説明

省エネルギー、連続自動、廃タイヤ、廃ゴム、廃合成ゴム、処理装置

【課題】廃ゴム、廃タイヤ、廃合成ゴム類など廃棄物を二次公害なく、エネルギロスーなく処理リサイクル燃料として再エネルギー化する装置を提供する。
【解決手段】箱型燃焼室の上部に処理物を収容したトレーを運搬セットし、雲母等の反応助剤を共用することにより放出する放射線により、短時間で、しかも低温で、エネルギー使用量を抑えて分解する。また全自動流量調節弁により温度調節するとともに、温度センサーを複数個所に設け異常時に不活性ガスの挿入を図るシステムを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001−1】
本装置は、まず熱源に石油類、ガス類などを活用したバーナーを使用するか、直接加熱する為に、高周波、又はマイクロ波(単数、複数)、IHヒーター(単数、複数)、抵抗ヒーター(単数、複数)等を、処理物(廃タイヤ、廃ゴム、廃棄物)等を熱分解処理する為に発明した装置であり、その装置の原理は、ガス、LPG、LNG、又は油バーナーを使用した場合、バーナー燃焼室を箱形燃焼室とし、箱形燃焼室の内側には上部に熱を集中して使用する為、内壁側面、底面に不定形耐火物、又は耐火煉瓦、断熱、耐熱ボードなどを使用し、箱の材質にはステンレス系耐火合金板などを使用するか、酸化還元雰囲気に強いハステロイ、ニッケル板などを使用し、燃焼ボックスを形成する。燃焼ボックスのバーナー焚き込み口にバーナーをセットし、箱形燃焼室に静圧をかける場合もあるが、大気圧の場合もある。箱の内部で燃焼を行い、箱上部は処理用輻射、対流、遠赤熱が処理物に効率よく、付加加熱されるよう、フラット面、及び波打ち面、凹凸面などを付ける事もあるが、加工上の問題で平板の上に、雲母含有石、又は雲母石、雲母などを出来るだけ下部の箱形燃焼室上面の熱交換効率を考慮して配置し、そこから生じるアルファ線、熱線、遠赤外線、対流熱、輻射熱などが、上部に搬送セットされたトレイ下部よりトレイ内の処理物(処理を行う物)をムラ無く加熱し、処理物の複数点に熱分解反応剤(触媒)を、処理する物に合わせて、その量をケミカルダイヤフラムポンプ、及び、定量ポンプ、電磁ポンプなどで、定量でない場合、ポンプの吐出量を運転注入タイムなどで調整し、処理物に合わせて、熱分解反応室に挿入、及び、注入などの行為を行い、この行為の為に、注入用、挿入用ノズルは、注入時、挿入時、目的物に接触、又は、挿入、接近させる構造を有し、それ以外は待機位置まで引き上げ、その場合、上下の運動が速やかに行われる為、ノズルシールに使用する物は、高耐熱性グランドパッキン、オートアジャスト付きなどを使用し、ノズルの上げ下げに耐えられる構造とするものである。ノズルの消耗、及び、詰まり等を防止する事とし、そのノズルの中間部分、及び、メンテナンス可能部分に封止の為、つまり、内部反応室で反応した油分の逆止をする役目を備え持つ構造とし、必要に応じて、単数、複数のノズルを稼働させる構造とする。熱分解を促進する為に、処理物に反応促進剤を速やかに挿入し、熱分解反応室内にガス化、霧化し、充満する事により、油分の抽出、熱分解分離反応を促進する雰囲気を作る。この場合、二通りの方法を活用する事がある。一つは注入、挿入した反応促進剤が反応室の熱により、ガス化、又はナノミスト化する事で均一に処理物の分子粒界に働き、それに熱が加わる事と、熱を処理物の隅々まで均一に運ぶ事で、油分の抽出ができる。もう一つは、ガス化、又はナノミスト化した反応促進剤、雰囲気内に位置する、雲母石、又は、雲母含有石、雲母、加熱する事で発する微少な放射線エリアを反応促進剤が接触する事で反応促進剤自体を置換し、廃ゴム類、廃タイヤ、廃合成ゴムが有するステッチ構造の干渉方向に働きかけ、更に、分解速度、分解温度、分解率を改善できるような方法と構造を有した方式を使用する場合もあること。
【0001−2】
熱分解反応室の温度コントロールは、熱分解反応室内、及び箱形燃焼室内に設置された、単数、複数の温度センサーにより、バーナーの場合は、停止、着火、燃焼を断続的に行い、一定の温度を維持するよう制御する。又、熱分解反応室(釜)の内部に加熱と反応促進剤などによって抽出された油煙を、凝縮層に効率良く、迅速に導く為、熱分解反応室内の熱源、箱形燃焼室は断熱構造とし、その断熱構造とは、できるだけ気孔率が高く、熱伝導が低く、施工しやすい、セラミックウールなどを、単数枚、複数枚、一定の厚みまで重ね合わせ、それらを固定する為、耐熱、耐蝕性に優れた、耐熱ステンレス合金板、及びニッケル板、インコネル板、ハステロイ板などを使用して、断熱仕切りを兼ね備えた取り付け板を、二側面と前部、後部、半割ジャケットをセットし、その半割の意味は、まず燃焼室側のバーナー燃焼口を、予め組み立て出来るよう考慮したもので、もう片側については、熱分解反応室前部の予熱室に、燃焼室より、排気管、単数、複数本を備え持つからである。但し、露出部分については、十分な断熱施工を行い、熱の損失、又、火傷などの防止をはかる。また凝縮室と燃焼室とを完全に隔離する為、底部にセットし、更に、空気層を設ける事もあり、その外側に水冷ジャケットで覆い、上部発熱部にはジャケットは付けないが、四側面と底部にジャケットをセットし、側面温度と下部温度は異なり、特に底部温度は、ジャケットをセットした下側が、凝縮層の機能を果たすよう低い温度で温度設定をし、四側面ジャケットは、熱を外に漏らさないよう空気層の外側より底部ジャケットとは異なる温度設定とし、ジャケット内を通過する水、ブライン溶液などの全自動流量調整を、各ジャケットの入り口に設置するか、内部ジャケットの場合、適正な温度コントロールを行う為、ジャケットの任意の位置に温度センサーを設置する場合もある。殆どの場合、ジャケットの出口側に温度センサーをセットし、その温度センサーの信号で温度調節器に働きかけ、全自動流量調整、即ち、流量の調整をはかり、常時、一定の条件と温度が保てるような構造とし、この全自動流量調整方式は、燃焼室部分の外部壁面、及び底面、凝縮室の外部壁面、及び底面もジャケット構造とし、上記と同じ方法で、ジャケットの入り口側の全自動流量調整弁、出口側と任意の位置に設置した温度センサーによってジャケットは、それぞれ異なった温度設定が出来るような構造を有し、処理物に対して、温度、温度勾配を変えられるよう構築したものである。本発明の、本装置の各仕切りゲート部分のゲート温度においても、同じような全自動流量制御で異なった温度制御が出来るよう構造をとる。それと同様、予熱室入り口ゲート、加熱反応側挿入ゲート、加熱反応側出口ゲート、冷却室側挿入ゲート、冷却室側出口ゲートには、ゲート受け側、水冷フランジについても鋳造素材に中子を活用し、水冷通路を作るか、下記に記載した、水冷ゲート、同様の加工を施すかして、排出、挿入、水冷ダクトジャケット部、フランジ面に熱の伝導が阻止できる断熱封止パッキン剤を使用し、水冷ダクトフランジ面に水冷ゲートと摺動面になる水冷フランジを下記同様の方法で加工し、取り付ける場合がある。(水冷とは、ブライン水を循環させて冷却をはかる事である。)摺動面になる為、固体潤滑性のあるダクタイル鋳鉄などと、滑りを良くする為に、その相対する反対側のフランジジャケット、摺動面については、ハステロイ、インコネルなどを使用する事が最適であるが、同じダクタイル鋳鉄でも硬度の高いFCD450以上のものを球状化焼鈍後、加工して使用するか、鋳造品で内部の水冷用冷却水通路に中子を使用して、予め設けた素材を作り、同じように球状化焼鈍を施し、加工して使用する場合もある。この場合でも全部のゲートは冷却を要する為、水冷ジャケット構造とし、その構造は水路をプラス、マイナス放物線上にゲート板の片面に半割状に彫り込み、もう一方に、二枚合わせして、同じ位置するよう水路を彫り込み、耐熱防水パッキンにも同じ放物線形状で一端を仕上げ、二枚のゲート用水冷通路を備えた物を適度なピッチでパッキンを中心に置き、耐熱防水接着剤をパッキンに均一に塗布し、一枚の板に挫繰りを入れ、耐熱、耐蝕仕様キャップスクリューなどで、均一に二枚が接合できるよう締め付ける構造にする場合もある。この構造は、予熱室入り口、熱分解反応室入り口、熱分解反応室出口、除冷冷却室出口に設置し、それらに流す冷却媒体の温度は異なり、又、一定の場合もあり得る。制御については、入り口側全自動流量調整弁、出口側、及び、任意の位置に、温度センサーにより、常時、適温に制御できる構造。
【0001−3】
本発明のゲートの開閉は、まず第一に、挿入口、予熱室、熱分解反応室終了移動時、除冷排出口、というような順序で動く、これらを稼働させるのは、挿入時、予熱室、熱分解反応室の温度が一定温度まで上昇し、処理が完了したとき、熱分解反応室から除冷冷却室に移動するとき、排出口から排出する所まで移動するとき、というような順序で作動する場合が多い。即ち、常時、待機トレイ位置、予熱室トレイ位置、熱分解反応室トレイ位置、除冷冷却室位置、除冷冷却終了位置、というような順序で、常時、各位置にトレイがあること。運転時間については、制御盤に設けたタイマー等で、処理する物により異なるが、処理時間を任意に設定できる方式と構造、原理。
【0001−4】
除冷冷却室には予熱室、及び熱分解反応室、同様、水冷ジャケットで除冷冷却室を囲い、上層天井面、中層中間面、下層下の残留油を集め、熱分解反応室下部に設けられた凝縮部分に、傾斜方向にダクト、又は耐油ホース等でジョイントし、凝縮層内で完全凝縮し、半ガス化状態の油分を凝縮し、完全な油分として凝縮層より外部に凝縮し、油として排出できる構造。又、除冷冷却室上部には防爆モーターを外部に設置し、内部には熱交換促進、及び、内部雰囲気攪拌用ファン、又は循環冷却用防爆対策を施したシロッコファン等を使用し、循環冷却を行う事もある。熱分解反応室で大方の油は抽出できるものの、残留した油分を完全に凝縮させる為、冷却ファンの下部にフィン巻きチューブ、フィンチューブ、メッキ銅管などを熱交換効率を考慮し、ファン直下に、ハニカム状、千鳥状に複数本設置し、又、メンテナンス性を容易にする為、ロータリー熱交換器、可変回転型の物を直接、除冷冷却室に取り付け、そのロータリー熱交換器の構造は、メッキ銅管、ステンレス管などの円筒状の物を媒体の流れるよう両端を残し、管本体を変形させた形状で、シロッコファンの羽状、又はロータリー熱交換器外周に送風、撹拌用の羽を取り付ける事により、施工性もより容易になる。それにより、冷風を直接除冷冷却室内のガスを撹拌し、直接冷却を行う場合もある。この場合、メンテナンスが容易で、熱交換用ロータリーシロッコファンを可変回転できるような構造を持つ事で、低速流域で、予め、外部から除冷冷却室内に貫通された、洗浄用ノズル管からロータリーシロッコ熱交換器に、付着した付着物を洗浄する事が出来る。この場合、固定ファンのように分解洗浄する必要が無いので、メンテナンス性が良いと共に、高速回転で洗浄液、又は洗浄油を吹き付ける事で、その遠心力により除冷冷却室内部の内壁に付着した付着物も同時に洗浄できる。除冷冷却室を強制除冷できる構造としたもの。そのときの温度調整、冷却媒体については、他の部分と同じように、入り口側に全自動流量調整弁を設置し、出口側と任意の位置に温度センサーを設置し、その信号により、流量調整温度センサーより全自動流量調整弁に信号が入り、処理物処理の状態などを任意に変える事が出来る構造と、除冷冷却室内の温度が検知できるよう、温度センサーを設置し、単数個、複数個、単数信号、複数信号により、除冷冷却室内の温度状態を確認し、除冷冷却室内に設けた、ロータリーシロッコファンないし、ロータリー熱交換器フィン付きロータリーの回転の上げ下げと、全自動流量調節弁に送る熱センサーを冷却媒体の出口側に設置し、ロータリー熱交換器の冷却媒体の流量を全自動調整する構造もあり、このロータリー熱交換シロッコ方式とフィン付き方式の個数については、単数個、複数個、設置し、複数個の場合、交互方向回転、同一回転、逆回転、正逆回転、単数個の場合、左回転、右回転に可動させる様な構造を有する原理。この原理について、除冷冷却室内に反応処理の反応油、抽出処理の終了したトレイ、及び残留したコークスが室内に入り、ゲートが閉じた状態で回転熱交換する構造を有した物とする。ファン、フィンチューブの組み合わせの場合も同様とする。
【0001−5】
本発明の特徴は、機械を小型化、効率化する為、凝縮能力が問題になるが、その問題を本原理で解消する。本原理は、フィン巻きチューブ、フィンチューブ、メッキ銅管、ステンレス管などを、中心部をパイプ状のシャフトを通し、そのシャフト中央部を遮蔽し、両端にロータリージョイントを設け、フィン巻きチューブ、フィンチューブ、メッキ銅管、ステンレス管などを筒状エリア内に設置し、両端に水路を持つフランジを設置し、そこから各熱交換チューブ類を反対側の同一物に繋ぎ、その部分を回転させる事で熱交換効率を大幅に改善できると共に、凝縮室内に、単数、複数、設置する事で、より効率を高める。この場合、ロータリー熱交換器を回す駆動軸は外部に貫通し、貫通した部分には、ロータリージョイントを入り口側、出口側に設置し、メンテナンス性の良いような構造とし、さらに本発明のロータリー熱交換器は、その機能上、油、スラッジなどの付着物が回転するので付きにくいものの、機能上、付着は避けられない為、ロータリー熱交換器、回転エリア外に高圧パイプ、この場合、耐蝕性を要するのでステンレス系のパイプに、ロータリー熱交換器に均一に噴霧できるよう、噴射ノズル、又は高圧パイプの噴射位置に、直線状、及びハニカム状の位置に小さい穴を開け、外部より高圧洗浄液、又は油分と同等の洗い油などを装置外部より高圧ポンプで圧送し、複数のノズル、又は直線状、及びハニカム状の穴より噴射しながらロータリーを回転させ、分解する事なく洗浄ができる構造と原理。尚、駆動については処理物により凝縮速度が異なるため、ギヤーモーターにスプロケット等を取り付け、複数の場合、回転方向を効率の良い方向に変える場合がある。インバーター等により、可変、逆転減増速が自由自在にでき、更に、副次的に起きる現象であるが、熱交換器が回転する事により周囲の負荷熱雰囲気を、同様、攪拌する事により、より効率を高め、小型化する事を可能にした原理と構造。
【0001−6】
本発明は、乾留炉に一部は相当する部分があるが、移送用ゲートの開閉時、両端方向より空気の混入を防ぐ為、ゲート開閉部分に不活性ガス、及び、不燃ガス、噴射ノズルを、単数、複数、設置する事がある。不活性ガス、及び、不燃ガスの噴射タイミングはゲートを上げる直前に、予め、不活性エリアを形成するものとするか、各ゲート下部に、不燃、不活性ガスの噴出口を設け、噴射する事で、開閉時、空気や酸素(空気)の進入を阻止する構造と共に、可燃ガスの漏れを防止する効果を有する構造、方式。又、停電や自然災害で、装置全体の停止信号が働いた時など、圧縮液体窒素ボンベ、及び、貯蔵タンク、その他より緊急冷却用バルブの設置で、各炉内、全てに冷却と防爆を兼ねて気体窒素を急速挿入する機構。この場合、挿入量が多いため、出口側にも排出弁を設置した構造を有する場合があること。
【0001−7】
本発明は熱源に、石油類、又はガス類を燃焼させて熱を得る、バーナー等を設置したり、高周波誘導加熱、マイクロ波加熱、IHヒーター加熱、抵抗式ヒーター加熱などを使用するが、その中でバーナーを使用した場合、できるだけ安価なエネルギー源を活用する為、A重油からA重質油、又はB重油相当の油が使用できるよう、燃料供給燃焼経路に予熱ヒーターをセットして、燃焼条件が整うよう、予熱をかけようとするものであり、その予熱ヒーターは耐油性の物を活用し、尚かつ、それを複数の温度制御し、一定温度にして、バーナーノズルに導く道中は、熱伝導の良い銅管などを使い、火傷などをしないよう、保護対策を十分施したもの。
【0001−8】
本発明の冷却部分の根源は、ブラインチラーを主として使用し、その他にも直接膨張冷媒冷却方式、冷水冷却方式などの組み合わせを使用する場合もあるが、本発明にとりあえず標記する事柄は、ブラインチラーとブライン溶液を使用し、ブラインチラー内をブライン溶液を通過させ、冷やされた溶液を冷却ブライン溶液タンク下層部に入れ、冷却プールを形成する。ブラインチラーから冷やされた冷却媒体(ブライン水)は、本発明の冷却部分に集合管より送り出す(ラインポンプを使用する)ラインポンプは全自動流量調整弁を使用している為、集合管内の圧力の変動が大きく、全自動流量調整弁に無理がかかるのと、流量に異変が起きる可能性があるので、集合管に圧力センサーを設置し、その信号によりラインポンプの回転数を可変できるようにし、集合管に設置した圧力センサーの信号(電流、電圧、デジタル、アナログ信号によりインバーターを用い、ラインポンプの吐出量を可変させ、ライン圧力を一定に保ち、ラインポンプと全自動流量調整弁に無理をかけない構造と、全自動流量調整弁を正確に働かせる為の機構を備え、省エネルギーにもなる。集合管に送り出す事により、タンク内部に吸引口が必要となるが、吸引口は、ブラインチラーより所定の温度まで冷却された液を、溶液タンク内の集合管吸引口まで誘導管を設け、インテークポートに吸引されるよう誘導管を設ける。この誘導管には、ブライン溶液などの減量に伴うラインへの供給を検知する為、流量センサーと圧力センサーを二次側ラインポンプ出口近くの集合管に取り付け、ラインポンプ等の空運転の防止、チラーの運転状態を検知する為、ブライン溶液の温度検知を行う。この信号を制御盤に送り、この装置で重要な冷却温度勾配が出来るよう、感知する機構を設置する事で安全性が増す。ブライン溶液の補充は、純水器とブライン溶液の自動混合をした後、タンク内に設けたレベルセンサーで減量を検知し、減量した物だけ自動補充するような構造を設置する事もある。尚、溶液タンクの形状は、長方形、正方形、円筒形、どのような形でも、ほぼ似たような方法を講じ、そのタンクの内部に耐蝕性を有する、又、熱伝導性を有する対流防止仕切り板を入れ、温水ラインと冷水ラインを仕切り、僅かな伝導と対流で使い分けするよう、仕切り板を入れる。集合管、アウトテーク(戻り)については、集合管に集合し、ブライン溶液タンク上部に静かに戻し、循環使用する場合と、戻りが高温の場合、熱交換器を通し、熱を回収し、多目的に使用をする事もあること。
【0001−9】
本発明のバーナーを使用した場合、熱源燃焼室(箱形燃焼室)より燃焼、排熱は、内部の静圧を正しく調整できるよう、単数、複数の排気口から排出される排ガスを、熱分解反応室前方に設置された処理物予熱室に耐蝕、耐熱管で燃焼室の排熱を導き、予熱室内を通過させ、その際、予熱室内で放熱が起こりやすくする為、面積を増強する為、フィンなどを接合し、予熱室内に熱を放熱した後、排気調整ダンパーを設置し、その後においては、排熱を集合し、本装置で回収できた油の分留装置に導き、冷却液(ブライン水)の一部を、全自動流量調整弁を取り付け、出口で温度センサーによる検知を行い、温度調節器で一定の温度を設定し、更に、分留装置に設けられた凝縮室にも同じような低めな温度設定をし、油分の分留を行う事もあり、そのまま抽出、回収油を油水分離し、使用する事がある。
【0001−10】
本発明の装置は、今まで小型の場合、殆どの装置が考慮されていなかった、耐震自動停止装置、及び設置場所によっては傾きが生じる場合があり、又、設置時についても、傾いたまま設置する事がある事を想定して、傾斜計などを内蔵させ、常に正常な状態で運転できるよう、操作パネルには大型タッチパネルを使用し、表示においては機械構造などを表示し、温度、機器の状態などは誰にでも分かりやすくアニメ表示などを表示し、それに併せて音声素子を内蔵させ、常にオペレーターに対して装置の状態を把握できるよう考慮したもので、この考慮も本発明の主たる原理を活用し、機械本体のコストが大幅に下げられた為に、新しい廃棄物処理思想として定着させる事ができること。
【0001−11】
本発明は、環境のクリーン化、即ち臭気、排煙、余剰な二酸化炭素などの排出を抑え、更に省エネルギーを装置全体に駆使した発明であるが、本装置を制御する制御回路、計装回路に、従来では希に見る補助回路、つまり、主回路が故障などを起こした場合、自動、又は手動により、予備制御回路に切り替えられる仕組みと構造を有したもので、安全対策としても十分な制御方式を取る事を考慮し、廃棄物処理の常識を覆す如く、その構造すべてを変化させた物であり、主回路には入手の簡単なシーケンサなどを活用し、予備回路には、マイクロコンピューターを主としたIC基板回路による制御方式を取り、これに自己診断機能を入れて相互に運転状態を確認できるような構造ないし、回路を構成し、尚かつ、本装置の状態を電話回線網を通し、常時、運転情報を管理場所ないし、監視、メンテナンス、販売会社、メーカー等に情報を通知するシステムを用い、その逆で、各装置に対し、パラメーターや温度設定、処理条件などを変更できる仕組みを持ち得たものとする場合もあること。
【0001−12】
本発明の装置については冷却が伴う為、その部分に十分な結露対策と断熱対策を施し、省エネルギーをはかる為、通常はグラスウール、アルミホイル付き断熱材の上にラッキングを施した場合もあるが、本発明は、主体的に結露は、断熱材と本体冷却部の隙間で発生する為、防性塗料塗布、又は吹きつけ完了後、発泡ウレタンの吹きつけ処理を行い、結露を完全に防止する構造を有し、この発泡ウレタンは耐熱性が無い為、その吹きつけ後、直ちに表面を小手などで成型し、商品価値を上げる形を整える行為を吹きつけとほぼ同時に行い、メンテナンス部分については、予めスリーブ等を入れ、発泡ウレタンが付着しないようにする。これらの作業が終了した後、その上に耐熱塗料などを直接数回に分けて吹き付けるか、予め予定していた、カバー取り付けビス止め用ステーを設けておき、その上から(吹きつけウレタン)の火災などの保護を目的にカバーを取り付け、メンテナンス部分については、メンテナンスハッチないし、ビス止めカバーをし、環境改善循環処理装置として、ふさわしいデザインを形成し、デザイン用塗料などを吹き付ける。又は塗布する。但し、ステンレス系、アルミ系のように、耐蝕性の優れた物を使う場合、全体に塗料を塗布しない場合がある。これは発泡ウレタン吹きつけ、及び数回塗布(塗布用ウレタン断熱塗剤塗布)時の下地、錆止めも同様でステンレス系を本体に使用したり、パイプ等をステンレス系にした場合も同様、下地を作らず、直接吹きつけ処理を行う場合もある。但し、取り付け、取り外しのどうしても必要な場所については、耐熱グラスウール、結露防止塗料などを使用し、比較的簡単に開放できるようにする場合がある。もう一つの方法として、結露防止、断熱対策部分については、箱形カバーを予め設置し、その中に、既に硬化した発泡ウレタン片などを挿入し、密閉して封止する場合もある。
【0001−13】
本発明で待機場所から排出完了待機場所に搬送する機構は、外部に設けた駆動用ギヤードモーターにインバーター、ステッピングドライバーの場合、ステッピングモーター、サーボモーターの場合、サーボドライバー、インダクションモーターの場合、インバーター等によって、待機位置から予熱室、熱分解反応室内部終了端までの間を一区画とし、その区間に外部で、ダブルスプロケット、又はタイミングギヤー、その他などを使用し、区間駆動を行う。その行動は、待機位置より熱分解反応室終端部までホイルの側面に耳を付け、蛇行防止するよう形を整え、そのホイルを適度な間隔で搬送方向に配置し、予熱室、熱分解反応室では、放射熱や対流熱、分解促進用助剤、通過視角をなくす為にホイルの駆動シャフトを外部と内部で両持ちし、ホイルを駆動する駆動シャフト内に空洞部のあるシャフトを用い、外部に伏流用ロータリージョイントを設置し、熱分解反応室の熱からシャフトを守る行為と同様、熱分解反応室内に、既に分解した油煙などを一時的に補助冷却するような構造を有し、更に内部反応室両側面には、搬送用トレイ走行方向に対して平行に二本の水冷ジャケット軸受けを設置し、この軸受けに対しても一時冷却を兼ね、内部対流を促進する為、冷却水を流すと共に、複数個の搬送用ホイルがトレイと処理物の重量に加熱されても耐えるよう、下部熱源箱形燃焼室の視角まで控え、ホイルを複数個搬送方向に向けて水平に設置し、その一個一個のホイルが、搬送用トレイの接触部分に油化、凝縮した油などが付着する事で、スリップする可能性があるので、搬送用トレイのホイルとの接触面の仕上げは、摩擦係数を上げるよう成型を行う。又、尚かつ、ホイル接触面も摩擦係数を上げるようローレット仕上げ等で摩擦係数を上げ、油が付着してもスリップを抑える状況を構築し、熱分解反応室から除冷冷却室に搬送用トレイが移動する際、除冷冷却室側の独立したトレイ搬送用ホイルの回転数は、熱分解反応室と反応室用ホイルの周速は、受け取り側の除冷冷却室用搬送ホイルと同期運転し、速やかに除冷冷却室に搬送し、受け渡し終了後、熱分解反応室と除冷冷却室の仕切り水冷ゲートは閉まるような仕組みを構成したものとし、完全な双方の縁切りを行うような構造を有した物であること。又、除冷冷却室より排出される際、除冷冷却室用に配置されたトレイ搬送用ホイルは、熱分解反応室に関係なく冷却が完了できれば、排出が単独で出来るような構造をいうものである。除冷冷却室のホイルは、そのホイルに、外部より駆動される駆動軸を左右に伝達する為、一端に水冷貫通シャフトを設け、このシャフトは内部が中空で貫通しており、反対側のホイルに回転を伝達する役目を有し、本シャフトの本体外部両端にダブルスプロケットをセットし、その外側にロータリージョイントをセットし、冷却水を本装置にそぐう適正な温度のブライン水を通過させ、必要以上の膨張とダレ、たるみ、材質の劣化などを抑える構造を有している。更に、これは熱分解反応室入り口の低温部分の左右伝達シャフトにも同様、機構を備え持つ事とし、本装置の搬送伝達機構を形成するものである。外部伝達機構には、ダブルスプロケットに交互にチェーンをかけ、熱分解反応室側と除冷冷却室側との駆動系統は、別々に別れる仕組みを構成しているもので、この仕組みにより、それぞれの条件に合った運転状態を取る事が出来る構造を有するものとする。尚かつ、熱分解反応室と除冷冷却室との搬送ホイルの高さなどにバラツキが製作状態で出来る可能性があるので、外部軸受けアジャストにより、ホイルを一定のレベルに調整できる構造を有している事も同様である。何れも水冷ジャケットを貫通し、外部に動力伝達部を構築する為、ジャケット貫通部には片面スリーブ機構とし、それを耐熱グランドパッキン等で貫通したシャフトを、ジャケットスリーブの隙間の漏れを阻止する為、調整締め込みにより、耐熱グランドパッキン、リーク防止機構を兼ね備えた物である。
【背景技術】
【0002】
現状タイヤは破砕され燃焼して熱源として使用したり、或いは800度から900度という高温で熱分解し、油分の抽出をしていたが、温度が高い為、熱効率が極端に悪く、回収できる油もタール質が多く含まれ、その中には硫黄分も大変多く、二次加工、三次加工しないと使用できないというのが現状で、それにかかるコストは大変大きなもので、タイヤの性質上、かりゅうされている為、硫黄分を除去するのに脱硫工程を必要としていたが、本原理の誕生で、反応助剤により硫黄分が五酸化質に変性し、本発明で抽出された油分中の硫黄分は、そのままの状態で硫黄の残留量が非常に少なく、元来、セタンカの高い燃料を基に、圧縮着火式ディーゼルエンジン等については、油水分離などを施すだけですぐに使えるのが本発明の特徴で、廃タイヤを新しいエネルギー源として活用する事が可能になり、今後、廃タイヤのエネルギーリサイクルは資源枯渇のおりから貴重なエネルギー資源になる。又、尚かつ、従来技術については、非常に高温なので抽出油が炭化物を多く含み、殆どが抽出油の確保しかできないというのが現状で、確保した重質油も高い精度を誇る内燃機関の燃料などにはむかず、舶用エンジン、それも大型のB重油、C重油を燃料とする内燃機に、その一部が使用可能となっているだけで、まだ、これといった技術の確立がされていない。又、装置についても全自動装置自体の開発が行われているものの、今のところ、これといったものが誕生していないのが現状である。即ち、確たる技術の裏付けと原理の構築が出来ていないのが現状である。
【発明の開示】

【発明が解決しょうとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとするのは、廃ゴム、廃タイヤ、廃合成ゴム全般の二次公害のない、そしてエネルギーロスのない、処理リサイクル燃料、全自動生成装置などの開発が社会通念上急務となっている現在、如何に原理を集約して廃棄物の再エネルギー化を実施しようとしているもので、本課題が解消されれば社会的に大きな貢献が可能となり、尚かつ、環境面でも不法投棄、焼却時の臭い公害、或いは、二次使用のアスファルト等に使用され、その次の使用が不可能なのが現状で、一時的には、このような使い方で今まで使用されてきたが、今後、このような使用は舗装などのやり換え工事時にでる廃棄物を、そのまま埋立などに使用して放置しているのに、将来はこれらが二次公害として大きな課題となるのは必然的な事だと考え、又、自動化をはかったりする場合、これといった原理もなく、ただ単に、乾留釜にて高温に上げて処理しても大変多くのエネルギーロスを作るばかりで、これらを解決しないと資源の新しい創出はおろか、化石資源の枯渇を早めると共に、大気中の二酸化炭素の濃度をますます上げ、自然現象、即ち、地球環境を揺るがす事になりかねないのが現状であり、これらを一つ一つ解決していくのが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、今まで高温で処理、油化分離していた物を低温で効率よく、油化、抽出し、尚かつ、残りの部分でコークス等の固形エネルギーとして、分離、処理できる構造と原理を実現可能としたもので、まず第一に、熱反応処理室の温度を処理物によっては異なるが、ごく低温で多くのエネルギーロスを無くし、その根拠には、熱分解室に雲母石、雲母含有石、或いは雲母などを適度に加熱する事で、それより発生するアルファ線の領域内に反応助剤(触媒)等を共用する事で、反応助剤が、アルファ線、又は遠赤外線、熱線などにより、分解、置換、変性して処理物に働く事で、油化、抽出は無論、抽出効率も極めて高く、残ったコークスも極めて良質な物が新たなエネルギー源として、リサイクルできる事を可能にしたもので、これを可能にしたのは、例一、雲母石、又は雲母含有石、雲母などを加熱した事により、これより微弱な放射線を放させ、その放射線に反応助剤ガスが反応し、変性して、処理物の粒界に入り込み、処理物を短時間で分解し、熱をあまり必要としない為、臭気も抑える事ができ、抽出された油分の温度も低く、炭化状態になりにくく、凝縮冷却もあまり熱損が無く、間接エネルギー使用量を抑える事ができ、これらの原理を凝縮して、主々の原理を付随させながら自動化をはかる事が出来たのが本原理であり、又、本原理を活用して装置を作る事により、[0003]の課題を解消したのが本発明である。(但し、熱分解だけでも時間はかかり、抽出量は少なくなるが分解温度は高くなる。)
【発明の効果】
【0005】
本発明の目的は、現在、社会問題としてクローズアップされている廃棄物の有効的、且つ、自動的要素を可能にし、今まで普及し得なかった、廃タイヤ、廃ゴム、廃合成ゴム全般などを極めて低温で、元々、廃棄物自身の持っていた性状を大筋で極端に落とさず、炭化水素として分解し、灰分を含まない良質な、軽、重質油として抽出を可能とし、その用途としては、陸上用内燃機関はもとより、民生用、産業用、工業用、農業用エネルギー源として、又、コークス等は、発電用エネルギー源として貴重なものに今後なるものと考え、今後、重要な位置づけになるのはもとより、この発明により、これまで行われてきた超大型プラント等で行うような不合理な面と、設備投資費を最小限度におさめ、又、尚かつ、メンテナンス性に優れ、ランニングコストも低減し、今まで活用困難であった零細までが使用出来るように、コスト面の方からも大幅な低減がはかれる故、普及率が高くなり、環境産業が成り立つようなコストも将来的には可能になる。そうなると、ゴミとして捨てる事を考える必要もなく、有効なエネルギーとして使える、貯蔵できる廃棄物資源として、全て処理される事を前提に発明した物である。
【実施例1】
【0006】
本発明は廃タイヤ、廃ゴム、廃合成ゴム全般などの油性系格子を形成した物については、油化、又、廃ゴム、廃タイヤ、廃合成ゴムなどにおいては、反応助剤、又は処理温度が異なるが、何れにしても、反応助剤雰囲気下で、低温加熱、無酸化に近い状態に置かれ、反応熱分解させるが故、装置自体が小さく、処理エリアも単純な構造になっており、それに加え、過酷な廃棄物などの油化を行う為、それに伴うメンテナンス性も十分考慮し、それぞれの箇所に、新しい原理、発明を取り入れ、より一層、使い勝手の良い装置として、今後、環境問題とエネルギー問題に取り組む方式自体を根底から変えた物で、操作の方法も、タッチパネルで絵やアニメ等を表示し、専門のオペレーターを必要とせず、又、安全面では地震時に備え、耐震自動停止装置などを内蔵し、長期間、同じ場所に設置した場合に起こりやすい、自然傾斜などによって誤動作などを防ぐ意味で傾斜計も内蔵し、必要以上、装置自体に傾きが生じた場合、自動的に運転を停止し、表示パネルに表示するようにしたこと。又、機械全体の動きや温度領域、流域、機械の運転状況などを自動的に検出し、表示パネルに表示して、誰にでも使えるよう考慮したもので、表示パネルは無論、音声による操作手順の説明、異常箇所の検知状況の説明などが音声でオペレーターに伝える事ができることもあるよう、安全で、尚かつ、正確さを追求した物である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の原理中、熱分解を促進するため、熱分解促進剤を使用しても、しなくても熱分解が起こる際、当然、還元雰囲気、不活性雰囲気中で熱分解する際、有害なガスの発生が考えられる為、油ガス排出口より排出されたガス分の燃焼を行う為、排気口にガス吸引器を設置しているもので、可燃性のガスも含まれる故、その吸引パイプ通路には複数の逆火防止装置を施している。吸引は本装置の熱発生装置、バーナーのシロッコブロアー室に吸引量を調整できる仕組みを設け、接続する例図である。
【図2】本発明の装置、水冷ゲート開閉部分に開閉時、時間を少しでも短縮する為と横ぶれ防止を防ぐ為、パンタグラフ式油圧開閉装置を設置したものを横から表し、更に除冷冷却室においては、ファン付きロータリー熱交換器を複数個配置し、その熱交換器の汚れによる洗浄などを行う為、高圧洗浄吹き付けパイプを断面から見たものを表し、一方、燃焼室より予熱室に排出される熱気の通路露出部分には保温断熱材を巻き、熱の使用効率を考慮した図面の例である。
【図3】本発明の例として、一方の反応助剤の使い方を予め反応助剤に雲母、コンパウンドなどを混合し、反応助剤と同時に熱分解反応室に挿入する場合、雲母石、雲母含有石、雲母などを固定する層を設けず、熱波、遠赤外線などを出来るだけ近距離で効率よく処理物が吸収し、又、尚かつ、反応促進剤が熱波や遠赤外線のあおりで急激にガス化膨張を起こし、処理物の雰囲気を油抽出雰囲気にすることを主に表した横から見た断面図である。
【図4】本発明の例図として、熱の有効利用を求めたもので、排ガスを活用しつつ、同時に冷却、攪拌することにより、均一に処理物の指定予熱温度設定が出来るよう、三カ所の各区画を設け、両端に待機位置を表し、表現した例図である。
【図5】本発明の装置上部(熱分解反応室)反射板上部に本体上部ジャケットを設け、水流(ブライン水)の通路などを表現した例図である。
【図6】本発明の熱分解反応室側面にロータリー方式、直接熱交換ポンプを設置したことを標記すると共に、各注入、排気、排水口を例として表したもので、おもきはロータリー熱交換ポンプの配置などを例として表現したものである。
【図7】本発明の装置、水冷ゲートの開閉方法と水冷ゲートの引き上げ方法、及び水冷ゲートがスライドする水冷フランジ、又、本装置の原理に伴うロータリー熱交換器の駆動例を標記したものである。
【図8】本原理の例図として、ロータリー直接熱交換ポンプを直列に縦方向に配置し、目的物の通路冷却と強制通路を表すことを主体に描いて、尚かつ、雲母石、雲母含有石、雲母など何れかのアルファ線母体を例として標記したものである。
【図9】本発明の油抽出原理中の油抽出反応助剤の中に予め雲母、ミクロンコンパウンド等を上部横から見た断面図に例として記した反応助剤挿入ノズルから挿入する場合、燃焼室上部にアルファ線発生物を固定する必要性がない為、処理用トレイから熱源までの距離を短縮した例を標記したものである。
【図10】除冷冷却室において、微粉塵が下部に落下しないようメッシュと振動モーターないし、バイブレーター等を装置し、ダストの取り出し口を例として表したものである。
【図11】トレイの搬送方法等を例として表し、尚かつ、動力の伝達を対面にすることを例として表したものである。
【図12】本発明の例図として、除冷冷却室に単数個、又は複数個、取り付ける場合、ファン及びフィン付きロータリー直接熱交換器を回転方向から例として描いた図である。
【図13】本発明の除冷冷却室の雰囲気冷却、攪拌等を効率よく行うこととメンテナンス性を向上させると共に、少ない熱交換面積で多くの熱交換を直接できるよう例として表した図である。
【図14】本発明の装置の系統を例図として示したもので、上部高温冷却水用タンク上層部の冷却は熱を他の用途に使用しない場合、クーリングタワーなどを使用して冷却を行う場合もあることを例図として標記したものである。
【符号の説明】
【0008】
▲1▼.搬送用トレイ待機場所
▲2▼.予熱室
▲3▼.排気熱断熱保温剤
▲4▼.熱分解反応室
▲5▼.除冷冷却室
▲6▼.燃焼室
▲7▼.ロータリー熱交換器
▲8▼.パンタグラフ式昇降器例
▲9▼.燃焼室上部皿なしパネル
▲10▼.ロータリーファン付き直接熱交換器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
全自動流量調節弁を各指定、必要とされたジャケット入り口付近に設置するか、全自動流量調節弁が集合装置の取り付け位置に設置され、全自動流量調節弁、及び、仕切り、一時調節バルブ後部に取り付けし、出口、又は、任意の位置に温度センサー等を設置し、指定された部分の冷却ジャケットの温度調節を、温度調節器により温度をセットし、その電気、又は、電子、及び、電流、電圧、デジタル、又は、アナログ信号を全自動流量調節弁に送り、個々のジャケットの温度を設定通りに維持しながら、必要とする温度に各ジャケットの温度設定をすること。
【請求項2】
冷却に必要とするブラインチラーは、省エネルギーの為、インバーター制御型の物を使う事とするが、固定回転型の物についても、省エネルギーをはかる為、個々の力率を向上させる為、適正な進相器などを付加し、省エネルギーを考慮すると共に、ブライン貯蔵冷水循環タンクは、タンク外面に、発泡ウレタン、断熱塗装ウレタン、又は、二重タンクとし、真空断熱構造などを有する事もあるが、その場合、本発明の使用用途を考慮して、外板に使用する物は、難燃性の物を使用し、活性ガス等を吸収し、燃焼、発火、変質などを起こさない構造と材料を使用すること。
【請求項3】
凝縮室内、及び、凝縮通路に、ロータリー式熱交換ポンプ、及び、凝縮室に油煙を、いち早く、導くと共に、凝縮を促進する為、凝縮室に通ずる油煙通路に小型ロータリー熱交換ポンプを、単数個、又は、複数個、設置する事で、強制的に効率よく、熱分解反応室から凝縮室に至る通路に配置する事で、急激な温度勾配を作る事が出来るよう、ロータリー方式の熱交換器に対して、一方方向回転のエリア外に冷却仕切りを設置し、熱交換器を一方方向に回す事で、凝縮通路に設置した場合、熱分解反応室から分解、抽出された油煙が、下部凝縮室に半ば強制的に凝縮しながら移送できるよう、上部通路から下部通路にかけて、複数の小型熱交換ポンプを配置する事で、油煙の凝縮を早め、下部凝縮室、ロータリー熱交換器に対して、いち早く凝縮できるよう、仮凝縮の状態を作り、この機構を設置する事により、全体の熱交換効率が極めて良くなり、油煙が炭化する事なく、いち早く凝縮でき、尚かつ、凝縮室のロータリー熱交換器、同様、洗浄用ノズル管をロータリーと平行に設置する事で、外部に露出した高圧洗浄管を通し、熱交換器の洗浄が極めて楽になる。又、洗浄しながらロータリーを、高速回転、正逆回転する事で、凝縮通路の側面ジャケットの洗浄も兼ねる事ができる。ロータリー熱交換器を、単数、複数、使用し、それを固定回転、又は、可変回転、正逆回転、同方向回転、逆方向回転、ギヤーモーター、スプロケットチェーン、インバーターなどを用いて、変幻自在に回転できるようにすると共に、スラッジなどが交換部に、或いは交換フィンに付着する事を考慮して、ロータリー熱交換器と平行線上に、高圧洗浄用ノズル付き、又は、穴付きパイプを設置し、外部よりロータリーを回転させながら、高圧洗浄水、又は、高圧洗浄油などを視角無しに洗浄できる構造を有すること。
【請求項4】
反応促進剤(触媒)を、アルファ線を発する、雲母石、又は、雲母含有石、雲母などを加熱し、それらから発するアルファ線に、反応促進剤のガス状、又は、蒸気状の物が反応促進剤の分子構造を置換させ、反応力を増し、油化、抽出を促進し、更に、発熱部上部より直接放される、熱線、及び、雲母石、又は、雲母含有石、雲母などから放される、熱線、遠赤外線、アルファ線などの各固有の効果により、熱分解反応室内の処理物を効率よく、油化、分離、抽出すること。
【請求項5】
熱源に本発明の装置にて抽出された油の一部を使用し、熱源として使用し、そのエネルギーを得て、本発明の装置の燃料、及び、エネルギー源として、直接、又は間接、使用する事もあるが、それでも大方の油分は、本装置原理に準ずる排熱を活用し、又、本装置の原理に必要な冷却用ブラインチラーから発せられる低温冷却水を相互に使用し、その使用とは、排熱により、本装置より回収された油分を排熱蒸留室に導き、全自動流量調節弁を活用し、一定温度で分留できる事と、直接、本発明により取り出した、軽質油、重質油を、内燃機関などの燃料として使用する場合もあること。
【請求項6】
本発明に使用する装置の処理工程は、待機場所を始めとし、それぞれの仕切り水冷遮蔽ゲート下よりオープンしたとき、不活性ガスをゲート下部ノズルより(複数個)噴射し、不活性ガスカーテンを有する場合もあるが、不活性ガスを排泄する排泄口を設置する事もある。待機場所から予熱室、熱分解反応室に挿入し、仕切り水冷ゲートを閉め、油化反応を開始終息するまで熱分解反応室に、処理物搬送用トレイ、又は、ボックス型キャリア(搬送トレイ)等をとめ置き、任意に設定したタイマーの設定時間アップで、熱分解反応室出口の水冷仕切りゲートを開き、上記同様、除冷冷却室に移動させる事と、除冷冷却室から処理搬送用トレイ待機位置に水冷仕切りゲートを開き、上記同様、移動し、移動後、ゲートを閉じる事とし、この場合でも、各区域の圧力は大気圧を意味すること。
【請求項7】
本発明で予熱室、熱分解反応室と除冷冷却室の、トレイ(バスケット)移動用水冷駆動装置が分離していること。この装置には、搬送スピード、同期運転などを行う為、インバータードライブ、ステッピングドライブ、サーボドライブ、固定モータードライブ(インダクションモーター)等を使用して、同期運転を可能にしたこと。
【請求項8】
本発明の装置に使用される水冷ジャケット部分と、構造体に設けられた水冷ジャケット空洞部に、材料面に対して直角に穴を貫通し、そこに、耐蝕鋼、ステンレス鋼、シャフトなどを、直線、又は、千鳥状に一定の間隔を持たせ、平面に対する圧力の補強を施し、本装置の内部水冷ジャケットと、本装置、構造部分に使用し、水冷ジャケットの剛性をはかり、圧力変動、熱変動に対する強度を有する構造を使用すること。
【請求項9】
本装置は、メンテナンス性、防災安全性(地震などの場合、傾斜計、耐震自動停止装置、温度検出センサー、各用途に応じて複数箇所、特に、熱分解反応室、燃焼室などについては複数個の検出センサーで検出する。万が一、炉内に異常が発生し、火災の危険性がある場合、不活性ガスを瞬時に自動挿入し、炉内温度を下げるシステムを用い、主電源について、停電などで運転中、制御が停止した場合でも、作動する仕組みを持つ。又、停電時、熱分解反応室などの安全をはかる為、補助電源として自家発電を設置するか、接続する場合もある。)制御安全性、情報通信管理性、制御予備回路検知システムなどを有する、クリーンで、本装置の可動状態、可動変更などが遠隔地で出来うる機能を有するが、誰にでも分かりやすく、操作にはタッチパネルを使用し、パネル表示には、アニメなどで操作性を分かりやすくし、音声素子などを使用する事で、音声により、制御の手順などを案内する場合があること。
【請求項10】
本発明は、安全な処理はもちろん、熱分解反応室の前に、搬送用トレイに乗せた処理物の予熱をし、熱分解反応室内に挿入すると共に、直ちに、熱分解反応状態を作るため、予め、予熱を処理物にかけておくもので、その予熱の熱源は、熱分解反応室下部に設置された、箱形燃焼室内での使用済み排気ガスを、耐熱、耐蝕チューブを予熱室に導き、予熱室内の予熱を行う構造を有する事と、ガスに引火の可能性がある為、予熱室は不活性ガス雰囲気循環型とし、熱伝導率の悪い、廃ゴム、廃タイヤ、廃合成ゴムなど、炭化水素配列を基に形成した廃棄物は予熱が難しい為、時間も掛かるのが現状であるが、不活性ガスを加熱し、補充はするものの、循環使用する為、隅々まで均一に加熱しやすい事が、本原理であるが、予熱温度は廃棄物による、廃ゴム、廃タイヤの形状、物理的性質が異なる為、加熱チューブ下面に水冷ブライン水チューブを併せ持ち、ブライン水の流量により予熱室内の温度コントロールを行う為、熱分解前の予熱が排熱により加わり、従来のものより処理時間が短く、不活性ガスを雰囲気に用いる為、或いは、一時的な不活性ガス雰囲気を導く場合もあり、熱分解反応室と予熱室の酸素の封止が可能となり、安全性をより確かなものにすると共に、装置全体でエネルギーの使用量と処理時間を短縮すること。
【請求項11】
本発明の原理、ケミカルダイヤフラムポンプ、及び、定量ポンプ、電磁ポンプなどで定量でない場合、ポンプの吐出量を運転注入タイムなどで調整し、処理物に合わせて反応室に挿入、及び、注入などの行為を行い、この行為の為に注入用、挿入用ノズルは、注入時、挿入時、目的物に接触、又は、挿入、接近させる構造を有し、それ以外は待機位置まで引き上げ、その場合、上下の運動が速やかに行われる為、ノズルシールに使用する物は、高耐熱性グランドパッキン、オートアジャスト付きなどを使用し、ノズルの上げ下げに耐えられる構造とするものである。ノズルの消耗、及び、詰まりなどを防止する事とし、そのノズルの中間部分、及び、メンテナンス可能部分に封止のため、つまり、内部熱分解反応室で反応した油分の逆止をする役目を備え持つ構造とし、必要に応じて、単数、複数のノズルを稼働させる構造とする。熱分解を促進する為に、処理物に、反応促進剤を速やかに挿入し、熱分解反応室内にガス化、霧化し、充満する事により、油分の抽出、熱分解分離反応を促進する雰囲気を作る。この場合、二通りの方法を活用する事がある。一つは注入、挿入した反応促進剤に、予め雲母、コンパウンドを混合したものを反応促進剤として使用する場合、熱分解反応室の熱により、ガス化、又は、ナノミスト化する事で、均一に処理物の分子粒界に働き、それに熱が加わる事と、熱を処理物の隅々まで、均一に運ぶ事で油分の抽出ができる。この場合、雲母石などは使用せず、箱形燃焼室の上面を出来るだけ処理物下面に近づけ、熱使用効率を上げるものである。もう一つは、ガス化、又は、ナノミスト化した反応促進剤、雰囲気内に位置する、雲母石、又は、雲母含有石、雲母、加熱する事で発する微少な放射線エリアを反応促進剤が接触する事で、反応促進剤自体を置換し、廃ゴム類、廃タイヤ、廃合成ゴムが有するステッチ構造の干渉方向に働きかけ、更に、分解速度、分解温度、分解率を改善できるような方法と構造を有した方式を使用する場合もあること。
【請求項12】
本発明は、乾留炉に、一部は相当する部分があるが、移送用ゲートの開閉時、両端方向より空気の混入を防ぐため、ゲート開閉部分に不活性ガス、及び、不燃ガス、噴射ノズルを、単数、複数、設置する事がある。不活性ガス、及び、不燃ガスの噴射タイミングは、ゲートを上げる直前に、予め、不活性エリアを形成するものとするか、各ゲート下部に、不燃、不活性ガスの噴出口を設け、噴射する事で、開閉時、空気や酸素(空気)の進入を阻止する構造と共に、可燃ガスの漏れを防止する効果を有する構造、方式。又、停電や自然災害で、装置全体の停止信号が働いた時など、圧縮液体窒素ボンベ、及び、貯蔵タンク、その他より緊急冷却用バルブの設置で、各炉内すべてに冷却と防爆を兼ねて、気体窒素を急速挿入する機構。この場合、挿入量が多いため、出口側にも排出弁を設置した構造を有する場合があること。
【請求項13】
本発明、構造、原理の中で、除冷冷却室上部に搬送処理用トレイが来た場合、上部の冷却ファン、又は、直接冷却ともいえる、ロータリー式送風フィン付き熱交換器の回転により、油化、抽出が終了したコークスは、容積が縮小すると共に、微粉などを生成する場合がある為、搬送処理用トレイ下部には、マイクロ、及び、ミクロンメッシュを設置し、更に、熱波や遠赤外線の到達を阻害しないように補強を入れ、処理物の重量に耐えられるように構造を構成しているものの、それ以外のダストが下部冷却部分に落下する可能性があるので、下部冷却部分に、ミリミクロン、ステンレス、或いは、それに相当するメッシュを傾斜状にセットし、それを補強する形でガイドを付け、平面部裏側にダレ防止用補強をして、落下してきたダストが傾斜面に付着して、未凝縮ガスの通過を妨げる場合があるので、防爆用バイブレーターを任意の位置に設置し、傾斜したメッシュの低い方に取り出し口を設け、ダストを取り出しやすくする事と、バイブレーターにより振動をメッシュに与える事で、ダストを傾斜状にセットしたメッシュフィルターの傾斜、下面方向にダスト取り出し口を付け、粉塵爆発などを起こさせないようにすること。
【請求項14】
温度センサーを設置し、単数個、複数個、単数信号、複数信号により、除冷冷却室内の温度状態を確認し、除冷冷却室内に設けた、ロータリーシロッコファンないし、ロータリー熱交換器フィン付きロータリーの回転の上げ下げと、全自動流量調節弁に送る熱センサーを冷却媒体の出口側に設置し、ロータリー熱交換器の冷却媒体の流量を全自動調整する構造もあり、このロータリー熱交換シロッコ方式とフィン付き方式の個数については、単数個、複数個、設置し、複数個の場合、交互方向回転、同一回転、逆回転、正逆回転、単数個の場合、左回転、右回転に可動させる様な構造を有する原理。この原理について、除冷冷却室内に反応処理の反応油、抽出処理の終了したトレイ、及び残留したコークスが室内に入り、ゲートが閉じた状態で回転熱交換する構造を有した物とする。ファン、フィンチューブの組み合わせの場合も同様とすること。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−13740(P2008−13740A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−213851(P2006−213851)
【出願日】平成18年7月8日(2006.7.8)
【出願人】(500182932)
【Fターム(参考)】