粘土系難透水性材料の圧縮成形方法
【課題】ブロックと型枠との間に摩擦力が生じるのを防止し、ブロック表面や角部に剪断破壊が生じない粘土系難透水性材料の圧縮成形方法を提供する。
【解決手段】下部型枠板22の上端部に伸縮性膜材が被せられ、伸縮性膜材の上端部2aで固定されている。圧縮装置14を作動させることによって、粘土材料3をプレスして粘土ブロックが成形される。伸縮性膜材は、粘土ブロックと下部型枠板22との間に挟在している。従って、下部型枠板22と粘土ブロック表面との間に表面摩擦力が生じないので、粘土ブロックに剪断破壊やひび割れ、角部の欠損等を防止できる。
【解決手段】下部型枠板22の上端部に伸縮性膜材が被せられ、伸縮性膜材の上端部2aで固定されている。圧縮装置14を作動させることによって、粘土材料3をプレスして粘土ブロックが成形される。伸縮性膜材は、粘土ブロックと下部型枠板22との間に挟在している。従って、下部型枠板22と粘土ブロック表面との間に表面摩擦力が生じないので、粘土ブロックに剪断破壊やひび割れ、角部の欠損等を防止できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘土系難透水性材料の圧縮成形方法、特に、産業廃棄物や放射性廃棄物の遮水工に用いるブロックを、プレス用型枠の内側とブロックとの境界面に伸縮性膜材料を挟在させてプレス成形する粘土系難透水性材料の圧縮成形方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、産業廃棄物や放射性廃棄物を地中に埋設して処分する場合において、地下水に毒性物質を漏出させない遮水工に、ベントナイト或いはベントナイトと骨材を混練した高密度な粘土系材料から成る遮水材が使われている。遮水材としては、難透水性が求められており、特に、放射性廃棄物の埋設処分施設では、透水係数が1E-13m/秒程度の難透水性を要求される。そのため、高性能な粘土(例えば、ベントナイトを乾燥密度で1600kg/m3以上にプレス加工したもの)で取り囲んで埋設することが現実的である。
【0003】
放射性廃棄物の埋設処分施設では、事前に高い密度に成形した粘土系遮水材をブロック形状に形成して、原位置に積み上げることで遮水層を構築する方法も提案されている。すなわち、粘土系土質材料をプレスすることで高密度な成形体ブロックを形成し、分割した寸法形状のブロックに予め成形することで、円筒型廃棄物の周囲に組み合わせて設置する例も報告されている。(例えば、非特許文献1を参照)また、ブロック成形体は、例えば、四角柱、立方体や円筒などの形状に成形されている。
【0004】
【非特許文献1】核燃料サイクル開発機構、「わが国における高レベル放射性廃棄物地層処分の技術的信頼性総論レポート」平成11年11月26日発行、p.IV−52
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、四角柱或いは立方体形状のブロックをプレス成形する場合、外型枠をスライドしてブロックを引き出す工程において、ブロック表面に表面摩擦力による剪断破壊が生じ、ひび割れの発生や角部の欠損が生じるという問題点があった。また、円筒形状のブロックでは、そのような問題は生じないが、施設の遮水領域に敷き詰めることができないため、円柱ブロックを四角柱や立方体形状に切断加工するという無駄な作業が必要となり、材料の損失を伴うという問題点もあった。
【0006】
本発明は、以上のような従来の課題を解決するためになされたものであって、ブロックと型枠との間に摩擦力が生じるのを防止し、ブロック表面や角部に剪断破壊が生じない粘土系難透水性材料の圧縮成形方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の粘土系難透水性材料の圧縮成形方法にあっては、粘土系難透水性材料を粘土ブロックに圧縮成形する粘土系難透水性材料の圧縮成形方法であって、圧縮成形装置の型枠内に伸縮性膜材を配置し、前記型枠内に前記粘土系難透水性材料を投入し、前記型枠の内側側面と、前記粘土ブロックの側面との間に前記伸縮性膜材が挟在するように、前記圧縮成形装置で前記粘土系難透水性材料を圧縮成形することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2に記載の粘土系難透水性材料の圧縮成形方法にあっては、粘土系難透水性材料を粘土ブロックに圧縮成形する粘土系難透水性材料の圧縮成形方法であって、圧縮成形装置の型枠内に伸縮性膜材を配置し、前記型枠内に前記粘土系難透水性材料を投入し、前記型枠の内側側面及び底面と、前記粘土ブロックの側面及び底面との間に前記伸縮性膜材が挟在するように、前記圧縮成形装置で前記粘土系難透水性材料を圧縮成形することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項3に記載の粘土系難透水性材料の圧縮成形方法にあっては、粘土系難透水性材料を粘土ブロックに圧縮成形する粘土系難透水性材料の圧縮成形方法であって、圧縮成形装置の型枠内に伸縮性膜材を配置し、前記型枠内に配置した前記伸縮性膜材に対して前記粘土系難透水性材料を投入し、前記型枠の内側側面及び底面と、前記粘土ブロックの側面及び底面との間に前記伸縮性膜材が挟在するように、前記圧縮成形装置で前記粘土系難透水性材料を圧縮成形することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項4に記載の粘土系難透水性材料の圧縮成形方法にあっては、前記粘土ブロックと前記伸縮性膜材とが密着した状態で、前記粘土ブロック及び前記伸縮性膜材を前記圧縮成形装置から取り出すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の粘土系難透水性材料の圧縮成形方法によれば、型枠の内側側面及び底面と圧縮成形された粘土ブロックの側面及び底面との間に伸縮性膜材が挟在しているので、型枠と粘土ブロックとの間で表面摩擦力が生じず、粘土ブロックに剪断破壊やひび割れ、角部の欠損等が起こるのを防止でき、型枠から粘土ブロックを分離し易いという効果を奏する。また、粘土ブロックと伸縮性膜材とが密着した状態で圧縮成形装置から取り出されるので、粘土ブロックの乾燥を防止できるという効果も奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明にかかる粘土系難透水性材料の圧縮成形方法の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0013】
(実施の形態1)
図1〜図3、図5、図7〜図10は、本発明の実施の形態1による粘土系難透水性材料の圧縮成形方法を実施するための粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図であり、図4及び図6はその概略側断面図である。これらの図1〜図10において、粘土ブロック圧縮成形装置1は、上部型枠部10と下部型枠部20とから構成されている。
【0014】
上部型枠部10は、粘土系難透水性材料からなる粘土材料3を四角柱或いは立方体形状のブロックに成形する4枚の上部型枠板12と、粘土材料をプレスする圧縮装置14とを備えている。下部型枠部20は、上部型枠板12と連係して、粘土材料を四角柱或いは立方体形状のブロックに成形する4枚の下部型枠板22と、プレス成形されたブロックを排出するブロック排出装置、例えばブロック水平押出装置24とを備えている。
【0015】
また、図2に示すように、下部型枠板22の上端部には、伸縮性膜材2が被せられ、伸縮性膜材2の上端部2aで固定されている。伸縮性膜材2としては、合成ゴム材料例えばネオプレンゴムや天然ゴムなど、種々の伸縮性材料から作製された膜材を使用することができる。なお、図1〜図3、図5、図7〜図10において、圧縮装置14及びブロック水平押出装置24における駆動機構及び底板26の図示は、省略している。
【0016】
上述のように構成された粘土ブロック圧縮成形装置1により粘土材料3を圧縮成形するには、まず、図3に示すように、上部型枠板12を下部型枠板22に押し付けた状態で、上部型枠板12内に粘土材料3を投入する。この時、図4に断面で示すように、粘土材料3は上部型枠板12及び下部型枠板22で作られる空間内に収容され、下部型枠板22内の粘土材料3は伸縮性膜材2で覆われている。
【0017】
次に、図5に示すように、圧縮装置14を作動させることによって、粘土材料3をプレスして粘土ブロック4が成形される。この時、図6に断面で示すように、伸縮性膜材2は、粘土ブロック4と下部型枠板22との間に挟在し、粘土ブロック4の側面と底面とを被っている。
【0018】
プレス成形された粘土ブロック4と伸縮性膜材2とを上部型枠板12及び下部型枠板22から抜き出すには、図7に示すように、粘土ブロック4をプレス成形した状態から、上部型枠板12及び圧縮装置14を鉛直上方に引き上げる。次に、図8に示すように、伸縮性膜材2の上端部2aを下部型枠板22から外すことにより、伸縮性膜材2は粘土ブロック4を包み込む状態になる。そして、粘土ブロック4を押し出す方向の下部型枠板22aを鉛直上方に引き上げ、下部型枠板22aの側部垂直方向に位置する下部型枠板22bを取り外す。
【0019】
この時、粘土ブロック4は伸縮性膜材2で覆われているため、下部型枠板22と粘土ブロック4表面との間に表面摩擦力が生じない。従って、下部型枠板22a及び下部型枠板22bを取り外す際に、粘土ブロック4に剪断破壊やひび割れ、角部の欠損等を防止できる。また、下部型枠板22を粘土ブロック4から分離し易くなる。
【0020】
こうして、上部型枠板12及び下部型枠板22の脱型が終了したら、図9及び図10に示すように、ブロック水平押出装置24を作動させ、伸縮性膜材2で覆われた粘土ブロック4を粘土ブロック圧縮成形装置1から排出する。排出された粘土ブロック4は、伸縮性膜材2が密着しているため、粘土ブロック4の乾燥を防止することができる。
【0021】
(実施の形態2)
図11〜図13、図15、図17〜図18は、本発明の実施の形態2による粘土系難透水性材料の圧縮成形方法を実施するための粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図であり、図14及び図16はその概略側断面図である。図11〜図18において、粘土ブロック圧縮成形装置1は、上部型枠部10と下部型枠部20とから構成されており、上部型枠部10及び下部型枠部20を構成する部材は、実施の形態1と同様であり、重複した説明は省略する。
【0022】
実施の形態2では、伸縮性膜材2として筒状の伸縮性膜材2を用意し、図12に示すように、伸縮性膜材2の上端部2aを下部型枠板22の上端部に被せ、伸縮性膜材2の下端部2bを下部型枠板22の下端部に固定する。なお、実施の形態1と同様に、図11〜図13、図15、図17〜図18において、圧縮装置14及びブロック水平押出装置24における駆動機構及び底板26の図示は、省略している。
【0023】
上述のように構成された粘土ブロック圧縮成形装置1により粘土材料3を圧縮成形するには、まず、図13に示すように、上部型枠板12を下部型枠板22に押し付けた状態で、上部型枠板12内に粘土材料3を投入する。この時、図14に断面で示すように、粘土材料3は上部型枠板12及び下部型枠板22で作られる空間内に収容され、下部型枠板22内の粘土材料3は伸縮性膜材2で覆われている。また、伸縮性膜材2の上端部2aは下部型枠板22の上端部を被い、伸縮性膜材2の下端部2bは下部型枠板22の下端部を被っている。
【0024】
次に、図15に示すように、圧縮装置14を作動させることによって、粘土材料3をプレスして粘土ブロック4が成形される。この時、図16に断面で示すように、伸縮性膜材2は、粘土ブロック4と下部型枠板22との間に挟在し、粘土ブロック4の側面を被っている。
【0025】
プレス成形された粘土ブロック4と伸縮性膜材2とを上部型枠板12及び下部型枠板22から抜き出すには、図17に示すように、粘土ブロック4をプレス成形した状態から、上部型枠板12及び圧縮装置14を鉛直上方に引き上げる。次に、図18に示すように、伸縮性膜材2の上端部2a及び下端部2bを下部型枠板22から外すことにより、伸縮性膜材2は粘土ブロック4を包み込む状態になる。そして、粘土ブロック4を押し出す方向の下部型枠板22aを鉛直上方に引き上げ、下部型枠板22aの側部垂直方向に位置する下部型枠板22bを取り外す。
【0026】
この時、粘土ブロック4は伸縮性膜材2で覆われているため、下部型枠板22と粘土ブロック4表面との間に表面摩擦力が生じない。従って、下部型枠板22a及び下部型枠板22bを取り外す際に、粘土ブロック4に剪断破壊やひび割れ、角部の欠損等を防止できる。また、下部型枠板22を粘土ブロック4から分離し易くなる。
【0027】
こうして、上部型枠板12及び下部型枠板22の脱型が終了したら、実施の形態1と同様に、図9及び図10に示すブロック水平押出装置24を作動させ、伸縮性膜材2で覆われた粘土ブロック4を粘土ブロック圧縮成形装置1から排出する。排出された粘土ブロック4は、伸縮性膜材2が密着しているため、粘土ブロック4の乾燥を防止することができる。
【0028】
(実施の形態3)
図19〜図21、図23、図25〜図26は、本発明の実施の形態3による粘土系難透水性材料の圧縮成形方法を実施するための粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図であり、図22及び図24はその概略側断面図である。図19〜図26において、粘土ブロック圧縮成形装置1は、上部型枠部10と下部型枠部20とから構成されており、上部型枠部10及び下部型枠部20を構成する部材は、実施の形態1と同様であり、重複した説明は省略する。
【0029】
実施の形態3では、図20に示すように、上部型枠板12の下端部を覆うように伸縮性膜材2を被せ、伸縮性膜材2の上端部2aを上部型枠板12の下端部に固定する。なお、実施の形態1と同様に、図19〜図21、図23、図25〜図26において、圧縮装置14及びブロック水平押出装置24における駆動機構及び底板26の図示は、省略している。
【0030】
上述のように構成された粘土ブロック圧縮成形装置1により粘土材料3を圧縮成形するには、まず、図21に示すように、上部型枠板12を下部型枠板22に押し付けた状態で、上部型枠板12内に粘土材料3を投入する。この時、図22に断面で示すように、粘土材料3は上部型枠板12及び下部型枠板22で作られる空間内に収容され、下部型枠板22内の粘土材料3は伸縮性膜材2で覆われている。また、伸縮性膜材2の上端部2aは上部型枠板12の下端部を被っている。
【0031】
次に、図23に示すように、圧縮装置14を作動させることによって、粘土材料3をプレスして粘土ブロック4が成形される。この時、図24に断面で示すように、伸縮性膜材2は、粘土ブロック4と下部型枠板22との間に挟在し、粘土ブロック4の側面と底面とを被っている。
【0032】
プレス成形された粘土ブロック4と伸縮性膜材2とを上部型枠板12及び下部型枠板22から抜き出すには、図25に示すように、粘土ブロック4をプレス成形した状態から、上部型枠板12及び圧縮装置14を鉛直上方に引き上げる。この時、伸縮性膜材2の上端部2aは上部型枠板12に固定されているが、上部型枠板12の引き上げにより伸縮性膜材2は容易に上部型枠板12から外れ、伸縮性膜材2は粘土ブロック4を包み込む状態になる。そして、図26に示すように、粘土ブロック4を押し出す方向の下部型枠板22aを鉛直上方に引き上げ、下部型枠板22aの側部垂直方向に位置する下部型枠板22bを取り外す。
【0033】
この時、粘土ブロック4は伸縮性膜材2で覆われているため、下部型枠板22と粘土ブロック4表面との間に表面摩擦力が生じない。従って、下部型枠板22a及び下部型枠板22bを取り外す際に、粘土ブロック4に剪断破壊やひび割れ、角部の欠損等を防止できる。また、下部型枠板22を粘土ブロック4から分離し易くなる。
【0034】
こうして、上部型枠板12及び下部型枠板22の脱型が終了したら、実施の形態1と同様に、図9及び図10に示すブロック水平押出装置24を作動させ、伸縮性膜材2で覆われた粘土ブロック4を粘土ブロック圧縮成形装置1から排出する。排出された粘土ブロック4は、伸縮性膜材2が密着しているため、粘土ブロック4の乾燥を防止することができる。
【0035】
なお、上述した実施の形態1〜実施の形態3では、伸縮性膜材2の中に粘土材料3を圧縮成形した後の脱型の方法として、下部型枠板22を分離脱型する方法を示したが、脱型方法は、これに限定されるものではない。例えば、下部型枠は四面が剛結し、伸縮性膜材と圧縮成形した粘土ブロックを一緒に下方もしくは上方へ押し出して脱型することも可能である。また、伸縮性膜材2と下部型枠板22との間の摩擦力は、必要に応じて潤滑剤例えば油、粉体を前もって挟在させることで、よりスムースに押出すことが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0036】
以上のように、本発明にかかる粘土系難透水性材料の圧縮成形方法は、型枠の内側側面と圧縮成形された粘土ブロックの側面との間に伸縮性膜材が挟在しているので、型枠と粘土ブロックとの間で表面摩擦力が生じず、粘土ブロックに剪断破壊やひび割れ、角部の欠損等が起こるのを防止でき、型枠から粘土ブロックを分離し易いので、一般廃棄物を地中に埋設処分する施設の遮水材に有用であり、特に、放射性廃棄物を地中に埋設処分する施設の遮水材に適している。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略側断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略側断面図である。
【図7】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態2による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態2による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図13】本発明の実施の形態2による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図14】本発明の実施の形態2による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略側断面図である。
【図15】本発明の実施の形態2による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図16】本発明の実施の形態2による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略側断面図である。
【図17】本発明の実施の形態2による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図18】本発明の実施の形態2による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図19】本発明の実施の形態3による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図20】本発明の実施の形態3による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図21】本発明の実施の形態3による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図22】本発明の実施の形態3による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略側断面図である。
【図23】本発明の実施の形態3による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図24】本発明の実施の形態3による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略側断面図である。
【図25】本発明の実施の形態3による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図26】本発明の実施の形態3による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0038】
1 粘土ブロック圧縮成形装置
2 伸縮性膜材
2a 上端部
2b 下端部
3 粘土材料
4 粘土ブロック
10 上部型枠部
12 上部型枠板
14 圧縮装置
20 下部型枠部
22,22a,22b 下部型枠板
24 ブロック水平押出装置
26 底板
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘土系難透水性材料の圧縮成形方法、特に、産業廃棄物や放射性廃棄物の遮水工に用いるブロックを、プレス用型枠の内側とブロックとの境界面に伸縮性膜材料を挟在させてプレス成形する粘土系難透水性材料の圧縮成形方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、産業廃棄物や放射性廃棄物を地中に埋設して処分する場合において、地下水に毒性物質を漏出させない遮水工に、ベントナイト或いはベントナイトと骨材を混練した高密度な粘土系材料から成る遮水材が使われている。遮水材としては、難透水性が求められており、特に、放射性廃棄物の埋設処分施設では、透水係数が1E-13m/秒程度の難透水性を要求される。そのため、高性能な粘土(例えば、ベントナイトを乾燥密度で1600kg/m3以上にプレス加工したもの)で取り囲んで埋設することが現実的である。
【0003】
放射性廃棄物の埋設処分施設では、事前に高い密度に成形した粘土系遮水材をブロック形状に形成して、原位置に積み上げることで遮水層を構築する方法も提案されている。すなわち、粘土系土質材料をプレスすることで高密度な成形体ブロックを形成し、分割した寸法形状のブロックに予め成形することで、円筒型廃棄物の周囲に組み合わせて設置する例も報告されている。(例えば、非特許文献1を参照)また、ブロック成形体は、例えば、四角柱、立方体や円筒などの形状に成形されている。
【0004】
【非特許文献1】核燃料サイクル開発機構、「わが国における高レベル放射性廃棄物地層処分の技術的信頼性総論レポート」平成11年11月26日発行、p.IV−52
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、四角柱或いは立方体形状のブロックをプレス成形する場合、外型枠をスライドしてブロックを引き出す工程において、ブロック表面に表面摩擦力による剪断破壊が生じ、ひび割れの発生や角部の欠損が生じるという問題点があった。また、円筒形状のブロックでは、そのような問題は生じないが、施設の遮水領域に敷き詰めることができないため、円柱ブロックを四角柱や立方体形状に切断加工するという無駄な作業が必要となり、材料の損失を伴うという問題点もあった。
【0006】
本発明は、以上のような従来の課題を解決するためになされたものであって、ブロックと型枠との間に摩擦力が生じるのを防止し、ブロック表面や角部に剪断破壊が生じない粘土系難透水性材料の圧縮成形方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の粘土系難透水性材料の圧縮成形方法にあっては、粘土系難透水性材料を粘土ブロックに圧縮成形する粘土系難透水性材料の圧縮成形方法であって、圧縮成形装置の型枠内に伸縮性膜材を配置し、前記型枠内に前記粘土系難透水性材料を投入し、前記型枠の内側側面と、前記粘土ブロックの側面との間に前記伸縮性膜材が挟在するように、前記圧縮成形装置で前記粘土系難透水性材料を圧縮成形することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2に記載の粘土系難透水性材料の圧縮成形方法にあっては、粘土系難透水性材料を粘土ブロックに圧縮成形する粘土系難透水性材料の圧縮成形方法であって、圧縮成形装置の型枠内に伸縮性膜材を配置し、前記型枠内に前記粘土系難透水性材料を投入し、前記型枠の内側側面及び底面と、前記粘土ブロックの側面及び底面との間に前記伸縮性膜材が挟在するように、前記圧縮成形装置で前記粘土系難透水性材料を圧縮成形することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項3に記載の粘土系難透水性材料の圧縮成形方法にあっては、粘土系難透水性材料を粘土ブロックに圧縮成形する粘土系難透水性材料の圧縮成形方法であって、圧縮成形装置の型枠内に伸縮性膜材を配置し、前記型枠内に配置した前記伸縮性膜材に対して前記粘土系難透水性材料を投入し、前記型枠の内側側面及び底面と、前記粘土ブロックの側面及び底面との間に前記伸縮性膜材が挟在するように、前記圧縮成形装置で前記粘土系難透水性材料を圧縮成形することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項4に記載の粘土系難透水性材料の圧縮成形方法にあっては、前記粘土ブロックと前記伸縮性膜材とが密着した状態で、前記粘土ブロック及び前記伸縮性膜材を前記圧縮成形装置から取り出すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の粘土系難透水性材料の圧縮成形方法によれば、型枠の内側側面及び底面と圧縮成形された粘土ブロックの側面及び底面との間に伸縮性膜材が挟在しているので、型枠と粘土ブロックとの間で表面摩擦力が生じず、粘土ブロックに剪断破壊やひび割れ、角部の欠損等が起こるのを防止でき、型枠から粘土ブロックを分離し易いという効果を奏する。また、粘土ブロックと伸縮性膜材とが密着した状態で圧縮成形装置から取り出されるので、粘土ブロックの乾燥を防止できるという効果も奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明にかかる粘土系難透水性材料の圧縮成形方法の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0013】
(実施の形態1)
図1〜図3、図5、図7〜図10は、本発明の実施の形態1による粘土系難透水性材料の圧縮成形方法を実施するための粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図であり、図4及び図6はその概略側断面図である。これらの図1〜図10において、粘土ブロック圧縮成形装置1は、上部型枠部10と下部型枠部20とから構成されている。
【0014】
上部型枠部10は、粘土系難透水性材料からなる粘土材料3を四角柱或いは立方体形状のブロックに成形する4枚の上部型枠板12と、粘土材料をプレスする圧縮装置14とを備えている。下部型枠部20は、上部型枠板12と連係して、粘土材料を四角柱或いは立方体形状のブロックに成形する4枚の下部型枠板22と、プレス成形されたブロックを排出するブロック排出装置、例えばブロック水平押出装置24とを備えている。
【0015】
また、図2に示すように、下部型枠板22の上端部には、伸縮性膜材2が被せられ、伸縮性膜材2の上端部2aで固定されている。伸縮性膜材2としては、合成ゴム材料例えばネオプレンゴムや天然ゴムなど、種々の伸縮性材料から作製された膜材を使用することができる。なお、図1〜図3、図5、図7〜図10において、圧縮装置14及びブロック水平押出装置24における駆動機構及び底板26の図示は、省略している。
【0016】
上述のように構成された粘土ブロック圧縮成形装置1により粘土材料3を圧縮成形するには、まず、図3に示すように、上部型枠板12を下部型枠板22に押し付けた状態で、上部型枠板12内に粘土材料3を投入する。この時、図4に断面で示すように、粘土材料3は上部型枠板12及び下部型枠板22で作られる空間内に収容され、下部型枠板22内の粘土材料3は伸縮性膜材2で覆われている。
【0017】
次に、図5に示すように、圧縮装置14を作動させることによって、粘土材料3をプレスして粘土ブロック4が成形される。この時、図6に断面で示すように、伸縮性膜材2は、粘土ブロック4と下部型枠板22との間に挟在し、粘土ブロック4の側面と底面とを被っている。
【0018】
プレス成形された粘土ブロック4と伸縮性膜材2とを上部型枠板12及び下部型枠板22から抜き出すには、図7に示すように、粘土ブロック4をプレス成形した状態から、上部型枠板12及び圧縮装置14を鉛直上方に引き上げる。次に、図8に示すように、伸縮性膜材2の上端部2aを下部型枠板22から外すことにより、伸縮性膜材2は粘土ブロック4を包み込む状態になる。そして、粘土ブロック4を押し出す方向の下部型枠板22aを鉛直上方に引き上げ、下部型枠板22aの側部垂直方向に位置する下部型枠板22bを取り外す。
【0019】
この時、粘土ブロック4は伸縮性膜材2で覆われているため、下部型枠板22と粘土ブロック4表面との間に表面摩擦力が生じない。従って、下部型枠板22a及び下部型枠板22bを取り外す際に、粘土ブロック4に剪断破壊やひび割れ、角部の欠損等を防止できる。また、下部型枠板22を粘土ブロック4から分離し易くなる。
【0020】
こうして、上部型枠板12及び下部型枠板22の脱型が終了したら、図9及び図10に示すように、ブロック水平押出装置24を作動させ、伸縮性膜材2で覆われた粘土ブロック4を粘土ブロック圧縮成形装置1から排出する。排出された粘土ブロック4は、伸縮性膜材2が密着しているため、粘土ブロック4の乾燥を防止することができる。
【0021】
(実施の形態2)
図11〜図13、図15、図17〜図18は、本発明の実施の形態2による粘土系難透水性材料の圧縮成形方法を実施するための粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図であり、図14及び図16はその概略側断面図である。図11〜図18において、粘土ブロック圧縮成形装置1は、上部型枠部10と下部型枠部20とから構成されており、上部型枠部10及び下部型枠部20を構成する部材は、実施の形態1と同様であり、重複した説明は省略する。
【0022】
実施の形態2では、伸縮性膜材2として筒状の伸縮性膜材2を用意し、図12に示すように、伸縮性膜材2の上端部2aを下部型枠板22の上端部に被せ、伸縮性膜材2の下端部2bを下部型枠板22の下端部に固定する。なお、実施の形態1と同様に、図11〜図13、図15、図17〜図18において、圧縮装置14及びブロック水平押出装置24における駆動機構及び底板26の図示は、省略している。
【0023】
上述のように構成された粘土ブロック圧縮成形装置1により粘土材料3を圧縮成形するには、まず、図13に示すように、上部型枠板12を下部型枠板22に押し付けた状態で、上部型枠板12内に粘土材料3を投入する。この時、図14に断面で示すように、粘土材料3は上部型枠板12及び下部型枠板22で作られる空間内に収容され、下部型枠板22内の粘土材料3は伸縮性膜材2で覆われている。また、伸縮性膜材2の上端部2aは下部型枠板22の上端部を被い、伸縮性膜材2の下端部2bは下部型枠板22の下端部を被っている。
【0024】
次に、図15に示すように、圧縮装置14を作動させることによって、粘土材料3をプレスして粘土ブロック4が成形される。この時、図16に断面で示すように、伸縮性膜材2は、粘土ブロック4と下部型枠板22との間に挟在し、粘土ブロック4の側面を被っている。
【0025】
プレス成形された粘土ブロック4と伸縮性膜材2とを上部型枠板12及び下部型枠板22から抜き出すには、図17に示すように、粘土ブロック4をプレス成形した状態から、上部型枠板12及び圧縮装置14を鉛直上方に引き上げる。次に、図18に示すように、伸縮性膜材2の上端部2a及び下端部2bを下部型枠板22から外すことにより、伸縮性膜材2は粘土ブロック4を包み込む状態になる。そして、粘土ブロック4を押し出す方向の下部型枠板22aを鉛直上方に引き上げ、下部型枠板22aの側部垂直方向に位置する下部型枠板22bを取り外す。
【0026】
この時、粘土ブロック4は伸縮性膜材2で覆われているため、下部型枠板22と粘土ブロック4表面との間に表面摩擦力が生じない。従って、下部型枠板22a及び下部型枠板22bを取り外す際に、粘土ブロック4に剪断破壊やひび割れ、角部の欠損等を防止できる。また、下部型枠板22を粘土ブロック4から分離し易くなる。
【0027】
こうして、上部型枠板12及び下部型枠板22の脱型が終了したら、実施の形態1と同様に、図9及び図10に示すブロック水平押出装置24を作動させ、伸縮性膜材2で覆われた粘土ブロック4を粘土ブロック圧縮成形装置1から排出する。排出された粘土ブロック4は、伸縮性膜材2が密着しているため、粘土ブロック4の乾燥を防止することができる。
【0028】
(実施の形態3)
図19〜図21、図23、図25〜図26は、本発明の実施の形態3による粘土系難透水性材料の圧縮成形方法を実施するための粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図であり、図22及び図24はその概略側断面図である。図19〜図26において、粘土ブロック圧縮成形装置1は、上部型枠部10と下部型枠部20とから構成されており、上部型枠部10及び下部型枠部20を構成する部材は、実施の形態1と同様であり、重複した説明は省略する。
【0029】
実施の形態3では、図20に示すように、上部型枠板12の下端部を覆うように伸縮性膜材2を被せ、伸縮性膜材2の上端部2aを上部型枠板12の下端部に固定する。なお、実施の形態1と同様に、図19〜図21、図23、図25〜図26において、圧縮装置14及びブロック水平押出装置24における駆動機構及び底板26の図示は、省略している。
【0030】
上述のように構成された粘土ブロック圧縮成形装置1により粘土材料3を圧縮成形するには、まず、図21に示すように、上部型枠板12を下部型枠板22に押し付けた状態で、上部型枠板12内に粘土材料3を投入する。この時、図22に断面で示すように、粘土材料3は上部型枠板12及び下部型枠板22で作られる空間内に収容され、下部型枠板22内の粘土材料3は伸縮性膜材2で覆われている。また、伸縮性膜材2の上端部2aは上部型枠板12の下端部を被っている。
【0031】
次に、図23に示すように、圧縮装置14を作動させることによって、粘土材料3をプレスして粘土ブロック4が成形される。この時、図24に断面で示すように、伸縮性膜材2は、粘土ブロック4と下部型枠板22との間に挟在し、粘土ブロック4の側面と底面とを被っている。
【0032】
プレス成形された粘土ブロック4と伸縮性膜材2とを上部型枠板12及び下部型枠板22から抜き出すには、図25に示すように、粘土ブロック4をプレス成形した状態から、上部型枠板12及び圧縮装置14を鉛直上方に引き上げる。この時、伸縮性膜材2の上端部2aは上部型枠板12に固定されているが、上部型枠板12の引き上げにより伸縮性膜材2は容易に上部型枠板12から外れ、伸縮性膜材2は粘土ブロック4を包み込む状態になる。そして、図26に示すように、粘土ブロック4を押し出す方向の下部型枠板22aを鉛直上方に引き上げ、下部型枠板22aの側部垂直方向に位置する下部型枠板22bを取り外す。
【0033】
この時、粘土ブロック4は伸縮性膜材2で覆われているため、下部型枠板22と粘土ブロック4表面との間に表面摩擦力が生じない。従って、下部型枠板22a及び下部型枠板22bを取り外す際に、粘土ブロック4に剪断破壊やひび割れ、角部の欠損等を防止できる。また、下部型枠板22を粘土ブロック4から分離し易くなる。
【0034】
こうして、上部型枠板12及び下部型枠板22の脱型が終了したら、実施の形態1と同様に、図9及び図10に示すブロック水平押出装置24を作動させ、伸縮性膜材2で覆われた粘土ブロック4を粘土ブロック圧縮成形装置1から排出する。排出された粘土ブロック4は、伸縮性膜材2が密着しているため、粘土ブロック4の乾燥を防止することができる。
【0035】
なお、上述した実施の形態1〜実施の形態3では、伸縮性膜材2の中に粘土材料3を圧縮成形した後の脱型の方法として、下部型枠板22を分離脱型する方法を示したが、脱型方法は、これに限定されるものではない。例えば、下部型枠は四面が剛結し、伸縮性膜材と圧縮成形した粘土ブロックを一緒に下方もしくは上方へ押し出して脱型することも可能である。また、伸縮性膜材2と下部型枠板22との間の摩擦力は、必要に応じて潤滑剤例えば油、粉体を前もって挟在させることで、よりスムースに押出すことが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0036】
以上のように、本発明にかかる粘土系難透水性材料の圧縮成形方法は、型枠の内側側面と圧縮成形された粘土ブロックの側面との間に伸縮性膜材が挟在しているので、型枠と粘土ブロックとの間で表面摩擦力が生じず、粘土ブロックに剪断破壊やひび割れ、角部の欠損等が起こるのを防止でき、型枠から粘土ブロックを分離し易いので、一般廃棄物を地中に埋設処分する施設の遮水材に有用であり、特に、放射性廃棄物を地中に埋設処分する施設の遮水材に適している。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略側断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略側断面図である。
【図7】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態1による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態2による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態2による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図13】本発明の実施の形態2による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図14】本発明の実施の形態2による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略側断面図である。
【図15】本発明の実施の形態2による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図16】本発明の実施の形態2による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略側断面図である。
【図17】本発明の実施の形態2による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図18】本発明の実施の形態2による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図19】本発明の実施の形態3による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図20】本発明の実施の形態3による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図21】本発明の実施の形態3による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図22】本発明の実施の形態3による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略側断面図である。
【図23】本発明の実施の形態3による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図24】本発明の実施の形態3による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略側断面図である。
【図25】本発明の実施の形態3による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【図26】本発明の実施の形態3による粘土ブロック圧縮成形装置を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0038】
1 粘土ブロック圧縮成形装置
2 伸縮性膜材
2a 上端部
2b 下端部
3 粘土材料
4 粘土ブロック
10 上部型枠部
12 上部型枠板
14 圧縮装置
20 下部型枠部
22,22a,22b 下部型枠板
24 ブロック水平押出装置
26 底板
【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘土系難透水性材料を粘土ブロックに圧縮成形する粘土系難透水性材料の圧縮成形方法であって、
圧縮成形装置の型枠内に伸縮性膜材を配置し、
前記型枠内に前記粘土系難透水性材料を投入し、
前記型枠の内側側面と、前記粘土ブロックの側面との間に前記伸縮性膜材が挟在するように、前記圧縮成形装置で前記粘土系難透水性材料を圧縮成形することを特徴とする粘土系難透水性材料の圧縮成形方法。
【請求項2】
粘土系難透水性材料を粘土ブロックに圧縮成形する粘土系難透水性材料の圧縮成形方法であって、
圧縮成形装置の型枠内に伸縮性膜材を配置し、
前記型枠内に前記粘土系難透水性材料を投入し、
前記型枠の内側側面及び底面と、前記粘土ブロックの側面及び底面との間に前記伸縮性膜材が挟在するように、前記圧縮成形装置で前記粘土系難透水性材料を圧縮成形することを特徴とする粘土系難透水性材料の圧縮成形方法。
【請求項3】
粘土系難透水性材料を粘土ブロックに圧縮成形する粘土系難透水性材料の圧縮成形方法であって、
圧縮成形装置の型枠内に伸縮性膜材を配置し、
前記型枠内に配置した前記伸縮性膜材に対して前記粘土系難透水性材料を投入し、
前記型枠の内側側面及び底面と、前記粘土ブロックの側面及び底面との間に前記伸縮性膜材が挟在するように、前記圧縮成形装置で前記粘土系難透水性材料を圧縮成形することを特徴とする粘土系難透水性材料の圧縮成形方法。
【請求項4】
前記粘土ブロックと前記伸縮性膜材とが密着した状態で、前記粘土ブロック及び前記伸縮性膜材を前記圧縮成形装置から取り出すことを特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか1項に記載の粘土系難透水性材料の圧縮成形方法。
【請求項1】
粘土系難透水性材料を粘土ブロックに圧縮成形する粘土系難透水性材料の圧縮成形方法であって、
圧縮成形装置の型枠内に伸縮性膜材を配置し、
前記型枠内に前記粘土系難透水性材料を投入し、
前記型枠の内側側面と、前記粘土ブロックの側面との間に前記伸縮性膜材が挟在するように、前記圧縮成形装置で前記粘土系難透水性材料を圧縮成形することを特徴とする粘土系難透水性材料の圧縮成形方法。
【請求項2】
粘土系難透水性材料を粘土ブロックに圧縮成形する粘土系難透水性材料の圧縮成形方法であって、
圧縮成形装置の型枠内に伸縮性膜材を配置し、
前記型枠内に前記粘土系難透水性材料を投入し、
前記型枠の内側側面及び底面と、前記粘土ブロックの側面及び底面との間に前記伸縮性膜材が挟在するように、前記圧縮成形装置で前記粘土系難透水性材料を圧縮成形することを特徴とする粘土系難透水性材料の圧縮成形方法。
【請求項3】
粘土系難透水性材料を粘土ブロックに圧縮成形する粘土系難透水性材料の圧縮成形方法であって、
圧縮成形装置の型枠内に伸縮性膜材を配置し、
前記型枠内に配置した前記伸縮性膜材に対して前記粘土系難透水性材料を投入し、
前記型枠の内側側面及び底面と、前記粘土ブロックの側面及び底面との間に前記伸縮性膜材が挟在するように、前記圧縮成形装置で前記粘土系難透水性材料を圧縮成形することを特徴とする粘土系難透水性材料の圧縮成形方法。
【請求項4】
前記粘土ブロックと前記伸縮性膜材とが密着した状態で、前記粘土ブロック及び前記伸縮性膜材を前記圧縮成形装置から取り出すことを特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか1項に記載の粘土系難透水性材料の圧縮成形方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公開番号】特開2006−327092(P2006−327092A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−155669(P2005−155669)
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【出願人】(000002299)清水建設株式会社 (2,433)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【出願人】(000002299)清水建設株式会社 (2,433)
【Fターム(参考)】
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