発光性プラスチックの窓ガラス
第1透明領域および発光性領域を有する窓組立体。パネルは、第1透明層、紫外線ブロッキング層および摩耗層を含む。この発光性領域は、有機発光ディスプレイ、電場発光ディスプレイ、ポリマー性発光ディスプレイまたは光源から光を受けるように構成した光パイプでもよい発光性層を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には自動車乗員室の照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
車輌、更に詳しくは自動車の乗員室は、典型的には一つ以上の照明システムを使ってこの車輌の乗員室の全般照明をもたらす。この照明は、乗員およびその所持品が占める領域、センタコンソール並びに車輌制御装置のような、この乗員室内の領域のそれら自体の照明によってはもたらされない視認性を向上する。この乗員室に一般的視認性をもたらす照明システムは、通常、最少のスペースしか占めないが、それが発生する光が乗員室をできるだけ多く照明するようにこの乗員室内に配置してある。“天井灯”とも呼ぶ、その様な照明システムの一つは、乗員室の天井の中心近くにある。
【0003】
自動車は、天井の中心近くに位置する、普通“サンルーフ”または“ムーンルーフ”と呼ばれる、透明な矩形パネルを備えることがある。先に述べたように、この天井の中心位置は、天井灯に好ましい位置である。車輌にサンルーフがあるとき、この天井灯は、好ましくない位置へ移すか除去しなければならず、それで乗員室の有効な全般照明を低下するか無くする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、サンルーフを備える車輌の乗員室に適切な照明をもたらすシステムを提供することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
既知の技術の欠点および限界を克服するために、発光性窓組立体を開示する。この組立体は、第1透明層およびこの第1透明層に結合した発光性層を含む。この第1透明層は、ポリカーボネート、ポリメチル・メタクリレート、ポリエステル・ブレンド若しくはガラス繊維またはそれらの組合わせのような適当な材料で作ってある。この第1透明層は、更に紫外線(“UV”)ブロッキング層および/または摩耗層を含んでもよい。
【0006】
この発光性層は、機能面のマルチ・スタックでもよく、インクジェット、スクリーン印刷、ディスペンシングおよびスパッタリングのような従来の印刷技術または何か他の適当な方法を使って直接付けることができる。より好ましい製造法は、多層フィルムだろう。この多層フィルムは、電場発光ディスプレイ、有機発光ディスプレイ、ポリマー性発光ディスプレイでもよく、または光源が発生した光を受けるための入口点を有する光パイプであり、それによってこの入口点で受けた光が全内反射によってこの光パイプの中を伝わってもよい。
【0007】
その上、第2透明層がこの発光性層に結合してあり、それによってこの発光性層を二つの透明パネルの間にカプセル封止してもよい。この第2透明パネルは、第1透明パネルと同様に構成してもよく、摩耗層および/またはUVブロッキング層を有してもよい。この窓組立体は、最初に片側を紫外線ブロッキング層および摩耗層で被覆した透明パネルを形成することによって作ってもよい。次に、このプラスチック・パネルの周囲の一部の周りにフレームを作り、それによって空洞を形成する。先に述べた発光性層のような、光源をこの空洞内に配置し、第1透明パネルに接着する。その後、第2透明パネルをこのフレームおよび/または第1透明パネルに取付け、それによってこの光源をカプセル封止する。
【0008】
本発明のこれらおよびその他の態様並びに利点は、添付の図面を参照して、以下のこの発明の詳細な説明を読めば明白になるだろう。
【実施例】
【0009】
図1を参照すると、本発明を具体化した自動車10が示してある。この自動車10は、自動車10の内部に位置する乗員室12およびフレーム16によってこの自動車10に取付けた窓組立体14を含む。以下に詳しく説明するように、この窓組立体14は、数字18を付けた矢印によって示すように、この乗員室12へ照明をもたらす。
【0010】
この明細書は、自動車10の乗員室12に照明を提供するためにパネル14をサンルーフまたはムーンルーフとして使うことを記述するが、この発明は、自動車10の他の部分にも同等に適用可能である。例えば、このパネル14は、ヘッドライト、テールライト、方向指示灯、ブレーキライト、計器板照明灯、後退灯または自動車に普通見られるその他のライトの照明要件を満たすように適当な位置付け且つ大きさを決めてもよい。
【0011】
図2を参照すると、この窓組立体14の更に詳しい図が示してある。ここに示すように、この窓組立体14は、透明視界領域20と発光性領域22を有する。この発光性領域22は、窓組立体14の乗員室を照明する光を出す部分である。この透明領域20は、光を出さない点で従来の窓組立体に類似する。透明領域20同様、発光性領域22は、透明でもよいが、そうではなくて不透明でもよい。また、発光性領域22と透明領域20のレイアウトに関して、単一中央透明領域20を発光性領域22が囲む以外の種々の構成が想像可能である。
【0012】
窓組立体14の別の実施例を図3に示す。このレイアウトでは、窓組立体14が二つの透明領域24、26を有し、それらを発光性領域28が囲み且つ分離する。先の実施例同様、透明領域24は、従来の窓組立体に類似し、発光性領域28は、光を出すことができる。明らかに、発光性領域28は、望む通りに幾つのパターンにレイアウトしてもよい。
【0013】
図4Aを参照すると、一般的に図2の線4−4に沿った断面図が示してある。発光性領域22は、第1透明パネル32および第2透明パネル34を含み、その間に発光性素子が位置する。この第1透明パネルは、摩耗層36およびベース層40の上に設けたUVブロッキング層38を含むのが好ましい。このベース層40は、ポリカーボネート、ポリメチル・メタクリレート、ポリエステル・ブレンド、ガラスおよびガラス繊維またはそれらのいずれかの組合わせで作ってもよい。このUVブロッキング層38は、分散UV吸収添加剤を有してもよい。
【0014】
この第2透明層は、UVブロッキング層42および摩耗層44を含む。第1透明パネル32同様、この第2透明パネル34のUVブロッキング層42は、分散UV吸収添加剤を有してもよい。
【0015】
第1透明パネル32のベース層40にブラックアウト・インク層46が結合してあってもよい。このブラックアウト・インク層は、第1透明パネル32に入るあらゆる光が第2透明パネル34に達するのを防ぐ。その代りに、この部分30がブラックアウト・インク層46を含まなくてもよい。
【0016】
第1および第2透明パネル32、34の間に位置するのは、発光性層52である。この発光性層52は、ポリマー性発光ディスプレイ(“PLED”)、有機発光ディスプレイ(“OLED”)、このLEDが出した光をパネル14の発光性領域22へ導くための光パイプと共に使う発光ダイオード(“LED”)または、この実施例に示すように、電場発光ディスプレイ(“ELD”)を制限無く含む、多種多様なその様な発光構造体の一つでもよい。この発光性層52は、それぞれ、高導電体、低導電体50に結合した誘電体層54および蛍光体層56を含む。
【0017】
発光性層52は、ベース層40またはブラックアウト・インク46の表面上に置くことができ、それによって、これがこの装置の機能および寿命を向上するために望ましいように、摩耗およびUV光の両方から保護される。この発光性層52は、その代りに何れかの既存の保護層の間は勿論、摩耗層36に直接付けてもよい。この発光性層52は、とりわけ、スクリーン印刷、インクジェット印刷およびスパッタリングのような技術によって印刷または塗布することができる。その様な印刷は、窓14またはパネル32、34の成形前か後に行ってもよい。その上、この発光性層52を当業者に知られる何等かの手段によってポリマー薄膜に付けることができ、後にフィルムインサート成形(“FIM”)または積層技術によってベース層40に付ける。このFIMプロセス中にこの発光性層を保護するために追加の透明層を設けることが望ましいかも知れない。
【0018】
電圧源58が高導電体48と低導電体50の間に接続してあり、それによって誘電体54と蛍光体56を通る電流を提供する。この誘電体54と蛍光体56を通る十分な電流を与えると、矢印60によって示すように、発光性層52が高導電体48と低導電体58の重なる部分の間で光を出し、第2透明パネル34のUVブロッキング層42および摩耗層44を通過する。
【0019】
図4Bの概略図を参照すると、PLEDが発光性層52として使ってある。PLEDは、典型的にはディスプレイは勿論、バックライティングおよび照明用に使う。定義上、ポリマーは、二つ以上の分子が大きな分子になる化学反応によって作った物質である。PLEDは、非常に短い距離にある二つの適正電極の間に無ドープ共役ポリマーを挟むことによって創った薄膜ディスプレイを表す。
【0020】
PLEDの製造は、独特のシーケンスから成る。このシーケンスは、以下の工程を含む:1)構造化した導電性酸化物(例えば、インジウム錫酸化物等)の陽極を作る工程;2)P電荷担体を注入する層をインクジェット印刷する工程;3)PLED層をインクジェット印刷する工程;4)この印刷に必要な溶剤(例えば、約98%の溶剤と2%の固形分)を蒸発するために硬化する工程;5)金属蒸着(Ba/Ca、次にAl)による陰極の堆積;および6)透明層(例えば、SiNxと耐スクラッチ被膜の組合わせ)を堆積することによるカプセル封止。例えば、このプロセスの上記工程は、シーケンスを乱してまたは逆順に行うことはできない。これらの工程を陰極(Ba−Al)で始めることは、バリウムがPLED材料のインクジェット印刷に必要な溶剤に非常に敏感であるので、不可能である。
【0021】
発光性層52は、ポリフェニレン・ビニレン(vynylene)(“PPV”)またはpolyfloureneのような発光性ポリマー62、およびポリジオクチル−ビチオフェンまたはポリアニリンのような導電性ポリマー64を含む。この発光性ポリマー62と導電性ポリマー64を挟むのは、陰極66と陽極68である。支持するために、基板70が陽極68の下にある。
【0022】
この堆積プロセスの結果として、PLEDからの光の放射は、常にこの透明基板を通過する方向にある。これは、PLEDを直接透明プラスチック基板上に堆積または印刷することによってこのPLEDを車輌を照明するために使うためには、このPLEDが環境劣化からの保護が困難である車輌の外部にある必要があることを意味する。
【0023】
照明を車輌内に投射させるためには、このPLEDをこの窓/天井組立体に内部から接着剤を使って組込むのが好ましく且つ図4Cに示す。この種のプロセスに利用できる接着システムの一種類には、ホットメルト接着がある。
【0024】
図4Cを参照すると、窓組立体14に組込んだPLEDが示してある。図4A同様、窓組立体14は、各々第1および第2UVブロッキング層38、42に結合した第1および第2摩耗層36、44を有する。一方のUVブロッキング層の下に、ポリカーボネート・パネル40のようなベース層がある。このポリカーボネート・パネル40の上に塗布してあるのは、ブラックアウト・インク層46である。このブラックアウト・インク層46と第2UVブロッキング層42の間に結合してあるのは、それぞれ、陰極66および陽極68である。この陰極66と陽極68の間に、発光性ポリマー層62および導電性ポリマー64を有する発光性層52がある。電圧源58がこの陰極と陽極68を通る電流を供給する。十分な電流がこの発光性層52を通過すると、この発光性層52は、数字74を付けた矢印で示す光を発生する。
【0025】
図4Bと図4Dのどちらの実施例ででも、電圧源58が陰極66と陽極68を介して発光性ポリマー層62および導電性ポリマー64層を通る十分な電流を供給すると、発光性層52は、数字74を付けた矢印で示すように、光を出す。
【0026】
図4Dを参照すると、PLED光放出性層52のもう一つの実施例が示してある。この実施例では、陽極68が、パラレック社がパラモードの商標で販売する銀インクのような、金属ペーストまたはインクで構成してある。このインク68は、孔76を形成する格子パターン状に配置してある。これらの孔76は、導体が存在しない領域で種々の程度の照明を可能にする。この金属ペーストまたはインクは、発光性層としてOLED、ELDまたはLEDを使うときにも利用できるかも知れない。
【0027】
図4Eを参照すると、窓組立体14の発光性領域22の別の概略図が示してある。この窓組立体14は、2成分成形プロセスの最初のショットとしてベース層80(ポリカーボネートまたはその他の材料の層)を含む。着色フレーム82がこの2成分成形プロセスの第2の成形ショットによってこのポリカーボネート層14に結合してある。この着色フレーム82の成形は、このフレームに凹み空洞84を作るような方法で行うことができる。従って、PLED、OLED、ELD、またはLED発光性層のような発光性照明システム86が空洞84内にある。この空洞を囲み、発光性照明システム86を保護することは、ポリカーボネート・プラグ88である。このポリカーボネート・プラグは、接着剤90、摩擦係合またはその他の適当な方法でこの空洞に取付けてもよく、並びにベース層80と共に、UV保護層および摩耗層を被せてもよい。
【0028】
第1端93と第2端95を有する、導線のような、電気接点91がプラグ88とフレーム82の間に位置し、電気接点91の第1端93は、発光性照明システム86と電気的に通じている。電源(図示せず)がこの電気接点の第2端95に接続してある。この電源が照明システム86に十分な電流を供給すると、この照明システム86は、矢印97で示すようにプラグ88から光を出す。
【0029】
この追加のUV保護層を除去することが可能である。例えば、ベース層40の外部を米国ミシガン州LLCのExatecが販売するExatec(登録商標)900グレイジング・システムで、および内部をプラズマ加速化学蒸着(“PECVD”)または当業者に知られるその他のプロセスによって堆積した“ガラス状”被膜だけで被覆してもよい。このPLEDは、透明ポリカーボネート・フィルムまたは基板上に別に作り、それを後にこの“ガラス状”被膜で覆ってもよい。上記の実施例は、PLED用のコーティング・プロセスが窓組立体14用のコーティング・プロセスと別であるという利点を提供する。その上、このPLEDを作るプロセスは、窓組立体14用コーティング・プロセスと独立に技術的および経済的に最適化できる。
【0030】
図5を参照すると、窓組立体14の別の実施例の更に詳しい図が示してある。ここに示すように、窓組立体14は、透明視界領域20を有する。この透明視界領域20内にあるのは、多重発光性領域102、104、106である。この窓組立体14を囲んでフレーム114がある。後に説明するように、このフレーム114は、発光性領域102、104、106へ照光を供給するための一つ以上の光源を含む。
【0031】
図5Aを参照すると、一般的に図5の線5A−5Aによる断面図が示してある。窓組立体14は、ポリメチルメタクリル酸塩(methcrylate)(“PMMA”)層118に結合したポリカーボネート層116を含む。FIM技術を使ってこのポリカーボネート層116をPMMA層118に結合するのが好ましい。PMMA層118とポリカーボネート層116の間を画定するのは、発光性領域102、104、106である。これらの発光性領域は、PMMA層118内に作ってあり且つ、このPMMA層118をポリカーボネート層116に結合するとき、このポリカーボネート層116によって囲まれている。図4A同様、窓組立体14は、各々第1および第2UVブロッキング層38、42に結合した第1および第2摩耗層36、44を有する。
【0032】
図6および6Aを参照すると、窓組立体14の側面図および一般的に図6の線6A−6Aに沿った断面図が示してある。先に説明したように、窓組立体14は、発光性領域(光パイプ)102、104、106を含む。これらの発光性領域102、104、106は、PMMA層118の部分と側面を接する。この実施例では、PMMA層118を他の適当な材料で置換えてもよい。窓組立体14の端に位置するのは、フレーム114である。このフレーム114内に、LED120、122、124がある。作動すると、LED120、122、124は、光を出し、それらは、これらの発光性領域102、104、106内を進む光が、74で指定する矢印によって示すように、ポリカーボネート層116、UVブロッキング層42および摩耗層44から出ることを除いて、全内反射によって、これらの発光性領域102、104、106内を伝わる。その代りに、光源として、電場発光ディスプレイ、有機発光ダイオードおよびポリマー性発光ダイオードのような、どんな光源を使ってもよい。
【0033】
上記開示は当業者が本発明を実施できるようにすることを意図するので、それをそれによって制限されると解釈すべきでなく、その様な前述の明白な変形を包含し且つ以下の請求項の精神および範囲によってのみ制限されると解釈すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の原理を具体化した発光窓組立体を有する自動車の斜視図である。
【図2】本発明の原理を具体化した窓組立体の平面図である。
【図3】本発明の原理を具体化した窓組立体の別の実施例の平面図である。
【図4A】全体的に図2の線4−4に沿って取られた、窓組立体の一部の断面図である。
【図4B】ポリマー性発光ディスプレイを使う窓組立体の図4Aに類似する断面図である。
【図4C】発光性層としてのポリマー性発光ディスプレイおよび導電性インクを使う窓組立体の窓組立体の図4Aに類似する断面図である。
【図4D】発光性層としてPLEDを使う窓組立体の断面図である。
【図4E】2ショット・プロセスを使って作り且つ本発明の原理を具体化した窓組立体の図4Aに類似する断面図である。
【図5】本発明の原理を具体化した窓組立体の別の実施例の平面図である。
【図5A】全体的に取られた窓組立体の一部および図5の線5A−5Aに沿った断面図である。
【図6】図5に示す窓組立体の側面図である。
【図6A】一般的に図6の線6A−6Aに沿った、発光性層の一部の断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には自動車乗員室の照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
車輌、更に詳しくは自動車の乗員室は、典型的には一つ以上の照明システムを使ってこの車輌の乗員室の全般照明をもたらす。この照明は、乗員およびその所持品が占める領域、センタコンソール並びに車輌制御装置のような、この乗員室内の領域のそれら自体の照明によってはもたらされない視認性を向上する。この乗員室に一般的視認性をもたらす照明システムは、通常、最少のスペースしか占めないが、それが発生する光が乗員室をできるだけ多く照明するようにこの乗員室内に配置してある。“天井灯”とも呼ぶ、その様な照明システムの一つは、乗員室の天井の中心近くにある。
【0003】
自動車は、天井の中心近くに位置する、普通“サンルーフ”または“ムーンルーフ”と呼ばれる、透明な矩形パネルを備えることがある。先に述べたように、この天井の中心位置は、天井灯に好ましい位置である。車輌にサンルーフがあるとき、この天井灯は、好ましくない位置へ移すか除去しなければならず、それで乗員室の有効な全般照明を低下するか無くする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、サンルーフを備える車輌の乗員室に適切な照明をもたらすシステムを提供することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
既知の技術の欠点および限界を克服するために、発光性窓組立体を開示する。この組立体は、第1透明層およびこの第1透明層に結合した発光性層を含む。この第1透明層は、ポリカーボネート、ポリメチル・メタクリレート、ポリエステル・ブレンド若しくはガラス繊維またはそれらの組合わせのような適当な材料で作ってある。この第1透明層は、更に紫外線(“UV”)ブロッキング層および/または摩耗層を含んでもよい。
【0006】
この発光性層は、機能面のマルチ・スタックでもよく、インクジェット、スクリーン印刷、ディスペンシングおよびスパッタリングのような従来の印刷技術または何か他の適当な方法を使って直接付けることができる。より好ましい製造法は、多層フィルムだろう。この多層フィルムは、電場発光ディスプレイ、有機発光ディスプレイ、ポリマー性発光ディスプレイでもよく、または光源が発生した光を受けるための入口点を有する光パイプであり、それによってこの入口点で受けた光が全内反射によってこの光パイプの中を伝わってもよい。
【0007】
その上、第2透明層がこの発光性層に結合してあり、それによってこの発光性層を二つの透明パネルの間にカプセル封止してもよい。この第2透明パネルは、第1透明パネルと同様に構成してもよく、摩耗層および/またはUVブロッキング層を有してもよい。この窓組立体は、最初に片側を紫外線ブロッキング層および摩耗層で被覆した透明パネルを形成することによって作ってもよい。次に、このプラスチック・パネルの周囲の一部の周りにフレームを作り、それによって空洞を形成する。先に述べた発光性層のような、光源をこの空洞内に配置し、第1透明パネルに接着する。その後、第2透明パネルをこのフレームおよび/または第1透明パネルに取付け、それによってこの光源をカプセル封止する。
【0008】
本発明のこれらおよびその他の態様並びに利点は、添付の図面を参照して、以下のこの発明の詳細な説明を読めば明白になるだろう。
【実施例】
【0009】
図1を参照すると、本発明を具体化した自動車10が示してある。この自動車10は、自動車10の内部に位置する乗員室12およびフレーム16によってこの自動車10に取付けた窓組立体14を含む。以下に詳しく説明するように、この窓組立体14は、数字18を付けた矢印によって示すように、この乗員室12へ照明をもたらす。
【0010】
この明細書は、自動車10の乗員室12に照明を提供するためにパネル14をサンルーフまたはムーンルーフとして使うことを記述するが、この発明は、自動車10の他の部分にも同等に適用可能である。例えば、このパネル14は、ヘッドライト、テールライト、方向指示灯、ブレーキライト、計器板照明灯、後退灯または自動車に普通見られるその他のライトの照明要件を満たすように適当な位置付け且つ大きさを決めてもよい。
【0011】
図2を参照すると、この窓組立体14の更に詳しい図が示してある。ここに示すように、この窓組立体14は、透明視界領域20と発光性領域22を有する。この発光性領域22は、窓組立体14の乗員室を照明する光を出す部分である。この透明領域20は、光を出さない点で従来の窓組立体に類似する。透明領域20同様、発光性領域22は、透明でもよいが、そうではなくて不透明でもよい。また、発光性領域22と透明領域20のレイアウトに関して、単一中央透明領域20を発光性領域22が囲む以外の種々の構成が想像可能である。
【0012】
窓組立体14の別の実施例を図3に示す。このレイアウトでは、窓組立体14が二つの透明領域24、26を有し、それらを発光性領域28が囲み且つ分離する。先の実施例同様、透明領域24は、従来の窓組立体に類似し、発光性領域28は、光を出すことができる。明らかに、発光性領域28は、望む通りに幾つのパターンにレイアウトしてもよい。
【0013】
図4Aを参照すると、一般的に図2の線4−4に沿った断面図が示してある。発光性領域22は、第1透明パネル32および第2透明パネル34を含み、その間に発光性素子が位置する。この第1透明パネルは、摩耗層36およびベース層40の上に設けたUVブロッキング層38を含むのが好ましい。このベース層40は、ポリカーボネート、ポリメチル・メタクリレート、ポリエステル・ブレンド、ガラスおよびガラス繊維またはそれらのいずれかの組合わせで作ってもよい。このUVブロッキング層38は、分散UV吸収添加剤を有してもよい。
【0014】
この第2透明層は、UVブロッキング層42および摩耗層44を含む。第1透明パネル32同様、この第2透明パネル34のUVブロッキング層42は、分散UV吸収添加剤を有してもよい。
【0015】
第1透明パネル32のベース層40にブラックアウト・インク層46が結合してあってもよい。このブラックアウト・インク層は、第1透明パネル32に入るあらゆる光が第2透明パネル34に達するのを防ぐ。その代りに、この部分30がブラックアウト・インク層46を含まなくてもよい。
【0016】
第1および第2透明パネル32、34の間に位置するのは、発光性層52である。この発光性層52は、ポリマー性発光ディスプレイ(“PLED”)、有機発光ディスプレイ(“OLED”)、このLEDが出した光をパネル14の発光性領域22へ導くための光パイプと共に使う発光ダイオード(“LED”)または、この実施例に示すように、電場発光ディスプレイ(“ELD”)を制限無く含む、多種多様なその様な発光構造体の一つでもよい。この発光性層52は、それぞれ、高導電体、低導電体50に結合した誘電体層54および蛍光体層56を含む。
【0017】
発光性層52は、ベース層40またはブラックアウト・インク46の表面上に置くことができ、それによって、これがこの装置の機能および寿命を向上するために望ましいように、摩耗およびUV光の両方から保護される。この発光性層52は、その代りに何れかの既存の保護層の間は勿論、摩耗層36に直接付けてもよい。この発光性層52は、とりわけ、スクリーン印刷、インクジェット印刷およびスパッタリングのような技術によって印刷または塗布することができる。その様な印刷は、窓14またはパネル32、34の成形前か後に行ってもよい。その上、この発光性層52を当業者に知られる何等かの手段によってポリマー薄膜に付けることができ、後にフィルムインサート成形(“FIM”)または積層技術によってベース層40に付ける。このFIMプロセス中にこの発光性層を保護するために追加の透明層を設けることが望ましいかも知れない。
【0018】
電圧源58が高導電体48と低導電体50の間に接続してあり、それによって誘電体54と蛍光体56を通る電流を提供する。この誘電体54と蛍光体56を通る十分な電流を与えると、矢印60によって示すように、発光性層52が高導電体48と低導電体58の重なる部分の間で光を出し、第2透明パネル34のUVブロッキング層42および摩耗層44を通過する。
【0019】
図4Bの概略図を参照すると、PLEDが発光性層52として使ってある。PLEDは、典型的にはディスプレイは勿論、バックライティングおよび照明用に使う。定義上、ポリマーは、二つ以上の分子が大きな分子になる化学反応によって作った物質である。PLEDは、非常に短い距離にある二つの適正電極の間に無ドープ共役ポリマーを挟むことによって創った薄膜ディスプレイを表す。
【0020】
PLEDの製造は、独特のシーケンスから成る。このシーケンスは、以下の工程を含む:1)構造化した導電性酸化物(例えば、インジウム錫酸化物等)の陽極を作る工程;2)P電荷担体を注入する層をインクジェット印刷する工程;3)PLED層をインクジェット印刷する工程;4)この印刷に必要な溶剤(例えば、約98%の溶剤と2%の固形分)を蒸発するために硬化する工程;5)金属蒸着(Ba/Ca、次にAl)による陰極の堆積;および6)透明層(例えば、SiNxと耐スクラッチ被膜の組合わせ)を堆積することによるカプセル封止。例えば、このプロセスの上記工程は、シーケンスを乱してまたは逆順に行うことはできない。これらの工程を陰極(Ba−Al)で始めることは、バリウムがPLED材料のインクジェット印刷に必要な溶剤に非常に敏感であるので、不可能である。
【0021】
発光性層52は、ポリフェニレン・ビニレン(vynylene)(“PPV”)またはpolyfloureneのような発光性ポリマー62、およびポリジオクチル−ビチオフェンまたはポリアニリンのような導電性ポリマー64を含む。この発光性ポリマー62と導電性ポリマー64を挟むのは、陰極66と陽極68である。支持するために、基板70が陽極68の下にある。
【0022】
この堆積プロセスの結果として、PLEDからの光の放射は、常にこの透明基板を通過する方向にある。これは、PLEDを直接透明プラスチック基板上に堆積または印刷することによってこのPLEDを車輌を照明するために使うためには、このPLEDが環境劣化からの保護が困難である車輌の外部にある必要があることを意味する。
【0023】
照明を車輌内に投射させるためには、このPLEDをこの窓/天井組立体に内部から接着剤を使って組込むのが好ましく且つ図4Cに示す。この種のプロセスに利用できる接着システムの一種類には、ホットメルト接着がある。
【0024】
図4Cを参照すると、窓組立体14に組込んだPLEDが示してある。図4A同様、窓組立体14は、各々第1および第2UVブロッキング層38、42に結合した第1および第2摩耗層36、44を有する。一方のUVブロッキング層の下に、ポリカーボネート・パネル40のようなベース層がある。このポリカーボネート・パネル40の上に塗布してあるのは、ブラックアウト・インク層46である。このブラックアウト・インク層46と第2UVブロッキング層42の間に結合してあるのは、それぞれ、陰極66および陽極68である。この陰極66と陽極68の間に、発光性ポリマー層62および導電性ポリマー64を有する発光性層52がある。電圧源58がこの陰極と陽極68を通る電流を供給する。十分な電流がこの発光性層52を通過すると、この発光性層52は、数字74を付けた矢印で示す光を発生する。
【0025】
図4Bと図4Dのどちらの実施例ででも、電圧源58が陰極66と陽極68を介して発光性ポリマー層62および導電性ポリマー64層を通る十分な電流を供給すると、発光性層52は、数字74を付けた矢印で示すように、光を出す。
【0026】
図4Dを参照すると、PLED光放出性層52のもう一つの実施例が示してある。この実施例では、陽極68が、パラレック社がパラモードの商標で販売する銀インクのような、金属ペーストまたはインクで構成してある。このインク68は、孔76を形成する格子パターン状に配置してある。これらの孔76は、導体が存在しない領域で種々の程度の照明を可能にする。この金属ペーストまたはインクは、発光性層としてOLED、ELDまたはLEDを使うときにも利用できるかも知れない。
【0027】
図4Eを参照すると、窓組立体14の発光性領域22の別の概略図が示してある。この窓組立体14は、2成分成形プロセスの最初のショットとしてベース層80(ポリカーボネートまたはその他の材料の層)を含む。着色フレーム82がこの2成分成形プロセスの第2の成形ショットによってこのポリカーボネート層14に結合してある。この着色フレーム82の成形は、このフレームに凹み空洞84を作るような方法で行うことができる。従って、PLED、OLED、ELD、またはLED発光性層のような発光性照明システム86が空洞84内にある。この空洞を囲み、発光性照明システム86を保護することは、ポリカーボネート・プラグ88である。このポリカーボネート・プラグは、接着剤90、摩擦係合またはその他の適当な方法でこの空洞に取付けてもよく、並びにベース層80と共に、UV保護層および摩耗層を被せてもよい。
【0028】
第1端93と第2端95を有する、導線のような、電気接点91がプラグ88とフレーム82の間に位置し、電気接点91の第1端93は、発光性照明システム86と電気的に通じている。電源(図示せず)がこの電気接点の第2端95に接続してある。この電源が照明システム86に十分な電流を供給すると、この照明システム86は、矢印97で示すようにプラグ88から光を出す。
【0029】
この追加のUV保護層を除去することが可能である。例えば、ベース層40の外部を米国ミシガン州LLCのExatecが販売するExatec(登録商標)900グレイジング・システムで、および内部をプラズマ加速化学蒸着(“PECVD”)または当業者に知られるその他のプロセスによって堆積した“ガラス状”被膜だけで被覆してもよい。このPLEDは、透明ポリカーボネート・フィルムまたは基板上に別に作り、それを後にこの“ガラス状”被膜で覆ってもよい。上記の実施例は、PLED用のコーティング・プロセスが窓組立体14用のコーティング・プロセスと別であるという利点を提供する。その上、このPLEDを作るプロセスは、窓組立体14用コーティング・プロセスと独立に技術的および経済的に最適化できる。
【0030】
図5を参照すると、窓組立体14の別の実施例の更に詳しい図が示してある。ここに示すように、窓組立体14は、透明視界領域20を有する。この透明視界領域20内にあるのは、多重発光性領域102、104、106である。この窓組立体14を囲んでフレーム114がある。後に説明するように、このフレーム114は、発光性領域102、104、106へ照光を供給するための一つ以上の光源を含む。
【0031】
図5Aを参照すると、一般的に図5の線5A−5Aによる断面図が示してある。窓組立体14は、ポリメチルメタクリル酸塩(methcrylate)(“PMMA”)層118に結合したポリカーボネート層116を含む。FIM技術を使ってこのポリカーボネート層116をPMMA層118に結合するのが好ましい。PMMA層118とポリカーボネート層116の間を画定するのは、発光性領域102、104、106である。これらの発光性領域は、PMMA層118内に作ってあり且つ、このPMMA層118をポリカーボネート層116に結合するとき、このポリカーボネート層116によって囲まれている。図4A同様、窓組立体14は、各々第1および第2UVブロッキング層38、42に結合した第1および第2摩耗層36、44を有する。
【0032】
図6および6Aを参照すると、窓組立体14の側面図および一般的に図6の線6A−6Aに沿った断面図が示してある。先に説明したように、窓組立体14は、発光性領域(光パイプ)102、104、106を含む。これらの発光性領域102、104、106は、PMMA層118の部分と側面を接する。この実施例では、PMMA層118を他の適当な材料で置換えてもよい。窓組立体14の端に位置するのは、フレーム114である。このフレーム114内に、LED120、122、124がある。作動すると、LED120、122、124は、光を出し、それらは、これらの発光性領域102、104、106内を進む光が、74で指定する矢印によって示すように、ポリカーボネート層116、UVブロッキング層42および摩耗層44から出ることを除いて、全内反射によって、これらの発光性領域102、104、106内を伝わる。その代りに、光源として、電場発光ディスプレイ、有機発光ダイオードおよびポリマー性発光ダイオードのような、どんな光源を使ってもよい。
【0033】
上記開示は当業者が本発明を実施できるようにすることを意図するので、それをそれによって制限されると解釈すべきでなく、その様な前述の明白な変形を包含し且つ以下の請求項の精神および範囲によってのみ制限されると解釈すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の原理を具体化した発光窓組立体を有する自動車の斜視図である。
【図2】本発明の原理を具体化した窓組立体の平面図である。
【図3】本発明の原理を具体化した窓組立体の別の実施例の平面図である。
【図4A】全体的に図2の線4−4に沿って取られた、窓組立体の一部の断面図である。
【図4B】ポリマー性発光ディスプレイを使う窓組立体の図4Aに類似する断面図である。
【図4C】発光性層としてのポリマー性発光ディスプレイおよび導電性インクを使う窓組立体の窓組立体の図4Aに類似する断面図である。
【図4D】発光性層としてPLEDを使う窓組立体の断面図である。
【図4E】2ショット・プロセスを使って作り且つ本発明の原理を具体化した窓組立体の図4Aに類似する断面図である。
【図5】本発明の原理を具体化した窓組立体の別の実施例の平面図である。
【図5A】全体的に取られた窓組立体の一部および図5の線5A−5Aに沿った断面図である。
【図6】図5に示す窓組立体の側面図である。
【図6A】一般的に図6の線6A−6Aに沿った、発光性層の一部の断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓パネル組立体であって、
発光性領域および透明領域を有する第1透明層、
前記発光性領域に位置し且つ第1透明層によって支持される発光性層を含み、および
前記発光性層が光を作り且つそれから出すように構成してある窓パネル組立体。
【請求項2】
請求項1に記載の組立体に於いて、前記第1透明層が、ポリカーボネート、ポリメチル・メタクリレート、ポリエステル・ブレンド、ガラス繊維、ガラスおよびそれらの組合わせの少なくとも一つで作ってある組立体。
【請求項3】
請求項1に記載の組立体に於いて、前記第1透明層が紫外線ブロッキング層および摩耗層を含む窓パネル組立体。
【請求項4】
請求項3に記載の組立体に於いて、前記紫外線ブロッキング層が分散紫外線吸収特性を有する窓パネル組立体。
【請求項5】
請求項1に記載の組立体に於いて、前記組立体が更に、前記発光性層に結合した第2透明層を含む窓パネル組立体。
【請求項6】
請求項5に記載の組立体に於いて、前記第2透明層が、ポリカーボネート、ポリメチル・メタクリレート、ポリエステル・ブレンド、ガラス繊維、ガラスおよびそれらの組合わせの少なくとも一つで作ってある窓パネル組立体。
【請求項7】
請求項5に記載の組立体に於いて、前記第2透明層が更に、紫外線ブロッキング層を含む窓パネル組立体。
【請求項8】
請求項5に記載の組立体に於いて、前記第2層が更に、摩耗層を含む窓パネル組立体。
【請求項9】
請求項1に記載の組立体に於いて、前記発光性層が多層フィルムである窓パネル組立体。
【請求項10】
請求項9に記載の組立体に於いて、前記多層フィルムが電場発光ディスプレイである窓パネル組立体。
【請求項11】
請求項9に記載の組立体に於いて、前記多層フィルムが有機発光ディスプレイである窓パネル組立体。
【請求項12】
請求項9に記載の組立体に於いて、前記多層フィルムがポリマー性発光ディスプレイである窓パネル組立体。
【請求項13】
請求項9に記載の組立体であって、更に、前記多層フィルムと電気的に通じている導電性層を含む窓パネル組立体。
【請求項14】
請求項13に記載の組立体に於いて、前記導電性層が導電性インクでできている窓パネル組立体。
【請求項15】
請求項14に記載の組立体に於いて、前記導電性インクがis銀インクでできている窓パネル組立体。
【請求項16】
請求項13に記載の組立体に於いて、前記導電性層が導線である窓パネル組立体。
【請求項17】
請求項13に記載の組立体に於いて、前記導電性層が格子パターンに配置してある窓パネル組立体。
【請求項18】
請求項13に記載の組立体に於いて、前記導電性層が更に、不透明導電性層および格子パターン化した導電性層を含む窓パネル組立体。
【請求項19】
請求項1に記載の組立体に於いて、前記発光性層は、光源が発生した光を受けるための入口点を有する光パイプであり、それによってこの入口点で受けた光が全内反射によって光パイプの中を伝わる窓パネル組立体。
【請求項20】
請求項19に記載の組立体に於いて、前記光源が発光ダイオードである窓パネル組立体。
【請求項21】
請求項20に記載の組立体に於いて、前記光源が電場発光ディスプレイである窓パネル組立体。
【請求項22】
請求項20に記載の組立体に於いて、前記光源が有機発光ダイオードである窓パネル組立体。
【請求項23】
請求項20に記載の組立体に於いて、前記光源がポリマー性発光ダイオードである窓パネル組立体。
【請求項24】
請求項1に記載の組立体であって、更に、前記第1透明パネルの周囲に結合したフレームを含む窓パネル組立体。
【請求項25】
自動車輌に組込んだ請求項1に記載の窓パネル組立体。
【請求項26】
窓組立体を作るための方法であって、
第1側および第2側を有する透明パネルを形成する工程、
前記第1側および第2側の少なくとも一つをUVブロッキング層で被覆する工程、
前記第1側および第2側の少なくとも一つを摩耗層で被覆する工程、
前記パネルの周辺の一部の周りにフレームを形成し、このフレームがその中に空洞を形成する部分を有する工程、および
前記空洞内に光源を配置する工程を含む方法。
【請求項27】
請求項26に記載の方法であって、更に、前記空洞の上にカバーを取付け、それによって前記光源を前記空洞内にカプセル封止する工程を含む方法。
【請求項28】
請求項48に記載の方法であって、更に、前記カバーを前記フレームに接着するために前記フレームと前記カバーの間に接着剤を配置する工程を含む方法。
【請求項29】
請求項26に記載の方法であって、更に、前記光源に電気接点を取付ける工程を含む方法。
【請求項1】
窓パネル組立体であって、
発光性領域および透明領域を有する第1透明層、
前記発光性領域に位置し且つ第1透明層によって支持される発光性層を含み、および
前記発光性層が光を作り且つそれから出すように構成してある窓パネル組立体。
【請求項2】
請求項1に記載の組立体に於いて、前記第1透明層が、ポリカーボネート、ポリメチル・メタクリレート、ポリエステル・ブレンド、ガラス繊維、ガラスおよびそれらの組合わせの少なくとも一つで作ってある組立体。
【請求項3】
請求項1に記載の組立体に於いて、前記第1透明層が紫外線ブロッキング層および摩耗層を含む窓パネル組立体。
【請求項4】
請求項3に記載の組立体に於いて、前記紫外線ブロッキング層が分散紫外線吸収特性を有する窓パネル組立体。
【請求項5】
請求項1に記載の組立体に於いて、前記組立体が更に、前記発光性層に結合した第2透明層を含む窓パネル組立体。
【請求項6】
請求項5に記載の組立体に於いて、前記第2透明層が、ポリカーボネート、ポリメチル・メタクリレート、ポリエステル・ブレンド、ガラス繊維、ガラスおよびそれらの組合わせの少なくとも一つで作ってある窓パネル組立体。
【請求項7】
請求項5に記載の組立体に於いて、前記第2透明層が更に、紫外線ブロッキング層を含む窓パネル組立体。
【請求項8】
請求項5に記載の組立体に於いて、前記第2層が更に、摩耗層を含む窓パネル組立体。
【請求項9】
請求項1に記載の組立体に於いて、前記発光性層が多層フィルムである窓パネル組立体。
【請求項10】
請求項9に記載の組立体に於いて、前記多層フィルムが電場発光ディスプレイである窓パネル組立体。
【請求項11】
請求項9に記載の組立体に於いて、前記多層フィルムが有機発光ディスプレイである窓パネル組立体。
【請求項12】
請求項9に記載の組立体に於いて、前記多層フィルムがポリマー性発光ディスプレイである窓パネル組立体。
【請求項13】
請求項9に記載の組立体であって、更に、前記多層フィルムと電気的に通じている導電性層を含む窓パネル組立体。
【請求項14】
請求項13に記載の組立体に於いて、前記導電性層が導電性インクでできている窓パネル組立体。
【請求項15】
請求項14に記載の組立体に於いて、前記導電性インクがis銀インクでできている窓パネル組立体。
【請求項16】
請求項13に記載の組立体に於いて、前記導電性層が導線である窓パネル組立体。
【請求項17】
請求項13に記載の組立体に於いて、前記導電性層が格子パターンに配置してある窓パネル組立体。
【請求項18】
請求項13に記載の組立体に於いて、前記導電性層が更に、不透明導電性層および格子パターン化した導電性層を含む窓パネル組立体。
【請求項19】
請求項1に記載の組立体に於いて、前記発光性層は、光源が発生した光を受けるための入口点を有する光パイプであり、それによってこの入口点で受けた光が全内反射によって光パイプの中を伝わる窓パネル組立体。
【請求項20】
請求項19に記載の組立体に於いて、前記光源が発光ダイオードである窓パネル組立体。
【請求項21】
請求項20に記載の組立体に於いて、前記光源が電場発光ディスプレイである窓パネル組立体。
【請求項22】
請求項20に記載の組立体に於いて、前記光源が有機発光ダイオードである窓パネル組立体。
【請求項23】
請求項20に記載の組立体に於いて、前記光源がポリマー性発光ダイオードである窓パネル組立体。
【請求項24】
請求項1に記載の組立体であって、更に、前記第1透明パネルの周囲に結合したフレームを含む窓パネル組立体。
【請求項25】
自動車輌に組込んだ請求項1に記載の窓パネル組立体。
【請求項26】
窓組立体を作るための方法であって、
第1側および第2側を有する透明パネルを形成する工程、
前記第1側および第2側の少なくとも一つをUVブロッキング層で被覆する工程、
前記第1側および第2側の少なくとも一つを摩耗層で被覆する工程、
前記パネルの周辺の一部の周りにフレームを形成し、このフレームがその中に空洞を形成する部分を有する工程、および
前記空洞内に光源を配置する工程を含む方法。
【請求項27】
請求項26に記載の方法であって、更に、前記空洞の上にカバーを取付け、それによって前記光源を前記空洞内にカプセル封止する工程を含む方法。
【請求項28】
請求項48に記載の方法であって、更に、前記カバーを前記フレームに接着するために前記フレームと前記カバーの間に接着剤を配置する工程を含む方法。
【請求項29】
請求項26に記載の方法であって、更に、前記光源に電気接点を取付ける工程を含む方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図5】
【図5A】
【図6】
【図6A】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図5】
【図5A】
【図6】
【図6A】
【公表番号】特表2008−532852(P2008−532852A)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−502060(P2008−502060)
【出願日】平成18年3月17日(2006.3.17)
【国際出願番号】PCT/US2006/009585
【国際公開番号】WO2006/102013
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(505365404)エクスアテック、エル.エル.シー. (51)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年3月17日(2006.3.17)
【国際出願番号】PCT/US2006/009585
【国際公開番号】WO2006/102013
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(505365404)エクスアテック、エル.エル.シー. (51)
【Fターム(参考)】
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