説明

硬化性組成物

【課題】硬化させた時の硬化物が耐熱性、耐候性に優れ、かつ、充分な硬化速度が得られる硬化性組成物の提供を目的とする。
【解決手段】架橋性シリル基を平均して少なくとも1個有するビニル系重合体(I)、錫系硬化触媒(II)及びカルボキシル基を少なくとも1個有するカルボン酸化合物(III)を含有してなる硬化性組成物を用いる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
架橋性シリル基を平均して少なくとも1個有するビニル系重合体(I)、錫系硬化触媒(II)、及び、カルボキシル基を少なくとも1個有するカルボン酸化合物(III)を含有してなる硬化性組成物。
【請求項2】
錫系硬化触媒(II)が、ジアルキル錫オキサイド及びエステル化合物を反応させて得られる錫化合物であることを特徴とする請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
錫系硬化触媒(II)がジアルキル錫ジカルボキシレート化合物又はビス(ジアルキル錫カルボキシレート)オキサイド化合物であることを特徴とする請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
錫系硬化触媒(II)がジアルキル錫ジアルコキシド化合物であることを特徴とする請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
錫系硬化触媒(II)が、ジアルキル錫オキサイド及びシリケート化合物を反応させて得られる錫化合物、又は、これらのオキシ誘導体であることを特徴とする請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
錫系硬化触媒(II)が2価の錫化合物とアミン系化合物との混合物であることを特徴とする請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
カルボキシル基を少なくとも1個有するカルボン酸化合物(III)が、炭素数10〜20の飽和脂肪酸であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項8】
カルボキシル基を少なくとも1個有するカルボン酸化合物(III)が、カルボン酸とアルカリ金属からなる金属塩であることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項9】
ビニル系重合体(I)の分子量分布が1.8未満であることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項10】
架橋性シリル基が一般式(1)で表されることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の硬化性組成物。
−[Si(R2−b(Y)O]−Si(R3−a(Y)(1)
(式中、R、Rは、同一又は異なって、それぞれ炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基、又は(R’)SiO−(R’は炭素数1〜20の1価の炭化水素基を示す。3個のR’は同一であってもよく、異なっていてもよい)で表されるトリオルガノシロキシ基を示す。R又はRがそれぞれ2個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。Yは水酸基又は加水分解性基を示す。Yが2個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。aは0、1、2又は3を示す。bは0、1又は2を示す。mは0〜19の整数を示す。ただし、a+mb≧1であることを満足するものとする。)
【請求項11】
ビニル系重合体(I)の主鎖が、(メタ)アクリル系モノマー、アクリロニトリル系モノマー、芳香族ビニル系モノマー、フッ素含有ビニル系モノマー及びケイ素含有ビニル系モノマーからなる群から選ばれるモノマーを主として重合して製造されるものであることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項12】
ビニル系重合体(I)の主鎖が、(メタ)アクリル系重合体であることを特徴とする請求項11に記載の硬化性組成物。
【請求項13】
ビニル系重合体(I)の主鎖が、アクリル系重合体であることを特徴とする請求項12に記載の硬化性組成物。
【請求項14】
ビニル系重合体(I)の主鎖が、アクリル酸エステル系重合体であることを特徴とする請求項13に記載の硬化性組成物。
【請求項15】
ビニル系重合体(I)の主鎖がリビングラジカル重合法により製造されたものであることを特徴とする請求項1〜14の何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項16】
ビニル系重合体(I)の主鎖が原子移動ラジカル重合法により製造されたものであることを特徴とする請求項15に記載の硬化性組成物。
【請求項17】
ビニル系重合体(I)の架橋性シリル基が分子鎖末端にあることを特徴とする請求項1〜16の何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項18】
さらに、ポリエーテル系重合体(IV)を含有することを特徴とする請求項1〜17の何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項19】
ポリエーテル系重合体(IV)の主鎖が、本質的にポリプロピレンオキサイドであることを特徴とする請求項18に記載の硬化性組成物。
【請求項20】
ポリエーテル系重合体(IV)が架橋性シリル基を平均して少なくとも1個有する重合体であることを特徴とする請求項18又は19に記載の硬化性組成物。
【請求項21】
湿分を吸収することにより架橋硬化できるように一液型に梱包された請求項1〜20の何れかに記載の硬化性組成物。
【請求項22】
湿分を吸収することにより架橋硬化できるように二液型に梱包された請求項1〜20の何れかに記載の硬化性組成物。

【公開番号】特開2007−308692(P2007−308692A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−108026(P2007−108026)
【出願日】平成19年4月17日(2007.4.17)
【出願人】(000000941)株式会社カネカ (3,932)
【Fターム(参考)】