説明

癌組織でディファレンシャルに発現される核酸配列

【課題】本発明は、癌細胞でディファレンシャルに発現される新規核酸配列に関する。
【解決手段】癌細胞でディファレンシャルに発現される新規核酸配列にコードされるタンパク質およびペプチド、当該配列およびタンパク質に基づく診断アッセイならびに治療薬、ならびに当該配列およびタンパク質またはペプチドに由来するプローブ、アンチセンス構築物および抗体に関する。対象核酸は、腫瘍細胞、特に結腸癌組織でディファレンシャルに発現されることが見出された。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号1〜4470、4472、4474、4476、4478、4480、4482、4484、4486、4488、4490、4492、および4494の1つまたは複数をプローブとして使用する癌の検出方法であって、 (a)患者から細胞の試料を収集することと; (b)該試料の該細胞から核酸を単離することと; (c)該核酸のハイブリダイゼーションおよび増幅が起きるような条件下で、該核酸試料を、配列番号1〜4470、4472、4474、4476、4478、4480、4482、4484、4486、4488、4490、4492、および4494の核酸配列に特異的にハイブリダイズする1つまたは複数のプライマーと接触させることと; (d)増幅産物の存在、非存在、またはサイズを、正常な細胞の増幅産物と比較することと;を含む方法。
【請求項2】
前記癌は、結腸癌である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
患者試料における癌の検出方法であって、配列番号1〜4470にコードされるタンパク質に対する抗体が、前記試料中のタンパク質と反応するのに使用される方法。
【請求項4】
患者試料における癌の検出方法であって、配列番号4472、4474、4476、4478、4480、4482、4484、4486、4488、4490、4492、または4494の1つまたは複数にコードされるタンパク質に対する抗体が、前記試料中のタンパク質と反応するのに使用される方法。
【請求項5】
患者試料における癌の検出方法であって、配列番号4471、4473、4475、4477、4479、4481、4483、4485、4487、4489、4491、または4493の配列を有するタンパク質に対する抗体が、前記試料中のタンパク質と反応するのに使用される方法。
【請求項6】
配列番号1〜4470、またはそれらに相補的な配列のうちの1つに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸の細胞中の発現レベルを変更させる作用物質の同定方法であって、 (a)細胞を供給することと; (b)該細胞を試験作用物質で処理することと; (c)配列番号1〜4470、またはそれらに相補的な配列のうちの1つに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸の該細胞中の発現レベルを決定することと; (d)処理細胞中の該核酸の発現レベルを、未処理細胞中の核酸の発現レベルと比較することであって、該比較において、未処理細胞中の該核酸の該発現レベルに対する処理細胞中の該核酸の該発現レベルの変化が、細胞中の該核酸の該発現レベルを変更させる作用物質であることを示していることによって、比較することと;を含む方法。
【請求項7】
配列番号4472、4474、4476、4478、4480、4482、4484、4486、4488、4490、4492、または4494、あるいはそれらに相補的な配列のうちの1つに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸の細胞中の発現レベルを変更させる作用物質の同定方法であって、
(a)細胞を供給することと;
(b)該細胞を試験作用物質で処理することと;
(c)配列番号4472、4474、4476、4478、4480、4482、4484、4486、4488、4490、4492、または4494、あるいはそれらに相補的な配列のうちの1つに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸の該細胞中の発現レベルを決定することと;
(d)処理細胞中の該核酸の発現レベルを、未処理細胞中の核酸の発現レベルと比較することであって、該比較において、未処理細胞中の該核酸の該発現レベルに対する処理細胞中の該核酸の該発現レベルの変化が、細胞中の該核酸の該発現レベルを変更させる作用物質を示すことによって、比較することとを含む方法。
【請求項8】
配列番号4471、4473、4475、4477、4479、4481、4483、4485、4487、4489、4491、または4493の1つまたは複数のポリペプチドの細胞中の発現レベルを変更させる作用物質の同定方法であって、
(a)細胞を供給することと;
(b)該細胞を試験作用物質で処理することと;
(c)配列番号4471、4473、4475、4477、4479、4481、4483、4485、4487、4489、4491、または4493のポリペプチドの1つまたは複数に特異的な抗体と前記細胞を反応させることにより、前記細胞中の配列番号4471、4473、4475、4477、4479、4481、4483、4485、4487、4489、4491、または4493の1つまたは複数のポリペプチドの発現レベルを決定することと;
(d)処理細胞中の前記1つまたは複数のポリペプチドの該発現レベルを、未処理細胞中の前記1つまたは複数のポリペプチドの発現レベルと比較することであって、該比較において、未処理細胞中の該核酸の該発現レベルに対する処理細胞中の該核酸の該発現レベルの変化が、細胞中の該ポリペプチドの該発現レベルを変更させる作用物質であることを示していることによって、比較することと;を含む方法。
【請求項9】
請求項29、30または31に記載の方法により同定される作用物質を含む薬学的組成物。
【請求項10】
配列番号1〜4470、またはそれらに相補的な配列のうちの1つに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む核酸を含む薬学的組成物。
【請求項11】
配列番号1〜4470、またはそれらに相補的な配列のうちの1つに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む核酸にコードされるポリペプチドを含む薬学的組成物。
【請求項12】
配列番号4471、4473、4475、4477、4479、4481、4483、4485、4487、4489、4491、または4493のうちの1つの配列を有するポリペプチドを含む薬学的組成物。
【請求項13】
配列番号4471、4473、4475、4477、4479、4481、4483、4485、4487、4489、4491、または4493の配列を有する1つまたは複数のポリペプチドに結合する抗体を含む薬学的組成物。
【請求項14】
配列番号1〜4470、4472、4474、4476、4478、4480、4482、4484、4486、4488、4490、4492、または4494のうちの1つに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする少なくとも1つの核酸の、正常細胞に対するディファレンシャルな発現を検出することを含む、細胞の表現型の決定方法であって、前記核酸は、少なくとも2つからなるファクターがディファレンシャルに発現される方法。
【請求項15】
患者からの細胞試料中の細胞の表現型の決定方法であって、
(a)配列番号1〜4470、4472、4474、4476、4478、4480、4482、4484、4486、4488、4490、4492、および4494のいずれかの少なくとも12個の連続したヌクレオチドを有するヌクレオチド配列を含む核酸プローブを供給することと;
(b)患者からの細胞試料を獲得することと;
(c)実質的に全てが非癌性である第2の細胞試料を供給することと;
(d)該核酸プローブを、ストリンジェントな条件下で、前記第1および第2の細胞試料それぞれのmRNAと接触させて、(a)該第1の細胞試料のmRNAとの該プローブのハイブリダイゼーションの量を、(b)該第2の細胞試料のmRNAとの該プローブのハイブリダイゼーションの量と比較することであって、該比較において、該第2の細胞試料の該mRNAとの該ハイブリダイゼーションの量と比較した場合の該第1の細胞試料の該mRNAとの該ハイブリダイゼーションの量における少なくとも2つからなるファクターの差異が、該第1の細胞試料中の細胞の該表現型であることを示していることによって、比較することと;を含む方法。
【請求項16】
配列番号1〜4470のうちの1つに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸にコードされる少なくとも1つのポリペプチドの、正常細胞に対するディファレンシャルな発現を検出することを含む、細胞の表現型の決定方法であって、該ポリペプチドは、少なくとも2つからなるファクターがディファレンシャルに発現される方法。
【請求項17】
配列番号4472、4474、4476、4478、4480、4482、4484、4486、4488、4490、4492、および4494からなる群から選択される配列に、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸にコードされる少なくとも1つのポリペプチドの、正常細胞に対するディファレンシャルな発現を検出することを含む、細胞の表現型の決定方法であって、該ポリペプチドは、少なくとも2つからなるファクターがディファレンシャルに発現される方法。
【請求項18】
配列番号4471、4473、4475、4477、4479、4481、4483、4485、4487、4489、4491、および4493のポリペプチドの群から選択される少なくとも1つのポリペプチドの、正常細胞に対するディファレンシャルな発現を検出することを含む、細胞の表現型の決定方法であって、該ポリペプチドは、少なくとも2つからなるファクターがディファレンシャルに発現される方法。
【請求項19】
前記ポリペプチドのレベルは、イムノアッセイで検出される、請求項16、17または18に記載の方法。
【請求項20】
配列番号1〜4470、またはそれらに相補的な配列の核酸に、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする試験核酸中の突然変異の検出方法であって、 (a)患者から細胞の試料を収集することと; (b)該試料の該細胞から核酸を単離することと; (c)該核酸のハイブリダイゼーションおよび増幅が起きるような条件下で、該核酸試料を、配列番号1〜4470の核酸配列に特異的にハイブリダイズする1つまたは複数のプライマーと接触させることと; (d)増幅産物の存在、非存在、またはサイズを、正常な細胞の増幅産物と比較することと;を含む方法。
【請求項21】
配列番号504〜1103のヌクレオチド配列、またはそれらに相補的な配列の一部を含む単離核酸。
【請求項22】
配列番号1〜503のうちの1つにハイブリダイズする遺伝子。
【請求項23】
配列番号1〜503の配列、またはそれらに相補的な配列に、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む単離核酸。
【請求項24】
配列番号1〜503、またはそれらに相補的な配列のうちの1つの少なくとも約15個の連続したヌクレオチドに相当する配列に対して少なくとも80%同一のヌクレオチド配列を含む単離核酸。
【請求項25】
配列番号1〜503のヌクレオチド配列、またはそれらに相補的な配列を含む単離核酸。
【請求項26】
前記ヌクレオチド配列を発現ベクターとして使用するのに適切とするように、前記ヌクレオチド配列に操作可能に連結される転写調節配列をさらに含む、請求項25に記載の単離核酸。
【請求項27】
請求項26に記載の核酸を含む、原核細胞および真核細胞の少なくとも1つで複製することが可能な発現ベクター。
【請求項28】
請求項27に記載の発現ベクターで形質転換された宿主細胞。
【請求項29】
請求項25に記載の核酸の導入遺伝子を細胞に組み込まれたトランスジェニック動物であって、該導入遺伝子は、該核酸の発現レベル、該核酸のmRNA転写体の安定性、または該核酸のコード産物の活性を改変させるトランスジェニック動物。
【請求項30】
配列番号1〜1103、またはそれらに相補的な配列のうちの1つの少なくとも12個の連続したヌクレオチドに相当する核酸プローブに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする実質的に純粋な核酸。
【請求項31】
請求項25に記載の核酸にコードされるアミノ酸配列、またはその少なくとも25個のアミノ酸を含む断片を含むポリペプチド。
【請求項32】
実質的に精製されたオリゴヌクレオチドを含むプローブ/プライマーであって、該オリゴヌクレオチドは、配列番号1〜1103から選択されるセンスまたはアンチセンス配列の少なくとも12個の連続したヌクレオチドに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列の領域を含有するプローブ/プライマー。
【請求項33】
固体支持体に結合された請求項32に記載の少なくとも10個の異なるプローブを含むアレイ。
【請求項34】
プローブ/プライマーに結合され、かつ検出可能な標識基をさらに含む、請求項32に記載のプローブ/プライマー。
【請求項35】
前記標識基は、放射性同位体、蛍光化合物、酵素、および酵素補因子から選択される、請求項34に記載のプローブ/プライマー。
【請求項36】
請求項31に記載のポリペプチドと免疫反応性のある抗体。
【請求項37】
配列番号1〜1103のうちの1つに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸の細胞中の存在または非存在の決定方法であって、該細胞を請求項32に記載のプローブと接触させることを含む方法。
【請求項38】
配列番号1〜503のうちの1つに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸にコードされるポリペプチドの細胞中の存在または非存在の決定方法であって、該細胞を請求項36に記載の抗体と接触させることを含む方法。
【請求項39】
配列番号1〜503、またはそれらに相補的な配列のうちの1つの少なくとも12個の連続したヌクレオチドに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつヌクレアーゼによる切断に耐性であるアンチセンスオリゴヌクレオチド類縁体。
【請求項40】
患者から単離される細胞試料中の、配列番号1〜4470の核酸に、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸のレベルを測定するための、請求項34に記載のプローブ/プライマーを含む、形質転換細胞の表現型を決定するための試験キット。
【請求項41】
配列番号1〜4470のいずれか1つに、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする核酸にコードされるタンパク質に特異的な抗体を含む、形質転換細胞の表現型を決定するための試験キット。

【公開番号】特開2007−289196(P2007−289196A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−150552(P2007−150552)
【出願日】平成19年6月6日(2007.6.6)
【分割の表示】特願2002−532655(P2002−532655)の分割
【原出願日】平成13年10月2日(2001.10.2)
【出願人】(300058891)バイエル コーポレーション (5)
【Fターム(参考)】