説明

管の内壁に亘ってコーティングを形成するための方法および装置

本発明は、管の内壁に亘ってコーティングを形成する方法および装置に関する。管の内壁に亘ってコーティングを形成する方法は、モールドが火炎によって加熱される際に、管を所望の形状に形成するために管をモールドに管を巻き付け、管の少なくとも1つの端部から第1の電位を有するコーティング材料を管内に吹きつけ、ここでモールドと火炎とは第1の電位とは異なる第2の電位と第3の電位とをそれぞれ有しており、第1の電位、第2の電位および第3の電位の間の電位差を利用することによって、管の内壁に亘ってコーティング材料を用いたコーティングが形成されるようにしたことを特徴とする。本発明はさらに、そのような方法により形成された少なくとも1つのコーティングを有する管と、そのような管を備えるランプを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の属する技術分野
本発明は、コーティングを形成する方法および装置に関しており、特に管の内壁に亘ってコーティングを形成する方法および装置に関する。
【0002】
発明の背景
先行技術においては、ランプ管やバルブなどの対象の内壁に亘ってコーティングを形成する方法が数多く存在している。例えば、ガラスランプ管の内壁に亘って蛍光体のコーティングを形成する従来技法においては、蛍光体粉末、結合剤、水溶液などで形成された懸濁液がガラスランプ管に充填される。このガラスランプ管に充填された懸濁液は、ガラスランプ管内の重力によって除去され、それによって、蛍光体コーティングがガラスランプ管の内壁に亘って形成される。そして、この内壁に亘って形成された蛍光体コーティングを備えたガラスランプ管は、熱風により乾燥される。乾燥した蛍光体コーティングはさらに500〜600℃の温度で焼成され、ここで結合剤が酸化によって除去される。これは結合剤の残存によるガラスランプ管の光出力の低下を防ぐためである。このようにして、結合剤を含んでいない蛍光体コーティングが内壁に亘って形成された、蛍光管に使用可能なガラスランプ管が得られる。上述のガラスランプ管は、直管または螺旋管であってもよい。
【0003】
高圧放電ランプ(HID)の楕円形バルブ内壁に亘ってコーティングを形成する従来の方法は、蛍光体を含む混合粉末を外部帯電器により帯電させるものである。ついで、帯電された混合粉末は、電位を有するノズルを通してバルブに吹き込まれる。30〜50kVの高電圧により、ノズルとバルブの間には電場が形成されるため、帯電された混合粉末は、この電場によりバルブの内壁に引き寄せられてコーティングを形成する。
【0004】
しかしながら、このような静電気コーティング法を用いて細長い管をコーティングする場合には、均質なコーティングを形成するために、管の帯電性を均一に維持することが困難となる。
【0005】
そのため、先行技術と比較して、高速で費用効果の高い高品質な、所望の均質なコーティングを管の内壁に亘って形成する方法と装置が必要とされている。
【0006】
発明の概要
本発明の実施形態によれば、高速で費用効果の高い高品質な、所望の均質なコーティングを管の内壁に亘って形成する方法と装置が提供される。
【0007】
本発明の態様によれば、管の内壁に亘ってコーティングを形成する方法であって、モールドが火炎によって加熱される際に、管を所望の形状に形成するために管をモールドに巻き付け、管の少なくとも1つの端部から第1の電位を有するコーティング材料を管内に吹きつけ、モールドと火炎とは第1の電位とは異なる第2の電位と第3の電位とをそれぞれ有しており、そのため第1の電位、第2の電位および第3の電位の間の電位差を利用することによって、管の内壁に亘ってコーティング材料を用いたコーティングが形成できるようにした方法が提供される。
【0008】
本発明の他の態様によれば、管の内壁に亘ってコーティングを形成する装置であって、装置は、管を所望の形状に形成するモールドと、モールドを加熱する火炎を生成するよう構成された火炎発生器と、管の少なくとも1つの端部から第1の電位を有するコーティング材料を管内に吹きつけるよう構成された吹きつけ器と、を備え、モールドは、第1の電位とは異なる第2の電位を有し、火炎発生器はさらに、第1の電位とは異なる第3の電位を有する火災を発生するように構成され、その結果、第1の電位、第2の電位および第3の電位の間の電位差を利用することによって、管の内壁に亘ってコーティング材料を用いたコーティングが形成される、装置が提供される。
【0009】
本発明の他の態様によれば、本発明の方法により形成された少なくとも1つのコーティングを有する管が提供される。
【0010】
本発明の他の態様によれば、本発明の方法により形成された少なくとも1つのコーティングを有する管を備え、この管はランプ管として使用される、ランプが提供される。
【0011】
従来のように懸濁液を充填することによってコーティングを形成する従来技法と比較すると、本発明の実施形態に係る解決手段によれば、均質なコーティングを形成することができる。なぜなら、重力は何ら影響を及ぼさないからである。さらに、ウェットコーティング、乾燥、焼成を含む処理ステップを省略できるため、コーティング行程のコストも節約できる。また、結合剤や水溶液も除去できるため、これもコーティング行程のコスト節約につながる。さらに、結合剤が使用されないため、管が蛍光ランプ管として使用される場合は、焼成が不十分であってもコーティングにおいて結合剤の残渣が含まれないので、光出力が向上する。
【0012】
さらに、従来技術における静電コーティングの方法と比較すると、本発明の実施形態に係る解決手段によれば、静電コーティングは巻き付けられた管内で実施されるため、電場をかけるために必要な領域が縮小する。従って、管の内壁に亘って均質なコーティングを形成するための均一な電場を維持することが容易になる。さらに、火炎が電気的伝導性を有していることから、均一な電位差を管の外側周辺に形成するための均一な電位が得られる。従って、管の内壁に亘ってコーティング材料を用いた均質なコーティングを形成することができる。さらに、モールドも電位を有し、モールドの電位は火炎の電位と同じであってもよいことから、より均一な電位差が管の周辺に形成できる。従って、管の内壁に亘ってコーティング材料を用いたより均質なコーティングを形成することができる。さらに、必要に応じて、火炎とモールドとの間で異なる電位を設定することにより、管の内壁に亘って所望の均質なコーティングを形成することができる。
【0013】
当業者は、添付の図面を参照することで、以下の実施形態の説明を通して、本発明をより理解するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る、管の内壁に亘ってコーティングを形成する方法を示すフローチャート
【図2】本発明の実施形態に係る、モールドの周りに管が巻き付けられている、管の内壁に亘ってコーティングを形成する装置を示す図
【図3】本発明の他の実施形態に係る、管の内壁に亘ってコーティングを形成する方法を示すフローチャート
【図4】螺旋ガラス管を作製する従来の行程を示すフローチャート
【0015】
実施形態の詳細な説明
以下では、本発明の実施形態を説明するにあたって、螺旋ガラス管を作製する行程に関連して説明を行うが、当業者には、本発明の実施形態に係る管が螺旋ガラス管に限定されず、他の適切な材料や形状の管であってもよいことは理解されるであろう。
【0016】
図4は、螺旋ガラス管を作製する従来の行程を示すフローチャートである。
【0017】
図4に示すように、ステップ401において、ガラス管は炉内でその軟化点まで加熱される。
【0018】
ステップ403において、加熱されたガラス管は、空気圧によって延ばされる。
【0019】
ステップ405において、延ばされたガラス管は、ガスの火炎で加熱される回転するねじ型モールドに移動される。それにより、ガラス管はねじ型モールドの周りに巻き付けられ、螺旋ガラス管が形成される。他の場合には、ねじ型モールドは静止するようにされていてもよく、螺旋ガラス管を作製するために、ガラス管自体を適切な方法で回転して、ねじ型モールドの周りに巻き付けられてもよい。
【0020】
ステップ407において、ガラス管に空気圧がかけられて、ねじ型モールド上でガラス管に正確な螺旋形状を形成することができる。
【0021】
ステップ409において、正確な螺旋形状が形成されたガラス管がねじ型モールドから取り外されて、螺旋ガラス管が得られる。
【0022】
図1は、本発明の実施形態に係る、管の内壁に亘ってコーティングを形成する方法を示すフローチャートである。
【0023】
図1に示すように、随意にではあるが、ステップ101において、ガラス管はその軟化点まで予熱器内で加熱されてもよい。管は、上述のようにガラスに限定されず、他の適切な材料であってもよい。場合によっては、ステップ101は省略されてもよい。
【0024】
ステップ103において、随意にではあるが、加熱されたガラス管は、ガス圧によって延ばされてもよい。場合によっては、ステップ103は省略されてもよい。
【0025】
ステップ105において、延ばされたガラス管は、螺旋ガラス管を作製するために、火炎で加熱される回転するモールドに移動される。管は、上述のように螺旋の形状として形成されることに限定はされず、他の適切な形状、例えば、円形や、U字形などであってもよい。
【0026】
ステップ101および103が省略された場合は、例えば、ステップ105は、火炎で加熱される回転するモールドにガラス管が直接移動するステップに単純化されてもよい。それにより、ガラス管がモールドに巻き付けられて螺旋ガラス管が作製される。
【0027】
代替的に、モールドは静止されていてもよく、螺旋ガラス管を形成するために、ガラス管自体を適切な方法で回転させて、モールドの周りに巻き付けるようにしてもよい。
【0028】
モールドには適切な電位が、好ましくはグランド電位が付加されていればよい。さらに、火炎は、モールドと同じ電位、好ましくはグランド電位を有していてもよい。
【0029】
ステップ107において、随意にではあるが、モールド上で管に正確な形状を形成できるように、管の少なくとも1つの端部からガス圧がかけられる。使用されるガスは、空気または窒素ガスであってもよい。場合によっては、ステップ107は省略されてもよい。
【0030】
ステップ109において、適切な電位を有するコーティング材料は、管の少なくとも1つの端部から管に吹き込まれて、管の内壁に亘ってコーティングが形成される。このコーティング材料は、例えば、蛍光体粉末を含んでいてもよい。コーティング材料の電位はモールドや火炎の電位よりも低いことが好ましく、例えば、−30〜−50kVであることが好ましい。
【0031】
火炎が電気的伝導性を有しているため、管の外側周辺に均一な電位が得られる。従って、均一な電位を有する火炎と電位を有するコーティング材料とによって、管の周囲に均一な電位差を形成することができる。これにより、管の内壁に亘ってコーティング材料を用いた均質なコーティングを形成することができる。
【0032】
さらに、モールドも電位を有しており、その電位は火炎の電位と同じであってもよいため、管の周囲により均一な電位差が形成できる。従って、管の内壁に亘ってコーティング材料を用いたより均質なコーティングを形成することができる。
【0033】
さらに、コーティング材料は、ステップ107においてかけられたガス圧によって管に吹き込まれてもよい。
【0034】
ステップ111において、随意にではあるが、内壁に亘ってコーティングが形成された管は、モールドから取り外される。コーティング材料が蛍光体粉末を含んでいる場合、このようにして得られた管は、蛍光ランプ管として使用することもできる。
【0035】
図2は、本発明の実施形態に係る、管がモールドの周りに巻き付けられている、管の内壁に亘ってコーティングを形成する装置を示す。
【0036】
図2に示すように、管の内壁に亘ってコーティングを形成する装置201は、モールド203、火炎発生器205、および吹きつけ器207を含んでいてもよい。
【0037】
モールド203は、所望の形状、例えば、螺旋形状、円形、U字形などを有する管を形成するためのモールドとして使用することもできる。モールド203には適切な電位、好ましくは、グランド電位が付加される。管を所望の形状に形成するために、モールド203は、その周りに管を巻き付けるように回転可能であることが好ましい。代わりに、モールド203は固定されていてもよい。ここでは、管を所望の形状に形成するために、管自体が適切な方法で回転して、モールド203の周りに巻き付けられてもよい。
【0038】
火炎発生器205は、モールド203を加熱するための火炎を生成可能である。また、火炎発生器205により、火炎は、モールド203の電位と同じ電位、好ましくはグランド電位を有することも可能である。
【0039】
吹きつけ器207は、モールド203上で管が正確な形状に形成されるように、管の少なくとも1つの端部から管にガス圧をかけることができる。使用されるガスは、空気または窒素ガスであってもよい。吹きつけ器207はまた、適切な電位を有するコーティング材料を管の少なくとも1つの端部から管に吹き込んでもよい。コーティング材料の電位はモールド203や火炎の電位よりも低いことが好ましく、例えば、−30〜−50kVであることが好ましい。コーティング材料は、蛍光体粉末を含んでいてもよい。さらに、吹きつけ器207は、上述の管にかけられたガス圧によって管にコーティング材料を吹き込んでもよい。
【0040】
火炎が電気的伝導性を有しているため、管の外側周辺に均一な電位が得られる。従って、均一な電位を有する火炎と電位を有するコーティング材料とによって、管の周囲に均一な電位差が形成できる。これにより、管の内壁に亘ってコーティング材料を用いた均質なコーティングを形成することができる。
【0041】
さらに、モールド203も電位を有しており、その電位は火炎の電位と同じであってもよいことから、管の周辺により均一な電位差が形成できる。これにより、管の内壁に亘ってコーティング材料を用いたより均質なコーティングを形成することができる。
【0042】
装置201はまた、管の軟化温度まで管を予熱する予熱器(図示せず)を有していてもよい。管は、ガラス製であってもよい。吹きつけ器207は、予熱されたガラス管をガス圧によって延ばしてもよい。
【0043】
さらに、本発明の他の実施形態によれば、本発明による方法によって内壁に亘って形成された少なくとも1つのコーティングを有する管は、蛍光ランプ管として使用することができる。ここでは、少なくとも1つのコーティングが、蛍光体を含むコーティングを有していてもよい。管は、ガラス製であってもよい。さらに、ガラスランプ管の場合、例えば、少なくとも1つのコーティングは、蛍光体を含むコーティングが形成される前に形成された保護コーティングを含んでいてもよい。これにより、ランプ管に使用される水銀(Hg)がガラス壁に移動することを防ぐこともできる。
【0044】
さらに、本発明の他の実施形態によれば、本発明に係る方法によって形成された少なくとも1つのコーティングを有する管は、ランプに含まれ、ランプ管として使用することができる。
【0045】
本発明は、添付の図面を参照しつついくつかの実施形態に関連して説明されるが、本発明の開示を読み取ることで、当業者は種々の変更および変形をなし得ることが予測される。そして、そのような変更および変形は、特許請求の範囲に規定された本発明の範囲に該当するとみなされる。
【0046】
例えば、本発明の実施形態に係る、管の内壁に亘ってコーティングを形成する方法において、実施するステップの順番は、記載の順番に制限されない。代わりに、ステップが実施される順番は、必要に応じて調整されてもよい。例えば、ステップ107は、ステップ109と同時に実施されてもよい。ステップ105は、ステップ107および/またはステップ109と同時に実施されてもよい。図3は、本発明の他の実施形態に係る管の内壁に亘ってコーティングを形成する方法のフローチャートを示しており、ステップ105,107,および109が同時に実施されるという点で、図1とは異なっている。さらに、本発明の実施形態に係る方法のステップは、必要に応じて、追加、削除、または変更されてもよく、上述のステップと完全に同一である必要はない。例えば、いくつかの実施形態においては、ステップ109は、複数のコーティングを形成するために繰り返されてもよい。他のいくつかの実施形態においては、ステップ101と103は省略されてもよく、ステップ105は単純化されてもよい。他のいくつかの実施形態においては、ステップ107も省略されてもよい。
【0047】
さらに、コーティング材料の電位、火炎、およびモールドは、上述のものに制限されない。例えば、本発明のいくつかの実施形態によれば、火炎の電位はモールドの電位と異なるように設定されてもよい。これにより、所望のコーティングを形成するために、形成された電場を必要に応じて適合することもできる。この点に関して、最適なコーティングは、多かれ少なかれ一定のコーティング厚を伴って均質になるか、または所望のコーティング厚の勾配を伴って不均質になるか、である。例えば、モールドの電位がグランド電位である場合、火炎の電位は正電位である。これにより、管の内壁に亘って形成されたコーティングに含まれるコーティング材料は、火炎側の方がモールド側よりも少なくなる。この結果、そのようなコーティングが内壁に形成されたランプ管の光出力は、内壁のモールド側で多く反射し、内壁の火炎側でより透過するように、最適化することが可能である。本発明によるいくつかの実施形態において、火炎の電位は、コーティング材料と火炎またはモールドとの間の電位差の20〜30%分だけ、モールドの電位と異なるように設定されていてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管の内壁に亘ってコーティングを形成する方法において、
モールドが火炎により加熱される際に、モールドに管を巻き付けて管を所望の形状に形成し、
前記管の少なくとも1つの端部から第1の電位を有するコーティング材料を前記管内に吹きつける、
ここで、前記モールドと前記火炎とは前記第1の電位とは異なる第2の電位と第3の電位とをそれぞれ有し、その結果、前記第1の電位、前記第2の電位および第3の電位の間の電位差を利用することにより、管の内壁に亘ってコーティング材料を用いたコーティングが形成される、
ことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記モールドを回転させることで前記管を前記モールドに巻き付ける、
請求項1記載の方法。
【請求項3】
さらに、前記モールド上に前記管を巻き付ける前に、前記管を軟化温度まで予熱する、
請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
前記第2の電位は前記第3の電位と同じである、
請求項1または2記載の方法。
【請求項5】
前記第1の電位、前記第2の電位および第3の電位の間の電位差は、30〜50kVである、
請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記第2および第3の電位はグランド電位である、
請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記第2の電位は、前記第3の電位とは異なる、
請求項1または2記載の方法。
【請求項8】
前記第2の電位は、前記第1の電位と、前記第2または第3の電位との間の電位差の20〜30%分だけ、前記第3の電位と異なる、
請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記第1の電位と、前記第2または第3の電位との間の電位差が、30〜50kVである、
請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記第2または第3の電位は、グランド電位である、
請求項9記載の方法。
【請求項11】
管の内壁に亘ってコーティングを形成する装置において、前記装置は、
管を所望の形状に形成するモールドと、
前記モールドを加熱する火炎を生成するよう構成された火炎発生器と、
前記管の少なくとも1つの端部から前記管内に第1の電位を有するコーティング材料を吹きつけるよう構成された吹きつけ器と、
を備え、
前記モールドは、前記第1の電位とは異なる第2の電位を有し、
前記火炎発生器はさらに、前記第1の電位とは異なる第3の電位を有する前記火炎を発生するように構成され、その結果、前記第1の電位、前記第2の電位および第3の電位の間の電位差を利用することにより、管の内壁に亘ってコーティング材料を用いたコーティングが形成される、
装置。
【請求項12】
前記モールドは、回転可能である、
請求項11記載の装置。
【請求項13】
さらに、前記管を軟化温度まで予熱するように構成されている予熱器を備える、
請求項11または12記載の装置。
【請求項14】
前記第2の電位は、前記第3の電位と同じである、
請求項11または12記載の装置。
【請求項15】
前記第1の電位、前記第2の電位および第3の電位の間の前記電位差は、30〜50kVである、
請求項14記載の装置。
【請求項16】
前記第2および第3の電位は、グランド電位である、
請求項15記載の装置。
【請求項17】
前記第2の電位は、前記第3の電位とは異なる、
請求項11または12記載の装置。
【請求項18】
前記第2の電位は、前記第1の電位と、前記第2または第3の電位との間の電位差の20〜30%分だけ、前記第3の電位と異なる、
請求項17記載の装置。
【請求項19】
前記第1の電位と、前記第2または第3の電位との間の電位差が、30〜50kVである、
請求項18記載の装置。
【請求項20】
前記第2または第3の電位は、グランド電位である、
請求項19記載の装置。
【請求項21】
請求項1または2記載の方法により形成された少なくとも1つのコーティングを有する、管。
【請求項22】
前記少なくとも1つのコーティングは、蛍光体を含むコーティングを有する、請求項21記載の管。
【請求項23】
前記管は、ガラスからなる、請求項22記載の管。
【請求項24】
前記少なくとも1つのコーティングはさらに、前記蛍光体を含むコーティングが形成される前に形成された保護コーティングを含む、請求項23記載の管。
【請求項25】
請求項21記載の管を備え、
前記管は、ランプ管として使用される、
ランプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−526051(P2011−526051A)
【公表日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−512072(P2011−512072)
【出願日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際出願番号】PCT/EP2009/056506
【国際公開番号】WO2009/147052
【国際公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(504458493)オスラム アクチエンゲゼルシャフト (168)
【氏名又は名称原語表記】OSRAM AG
【住所又は居所原語表記】Hellabrunner Str. 1, 81543 Muenchen, Germany
【Fターム(参考)】