説明

端末制御サーバ、端末制御方法及びプログラム

【課題】ユーザに正確に情報を把握させることができる端末制御サーバ、端末制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】端末装置10、端末制御サーバ20、情報配信サーバ30を備える情報通知システム100において、情報配信サーバ30は、様々な情報を配信する。端末制御サーバ20は、端末装置10の位置情報を記憶し、記憶している位置情報を基に端末装置10が密集している空間を認識、さらに情報を音声で通知させる端末装置10を選択する。端末装置10は、端末制御サーバ20からの指示を基に、情報配信サーバ30から受信した配信情報を音声で通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末制御サーバ、端末制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ニュース速報や災害速報等の情報を携帯端末に配信するシステムとして、情報配信システムがある。携帯端末が上述の情報を文字情報(例えばメール)等で受信しユーザに通知することで、情報配信システムのユーザは様々な情報を迅速に把握することができる。
【0003】
上述のような情報配信システムは、特に緊急地震速報等の災害情報を配信する場合、あらゆる場所のユーザに迅速に情報を把握させることができるため、災害による被害の軽減に寄与する。近年、緊急性の高い情報をより迅速にユーザに通知するため、文字情報だけではなく、音声等を使用し、聴覚を介してユーザに情報を通知する構成を有する携帯端末が検討されている。
【0004】
特許文献1は、携帯端末が受信した予測地震情報を音声で通知する構成を有する予測地震情報通知システムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−185477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1が開示するシステムは、例えばコンサート会場や、大規模な会議、満員電車等、多くのユーザが密集している空間では、大量の音声通知が発生することになり、ユーザが正確に情報を把握できない事態を招き、ユーザが混乱する可能性がある。
【0007】
すなわち、特許文献1が開示するシステムのような音声で情報を通知するシステムは、ユーザが密集している空間では、却って正確に情報を通知できない問題がある。このような問題を回避するには、サーバ側が各携帯端末の位置情報を管理し、携帯端末が密集している空間を認識する必要がある。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ユーザに正確に情報を把握させることができる端末制御サーバ、端末制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る端末制御サーバは、
ユーザに情報を通知する端末装置にネットワークを介して接続される端末制御サーバであって、
前記端末装置が送信した該端末装置の位置情報を受信する位置情報受信手段と、
前記位置情報受信手段が受信した前記位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
前記位置情報記憶手段に記憶された前記位置情報を基に、所定の領域内での前記端末装置数の密度を求め、求めた密度を基に、所定の数の前記端末装置を選択する端末装置選択手段と、
前記端末装置選択手段が選択した前記端末装置に音声で情報をユーザに通知させる音声通知指示を送信する送信手段と、を備える、
ことを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る端末制御方法は、
ユーザに情報を通知する端末装置にネットワークを介して接続される端末制御サーバで前記端末装置を制御する方法であって、
前記端末装置が送信した該端末装置の位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
前記位置情報受信ステップで受信した前記位置情報を記憶する位置情報記憶ステップと、
前記位置情報記憶ステップで記憶された前記位置情報を基に、所定の領域内での前記端末装置数の密度を求め、求めた密度を基に、所定の数の前記端末装置を選択する端末装置選択ステップと、
前記端末装置選択ステップで選択した前記端末装置に音声で情報をユーザに通知させる音声通知指示を送信する送信ステップと、を備える、
ことを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るプログラムは、
ユーザに情報を通知する端末装置にネットワークを介して接続されるコンピュータで実行されるプログラムであって、
コンピュータに、
前記端末装置が送信した該端末装置の位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
前記位置情報受信ステップで受信した前記位置情報を記憶する位置情報記憶ステップと、
前記位置情報記憶ステップで記憶された前記位置情報を基に、所定の領域内での前記端末装置数の密度を求め、求めた密度を基に、所定の数の前記端末装置を選択する端末装置選択ステップと、
前記端末装置選択ステップで選択した前記端末装置に音声で情報をユーザに通知させる音声通知指示を送信する送信ステップと、を実行させる、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザに正確に情報を把握させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る情報通知システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る各装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る情報通知システムの機能構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係る情報通知システムの位置情報DBが記憶するデータの一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る情報通知システムの位置情報取得処理及び位置情報登録処理の一例を示すフロー図である。
【図6】本発明の実施形態に係る情報通知システムの情報通知処理、音声通知指示処理及び情報配信処理の一例を示すフロー図である。
【図7】本発明の実施形態に係る情報通知システムの端末装置選択処理の一例を示すフロー図である。
【図8】本発明の実施形態に係る情報通知システムの具体的な動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態に係る情報通知システムについて、図面を参照して説明する。情報通知システム100は、図1に示すように、端末装置10〜10と、端末制御サーバ20と、情報配信サーバ30と、ネットワーク40と、から構成される。情報通知システム100は、ニュース速報や災害情報等、緊急を要する情報をユーザに通知するためのシステムである。
【0015】
なお、端末装置10〜10は、それぞれ装置構成は同一である。そのため、以下で端末装置10〜10について説明するときは、「端末装置10」と記載する。
【0016】
端末装置10、端末制御サーバ20及び情報配信サーバ30は、それぞれ図2に示すように、制御部51と、主記憶部52と、外部記憶部53と、操作部54と、表示部55と、送受信部56と、スピーカー57と、から構成されている。主記憶部52と、外部記憶部53と、操作部54と、表示部55と、送受信部56と、スピーカー57と、はいずれも内部バス50を介して制御部51と接続している。
【0017】
送受信部56は、ネットワーク40に接続する網終端装置または無線通信装置と、それに接続するシリアルインタフェースまたはLAN(Local Area Network)インタフェースから構成されている。送受信部56は、図1に示す各装置からネットワーク40を介して送信された情報等を受信する。また、送受信部56は、受信した要求や情報等を、制御部51に供給する。
【0018】
外部記憶部53は、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD−RAM(Digital Versatile Disc Random−Access Memory)、DVD−RW(Digital Versatile Disc ReWritable)等の不揮発性メモリから構成され、後述する各処理を制御部51に行わせるためのプログラム59を予め記憶し、また、制御部51の指示に従って、外部記憶部53が記憶するデータを制御部51に供給し、制御部51から供給されたデータを記憶する。
【0019】
主記憶部52は、RAM(Random−Access Memory)等から構成され、外部記憶部53に記憶されているプログラム59を読み込み、さらに制御部51の作業領域としても使用される。
【0020】
制御部51は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、外部記憶部53に記憶されているプログラム59に従って、後述する各処理を実行する。
【0021】
操作部54は、キーボードやマウス、操作キーやタッチパネル等の入力デバイスと、入力デバイス等を内部バス50に接続するインタフェース装置から構成されている。操作部54は、ユーザの指示を処理する機能を備え、ユーザの操作によって入力されたデータを制御部51に供給する。
【0022】
表示部55は、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)等から構成されている。表示部55は、各データや情報等を表示する。
【0023】
スピーカー57は、振動板等から構成され、信号を音波として出力する。スピーカー57は、制御部51からアナログ信号を受信し、受信した信号を基に音波を出力することでユーザに音を伝送することができる。なお、端末制御サーバ20及び情報配信サーバ30は、必ずしもスピーカー57を備える必要は無い。
【0024】
続いて、図1に示す端末装置10と端末制御サーバ20及び情報配信サーバ30の機能ブロックについて説明する。
【0025】
図3に示すように、端末装置10は、送受信部11と、位置情報取得部12と、音声出力部13と、アプリケーション部14と、から構成される。端末装置10は、例えばユーザが使用する携帯端末等であり、ユーザに情報配信サーバ30から受信した配信情報を通知する。
【0026】
送受信部11は、ネットワーク40を介して外部装置からメールや配信情報等のデータを受信し、音声出力部13やアプリケーション部14にデータを供給する。また、送受信部11は、ネットワーク40を介して、外部装置に各データを送信する。
【0027】
位置情報取得部12は、自装置の現在の位置と識別子を取得し、送受信部11を介して端末制御サーバ20に送信する。位置の取得方法は任意であり、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星から受信した複数のGPS信号を基に現在の位置を求める手法等がある。また、自装置の識別子は任意であり、例えばメールアドレスや電話番号等である。自装置の識別子のデータは、予め外部記憶部53に記憶されている。なお、以下の説明において「位置情報」は端末装置10の位置及び識別子を含むものとする。
【0028】
音声出力部13は、受信したデータをアナログ音声信号に変換し、スピーカー57を介して変換した信号を音声で出力する。受信するデータは、デジタル音声信号や文字情報等であり、これらのデータから音声に変換する手法は公知の手法を用いる等、任意である。なお、音声出力部13は、音声のみに限らず、例えば着信音等の音を出力することも可能である。
【0029】
アプリケーション部14は、メーラーやブラウザ等のアプリケーション処理を行う。アプリケーション部14は、送受信部11を介して外部装置からデータを受信すると、アプリケーション処理を実施し、データの表示等の処理を行う。また、アプリケーション部14は、配信情報を受信した場合、文字情報を表示すると同時に、音声出力部13に文字情報を出力する。
【0030】
なお、送受信部11、位置情報取得部12、音声出力部13及びアプリケーション部14は、プログラム59により提供され、制御部51及び主記憶部52が協働して動作することで実現される機能部である。
【0031】
次に、端末制御サーバ20は、送受信部21と、位置制御部22と、端末装置選択部23と、位置情報データベース(以下、位置情報DBとする)24と、から構成される。端末制御サーバ20は、複数の端末装置10の位置情報を制御する装置であり、情報配信サーバ30から受信した配信情報を音声で通知する端末装置10を選択する。
【0032】
位置情報DB24は、外部記憶部53に備えられ、図4に示すように、情報配信サーバ30から受信した配信情報と、各端末装置10の識別子と、その端末装置10の位置と、音声通知指示の有無と、を関連付けて記憶している。配信情報は、例えばA県で震度Bの地震が発生した又は発生する、等の情報である。位置の形態は任意であり、例えば経度・緯度で記憶される。音声通知指示は値によって記憶され、例えば1は指示有り、0は指示無し等であるが、これに限られない。
【0033】
図3に戻り、送受信部21は、ネットワーク40を介して外部装置から位置情報や配信情報等のデータを受信し、位置制御部22や端末装置選択部23にデータを供給する。また、送受信部21は、ネットワーク40を介して、外部装置に各データを送信する。
【0034】
位置制御部22は、送受信部21が受信した位置情報を位置情報DB24に記憶する。記憶するデータは上述で説明した通りである。
【0035】
端末装置選択部23は、送受信部21が受信した配信情報と位置情報DB24に記憶されている端末装置10の位置情報を基に、配信情報を音声で通知する端末装置10を選択する。端末装置選択部23は、例えば複数の端末装置10が同じ位置に属している場合、その位置に属している全ての端末装置10に音声通知指示を送信せず、一部の端末装置10に音声通知指示を送信する等して、ユーザの密集地帯でも混乱が発生しない程度の装置数を選択する。すなわち、端末装置選択部23は、端末装置10の位置情報を基に端末装置10の密度を求め、求めた密度を基に一部の端末装置10を選択する。
【0036】
次に、情報配信サーバ30は、送受信部31と、情報配信部32と、から構成される。情報配信サーバ30は、気象庁等から送信された緊急地震速報や、電気通信事業者から送信されたニュース速報等を受信し、ネットワーク40を介して端末装置10及び端末制御サーバ20に情報を配信する。
【0037】
送受信部31は、ネットワーク40を介して外部装置から緊急地震速報やニュース速報等の情報を受信し、情報配信部32にデータを供給する。また、送受信部31は、ネットワークを介して、外部装置に各データを送信する。
【0038】
情報配信部32は、送受信部31が受信した情報を基に、配信先装置を選択し、送受信部31を介して選択した各装置に情報を配信する。なお、情報配信サーバ30は、情報を配信する装置を予め外部記憶部53に記憶しており、これのデータを基に各装置に情報を配信する。
【0039】
図1に戻り、ネットワーク40は、複数の基地局等から構成されており、端末装置10が携帯端末である場合、端末装置10と端末制御サーバ20間の通信、及び端末装置10と情報配信サーバ30間の通信は、基地局を介して行われる。なお、端末制御サーバ20と情報配信サーバ30間の通信は、必ずしも基地局を経由する必要は無い。
【0040】
以上が、情報通知システム100の構成である。
【0041】
続いて、情報通知システム100の動作について図面を参照して説明する。初めに、端末装置10が端末制御サーバ20に位置情報を登録する際の動作について説明する。
【0042】
端末装置10は、所定の時間が経過すると、または端末装置10が起動すると、図5に示す位置情報取得処理を開始する。なお、上述の所定の時間は任意であり、例えば、5分や10分等である。
【0043】
端末装置10が位置情報取得処理を開始すると、位置情報取得部12は、自装置の現在の位置を取得する(S101)。位置の取得方法は任意であり、ここではGPSシステムを使用して自装置の位置を求める。
【0044】
位置情報取得部12は、さらに自装置の識別子を取得し(S102)、取得した位置及び識別子の情報を、送受信部11を介して端末制御サーバ20に送信する(S103)。
【0045】
次に、位置情報取得部12は、位置情報を取得してからの経過時間を求める(S104)。この経過時間の求め方は任意であり、例えば、位置情報を取得する前に時刻Aを取得し、ステップS104でさらに時刻Bを取得し、時刻Bから時刻Aを減算することで経過時間を求める手法等がある。
【0046】
次に、位置情報取得部12は、求めた経過時間が閾値を上回っているか否か判別する(S105)。閾値は、例えば5分や10分等の時間であり、この時間は予め外部記憶部53に記憶している。
【0047】
位置情報取得部12は、経過時間が閾値を上回っている場合(S105;Yes)、再度ステップS101に戻り、位置情報取得処理を継続する。経過時間が閾値を上回っていない場合(S105;No)、位置情報取得部12は、所定の時間が経過するまで待機する(S106)。所定の時間は、例えば3分や5分等任意であり、この時間は予め外部記憶部53に記憶している。
【0048】
すなわち、位置情報取得部12は、閾値の時間が経過すると、位置情報取得処理を開始する。例えば、閾値が5分の場合、5分に一度位置情報取得処理が実行され、閾値が10秒の場合、10秒に一度位置情報取得処理が実行される。
【0049】
一方、端末制御サーバ20は、ステップS103で端末装置10から位置情報を受信すると、位置情報登録処理を開始する。
【0050】
端末制御サーバ20が端末装置10から位置情報を受信すると(S107)、位置制御部22は、受信した位置及び識別子を、それぞれ関連付けて位置情報DB24に記憶し(S108)、処理を終了する。
【0051】
なお、端末装置10は、一度電源が入ると位置情報取得処理を継続して実施するが、これに限らず、ユーザの操作によって位置情報取得処理を停止することもでき、例えば通話やメーラー等のアプリケーションが起動している場合は、割り込みを発生させて処理を一時中断するようにしても良い。
【0052】
以上が、端末装置10が端末制御サーバ20に位置情報を登録する際の動作である。
【0053】
続いて、情報配信サーバ30から情報が配信され、端末装置10がユーザに配信情報を通知する際の動作について説明する。
【0054】
情報配信サーバ30は、災害情報やニュース速報等の情報を受信すると、図6に示す情報配信処理を開始する。情報配信サーバ30が配信情報を受信すると(S201)、情報配信部32は、情報を配信する外部装置を選択する(S202)。情報配信部32は、送受信部31を介して、選択した各外部装置に情報を配信し(S203)、処理を終了する。
【0055】
端末制御サーバ20は、情報配信サーバ30から配信情報を受信すると、音声通知指示処理を開始する。端末制御サーバ20が配信情報を受信すると(S204)、端末装置選択部23は、位置情報DB24に受信した配信情報を記憶し、さらに位置情報DB24に記憶されている各端末装置10の位置情報を基に、配信情報を音声で通知する端末装置10を選択する処理を実行する(S205)。なお、この端末装置選択処理の詳細な動作については後述する。
【0056】
端末装置10を選択すると、端末装置選択部23は、位置情報DB24を参照し、送受信部21を介して選択した各端末装置10に音声通知指示メールを送信し(S206)、処理を終了する。
【0057】
一方、端末装置10は、情報配信サーバ30から配信情報を受信すると、情報通知処理を開始する。端末装置10が配信情報を受信すると(S207)、アプリケーション部14は、受信した配信情報を外部記憶部53に記憶し(S208)、音声出力部13に着信音出力指示を出力する。音声出力部13は、着信音出力指示を受信すると、スピーカー57を介して着信音を出力する(S209)。
【0058】
端末装置10と端末制御サーバ20は個別に動作しているため、ここで端末装置10は、メール受信待ち処理を実施する(S210)。
【0059】
メール受信待ち処理は、端末制御サーバ20からの音声通知指示メールを受信するための処理であり、間欠的に音声通知指示メールを受信しているか否かを判断する。所定の時間経過してもメールを受信しない場合、端末装置10はメール受信待ち処理を終了し、情報通知処理も終了する。
【0060】
メール受信待ち処理にて音声通知指示メールを受信した場合、アプリケーション部14は、受信した音声通知指示メールを基に記憶している配信情報を取得し(S211)、取得した配信情報を文字情報として音声出力部13に出力する。
【0061】
音声出力部13は、アプリケーション部14が出力した文字情報を基に、音声で配信情報を出力し(S212)、処理を終了する。
【0062】
以上が、情報配信サーバ30から情報が配信され、端末装置10がユーザに配信情報を通知する際の動作である。
【0063】
続いて、端末制御サーバ20が音声通知を指示する端末装置10を選択する処理(図6、ステップS205)の具体的な処理の一例について説明する。なお、上述の処理は端末装置10の密度に基づいて端末装置10を選択できれば任意であり、以下の処理に限られない。
【0064】
端末制御サーバ20の端末装置選択部23は、図7に示すように、端末装置選択処理を開始すると、位置情報DB24を参照して各端末装置10の位置情報を取得する(S301)。
【0065】
次に、端末装置選択部23は、取得した位置情報を基に、各端末装置10を位置が近い装置同士にグルーピングする、すなわち、複数のユーザを位置が近いユーザのグループに分類する(S302)。
【0066】
ところで、本実施形態では、端末装置10の位置は上述したように緯度・経度によって表される。通常、緯度・経度は1度の範囲が約100kmであるため、1/10000度の範囲は約10mとなる。誤差も考慮し、1/10000(0.0001)度程度の範囲内で端末装置10をグルーピングすれば、ある程度の密集空間は判別可能となる。このように、端末装置選択部23は、端末装置10、すなわちユーザをグルーピングする。
【0067】
端末装置選択部23は、上述のように端末装置10をグループに分類すると、複数のグループの中から任意の一つのグループを選択する(S303)。端末装置選択部23は、選択したグループに複数の端末装置10が属しているか否かを判別し(S304)、複数の端末装置10が属している場合(S304;Yes)、端末装置選択部23は、音声通知指示を送信する所定の端末装置10を選択する(S305)。
【0068】
なお、ここでは、予め外部記憶部53に端末装置10数の閾値を記憶しておき、端末装置選択部23は閾値を基に所定の端末装置10を選択する。例えば、閾値が20%であり、グループ内に属する端末装置10が10である場合、端末装置選択部23は2つの端末装置10、すなわち、2人のユーザを選択する。当然端末装置10の選択方法は任意であり、予め設定しておいた優先度順でも良く、記憶されている順番でも良く、ランダムで選択しても良い。
【0069】
端末装置選択部23は、ステップS304で複数の端末装置10が属していないと判別した場合(S304;No)、そのグループに属している端末装置10を、音声通知指示を送信する端末装置10として選択する(S306)。つまり、グループに複数の端末装置10が属していない場合、グループに属している端末装置10は単数であるため、端末装置選択部23は閾値を基に所定の数の端末装置10を選択する必要がない。
【0070】
次に、端末装置選択部23は、全てのグループについて判別を行ったか否かを判別する(S307)。全てのグループについての判別を行っていない場合(S307;No)、端末装置選択部23は、ステップS303に戻り、まだ判別を行っていないグループを選択する。全てのグループについての判別を行った場合(S307;Yes)、端末装置選択部23は、位置情報DB24において、選択した端末装置10の「音声通知指示」を「有り」に更新し(S308)、処理を終了する。
【0071】
以上が、端末制御サーバ20が音声通知を指示する端末装置10を選択する処理の具体的な処理の一例である。なお、上述の処理はあくまでも一例であり、音声通知を指示する端末装置10が選択できれば、選択方法は任意である。
【0072】
続いて、理解を容易にするため、情報通知システム100の具体的な動作について図面を参照して説明する。図8に示すように、端末装置10が携帯端末であり、緊急地震速報等の災害情報を通知する場合について説明する。なお、図8に示す端末装置10〜10、10の位置情報は、既に端末制御サーバ20に記憶されているものとする。
【0073】
情報配信サーバ30は気象庁のサーバから緊急地震速報の災害情報を受信すると、予め記憶されている配信対象装置に受信した災害情報を配信する。ここでは、災害情報がA県B市で震度5の地震が発生した旨の情報である場合について説明する。
【0074】
端末装置10〜10、10は、基地局を介して災害情報を受信し、受信した災害情報を記憶し、着信音を出力し、端末制御サーバ20から音声通知指示メールの受信待ち処理を実行する。
【0075】
端末制御サーバ20は、災害情報を受信すると、記憶している各端末装置10の位置情報を基に、音声通知指示を送信する端末装置10を選択する。
【0076】
端末制御サーバ20は、各端末装置10を、位置が近い装置同士にグルーピングする。ここでは、グルーピングされた結果が、端末装置10〜10が属する領域A、端末装置10が属する領域B、となった場合について説明する。
【0077】
端末制御サーバ20は、各端末装置10をグルーピングした後、各グループに属する端末装置10、すなわちユーザのうち、音声通知指示メールを送信するユーザを選択する。領域Aには、複数の端末装置10〜10を保持する複数のユーザが属しているため、端末制御サーバ20は、予め記憶されている閾値を基に、端末装置10を保持するユーザ、端末装置10を保持するユーザ、を選択する。
【0078】
一方、領域Bは、端末装置10を保持するユーザしか属していないため、端末制御サーバ20は、そのユーザを選択する。
【0079】
端末制御サーバ20は、選択したユーザ、すなわち、端末装置10を保持するユーザ、端末装置10を保持するユーザ、端末装置10を保持するユーザ、それぞれに対して、基地局を介して音声通知指示メールを送信する。
【0080】
端末装置10、10、10は、音声通知指示メールを受信すると、先に情報配信サーバ30から受信した災害情報を取得し、取得した災害情報を音声で出力する。端末装置10、10、10は、例えば「A県B市で震度5の地震が発生しました」と音声を出力し、各ユーザは聴覚を介してその地震情報を正確に把握することができる。
【0081】
なお、音声通知指示メールを受信しない端末装置10は、所定の時間が経過するとメール受信待ち処理を終了し、通常の状態に戻る。
【0082】
以上が、情報通知システム100の具体的な動作である。
【0083】
以上説明したように、本実施形態に係る情報通知システム100は、端末制御サーバ20が、ユーザが密集している空間を認識することで、音声通知を指示する端末装置10を選択することができ、正確にユーザに情報を把握させることができる。
【0084】
[変形例]
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形例及び応用が可能である。上記具体例では、端末装置10が携帯電話である例によって説明したが、これに限られず、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、ゲーム機、ノート型パーソナルコンピュータ、カーナビゲーションシステム等の、自装置の位置を測定できる各種の端末装置にも適用することができる。
【0085】
また、本実施形態では、端末制御サーバ20が端末装置10から位置情報を受信することでユーザの位置情報を認識できる構成について説明したが、これに限られず、過去の端末装置10の位置情報から現在の位置情報を推測する構成にしても良い。この構成を採用した場合、端末制御サーバ20は、最新の端末装置10の位置情報を記憶していなくても、過去の位置情報から推測することで、ユーザの位置情報の誤差を少なくすることができる。
【0086】
また、本実施形態では、端末制御サーバ20が情報配信サーバ30から受信した全ての配信情報に対して、端末装置10に音声通知指示メールを送信する構成となっているが、これに限られず、情報配信サーバ30が配信情報に優先度を付与して情報を配信し、端末制御サーバ20は、その優先度を基に音声通知指示メールを送信するか否か判別しても良い。この構成を採用した場合、優先度(緊急度)の高い情報のみを音声で通知することができ、不要な情報は文字情報のみの通知等の構成にすることができる。
【0087】
また、本実施形態では、端末制御サーバ20が端末装置10にメールを送信することで音声通知指示を送信する構成について説明したが、メールに限られず、端末装置10と端末制御サーバ20とが共に認識できる形態であれば任意である。
【0088】
また、本実施形態では、端末装置10が配信情報を受信すると、着信音を出力する構成について説明したが、これに限られず、必ずしも着信音を出力する必要は無い。例えば、バイブレーション機能を採用して装置本体を振動させても良く、文字情報のみ表示しても良い。
【0089】
また、本実施形態では、複数の端末装置10から構成される情報通知システム100について説明したが、これに限られず、端末装置10は少なくとも1つ以上あれば良い。
【0090】
また、本実施形態では、端末装置10がユーザに使用、保持される構成について説明したが、これに限られず、必ずしもユーザが使用、保持している必要は無く、例えば、街頭ビジョン等の公衆に設置される装置が、端末装置10が有する機能を備えても良い。
【0091】
また、本実施形態では、端末装置10が間欠的に自装置の位置情報を端末制御サーバ20に送信する構成について説明したが、これに限られず、端末制御サーバ20から間欠的に端末装置10に位置情報要求を送信し、端末装置10は位置情報要求を受信してから自装置の位置情報を取得する構成にしても良い。
【0092】
また、本実施形態では、端末制御サーバ20が端末装置10の位置情報を制御し、情報配信サーバ30が情報を配信する構成について説明したが、これに限られず、端末制御サーバ20と情報配信サーバ30の機能構成を統一し、一つのサーバとして動作させても良い。この構成を採用した場合、端末制御サーバ20と情報配信サーバ30間の通信が不要となるため、より迅速にユーザに情報を通知することができる。
【0093】
また、本実施形態では、端末装置10がメール受信待ち処理を実施することで端末制御サーバ20から音声通知指示メールを受信する構成について説明したが、これに限られず、メール受信待ち処理を実施せずに一旦処理を終了し、メール受信後にその後の音声通知処理(図6、ステップS211以降)を実施しても良い。
【0094】
また、本実施形態に係る情報通知システムを構成する各装置は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。たとえば、上述の動作を実行するためのプログラム59を、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM等)に格納して配布し、このプログラム59をコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する情報通知システム100を構成してもよい。また、インターネット等の通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置にこのプログラム59を格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロード等することで情報通知システム100の各装置を構成してもよい。
【0095】
また、情報通知システム100を構成する各装置の機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合等には、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
【0096】
また、搬送波にプログラム59を重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。たとえば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)にこのプログラム59を掲示し、ネットワークを介してプログラム59を配信してもよい。そして、このプログラム59を起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行できるように構成してもよい。
【0097】
なお、本発明は、本発明の広義の趣旨及び範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
【0098】
上記実施形態の一部又は全ては、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0099】
(付記1)
ユーザに情報を通知する端末装置にネットワークを介して接続される端末制御サーバであって、
前記端末装置が送信した該端末装置の位置情報を受信する位置情報受信手段と、
前記位置情報受信手段が受信した前記位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
前記位置情報記憶手段に記憶された前記位置情報を基に、所定の領域内での前記端末装置数の密度を求め、求めた密度を基に、所定の数の前記端末装置を選択する端末装置選択手段と、
前記端末装置選択手段が選択した前記端末装置に音声で情報をユーザに通知させる音声通知指示を送信する送信手段と、を備える、
ことを特徴とする端末制御サーバ。
【0100】
(付記2)
前記端末装置選択手段は、前記位置情報記憶手段に記憶された前記位置情報を基に、所定の範囲の領域内に複数の前記端末装置が位置しているか否かを判別し、複数の前記端末装置が位置していると判別した場合、該複数の端末装置のうち、所定の数の前記端末装置を選択する、
ことを特徴とする付記1に記載の端末制御サーバ。
【0101】
(付記3)
前記端末装置選択手段は、前記位置情報記憶手段に記憶された前記位置情報を基に、前記端末装置間の距離に基づいて前記端末装置をグループに分類し、前記グループに複数の前記端末装置が属しているか否かを判別し、複数属していると判別した場合に、前記複数の端末装置のうち所定の数の前記端末装置を選択する、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の端末制御サーバ。
【0102】
(付記4)
前記端末制御サーバは、さらに、情報を配信する情報配信サーバにネットワークを介して接続され、
前記位置情報受信手段は、前記端末装置の位置と識別子、さらに前記情報配信サーバが送信した配信情報を受信し、
前記位置情報記憶手段は、前記位置と識別子、前記配信情報、前記音声通知指示の有無を示す値を関連付けて記憶し、
前記端末装置選択手段は、選択した前記端末装置の識別子に関連付けて前記位置情報記憶手段に記憶された前記音声通知指示の有無を示す値を更新する、
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1つに記載の端末制御サーバ。
【0103】
(付記5)
前記位置情報受信手段は、前記情報配信サーバが送信した優先度が付与された配信情報を受信し、
前記端末装置選択手段は、前記位置情報記憶手段に記憶された前記位置情報と前記配信情報に付与された優先度を基に、前記端末装置を選択する、
ことを特徴とする付記4に記載の端末制御サーバ。
【0104】
(付記6)
前記端末装置選択手段は、前記位置情報記憶手段に記憶された前記位置情報から、前記端末装置の現在の位置情報を求める、
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1つに記載の端末制御サーバ。
【0105】
(付記7)
ユーザに情報を通知する端末装置にネットワークを介して接続される端末制御サーバで前記端末装置を制御する方法であって、
前記端末装置が送信した該端末装置の位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
前記位置情報受信ステップで受信した前記位置情報を記憶する位置情報記憶ステップと、
前記位置情報記憶ステップで記憶された前記位置情報を基に、所定の領域内での前記端末装置数の密度を求め、求めた密度を基に、所定の数の前記端末装置を選択する端末装置選択ステップと、
前記端末装置選択ステップで選択した前記端末装置に音声で情報をユーザに通知させる音声通知指示を送信する送信ステップと、を備える、
ことを特徴とする情報通知方法。
【0106】
(付記8)
ユーザに情報を通知する端末装置にネットワークを介して接続されるコンピュータで実行されるプログラムであって、
コンピュータに、
前記端末装置が送信した該端末装置の位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
前記位置情報受信ステップで受信した前記位置情報を記憶する位置情報記憶ステップと、
前記位置情報記憶ステップで記憶された前記位置情報を基に、所定の領域内での前記端末装置数の密度を求め、求めた密度を基に、所定の数の前記端末装置を選択する端末装置選択ステップと、
前記端末装置選択ステップで選択した前記端末装置に音声で情報をユーザに通知させる音声通知指示を送信する送信ステップと、を実行させる、
ことを特徴とするプログラム。
【0107】
(付記9)
位置情報を制御する端末制御サーバにネットワークを介して接続される端末装置であって、
自装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段が取得した前記位置情報を前記端末制御サーバに送信する位置情報送信手段と、
前記端末制御サーバが送信した音声で情報をユーザに通知する音声通知指示を受信する音声通知指示受信手段と、
前記音声通知指示受信手段が受信した前記音声通知指示を基に、文字情報を音声で出力する音声出力手段と、を備える、
ことを特徴とする端末装置。
【0108】
(付記10)
情報を配信する情報配信サーバにネットワークを介してさらに接続され、
前記情報配信サーバから配信される情報を受信する配信情報受信手段と、
前記配信情報受信手段が受信した前記配信情報を記憶する配信情報記憶手段と、をさらに備え、
前記音声出力手段は、前記音声通知指示受信手段が受信した前記音声通知指示を基に、前記配信情報記憶手段に記憶された前記配信情報を取得し、取得した前記配信情報を音声として出力する、
ことを特徴とする付記9に記載の端末装置。
【0109】
(付記11)
前記位置情報取得手段は、前記位置情報を取得した後、所定の時間が経過するまで待機し、所定の時間が経過した後、再度前記位置情報を取得する、
ことを特徴とする付記9又は10に記載の端末装置。
【0110】
(付記12)
ネットワークを介して接続される端末制御サーバと、端末装置と、を備える情報通知システムであって、
前記端末制御サーバは、
前記端末装置が送信した位置情報を受信する位置情報受信手段と、
前記位置情報受信手段が受信した前記位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
前記位置情報記憶手段に記憶された前記位置情報を基に、所定の領域内での前記端末装置数の密度を求め、求めた密度を基に、所定の数の前記端末装置を選択する端末装置選択手段と、
前記端末装置選択手段が選択した前記端末装置に音声で情報をユーザに通知させる音声通知指示を送信する送信手段と、を備え、
前記端末装置は、
自装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段が取得した前記位置情報を前記端末制御サーバに送信する位置情報送信手段と、
前記端末制御サーバが送信した音声で情報をユーザに通知する音声通知指示を受信する音声通知指示受信手段と、
前記音声通知指示受信手段が受信した前記音声通知指示を基に、文字情報を音声で出力する音声出力手段と、を備える、
ことを特徴とする情報通知システム。
【符号の説明】
【0111】
100 情報通知システム
10 端末装置
11、21、31 送受信部
12 位置情報取得部
13 音声出力部
14 アプリケーション部
20 端末制御サーバ
22 位置制御部
23 端末装置選択部
24 位置情報DB
30 情報配信サーバ
32 情報配信部
40 ネットワーク
50 内部バス
51 制御部
52 主記憶部
53 外部記憶部
54 操作部
55 表示部
56 送受信部
57 スピーカー
59 プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに情報を通知する端末装置にネットワークを介して接続される端末制御サーバであって、
前記端末装置が送信した該端末装置の位置情報を受信する位置情報受信手段と、
前記位置情報受信手段が受信した前記位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
前記位置情報記憶手段に記憶された前記位置情報を基に、所定の領域内での前記端末装置数の密度を求め、求めた密度を基に、所定の数の前記端末装置を選択する端末装置選択手段と、
前記端末装置選択手段が選択した前記端末装置に音声で情報をユーザに通知させる音声通知指示を送信する送信手段と、を備える、
ことを特徴とする端末制御サーバ。
【請求項2】
前記端末装置選択手段は、前記位置情報記憶手段に記憶された前記位置情報を基に、所定の範囲の領域内に複数の前記端末装置が位置しているか否かを判別し、複数の前記端末装置が位置していると判別した場合、該複数の端末装置のうち、所定の数の前記端末装置を選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末制御サーバ。
【請求項3】
前記端末装置選択手段は、前記位置情報記憶手段に記憶された前記位置情報を基に、前記端末装置間の距離に基づいて前記端末装置をグループに分類し、前記グループに複数の前記端末装置が属しているか否かを判別し、複数属していると判別した場合に、前記複数の端末装置のうち所定の数の前記端末装置を選択する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の端末制御サーバ。
【請求項4】
前記端末制御サーバは、さらに、情報を配信する情報配信サーバにネットワークを介して接続され、
前記位置情報受信手段は、前記端末装置の位置と識別子、さらに前記情報配信サーバが送信した配信情報を受信し、
前記位置情報記憶手段は、前記位置と識別子、前記配信情報、前記音声通知指示の有無を示す値を関連付けて記憶し、
前記端末装置選択手段は、選択した前記端末装置の識別子に関連付けて前記位置情報記憶手段に記憶された前記音声通知指示の有無を示す値を更新する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の端末制御サーバ。
【請求項5】
前記位置情報受信手段は、前記情報配信サーバが送信した優先度が付与された配信情報を受信し、
前記端末装置選択手段は、前記位置情報記憶手段に記憶された前記位置情報と前記配信情報に付与された優先度を基に、前記端末装置を選択する、
ことを特徴とする請求項4に記載の端末制御サーバ。
【請求項6】
前記端末装置選択手段は、前記位置情報記憶手段に記憶された前記位置情報から、前記端末装置の現在の位置情報を求める、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の端末制御サーバ。
【請求項7】
ユーザに情報を通知する端末装置にネットワークを介して接続される端末制御サーバで前記端末装置を制御する方法であって、
前記端末装置が送信した該端末装置の位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
前記位置情報受信ステップで受信した前記位置情報を記憶する位置情報記憶ステップと、
前記位置情報記憶ステップで記憶された前記位置情報を基に、所定の領域内での前記端末装置数の密度を求め、求めた密度を基に、所定の数の前記端末装置を選択する端末装置選択ステップと、
前記端末装置選択ステップで選択した前記端末装置に音声で情報をユーザに通知させる音声通知指示を送信する送信ステップと、を備える、
ことを特徴とする端末制御方法。
【請求項8】
ユーザに情報を通知する端末装置にネットワークを介して接続されるコンピュータで実行されるプログラムであって、
コンピュータに、
前記端末装置が送信した該端末装置の位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
前記位置情報受信ステップで受信した前記位置情報を記憶する位置情報記憶ステップと、
前記位置情報記憶ステップで記憶された前記位置情報を基に、所定の領域内での前記端末装置数の密度を求め、求めた密度を基に、所定の数の前記端末装置を選択する端末装置選択ステップと、
前記端末装置選択ステップで選択した前記端末装置に音声で情報をユーザに通知させる音声通知指示を送信する送信ステップと、を実行させる、
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−174233(P2012−174233A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−38940(P2011−38940)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】