説明

発泡ローラの製造方法

【課題】硬度が均一なローラを安定に製造することができる発泡ローラの製造方法を提供する。
【解決手段】金型本体21と芯体保持部材22,23とを有する成形型20に、導電性シャフト2を装着する。芯体保持部材22は樹脂注入口45及びこれに続くランナー部46とゲート47を有する。ゲート47は複数個あり、いずれもローラの端面に相当する位置に環状に設けられている。各ゲート47間の最短距離はいずれも3mmである。樹脂注入口45から注入された液状発泡樹脂原料は、ランナー部46を流れ、複数のゲート47から成形キャビティに注入されるが、各ゲート47の間隔が短いので、各ゲート47を出た液状発泡樹脂原料の先頭部分は、ただちに隣接するゲート47から注入される樹脂の先頭部分と接する。ゲート47は環状に設けられており、各ゲート47を出た液状発泡樹脂原料の先頭部分は環状に繋がり一体化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発泡ローラの製造方法に関し、さらに詳細には、複写機、プリンターあるいはファクシミリの受信装置など電子写真方式を採用した装置に組み込まれるローラとして好適な発泡ローラの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複写機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真方式による印字装置等を備えたOA機器が普及している。
電子写真方式による印字装置は、例えば図1の様に感光ドラム10を中心として帯電ローラ11、露光部12、現像ローラ1、転写ローラ13及びクリーニングブレード15を配したものである。現像ローラ1は、トナー収容部16の開口近傍と感光ドラム10との間に設けられている。トナー収容部16にはトナーが帯電状態で収納されている。
【0003】
電子写真方式による印字装置では、帯電ローラ11で感光ドラム10を一様に帯電し、露光部12で露光して感光ドラム10上に静電潜像を形成させる。さらに感光ドラム10に現像ローラ1を押し当てて感光ドラム10にトナーを供給する。トナーは帯電した状態で感光ドラム10に供給され、静電潜像上にトナーが供給してトナー像を形成する。そして感光ドラム10と転写ローラ13との間に挟まれた記録紙等にトナー像を転写する。
また残余のトナーは、クリーニングブレード15でかき落とされ、トナー収容部に回収されて再利用される。
【0004】
上記した様に現像ローラ1は感光ドラム10などの静電潜像担持体へトナーを搬送する機能を有するものである。
図2は、一般的な現像ローラ1の断面図及びその一部拡大図である。
現像ローラ1は、特許文献1に開示された様に、ステンレススチール製、SUM材製、アルミニウム合金製などの導電性シャフト(芯体)2を持ち、この周囲に弾性層3が設けられ、さらにその外周に表層部5が設けられたものである。旧来の現像ローラ1では、表層部5は単層であったが、表層部5が複数層に分かれているものもある。
図2に示す例では、表層部5は中間層6と表面層7とを有している。
【0005】
また現像ローラを製造する方法としては、特許文献2、3に開示された方法が知られている。特許文献2に開示された方法は、ゴムを押し出して円筒形の成形体を作製し、これに芯体を通した後、ゴムを加硫する。
特許文献3に開示された方法は、ウレタン等の液体樹脂原料を成形型に充填し、反応硬化させるものである。
特許文献3に開示された方法は、成形型のキャビティに複数のゲートから液体樹脂原料を充填する方策が開示されている。特許文献3には、ゲートの数や、ゲートの間隔等についての記載はない。
【特許文献1】特開2001−132858号公報
【特許文献2】特開2002−235730号公報
【特許文献3】特開平5−35110号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現像ローラ1は、適度の硬度と弾性復元性を有することが大切である。また現像ローラ1には、高い寸法精度も要求される。
これらの観点から弾性層3の素材は、ウレタン等の液状樹脂原料を反応硬化させたものを採用することが望ましい。また、弾性層3が発泡体からなる発泡ローラを現像ローラ1として用いることができる。即ち、導電性シャフト(芯体)2の外周に発泡体からなる弾性層3が設けられた発泡ローラを現像ローラ1として用いることにより、現像ローラ1の硬度を低くすることができる。
次に、現像ローラ1を製造する方法であるが、特許文献1に開示された方法は、ゴムを使用するものであるから液状樹脂原料を使用する場合には適用できない。
特許文献3に開示された方策は、前記した様に成形型のキャビティに複数のゲートから液体樹脂原料を充填するものである。
【0007】
特許文献3に記載の方法でも発泡体からなる弾性層3を有する現像ローラ(発泡ローラ)1を製造することができる。しかし、本発明者らが特許文献3に記載の方法によってそのような現像ローラ(発泡ローラ)1を製造し、表面の硬度のばらつきを調べたところ、製造された現像ローラ(発泡ローラ)1には、部分的に硬度が明らかに高い部位があった。
【0008】
そこで本発明は従来技術の上記した問題点に注目し、硬度が均一な発泡ローラを安定して製造することができる発泡ローラの製造方法の開発を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した課題を解決するために、本発明者らは特許文献3の方法で製造した発泡ローラを詳細に観察し、部分的に硬い所が生じる理由を検討した。その結果、各ゲートから注入される樹脂原料が成形キャビティ内で衝突し、この衝突面の硬度が高いものとなることが判明した。即ち成形の際にウェルドラインが生じ、このウェルドラインの部位の硬度が高く、成形された発泡ローラの硬度分布にばらつきが生じるのであった。
【0010】
この問題を解決するための請求項1に記載の発明は、所定形状の成形キャビティを有し当該成形キャビティに連通するゲートを備えた成形型を使用し、前記ゲートを介して成形キャビティに発泡させた樹脂原料を注型し、ローラの一部又は全部を成形する発泡ローラの製造方法において、前記成形型は複数のゲートを備え、隣接するゲート間の最短距離の平均が3.5mm以下であることを特徴とする発泡ローラの製造方法である。
【0011】
本発明の発泡ローラの製造方法では、ゲート間の距離が近い成形型を用いるので、各ゲートから成形型に注入された樹脂原料は、注入直後に合体する。そしてその後は、樹脂原料の流れが全体として一つの流れとなって成形キャビティを満たしてゆく。そのため本発明の発泡ローラの製造方法によれば、成形された発泡ローラにウェルドラインが生じにくく、硬度分布が一様な発泡ローラを製造することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、成形型は、ローラの端面に相当する部位にゲートを備えていることを特徴とする請求項1に記載の発泡ローラの製造方法である。
【0013】
本発明で採用する成形型は、ローラの端面に相当する部位にゲートを備えているから、樹脂原料は、ローラの端面相当部分から成形キャビティに入り、ローラの軸方向に沿って流れる。そのため本発明の発泡ローラの製造方法では、樹脂原料の流れが方向変化する部位が少なく、樹脂原料の流れに無理がない。そのため本発明の発泡ローラの製造方法によれば、成形されたローラにウェルドラインがさらに生じ難く、硬度分布がさらに一様なローラを製造することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、ゲートは環状に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の発泡ローラの製造方法である。
【0015】
本発明の発泡ローラの製造方法ではゲートが環状に配置されている成形型を用いるので、注入された樹脂原料の先頭部分が環状に繋がり、一体化しやすい。その結果、成形されたローラにウェルドラインがさらに生じ難く、硬度分布がさらに一様な発泡ローラを製造することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の発泡ローラの製造方法によれば、硬度分布のばらつきの少ない発泡ローラを製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
図3は、本発明の発泡ローラの製造方法で使用する成形型の断面図である。図4は、導電性シャフト装着前における成形型を上下に分離した状態を表す断面図である。図5は、図3のA−A断面図である。図6は、図3の成形型の樹脂注入口、ランナー部、ゲート及び成形キャビティの部分を表す斜視図である。図7は、成形型の金型本体と下部側の芯体保持部材とを分離した状態における斜視図である。図8は、図7のA方向矢視図である。図9は、ゲート同士の位置関係を説明する説明図である。
【0018】
本実施形態の発泡ローラの製造方法は、図3,4に示す成形型20を使用する点に特徴がある。図3,4に示す成形型20は、前記した図2に示す現像ローラ(発泡ローラ)1を製造するものであり、より詳細には現像ローラ1の弾性層3を成形するものである。
図3,4に示す成形型20は、金型本体21と、芯体保持部材22、23によって構成され、これらをクランプ25,26によって結合したものである。
【0019】
金型本体21は、筒状であり、両端にフランジ部27,28が設けられている。金型本体21の両端の内面は、テーパー状の凹部30,31となっている。金型本体21の内径は16mm、高さは235mmである。
【0020】
一方の芯体保持部材22は、金型本体21の一端側(図面では上端側)を封鎖するものであり、前記した金型本体21のテーパー状の凹部30と合致する凸部32を備えている。
また前記した金型本体21のフランジ部27と合致するフランジ部35を備えている。
さらに芯体保持部材22の中心には軸挿通穴36が設けられている。軸挿通穴36の周囲は平坦部39となっている。
また芯体保持部材22には樹脂排出口37が設けられている。
【0021】
他方の芯体保持部材23は、金型本体21の他端側(図面では下端側)を封鎖するものであり、前記した芯体保持部材22と同様に、金型本体21のテーパー状の凹部31と合致する凸部33を備えており、さらに、金型本体21のフランジ部28と合致するフランジ部41を備えている。また軸挿通穴42の周囲は平坦部43となっている。
図面下方の芯体保持部材23が上部側の芯体保持部材22と異なる点は、樹脂注入口45及びこれに続くランナー部46とゲート47を有する点である。
即ち芯体保持部材23は、外側の端面に樹脂注入口45を備える。
樹脂注入口45及びこれに続くランナー部46とゲート47の様子は図6の通りである。
【0022】
図6に示すように、ランナー部46は円筒状部48と軸線方向部50によって構成されている。即ち成形型20は、樹脂注入口45の先端から外側に向かって広がる円盤状部48を有している。そしてこの円筒状部48から成形型20の軸方向に延びる複数の軸線方向部50を備え、軸線方向部50のそれぞれの先端がゲート47として平坦部43に開口している。
【0023】
そして本実施形態で採用する成形型20では、ランナー部46は、10本の軸線方向部50を持っている。
そのため本実施形態で採用する成形型20では、10個のゲート47がある。ゲートはいずれも芯体保持部材23の平坦部43に開口する。当該部位は、ローラの端面部に相当する。
10個のゲート47は、図7,8の様に環状に分布し、この間隔は等間隔である。各ゲートの形状は円形である。そして本実施形態では、図9の様に隣接するゲート間の最短距離Lがいずれも3mmである。従って各間隔の平均は、3mmである。
ここでゲート間の各間隔の平均は、3.5mm以下でなければならず、より推奨される範囲は、本実施形態の様に3mm以下である。
なお、本実施形態ではゲートの数が10個であるが、ゲート間の各間隔の平均が3.5mm以下あれば、10個以外の複数個でもよい。
【0024】
次に現像ローラ(発泡ローラ)1の製造工程について説明する。
本実施形態では、図3の様に、予め導電性シャフト(芯体)2が成形型20に装着される。
即ち導電性シャフト2の両端が上下の芯体保持部材22,23の軸挿通穴に挿入した状態で、芯体保持部材22,23を金型本体21の両端に装着する。より具体的には、両者のフランジ部を合致させ、クランプ25,26で一体的に締結する。
なお、芯体保持部材22,23と金型本体21との間にはオーリング52,53が取り付けられており、両者の間は液密状態である。
【0025】
この状態においては、成形型20の内部に成形キャビティが形成され、その中心部に導電性シャフト2が設置されている。
また各ゲート47は、成形キャビティに開口している。
そして図示しない樹脂注型機のノズルを成形型20の樹脂注入口45に押し当て、成形キャビティ内に発泡させた液状樹脂原料(液状発泡樹脂原料)を注入する。
【0026】
ここで、樹脂の種類としては特に限定はないが、例えば、分子中に少なくとも1個のヒドロシリル化反応可能なアルケニル基を有する有機重合体を主成分とするものが使用できる。さらに好ましい実施形態では、前記有機重合体の主鎖を構成する繰り返し単位が、飽和炭化水素系又はオキシアルキレン系単位からなる。この好ましい実施形態における樹脂原料の詳細は、例えば特開平8−267612号公報、特開2001−132733号公報等に記載されている。具体例を挙げると、(A)分子中に少なくとも1個のヒドロシリル化反応可能なアルケニル基を有し、主鎖を構成する繰り返し単位が飽和炭化水素系又はオキシアルキレン系単位からなる重合体、(B)分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有する硬化剤、及び(C)ヒドロシリル化触媒、を主成分とする発泡性組成物が、本実施形態における液状発泡樹脂原料として使用できる。
【0027】
樹脂原料を発泡させる方法としては、機械発泡(物理的発泡)、化学発泡のいずれもが採用可能であるが、発泡の開始時期を制御しやすい点では機械発泡が好ましい。
【0028】
樹脂注入口45から注入された液状発泡樹脂原料は、ランナー部46を流れ、複数のゲート47から成形キャビティに注入される。
ここで本実施形態では、各ゲート47の間隔が短いので、各ゲート47を出た液状発泡樹脂原料の先頭部分は、ただちに隣接するゲート47から注入される樹脂の先頭部分と接する。
またゲート47は環状に設けられているから、各ゲート47を出た液状発泡樹脂原料の先頭部分は、環状に繋がり、一体化する。
液状発泡樹脂原料は続いて注入されるが、成形キャビティ内では、各ゲート47を出た液状発泡樹脂原料が層流状に流れる。
【0029】
ローラ成形空間たる成形キャビティ内に液状発泡樹脂原料の注入が完了した後、成形型20全体を加熱して、成形キャビティ内の液状発泡樹脂原料を硬化させる。これにより、導電性ローラ2の外周に発泡体からなる弾性層3が形成される。樹脂原料の硬化が完了した後、クランプ25,26を緩めて金型本体21から芯体保持部材22,23を取り外す。次いで、金型本体21に対して導電性シャフト(芯体)2を押し出すなどして、金型本体21内に保持されているローラ本体を取り出す。ローラ本体は、芯体2の外周に円筒状の弾性層3が形成されたものとなる。その後、得られたローラ本体の弾性層3の表面に、ウレタン樹脂等からなる塗布液を、スプレー法やディッピング法、ロールコータ法などで塗布し、乾燥させて表層部5を形成する。このようにして、導電性シャフト(芯体)2の外周に弾性層3が設けられ、さらに弾性層3の表面に表層部5が設けられた現像ローラ(発泡ローラ)1が製造される。
【0030】
本実施形態の発泡ローラの製造方法によれば、成形キャビティ内で樹脂流の先端が衝突する箇所が少ないのでウェルドラインが形成されにくく、製造される現像ローラ(発泡ローラ)1は硬さのばらつきが少ないものとなる。
【0031】
以下に、本発明の非限定的な実施例について説明する。
【実施例】
【0032】
1.ローラの作製
(A)アリル末端ポリオキシプロピレン(商品名:カネカサイリルACS003、カネカ社):100重量部と、
(B)ポリオルガノハイドロジェンシロキサン(商品名:CR100、カネカ社):3.1重量部と、
(C)ビス(1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン)白金錯体触媒(白金含有率3wt%、キシレン溶液):0.06重量部と、
導電性付与剤としてカーボンブラック(商品名:3030B、三菱化学社):14重量部と、
貯蔵安定性改良剤としてマレイン酸ジメチル:0.04重量部と、
その他の成分として炭酸カルシウム(商品名:MCコートS−20、丸尾カルシウム社):25重量部と、
を混合し、10mmHg以下で120分間減圧脱泡して得られた液状樹脂原料に、その100%相当量の空気を混合し、よく攪拌した。これにより、微細な気泡を内包する液状発泡樹脂原料が調製された。一方、SUM製等の導電性シャフト(芯体)2(外径8mm、長さ267mm)を、内径16mm、高さ235mmの成形キャビティを有する成形型20に装着し、長手方向を垂直に立てた。次に、射出機にて、成形型20の樹脂注入口45(内径15mm)から上向きに該液状発泡樹脂を注入した。これにより、各間隔が3.0mmに配置された10個のゲートから、液状発泡樹脂原料が成形キャビティ内に進入し、形成キャビティが満たされた。この成形型20をファンが設けられた加熱炉内に置き、140℃で20分間加熱した。これにより液状発泡性樹脂原料が硬化し、発泡体からなる弾性層3(厚さ4mm)が形成された。加熱終了後、成形型20を加熱炉から取り出し、成形型20から離型し、成形品(発泡ロ−ラ)を得た。発泡ロ−ラの両端部のバリを取り除いた。これにより、芯体外径が8mm、弾性層3の外径(直径) が16mm(厚さ4mm)で、弾性層3の長さが235mmの発泡ロ−ラが作製された。このようにして得られた発泡ローラは、芯体2に弾性層3を設けたものであり、表層部5を有しないものであった。
【0033】
一方、各ゲートの間隔が6.9mmに配置された4個のゲートを有する成形型を用いる以外は全て同じ工程で発泡ローラを作製し、比較例とした。
【0034】
2.発泡ローラの評価
作製された発泡ローラにつき、弾性層3のASKER−C硬度を、同じ円周上で均等の間隔で8点(0°〜315°)測定し、その最大値と最小値の差をばらつきとした。ASKER−C硬度は、JIS K−7312に記載されているタイプC硬さ試験機を垂直に押し当てることにより測定した。測定結果を表1に示す。すなわち、実施例の発泡ローラではばらつきが1.5°(1.5度)であった。一方、比較例の発泡ローラではばらつきが5.0°(5.0度)であった。このように、各ゲートの間隔が3.0mmであった実施例の発泡ローラの方が、比較例の発泡ローラよりも表面硬度のばらつきが小さかった。
【表1】

【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】電子写真方式による印字装置の構成を表す概略図である。
【図2】現像ローラの断面図及びその一部拡大断面図である。
【図3】本発明の発泡ローラの製造方法で使用する成形型の断面図である。
【図4】導電性シャフト装着前における成形型を上下に分離した状態を表す断面図である。
【図5】図3のA−A断面図である。
【図6】図3の成形型の樹脂注入口、ランナー部、ゲート及び成形キャビティの部分を表す斜視図である。
【図7】成形型の金型本体と下部側の芯体保持部材とを分離した状態における斜視図である。
【図8】図7のA方向矢視図である。
【図9】ゲート同士の位置関係を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0036】
1 現像ローラ(発泡ローラ)
20 成形型
47 ゲート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定形状の成形キャビティを有し当該成形キャビティに連通するゲートを備えた成形型を使用し、前記ゲートを介して成形キャビティに発泡させた樹脂原料を注型し、ローラの一部又は全部を成形する発泡ローラの製造方法において、前記成形型は複数のゲートを備え、隣接するゲート間の最短距離の平均が3.5mm以下であることを特徴とする発泡ローラの製造方法。
【請求項2】
成形型は、ローラの端面に相当する部位にゲートを備えていることを特徴とする請求項1に記載の発泡ローラの製造方法。
【請求項3】
ゲートは環状に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の発泡ローラの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−268910(P2007−268910A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−99001(P2006−99001)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(000000941)株式会社カネカ (3,932)
【Fターム(参考)】