説明

置換アリールピラゾール類

【課題】薬物動態、安全性、持続性、溶解性が改良された化合物を含む、殺寄生生物剤及び病虫害防除剤を提供する。
【解決手段】シクロプロピル環に結合している少なくとも一つのフッ素が存在する1−アリール−4−シクロプロピルピラゾール誘導体(例えば、5−アミノ−1−[2,6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−[2,2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニル等)と一つ又はそれ以上の更なる治療剤、特に抗寄生生物剤を含む組み合わせ物。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
技術分野
本発明は、殺寄生生物特性を有するピラゾール誘導体に関する。興味の化合物は、フッ素化シクロプロピルアリールピラゾール類であり、より特定的には、本発明はシクロプロピル環に少なくとも1つのフッ素が結合している1−アリール−4−シクロプロピルピラゾール類に関する。
【0002】
背景技術
国際特許出願公開番号(WO)9824767、ヨーロッパ特許出願公開番号(EP)933363およびEP957094は、節足動物の制御のための殺寄生生物活性を有する4−シクロプロピルアリールピラゾール類を記載している。
【0003】
発明の開示
先行技術の化合物は、かならずしも寄生生物に良好な活性と活性の長期持続性を示さない。同様に、いくつかの殺寄生生物剤は、寄生生物の狭いスペクトルに対してのみ有効である。先行技術の化合物の様々な不利益を克服すること、またはその特性の改良することが本発明の目的である。このように、寄生生物に対する先行技術化合物の比較して改良された活性を有するアリールピラゾールを提供することが本発明の目的である。本発明の化合物は、それらの能力と効率を示した試験結果によって示されるように、節足動物の広いスペクトラムに対して特に優れた制御能力を有する。特に、本発明の化合物はノミに対して同様の先行技術の化合物よりも顕著により活性である。
【0004】
さらに、作用の長い持続性を有する化合物を提供することも目的である。最も好ましくは、化合物は、節足動物による体内侵入を少なくとも28日間コントロールする。その持続した作用は、一般的に宿主哺乳動物中のインビボでの化合物の延ばされた半減期に起因する。
【0005】
本発明の化合物は、改良された薬物動態、改良された安全性、改良された持続性および改良された溶解性を有することも記載されている。
このように、本発明のよれば、式(I)の化合物が提供される:
【0006】
【化1】

【0007】
ここで:
はCF、OCFH、OCF、−SCF、−SOCF、−SOCF、またはSFであり;
R2は、H、フルオロ、またはクロロ及びフルオロから独立的に選択される1〜5のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−4アルキルであり;
、R、R、およびRは独立的にH、クロロ及びフルオロから独立的に選択される1〜5のハロゲンで置換されていてもよいC1−4アルキル、またはクロロまたはフルオロであり;
はクロロまたはフルオロであり;
XはCRまたはNであり、ここでRはクロロまたはフルオロであり;そして
はNRであり;
は水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−8シクロアルキル、C(O)OC1−6アルキルおよびC1−6アルカノイルから選択され、ここで前記基のそれぞれは化学的に可能な部位で、ハロ、het、フェニル、ヒドロキシ、−C(O)OH、−C(O)OC1−6アルキル、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ及びジC1−6アルキルアミノから独立的に選択される一つ又はそれ以上の置換基を含んでいてもよく;
は水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルカノイルおよびC(O)OC1−6アルキルから選択され、ここで前記基のそれぞれは化学的に可能な部位で、ハロ、het、フェニル、ヒドロキシ、−C(O)OH、−C(O)OC1−6アルキル、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ及びジC1−6アルキルアミノから独立的に選択される一つ又はそれ以上の置換基を含んでいてもよく;
または、RとRはそれらが結合している窒素原子とともに1つまたはそれ以上の更なるN、OまたはS原子を含む3〜7員ヘテロ環を形成してもよく、そして前記へテロ環は、オキソ、ハロ、het、フェニル、−ヒドロキシ−COOH、−C(O)OC1−6アルキル、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノおよびジC1−6アルキルアミノから選択される1つまたはそれ以上の置換基有していてもよく;および
hetは、4〜7員のヘテロ環基を示し、それは芳香環または非芳香環で、そして1つまたはそれ以上の窒素、酸素、硫黄、およびその混合から選択されるヘテロ原子を含み、そして前記へテロ環は結合価が許容される部位で、ハロ、シアノ、ニトロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、OC(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)OC1−6アルキルおよびNRから選択される1つ又はそれ以上の置換基で置換されていてもよく、ここでRとRは独立的に水素、C1−6アルキルおよびC2−6アルケニルから選択され、ここで前記基のそれぞれは化学的に置換が可能な部位でハロ、フェニル、−ヒドロキシ−COOH、C(O)OC1−6アルキル、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノおよびジC1−6アルキルアミノから独立的に選択される1つまたはそれ以上の置換基を含んでいてもよく;またはその製剤的に許容される塩またはプロドラッグ;
但し、少なくともR、R、R、R、またはRの1つはフルオロである。
【0008】
式(I)の化合物では、C1−6ハロアルキルまたはC1−6ハロアルコキシは、1〜5のクロロまたはフルオロ基から独立的に選ばれる基によって置換されたC1−6アルキルまたはC1−6アルコキシを意味する。また、‘ハロ’は、フルオロ、ブロモ、クロロ、ブロモまたはヨードから選択される基を意味する。
【0009】
好適には、RはCFまたはSFであり、好ましくはCFである。
好適にはRはCFまたはCHFであり、好ましくはCFである。他の好適な態様ではRはフルオロである。
【0010】
好適には、R、R、R及びRは独立的にHまたはフルオロである。
好ましくは、RはCFであり、そしてR、R、RおよびRは独立的に2、3または4フルオロ基であり、より好ましくは2フルオロ基であり、最も好ましくはRとRとRとRはHである。
【0011】
同様に好ましくは、RはCHFであり、そしてR、R、R、およびRは独立的に2、3または4フルオロ基を示し、より好ましくは2フルオロ基、最も好ましくはRとRとRとRはHである。
【0012】
同様に好ましくは、Rはフルオロであり、R、R、R、およびRは独立的に2、3または4フルオロ基であり、より好ましくはRとRは共にフルオロであり、RとRはHであるか、またはR、R、R、とRの全てがフルオロである。
【0013】
好ましくはXはCRであり、より好ましくはRはクロロである。
他の好ましい化合物は、RとRが同じ化合物である。より好ましくは、RとRはClである。
【0014】
好適には、RはC(O)OC1−6アルキル(例えばエチル、プロピルまたはイソプロピルで、1〜5のフルオロ基から選択される置換基で置換されていてもよく、例えば2、2、2、−トリフルオロエチルを形成し)、ジC1−6アルキルアミノ(例えばジメチルアミノ)およびhet(例えばピロリジニル、ピリジルおよびイミダゾリル)である。より好適には、Rはエトキシカルボニル、ジメチルアミノエトキシカルボニル、2、2、2−トリフルオロエトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、4−ピリジルメチキシカルボニル、3−ピリジルメチキシカルボニル、2−ピリジルメチキシカルボニル、1H−イミダゾール−5−イルメチキシカルボニルまたは2−ピロリジン−1−イルエトキシカルボニルである。
【0015】
同様に好ましいのは、RはC1−6アルキル(例えば1〜5のフルオロ基から選ばれる置換基で置換されていてもよく、例えばトリフルオロメチルを形成する)、C3−8シクロアルキル(例えばシクロヘキシル)、フェニルおよびhet(例えばピリジル、4−ピリジル、ピペリジニル、モルホリニル、ピロリジニルまたはピペラジニル)である。より好適には、Rはメチルまたは4−ピリジルメチルである。
【0016】
同様に好適には、RとRはともにそれらが結合しているN原子とともにピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニルまたは2−オキソ−オキサゾリジニル、例えば2−オキソ−1、3−オキサゾリジン−3−イル基、より好適には2−オキソ−1、3−オキサゾリジン−3−イル基を形成する。
【0017】
好適にはRは水素である。
好ましくは、または他としては、RはNH、1〜5のフルオロ基、ジ−C1−6アルキルアミノ及びhetによってアルコキシ基上で置換されていてもよいC1−6アルコキシカルボニルアミノ、および1〜5のフルオロ基、C3−8シクロアルキル、フェニル及びhetによってアルキル基上で置換されていてもよいC1−6アルキルアミノである。最も好ましくはRはNHである。
【0018】
本発明の好ましい個々の化合物は以下から選択される:
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(1、2、2−トリフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(ペンタフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−4−(2、2−ジクロロ−1−フルオロシクロプロピル)−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−(ペンタフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−(1、2、2−−トリフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(2、2−ジフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1−[2、6−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−4−{1−[クロロ(フルオロ)メチル]−2、2−ジフルオロシクロプロピル}−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2、3、3−テトラフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2、3、3−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2、3、3−テトラフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(フルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(2、2−ジフルオロ−1−メチルシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−{2、6−ジクロロ−4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル}−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
エチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;
1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−5−(2−オキソ−1、3−オキサゾリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
2−(ジメチルアミノ)エチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;
2、2、2−トリフルオロエチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;
5−アミノ−1−{2、6−ジクロロ−4−[(トリフルオロメチル)スルホニル]フェニル}−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−5−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2、3、3−テトラフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
イソプロピル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;
ピリジン−4−イルメチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;
ピリジン−3−イルメチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル]−カルバメート;
ピリジン−2−イルメチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;
1H−イミダゾール−5−イルメチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;
2−ピロリジン−1−イルエチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;および
5−アミノ−4−{1−[クロロ(ジフルオロ)メチル]−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
またはそれらの製剤的に許容される塩またはプロドラッグ。
【0019】
本発明のより好ましい個々の化合物は以下から選択される:
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
(−)−5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−4−{1−[クロロ(フルオロ)メチル]−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2、3、3−テトラフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;および
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2、3、3−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
またはそれらの製剤的に許容される塩またはプロドラッグ。
【0020】
発明の範囲内には式(I)の化合物の“プロドラッグ”が含まれうる。このように、式(I)の化合物のある誘導体でそれ自体は少しまたは全く薬理的活性を有さない化合物で、体内または体上に投与されたときに、例えば加水分解切断により所望の活性を有する式(I)の化合物に変換されうる化合物である。そのような誘導体は、“プロドラッグ”と呼ばれる。ある式(I)の化合物はそれ自体他の式(I)の化合物のプロドラッグとして作用することは理解されるであろう。プロドラッグの使用に関するさらなる情報は、‘Pro−drugs as Novel Delivery Systems,Vol.14,ACS Symposium Series(T Higuchi and W Stella)および’Bioreversible Carriers in Drug Design’,Pergam on Press,1987(ed.E B Roche,American Pharmaceutical Association)に記載されている。
【0021】
本発明のプロドラッグは、例えば、H Bundgaardによる“Design of Prodrugs”(Elsevier、1985);“Design and application of prodrugs、”Textbook of Drug Design and Discovery,(3版),2002,410−458,(Taylor and Francis Ltd.,London);およびそれらの中の参考文献に記載されているように“プロドラッグ部位”として当業者に知られているある部位で式(I)の化合物にピラゾール環上で、5−アミノ置換基を置換することによって調製される。
【0022】
適当なプロドラッグは、式(I)のピラゾール環の5−位にN含有基を有しており、Nを通して環と結合している。5−N基は一度または2度置換されうる。置換基の例には以下が含まれる:アルキルアミン類、アリールアミン類、アミド類、ウレア類、カルバメート類、環状カルバメート類、イミン類、エナミン類、イミド類、環状イミド類、スルフォンアミド類、およびスルホンアミド類。それらの基の炭化水素部分は、C1−6アルキル、フェニル、ヘテロアリール(ピリジルのような)、C2−6アルケニル、およびC3−8シクロアルキルを含む;ここで前記基のそれぞれは化学的に可能な部位で以下から独立的に選択される1つまたはそれ以上の置換基を含んでもよい:ハロ;ヒドロキシ;C1−6アルキルおよびC1−6アルコキシ。
【0023】
前述の例と他のプロドラッグのタイプの例に従った置換基の更なる例は、上述の参照文献中に記載されている。
本発明のプロドラッグは、試験動物に投与し、式(I)の化合物検出のために体液をサンプリングすることによって、速やかに同定することができる。
【0024】
更なる側面では、本発明は、以下に示すように、式(I)の化合物またはその製剤的、獣医学的、または農学的に許容される塩、またはそれらのいずれかの製剤的、獣医学的または農学的に許容される溶媒和物(水和物を含む)の調製する方法を提供する。
【0025】
反応性の高い作用基は、本発明の化合物の合成の間、保護し、そして脱保護される必要があるかもしれないことは、当業者には明らかであろう。これは、通常の方法、例えばTW GreeneとPGM Wuts(John Wiley&Sons Inc)による“Protective Groups in Organic Synthesis”(1999)およびその中の参考文献に記載の方法により行うことができる。
このように、以下のプロセスは、本発明の化合物を得るために適用されうる一般的な合成手順の例示である。
【0026】
1.式(I)の化合物は、式(II)のアルケンのシクロプロパン化によって調製することができる:
【0027】
【化2】

【0028】
ここで、R、R、R、R、RとXは、前述の式(I)で定義した通りであり、そしてR9’はRまたはN−保護R(必要であれば脱保護を伴う)である。適当な保護には、標準的な条件での脱保護されるイミドホルムアミド保護(例えばN、N−ジメチルイミドホルムアミドを使用した)が含まれる。式(II)の化合物は、カルベノイド種で反応し:CR(RとRは前述の式(I)で定義した通りである)はin situで生じうる。例えば、R=R=Fである場合、トリメチルシリルジフルオロ(フルオロスルホニル)アセテート(TFDA)のような反応種は、式(II)の化合物(ここでR9’はN−保護R)と、場合により無極性溶媒と高められた温度にて、フッ化ナトリウムの存在下にて反応し、脱保護の後に式(I)の産物を生じる。他の特定の方法には、塩基とのクロロホルムの処理、好ましくは相間移動触媒条件下、アリールトリフルオロメチル、トリクロロメチル、またはフェニル(トリフルオロメチル)水銀誘導体のような適当な有機金属前駆体の熱分解、または遷移金属触媒の存在下でのジアゾアルカンでの処理、および遷移金属触媒の非存在下でのジアゾアルカンの処理に続くピラゾール中間体の熱分解、または硫黄イリドからの生成が含まれる。
式(II)の化合物(ここでR9’はN−保護基を示す)は、式(IV)の化合物から得ることができる:
【0029】
【化3】

【0030】
ここでX’はブロモまたはヨードであり、そしてR、RとXは式(IIa)で定義した通りであり、例えば適当な(場合により脱ガスされた)溶媒中で適当なビニル化試薬との、式(IV)の遷移金属触媒にて触媒されたクロスカップリング反応によって得ることができる。好適には、遷移金属はパラジウムであり、ビニル化試薬は有機スズ、有機ほう素酸または有機亜鉛誘導体である。或いは、(IV)は、適当な溶媒下、テトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(O)及び炭酸水素ナトリウムの存在下、適当な置換アルケニルホウ素酸と還流で加熱される。或いは、(IV)は、有機亜鉛化合物(例えば、活性亜鉛(Rieke zincのような))にて不活性雰囲気下、ブロモトリフルオロエチレンまたはブロモジフルオロエチレンのような適当なブロモアルケンで、非プロトン性溶媒中でのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)のようなパラジウム(O)種の存在下で、高められた温度で処理することができる。或いは、(IV)は非プロトン性溶媒中で活性亜鉛(Rieke zinc)で処理して有機亜鉛酸塩を生じ、それはジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)のようなパラジウム(II)種と水素化ジイソブチルアルミニウムのような還元剤の存在下で、非プロトン性溶媒中で還流にてハロアルケンとクロスカップリングさせることができる。
【0031】
(IV)の化合物は、式(V)の中間体にアクセスするのに有用である。
【0032】
【化4】

【0033】
このように、式(IV)は、クロロカルボン酸塩化物または無水物での処置の前に、非プロトン性溶媒を使用して低下した温度にて不活性条件下でのイソプロピルマグネシウムクロライドのようなグリニャール試薬での処置をすることができ、室温へ暖めて、所望の式(V)で表されるケトン種が調製される。
【0034】
式(V)の化合物は、式(II)の化合物でRとRがHであり、そしてRがN−保護である化合物を調製するための使用されうる。このように、式(V)の化合物は、不活性条件下、低下された温度にてテトラヒドロフランのような溶媒中で、ヴィティヒ試薬との反応によってメチル化することができる。
【0035】
式(II)の化合物で、RがN−保護されたものもまた、式(V)の化合物から、非プロトン性溶媒中で、トリフェニルホスフィンとRieke zincの存在下、ジブロモジフルオロメタンのようなハロアルカンでの処置により得ることができる。
【0036】
あるいは、式(II)の化合物でRがN−保護されたものは、式(IV)の化合物から、適当な3級アルコールを経由して、引き続く標準的な塩素化−脱塩化水素反応手順により、調製することができる。
【0037】
式(IV)の化合物は、式(VI)の化合物(ここでR、R、とXは前述の式(I)で定義した通りである)から調製することができる:
【0038】
【化5】

【0039】
2つの標準的な臭素化/ヨウ素化および保護工程によって調製され、そのいずれかを最初に実施することができる。式(VI)の化合物は、例えばイミドホルムアミドとして容易に保護することができ、そして無極性溶媒中で反応性酸無水物との反応により、直接式(V)の化合物に転換することができる。
【0040】
2.式(I)の化合物はまた、ピラゾール含有前駆体から要求されるカルベノイド種を調製し、そしてそれを適当なアルケンで処理することにより調製することができる。例えば、アルキル金属塩、好ましくは式(VII)の化合物のリチウム塩
【0041】
【化6】

【0042】
(ここでArはフェニルまたはナフチルであり、そのいずれかはC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまたはハロで置換されていてもよく、そしてR、R、R、RとXは前述で定義した通りである)は、ロジウム(II)アセテートのような遷移金属触媒の存在下で式(VIII)のアルケンと、
【0043】
【化7】

【0044】
(ここでR、R、RとRは前述の式(I)で定義した通りである)、場合によりジクロロメタンのような適当な溶媒中で場合により加圧下で熱的に分解され、式(I)の化合物を生じる。
【0045】
3.式(I)の化合物は、ジャップ−クリンガーマン反応(Japp−Klingemann reaction)によって調製することができる。この反応は、Org.React.,1959,10,143−178に記載されている。3、4、5−トリ置換ピラゾールでより様々な4−置換された化合物を形成するには、通常はさらなる合成工程を実施する必要がある。さらに、この方法で導入することができる基は、最初に4位置換が導入されているものから誘導されるものに限定される。しかし、我々は、3、4、5−トリ置換1−アリールピラゾールがアリールジアゾニウム種の適当な所望の置換基を有する置換された前駆体とのカップリングを含む反応により、直接調製できる方法を見つけた。その所望の置換基はプロセスにおいて転移されるのではなく、C−4位に導入される。さらに、その反応はトリ−置換ピラゾールを直接生成する。これは、長い合成手順の必要性を除去し、また中間産物のいくつかのワークアップ(work−ups)の必要性を除去し、高い収率を生む。そのプロセスは、C−4置換基が、出発原料の1つであり、アリールジアゾニウム種と反応してピラゾールを形成する最初のテトラ置換エタン誘導体に組み込まれるので非常に有益である。それゆえ、得られるピラゾール環上の置換基の位置のコントロールは、反応において完全である。さらに、非常に広範な種の4−置換基を便宜にかつ直接的に導入することができる。
【0046】
このように、式(I)の化合物でRがNHである化合物は、式(IX)の化合物を
【0047】
【化8】

【0048】
場合により酸の存在下で、式(X)の化合物と反応させることにより調製することができる。
【0049】
【化9】

【0050】
ここで:
〜Rは式(I)の化合物に関しての上述の定義の通りであり;
Lは活性化基であり;そして
Zは適合なカウンターイオンであり、後にL基が除去される。
【0051】
カウンターイオンZは、ジアゾニウム反応において通常のいずれかの適当なカウンターイオンである。好ましくは、Zはハロゲン、HSO、またはテトラフルオロボレートであり、最も好ましくはテトラフルオロボレートである。
【0052】
L基は、プロセスにおいてアニオン中間体を安定化する電子求引基である。このように、好ましいL基は、炭素原子に隣接するネガティブチャージを安定化する能力のある基である。L基はまた、除去可能でなければならない。Lは、例えば塩基加水分解による塩基条件下にて、または還元および/または脱離によって除くことができる。L基は、ジアゾニウム種と式(IX)の化合物の反応を導くというのに貢献するので重要であるが、反応のその後の段階で除去される。好ましくは、Lはエステル基またはCOR10である。より好ましくは、Lは以下から選択される基である:−S(O)11(ここでpは1または2)、(R11O)PO、COOR11および−COR10(ここでR10は以下から選択される:C1−8アルキル、ジ−C1−8アルキルアミノ、C1−8アルキルチオ、C3−8シクロアルキル、(CHPhおよび(CHヘテロアリール(ここでn=0、1または2でそれぞれの基はいずれかの炭素原子上で以下から独立的に選択される一つまたはそれ以上の基によって置換されていてもよい:ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−4アルコキシ、C1−4ハロアルコキシ、C1−4アルカノイル、C1−4ハロアルカノイル、C1−4アルキルスルフィニル、C1−4ハロアルキルスルフィニル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4ハロアルキルスルホニル、C3−8シクロアルキルおよびC3−8ハロシクロアルキル;そしてR10は水素であってもよい)、そしてここでR11は以下から選択される:C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、(CHPhおよび(CHヘテロアリール(ここでn=0、1または2で、それぞれの基はいずれかの炭素原子上で一つまたはそれ以上の以下の基から独立的に選択される基で置換されていてもよい:ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−4アルコキシ、C1−4ハロアルコキシ、C1−4アルカノイル、C1−4ハロアルカノイル、C1−4アルキルスルフィニル、C1−4ハロアルキルスルフィニル、C1−4アルキルスルホニル、C1−4ハロアルキルスルホニル、C3−8シクロアルキルおよびC3−8ハロシクロアルキル);そしてR11は水素であってもよい。好ましくは、Lは、COR10およびCOOR11から選択される基である。最も好ましくはLは−COOMeまたは−COOEtである。
【0053】
あるケースでは、脱離基Lの性質は、得られる中間体が誤った酸化状態にあることを意味する。このように、必要な場合には、正しい酸化状態とするために、アリールピラゾールを形成するための環化の前に一つまたはそれ以上の反応工程が追加することができる。
【0054】
前述のカップリングプロセスは、いずれの式(I)の化合物の調製にも使用することができる。例えば、下のスキーム1と2は、5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリルの調製に適用されるような一般的方法を図示している。
【0055】
【化10】

【0056】
【化11】

【0057】
理想的には、式(I)の化合物を形成するためのカップリング反応のためには、溶媒は、ジアゾニウム塩またはカチオンのいずれか、または式(IX)の化合物と反応しない極性溶媒である。その反応は、場合によりマイルドな酸性条件下にて実施することができる。
【0058】
式(X)のジアゾニウム塩は、通常の手段で調製することができ、そして更なる反応のためにin situで調製することができ、または分離されて続く反応工程に使用されることができる。
【0059】
式(IX)と(XI)の化合物の特定的な例は、スキーム1及び2に示されている。式(IX)の他の化合物は、式(XI)の化合物でR、R、R、R、RとLが上述の通りである化合物から同様に調製することができ、例えば式(XI)の化合物をシアンイオン提供源で処理することによって調製することができる。
【0060】
【化12】

【0061】
式(XI)の化合物は、式(XII)の化合物を還元し、そして脱水することによって得ることができる。
【0062】
【化13】

【0063】
式(XII)の化合物は、例えばアルキルシアノアルカノエート(例えばメチルシアノアセテート)の酸塩化物との転換(ジクロロメタンのような非プロトン性溶媒中で、塩化マグネシウムのようなルイス酸とトリエチルアミンのようなマイルドな塩基の存在下で、下げられた温度下)によって、調製することができる。
【0064】
あるいは、スキーム1に示すように、式(XI)の化合物は、適当なアルデヒドとメチルシアノアセテートのようなアルキルアルカノエートとのクネフェナーゲル縮合反応によって調製することができる。
【0065】
トリメチルシリル−2、2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(TFDA)、ジフルオロカルベン源を使用したクロプロピル置換化合物調製のための効率的な条件は、DolbierらによるJ.Fluor Chem.,2004,125,459に記載されている。
【0066】
式(XIII)の化合物はまた、式(VI)の化合物を合成するために、上述と類似の条件にて、式(X)の化合物とJapp Klingemann反応にて使用することができる。
【0067】
【化14】

【0068】
式(XIII)の化合物でL=CO〜Cアルキルの化合物は、ジメチルホルムアミドのような非プロトン性溶媒中にてC〜Cアルキルシアノアセテートに、場合により低下させた温度にてグリコロニトリルをゆっくり添加し、続いて炭酸カリウムのような塩基を添加することにより合成される。
【0069】
式(VIII)、(XI)および(XII)の中間体はまた、スキーム1および2に類似する方法によって、または有機化学の標準的なテキストまたは先行の文献に従った普通の合成手順によって、容易に入手可能な出発原料から適当な試薬と反応条件にて得ることができる。
【0070】
4.他の側面では、本発明は他の式(I)の化合物からの式(I)の化合物の調製方法を提供する。例えば、R=NRでここでRとRが式(I)で定義した通りである化合物は、式(I)の化合物でRがNHである化合物から標準的な反応で調製することができる。
【0071】
式(VI)の化合物は、式(XIV)の化合物
【0072】
【化15】

【0073】
(ここでCO11は適当なエステル基を示す)から、エステルのアミド(XV)への転換、続いて高められた温度でのオキシ塩化リンによる還元によって調製することができる。
【0074】
式(XIV)の化合物は、アルコール溶媒中、高められた温度にて、適当な3−シアノ−2−オキソ−プロピオン酸エステル、例えばエチルエステルと適当に置換された式(XVII)の化合物のヒドラジンとの反応、そしてそれに続く炭酸ナトリウムのような塩基の添加とさらなる加熱によって得ることができる。
【0075】
【化16】

【0076】
式(XVII)の化合物は、標準的な条件、例えばエタノールのようなアルコール性溶媒中で還流にて、相当するフルオロ誘導体のヒドラジン一水和物のようなヒドラジン試薬での置換により容易に得ることができる。
【0077】
式(I)の化合物で、RがCFであり、RとRがフルオロであり、RとRが水素であり、そしてRがNHである化合物は、都合よく以下のスキーム3に従って調製することができる。
【0078】
【化17】

【0079】
N−保護基は、適当な酸不安定保護基であり、例えばジメチルアミドホルムアミド基であり、本明細書記載の方法により導入され、そして酸性条件下、例えばメタノールとジオキサン中の塩酸で高められた温度条件で除去される。記載された転換については当業者にはよく知られており、そして部分的には本明細書により詳しく記載されている。
【0080】
当業者は、式(I)によって定義される化合物が得られる、記載されたプロセスのバリエーションおよび代替について気付くであろう。
また、記載されたプロセスにおいて、適用されている合成プロセスの順序は変更可能であり、とりわけ特定の基質中に存在する他の作用基の性質、キーとなる中間体の利用性、および適用される保護基戦術のような因子に依存するということは、当業者にとって理解されるであろう。明らかに、そのような因子もまた、前記合成工程において使用する試薬の選択に影響を与えるであろう。
【0081】
当業者は、本発明の化合物が、本明細書に記載の方法以外によって、本明細書記載の方法の適用によって、および/または当業者に知られた方法の適用によって、例えば本明細書記載の技術または“Comprehensive Organic Transformations−A Guide to Functional Group Transformations”,RC Larock、Wiley−VCH(1999または後の版)のような標準的なテキストを使用して、調製できることは理解できるであろう。
【0082】
本明細書で述べた合成転換方法は例示としてのみであり、それらは様々な異なった順序で実施でき、所望の化合物を効率的に調製することができることは理解されるべきである。 熟練した化学者は、与えられたターゲット化合物の合成における最も効率的な反応順序に関する彼ら自身の判断およびスキルを用いるであろう。
【0083】
本発明はまた、下の式(IA)の中間体に関する:
【0084】
【化18】

【0085】
ここでR〜R、X、RおよびRは式(I)の化合物に関して定義された通りであり、R〜RおよびXについての好ましいものは同様に式(IA)にも適用される。式(IA)に関して、好適にはRおよびRはメチルである。
【0086】
式(I)の化合物は、1つまたはそれ以上の不斉炭素原子を含むことができること、本発明の化合物は2つまたはそれ以上のステレオアイソマーとして存在することができることは理解されるべきである。
【0087】
本発明の範囲内には、式(I)の化合物の鏡像異性体およびジアステレオマーのようなすべてのステレオアイソマー、すべての幾何異性体およびすべての互変異性体が含まれ、1つ以上の異性体タイプを示す化合物を含み、そしてその1つ以上の混合物も含まれる。また、含まれるものは、酸付加塩または塩基塩で、対イオンが光学活性なもの、例えばD−ラクテート、またはL−リジン、またはラセミ体、例えば、DL−酒石酸塩またはDL−アルギニンである。
【0088】
幾何異性体は当業者によく知られた方法、例えばクロマトグラフィーおよび分別結晶化によって分離することができる。
個々の鏡像異性体の調製/分離のための通常の技術には、適当な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、またはラセミ化合物(または塩または誘導体のラセミ体)の例えばキラル高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用した分割が含まれる。
【0089】
あるいは、ラセミ体(またはラセミ前駆体)は適当な光学活性化合物、例えばアルコール、または式(I)の化合物が酸性基またはアルカリ基を含む場合は酒石酸または1−フェニルエチルアミンのような酸または塩基で処理することができる。得られたジアステレオマー混合物は、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶によって分離することができ、1つまたは両方のジアステレオマーは当業者によく知られた手段により、相当する純粋な鏡像異性体に転換される。
【0090】
本発明のキラル化合物(およびそのキラル前駆体)は、クロマトグラフィー(典型的には非対称樹脂のHPLCで、炭化水素(典型的にはヘプタンまたはヘキサン)からなる移動相で、0〜50%イソプロパノール(典型的には2〜20%)と0〜5%のアルキルアミン(典型的には0.1%のジエチルアミン)を含む)を使用して、鏡像異性体が豊富なものとして得ることができる。溶出液の濃度により、その富んだ混合物を得ることができる。
【0091】
ステレオアイソマーの集合は、当業者に知られた技術−例えば、ELElielによる“Stereochemistry of Organic Compounds”(Wiley,NewYork,1994)参照−によって分離することができる。
【0092】
式(I)の化合物の製剤的、獣医的および農業的に許容される酸付加塩もまた、通常の方法で調製することができる。例えば、遊離塩基の溶液を適当な酸とそのままで、または適当な溶媒中で処理し、そして得られた塩はろ過または減圧下での反応溶媒のエバポレーションによって得ることができる。適当な塩のレビューとしては、StahlとWermuthによる“Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use”(Wiley−VCH,Weinheim,Germany,2002)を参照。
【0093】
本発明の化合物は溶媒和物でない形態および溶媒和物の形態で存在することができる。
“溶媒”という用語は、本発明の化合物と1つまたはそれ以上の製剤的に許容される溶媒分子、例えばエタノールを含む分子コンプレックスを表すために使用される。“水和物”という用語は、前記溶媒が水のときに用いられる。
【0094】
本発明の化合物、すなわち式(I)の化合物は、ヒト、動物および植物にて殺寄生生物活性を有する。それらは特に外部寄生生物の処置に有益である。
本発明の化合物の哺乳動物における使用に関しては、以下が提供される:
式(I)の化合物、、またはその製剤的に許容される塩、またはそのいずれかの製剤的に許容される溶媒和物、および経口、非経口または局所投与に適用される製剤的に許容される希釈剤または担を含む、殺寄生生物用医薬組成物;
医薬として使用するための、式(I)の化合物、またはその製剤的に許容される塩、またはそのいずれかの製剤的に許容される溶媒和物、または前述のいずれかを含む医薬組成物;
寄生生物の侵入の処置のための薬剤の製造における、式(I)の化合物、またはその製剤的に許容される塩、またはそのいずれかの製剤的に許容される溶媒和物、または前述のいずれかを含む医薬組成物の使用;および
哺乳動物における寄生生物侵入の処置方法であって、前記哺乳動物を有効な量の式(I)の化合物、またはその製剤的に許容される塩、またはそのいずれかの製剤的に許容される溶媒和物、または前記のいずれかを含む医薬組成物で処置することを含む方法。
【0095】
本発明の他の側面によれば、有効量の一般式式Iの化合物、またはその病虫害防除剤的に許容される塩での(例えば塗布または投与による)部位の処置を含む、部位での節足動物、植物線虫またはぜん虫害虫のコントロールのための方法を提供する。
【0096】
本発明の化合物には、すべての製剤的に許容されるアイソトープラベルされた式(I)の化合物であって、同じ原子番号であるが天然に一般的に存在する原子マスまたは質量番号とは異なる原子マスまたは質量番号である原子によって1つ又はそれ以上の原子が置換されている化合物が含まれる。
【0097】
本発明の化合物中に含まれていてよい適当なアイソトープの例には、HとHのような水素、11C、13Cおよび14Cのような炭素、36Clのような塩素、18Fのようなフッ素、123Iと125Iのようなヨウ素、13Nと15Nのような窒素、15O、17Oと18Oのような酸素、32Pのようなリン、および35Sのような硫黄のアイソトープが含まれる。
【0098】
本発明の化合物はまた、さらに医薬、獣医的、農業的有用性の広範なスペクトルを与える多種−成分病虫害防除剤を形成するために、1つまたはそれ以上の生物的に活性な化合物または薬剤(殺虫薬、ダニ駆除剤、駆虫薬、殺真菌薬、殺線虫剤、抗原虫薬、殺菌剤、発育調節物質、食虫性バクテリア、ウィルス、または菌類を含む)を混合することができる。このように、本発明はまた、生物的に有効な量の本発明の化合物および少なくとも1つの更なる生物的に活性菜化合物または薬剤の有効量を含む組成物で、さらに1つ又はそれ以上の界面活性剤、固体希釈剤、または液体希釈剤を含むことができる組成物に関する。特定の更なる活性化合物には、UK特許出願No.GB0406137.0のページ37〜41に記載されているものが含まれる。
【0099】
本発明の化合物と共に使用することができる以下の生物的に活性な化合物は、可能な組み合わせを例示する目的であり、いかなる限定を課すものではない。
例えば、本発明の化合物は、駆虫剤と共に投与または組み合わせて使用することができる。そのような駆虫剤には、イベルメクチン、エバーメクチン、アバメクチン、エマメクチン、エプリノメクチン、ドラメクチン、セラメクチン、モキシデクチン、ネマデクチンおよびミルベマイシン誘導体(EP−357460、EP−444964およびEP−594291に記載されているような)のような大環状ラクトンクラスの化合物から選択される化合物が含まれる。さらなる駆虫剤には、US−5015630、WO−9415944およびWO−9522552に記載されているような半合成および生物的合成エバーメクチン/ミルベマイシン誘導体が含まれる。更なる駆虫剤には、アルベンダゾール、カンベンダゾール、フェンベンダゾール、フルベンダゾール、メベンダゾール、オクスフェンダゾール、オキシベンダゾール、パーベンダゾールのようなベンズイミダゾール、および他のクラスのメンバーが含まれる。更なる駆虫剤には、イミダゾチアゾールおよびテトラヒドロピリミジン(テトラミゾール、レバミゾール、パモ酸ピランテル、オキサンテルまたはモランテルのような)が含まれる。更なる駆虫剤には、トリクラベンダゾールとクロルスロンのような殺吸虫薬、およびプラジクアンテルとエプシプランテルのようなセストシド(cestocides)が含まれる。
【0100】
本発明の化合物はまた、パラヘルクアミド(paraherquamide)/マルクホルチン(marcfortine)クラスの駆虫剤の誘導体およびアナログ、ならびにUS−5478855、US−4639771およびDE−19520936に記載されているような駆虫性のオキサゾリンと組み合わせて使用することができる。
【0101】
本発明の化合物は、WO−9615121に記載されているような一般的クラスのジオキソモルホリン(dioxomorpholine)抗寄生生物剤の誘導体またはアナログと、およびWO−9611945、WO−9319053、WO−9325543、EP−626375、EP−382173、WO−9419334、EP−382173、およびEP−503538に記載されているような駆虫薬活性環状デプシペプチドと共に共投与、または組み合わせて使用することができる。
【0102】
本発明の化合物は、他の外部寄生生物撲滅薬;例えば、フィプロニル;ピレスロイド;有機ホスフェート;ルフェヌロンのような昆虫発育調節物質;テブフェノジド等のようなエクジソンアゴニスト;イミダクロプリド等のようなネオニコチノイド、と組み合わせて共投与または使用することができる。
【0103】
本名発明の化合物は、テルペンアルカロイド、例えば国際特許出願公開番号WO95/19363またはWO04/72086、特にそれらに開示されている化合物と共に投与され、または組み合わせて使用することができる。
【0104】
そのような生物学的に活性な化合物の他の例には、限定的でなく以下が含まれる:
オルガノホスフェート:アセフェート、アザメチホス、アジンホス−エチル、アジンホス−メチル、ブロモホス、ブロモホス−エチル、カズサホス、クロルエトキシホス、クロルピリホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、デメトン、デメトン−S−メチル、デメトン−S−メチルスルホン、ジアリホス、ダイアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、エトプロホス、エトリムホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フルピラゾホス、ホノホス、ホルモチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イサゾホス、イソチオエート、イソキサチオン、マラチオン、メタクリホス(methacriphos)、メタミドホス、メチダチオン、メチル−パラチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレッド、オメトエート、オキソデメトン−メチル、パラオキソン、パラチオン、パラチオン−メチル、フェントエート、ホサロン、ホスホラン、ホスホカーブ(phosphocarb)、ホスメット、ホスファミドン、ホレート、ホキシム、ピリミホス、ピリミホス−メチル、プロフェノホス、プロパホス、プロエタムホス(proetamphos)、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダペンチオン(pyridapenthion)、キナルホス、スルプロホス、テメホス、テルブホス、テブピリムホス、テトラクロルビンホス、チメトン(thimeton)、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン。
カルバメート:アラニカルブ、アルディカーブ、2−sec−ブチルフェニルメチルカルバメート、ベンフラカルブ、カルブアリール、カルボフラン、カルボスフラン、クロエトカルブ、エチオフェンカルブ、フェノキシカルブ、フェンチオカルブ、フラチオカルブ、HCN−801、イソプロカルブ、インドキサカルブ、メチオカルブ、メソミル、5−メチル−m−クメニルブチリル(メチル)カルバメート、オキサミル、ピリミカーブ、プロポキスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、UC−51717。
ピレスロイド:アクリナチン(acrinathin)、アレスリン、アルファメトリン(alphametrin)、(5ベンジル−3−フリルメチル(E)−(1R)−cis−2、2−ジメチル3−(2−オキソチオラン−3−イリデンメチル)シクロプロパンカルボキシレート、ビフェントリン、β−シフルトリン、シフルトリン、α−シペルメトリン、β−シペルメトリン、ビオアレスリン、ビオアレスリン((S)−シクロペンチルアイソマー)、ビオレスメトリン、ビフェントリン、NCI−85193、シクロプロトリン、シハロトリン、シチトリン(cythithrin)、シフェノトリン、デルタメトリン、エンペントリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンフルトリン、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、フルバリネート(Dアイソマー)、イミプロトリン、シハロトリン、λ−シハロトリン、ペルメトリン、フェノトリン、プラアレスリン、ピレトリン(天然物)、レスメトリン、テトラメトリン、トランスフルスリン、シータ−シペルメトリン、シラフルオフェン、τ−フルバリネート、テフルトリン、トラロメトリン、ゼータ−シペルメトリン。
節足動物発育調節物質:a)キチン合成阻害剤:ベンゾイルウレア:クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルアズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクススロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、ブプロフェジン、ジオフェノラン、ヘキシチアゾックス、エトキサゾール、クロロフェンタジン;b)エクジソンアンタゴニスト:ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド;c)ジュベノイド:ピリプロキシフェン、メトプレン、フェノキシカルブ;d)脂質合成阻害剤:スピロジクロフェン。
他の駆虫性:アセキノシル、アミトラズ、AKD−1022、ANS−118、アザジラクチン、バチルスチューリンゲンシス、ベンスルタップ、ビフェナゼート、ビナパクリル、ブロモプロピレート、BTG−504、BTG−505、カンフェクロル、カルタップ、クロロベンジレート、クロロジメフォルム、クロルフェナピル、クロマフェノジド、クロチアニジン、シロマジン、ジアクロデン、ジアフェンチウロン、DBI−3204、ディナクチン、ジヒドロキシメチルジヒドロキシピロリジン、ジノブトン、ジノカップ、エンドスルファン、エチプロール、エトフェンプロックス、フェナザキン、フルミテ(flumite)、MTI−800、フェンピロキシメート、フルアクリピリム、フルベンジミン、フルブロサイスリネート(flubrocythrinate)、フルフェンジン(flufenzine)、フルフェンプロックス(flufenprox)、フルプロキシフェン(fluproxyfen)、ハロフェンプロックス(halofenprox)、ヒドラメチルノン、IKI−220、kaneダニ、NC−196、ニームガード(neemguard)、ニジノツテルフラン(nidinorterfuran)、ニテンピラム、SD−35651、WL−108477、ピリドアリール、プロパルギット、プロトリフェンブト、ピメトロジン(pymethrozine)、ピリダベン、ピリミジフェン、NC−1111、R−195、RH−0345、RH−2485、RYI−210、S−1283、S−1833、SI−8601、シラフルオフェン、シロマジン(silomadine)、スピノサド、テブフェンピラド、テトラジホン、テトラナクチン、チアクロプリド、チオシクラム、チアメトキサム、トルフェンピラド、トリアザメート、トリエトキシスピノシン(triethoxyspinosyn)、トリアクチン、ベルブチン(verbutin)、バータレック(vertalec)、YI−5301。
殺真菌薬:アシベンゾラル、アルジモルフ、アムプロピルホス、アンドプリム、アナコナゾール、アゾキシストロビン、ベナラキシル、ベノミル、ビアラホス、ブラストサイジン−S、ボルドー液、ブロムコナゾール、ブピリメート、カルプロパミド、カプタホール、カプタン、カルベンダジム、クロルフェナゾール、クロロネブ、クロロピクリン、クロロサロニル、クロゾリネート、塩基性塩化銅、銅塩、シフルフェナミド、シモキサニル、シブロコナゾール、シプロジニル、シプロフラム、RH−7281、ジクロシメット、ジクロブトラゾール(diclobutrazole)、ジクロメジン(diclomezine)、ジクロラン(dicloran)、ジフェノコナゾール、RP−407213、ジメトモルフ、ドモキシストロビン(domoxystrobin)、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、ドディーヌ、エディフェンホス、エポキシコナゾール、ファモキサドン、フェンアミドン、フェナリモル、フェンブコナゾール、フェンカラミド(fencaramid)、フェンピクロニル、フェンプロピディン、フェンプロピモルフ、酢酸トリフェニルスズ(fentinacetate)、フルアジナム、フルジオキソニル、フルメトベル(flumetover)、フルモルフ/フルモルリン(flumorf/flumorlin)、トリフェニルスズヒドロオキシド(fentinhydroxide)、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトラニル、フルトリアホール、ホルペット、ホセチルアルミニウム、フララキシル、フラメタピル(furametapyr)、ヘキサコナゾール、イプコナゾール、イプロベンホス、イプロジオン、イソプロチオラン、カスガマイシン、クルソキシム(krsoxim)−メチル、マンコゼブ、マンネブ、メフェノキサム、メプロニル、メタラキシル、メトコナゾール、メトミノストロビン/フェノミノストロビン(fenominostrobin)、メトラフェノン、ミクロブタニル、ネオ−アソジン(neo−asozin)、ニコビフェン(nicobifen)、オリサストロビン、オキサジキシル、ペンコナゾール、ペンシクロン、プロベナゾール、プロクロラズ、プロパモカルブ、プロピオコナゾール(propioconazole)、プロキナジド、プロチオコナゾール、ピリフェノックス、ピラクロストロビン、ピリメタニル、ピロキロン、キノキシフェン、スピロキサミン、硫黄、テブコナゾール、ターコナソール(tetrconazole)、チアベンダゾール、チフルザミド、チオファネート−メチル、チラム、チアジニル、トリアジメホン、トリアジメノール、トリシクラゾール、トリフロキシストロビン、トリチコナゾール、バリダマイシン、ビンクロジン(vinclozin)。
生物製剤:バチルスチューリンゲンシス亜種aizawaiとkurstaki、バチルスチューリンゲンシスデルタエンドトキシン、バキュロウィルス、食虫性バクテリア(entomopathogenic bacteria)、ウイルスおよび菌類。
【0105】
殺菌剤:クロルテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、ストレプトマイシン。
本発明の適当な組み合わせには、式(I)の化合物、より適当には式(I)の例示例示された化合物、さらにより適切には先にリストした好ましい個々の化合物、最も適切には5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリルが、上述の活性化合物の1つまたはそれ以上、好ましくは1つとの組み合わせ、適当にはイベルメクチン、エバーメクチン、アバメクチン、エマメクチン、エプリノメクチン、ドラメクチン、セラメクチン、モキシデクチンおよびネマデクチンのような大環状ラクトンクラスの化合物のような駆虫剤、より適当にはドラメクチンまたはセラメクチンとの組み合わせで含まれる。
【0106】
医薬用途を意図した本発明の化合物は、結晶またはアモルファス物として投与することができる。それらは、例えば沈殿、結晶化、凍結乾燥、またはスプレー乾燥、または蒸発乾燥のような方法によって、固体プラグ(plug)、粉またはフィルムとして得ることができる。マイクロ波または電子加熱乾燥(radiofrequency drying)を本目的に使用することができる。
【0107】
それらは単独でまたは1つまたはそれ以上の本発明の他の化合物との組み合わせで、または1つまたはそれ以上の他の薬剤と組み合わせで(またはそのいずれかの組み合わせとして)投与することができる。一般的に、それらは、ひとつまたはそれ以上の製剤的に許容される賦形剤と共に製剤として投与することができる。“賦形剤”という用語は、本明細書では本発明の化合物以外のいずれの成分をも記述するものとして使用されている。賦形剤の選択は、特定の投与方法、溶解性と安定性に関する賦形剤の影響、および投与形態の性質のような因子に大いに依存するであろう。
【0108】
本発明の化合物の送達とそれらの調製に適した医薬組成物は、当業者には明白であろう。そのような化合物とそれらの調製の方法は、例えば‘Remington’s Pharmaceutical Sciences’,19版(Mack Publishing Company,1995)に記載されている。
【0109】
哺乳動物におけるそれらの使用に関して、特定の用途、処理される対象の哺乳動物の特定の種、および寄生生物に適したように、化合物は単独または製剤中にて投与される。
本願化合物が投与される方法は、カプセル、巨丸剤、錠剤、パウダー、トローチ剤、チュー(chew)、マルチおよびナノ粒子、ゲル、固体溶液、フィルム、スプレーまたは液体製剤による経口投与を含む。液体形態には、懸濁液、溶液、シロップ、飲薬およびエリキシル剤を含む。そのような製剤は、ソフトまたはハードなカプセル中に充填剤として使用することができ、典型的には担体(例えば水、エタノール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、メチルセルロースまたは適当なオイル)、および一つまたはそれ以上の乳化剤および/または懸濁剤を含む。液体製剤はまた、固体の再溶解(例えばサシェ(sachet)から)によっても調製することができる。経口飲薬は、普通は活性成分を適当な媒体に溶解する、または懸濁することによって調製される。
【0110】
このように、経口投与に使用できる組成物は、活性成分と適当な微細に分割された希釈剤および/または崩壊剤および/または結合剤、および/または潤滑剤等を混合することにより調製される。他の可能な成分には、抗酸化剤、着色剤、芳香剤、保存剤および味マスキング剤が含まれる。
【0111】
経口投与形態では、投与量に応じて、薬剤は投与形態の1重量%〜80重量%を占め、より典型的には投与形態の5重量%〜60重量%である。崩壊剤の例には、グリコールデンプンナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、微結晶セルロース、低級アルキル−置換ヒドロキシプロピルセルロース、スターチ、α化デンプンおよびアルギン酸ナトリウムが含まれる。一般的に、崩壊剤は投与形態中、1重量%〜25重量%、好ましくは5重量%〜20重量%含まれる。
【0112】
結合剤は、一般的には錠剤に粘着性を与えるために使用される。適当な結合剤には、微結晶セルロース、ゲラチン、シュガー、ポリエチレングリコール、天然および合成ガム、ポリビニルピロリドン、α化デンプン、ヒドロキシプロピルセルロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースが含まれる。希釈剤の例には、ラクトース(一水和物、スプレー乾燥一水和物、無水など)、マンニトール、キシリトール、デキストロース、スクロース、ソルビトール、微結晶セルロース、スターチおよびリン酸水素カルシウム2水和物が含まれる。
【0113】
経口製剤はまた、ラウリル硫酸ナトリウムおよびポリソルベート80などの界面活性剤、二酸化珪素およびタルクのような滑剤を含むことができる。含まれる場合は、界面活性剤は錠剤中0.2重量%〜5重量%、および滑剤は錠剤中0.2重量%〜1重量%含まれる。
潤滑剤には、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリルフマル酸ナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムとラウリル硫酸ナトリウムの混合物が含まれる。潤滑剤は一般的に錠剤中に0.25重量%から10重量%、好ましくは0.5重量%〜3重量%含まれる。
【0114】
例示的錠剤は、約80%までの薬剤、約10重量%〜約90重量%の結合剤、約0重量%〜約85重量%の希釈剤、約2重量%〜約10重量%の崩壊剤、および約0.25重量%〜約10重量%の潤滑剤を含む。
【0115】
錠剤の調合は、H.LiebermanおよびL.Lachman,Marcel Dekkerによる“Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets,Vol.1”N.Y.,N.Y.,1980(ISBN0−8247−6918−X)に述べられている。
【0116】
本発明の化合物は皮膚または粘膜に、すなわち皮膚的にまたは経皮的に、局所的に投与することができる。本目的での典型的な製剤には、ポアオン剤(pour−on剤)、スポットオン剤(spot−on剤)、浸漬剤、スプレー、ムース、シャンプー、粉末製剤、ゲル、ヒドロゲル、ローション、溶液、クリーム、軟膏、散布剤、ドレッシング、発泡体、フィルム、皮膚パッチ、ウエファース、インプラント、スポンジ、繊維、バンテ−ジおよびマイクロエマルジョンが含まれる。リポソームもまた使用することができる。典型的な担体にはアルコール、水、鉱油、流動パラフィン、白色ワセリン、グリセリン、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールが含まれる。浸透強化剤も含めることができ、例えば、FinninおよびMorganによるJ Pharm Sci、88(10)、955−958(October1999)を参照のこと。ポアオンまたはスポットオン製剤は、ブチルジゴール(buthyl digol)、流動パラフィンまたは非揮発性エステルのような許容される液体担体賦形剤中(場合によりプロパン−2−オールのような揮発性化合物を添加)に、活性成分を溶解することにより調製することができる。あるいは、ポアオン、スポットオンまたはスプレー製剤は、動物の表面に活性成分を残すためにカプセル化によっても調製することができる。注入製剤は、例えば溶液を血液と等張とするに十分な塩またはグルコースのような他の物質を含む滅菌溶液中で調製することができる。許容される液体担体には、ゴマ油のような植物オイル、トリアセチンのようなグリセリド、ベンジルベンゾエートのようなエステル、イソプロピルミリステートおよびプロピレングリコールの脂肪酸誘導体、ならびにピロリジン−2−オンおよびグリセロールフォーマル(formal)にような有機溶媒が含まれる。それらの製剤は最終製剤中に活性成分が重量にて0.01%〜10%で含むように、活性成分を液体担体に溶解または懸濁することにより調製することができる。
【0117】
あるいは、本発明の化合物は非経口的、または血流、筋肉または内臓への直接注入によって投与することができる。非経口投与の適当な手段には、静脈内、動脈内、腹膜内、鞘内、心室内、尿管内、胸骨内、頭蓋内、筋肉内および皮下投与が含まれる。非経口投与のための適当なデバイスには、針(マイクロニードルを含む)注射、針なし注入および輸液技術が含まれる。非経口製剤は典型的には、塩のような賦形剤、炭水化物および緩衝剤(好ましくはpH3〜9)を含む水溶液であるが、ある適用ではそれらはより好適には、滅菌非−水溶液または滅菌、パイロジェンフリー水にて使用される乾燥形態の粉末として製剤化される。滅菌条件下での非経口製剤の調製(例えば凍結乾燥)は、当業者によく知られた標準的な製剤技術を使用して簡単に実施することができる。非経口溶液の調製に使用される式(I)の化合物の溶解性は、溶解強化剤の添加のような適当な製剤技術の使用によって増加させることができる。
【0118】
そのような製剤は、標準的な製剤的または獣医学的プラクティスに従って、普通の方法で調製される。
それらの製剤は、それらに含まれる活性化合物の重量に関しては、処置されるホスト動物の種、侵入の程度及びタイプおよびホストの体重に依存し、様々である。非経口、局所および経口投与では、典型的な活性成分の投与範囲は、0.01〜100mg/kg(動物の体重)である。好ましくは0.1〜10mg/kgの範囲である。
【0119】
製剤は、速やかに放出される、および/また放出がコントロールされたものであってもよい。放出コントロール製剤には、遅延された、持続された、増加された、制御された、ターゲットされた、またはプログラムされた放出を含む修正された放出製剤が含まれる。本発明の目的のための適当な修正放出性製剤は、USPatentNo.6、106、864に記載されている。高エネルギー分散や浸透性でコートされた放出粒子などの他の適当な放出技術の詳細は、VermaらのPharmaceutical Technology On−line,25(2),1−14(2001)に記載されている。コントロール放出を達成するためのチューインガムの使用はWO00/35298に記載されている。
【0120】
あるいは、本発明の化合物は、活性成分の修正された放出を提供するための埋め込まれたデポーとしての投与のための固体、半固体、またはチキソトロピー液体として調合することができる。そのような調剤の例には、薬剤コートステントおよびPGLAマイクロスフェアが含まれる。
【0121】
あるいは、本発明の化合物は食べ物として非ヒト動物に投与することができ、その目的のため、濃縮された食品添加物またはプレミックスは、普通の動物食物に混合することによって調製することができる。
【0122】
本発明の化合物は、節足動物害虫のコントロールにおいて有益である。それらは、特に獣医学、家畜農家および公衆衛生の維持において使用される:脊椎動物、特にヒト、および犬、猫、牛、羊、ヤギ、馬、ブタ、鳥類および魚のような家畜を含む特に温血脊椎動物の内部に、または外部に寄生している節足動物に対して使用される。また、植物害虫、土壌生息害虫および他の環境害虫のコントロールの領域で使用される。
【0123】
本発明の液体組成物は、通常の農業的使用に加えて、例えば建物、屋外または屋内倉庫または加工エリア、容器、または装置または静置またはランニング水を含む、節足動物(または本発明の化合物によってコントロールされる他の害虫)による侵入された、又は侵入されやすい物質、場所を処置するのに使用することができる。
【0124】
それらのすべての水性分散液、エマルジョンまたはスプレー混合液は、たとえばいずれかの適当な手段で植物に適用でき、一般的に単位ヘクタール当たり約100〜1、200リットルのオーダーの速度にてスプレー混合物を主にスプレーすることにより適用できるが、必要または適用技術に応じてより多くまたは少なくすることができる(例えば低いまたはかなり低い体積)。本発明の化合物または組成物は便宜に植物に適用でき、特に除去したい害虫を有する根や葉に適用することができる。本発明の化合物または組成物の他の適用方法は、化学溶液灌水であり、つまり、灌漑水への活性成分を含む製剤の添加である。この灌漑は、葉面病虫害防除剤のためのスプリンクラー灌漑、または土壌または浸透性病虫害防除のための土壌灌漑または地価灌漑であってもよい。
【0125】
スプレーにより適用される濃縮懸濁液は、沈降しないように(微細な粒子)安定な流体となるように調製され、そして通常は重量にて約10〜75%の活性成分、約0.5〜約30%の界面活性剤、約0.1〜約10%のチキソトロピー剤、約0〜約30%の適当な添加剤(抗−泡剤、腐食抑制剤、安定剤、浸透剤、接着剤など)担体として活性成分があまり溶けないか不用である水または有機液体を含む。有機固体または無機塩は、沈降を防ぐため、または水の凍結を防ぐために担体中に溶解される。
【0126】
水和剤(またはスプレー用粉末)は、普通は重量で活性成分が約10〜80%、固体担体が約20〜90%、湿潤剤が約0〜5%、分散剤が約3〜10%、そして必要により約0〜80%の1つまたはそれ以上の安定剤および/または他の添加剤(浸透剤、接着剤、抗−固化剤、着色剤などのような)を含むように調製される。それらの水和剤を得るために、活性成分は適当なブレンダーにて追加の添加剤と混ぜられ、多孔性の充填剤上に埋め込まれ、そして粉砕機または他の適当なグラインダーを使用して粉砕される。これにより水和剤が調製され、その湿潤製性と懸濁性は有益である。それらは、所望の濃度になるように水に懸濁され、この懸濁液は特に植物の葉への適用に非常に有益に適用されることができる。
【0127】
その“水分散粒子(water dispersible granules)(WG)”(水に速やかに分散可能な粒子)は、水和剤の組成物と実質的に近い組成物を有する。それらは、水和剤のところで述べた製剤の粒子化によって、湿潤ルート(微細に分割された活性成分、と不活性な充填剤と少量の水(例えば1〜20重量を接触させ、または分散剤または結合剤の水溶液と接触させ、続いて乾燥とふるい分け工程)、または乾燥ルート(圧縮(compacting)後、粉砕とふるい分け工程)によって調製される。
【0128】
調合された組成物の割合と濃度は、その適用の方法、または組成物または使用の性質によって様々である。一般的には、節足動物、植物線虫、ぜん虫または原生動物害虫をコントロールするために適用する組成物は、普通は式(I)の化合物または虫害防除剤的に許容される塩またはトータルの活性成分(つまり式(I)の化合物、またはその虫害防除剤的に許容される塩と:節足動物または植物線虫に有毒な他の物質、駆虫薬、抗コクシジウム薬、協力剤、微量成分または安定剤)に対して重量で約0.00001%〜約95%、より特定的には約0.0005%〜約50%含む。適用される実際の組成物とそれらの適用の割合は、農家、家畜農家、医療または獣医者、害虫コントロールオペレーターまたはその他の当業者によって望ましい効果が得られるように選択されるであろう。
【0129】
本発明の化合物はまた、植物の節足動物害虫のコントロールにも有効である。活性成分は、一般的に、コントロールされる外寄性節足動物の部分に、処置される部分の単位ヘクタール当たり活性成分を約0.005kg〜約25kg、好ましくは0.02〜2kg/haの割合で適用される。理想的な条件下では、コントロールされる害虫に応じて、より低い割合が処置として適当であろう。一方、悪天候条件や他の因子は、活性成分をより高い割合で使用しなければならなくするであろう。葉への適用は、0.01〜1kg/haが使用される。
【0130】
好ましくは、部位としては、植物表面または処理すべき植物周辺の土壌である。
本発明の化合物は、特に例えば上述したヒトや家畜に有害な、またはそれらでの病気の媒介者として拡散または働く節足動物のコントロールに有益であり、特にマダニ、ダニ、シラミ、ノミ、小昆虫およびバイティング、ヌイサンスおよびハエウジ(biting、nuisance and myiasisflies)のコントロールに有効である。それらは特に、家畜内部に存在する、または家畜の皮膚内または皮膚上に与える、または血を吸う節足動物をコントロールするのに、経口、非経口、経皮的または局所的に投与する目的で有効である。
【0131】
それらはまた、樹木(立木、倒木、転換木、貯蔵された、または構造木)のハバチまたは甲虫またはシロアリの襲撃からの保護に有益である。それらは穀物、果実、ナッツ、スパイスおよびタバコ(全体、粉砕された、または産物に調製されたものであるかを問わず)のような貯蔵産物のガ、甲虫およびダニの攻撃からの保護に適用される。また、保護されるのは、皮膚、髪、毛および羽のような天然のまたは加工された形態の貯蔵された動物産物(例えばカーペットまたは織物)をガおよび甲虫の攻撃から保護する;また貯蔵された肉および魚を甲虫、ダニおよびハエの攻撃から保護する。材木、貯蔵産物または家庭用品に局所的に適用される固体または液体組成物は、普通は1つ又はそれ以上の式(I)の化合物またはその虫害防除剤的に許容される塩を重量にて約0.00005%〜約90%、より特定的には約0.001%〜約10%含む。
【0132】
本発明はまた、式(I)の化合物または獣医学的に許容される塩の動物への適用を含む、健康状態の動物を洗浄する方法に関する。そのような洗浄の目的は、動物によって運ばれる寄生生物のヒトへの侵入を減少させ、または除去するため、および居住地域の環境を改善するためである。
【0133】
本発明の化合物は、節足動物害虫のコントロールにおいて有用である。本発明化合物は、特に獣医学、家畜農家および公衆衛生の維持の領域で、以下に対して使用することができる:脊椎動物、特に温血脊椎動物(人および犬、猫、牛、羊、ヤギ、馬、ブタ、鳥類および魚のような家畜を含む)の内部または外部に寄生している節足動物、例えばダニ、マダニ(例えばマダニ属、ウシマダニ属.例えばオウシマダニ、キララマダニ属、イボマダニ属、コイタマダニ属、例えばリピケファルス−アッペンジクラトス、チマダニ属、カクマダニ属、カズキダニ属(例えばオルニトドルス−モウバタ)、ダニ(例えばダマリニア属、ニワトリダニ、サルコプテス属、例えばヒゼンダニ、キュウセンヒゼンダニ属.、ショクヒヒゼンダニ属、ニキビダニ属、ユートロンビクラ属(Eutrombicula spp.);双翅目(例えばヤブカ属、ハマダラカ属、イエバエ科、例えばサシバエおよびヒーマトビアイリタンス(Haematobiairritans)、ヒフバエ属、ウマバエ幼虫、ブユ属);半翅目(例えばサシガメ属);シラミ目(例えばダマリニア属.、ケモノホソジラミ属.);ノミ目(例えばイヌノミ属.);網翅類(例えばワモンゴキブリ属.、ブラテラ属(Blatella spp.)および膜翅目(例えばイエヒメアリ)を含む;
疑義を避けるため、“処置”という用語は、治療、一時的緩和および予防処置を含み、“(寄生生物及び害虫などの)コントロール”という用語は、殺す、撃退、駆逐、弱体化、抑止、除去、軽減、最小限化、根絶を含む。
【0134】
ノミ膜フィードスクリーン(mite membrane feed screen)をクレーム化合物の生物活性を測定するために使用した。そのアッセイは、以下の一般的手順に従って実施したネコノミ(Ctenocephalides felis))に対するインビトロ試験を含む。
【0135】
ノミを犬の血液を使用してインビトロで培養する。25−30成体ネコノミ(Ctenocephalidesfelis)を回収し、試験チャンバーに移した(端をシールした細かいナイロンメッシュ付きの50mlポリスチレンチューブ)。クエン酸塩加の犬の血液を、クエン酸ナトリウム水溶液(10ml、20%w/v、100ml水中20gクエン酸ナトリウム)を犬の血液(250ml)に添加することによって調製した。試験化合物をジメチルスルホキシドに溶解し、4mg/mlの希釈保存標準溶液を調製した。その保存溶液(12.5μl)をクエン酸塩加の犬血液(5ml)に添加し、10μg/mlの開始テスト濃度液を調製した。30μg/mlでの試験では、12mg/mの希釈保存溶液を調製した。
【0136】
試験化合物を含むクエン酸塩加犬血液(5ml、10μg/ml)をプラスチックペトリ皿のふたに置き、加熱したパッド(pad)上で37℃に維持した。開いたトップにパラフィルムをかけ、隙間なく膜を形成し、ノミにフィードした。ノミを含む試験チャンバーを注意深くパラフィルム膜上に置き、ノミにフィードを開始した。
【0137】
ノミに2時間フィードし、試験チャンバーを除去し、室温で終夜貯蔵した。
ノミを観察し、死んだノミのパーセントを記録した。10μg/mlで活性な化合物を低い投与量で試験した。活性分子として、4点投与反応(10、3、1、0.3、0.1μg/ml)をn=5で繰り返した。データをプロットし、ED80値を得た。
【0138】
試験された本発明のすべての例示した化合物は、先行技術の関連する比較化合物(例えば、3−シアノ−5−アミノアリールピラゾール化合物で4−シクロプロピル環上にハロゲンが存在する化合物(WO98/24767に記載されている))とは対照的に、3以下のノミED80値を有していた。例えば、5−アミノ−3−シアノ−4−(2、2−ジブロモシクロプロピル)−1−(2、6−ジクロロフェニル−4−トリフルオロメチル)−ピラゾールは、上述のED80ノミスクリーンでは30μg/mlで不活性であった。
【0139】
以下の詳細な実験では、核磁気共鳴スペクトルデータはVarian Inova 300、Varian Inova 400、Varian Mercury 400、Varian Unity plus 400、Bruker AC 300MHz、Bruker AM 250MHzまたはVarian T60 MHzスペクトロメーターを使用して得、観測されたケミカルシフトが提案された構造と一致しているかを確認した。マススペクトルデータは、Finnigan Masslab Navigator、Fisons Instrument Trio 1000、またはHewlett Packard GCMS System Model 5971スオエクトロメーターを使用して得た。計算され、そして観測されたイオンは最低マスの同位体化合物に言及する。HPLCは、速液体クロマトグラフィーを意味する。室温は20〜25℃を意味する。
実施例1
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
調製1(62mg、0.12mmol)のメタノール(10ml)溶液にp−トルエンスルホン酸(0.5g、2.63mmol)を添加し、そして反応混合液を還流にて終夜加熱した。その反応混合液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50ml)に注ぎ、そして得られた溶液を酢酸エチル(2x20ml)で抽出した。組み合わせた抽出液を乾燥し(MgSO)、そして真空にて濃縮した。その粗産物をアセトニトリル(1.5ml)と水(0.9ml)に溶解し、そしてその溶液を自動化分離用液体クロマトグラフィー(ギルソンシステム、150mmx30mm Phenomenex LUNA C18(2)カラム)にて水:アセトニトリルグラジエント[45:55〜5:95]溶出にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、真空にて濃縮し、ラセミ体の表題化合物(22mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]523.2;予期されたC14H6Cl2F10N4S+Hのマスは523.0
H−NMR(CDCl3):2.05−2.20(1H)、2.42−2.53(1H)、3.83−3.99(2H)、7.87−7.93(2H)
実施例1のラセミ体をエタノール/ヘキサン(2:3)に溶解し、そしてその鏡像異性体を自動化分離用液体クロマトグラフィー(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)にて、エタノール/ヘキサン[5:95]を移動相として使用して分離した。適当なフラクションを組み合わせ、そして濃縮して、2つの鏡像異性体が濃縮された産物である実施例1aと実施例1bを得た。
実施例1a:MS(ES):MH523.0、C14H6Cl2F10N4S+Hのマスは523.0
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[5:95]、保持時間10.73分、鏡像異性体純度100%
実施例1b:MS(ES):MH523.0、C14H6Cl2F10N4S+Hのマスは523.0
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[5:95]、保持時間12.23分、鏡像異性体純度100%
実施例2
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
調製2(234mg、0.45mmol)のメタノール(10ml)溶液にp−トルエンスルホン酸(500mg、2.63mmol)を添加し、そして反応混合液を終夜還流にて加熱した。その反応混合液に酢酸エチル(100ml)を添加し、有機層を分離し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2x100ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、そして真空にて濃縮した。その残査をカラムクロマトグラフィー(シリカ、、20g)にてジクロロメタン/ペンタン[2:1]溶出にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮してラセミ体の表題化合物(160mg)を薄黄色固体として得た。
MS(ES):M/Z[MH+]465.1;予期されたC15H6Cl2F8N4+Hのマスは465.0。
H−NMR(CDCl3):2.05−2.20(1H)、2.42−2.53(1H)、3.86−3.95(2H)、7.74−7.79(2H)
実施例2のラセミ体をエタノール/ヘキサン(1:1)に溶解し、そしてその鏡像異性体を自動化分離用液体クロマトグラフィー(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)にて、エタノール/ヘキサン[1:9]を移動相として使用して分離した。適当なフラクションを組み合わせ、そして濃縮して、2つの鏡像異性体が濃縮された産物である実施例2aと実施例2bを得た。
実施例2a:MS(ES):MH464.8、C15H6Cl2F8N4+Hのマスは465.0。
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[1:9]、保持時間12.09分、鏡像異性体純度99%、(−)アイソマー。
実施例2b:MS(ES):MH464.8、C15H6Cl2F8N4+Hのマスは465.0。
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[1:9]、保持時間14.63分、鏡像異性体純度100%、(+)アイソマー。
同様に調製されたのは:
実施例3
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(1、2、2−トリフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製3の化合物(22mg、0.047mmol)から表題化合物(9.4mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]415.1;予期されたC14H6Cl2F6N4+Hのマスは415.0。
H−NMR(CDCl3):2.16−2.27(2H)、4.02−4.12(2H)、7.76−7.80(2H)。
実施例4
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(ペンタフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製4の化合物(32mg、0.063mmol)から表題化合物(10mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]451.1;予期されたC14H4Cl2F8N4+Hのマスは451.0。
H−NMR(CDCl3):4.16−4.24(2H)、7.77−7.81(2H)。
実施例5
5−アミノ−4−(2、2−ジクロロ−1−フルオロシクロプロピル)−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製5の化合物(29mg、0.06mmol)から表題化合物(5mg)を白色固体として得た。
MS(ES):M/Z[MH+]446.8;予期されたC14H6Cl4F4N4+Hのマスは447.0。
H−NMR(CDCl3):2.25−2.34(1H)、2.41−2.47(1H)、4.09−4.18(2H)、7.75−7.80(2H)。
実施例6
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−(ペンタフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製6の化合物(40mg、0.07mmol)から表題化合物(20mg)を白色固体として得た。
MS(ES):M/Z[MH+]509.2;予期されたC13H4Cl2F10N4S+Hのマスは509.0。
H−NMR(CDCl3):4.16−4.22(2H)、7.91−7.93(2H)。
実施例7
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−(1、2、2−トリフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製7の化合物(92mg、0.17mmol)から表題化合物(46mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]472.9;予期されたC13H6Cl2F8N4S+Hのマスは473.0。
H−NMR(CDCl3):2.14−2.27(2H)、4.05−4.14(2H)、7.89−7.92(2H)。
実施例8
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
調製23(4.0g、8.0mmol)の1、4−ジオキサン(50ml)溶液にメタノール(5ml)と塩酸(水中10%、5ml)を添加した。その反応混合液を還流にて4時間加熱した。
【0140】
その反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加し、水層を分離し、酢酸エチル(3x20ml)で抽出した。組み合わせた有機層を乾燥し(MgSO)、真空にて濃縮した。残査をカラムクロマトグラフィー(シリカ、70g)にて石油エーテル:ジエチルエーテル[1:0〜0:1]のグラジエント溶出にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮してラセミ体の実施例8(3.2g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]448.9;予期されたC15H7Cl2F7N4+Hのマスは447.0。
H−NMR(CDCl3):2.04−2.11(1H)、2.13−2.20(1H)、3.82−3.90(2H)、5.63−5.89(1H)、7.73−7.79(2H)。
【0141】
実施例8のラセミ体(88mg)をエタノール/ヘキサン(1:1)に溶解し、そしてその鏡像異性体を自動化分離用液体クロマトグラフィー(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)にて、エタノール/ヘキサン[2:8]を移動相として使用して分離した。適当なフラクションを組み合わせ、そして濃縮して、実施例8a(40mg)と実施例8b(40mg)を得た。
実施例8a:MS(ES):MH446.8、C15H7Cl2F7N4+Hのマスは447.0。
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[2:8]、保持時間7.3分、鏡像異性体純度100%.
実施例8b:MS(ES):MH446.8、C15H7Cl2F7N4+Hのマスは447.0。
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[2:8]、保持時間17.4分、鏡像異性体純度100%。
実施例9
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(2、2−ジフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
調製31(560mg、1.40mmol)とフッ化ナトリウム(4.0mg、0.12mmol)のトルエン(0.8ml)溶液に、100℃にてトリメチルシリル−2、2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(700mg、2.8mmol)を一時間に渡ってシリンジを使用して添加した。その反応混合液を還流にて1時間加熱した。
【0142】
冷却したその反応混合液にシリカを添加し、そしてその溶液を真空にて濃縮した。その産物/シリカ混合物をカラムクロマトグラフィーを使用して、ジエチルエーテル/ヘキサン[1:1]溶出にて部分精製し、そして産物含有フラクションを真空にて濃縮した。残渣にメタノール(5ml)と塩酸(2N、5ml)を添加し、そして反応混合液を還流にて6時間加熱した。その反応混合液を真空にて濃縮し、残渣をジエチルエーテルと水(20ml)にて分配した。2層に分離させ、有機層を乾燥し(MgSO)、真空にて濃縮した。
【0143】
残渣をカラムクロマトグラフィーにて、ジエチルエーテル:ヘキサン[1:2〜1:1]のグラジエント溶出にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して実施例9の化合物(96mg)を白色固体として得た。
MS(ES):M/Z[MH+]397.1;予期されたC14H7Cl2F5N4+Hのマスは397.0。
H−NMR(CDCl3):1.74−1.83(1H)、1.95−2.05(1H)、2.44−2.56(1H)、3.72−3.84(2H)、7.76−7.81(2H)。
【0144】
実施例2と同様に調製されたのは:
実施例10
5−アミノ−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1−[2、6−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル:調製10の化合物(250mg、0.51mmol)から表題化合物(11mg)を得る。
MS(ES):M/Z[MH+]433.0;期待されたC15H6F10N4+Hのマスは433.1。
H−NMR(CDCl3):2.02−2.09(2H)、2.29−2.42(1H)、4.63−4.76(1H)、7.30−7.37(2H)。
【0145】
実施例8と同様に調製されたのは:
実施例11
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製11の化合物(655mg、1.17mmol)からラセミ体の表題化合物(284mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]504.9;予期されたC14H7Cl2F9N4S+Hのマスは505.0。
H−NMR(CDCl3):2.00−2.09(1H)、2.12−2.20(1H)、3.87−3.96(2H)、5.61−5.90(1H)、7.88−7.91(2H)。
【0146】
実施例11のラセミ体をエタノール/ヘキサン(1:1)に溶解し、そしてその鏡像異性体を自動化分離用液体クロマトグラフィー(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)にて、エタノール/ヘキサン[2:8]を移動相として使用して分離した。適当なフラクションを組み合わせ、そして濃縮して、2つの鏡像異性体が濃縮された産物である実施例11aと実施例11bを得た。
実施例11a:MS(ES):MH504.9、C14H7Cl2F9N4S+Hのマスは505.0。
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[2:8]、保持時間6.40分、鏡像異性体純度100%。
実施例11b:MS(ES):MH504.9、C14H7Cl2F9N4S+Hのマスは505.0。
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[2:8]、保持時間13.89分、鏡像異性体純度100%。
実施例12
5−アミノ−4−{1−[クロロ(フルオロ)メチル]−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製12の化合物(100mg、0.19mmol)からラセミの表題化合物(20mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]462.8;予期されたC15H7Cl3F6N4+Hのマスは463.0。
H−NMR(CDCl3):2.03−2.11(1H)、2.16−2.25(1H)、3.84−3.95(2H)、6.02−6.16(1H)、7.73−7.80(2H)。
【0147】
ラセミ体の実施例12をエタノール/ヘキサン(1:1)に溶解し、そしてその鏡像異性体を自動化分離用液体クロマトグラフィー(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)にて、エタノール/ヘキサン[2:8]を移動相として使用して分離した。適当なフラクションを組み合わせ、そして濃縮して、2つの鏡像異性体が濃縮された産物である実施例12aと実施例12bを得た。
実施例12a:MS(ES):MH462.9、C15H7Cl3F6N4+Hは463.0である。
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[2:8]、保持時間7.07分、鏡像異性体純度99%。
実施例12b:MS(ES):MH462.9、C15H7Cl3F6N4+Hは463.0である。
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[2:8]、保持時間21.44分、鏡像異性体純度100%。
実施例13
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2、3、3−テトラフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製13の化合物(48mg、0.09mmol)から表題化合物(17mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]482.7;予期されたC15H5Cl2F9N4+Hのマスは483.0である。
H−NMR(CDCl3):3.84−3.91(2H)、5.95−6.24(1H)、7.76−7.79(2H)。
実施例14
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2、3、3−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製14の化合物(7mg、0.01mmol)から表題化合物(4mg)を得た。MS(ES):M/Z[MH+]500.9;予期されたC15H4Cl2F10N4+Hのマスは501.0
実施例15
1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
実施例2(500mg、1.08mmol)トリエチルオルトホルメート(13.4ml)溶液に濃塩酸(数滴)を添加した。その反応混合液を還流にて2.5時間加熱した。反応混合液を真空にて濃縮し、そして残査をトルエンに再溶解し、再濃縮した(x2)。エタノール(10ml)中の残査の溶液に、0℃にて水素化ホウ素ナトリウム(90mg、2.37mmol)を添加した。それから反応混合物を室温で終夜攪拌した。その反応混合液に、酢酸(0.5ml)と水(10ml)を添加し、そしてその混合液を酢酸エチル(3x10ml)で抽出した。組み合わせた有機層を乾燥し(MgSO4)、そして真空で濃縮した。その残査をカラムクロマトグラフィー(シリカ)にて、トルエン上にロードし、トルエン溶出にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮してラセミ体の実施例15(323mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]478.8予期されたC16H8Cl2F8N4+Hのマスは479.0。
H−NMR(CDCl3):2.07−2.23(1H)、2.42−2.58(1H)、2.71−2.76(3H)、3.51−3.66(1H)、7.73−7.77(2H)。
【0148】
実施例15のラセミ体をエタノール/ヘキサン(1:1)に溶解し、そしてその鏡像異性体を自動化分離用液体クロマトグラフィー(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)にて、エタノール/ヘキサン[1:9]を移動相として使用して分離した。適当なフラクションを組み合わせ、そして濃縮して、2つの鏡像異性体が濃縮された産物である実施例15aと実施例15bを得た。
実施例15a:MS(ES):MH478.9、C16H8Cl2F8N4+Hは479.0である。
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[1:9]、保持時間8.67分、鏡像異性体純度100%。
実施例15b:MS(ES):MH478.9、C16H8Cl2F8N4+Hのマスは479.0。
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[1:9]、保持時間11.26分、鏡像異性体純度100%。
【0149】
実施例8と同様に調製されたのは:
実施例16
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製15の化合物(1.0g、1.86mmol)からラセミ体の表題化合物(630mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]480.9;予期されたC15H6Cl2F8N4O+Hのマスは481.0
H−NMR(CDCl3):2.05−2.18(1H)、2.41−2.52(1H)、3.87−3.95(2H)、7.37−7.40(2H)。
【0150】
ラセミ体の実施例16をエタノール/ヘキサン(1:1)に溶解し、その鏡像異性体を自動化分離用液体クロマトグラフィー(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)にて、移動相としてエタノール/ヘキサン[5:95]を使用して分離した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して、2つの鏡像異性に富んだ産物実施例16aおよび実施例16bを得た。
実施例16a:MS(ES):MH480.9、C15H6Cl2F8N4O+Hは481.0である
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[5:95]、保持時間8.86分、鏡像異性体純度99%
実施例16b:MS(ES):MH480.9、C15H6Cl2F8N4O+Hのマスは481.0。
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[5:95]、保持時間9.91分、鏡像異性体純度100%。
実施例17
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2、3、3−テトラフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製16の化合物(50mg、0.09mmol)から表題化合物(10mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]498.9;予期されたC15H5Cl2F9N4O+Hのマスは499.0。
H−NMR(CDCl3):3.86−3.91(2H)、5.95−6.23(1H)、7.38−7.40(2H)。
実施例18
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製17の化合物(3.6g、7.0mmol)からラセミ体の表題化合物(3.0g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]463.0;予期されたC15H7Cl2F7N4O+Hのマスは463.0。
H−NMR(CDCl3):2.00−2.08(1H)、2.10−2.19(1H)、3.82−4.00(2H)、5.60−5.90(1H)、7.35−7.40(2H)
実施例18のラセミ体をエタノール/ヘキサン(1:2)に溶解し、そしてその鏡像異性体を自動化分離用液体クロマトグラフィー(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)にて、エタノール/ヘキサン[1:9]を移動相として使用して分離した。適当なフラクションを組み合わせ、そして濃縮して、2つの鏡像異性体が濃縮された産物である実施例18aと実施例18bを得た。
実施例18a:MS(ES):MH463.0、C15H7Cl2F7N4O+Hのマスは463.0。
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[1:9]、保持時間13.35分、鏡像異性体純度99%。
実施例18b:MS(ES):MH463.0、C15H7Cl2F7N4O+Hのマスは463.0。
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[1:9]、保持時間31.58分、鏡像異性体純度100%。
実施例19
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(フルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製18の化合物(100mg、0.21mmol)からラセミ体の表題化合物(17mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]428.9;予期されたC15H8Cl2F6N4+Hのマスは429.0。
H−NMR(CDCl3):1.84−1.93(1H)、1.93−2.02(1H)、3.68−4.06(2H)、4.42−4.82(2H)、7.73−7.78(2H)。
【0151】
実施例19のラセミ体をエタノール/ヘキサン(1:1)に溶解し、そしてその鏡像異性体を自動化分離用液体クロマトグラフィー(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)にて、エタノール/ヘキサン[1:9]を移動相として使用して分離した。適当なフラクションを組み合わせ、そして濃縮して、2つの鏡像異性体が濃縮された産物である実施例19aと実施例19bを得た。
実施例19a:MS(ES):MH429.0、C15H8Cl2F6N4+Hは429.0である。
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[1:9]、保持時間14.99分、鏡像異性体純度100%。
実施例19b:MS(ES):MH429.0、C15H8Cl2F6N4+Hは429.01である。
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[1:9]、保持時間20.89分、鏡像異性体純度100%。
実施例20
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(2、2−ジフルオロ−1−メチルシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製19の化合物(80mg、0.17mmol)から表題化合物(56mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]411.0;予期されたC15H9Cl2F5N4+Hのマスは411.0。
H−NMR(CDCl3):1.46−1.50(3H)、1.56−1.63(1H)、1.69−1.78(1H)、3.62−3.76(2H)、7.72−7.77(2H)。
実施例21
5−アミノ−1−{2、6−ジクロロ−4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル}−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製20の化合物(1.8g、3.3mmol)から表題化合物(1.1g)を得た。MS(ES):M/Z[MH+]496.9;予期されたC15H6Cl2F8N4S+Hのマスは496.9。
H−NMR(CDCl3):2.05−2.18(1H)、2.42−2.52(1H)、3.86−3.97(2H)、7.75−7.80(2H)。
実施例22
エチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート
実施例2a(100mg、0.20mmol)のN、N−ジメチルホルムアミド(3ml)溶液に水素化ナトリウム(10mg、0.20mmol)、ついで1−クロロエチルエチルカーボネート(37mg、0.24mmol)を添加した。それから反応混合物を室温で終夜攪拌した。その反応混合液を真空にて濃縮し、残査をアセトニトリル(2ml)に溶解した。その溶液を自動化分離用液体クロマトグラフィー(ギルソンシステム、150mmx30mmLUNAIIC18 10μmカラム)にてアセトニトリル:水グラジエント[60:40〜95:5]を使用して精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して実施例22(50mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]536.9;予期されたC18H10Cl2F8N4O2+Hのマスは537.0。
H−NMR(CDCl3):1.07−1.14(3H)、2.09−2.19(1H)、2.48−2.57(1H)、3.99−4.06(2H)、6.16−6.24(1H)、7.71−7.76(2H)。
【0152】
同様に調製されたのは:
実施例23
1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−5−(2−オキソ−1、3−オキサゾリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;実施例2aの化合物(135mg、0.30mmol)および2−ブロモエチルクロロホルメート(60mg、0.33mmol)から、表題化合物(47mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]534.9;予期されたC18H8Cl2F8N4O2+Hのマスは535.0。
H−NMR(CDCl3):2.31−2.39(1H)、2.54−2.64(1H)、4.00−4.10(2H)、4.43−4.50(2H)、7.75−7.78(2H)。
【0153】
実施例8と同様に調製されたのは:
実施例24
5−アミノ−1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製22の化合物(164mg、0.34mmol)から表題化合物(60mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]432.0;予期されたC14H6ClF8N5+Hのマスは432.0。
H−NMR(CDCl3):2.02−2.19(1H)、2.40−2.54(1H)、5.13−5.22(2H)、8.19−8.23(1H)、8.63−8.67(1H)。
実施例25
2−(ジメチルアミノ)エチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメートの塩酸塩
実施例2a(100mg、0.22mmol)の無水ジクロロメタン/トルエン(3:2、2ml)溶液に、ピリジン(40μl、0.50mmol)とモレキュラシーブス(4A)を添加した。その溶液をホスゲン(20%(トルエン中)、1.7N、300μl、0.50mmol)に0℃で窒素下にて添加し、その反応混合液を一時間静置した。2−(ジメチルアミノ)エタノール(1ml)を添加し、反応混合液を真空にて乾燥する前に終夜静置した。残査をアセトニトリル(1.8ml)に溶解し、その溶液を自動化分離用液体クロマトグラフィー(ギルソンシステム、150mmx30mm LUNA II C18 10μmカラム)にてアセトニトリル:0.1%−トリフルオロ酢酸グラジエント[35:65〜95:5]によって精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して、残査に塩酸を添加して実施例25(100mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]580.0;予期されたC20H15Cl2F8N5O2+Hのマスは580.1。
H−NMR(CDCl3):2.21−2.30(1H)、2.47−2.56(2H)、2.84−2.88(6H)、3.19−3.24(2H)、4.27−4.39(2H)、7.71−7.74(2H)。
【0154】
同様に調製されたのは:
実施例26
2、2、2−トリフルオロエチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;実施例2aの化合物(100mg、0.22mmol)および2、2、2−トリフルオロエタノールから、表題化合物(100mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]590.9;予期されたC18H7Cl2F11N4O2+Hのマスは591.0。
H−NMR(DMSO):2.61−2.71(1H)、2.89−2.99(1H)、4.62−4.73(2H)、8.26−8.29(2H)、10.89−10.97(1H)。
実施例27
5−アミノ−1−{2、6−ジクロロ−4−[(トリフルオロメチル)スルホニル]フェニル}−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
実施例21(600mg、1.2mmol)と3−クロロペルオキシ安息香酸(929mg、5.4mmol)のジクロロメタン(20ml)混合液を室温にて48時間攪拌した。その反応混合液を水酸化ナトリウム水溶液、続いて水と塩水で洗浄した。有機相を乾燥し、真空にて濃縮した。残査をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ)にてトルエン:ジクロロメタン[1:0〜0:1]のグラジエント溶出にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、真空にて濃縮した。その残査をアセトニトリル/水(1ml)に溶解し、そしてその溶液を自動化分離用液体クロマトグラフィー(ギルソンシステム、150mmx30mm LUNA II C18 10μmカラム)にてアセトニトリル:水グラジエント[60:40〜95:5]によって精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して実施例27(27mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]529.0;予期されたC15H6Cl2F8N4O2S+Hのマスは529.0。
H−NMR(DMSO):2.11−2.22(1H)、2.59−2.70(1H)、6.68−6.73(2H)、8.55−8.59(2H)。
実施例28
1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−5−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
調製25(200mg、0.36mmol)の無水メタノール(10ml)溶液に、窒素下0℃で、水素化ホウ素ナトリウム(34mg、0.90mmol)を添加した。その反応混合液を室温にて2時間攪拌した。反応混合物に水を添加し、そしてその混合物に塩酸(4N)を添加してpH2に調節した。混合液を飽和炭酸ナトリウム水溶液の添加によって中和し、酢酸エチル(3x10ml)にて抽出し、そして組み合わせた抽出物を乾燥し(MgSO)、真空にて濃縮した。その残査をアセトニトリル/水(3.6ml)に溶解し、その溶液を自動化分離用液体クロマトグラフィー(ギルソンシステム、150x30mm、LUNA II C18 10μmカラム)にてアセトニトリル:水グラジエント[55:45〜95:5]を用いて精製した。適当なフラクションを濃縮し、実施例28(34mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]556.0;予期されたC21H11Cl2F8N5+Hのマスは556.0。
H−NMR(CDCl3):2.20−2.34(1H)、2.53−2.67(1H)、4.10−4.17(1H)、4.18−4.28(2H)、7.01−7.05(2H)、7.60−7.63(2H)、8.44−8.48(2H)。
【0155】
実施例2と同様に調製されたのは:
実施例29
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製26の化合物(110mg、0.21mmol)から表題化合物(48mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]463.0;予期されたC15H7Cl2F7N4O+Hのマスは463.0。
H−NMR(CDCl3):2.01−2.19(1H)、2.38−2.51(1H)、3.83−3.98(2H)、6.38−6.77(1H)、7.27−7.32(2H)。
実施例30
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2、3、3−テトラフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製27の化合物(138mg、0.23mmol)から表題化合物(100mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]541.0;予期されたC14H5Cl2F11N4S+Hのマスは541.0。
H−NMR(DMSO):6.51−6.71(1H)、6.73−6.76(2H)、8.43−8.46(2H)。
【0156】
実施例25と同様に調製されたのは:
実施例31
イソプロピル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;実施例2aの化合物(50mg、0.11mmol)および2−プロパノールから、表題化合物(44mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]551.0;予期されたC19H12Cl2F8N4O2+Hのマスは551.0。
H−NMR(DMSO):0.96−1.04(6H)、2.61−2.71(1H)、2.87−2.99(1H)、4.59−4.67(1H)、8.28−8.32(2H)、10.15−10.22(1H)。
実施例32
ピリジン−4−イルメチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメートの塩酸塩;実施例2aの化合物(50mg、0.11mmol)およびピリジン−4−メタノールから表題化合物(5mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]600.0;予期されたC22H11Cl2F8N5O2+Hのマスは600.0。
H−NMR(CD3OD):2.24−2.35(1H)、2.55−2.65(1H)、5.21−5.23(2H)、7.65−7.68(2H)、7.92−7.94(2H)、8.64−8.68(2H)。
実施例33
ピリジン−3−イルメチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル]−カルバメートの塩酸塩;実施例2aの化合物(50mg、0.11mmol)およびピリジン−3−メタノールから表題化合物(24mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]600.0;予期されたC22H11Cl2F8N5O2+Hのマスは600.0。
H−NMR(DMSO):2.63−2.73(1H)、2.84−2.95(1H)、5.11−5.16(2H)、7.68−7.74(1H)、7.95−8.01(1H)、8.20−8.26(2H)、8.61−8.64(1H)、8.68−8.73(1H)、10.55−10.68(1H)。
実施例34
ピリジン−2−イルメチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメートの塩酸塩;実施例2aの化合物(50mg、0.11mmol)およびピリジン−2−メタノールから、表題化合物(31mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]600.0;予期されたC22H11Cl2F8N5O2+Hのマスは600.0。
H−NMR(DMSO):2.65−2.75(1H)、2.86−2.97(1H)、5.05−5.11(2H)、7.11−7.16(1H)、7.31−7.37(1H)、7.77−7.82(1H)、8.21−8.28(2H)、8.46−8.51(1H)、10.56−10.70(1H)。
実施例35
1H−イミダゾール−5−イルメチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメートの塩酸塩;実施例2aの化合物(50mg、0.11mmol)および5−(ヒドロキシメチル)イミダゾールから、表題化合物(2mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]589.0;予期されたC20H10Cl2F8N6O2+Hのマスは589.0。
実施例36
2−ピロリジン−1−イルエチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメートの塩酸塩;実施例2aの化合物(50mg、0.11mmol)および1−(2−ヒドロキシエチル)ピリジンから、表題化合物(10mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]606.1;予期されたC22H17Cl2F8N5O2+Hのマスは606.1。
H−NMR(CD3OD):1.93−2.01(4H)、2.31−2.38(1H)、2.56−2.64(1H)、3.18−3.23(4H)、3.30−3.35(2H)、4.21−4.26(2H)、7.95−7.99(2H)。
【0157】
実施例8と同様に調製されたのは:
実施例37
5−アミノ−4−{1−[クロロ(ジフルオロ)メチル]−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製55の化合物(124mg、0.23mmol)から表題化合物(17mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]480.9;予期されたC15H6Cl3F7N4+Hのマスは480.96。
H−NMR(CDCl3):2.08−2.24(1H)、2.46−2.61(1H)、3.87−4.00(2H)、7.75−7.79(2H)。
【0158】
ラセミ体の実施例37をエタノール/ヘキサン(1:4)に溶解し、鏡像異性体を自動化分離用液体クロマトグラフィー(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルIA、5μmカラム)にて移動相としてエタノール/ヘキサン[5:95]を使用して分離した。その適当なフラクションを組み合わせ、濃縮し、1つの鏡像異性体的に純粋な産物、実施例37a、およびいくつかの混合フラクションを得た。
実施例37a:MS(ES):MH481.0、C15H6Cl3F7N4+Hは481.0である。
HPLC:(ギルソンシステム、250x20mmIDキラルセルOD、10μmカラム)、エタノール/ヘキサン[5:95]、保持時間10.55分、鏡像異性体純度98%。
【0159】
以下の調製は、前述の実施例の調製に使用される中間体の合成を例示している。
調製1
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ペンタフルオロチオ)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
調製32(264mg、0.5mmol)、安息香酸メチル(100μl)およびフッ化ナトリウム(6mg)の混合液を105°Cに窒素下で加熱した。トリメチルシリル−2、2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(197μl、1.0mmol)を一滴毎一時間に渡って添加し、反応混合液を105℃にて攪拌した。さらに、トリメチルシリル−2、2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(700μl、3.6mmol)を、反応混合液の温度を105℃に維持して7時間に渡って添加した。その反応混合液にジクロロメタン(15ml)を添加し、その溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を分離し、乾燥し(MgSO)、真空にて濃縮した。残査をIsolute(商標)カートリッジ(シリカ、20g)にてトルエン溶出により精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して、調製1(62mg)をオフホワイトの固体として得た。
MS(ES):M/Z[MH+]578.3;予期されたC17H11Cl2F10N5S+Hのマスは578.0。
H−NMR(CDCl3):2.15−2.20(1H)、2.45−2.55(1H)、2.79−2.81(3H)、3.01−3.03(3H)、7.79−7.81(2H)、7.88−7.90(1H)。
【0160】
同様に調製されたのは:
調製2
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製33の化合物(160mg、0.34mmol)から表題化合物(94mg)を薄黄色固体として得た。
MS(ES):M/Z[MH+]520.2;予期されたC18H11Cl2F8N5+Hのマスは520.0。
H−NMR(CDCl3):1.99−2.31(2H)、2.74−2.80(3H)、2.99−3.00(3H)、7.64−7.69(2H)、7.82−8.02(1H)。
調製3
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[(1R)−1、2、2−トリフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
調製34(11mg、0.026mmol)のトルエン(0.2ml)溶液に、窒素下で、フェニル−(トリフルオロメチル)−水銀(45mg、0.13mmol)とヨウ化ナトリウム(59mg、0.39mmol)を添加した。その反応混合液を18時間85℃で加熱した。その反応混合液にトルエン(5ml)を添加し、その溶液をArbocelに通して、水銀残査を取り除いた。濾過物を真空にて濃縮し調製3(22mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]470.2;予期されたC17H11Cl2F6N5+Hのマスは470.0。
H−NMR(CDCl3):2.08−2.31(2H)、2.81−2.84(3H)、3.04−3.08(3H)、7.65−7.69(2H)、7.85−7.88(1H)。
【0161】
同様に調製されたのは:
調製4
N’−[3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(ペンタフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製35の化合物(46mg、0.1mmol)から表題化合物(35mg)を白色固体として得た。
MS(ES):M/Z[MH+]506.2;予期されたC17H9Cl2F8N5+Hのマスは506.0。
H−NMR(CDCl3):2.85−2.87(3H)、3.07−3.09(3H)、7.67−7.69(2H)、7.69−7.71(1H)。
調製5
N’−{3−シアノ−4−(2、2−ジクロロ−1−フルオロシクロプロピル)−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製34の化合物(42mg、0.1mmol)およびフェニル(トリクロロメチル)水銀(40mg、0.1mmol)から表題化合物(29mg)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl3):2.31−2.34(1H)、2.35−2.38(1H)、2.82−2.86(3H)、3.09−3.13(3H)、7.66−7.69(2H)、7.99−8.03(1H)。
調製6
N’−[3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ペンタフルオロチオ)フェニル]−4−(ペンタフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
調製37(102mg、0.20mmol)の安息香酸メチル(4ml)中に、フッ化ナトリウム(3mg)を添加した。混合物を130°Cで加熱し、トリメチルシリル−2、2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(1ml、0.33mmol)を10時間に渡り添加した。その反応混合物を真空にて濃縮し、残査をカラムクロマトグラフィー(シリカ、10g)にてトルエンでの溶出により精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して、調製6の化合物(75mg)を薄黄色固体として得た。
MS(ES):M/Z[MH+]564.2;予期されたC16H9Cl2F10N5S+Hのマスは564.0。
H−NMR2.86−2.90(3H)、3.07−3.10(3H)、7.69−7.72(1H)、7.80−7.85(2H)。
【0162】
調製3と同様に調製されたのは:
調製7
N’−[3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ペンタフルオロチオ)フェニル]−4−(1、2、2−トリフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製38の化合物(100mg、0.21mmol)から、表題化合物(90mg)を白色固体として得た。
MS(ES):M/Z[MH+]527.9;予期されたC16H11Cl2F8N5S+Hのマスは528.0。
H−NMR(CDCl3):2.09−2.29(2H)、2.82−2.86(3H)、3.04−3.09(3H)、7.79−7.83(2H)、7.85−7.88(1H)
調製8
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)ビニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(8.9g、25.0mmol)のテトラヒドロフラン(80ml)の懸濁液に−10℃にて一滴毎ブチルリチウム(1.6Mヘキサン中、16ml、25.0mmol)を添加した。調製39(7.6g、16.7mmol)のテトラヒドロフラン(16.5ml)溶液の添加前に混合物を室温にて20分間攪拌した。それから反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合液に水を添加し、その混合液を酢酸エチル(2x50ml)で抽出した。組み合わせた有機層を分離し、シリカ上で濃縮した。そのシリカ/産物混合物をカラムクロマトグラフィーにてジクロロメタンによる溶出で精製した。その適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して調製8(5.2g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]454.0;予期されたC17H12Cl2F5N5+Hのマスは452.1。
H−NMR(CDCl3):2.74−2.76(3H)、2.91−2.94(3H)、5.77−5.79(1H)、5.91−5.94(1H)、6.16−6.45(1H)、7.62−7.64(1H)、7.65−7.68(2H)。
調製9
3−シアノ−2−オキソ−プロピオン酸エチルエステルは、Achmatowicz,O.,Jr;Szymoniak,J.Tetrahedron(1982),38(9),1299−1302に従って調製することができる。
【0163】
調製1と同様に調製されたのは:
調製10
N’−{3−シアノ−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1−[2、6−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製40の化合物(250mg、0.57mmol)から表題化合物(250mg)を得る。
MS(ES):M/Z[MH+]488.1;予期されたC18H11F10N5+Hのマスは488.1。
【0164】
調製3と同様に調製されたのは:
調製11
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ペンタフルオロチオフェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製41の化合物(820mg、1.61mmol)から表題化合物(655mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]559.9;予期されたC17H12Cl2F9N5S+Hのマスは560.0。
H−NMR(CDCl3):1.81−1.90(1H)、2.03−2.12(1H)、2.76−2.79(3H)、2.99−3.01(3H)、5.64−5.93(1H)、7.78−7.81(2H)、7.87−7.89(1H)。
調製12
N’−{4−{1−[クロロ(フルオロ)メチル]−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製42の化合物(150mg、0.32mmol)から表題化合物(100mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]517.9;予期されたC18H12Cl3F6N5+Hのマスは518.0。
H−NMR(CDCl3):1.86−1.97(1H)、2.05−2.15(1H)、2.73−2.80(3H)、2.95−3.01(3H)、6.06−6.22(1H)、7.63−7.71(2H)、7.88−7.94(1H)。
調製13
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2、3、3−テトラフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製43の化合物(200mg、0.41mmol)から表題化合物(48mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]537.8;予期されたC18H10Cl2F9N5+Hのマスは538.0。
調製14
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2、3、3−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製44の化合物(28mg、0.06mmol)から表題化合物(7mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]555.8;予期されたC18H9Cl2F10N5+Hのマスは556.0。
H−NMR(CDCl3):2.79−2.81(3H)、2.99−3.00(3H)、7.65−7.67(1H)、7.67−7.69(2H)。
調製15
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
Diazald(登録商標)キットを使用して、Diazald(登録商標)のジエチルエーテル(45ml)溶液を、一滴毎で水酸化カリウム(1M、89ml)の水とエタノール(10ml)溶液におよそ50°Cで添加した。トラップを−30°Cに冷却し、Diazld(登録商標)の添加が終了した後、ジエチルエーテル(10ml)を混合液に添加した。蒸留を蒸留液が色がなくなるまで行い、ジアゾメタン溶液を調製45(1.0g、1.92mmol)のジエチルエーテル(30ml)溶液に添加した。それから反応混合物を室温で終夜静置した。過剰のジアゾメタンを酢酸の添加により分解し、反応混合物を蒸発させ、調製15(1.0g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]536.0;予期されたC18H11Cl2F8N5O+Hのマスは536.0。
【0165】
調製3と同様に調製されたのは:
調製16
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2、3、3−テトラフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;トルエン中の調製47の化合物(650mg、1.3mmol)から表題化合物(50mg)を産物の混合物として得た。
MS(ES):M/Z[MH+]553.9;予期されたC18H10Cl2F9N5O+Hのマスは554.0。
調製17
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製48の化合物(3.60g、7.7mmol)から表題化合物(3.6g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]518.1;予期されたC18H12Cl2F7N5O+Hのマスは518.0。
H−NMR(CDCl3):1.82−1.91(1H)、2.02−2.11(1H)、2.74−2.79(3H)、2.97−3.00(3H)、5.64−5.93(1H)、7.26−7.31(2H)、7.83−7.87(1H)。
調製18
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(フルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製49の化合物(100mg、0.23mmol)から、表題化合物(100mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]484.0;予期されたC18H13Cl2F6N5+Hのマスは484.1。
調製19
N’−[3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(2、2−ジフルオロ−1−メチルシクロプロピル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製50の化合物(137mg、0.33mmol)から表題化合物(80mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]466.0;予期されたC18H14Cl2F5N5+Hのマスは466.1。
【0166】
調製15と同様に調製されたのは:
調製20
N’−{3−シアノ−1−{2、6−ジクロロ−4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル}−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製51の化合物(2.50g、4.6mmol)から表題化合物(1.8g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]552.9;予期されたC18H11Cl2F8N5S+Hのマスは552.0。
調製21
(2、6−ジフルオロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−ヒドラジン
1、2、3−トリフルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゼン(300g、1.5mmol)とヒドラジン一水和物(300g、6.0mmol)のエタノール(1200ml)中の混合物を還流で終夜加熱した。その反応混合物を真空下で濃縮し、残査を2−プロパノールから再結晶して調製21(194g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]213.2;予期されたC7H5F5N2+Hのマスは213.1。
H−NMR(CDCl3):3.81−4.08(2H)、5.23−5.41(1H)、7.03−7.14(2H)。
【0167】
調製3と同様に調製されたのは:
調製22
N’−{1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−3−シアノ−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製52の化合物(800mg、1.83mmol)から表題化合物(260mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]487.2;予期されたC17H11ClF8N6+Hのマスは487.1
調製23
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製8の化合物(4.52g、10.0mmol)から、表題化合物(4.0g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]501.92;予期されたC18H12Cl2F7N5+Hのマスは502.04
H−NMR(CDCl3):1.82−1.91(1H)、2.03−2.11(1H)、2.73−2.78(3H)、2.97−3.01(3H)、5.66−5.93(1H)、7.63−7.69(2H)、7.85−7.89(1H)
調製24
エチル2、3−ジシアノプロパノエートは、Hainzl,D.;Cole,L.M.;Casida,J.E.Chemical Research in Toxicology(1998),11(12),1529−1535に従って調製することができる。
調製25
1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−5−{[(1E)−ピリジン−4−イルメチレン]アミノ}−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
実施例2a(120mg、0.26mmol)と4Aモレキュラシーブスのトルエン(10ml)溶液にイソニコチンアルデヒド(550μl、6.71mmol)とp−トルエンスルホン酸(触媒量、5mg)を添加した。それから反応混合液をDean Stark装置を使用して還流にて9日間過熱した。反応混合物に水を添加し、そしてその混合物に塩酸(4N)を添加してpH2に調節した。混合液を飽和炭酸ナトリウム水溶液の添加により中和し、酢酸エチル(3x20ml)にて抽出し、組み合わせた抽出物を乾燥し(MgSO)、真空にて濃縮し調製25(200mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]554.0;予期されたC21H9Cl2F8N5+Hのマスは554.0
調製15と同様に調製されたのは:
調製26
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製53の化合物(104mg、0.21mmol)から表題化合物(110mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]518.0;予期されたC18H12Cl2F7N5O+Hのマスは518.0
H−NMR(CDCl3):2.05−2.21(1H)、2.41−2.55(1H)、2.77−2.81(3H)、2.98−3.00(3H)、6.36−6.72(1H)、7.18−7.21(2H)、7.22−7.24(1H)
調製3と同様に調製されたのは:
調製27
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2、3、3−テトラフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製54の化合物(618mg、1.13mmol)から表題化合物(138mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]596.1;予期されたC17H10Cl2F11N5S+Hのマスは596.0
H−NMR(CDCl3):2.78−2.81(3H)、2.99−3.02(3H)、5.95−6.24(1H)、7.76−7.79(1H)、7.79−7.82(2H)
調製28
2、6−ジクロロ−4−ジフルオロメトキシ−アニリン
4−[(ジフルオロメトキシ)メチル]アニリン(15.0g、94.3mmol)のアセトニトリル(150ml)溶液にN−クロロこはく酸イミド(25.2g、18.9mmol)を添加し、そして反応混合液を窒素下で2時間攪拌した。その反応混合液を真空にて濃縮し、残査をジエチルエーテル(500ml)と水(125ml)にて分配した。その有機層を分離し、チオ硫酸ナトリウム水溶液、水、および塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)そして炭で処理した。それから溶液をろ過し、真空で濃縮した。残渣をヘキサン(2x300ml)で抽出し、組み合わせた抽出液を真空にて濃縮し調製28(13.8g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]228;予期されたC7H5Cl2F2NO+Hのマスは227.98
調製29
エチル5−アミノ−1−[2、6−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート
調製9(92.6g、0.66mmol)のエタノール溶液(2l)に調製21(95.0g、0.45mmol)を添加し、その反応混合液を終夜還流にて加熱した。その反応混合液を冷却し、炭酸水素ナトリウム(36.0g、0.43mmol)を添加した。それから混合物を還流にて終夜加熱した。その反応混合液を真空にて濃縮し、残査にジエチルエーテル(1l)を加えた。溶液をろ過し、水、塩酸およびさらに水にて洗浄し、乾燥し、真空にて濃縮した。その残査をカラムクロマトグラフィー(シリカ、70g)にてトルエン溶出で精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して調製29(40g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]336.1;予期されたC13H10F5N3O2+Hのマスは336.1
調製30
5−アミノ−1−(2、6−ジクロロ−4−ジフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
硫酸(濃、21ml)に15℃にて亜硝酸ナトリウム(4.8g、69.6mmol)を添加した。一時間の攪拌の後、氷酢酸(17.3ml)を添加し、調製28(13.8g、60.3mmol)の酢酸(33.8ml)溶液を混合液の温度を25℃以下に保ちながら一滴毎添加した。溶液を50°Cで一時間加熱し、冷却し、0℃にて一滴毎調製24(10.6g、69.6mmol)、酢酸(42.8ml)および氷/水(55ml)の混合液に添加した。それから反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物にジクロロメタン(300ml)を添加し、混合液を攪拌した。2層を分離し、有機層を水で洗浄した。有機層へ水酸化アンモニウム(濃、125ml)及び氷を添加し、そして混合液を5°Cにて4時間攪拌した。有機層を再び分離し、終夜活性炭と攪拌した。混合液をCelite(登録商標)でフィルターにかけ、ろ過物を真空にて濃縮した。残査をカラムクロマトグラフィー(Biotage、シリカ、90g)にてジクロロメタン溶出にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して調製30(3.1g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]319.0;予期されたC11H6Cl2F2N4O+Hのマスは319.0
H−NMR(CDCl3):3.60−3.88(2H)、6.38−6.75(1H)、7.22−7.23(1H)、7.27−7.29(2H)
調製31
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−ビニル−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
調製57(500mg、1.44mmol)のN、N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(6ml)の溶液を還流にて一時間加熱した。反応混合液を冷却し、真空にて濃縮した。残渣にジエチルエーテル(10ml)を、続いてヘキサンを沈殿が生じるまで添加した。それから溶液を窒素流下にて濃縮し、粗産物を得た。その粗産物をヘキサンで洗浄し、真空にて乾燥し、調製31(560mg)を薄黄色固体として得た。
MS(ES):M/Z[MH+]402.2;予期されたC16H12Cl2F3N5+Hのマスは402.1
H−NMR(CDCl3):2.81−2.87(3H)、3.00−3.05(3H)、5.29−5.36(1H)、5.91−6.00(1H)、6.35−6.46(1H)、7.64−7.67(1H)、7.68−7.72(2H)
調製32
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ペンタフルオロチオ)フェニル]−4−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
調製58(4.0g、7.1mmol)、調製59(3.0g、14.0mmol)、炭酸水素ナトリウム水溶液(1M、40ml)、トルエン(100ml)およびメタノール(40ml)の混合物を脱気し、窒素雰囲気下に置いた。その混合物にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(360mg)を添加し、その反応混合液を脱気し、8時間還流にて加熱した。反応混合液を水(50ml)とジエチルエーテル(75ml)間で分配した。その2つの層を分離し、水層をジエチルエーテル(3x50ml)で再抽出した。組み合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、真空にて濃縮した。残査をIsolute(商標)カートリッジ(シリカ、25g)にて酢酸エチル:シクロヘキサン[1:3から1:1]のグラジエント溶液にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮し、残査をIsolute(商標)カートリッジ(シリカ、70g)にてトルエン溶出で再クロマトした。その産物を含むフラクションを濃縮し、調製32(1.34g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]528.0;予期されたC16H11Cl2F8N5S+Hのマスは528.0
H−NMR(CDCl3):2.74−2.78(3H)、2.92−2.97(3H)、5.85−5.89(1H)、6.20−6.24(1H)、7.63−7.66(1H)、7.79−7.82(2H)。
【0168】
調製31と同様に調製されたのは:
調製33
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製60の化合物(170mg、0.41mmol)から表題化合物(140mg)を白色固体として得た。
MS(ES):M/Z[MH+]470.2;予期されたC17H11Cl2F6N5+Hのマスは470.0
H−NMR(CDCl3):2.76−2.80(3H)、2.96−3.00(3H)、5.90−5.92(1H)、6.23−6.26(1H)、7.66−7.68(1H)、7.69−7.72(2H)
調製34
N’−[3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(1−フルオロビニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
調製62(2.9g、5.7mmol)と調製61(2.5g、7.5mmol)のN、N−ジメチルホルムアミド(50ml)の溶液に、窒素下でテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(330mg、0.3mmol)を添加した。その反応混合液を80°Cにて4時間加熱した。その反応混合液に水(150ml)を添加し、そして混合液を酢酸エチル(150ml)で抽出した。組み合わせた抽出液を水(2x100ml)と飽和塩水溶液(100ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、そして真空にて濃縮した。残査をヘキサンで粉末化し、ろ過にて集めた沈殿物を、乾燥し、調製34(2.35g)を茶色の固体として得た。
H−NMR(CDCl3):2.76−2.78(3H)、2.99−3.01(3H)、4.92−5.10(2H)、7.66−7.68(2H)、7.70−7.73(1H)
調製35
N’−[3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(トリフルオロビニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムII(70mg)のテトラヒドロフラン(2ml)の溶液に水素化ジイソブチルアルミニウム(トルエン中1.5M、133μl)に添加した。この溶液にブロモフルオロエチレン(200mmol)、続いて調製64(1.0mmol)を添加し、そして反応混合液を窒素下で還流にて終夜加熱した。その反応混合液を酢酸エチル(50ml)と水の間で分配し、有機層を分離し、塩水で洗浄し、っ乾燥し(MgSO)、そして真空にて濃縮した。残査をIsolute(商標)カラム(シリカ、20g)を使用してジクロロメタン溶出にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して、残査をヘキサンに溶解した。得られた沈殿物を分離し、乾燥して、調製35(200mg)を結晶固体として得た。
MS(ES):M/Z[MH+]456.2;予期されたC16H9Cl2F6N5+Hのマスは456.0
H−NMR(CDCl3):2.77−2.80(3H)、3.02−3.05(3H)、7.67−7.69(2H)、7.74−7.77(1H)
調製36
2、6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルチオ−アニリン
調製97(4.8g、25.0mmol)のアセトニトリル(50ml)溶液へ、50℃にてN−クロロこはく酸イミド(6.7g、50.0mmol)を加えた。その反応混合液を50°Cにて一時間攪拌した。その混合液に、水(150ml)を加え、混合液をジクロロメタン(100ml)で抽出した。組み合わせた抽出液を乾燥し(MgSO)、真空にて濃縮して調製36(1.0g)を得た。
調製37
N’−[3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ペンタフルオロチオ)フェニル]−4−(トリフルオロビニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
Rieke(商標)Zincのテトラヒドロフラン(5%、26ml、20mmol)懸濁液を窒素雰囲気下で攪拌した。その窒素雰囲気をブロモトリフルオロエチレン(約40mmol)を交換し、溶液をさらに3時間攪拌した。窒素を溶液に通し、過剰の亜鉛を沈降させ、所望の亜鉛試薬の上清溶液を得た。調製58(2.24g、4.0mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(231mg)のテトラヒドロフラン(5ml)の溶液に前記亜鉛試薬溶液(12ml、約5.0mmol)を添加した。その反応混合液を窒素下で還流にて5時間加熱した。反応混合液に過剰の酢酸水溶液(希釈)を添加し、そして混合液をジクロロメタン(150ml)で抽出した。その抽出液を塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)そして真空にて濃縮した。残査をIsolute(商標)カラム(シリカ、50g)を使用して、トルエンによる溶出で精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して調製37(913mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]514.2;予期されたC15H9Cl2F8N5S+Hのマスは514.0。
H−NMR(CDCl3):2.79−2.82(3H)、3.03−3.06(3H)、7.75−7.77(1H)、7.80−7.83(2H)。
【0169】
調製34と同様に調製されたのは:
調製38
N’−[3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−(1−フルオロビニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製58の化合物(380mg、0.68mmol)および調製61(295mg、0.88mmol)の化合物から表題化合物(85mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]477.9;予想されたC15H11Cl2F6N5S+Hのマスは478.0
H−NMR(CDCl3):2.77−2.81(3H)、2.99−3.03(3H)、4.92−5.09(2H)、7.70−7.73(1H)、7.79−7.82(2H)
調製39
N’−[3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(ジフルオロアセチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
調製62(12.5g、25.0mmol)のテトラヒドロフラン(50ml)溶液に、−30℃にて一滴毎でイソプロピルマグネシウムクロライド(テトラヒドロフラン中2M、13.75ml、27.5mmol)を添加した。その反応混合液をジフルオロ酢酸クロライド(テトラヒドロフラン中2M、18.75、37.5mmol)の添加の前に、−30℃にて30分間攪拌した。反応混合液を室温まで温めた。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加し、そして混合液を酢酸エチル(x3)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、そして真空で濃縮した。残査を石油エーテルの添加によりジエチルエーテルから再結晶して、調製39(7.6g)を得た。
H−NMR(CDCl3):2.78−2.82(3H)、3.08−3.12(3H)、6.41−6.69(1H)、7.67−7.71(2H)、8.49−8.52(1H)
調製40
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
調製66(2.0g、4.26mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(246mg、0.21mmol)のN、N−ジメチルホルムアミド(70ml)液に調製65のテトラヒドロフラン(15.75ml、6.3mmol)溶液を添加した。それから反応混合液を終夜Dean−Stark trapを備えた装置にて110℃に加熱した。反応混合液を真空にて濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ)にてトルエン溶出により精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して調製40(1.5g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]438.0;予期されたC17H11F8N5+Hのマスは438.1。
H−NMR(CDCl3):2.78−2.81(3H)、2.95−2.99(3H)、5.84−5.87(1H)、6.20−6.23(1H)、7.28−7.33(2H)、7.64−7.68(1H)
調製41
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)ビニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(1.80g、5.05mmol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に、0℃にてn−ブチルリチウム(1.6Nヘキサン中、3.2ml、5.05mmol)をシリンジにて添加した。15分の攪拌の後、調製67(1.72g、3.37mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液を添加し、そして反応混合液を室温にて2.5時間攪拌した。反応混合液に水(50ml)を添加し、混合液を酢酸エチル(3x30ml)で抽出した。組み合わせた有機層を乾燥し(MgSO4)、そして真空で濃縮した。残査をカラムクロマトグラフィー(シリカ)にて酢酸エチル:ヘキサン[1:4〜1:2]のグラジエント溶出により精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して調製41(1.40g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]509.9;予期されたC16H12Cl2F7N5S+Hのマスは510.0。
H−NMR(CDCl3):2.75−2.78(3H)、2.91−2.95(3H)、5.76−5.78(1H)、5.91−5.94(1H)、6.14−6.43(1H)、7.63−7.65(1H)、7.79−7.82(2H)。
【0170】
調製41と同様に調製されたのは:
調製42
N’−{4−{1−[クロロ(フルオロ)メチル]ビニル}−3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製68の化合物(800mg、1.70mmol)から表題化合物(800mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]468.1;予期されたC17H12Cl3F4N5+Hのマスは468.0
H−NMR(CDCl3):2.75−2.78(3H)、2.91−2.94(3H)、5.67−5.70(1H)、5.91−5.95(1H)、6.72−6.86(1H)、7.65−7.68(2H)、7.70−7.73(1H)
調製43
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロビニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
トリフェニルホスフィン(524mg、2.0mmol)のN、N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液に、窒素下でジブロモジフルオロメタン(420mg、2.0mmol)を添加した。その混合液を、調製39(454mg、1.0mmol)のN、N−ジメチルホルムアミド(1ml)溶液の添加の前に室温で30分間攪拌した。その混合液にRieke(登録商標)zinc(130mg、2.0mmol)を添加し、反応混合液を一時間攪拌した。反応混合物を真空下にて濃縮し、残査をジクロロメタンによる溶出にてフラッシュクロマトグラフィー(シリカ)によって精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して調製43の化合物(410mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]487.8;予期されたC17H10Cl2F7N5+Hのマスは488.0
H−NMR(CDCl3):2.74−2.77(3H)、2.95−2.98(3H)、6.43−6.72(1H)、7.66−7.68(2H)、7.69−7.70(1H)
調製44
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)ビニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
Rieke(登録商標)zincのテトラヒドロフラン(15.6ml、12.0mmol)懸濁液を静置し、できるだけテトラヒドロフランを除去した。Rieke(登録商標)zincにドライN、N−ジメチルホルムアミド(25ml)と添加し、その溶液を窒素下で攪拌した。2−ブロモペンタフルオロプロペン(1.05g、5.0mmol)を冷却容器に窒素下でコンデンスし、ゆっくりと亜鉛溶液にシリンジで添加した。その反応混合液を室温で12時間攪拌した。調製62(1.04g、2.0mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(120mg)の混合物に窒素下で、N、N−ジメチルホルムアミド(12ml、約4.0mmol)中の亜鉛試薬の溶液を添加した。その反応混合物を90°Cで3時間、そして100℃で6時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと希塩酸間で分配した。その有機相を分離し、乾燥し(MgSO)、真空にて濃縮した。残査をIsolute(商標)カラム(シリカ、50g)を使用してトルエン溶出にて精製した。産物を含むフラクションを濃縮し、その残査をアセトニトリル/水/ジメチルスルホキシド(12:1:3、1.6ml)に溶解した。この溶液をさらに自動化分離用液体クロマトグラフィー(ギルソンシステム、150x30mmLuna C18 5μカラム)にてアセトニトリル:水グラジエント[65:35〜95:5]を使用して精製した。適当なフラクションを真空で濃縮して調製44(28mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]506.0;予期されたC17H9Cl2F8N5+Hのマスは506.0
H−NMR(CDCl3):2.74−2.81(3H)、2.96−3.02(3H)、7.62−7.66(1H)、7.66−7.71(2H)
調製45
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)ビニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
調製71(6.7g、13.7mmol)のN、N−ジメチルホルムアミド(60ml)溶液にトリフェニルホスフィン(21.6g、82.3mmol)とジブロモジフルオロメタン(8.6g、41.2mmol)を添加した。その反応混合液を窒素下室温にて5日間攪拌した。その反応混合液を真空にて濃縮し、残査をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ)にて、トルエン:ジクロロメタン[1:0〜1:2]のグラジエント溶出にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して調製45(2.8g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]522.0;予期されたC17H9Cl2F8N5O+Hのマスは522.0
調製46
エチル2、3−ジシアノプロパノエート
エチルシアノアセテート(916.0g、8.10mol)のN、N−ジメチルホルムアミド(2.5L)溶液に、グリコロニトリル(700.0g、6.75mol)の水溶液(55%溶液)をゆっくりと添加した。その混合液に炭酸カリウム(932.7g、6.75mol)を1.5時間に渡り、反応温度が30℃以上にならないようにしながら添加した。それから反応混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物をフィルターにかけ、ろ液を酸の添加でpH3に調節した。有機相を分離し、真空にて部分的に濃縮した。その濃縮物にジエチルエーテル(1L)を添加し、その溶液を水(5x1L)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、そして真空にて濃縮し調製46(803g)を得た。
H−NMR(CDCl3):1.28−1.34(3H)、2.95−3.01(2H)、3.84−3.89(1H)、4.27−4.33(2H)
調製43と同様に調製されたのは:
調製47
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロビニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製72の化合物(1.1g、2.3mmol)から表題化合物(650mg)を得た。
H−NMR(CDCl3):2.74−2.78(3H)、2.93−2.98(3H)、6.42−6.71(1H)、7.28−7.31(2H)、7.65−7.69(1H)
調製48
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)ビニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
カリウムtert−ブトキシド(1M溶液、11.7ml、11.7mmol)とメチルトリフェニルホスホニウムブロミド(3.91g、14.0mmol)のシクロヘキサン(50ml)溶液の混合物を50℃にて45分間攪拌し、それから10℃に冷却した。調製72(4.40g、9.36mmol)のジクロロメタン(20ml)溶液を添加し、反応混合液を室温まで暖めた。反応混合液を真空にて濃縮し、残査をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ)にてトルエン:ジクロロメタン[1:0〜0:1]のグラジエント溶出にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して調製48(3.6g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]468.0;予期されたC17H12Cl2F5N5O+Hのマスは468.0
H−NMR(CDCl3):2.74−2.78(3H)、2.90−2.95(3H)、5.76−5.80(1H)、5.89−5.93(1H)、6.16−6.46(1H)、7.27−7.31(2H)、7.58−7.62(1H)。
【0171】
同様に調製されたのは:
調製49
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[1−(フルオロメチル)ビニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製73の化合物(370mg、0.85mmol)から表題化合物(242mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]434.0;予期されたC17H13Cl2F4N5+Hのマスは434.1
H−NMR(CDCl3):2.78−2.81(3H)、2.92−2.95(3H)、4.95−4.98(1H)、5.07−5.10(1H)、5.61−5.64(2H)、7.61−7.64(1H)、7.65−7.68(2H)
調製50
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−イソプロペニル−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
塩化テトラブチルアンモニウム(204mg、0.69mmol)のアセトニトリル(7ml)溶液にモレキュラシーブス(4Å、3.0g)を添加した。30分後、その溶液をデカントし、調製74(100mg、0.23mmol)に添加した。その混合液を−10℃に冷却し、そして塩化チオニル(33.5μl、0.46mmol)を一滴毎添加した。15分間の攪拌の後、ナトリウムメチルメルカプチド(32mg、0.46mmol)を添加し、そして反応混合液を終夜室温で暖めた。反応混合液を真空にて濃縮し、残査にジクロロメタン(50ml)を添加した。その溶液を水(3x35ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、そして真空にて濃縮した。その残査をシリカ栓に通し、ジクロロメタンで溶出した。濾過物を真空にて濃縮して調製50(137mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]416.0;予期されたC17H14Cl2F3N5+Hのマスは416.1。
H−NMR(CDCl3):2.01−2.03(3H)、2.76−2.78(3H)、2.93−2.97(3H)、5.20−5.22(1H)、5.30−5.33(1H)、7.59−7.60(1H)、7.64−7.67(2H)。
【0172】
調製43と同様に調製されたのは:
調製51
N’−{3−シアノ−1−{2、6−ジクロロ−4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル}−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)ビニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製75の化合物(6.50g、12.9mmol)から表題化合物(2.5g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]537.9;予期されたC17H9Cl2F8N5S+Hのマスは538.0
H−NMR(CDCl3):2.74−2.77(3H)、2.96−2.99(3H)、7.60−7.63(1H)、7.68−7.72(2H)。
【0173】
調製48と同様に調製されたのは:
調製52
N’−{1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−3−シアノ−4−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製76の化合物(1.00g、2.3mmol)から表題化合物(820mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]437.0;予期されたC16H11ClF6N6+Hのマスは437.1。
H−NMR(CDCl3):2.89−2.91(3H)、2.98−3.01(3H)、5.96−5.98(1H)、6.26−6.28(1H)、7.65−7.68(1H)、8.14−8.16(1H)、8.69−8.71(1H)。
【0174】
調製43と同様に調製されたのは:
調製53
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)ビニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製77の化合物(425mg、0.9mmol)から表題化合物(107mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]504.0;予期されたC17H10Cl2F7N5O+Hのマスは504.0
H−NMR(CDCl3):2.77−2.80(3H)、2.96−2.99(3H)、6.36−6.72(1H)、7.20−7.22(2H)、7.58−7.60(1H)。
調製54
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロビニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製67の化合物(1.02g、2.0mmol)から表題化合物(612mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]546.1;予期されたC16H10Cl2F9N5S+Hのマスは546.0。
【0175】
調製3と同様に調製されたのは:
調製55
N’−{4−{1−[クロロ(ジフルオロ)メチル]−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製78の化合物(100mg、0.2mmol)から表題化合物(124mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]535.9;予期されたC18H11Cl3F7N5+Hのマスは536.0。
調製56
5−アミノ−1−[2、6−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド
調製29(600mg、1.79mmol)、メタノール(5ml)および水酸化アンモニウム(5ml)の混合物を50℃で5時間加熱した。反応混合物を真空にて濃縮し、残査をジクロロメタン/酢酸エチル[1:1]溶出でのカラムクロマトグラフィー(シリカ)にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して表題化合物(210mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]307.1;予期されたC11H7F5N4O+Hのマスは307.06。
H−NMR(CD3OD):5.93−5.95(1H)、7.58−7.64(2H)
調製57
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−ビニル−1H−ピラゾール−3−カルボニトリルは、EP933363A1、WO9824767またはWO9804530の記載に従って調製することができる。
【0176】
調製31と同様に調製されたのは:
調製58
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ペンタフルオロチオ)フェニル]−4−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製79の化合物(52g、103mmol)から表題化合物(45g)を薄茶色固体として得た。
H−NMR(CDCl3):2.77−2.81(3H)、3.02−3.05(3H)、7.78−7.81(2H)、8.21−8.24(1H)。
調製59
1−(トリフルオロメチル)ビニルボロン酸
けずり状マグネシウム(5.83g、0.24mol)のテトラヒドロフラン(400ml)液に一滴毎でトリメチルボレート(68.13ml、0.6mol)を添加した。その反応混合液を0℃に冷却し、そして2−ブロモ−3、3、3−トリフルオロプロペン(20.75ml、0.2mol)を一滴毎で添加した。その反応混合液を室温まで暖め、窒素下で終夜攪拌した。その反応混合液を再び0℃に冷却し、溶液の温度が10℃以下を維持できるように塩酸(5M、200ml)を一滴毎添加した。反応混合液を窒素下で48時間攪拌した。その反応混合液にジエチルエーテル(100ml)と水(200ml)を添加し、2相とした。水相を分離し、ジエチルエーテル(100ml)で抽出した。組み合わせた有機相を水で洗浄し(100ml)、乾燥し(MgSO)、そして真空にて濃縮した。その残査にシクロヘキサン(50ml)を添加し、沈殿が形成された。その沈殿を溶液からデカントにて分離し、シクロヘキサンで洗浄し、真空にて乾燥し調製59(2.62g、0.02mol)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO):5.50−5.57(1H)、5.80−5.88(1H)、6.22−6.36(2H)
調製60
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
調製82(223mg、0.5mmol)と調製59(212mg、1.0mmol)の溶液に、窒素下で、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2mol%、23mg)のトルエン(10ml)とメタノール(2ml)の脱ガス溶液を添加した。この混合液に炭酸ナトリウム水溶液を(1M、2ml)を添加し、そして2相性の反応混合液を窒素下で85℃にて22時間加熱した。その反応混合液を冷却し、ジエチルエーテルで希釈し、そして有機相を分離した。それを水(2x5ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、そして窒素流下で濃縮した。その残査をIsolute(商標)カートリッジ(シリカ、10g)を使用してシクロヘキサン:ジクロロメタン[3:2〜1:1]のグラジエント溶出にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して調製60(138mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]415.1;予期されたC14H6Cl2F6N4+Hのマスは415.0
H−NMR(CDCl3):3.90−3.98(2H)、5.96−5.99(1H)、6.25−6.28(1H)、7.80−7.82(2H)。
調製61
トリブチル(1−フルオロビニル)スタンナン
調製83(4.7g、19.4mmol)のドライN、N−ジメチルホルムアミド(50ml)の溶液に、窒素下で、ビス(トリブチルチン)オキシド(6ml、11.7mmol)とフッ化セシウム(500mg、1.94mmol)を添加した。その反応混合液を終夜室温にて攪拌した。反応混合液を水(100ml)で希釈し、ヘキサンとジエチルエーテル(3:1、150ml)の混合液で抽出した。抽出物を水(2x50ml)と飽和塩水溶液(50ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、そして真空にて濃縮し、調製61(5.1g)を色のないオイルとして得た。
H−NMR(CDCl3):0.85−0.89(9H)、0.91−1.06(6H)、1.27−1.35(7H)、1.40−1.63(6H)、4.41−4.64(1H)、5.14−5.43(1H)。
【0177】
調製31と同様に調製されたのは:
調製62
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製82(0.5g、1.12mmol)の化合物から表題化合物を黄色結晶固体として得た。
MS(ES):M/Z[MH+]502.1;予期されたC14H9Cl2F3IN5+Hのマスは501.9。
H−NMR(CDCl3):2.78−2.82(3H)、3.03−3.08(3H)、7.67−7.71(2H)、8.23−8.27(1H)。
調製63
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製30(3.1g、9.7mmol)の化合物から表題化合物(3.5g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]374.0;予期されたC14H11Cl2F2N5O+Hのマスは374.0。
H−NMR(CDCl3):2.76−2.80(3H)、2.99−3.03(3H)、6.14−6.17(1H)、6.35−6.72(1H)、7.11−7.15(1H)、7.21−7.24(1H)、7.70−7.73(1H)。
調製64
(3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−{[(1E)−(ジメチルアミノ)メチレン]アミノ}−1H−ピラゾール−4−イル)(ヨード)亜鉛
調製62(5.02g、10.0mmol)のテトラヒドロフラン(24ml)の溶液に、窒素下で、Rieke(登録商標)zinc(1.31g、20.0mmol)をテトラヒドロフラン(26ml)中のスラリーとして添加した。反応混合液おw終夜室温にて攪拌した。過剰の亜鉛金属を沈降させ、調製64(0.2mol/リットル)を含む溶液を直接次のステージに使用した。
調製65
【0178】
【化19】

【0179】
Rieke(登録商標)zinc(テトラヒドロフラン中5%、7.8g、157ml、120.0mmol)のテトラヒドロフラン(43ml)溶液に、窒素下で、2−ブロモ−3、3、3−トリフルオロプロプ−1−エン(14.0g、80.0mmol)を添加した。その反応混合液を終夜攪拌し、調製65の溶液をさらなる精製をせずに使用した。
【0180】
調製31と同様に調製されたのは:
調製66
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製84(2.2g、5.3mmol)の化合物から表題化合物(2.3g)を得た。
H−NMR(CDCl3):2.79−2.82(3H)、3.03−3.06(3H)、7.27−7.33(2H)、8.22−8.25(1H)。
【0181】
調製39と同様に調製されたのは:
調製67
N’−[3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−(ジフルオロアセチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製58(2.50g、4.47mmol)の化合物からイソプロピルマグネシウム(1.72g)。
MS(ES):M/Z[MH+]511.8;予期されたC15H10Cl2F7N5OS+Hのマスは512.0。
H−NMR(CDCl3):2.81−2.83(3H)、3.09−3.13(3H)、6.41−6.69(1H)、7.82−7.85(2H)、8.51−8.54(1H)
調製68
N’−{4−[クロロ(フルオロ)アセチル]−3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製62(1.0g、1.99mmol)の化合物からイソプロピルマグネシウム(800mg)。
MS(ES):M/Z[MH+]470.0;予期されたC16H10Cl3F4N5O+Hのマスは470.0。
H−NMR(CDCl3):2.79−2.84(3H)、3.07−3.12(3H)、7.20−7.24(1H)、7.67−7.71(2H)、8.45−8.48(1H)
調製69
5−アミノ−1−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリルは、EP500209に従って調製することができる。
調製70
5−アミノ−1−{2、6−ジクロロ−4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル}−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
亜硝酸ナトリウム(224mg、3.25mmol)を注意深く硫酸(濃、1ml)に、温度が30℃以上にならないように添加した。15℃で一時間攪拌後、酢酸(2ml)を添加し、調製36(850mg、3.24mmol)の酢酸(3ml)溶液を添加した。反応混合液を50℃にて一時間加熱し、そして室温に冷却した。調製24(500mg、3.29mmol)の酢酸(5ml)溶液に氷/水(5ml)を添加し、続いてジアゾニウム塩の溶液を一滴毎0℃で添加した。完全に添加した後、水酸化アンモニウム(6ml)を添加し、反応混合液を終夜室温にて攪拌した。
【0182】
反応混合液をArbocel(登録商標)の濾過にかけ、そして濾過物を真空にて濃縮した。残査をジクロロメタンと水の間で分配し、水と有機相を分離し、乾燥し(NaSO)、そして真空にて濃縮して調製70(1.0g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]353.0;予期されたC11H5Cl2F3N4S+Hのマスは353.0。
H−NMR(CDCl3):6.01−6.03(1H)、7.75−7.78(2H)
調製71
N’−[3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−(トリフルオロアセチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
調製87(6.0g、15.3mmol)のピリジン(75ml)溶液に一滴毎トリフルオロ酢酸無水物(4.32ml、6.4g、30.6mmol)を添加した。その反応混合液を室温で窒素下にて終夜攪拌した。反応混合液を真空にて濃縮し、残査をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ)でトルエン溶出にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して保護された産物と脱保護された産物の混合物を得た。残査にジクロロメタンを添加し、続いてN、N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(5ml)を添加した。混合液を終夜室温にて攪拌し、そして真空にて濃縮し調製71(6.7g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]488.0;予期されたC16H9Cl2F6N5O2+Hのマスは488.0。
H−NMR(CDCl3):2.80−2.84(3H)、3.09−3.13(3H)、7.30−7.33(2H)、8.30−8.34(1H)
調製39と同様に調製されたのは:
調製72
N’−[3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−(ジフルオロアセチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製89の化合物(6.20g、12.0mmol)からイソプロピルマグネシウム(4.4g)。
MS(ES):M/Z[MH+]470.0;予期されたC16H10Cl2F5N5O2+Hのマスは470.0。
H−NMR(CDCl3):2.79−2.83(3H)、3.08−3.12(3H)、6.41−6.69(1H)、7.30−7.33(2H)、8.46−8.49(1H)
調製73
N’−[3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(フルオロアセチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
調製91(550mg、1.44mmol)のジクロロメタン(10ml)溶液に、N、N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(190mg、1.59mmol)を添加し、そして反応混合液を35℃にて一時間攪拌した。反応混合液を真空にて濃縮し、残査をシリカ栓に通し、ジクロロメタンで溶出した。濾過物を真空にて濃縮して調製73(370mg)を得た。
H−NMR(CDCl3):2.77−2.79(3H)、3.08−3.11(3H)、5.43−5.46(1H)、5.55−5.57(1H)、7.67−7.70(2H)、8.63−8.66(1H)
調製74
N’−[3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
調製62(1.0g、2.0mmol)のテトラヒドロフラン(15ml)溶液に、−30℃で、窒素下にて一滴毎でイソプロピルマグネシウムクロライド(2M(テトラヒドロフラン中)、1.2ml、2.4mmol)を添加した。一時間の攪拌後、アセトン(5ml)をシリンジにて添加し、反応混合液を室温まで暖めた。反応混合液に水(7ml)と固体炭酸ナトリウム(およそ20g)を添加した。混合液を15分攪拌し、濾過にかけ、残査をジクロロメタンで洗浄した。有機相を分離し、乾燥し、真空にて濃縮した。残査をシリカ栓に通し、ジクロロメタン続いてジエチルエーテルで溶出した。濾過物を真空にて濃縮し、表題化合物(280mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]434.0;予期されたC17H16Cl2F3N5O+Hのマスは434.1。
H−NMR(CDCl3):1.65−1.69(6H)、2.79−2.82(3H)、2.85−2.88(3H)、3.36−3.41(1H)、7.40−7.42(1H)、7.65−7.69(2H)。
調製75
N’−[3−シアノ−1−{2、6−ジクロロ−4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル}−4−(トリフルオロアセチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド
調製92(8.50g、20.8mmol)の無水ピリジン(100ml)溶液に、一滴毎でトリフルオロ酢酸無水物(8.75g、41.6mmol)を添加した。反応混合液を終夜室温にて攪拌した。反応混合液を真空にて濃縮し、残査をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ)にてトルエン:ジクロロメタン[1:0〜1:1]のグラジエント溶出にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して調製75(7.1g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]504.0;予期されたC16H9Cl2F6N5OS+Hのマスは504.0。
H−NMR(CDCl3):2.78−2.81(3H)、3.09−3.12(3H)、7.70−7.73(2H)、8.34−8.37(1H)
調製31と同様に調製されたのは:
調製76
N’−[1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−3−シアノ−4−(トリフルオロアセチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製93(5.98g、15.6mmol)の化合物から表題化合物(6.3g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]439.0;予期されたC15H9ClF6N6O+Hのマスは439.1。
H−NMR(CDCl3):2.83−2.86(3H)、3.11−3.14(3H)、8.13−8.15(1H)、8.33−8.35(1H)、8.76−8.79(1H)
調製39と同様に調製されたのは:
調製77
N’−[3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−4−(トリフルオロアセチル)−1H−ピラゾール−5−イル]−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製94(0.50g、1.0mmol)の化合物から表題化合物(425mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]470.0;予期されたC16H10Cl2F5N5O2+Hのマスは470.0。
【0183】
調製48と同様に調製されたのは:
調製78
N’−{4−{1−[クロロ(ジフルオロ)メチル]ビニル}−3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製96(1.20g、2.5mmol)の化合物から表題化合物(1.1g)を得る。
MS(ES):M/Z[MH+]485.9;予期されたC17H11Cl3F5N5+Hのマスは486.0。
H−NMR(CDCl3):2.72−2.75(3H)、2.93−2.95(3H)、5.76−5.78(1H)、6.18−6.20(1H)、7.66−7.68(2H)、7.74−7.77(1H)
調製79
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ペンタフルオロチオ)フェニル]−4−ヨード−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
調製95(40.0g、106mmol)のアセトニトリル(400ml)溶液にN−ヨードスクシンイミド(26.4g、117mmol)を添加し、そしてその反応混合物を室温で終夜攪拌した。その反応混合液を酢酸エチル(1L)で希釈し、チオ硫酸ナトリウム水溶液(10%、3x500ml)および食塩水(500ml)にて洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、真空中で濃縮して調製79の化合物(53g)を茶色の固体として得た。
H−NMR(CDCl3):3.87−3.94(2H)、7.88−7.90(2H)
調製80
5−アミノ−4−(2−ブロモ−アセチル)−1−(2、6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリルは、US6069157またはEP846686に従って調製することができる。
【0184】
調製79と同様に調製されたのは:
調製81
5−アミノ−1−(2、6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−4−ヨード−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製88(5.0g、14.8mmol)の化合物から表題化合物(6.8g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]462.8;予期されたC11H4Cl2F3IN4O+Hのマスは462.9である。
調製82
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−ヨード−1H−ピラゾール−3−カルボニトリルは、US6069157、EP933363、WO9828278記載の方法により調製することができる。
調製83
(1−フルオロビニル)(メチル)ジフェニルシラン
リチウム(線状)(2.08g、300mmol)のドライテトラヒドロフラン(150ml)溶液に、メチルジフェニルシリルクロライド(15.8ml、75mmol)とヨウ素の触媒量を添加した。反応混合液を40分間超音波にかけ、それから終夜室温にて攪拌した。反応混合液を−78℃に冷却し、そして1、1−ジフルオロエチレン(およそ225mmol)を混合液を30分間通過させた。混合液を−78℃にて2時間攪拌し、それから室温まで暖めた。反応混合物を飽和アンモニウムクロライド溶液でクエンチし、シクロヘキサン(x2)で抽出した。組み合わせた抽出物を塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、そして真空にて濃縮した。残査をカラムクロマトグラフィー(シリカ、1kg)にてヘキサン、続いてシクロヘキサン溶出にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して調製83(7g)を色のないオイルとして得た。
H−NMR(CDCl3):0.76−0.81(3H)、4.82−5.01(1H)、5.48−5.60(1H)、7.39−7.51(6H)、7.61−7.71(4H)
調製79と同様に調製されたのは:
調製84
5−アミノ−1−(2、6−ジフルオロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−4−ヨード−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;調製90(2.00g、6.9mmol)の化合物から表題化合物(2.2g)を得た。
H−NMR(CDCl3):3.89−4.04(2H)、7.39−7.45(2H)
調製85
ジフルオロ−アセチルクロライド
ジフルオロ酢酸(6.0g、3.93ml、62.5mmol)に−10℃にて五塩化リン(14.3g、68.8mmol)を添加した。反応混合液を0℃にて10分間攪拌し、それから80℃に加熱した。
【0185】
反応混合液を蒸留し、産物フラクションを−78℃にて収集し、調製85(30g)[bp25〜30°C]を得た。
H−NMR(CDCl3):5.76−6.07(1H)
調製86
クロロフルオロ−アセチルクロライド
五塩化リン(10.2g、49.1mmol)に、一滴毎でクロロフルオロ酢酸(5.0g、44.6mmol)を0℃にて添加した。混合液を室温まで暖めさせ、大気圧にて蒸留(x2)し、調製86(5.0g、b.p.65°C)を得た。
H−NMR(CDCl3):6.29−6.44(1H)。
【0186】
調製31と同様に調製されたのは:
調製87
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製88(7.0g、20.8mmol)の化合物から表題化合物(6.2g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]392.0;予期されたC14H10Cl2F3N5O+Hのマスは392.0。
H−NMR(CDCl3):2.77−2.82(3H)、3.00−3.04(3H)、6.15−6.17(1H)、7.27−7.31(2H)、7.70−7.75(1H)
調製88
5−アミノ−1−(2、6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
硫酸(18M、54ml)に亜硝酸ナトリウム(13.9g、201.2mmol)を添加し、その溶液を15℃にて一時間攪拌した。その溶液に、溶液の温度が20℃以上にならないように酢酸(200ml)を添加し、続いて2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)アニリン(45.0g、182.9mmol)の酢酸(90ml)溶液を添加した。添加終了後、混合液を一時間50℃にて加熱し、室温に冷却し、そして一滴毎で調製46(27.8g、182.9mmol)の酢酸(115ml)溶液と氷冷水(145ml)を添加した。その混合液を終夜室温にて攪拌した。その反応混合液にジクロロメタン(500ml)を添加し、その混合液を10分間攪拌した。2相に分離し、有機相を水(200ml)で洗浄し、アンモニア(0.88、400ml)を一滴毎で、混合物の温度が10℃以下を維持するように添加した。混合液を終夜室温にて攪拌し、有機相を分離し、真空にて濃縮した。残査をトルエン/ペンタン[2:1]から再結晶して調製88(22.4g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]337.0;予期されたC11H5Cl2F3N4O+Hのマスは337.0。
H−NMR(CDCl3):3.66−3.82(2H)、5.99−6.01(1H)、7.35−7.38(2H)
調製31と同様に調製されたのは:
調製89
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製81の化合物(6.8g、14.7mmol)から表題化合物(6.2g)を得る。
H−NMR(CDCl3):2.76−2.79(3H)、3.01−3.04(3H)、7.27−7.30(2H)、8.17−8.20(1H)
調製90
5−アミノ−1−(2、6−ジフルオロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
調製56(400mg、1.19mmol)のオキシ塩化りん(20ml)溶液を還流にて一時間加熱した。反応混合液を水の添加によりクエンチし、その混合液をジクロロメタンで抽出した。組み合わせた抽出物を乾燥し(MgSO)、真空にて濃縮した。残査をジクロロメタン溶出でのカラムクロマトグラフィー(シリカ)にて精製した。適当なフラクションを組み合わせ、濃縮して調製90(250mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]289.0;予期されたC11H5F5N4+Hのマスは289.1
H−NMR(CDCl3):3.76−3.87(2H)、6.02−6.04(1H)、7.37−7.43(2H)
調製91
5−アミノ−1−(2、6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−4−(2−フルオロ−アセチル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
調製80(800mg、1.80mmol)のトルエン(20ml)溶液に18−クラウン−6(85.6mg、3.24μmol)とフッ化カリウム(無水、210mg、3.60mmol)のトルエン(20ml)溶液を添加した。それから反応混合液を90℃で2日間加熱した。反応混合液を真空にて濃縮し、残査をシリカ栓に通し、ジエチルエーテルで溶出した。ろ過物を真空で濃縮して調製91(500mg)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]380.9;予期されたC13H6Cl2F4N4O+Hのマスは381.0
H−NMR(CDCl3):5.38−5.40(1H)、5.50−5.52(1H)、5.84−5.90(2H)、7.79−7.81(2H)。
【0187】
調製31と同様に調製されたのは:
調製92
N’−(3−シアノ−1−{2、6−ジクロロ−4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル}−1H−ピラゾール−5−イル)−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製70の化合物(1.0g、2.93mmol)から表題化合物(720mg)を得る。
MS(ES):M/Z[MH+]408.0;予期されたC14H10Cl2F3N5S+Hのマスは408.0
H−NMR(CDCl3):2.80−2.84(3H)、3.01−3.06(3H)、6.18−6.22(1H)、7.68−7.70(2H)、7.71−7.73(1H)
調製93
5−アミノ−1−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−4−(2、2、2−トリフルオロ−アセチル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
調製69(4.50g、15.6mmol)のピリジン(45ml)溶液に、0℃にて一滴毎でトリフルオロ酢酸無水物(8.8ml、62.6mmol)を添加した。それから反応混合液を室温で3時間攪拌した。反応混合液を真空にて濃縮し、残査にテトラヒドロフラン(20ml)と塩酸(10%、20ml)を添加した。それから反応混合液を1.5時間還流にて加熱した。反応混合液に酢酸エチルを添加して、2相に分離した。水相を酢酸エチル(3x30ml)で抽出し、組み合わせた有機相を塩酸(10%、2x30ml)と炭酸水素ナトリウム水溶液(3x30ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、そして真空にて濃縮して調製93(6.1g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]383.9;予期されたC12H4ClF6N5O+Hのマスは384.0
H−NMR(CDCl3):7.54−7.64(2H)、8.24−8.27(1H)、8.67−8.69(1H)
調製79と同様に調製されたのは:
調製94
N’−{3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−4−ヨード−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製63の化合物(2.44g、6.5mmol)から表題化合物(3.1g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]500.0;予期されたC14H10Cl2F2IN5O+Hのマスは499.9
調製95
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ペンタフルオロチオ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリルは、WO9306089、EP605469に従って調製することができる。
【0188】
調製39と同様に調製されたのは:
調製96
N’−{4−[クロロ(ジフルオロ)アセチル]−3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−5−イル}−N、N−ジメチルイミドホルムアミド;調製62の化合物(5.0g、10.0mmol)から表題化合物(2.9g)を得た。
MS(ES):M/Z[MH+]487.9;予期されたC16H9Cl3F5N5O+Hのマスは488.0
H−NMR(CDCl3):2.80−2.83(3H)、3.09−3.13(3H)、7.68−7.71(2H)、8.28−8.31(1H)
調製97
4−トリフルオロメチルチオ−アニリンは、EP546391A2に従って調製することができる。
調製98
5−アミノ−1−(2、6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−4−(1−ヒドロキシ−2、2、2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチル−エチル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル
5−アミノ−3−シアノ−1−(2、6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾール(参照EP295117)(15g、46mmol、1当量)をヘキサフルオロアセトンセスキ水和物に溶解し、反応混合液を100℃で加熱した。2時間後、LC−Msが完了したことを示した(シグナルピーク[487])。室温への冷却の後、酢酸エチル(500ml)を添加し、全体を水(50ml)それから塩水(2x50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥し、濾過にかけ、真空にて濃縮し、表題化合物を茶色固体として得(トレース量の溶媒を含む)(22g)、そのまま次の工程に使用する。
調製99
N’−[4−(1−ヒドロキシ−2、2、2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチル−エチル)−5−シアノ−2−(2、6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−N、N−ジメチルホルムアミジン
調製99(22gの上述のクルード物、推定46mmol、1当量)の化合物をジクロロメタン(DCM)に窒素下で懸濁した。ジメトキシアセタールジメチルホルムアミド(99+、7g、8ml、56mmol、1.2当量)を、反応混合液にゆっくりと添加する(1分に渡って)。反応混合液を40℃に加熱し、1時間攪拌する。粗混合物を真空下で濃縮して、そしてエーテルに希釈し(600ml)、それから水(2x50ml)で洗浄し、MgSO粉末上にて乾燥し、濾過にかけ、真空下にて濃縮し、茶色固体の表題化合物を得る(20.5g)。
調製100
N’−[4−(1−クロロ−2、2、2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチル−エチル)−5−シアノ−2−(2、6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−N、N−ジメチルホルムアミジン
調製99(20.5g、37mmol、1当量)の化合物を無水アセトニトリルに溶解し、塩化チオニルをゆっくりとシリンジで添加した(44g、27ml、370mmol、10当量)。その反応混合液を2時間85℃に加熱し、それから冷却した混合液に200mlのシクロヘキサンを添加し、薄黄色パウダーを濾過にて集めた(9g)。残存する粗物をシリカ上に吸収させ、乾燥させ、シリカのパッドからDCMで溶出した。その所望のフラクションを組み合わせ、静置で固形化する薄黄色オイル(11g)を得るように濃縮して、表題化合物20gの組み合わせ物を得た。
LCMS[561]
調製101
N’−[5−シアノ−2−(2、6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−4−(2、2−ジフルオロ−1−トリフルオロメチル−ビニル)−2H−ピラゾール−3−イル]−N、N−ジメチルホルムアミジン
調製100(20g、35mmol)の化合物を500mlの無水THFに溶解し、そして150mlの5g/100mlのRieke Zinc(7.5g、110mmol、3当量)懸濁液を添加した。3時間後、LCMSはパーフルオロイソプロペニル化合物への定量的な転換を示した(シングルピーク[506])。その粗混合物をセライトのパッドに通し、それからシリカ上に吸収させた。シリカパッドをトルエンで溶出して表題化合物を白色固体として得た(16g)。
調製102
N’−[5−シアノ−2−(2、6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−4−(2、2−ジフルオロ−1−トリフルオロメチル−シクロプロピル)−2H−ピラゾール−3−イル]−N、N−ジメチルホルムアミジン
ジアゾメタンを、アルドリッチのdiazald kit(手順AL−180)を使用して15グラムのdiazaldで調製する。その新たに調製したジアゾメタンの溶液を調製101の化合物(16g、31mmol、無水THF中に溶解)を混合し、そして得られる黄色溶液を2時間室温で静置する。LC−Msは、完全な転換(表題化合物91%[520]、5%の副産物を思われる相当するピラゾリン[548]、および4%の未知の副産物)を示す。真空下での濃縮の後、得られた黄色固体(17g)をさらなる精製なしに次のステップに使用した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物:
【化1】

[ここで:
はCF、OCFH、OCF、−SCF、−SOCF、−SOCF、またはSFであり;
は、H、フルオロ、またはクロロ及びフルオロから独立的に選択される1〜5のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−4アルキルであり;
、R、R、およびRは独立的にH、クロロ及びフルオロから独立的に選択される1〜5のハロゲンで置換されていてもよいC1−4アルキル、またはクロロまたはフルオロであり;
はクロロまたはフルオロであり;
XはCRまたはNであり、ここでRはクロロまたはフルオロであり;そして
はNRであり;
は水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−8シクロアルキル、C(O)OC1−6アルキルおよびC1−6アルカノイルから選択され、ここで前記基のそれぞれは化学的に可能な部位で、ハロ、het、フェニル、ヒドロキシ、−C(O)OH、−C(O)OC1−6アルキル、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ及びジC1−6アルキルアミノから独立的に選択される一つ又はそれ以上の置換基を含んでいてもよく;
は水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルカノイルおよびC(O)OC1−6アルキルから選択され、ここで前記基のそれぞれは化学的に可能な部位でハロ、フェニル、ヒドロキシ、−COOH、−C(O)OC1−6アルキル、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ及びジC1−6アルキルアミノから独立的に選択される一つ又はそれ以上の置換基を含んでいてもよく;
または、RとRはそれらが結合している窒素原子とともに1つまたはそれ以上の更なるN、OまたはS原子を含む3〜7員ヘテロ環を形成してもよく、そして前記へテロ環は、オキソ、ハロ、het、フェニル、ヒドロキシ、−COOH、−C(O)OC1−6アルキル、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノおよびジC1−6アルキルアミノから選択される1つまたはそれ以上の置換基有していてもよく;および
hetは、4〜7員のヘテロ環基を示し、それは芳香環または非芳香環で、そして1つまたはそれ以上の窒素、酸素、硫黄、およびその混合から選択されるヘテロ原子を含み、そして前記へテロ環は結合価が許容される部位で、ハロ、シアノ、ニトロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、OC(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)OC1−6アルキルおよびNRから選択される1つ又はそれ以上の置換基で置換されていてもよく、ここでRとRは独立的に水素、C1−6アルキルおよびC2−6アルケニルから選択され、ここで前記基のそれぞれは化学的に置換が可能な部位でハロ、フェニル、ヒドロキシ、−COOH、C(O)OC1−6アルキル、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C3−8シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノおよびジC1−6アルキルアミノから独立的に選択される1つまたはそれ以上の置換基を含んでいてもよい;またはその製剤的に許容される塩またはプロドラッグ;
但し、少なくともR、R、R、R、またはRの1つはフルオロである。]
と、ひとつまたはそれ以上の他の治療剤との組み合わせ物。
【請求項2】
がCFまたはSFである、請求項1記載の組み合わせ物。
【請求項3】
がF、CFまたはCHFである、請求項1又は2記載の組み合わせ物。
【請求項4】
とRが共にフルオロであり、そしてRとRが水素である、請求項1〜3のいずれか一項記載の組み合わせ物。
【請求項5】
がCFであり、RとRが共にフルオロであり、そしてRとRは水素である、請求項1〜4のいずれか一項記載の組み合わせ物。
【請求項6】
XがCRであり、RとRが共にクロロである、請求項1〜5のいずれか一項記載の組み合わせ物。
【請求項7】
がNH、1つ又はそれ以上のフルオロ基、ジC1−6アルキルアミノおよびhetによってアルキル基が置換されていてもよいC1−6アルコキシカルボニルアミノ、1つ又はそれ以上のフルオロ基、C3−8シクロアルキル、フェニルおよびhetによってアルキル基が置換されていてもよいC1−6アルキルアミノから選択される、請求項1〜6のいずれか一項記載の組み合わせ物。
【請求項8】
がNHである、請求項1〜7のいずれか一項記載の組み合わせ物。
【請求項9】
式(I)の化合物が以下から選択される請求項1記載の組み合わせ物:
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(1、2、2−トリフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(ペンタフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−4−(2、2−ジクロロ−1−フルオロシクロプロピル)−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−(ペンタフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−(1、2、2−トリフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(2、2−ジフルオロシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1−[2、6−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−4−{1−[クロロ(フルオロ)メチル]−2、2−ジフルオロシクロプロピル}−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2、3、3−テトラフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2、3、3−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−5−(メチルアミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2、3、3−テトラフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2−ジフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(フルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−(2、2−ジフルオロ−1−メチルシクロプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−{2、6−ジクロロ−4−[(トリフルオロメチル)チオ]フェニル}−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
エチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;
1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−5−(2−オキソ−1、3−オキサゾリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
2−(ジメチルアミノ)エチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;
2、2、2−トリフルオロエチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;
5−アミノ−1−{2、6−ジクロロ−4−[(トリフルオロメチル)スルホニル]フェニル}−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−5−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
5−アミノ−1−[2、6−ジクロロ−4−ペンタフルオロチオフェニル]−4−[1−(ジフルオロメチル)−2、2、3、3−テトラフルオロシクロプロピル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
イソプロピル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;
ピリジン−4−イルメチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;
ピリジン−3−イルメチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イル]−カルバメート;
ピリジン−2−イルメチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;
1H−イミダゾール−5−イルメチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル)−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;
2−ピロリジン−1−イルエチル3−シアノ−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[2、2−ジフルオロ−1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]−1H−ピラゾール−5−イルカルバメート;および
5−アミノ−4−{1−[クロロ(ジフルオロ)メチル]−2、2−ジフルオロシクロプロピル}−1−[2、6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル、またはその製剤的に許容される塩。
【請求項10】
式(I)の化合物、またはその製剤的に許容される塩、および1つまたはそれ以上の他の抗寄生生物剤を含む、請求項1〜9のいずれか一項記載の組み合わせ物。
【請求項11】
1つまたはそれ以上の他の抗寄生生物剤がイベルメクチン、エバーメクチン、アバメクチン、エマメクチン、エプリノメクチン、ドラメクチン、セラメクチン、モキシデクチン、ネマデクチン、アルベンダゾール、カンベンダゾール、フェンベンダゾール、フルベンダゾール、メベンダゾール、オクスフェンダゾール、オキシベンダゾール、パーベンダゾール、テトラミゾール、レバミゾール、パモ酸ピランテル、オキサンテル、モランテル、トリクラベンダゾール、プラジクアンテル、エプシプランテル、フィプロニル、ルフェヌロン、エクジソン、テブフェノジド及びイミダクロプリドから選択される、請求項10記載の組み合わせ物。
【請求項12】
請求項1記載の式(I)の化合物またはその製剤的に許容される塩の、請求項1、10又は11のいずれか一項記載の1つまたはそれ以上の治療剤との組み合わせの寄生生物感染治療用製剤の製造における使用。
【請求項13】
請求項1記載の式(I)の化合物またはその製剤的に許容される塩、請求項1、10又は11のいずれか一項記載の1つまたはそれ以上の治療剤、及び製剤的に適当な添加剤を含む医薬組成物。

【公開番号】特開2007−8930(P2007−8930A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−165812(P2006−165812)
【出願日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(597014501)ファイザー・リミテッド (107)
【氏名又は名称原語表記】Pfizer Limited
【住所又は居所原語表記】Ramsgate Road, Sandwich, Kent, England
【Fターム(参考)】