説明

細菌の排出ポンプ阻害剤の使用および投与

本発明は、薬剤耐性病原体によって引き起こされる感染の治療のために抗微生物薬と同時投与される排出ポンプ阻害剤、新規の排出ポンプ阻害剤、抗菌剤を付随する排出ポンプ阻害剤の組合せ服用形式、および新規の医療方法を提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象において細菌感染を治療する方法であって、細菌に感染している対象に対し、感染部位において式I:
【化1】

[式中、R1およびR2は、水素、メチル、アミン、およびC1〜4アルキルアミンからなる群から別々に選択され、
リンカーL1およびL3は、アミン、C1〜2アルキル、およびC1〜2アルキルアミンからなる群から別々に選択されるか、あるいは別々に存在せず、
芳香環A1およびA2は、下式からなる群から別々に選択され、
【化2】

Z1〜Z4は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるZ1〜Z4は、C1〜4アルキル、CH2NH2、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NMe2、C(O)NH2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるZ1〜Z4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化3】

Y1、Y3、およびY4は、CH、N、NH、S、およびOからなる群から別々に選択され、Y2およびY5は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるY1、Y3、およびY4は、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NH2、CH2C(O)NMe2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるY1、Y3、およびY4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化4】

R3は、C1〜4アルキル、CH2C(O)NH2、またはCH2C(O)NMe2であり、
リンカーL2は、CH2、C(CH3)2、O、C(O)、S、S(O)、S(O)2、NH、NR4、=N-、フェニル、単環式5員ヘテロアリール、単環式6員ヘテロアリール、-CH=CH-cis、-CH=CH-trans、NHC(O)NH、NR4C(O)NH、NHC(O)NR4、NR4C(O)NR4、OC(O)NH、NR4C(O)O、OC(O)NR4、およびNHC(O)Oからなる群から選択される単位を場合により含む1〜12単位の鎖であるが、ただし、L2は、C(O)NH、C(O)NR4、C(O)O、およびC(O)S単位を含まず、
5員ヘテロアリールは、イミダゾール、フラン、チオフェン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-トリアゾール、1,3,4-トリアゾール、1,2,3-チアゾール、1,3,4-チアゾール、および1,2,4-チアゾールからなる群から選択され、
6員ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、1,2,4-トリアジン、および1,3,5-トリアジンからなる群から選択され、
R4は、HおよびC1〜4アルキルからなる群から選択される]
の化合物の有効排出ポンプ阻害濃度を達成するように抗微生物薬および式Iの化合物を同時投与することを含む方法。
【請求項2】
対象を、抗微生物薬に耐性がある細菌に感染している対象であると識別することをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
対象を、抗微生物薬に耐性になる可能性のある細菌に感染している対象であると識別することをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
耐性は、少なくとも部分的に排出ポンプ媒介性である請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
排出ポンプ阻害濃度は、前記細菌における排出ポンプ媒介性耐性の出現を克服または抑制するのに十分である請求項4に記載の方法。
【請求項6】
対象の予防的治療のための方法であって、細菌による感染の危険性のある対象に対し、潜在的感染部位において式I:
【化5】

[式中、R1およびR2は、水素、メチル、アミン、およびC1〜4アルキルアミンからなる群から別々に選択され、
リンカーL1およびL3は、アミン、C1〜2アルキル、およびC1〜2アルキルアミンからなる群から別々に選択されるか、あるいは別々に存在せず、
芳香環A1およびA2は、下式からなる群から別々に選択され、
【化6】

Z1〜Z4は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるZ1〜Z4は、C1〜4アルキル、CH2NH2、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NMe2、C(O)NH2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるZ1〜Z4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化7】

Y1、Y3、およびY4は、CH、N、NH、S、およびOからなる群から別々に選択され、Y2およびY5は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるY1、Y3、およびY4は、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NH2、CH2C(O)NMe2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるY1、Y3、およびY4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化8】

R3は、C1〜4アルキル、CH2C(O)NH2、またはCH2C(O)NMe2であり、
リンカーL2は、CH2、C(CH3)2、O、C(O)、S、S(O)、S(O)2、NH、NR4、=N-、フェニル、単環式5員ヘテロアリール、単環式6員ヘテロアリール、-CH=CH-cis、-CH=CH-trans、NHC(O)NH、NR4C(O)NH、NHC(O)NR4、NR4C(O)NR4、OC(O)NH、NR4C(O)O、OC(O)NR4、およびNHC(O)Oからなる群から選択される単位を場合により含む1〜12単位の鎖であるが、ただし、L2は、C(O)NH、C(O)NR4、C(O)O、およびC(O)S単位を含まず、
5員ヘテロアリールは、イミダゾール、フラン、チオフェン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-トリアゾール、1,3,4-トリアゾール、1,2,3-チアゾール、1,3,4-チアゾール、および1,2,4-チアゾールからなる群から選択され、
6員ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、1,2,4-トリアジン、および1,3,5-トリアジンからなる群から選択され、
R4は、HおよびC1〜4アルキルからなる群から選択される]
の化合物の排出ポンプ阻害濃度を達成するように抗微生物薬および式Iの化合物を同時投与することを含む方法。
【請求項7】
対象を、前記細菌感染の危険性のある対象であると識別することをさらに含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
対象において微生物感染を治療するための方法であって、微生物に感染している対象に対し、感染部位において式I:
【化9】

[式中、R1およびR2は、水素、メチル、アミン、およびC1〜4アルキルアミンからなる群から別々に選択され、
リンカーL1およびL3は、アミン、C1〜2アルキル、およびC1〜2アルキルアミンからなる群から別々に選択されるか、あるいは別々に存在せず、
芳香環A1およびA2は、下式からなる群から別々に選択され、
【化10】

Z1〜Z4は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるZ1〜Z4は、C1〜4アルキル、CH2NH2、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NMe2、C(O)NH2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるZ1〜Z4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化11】

Y1、Y3、およびY4は、CH、N、NH、S、およびOからなる群から別々に選択され、Y2およびY5は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるY1、Y3、およびY4は、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NH2、CH2C(O)NMe2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるY1、Y3、およびY4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化12】

R3は、C1〜4アルキル、CH2C(O)NH2、またはCH2C(O)NMe2であり、
リンカーL2は、CH2、C(CH3)2、O、C(O)、S、S(O)、S(O)2、NH、NR4、=N-、フェニル、単環式5員ヘテロアリール、単環式6員ヘテロアリール、-CH=CH-cis、-CH=CH-trans、NHC(O)NH、NR4C(O)NH、NHC(O)NR4、NR4C(O)NR4、OC(O)NH、NR4C(O)O、OC(O)NR4、およびNHC(O)Oからなる群から選択される単位を場合により含む1〜12単位の鎖であるが、ただし、L2は、C(O)NH、C(O)NR4、C(O)O、およびC(O)S単位を含まず、
5員ヘテロアリールは、イミダゾール、フラン、チオフェン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-トリアゾール、1,3,4-トリアゾール、1,2,3-チアゾール、1,3,4-チアゾール、および1,2,4-チアゾールからなる群から選択され、
6員ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、1,2,4-トリアジン、および1,3,5-トリアジンからなる群から選択され、
R4は、HおよびC1〜4アルキルからなる群から選択される]
の化合物の排出ポンプ阻害濃度を達成するように式Iの化合物を投与することを含むが、ただし、式Iの化合物には、ペンタミジン、プロパミンジン(propamindine)、ヘキサミジン、ジブロモプロパミジン(dibromopropamidine)、フェナミジン、アミカルバリド、ジアミナゼン(diaminazene)、およびスチルバミジンが含まれない方法。
【請求項9】
対象を、抗微生物薬に耐性がある微生物に感染している対象であると識別することをさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
対象を、抗微生物薬に耐性になる可能性のある微生物に感染している対象であると識別することをさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
微生物は、細菌である請求項8に記載の方法。
【請求項12】
式Iの化合物と共に抗微生物薬を同時投与することをさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項13】
抗微生物薬は、抗細菌薬である請求項12に記載の方法。
【請求項14】
対象の予防的治療のための方法であって、微生物による感染の危険性のある対象に対し、感染部位において式I:
【化13】

[式中、R1およびR2は、水素、メチル、アミン、およびC1〜4アルキルアミンからなる群から別々に選択され、
リンカーL1およびL3は、アミン、C1〜2アルキル、およびC1〜2アルキルアミンからなる群から別々に選択されるか、あるいは別々に存在せず、
芳香環A1およびA2は、下式からなる群から別々に選択され、
【化14】

Z1〜Z4は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるZ1〜Z4は、C1〜4アルキル、CH2NH2、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NMe2、C(O)NH2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるZ1〜Z4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化15】

Y1、Y3、およびY4は、CH、N、NH、S、およびOからなる群から別々に選択され、Y2およびY5は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるY1、Y3、およびY4は、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NH2、CH2C(O)NMe2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるY1、Y3、およびY4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化16】

R3は、C1〜4アルキル、CH2C(O)NH2、またはCH2C(O)NMe2であり、
リンカーL2は、CH2、C(CH3)2、O、C(O)、S、S(O)、S(O)2、NH、NR4、=N-、フェニル、単環式5員ヘテロアリール、単環式6員ヘテロアリール、-CH=CH-cis、-CH=CH-trans、NHC(O)NH、NR4C(O)NH、NHC(O)NR4、NR4C(O)NR4、OC(O)NH、NR4C(O)O、OC(O)NR4、およびNHC(O)Oからなる群から選択される単位を場合により含む1〜12単位の鎖であるが、ただし、L2は、C(O)NH、C(O)NR4、C(O)O、およびC(O)S単位を含まず、
5員ヘテロアリールは、イミダゾール、フラン、チオフェン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-トリアゾール、1,3,4-トリアゾール、1,2,3-チアゾール、1,3,4-チアゾール、および1,2,4-チアゾールからなる群から選択され、
6員ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、1,2,4-トリアジン、および1,3,5-トリアジンからなる群から選択され、
R4は、HおよびC1〜4アルキルからなる群から選択される]
の化合物の排出ポンプ阻害濃度を達成するように式Iの化合物を投与することを含むが、ただし、式Iの化合物には、ペンタミジン、プロパミンジン(propamindine)、ヘキサミジン、ジブロモプロパミジン(dibromopropamidine)、フェナミジン、アミカルバリド、ジアミナゼン(diaminazene)、およびスチルバミジンが含まれない方法。
【請求項15】
対象を、前記微生物感染の危険性のある対象であると識別することをさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
微生物は、細菌である請求項14に記載の方法。
【請求項17】
式Iの化合物と共に抗微生物薬を同時投与することをさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項18】
抗微生物薬は、抗細菌薬である請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記微生物に対する式Iの化合物のMICは、約32μg/mlを超える請求項8または14に記載の方法。
【請求項20】
抗微生物薬と式I:
【化17】

[式中、R1およびR2は、水素、メチル、アミン、およびC1〜4アルキルアミンからなる群から別々に選択され、
リンカーL1およびL3は、アミン、C1〜2アルキル、およびC1〜2アルキルアミンからなる群から別々に選択されるか、あるいは別々に存在せず、
芳香環A1およびA2は、下式からなる群から別々に選択され、
【化18】

Z1〜Z4は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるZ1〜Z4は、C1〜4アルキル、CH2NH2、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NMe2、C(O)NH2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるZ1〜Z4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化19】

Y1、Y3、およびY4は、CH、N、NH、S、およびOからなる群から別々に選択され、Y2およびY5は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるY1、Y3、およびY4は、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NH2、CH2C(O)NMe2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるY1、Y3、およびY4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化20】

R3は、C1〜4アルキル、CH2C(O)NH2、またはCH2C(O)NMe2であり、
リンカーL2は、CH2、C(CH3)2、O、C(O)、S、S(O)、S(O)2、NH、NR4、=N-、フェニル、単環式5員ヘテロアリール、単環式6員ヘテロアリール、-CH=CH-cis、-CH=CH-trans、NHC(O)NH、NR4C(O)NH、NHC(O)NR4、NR4C(O)NR4、OC(O)NH、NR4C(O)O、OC(O)NR4、およびNHC(O)Oからなる群から選択される単位を場合により含む1〜12単位の鎖であるが、ただし、L2は、C(O)NH、C(O)NR4、C(O)O、およびC(O)S単位を含まず、
5員ヘテロアリールは、イミダゾール、フラン、チオフェン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-トリアゾール、1,3,4-トリアゾール、1,2,3-チアゾール、1,3,4-チアゾール、および1,2,4-チアゾールからなる群から選択され、
6員ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、1,2,4-トリアジン、および1,3,5-トリアジンからなる群から選択され、
R4は、HおよびC1〜4アルキルからなる群から選択される]
の化合物の固定した組合せを含む医薬製品。
【請求項21】
抗微生物薬および式Iの化合物は、物理的に組み合わせられる請求項20に記載の製品。
【請求項22】
抗微生物薬および式Iの化合物は、別々の容器で一緒に包装される請求項20に記載の製品。
【請求項23】
前記抗微生物薬は、細菌における排出ポンプの基質である請求項20に記載の製品。
【請求項24】
抗微生物薬は、キノロンである請求項20に記載の製品。
【請求項25】
抗微生物薬は、フルオロキノロンである請求項24に記載の製品。
【請求項26】
抗微生物薬は、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、モキシフロキサシン、オフロキサシン、ガチフロキサシン、シノキサシン、ゲミフロキサシン、およびノルフロキサシン、ロモフロキサシン(lomofloxacin)、ペフロキサシン、ガレノキサシン、シタフロキサシン、DX-619からなる群から選択される請求項25に記載の製品。
【請求項27】
抗微生物薬は、テトラサイクリン、β-ラクタム、クメルマイシン、クロラムフェニカール(chloramphenical)、グリコペプチド、アミノグリコシド、マクロライド、リファマイシン、オキサゾリドノン(oxazolidonone)、グリシルサイクリン、およびケトライドからなる群から選択される請求項20に記載の製品。
【請求項28】
抗微生物薬は、グラム陰性菌によって引き起こされる感染を治療するのに使用される抗微生物薬である請求項20に記載の製品。
【請求項29】
抗微生物薬は、下記:
【表1】


からなる群より選択される1種または複数の細菌よって引き起こされる感染を治療するのに使用される抗微生物薬である請求項20に記載の製品。
【請求項30】
抗微生物薬は、式Iの化合物によって阻害される排出ポンプを含む細菌よって引き起こされる感染を治療するのに使用される抗微生物薬である請求項20に記載の製品。
【請求項31】
抗微生物薬および式Iの化合物は、抗微生物薬約1部に対して式Iの化合物約1部以上のモル比を有する請求項20に記載の製品。
【請求項32】
約200mOsmol/kg〜約500mOsmol/kgの浸透圧を有する式I:
【化21】

[式中、R1およびR2は、水素、メチル、アミン、およびC1〜4アルキルアミンからなる群から別々に選択され、
リンカーL1およびL3は、アミン、C1〜2アルキル、およびC1〜2アルキルアミンからなる群から別々に選択されるか、あるいは別々に存在せず、
芳香環A1およびA2は、下式からなる群から別々に選択され、
【化22】

Z1〜Z4は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるZ1〜Z4は、C1〜4アルキル、CH2NH2、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NMe2、C(O)NH2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるZ1〜Z4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化23】

Y1、Y3、およびY4は、CH、N、NH、S、およびOからなる群から別々に選択され、Y2およびY5は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるY1、Y3、およびY4は、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NH2、CH2C(O)NMe2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるY1、Y3、およびY4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化24】

R3は、C1〜4アルキル、CH2C(O)NH2、またはCH2C(O)NMe2であり、
リンカーL2は、CH2、C(CH3)2、O、C(O)、S、S(O)、S(O)2、NH、NR4、=N-、フェニル、単環式5員ヘテロアリール、単環式6員ヘテロアリール、-CH=CH-cis、-CH=CH-trans、NHC(O)NH、NR4C(O)NH、NHC(O)NR4、NR4C(O)NR4、OC(O)NH、NR4C(O)O、OC(O)NR4、およびNHC(O)Oからなる群から選択される単位を場合により含む1〜12単位の鎖であるが、ただし、L2は、C(O)NH、C(O)NR4、C(O)O、およびC(O)S単位を含まず、
5員ヘテロアリールは、イミダゾール、フラン、チオフェン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-トリアゾール、1,3,4-トリアゾール、1,2,3-チアゾール、1,3,4-チアゾール、および1,2,4-チアゾールからなる群から選択され、
6員ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、1,2,4-トリアジン、および1,3,5-トリアジンからなる群から選択され、
R4は、HおよびC1〜4アルキルからなる群から選択される]
の化合物の溶液を含む医薬組成物。
【請求項33】
溶液は、約50mM〜約250mMの透過性イオン濃度を有する請求項32に記載の組成物。
【請求項34】
約50mM〜約250mMの透過性イオン濃度を有する式I:
【化25】

[式中、R1およびR2は、水素、メチル、アミン、およびC1〜4アルキルアミンからなる群から別々に選択され、
リンカーL1およびL3は、アミン、C1〜2アルキル、およびC1〜2アルキルアミンからなる群から別々に選択されるか、あるいは別々に存在せず、
芳香環A1およびA2は、下式からなる群から別々に選択され、
【化26】

Z1〜Z4は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるZ1〜Z4は、C1〜4アルキル、CH2NH2、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NMe2、C(O)NH2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるZ1〜Z4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化27】

Y1、Y3、およびY4は、CH、N、NH、S、およびOからなる群から別々に選択され、Y2およびY5は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるY1、Y3、およびY4は、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NH2、CH2C(O)NMe2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるY1、Y3、およびY4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化28】

R3は、C1〜4アルキル、CH2C(O)NH2、またはCH2C(O)NMe2であり、
リンカーL2は、CH2、C(CH3)2、O、C(O)、S、S(O)、S(O)2、NH、NR4、=N-、フェニル、単環式5員ヘテロアリール、単環式6員ヘテロアリール、-CH=CH-cis、-CH=CH-trans、NHC(O)NH、NR4C(O)NH、NHC(O)NR4、NR4C(O)NR4、OC(O)NH、NR4C(O)O、OC(O)NR4、およびNHC(O)Oからなる群から選択される単位を場合により含む1〜12単位の鎖であるが、ただし、L2は、C(O)NH、C(O)NR4、C(O)O、およびC(O)S単位を含まず、
5員ヘテロアリールは、イミダゾール、フラン、チオフェン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-トリアゾール、1,3,4-トリアゾール、1,2,3-チアゾール、1,3,4-チアゾール、および1,2,4-チアゾールからなる群から選択され、
6員ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、1,2,4-トリアジン、および1,3,5-トリアジンからなる群から選択され、
R4は、HおよびC1〜4アルキルからなる群から選択される]
の化合物の溶液を含む医薬組成物。
【請求項35】
組成物中の1種または複数の透過性イオンは、塩化物イオンおよび臭化物イオンからなる群から選択される請求項34に記載の組成物。
【請求項36】
R1およびR2は、アミン基である請求項32または34に記載の組成物。
【請求項37】
L2は、-CH2-、-C(CH3)2-、-O-、-C(O)-、-S-、-S(O)-、-CH=CH-cis、および-CH=CH-transからなる群から選択される単位を含む1〜12単位の鎖である請求項32または34に記載の組成物。
【請求項38】
式Iの化合物は、ペンタミジン、プロパミジン、ヘキサミジン、ジブロモプロパミジン、
【化29】

および
【化30】

からなる群から選択される請求項32または34に記載の組成物。
【請求項39】
式I:
【化31】

[式中、R1およびR2は、水素、メチル、アミン、およびC1〜4アルキルアミンからなる群から別々に選択され、
リンカーL1およびL3は、アミン、C1〜2アルキル、およびC1〜2アルキルアミンからなる群から別々に選択されるか、あるいは別々に存在せず、
芳香環A1およびA2は、下式からなる群から別々に選択され、
【化32】

Z1〜Z4は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるZ1〜Z4は、C1〜4アルキル、CH2NH2、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NMe2、C(O)NH2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるZ1〜Z4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化33】

Y1、Y3、およびY4は、CH、N、NH、S、およびOからなる群から別々に選択され、Y2およびY5は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるY1、Y3、およびY4は、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NH2、CH2C(O)NMe2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるY1、Y3、およびY4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化34】

R3は、C1〜4アルキル、CH2C(O)NH2、またはCH2C(O)NMe2であり、
リンカーL2は、CH2、C(CH3)2、O、C(O)、S、S(O)、S(O)2、NH、NR4、=N-、フェニル、単環式5員ヘテロアリール、単環式6員ヘテロアリール、-CH=CH-cis、-CH=CH-trans、NHC(O)NH、NR4C(O)NH、NHC(O)NR4、NR4C(O)NR4、OC(O)NH、NR4C(O)O、OC(O)NR4、およびNHC(O)Oからなる群から選択される単位を場合により含む1〜12単位の鎖であるが、ただし、L2は、C(O)NH、C(O)NR4、C(O)O、およびC(O)S単位を含まず、
5員ヘテロアリールは、イミダゾール、フラン、チオフェン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-トリアゾール、1,3,4-トリアゾール、1,2,3-チアゾール、1,3,4-チアゾール、および1,2,4-チアゾールからなる群から選択され、
6員ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、1,2,4-トリアジン、および1,3,5-トリアジンからなる群から選択され、
R4は、HおよびC1〜4アルキルからなる群から選択される]
の化合物を投与する方法であって、式Iの化合物を含むエアロゾルの吸入を提供することを含み、エアロゾルは、約2ミクロン〜約4ミクロンの平均粒径および約2ミクロン以下の粒径幾何学的標準偏差を有する方法。
【請求項40】
式I:
【化35】

[式中、R1およびR2は、水素、メチル、アミン、およびC1〜4アルキルアミンからなる群から別々に選択され、
リンカーL1およびL3は、アミン、C1〜2アルキル、およびC1〜2アルキルアミンからなる群から別々に選択されるか、あるいは別々に存在せず、
芳香環A1およびA2は、下式からなる群から別々に選択され、
【化36】

Z1〜Z4は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるZ1〜Z4は、C1〜4アルキル、CH2NH2、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NMe2、C(O)NH2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるZ1〜Z4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化37】

Y1、Y3、およびY4は、CH、N、NH、S、およびOからなる群から別々に選択され、Y2およびY5は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるY1、Y3、およびY4は、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NH2、CH2C(O)NMe2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるY1、Y3、およびY4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化38】

R3は、C1〜4アルキル、CH2C(O)NH2、またはCH2C(O)NMe2であり、
リンカーL2は、CH2、C(CH3)2、O、C(O)、S、S(O)、S(O)2、NH、NR4、=N-、フェニル、単環式5員ヘテロアリール、単環式6員ヘテロアリール、-CH=CH-cis、-CH=CH-trans、NHC(O)NH、NR4C(O)NH、NHC(O)NR4、NR4C(O)NR4、OC(O)NH、NR4C(O)O、OC(O)NR4、およびNHC(O)Oからなる群から選択される単位を場合により含む1〜12単位の鎖であるが、ただし、L2は、C(O)NH、C(O)NR4、C(O)O、およびC(O)S単位を含まず、
5員ヘテロアリールは、イミダゾール、フラン、チオフェン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-トリアゾール、1,3,4-トリアゾール、1,2,3-チアゾール、1,3,4-チアゾール、および1,2,4-チアゾールからなる群から選択され、
6員ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、1,2,4-トリアジン、および1,3,5-トリアジンからなる群から選択され、
R4は、HおよびC1〜4アルキルからなる群から選択される]
の化合物を投与するためのシステムであって、
式Iの化合物の溶液を含む容器、および
前記容器に連結され、約2ミクロン〜約4ミクロンの平均粒径および約2ミクロン以下の粒径幾何学的標準偏差を有する前記溶液のエアロゾルを生じるようになされたネブライザを含むシステム。
【請求項41】
R1およびR2は、アミン基である請求項1、6、8、14、または39に記載の方法。
【請求項42】
L2は、-CH2-、-C(CH3)2-、-O-、-C(O)-、-S-、-S(O)-、-CH=CH-cis、および-CH=CH-transからなる群から選択される単位を含む1〜12単位の鎖である請求項1、6、8、14、または39に記載の方法。
【請求項43】
式Iの化合物は、ペンタミジン、プロパミジン、ヘキサミジン、ジブロモプロパミジン、
【化39】

および
【化40】

からなる群から選択される請求項1、6または39に記載の方法。
【請求項44】
式Iの化合物の有効排出ポンプ阻害濃度は、少なくとも約2時間は感染部位にとどまる請求項1、6、8、または14に記載の方法。
【請求項45】
式Iの化合物の有効排出ポンプ阻害濃度は、少なくとも約4時間は感染部位にとどまる請求項1、6、8、または14に記載の方法。
【請求項46】
式Iの化合物の有効排出ポンプ阻害濃度は、抗微生物薬が、その最高期間で存在する同じ時間に感染部位にある請求項1、6、12、または17に記載の方法。
【請求項47】
式Iの化合物の有効排出ポンプ阻害濃度は、抗微生物薬が、その最高期間で存在する時間のうちの少なくとも約25%のあいだ感染部位にある請求項1、6、12、または17に記載の方法。
【請求項48】
有効排出ポンプ阻害濃度は、抗微生物薬のAUC/MIC比を少なくとも約25%改善するのに十分である請求項1、6、12、または17に記載の方法。
【請求項49】
有効排出ポンプ阻害濃度は、抗微生物薬のMIC以上の濃度が維持される時間(time-above-MIC)を少なくとも約25%改善するのに十分である請求項1、6、12、または17に記載の方法。
【請求項50】
有効排出ポンプ阻害濃度は、治療効果をもたらすのに十分である請求項1、6、8、または14に記載の方法。
【請求項51】
感染部位は、局在している請求項1、6、8、または14に記載の方法。
【請求項52】
感染部位は、肺部位である請求項51に記載の方法。
【請求項53】
細菌は、シュードモナス属である請求項52に記載の方法。
【請求項54】
式Iの化合物は、エアロゾルとして投与される請求項52に記載の方法。
【請求項55】
式Iの化合物は、少なくとも約15mgの呼吸に適した1日当たりの送達量を達成するように1回または複数回の投与で投与される請求項54に記載の方法。
【請求項56】
式Iの化合物は、少なくとも約40mgの呼吸に適した1日当たりの送達量を達成するように1回または複数回の投与で投与される請求項54に記載の方法。
【請求項57】
式Iの化合物は、少なくとも約60mgの呼吸に適した1日当たりの送達量を達成するように1回または複数回の投与で投与される請求項54に記載の方法。
【請求項58】
前記投与ステップは、所定の比で前記抗微生物薬および式Iの化合物を投与することを含む請求項1、6、12、または17に記載の方法。
【請求項59】
前記投与ステップは、別々の投与経路によって前記抗微生物薬および式Iの化合物を投与することを含む請求項1、6、12、または17に記載の方法。
【請求項60】
前記抗微生物薬および式Iの化合物は、順次に投与される請求項1、6、12、または17に記載の方法。
【請求項61】
前記抗微生物薬および式Iの化合物は、同時に投与される請求項1、6、12、または17に記載の方法。
【請求項62】
前記抗微生物薬および式Iの化合物は、組み合わされ固定された剤形で投与される請求項1、6、12、または17に記載の方法。
【請求項63】
前記抗微生物薬は、前記細菌における排出ポンプの基質である請求項1、6、12、または17に記載の方法。
【請求項64】
抗微生物薬は、抗細菌薬である請求項1、6、12、または17に記載の方法。
【請求項65】
抗微生物薬は、キノロンである請求項1、6、12、または17に記載の方法。
【請求項66】
抗微生物薬は、フルオロキノロンである請求項65に記載の方法。
【請求項67】
抗微生物薬は、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、モキシフロキサシン、オフロキサシン、ガチフロキサシン、シノキサシン、ゲミフロキサシン、およびノルフロキサシン、ロモフロキサシン(lomofloxacin)、ペフロキサシン、ガレノキサシン、シタフロキサシン、DX-619からなる群から選択される請求項66に記載の方法。
【請求項68】
抗微生物薬は、アミノグリコシド、β-ラクタム、クメルマイシン、クロラムフェニカール(chloramphenical)、リポペプチド、グリコペプチド、グリシルサイクリン、ケトライド、マクロライド、オキサゾリドノン(oxazolidonone)、リファマイシン、ストレプトグラミン、およびテトラサイクリンからなる群から選択される請求項1、6、12、または17に記載の方法。
【請求項69】
細菌は、グラム陰性菌である請求項1、6、11、または16に記載の方法。
【請求項70】
細菌は、下記:
【表2】

からなる群より選択される請求項1、6、11、または16に記載の方法。
【請求項71】
前記対象は、ヒトである請求項1、6、12、または17に記載の方法。
【請求項72】
前記対象は、嚢胞性線維症のヒトである請求項1、6、12、または17に記載の方法。
【請求項73】
前記対象は、肺炎、慢性閉塞性肺疾患、もしくは副鼻腔炎のヒト、または機械的に肺換気されているヒトである請求項1、6、12、または17に記載の方法。
【請求項74】
細菌の排出ポンプ活性を阻害するための薬物の調製における式I:
【化41】

[式中、R1およびR2は、水素、メチル、アミン、およびC1〜4アルキルアミンからなる群から別々に選択され、
リンカーL1およびL3は、アミン、C1〜2アルキル、およびC1〜2アルキルアミンからなる群から別々に選択されるか、あるいは別々に存在せず、
芳香環A1およびA2は、下式からなる群から別々に選択され、
【化42】

Z1〜Z4は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるZ1〜Z4は、C1〜4アルキル、CH2NH2、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NMe2、C(O)NH2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるZ1〜Z4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化43】

Y1、Y3、およびY4は、CH、N、NH、S、およびOからなる群から別々に選択され、Y2およびY5は、CおよびNからなる群から別々に選択されるが、ただし、芳香環の芳香族性は維持され、
CであるY1、Y3、およびY4は、ハロゲン、メトキシ、CH2C(O)NH2、CH2C(O)NMe2、C(O)NMe2、SO2Me、またはSO2NH2で場合により置換されており、
NであるY1、Y3、およびY4は、場合により四級化されて下式を形成し、
【化44】

R3は、C1〜4アルキル、CH2C(O)NH2、またはCH2C(O)NMe2であり、
リンカーL2は、CH2、C(CH3)2、O、C(O)、S、S(O)、S(O)2、NH、NR4、=N-、フェニル、単環式5員ヘテロアリール、単環式6員ヘテロアリール、-CH=CH-cis、-CH=CH-trans、NHC(O)NH、NR4C(O)NH、NHC(O)NR4、NR4C(O)NR4、OC(O)NH、NR4C(O)O、OC(O)NR4、およびNHC(O)Oからなる群から選択される単位を場合により含む1〜12単位の鎖であるが、ただし、L2は、C(O)NH、C(O)NR4、C(O)O、およびC(O)S単位を含まず、
5員ヘテロアリールは、イミダゾール、フラン、チオフェン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-トリアゾール、1,3,4-トリアゾール、1,2,3-チアゾール、1,3,4-チアゾール、および1,2,4-チアゾールからなる群から選択され、
6員ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、1,2,4-トリアジン、および1,3,5-トリアジンからなる群から選択され、
R4は、HおよびC1〜4アルキルからなる群から選択される]
の化合物の使用。
【請求項75】
薬物は、さらに、抗細菌薬治療を受ける患者への投与用である請求項74に記載の使用。
【請求項76】
抗細菌薬治療は、抗細菌薬耐性細菌感染を治療するためである請求項75に記載の使用。
【請求項77】
薬物は、さらに、抗細菌薬耐性の出現を抑制するためである請求項75に記載の使用。
【請求項78】
薬物は、抗細菌薬をさらに含む請求項74に記載の使用。
【請求項79】
R1およびR2は、アミン基である請求項74に記載の使用。
【請求項80】
L2は、-CH2-、-C(CH3)2-、-O-、-C(O)-、-S-、-S(O)-、-CH=CH-cis、および-CH=CH-transからなる群から選択される単位を含む1〜12単位の鎖である請求項74に記載の使用。
【請求項81】
式Iの化合物は、ペンタミジン、プロパミジン、ヘキサミジン、ジブロモプロパミジン、
【化45】

および
【化46】

からなる群から選択される請求項74に記載の使用。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9A】
image rotate

【図9B】
image rotate

【図10A】
image rotate

【図10B】
image rotate

【図10C】
image rotate

【図10D】
image rotate

【図10E】
image rotate

【図10F】
image rotate


【公表番号】特表2008−500965(P2008−500965A)
【公表日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−504097(P2007−504097)
【出願日】平成17年3月16日(2005.3.16)
【国際出願番号】PCT/US2005/008873
【国際公開番号】WO2005/089738
【国際公開日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(506313420)エムペックス・ファーマシューティカルズ・インコーポレーテッド (6)
【Fターム(参考)】