説明

発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システム

【課題】発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムの提供。
【解決手段】高速道路或いは道路に軽軌道線路を敷設し、金属車輪を備えるトレーラーに軌道上を走行させ、発電所の電力を帯電レールとトレーラーに設けた集電シューを通してトレーラーに設けた変電装置に導入し、モーターでトレーラーを駆動し(普通の都市部の鉄レール輸送システム)、トレーラーの後方に自動車、ハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車を接続し、軽軌道線路上を走行させることができ、ゆえに、走行間に自動車エンジンを停止させることができ、これにより、燃料油を必要とせずに、自動車、ハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車を長距離移動させられるシステムを達成し、並びに牽引の過程でトレーラーの変電装置によりハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車の電力装置に対して充電が行えるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムに関し、特に高速道路或いは道路に1本以上の軽軌道線路を敷設し、金属車輪を備えるトレーラーに軌道上を走行させ、発電所の電力を帯電レールとトレーラーに設けた集電シューを通してトレーラーに設けた変電装置に導入し、モーターでトレーラーを駆動し(普通の都市部の鉄レール輸送システム)、トレーラーの後方に自動車、ハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車を接続し、軽軌道線路上を走行させることができ、ゆえに、走行間に自動車エンジンを停止させることができ、これにより、燃料油を必要とせずに、自動車、ハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車を長距離移動させられるシステムを達成し、並びに牽引の過程でトレーラーの変電装置によりハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車の電力装置に対して充電が行える、発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムに関する。
【背景技術】
【0002】
商工業の急速な発展により、各種の工業生産及び人類商業活動は頻繁且つ大量に集中するが、ただし、工業及び自動車等の交通工具の排出する煙は、すでに人類が生存を維持するために必要な水、陽光、空気を厳重に汚染し、人類の健康に対して厳重な影響を及ぼしている。なかでも、特に自動車が毎日排出する廃ガスは最も厳重である。これにより現在、多くの国家の自動車メーカーは廃ガス排出量の少ない自動車設計に尽力している。特に、燃料油と電気のハイブリッド燃料車は現在最も注目を浴びている製品である。それは、そのうちの電池で先にモーターに電力を供給して自動車を駆動し、電池の電力がなくなった時は、さらに小型燃料油エンジンで電池に充電し、走行可能距離を増す目的を達成する。このような設計は走行可能距離を増すことはできるが、燃料油を使用してエンジンで発電するため、廃ガス排出の問題を有している。且つその、燃料油を使用してエンジンを駆動し発電する方式は、増加できる走行可能距離が相当に有限である。
【0003】
現在、完全に電池電力のみを使用した電動自動車が登場し、科学技術の進歩により、その使用する電池電力により走行可能な距離が大幅に増加している。しかし、一回の充電で最高で160−180キロメートルしか走行できず、走行距離は相当に有限である。燃料油、電気とのハイブリッド燃料車或いは完全に電池電力のみを使用する電動自動車が長距離走行を必要とする高速道路を走行している場合、目的地に達する前に充電が必要であることが、大きな問題となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、高速道路或いは道路上で、一本或いは複数の軽軌道線路を敷設し、金属車輪を有するトレーラーをレール上に跨がらせ、並びに発電所の電力を帯電レール及びトレーラーに設けた集電シューを介してトレーラー上の変電装置に導入し、これによりモーターでトレーラーを駆動し(普通の示範されている鉄レール輸送システムの如し)、トレーラーの後方に自動車、ハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車を接続して軽軌道線路上を走行させ、ゆえに、走行間に自動車エンジンが停止しても、燃料油を必要とせずに、自動車、ハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車を長距離移動させられるシステムを提供することにある。
【0005】
本発明の次の目的は、トレーラーとハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車間に送電線を接続することにより、牽引の過程中に、トレーラーの変電装置によりハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車に対して充電が行え、大幅にハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車の走行距離及び充電問題を改善できるようにすることにある。
【0006】
本発明の更なる目的は、トレーラーの電力を使用してモーターを駆動して自動車、ハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車を駆動して軽軌道線路上を走行させることで、石油或いはリニアパワーに取って代わることにあり、電力は原子力発電であり、その由来は石油より安定し、燃料油の節約、空気汚染低減の目的を達成する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、高速道路に1本以上の軽軌道線路を敷設し、金属車輪を備えるトレーラーは前記軽軌道線路のレール上を走行し、前記軽軌道線路幅は、自動車の車輪間の幅よりも狭いため、前記自動車の両側の車輪は、前記軽軌道線路の外側を跨いで走行し、
前記金属車輪を備えるトレーラーは、前記軽軌道線路上を走行し、
該トレーラーにはモーターと変電装置を設け、該モーターと変電装置の間は導電線で接続し、該軽軌道線路の2本のレールの間或いはそのうち一つのレールの外側に高電圧を通した帯電レールを設け、該トレーラーの該変電装置の2本の導電線は該トレーラーの下方の集電シューを通して該帯電レールより電力を取得して該トレーラーのモーターに取り込み、該モーターにより該トレーラーを駆動し、該トレーラーの金属車輪と該変電装置の間は導電線で電気的に接続され、電力を発電所に戻し、該モーターは伝動軸により後方の差動器を駆動し、これにより後方の金属車輪を駆動し、該トレーラーを該軽軌道線路のレールに沿って前進させ、これにより後方に連結された自動車を目的地まで牽引することを特徴とする、発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムとしている。
請求項2の発明は、請求項1記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、該トレーラーの後方に連接器が設けられ、自動車の前方にジョイントが設けられ、該連接器は牽引される自動車前方の該ジョイントに接続可能で、該トレーラーにより後方の自動車が牽引され、且つ自動車の車輪が道路面の軽軌道線路の両外側辺に押し上げられることを特徴とする発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムとしている。
請求項3の発明は、請求項1記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、該トレーラーと該自動車の連結の後、動き始める時には、先ず前記自動車の推進力で、前記前方のトレーラーを押し、速度が設定速度に達すると、前記自動車のエンジンを停止し、前記前方のトレーラーは電力を使用して前進を続けることを特徴とする発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムとしている。
請求項4の発明は、請求項1記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、前記自動車が高速道路前のランプに進入すると、先ず、ランプ入口に設置する路上スケールで、自動車の重量を瞬間的に測定し、
次に、両側に設置する自動車長測定器で、車長を測定し、
前記2つのデータに基づき、前記自動車が大型車であるか、小型車であるかをコンピューターが瞬間的に決定し、この分類データに基づき、前記自動車は速度が異なる車道2本の内のどちらかにそれぞれ進入することを特徴とする発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムとしている。
請求項5の発明は、請求項1記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、前記トレーラー前方には、レーダー距離測定器を設置し、これにより前後の自動車の車間距離を測定し、また迅速に反応する自動コントローラーを用いて、前記トレーラーのモーターのクラッチとブレーキを制御し、
こうして車間距離の縮小を達成するため、高速道路の使用可能空間を拡大し、走行の安全を確保可能であることを特徴とする発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムとしている。
請求項6の発明は、請求項1記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、前記発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムは、プリペイドカードと距離カードを備え、
前記自動車は高速道路に上がると、運転者は自身のプリペイドカードを取り出し、高速道路を下りる時に、距離に応じた通行料を支払うために用い、
前記トレーラーを、前記進入して来た自動車に連結し、高速道路へと送り出す前に、走行距離を計算する前記距離カードを前記トレーラー上に挿入し、走行距離を計算して、支払いの依拠とすることを特徴とする発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムとしている。
請求項7の発明は、請求項1記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、前記トレーラーとハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車の間には送電線が接続され、牽引過程中に該トレーラーに設けられた変電装置がハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車などの車両の電力装置に対して充電を行うことで、ハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車の走行距離と充電問題を改善することを特徴とする発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムとしている。
請求項8の発明は、請求項1記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、高速道路の側辺にレーダー検出器が設けられ、並びに各自動車内にディスプレイが設けられて、該レーダー検出器により交通状況が検出され、事故の発生が検出されると、該レーダー検出器が信号を発して各自動車内のディスプレイに警告を表示して交通混雑を防止することを特徴とする、発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムとしている。
請求項9の発明は、請求項2記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、該連接器は、挟むことができる1組のクリップアームを備え、該1組のクリップアーム内端には、押し上げ部がそれぞれ形成され、該ジョイントが該クリップアーム内端に進入し、該押し上げ部を押し上げると、該1組のクリップアームは、該ジョイントを挟んで固定し、同時に、下方に設置する電磁バルブの定位ピンが、磁吸引力を失い、バネの力を受けて弾み、片方のクリップアーム端に設置する定位孔に進入し、これにより、該連接器、該ジョイントと確実に接続され、
分離する時には、該電磁バルブの電磁コイルに通電すると、該定位ピンは縮み、該定位孔から外に出て、これにより、該1組のクリップアームは開き、前後自動車の移動後に、該トレーラーと自動車が分離されることを特徴とする、発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムとしている。
請求項10の発明は、請求項9記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、該連接器と該ジョイントに、それぞれ接続と分離が可能な電気コネクタが設けられ、
該連接器と該ジョイントの接続時には、これら電気コネクタは相互に接続されて電源に導通し、牽引の過程中に、該トレーラーの変電装置がハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車の電力装置に対して充電が行え、大幅にハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車の走行距離と充電問題を改善することを特徴とする、発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムとしている。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、高速道路或いは道路上で、一本或いは複数の軽軌道線路を敷設し、金属車輪を有するトレーラーをレール上に跨がらせ、並びに発電所の電力を帯電レール及びトレーラーに設けた集電シューを介してトレーラー上の変電装置に導入し、これによりモーターでトレーラーを駆動し(普通の師範されている鉄レール輸送システムの如し)、トレーラーの後方に自動車、ハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車を接続して軽軌道線路上を走行させ、ゆえに、走行間に自動車エンジンが停止しても、燃料油を必要とせずに、自動車、ハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車を長距離移動させられるシステムを提供している。
【0009】
本発明はまた、トレーラーとハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車間に送電線を接続することにより、牽引の過程中に、トレーラーの変電装置によりハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車に対して充電が行え、大幅にハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車の走行距離及び充電問題を改善できる。
【0010】
本発明はさらに、トレーラーの電力を使用してモーターを駆動して自動車、ハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車を駆動して軽軌道線路上を走行させることで、石油或いはリニアパワーに取って代わり、電力は原子力発電であり、その由来は石油より安定し、燃料油の節約、空気汚染低減の目的を達成する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明のトレーラーが軽軌道線路上にある状態を示す断面図である。
【図2】本発明のトレーラーの金属車輪及び自動車の車輪とレールとの間の位置関係を示す俯瞰図である。
【図3】本発明一実施例において、トレーラーと自動車の走行時に、レーザー距離測定器により速度を制御し、両者間の指定距離を保持する状態を示す表示図である。
【図4A】本発明の連接器とジョイントが連結器を挟んで結合する前の状態を示す立体図である。
【図4B】本発明の連接器とジョイントが連結器を挟んで結合する前の状態を示す平面図である。
【図5A】本発明の連接器とジョイントが連結器を挟んで結合した状態を示す断面図である。
【図5B】本発明の連接器とジョイントが連結器を挟んで結合した状態を示す平面図である。
【図6】本発明の一実施例において、本発明を高速道路において運用する時の各部制御の状態を示す表示図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1、2、3、図4A、図4B、図5A、図5B及び図6に示されるように、本発明は高速道路に1本以上の軽軌道線路(3)を敷設し、金属車輪(7)を有するトレーラー(1)をレール上に跨がらせる。
【0013】
該軽軌道線路(3)の幅は自動車(2)の二つの車輪(8)の間距よりも狭く、これにより、車輪(8)の二つの車輪(8)は軽軌道線路(3)の外側に跨がって押し当てられ、走行する。こうして、金属車輪(7)を具えたトレーラー(1)が軽軌道線路(3)に跨がり、軽軌道線路(3)に沿って走行する。
【0014】
軽軌道線路(3)の2本のレールの間のそのうち一つのレールの外側に、高電圧を通した帯電レール(31)が設けられ、変電装置の2本の導電線(12)はトレーラー(1)下方の集電シュー(32)を通して帯電レール(31)より電力を取得し、並びに金属車輪(7)とそのうち一つのレールにより電力を発電所に戻す(普通の都市のレール輸送システムの如し)。変電装置(13)の電力はモーター(5)に導入されてトレーラー(1)を駆動する。
【0015】
トレーラー(1)の変電装置(13)とモーター(5)の間は、導電線(12)で電気的に接続され、モーター(5)は伝動軸(11)により後方の差動器(6)を駆動し、これにより後方の金属車輪(7)を駆動する。
【0016】
自動車(2)が高速道路上にある時、ドライバーは自身が所有するプリペイドカード(B)を取り出す必要がある。このカードにはプリペイド金額を設定可能であり、高速道路を降りる時に高速道路走行距離に応じた料金を支払うのに用いる。
【0017】
自動車(2)がランプに進入すると、先ず、ランプ入口に設置する路上スケール(34)で、自動車の重量を瞬間的に測定する。
【0018】
次に、両側に設置する自動車長測定器(33)で、車長を測定する。
【0019】
上記2項のデータに基づき、その自動車が大型車であるか、小型車であるかをコンピューターが瞬間的に決定し、ランプ中間地点において、Y 字型路末端の中央に設置する信号(22)の緑灯により、その自動車(2)が進入すべき車道を指示する。
【0020】
さらに、Y 字型路末端に設置するゲート(21)を開く。運転の安全と制御の便のため、一つのゲート(21)は速度の速い小型車を通過させ、別のゲート(21)は、速度が遅い大型車を通過させる。
【0021】
自動車(2)は緑灯でゲート(21)を通過すると、横方向軌道(23)の輸送テーブル(231)に進入し、輸送テーブル(231)は、自動車(2)をトレーラー(1)と連結する軌道の起点に移動させ、そこで待機させる。
【0022】
技術員は起点において、運転者の自動車(2)をトレーラー(1)に掛けて接続する。
【0023】
自動車(2)が重量と車長のデータを提供すると、コンピューターは直ちに、その自動車(2)を牽引するために必要な牽引力を持つトレーラー(1)を運搬する。
【0024】
同時に、リニアパワーを利用して、必要なトレーラー(1)を軌道傍ら待機中の自動車(2)の前方に向かわせる。
【0025】
同時に、技術員が携帯する呼出装置で、トレーラー(1)の傍らに行くよう、技術員に指令を発し、技術員は、トレーラー(1)と進入して来た自動車(2)を接続し、高速道路へと送り出す。
【0026】
同時に、技術人員は、走行距離を計算して支払いの依拠とするため、走行距離を計算する距離カード(C) をトレーラー(1)上に挿入する。
【0027】
トレーラー(1)後方には、連接器(4)を設置し、被牽引自動車(2)前方のジョイント(43)と連結する。
【0028】
動き始める時には、自動車(2)の推進力で前方のトレーラー(1)を押し、速度が設定速度に達すると、自動車(2)のエンジンを停止し、前方のトレーラー(1)は電力を使用して前進を続ける。
【0029】
前後の自動車の車間距離を維持するため、トレーラー(1)前方には、レーダー距離測定器(A)を設置し、これにより車間距離を測定し、また迅速に反応する自動コントローラーを用いて、トレーラー(1)のモーター(5)のクラッチとブレーキを制御する。
このように、人手により制御する必要がなく、コントローラーは自動的に制御し、自動的に操作し、車間距離の縮小を達成するため、道路の使用可能空間を拡大し、走行の安全を確保することができる。
【0030】
連接器(4)は、挟むことができる1組のクリップアーム(41)を備える。
【0031】
1組のクリップアーム(41)内端には、押し上げ部(411)がそれぞれ形成されている。
【0032】
ジョイント(43)がクリップアーム(41)内端に進入し、押し上げ部(411)を押し上げると、1組のクリップアーム(41)は、ジョイント(43)を挟んで固定する。
【0033】
同時に、下方に設置する電磁バルブ(42)の定位ピン(421)は、磁吸引力を失い、バネの力を受けて弾み、片方のクリップアーム(41)端に設置する定位孔(412)に進入し、これにより、連接器(4)は、ジョイント(43)と確実に接続される。
【0034】
分離する時には、電磁バルブ(42)の電磁コイルに通電すると、定位ピン(421)は縮み、定位孔(412)から外に出る。これにより、1組のクリップアーム(41)は開き、前後自動車の移動後に、トレーラー(1)と自動車(2)を分離する目的を達成する。
【0035】
トレーラー(1)とハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車等の自動車(2)間には送電線(66)が接続され、並びに連接器(4)及びジョイント(43)にそれぞれ接続と分離が可能な電気コネクタ(45)(46)が設けられている。
【0036】
連接器(4)とジョイント(43)の接続時には、電気コネクタ(45)(46)は相互に接続されて電源に導通し、牽引の過程中に、トレーラー(1)の変電装置(13)はハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車の電力装置(24)に対して充電が行え、大幅にハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車の走行距離と充電問題を増加できる。
【0037】
このほか、高速道路の傍らに、レーダー検出器(10)が設けられ、交通状況が検出され、もし事故の発生が検出されると、レーダー検出器(10)は信号を発射して各自動車(2)内に設けられたディスプレイ(9)に表示して、警告と前もって交通渋滞を防ぐ目的を達成する。
【0038】
上記の本発明名称と内容は、本発明技術内容の説明に用いたのみで、本発明を限定するものではない。本発明の精神に基づく等価応用或いは部品(構造)の転換、置換、数量の増減はすべて、本発明の保護範囲に含むものとする。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は特許請求の要件である新規性を備え、従来の同類製品に比べ十分な進歩を有し、実用性が高く、社会のニーズに合致しており、産業上の利用価値は非常に大きい。
【符号の説明】
【0040】
1 トレーラー
11 伝動軸
12 導電線
13 変電装置
2 自動車
21 ゲート
22 信号
23 横方向軌道
231 輸送テーブル
24 電力装置
3 軽軌道線路
31 帯電レール
32 集電シュー
33 自動車長測定器
34 路上スケール
4 連接器
41 クリップアーム
411 押し上げ部
412 定位孔
42 電磁バルブ
421 定位ピン
43 ジョイント
44 送電線
45、46 電気コネクタ
5 モーター
6 差動器
7 金属車輪
8 車輪
9 ディスプレイ
10 レーダー検出器
A レーダー距離測定器
B プリペイドカード
C 距離カード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、高速道路に1本以上の軽軌道線路を敷設し、金属車輪を備えるトレーラーは前記軽軌道線路のレール上を走行し、前記軽軌道線路幅は、自動車の車輪間の幅よりも狭いため、前記自動車の両側の車輪は、前記軽軌道線路の外側を跨いで走行し、
前記金属車輪を備えるトレーラーは、前記軽軌道線路上を走行し、
該トレーラーにはモーターと変電装置を設け、該モーターと変電装置の間は導電線で接続し、該軽軌道線路の2本のレールの間或いはそのうち一つのレールの外側に高電圧を通した帯電レールを設け、該トレーラーの該変電装置の2本の導電線は該トレーラーの下方の集電シューを通して該帯電レールより電力を取得して該トレーラーのモーターに取り込み、該モーターにより該トレーラーを駆動し、該トレーラーの金属車輪と該変電装置の間は導電線で電気的に接続され、電力を発電所に戻し、該モーターは伝動軸により後方の差動器を駆動し、これにより後方の金属車輪を駆動し、該トレーラーを該軽軌道線路のレールに沿って前進させ、これにより後方に連結された自動車を目的地まで牽引することを特徴とする、発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システム。
【請求項2】
請求項1記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、該トレーラーの後方に連接器が設けられ、自動車の前方にジョイントが設けられ、該連接器は牽引される自動車前方の該ジョイントに接続可能で、該トレーラーにより後方の自動車が牽引され、且つ自動車の車輪が道路面の軽軌道線路の両外側辺に押し上げられることを特徴とする、発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システム。
【請求項3】
請求項1記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、該トレーラーと該自動車の連結の後、動き始める時には、先ず前記自動車の推進力で、前記前方のトレーラーを押し、速度が設定速度に達すると、前記自動車のエンジンを停止し、前記前方のトレーラーは電力を使用して前進を続けることを特徴とする、発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システム。
【請求項4】
請求項1記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、前記自動車が高速道路前のランプに進入すると、先ず、ランプ入口に設置する路上スケールで、自動車の重量を瞬間的に測定し、
次に、両側に設置する自動車長測定器で、車長を測定し、
前記2つのデータに基づき、前記自動車が大型車であるか、小型車であるかをコンピューターが瞬間的に決定し、この分類データに基づき、前記自動車は速度が異なる車道2本の内のどちらかにそれぞれ進入することを特徴とする、発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システム。
【請求項5】
請求項1記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、前記トレーラー前方には、レーダー距離測定器を設置し、これにより前後の自動車の車間距離を測定し、また迅速に反応する自動コントローラーを用いて、前記トレーラーのモーターのクラッチとブレーキを制御し、
こうして車間距離の縮小を達成するため、高速道路の使用可能空間を拡大し、走行の安全を確保可能であることを特徴とする、発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システム。
【請求項6】
請求項1記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、前記発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムは、プリペイドカードと距離カードを備え、
前記自動車は高速道路に上がると、運転者は自身のプリペイドカードを取り出し、高速道路を下りる時に、距離に応じた通行料を支払うために用い、
前記トレーラーを、前記進入して来た自動車に連結し、高速道路へと送り出す前に、走行距離を計算する前記距離カードを前記トレーラー上に挿入し、走行距離を計算して、支払いの依拠とすることを特徴とする、発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システム。
【請求項7】
請求項1記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、前記トレーラーとハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車の間には送電線が接続され、牽引過程中に該トレーラーに設けられた変電装置がハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車などの車両の電力装置に対して充電を行うことで、ハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車の走行距離と充電問題を改善することを特徴とする、発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システム。
【請求項8】
請求項1記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、高速道路の側辺にレーダー検出器が設けられ、並びに各自動車内にディスプレイが設けられて、該レーダー検出器により交通状況が検出され、事故の発生が検出されると、該レーダー検出器が信号を発して各自動車内のディスプレイに警告を表示して交通混雑を防止することを特徴とする、発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システム。
【請求項9】
請求項2記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、該連接器は、挟むことができる1組のクリップアームを備え、該1組のクリップアーム内端には、押し上げ部がそれぞれ形成され、該ジョイントが該クリップアーム内端に進入し、該押し上げ部を押し上げると、該1組のクリップアームは、該ジョイントを挟んで固定し、同時に、下方に設置する電磁バルブの定位ピンが、磁吸引力を失い、バネの力を受けて弾み、片方のクリップアーム端に設置する定位孔に進入し、これにより、該連接器、該ジョイントと確実に接続され、
分離する時には、該電磁バルブの電磁コイルに通電すると、該定位ピンは縮み、該定位孔から外に出て、これにより、該1組のクリップアームは開き、前後自動車の移動後に、該トレーラーと自動車が分離されることを特徴とする、発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システム。
【請求項10】
請求項9記載の発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システムにおいて、該連接器と該ジョイントに、それぞれ接続と分離が可能な電気コネクタが設けられ、
該連接器と該ジョイントの接続時には、これら電気コネクタは相互に接続されて電源に導通し、牽引の過程中に、該トレーラーの変電装置がハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車の電力装置に対して充電が行え、大幅にハイブリッド電気自動車、或いは電気自動車の走行距離と充電問題を改善することを特徴とする、発電所によりモーターに電力を供給し自動車を牽引する長距離移動システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−93518(P2011−93518A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−215307(P2010−215307)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(510167051)
【Fターム(参考)】