説明

脱毛のための方法および組成物

【課題】 脱毛を行うための体表面を調整する方法を提供する。
【解決手段】 該方法は、前記脱毛を行う前、該体表面上に粉末残渣を残すように構成された組成物を、該体表面に施用する段階を含む。該組成物は、液状ビヒクルを含有する。本発明の組成物は、不溶性固体と液状ビヒクルと鎮痛剤とを含有することができる。

【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔発明の分野〕
本発明は、脱毛するのに有用な方法および組成物に関し、とりわけ、脱毛を行う体表面を調整するのに有用な方法および組成物に関する。
【0002】
〔発明の背景〕
美的理由または個人的理由のために、多くの人々は、人体の様々な領域、例えば、ビキニ領域、または、眉もしくは唇の周辺のような顔領域から不必要な体毛を除去するのが望ましいと思っている。体毛を除去するために知られている方法には、ひげ剃り、薬品処理および物理的脱毛が包含される。ひげ剃りは、その処理をしばしば、例えば、毎日繰り返す必要があるという不便さがある。毛幹を切り取るために薬品処理(即ち、脱毛剤)を使用すれば、化学薬品それ自体を使用することによる障害が生じる。化学薬品は一般に、皮膚を刺激し、不快臭を有し、かつ、面倒である。体毛が皮膚から根こそぎ(by the roots)引き抜かれる(広義には、「脱毛」と称される)物理的脱毛は一般に、化学刺激、臭気、および、常習的処理の必要性という問題を克服するものの、他の更なる諸問題が提起される。とりわけ、脱毛は、被検者にとって苦痛である場合があり、結果的に処理済み体毛の全てが除去される訳ではなく、また、脱毛物質を皮膚から除去するのが厄介である場合がある。
【0003】
脱毛は、外傷性であり、苦痛を伴い、刺激的である場合があり、しかも、しばしば脱毛物質を除去するための追加時間を必要とするので、皮膚に局所的に施用することのできる組成物であって、これらの欠点の一つ以上に取り組む該組成物を得ることが望ましい。脱毛を行なう前、液状ビヒクルを含有する組成物であって皮膚および体毛の上に粉末残渣を残すように構成された該組成物を施用することによって、体毛の除去、苦痛の緩和、および、清掃(cleanup)の利便性の一つ以上が改善されることが、意外にも見出だされた。更に、理論に縛られることを望む訳ではないが、皮膚および体毛の上に残された粉末残渣が体毛に静電荷を提供し、そうすることによって、体毛が立ち上がり、体毛の除去を改善するものと思われる。
【0004】
〔発明の概要〕
したがって、本発明は、脱毛を行うための体表面を調整する方法であって、前記脱毛を行う前、前記体表面上に粉末残渣を残すように構成された組成物であって液状ビヒクルを含有する前記組成物を、前記体表面に施用する段階を含む、方法に関する。
【0005】
本発明のもう一つの態様では、不溶性固体と液状ビヒクルと鎮痛剤とを含有する水中油型エマルション組成物が提供される。
【0006】
〔発明の詳細な記述〕
本発明は、脱毛を行うための体表面を調整する方法であって、脱毛を行う前、組成物を該体表面に局所的に施用する段階を含む、方法に関する。該組成物は、液状ビヒクルを含有し、かつ、該体表面上に粉末残渣を残すように構成されている。
【0007】
「脱毛(epilation)」は、体から毛幹全体を物理的に、典型的には力づくで、除去することを意味する。脱毛には、一般に「ワキシング(waxing)」と呼ばれるもの、例えば、体毛に付着する物質を施用し、次いで、体から該体毛を引き抜くのに十分な力を加える段階、が包含される。脱毛物質には、例えば、ワックス、ポリマー、樹脂、ロジン糖(rosin sugar)ベース生成物、または、油、充填剤、染料等と任意的に混合された他の結合剤が包含されることがある。それら脱毛物質は、粘性および流動性を提供して、除去されるべき体毛との接触と結合とを改善するために、加熱することができ、溶融することさえ可能である。用語「脱毛」はまた、体毛を掴んで体からそれら体毛を引き抜くための機械的装置を使用することをも包含するように意図されている。
【0008】
本発明の具体例によると、体表面は、脱毛を行うために調整される。「体表面(body surface)」とは、不要な体毛が突き出ている体表面(即ち、皮膚)および/またはそこから突き出ている体毛、を包含する体の部分を意味する。体表面の例には、ビキニ領域、足、腕、および/または、眉もしくは唇の周辺のような顔領域が包含される。
【0009】
本発明の組成物は、処理されるべき体表面上に粉末残渣を残すように構成されている。「粉末残渣(powder residue)」は、該組成物から少なくとも部分的に得られる、分割された固体物質または粒子状固体物質であって、体表面上に停まることができるかまたは体表面に張り付くことのできる該固体物質を意味する。粉末残渣は、約500μm未満、より好ましくは約100μm未満、最も好ましくは約50μm未満、例えば約1μm〜約50μm、の寸法、例えば、平均粒径もしくは中央粒径を有する粒子または粒子の凝集体(agglomerates of particles)から形成することができる。それらの粒子は、様々な形状、例えば、球状、棒様、層状、樹枝状、円盤様、円筒状等である場合がある。それらの粒子は、該組成物中に存在する他の成分の薄膜、および/または、皮膚もしくは体毛の上に存在し得る皮脂と、例えば弱く接合するなどして、結合することができる。
【0010】
「粉末残渣を残すように構成される(adapted to leave a powder residue)」とは、前記組成物が体表面に局所的に施用される時、粉末残渣が生じることを意味する。例えば、該組成物は、除去されるべき体毛を固定している体表面に該組成物を丁寧に塗り込み、次いで、粉末残渣が形成されるのに十分な時間、例えば、約30〜60秒間待つことによって施用することができる。皮膚1平方インチ当りグラムでの典型的な「投与量」は、約17mg/平方インチである。
【0011】
前記組成物が確実に残渣を残すように構成するために、該組成物は、粉末残渣生成物質(powder residue-generating material:粉末残渣を生じる物質)を含有する。適切な粉末残渣生成物質には、水不溶性固体、水溶性塩およびそれらの組合せが包含される。幾つかの好ましい具体例において、粉末残渣生成物質は、水不溶性固体と、任意的に水溶性塩とを含有する。幾つかのとりわけ好ましい具体例において、粉末残渣生成物質は、該組成物中に、その全組成物に対して少なくとも約1重量%、例えば、約1重量%〜約98重量%、好ましくは約3重量%〜約60重量%、より好ましくは約5重量%〜約40重量%、最も好ましくは約15重量%〜約35重量%で存在する。本明細書における%は全て、特に明記しない限り、重量%であることに注意されたい。
【0012】
「水不溶性固体(water-insoluble solid)」は、20℃の脱イオン水で約1重量%未満の溶解度を有する固体物質を意味する。適切な水不溶性固体の一つの例には、無機の酸化物、窒化物またはケイ酸塩のような無機粒子が包含される。例えば、とりわけ、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、窒化ホウ素、滑石、石膏、方解石、および、それらの組合せのような例が包含される。該無機粒子は、皮膚に対してあまり研磨性でないことが望ましい。該無機粒子は、疎水性物質で被覆することができる。無機粒子のとりわけ好ましい例には、酸化ケイ素、例えば、ニュージャージー州サウスプレインフィールドのコボ・プロダクツ社(Kobo Products, Inc.)からシリカ(SILICA)として市販されているシリカ・ミクロスフェア、および、オハイオ州クリーブランドのアドバンスト・セラミックス社(Advanced Ceramics Corporation)からソフトタッチ(SOFTTOUCH)窒化ホウ素・等級CC6064として市販されている、ポリジメチルシロキサンで処理された窒化ホウ素が包含される。幾つかのとりわけ好ましい具体例において、該無機粒子は、該組成物中に、約0重量%〜約98重量%、好ましくは約0.5重量%〜約50重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約20重量%、最も好ましくは約1重量%〜約8重量%で存在する。
【0013】
適切な水不溶性固体のもう一つの例は、有機粒子である。「有機粒子(organic particulate)」は、粉末残渣のための上記必要条件を満たす、大部分が有機質の物質を意味する。適切な例には、合成有機物質または天然起源の有機物質が包含される。適切な、天然起源の有機粒子には、タンパク質性粒子、例えば、様々な植物、例えば、大豆、小麦、オート麦もしくは他の穀物などに由来するタンパク質性粒子、または、それらの植物からのタンパク質を含有するタンパク質性粒子、または、水不溶性炭水化物を含有する粒子、セルロース系物質を含有する粒子が包含される。適切なセルロース系物質には、キチン(chitin)等の外骨格から誘導されるセルロース系物質、または、植物由来セルロース誘導体、例えば、トウモロコシ、ジャガイモ、タピオカ(tapioca)等に由来するデンプンを包含するデンプンが包含される。例えば、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウム(aluminum starch octenylsuccinate)、例えば、DRY FLO PC、および、タピオカピュア(TAPIOCA PURE)として市販されているタピオカデンプンのようなデンプンは、とりわけ優れている。DRY FLO PCとTAPIOCA PUREの両方は、ニュージャージー州ブリッジウォーターのナショナル・スターチ・アンド・ケミカル社(National Starch and Chemical)から市販されている。上記で解説したように、皮膚および体毛の上に残された粉末残渣は体毛に静電荷を提供し、静電荷は体毛を立たせて、体毛の除去を改善するものと思われる。理論によって拘束されるのを望む訳ではないが、トウモロコシデンプン、および、化学的に変性されたトウモロコシデンプンは、タピオカデンプンと比べてより大きい静電荷を有する傾向が強いものと思われる。したがって、一つの具体例において、前記有機粒子は、トウモロコシデンプンに由来する。幾つかのとりわけ好ましい具体例において、該有機粒子は、前記組成物中に、約0%〜約98%、好ましくは約1%〜約60%、より好ましくは約2%〜約50%、最も好ましくは約5%〜約25%で存在する。
【0014】
本発明の一つの具体例において、水不溶性固体は、シリコーン粒子を含有する。「シリコーン粒子(silicone particulate)」は、室温で固体であって、炭素または炭素鎖に結合したケイ素とシロキサン結合との両方を含む物質を意味する。適切なシリコーン粒子には、シリコーンのポリマーおよび共重合体を含有するコア(core)を有する粒子、例えば、シリコーンエラストマー、シリコーン樹脂およびそれらの組み合わせで形成された粉末が包含される。一つのとりわけ適切な固体シリコーンには、シリコーン樹脂:日本、東京の信越化学工業株式会社からKSP−100として市販されている(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー(vinyl dimethicone/methicone silsesquioxane crosspolymer)、で被覆されたシリコーンエラストマーが包含される。幾つかのとりわけ好ましい具体例において、シリコーン粒子は、前記組成物中に、約0%〜約98%、好ましくは約0%〜約25%、より好ましくは約0.5%〜約10%、最も好ましくは約1%〜約3%で存在する。
【0015】
本発明の一つの具体例において、前記粉末残渣生成物質は、水溶性塩を含有する。「水溶性塩(water-soluble salt)」は、(1)20℃の脱イオン水中に置かれた時、イオン化して、その水に約1重量%より高い濃度で溶解することができ、かつ、(2)前記水を蒸発させた時、分離された固体または結晶を形成することができる物質を意味する。適切な水溶性塩には、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウムおよびカリウムの水溶性塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウムおよびマグネシウムの水溶性塩)、水溶性イオンポリマー(例えば、CARPOBOL等のポリアクリレート、または、硫酸塩、スルホン酸塩、カルボン酸塩、ホウ酸塩等のイオン基を有する他のポリマー)、ならびに、水溶性イオン性界面活性剤が包含される。幾つかのとりわけ好ましい具体例において、水溶性塩は、前記組成物中に、約0%〜約98%、好ましくは約1%〜約50%、より好ましくは約1%〜約10%、最も好ましくは約2%〜約6%で存在する。
【0016】
イオン性界面活性剤は、本発明の組成物において有用である場合がある、とりわけ優れた水溶性塩である。これらの物質は、該配合物中の粉末残渣を増大させるのに有用であるばかりでなく、該配合物を安定化させるのに、例えば、それら粉末を該配合物中に分散させるのに好都合である。適切な水溶性イオン性界面活性剤には、それらのアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤および両性界面活性剤(両性界面活性剤は、該組成物に用いられる場合、カチオン部分、アニオン部分および両性イオン部分の1種以上を形成することができる)であって、一般に、「リーブオン(leave-on:洗い流さない)」生成物中のパーソナルケア配合物(personal care formulations)の中で用いて、(1)水相および油相を共乳化し(co-emulsify)、(2)粉末および粒子の安定分散を提供し、ならびに/または、(3)水性系の表面張力を低下させる該界面活性剤が包含される。カチオン界面活性剤は、該組成物中に不安定な錯体を形成することがあるので、アニオン界面活性剤および両性界面活性剤が好ましいイオン性界面活性剤である。アニオン界面活性剤は、とりわけ優れており、しかも、多数種のアニオン界面活性剤が適切である場合があり、脂肪酸エステル、スルホコハク酸エステル、イセチオン酸塩(isethionates)、リン酸エステル、カルボン酸塩は、とりわけ優れている。適切なリン酸エステルの一つの例は、リン酸ジセチル(dicetyl phosphate)、リン酸セテス−10(ceteth-10 phosphate)であり、CRODAPHOS CESとして、セテアリルアルコール(cetearyl alcohol)との混合物として販売されており、ニュージャージー州エジソン(Edison)のクローダ社(Croda, Inc.)から市販されている。適切な脂肪酸エステルの一つの例は、ニュージャージー州セーアビル(Sayreville)のALZOインターナショナル社(ALZO International Inc.)の事業部である、ベーネル・ケミカル社(Bernel Chemical Co.)からHETESTER PHAとして市販されている、プロピレングリコールイソセテス−3−アセテート(propylene glycol isoceteth-3-acetate)である。
【0017】
幾つかのとりわけ好ましい具体例において、前記イオン性界面活性剤は、前記組成物中に、約0%〜約15%、好ましくは約0%〜約5%、より好ましくは約0%〜約4%、最も好ましくは約1%〜約4%で存在する。該組成物中に、水溶性塩、とりわけ水溶性ポリマー、が含有される場合、これらの塩は該組成物を不安定化させないということに注意を払うべきである。
【0018】
前記粉末生成物質は、水不溶性固体および水溶性塩という特定の例を提供しながら、上記に解説してきた。前記組成物は、非粉末生成物質(non-powder generating materials)、例えば、(一般にイオン性および/または粒子状である粉末生成物質とは対照的に)一般に非揮発性であり、かつ、主として非イオン性であり、および/または、膜形成性である物質、を更に含有することができる。しかし、本発明の一つの重要な具体例において、該組成物中における非粉末生成物質の量は、制限される。
【0019】
本発明の一つの具体例において、前記組成物は、該組成物中における全固形分濃度の少なくとも約15%である、粉末生成物質の「固形分重量分率(weight solids fraction)」を含む。好ましい具体例において、該組成物中における粉末生成物質の固形分重量分率は、約30%〜約99%、より好ましくは約50%〜約98%、最も好ましくは約65%〜約85%である。
【0020】
粉末生成物質の「固形分重量分率」は、「固形分%(percent solids)」、即ち、前記組成物中の非揮発性物質の重量%であって、例えば、オハイオ州コロンブスのメトラー・トレド社(Mettler-Toledo, Inc.)から入手することのできる、組成物の試料2gが120℃で該機械装置に置かれる、メトラー・トレド、ハロゲン水分分析器(Mettler Toledo, Halogen Moisture Analyzer)HB 43のような水分分析器を含む従来の方法を用いて決定される該重量%、を測定または計算することによって決定することができる。該機械装置は、該重量が、通常約15〜20分かかって一定になる時、停止する。該粉末生成物質の固形分重量分率は、固形分%だけ分離される、該組成物中における該粉末生成物質の重量%であり、したがって、該組成物のどの程度が粉末生成物質を含有するかの標識(indicator)である。
【0021】
前記組成物の固形分%は、約1重量%〜約98重量%、好ましくは約3重量%〜約60重量%、より好ましくは約5重量%〜約50重量%、最も好ましくは約10重量%〜約35重量%である場合がある。
【0022】
理論に拘束されることを望む訳ではないが、非粉末生成物質、とりわけ、揮発性物質は、前記粉末の付着性、および/または、前記脱毛物質の付着性もしくは粘着性を減少させ、そうさせることによって、脱毛の有効性を減少させることのある、体表面上での挙動(例えば、粘着性、粘り気、等)を有することがあると考えられる。したがって、前記組成物中に存在する揮発性物質の量は、該脱毛物質の粘着性への干渉を回避しないように、慎重にバランスを取らなければならない。非粉末生成物質は一般に、非揮発性であり、かつ、主として非イオン性であり、および/または、膜形成性である物質を含有する。非粉末生成物質は、室温で液体または固体である場合がある。非粉末生成物質の非限定的例には、鉱油、ペトロラタム、植物油(脂肪酸のグリセリルエステル、トリグリセリド)、脂肪アルコール、ワックス、および、必ずしもグリセロールのエステルではない複数のエステルの他の混合物;液体シリコーン、例えば、ジメチコン(ポリジメチルシロキサン)、シリコーン油のような、ポリエチレンおよび非炭化水素ベースの油;非イオン性界面活性剤、ならびに、増粘剤または膜形成剤として使用される、様々な非イオン性水溶性ポリマーが包含される。
【0023】
液体シリコーンのような幾つかの成分が特有の滑り特性(slipperiness)を有するため、幾つかの好ましい具体例において、前記組成物は、これらの成分を実質的に含有しない。「液体シリコーンを実質的に含有しない(substantially free of liquid silicones)」は、該組成物が、約3%未満、好ましくは約2%未満を含有することを意味する。液体シリコーンの濃度を制限することによって、体毛を掴む脱毛ワックスの能力は増大し、体毛の除去は改善されるものと思われる。
【0024】
本発明者らは、粉末残渣を提供し、かつ、体毛および皮膚の全体に渡って前記組成物を延ばすことができるようにするために、前記組成物は液状ビヒクルを含有するべきであることに気づいた。「液状ビヒクル(fluid vehicle)」は、室温で液状であり、かつ、体表面の全体に渡って粉末生成物質を延ばすことのできる1種以上の部分(moieties)を意味する。液状ビヒクルは、水を含有するのが好ましい。液状ビヒクルは、水に加えて、または、水に代えても、20℃で液体である他の部分、とりわけ1種以上の機能性、例えば、皮膚軟化性、湿潤性(humectancy)、乳化、分散性、微生物保存性(microbial preservation)、芳香性、または、以下に解説されるような他の機能を有する部分を含有することができる。液状ビヒクルは、該組成物中に、約10重量%〜約99重量%の濃度で存在することができる。しかし、体表面の全体に渡って該粉末を延ばすための改善された能力を得るために、液状ビヒクルは、該組成物中に、好ましくは約40重量%〜約98重量%、より好ましくは約55重量%〜約90重量%、最も好ましくは約50重量%〜約80重量%の濃度で存在する。
【0025】
前記組成物の相安定性を改善するために、凝固点降下剤(freezing point depressant)を含有させることができ、とりわけ、水不溶性固体が存在する場合、そうさせることができるということを、本発明者らは見出だした。適切な凝固点降下剤には、多価アルコールを含み、例えば、これらに限定されるものではないが、(グリセリンとしても知られている)グリセロール、ポリアルキレングリコール、アルキレンポリオールおよびそれらの誘導体が挙げられ、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールおよびそれらの誘導体、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ヘキシレングリコール、1,3−ジブチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、エトキシレート化グリセロール(ethoxylated glycerol)、プロポキシレート化グリセロール(propoxylated glycerol)、および、それらの混合物を包含するものである。グリセリンは、とりわけ優れた凝固点降下剤である。凝固点降下剤は、含有される場合、約0.5重量%〜約5重量%、より好ましくは約1重量%〜約3重量%の濃度で存在することができる。
【0026】
前記組成物は、皮膚軟化剤、即ち、体表面上に残存するかもしくは体表面を貫通して、潤滑剤として作用し、皮膚の感触を改善する成分;および/または、皮膚の保水性を改善するための湿潤剤を含むことができる。適切な皮膚軟化剤には、脂肪エステル、脂肪アルコール、鉱油、等が包含される。適切な皮膚軟化剤の例は、ポリプロピレングリコール(PPG)−15ステアリルエーテル、PPG−10セチルエーテル、ステアレス(steareth)−10、オレス(oleth)−8、PPG−4ラウリルエーテル、酢酸ビタミンE、PEG−7グリセリルココエート(glyceryl cocoate)、ラノリン(lanolin)、セチルアルコール、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ジメチコンおよびそれらの組合せを包含するが、それらに限定されない。セチルアルコール、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ジメチコンおよびそれらの組合せは好ましい。適切な湿潤剤には多価アルコールが包含され、それらの例は既に示した。
【0027】
前記組成物の相安定性を助長するため、流動性調整剤(rheology modifier)または増粘剤のような安定化剤を含有させることができる。流動性調整剤は、例えば、粘度またはポリマーである場合がある。相安定性を助長するため、該組成物は、非イオン性ポリマー、例えば、とりわけ、キサンタンガム(xanthan gum)(例えば、KELTROL CG)、アルジネート、カラゲーニン(carageenan)などの天然に存在する多糖類);メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよびエチルヒドロキシエチルセルロースを包含するセルロースエーテル;グアールガム(guar gum)を含有することができることに、本発明者らは気づいた。キサンタンガムは、とりわけ優れている。一つの具体例において、非イオン性ポリマーの濃度は、約1重量%未満である。
【0028】
前記組成物の中に、鎮痛剤、抗炎症剤、抗浮腫剤(anti-edema agents)、状態調整剤(conditioning agents)、例えば、ニュージャージー州エジソンのクローダ社(Croda Inc)からヒドロソイ2000(HYDROSOY 2000)として市販されている加水分解大豆タンパク質および反対刺激剤のような機能性成分の1種以上を含有することがとりわけ望ましいことに、本発明者らは気づいた。例えば、脱毛に付随する痛みを軽減するために、前記組成物は、鎮痛性または局所的に活性な痛み緩和性の化合物を更に含有することができる。適切な鎮痛剤には、例えば、ベンゾカイン(benzocaine)、ジブカイン(dibucaine)、リドカイン(lidocaine)などの「カイン(caine)」分子;ベンジルアルコール、ショウノウ(camphor)、ジュニパータール(juniper tar:杜松タール)、メントール(menthol)、ニコチン酸メチル、サリチル酸メチル、フェノール、レゾルシノールおよびそれらの混合物が包含される。幾つかの好ましい具体例において、前記組成物は、鎮痛剤を、約0.5重量%〜約5重量%、より好ましくは約1重量%〜約2重量%の濃度で含有する。一つの注目すべき具体例において、該鎮痛剤は、「カイン(caine)」分子であり、最も好ましくはリドカインである。幾つかの好ましい具体例において、リドカインは、それ自体では、リドカイン塩基(lidocaine base)として存在し、これらの具体例では、該組成物は、約7.0〜約9.0、例えば、約7.0〜約8.0のpHを有する。
【0029】
脱毛に付随する炎症を軽減するために、前記組成物は、抗炎症剤を更に含有することができる。適切な抗炎症剤の例には、ベノキサプロフェン(benoxaprofen)、センテラアジアチカ(centella asiatica)、ビサボロール(bisabolol)、ナツシロギク(feverfew)の抽出物、緑茶の抽出物、緑茶の濃縮物、過酸化水素、サリチル酸塩、オート麦油、カモミール(chamomile)、グリチルリチン酸二カリウム(dipotassium glycyrrhizate)およびそれらの混合物が非排他的に包含される。該抗炎症剤は、該組成物中に、約0.05重量%〜約2重量%、例えば、約0.1重量%〜約1重量%の濃度で存在することができる。
【0030】
脱毛に付随する浮腫(edema)を軽減するために、前記組成物は、抗浮腫剤を更に含有することができる。適切な抗浮腫剤の例には、ビサボロール(bisabolol)天然物、合成ビサボロール、コルチコステロイド(corticosteroids)、βグルカンおよびそれらの混合物が非排他的に包含される。該抗浮腫剤は、該組成物中に、約0.05重量%〜約2重量%、例えば、約0.1重量%〜約1重量%の濃度で存在することができる。
【0031】
脱毛に付随する刺激(irritation)を軽減するため、前記組成物は、反対刺激剤を更に含有することができる。適切な反対刺激剤の例には、アラントイン(allantoin)、ショウノウ、メントール、サリチル酸メチル、ペパーミント油、チョウジ油(clove oils)、イクタモール(ichtammol)およびそれらの混合物が非排他的に包含される。該反対刺激剤は、該組成物中に、約0.05重量%〜約2重量%、例えば、約0.1重量%〜約1重量%の濃度で存在することができる。
【0032】
本発明による組成物は、例えば、防腐剤(preservatives)、ビタミンEなどの酸化防止剤、芳香剤、EDTA等の金属イオン封鎖剤、pH調整剤/緩衝剤、等の、スキンケア組成物において通常見出だされる更なる成分を、それら成分が該組成物の他の成分と物理的および化学的に適合する(compatible)という条件で、パーソナルケア組成物に典型的である濃度で含有することができる。
【0033】
本発明の組成物で用いるための適切な防腐剤の例には、C1〜C4アルキルパラベンおよびフェノキシエタノールが包含される。該防腐剤は通常、全組成物に基づき、約0.5〜約2.0重量%、好ましくは約1.0〜約1.5重量%の範囲の量で存在する。一つの具体例において、該防腐剤は、メチルパラベンとプロピルパラベンとフェノキシエタノールとの混合物である。
【0034】
本発明の組成物は、化学的脱毛剤(例えば、毛幹を化学的に切り取るかもしくは溶解するように設計されている成分)および/または漂白剤を実質的に含有しない場合がある。化学的脱毛剤には、例えば、チオグリコール酸およびそれの塩が包含される。漂白剤には、例えば、過酸素化学物質(peroxygen chemicals)が包含される。これらの成分を「実質的に含有しない(substantially free)」は、該組成物が約0.5%未満を含有することを意味する。本発明の一つの具体例において、これらの成分は、該組成物に全く含有されない。
【0035】
本発明の組成物は、あるpHと、様々な粘度とを有することができる。幾つかの好ましい具体例において、該組成物は、約6〜約9、例えば約6.5〜約8.0のpHを有する。
【0036】
美的価値観と、体表面の全体に渡って前記組成物を延ばす能力とを改善するため、前記液状ビヒクルは水相と油相とを含有することができることに、本発明者らは気づいた。本発明の一つの具体例において、該液状ビヒクルは、水相に乳化した油相を包含し、また、例えば、O/WまたはW/O/Wエマルションである場合がある。そのような具体例において、該油相は、様々な疎水性液体だけでなく、それらの中に溶解し得る他の物質をも含有することができる。それらには、鉱油、ペトロラタム(petrolatum)、植物油(脂肪酸のグリセリルエステル、トリグリセリド)、脂肪アルコール、ワックス、および、必ずしもグリセロールのエステルではない複数のエステルの他の混合物;ポリエチレンおよび非炭化水素ベース油、例えば、ジメチコン(ポリジメチルシロキサン)、シリコーン油のような液体シリコーンが包含される。幾つかの好ましい具体例において、該組成物は、優れた美的価値観/低いべとつき(greasiness)を提供するO/Wエマルションである。該組成物は、安定したO/Wエマルションであってその中に比較的高い割合の水不溶性固体が分散している該エマルションとして配合することができ、例えば、少なくとも約15%の固形分重量分率の粉末生成物質を有するように、更に好ましくは該固形分重量分率が約65%〜約95%であるように特徴付けることができることを、本発明者らは意外にも見出だした。該組成物は、例えば、リドカインのような有益な成分を含有しながら、相を安定させるように配合することができることを、本発明者らは更に意外にも気づいた。
【0037】
本発明の組成物は、当該技術分野で知られている技術によって、様々な成分を融合させ、分散させ、乳化し、および/または混合することにより製造することができる。上述の組成物は、適切な容器の中で所望の複数の成分を組み合わせ、次いで、それらを周囲条件の下、当該技術分野で周知の従来の任意の混合手段、例えば、機械的に撹拌されるプロペラ、パドル、等で混合することによって調製することができる。
【0038】
前記組成物は一般に、不要な体毛を有する体表面(皮膚および/または体毛)、例えば、ビキニ領域、または、眉もしくは唇の周辺のような顔の領域に局所的に施用する。施用には、手を用いるか、または、ブラシ、ワンド(wand)、スポンジ、繊維パッド、等のアプリケーターを用いることができる。該組成物を十分に擦り込み、次いで、時間を経過させて、例えば、体表面を乾燥させる。次いで、脱毛処理を、例えば、脱毛ワックスを施用し、次いで、体毛を体表面から力強く引っ張って引き抜くことによって行う。本発明にしたがって、体表面が、脱毛のために調整されるとき、脱毛処理は、痛みが軽く、結果的に、体毛の除去が増大し、かつ、体表面に残った、体毛に結合する物質、例えば、ワックスがより少ないことが見出だされた。したがって、本発明は、もう一つの具体例において、脱毛に付随する痛み、外傷(trauma)および/または炎症を軽減するための方法と、脱毛処理による体毛の除去を改善するための方法と、脱毛を行った後、体表面に残るワックスの量を低減させるための方法とに関する。
【0039】
また、理論によって拘束されることを望む訳ではないが、皮膚および体毛の上に残される粉末残渣は、該体毛に静電荷を提供し、そうすることによって、該体毛を立ち上がらせて、体毛の除去を改善するものと思われる。したがって、本発明は、もう一つの具体例において、体表面に静電荷を提供する方法であって、該体表面上に粉末残渣を残すように構成された組成物を該体表面に施用する段階を含み、しかも、前記組成物が粉末残渣生成物質と液状ビヒクルとを含有する方法に関する。
【0040】
本発明は、更にもう一つの具体例において、体表面上に粉末残渣を残すように構成された組成物を該体表面に局所的に施用することにより、哺乳動物の皮膚の赤み(redness)または炎症を改善するための方法であって、該組成物が不溶性固体と液状ビヒクルと鎮痛剤とを含有する方法に関する。
【0041】
本発明の利点と、本発明によって調製されるスキンケア組成物の特定の具体例とは、下記実施例によって例示される。しかし、本発明が、個々の実施例で説明される特定の制限に限定されるのではなく、添付の特許請求の範囲に規定されることは、理解されるであろう。
【0042】
実施例1
本発明の教示に基づいて、次の配合物を製造した。
【表1】

【0043】
手順:
パートA: 主要プロセスタンクの中に、脱イオン水を計量して供給して、高速混合を開始した。
パートB: パートBの諸成分は、予備混合し、次いで、パートAに添加した。その混合物は、完全に分散するまで混合し、次いで、75℃まで加熱した。該混合物が滑らかになり均一になるまで、混合し続けた。
パートC: 75℃で、パートCの諸成分を添加した。その混合物は、固形分がすべて溶解し、バッチが均一になるまで混合した。
パートD: バッチ温度を75℃に維持しながら、パートDの諸成分を添加した。その混合物は、均一になるまで混合し、次いで、55℃に冷却した。
パートE: 55℃で、予備混合されたパートEの諸成分を添加し、次いで、その混合物は、均一になるまで混合し、次いで、40℃に冷却した。
パートF: 40℃で、パートFの成分を添加し、次いで、その混合物は、滑らかになり、塊がなくなるまで混合した。
パートG: 予備混合されたパートGの諸成分を前記主混合物に添加した。35℃に冷却するまで、混合し続けた。
【0044】
最終組成物は、7.62のpHと、スピンドル(spindle)第4号で10rpmで測定したときの、6500cpsの粘度とを有した。
【0045】
実施例2
特定の諸組成物、効果に関する理論、等に触れながら、本発明を説明してきたが、本発明がそのような例示的な具体例または機構によって限定されることは意図されていないこと、および、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲または趣旨から逸脱することなく、修正を行うことができることは、当業者には明白であろう。特許請求の範囲は、文脈が逆のことを明確に示していない限り、そこに意図されている目的を達成するのに効果的であるランダム・シーケンスで(in any sequence)、特許請求される構成要素と段階とを包含するように意図されている。
【0046】
〔実施の態様〕
(1)組成物において、
粉末残渣生成物質と、
水相中で乳化された油相を含む液状ビヒクルと、
鎮痛剤と、
を含有する、組成物。
(2)実施態様1記載の組成物において、
前記液状ビヒクルは、前記組成物の55重量%〜90重量%で存在する、組成物。
(3)実施態様1記載の組成物において、
前記粉末残渣生成物質は、前記組成物の3重量%〜60重量%で存在する、組成物。
(4)実施態様1記載の組成物において、
前記鎮痛剤は、ベンゾカイン、ジブカイン、リドカイン、ベンジルアルコール、ショウノウ、ジュニパータール、メントール、ニコチン酸メチル、サリチル酸メチル、フェノール、レゾルシノール、およびそれらの混合物から選定される、組成物。
(5)実施態様4記載の組成物において、
前記鎮痛剤はリドカインである、組成物。
(6)実施態様5記載の組成物において、
前記組成物は、7.0〜9.0のpHを有する、組成物。
(7)実施態様1記載の組成物において、
前記粉末残渣生成物質は、水不溶性固体、水溶性塩、およびそれらの組合せからなる群から選定される、組成物。
(8)実施態様7記載の組成物において、
前記粉末残渣生成物質は水不溶性固体を含有している、組成物。
(9)実施態様8記載の組成物において、
前記水不溶性固体は、無機粒子、有機粒子、シリコーン粒子、およびそれらの組合せからなる群から選定される、組成物。
(10)実施態様7記載の組成物において、
前記粉末残渣生成物質は水溶性塩を含有している、組成物。
(11)実施態様10記載の組成物において、
前記水溶性塩は、イオン性界面活性剤、イオン性ポリマー、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、およびそれらの組合せからなる群から選定される、組成物。
(12)実施態様11記載の組成物において、
前記水溶性塩はアニオン界面活性剤である、組成物。
(13)実施態様1記載の組成物において、
前記油相は、鉱油、ペトロラタム、植物油、脂肪アルコール、およびワックスを包含する、組成物。
(14)実施態様1記載の組成物において、
前記組成物は、液体シリコーンを実質的に含有していない、組成物。
(15)実施態様1記載の組成物において、
前記組成物は、非イオン性ポリマーを含有している、組成物。
(16)実施態様1記載の組成物において、
前記組成物は、少なくともほぼ15重量%の固形分重量分率の粉末残渣生成物質を含有し、前記固形分重量分率は前記組成物中の全固形分濃度と相関関係にある、組成物。
(17)実施態様1記載の組成物において、
前記組成物は、30重量%〜99重量%の固形分重量分率の粉末残渣生成物質を含有し、前記固形分重量分率は前記組成物中の全固形分濃度と相関関係にある、組成物。
(18)実施態様1記載の組成物において、
前記組成物中の全固形分濃度と相関関係にある前記粉末残渣生成物質の前記固形分重量分率は、前記組成物が体表面に施用されるとき、粉末残渣を生成するのに有効な量である、組成物。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組成物において、
粉末残渣生成物質と、
水相中で乳化された油相を含む液状ビヒクルと、
鎮痛剤と、
を含有する、組成物。
【請求項2】
請求項1記載の組成物において、
前記液状ビヒクルは、前記組成物の55重量%〜90重量%で存在する、組成物。
【請求項3】
請求項1記載の組成物において、
前記粉末残渣生成物質は、前記組成物の3重量%〜60重量%で存在する、組成物。
【請求項4】
請求項1記載の組成物において、
前記鎮痛剤は、ベンゾカイン、ジブカイン、リドカイン、ベンジルアルコール、ショウノウ、ジュニパータール、メントール、ニコチン酸メチル、サリチル酸メチル、フェノール、レゾルシノール、およびそれらの混合物から選定される、組成物。
【請求項5】
請求項4記載の組成物において、
前記鎮痛剤はリドカインである、組成物。
【請求項6】
請求項5記載の組成物において、
前記組成物は、7.0〜9.0のpHを有する、組成物。
【請求項7】
請求項1記載の組成物において、
前記粉末残渣生成物質は、水不溶性固体、水溶性塩、およびそれらの組合せからなる群から選定される、組成物。
【請求項8】
請求項7記載の組成物において、
前記粉末残渣生成物質は水不溶性固体を含有している、組成物。
【請求項9】
請求項8記載の組成物において、
前記水不溶性固体は、無機粒子、有機粒子、シリコーン粒子、およびそれらの組合せからなる群から選定される、組成物。
【請求項10】
請求項7記載の組成物において、
前記粉末残渣生成物質は水溶性塩を含有している、組成物。
【請求項11】
請求項10記載の組成物において、
前記水溶性塩は、イオン性界面活性剤、イオン性ポリマー、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、およびそれらの組合せからなる群から選定される、組成物。
【請求項12】
請求項11記載の組成物において、
前記水溶性塩はアニオン界面活性剤である、組成物。
【請求項13】
請求項1記載の組成物において、
前記油相は、鉱油、ペトロラタム、植物油、脂肪アルコール、およびワックスを包含する、組成物。
【請求項14】
請求項1記載の組成物において、
前記組成物は、液体シリコーンを実質的に含有していない、組成物。
【請求項15】
請求項1記載の組成物において、
前記組成物は、非イオン性ポリマーを含有している、組成物。
【請求項16】
請求項1記載の組成物において、
前記組成物は、少なくとも15重量%の固形分重量分率の粉末残渣生成物質を含有し、前記固形分重量分率は前記組成物中の全固形分濃度と相関関係にある、組成物。
【請求項17】
請求項1記載の組成物において、
前記組成物は、30重量%〜99重量%の固形分重量分率の粉末残渣生成物質を含有し、前記固形分重量分率は前記組成物中の全固形分濃度と相関関係にある、組成物。
【請求項18】
請求項1記載の組成物において、
前記組成物中の全固形分濃度と相関関係にある前記粉末残渣生成物質の前記固形分重量分率は、前記組成物が体表面に施用されるとき、粉末残渣を生成するのに有効な量である、組成物。

【公開番号】特開2007−137879(P2007−137879A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−291483(P2006−291483)
【出願日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(591252839)マクニール−ピーピーシー・インコーポレイテッド (69)
【氏名又は名称原語表記】MCNEIL−PPC,INCORPORATED
【Fターム(参考)】