説明

肥満を処置するためのピロールまたはイミダゾールアミド

本発明は、式(I)(式中、R、R、R、R、R、m及びXは明細書の記載及び請求項で定義されたとおりである)の化合物、および薬学的に許容され得るその塩に関する。該化合物はCB受容体の調節に関係する疾患の予防および/または治療に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なピロールおよびイミダゾール誘導体、それらの製造、それらを含む医薬組成物、ならびに医薬としてのそれらの使用に関する。本発明の活性化合物は、肥満およびその他の障害を処置するのに有用である。
【0002】
特に本発明は、式(I):
【0003】
【化8】

【0004】
{式中、
Xは、C−R6またはNであり;
1は、水素または低級アルキルであり;
2は、
低級アルキル〔非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルコキシ、フッ素化低級アルキル、フッ素化低級アルコキシ、フェニル、シクロアルキル、および5もしくは6員環飽和複素環(窒素および酸素から独立して選択されるヘテロ原子を1もしくは2個含む)からなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている〕、
フッ素化低級アルキル、
シクロアルキル(非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、フッ素化低級アルキルおよびフッ素化低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2、3もしくは4個により置換されている)、
窒素および酸素から独立して選択されるへテロ原子を1または2個含む5または6員環飽和複素環(この複素環は、非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、オキソ、フッ素化低級アルキルおよびフッ素化低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている)、
ビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イル(非置換であるか、または低級アルキル、ヒドロキシおよび低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されているか、あるいはフェニル環と縮合している)、ならびに
4,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル(非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルコキシおよび低級アシルオキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている)
からなる群から選択され;
3は、窒素または酸素から独立して選択されるへテロ原子を1または2個含む5または6員環飽和複素環(この複素環は、非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシおよびアルコキシカルボニルからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されているか、あるいはフェニル環と縮合している)であり;
4は、フェニル(非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化低級アルキル、およびハロゲン化低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている)であり;
5は、水素、低級アルキル、および低級アルコキシアルキルからなる群から選択され;
6は、水素または低級アルキルであり;
mは、1または2である}で示される化合物、および薬学的に許容され得るその塩に関する。
本発明の式(I)の化合物は、CB1受容体のモジュレーターである。
【0005】
カンナビノイド受容体の2種の異なるサブタイプ(CB1およびCB2)が単離されたが、両者はG蛋白質共役型受容体スーパーファミリーに属するものである。CB1、CB1AおよびCB1Bという選択的スプライシング型も記載されたが、検査した組織では低レベルしか発現されない(D. Shire, C. Carrillon, M. Kaghad, B. Calandra, M. Rinaldi-Carmona, G. Le Fur, D. Caput, P. Ferrara, J. Biol. Chem. 270(8)(1995)3726-31; E. Ryberg, H. K. Vu, N. Larsson, T. Groblewski, S. Hjorth, T. Elebring, S. Sjogren, P. J. Greasley, FEBS Lett. 579(2005)259-264)。CB1受容体は、主に脳と、より少ない量で複数の末梢器官に局在するが、CB2受容体は、主に末梢に分布し、主として脾臓および免疫系の細胞に局在する(S. Munro, K. L. Thomas, M. Abu-Shaar, Nature 365(1993)61-61)。それゆえ副作用を回避するためには、CB1選択性化合物が望ましい。
【0006】
Δ9−テトラヒドロカンナビノール(Δ9−THC)は、インド大麻であるcannabis sativa(マリファナ)中の主たる精神活性化合物であり(Y. Gaoni, R. Mechoulam, J. Am. Chem. Soc., 86(1964) 1646)、古くから医薬として用いられている(R. Mechoulam (Ed.) の"Cannabinoids as therapeutic Agents", 1986, pp. 1-20, CRC Press)。Δ9−THCは、非選択的CB12受容体アゴニストであり、米国では、癌の化学療法による嘔吐(CIE)を軽減し、食欲刺激によりAIDS患者の体重減少を回復させるドロナビノール(Marinol(登録商標))として入手できる。英国では、Δ9−THCの合成類似体であるNabolinone(LY-109514、Cesamet(登録商標))が、CIEに用いられている(R. G. Pertwee, Pharmaceut. Sci. 3 (11)(1997)539-545, E. M. Williamson, F. J. Evans, Drugs 60(6)(2000)1303-1314)。
【0007】
アナンダミド(アラキドニルエタノールアミド)は、CB1に対する内因性リガンド(アゴニスト)として同定された(R. G. Pertwee, Curr. Med. Chem., 6(8)(1999)635-664; W. A. Devane, L. Hanus, A. Breuer, R. G. Pertwee, L. A. Stevenson, G. Griffin, D. Gibson, A. Mandelbaum, A. Etinger, R. Mechoulam, Science 258 (1992)1946-9)。アナンダミドおよび2−アラキドノイルグリセロール(2−AG)は、シナプス前神経末端で、アデニレートシクラーゼおよび電位感受性Ca2+チャネルを負に調節して、内向き整流性K+チャネルを活性化させ(V. Di Marzo, D. Melck, T. Bisogno, L. De Petrocellis, Trends in Neuroscience 21 (12)(1998)521-8)、それにより、神経伝達物質の放出および/または作用に影響を与えて、神経伝達物質の放出を減少させる(A. C. Porter, C. C. Felder, Parmacol. Ther., 90(1)(2001)45-60)。
【0008】
Δ9−THCとしてのアナンダミドは、CB1受容体を介した機序により摂食量を増加させる。CB1選択的アンタゴニストは、アナンダミドの投与に関連する摂食量増加を阻害し(C. M. Williams, T. C. Kirkham, Psychopharmacology 143(3)(1999)315-317; C. C. Felder, E. M. Briley, J. Axelrod, J. T. Simpson, K. Mackie, W. A. Devane, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 90(16)(1993)7656-60)、食欲を抑制して体重を減少させる(G. Colombo, R. Agabio, G. Diaz, C. Lobina, R. Reali, G. L. Gessa, Life Sci. 63(8)(1998)L113-PL117)。
【0009】
レプチンは、視床下部が栄養状態を感知し、摂食およびエネルギーバランスを調整する際の主たるシグナルである。CB1受容体ノックアウトマウスは、一時的な食事制限により、野生型の同腹仔よりも少ない量を摂食するが、CB1アンタゴニストSR141716Aは、野生型の摂食量を減少させ、ノックアウトマウスでは減少させない。その上、欠損レプチンシグナル伝達(defective leptin signaling)は、肥満db/dbおよびob/obマウスならびにZuckerラットにおけるエンドカンナビイドレベルの視床下部での上昇と小脳での非上昇に関連する。正常ラットおよびob/obマウスでの急性レプチン処置は、視床下部におけるアナンダミドおよび2−アラキドノイルグリセロールを減少させる。これらの結果から、視床下部におけるエンドカンナビノイドがCB1受容体を持続的に活性化して摂食量を維持し、レプチンにより調節される神経回路の一部を形成する可能性が示される(V. Di Marzo, S. K. Goparaju, L. Wang, J. Liu, S. Bitkai, Z. Jarai, F. Fezza, G. I. Miura, R. D. Palmiter, T. Sugiura, G. Kunos, Nature 410 (6830)822-825)。
【0010】
少なくとも2種のCB1選択的アンタゴニスト/インバースアゴニスト(SR−141716およびSLV−319)は、現在、肥満の処置および/または禁煙の臨床試験を受けている。二重盲検プラセボ対照試験では、SR−141716が、一日あたり10および20mgの用量で、プラセボと比較して有意に体重を減少させた(F. Barth, M. Rinaldi-Carmona, M. Arnone, H. Heshmati, G. Le Fur, "Cannabinoid antagonists: From research tools to potential new drugs." Abstracts of Papers, 222nd ACS National Meeting, Chicago, IL, United State, August 26-30, 2001)。SR−141716は、複数の第三相試験(RIO−脂質、RIO−欧州およびRIO−北米)で、体重、胴周を減少させ、代謝パラメータ(血漿HDL、トリグリセリドおよびインスリン感受性)を改善した。加えて、SR−141716は、禁煙(STRATUS−US)の第三相試験において有効性を示した。ヒト用の医薬としての使用に適した薬物動態的および薬力学的性質を有する強力な低分子量CB1モジュレータが、依然として求められている。
【0011】
CB1受容体アンタゴニストまたはインバースアゴニストとして提案された他の化合物は、6−ブロモプラバドリン(WIN54661; F. M. Casiano, R. Arnold, D. Haycock, J. Kuster, S. J. Ward, NIDA Res. Monogr. 105 (1991) 295-6)または6−ヨードプラバドリン(AM630, K. Hosohata, R. M. Quock, R. M; Hosohata, T. H. Burkey, A. Makriyannis, P. Consroe, W. R. Roeske, H. I. Yamamura, Life Sci. 61 (1997)115-118; R. Pertwee, G. Griffin, S. Fernando, X. Li, A. Hill, A. Makriyannis, Life Sci. 56 (23-24) (1995) 1949-55)のようなアミノアルキルインドール(AAI; M. Pacheco, S. R. Childers, R. Arnold, F. Casiano, S. J. Ward, J. Parmacol. Exp. Ther. 257(1) (1991) 170-183)である。WO9602248、US5596106に開示されたアリールベンゾ[b]チオフェンおよびベンゾ[b]フラン(LY320135, C. C. Felder, K. E. Joyce, E. M. Briley, M. Glass, K. P. Mackie, K. J. Fahey, G. J. Cullinan, D. C. Hunden, D. W. Johnson, M. O. Chaney, G. A. Koppel, M. Brownstein, J. Pharmacol. Exp. Ther. 284(1) (1998) 291-7)、3−アルキル−(5,5−ジフェニル)イミダゾリジンジオン(M. Kanyonyo, S. J. Govaerts, E. Hermans, J. H. Poupaert, D. M. Lambert, Bioorg. Med. Chem. Lett. 9 (15) (1999) 2233-2236)、および3−アルキル−5−アリールイミダゾリジンジオン(F. Ooms, J. Wouters, O. Oscaro. T. Happaerts, G. Bouchard, P. A. Carrupt, B. Testa, D. M. Lambert, J. Med. Chem. 45 (9) (2002) 1748-1756)は、CB1受容体と拮抗するか、またはhCB1受容体上でインバースアゴニストとして作用することで知られている。WO0015609(FR2783246−A1)、WO0164634(FR2805817−A1)、WO0228346、WO0164632(FR2805818−A1)、WO0164633(FR2805810−A1)には、CB1のアンタゴニストとしての置換された1−ビス(アリール)メチルアゼチジン誘導体が開示された。WO0170700には、4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール誘導体が、CB1アンタゴニストとして記載されている。複数の特許に、架橋および非架橋の1,5−ジフェニル−3−ピラゾールカルボキシアミド誘導体が、CB1アンタゴニスト/インバースアゴニストとして開示されている(WO0132663、WO0046209、WO9719063、EP658546、EP656354、US5624941、EP576357、US3940418)。
【0012】
本発明の目的は、選択的で直接作用するCB1受容体アンタゴニストまたはインバースアゴニスを提供することである。そのようなアンタゴニスト/インバースアゴニストは、医学療法に(特に、CB1受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防に)有用である。
【0013】
他に断りがなければ、以下の定義は、本明細書において本発明を記載するのに用いた様々な用語の意義および範囲を例示および定義するために示している。
【0014】
本明細書において、用語「低級」は、炭素原子1〜8個、好ましくは1〜4個からなる基を意味するために用いている。
【0015】
単独かまたは他の基と一緒に用いられる用語「アルキル」は、炭素原子が1〜20個、好ましくは1〜16個、より好ましくは1〜10個の、分枝鎖または直鎖一価飽和脂肪族炭化水素基を指す。
【0016】
単独かまたは他の基と一緒に用いられる用語「低級アルキル」は、炭素原子が1〜8個、好ましくは1〜4個の、分枝鎖または直鎖一価アルキル基を指す。この用語は、更に、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、3−メチルブチル、n−ヘキシル、2−エチルブチルなどの基によって例示される。
【0017】
用語「アルコキシ」は、基:R′−O−(式中、R′は、アルキルである)を指す。用語「低級アルコキシ」は、R′が低級アルキルである、基:R′−O−を指す。低級アルコキシ基の例は、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシおよびヘキシルオキシであり、メトキシが特に好ましい。
【0018】
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素を指し、好ましくは塩素およびフッ素を指す。
【0019】
用語「低級アルキルアミノ」は、基:R′−NH−(式中、R′は、低級アルキルである)を指す。
【0020】
用語「ハロゲン化低級アルキル」は、低級アルキル基の水素の少なくとも1個が、ハロゲン原子(好ましくは、フルオロまたはクロロ)に置き換わった低級アルキル基を指す。中でも、好ましいハロゲン化低級アルキルは、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチルおよびクロロメチルであり、トリフルオロメチルが特に好ましい。用語「フッ素化低級アルキル」は、低級アルキル基の水素の少なくとも1個がフルオロに置き換わった低級アルキル基を指す。中でも、好ましいフッ素化低級アルキルは、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチルおよびペンタフルオロエチルであり、トリフルオロメチルまたはペンタフルオロエチルが特に好ましい。
【0021】
用語「ハロゲン化低級アルコキシ」は、低級アルコキシ基の水素の少なくとも1個がハロゲン(好ましくは、フッ素または塩素)に置き換わった低級アルコキシ基を指す。中でも、好ましいハロゲン化低級アルコキシは、トリフルオロメトシキ、ジフルオロメトシキおよびフルオロメトシキなどのフッ素化低級アルコキシ基であり、トリフルオロメトシキが特に好ましい。用語「フッ素化低級アルコキシ」は、低級アルコキシ基の水素の少なくとも1個がフルオロに置き換わった低級アルコキシ基を指す。中でも、好ましいフッ素化低級アルコキシ基は、トリフルオロメトシキ、ジフルオロメトシキおよびフルオロメトシキであり、トリフルオロメトシキが特に好ましい。
【0022】
用語「シクロアルキル」は、炭素原子が3〜8個、好ましくは3〜5個の一価炭素環基を指す。この用語は、更に、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルなどの基により例示され、シクロヘキシルが特に好ましい。
【0023】
用語「薬学的に許容され得る塩」は、式Iで示される化合物の、無機酸または有機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、マレイン酸、酢酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、サリチル酸、p−トルエンスルホン酸など)との塩を包含し、生きた有機体に対し非毒性である。酸との好ましい塩は、ギ酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、およびメタンスルホン酸塩であり、塩酸塩が特に好ましい。
【0024】
詳細には、本発明は、式(I):
【0025】
【化9】

【0026】
{式中、
Xは、C−R6またはNであり;
1は、水素または低級アルキルであり;
2は、
低級アルキル〔非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルコキシ、フッ素化低級アルキル、フッ素化低級アルコキシ、フェニル、シクロアルキル、および5もしくは6員環飽和複素環(窒素および酸素から独立して選択されるヘテロ原子を1もしくは2個含む)からなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている〕、
フッ素化低級アルキル、
シクロアルキル(非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、フッ素化低級アルキルおよびフッ素化低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2、3もしくは4個により置換されている)、
窒素および酸素から独立して選択されるへテロ原子を1または2個含む5または6員環飽和複素環(この複素環は、非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、オキソ、フッ素化低級アルキルおよびフッ素化低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている)、
ビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イル(非置換であるか、または低級アルキル、ヒドロキシおよび低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されているか、あるいはフェニル環と縮合している)、ならびに
4,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル(非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルコキシおよび低級アシルオキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている)
からなる群から選択され;
3は、窒素または酸素から独立して選択されるへテロ原子を1または2個含む5または6員環飽和複素環(この複素環は、非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシおよびアルコキシカルボニルからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されているか、あるいはフェニル環と縮合している)であり;
4は、フェニル(非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化低級アルキル、およびハロゲン化低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている)であり;
5は、水素、低級アルキル、および低級アルコキシアルキルからなる群から選択され;
6は、水素または低級アルキルであり;
mは、1または2である}で示される化合物、および薬学的に許容され得るその塩に関する。
【0027】
一つの実施形態において、本発明は、R1が水素または低級アルキルである、先に定義した式Iで示される化合物に関する。
【0028】
好ましい低級アルキル残基:R1は、メチルおよびエチルであり、メチルが特に好ましい。最も好ましくは、R1は、水素である。
【0029】
別の実施形態において、本発明は、R2が、
低級アルキル〔非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルコキシ、フッ素化低級アルキル、フッ素化低級アルコキシ、フェニル、シクロアルキル、および5もしくは6員環飽和複素環(窒素および酸素から独立して選択されるヘテロ原子を1もしくは2個含む)からなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている〕、
フッ素化低級アルキル、
シクロアルキル(非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、フッ素化低級アルキルおよびフッ素化低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2、3もしくは4個により置換されている)、
窒素および酸素から独立して選択されるへテロ原子を1または2個含む5または6員環飽和複素環(この複素環は、非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、オキソ、フッ素化低級アルキルおよびフッ素化低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている)、
ビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イル(非置換であるか、または低級アルキル、ヒドロキシもしくは低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されているか、あるいはフェニル環と縮合している)、ならびに
4,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル(非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルコキシもしくは低級アシルオキシから独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている)
からなる群から選択される、先に定義した式Iで示される化合物に関する。
【0030】
一つの実施形態において、本発明は、R2が、低級アルキル〔非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルコキシ、フッ素化低級アルキル、フッ素化低級アルコキシ、フェニル、シクロアルキル、および5もしくは6員環飽和複素環(窒素および酸素から独立して選択されるヘテロ原子を1もしくは2個含む)からなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている〕である、式Iで示される化合物に関する。
【0031】
好ましい低級アルキル残基:R2は、炭素原子が1〜8個、好ましくは3〜5個の分枝鎖または直鎖アルキル残基であり、例えば、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、n−ペンチルおよび2−エチルヘキシルである。最も好ましい低級アルキル残基:R2は、n−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチルおよびn−ペンチルであり、n−ブチルが特に好ましい。
【0032】
更なる実施形態において、本発明は、R2がフッ素化低級アルキルである、式Iで示される化合物に関する。好ましいフッ素化低級アルキル基は、トリフルオロメチルおよびペンタフルオロエチルである。
【0033】
別の好ましい実施形態において、本発明は、R2が、炭素原子を3〜7個含むシクロアルキル基(これは、非置換であるか、または低級アルキルもしくはヒドロキシから独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されていてもよい)である、式Iで示される化合物に関する。
【0034】
好ましいシクロアルキル残基:R2は、炭素原子を3〜7個含むシクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル)であり、これは低級アルキルまたはヒドロキシから独立して選択される基1、2または3個により場合により置換されていてもよい。最も好ましい非置換のシクロアルキル残基:R2は、非置換のシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルであり、シクロヘキシルが特に好ましい。最も好ましい置換されたシクロアルキル残基:R2は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルであり、2−ヒドロキシシクロヘキシルが特に好ましい。
【0035】
更に好ましい実施形態において、本発明は、R2が、窒素および酸素から独立して選択されるへテロ原子を1または2個含む5または6員環複素環(この複素環は、非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、オキソ、フッ素化低級アルキルもしくはフッ素化低級アルコキシから独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている)である、本発明の式Iで示される化合物に関する。
【0036】
複素環:R2の例は、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニルおよびイソオキサゾリジニルであり、先に定義したとおり場合により置換されている。好ましくは、複素環:R2は、非置換であるか、または低級アルキル(例えばメチル)またはオキソにより置換されている。最も好ましくは、R2は、ピペリジニルである。
【0037】
更なる実施形態において、本発明は、R2が、
ビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イル(非置換であるか、または低級アルキル、ヒドロキシもしくは低級アルコキシから独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されているか、あるいはフェニル環と縮合している)、あるいは
4,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル(非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルコキシもしくは低級アシルオキシにより置換されている)
である、式Iで示される化合物に関する。
【0038】
より好ましくは、R2は、以下の基:
【0039】
【化10】

【0040】
から選択される。
【0041】
別の実施形態において、本発明は、R3が、酸素原子を1または2個含む5または6員環飽和複素環(この複素環は、非置換であるか、または低級アルキル基1、2もしくは3個により置換されているか、あるいはフェニル基と縮合している)である、式Iで示される化合物に関する。
【0042】
好ましい実施形態において、本発明は、R3が、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、2−メチルテトラヒドロフラニル、2,2−ジメチル−[1,3]−ジオキソラン−4−イル、[1,4]−ジオキサン−2−イル、および1−クロマン−2−イルからなる群から選択される、式Iで示される化合物に関する。
【0043】
別の好ましい実施形態において、本発明は、R3が、ピロリジン環(非置換であるか、または低級アルキルもしくはアルコキシカルボニルにより置換されている)である、式Iで示される化合物に関する。
【0044】
更なる実施形態において、本発明は、R4が、フェニル(ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化低級アルキル、およびハロゲン化低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている)である、式Iで示される化合物に関する。
【0045】
別の実施形態において、本発明は、R5が低級アルキルである式Iで示される化合物に関し、R5がメチルまたはエチルである式Iで示されるそれらの化合物が好ましく、R5がメチルである式Iで示されるそれらの化合物が特に好ましい。
【0046】
本発明の一つの実施形態において、式Iで示される化合物は、XがC−R6であり、そしてR6が水素または低級アルキルであるそれらのものである。好ましくは、R6は水素である。
【0047】
別の実施形態において、本発明は、Xが、・・・、式Iで示される化合物に関する。
【0048】
記号:mは、0または1であり、より好ましくは、mは1である。
【0049】
一般式Iで示される好ましい化合物は、以下の化合物:
5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
2−(5−クロロ−2−メトキシ−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
2−(5−クロロ−2−メトキシ−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
2−(5−フルオロ−2−メチル−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(5−クロロ−2−メトキシ−4−メチル−フェニル)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
2−(2−エトキシ−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
2−メチル−1−[(S)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
(rac)−1−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−2−メチル−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
(rac)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸((1RS,2RS)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
2−(2,5−ジクロロ−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−プロピル)−アミド、
2−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(2,2,3 ,3,3−ペンタフルオロ−プロピル)−アミド、
2−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
(rac)−1−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(S)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
1−(R)−1−クロマン−2−イルメチル−5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
2−[5−(5−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−3−シクロヘキシルカルバモイル−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル、
1−(rac)−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
(rac)−5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
(rac)−5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(rac)−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(rac)−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(5−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−1−ピロリジン−2−イルメチル−1H!−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド;トリフルオロ−酢酸を含む化合物、
(R)−2−[5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−シクロヘキシルカルバモイル−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル、
(R)−2−[5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−(R)−1−ピロリジン−2−イルメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド;トリフルオロ−酢酸を含む化合物、
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸ビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イルアミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−アミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(1a,2,3,7b−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[a]ナフタレン−1−イル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−フェニル−プロピル)−アミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−アミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(1S,6R)−ビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イルアミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−1−メチル−プロピル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ]−メチル−プロピル)−アミド、
(R)−2−[5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−シクロヘキシルカルバモイル−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル、
(S)−2−[5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−シクロヘキシルカルバモイル−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−メトキシ−1−メチル−2−フェニル−エチル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3−メトキシ−4,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−アミド、
酢酸3−({5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボニル}−アミノ)−1,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルエステル、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−2−フェニル−プロピル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−3−メトキシ−プロピル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−メトキシ−2−フェニル−エチル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−3−モルホリン−4−イル−プロピル)−アミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−(R)−1−ピロリジン−2−イルメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3−ヒドロキシ−4,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−アミド、
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−((S)−2−メチル−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−((R)−2−メチル−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メトキシメチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((S)−2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−2−フェニル−プロピル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−プロピル)−アミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−プロピル)−アミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、および薬学的に許容され得るそれらの塩である。
【0050】
特に好ましいのは、
5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(1a,2,3,7b−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[a]ナフタレン−1−イル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−フェニル−プロピル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−2−フェニル−プロピル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−プロピル)−アミド
からなる群から選択される化合物、および薬学的に許容され得るそれらの塩である。
【0051】
本発明は、
(a)XがC−R6である場合には、式A:
【0052】
【化11】

【0053】
(式中、R1、R2、R3、R5およびmは、先に定義したとおりである)で示されるエナミンを、式B:
【0054】
【化12】

【0055】
(式中、R4およびR6は、先に定義したとおりである)で示されるα−ブロモケトンと反応させること;または
(b)XがNである場合には、式F:
【0056】
【化13】

【0057】
(式中、R1、R2、R4およびR5は、請求項1に定義したとおりである)で示されるイミダゾールを、式G:
【0058】
【化14】

【0059】
(式中、R3およびmは、先に定義したとおりである)で示される臭化アルキルでアルキル化すること;または
(c)XがCである場合には、式N:
【0060】
【化15】

【0061】
(式中、R3、R4、R5、R6およびmは、先に定義したとおりである)で示されるカルボン酸を、式J:
【0062】
【化16】

【0063】
(式中、R1およびR2は、先に定義したとおりである)で示されるアミンと反応させること、を含み、
所望なら、得られた式Iで示される化合物を薬学的に許容され得るその塩に変換することを含む、先に定義した式Iで示される化合物の製造方法にも関する。
【0064】
式(I)で示される化合物は、以下に示す方法、実施例に示す方法、または類似の方法により製造してもよい。各反応ステップの適切な反応条件は、当業者に公知である。出発原料は、市販されているか、あるいは以下もしくは実施例に示す方法、または当該技術分野で公知の方法により製造してもよい。
【0065】
当該技術分野で公知の方法により、式Aで示されるエナミンを式Bで示されるα−ブロモケトンと反応させることにより、R1〜R6およびmが先に定義したとおりで、XがC−R6である、式Iaを有する式Iで示される化合物を製造してもよい(スキーム1)。例えばその反応は、ヒンダード塩基(hindered base)(例えば、2,6−ジ−tert−ブチルピリジンまたは2,6−ルチジン)の存在下、不活性溶媒(例えばDMF)中で実施してもよい。
【0066】
【化17】

【0067】
当該技術分野で公知の方法により、式Cで示されるβ−ケトアミドおよび式Dで示されるアミンから、式Aで示されるエナミンを製造してもよい(スキーム2)。例えば、式Cで示されるβ−ケトアミドを、ヒンダード塩基(例えば2,6−ジ−tert−ブチルピリジン)の存在下、適切な不活性溶媒(例えばDMF)中で式Dで示されるアミンと反応させて、式Aで示されるエナミンを生成させてもよい。
【0068】
【化18】

【0069】
式Cで示されるβ−ケトアミドは、商業的な供給業者から購入するか、または当該技術分野で公知の方法により製造してもよい。例えば、式Eで示されるアミンを不活性溶媒(例えばジクロロメタン)中でジケテンと反応させることにより、R5がメチルである式Cで示されるβ−ケトアミンを製造してもよい(スキーム3)。
【0070】
【化19】

【0071】
式BおよびDで示される化合物は、文献から公知であるか、または商業的な供給業者から購入することができ、または当該技術分野で公知の方法により合成することができる。
【0072】
当該技術分野で公知の方法により、式Fで示されるイミダゾールをアルキル化することにより、R1〜R6およびmが先に定義したとおりで、XがNである、式Ibを有する式Iで示される化合物を製造してもよい(スキーム4)。例えば、式Fで示されるイミダゾールを、不活性溶媒(例えばアセトニトリル)中で塩基(例えばtert−酪酸カリウム)の存在下、式Gで示される臭化アルキルと反応させてもよい。
【0073】
【化20】

【0074】
式Hで示される化合物を、当該技術分野で公知の方法により、式Jで示される適切なアミンとカップリングさせてもよい(スキーム5)。塩基(例えばヒューニッヒ塩基)および活性化剤(例えば、TBTU=O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート)の存在下、適切な不活性溶媒(例えば、DMF、ジクロロメタン、ピリジンまたはTHF)中でその反応を実施して、式Fで示される対応するアミドを生成させてもよい。
【0075】
【化21】

【0076】
当該技術分野で公知の方法により式Kで示される化合物を加水分解することにより、式Hで示される化合物を得てもよい(スキーム6)。例えば、塩基(例えば水酸化ナトリウム)の存在下、極性溶媒(例えばエタノール)中でその反応を進行させてもよい。
【0077】
【化22】

【0078】
当該技術分野で公知の方法により、式Lで示される2−オキシイミノアセトアセタートを式Mで示される適切なアミンと反応させることにより、式Kで示されるイミダゾールを製造してもよい(スキーム7)。例えば、高温の極性溶媒(例えばアセトニトリル)中で、その反応を進行させてもよい。
【0079】
【化23】

【0080】
式G、J、LおよびMで示される化合物は、文献から公知であるか、または商業的な供給業者から購入することができ、または当該技術分野で公知の方法により合成することができる。
【0081】
あるいは、当該技術分野で公知の方法により、式Jで示される適切なアミンとカップリングさせることにより、R1〜R6およびmが先に定義したとおりで、XがC−R6である、式Iaを有する式Iで示される化合物を、式Nで示される化合物から製造してもよい(スキーム8)。塩基(例えばヒューニッヒ塩基)および活性化剤(例えば、TBTU=O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート)の存在下、適切な不活性溶媒(例えばDMF、ジクロロメタン、ピリジンまたはTHF)中でその反応を実施して、式Iaで示される対応するアミドを生成させてもよい。
【0082】
【化24】

【0083】
当該技術分野で公知の方法により式Oで示される化合物を加水分解することにより、式Nで示される化合物を得てもよい(スキーム9)。例えば、塩基(例えば水酸化ナトリウム)の存在下、極性溶媒(例えばエタノール)中でその反応を進行させてもよい。
【0084】
【化25】

【0085】
式O(式中、R′、n)で示される化合物を、スキーム10に例示した当該技術分野で公知の方法により製造する。例えばそれらは、式Qで示されるアミンまたはアニリンを式Pで示される1,4−ジケトンと縮合させることにより製造してもよい。
【0086】
式Qで示されるアミンまたはアニリンは、文献から公知であるか、または商業的な供給業者から購入することができ、または当該技術分野で公知の方法により合成することができる。
【0087】
【化26】

【0088】
式Pで示されるジケトンは、文献から公知の方法により製造してもよい。例えばそれらは、式Rで示されるケトエステルを式Sで示されるブロモケトンと反応させることにより製造してもよい(スキーム11)。
【0089】
【化27】

【0090】
式R(式中、R′はメチルまたはエチルである)で示されるケトエステルは、文献から公知であるか、または商業的な供給業者から購入することができ、または当該技術分野で公知の方法により合成することができる。
【0091】
式Sで示されるブロモケトンは、文献から公知であるか、または商業的な供給業者から購入することができ、または当該技術分野で公知の方法により合成することができる。例えばそれらは、例えば臭素またはCuBr2を用いた臭素化法により、式Vで示される対応するケトンから合成することができる。
【0092】
式Vで示されるケトンは、文献から公知であるか、または商業的な供給業者から購入することができ、または当該技術分野で公知の方法により合成することができる。例えば、式Vで示されるケトンは、式Vで示されるWeinrebアミドを介して対応する式Tで示されるカルボン酸またはハロゲン化アシルから2段階で製造してもよい。
【0093】
式Tで示されるカルボン酸は、文献から公知であるか、または商業的な供給業者から購入することができ、または当該技術分野で公知の方法により合成することができる。
【0094】
【化28】

【0095】
本発明は、更に、先に定義した方法により製造される、先に定義した式Iで示される化合物に関する。
【0096】
式Iで示される数種の化合物は、不斉中心を有していてもよく、それゆえ、1種を超える立体異性体が存在する可能性がある。つまり本発明は、1種以上の不斉中心での実質的に純粋な異性形態、ならびにそのラセミ混合物などの混合物にも関する。そのような異性体は、例えばキラル中間体を用いて、不斉合成により製造してもよく、または混合物を従来の方法、例えば、クロマトグラフィー(キラル吸着剤または溶離液によるクロマトグラフィー)により、もしくは可溶化剤の使用により分割してもよい。
【0097】
本発明の一般式Iで示される化合物の官能基を誘導体化して、インビボで親化合物に戻り得る誘導体を得ることが適切であろう。
【0098】
先に記載したとおり、式Iで示される化合物、または薬学的に許容され得るその塩を、CB1受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防用の医薬として使用してもよい。
【0099】
それゆえ本発明は、先に定義した化合物、ならびに薬学的に許容され得る担体および/または佐剤を含む医薬組成物にも関する。
【0100】
更に本発明は、治療活性物質(特に、CB1受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防用の治療活性物質)として使用される、先に定義した化合物に関する。
【0101】
別の実施形態において、本発明は、先に定義した化合物をヒトまたは動物に投与することを含む、CB1受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防の方法に関する。
【0102】
更に本発明は、CB1受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防用の、先に定義した化合物の使用に関する。
【0103】
加えて本発明は、CB1受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防用の医薬を製造するための、先に定義した化合物の使用に関する。そのような医薬は、先に定義した化合物を含む。
【0104】
この文脈において、表現「CB1受容体の調節に関連する疾患」は、CB1受容体調節により治療および/または予防され得る疾患を意味する。そのような疾患としては、非限定的に、精神障害、特に、不安、精神病、精神分裂病、うつ病、向精神薬の濫用(例えば、アルコール依存およびニコチン依存などの物質の濫用および/または依存のため)、ニューロパシー、多発性硬化症、偏頭痛、ストレス、てんかん、ジスキネジー、パーキンソン病、健忘症、認知障害、記憶欠損、老人性痴呆、アルツハイマー病、摂食障害、肥満、II型糖尿病もしくは非インスリン依存性糖尿病(NIDD)、胃腸疾患、嘔吐、下痢、泌尿器障害、心臓血管障害、不妊症、炎症、感染、癌、神経炎症、特にアテローム硬化症またはギラン・バレー症候群、ウイルス性脳炎、脳血管の事象、および頭部外傷が挙げられる。
【0105】
好ましい態様において、表現「CB1受容体の調節に関連する疾患」は、摂食障害、肥満、II型糖尿病または非インスリン依存性糖尿病(NIDD)、神経炎症、下痢、アルコール依存およびニコチン依存などの物質の濫用および/または依存に関する。より好ましい態様において、前記用語は、摂食障害、肥満、II型糖尿病または非インスリン依存性糖尿病(NIDD)、アルコール依存およびニコチン依存などの物質の濫用および/または依存に関し、肥満が特に好ましい。
【0106】
更に好ましい目的は、治療上効果的な量の式Iで示される化合物を、治療上効果的な量の、肥満または摂食障害の処置用の他の薬物と配合または結合させて投与することで、それらが一緒になって効果的緩和を付与することを含む、肥満および肥満関連の障害の治療または予防のための方法を提供することである。適切な他の薬物としては、非限定的に、食欲抑制剤、リパーゼ阻害剤および選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)が挙げられる。上記薬剤の配合または結合は、別投与、連続投与または同時投与を包含してもよい。
【0107】
好ましいリパーゼ阻害剤は、テトラヒドロリプスタチンである。
【0108】
本発明の化合物と組み合わされて使用される適切な食欲抑制剤としては、非限定的に、アミノレクス、アンフェクロラール、アンフェタミン、ベンズフェタミン、クロルフェンテルミン、クロベンゾレクス、クロホレクス、クロミノレクス、クロルテルミン、シクレキセドリン(cyclexedrine)、デクスフェンフルラミン、デクストロアンフェタミン、ジエチルプロピオン、ジフェメトキシジン(diphemethoxidine)、N−エチルアンフェタミン、フェンブトラゼート、フェンフルラミン、フェニソレクス、フェンプロポレクス、フルドレクス、フルミノレクス、フルフリルメチルアンフェタミン、レバンフェタミン、レボファセトペラン、マジンドール、メフェノレクス、メタンフェプラモン、メタンフェタミン、ノルシュードエフェドリン、ペントレクス、フェンジメトラジン、フェンメトラジン、フェンテルミン、フェニルプロパノールアミン、ピシロレクスおよびシブトラミン、ならびに薬学的に許容され得るそれらの塩が挙げられる。
【0109】
最も好ましい食欲抑制剤は、シブトラミンおよびフェンテルミンである。
【0110】
本発明の化合物と組み合わされて使用される適切な選択的セロトニン再取り込み阻害剤としては、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチンおよびセルトラリン、ならびに薬学的に許容され得るそれらの塩が挙げられる。
【0111】
更に好ましい目的は、治療上効果的な量の式Iで示される化合物を、治療上効果的な量のリパーゼ阻害剤と配合または結合させて投与することを含む、ヒトにおけるII型糖尿病(非インスリン依存性糖尿病(NIDDM))の治療または予防の方法を提供することであり、特に、ここでのリパーゼ阻害剤は、オルリスタットである。同じく本発明の目的は、式Iで示される化合物およびリパーゼ阻害剤(特に、テトラヒドロリプスタチン)の同時投与、別投与または連続投与のための上記の方法である。
【0112】
更に好ましい目的は、治療上効果的な量の式Iで示される化合物を、1)ピオグリタゾンまたはロシグリタゾンなどのPPARγアゴニスト;2)メトホルミンなどのビグアニド;3)グリベンクラミドなどのスルホニル尿素;4)GW−2331などのPPARα/γアゴニスト;5)LAF−237(Vildagliptin)またはMK−0431などのDPP−IV阻害剤;6)例えばWO00/58293A1などに開示された化合物などのグルコキナーゼ活性剤、からなる群から選択される治療上効果的な量の抗糖尿病剤と配合または結合させて投与することを含む、ヒトにおけるII型糖尿病(非インスリン依存性糖尿病(NIDDM))の治療または予防の方法を提供することである。同じく本発明の目的は、式Iで示される化合物および治療上効果的な量の抗糖尿病剤、例えば、1)ピオグリタゾンまたはロシグリタゾンなどのPPARγアゴニスト;2)メトホルミンなどのビグアニド;3)グリベンクラミドなどのスルホニル尿素;4)GW−2331などのPPARα/γアゴニスト;5)LAF−237(Vildagliptin)またはMK−0431などのDPP−IV阻害剤;6)例えばWO00/58293A1などに開示された化合物などのグルコキナーゼ活性化剤、の同時投与、別投与または連続投与のための上記の方法である。
【0113】
更に好ましい目的は、治療上効果的な量の式Iで示される化合物を、治療上効果的な量の脂質低下剤、例えば、1)クロレスチラミンなどの胆汁酸封鎖剤;2)アトルバスタチンなどのHMG−CoAリダクターゼ阻害剤;3)エゼチミブなどのコレステロール吸収阻害剤;4)トルセトラピブ、JTT705などのCETP阻害剤;5)ベクロフィブレート(beclofibrate)、フェノフィブレートなどのPPARαアゴニスト;6)ナイアシンなどのリポ蛋白質合成阻害剤;および7)ナイアシン受容体アゴニストと、配合または結合させて投与することを含む、ヒトにおける脂質代謝異常の治療または予防の方法を提供することである。同じく本発明の目的は、式Iで示される化合物および治療上効果的な量の脂質低下剤、例えば、1)クロレスチラミンなどの胆汁酸封鎖剤;2)アトルバスタチンなどのHMG−CoAリダクターゼ阻害剤;3)エゼチミブなどのコレステロール吸収阻害剤;4)トルセトラピブ、JTT705などのCETP阻害剤;5)ベクロフィブレート、フェノフィブレートなどのPPARαアゴニスト;6)ナイアシンなどのリポ蛋白質合成阻害剤;および7)ナイアシン受容体アゴニスト、の同時投与、別投与または連続投与のための上記の方法である。
【0114】
本発明の化合物の更なる生物活性の実証を、当該技術分野で周知のインビトロアッセイ、エクスビボアッセイ、およびインビボアッセイにより実行してもよい。例えば、肥満関連の障害(例えば、糖尿病、X症候群またはアテローム硬化性疾患など)、および関連の障害(例えば、高トリグリセリド血症および高コレステロール血症)の処置に対する医薬剤の有効性を実証するために、以下のアッセイを用いてもよい。
【0115】
血糖値を測定する方法
db/dbマウス(Jackson Laboratories, Bar Harbor, MEから得る)を、採血して(眼または尾静脈から)、同等の平均血糖値により群分けする。それらに、試験化合物を1日1回7〜14日間、経口投与する(薬学的に許容され得る担体中での胃管栄養法による)。この時点で、動物の眼または尾静脈から再度、採血し、血糖値を測定する。
【0116】
トリグリセリド値を測定する方法
hApoAlマウス(Jackson Laboratories, Bar Harbor, MEから得る)を、採血して(眼または尾静脈から)、同等の平均血清トリグリセリド値により群分けする。それらに、試験化合物を1日1回7〜14日間、経口投与する(薬学的に許容され得る担体中での胃管栄養法による)。その後、動物の眼または尾静脈から再度、採血し、血清トリグリセリド値を測定する。
【0117】
HDL−コレステロールレベルを測定する方法
血漿HDL−コレステロール値を測定するために、hApoA1マウスを採血して、同等の平均血漿HDL−コレステロール値により群分けする。マウスに担体または試験化合物を1日1回7〜14日間経口投与し、その後、翌日に採血する。血漿のHDL−コレステロールを分析する。
【0118】
加えて、本発明の化合物のCNS活性を実証するために、以下のインビボアッセイを利用してもよい。
【0119】
タスク学習および空間記憶を試験する方法
モーリス水迷路をルーチンに用いて、タスク学習および空間記憶を評価する(Jaspers et al., Neurosci. Lett. 117:149-153, 1990; Morris, J. Neurosci. Methods 11: 47-60, 1984)。このアッセイでは、動物を4分区間に分割した水プールに入れる。一つのプラットフォームが、4分区間の一つに隠されている。動物を水プールに入れて、所定の時間内に隠されたプラットフォームの位置を予測させる。数回の訓練試験の間に、動物はプラットフォームの位置およびプールからの逃避手段を学習する。動物はこのタスクで複数回の試験を受ける。泳いだ全距離、プラットフォームを探し当てた試行回数、プラットフォームを見つけるのにかかった時間、および遊泳経路を、動物毎に記録する。隠されたプラットフォームを見つけるのに必要な時間の長さ、または試行回数により、動物の学習能力を測定する。習得後に、所定の遅延時間でプラットフォームを見つけた試行の数またはかかった時間により、記憶の欠損または改善を測定する。習得期間の間、プラットフォームが存在する4分区間を動物が横切った回数により、学習および記憶を測定してもよい。
【0120】
薬物依存を試験する方法
動物における自己投与は、ヒトにおける化合物の濫用可能性の予測因子となる。この手順の改良法を利用して、濫用可能性を有する薬物の増強性を予防または遮断する化合物を同定してもよい。薬物の自己投与を絶つ化合物により、薬物濫用または依存を予防してもよい(Ranaldi et al., Psychopharmacol. 161: 442-448, 2002; Campbell et al., Exp. Clin. Psychopharmacol. 8: 312-25, 2000)。自己投与試験では、動物を活性および不活性の両方のレバーを含む操作チャンバーに入れる。活性レバーでの各応答により、試験化合物または自己投与で知られる薬物のいずれかが注入される。不活性レバーが押されても何も効果がないが、記録はされる。その後、1日1回のセッションで薬物に接触することにより、一定時間をかけて化合物/薬物を自己投与することを動物に訓練する。チャンバーの屋内灯の光が、セッション開始および化合物/薬物利用のシグナルとなる。セッションが終了したら、屋内灯を消す。最初は、活性レバーを押す毎に、薬物注入が起こる。レバー押し行動が確立されると、押して薬物を注入させる回数が増加する。安定した化合物/薬物自己投与が得られた後、薬物増強行動に対する第2の化合物の影響を評価してもよい。セッションの前にこの第2の化合物を投与すると、自己投与行動が増強もしくは消失するか、または変化を起こさない可能性がある。
【0121】
以下の試験は、式Iで示される化合物の活性を測定するために実施した。
【0122】
Semliki Forest Virusシステムを放射線リガンドの[3H]−CP−55,940と共に用い、ヒトカンナビスCB1受容体を一時的にトランスフェクトしたヒト胎児腎臓(HEK)細胞の膜調製物を利用して、カンナビノイドCB1受容体に関する本発明の化合物の親和力を測定した。新たに調製した細胞膜調製物に、本発明の化合物を添加するかまたは添加せずに、[3H]−リガンドと共にインキュベートした後、結合したリガンドと遊離リガンドとを、ガラス繊維でのろ過により分離した。フィルタ上の放射線活性を、液体シンチレーションカウンタにより測定した。
【0123】
Semliki Forest Virusシステムを放射線リガンドの[3H]−CP−55,940と共に用い、ヒトカンナビスCB2受容体を一時的にトランスフェクトしたヒト胎児腎臓(HEK)細胞の膜調製物を利用して、カンナビノイドCB2受容体に関する本発明の化合物の親和力を測定した。新たに調製した細胞膜調製物に、本発明の化合物を添加するかまたは添加せずに、[3H]−リガンドと共にインキュベートした後、結合したリガンドと遊離リガンドとを、ガラス繊維でのろ過により分離した。フィルタ上の放射線活性を、液体シンチレーションカウンタにより測定した。
【0124】
ヒトカンナビノイドCB1受容体が安定して発現しているCHO細胞を用いた機能試験により、本発明の化合物のカンナビノイドCB1拮抗活性を測定した(M. Rinaldi-Carmona et al., J. Pharmacol. Exp. Ther. 278(1996) 871参照)。細胞系におけるヒトカンナビノイド受容体の安定した発現は、最初、Nature 1990, 346, 561-564 (CB1)およびNature 1993, 365, 61-65 (CB2)にそれぞれ記載された。アデニリルシクラーゼは、ホルスコリンを用いて刺激し、蓄積したサイクリックAMPの量を定量することにより測定した。CB1受容体アゴニスト(例えば、CP−55,940または(R)−WIN−55212−2)によるCB1受容体の同時活性化で、ホルスコリンによるcAMP蓄積が濃度依存的に減少する可能性がある。このCB1受容体を介した応答は、本発明の化合物などのCB1受容体アンタゴニストにより拮抗される可能性がある。
【0125】
式(I)で示される化合物は、Devane et. al., Mol. Pharmacol. 34 (1988) 605-613に記載された実験条件で測定すると、CB1受容体への優れた親和力を示す。本発明の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩は、CB1受容体のアンタゴニストで選択性があり、IC50=2μM未満、好ましくは1nM〜100nMの親和性を有する。それらは、CB2受容体に対して少なくとも10倍の選択性を示す。
【0126】
【表1】

【0127】
NMRIマウスでのCP55,940誘発低体温に対するCB1受容体アンタゴニスト/インバースアゴニストの影響
【0128】
動物
雄NMRIマウスをこの試験に用いたが、それらはフリンスドルフ(スイス)のResearch Consulting Company Ltd (RCC)から得た。体重30〜31gのマウスを、この試験に用いた。周囲温度は約20〜21℃で、相対湿度は55〜65%であった。室内は12時間の明暗周期を維持し、全ての試験を照光時間に実施した。給水および給餌に自由に近づくことができた。
【0129】
方法
測定は全て、午前12:00〜午後5:00に行った。マウスをこの環境に入れ、少なくとも2時間馴化させた後で、実験を開始した。マウスは、いつも自由に飼料および水に近づくことができた。各用量毎に、マウス8匹を使用した。直腸体温の測定値を、直腸用プローブ(PhysitempのRET2)およびデジタル温度計(Cole Parmer, Chicago USAのDigi-sense n°8528-20)を用いて記録した。プローブは、各マウスに約3.5cm挿入した。
【0130】
体温を15分間測定した後で、担体またはCB1受容体アンタゴニスト/インバースアゴニストのいずれかを投与した。この化合物をそれぞれ静脈内投与または経口投与し、30または90分後に化合物そのものの影響を評価するために、直腸体温を記録した。直後に、CB受容体アゴニストCP55,940(0.3mg/kg)を静脈内投与し、その後、CP55940の静脈内投与の20分後に再度、体温を測定した。
【0131】
摂食行動を調節する能力についての式(I)で示される化合物のインビボ活性を、絶食動物での食物消費を記録することにより評価した。
【0132】
1日あたり2時間、飼料に近づけることをラットに訓練し、22時間は絶食した。このスケジュールで訓練すると、この2時間摂食セッションの間の1日あたりの摂食量が、毎日一定になった。
【0133】
式Iで示される化合物の、摂食量を減少させる能力を試験するために、動物8匹をクロスオーバー試験に用いた。床に格子の付いたPlexiglasボックスで、ラットを個別に飼育し、ケージの床の下に紙を置いて、こぼれたものを集めた。予め計量した飼料を入れた給餌器(becher)を、動物に2時間与えた。摂食セッションの終了時に、ラットを飼育ケージに戻した。実験開始前に各ラットの体重を計量し、この2時間の摂食セッションで消費した飼料の量を記録した。2時間の摂食セッションの60分前に、様々な用量の試験化合物または担体のいずれかを経口投与した。陽性対照Rimonabant(SR141716)を実験に含ませた。反復測定値ではAnova解析を利用し、その後、事後検定Student Neumann-Keulsを利用した。*:生食水処置ラットと比較してP<0.05
【0134】
その上、疾患または障害における式Iで示される化合物の有用性を、文献に報告された動物疾患モデルで実証してもよい。以下は、そのような動物疾患モデルの例である:a)マーモセットにおける甘味食の摂食量の減少(Behavioural Pharm, 1998, 9, 179-181);b)マウスにおけるショ糖およびエタノール摂食量の減少(Psychopharm. 1997, 132, 104-106);c)ラットにおける運動活性および場所条件付けの増加(Psychopharm. 1998, 135, 324-332; Psychopharmacol. 2000, 151: 25-30);d)マウスにおける自発運動(J. Pharm. Exp. Ther. 1996, 277, 586-594);e)マウスにおけるOpiate自己投与の減少(Sci. 1999, 283, 401-404)。
【0135】
式Iで示される化合物および/またはその薬学的に許容され得る塩は、例えば、経腸投与、非経口投与または局所投与用の医薬製剤の形態で、医薬として用いてもよい。それらは、例えば、経口投与(例えば、錠剤、コーティング錠、糖剤、硬および軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤または懸濁剤の形態で)、経直腸投与(例えば、坐剤の形態で)、非経口投与(例えば、注射剤または輸液の形態で)、または局所投与(例えば、軟膏、クリームまたはオイルの形態で)してもよい。経口投与が好ましい。
【0136】
該医薬製剤の製造は、式Iで示される上記の化合物および/またはその薬学的に許容され得る塩を、場合により他の薬学的に有用な物質と配合させて、適切な非毒性不活性の治療適合性固体または液体担体材料、および所望なら通常の医薬佐剤と共に生薬投与形態にすることにより、当業者に知られる手法で実行してもよい。
【0137】
適切な担体材料は、無機担体材料だけでなく、有機担体材料である。つまり、例えば、ラクトース、コーンスターチまたはその誘導体、タルク、ステアリン酸またはその塩を、錠剤、コーティング錠、糖剤、および硬ゼラチンカプセル用の担体材料として用いてもよい。軟ゼラチンカプセル用の適切な担体材料は、例えば、植物油、ワックス、脂肪、半固形および液体ポリオールである(しかし、活性成分の性質にもよるが、軟ゼラチンカプセルの場合、担体が必要ない場合がある)。液剤およびシロップ剤の製造用の適切な担体材料は、例えば、水、ポリオール、ショ糖、転化糖などである。注射剤用の適切な担体材料は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油である。坐剤用の適切な担体材料は、例えば、天然油、硬化油、ワックス、脂肪、半液体ポリオールまたは液体ポリオールである。局所製剤用の適切な担体材料は、グリセリド、半合成および合成グリセリド、水添油、液体ワックス、液体パラフィン、液体脂肪アルコール、ステロール、ポリエチレングリコール、ならびにセルロース誘導体である。
【0138】
通常の安定化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、稠度改良剤、風味改良剤、浸透圧を変動させる塩、緩衝物質、可溶化剤、着色剤、マスキング剤および抗酸化剤が、医薬佐剤として考慮される。
【0139】
式(I)で示される化合物の投与量は、管理される疾患、患者の年齢および各条件、ならびに投与様式に応じて広い限界内で変動してもよいが、もちろん、個々の症例の各要件に適合させる。成人患者では、一日用量 約1〜1000mg、特に1〜100mgが、考慮される。疾患の重症度および正確な薬物動態プロファイルに応じて、化合物を複数の一日用量単位(例えば、1〜3用量単位)で投与してもよい。
【0140】
該医薬製剤は、簡便には、式Iで示される化合物を約1〜500mg、好ましくは1〜100mg含む。
【0141】
以下の実施例は、本発明をより詳細に例示するものである。しかしそれらは、発明の範囲を限定するものではない。
【0142】
実施例
MS=質量分析;ISP=イオンスプレー(陽イオン)、ESI(エレクトロスプレー、陽イオン)に該当;mp=融点;TBTU=O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N′,N′−テトラメチル−ウロニウム−テトラフルオロボラート;DMF=ジメチルホルムアミド。
【0143】
実施例1
5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド
【0144】
a)5−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステルの調製:
アセトニトリル(100ml)中の2−オキシイミノアセトアセタートエチル7.9gの溶液に、4−(トリフルオロメトキシ)ベンジルアミン(R4−CH2−NH2として)10.5gを加えた。次に反応混合物をアルゴン雰囲気下で17時間還流した。この後、反応混合物を0℃に冷却し、固体を濾取し、アセトニトリルで洗浄し、真空下で乾燥して、明黄色の粉末11.2gを得た。MS(ISP)315(M+H)
【0145】
b)5−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の調製:
エタノール40ml中の5−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル11.0gに、2N NaOH溶液40mlを加え、反応混合物を100℃で17時間撹拌した。この後、反応混合物を+5℃に冷却し、1N HCl溶液80mlで処理した。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、高真空下で乾燥して、白色の粉末8.3gを得た。
【0146】
c)5−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミドの調製:
DMF 50ml中の5−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸1gに、TBTU 1.12gおよびHuenig塩基3.0mlを加え、反応混合物を1分間撹拌した。次に、1−アミノピペリジン(R12NHとして)0.38mlを加え、反応混合物を室温で4.5時間撹拌した。この後、反応混合物を水250mlに注ぎ、酢酸エチル(2×200ml)で抽出した。次に合わせた有機抽出物を、水(2×100ml)およびブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過した後、真空下で濃縮して、油状物を得て、それを濃縮の間結晶化した。次に残渣(約30ml容量)をヘプタン(200ml)で処理し、固体を濾過し、乾燥して、標記化合物1.15gを得た。MS(ISP)369.0(M+H)
【0147】
d)5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミドの調製:
アセトニトリル3ml中の5−メチル−2−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド100mgの懸濁液に、カリウムtert−ブチラート33mgを加え、反応混合物を室温で2分間撹拌した。この後、2−(ブロモメチル)−テトラヒドロ−2H−ピラン(R3−(CH2−Brとして)0.034mlを加え、反応混合物を100℃で26時間アルゴン雰囲気下で撹拌した。次に反応混合物を酢酸エチル/水で希釈し、水相を除去し、有機相を2×H2Oで、続いてブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過した後、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO2 50g、CH2Cl2/MeOH:24/1)により精製して、標記化合物44mgを淡黄色の固体として得た。MS(ISP)467.2(M+H)
【0148】
実施例2〜4、6、および12〜14を、示した出発物質を用いて、実施例1と同様に合成した。
【0149】
実施例2
2−(5−クロロ−2−メトキシ−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸シクロヘキシルアミド
5−クロロ−2−メトキシベンジルアミンをR4−CH2−NH2として、シクロヘキシルアミンをR12NHとして、2−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピランをR3−(CH2−Brとして用いて、標記化合物を実施例1と同様に得た。MS(ISP):446.2(M+H)
【0150】
実施例3
2−(5−クロロ−2−メトキシ−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド
5−クロロ−2−メトキシベンジルアミンをR4−CH2−NH2として、ならびに1−アミノピペリジンをR12NHとして、2−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピランをR3−(CH2−Brとして用いて、標記化合物を実施例1と同様に得た。MS(ISP):447.2(M+H)
【0151】
実施例4
2−(5−フルオロ−2−メチル−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸シクロヘキシルアミド
5−フルオロ−2−メチルベンジルアミンをR4−CH2−NH2として、シクロヘキシルアミンをR12NHとして、ならびに2−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピランをR3−(CH2−Brとして用いて、標記化合物を実施例1と同様に得た。MS(ISP):414.3(M+H)
【0152】
実施例5
Rac−5−(5−クロロ−2−メトキシ−4−メチル−フェニル)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−(5−クロロ−2−メトキシ−4−メチル−フェニル)−エタノン(Oakwoodから購入)を式Sの化合物として、rac−1,4−ジオキサン−2−メタンアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびにピペリジン−1−イルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)462.2(M+H)
【0153】
実施例6
2−(2−エトキシ−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド
2−エトキシベンジルアミンをR4−CH2−NH2として、1−アミノピペリジンをR12NHとして、ならびに2−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピランをR3−(CH2−Brとして用いて、標記化合物を実施例1と同様に得た。MS(ISP):427.3(M+H)
【0154】
実施例7
2−メチル−1−[(S)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
3−オキソ−2−[2−オキソ−2−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−エチル]−酪酸メチルエステルの調製:
THF(50ml)中の3−オキソ−酪酸メチルエステル2.6gの溶液およびナトリウムメトキシド(メタノール中5.4M)の溶液4.6mlに、THF 30ml中の2−ブロモ−1−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−エタノン6.7gの溶液を15分かけて加えた。反応混合物を室温で17時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣をジエチルエーテルで希釈し、水で数回洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;ヘプタン/酢酸エチル)により精製して、標記化合物5.1gを得た。MS(EI)319.1(M+H)
【0155】
2−メチル−1−[(S)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸メチルエステルの調製:
メタノール中の3−オキソ−2−[2−オキソ−2−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−エチル]−酪酸メチルエステル250mgの溶液に、(S)−テトラヒドロフルフリルアミン84μlおよびp−トルエンスルホン酸5mgを加えた。次に反応混合物を24時間加熱還流した。この後、反応混合物を室温に冷却し、その後真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物171mgを得た。MS(EI)383.1(M)
【0156】
2−メチル−1−[(S)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸の調製:
ジオキサン(4ml)および水(4ml)中の2−メチル−1−[(S)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸メチルエステル171mgの溶液に、水酸化ナトリウムの1N溶液1.3mlを加えた。反応混合物を20時間加熱還流した。この後、反応混合物を室温に冷却した。混合物をジエチルエーテルで希釈し、1N水酸化ナトリウム溶液で抽出した。水相をプールし、塩酸の2N溶液で酸性化し、ジエチルエーテルで2回抽出した。有機相をプールし、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥した。溶媒を除去して、標記化合物154mgを褐色を帯びた油状物として得た。MS(ISP)368.0(M−H)
【0157】
2−メチル−1−[(S)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミドの調製:
ジメチルホルムアミド3ml中の2−メチル−1−[(S)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸77mgの溶液に、TBTU 74mg、N,N−ジイソプロピルエチルアミン179μlおよびシクロヘキシルアミン26μlを加え、反応混合物を周囲温度で18時間撹拌した。この後、反応混合物を次に真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン/酢酸エチル)により精製して、標記化合物70mgを無色の固体として得た。MS(ISP)451.5(M+H)
【0158】
実施例8
2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびにシクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)451.5(M+H)
【0159】
実施例9
(rac)−1−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−2−メチル−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メチルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびにシクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)481.5(M+H)
【0160】
実施例10
(rac)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、1,4−ジオキサン−2−メタンアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびにシクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)467.5(M+H)
【0161】
実施例11
2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸((1RS,2RS)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびにトランス−2−アミノシクロヘキサノールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)467.5(M+H)
【0162】
実施例12
2−(2,5−ジクロロ−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−プロピル)−アミド
2,5−ジクロロベンジルアミンをR4−CH2−NH2として、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−プロピルアミンをR12NHとして、ならびに2−(ブロモメチル)−テトラヒドロ−2H−ピランをR3−(CH2−Brとして用いて、標記化合物を実施例1と同様に得た。MS(ISP):500(M+H)
【0163】
実施例13
2−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−プロピル)−アミド
2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ベンジルアミンをR4−CH2−NH2として、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−プロピルアミンをR12NHとして、ならびに2−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピランをR3−(CH2−Brとして用いて、標記化合物を実施例1と同様に得た。MS(ISP):534(M+H)
【0164】
実施例14
2−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド
2−クロロ−5−トリフルオロメチル−ベンジルアミンをR4−CH2−NH2として、1−アミノピペリジンをR12NHとして、ならびに2−(ブロモメチル)−テトラヒドロ−2H−ピランをR3−(CH2−Brとして用いて、標記化合物を実施例1と同様に得た。MS(ISP):485(M+H)
【0165】
実施例15
5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、4−(2−アミノエチル)−テトラヒドロピランをR3−(CH2−NH2として、ならびに1−シクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)481.6(M+H)
【0166】
実施例16
(rac)−1−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メチルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに1−シクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)483.6(M+H)
【0167】
実施例17
5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(S)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(S)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに(1R,2R)−2−アミノシクロヘキサノールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)469.5(M+H)
【0168】
実施例18
5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびにシクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)453.6(M+H)
【0169】
実施例19
5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに(1R,2R)−2−アミノシクロヘキサノールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)469.5(M+H)
【0170】
実施例20
1−(R)−1−クロマン−2−イルメチル−5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(2R)−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メチルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびにシクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)515.5(M+H)
【0171】
実施例21
2−[5−(5−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−3−シクロヘキシルカルバモイル−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−フルオロ−5−クロロフェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−2−アミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルをR3−(CH2−NH2として、ならびにシクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)518.3(M+H)
【0172】
実施例22
1−(rac)−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メチルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに(1R,2R)−2−アミノシクロヘキサノールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)499.5(M+H)
【0173】
実施例23
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびにシクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)503.3(M+H)
【0174】
実施例24
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに(1R,2R)−2−アミノシクロヘキサノールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)503.3(M+H)
【0175】
実施例25
(rac)−5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、1,4−ジオキサン−2−メタンアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびにシクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)485.5(M+H)
【0176】
実施例26
(rac)−5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メチルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに1−シクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)499.4(M+H)
【0177】
実施例27
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(rac)−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、1,4−ジオキサン−2−メタンアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに(1R,2R)−2−アミノシクロヘキサノールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)501.4(M+H)
【0178】
実施例28
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(rac)−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メチルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに(1R,2R)−2−アミノシクロヘキサノールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)515.4(M+H)
【0179】
実施例29
5−(5−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−1−ピロリジン−2−イルメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド;トリフルオロ−酢酸を含む化合物
5−(5−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−1−ピロリジン−2−イルメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド;トリフルオロ−酢酸を含む化合物の調製:
塩化メチレン(1mL)中の2−[5−(5−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−3−シクロヘキシルカルバモイル−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(51mg)の溶液に、TFA(0.5mL)を0℃で加えた。3時間後、揮発物を真空下で排気し、残渣を酢酸エチルで共沸し(3×)、高真空で一晩乾燥して、標記目的化合物(50mg、95%)を淡黄色の固体として得た。MS(ISP)418.1(M+H)
【0180】
実施例30
(R)−2−[5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−シクロヘキシルカルバモイル−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−2−アミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルをR3−(CH2−NH2として、ならびにシクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)602.3(M+H)
【0181】
実施例31
(R)−2−[5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−2−アミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルをR3−(CH2−NH2として、ならびに(1R,2R)−2−アミノシクロヘキサノールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)618.5(M+H)
【0182】
実施例32
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−(R)−1−ピロリジン−2−イルメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド;トリフルオロ−酢酸を含む化合物
(R)−2−[5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−シクロヘキシルカルバモイル−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを用いて、標記化合物を実施例29と同様に合成した。MS(ISP)502.0(M+H)
【0183】
実施例33
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに(1R,2R)−2−アミノシクロヘキサノールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)485.5(M+H)
【0184】
実施例34
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびにシクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)469.4(M+H)
【0185】
実施例35
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸ビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イルアミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびにビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)515.5(M+H)
【0186】
実施例36
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに3−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−2−メチル−プロパン−2−オールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)547.3(M+H)
【0187】
実施例37
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびにシクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)503.4(M+H)
【0188】
実施例38
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに(1R,2R)−2−アミノシクロヘキサノールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)519.3(M+H)
【0189】
実施例39
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(1a,2,3,7b−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[a]ナフタレン−1−イル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに1a,2,3,7b−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[a]ナフタレン−1−イルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)563.5(M+H)
【0190】
実施例40
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−フェニル−プロピル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに3−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−2−フェニル−プロパン−2−オールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)609.2(M+H)
【0191】
実施例41
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに3−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−2−メチル−プロパン−2−オールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)547.3(M+H)
【0192】
実施例42
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(1S,6R)−ビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イルアミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびにビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)515.3(M+H)
【0193】
実施例43および44
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−1−メチル−プロピル)−アミド(ジアステレオ異性体混合物A)および
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−1−メチル−プロピル)−アミド(ジアステレオ異性体混合物B)
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに3−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−ブタン−2−オールをR12NHとして用いて、実施例7と同様に標記化合物を合成し、各々(混合物AおよびB)の2つの異性体の混合物として得た。混合物A:MS(ISP)547.2(M+H);混合物B:MS(ISP)547.2(M+H)
【0194】
実施例45
(R)−2−[5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−シクロヘキシルカルバモイル−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−2−アミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルをR3−(CH2−NH2として、ならびにシクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)602.5(M+H)
【0195】
実施例46
(S)−2−[5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−シクロヘキシルカルバモイル−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(S)−2−アミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルをR3−(CH2−NH2として、ならびにシクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)602.3(M+H)
【0196】
実施例47
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−メトキシ−1−メチル−2−フェニル−エチル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに3−メトキシ−4,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)587.3(M+H)
【0197】
実施例48
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3−メトキシ−4,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに3−メトキシ−4,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)587.3(M+H)
【0198】
実施例49
酢酸3−({5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボニル}−アミノ)−1,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルエステル
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに酢酸3−アミノ−1,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルエステルをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)615.5(M+H)
【0199】
実施例50
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)493.4(M+H)
【0200】
実施例51
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−2−フェニル−プロピル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに1−アミノ−2−フェニル−プロパン−2−オールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)555.3(M+H)
【0201】
実施例52
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−3−メトキシ−プロピル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに1−アミノ−3−メトキシ−プロパン−2−オールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)509.4(M+H)
【0202】
実施例53
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−メトキシ−2−フェニル−エチル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに2−メトキシ−2−フェニル−エチルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)555.3(M+H)
【0203】
実施例54
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに2−アミノ−1−フェニル−エタノールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)541.2(M+H)
【0204】
実施例55
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−3−モルホリン−4−イル−プロピル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに1−アミノ−3−モルホリン−4−イル−プロパン−2−オールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)564.3(M+H)
【0205】
実施例56
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−(R)−1−ピロリジン−2−イルメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
(R)−2−[5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−シクロヘキシルカルバモイル−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを用いて、標記化合物を実施例29と同様に合成した。MS(ISP)502.2(M+H)
【0206】
実施例57
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
(S)−2−[5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−シクロヘキシルカルバモイル−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを用いて、標記化合物を実施例29と同様に合成した。MS(ISP)502.3(M+H)
【0207】
実施例58
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3−ヒドロキシ−4,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−アミド
MeOH(2mL)中の酢酸3−({5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボニル}−アミノ)−1,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルエステル(60mg)の溶液に、1N K2CO3溶液15μLを加えた。18時間後、反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。揮発物を真空下で除去し、粗残渣をクロマトグラフィーに付して、標記化合物(54mg)を得た。MS(ISP)631.5(M+H)
【0208】
実施例59
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−((S)−2−メチル−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド異性体I
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、テトラヒドロ−2−メチル−2−フランメタンアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに(1R,2R)−2−アミノシクロヘキサノールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−(−2−メチル−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−1H−ピロール−3−カルボン酸メチルエステルの鏡像異性体を、ChiralPak AD(2%イソプロパノール/ヘプタン)で分離し、(−)−鏡像異性体を異性体Iとした。MS(ISP)499.4(M+H)
【0209】
実施例60
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−((R)−2−メチル−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド異性体II
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、テトラヒドロ−2−メチル−2−フランメタンアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに(1R,2R)−2−アミノシクロヘキサノールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−(−2−メチル−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−1H−ピロール−3−カルボン酸メチルエステルの鏡像異性体をChiralPak AD(2%イソプロパノール/ヘプタン)で分離し、(+)−鏡像異性体を異性体IIとした。MS(ISP)499.4(M+H)
【0210】
実施例61
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メトキシメチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド
4−メトキシ−3−オキソ−ブタン酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロ−フルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびにシクロヘキシルアミンをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)499.4(M+H)
【0211】
実施例62
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((R)−2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに(R)−2−アミノ−1−フェニル−エタノールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)541.2(M+H)
【0212】
実施例63
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、1,4−ジオキサン−2−メタンアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに(1R,2R)−2−アミノシクロヘキサノールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)535.5(M+H)
【0213】
実施例64
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−2−フェニル−プロピル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、1,4−ジオキサン−2−メタンアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに1−アミノ−2−フェニル−プロパン−2−オールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)571.3(M+H)
【0214】
実施例65
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに2−アミノ−1−シクロプロピル−エタノールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)505.1(M+H)
【0215】
実施例66
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−プロピル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに1−アミノ−2−シクロプロピル−プロパン−2−オールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)519.3(M+H)
【0216】
実施例67
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−プロピル)−アミド
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに1−アミノ−2−シクロプロピル−プロパン−2−オールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(ISP)519.3(M+H)
【0217】
実施例68および69
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−プロピル)−アミド(ジアステレオマー混合物A)および
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド(ジアステレオマー混合物B)
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに2−アミノ−1−シクロプロピル−プロパン−1−オールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(混合物A)(ISP)519.3(M+H)、MS(混合物B)(ISP)535.5(M+NH4
【0218】
実施例70および71
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド(ジアステレオマー混合物A)および
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド(ジアステレオマー混合物B)
3−オキソ−酪酸メチルエステルを式Rの化合物として、2−ブロモ−1−[(2,5−ビス−トリフルオロメチル)フェニル]−エタノンを式Sの化合物として、(R)−テトラヒドロフルフリルアミンをR3−(CH2−NH2として、ならびに2−アミノ−1−シクロプロピル−プロパン−1−オールをR12NHとして用いて、標記化合物を実施例7と同様に合成した。MS(混合物A)(ISP)519.3(M+H)、MS(混合物B)(ISP)535.5(M+NH4
【0219】
製剤例
実施例A
下記の成分を含有するフィルムコーティング剤は常法により製造することができる:
【0220】
【表2】

【0221】
活性成分を篩にかけ、微晶質セルロースと混合し、混合物を水中のポリビニルピロリドンの溶液で顆粒化する。顆粒をグリコールデンプンナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムと混合し、圧縮して、それぞれ120または350mgの核を得る。上記のフィルムの水溶液/懸濁液を核に塗布する。
【0222】
実施例B
下記の成分を含有するカプセル剤は常法により製造できる:
【0223】
【表3】

【0224】
成分を篩にかけ、混合し、サイズ2のカプセルに充填する。
【0225】
実施例C
注射剤は下記の組成を有することができる:
【0226】
【表4】

【0227】
活性成分を、ポリエチレングリコール400と注射液用の水(一部)の混合物に溶解する。酢酸を加えてpHを5.0に調整する。水の残量を加えて、容量を1.0mlに調整する。溶液を濾過し、適切な過剰量を使用してバイアルに充填し、滅菌する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】


{式中、
Xは、C−R6またはNであり;
1は、水素または低級アルキルであり;
2は、
低級アルキル〔非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルコキシ、フッ素化低級アルキル、フッ素化低級アルコキシ、フェニル、シクロアルキル、および5もしくは6員環飽和複素環(窒素および酸素から独立して選択されるヘテロ原子を1もしくは2個含む)からなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている〕、
フッ素化低級アルキル、
シクロアルキル(非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、フッ素化低級アルキルおよびフッ素化低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2、3もしくは4個により置換されている)、
窒素および酸素から独立して選択されるへテロ原子を1または2個含む5または6員環飽和複素環(この複素環は、非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、オキソ、フッ素化低級アルキルおよびフッ素化低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている)、
ビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イル(非置換であるか、または低級アルキル、ヒドロキシおよび低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されているか、あるいはフェニル環と縮合している)、ならびに
4,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル(非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルコキシおよび低級アシルオキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている)、
からなる群から選択され;
3は、窒素または酸素から独立して選択されるへテロ原子を1または2個含む5または6員環飽和複素環(この複素環は、非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシおよびアルコキシカルボニルからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されているか、あるいはフェニル環と縮合している)であり;
4は、フェニル(非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化低級アルキルおよびハロゲン化低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている)であり;
5は、水素、低級アルキル、および低級アルコキシアルキルからなる群から選択され;
6は、水素または低級アルキルであり;
mは、1または2である}で示される化合物、および薬学的に許容され得るその塩。
【請求項2】
1が、水素である、請求項1記載の式Iで示される化合物。
【請求項3】
2が、低級アルキル〔非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルコキシ、フッ素化低級アルキル、フッ素化低級アルコキシ、フェニル、シクロアルキル、および5もしくは6員環飽和複素環(窒素および酸素から独立して選択されるヘテロ原子を1もしくは2個含む)からなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている〕である、請求項1または2記載の式Iで示される化合物。
【請求項4】
2が、フッ素化低級アルキルである、請求項1または2記載の式Iで示される化合物。
【請求項5】
2が、炭素原子を3〜7個含むシクロアルキル基(これは、非置換であるか、または低級アルキルもしくはヒドロキシから独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されていてもよい)である、請求項1または2記載の式Iで示される化合物。
【請求項6】
2が、窒素および酸素から独立して選択されるへテロ原子を1または2個含む5または6員環複素環(この複素環は、非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、オキソ、フッ素化低級アルキルおよびフッ素化低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている)である、請求項1または2記載の式Iで示される化合物。
【請求項7】
2が、
ビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イル(非置換であるか、または低級アルキル、ヒドロキシおよび低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されているか、あるいはフェニル環と縮合している)、あるいは
4,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル(非置換であるか、またはヒドロキシ、低級アルコキシもしくは低級アシルオキシにより置換されている)
である、請求項1または2記載の式Iで示される化合物。
【請求項8】
3が、酸素原子を1または2個含む5または6員環飽和複素環(この複素環は、非置換であるか、または低級アルキル基1、2もしくは3個により置換されているか、あるいはフェニル基と縮合している)である、請求項1〜7のいずれか1項記載の式Iで示される化合物。
【請求項9】
3が、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、2−メチルテトラヒドロフラニル、2,2−ジメチル−[1,3]−ジオキソラン−4−イル、[1,4]−ジオキサン−2−イル、および1−クロマン−2−イルからなる群から選択される、請求項8記載の式Iで示される化合物。
【請求項10】
3が、ピロリジン環(非置換であるか、または低級アルキルもしくはアルコキシカルボニルにより置換されている)である、請求項1〜7のいずれか1項記載の式Iで示される化合物。
【請求項11】
3が、フェニル(ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ハロゲン化低級アルキルおよびハロゲン化低級アルコキシからなる群から独立して選択される基1、2もしくは3個により置換されている)である、請求項1〜10のいずれか1項記載の式Iで示される化合物。
【請求項12】
5が、低級アルキルである、請求項1〜11のいずれか1項記載の式Iで示される化合物。
【請求項13】
5が、メチルである、請求項12記載の式Iで示される化合物。
【請求項14】
Xが、Nである、請求項1〜13のいずれか1項記載の式Iで示される化合物。
【請求項15】
Xが、C−R6であり、そしてR6が、水素である、請求項1〜13のいずれか1項記載の式Iで示される化合物。
【請求項16】
mが、1である、請求項1〜15のいずれか1項記載の式Iで示される化合物。
【請求項17】
5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−2−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
2−(5−クロロ−2−メトキシ−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
2−(5−クロロ−2−メトキシ−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
2−(5−フルオロ−2−メチル−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(5−クロロ−2−メトキシ−4−メチル−フェニル)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
2−(2−エトキシ−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
2−メチル−1−[(S)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
(rac)−1−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−2−メチル−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
(rac)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−5−(2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸((1RS,2RS)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
2−(2,5−ジクロロ−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−プロピル)−アミド、
2−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−プロピル)−アミド、
2−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−5−メチル−1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
(rac)−1−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(S)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
1−(R)−1−クロマン−2−イルメチル−5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
2−[5−(5−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−3−シクロヘキシルカルバモイル−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル、
1−(rac)−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
(rac)−5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
(rac)−5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(rac)−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−1−(rac)−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イルメチル)−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(5−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−1−ピロリジン−2−イルメチル−1H!−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド;トリフルオロ−酢酸を含む化合物、
(R)−2−[5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−シクロヘキシルカルバモイル−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル、
(R)−2−[5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−(R)−1−ピロリジン−2−イルメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド;トリフルオロ−酢酸を含む化合物、
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸ビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イルアミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−アミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(1a,2,3,7b−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[a]ナフタレン−1−イル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−フェニル−プロピル)−アミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−アミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(1S,6R)−ビシクロ[4.1.0]ヘプタ−7−イルアミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−1−メチル−プロピル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−1−メチル−プロピル)−アミド、
(R)−2−[5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−シクロヘキシルカルバモイル−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル、
(S)−2−[5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−3−シクロヘキシルカルバモイル−2−メチル−ピロール−1−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−メトキシ−1−メチル−2−フェニル−エチル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3−メトキシ−4,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−アミド、
酢酸3−({5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボニル}−アミノ)−1,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルエステル、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−2−フェニル−プロピル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−3−メトキシ−プロピル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−メトキシ−2−フェニル−エチル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−3−モルホリン−4−イル−プロピル)−アミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−(R)−1−ピロリジン−2−イルメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3−ヒドロキシ−4,7,7−トリメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−アミド、
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−((S)−2−メチル−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−((R)−2−メチル−テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メトキシメチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((S)−2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−2−フェニル−プロピル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−プロピル)−アミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−プロピル)−アミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド
からなる群から選択される、請求項1記載の式Iで示される化合物。
【請求項18】
5−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(1a,2,3,7b−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[a]ナフタレン−1−イル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−フェニル−プロピル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−1−[1,4]ジオキサン−2−イルメチル−2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシ−2−フェニル−プロピル)−アミド、
5−(2,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−2−メチル−1−[(R)−1−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)メチル]−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−シクロプロピル−2−ヒドロキシ−プロピル)−アミド
からなる群から選択される、請求項1記載の式Iで示される化合物、および薬学的に許容され得るその塩。
【請求項19】
(a)XがC−R6である場合には、式A:
【化2】


(式中、R1、R2、R3、R5およびmは、請求項1に定義したとおりである)で示されるエナミンを、式B:
【化3】


(式中、R4およびR6は、請求項1に定義したとおりである)で示されるα−ブロモケトンと反応させること;または
(b)XがNである場合には、式F:
【化4】


(式中、R1、R2、R4およびR5は、請求項1に定義したとおりである)で示されるイミダゾールを、式G:
【化5】


(式中、R3およびmは、請求項1に定義したとおりである)で示される臭化アルキルでアルキル化すること;または
(c)XがCである場合には、式N:
【化6】


(式中、R3、R4、R5、R6およびmは、請求項1に定義したとおりである)で示されるカルボン酸を、式J:
【化7】


(式中、R1およびR2は、請求項1に定義したとおりである)で示されるアミンと反応させること、を含み、
所望なら、得られた式Iで示される化合物を薬学的に許容され得るその塩に変換することを含む、請求項1〜18のいずれか記載の式Iで示される化合物の製造方法。
【請求項20】
請求項19記載の方法により製造される、請求項1〜18のいずれか記載の化合物。
【請求項21】
請求項1〜18のいずれか記載の化合物、ならびに薬学的に許容され得る担体および/または佐剤を含む医薬組成物。
【請求項22】
治療活性物質として使用される、請求項1〜18のいずれか記載の化合物。
【請求項23】
CB1受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防用の治療活性物質として使用される、請求項1〜18のいずれか記載の化合物。
【請求項24】
請求項1〜18のいずれか記載の化合物をヒトまたは動物に投与することを含む、CB1受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防方法。
【請求項25】
CB1受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1〜18のいずれか記載の化合物の使用。
【請求項26】
摂食障害、肥満、II型糖尿病または非インスリン依存性糖尿病(NIDD)、アルコール依存およびニコチン依存など物質の濫用および/または依存の治療および/または予防用の、請求項24または25記載の使用および/または方法。
【請求項27】
実質的に本明細書の先に記載した新規な化合物、工程および方法、ならびにそのような化合物の使用。

【公表番号】特表2007−536298(P2007−536298A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−511942(P2007−511942)
【出願日】平成17年4月25日(2005.4.25)
【国際出願番号】PCT/EP2005/004416
【国際公開番号】WO2005/108393
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】