説明

脂肪性疾患の治療に有効なプロピオン酸誘導体

本発明は、式(I)の化合物、このような化合物を調製するための方法、インスリン抵抗性に伴うか否かを問わない脂肪性疾患(異脂肪血症)を含む臨床的症状の治療におけるこれらの用途、これらの治療的使用のための方法及びこれらを含有する医薬組成物を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ある種の新規な3−(アミノ−オキシ(アルキル、アルキルオキシ及びアルキルチオ)フェニル)プロパン酸及びプロペン酸誘導体、このような化合物を調製するための方法、インスリン抵抗性に伴うか否かを問わない脂肪性疾患(異脂肪血症)及び代謝症候群の他の徴候を含む臨床的症状を治療することにおけるこれらの有用性、これらの治療的使用のための方法、並びにこれらを含有する医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
2型糖尿病を含む代謝症候群は、付随する高インスリン血症、恐らくは2型糖尿病、動脈性高血圧、中枢性(内蔵性)肥満症、範囲を外れたリポタンパク質水準として観察され、典型的には上昇したVLDL(超低密度リポタンパク質)、小さい密なLDL粒子及び減少したHDL(高密度リポタンパク質)濃度並びに減少した線維素溶解によって特徴付けられる異脂肪血症を伴うインスリン抵抗性を含む兆候の群を指す。
【0003】
最近の疫学的研究は、インスリン抵抗性を持つ個人が、心臓血管系の罹病率及び死亡率の非常に増加した危険度、特に心筋梗塞及び脳卒中を病むことが内在することを記録している。2型糖尿病において、アテローム性動脈硬化症に関連する症状が全ての死亡の80%までの原因となっている。
【0004】
臨床医薬において、代謝症候群を持つ患者のインスリン感受性の増加、そして従ってアテローム性動脈硬化症の加速された進行を起こすと考えられる異脂肪血症を矯正することに対する必要性の認識が存在する。然しながら、現時点において、これは、十分に定義された薬物療法的な適用を伴う普遍的に受容された判断ではない。
【0005】
以下の式C:
【0006】
【化1】

【0007】
の化合物のS鏡像異性体、2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロパン酸は、PCT国際特許出願公開WO99/62872中に開示されている。この化合物は、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR、PPARの概説に関しては、T.M.Willson et al,J Med Chem 2000,Vol 43,527を参照されたい)の修飾因子であり、そして組合されたPPARα/PPARγアゴニスト活性(Structure,2001,Vol 9,699,P.Cronet et al)を有すると報告されている。この化合物は、インスリン抵抗性に伴う症状を治療することにおいて有効である。
【発明の開示】
【0008】
驚くべきことに、選択的PPARα修飾因子である一連の化合物がいまや見出された。
発明の説明
本発明は、以下の式I:
【0009】
【化2】

【0010】
の化合物、並びにその光学異性体及びラセミ体、並びにその医薬的に受容可能な塩、プロドラッグ、溶媒和物及び結晶質の形態を提供し、
式中、
Aは、オルト、メタ又はパラ位に位置し、そして以下の式:
【0011】
【化3】

【0012】
を表し、式中
Rは、水素;
が、水素、アルキル、アリール又はアルキルアリールを表す−OR
及びRが、同一又は別個であり、そしてRが、上記で定義したとおりであり、そしてRが、水素、アルキル、アリール、アルキルアリール、シアノ、−OH、−Oアルキル、−Oアリール、−Oアルキルアリール、−COR又は−SOを表し、ここにおいてRは、水素、アルキル、アリール又はアルキルアリールを表し、そしてRは、アルキル、アリール又はアルキルアリールを表す−NRであり;
は、アルキル、アリール、アルケニル、アルキニル;
が、アルキル、アシル、アリール又はアルキルアリールである−OR
が、水素、アルキル、アシル、アリール、又はアルキルアリールを表し、そしてmが、1−8の整数を表す−O−[CH−OR
及びRが、上記で定義したとおりである−OCONR
が、上記で定義したとおりである−SR
及びRが、上記で定義したとおりである−SONR
が、上記で定義したとおりである−SOOR
が、上記で定義したとおりである−COORであり;
又はAが以下の式:
【0013】
【化4】

【0014】
である場合、Rは、更にシアノであることもでき;
は、水素、ハロゲン、アルキル、アリール又はアルキルアリールであり;
及びRは、同一又は別個であり、そしてそれぞれ水素、アルキル、アリール、又はアルキルアリールを表す;
Tは、O、S又は単独結合を表し;
nは、1、2、3又は4を表し;
及びRは、一般式Iの化合物に分子量<650を与える、C、H、N、O、S、Se、P又はハロゲン原子を含んでなる独立に選択される置換基であり;
但し、Aが、CHCH(OC)COOC又はCHCH(OC)COOHであり;TがOであり;nが1であり、そしてRが、C2−4アルキル基を表す場合、Rは、Rがクロロ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシを表し、Rが、H又はフルオロを表す以下の式:
【0015】
【化5】

【0016】
の基を表さないことを第1の条件とし;
そして、Aが、CHCH(OC)COOC又はCHCH(OC)COOHであり;TがOであり;nが1であり、そしてRが、ヘキシル又はヘプチルを表す場合、Rは、Rが、フェニル、2,4−ジフルオロフェニル又はシクロヘキシルを表し、そしてnが1又は2である以下の式:
【0017】
【化6】

【0018】
の基を表さないことを第2の条件とし;
但し、式Iの化合物が:
(2S)−4−[2−[[2−[[(2,6−ジクロロフェニル)メチル]チオ]エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[ブチル(1−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[2−(3−ピリジニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−α−フェノキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(1−メチル−3−フェニルプロピル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−ピペラジニル]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[2−(4−ブロモフェニル)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−[(4−クロロフェニル)フェニルメチル]−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[2−[エチル(3−メチルフェニル)アミノ]エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
α−メトキシ−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(3−メチルブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(ジフェニルメチル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(ヘプチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−α−メチル−ベンゼンプロパン酸;
4−[2−[4−(2−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−,ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−クロロベンゾイル)−1−ピペリジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−,ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[エチル[(3−メチルフェニル)メチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[(4−フェノキシフェニル)アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(1−メチルヘキシル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
3−[2−[[cis−4−(1,1−ジメチルエチル)シクロヘキシル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(3−クロロフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[メチル[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[4−(4−メチルフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[[3−(メチルフェニルアミノ)プロピル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(シクロブチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−α−[4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(ヘプチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[[(1S)−1−(1−ナフタレニル)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[(1R)−1−フェニルエチル](フェニルメチル)アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(3,3−ジフェニルプロピル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[trans−4−(1,1−ジメチルエチル)シクロヘキシル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−α−フェノキシ,エチルエステル−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(3,4−ジヒドロ−2(1H)−イソキノリニル)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−3−[2−[[2−(4−エチルフェニル)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(1−ナフタレニルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[(4−クロロフェニル)フェニルメチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[2−(2−ピリジニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(シクロペンチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
4−[2−[シクロヘキシル[2−(4−エチルフェニル)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−エトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
D−フェニルアラニン,N−[[4−[(2S)−2−カルボキシ−2−メトキシエチル]フェノキシ]アセチル]−,α−メチルエステル;
(2S)−4−[2−[4−[(4−フルオロフェニル)メチル]−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
α−メトキシ−3−[2−オキソ−2−[(4−フェノキシフェニル)アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(1−メチルブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[メチル(1−ナフタレニルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−3−[2−[[trans−4−(1,1−ジメチルエチル)シクロヘキシル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−[(4−クロロフェニル)メチル]−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)−1−ピペリジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[エチル[(2−フルオロフェニル)メチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[[2−(4−メトキシフェノキシ)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(1,3−ジメチルブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−(4−フルオロフェノキシ)−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(3,3−ジメチルブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−クロロフェニル)−3−メチル−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[(1R)−1−フェニルエチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−アセチルフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(3−エトキシ−3−オキソプロピル)(フェニルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[cis−4−(1,1−ジメチルエチル)シクロヘキシル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−エチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−α−フェノキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(ヘキシルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[(2−フェニルエチル)(フェニルメチル)アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
又は
(2S)−4−[2−[エチル[2−(4−メトキシフェニル)−1−メチルエチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
ではないことを条件とする。
【0019】
もう一つの側面によれば、本発明は、以下の式I:
【0020】
【化7】

【0021】
の化合物、並びにその光学異性体及びラセミ体、並びにその医薬的に受容可能な塩、プロドラッグ、溶媒和物及び結晶質の形態を提供し、式中、
Aは、オルト、メタ又はパラ位に位置し、そして以下の式:
【0022】
【化8】

【0023】
を表し、式中
Rは、水素;
が、水素、アルキル、アリール又はアルキルアリールを表す−OR
及びRが、同一又は別個であり、そしてRが、上記で定義したとおりであり、そしてRが、水素、アルキル、アリール、アルキルアリール、シアノ、−OH、−Oアルキル、−Oアリール、−Oアルキルアリール、−COR又は−SOを表し、ここにおいてRは、水素、アルキル、アリール又はアルキルアリールを表し、そしてRは、アルキル、アリール又はアルキルアリールを表す−NRであり;
は、アルキル、アリール、アルケニル、アルキニル;
が、アルキル、アシル、アリール又はアルキルアリールである−OR
が、水素、アルキル、アシル、アリール、又はアルキルアリールを表し、そしてmが、1−8の整数を表す−O−[CH−OR
及びRが、上記で定義したとおりである−OCONR
が、上記で定義したとおりである−SR
及びRが、上記で定義したとおりである−SONR
が、上記で定義したとおりである−SOOR
が、上記で定義したとおりである−COORであり;
又はAが以下の式:
【0024】
【化9】

【0025】
である場合、Rは、更にシアノであることもでき;
は、水素、ハロゲン、アルキル、アリール又はアルキルアリールであり;
及びRは、同一又は別個であり、そしてそれぞれ水素、アルキル、アリール、又はアルキルアリールを表す;
Tは、O、S又は単独結合を表し;
nは、1、2、3又は4を表し;
及びRは、一般式Iの化合物に分子量<650を与える、C、H、N、O、S、Se、P又はハロゲン原子を含んでなる独立に選択される置換基であり;
但し、Aが、CHCH(OC)COOC又はCHCH(OC)COOHであり;TがOであり;nが1であり、そしてRが、C2−4アルキル基を表す場合、Rは、Rがクロロ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシを表し、Rが、H又はフルオロを表す以下の式:
【0026】
【化10】

【0027】
の基を表さないことを第1の条件とし;
そして、Aが、CHCH(OC)COOC又はCHCH(OC)COOHであり;TがOであり;nが1であり、そしてRが、ヘキシル又はヘプチルを表す場合、Rは、Rが、フェニル、2,4−ジフルオロフェニル又はシクロヘキシルを表し、そしてnが1又は2である以下の式:
【0028】
【化11】

【0029】
の基を表さないことを第2の条件とし;
但し、式Iの化合物が:
(2S)−4−[2−[[2−[[(2,6−ジクロロフェニル)メチル]チオ]エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[ブチル(1−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[2−(3−ピリジニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−α−フェノキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(1−メチル−3−フェニルプロピル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−ピペラジニル]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[2−(4−ブロモフェニル)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−[(4−クロロフェニル)フェニルメチル]−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[2−[エチル(3−メチルフェニル)アミノ]エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
α−メトキシ−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(3−メチルブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(ジフェニルメチル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(ヘプチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−α−メチル−ベンゼンプロパン酸;
4−[2−[4−(2−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−,ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−クロロベンゾイル)−1−ピペリジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−,ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[エチル[(3−メチルフェニル)メチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[(4−フェノキシフェニル)アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(1−メチルヘキシル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
3−[2−[[cis−4−(1,1−ジメチルエチル)シクロヘキシル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(3−クロロフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[メチル[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[4−(4−メチルフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[[3−(メチルフェニルアミノ)プロピル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(シクロブチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−α−[4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(ヘプチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[[(1S)−1−(1−ナフタレニル)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[(1R)−1−フェニルエチル](フェニルメチル)アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(3,3−ジフェニルプロピル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[trans−4−(1,1−ジメチルエチル)シクロヘキシル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−α−フェノキシ,エチルエステル−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(3,4−ジヒドロ−2(1H)−イソキノリニル)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−3−[2−[[2−(4−エチルフェニル)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(1−ナフタレニルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[(4−クロロフェニル)フェニルメチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[2−(2−ピリジニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(シクロペンチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
4−[2−[シクロヘキシル[2−(4−エチルフェニル)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−エトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
D−フェニルアラニン,N−[[4−[(2S)−2−カルボキシ−2−メトキシエチル]フェノキシ]アセチル]−,α−メチルエステル;
(2S)−4−[2−[4−[(4−フルオロフェニル)メチル]−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
α−メトキシ−3−[2−オキソ−2−[(4−フェノキシフェニル)アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(1−メチルブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[メチル(1−ナフタレニルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−3−[2−[[trans−4−(1,1−ジメチルエチル)シクロヘキシル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−[(4−クロロフェニル)メチル]−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)−1−ピペリジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[エチル[(2−フルオロフェニル)メチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[[2−(4−メトキシフェノキシ)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(1,3−ジメチルブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−(4−フルオロフェノキシ)−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(3,3−ジメチルブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−クロロフェニル)−3−メチル−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[(1R)−1−フェニルエチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−アセチルフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(3−エトキシ−3−オキソプロピル)(フェニルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[cis−4−(1,1−ジメチルエチル)シクロヘキシル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−エチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−α−フェノキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(ヘキシルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[(2−フェニルエチル)(フェニルメチル)アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[エチル[2−(4−メトキシフェニル)−1−メチルエチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
[[4−[2−オキソ−2−[[フェニル[2−(1−ピペリジニル)フェニル]メチル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]−,ジエチルエステル−プロパン二酸;
4−[2−(ヘプチルアミノ)−2−オキソエチル]−α,α−ジメチル,エチルエステル−ベンゼンプロパン酸;
2−[[4−(2−アミノ−2−オキソエトキシ)フェニル]メチレン]−3−オキソ−,メチルエステル−ブタン酸;
4−[2−[メチル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエチル]−α−フェニル−,エチルエステル−ベンゼンプロパン酸;
4−[2−(ヘプチルアミノ)−2−オキソエチル]−α,α−ジメチル−,エチルエステル−ベンゼンプロパン酸;
4−[2−[[2−[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]メチルアミノ]−4−ヒドロキシフェニル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−(メチルチオ)−,エチルエステル−ベンゼンプロパン酸;
[[4−[2−オキソ−2−[[フェニル[2−(1−ピペリジニル)フェニル]メチル]アミノエチル]フェニル]メチル]−プロパン二酸;
N−[3−[4−[2−[メチル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエチル]フェニル]−1−オキソ−2−フェニルプロピル]−,メチルエスエル−グリシン;
4−[2−[メチル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエチル]−α−フェニル−ベンゼンプロパン酸;
N−[3−[4−[2−[メチル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエチル]フェニル]−1−オキソ−2−フェニルプロピル]−グリシン;
又は
4−[3−[メチル(2−フェニルエチル)アミノ]−3−オキソプロピル]−α−フェニル−ベンゼンプロパン酸;
ではないことを条件とする。
【0030】
特にR及びRは、一般式Iの化合物に、分子量<650を与えるC、H、N、O、S又はハロゲン原子を含んでなる、独立に選択される置換基である。あるいは、R及びRは、C、N、O、S、Se、P又はハロゲン原子を含んでなる独立に選択される置換基である。本発明の一つの側面によれば、R及びRのいずれかが水素である場合、他方はアルキルではない。
【0031】
特にR及びRが、独立に、水素、そのそれぞれが同一又は別個であることができる一つ若しくはそれより多い次のもの:C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルケニル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、C3−8シクロアルコキシ、C3−8シクロアルケニルオキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロアリールオキシ、C3−8シクロアルキルC1−8アルコキシ、アリールC1−8アルコキシ、ヘテロシクリルC1−8アルコキシ又はヘテロアリールC1−8アルコキシによって所望により置換されていてもよいC1−13アルキル、C2−10アルケニル又はC2−10アルキニル、フッ素或いはヒドロキシを表し、そしてここにおいてこれらの置換基のそれぞれは、同一又は別個であることができ、そしてC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル(C1−8アルキル、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ又はシアノによって所望により置換されていてもよい)、アリール(C1−8アルキル、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ又はシアノによって所望により置換されていてもよい)、ヘテロシクリル(いずれもの窒素においてC1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい)、ヘテロアリール(C1−8アルキル、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ又はシアノによって所望により置換されていてもよい)、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、C3−8シクロアルコキシ、C3−8シクロアルキルC1−8アルコキシ、アリールオキシ(C1−8アルキル、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ又はシアノによって所望により置換されていてもよい)、アリールC1−8アルコキシ(ここにおいてアリール部分は、C1−8アルキル、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ又はシアノによって所望により置換されていてもよい)、ハロゲン、アミノ、ニトロ、ヒドロキシ、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、シアノ又はメチレンジオキシから選択される一つ若しくはそれより多い置換基によって、炭素において所望により置換されていることができ、
或いはR及びRは、独立にC−Cシクロアルキル;C−Cシクロアルケニル;アリール;ヘテロシクリル;又はヘテロアリールを表し;ここにおいてこれらの基のそれぞれは、一つ又はそれより多い次のもの:C1−8アルキル、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ又はシアノ)、アリール(C1−8アルキル、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ又はシアノによって所望により置換されていてもよい によって所望により置換されていてもよく;或いはR及びRは、これらが接続している窒素原子といっしょに単環又は縮合した複素環系を形成する。
【0032】
特にAは、CHCH(OR)COORであり、ここにおいてRはC1−4アルキルを表し、そしてここにおいてRは、H又はC1−4アルキルを表す。
化合物の好ましい群は、以下の式Ia:
【0033】
【化12】

【0034】
並びにその光学異性体及びラセミ体、並びにその医薬的に受容可能な塩、プロドラッグ、溶媒和物及び結晶質の形態によって表され、
式中;
Tは、O又は単独結合を表し;
n=1又は2であり;
及びRは、独立に選択されるC1−10アルキル(一つ又はそれより多いC1−4アルコキシによって所望により置換されていてもよい);C5−7シクロアルキルC1−4アルキル(シアノによって所望により置換されていてもよい);ベンジル又はフェネチル(これらのそれぞれは、一つ又はそれより多い次のもの:ハロ、C1−4アルキル;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;メチレンジオキシ;フェニル;ベンジルオキシ;メタンスルホニルオキシによって所望により置換されていてもよい);インドリルメチル;又はチエニルメチルである。
【0035】
式I及び式Iaの化合物の好ましい群において、Rは、C1−10アルキル(一つ又はそれより多いC1−4アルコキシによって置換されていてもよい)を表し、そしてRは、一つ又はそれより多い次のもの:ハロ;C1−4アルキル;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;メチレンジオキシ;フェニル;ベンジルオキシ又はメタンスルホニルオキシで所望により置換されていてもよいベンジルを表す。
【0036】
あるいはnは、2、3又は4を表す。
式I及びIaの化合物の他の好ましい群において、R及びRは、独立に一つ又はそれより多い次のもの:ハロ;C1−4アルキル;C1−4アルコキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;メチレンジオキシ;フェニル;ベンジルオキシ又はメタンスルホニルオキシで所望により置換されていてもよいベンジルを表す。
【0037】
及びRは、同一又は別個であることができ、そしてそれぞれアルキル、アリール又はアルキルアリールを表す。あるいはR及びRは、水素である。
本発明の一つの側面において、Rは、水素又はフッ素である。
【0038】
R5、R6及びnが、特許請求の範囲のいずれかにおいて定義されたとおりであり、そしてXが、ハロゲン化物、OSOCH、Oトシル、Oノシル、OSOCF、OC(O)OR、OP(O)(OR)又はOSOOR、特にクロロ又はブロモのような脱離基である以下の式VI:
【0039】
【化13】

【0040】
の化合物。式VIは、式Iの製造方法における中間体として有用である。
以下の定義は、A基に関して本明細書及び特許請求項を通して適用されるものである。
他に記述し又は示さない限り、用語“アルキル”は、1ないし6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の、置換された又は置換されていないアルキル基、或いは3ないし6個の炭素原子を有する環式アルキルを意味する。用語“低級アルキル”は、1ないし3個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の、置換された又は置換されていないアルキル基、或いは3個の炭素原子を有する環式アルキルを意味する。前記のアルキル及び低級アルキルの例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル並びに直鎖及び分枝鎖のペンチル及びヘキシル、並びにシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルを含む。
【0041】
他に記述し又は示さない限り、用語“アルコキシ”は、O−アルキル基を意味し、ここにおいてアルキルは、上記で定義したとおりである。
他に記述又は示されない限り、用語“ハロゲン”は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味するものである。
【0042】
他に記述し又は示さない限り、用語“アリール”は、置換された又は置換されていないフェニル、フリル、チエニル又はピリジル基、或いはナフチルのようなこれらの基のいずれもの縮合した環系を意味する。
【0043】
他に記述し又は示さない限り、用語“置換された”は、一つ又はそれより多いアルキル、アルコキシ、ハロゲン、アミノ、チオール、ニトロ、ヒドロキシ、アシル、アリール又はシアノ基によって置換された上記で定義したアルキル又はアリール基を意味する。
【0044】
他に記述し又は示さない限り、用語“アルキルアリール”は、以下の式:
【0045】
【化14】

【0046】
を意味し、式中、nは1ないし6の整数であり、そしてR及びRは、同一又は別個であり、そしてそれぞれ水素、或いは上記で定義したとおりのアルキル又はアリール基を表す。
【0047】
他に記述し又は示さない限り、用語“アシル”は、以下の式:
【0048】
【化15】

【0049】
の基を意味し、式中、Rは、水素、上記で定義したとおりのアルキル、アルコキシ、アリール及びアルキルアリールである。
他に記述し又は示さない限り、用語“アルケニル”及び“アルキニル”は、一つ若しくはそれより多い二重又は三重結合を有し、そして最大6個の炭素原子、好ましくは3個の炭素原子を有する、直鎖又は分枝鎖の、置換された或いは置換されていない不飽和の炭化水素基を意味する。
【0050】
他に記述し又は示さない限り、用語“保護基”(R)は、標準的な教本“Protecting Groups in Organic Synthesis”,2nd Edition(1991)by Greene and Wuts中に記載されているような保護基を意味する。保護基は、更にWang樹脂又は塩化2−クロロトリチル樹脂のようなポリマーであることもできる。
【0051】
A以外の基に対して、以下の定義が適用される。
“シクロアルキル”は、3個の炭素原子ないし10個までの炭素原子の非芳香族の単環式又は多環式環系を意味する。
“アリール”は、14個までの炭素原子の芳香族の単環式又は多環式環系を意味する。
【0052】
“ヘテロシクリル”は、少なくとも一つの異種原子を含有する14個までの炭素原子の非芳香族の単環式又は多環式環系を意味する。
“ヘテロアリール”は、少なくとも一つの異種原子を含有する14個までの炭素原子の芳香族の単環式又は多環式環系を意味する。
【0053】
用語“プロドラッグ”は、本明細書中で使用される場合、哺乳動物、特にヒト中でカルボン酸基或いはその塩又は複合体に転換されるカルボン酸基の誘導体を含む。理論に束縛されるものではないが、殆んどのプロドラッグに伴う活性が、プロドラッグが転換される式Iの化合物の活性から発生すると信じられることは理解されるべきである。プロドラッグは、十分に当業者の能力内の日常的方法によって調製することができる。カルボキシの各種のプロドラッグは、当技術において既知である。このようなプロドラッグ誘導体の例のためには:
a)Design of Prodrugs,edited by H.Bundgaard,(Elsevier,1985)及びMethods in Enzymology.42:309−396,edited by K.Widder,et al.(Academic Press,1985);
b)A Textbook of Drug Design and Development,edited by Krogsgaard−Larsen and H.Bundgaard,Chapter 5“Design and Application of Prodrugs”,by H.Bundgaard p.113−191(1991);
c)H.Bundgaard,Advanced Drug Delivery Reviews,8:1−38(1992);
d)H.Bundgaard,et al.,Journal of Pharmaceutical Sciences,77:285(1988);及び
e)N.Kakeya,et al.,Chem Pharm Bull,32:692(1984)を参照されたい。
上記aないしeの文献は、本明細書中に参考文献として援用される。
【0054】
In vivoで開裂可能なエステルは、母体分子のプロドラッグの一つの種類に過ぎない。カルボキシ基を含有するin vivoで加水分解可能な(又は開裂可能な)式(I)の化合物のエステルは、例えば、ヒト又は哺乳動物の身体内で加水分解されて、母体酸を生じる医薬的に受容可能なエステルである。カルボキシに対する適した医薬的に受容可能なエステルは、C1−6アルコキシメチルエステル、例えば、メトキシメチル;C1−6アルカノイルオキシメチルエステル、例えば、ピバロイルオキシメチル;フタリジルエステル;C3−8シクロアルコキシカルボニルオキシC1−6アルキルエステル、例えば、1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル;1,3−ジオキソレン−2−オニルメチルエステル、例えば、5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オニルメチル;及びC1−6アルコキシカルボニルオキシエチルエステル、例えば1−メトキシカルボニルオキシエチルを含み;そして本発明の化合物中のいずれのカルボキシ基においても形成することができる。
【0055】
本発明の具体的な化合物は:
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(オクチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(ノニル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(4−エチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(メチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{ヘプチル[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2,3−ジメトキシベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(2,3−ジメトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(シクロヘキシルメチル)(2,4−ジフルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[エチル(2−フルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[[4−(ベンジルオキシ)ベンジル](ブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ビス(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−[4−(2−{(4−クロロベンジル)[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−[4−(2−{ビス[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(エチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸及び
(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(エチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(3−エトキシプロピル)(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2−クロロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘプチル(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[[(4−シアノシクロヘキシル)メチル](4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−イソプロピルベンジル)(2−メトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2−クロロベンジル)(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(2,3−ジメトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)(4−エトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)(3−ブロモベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−[4−(2−{(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[3−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(3,5−ジメトキシベンジル)(4−エトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(3−クロロ−4−フルオロベンジル)(4−エトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−エトキシベンジル)(2−チエニルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−{4−[2−(ジベンジルアミノ)−2−オキソエトキシ]フェニル}−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{ヘプチル[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{ヘプチル[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−エチルベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘプチル(4−イソブチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−フルオロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−ブロモベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(4−エチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(4−tert−ブチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(4−イソブチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(ブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(4−フルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−ブロモベンジル)(ブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(2,4−ジフルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−[4−(2−{(4−クロロベンジル)[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−エチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−イソブチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−フルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−ブロモベンジル)(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(2,4−ジフルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{(4−メチルベンジル)[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{(4−メチルベンジル)[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−エチルベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−イソブチルベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−フルオロベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−ブロモベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
及び医薬的に受容可能なこれらの塩である。
【0056】
本明細書において、表現“医薬的に受容可能な塩”は、定義することを意図しているが、しかし塩基との塩に制約されない。
本発明のある種の化合物が、溶媒和された、並びに溶媒和されていない形態で存在することができることも更に理解されるものである。本発明が、全てのこのような溶媒和された形態を包含することは理解されるべきである。本発明のある種の化合物は、互変異性体として存在することができる。本発明が、全てのこのような互変異性体を包含することは理解されるべきである。
【0057】
調製方法
本発明の化合物は、以下に概略記載するように調製することができる。然しながら、本発明は、これらの方法に制約されない。化合物は、更に従来の技術において構造的に関連する化合物のために記載されたように調製することもできる。反応は、標準的な手順によって、又は実験の部に記載されているように行うことができる。
【0058】
式Iの化合物は、以下の式II:
【0059】
【化16】

【0060】
[式中、Aはオルト、メタ又はパラ位に位置し、そして以下の式:
【0061】
【化17】

【0062】
を表し、
式中、R、R、R及びRは、先に定義したとおりであり、そしてRは、−ORを表し、ここにおいてRは、標準的な教本“Protective Groups in Organic Synthesis”,2nd Edition(1991)by Greene and Wuts中に記載されているようなカルボン酸のヒドロキシのための保護基である]
の化合物を、脱保護剤と反応させることによって調製することができる。保護基は、更にWang樹脂又は塩化2−クロロトリチル樹脂のような樹脂であることもできる。保護基は、当業者にとって公知である技術によって除去することができる。このような保護基の一つは、CORがエステルを表すような、−ORが、C1−6アルコキシ基又はアリールアルコキシ基、例えばベンジルオキシである。このようなエステルは、脱保護剤、例えば加水分解剤、例えばTHF及び水の混合物中の水酸化リチウムと、0−100℃の範囲の温度で反応させて、式Iの化合物を得ることができる。
【0063】
式IIの化合物は、A、T及びnが先に定義したとおりである以下の式III
【0064】
【化18】

【0065】
の化合物を、R及びRが先に定義したとおりである以下の式IV:
【0066】
【化19】

【0067】
の化合物と、不活性溶媒、例えばジクロロメタン中で、カップリング剤、例えばカルボジイミド、例えば1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド又は塩化オキサリルの存在中で、所望により塩基、特にジイソプロピルエチルアミンの存在中で、そして所望により触媒、例えば塩基性触媒、例えば4−ジメチルアミノピリジンの存在中で、−25℃ないし150℃の範囲の温度で反応させることによって調製することができる。
【0068】
式III及びIVの化合物は、実施例中に記載される方法又は当業者にとって既知の類似の方法によって調製することができる。
式IIの化合物は、Aが先に定義したとおりである以下の式V:
【0069】
【化20】

【0070】
の化合物を、R及びRが先に定義したとおりであり、そしてXが、脱離基、例えばハロゲン化物、OSOCH、Oトシル、Oノシル、OSOCF、OC(O)OR、OP(O)(OR)又はOSOOR、特にクロロ又はブロモである以下の式VI:
【0071】
【化21】

【0072】
の化合物と、不活性溶媒、例えばアセトニトリル、メチルイソブチルケトン、N−メチルピロリドン、トルエン、トルエン/水、エタノール又は酢酸イソプロピル中で、塩基、例えば炭酸カリウム、水酸化ナトリウム又はトリエチルアミンの存在中で、−25℃ないし150℃の範囲の温度で反応させることによって調製することができる。所望により、触媒、例えばヨウ化物又は第四アンモニウム塩、特にヨウ化ナトリウム或いはヨウ化−、臭化−、酢酸−又は硫酸水素−テトラ−n−ブチルアンモニウムを使用することができる。
【0073】
式V及びVIの化合物は、実施例中に記載される方法又は当業者にとって既知の類似の方法によって調製することができる。
式VIは:
2−クロロ−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−オクチルアセトアミド
2−クロロ−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−ノニルアセトアミド
2−クロロ−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−(4−エチルベンジル
)アセトアミド
2−クロロ−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−メチルアセトアミド
2−クロロ−N−ヘプチル−N−[(1−メチル−1H−インドール−2−イル)メチル]アセトアミド
2−クロロ−N−(2,3−ジメトキシベンジル)−N−ヘプチルアセトアミド
N−ブチル−2−クロロ−N−(2,3−ジメトキシベンジル)アセトアミド
2−クロロ−N−(4−クロロベンジル)−N−(4−イソプロピルベンジル)アセトアミド
2−クロロ−N−(シクロヘキシルメチル)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)アセトアミド
2−クロロ−N−エチル−N−(2−フルオロベンジル)アセトアミド
N−[4−(ベンジルオキシ)ベンジル]−N−ブチル−2−クロロアセトアミド
2−クロロ−N−ヘキシル−N−(2−フェニルエチル)アセトアミド
2−クロロ−N,N−ビス(4−クロロベンジル)アセトアミド
N−(4−tert−ブチルベンジル)−2−クロロ−N−(4−クロロベンジル)アセトアミド
2−クロロ−N−(4−クロロベンジル)−N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アセトアミド
2−クロロ−N,N−ビス[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アセトアミド
N−ベンジル−2−クロロ−N−エチルアセトアミド
N−(4−tert−ブチルベンジル)−2−クロロ−N−エチルアセトアミド
2−クロロ−N−エチル−N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アセトアミド
2−クロロ−N−(4−シクロヘキシルブチル)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)アセトアミド
N−(2−ビフェニル−4−イルエチル)−2−クロロ−N−(2,4−ジフルオロベンジル)アセトアミド
2−クロロ−N−(4−クロロベンジル)−N−(2−メトキシベンジル)アセトアミド
メタンスルホン酸4−{[ブチル(クロロアセチル)アミノ]メチル}フェニル
であることができる。
【0074】
式II、III、IV、V及びVIの化合物は、式Iの化合物の調製において有用な中間体である。式II、III、V及びVIの化合物は、本発明の更なる側面として、ここに特許請求される。式II、III及びVの化合物のS鏡像異性体が好ましい。本発明の化合物は、その反応混合物から慣用的な技術を使用して単離することができる。
【0075】
本発明の化合物を別の方法で、そしてある場合にはより都合のよい様式で得るために、本明細書中で先に記述した個々の方法の工程を、異なった順序で行うことができ、及び/又は個々の反応を全体の経路の異なった段階で行うことができる(即ち、化学的転換を、本明細書中の特定の反応に関連する異なった中間体に対して行うことができる)ことを当業者は認識するものである。
【0076】
表現“不活性溶媒”は、所望する生成物の収率に不都合に影響する様式で、出発物質、試薬、中間体又は生成物と反応しない溶媒を指す。
【0077】
医薬的製剤
本発明の化合物は、通常、経口、非経口、静脈内、筋肉内、皮下又は他の注射可能な方法、口腔内、直腸、膣、経皮及び/又は鼻腔経路により及び/又は吸入により、遊離酸、或いは医薬的に受容可能な有機又は無機の塩基付加塩のいずれかとしての活性成分を含んでなる医薬的製剤の形態で、医薬的に受容可能な剤形で投与されるものである。疾患及び治療される患者、並びに投与の形態にもよるが、組成物は、変化する投与量で投与することができる。
【0078】
ヒトの療法的治療における本発明の化合物の適した日量は、約0.0001−100mg/kg体重、好ましくは0.001−10mg/kg体重である。
経口製剤は、当業者にとって既知の方法によって処方されて、0.5mgないし500mgの範囲、例えば1mg、3mg、5mg、10mg、25mg、50mg、100mg及び250mgの活性化合物の投与量を与える錠剤又はカプセルが特に好ましい。
【0079】
従って本発明の更なる側面によれば、本発明の化合物、又は医薬的に受容可能なその誘導体のいずれかを、医薬的に受容可能なアジュバント、希釈剤及び/又は担体との混合物中に含む医薬製剤が提供される。
【0080】
薬理学的特性
式Iの本発明の化合物は、インスリンに対する固有の又は誘発された減少した感受性(インスリン抵抗性)に伴う臨床的症状、及び付随する代謝性疾患(代謝症候群としても知られる)の予防及び/又は治療のために有用である。これらの臨床的症状は、制約されるものではないが、一般的肥満症、腹部肥満症、動脈性高血圧、高インスリン血症、高血糖症、2型糖尿病及びインスリン抵抗性に伴って特量的に現れる異脂肪血症を含むものである。アテローム生成性リポタンパク質特性としても知られるこの異脂肪血症は、中程度に上昇した非エステル化脂肪酸、上昇した超低密度リポタンパク質(VLDL)トリグリセリド富化粒子、高いアポB水準、小さい密な低密度リポタンパク質(LDL)粒子の存在中の低いアポAI粒子水準及び高いアポB水準に伴われた低い高密度リポタンパク質(HDL)水準、表現型Bによって特徴付けられる。
【0081】
本発明の化合物は、組合わせられた又は混合された高脂肪血症又は各種の程度の抗トリグリセリド血症、及び代謝症候群の他の徴候を伴う又は伴わない食後の異脂肪血症を持つ患者を治療することにおいて有用であることが予想される。
【0082】
本発明の化合物による治療は、その抗異脂肪血症性、並びに抗炎症性の特性のために、アテローム性動脈硬化症に伴う心臓血管性の罹病率及び死亡率を低下することが予想される。心臓血管性疾病の症状は、心筋梗塞を起こす各種の内部器官の大血管障害、鬱血性心不全、脳血管性疾病及び下肢の末梢動脈不全を含む。そのインスリン感作効果のために、式Iの化合物は、更に代謝症候群からの2型糖尿病及び妊娠時の糖尿病の発症を予防又は遅延することが予想される。従って腎臓疾病を起こす大血管障害、網膜損傷及び下肢の末梢血管疾病のような真性糖尿病の慢性の高血糖症に伴う長期の合併症の発症が遅延されることが予想される。更に化合物は、インスリン抵抗性に伴うか否かに関わらない、多嚢胞性卵巣症候群、肥満症、癌、並びに軽度の認知障害、アルツハイマー病、パーキンソン病及び多発性硬化症のような神経変性疾患を含む炎症性疾病の状態のような心臓血管系以外の各種の症状の治療において有用であることができる。
【0083】
本発明の化合物は、2型糖尿病に病む患者のグルコース水準を制御することにおいて有用であることが予想される。
本発明は、式Iの化合物の、それを必要とする哺乳動物(特にヒト)への投与を含んでなる異脂肪血症、インスリン抵抗性症候群及び/又は代謝性疾患(上記で定義したとおり)を治療又は予防する方法を提供する。
【0084】
本発明は、有効な量の式Iの化合物の、それを必要とする哺乳動物(特にヒト)への投与を含んでなる、2型糖尿病を治療又は予防する方法を提供する。
更なる側面において、本発明は、医薬としての式Iの化合物の使用を提供する。
【0085】
更なる側面において、本発明は、インスリン抵抗性及び/又は代謝性疾患の治療のための医薬の製造における式Iの化合物の使用を提供する。
【0086】
組合せ療法
本発明の化合物は、高血圧、高脂肪血症、異脂肪血症、糖尿病及び肥満症のようなアテローム性動脈硬化症の発症及び進行に伴う疾患の治療において有用である他の治療剤と組合せることができる。本発明の化合物は、LDL:HDLの比を減少する他の治療剤又はLDLコレステロールの循環水準の減少を起こす薬剤と組合せることができる。真性糖尿病を持つ患者において、本発明の化合物は、更に大血管障害に関連する合併症を治療するために使用される治療剤と組合せることもできる。
【0087】
本発明の化合物は、代謝症候群又は2型糖尿病及びその付随する合併症の治療のための他の療法と共に使用することができ、これらは、ビグアニド系薬物、例えばメトホルミン、フェンホルミン及びブホルミン、インスリン(合成インスリン類似体、アミリン)、及び経口血糖降下剤(これらは食事性糖制御剤及びアルファ−グルコシダーゼ阻害剤に分けられる)を含む。アルファ−グルコシダーゼ阻害剤の例は、アカルボース又はボグリボース或いはミグリトールである。食事性糖制御剤の例は、レパグリニド又はナテグリニドである。
【0088】
本発明のもう一つの側面において、式Iの化合物、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグは、他のPPAR修飾剤と共に投与することができる。PPAR修飾剤は、制約されるものではないが、PPARアルファ及び/又はガンマ及び/又はデルタアゴニスト、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグを含む。適したPPARアルファ及び/又はガンマアゴニスト、医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物又はこれらのプロドラッグは、当技術において公知である。これらは、国際特許出願公開WO01/12187、WO01/12612、WO99/62870、WO99/62872、WO99/62871、WO98/57941、WO01/40170、J Med Chem,1996,39,665、Expert Opinion on Therapeutic Patents,10(5),623−634(特に634頁に列挙されている特許出願中に記載されている化合物)、及びJ Med Chem,2000,43,527中に記載されている化合物を含み、これらの全ては本明細書中に参考文献として援用される。特にPPARアルファ及び/又はガンマアゴニストは、BMS298585、クロフィブラート、フェノフィブラート、ベザフィブラート、ゲムフィブロジル及びシプロフィブラート;GW9578、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、リボグリタゾン、バラグリタゾン(balaglitazone)、KRP−297、JTT−501、SB213068、GW1929、GW7845、GW0207、L−796449、L−165041及びGW2433を指す。特にPPARアルファ及び/又はガンマアゴニストは、(S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシ−フェニル}エトキシ)フェニル]プロパン酸及び医薬的に受容可能なその塩を指す。
【0089】
更に、本発明の組合せは、スルホニル尿素、例えば:グリメピリド、グリベンクラミド(グリブリド)、グリクラジド、グリピジド、グリキドン、クロロプロパミド(chloropropamide)、トルブタミド、アセトヘキサミド、グリコピラミド(glycopyramide)、カルブタミド、グリボヌリド(glibonuride)、グリソキセピド(glisoxepid)、グリブチアゾール(glybuthiazole)、グリブゾール(glibuzole)、グリヘキサミド(glyhexamide)、グリミジン、グリピナミド(glypinamide)、フェンブタミド(phenbutamide)、トルシラミド(tolcylamide)及びトラザミドとの関連で使用することができる。好ましくはスルホニル尿素は、グリメピリド又はグリベンクラミド(グリブリド)である。更に好ましくは、スルホニル尿素は、グリメピリドである。従って、本発明は、一つ、二つ又はそれより多いこの文節に記載された既存の療法との関連における本発明の化合物の投与を含む。2型糖尿病及びその付随する合併症の治療のための他の既存の療法の投与量は、当技術において既知であるものであり、そして使用に対して規制団体、例えばFDAによって認可され、そしてFDAによって刊行されたオレンジブック中に見出すことができる。あるいは、少量の投与量は、組合せから誘導される利益の結果として使用することができる。本発明は、更にコレステロール低下剤との組合せ中の本発明の化合物を含む。本出願中で言及されるコレステロール低下剤は、制約されるものではないが、HMG−CoAレダクターゼ(3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ)の阻害剤を含む。適当には、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤は、アトルバスタチン、ベルバスタチン、セリバスタチン、ダルバスタチン、フルバスタチン、イタバスタチン、ロバスタチン、メバスタチン、ニコスタチン(nicostatin)、ニバスタチン(nivastatin)、プラバスタチン及びシンバスタチンからなる群から選択されるスタチン、又は医薬的に受容可能な、特にナトリウム若しくはカルシウム塩、又はその溶媒和物、或いはこのような塩の溶媒和物である。特別なスタチンは、アトルバスタチン、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物、或いはそのプロドラッグである。更に特別なスタチンは、アトルバスタチンカルシウム塩である。然しながら特に好ましいスタチンは、(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)−アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[N−メチル−N−(メチルスルホニル)−アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸としても知られる]の化学名を持つ化合物、又は医薬的に受容可能なその塩若しくは溶媒和物、或いはこのような塩の溶媒和物である。化合物(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル−(メチルスルホニル)−アミノ]−ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプタ−6−エン酸、及びそのカルシウム及びナトリウム塩は、欧州特許出願公開EP−A−0521471、及びBioorganic and Medicinal Chemistry,(1997),5(2),437−444中に開示されている。この後者のスタチンは、いまやその一般名ロスバスタチンとして知られる。
【0090】
本出願において、用語“コレステロール低下剤”は、更に活性又は不活性を問わずエステル、プロドラッグ及び代謝産物のようなHMG−CoAレダクターゼ阻害剤の化学修飾を含む。
【0091】
本発明は、更に胆汁酸捕捉剤、例えばコレスチポール又はコレスチラミン或いはコレスタゲル(cholestagel)との組合せ中の本発明の化合物を含む。
本発明は、更に回腸胆汁酸運搬系の阻害剤(IBAT阻害剤)との組合せ中の本発明の化合物を含む。
【0092】
IBTA阻害活性を保有する適した化合物は、説明されており、例えば、WO93/16055、WO94/18183、WO94/18184、WO96/05188、WO96/08484、WO96/16051、WO97/33882、WO98/07449、WO98/03818、WO98/38182、WO99/32478、WO99/35135、WO98/40375、WO99/35153、WO99/64409、WO99/64410、WO00/01687、WO00/47568、WO00/61568、WO00/62810、WO01/68906、DE19825804、WO00/38725、WO00/38726、WO00/38727、WO00/38728、WO00/38729、WO01/68906、WO01/66533、WO02/32428、WO02/50051、EP864582、EP489423、EP549967、EP573848、EP624593、EP624594、EP624595及びEP624596中に記載されている化合物を参照されたく、そしてこれらの特許出願の内容は、本明細書中に参考文献として援用される。
【0093】
本発明において使用するために適したIBAT阻害剤の特別な群は、ベンゾチエピン、並びに本明細書中に参考文献として援用されるWO00/01687、WO96/08484及びWO97/33882の特許請求の範囲、特に請求項1中に記載されている化合物である。他の適したIBAT阻害剤の群は、1,2−ベンゾチアゼピン、1,4−ベンゾチアゼピン及び1,5−ベンゾチアゼピンである。更なる適したIBAT阻害剤の群は、1,2,5−ベンゾチアジアゼピンである。
【0094】
IBAT阻害活性を保有する一つの特別な適した化合物は、β−D−グリコピラノシドウロン酸(3R,5R)−3−ブチル−3−エチル−1,1−ジオキシド−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン−8−イル(EP864582)である。他の適したIBAT阻害剤は下記の化合物、又はその医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグの一つを含む:
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(5−カルボキシペンチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−2−フルオロベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−(N’−{(R)−1−[N’’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−2−ヒドロキシエチル}カルバモイル)ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−((エトキシ)(メチル)ホスホリル−メチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−{2−[(ヒドロキシ)(メチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−メチルチオ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−{2−[(メチル)(エチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(ヒドロキシ)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[(R)−N’−(2−メチルスルフィニル−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メトキシ−8−[N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオ−エチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−{(S)−1−[N−((S)−2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]プロピル}カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−((R/S)−α−{N−[1−(R)−2−(S)−1−ヒドロキシ−1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)プロパ−2−イル]カルバモイル}−4−ヒドロキシベンジル)カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;及び
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン。
【0095】
本発明の付加的な更なる側面によれば、組合せ治療が提供され、当該組合せ治療は、有効な量の式Iの化合物、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグの、所望により医薬的に受容可能な希釈剤又は担体と一緒の、下記の薬剤の1つ以上、又はその医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグから選択される薬剤との、所望により医薬的に受容可能な希釈剤又は担体と一緒の、同時、連続又は別個投与による、このような療法的治療を必要とするヒトのような温血動物への投与を含んでなる:
CETP(コレステリルエステル転送タンパク質)阻害剤、例えば本明細書中に参考文献として援用されるWO00/38725の7頁22行−10頁17行で言及され、そして説明されているもの;
コレステロール吸収アンタゴニスト、例えば、SCH58235のようなアゼチジノン及び本明細書中に参考文献として援用される米国特許第5,767,115号に記載されているもの;
MTP(ミクロソーム転送タンパク質)阻害剤、例えば、本明細書中に参考文献として援用されるScience,282,751−54,1998に記載されているもの;
徐放及び組合せ製品を含むニコチン酸誘導体、例えば、ニコチン酸(ナイアシン)、アシピモックス及びニセリトロール;
植物ステロール化合物、例えばスタノール;
プロブコール;
オメガ−3脂肪酸、例えばOmacorTM
抗肥満症化合物、例えばオルリスタット(EP129,748)及びシブトラミン(GB2,184,122及びUS4,929,629);
血圧降下性化合物、例えばアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、アンドレナリン作動性(andrenergic)遮断剤、アルファ−アンドレナリン作動性遮断剤、ベータ−アンドレナリン作動性遮断剤例えばメトプロロール、混合アルファ/ベータアンドレナリン作動性遮断剤、アンドレナリン刺激剤、カルシウムチャンエル遮断剤、AT−1遮断剤、塩類利尿剤、利尿剤又は血管拡張剤;
CB1アンタゴニスト又はインバースアゴニスト、例えばWO01/70700及びEP65635に記載されているようなもの;
メラニン濃縮ホルモン(MCH)アンタゴニスト;
PDK阻害剤;又は
核受容体の修飾因子、例えばLXR、FXR、RXR、及びRORアルファ。
【0096】
式Iの化合物との組合せにおいて使用することができる活性な代謝産物を含む特別なACE阻害剤又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグとしては、制約されるものではないが、次の化合物が挙げられる:アラセプリル、アラトリオプリル(alatriopril)、アルチオプリル(altiopril)カルシウム、アンコベニン(ancovenin)、ベナゼプリル、塩酸ベナゼプリル、ベナゼプリラト(benazeprilat)、ベンゾイルカプトプリル、カプトプリル、カプトプリル−システイン、カプトプリル−グルタチオン、セラナプリル(cerenapril)、セラノプリル(ceranopril)、セロナプリル、シラザプリル、シラザプリラト、デラプリル、デラプリル−二酸、エナラプリル、エナラプリラト、エナプリル、エピカプトプリル(epicaptopril)、フォロキシミチン(foroxymithine)、フォスフェノプリル(fosfenopril)、フォセノプリル(fosenopril)、フォセノプリルナトリウム、フォシノプリル、フォシノプリルナトリウム、フォシノプリラト(fosinoprilat)、フォシノプリル酸(fosinoprilic acid)、グリコプリル(glycopril)、ヘモルフィン−4、イドラプリル、イミダプリル、インドラプリル、インドラプリラト(indolaprilat)、リベンザプリル、リシノプリル、リシウミン(lyciumin)A、リシウミンB、ミキサンプリル(mixanpril)、モエキシプリル、モエキシプリラト(moexiprilat)、モベルチプリル、ムラセイン(muracein)A、ムラセインB、ムラセインC、ペントプリル、ペリンドプリル、ペリンドプリラト、ピバロプリル(pivalopril)、ピボプリル(pivopril)、キナプリル、塩酸キナプリル、キナプリラト、ラミプリル、ラミプリラト、スピラプリル、塩酸スピラプリル、スピラプリラト(spiraprilat)、スピロプリル(spiropril)、塩酸スピロプリル、テモカプリル、塩酸テモカプリル、テプロチド、トランドラプリル、トランドラプリラト、ウチバプリル、ザビシプリル、ザビシプリラト、ゾフェノプリル及びゾフェノプリラト。本発明において使用するための好ましいACE阻害剤は、ラミプリル、ラミプリラト、リシノプリル、エナラプリル及びエナラプリラトである。本発明において使用するための更に好ましいACE阻害剤は、ラミプリル及びラミプリラトである。
【0097】
式Iの化合物との組合せにおいて使用するための、好ましいアンジオテンシンIIアンタゴニスト、医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物又はこれらのプロドラッグとしては、制約されるものではないが、次の化合物がある:カンデサルタン、カンデサルタンシレキセチル、ロサルタン、バルサルタン、イルベサルタン、タソサルタン、テルミサルタン及びエプロサルタン。本発明において使用するための、特に好ましいアンジオテンシンIIアンタゴニスト又は医薬的に受容可能なその誘導体は、カンデサルタン及びカンデサルタンシレキセチルである。
【0098】
従って、本発明の更なる特長において、有効な量の式Iの化合物、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグを、同時、連続又は別個投与で、有効な量のこの組合せの部において記載された他の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはプロドラッグの一つと共に、このような治療を必要とするヒトのような温血動物の2型糖尿病及びその付随する合併症の治療のために、前記動物に投与することを含んでなる方法が提供される。
【0099】
従って、本発明の更なる特長において、有効な量の式Iの化合物、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグを、同時、連続又は別個投与で、有効な量のこの組合せの部において記載された他の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはプロドラッグの一つと共に、このような治療を必要とするヒトのような温血動物の高脂肪血症の症状を治療するために、前記動物に投与することを含んでなる方法が提供される。
【0100】
本発明の更なる側面によれば、式Iの化合物、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグ、及びこの組合せの部において記載された他の化合物又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはプロドラッグの一つを、医薬的に受容可能な希釈剤又は担体と共に含んでなる医薬組成物が提供される。
【0101】
本発明の更なる側面によれば、式Iの化合物、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグ、及びこの組合せの部において記載された他の化合物又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはプロドラッグの一つを含んでなるキットが提供される。
【0102】
本発明の更なる側面によれば:
a)第1の単位剤形中の、式Iの化合物、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグ;
b)第2の単位剤形中の、この組合せの部において記載された他の化合物又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはプロドラッグの一つ;及び
c)前記の第1及び第2の剤形を含有する容器手段;
を含んでなるキットが提供される。
【0103】
本発明の更なる側面によれば:
a)第1の単位剤形中の、医薬的に受容可能な希釈剤又は担体といっしょの式Iの化合物、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグ;
b)第2の単位剤形中の、この組合せの部において記載された他の化合物又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはプロドラッグの一つ;及び
c)前記の第1及び第2の剤形を含有するための容器手段;
を含んでなるキットが提供される。
【0104】
本発明の更なる側面によれば、ヒトのような温血動物の代謝症候群又は2型糖尿病及びその付随する合併症の治療において使用するための医薬の製造における、式Iの化合物、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグ、及びこの組合せの部において記載された他の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはプロドラッグの一つの使用が提供される。
【0105】
本発明のもう一つの側面によれば、ヒトのような温血動物の高脂肪血症の症状の治療において使用するための医薬の製造における、式Iの化合物、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグ、及びこの組合せの部において記載された他の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはプロドラッグの一つの使用が提供される。
【0106】
本発明の更なる側面によれば、所望により医薬的に受容可能な希釈剤又は担体といっしょの、有効な量の式Iの化合物、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグの、同時、連続又は別個投与の、所望により医薬的に受容可能な希釈剤又は担体といっしょの、有効な量のこの組合せの部において記載された他の化合物、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはプロドラッグの一つの、このような療法的治療を必要とするヒトのような温血動物への投与を含んでなる組合せ治療が提供される。
【実施例】
【0107】
H NMR及び13C NMR測定は、それぞれ300、400、500及び600MHzのH周波数で操作されるVarian Mercury 300又はVarian UNITY plus 400、500又は600分光計で、並びにそれぞれ75、100、125及び150MHzの13C周波数で行った。測定は、デルタスケール(δ)で行った。
【0108】
他に記述しない限り、化学シフトは、溶媒を内部標準とするppmで与えられる。
略語
DMSO ジメチルスルホキシド
THF テトラヒドロフラン
Pd/C 炭素上のパラジウム
DMAP ジメチルアミノピリジン
t 三重線
s 単一線
d 二重線
q 四重線
m 多重線
bs 幅広単一線
dm 多重線の二重線
bt 幅広三重線
dd 二重線の二重線
【0109】
実施例1
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(オクチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(i)N−(2,4−ジフルオロベンジル)オクタンアミド
2,4−ジフルオロベンジルアミン(0.43g、3.0mmol)の塩化メチレン(30mL)中の溶液に、オクタン酸(0.43g、3.0mmol)及びDMAP(0.37g、3.0mmol)を、続いて1-エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.60g、3.1mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を塩化メチレン(100mL)で希釈し、そして有機相を5%HCl(3×75mL)、NaHCO水溶液(75mL)、及び食塩水(75mL)で洗浄し、そして無水のNaSOで乾燥した。真空中の濃縮により、0.78g(96%)の油状物を得て、これは静置により固化した。
H NMR(500MHz,CDCl):δ 0.81−0.90(m,3H),1.18−1.33(m,8H),1.54−1.66(m,2H),2.12−2.21(m,2H),4.42(d,2H),5.82(bs,1H),6.73−6.87(m,2H),7.32(m,1H)。
【0110】
(ii)N−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−オクチルアミン塩酸塩
N−(2,4−ジフルオロベンジル)オクタンアミド(0.64g、2.4mmol)を、新しく蒸留したTHF(20mL)中に溶解し、そしてアルゴン雰囲気下の氷浴上で冷却した。ボラン(ジエチルエーテル中のジメチルスルフィド複合体の2M溶液の3.0mL)を加え、そして氷浴を15分後に取除いた。反応混合物を20時間還流し、そして次いで室温まで冷却させた。反応を10%HCl(1.2mL)の注意深い添加によってクエンチし、そして混合物を一晩撹拌し、そして次いで真空中で濃縮した。氷冷THF(15mL)の添加により、白色の沈殿物を得て、これを濾過して取出し、そして真空中で乾燥して、0.40g(58%)の白色の塩を得た。
H NMR(400MHz,CDOD):δ 0.85−0.93(m,3H),1.20−1.45(m,10H),1.65−1.89(m,2H),3.01−3.09(m,2H),4.25(s,2H),7.04−7.16(m,2H),7.63(m,1H)。
【0111】
(iii)(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(オクチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル
{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(0.120g、0.40mmol)の塩化メチレン(5.0mL)中の溶液に、N−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−オクチルアミン塩酸塩(0.165g、0.57mmol)、DMAP(0.054g、0.45mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.078mL、0.45mmol)を、続いて1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.085g、0.45mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を塩化メチレン(50mL)で希釈し、そして有機相を5%HCl(3×25mL)、NaHCO水溶液(25mL)、及び食塩水(25mL)で洗浄し、無水のNaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲルの充填済みカラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、5gSi/25mL)によって、塩化メチレン中のメタノール(0−1%勾配)を溶出剤とする精製により、0.082g(38%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.80−0.90(m,3H),1.14(t,3H),1.17−1.30(m,13H),1.42−1.64(m,2H),2.86−3.00(m,2H),3.20−3.40(m,3H),3.59(m,1H),3.95(m,1H),4.15(q,2H),4.59(s,2H),4.69及び4.70(2s,2H,ロータマー),6.71−6.88(m,4H),7.07−7.18及び7.20−7.31(2m,3H,ロータマー)。
【0112】
(iv)(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(オクチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(オクチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル(0.038g、0.071mmol)のTHF(3mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(2mL)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。5%HClによる酸性化の後、混合物を酢酸エチル(3×25mL)で抽出し、そして混合した有機相を食塩水(25mL)で洗浄し、無水のNaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、0.035g(98%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.83−0.93(m,3H),1.17(t,3H),1.20−1.35(m,10H),1.42−1.68(m,2H),2.88−3.10(m,2H),3.24−3.35(m,2H),3.41(m,1H),3.62(m,1H),4.03(m,1H),4.62(s,2H),4.72及び4.73(2s,2H,ロータマー),6.70−6.90(m,4H),7.09−7.21及び7.24−7.34(2m,3H,ロータマー)。
【0113】
実施例2
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(ノニル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(i)N−(2,4−ジフルオロベンジル)ノナンアミド
2,4−ジフルオロベンジルアミン(0.47g、3.3mmol)の塩化メチレン(30mL)中の溶液に、ノナン酸(0.52g、3.3mmol)及びDMAP(0.40g、3.3mmol)を、続いて1-エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.67g、3.5mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を塩化メチレン(100mL)で希釈し、そして有機相を5%HCl(3×75mL)、NaHCO水溶液(75mL)、及び食塩水(75mL)で洗浄し、そして無水のNaSOで乾燥した。真空中の濃縮により、0.87g(93%)の油状物を得て、これは静置により固化した。
H NMR(600MHz,CDCl):δ 0.80−0.86(m,3H),1.16−1.28(m,10H),1.53−1.62(m,2H),2.11−2.17(m,2H),4.37(d,2H),6.12(bs,1H),6.70−6.81(m,2H),7.27(m,1H)。
【0114】
(ii)(N−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−ノニルアミン塩酸塩
N−(2,4−ジフルオロベンジル)ノナンアミド(0.75g、2.6mmol)を、トルエンとの共沸蒸留によって一旦乾燥し、新しく蒸留したTHF(23mL)中に溶解し、そしてアルゴン雰囲気下の氷浴上で冷却した。ボラン(ジエチルエーテル中のジメチルスルフィド複合体の2M溶液の3.3mL)を加え、そして氷浴を15分後に取除いた。反応混合物を5時間還流し、そして次いで室温まで冷却させた。反応を10%HCl(1.3mL)の注意深い添加によってクエンチし、そして混合物を3時間撹拌し、そして次いで真空中で濃縮した。氷冷THF(15mL)の添加により、白色の沈殿物を得て、これを濾過して取出し、そして真空中で乾燥して、0.69g(85%)の白色の塩を得た。
H NMR(400MHz,CDOD):δ 0.85−0.94(m,3H),1.20−1.45(m,12H),1.65−1.80(m,2H),3.00−3.10(m,2H),4.26(s,2H),7.04−7.16(m,2H),7.64(m,1H)。
【0115】
(iii)(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(ノニル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル
{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(0.120g、0.40mmol)の塩化メチレン(5.0mL)中の溶液に、(N−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−ノニルアミン塩酸塩(0.173g、0.57mmol)、DMAP(0.058g、0.45mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.078mL、0.45mmol)を、続いて1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.085g、0.45mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を塩化メチレン(50mL)で希釈し、そして有機相を5%HCl(3×25mL)、NaHCO水溶液(25mL)、及び食塩水(25mL)で洗浄し、無水のNaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲルの充填済みカラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、5gSi/25mL)によって、塩化メチレン中のメタノール(0−1%勾配)を溶出剤とする精製により、0.117g(53%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.82−0.90(m,3H),1.14(t,3H),1.17−1.30(m,15H),1.42−1.62(m,2H),2.88−3.00(m,2H),3.23−3.38(m,3H),3.58(m,1H),3.95(m,1H),4.14(q,2H),4.59(s,2H),4.68及び4.69(2s,2H,ロータマー),6.70−6.90(m,4H),7.06−7.18及び7.20−7.31(2m,3H,ロータマー)。
【0116】
(iv)(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(ノニル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(ノニル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル(0.038g、0.070mmol)の、THF(3mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(2mL)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。5%HClによる酸性化の後、混合物を酢酸エチル(3×25mL)で抽出し、そして混合した有機相を食塩水(25mL)で洗浄し、無水のNaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、0.034g(94%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.83−0.93(m,3H),1.17(t,3H),1.20−1.35(m,12H),1.44−1.66(m,2H),2.90−3.10(m,2H),3.25−3.34(m,2H),3.42(m,1H),3.62(m,1H),4.04(m,1H),4.62(s,2H),4.72及び4.73(2s,2H,ロータマー),6.73−6.90(m,4H),7.09−7.21及び7.24−7.34(2m,3H,ロータマー)。
【0117】
実施例3
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(4−エチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(i)N−(2,4−ジフルオロベンジル)エチルベンズアミド
2,4−ジフルオロベンジルアミン(3.58g、25.0mmol)の塩化メチレン(250mL)中の溶液に、4−エチル安息香酸(3.94g、26.3mmol)及びDMAP(3.36g、27.5mmol)を、続いて1-エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(5.27g、27.5mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を5%HCl(3×100mL)、飽和NaHCO水溶液(100mL)、及び食塩水(100mL)で洗浄し、そしてNaSOで乾燥した。真空中の濃縮により、6.49g(94%)の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.24(t,3H),2.69(q,2H),4.64(d,2H),6.45(bs,1H),6.77−6.90(m,2H),7.25(d,2H),7.41(m,1H),7.69(d,2H)。
【0118】
(ii)N−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−(4−エチルベンジル)アミン
N−(2,4−ジフルオロベンジル)−4−エチルベンズアミド(6.20g、22.5mmol)を、新しく蒸留したTHF(220mL)中に溶解し、そしてアルゴン雰囲気下の氷浴上で冷却した。ボラン(ジエチルエーテル中のジメチルスルフィド複合体の2M溶液の28mL)を加え、そして氷浴を15分後に取除いた。反応混合物を一晩還流し、そして次いで室温まで冷却させた。反応を0℃で10%HCl(11mL)の注意深い添加によってクエンチし、そして混合物を3時間撹拌し、そして次いで真空中で濃縮した。残留物を酢酸エチル(200mL)及び2MのKCO(200mL)中に取込み、そして相を分離した。水相を酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、そして混合した有機相を食塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、5.56g(94%)の黄色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.24(t,3H),2.65(q,2H),3.77(s,2H),3.82(s,2H),6.75−6.90(m,2H),7.17(d,2H),7.25(d,2H),7.34(m,1H)。
【0119】
(iii)(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(4−エチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル
{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(1.48g、5.0mmol)及びN−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−(4−エチルベンジル)アミン(1.57g、6.0mmol)の塩化メチレン(50mL)中の0℃の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.0mL、11.5mmol)を、続いてテトラフルオロホウ酸O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(1.93g、6.0mmol)を加え、そして反応混合物を一晩撹拌し、そして次いで真空中で濃縮した。残留物を酢酸エチル(200mL)中に取込み、そして有機相を5%HCl(3×100mL)、飽和NaHCO水溶液(100mL)、及び食塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲル(240g)の、塩化メチレン中のメタノール(0−4%勾配)を溶出剤とする精製及び純粋な画分の収集により、1.18g(44%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.16(t,3H),1.19−1.27(m,6H),2.57−2.70(m,2H),2.90−3.00(m,2H),3.35(m,1H),3.60(m,1H),3.96(m,1H),4.16(q,2H),4.52,4.54,4.56及び4.59(4s,4H,ロータマー),4.74及び4.80(2s,2H,ロータマー),6.69−6.88(m,4H),7.02−7.22及び7.25−7.36(2m,7H,ロータマー)。
【0120】
(iv)(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(4−エチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(4−エチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル(1.13g、2.1mmol)のアセトニトリル(100mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(52mL)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。5%HClによる中和の後、溶媒の体積を真空中で減少し、そして残った水相を5%HClで酸性化し、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。混合した有機相を食塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、1.01g(94%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.16(t,3H),1.19−1.28(m,3H),2.56−2.71(m,2H),2.95(m,1H),3.05(m,1H),3.41(m,1H),3.61(m,1H),4.02(m,1H),4.52,4.54,4.55及び4.59(4s,4H,ロータマー),4.75及び4.81(2s,2H,ロータマー),6.70−6.88(m,4H),7.04−7.22及び7.25−7.35(2m,7H,ロータマー),8.04(bs,1H)。
【0121】
実施例4
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(メチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(i)(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(メチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル
{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(0.320g、1.08mmol)の塩化メチレン(10mL)中の溶液に、N−メチルベンジルアミン(0.145g、1.20mmol)及びテトラフルオロホウ酸O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.353g、1.10mmol)を加え、そして反応混合物を室温で3日間撹拌した。得られた溶液を塩化メチレン(100mL)で希釈し、そして有機相を5%HCl(3×50mL)、NaHCO水溶液(50mL)、及び食塩水(50mL)で洗浄し、無水のNaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲルの充填済みカラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、10gSi/70mL)によって、塩化メチレン中のメタノール(0−1%勾配)を溶出剤とする精製により、0.186g(43%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.10−1.24(m,6H),2.88−2.99(m,2H),2.91及び2.95(2s,3H,ロータマー),3.33(m,1H),3.58(m,1H),3.95(m,1H),4.08−4.20(m,2H),4.57及び4.59(2s,2H,ロータマー),4.69及び4.70(2s,2H,ロータマー),6.77及び6.87(2d,2H,ロータマー),7.07−7.38(m,7H)。
【0122】
(ii)(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(メチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(メチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル(0.155g、0.39mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(10mL)を加え、そして反応混合物を一晩撹拌した。5%HClによる酸性化の後、混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、そして混合した有機相を食塩水(50mL)で洗浄し、無水のNaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、0.139g(97%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.10−1.20(m,3H),2.86−3.10(m,2H),2.94及び2.97(2s,3H,ロータマー),3.38(m,1H),3.61(m,1H),4.01(m,1H),4.59及び4.61(2s,2H,ロータマー),4.72及び4.73(2s,2H,ロータマー),6.78及び6.87(2d,2H,ロータマー),7.10−7.40(m,7H),8.97(bs,1H)。
【0123】
実施例5
(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{ヘプチル[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸
(i)N−ヘプチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]アミン
1−メチルインドール−2−カルバルデヒド(1.59g、10.0mmol)及びヘプチルアミン(1.49mL、10.0mmol)のエタノール(50mL)中の溶液に、酢酸(2.3mL、40mmol)及び水素化シアノホウ素ナトリウム(0.75g、12.0mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。水(5mL)を加え、そして混合物を真空中で濃縮した。残留物を酢酸エチル(75mL)及び1MのKOH水溶液(75mL)中に取込み、そして相を分離した。水層を酢酸エチル(2×75mL)で抽出し、そして混合した有機相を食塩水(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲルのカラム(130g)の、ヘプタン中の酢酸エチル(17−33%勾配)を溶出剤とする精製により、1.57g(61%)の黄色の油状物を得て、これは、静置により固化した。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.87−0.95(m,3H),1.20−1.40(m,8H),1.46−1.60(m,2H),2.70(t,3H),3.78(s,3H),3.94(s,2H),6.39(s,1H),7.09(m,1H),7.20(m,1H),7.31(d,1H),7.58(d,1H)。
【0124】
(ii)(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{ヘプチル[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸エチル
{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(0.889g、3.00mmol)及びN−ヘプチル−N−[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]アミン(0.814g、3.15mmol)の塩化メチレン(30mL)中の溶液に、DMAP(0.403g、3.30mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.633g、3.30mmol)を加え、そして反応混合物を室温で3日間撹拌した。混合物を塩化メチレン(100mL)で希釈し、そして有機相を2MのHCl(3×100mL)、飽和NaHCO水溶液(100mL)、及び食塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲルのカラム(100g)の、塩化メチレン中のメタノール(0−5%勾配)を溶出剤とする精製により、0.71g(43%)の淡黄色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.82−0.93(m,3H),1.18(t,3H),1.14−1.36(m,11H),1.47−1.62(m,2H),2.91−3.03(m,2H),3.20−3.29及び3.30−3.47(2m,3H,ロータマー),3.58(s,3H),3.61(m,1H),3.98(m,1H),4.18(q,2H),4.73(s,2H),4.86(s,2H),6.44(s,1H),6.87(d,2H),7.06−7.34(m,5H),7.57(d,1H)。
【0125】
(iii)(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{ヘプチル[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{ヘプチル[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸エチル(0.655g、1.22mmol)のTHF(60mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(30mL)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。2MのHClによる酸性化の後、混合物を酢酸エチル(3×75mL)で抽出し、そして混合した有機相を食塩水(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、0.61g(95%)の淡黄色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.80−0.93(m,3H),1.13−1.34(m,11H),1.46−1.62(m,2H),2.97及び3.10 (ABX系のAB部分,2H),3.19−3.29及び3.38−3.55(2m,3H,ロータマー),3.58(s,3H),3.59(m,1H),4.07(m,1H),4.73(s,2H),4.86(s,2H),6.43(s,1H),6.88(d,2H),7.05−7.33(m,5H),7.56(d,1H)。
【0126】
実施例6
(2S)−3−(4−{2−[(2,3−ジメトキシベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(i)N−ヘプチル−2,3−ジメトキシベンズアミド
2,3−ジメトキシ安息香酸(4.55g、25.0mmol)の塩化メチレン(250mL)中の溶液に、ヘプチルアミン(2.78g、27.5mmol)及びDMAP(3.36g、27.5mmol)を、続いて1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(5.27g、27.5mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を5%HCl(3×100mL)、飽和NaHCO水溶液(100mL)、及び食塩水(100mL)で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。真空中の濃縮により、6.81g(98%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.82−0.91(m,3H),1.20−1.43(m,8H),1.53−1.66(m,2H),3.40−3.48(m,2H),3.87(s,3H),3.88(s,3H),7.02(dd,1H),7.13(t,1H),7.67(dd,1H),7.93(bs,1H)。
【0127】
(ii)N−(2,3−ジメトキシベンジル)−N−ヘプチルアミン
N−ヘプチル−2,3−ジメトキシベンズアミド(6.47g、23.2mmol)を、新しく蒸留したTHF(230mL)中に溶解し、そしてアルゴン雰囲気下の氷浴上で冷却した。ボラン(ジエチルエーテル中のジメチルスルフィド複合体の2Mの溶液の29mL)を加え、そして氷浴を15分後に取除いた。反応混合物を一晩還流し、そして次いで室温まで冷却させた。反応を10%HCl(11mL)の注意深い添加によってクエンチし、そして混合物を4時間撹拌し、そして次いで真空中で濃縮した。残留物を酢酸エチル(300mL)中に取込み、そして2MのKCO水溶液(3×100mL)及び食塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲル(160g)の、ヘプタン中の酢酸エチル(33−100%勾配)、そして最後に酢酸エチル中の5%エタノールを溶出剤とする精製により、3.40g(55%)の明るい黄色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.83−0.91(m,3H),1.20−1.35(m,8H),1.42−1.54(m,2H),2.54−2.61(m,2H),3.79(s,2H),3.85(s,3H),3.86(s,3H),6.83(d,1H),6.88(d,1H),7.01(t,1H)。
【0128】
(iii)(2S)−3−(4−{2−[(2,3−ジメトキシベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル
N−(2,3−ジメトキシベンジル)−N−ヘプチルアミン(1.46g、5.5mmol)及び{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(1.48g、5.0mmol)の塩化メチレン(50mL)中の0℃の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.0mL、11.5mmol)及びテトラフルオロホウ酸O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(1.93g、6.0mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌し、そして次いで真空中で濃縮した。残留物を酢酸エチル(200mL)中に取込み、そして有機相を飽和NaHCO水溶液(3×100mL)、5%HCl(3×100mL)、及び食塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲル(100g)の、塩化メチレン中のメタノール(0−2%勾配)を溶出剤とする精製及び純粋な画分の収集により、1.57g(58%)の淡黄色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.82−0.90(m,3H),1.11−1.30(m,14H),1.46−1.64(m,2H),2.89−2.98(m,2H),3.20−3.28及び3.28−3.40(2m,3H,ロータマー),3.59(m,1H),3.81,3.82,3.85及び3.87(4s,6H,ロータマー),3.95(m,1H),4.11−4.20(m,2H),4.59,4.69,4.70及び4.72(4s,4H,ロータマー),6.69−6.91(m,4H),6.95及び7.02(2t,1H,ロータマー),7.11及び7.16(2d,2H,ロータマー)。
【0129】
(iv)(2S)−3−(4−{2−[(2,3−ジメトキシベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2,3−ジメトキシベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル(1.40g、2.55mmol)のアセトニトリル(100mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(50mL)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒の体積を真空中で減少し、そして残った水相を5%HClで酸性化し、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。混合した有機相を食塩水(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、1.29g(98%)の淡黄色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.81−0.91(m,3H),1.13−1.32(m,11H),1.46−1.64(m,2H),2.94(m,1H),3.07(m,1H),3.25及び3.34(2m,2H,ロータマー),3.44(m,1H),3.59(m,1H),3.82(s,3H),3.86及び3.88(2s,3H,ロータマー),4.03(m,1H),4.60,4.70,4.72及び4.74(4s,4H,ロータマー),6.70−6.92(m,4H),6.96及び7.03(2t,1H,ロータマー),7.12及び7.17(2d,2H,ロータマー)。
【0130】
実施例7
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(2,3−ジメトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(i)N−ブチル−2,3−ジメトキシベンズアミド
2,3−ジメトキシ安息香酸(4.55g、25.0mmol)の塩化メチレン(250mL)中の溶液に、ブチルアミン(2.01g、27.5mmol)及びDMAP(3.36g、27.5mmol)を、続いて1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(5.27g、27.5mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を5%HCl(3×100mL)、飽和NaHCO水溶液(100mL)、及び食塩水(100mL)で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。真空中の濃縮により、5.59g(94%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.94(t,3H),1.35−1.47(m,2H),1.53−1.63(m,2H),3.40−3.48(m,2H),3.86(s,3H),3.87(s,3H),7.00(dd,1H),7.11(t,1H),7.66(dd,1H),7.92(bs,1H)。
【0131】
(ii)N−ブチル−N−(2,3−ジメトキシベンジル)アミン
N−ブチル−2,3−ジメトキシベンズアミド(5.37g、22.6mmol)を、新しく蒸留したTHF(230mL)中に溶解し、そしてアルゴン雰囲気下の氷浴上で冷却した。ボラン(ジエチルエーテル中のジメチルスルフィド複合体の2Mの溶液の28mL)を加え、そして氷浴を15分後に取除いた。反応混合物を一晩還流し、そして次いで室温まで冷却させた。反応を10%HCl(11mL)の注意深い添加によってクエンチし、そして混合物を4時間撹拌し、そして次いで真空中で濃縮した。残留物を酢酸エチル(300mL)中に取込み、そして2MのKCO水溶液(3×100mL)、及び食塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲル(160g)の、ヘプタン中の酢酸エチル(33−100%勾配)、そして最後に酢酸エチル中の5%エタノールを溶出剤とする精製により、2.74g(54%)の明るい黄色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.89(t,3H),1.26−1.40(m,2H),1.42−1.53(m,2H),2.56−2.63(m,2H),3.79(s,2H),3.85(s,3H),3.86(s,3H),6.83(dd,1H),6.89(dd,1H),7.01(t,1H)。
【0132】
(iii)(2S)−3−(4−{2−[ブチル(2,3−ジメトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル
N−ブチル−N−(2,3−ジメトキシベンジル)アミン(1.23g、5.5mmol)及び{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(1.48g、5.0mmol)の塩化メチレン(50mL)中の0℃の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.0mL、11.5mmol)を、続いてテトラフルオロホウ酸O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(1.93g、6.0mmol)を加え、そして反応混合物を一晩撹拌し、そして次いで真空中で濃縮した。残留物を酢酸エチル(200mL)中に取込み、そして有機相を飽和NaHCO水溶液(3×100mL)、5%HCl(3×100mL)、及び食塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲル(120g)の、塩化メチレン中のメタノール(0−2%勾配)を溶出剤とする精製及び純粋な画分の収集により、1.07g(43%)の淡黄色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.84−0.94(m,3H),1.12−1.19(m,3H),1.19−1.35(m,5H),1.46−1.64(m,2H),2.88−3.00(m,2H),3.21−3.29及び3.29−3.40(2m,3H,ロータマー),3.59(m,1H),3.82,3.82,3.86及び3.88(4s,6H,ロータマー),3.96(m,1H),4.11−4.21(m,2H),4.60,4.70,4.71及び4.73(4s,4H,ロータマー),6.69−6.92(m,4H),6.96及び7.03(2t,1H,ロータマー),7.12及び7.16(2d,2H,ロータマー)。
【0133】
(iv)(2S)−3−(4−{2−[ブチル(2,3−ジメトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2,3−ジメトキシベンジル)(ブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル(1.02g、2.0mmol)のアセトニトリル(80mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(40mL)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒の体積を真空中で減少し、そして残った水相を5%HClで酸性化し、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。混合した有機相を食塩水(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、0.96g(98%)の明るい黄色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.84−0.94(m,3H),1.12−1.20(m,3H),1.20−1.36(m,2H),1.45−1.64(m,2H),2.94(m,1H),3.06(m,1H),3.26及び3.35(2m,2H,ロータマー),3.43(m,1H),3.59(m,1H),3.82及び3.82(2s,3H,ロータマー),3.86及び3.88(2s,3H,ロータマー),4.03(m,1H),4.60,4.70,4.72及び4.74(4s,4H,ロータマー),6.70−6.92(m,4H),6.96及び7.03(2t,1H,ロータマー),7.12及び7.17(2d,2H,ロータマー)。
【0134】
実施例8
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(i)N−(4−クロロベンジル)−N−(4−イソプロピルベンジル)アミン
4−クロロベンジルアミン(2.83g、20.0mmol)及び4−イソプロピルベンズアルデヒド(2.96g、20.0mmol)のメタノール(100mL)中の溶液に、酢酸(4.6mL、80mmol)及び水素化シアノホウ素ナトリウム(1.51g、24.0mmol)を加え、そして溶液を室温で3日間撹拌した。水(5mL)を加え、そして混合物を真空中で濃縮した。残留物を酢酸エチル(100mL)及び1MのKOH水溶液(100mL)中に取込み、そして相を分離した。水相を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、そして混合した有機相を食塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、5.80gの粗製の生成物を白色の半結晶質の油状物として得た。生成物を更なる精製なしにその後の工程で使用した。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.22(d,6H),2.88(七重線,1H),3.84(s,4H),5.72(bs,1H),7.22(d,2H),7.28(d,2H),7.31(bs,4H)。
【0135】
(ii)(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル
N−(4−クロロベンジル)−N−(4−イソプロピルベンジル)アミン(1.64g、6.0mmol)の塩化メチレン(50mL)中の0℃の溶液に、{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(1.48g、5.0mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.0mL、11.5mmol)を、続いてテトラフルオロホウ酸O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(1.93g、6.0mmol)を加え、そして反応混合物を一晩撹拌した。混合物を塩化メチレン(100mL)で希釈し、そして有機相を2MのHCl(3×75mL)、飽和NaHCO水溶液(2×75mL、ある程度の乳濁物)、及び食塩水(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。2回繰返したシリカゲルの、塩化メチレン中のメタノール(0−5%勾配)を溶出剤とする精製及び純粋な画分の収集により、1.28g(46%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.16(t,3H),1.19−1.28(m,9H),2.82−3.02(m,3H),3.35(m,1H),3.61(m,1H),3.97(m,1H),4.17(q,2H),4.49,4.50,4.52及び4.54(4s,4H,ロータマー),4.74及び4.77(2s,2H,ロータマー),6.75−6.86(m,2H),7.04−7.36(m,10H)。
【0136】
(iii)(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル(1.15g、2.1mmol)のアセトニトリル(100mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(52mL)を加え、そして溶液を室温で一晩撹拌した。5%HClによる中和後、溶媒の体積を真空中で減少し、そして残った水相を5%HClで酸性化し、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。混合した有機相を食塩水(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、1.02g(93%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.17(t,3H),1.21−1.28(m,6H),2.92(m,1H),2.95及び3.07(ABX系のAB部分,2H),3.44(m,1H),3.61(m,1H),4.04(m,1H),4.49,4.50,4.53及び4.55(4s,4H,ロータマー),4.75及び4.78(2s,2H,ロータマー),6.76−6.87(m,2H),7.04−7.36(m,10H)。
【0137】
実施例9
(2S)−3−(4−{2−[(シクロヘキシルメチル)(2,4−ジフルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(i)N−(シクロヘキシルメチル)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)アミン
2,4−ジフルオロベンジルアミン(2.84g、20.0mmol)及びシクロヘキサンカルバルデヒド(2.60mL、20.0mmol)のメタノール(100mL)中の溶液に、酢酸(4.6mL、80mmol)及び水素化シアノホウ素ナトリウム(1.51g、24.0mmol)を加え、そして溶液を室温で3日間撹拌した。水(10mL)を加え、そして混合物を真空中で濃縮した。残留物を1MのKOH水溶液(125mL)及び酢酸エチル(100mL)で希釈し、そして相を分離した。水相を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、そして混合した有機相をNaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲルの充填済みカラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、50gSi/150mL)の、ヘプタン中の酢酸エチル(33−100%勾配)を溶出剤とする精製により、2.40g(50%)の白色の固体を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.90−1.04(m,2H),1.07−1.34(m,3H),1.61−1.85(m,6H),2.72(d,2H),4.19(s,2H),6.90(m,1H),6.97(m,1H),7.0(bs,1H),7.63(m,1H)。
【0138】
(ii)(2S)−3−(4−{2−[(シクロヘキシルメチル)(2,4−ジフルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル
N−(シクロヘキシルメチル)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)アミン(0.574g、2.00mmol)及び{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(0.593g、2.00mmol)の塩化メチレン(20mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.80mL、4.6mmol)及びテトラフルオロホウ酸O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.674g、2.10mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を塩化メチレン(100mL)で希釈し、そして有機相を2MのHCl(3×75mL)、飽和NaHCO水溶液(2×75mL)、及び食塩水(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲルの充填済みカラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、20g/70mL)の、塩化メチレン中のメタノール(0−2%勾配)を溶出剤とする精製により、0.59g(57%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.83−1.02(m,2H),1.08−1.30(m,9H),1.51−1.82(m,6H),2.88−3.00(m,2H),3.10−3.22(m,2H),3.35(m,1H),3.60(m,1H),3.96(m,1H),4.16(q,2H),4.63(s,2H),4.70及び4.71(2s,2H,ロータマー),6.72−6.90(m,4H),7.05−7.18及び7.18−7.29(2m,3H,ロータマー)。
【0139】
(iii)(2S)−3−(4−{2−[(シクロヘキシルメチル)(2,4−ジフルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(シクロヘキシルメチル)(2,4−ジフルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル(0.297g、0.57mmol)のアセトニトリル(28mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(14mL)を加え、そして溶液を室温で一晩撹拌した。5%HClによる中和後、溶媒の体積を真空中で減少し、そして残った水相を5%HClで酸性化し、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。混合した有機相を食塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、0.258g(89%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.80−1.00(m,2H),1.03−1.30(m,6H),1.48−1.80(m,6H),2.92(m,1H),3.01(m,1H),3.10−3.20(m,2H),3.35(m,1H),3.60(m,1H),3.99(m,1H),4.62(s,2H),4.72(s,2H),6.70−6.88(m,4H),7.05−7.19及び7.19−7.29(2m,3H,ロータマー)。
【0140】
実施例10
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[エチル(2−フルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(i)(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[エチル(2−フルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸エチル
N−エチル−N−(2−フルオロベンジル)アミン(0.843g、5.50mmol)及び{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(1.482g、5.00mmol)の塩化メチレン(50mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.00mL、11.5mmol)及びテトラフルオロホウ酸O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(1.93g、6.0mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を塩化メチレン(50mL)で希釈し、そして有機相を2MのHCl(3×75mL)、飽和NaHCO水溶液(2×75mL)、及び食塩水(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲルの充填済みカラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、70g/150mL)の、塩化メチレン中のメタノール(0−2%勾配)を溶出剤とする精製により、1.90g(88%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.04−1.26(m,9H),2.89−2.98(m,2H),3.27−3.44(m,3H),3.59(m,1H),3.95(m,1H),4.10−4.20(m,2H),4.64,4.67,4.70,及び4.72(4s,4H,ロータマー),6.76及び6.87(2d,2H,ロータマー),6.97−7.32(m,6H)。
13C NMR(100MHz,CDCl):δ 12.4,13.9,14.3,15.1,38.5,41.0,41.3(d),41.7,44.3(d),60.9,66.3,67.6,67.9,80.4,114.5,114.6,115.3(d),115.7(d),123.8(d),124.2(d),124.5(m),128.7,128.7 129.1(d),129.5(d),130.3−130.6(m),130.5,130.6,156.8,156.9,160.9(d),161.1(d),168.0,168.1,172.6。(ロータマーのために、ピークの数は炭素原子の数より多い)。
【0141】
(ii)(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[エチル(2−フルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[エチル(2−フルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸エチル(0.980g、2.27mmol)のアセトニトリル(120mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(57mL)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。5%HClによる中和後、溶媒の体積を真空中で減少し、そして残った水相を5%HClで酸性化し、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。混合した有機相を食塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、0.868g(95%)の淡黄色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.05−1.28(m,6H),2.87−2.99(m,1H),2.99−3.10(m,1H),3.33−3.45(m,3H),3.61(m,1H),4.01(m,1H),4.65,4.68,4.72,及び4.73(4s,4H,ロータマー),6.77及び6.87(2d,2H,ロータマー),6.96−7.33(m,6H),9.04(bs,1H)。
13C NMR(100MHz,CDCl):δ 12.4,13.9,15.1,38.0,41.2,41.4(d),41.7,44.4(d),66.7,67.4,67.7,79.8,114.6,114.7,115.3(d),115.7(d),123.6(d),124.0(d),124.5(m),128.7,129.2(d),129.6(d),130.0−130.8(m),130.6,130.7,156.8,156.9,160.9(d),161.1(d),168.4,168.5,175.6。 (ロータマーのために、ピークの数は炭素原子の数より多い。
【0142】
実施例11
(2S)−3−(4−{2−[[4−(ベンジルオキシ)ベンジル](ブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(i)(2S)−3−(4−{2−[[4−(ベンジルオキシ)ベンジル](ブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル
N−[4−(ベンジルオキシ)ベンジル]−N−ブチルアミン(3.59g、12.0mmol)及び{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(2.96g、10.0mmol)の塩化メチレン(100mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.00mL、23.0mmol)及びテトラフルオロホウ酸O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(3.85g、12.0mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を塩化メチレン(100mL)で希釈し、そして有機相を5%HCl(3×75mL)、飽和NaHCO水溶液(2×75mL)、及び食塩水(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲルの充填済みカラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、70g/150mL)の、塩化メチレン中のメタノール(0−1%勾配)を溶出剤とする精製及び純粋な画分の収集により、1.80g(33%)の白みがかった油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.80−0.95(m,3H),1.12−1.20(m,3H),1.20−1.35(m,5H),1.44−1.61(m,2H),2.88−3.02(m,2H),3.19−3.28及び3.29−3.41(2m,3H,ロータマー),3.60(m,1H),3.97(m,1H),4.16(q,2H),4.54及び4.55(2s,2H,ロータマー),4.66及び4.72(2s,2H,ロータマー),5.50及び5.06(2s,2H,ロータマー),6.76−7.00(m,4H),7.07−7.21(m,4H),7.28−7.47(m,5H)。
【0143】
(ii)(2S)−3−(4−{2−[[4−(ベンジルオキシ)ベンジル](ブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[[4−(ベンジルオキシ)ベンジル](ブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル(0.116g、0.21mmol)のアセトニトリル(10mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(5mL)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒の体積を真空中で減少し、そして残った水相を水及び1MのKOH水溶液で希釈し、そしてジエチルエーテル(2×50mL)で洗浄した。水相を5%HClで酸性化し、そして酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。混合した有機相を食塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、0.070g(63%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 0.83−0.95(m,3H),1.10−1.20(m,3H),1.20−1.36(m,2H),1.42−1.62(m,2H),2.95(m,1H),3.05(m,1H),3.19−3.29及び3.30−3.46(2m,3H,ロータマー),3.61(m,1H),4.02(m,1H),4.54及び4.56(2s,2H,ロータマー),4.68及び4.74(2s,2H,ロータマー),5.04及び5.06(2s,2H,ロータマー),6.76−7.00(m,4H),7.09−7.22(m,4H),7.28−7.47(m,5H)。
【0144】
実施例12
(2S)−3−(4−{2−[ビス(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(i)(2S)−3−(4−{2−[ビス(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル
N,N−ビス(4−クロロベンジル)アミン(0.958g、3.60mmol)の塩化メチレン(30mL)中の懸濁液に、{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(0.889g、3.00mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.20mL、6.9mmol)を、続いてテトラフルオロホウ酸O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(1.01g、3.15mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を塩化メチレン(220mL)で希釈し、そして有機相を2MのHCl(3×50mL)、飽和NaHCO水溶液(2×50mL)、及び食塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲルの充填済みカラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、50g/150mL)の、塩化メチレン中のメタノール(0−2%勾配)を溶出剤とする精製により、1.02g(62%)の油状物を得て、これは静置により固化して、白色の固体を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.17(t,3H),1.23(t,3H),2.90−3.00(m,2H),3.36(m,1H),3.61(m,1H),3.97(m,1H),4.17(q,2H),4.50(s,2H),4.76(s,4H),6.80(d,2H),7.03−7.11(m,4H),7.15(d,2H),7.21−7.35(m,4H)。
13C NMR(100MHz,CDCl):δ 14.4,15.2,38.5,47.6,49.2,61.0,66.3,68.1,80.3,114.5,128.5,129.0,129.3,129.9,130.7,133.7,133.9,134.5,135.0,156.6,168.7,172.5。
【0145】
(ii)(2S)−3−(4−{2−[ビス(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ビス(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル(0.597g、1.10mmol)のアセトニトリル(54mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(27mL)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒の体積を真空中で減少し、そして残った水相を水及び1MのKOH水溶液で希釈(400mLの全体積まで、pH約9)し、そしてジエチルエーテル(2×100mL)で洗浄した。(抽出過程は、乳濁物の形成によって面倒であった)。水相を2MのHClで酸性化し、そして酢酸エチル(4×75mL)で抽出した。混合した有機相を食塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、0.475g(84%)の白みがかったの油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.19(t,3H),2.97及び3.08(ABX系のAB部分,2H),3.47(m,1H),3.61(m,1H),4.06(m,1H),4.50(s,4H),4.76(s,2H),6.80(d,2H),7.04−7.12(m,4H),7.15(d,2H),7.25(d,2H),7.32(d,2H)。
13C NMR(100MHz,CDCl):δ 15.2,37.7,47.7,49.3,67.0,68.0,79.8,114.7,128.5,129.0,129.3,129.9,130.0,130.9,133.7,133.9,134.4,135.0,156.8,168.8,174.1。
【0146】
実施例13
(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(i)N−(4−tert−ブチルベンジル)−N−(4−クロロベンジル)アミン
4−tert−ブチルベンズアルデヒド(3.24g、20.0mmol)及び4−クロロベンジルアミン(2.43g、20.0mmol)のメタノール(100mL)中の溶液に、酢酸(4.6mL、80mmol)及び水素化シアノホウ素ナトリウム(1.51g、24.0mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。水(10mL)を加え、そして混合物を真空中で濃縮した。残留物を酢酸エチル(50mL)及び1MのKOH水溶液(50mL)中に取込み、そして相を分離した。水相を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、そして混合した有機相をNaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲルの充填済みカラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、70gSi/150mL)の、ヘプタン中の酢酸エチル(33−100%勾配)を溶出剤とする精製により、4.31g(75%)の白色の固体を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.28(s,9H),3.90(s,2H),3.92(s,2H),6.15(bs,1H),7.28−7.33(m,6H),7.40(d,2H)。
13C NMR(100MHz,CDCl):δ 31.3,34.8,50.1,50.8,126.3,129.0,129.4,129.5,130.9,131.2,135.3,152.6。
【0147】
(ii)(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル
{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(0.889g、3.00mmol)の塩化メチレン(30mL)中の溶液に、N−(4−tert−ブチルベンジル)−N−(4−クロロベンジル)アミン(1.04g、3.60mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.20mL、6.9mmol)及びテトラフルオロホウ酸O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(1.01g、3.15mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を塩化メチレン(220mL)で希釈し、そして有機相を2MのHCl(3×50mL)、飽和NaHCO水溶液(2×50mL)、及び食塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。2回繰返したシリカゲルの充填済みカラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、50g/150mL)の、塩化メチレン中のメタノール(0−2%勾配)を溶出剤とする精製及び純粋な画分の収集により、0.459g(27%)の白みがかった油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.16(t,3H),1.23(t,3H),1.31及び1.33(2s,9H,ロータマー),2.88−3.02(m,2H),3.35(m,1H),3.61(m,1H),3.97(m,1H),4.17(q,2H),4.49及び4.50(2s,2H,ロータマー),4.53及び4.55(2s,2H,ロータマー),4.74及び4.77(2s,2H,ロータマー),6.76−6.86(m,2H),7.09(d,4H),7.14(d,2H),7.24,7.31,及び7.37(3d,4H,ロータマー)。
13C NMR(100MHz,CDCl):δ 14.3,15.2,31.4,34.7,38.6,47.8,48.0,49.1,49.4,60.9,66.3,67.7,68.1,80.4,114.6,114.6,125.7,126.0,126.7,128.3,128.4,128.8,129.1,129.9,130.6,130.6,132.8,133.4,133.7,134.8,135.5,150.8,151.2,156.7,168.5,168.6,172.6。(ロータマーのために、ピークの数は、炭素原子の数より多い)。
【0148】
(iii)(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル(0.400g、0.71mmol)のアセトニトリル(36mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(18mL)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。2MのHClによる中和後、溶媒の体積を真空中で減少し、そして混合物を酢酸エチル(3×75mL)で抽出した。混合した有機相を食塩水(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、0.375g(99%)の白みがかった油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.18(t,3H),1.31及び1.33(2s,9H,ロータマー),2.96及び3.07(ABX系のAB部分,2H),3.44(m,1H),3.61(m,1H),4.04(m,1H),4.49及び4.50(2s,2H,ロータマー),4.53及び4.55(2S,2H,ロータマー),4.75及び4.78(2s,2H,ロータマー),6.76−6.87(m,2H),7.09(d,4H),7.15(d,2H),7.24,7.31,及び7.37(3d,4H,ロータマー)。
13C NMR(100MHz,CDCl):δ 15.2,31.5,34.7,37.9,47.8,48.0,49.1,49.5,67.0,67.6,68.0,79.8,114.7,114.8,125.7,126.1,126.8,128.3,128.4,128.9,129.2,129.9,130.0,130.8,132.7,133.4,133.5,133.7,134.8,135.4,150.8,151.2,156.9,168.6,168.8,174.7。(ロータマーのために、ピークの数は、炭素原子の数より多い)。
【0149】
実施例14
(2S)−3−[4−(2−{(4−クロロベンジル)[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸
(i)(2S)−3−[4−(2−{(4−クロロベンジル)[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸エチル
N−(4−クロロベンジル)−N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミン(0.989g、3.30mmol)及び{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(0.889g、3.00mmol)の塩化メチレン(60mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.20mL、6.9mmol)及びテトラフルオロホウ酸O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(1.01g、3.1mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を塩化メチレン(190mL)で希釈し、そして有機相を2MのHCl(3×50mL)、飽和NaHCO水溶液(2×50mL)、及び食塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。2回繰返したシリカゲルの充填済みカラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、70g/150mL)の、塩化メチレン中のメタノール(0−2%勾配)を溶出剤とする精製により、1.02g(59%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.16(t,3H),1.22(t,3H),2.90−3.00(m,2H),3.35(m,1H),3.60(m,1H),3.97(m,1H),4.17(q,2H),4.52(s,2H),4.59(s,2H),4.76及び4.78(2s,2H,ロータマー),6.77及び6.81(2d,2H,ロータマー),7.03−7.11(m,2H),7.11−7.19(m,2H),7.20−7.36(m,4H),7.53及び7.60(2d,2H ロータマー)。
13C NMR(100MHz,CDCl):δ 14.4,15.2,38.5,47.8,47.9,49.5,61.0,66.3,68.1,68.2,80.3,114.5,114.5,125.7(m),126.0(m),127.4,128.5,128.6,129.0,129.3,129.6−131.2(m),129.9,130.8,130.8,133.8,134.0,134.3,134.9,140.2,140.6,156.5,168.8,172.5。(ロータマーのために、ピークの数は、炭素原子の数より多い。トリフルオロ化された炭素は、報告されていない)。
【0150】
(ii)(2S)−3−[4−(2−{(4−クロロベンジル)[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−[4−(2−{(4−クロロベンジル)[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸エチル(0.482g、0.83mmol)のアセトニトリル(42mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(21mL)を加え、そして溶液を室温で一晩撹拌した。2MのHClによる中和後、溶媒の体積を真空中で減少し、そして混合物を酢酸エチル(3×75mL)で抽出した。混合した有機相を食塩水(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、0.407g(89%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.18(t,3H),2.97及び3.07(ABX系のAB部分,2H),3.44(m,1H),3.62(m,1H),4.04(m,1H),4.53(s,2H),4.60(s,2H),4.77及び4.79(2s,2H,ロータマー),6.77及び6.81(2d,2H,ロータマー),7.04−7.12(m,2H),7.12−7.20(m,2H),7.21−7.37(m,4H),7.53及び7.60(2d,2H,ロータマー)。
13C NMR(100MHz,CDCl):δ 15.2,37.9,47.9,48.0,49.6,66.9,68.0,68.1,79.7,114.6,114.6,125.7(m),126.0(m),127.3,128.5,128.6,129.0,129.3,129.9,130.2,130.9,133.8,134.0,134.2,134.8,140.1,140.5,156.6,169.0,175.2。 (ロータマーのために、ピークの数は、炭素原子の数より多い。トリフルオロ化された炭素及びトリフルオロメチル基に対する第四炭素αは、報告されていない)。
【0151】
実施例15
(2S)−3−[4−(2−{ビス[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸
(i)(2S)−3−[4−(2−{ビス[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸エチル
N,N−ビス[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミン(0.733g、2.20mmol)及び{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(0.593g、2.00mmol)の塩化メチレン(20mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.80mL、4.6mmol)及びテトラフルオロホウ酸O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.674g、2.10mmol)を加え、そして反応混合物を室温で4時間撹拌した。得られた溶液を塩化メチレン(130mL)で希釈し、そして有機相を5%のHCl(3×75mL)、飽和NaHCO水溶液(2×75mL)、及び食塩水(75mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲルの充填済みカラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、70g/150mL)の、塩化メチレン中のメタノール(0−1%勾配)を溶出剤とする精製により、0.91g(74%)の白みがかった油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.15(t,3H),1.22(t,3H),2.90−3.00(m,1H),3.35(m,1H),3.60(m,1H),3.96(m,1H),4.16(q,2H),4.61(s,2H),4.63(s,2H),4.79(s,2H),6.78(d,2H),7.15(d,2H),7.26(m,2H),7.53(d,2H),7.60(d,2H)。
13C NMR(100MHz,CDCl):δ 14.3,15.2,38.5,48.2,49.8,60.9,66.3,68.2,80.3,114.5,125.8(m),126.1(m),127.4,128.6,130.1(q),130.8,130.9,140.1,140.5,156.5,169.0,172.5。(トリフルオロ化された炭素は、報告されていない)。
【0152】
(ii)(2S)−3−[4−(2−{ビス[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−[4−(2−{ビス[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸エチル(0.662g、1.1mmol)のアセトニトリル(54mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(27mL)を加え、そして溶液を室温で一晩撹拌した。溶媒の体積を真空中で減少し、そして残った水相を水及び0.10MのLiOH水溶液で希釈(300mLの全体積まで、pH約12)し、そしてジエチルエーテル(2×100mL)で洗浄した(抽出過程は、乳濁物の形成によって面倒であった)。水相を2MのHClで酸性化し、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。混合した有機相を食塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、0.292g(46%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.18(t,3H),2.97及び3.07(ABX系のAB部分,2H),3.46(m,1H),3.62(m,1H),4.05(dd,1H),4.62(s,2H),4.64(s,2H),4.80(s,2H),6.79(d,2H),7.16(d,2H),7.22−7.31(m,4H),7.53(d,2H),7.60(d,2H)。
13C NMR(100MHz,CDCl):δ 15.2,37.8,48.3,49.9,66.9,68.1,79.7,114.6,125.8(m),126.1(m),127.4,128.6,130.5(q),130.2,130.9,140.0,140.4,156.6,169.1,174.9。(トリフルオロ化された炭素は、報告されていない)。
【0153】
実施例16
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(エチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(i)(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(エチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル
{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(0.296g、1.00mmol)及びN−ベンジル−N−エチルアミン(0.149g、1.10mmol)の塩化メチレン(10mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.40mL、2.3mmol)及びテトラフルオロホウ酸O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.353g、1.10mmol)を加え、そして反応混合物を室温で3日間撹拌した。得られた溶液を塩化メチレン(90mL)で希釈し、そして有機相を2MのHCl(3×50mL)、飽和NaHCO水溶液(2×50mL)、及び食塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲルの充填済みカラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、70g/150mL)の、塩化メチレン中のメタノール(0−1%勾配)を溶出剤とする精製及び純粋な画分の収集により、0.129g(31%)の白みがかった油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.06−1.32(m,9H),2.87−3.02(m,2H),3.26−3.48(m,3H),3.60(m,1H),3.96(m,1H),4.10−4.21(m,2H),4.61及び4.62(2s,2H,ロータマー),4.66及び4.74(2s,2H,ロータマー),6.78及び6.89(2d,2H,ロータマー),7.08−7.40(m,7H)。
【0154】
(ii)(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(エチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(エチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル(0.112g、0.27mmol)のアセトニトリル(14mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(7mL)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。5%のHClによる中和後、溶媒の体積を真空中で減少し、そして混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。混合した有機相を食塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、0.096g(92%)の無色の油状物を得た。
H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.05−1.21(m,6H),2.85−3.10(m,2H),3.28−3.48(m,3H),3.61(m,1H),4.01(m,1H),4.61及び4.62(2s,2H,ロータマー),4.67及び4.75(2s,2H,ロータマー),6.76及び6.88(2d,2H,ロータマー),7.08−7.38(m,7H),8.78(bs,1H)。
【0155】
実施例17
(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(エチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(i)(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(エチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル
N−(4−tert−ブチルベンジル)−N−エチルアミン(0.383g、2.00mmol)及び{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(0.593g、2.00mmol)の塩化メチレン(20mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.80mL、4.6mmol)及びテトラフルオロホウ酸O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.706g、2.20mmol)を加え、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を塩化メチレン(40mL)で希釈し、そして有機相を5%のHCl(50mL)、飽和NaHCO水溶液(50mL)、及び食塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲルの充填済みカラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、50g/150mL)の、10:1の塩化メチレン/酢酸エチルを溶出剤とする精製により、0.54g(58%)の無色の油状物を得た。H NMR(500MHz,CDCl):δ 1.07−1.25(m,9H),1.30及び1.32(2s,9H,ロータマー),2.88−3.00(m,2H),3.28−3.40及び3.40−3.48(2m,3H,ロータマー),3.60(m,1H),3.96(m,1H),4.12−4.20(m,2H),4.57及び4.59(2s,2H,ロータマー),4.66及び4.73(2s,2H,ロータマー),6.78及び6.89(2d,2H,ロータマー),7.09−7.20(m,4H),7.31及び7.36(2d,2H,ロータマー)。
【0156】
(ii)(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(エチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(エチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸エチル(0.520g、1.11mmol)のTHF(50mL)中の溶液に、0.10MのLiOH水溶液(25mL)を加え、そして溶液を室温で一晩撹拌した。5%のHClによる中和後、溶媒の体積を真空中で減少し、そして残った水相を5%のHClで酸性化し、そして酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。混合した有機相を食塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして真空中で濃縮して、0.42g(86%)の無色の油状物を得た。
H NMR(500MHz,CDCl):δ 1.08−1.22(m,6H),1.30及び1.32(2s,9H,ロータマー),2.94(m,1H),3.07(m,1H),3.30−3.50(m,3H),3.59(m,1H),4.04(m,1H),4.57及び4.59(2s,2H,ロータマー),4.67及び4.74(2s,2H,ロータマー),6.79及び6.89(2d,2H,ロータマー),7.09−7.21(m,4H),7.31及び7.36(2d,2H,ロータマー)。
【0157】
以下の実施例を、同様な様式で調製した。
実施例18
(2S)−3−(4−{2−[(4−シクロヘキシルベンジル)(2,4−ジフルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸。
【0158】
実施例19
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(4−ビフェニルイルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸。
【0159】
実施例20
(2S)−3−(4−{3−[(2,4−ジフルオロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−3−オキソプロピル}フェニル)−2−エトキシプロパン酸。
【0160】
実施例21
(2S)−3−(4−{3−[(シクロヘキシルメチル)(ヘキシル)アミノ]−3−オキソプロピル}フェニル)−2−エトキシプロパン酸。
【0161】
実施例22
(2S)−3−[4−(2−{(4−クロロベンジル)[(2−メトキシベンジル)]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸。
【0162】
実施例23
(2S)−3−(4−{2−[(ブチル)(4−メタンスルホニルオキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸。
【0163】
以下の化合物を、以下の方法の一つによって調製した。
方法A
還元的アミノ化
1.0mlのアミン溶液を、0.8mlのアルデヒド溶液に加え、そして得られた混合物を、密封された4mlのガラス瓶中で12時間撹拌した。
【0164】
次いで約300mgのボロヒドリド樹脂(Aldrich 2.5mmol/gの付加)を手作業で個々の瓶に加え、そして混合物を8−12時間撹拌した(密封せず、H2の放出;5時間後更なる1.0mlのメタノールを添加)。
【0165】
混合物を濾過プレートを通して濾過し、そして2.0mlのMeOHで1回洗浄した。濾液を24ウェルプレートに4mlのガラス瓶で収集した。次いで溶媒を、HT−4真空遠心機(30℃、5時間、vacramp)を使用して真空中で除去した。
【0166】
残留物にポリマーで支持されたアルデヒド樹脂(Novabiochem 2.85mmol/g付加;80−100mg)及び2mlのTHFを加えて、過剰のアミンを除去した。得られた混合物を室温で6−8時間撹拌し、濾過プレートを通して濾過し、1.0mlのTHFで1回洗浄し、そして濾液を24ウェルプレートに4mlのガラス瓶で収集した。次いで溶媒を、HT−4真空遠心機(30℃、5時間、vacramp)を使用して真空中で除去した。
【0167】
方法B
アミドの形成{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸
残留物に酸塩化物溶液(2.0ml)及びPS−DIEA(Argonaut 3.83mmol/g付加;70−80mg)を加え、そして得られた混合物を5−12時間撹拌する。
【0168】
溶液をNH2プレート(Isolute;500mg)を通して濾過して、いずれもの過剰の酸塩化物を除去し、そして1.0mlのTHFで洗浄した。濾液を24ウェルプレートに4mlのガラス瓶で収集した。
【0169】
形成されたアミドが第三アミノ基を含有しない場合、溶液をSCXプレート(Isolute;1g(SCX−2、PRS及びSCX−3も同様に使用することができる))を通して濾過して、過剰の第2アミンを除去する。SCXカラムを1.0mlのTHFで洗浄する。混合した濾液は、24ウェルプレートに4mlのガラス瓶で収集した。
【0170】
形成されたアミドが第三アミン基を含有する場合、ポリマーで支持されたイソシアネート(Novabiochem 1.5mmol/g;約100mg)を加え、そして混合物を更に6時間室温で撹拌した。これはいずれもの過剰の第二アミンを除去するためである。次いで混合物を濾過プレートを通して4mlのガラス瓶で24ウェルプレートに濾過し、続いて1.0mlのTHFで洗浄した。濾液を24ウェルプレートに4mlのガラス瓶で収集した。溶媒を、HT−4真空遠心機(30℃、5時間、vacramp)を使用して真空中で除去した。
【0171】
加水分解
乾燥した残留物(エステル)を、1.2mlのTHF中に溶解する。400μlの溶液を予備秤量した青いウェルプレートに移す。娘プレートをLC−MS(必要な場合、分離用HPLCによって精製する)によって分析し、そして溶媒を、HT−4真空遠心機(30℃、5時間、vacramp)を使用して真空中で除去する。次いで乾燥した化合物(娘プレート)を、自動秤量によって定量し、そしてスクリーニングにかける。
【0172】
母プレート(0.8mlのTHF中に溶解されたエステルを含有)を、0.8mlの0.175MのLiOH(瓶当り)で一晩処理する。
化合物が第三アミンを含有する場合、溶液をSCXカラム(Isolute;1g(SCX−2、PRS及びSCX−3も同様に使用することができる))に注いで、生成物を捕獲する。SCXカラムを3×1.0mlのTHF/MeOHで洗浄する。その後生成物をアンモニアで飽和された4.0mlのMeOHで溶出する。
【0173】
化合物が第三アミンを含有しない場合、溶媒を、HT−4真空遠心機(30℃、12時間、vacramp)を使用して真空中で除去する。乾燥した化合物を1.0mlの0.2MのHClで溶解し、続いて2.0mlのDMCを加える。混合物を30分間激しく震盪する。相分離機(6ml、Whatman)を使用して、生成物を含有するDCM層を水相から分離する。化合物を24ウェルプレートに4mlのガラス瓶で収集する。溶媒を、HT−4真空遠心機(30℃、5時間、vacramp)を使用して真空中で除去する。
【0174】
乾燥した化合物を0.5mlのTHF(又は適当な溶媒)で溶解し、そして予備秤量された青いウェルプレートに移す。これを0.3mlのMeOHで繰返す。その後溶媒を、HT−4真空遠心機(30℃、5時間、vacramp)を使用して真空中で除去する。プレートをLC−MS(必要な場合、分離用HPLCによって精製する)によって分析し、そして次いで乾燥した化合物を自動秤量によって定量し、そしてスクリーニングにかける。
【0175】
以下の化合物を、これらの方法によって調製した:
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(3−エトキシプロピル)(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2−クロロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘプチル(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[[(4−シアノシクロヘキシル)メチル](4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−イソプロピルベンジル)(2−メトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2−クロロベンジル)(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(2,3−ジメトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)(4−エトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)(3−ブロモベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−[4−(2−{(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[3−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(3,5−ジメトキシベンジル)(4−エトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(3−クロロ−4−フルオロベンジル)(4−エトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−エトキシベンジル)(2−チエニルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−{4−[2−(ジベンジルアミノ)−2−オキソエトキシ]フェニル}−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{ヘプチル[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{ヘプチル[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−エチルベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘプチル(4−イソブチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−フルオロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−ブロモベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(4−エチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(4−tert−ブチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(4−イソブチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(ブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(4−フルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−ブロモベンジル)(ブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(2,4−ジフルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−[4−(2−{(4−クロロベンジル)[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−エチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−イソブチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−フルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−ブロモベンジル)(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(2,4−ジフルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{(4−メチルベンジル)[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{(4−メチルベンジル)[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−エチルベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−イソブチルベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−フルオロベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−ブロモベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸及び
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸。
【0176】
生物学的活性
本発明の化合物を、国際特許出願公開WO03/051821に記載されているアッセイで試験した。
【0177】
アッセイの手順
DMSO中の化合物の原液を、適当な濃度範囲にマスタープレート中に希釈した。マスタープレートから、化合物を、培養培地中に希釈して、最終投与量の試験化合物溶液を得た。
【0178】
それぞれのウェルの細胞培地の量を75μlに調節後、50μlの試験化合物溶液を加えた。過渡的に形質移入された細胞を、化合物に24時間暴露してから、ルシフェラーゼ検出アッセイを行った。ルシフェラーゼアッセイのために、100μlのアッセイ試薬をそれぞれのウェルに手作業で加え、そして細胞の溶解を可能にするために、プレートを概略20分間放置した。溶解後、ルシフェラーゼ活性をWallachから入手した1420 Multiwell計数機、Victorで測定した。
【0179】
参照化合物
TZDピオグリタゾンを、ヒト及びマウスの両方のPPARγの活性化に対する参照物質として使用した。5,8,11,14−エイコサテトラヨン(eicosatetrayonic)酸(ETYA)を、ヒトPPARαに対する参照物質として使用した。
【0180】
計算及び分析
EC50値の計算のために、濃度−効果曲線を確立した。使用した値は、二つ又は三つの独立の測定値(バックグラウンドの平均値を差引いた後)の平均から誘導し、そして参照化合物によって得られた最大の活性化のパーセントとして表示した。値を試験化合物の濃度の対数に対してプロットした。EC50値は、データ点間の直線的内挿によって推定し、そして参照化合物によって得られた最大の活性化の50%を達成するために必要な濃度を計算した。
【0181】
式Iの化合物は、PPARαに対して0.1μmol/lより小さいEC50を有し、そして複数の特定の化合物は0.01μmolより小さいEC50を有する。更に特定のの複数の化合物において、EC50(PPARγ):EC50(PPARα)の比は、150:1より大きい。この比が、化合物の薬理学的活性及びその治療特性に関して重要であると考えられる。
【0182】
【表1】

【0183】
更に本発明の化合物は、改良されたDMPK(Drug Metabolism and Pharmacokinetic:薬物代謝及び薬物動力学)的特性を示し、例えばこれらは改良されたin vitroにおける代謝安定性を示す。本発明の化合物は、更に有望な毒物学的特性をも示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式I:
【化1】

[式中、
Aは、オルト、メタ又はパラ位に位置し、そして以下の式:
【化2】

を表し、式中
Rは、水素;
が、水素、アルキル、アリール又はアルキルアリールを表す−OR
及びRが、同一又は別個であり、そしてRが、上記で定義したとおりであり、そしてRが、水素、アルキル、アリール、アルキルアリール、シアノ、−OH、−Oアルキル、−Oアリール、−Oアルキルアリール、−COR又は−SOを表し、ここにおいてRは、水素、アルキル、アリール又はアルキルアリールを表し、そしてRは、アルキル、アリール又はアルキルアリールを表す−NRであり;
は、アルキル、アリール、アルケニル、アルキニル;
が、アルキル、アシル、アリール又はアルキルアリールである−OR
が、水素、アルキル、アシル、アリール、又はアルキルアリールを表し、そしてmが、1−8の整数を表す−O−[CH−OR
及びRが、上記で定義したとおりである−OCONR
が、上記で定義したとおりである−SR
及びRが、上記で定義したとおりである−SONR
が、上記で定義したとおりである−SOOR
が、上記で定義したとおりである−COORであり;
又はAが以下の式:
【化3】

である場合、Rは、更にシアノであることもでき;
は、水素、ハロゲン、アルキル、アリール又はアルキルアリールであり;
及びRは、同一又は別個であり、そしてそれぞれ水素、アルキル、アリール、又はアルキルアリールを表す;
Tは、O、S又は単独結合を表し;
nは、1、2、3又は4を表し;
及びRは、一般式Iの化合物に分子量<650を与える、C、H、N、O、S、Se、P又はハロゲン原子を含んでなる独立に選択される置換基であり;
但し、Aが、CHCH(OC)COOC又はCHCH(OC)COOHであり;TがOであり;nが1であり、そしてRが、C2−4アルキル基を表す場合、Rは、Rがクロロ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシを表し、Rが、H又はフルオロを表す以下の式:
【化4】

の基を表さないことを第1の条件とし;
そして、Aが、CHCH(OC)COOC又はCHCH(OC)COOHであり;TがOであり;nが1であり、そしてRが、ヘキシル又はヘプチルを表す場合、Rは、Rが、フェニル、2,4−ジフルオロフェニル又はシクロヘキシルを表し、そしてnが1又は2である以下の式:
【化5】

の基を表さないことを第2の条件とし;
但し、式Iの化合物が:
(2S)−4−[2−[[2−[[(2,6−ジクロロフェニル)メチル]チオ]エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[ブチル(1−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[2−(3−ピリジニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−α−フェノキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(1−メチル−3−フェニルプロピル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−ピペラジニル]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[2−(4−ブロモフェニル)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−[(4−クロロフェニル)フェニルメチル]−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[2−[エチル(3−メチルフェニル)アミノ]エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
α−メトキシ−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(3−メチルブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(ジフェニルメチル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(ヘプチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−α−メチル−ベンゼンプロパン酸;
4−[2−[4−(2−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−,ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−クロロベンゾイル)−1−ピペリジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−,ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[エチル[(3−メチルフェニル)メチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[(4−フェノキシフェニル)アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(1−メチルヘキシル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
3−[2−[[cis−4−(1,1−ジメチルエチル)シクロヘキシル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(3−クロロフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[メチル[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[4−(4−メチルフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[[3−(メチルフェニルアミノ)プロピル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(シクロブチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−α−[4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(ヘプチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[[(1S)−1−(1−ナフタレニル)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[(1R)−1−フェニルエチル](フェニルメチル)アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(3,3−ジフェニルプロピル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[trans−4−(1,1−ジメチルエチル)シクロヘキシル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−α−フェノキシ,エチルエステル−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(3,4−ジヒドロ−2(1H)−イソキノリニル)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−3−[2−[[2−(4−エチルフェニル)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(1−ナフタレニルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[(4−クロロフェニル)フェニルメチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[2−(2−ピリジニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(シクロペンチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
4−[2−[シクロヘキシル[2−(4−エチルフェニル)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−エトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
D−フェニルアラニン,N−[[4−[(2S)−2−カルボキシ−2−メトキシエチル]フェノキシ]アセチル]−,α−メチルエステル;
(2S)−4−[2−[4−[(4−フルオロフェニル)メチル]−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
α−メトキシ−3−[2−オキソ−2−[(4−フェノキシフェニル)アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(1−メチルブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[メチル(1−ナフタレニルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−3−[2−[[trans−4−(1,1−ジメチルエチル)シクロヘキシル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−[(4−クロロフェニル)メチル]−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)−1−ピペリジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[エチル[(2−フルオロフェニル)メチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[[2−(4−メトキシフェノキシ)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(1,3−ジメチルブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−(4−フルオロフェノキシ)−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(3,3−ジメチルブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−クロロフェニル)−3−メチル−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[(1R)−1−フェニルエチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−アセチルフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(3−エトキシ−3−オキソプロピル)(フェニルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[cis−4−(1,1−ジメチルエチル)シクロヘキシル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−エチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−α−フェノキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(ヘキシルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[(2−フェニルエチル)(フェニルメチル)アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
又は
(2S)−4−[2−[エチル[2−(4−メトキシフェニル)−1−メチルエチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
ではないことを条件とする]
の化合物、並びにその光学異性体及びラセミ体、並びにその医薬的に受容可能な塩、プロドラッグ、溶媒和物及び結晶質の形態。
【請求項2】
以下の式I:
【化6】

[式中、
Aは、オルト、メタ又はパラ位に位置し、そして以下の式:
【化7】

を表し、式中
Rは、水素;
が、水素、アルキル、アリール又はアルキルアリールを表す−OR
及びRが、同一又は別個であり、そしてRが、上記で定義したとおりであり、そしてRが、水素、アルキル、アリール、アルキルアリール、シアノ、−OH、−Oアルキル、−Oアリール、−Oアルキルアリール、−COR又は−SOを表し、ここにおいてRは、水素、アルキル、アリール又はアルキルアリールを表し、そしてRは、アルキル、アリール又はアルキルアリールを表す−NRであり;
は、アルキル、アリール、アルケニル、アルキニル;
が、アルキル、アシル、アリール又はアルキルアリールである−OR
が、水素、アルキル、アシル、アリール、又はアルキルアリールを表し、そしてmが、1−8の整数を表す−O−[CH−OR
及びRが、上記で定義したとおりである−OCONR
が、上記で定義したとおりである−SR
及びRが、上記で定義したとおりである−SONR
が、上記で定義したとおりである−SOOR
が、上記で定義したとおりである−COORであり;
又はAが以下の式:
【化8】

である場合、Rは、更にシアノであることもでき;
は、水素、ハロゲン、アルキル、アリール又はアルキルアリールであり;
及びRは、同一又は別個であり、そしてそれぞれ水素、アルキル、アリール、又はアルキルアリールを表す;
Tは、O、S又は単独結合を表し;
nは、1、2、3又は4を表し;
及びRは、一般式Iの化合物に分子量<650を与える、C、H、N、O、S、Se、P又はハロゲン原子を含んでなる独立に選択される置換基であり;
但し、Aが、CHCH(OC)COOC又はCHCH(OC)COOHであり;TがOであり;nが1であり、そしてRが、C2−4アルキル基を表す場合、Rは、Rがクロロ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシを表し、Rが、H又はフルオロを表す以下の式:
【化9】

の基を表さないことを第1の条件とし;
そして、Aが、CHCH(OC)COOC又はCHCH(OC)COOHであり;TがOであり;nが1であり、そしてRが、ヘキシル又はヘプチルを表す場合、Rは、Rが、フェニル、2,4−ジフルオロフェニル又はシクロヘキシルを表し、そしてnが1又は2である以下の式:
【化10】

の基を表さないことを第2の条件とし;
但し、式Iの化合物が:
(2S)−4−[2−[[2−[[(2,6−ジクロロフェニル)メチル]チオ]エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[ブチル(1−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[2−(3−ピリジニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−α−フェノキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(1−メチル−3−フェニルプロピル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−ピペラジニル]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[2−(4−ブロモフェニル)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−[(4−クロロフェニル)フェニルメチル]−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[2−[エチル(3−メチルフェニル)アミノ]エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
α−メトキシ−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(3−メチルブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(ジフェニルメチル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(ヘプチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−α−メチル−ベンゼンプロパン酸;
4−[2−[4−(2−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−,ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−クロロベンゾイル)−1−ピペリジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−,ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[エチル[(3−メチルフェニル)メチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[(4−フェノキシフェニル)アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(1−メチルヘキシル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
3−[2−[[cis−4−(1,1−ジメチルエチル)シクロヘキシル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(3−クロロフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[メチル[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[4−(4−メチルフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[[3−(メチルフェニルアミノ)プロピル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(シクロブチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−α−[4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(ヘプチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[[(1S)−1−(1−ナフタレニル)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[(1R)−1−フェニルエチル](フェニルメチル)アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(3,3−ジフェニルプロピル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[trans−4−(1,1−ジメチルエチル)シクロヘキシル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−α−フェノキシ,エチルエステル−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(3,4−ジヒドロ−2(1H)−イソキノリニル)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−3−[2−[[2−(4−エチルフェニル)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(1−ナフタレニルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[(4−クロロフェニル)フェニルメチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[2−(2−ピリジニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(シクロペンチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチル]−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
4−[2−[シクロヘキシル[2−(4−エチルフェニル)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−エトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
D−フェニルアラニン,N−[[4−[(2S)−2−カルボキシ−2−メトキシエチル]フェノキシ]アセチル]−,α−メチルエステル;
(2S)−4−[2−[4−[(4−フルオロフェニル)メチル]−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
α−メトキシ−3−[2−オキソ−2−[(4−フェノキシフェニル)アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[(1−メチルブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[メチル(1−ナフタレニルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−3−[2−[[trans−4−(1,1−ジメチルエチル)シクロヘキシル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−[(4−クロロフェニル)メチル]−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)−1−ピペリジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[エチル[(2−フルオロフェニル)メチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−[[2−(4−メトキシフェノキシ)エチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(1,3−ジメチルブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−(4−フルオロフェノキシ)−α−メチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(3,3−ジメチルブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−クロロフェニル)−3−メチル−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[[(1R)−1−フェニルエチル]アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[4−(4−アセチルフェニル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[(3−エトキシ−3−オキソプロピル)(フェニルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[[cis−4−(1,1−ジメチルエチル)シクロヘキシル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−エチル−4−[2−オキソ−2−[[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]アミノ]エトキシ]−α−フェノキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−(ヘキシルアミノ)−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−α−メトキシ−4−[2−オキソ−2−[(2−フェニルエチル)(フェニルメチル)アミノ]エトキシ]−ベンゼンプロパン酸;
(2S)−4−[2−[エチル[2−(4−メトキシフェニル)−1−メチルエチル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−メトキシ−ベンゼンプロパン酸;
[[4−[2−オキソ−2−[[フェニル[2−(1−ピペリジニル)フェニル]メチル]アミノ]エチル]フェニル]メチル]−,ジエチルエステル−プロパン二酸;
4−[2−(ヘプチルアミノ)−2−オキソエチル]−α,α−ジメチル,エチルエステル−ベンゼンプロパン酸;
2−[[4−(2−アミノ−2−オキソエトキシ)フェニル]メチレン]−3−オキソ−,メチルエステル−ブタン酸;
4−[2−[メチル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエチル]−α−フェニル−,エチルエステル−ベンゼンプロパン酸;
4−[2−(ヘプチルアミノ)−2−オキソエチル]−α,α−ジメチル−,エチルエステル−ベンゼンプロパン酸;
4−[2−[[2−[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]メチルアミノ]−4−ヒドロキシフェニル]アミノ]−2−オキソエトキシ]−α−(メチルチオ)−,エチルエステル−ベンゼンプロパン酸;
[[4−[2−オキソ−2−[[フェニル[2−(1−ピペリジニル)フェニル]メチル]アミノエチル]フェニル]メチル]−プロパン二酸;
N−[3−[4−[2−[メチル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエチル]フェニル]−1−オキソ−2−フェニルプロピル]−,メチルエスエル−グリシン;
4−[2−[メチル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエチル]−α−フェニル−ベンゼンプロパン酸;
N−[3−[4−[2−[メチル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエチル]フェニル]−1−オキソ−2−フェニルプロピル]−グリシン;
又は
4−[3−[メチル(2−フェニルエチル)アミノ]−3−オキソプロピル]−α−フェニル−ベンゼンプロパン酸;
ではないことを条件とする]
の化合物、並びにその光学異性体及びラセミ体、並びにその医薬的に受容可能な塩、プロドラッグ溶媒和物及び結晶質の形態。
【請求項3】
及びRが、一般式Iの化合物に分子量<650を与える、C、H、N、O、S又はハロゲン原子を含んでなる独立に選択される置換基である、請求項1又は2のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項4】
及びRが、独立に水素、C1−13アルキル、C2−10アルケニル又はC2−10アルキニル{そのそれぞれが同一又は別個であることができる一つまたはそれより多い次のものの:C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルケニル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、C3−8シクロアルコキシ、C3−8シクロアルケニルオキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロアリールオキシ、C3−8シクロアルキルC1−8アルコキシ、アリールC1−8アルコキシ、ヘテロシクリルC1−8アルコキシ又はヘテロアリールC1−8アルコキシによって所望により置換されていてもよい}、フッ素或いはヒドロキシを表し、そしてここにおいてこれらの置換基のそれぞれは、同一又は別個であることができる、以下から選択される一つ若しくはそれより多い置換基によって、炭素において所望により置換されていることができ:C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル(C1−8アルキル、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ又はシアノによって所望により置換されていてもよい)、アリール(C1−8アルキル、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ又はシアノによって所望により置換されていてもよい)、ヘテロシクリル(いずれもの窒素においてC1−6アルキルによって所望により置換されていてもよい)、ヘテロアリール(C1−8アルキル、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ又はシアノによって所望により置換されていてもよい)、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、C3−8シクロアルコキシ、C3−8シクロアルキルC1−8アルコキシ、アリールオキシ(C1−8アルキル、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ又はシアノによって所望により置換されていてもよい)、アリールC1−8アルコキシ(ここにおいてアリール部分は、C1−8アルキル、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ又はシアノによって所望により置換されていてもよい)、ハロゲン、アミノ、ニトロ、ヒドロキシ、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、シアノ又はメチレンジオキシ、
或いはR及びRは、独立にC−Cシクロアルキル;C−Cシクロアルケニル;アリール;ヘテロシクリル;又はヘテロアリールを表し;ここにおいてこれらの基のそれぞれは、一つ又はそれより多い次のもの:C1−8アルキル、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ又はシアノ)、アリール(C1−8アルキル、C1−8アルコキシ(一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよい)、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ又はシアノによって所望により置換されていてもよく;
或いはR及びRは、これらが接続している窒素原子といっしょに単環又は縮合した複素環系を形成する、請求項1又は2のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
Aが、RがC1−4アルキルを表し、そしてRがH又はC1−4アルキルを表すCHCH(OR)COORである、請求項1、請求項2又は請求項4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
nが、2、3又は4を表す、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
及びRが、同一又は別個であり、そしてそれぞれが、アルキル、アリール又はアルキルアリールを表す、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
及びRが、水素である、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
及びRが、C、N、O、S、Se、P又はハロゲン原子を含んでなる独立に選択される置換基である、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
及びRのいずれかが水素である場合、他方はアルキルではない、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
が、水素又はフッ素である、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(オクチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(ノニル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(4−エチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(メチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{ヘプチル[(1−メチルインドール−2−イル)メチル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2,3−ジメトキシベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(2,3−ジメトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(シクロヘキシルメチル)(2,4−ジフルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[エチル(2−フルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[[4−(ベンジルオキシ)ベンジル](ブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ビス(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−[4−(2−{(4−クロロベンジル)[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−[4−(2−{ビス[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(エチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸及び
(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(エチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(3−エトキシプロピル)(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2−クロロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘプチル(4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[[(4−シアノシクロヘキシル)メチル](4−イソプロピルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−イソプロピルベンジル)(2−メトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2−クロロベンジル)(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(2,3−ジメトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)(4−エトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)(3−ブロモベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−[4−(2−{(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[3−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(3,5−ジメトキシベンジル)(4−エトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(3−クロロ−4−フルオロベンジル)(4−エトキシベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−エトキシベンジル)(2−チエニルメチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(イソプロピル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−{4−[2−(ジベンジルアミノ)−2−オキソエトキシ]フェニル}−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{ヘプチル[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{ヘプチル[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−エチルベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘプチル(4−イソブチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−フルオロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−ブロモベンジル)(ヘプチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(4−エチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(4−tert−ブチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(4−イソブチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(ブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(4−フルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−ブロモベンジル)(ブチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ブチル(2,4−ジフルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−[4−(2−{(4−クロロベンジル)[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−エチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−イソブチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−フルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−ブロモベンジル)(4−クロロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(2,4−ジフルオロベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{(4−メチルベンジル)[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−[4−(2−{(4−メチルベンジル)[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]アミノ}−2−オキソエトキシ)フェニル]プロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−エチルベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−tert−ブチルベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−イソブチルベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[ベンジル(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[(4−フルオロベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−クロロベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(4−ブロモベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
(2S)−3−(4−{2−[(2,4−ジフルオロベンジル)(4−メチルベンジル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸
及び医薬的に受容可能なこれらの塩
から選択される一つ以上の化合物。
【請求項13】
請求項1ないし12のいずれか1項に記載の化合物を、医薬的に受容可能なアジュバント、希釈剤及び/又は担体との混合物中に含んでなる医薬製剤。
【請求項14】
インスリン抵抗性に伴うか否かを問わない脂肪性疾患(異脂肪血症)を治療又は予防する、それを必要とする哺乳動物への、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の化合物の投与を含んでなる方法。
【請求項15】
インスリン抵抗性に伴うか否かを問わない脂肪性疾患(異脂肪血症)の治療のための医薬の製造における請求項1ないし12のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項16】
2型糖尿病を治療又は予防する、それを必要とする哺乳動物への、有効な量の請求項1ないし15のいずれか1項に記載の式Iの化合物の投与を含んでなる方法。
【請求項17】
請求項1ないし11のいずれか1項に記載の化合物を、高血圧、高脂肪血症、異脂肪血症、糖尿病及び肥満症のようなアテローム性動脈硬化症の発症及び進行に伴う疾患の治療において有用であるもう一つの治療剤との組合せで含んでなる医薬組成物。
【請求項18】
R5、R6及びnが請求項1ないし11のいずれか1項において定義されたとおりであり、そしてXが、ハロゲン化物、OSOCH、Oトシル、Oノシル、OSOCF、OC(O)OR、OP(O)(OR)又はOSOOR、特にクロロ又はブロモのような脱離基である以下の式VI:
【化11】

の化合物。

【公表番号】特表2006−527730(P2006−527730A)
【公表日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515989(P2006−515989)
【出願日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【国際出願番号】PCT/EP2004/006597
【国際公開番号】WO2004/113270
【国際公開日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】