説明

紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぐ方法、及び、装置

【課題】紙幣を一枚づつ確実に排出する方法及び装置を提供する。
【解決手段】本体1内に光発射モジュール3と、光受信モジュール2とが収容され、光発射モジュール3および光受信モジュール2は紙幣通路14両側の紙幣排出口15の近くに別々に設置される。一枚目の紙幣6が紙幣通路14を通過したとき、光発射モジュール3から照射される光線が紙幣6を通過して光受信モジュール2に照射または反射し、得られた測定数値と予め設定された基準値との比較が行われ、仮に二つの数値が近似していれば継続して紙幣排出動作が行われ、二つの数値の差が大きい場合、紙幣6は反対方向に回収される。それによって紙幣が二枚同時に排出されるのを確実に防ぐことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぐ方法に関し、特に紙幣を排出するとき、確実に一枚の紙幣を排出できる方法、及び、装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、科学技術は発達しており、多くの公共の場所では現代人が重視している利便性や迅速性を考慮して至る所に自動販売機(切符販売機、両替機など)が設置されている。自動販売機によって大幅に人件費を節約できるだけではなく、現代人はその利便性を大いに享受しており、紙幣払出機は自動化に設計の重点が置かれている。しかし、各紙幣の厚さは極めて薄く、各種原因によって、紙幣搬出がスムーズに行かなかったり紙幣を重複して排出したりする状況が容易に発生し、各種紙幣を如何に紙幣排出口からスムーズに確実に排出するかがメーカーの改良重点であった。
【0003】
本発明の発明者は1981年から両替機に対する研究、設計および製品製作を行っており、台湾特許第514284号(特許文献1)および第563860号(特許文献2)を発明し、紙幣の厚さの僅かな差が直接紙幣排出に影響することを明らかにした。
また、図8は従来技術を示す断面図であり、図から分かるように、紙幣払出機Aには紙幣収容部A1が設けられ、紙幣収容部A1前方には隙間調整装置Bが設けられ、紙幣収容部A1下方には複数の排出ローラA2が設けられ、排出ローラA2はモータA3によって回動し、紙幣収容部A1内の紙幣Cを隙間調整装置Bに搬送し、隙間調整装置Bを調整することによって、紙幣Cの排出数量を制御する構造となっている。排出ローラA2の円周の長さは紙幣Cの長さよりも短く、排出ローラA2は高摩擦材料(例えばゴム)を一体成形してなるので、排出ローラA2が回転するとき、継続して紙幣Cを外部に移動させる。仮に、常に紙幣一枚のみの排出を行うとき、排出ローラA2の円周の長さと紙幣Cの長さの比率を算出し、排出ローラA2が回転する回数と排出する紙幣一枚の長さとを合わせる必要がある。
しかし、各国の紙幣Cのサイズは全て異なり、一台の機器は一種類の紙幣Cのサイズにしか対応できないので、極めて不便である。また、排出ローラA2は摩擦力を利用して紙幣Cを移動させるので、一度に複数の紙幣Cを外部に移動させ、紙幣Cの厚さは極めて薄いので、隙間調整装置Bを紙幣Cと同じ厚さに精密に調整することはできない。このように、隙間が大きすぎるために容易に二枚の紙幣が前後に重なって排出されたり、隙間が狭すぎるために紙幣C一枚は何とか通過できるが、連動された複数の紙幣Cが隙間調整装置Bの後側に集まってしまい、排出ローラA2が継続して回転したとき、紙幣Cが隙間調整装置Bの隙間に詰まってしまう状況が発生し、さらには破損をもたらす可能性もある。上述の従来技術は機能は高まっているが、全体の構造から述べると複雑であり改善の余地があり、上述の従来技術の問題と欠点とを如何に解決するかが当該業界に従事する者の研究目標であった。
【特許文献1】台湾特許第514284号公報
【特許文献2】台湾特許第563860号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、光発射モジュールと、光受信モジュールとによって排出紙幣の透光率が測定され、一枚目の紙幣が紙幣通路を通過したとき、光発射モジュールから照射される光線が紙幣を通過して光受信モジュールに照射または反射し、紙幣の透光率の数値が測定され、得られた測定数値と予め設定された基準値との比較が行われ、仮に二枚の紙幣が重なって排出されている場合、透光率が下がるので、予め設定された基準値との差が大きくなって紙幣は反対方向に回収され、改めて紙幣排出の動作が行われるという方法によって、紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぎ、紙幣を一枚づつ確実に排出する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するため、請求項1の発明は、本体内に光発射モジュールと、光受信モジュールとが収容され、光発射モジュールおよび光受信モジュールは紙幣通路両側の紙幣排出口の近くに別々に設置され、一枚目の紙幣が紙幣通路を通過したとき、光発射モジュールから照射される光線が紙幣を通過して光受信モジュールに照射または反射し、得られた測定数値と予め設定された基準値との比較が行われ、仮に二つの数値が近似していれば継続して紙幣排出動作が行われ、二つの数値の差が大きい場合、紙幣は反対方向に回収されることを特徴とする紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぐ方法である。
【0006】
請求項2の発明は、本体は中空の収容体であり、本体内には基板が設けられ、基板の上方の中空部位には予め紙幣を堆積しておく紙幣収容部が形成され、基板の下方の中空部位には収容空間が形成され、基板の一側には紙幣通路が設けられ、紙幣通路は紙幣排出口と連通していることを特徴とする請求項1記載の紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぐ方法である。
【0007】
請求項3の発明は、 本体内に光発射モジュールと、光受信モジュールとが収容され、前記光発射モジュールおよび光受信モジュールは紙幣通路両側の紙幣排出口の近くに別々に設置され、一枚目の紙幣が紙幣通路を通過したとき、光発射モジュールから照射される光線が紙幣を通過して光受信モジュールに照射または反射し、得られた測定数値と予め設定された基準値との比較が行われ、仮に二つの数値が近似していれば継続して紙幣排出動作が行われ、二つの数値の差が大きい場合、紙幣は反対方向に回収されるものであって、前記本体は中空の収容体であり、前記本体内には基板が設けられ、基板の上方の中空部位には予め紙幣を堆積しておく紙幣収容部が形成され、基板の下方の中空部位には収容空間が形成され、基板の一側には紙幣通路が設けられ、紙幣通路は紙幣排出口と連通し、前記基板には複数の貫通孔が設けられ、収容空間内には搬送ローラセットが設置され、前記搬送ローラセットは基板の下方に位置し、紙幣収容部内には排出ローラセットが設置され、前記排出ローラセットは基板と紙幣通路との間に位置することを特徴とする紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぐ装置である。
【0008】
請求項4の発明は、搬送ローラセットは、複数の回転ローラからなり、一部の回転ローラの一側には押圧ブロックが嵌設され、基板の貫通孔上方に露出しており、排出ローラセットは、紙幣分離ローラ、調整ローラおよび押圧ローラからなることを特徴とする請求項3記載の装置である。
【0009】
請求項5の発明は、排出ローラセットの紙幣分離ローラ、調整ローラおよび押圧ローラは、それぞれ対応する回転ローラ周縁に抵触しており、調整ローラは対応する回転ローラ上方で自由に間隔を調整できることを特徴とする請求項4記載の装置である。
【0010】
請求項6の発明は、光発射モジュールは、電気抵抗、コンデンサ、トランジスタおよび発光素子からなり、制御回路と接続されており、制御回路は発光素子に入力される電流を制御して発光素子から発射される光線強度を制御することを特徴とする請求項1記載の紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぐ方法である。
【0011】
請求項7の発明は、光受信モジュールは、電気抵抗、コンデンサ、トランジスタおよび受信素子からなり、制御回路と接続されており、受信素子は受信測定した信号を制御回路に伝送して数値比較を行うことを特徴とする請求項1記載の紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぐ方法である。
【0012】
請求項8の発明は、予め設定された基準値は、紙幣排出動作を連続して数回行い、それによって得られた測定数値を平均したものとすることができることを特徴とする請求項1記載の紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぐ方法である。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、主に光発射モジュールおよび光受信モジュールによって排出紙幣の透光率を測定することを利用しており、仮に、紙幣が二枚重なって搬送されているとき、透光率が低下し、予め設定した基準値と異なるので、紙幣が二枚同時に排出されているかどうかを判断でき、確実に紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
上述の目的を達成するために、本発明の方法、及び、装置において採用した技術および構造を示す実施例を図に沿って詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明の好適な実施例を示す斜視図である。図2は本発明の好適な実施例を示す分解図である。図3は本発明の好適な実施例を示す断面図である。
これらの図から分かるように、本発明による紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぐ方法は本体1内に光受信モジュール2と光発射モジュール3とが収容されている。
【0016】
本体1は中空の収容体であり、本体1内には基板11が設けられ、基板11には複数の貫通孔111が設けられ、基板11の上方の中空部位には予め紙幣を堆積しておく紙幣収容部12が形成され、基板11の下方の中空部位には収容空間13が形成され、基板11の一側には紙幣通路14が設けられ、紙幣通路14は紙幣排出口15と連通している。
【0017】
光受信モジュール2は、紙幣通路14一側の紙幣排出口15の近くに設置され、電気抵抗、コンデンサ、トランジスタおよび受信素子21からなり、制御回路(図4を参照)と接続されている。
【0018】
光発射モジュール3は、紙幣通路14他側の紙幣排出口15の近くに設置され、電気抵抗、コンデンサ、トランジスタおよび発光素子31とからなり、発光素子31は受信素子21と相互対応しており、制御回路(図4を参照)と接続されている。制御回路は発光素子31に入力される電流を制御して発光素子31から発射される光線強度を制御し、発光素子31から照射される光線は紙幣通路14を通過し、受信素子21上に照射され、受信測定された信号は制御回路に伝送され数値比較が行われる。
【0019】
次に、本体1内の搬送ローラセット4および排出ローラセット5の説明を行う。
搬送ローラセット4は、本体1の収容空間13内に設置され、基板11の下方に位置し、複数の回転ローラ41からなり、一部の回転ローラ41の一側には押圧ブロック411が嵌設され、基板11の貫通孔111上方に露出している。排出ローラセット5は、本体1の紙幣収容部12内に設置され、基板11と紙幣通路14との間に位置し、紙幣分離ローラ51、調整ローラ52および押圧ローラ53からなる。紙幣分離ローラ51、調整ローラ52および押圧ローラ53は、それぞれ対応する回転ローラ41周縁に抵触しており、調整ローラ52は対応する回転ローラ41上方で自由に間隔を調整できる。
【0020】
上述の光受信モジュール2、光発射モジュール3、搬出ローラセット4、排出ローラセット5および制御回路(図4を参照)は、駆動装置(図示せず)と電気的に接続でき、制御回路に予め設定されたプログラムに基づいて、光受信モジュール2および光発射モジュール3の作動制御と、搬送ローラセット4および排出ローラセット5による紙幣排出と回収動作の駆動制御とを行わせることができる。また、本体1とメインボード(図示せず)を接続し、メインボード(例えばコンピュータ、両替機または自動販売機など)に直接制御回路(図4を参照)の作動方式の設定を行わせることもできる。
制御回路の1部を図4に示すが、回路図のPT2,PT3の2つの光受信モジュール2が設けられ、ED2が光発射モジュール3であり、これらの回路に搬出ローラセット4、排出ローラセット制御回路が接続するが、これらの回路は公知の回路を適宜選択して用いればよい。
【0021】
図3は、本発明の好適な実施例を示す断面図である。図5は本発明の好適な実施例の紙幣排出前の状態を示す断面図である。図6は、本発明の好適な実施例の紙幣排出後の状態を示す断面図である。図から分かるように、先ず、本体1の紙幣収容部12内に複数の紙幣6を堆積し、紙幣6を払出すとき、搬送ローラセット4が正回転し、回転ローラ41が回転したとき、回転ローラ41に嵌設された押圧ブロック411が紙幣収容部12内の一枚目の紙幣6に接触して摩擦力が発生し、紙幣6を排出口15の方向へ移動させ、さらに一枚目の紙幣6を排出ローラセット5の紙幣分離ローラ51まで移動させる。紙幣6が紙幣分離ローラ51に接触したとき、紙幣分離ローラ51は複数の紙幣6を階段状にし、押圧ローラ53まで移動させ、同時に調整ローラ52と対応する回転ローラ41とによって形成された隙間を通過させ、紙幣通路14内に進入させる。このとき、光受信モジュール2および光発射モジュール3は同時に測定動作を行う。
【0022】
図7は、本発明の好適な実施例の動作を示すフローチャートの図である。光受信モジュール2および光発射モジュール3が測定動作を行うとき、制御回路(図4を参照)は下記のステップ101〜ステップ108の処理を行う。
【0023】
先ず、ステップ(101)で、システムを初期化する。
次に、ステップ(102)で紙幣排出が行われているか判断し、行われている場合、下記のステップ(103)を行い、行われていない場合、継続してステップ(102)を行う。
続いて、ステップ(103)で、光発射モジュール3から照射される光線が紙幣を通過して光受信モジュール2に照射または反射し、ステップ(104)を行う。
【0024】
次のステップ(104)では、得られた測定数値と予め設定された基準値との比較が行われ、仮に二つの数値が近似していれば継続してステップ(105)が行われ、二つの数値の差が大きい場合(紙幣が二枚同時に排出されている)、ステップ(106)を行う。
【0025】
ステップ(105)で、光発射モジュール3および光受信モジュール2が継続して紙幣6の搬送が行われているかを測定し、行われている場合、継続してステップ(108)を行い、行われていない場合(または紙幣排出時間が長すぎる場合)はステップ(106)を行う。
【0026】
ステップ(106)で、紙幣6を反対方向に回収し、ステップ(107)に移り、ステップ(107)では、作動を停止し、メンテナンス作業を行う。
一方、上記のステップ(105)で、搬送が順調に行われている場合は、紙幣のステップ(108)に移り、処理が完了する。
【0027】
以上ように、本発明の実施例では、光発射モジュール3および光受信モジュール2によって排出紙幣の透光率を測定することを利用しており、仮に紙幣6が二枚重なって搬送されているとき、透光率が低下し、予め設定した基準値と異なるので、紙幣6が二枚同時に排出されているかどうかを判断できる。また、上述のステップにおける予め設定された基準値は、予め制御回路の設定プログラムに書き込むか、または紙幣排出動作を連続して数回行い、それによって得られた測定数値を平均したものとすることができ、それを制御回路の設定プログラム内に書き込む。このように、各国の材料の異なる紙幣6に適用でき、宝くじなどの各種の紙にも応用できる。
【0028】
このように、光発射モジュールおよび光受信モジュールによって排出紙幣の透光率を測定することによって、紙幣が二枚同時に排出されるのを確実に防ぐ方法及び装置は、従来技術より機能を高めることができるものである。
なお、上述の詳細な説明における実施例の構成は、本発明の一実施例を示したものであり、本発明の特徴を損なわない限り上述した実施例に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の好適な実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の好適な実施例を示す分解図である。
【図3】本発明の好適な実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の好適な実施例の制御システムを示す回路図である。
【図5】本発明の好適な実施例の紙幣排出前の状態を示す断面図である。
【図6】本発明の好適な実施例の紙幣排出後の状態を示す断面図である。
【図7】本発明の好適な実施例の動作を示すフローチャートの図である。
【図8】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
【0030】
1 本体
11 基板
111 貫通孔
12 紙幣収容部
13 収容空間
14 紙幣通路
15 排出口
2 光受信モジュール
21 受信素子
3 光発射モジュール
31 発光素子
4 搬送ローラセット
41 回転ローラ
411 押圧ブロック
5 排出ローラセット
51 紙幣分離ローラ
52 調整ローラ
53 押圧ローラ
6 紙幣

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体内に光発射モジュールと、光受信モジュールとが収容され、
前記光発射モジュールおよび光受信モジュールは紙幣通路両側の紙幣排出口の近くに別々に設置され、一枚目の紙幣が紙幣通路を通過したとき、光発射モジュールから照射される光線が紙幣を通過して光受信モジュールに照射または反射し、得られた測定数値と予め設定された基準値との比較が行われ、仮に二つの数値が近似していれば継続して紙幣排出動作が行われ、二つの数値の差が大きい場合、紙幣は反対方向に回収されることを特徴とする紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぐ方法。
【請求項2】
前記本体は中空の収容体であり、前記本体内には基板が設けられ、基板の上方の中空部位には予め紙幣を堆積しておく紙幣収容部が形成され、基板の下方の中空部位には収容空間が形成され、基板の一側には紙幣通路が設けられ、紙幣通路は紙幣排出口と連通していることを特徴とする請求項1記載の紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぐ方法。
【請求項3】
本体内に光発射モジュールと、光受信モジュールとが収容され、
前記光発射モジュールおよび光受信モジュールは紙幣通路両側の紙幣排出口の近くに別々に設置され、一枚目の紙幣が紙幣通路を通過したとき、光発射モジュールから照射される光線が紙幣を通過して光受信モジュールに照射または反射し、得られた測定数値と予め設定された基準値との比較が行われ、仮に二つの数値が近似していれば継続して紙幣排出動作が行われ、二つの数値の差が大きい場合、紙幣は反対方向に回収されるものであって、前記本体は中空の収容体であり、前記本体内には基板が設けられ、基板の上方の中空部位には予め紙幣を堆積しておく紙幣収容部が形成され、基板の下方の中空部位には収容空間が形成され、基板の一側には紙幣通路が設けられ、紙幣通路は紙幣排出口と連通し、前記基板には複数の貫通孔が設けられ、収容空間内には搬送ローラセットが設置され、前記搬送ローラセットは基板の下方に位置し、紙幣収容部内には排出ローラセットが設置され、前記排出ローラセットは基板と紙幣通路との間に位置することを特徴とする紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぐ装置。
【請求項4】
前記搬送ローラセットは、複数の回転ローラからなり、一部の回転ローラの一側には押圧ブロックが嵌設され、基板の貫通孔上方に露出しており、前記排出ローラセットは、紙幣分離ローラ、調整ローラおよび押圧ローラからなることを特徴とする請求項3記載の装置。
【請求項5】
前記排出ローラセットの紙幣分離ローラ、調整ローラおよび押圧ローラは、それぞれ対応する回転ローラ周縁に抵触しており、前記調整ローラは対応する回転ローラ上方で自由に間隔を調整できることを特徴とする請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記光発射モジュールは、電気抵抗、コンデンサ、トランジスタおよび発光素子からなり、制御回路と接続されており、前記制御回路は発光素子に入力される電流を制御して発光素子から発射される光線強度を制御することを特徴とする請求項1記載の紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぐ方法。
【請求項7】
前記光受信モジュールは、電気抵抗、コンデンサ、トランジスタおよび受信素子からなり、制御回路と接続されており、前記受信素子は受信測定した信号を制御回路に伝送して数値比較を行うことを特徴とする請求項1記載の紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぐ方法。
【請求項8】
前記予め設定された基準値は、紙幣排出動作を連続して数回行い、それによって得られた測定数値を平均したものとすることができることを特徴とする請求項1記載の紙幣が二枚同時に排出されるのを防ぐ方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2007−41815(P2007−41815A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−224733(P2005−224733)
【出願日】平成17年8月2日(2005.8.2)
【出願人】(503031237)吉鴻電子股▲ふん▼有限公司 (14)
【Fターム(参考)】