記載の抗体。
【請求項10】
薬剤的に許容可能な担体と混合して請求項1に記載の抗体を含んでなる組成物。
【請求項11】
前記抗体の治療的有効量を含んでなる請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
更に細胞障害性の又は化学療法的な薬剤を含んでなる請求項10に記載の組成物。
【請求項13】
CXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;EDNRA;及びEDNRBからなる群から選択されたポリペプチドに結合する抗体を生産する方法であって、抗体をコードする核酸を含む宿主細胞を前記抗体の発現を可能にするために十分な条件下にて培養すること、及び前記抗体を該細胞培養物から回収することを含んでなる方法。
【請求項14】
CXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;EDNRA;及びEDNRBからなる群から選択されたポリペプチドのアンタゴニスト。
【請求項15】
前記アンタゴニストが腎細胞癌の成長を阻害する請求項14に記載のアンタゴニスト。
【請求項16】
前記ポリペプチドがEDNRAであり、かつ前記アンタゴニストがウィルムス腫瘍の成長を阻害する、請求項15に記載のアンタゴニスト。
【請求項17】
哺乳動物の腫瘍を診断する方法であって、CXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;EDNRA;及びEDNRBからなる群から選択されたポリペプチドをコードする遺伝子の発現レベルを、(a)哺乳動物から得た組織細胞の試験サンプル中、及び(b)同一の細胞型の既知の正常組織細胞のコントロールサンプル中において検出することを含み、該コントロールサンプルに比較して該試験サンプル中での発現レベルが高い場合、試験サンプルを得た哺乳動物中における腫瘍の存在が示される方法。
【請求項18】
該試験サンプルが腎細胞癌に由来し、該コントロールサンプルが正常腎臓組織に由来する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ポリペプチドがEDNRAであり、該試験サンプルがウィルムス腫瘍に由来し、かつ該コントロールサンプルが正常腎臓組織に由来する、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
CXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;EDNRA;及びEDNRBからなる群から選択されたポリペプチドの過剰発現を、(a)該ポリペプチドを含むことが疑われる試験組織サンプル中、及び(b)同一の組織型のコントロール正常組織サンプル中において検出する方法であって、該試験及びコントロール組織サンプルを、抗−CXCR4;抗−ラミニンα4;抗−TIMP1;抗−タイプIVコラーゲンα1;抗−ラミニンα3;抗−アドレノメデュリン;抗−トロンボスポンジン2;抗−タイプIコラーゲンα2;抗−タイプVIコラーゲンα2;抗−タイプVIコラーゲンα3;抗−潜在的TGFβ結合タンパク質2(抗−LTBP2);抗−セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(抗−HSP47);抗−プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;抗−コネキシン43;抗−タイプIVコラーゲンα2;抗−コネキシン37;抗−エフリンA1;抗−ラミニンβ2;抗−インテグリンα1;抗−スタニオカルシン1;抗−トロンボスポンジン4;抗−CD36ポリペプチド;抗−EDNRA;又は抗−EDNRB抗体に曝露し、前記サンプル中での前記ポリペプチドに対する前記抗体の相対的結合を決定することを含んでなる方法。
【請求項21】
該試験サンプルが腎細胞癌由来であり、該コントロールサンプルが正常腎臓組織由来である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ポリペプチドがEDNRAであり、該試験サンプルがウィルムス腫瘍由来であり、該コントロールサンプルが正常腎臓組織由来であり、かつ該試験及びコントロールサンプルを抗−EDNRA抗体に曝露する、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
哺乳動物の腎細胞癌を診断する方法であって、(a)抗−CXCR4;抗−ラミニンα4;抗−TIMP1;抗−タイプIVコラーゲンα1;抗−ラミニンα3;抗−アドレノメデュリン;抗−トロンボスポンジン2;抗−タイプIコラーゲンα2;抗−タイプVIコラーゲンα2;抗−タイプVIコラーゲンα3;抗−潜在的TGFβ結合タンパク質2(抗−LTBP2);抗−セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(抗−HSP47);抗−プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;抗−コネキシン43;抗−タイプIVコラーゲンα2;抗−コネキシン37;抗−エフリンA1;抗−ラミニンβ2;抗−インテグリンα1;抗−スタニオカルシン1;抗−トロンボスポンジン4;抗−CD36ポリペプチド;又は抗−EDNRB抗体を、腎細胞癌であることが疑われる哺乳動物から得られた腎臓組織細胞の試験サンプル、及び正常腎臓組織のコントロールサンプルに接触させ、(b)正常サンプルと比較して試験サンプル中における、前記抗体とCXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;又はEDNRBとの複合体形成の増大を検出することを含み、複合体形成の増大が前記哺乳動物中における腎細胞癌の存在を示す方法。
【請求項24】
哺乳動物の腎細胞癌を診断する方法であって、(a)抗−EDNRA抗体を、ウィルムス腫瘍であることが疑われる哺乳動物から得られた腎臓組織細胞の試験サンプル、及び正常腎臓組織のコントロールサンプルに接触させ、(b)正常サンプルと比較して試験サンプル中における、前記抗体とEDNRAポリペプチドとの複合体形成の増大を検出することを含み、複合体形成の増大が前記哺乳動物中におけるウィルムス腫瘍の存在を示す方法。
【請求項25】
前記抗体が検出可能にラベル化される請求項20、21、22、23、又は24に記載の方法。
【請求項26】
適切な包装中に、抗−CXCR4;抗−ラミニンα4;抗−TIMP1;抗−タイプIVコラーゲンα1;抗−ラミニンα3;抗−アドレノメデュリン;抗−トロンボスポンジン2;抗−タイプIコラーゲンα2;抗−タイプVIコラーゲンα2;抗−タイプVIコラーゲンα3;抗−潜在的TGFβ結合タンパク質2(抗−LTBP2);抗−セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(抗−HSP47);抗−プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;抗−コネキシン43;抗−タイプIVコラーゲンα2;抗−コネキシン37;抗−エフリンA1;抗−ラミニンβ2;抗−インテグリンα1;抗−スタニオカルシン1;抗−トロンボスポンジン4;抗−CD36ポリペプチド;抗−EDNRA;又は抗−EDNRB抗体と担体とを含んでなる腎細胞癌診断キット。
【請求項27】
適切な包装中に抗−EDNRA抗体と担体とを含んでなる腎細胞癌診断キット。
【請求項28】
正常腎臓組織サンプルと比較して、CXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;EDNRA;又はEDNRBを含んでいることが疑われる腎細胞癌組織サンプル中における、該ポリペプチドの存在の増大を検出するための前記抗体の使用に対する指示書を更に含む請求項26に記載のキット。
【請求項29】
正常腎臓組織サンプルと比較して、EDNRAポリペプチドを含んでいることが疑われるウィルムス腫瘍組織サンプル中における、該ポリペプチドの存在の増大を検出するための前記抗体の使用に対する指示書を更に含む請求項27に記載のキット。
【請求項30】
前記抗体が検出可能にラベル化される請求項26、27、28又は29に記載のキット。
【請求項31】
腎細胞癌の成長を阻害する方法であって、CXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;EDNRA;又はEDNRBが過剰発現されている腎細胞癌を、前記ポリペプチドの生物学的活性を阻害する薬剤の有効量に曝露することを含み、それによって前記腎細胞癌の成長を阻害する方法。
【請求項32】
ウィルムス腫瘍の成長を阻害する方法であって、EDNRAポリペプチドが過剰発現されているウィルムス腫瘍組織を、前記ポリペプチドの生物学的活性を阻害する薬剤の有効量に曝露することを含み、それによって前記ウィルムス腫瘍の成長を阻害する方法。
【請求項33】
前記薬剤が、抗−CXCR4;抗−ラミニンα4;抗−TIMP1;抗−タイプIVコラーゲンα1;抗−ラミニンα3;抗−アドレノメデュリン;抗−トロンボスポンジン2;抗−タイプIコラーゲンα2;抗−タイプVIコラーゲンα2;抗−タイプVIコラーゲンα3;抗−潜在的TGFβ結合タンパク質2(抗−LTBP2);抗−セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(抗−HSP47);抗−プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;抗−コネキシン43;抗−タイプIVコラーゲンα2;抗−コネキシン37;抗−エフリンA1;抗−ラミニンβ2;抗−インテグリンα1;抗−スタニオカルシン1;抗−トロンボスポンジン4;抗−CD36ポリペプチド;抗−EDNRA;又は抗−EDNRB抗体である請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記薬剤が抗−EDNRA抗体である請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記抗−CXCR4;抗−ラミニンα4;抗−TIMP1;抗−タイプIVコラーゲンα1;抗−ラミニンα3;抗−アドレノメデュリン;抗−トロンボスポンジン2;抗−タイプIコラーゲンα2;抗−タイプVIコラーゲンα2;抗−タイプVIコラーゲンα3;抗−潜在的TGFβ結合タンパク質2(抗−LTBP2);抗−セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(抗−HSP47);抗−プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;抗−コネキシン43;抗−タイプIVコラーゲンα2;抗−コネキシン37;抗−エフリンA1;抗−ラミニンβ2;抗−インテグリンα1;抗−スタニオカルシン1;抗−トロンボスポンジン4;抗−CD36ポリペプチド;抗−EDNRA;又は抗−EDNRB抗体が、細胞死を誘導する請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記抗−EDNRA抗体が細胞死を誘導する請求項34に記載の方法。
【請求項37】
更に腎細胞癌を、放射線治療、細胞障害性薬剤又は化学療法剤に曝露する請求項31又は32に記載の方法。
【請求項38】
腎細胞癌の成長を阻害する方法であって、正常腎臓組織に比較して、CXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;又はEDNRBが過剰発現される腎細胞癌組織を、前記ポリペプチドの発現を阻害する薬剤の有効量に曝露することを含み、それによって前記腎細胞癌の成長を阻害する方法。
【請求項39】
ウィルムス腫瘍の成長を阻害する方法であって、正常腎臓組織に比較してEDNRAポリペプチドが過剰発現されるウィルムス腫瘍組織を、前記ポリペプチドの発現を阻害する薬剤の有効量に曝露することを含み、それによって前記ウィルムス腫瘍の成長を阻害する方法。
【請求項40】
前記薬剤が、CXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;EDNRA;又はEDNRBをコードする核酸又はそれらの相補鎖にハイブリダイズするアンチセンスオリゴヌクレオチドである請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記薬剤が、EDNRAポリペプチドをコードする核酸又はその相補鎖にハイブリダイズするアンチセンスオリゴヌクレオチドである請求項39に記載の方法。
【請求項42】
更に前記腎細胞癌を、放射線治療、細胞障害性薬剤又は化学療法剤に曝露する請求項40に記載の方法。
【請求項43】
更に前記ウィルムス腫瘍を、放射線治療、細胞障害性薬剤又は化学療法剤に曝露する請求項39に記載の方法。
【請求項44】
容器;
容器上の表示;及び
容器内に内包される活性な薬剤を含む組成物
を含む製造品であって、該組成物が腎細胞癌の成長の阻害に有効であり、容器上の表示には、該組成物が正常腎臓組織と比較して前記腎細胞癌におけるCXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;EDNRA;又はEDNRBの過剰発現によって特徴付けられる症状の治療に有効であることが示されている製造品。
【請求項45】
容器;
容器上の表示;及び
容器内に内包される活性な薬剤を含む組成物
を含む製造品であって、該組成物がウィルムス腫瘍の成長の阻害に有効であり、容器上の表示には、該組成物が正常腎臓組織と比較して前記ウィルムス腫瘍におけるEDNRAポリペプチドの過剰発現によって特徴付けられる症状の治療に有効であることが示されている製造品。
【請求項46】
前記活性な薬剤が、前記CXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;又はEDNRBの生物学的活性及び/又は発現を阻害する請求項44に記載の製造品。
【請求項47】
前記活性な薬剤が、前記EDNRAポリペプチドの生物学的活性及び/又は発現を阻害する請求項45に記載の製造品。
【請求項48】
前記活性な薬剤が、抗−CXCR4;抗−ラミニンα4;抗−TIMP1;抗−タイプIVコラーゲンα1;抗−ラミニンα3;抗−アドレノメデュリン;抗−トロンボスポンジン2;抗−タイプIコラーゲンα2;抗−タイプVIコラーゲンα2;抗−タイプVIコラーゲンα3;抗−潜在的TGFβ結合タンパク質2(抗−LTBP2);抗−セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(抗−HSP47);抗−プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;抗−コネキシン43;抗−タイプIVコラーゲンα2;抗−コネキシン37;抗−エフリンA1;抗−ラミニンβ2;抗−インテグリンα1;抗−スタニオカルシン1;抗−トロンボスポンジン4;抗−CD36ポリペプチド;抗−EDNRA;又は抗−EDNRB抗体である請求項46に記載の製造品。
【請求項49】
前記活性な薬剤が抗−EDNRA抗体である請求項47に記載の製造品。
【請求項50】
前記活性な薬剤が、前記CXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;又はEDNRBポリペプチドをコードする遺伝子に相補的なアンチセンスオリゴヌクレオチドであり、前記アンチセンスオリゴヌクレオチドが前記ポリペプチドの生物学的活性及び/又は発現を阻害する、請求項46に記載の製造品。
【請求項51】
前記活性な薬剤が、前記EDNRAポリペプチドをコードする遺伝子の少なくとも21の連続するヌクレオチドに相補的なアンチセンスオリゴヌクレオチドであり、前記アンチセンスオリゴヌクレオチドが前記ポリペプチドの生物学的活性及び/又は発現を阻害する、請求項47に記載の製造品。
【請求項52】
CXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;EDNRA;又はEDNRBポリペプチドの活性を阻害する化合物を同定する方法であって、(a)前記ポリペプチドによって正常に誘導される細胞内応答の誘導に適する条件下で、該ポリペプチドの存在下で細胞とスクリーニングされる候補化合物を接触させる工程、(b)試験化合物が有効なアンタゴニストであるかどうか判定するために前記細胞内応答の誘導を判定する工程を含み、該細胞内応答の誘導の欠如が前記化合物が有効なアンタゴニストであることを示す方法。
【請求項53】
前記候補化合物が、抗−CXCR4;抗−ラミニンα4;抗−TIMP1;抗−タイプIVコラーゲンα1;抗−ラミニンα3;抗−アドレノメデュリン;抗−トロンボスポンジン2;抗−タイプIコラーゲンα2;抗−タイプVIコラーゲンα2;抗−タイプVIコラーゲンα3;抗−潜在的TGFβ結合タンパク質2(抗−LTBP2);抗−セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(抗−HSP47);抗−プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;抗−コネキシン43;抗−タイプIVコラーゲンα2;抗−コネキシン37;抗−エフリンA1;抗−ラミニンβ2;抗−インテグリンα1;抗−スタニオカルシン1;抗−トロンボスポンジン4;抗−CD36ポリペプチド;抗−EDNRA;及び抗−EDNRB抗体からなる群から選択された抗体である請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記候補化合物又は前記CXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;EDNRA;又はEDNRBのいずれかの構成成分が固相支持体に固定化されている請求項52に記載の方法。
【請求項55】
前記候補化合物又は前記CXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;EDNRA;又はEDNRBのいずれかの構成成分が、固相支持体に固定化されておらず、検出可能にラベル化されている請求項54に記載の方法。
【請求項56】
該ポリペプチドを発現する細胞中においてCXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;EDNRA;又はEDNRBポリペプチドの発現を阻害する化合物を同定する方法であって、前記細胞と候補化合物とを接触させ、前記ポリペプチドの発現が阻害されるかどうか判定することを含んでなる方法。
【請求項57】
前記候補化合物が、前記CXCR4;ラミニンα4;TIMP1;タイプIVコラーゲンα1;ラミニンα3;アドレノメデュリン;トロンボスポンジン2;タイプIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα2;タイプVIコラーゲンα3;潜在的TGFβ結合タンパク質2(LTBP2);セリン又はシステインプロテアーゼインヒビターヒートショックタンパク質(HSP47);プロコラーゲン−リジン、2−オキソグルタレート5−ジオキシゲナーゼ;コネキシン43;タイプIVコラーゲンα2;コネキシン37;エフリンA1;ラミニンβ2;インテグリンα1;スタニオカルシン1;トロンボスポンジン4;CD36ポリペプチド;EDNRA;又はEDNRBポリペプチドをコードする遺伝子の少なくとも21の連続するヌクレオチドに相補的なアンチセンスオリゴヌクレオチドである請求項56に記載の方法。

【公表番号】特表2006−519774(P2006−519774A)
【公表日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−501178(P2006−501178)
【出願日】平成16年2月20日(2004.2.20)
【国際出願番号】PCT/US2004/005042
【国際公開番号】WO2004/075835
【国際公開日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】