説明

移動通信端末機

【課題】回転による信号と押圧による信号を区分できるようにするコンパクトな入力デバイスを備える移動通信端末機を提供すること。
【解決手段】移動通信端末機は、第1筐体160と、第1筐体160にスライド可能に連結される第2筐体170と、第2筐体170に配置される入力デバイスとを含み、その入力デバイスが、第2筐体170内に回転可能に支持され、回転軸を定義するローラ部材120と、ローラ部材120に前記回転軸方向に隣接して配置され、ローラ部材120に対して回動可能に装着される少なくとも1つのボタン130とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移動通信端末機に関し、より詳しくは、ローラ部材と該ローラ部材に隣接して配置されるた少なくとも1つのボタンとを含む入力デバイスを備える移動通信端末機に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの電気機器は、その一部分又は機能を制御するための入力デバイスを含む。このような電気機器としては、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などの移動通信端末機が挙げられる。ユーザは、無線通信により音声、画像、及びショートメッセージなどの多様な情報を送受信するか、又は設定されたサーバへの接続により多様なサービスを受信するために、前記移動通信端末機を携帯する。
【0003】
前記移動通信端末機は、音楽再生、動画像及び写真撮影などのユーザ要求による多様な機能と共に無線通信機能を実行するため、通常、1つ以上の機能を制御し、多様な形態の入力を可能にする入力デバイスを含む。
【0004】
例えば、澤田らの米国特許(特許文献1)には、信号を提供するための回転操作及び押圧操作が全て可能な入力デバイスが開示されている。特に、前記入力デバイスは5つの信号を提供できる(2つの信号は回転によるものであり、3つの信号は下方への変位によるものである)。前記特許文献1に開示されているように、前記入力デバイスは、フレーム部材と、2つの押圧スイッチとを含む。下方への変位による前記3つの信号は、前記2つの押圧スイッチを個別又は同時に押すことによって発生する。回転による前記2つの信号はノブの回転方向に応じて発生する。前記特許文献1に開示されているように、各スイッチが独立して押されるとき、その押圧力の大部分は押されたスイッチに加えられるが、前記フレーム部材により、その押圧力の一部は他のスイッチに加えられる。
【0005】
従って、前記スイッチは正常な作動に必要なレベル以上の力が繰り返し加えられる。その上、前記2つの押圧スイッチを同時に押すことが難しいため、ユーザが前記2つの押圧スイッチの両方を押して信号を発生させようとするか否かを決定できるように、別途のタイミング機能が提供されなければならない。その結果、前記2つの押圧スイッチの押圧操作を感知するために待機する間、さらなる電力が消費される。
【0006】
これを解決するために、図6に示すように、2つの回転信号と1つの押圧信号を発生させる入力デバイスを提供することができる。本体300に回転部材200が備えられ、回転部材200のいずれか一側に押圧スイッチ400が備えられる。しかし、ユーザの指のサイズにより、回転部材200の使用時に押圧スイッチ400が押されることを防止するために、押圧スイッチ400は、本体300に対して最小限の離隔空間210を有しなければならない。
【0007】
電子機器、特に、移動通信端末機のスリム化において、部品間の離隔空間は非常に重要であるが、図6に示す入力デバイスには無駄な空間がある。
【特許文献1】米国特許第6,333,473号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、回転による信号と押圧による信号を区分できるようにするコンパクトな入力デバイスを備える移動通信端末機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
第1筐体と、
上記第1筐体にスライド可能に連結される第2筐体と、
上記第2筐体に配置される入力デバイスとを含み、
上記入力デバイスは、
上記第2筐体内に回転可能に支持され、回転軸を定義するローラ部材と、
上記ローラ部材に上記回転軸方向に隣接して配置され、上記ローラ部材に対して回動可能に装着される少なくとも1つのボタンと
を含むことを特徴とする移動通信端末機。
(項目2)
上記入力デバイスが、
ベースと、
上記ベースに回動可能に連結されるフレームとをさらに含み、
上記ローラ部材が、上記フレームにより回転可能に支持され、上記少なくとも1つのボタンが、上記ベースの一側に回動可能に連結されることを特徴とする項目1に記載の移動通信端末機。
(項目3)
上記少なくとも1つのボタンが1対のボタンを含み、上記各ボタンが上記ローラ部材の両端部に隣接して上記ベースに装着されることを特徴とする項目2に記載の移動通信端末機。
(項目4)
上記ローラ部材が、
シリンダ型胴部と、
上記フレームにより支持されるシャフト部と
を含むことを特徴とする項目2に記載の移動通信端末機。
(項目5)
上記ベースの下側に位置する回路素子支持基板と、
上記ローラ部材の回転を感知し、一部分が上記回路素子支持基板上に位置する回転センサモジュールと、
上記回路素子支持基板上に位置する複数のスイッチとをさらに含み、
上記複数のスイッチのいずれか1つが上記フレームの下側に位置し、上記複数のスイッチの他の1つが上記少なくとも1つのボタンの下側に位置することを特徴とする項目4に記載の移動通信端末機。
(項目6)
上記回路素子支持基板上に位置する上記回転センサモジュールの一部分が、回転センサであることを特徴とする項目5に記載の移動通信端末機。
(項目7)
上記回転センサモジュールが、上記ローラ部材のシャフト部上に位置するリングマグネットを含み、上記リングマグネットが、交互に形成される複数のN極とS極とを含むことを特徴とする項目6に記載の移動通信端末機。
(項目8)
上記回転センサモジュールが、上記リングマグネットと上記フレームとの間に位置するクリックマグネットをさらに含み、
上記クリックマグネットが、上記ローラ部材の回転に対して若干の抵抗を与えるように構成されることを特徴とする項目7に記載の移動通信端末機。
(項目9)
上記回路素子支持基板と上記フレームとの間に位置する弾性パッドをさらに含むことを特徴とする項目5に記載の移動通信端末機。
(項目10)
上記ローラ部材のシャフト部上に位置するリングマグネットをさらに含み、上記リングマグネットが、交互に形成される複数のN極とS極とを含むことを特徴とする項目4に記載の移動通信端末機。
(項目11)
上記第1筐体がキーパッドを含み、上記第2筐体がディスプレイモジュールを含むことを特徴とする項目1に記載の移動通信端末機。
【0010】
本発明の一実施形態による移動通信端末機は、第1筐体と、前記第1筐体にスライド可能に連結される第2筐体と、前記第2筐体に配置される入力デバイスとを含む。前記入力デバイスは、前記第2筐体内に回転可能に支持され、回転軸を定義するローラ部材と、前記ローラ部材に前記回転軸方向に隣接して配置され、前記ローラ部材に対して回動可能に装着される少なくとも1つのボタンとを含む。
【0011】
本発明の一態様によれば、前記入力デバイスは、ベースと、前記ベースに回動可能に連結されるフレームとをさらに含み、前記ローラ部材は、前記フレームにより回転可能に支持され、前記少なくとも1つのボタンは、前記ベースの一側に回動可能に連結される。
【0012】
本発明の他の態様によれば、前記少なくとも1つのボタンは1対のボタンを含み、前記各ボタンは前記ローラ部材の両端部に隣接して前記ベースに装着される。
【0013】
本発明のさらに他の態様によれば、前記ローラ部材は、シリンダ型胴部と、前記フレームにより支持されるシャフト部とを含む。
【0014】
本発明のさらに他の態様によれば、前記入力デバイスは、前記ベースの下側に位置する回路素子支持基板と、前記ローラ部材の回転を感知し、一部分が前記回路素子支持基板上に位置する回転センサモジュールと、前記回路素子支持基板上に位置する複数のスイッチとをさらに含み、前記複数のスイッチのいずれか1つは前記フレームの下側に位置し、前記複数のスイッチの他の1つは前記少なくとも1つのボタンの下側に位置する。前記回路素子支持基板上に位置する前記回転センサモジュールの一部分は回転センサであってもよい。前記回転センサモジュールは、前記ローラ部材のシャフト部上に位置するリングマグネットをさらに含み、前記リングマグネットは、交互に形成される複数のN極とS極とを含む。
【0015】
本発明のさらに他の態様によれば、前記回転センサモジュールは、前記リングマグネットと前記フレームとの間に位置するクリックマグネットをさらに含む。前記クリックマグネットは、前記ローラ部材の回転に対して若干の抵抗を与えるように構成される。
【0016】
本発明のさらに他の態様によれば、前記入力デバイスは、前記回路素子支持基板と前記フレームとの間に位置する弾性パッドをさらに含む。
【0017】
本発明のさらに他の態様によれば、前記第1筐体はキーパッドを含み、前記第2筐体はディスプレイモジュールを含む。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ローラ部材をベースに装着される回動型フレームに配置し、ボタンをベースに装着することにより、よりコンパクトな入力デバイスを提供できる。
【0019】
また、前記入力デバイスを備える移動通信端末機は、前記入力デバイスの機能性により、多様な部品の各機能のための別途のボタンを備えなくても、カメラ、動画像プレーヤなどの多様な部品を作動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して本発明による入力デバイスを備える移動通信端末機の好ましい実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、スライド型移動通信端末機を参照して説明するが、ストレート型、回転型、及び折り畳み型などの移動通信端末機はもちろん、他の電子機器にも同様に適用することができる。
【0021】
図1〜図3に示すように、入力デバイス100は、ローラ部材120を回動及び回転可能に支持し、1対のボタン130を回動可能に支持するように構成される本体110を含む。各ボタン130の上面133は、ローラ部材120と同一の曲率半径を有するように形成されることが、滑らかで連続的な外観を提供することができて好ましい。なお、前記ボタンは1つのみ提供されてもよい。信号感知部材140は、本体110の下側に位置し、回転センサモジュール150と複数のスイッチ143により、回転移動及び/又は押圧力を感知するように構成される。
【0022】
本体110は、ベース113と、ベース113に回動可能に結合されるフレーム111とを含む。フレーム111は、ローラ部材120を支持し、ローラ部材120がベース113に対して下方に押されるようにする。具体的には、ローラ部材120は、シリンダ型胴部121と、支持部材111aによりフレーム111に支持されるシャフト部123とを含む。シャフト部123は、シリンダ型胴部121が結合される単一のシャフトであってもよく、各シャフト部がシリンダ型胴部121の両端部に結合されるか、又はシリンダ型胴部121に一体に形成されてもよい。また、フレーム111は、ローラ部材120がフレーム111内で回転できるように形成される底面111bを含む。底面111bには、回転センサモジュール150との干渉を避けることができるように、1対のカット部111cが形成される。
【0023】
ベース113には、ローラ部材120がフレーム111により支持され、部分的に露出するようにする開口領域113aが定義される。ベース113の両側部にはアーチ部113bが形成されており、ローラ部材120のシャフト部123をベース113とフレーム111との間に位置させる。また、アーチ部113bは、入力デバイス100の回転軸(I−I)の位置を定義する。ベース113の1つのエッジにはベース装着部113dが備えられており、フレーム111を信号感知部材140に装着できるようにする。より具体的には、ベース113は信号感知部材140の回路素子支持基板141に結合される。最終的に、ベース113には2対のボタン支持部113cが形成されており、各ボタン130に形成された各連結孔131を介して各ボタン130をベース113に連結する。
【0024】
入力デバイス100は、ローラ部材120が回転するか、又は回転感知部材140に向けて下方に押されたときに信号を発生する。具体的には、回転センサモジュール150は、フレーム111内のローラ部材120の正・逆方向の回転を感知し、その回転を信号に切り替える。複数のスイッチ143のいずれか1つはローラ部材120の下側に配置され、ローラ部材120の下方への変位によってフレーム111がスイッチ143に接触する。これにより、押されたスイッチ143は信号を伝達する。
【0025】
入力デバイス100は、対応するボタン130の下側に位置するスイッチ143のいずれか1つが押されたときにも信号を発生する。前述したように、それぞれのボタン130は、1対のボタン支持部113cによりベース113に回動可能に連結される。1対のボタン支持部113cは、対応するボタン130の回動軸(II−II)を定義する。
【0026】
本体110のフレーム111と信号感知部材140との間には、弾性パッド145が位置する。弾性パッド145は、ゴム、シリコーン、又は他の弾性材料で形成されて、信号感知部材140を保護する。図1に示すように、弾性パッド145は、回路素子支持基板141上に形成されたスイッチ143及び他の部品に対応して形成された複数の膨らんだ表面(raised surface)を含む。
【0027】
回路素子支持基板141は薄い部材であることが好ましい。また、複数のスイッチ143はドームスイッチであることが好ましい。
【0028】
図1に示すように、回転センサモジュール150は、リング状マグネット151とセンサ153とを含む。センサ153としては、リング状マグネット151の回転を感知するように構成されたホールIC(Hall IC)を使用してもよい。具体的には、リング状マグネット151はシャフト部123のそれぞれに装着される。図2Bに示すように、リング状マグネット151は、交互に形成される複数のN極とS極とを含む。前記ホールICは、リング状マグネット151の回転によりローラ部材120の回転を感知し、その回転に基づいて信号を出力する。
【0029】
回転センサモジュール150は、ユーザにクリック感を与えるためのクリックマグネット155をさらに含むことができる。図2A及び図2Bに示すように、クリックマグネット155は、リング状マグネット151の下側に配置され、フレーム111により支持される。本実施形態において、クリックマグネット155は、S極上にN極が配置され、リング状マグネット151に対向する。ローラ部材120が回転すると、クリックマグネット155に近接するリング状マグネット151の極性が交互に変化する。ここで、ローラ部材120は、リング状マグネット151の極性がクリックマグネット155の極性と反対となる位置におかれようとするため、クリックマグネット155に近接するリング状マグネット151の極性が交互に変化することによって、ユーザにクリック感を与える。言い加えれば、リング状マグネット151のN極がクリックマグネット155のN極に対向する位置でローラ部材120が止まると、リング状マグネット151の極性がクリックマグネット155の極性と反対となるまで、ローラ部材120は正回転又は逆回転するようになる。
【0030】
クリックマグネット155は、クリック感を与えるだけでなく、ローラ部材120の回転に対して若干の抵抗を与えることにより、ローラ部材120の回転速度の減速に寄与する。すなわち、ローラ部材120は、回転力が加えられた後、その回転が継続しない。
【0031】
組み立てられた入力デバイス100を図3に示す。前述したように、シリンダ型胴部121は、ベース113の開口領域113aから露出し、回転軸(I−I)を中心に回転可能である。それぞれのボタン130は、ベース113の両端部を覆い、1対のボタン支持部113cにより定義された回動軸(II−II)を中心に回動可能である。回路素子支持基板141と弾性パッド145は部分的に示されている。入力デバイス100がシリンダ型胴部121に加えられる回転力を直ちに受けることができ、シリンダ型胴部121がベース113内で回転できることは明らかである。このような方式により、部品間の無駄な離隔空間を最小化した入力デバイスを提供することができる。
【0032】
シリンダ型胴部121及びボタン130が信号感知部材140と相互作用するように、シリンダ型胴部121及びボタン130に押圧力又は回転力を加えることができる。各スイッチ143及び回転センサモジュール150により発生したそれぞれの信号は、移動通信端末機と連動して多様な効果を実現するように用いることができる。例えば、ローラ部材120の回転運動は上下スクロール機能に使用でき、ボタン130の押圧動作は左右スクロール機能に使用できる。入力デバイス100の作動に関して多様な機能を実現することができる。
【0033】
第1筐体160と第1筐体160にスライド可能に結合される第2筐体170とを備えるスライド型移動通信端末機を図4及び図5に示す。図4に示すように、前述した入力デバイスと類似した入力デバイスが第2筐体170に組み込まれている。
【0034】
第2筐体170は、上部カバー171と下部カバー172とを含む。上部カバー171は、ローラ部材120及びボタン130が露出するように形成される開口部171aを含む。回路素子支持基板141は第2筐体170の下部カバー172に配置される。前記入力デバイスは、ベース装着部113dを含み、装着孔141aを介して回路素子支持基板141に結合される。弾性パッド145は回路素子支持基板141上に位置する。回路素子支持基板141は、多様なサイズを有することができ、また、第2筐体170に装着されたディスプレイモジュール175などの他のモジュールを駆動するように構成できる。
【0035】
第2筐体170は、スピーカ173とディスプレイモジュール175とを含む。ディスプレイモジュール175は、ユーザがローラ部材120及びボタン130を利用してディスプレイを制御できるように、回路素子支持基板141と相互作用する。図5に示すように、メニューの選択は、アイテム1〜4のいずれかを選択するために、ボタン130を使用して左右に移動し、所望のアイテム2でローラ部材120を使用して上下スクロールすることにより行うことができる。さらに、サブアイテムCを選択するとき、サブアイテムCでローラ部材120を押してローラ部材120をエンターキーとして使用することもできる。以上のように、ローラ部材120及びボタン130には多様な機能を付与することができ、以上の例はその一部に過ぎない。
【0036】
第1筐体160は、キーパッド163とマイクロホン164とを含む。図5に示すように、ローラ部材120及びボタン130は、第2筐体170に形成された開口部171aから外部に露出する。また、第1筐体160は、キーパッド163により情報の入力が可能である。また、第1筐体160は、前記移動通信端末機に電源を供給するバッテリ165を含む。
【0037】
以上、本発明は、図面に示す実施形態を参照して説明したが、これは例示にすぎず、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、これから多様な変形及び他の実施形態が可能であることは自明である。従って、本発明の権利範囲は、添付した特許請求の範囲の技術的思想により決定されるべきである。
【0038】
(要約)
回転による信号と押圧による信号を区分できるようにするコンパクトな入力デバイスを備える移動通信端末機を提供する。
【0039】
移動通信端末機は、第1筐体160と、第1筐体160にスライド可能に連結される第2筐体170と、第2筐体170に配置される入力デバイスとを含み、その入力デバイスが、第2筐体170内に回転可能に支持され、回転軸を定義するローラ部材120と、ローラ部材120に前記回転軸方向に隣接して配置され、ローラ部材120に対して回動可能に装着される少なくとも1つのボタン130とを含む。
【0040】
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態による入力デバイスの分解斜視図である。
【図2A】図1の入力デバイスの組み立てられた状態を示す部分斜視図である。
【図2B】図1の入力デバイスに提供された磁気配列の概略図である。
【図3】図1の入力デバイスの組み立てられた状態を示す斜視図である。
【図4】図1の入力デバイスを組み込んだ移動通信端末機の分解斜視図である。
【図5】図4の移動通信端末機の組み立てられた状態を示す斜視図である。
【図6】従来の入力デバイスを示す図である。
【符号の説明】
【0042】
100 入力デバイス
110 本体
120 ローラ部材
130 ボタン
140 信号感知部材
150 回転センサモジュール
160 第1筐体
170 第2筐体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1筐体と、
前記第1筐体にスライド可能に連結される第2筐体と、
前記第2筐体に配置される入力デバイスとを含み、
前記入力デバイスは、
前記第2筐体内に回転可能に支持され、回転軸を定義するローラ部材と、
前記ローラ部材に前記回転軸方向に隣接して配置され、前記ローラ部材に対して回動可能に装着される少なくとも1つのボタンと
を含むことを特徴とする移動通信端末機。
【請求項2】
前記入力デバイスが、
ベースと、
前記ベースに回動可能に連結されるフレームとをさらに含み、
前記ローラ部材が、前記フレームにより回転可能に支持され、前記少なくとも1つのボタンが、前記ベースの一側に回動可能に連結されることを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末機。
【請求項3】
前記少なくとも1つのボタンが1対のボタンを含み、前記各ボタンが前記ローラ部材の両端部に隣接して前記ベースに装着されることを特徴とする請求項2に記載の移動通信端末機。
【請求項4】
前記ローラ部材が、
シリンダ型胴部と、
前記フレームにより支持されるシャフト部と
を含むことを特徴とする請求項2に記載の移動通信端末機。
【請求項5】
前記ベースの下側に位置する回路素子支持基板と、
前記ローラ部材の回転を感知し、一部分が前記回路素子支持基板上に位置する回転センサモジュールと、
前記回路素子支持基板上に位置する複数のスイッチとをさらに含み、
前記複数のスイッチのいずれか1つが前記フレームの下側に位置し、前記複数のスイッチの他の1つが前記少なくとも1つのボタンの下側に位置することを特徴とする請求項4に記載の移動通信端末機。
【請求項6】
前記回路素子支持基板上に位置する前記回転センサモジュールの一部分が、回転センサであることを特徴とする請求項5に記載の移動通信端末機。
【請求項7】
前記回転センサモジュールが、前記ローラ部材のシャフト部上に位置するリングマグネットを含み、前記リングマグネットが、交互に形成される複数のN極とS極とを含むことを特徴とする請求項6に記載の移動通信端末機。
【請求項8】
前記回転センサモジュールが、前記リングマグネットと前記フレームとの間に位置するクリックマグネットをさらに含み、
前記クリックマグネットが、前記ローラ部材の回転に対して若干の抵抗を与えるように構成されることを特徴とする請求項7に記載の移動通信端末機。
【請求項9】
前記回路素子支持基板と前記フレームとの間に位置する弾性パッドをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の移動通信端末機。
【請求項10】
前記ローラ部材のシャフト部上に位置するリングマグネットをさらに含み、前記リングマグネットが、交互に形成される複数のN極とS極とを含むことを特徴とする請求項4に記載の移動通信端末機。
【請求項11】
前記第1筐体がキーパッドを含み、前記第2筐体がディスプレイモジュールを含むことを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末機。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−235956(P2007−235956A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−46310(P2007−46310)
【出願日】平成19年2月26日(2007.2.26)
【出願人】(599077487)エルジー電子株式會社 (25)
【氏名又は名称原語表記】LG電子株式會社
【Fターム(参考)】