説明

自動ゲート開閉システム

【課題】 遠隔操作で開閉制御を行うことができ、さらには安全確認の励行を担保できる自動ゲート開閉システムを提供せんとする。
【解決手段】 規制部材10、10を通路Wの幅方向に沿って延びた閉鎖位置と通行空間から退避した開放位置との間を二位置的に水平旋回可能に支持してなるゲート本体1に、前記規制部材10、10を水平に旋回駆動させるための駆動装置2、2と、前記規制部材10、10を閉鎖位置にて固定させる施錠装置3とを設け、前記駆動装置2及び施錠装置3を有線又は無線により遠隔制御し、前記規制部材10を前記閉鎖位置と前記開放位置とに選択的に駆動させるとともに、前記規制部材10の施解錠を前記駆動制御に連動させるための開閉制御手段4を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲート本体の開閉施錠を遠隔制御できる自動ゲート開閉システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、各地の小学校等で不審者の侵入が相次いでおり、学校側には、校門の開放禁止をはじめ、監視体制の強化が求められている。
しかし、校門を閉めても外来訪問者が多く、そのたびに職員が施解錠及び開閉のために職員室等と校門との間を往復するのは非常に煩雑で非効率である。
【0003】
自動制御の門扉としては、従来から各種提案されている(例えば、特許文献1参照。)が、遠隔操作で施解錠を含めて自動的に制御できるものはない。
また、このような自動制御を実現するためには、動作する門扉周辺の安全を確認することが非常に重要であるが、このような確認作業の励行が強制できるようなシステムが求められている。
【0004】
【特許文献1】特開2001−152743号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、遠隔操作で開閉制御を行うことができ、さらには安全確認の励行を担保できる自動ゲート開閉システムを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前述の課題解決のために、規制部材を通路の幅方向に沿って延びた閉鎖位置と通行空間から退避した開放位置との間を二位置的に移動可能に構成してなるゲート本体に、前記規制部材を駆動させるための駆動装置と、前記規制部材を閉鎖位置にて固定させる施錠装置とを設け、前記駆動装置及び施錠装置を有線又は無線により遠隔制御し、前記規制部材を前記閉鎖位置と前記開放位置とに選択的に駆動させるとともに、前記規制部材の施解錠を前記駆動制御に連動させるための開閉制御手段を設けたことを特徴とする自動ゲート開閉システムを構成した。
【0007】
ここで、前記ゲート本体が一対の規制部材を通路を挟んだ両側方にて旋回動作可能に支持した両開きの観音扉で構成され、前記施錠装置を、一方の規制部材の先端から出没可能に設けられるカンヌキ部材と、他方の規制部材の対応する位置に設けられ、前記突出したカンヌキ部材を受け入れるための嵌合受け部とより構成し、前記カンヌキ部材を双方の規制部材の開閉動作に同期させて連動制御してなるものが好ましい。
【0008】
また、開閉制御手段を構成する遠隔操作用の操作盤に、ゲートの開閉を指示するための開/閉ボタンと確認ボタンを設けるとともに、これら開/閉ボタンのいずれかの出力信号を認識するボタン判別手段を設け、該ボタン判別手段により出力信号が認識されている条件下でのみ、確認ボタンの出力信号を有効として開/閉いずれかの動作を開始させるものが好ましい。
【0009】
特に、前記開/閉ボタンと確認ボタンとの間にタイマーを設け、開/閉ボタンのいずれかのボタンを押した後、タイマーで計測される所定時間が経過した後に、前記確認ボタンの押し動作が有効となるものが好ましい。
【0010】
さらに、規制部材を水平に旋回駆動する駆動装置として、駆動輪及び駆動モータをユニット構成し、これを前記規制部材の先端部に、案内手段を介して上下にスライド移動自在に付設してなるものが好ましい実施例である。
【発明の効果】
【0011】
以上にしてなる本願発明に係る自動ゲート開閉システムは、開閉制御手段により規制部材の駆動と施解錠を有線又は無線で遠隔制御でき、効率よくゲートの開閉を行うことができる。
【0012】
また、ゲート本体が一対の規制部材からなる両開きの観音扉であり、施錠装置を一方の規制部材の先端から出没可能に設けられるカンヌキ部材と、他方の規制部材の対応する位置に設け、前記突出したカンヌキ部材を受け入れるための嵌合受け部とより構成し、前記カンヌキ部材を双方の規制部材の開閉動作に同期させて連動制御したので、前記カンヌキ部材からなる確実強固な施錠を自動的に行うことができる。
【0013】
また、開閉制御手段を構成する遠隔操作用の操作盤に、ゲートの開閉を指示するための開/閉ボタンと確認ボタンを設けるとともに、これら開/閉ボタンのいずれかの出力信号を認識するボタン判別手段を設け、該ボタン判別手段により出力信号が認識されている条件下でのみ、確認ボタンの出力信号を有効として開/閉いずれかの動作を開始させるので、監視カメラの撮像を出力するモニターTVまたは目視によりゲートが作動しても安全であることを(再)確認する機会が設けられ、安全性を高めることができる。
【0014】
また、前記開/閉ボタンと確認ボタンとの間にタイマーを設け、開/閉ボタンのいずれかのボタンを押した後、タイマーで計測される所定時間が経過した後に、前記確認ボタンの押し動作が有効となるので、安全確認のための時間として所定時間が強制的に設けられることになり、当該確認の励行がより期待できる。
【0015】
また、規制部材を水平に旋回駆動する駆動装置として、駆動輪及び駆動モータをユニット構成し、これを前記規制部材の先端部に、案内手段を介して上下にスライド移動自在に付設したので、支柱の周囲には駆動機構が全く存在せず、周囲空間の自由度を大幅に向上できるとともに、駆動ユニットは常時、自重によって路面に接地することとなり、多少の高さ変動や傾斜のある路面、例えば未舗装路であっても自動的に路面に追随し、支柱を中心軸として水平旋回する規制部材を確実に旋回駆動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0017】
図1、2は、本発明に係る自動開閉ゲートGの全体構成を示す図であり、図1〜8は代表的実施形態を示し、図中符号1はゲート本体、2は駆動装置、3は施錠装置、4は開閉制御手段、5A、5Bは位置センサ、6A、6Bは操作盤をそれぞれ示している。
【0018】
本発明に係る自動ゲート開閉システムSは、規制部材10、10を通路Wの幅方向に沿って延びた閉鎖位置と通行空間から退避した開放位置との間を二位置的に水平旋回可能に支持してなるゲート本体1に、前記規制部材10、10を水平に旋回駆動させるための駆動装置2、2と、前記規制部材10、10を閉鎖位置にて固定させる施錠装置3とを設け、前記駆動装置2及び施錠装置3を有線又は無線により遠隔制御し、前記規制部材10を前記閉鎖位置と前記開放位置とに選択的に駆動させるとともに、前記規制部材10の施解錠を前記駆動制御に連動させるための開閉制御手段4を設けることにより自動開閉ゲートGを構成してなるものである。
【0019】
尚、本実施形態では、ゲート本体1として例えば学校の既設の校門扉等がそのまま活用され、駆動装置2と施錠装置3をこれに後付けすることにより自動開閉できる自動開閉ゲートG及び自動ゲート開閉システムSが実現されているが、本発明はこのような形態に限らず、当初から駆動装置2や施錠装置3が付設されているゲート装置も当然に含まれる。
【0020】
また、以下の説明では、ゲート本体1として両開きの観音扉からなるものを挙げているが、本発明はこれに限らず、片開き扉であるものや、旋回ゲート以外にも横引き門扉等の従来からある種々の門扉を適用することができ、駆動装置2や施錠装置3も、従来の自動開閉ゲートに採用されている種々の駆動装置、施錠装置が採用でき、例えば施錠装置3としては、下記のカンヌキ方式以外に、落とし錠や回し止め錠等の従来からの方式が広く採用できる。尚、本例では小・中学校等の学校の正門に適用した例について説明するが、本発明はこれに何ら限定されず、各種施設等のゲートに広く適用できる。
【0021】
自動開閉ゲートGが設けられた正門脇には、通用門が併設されており、該通用門の扉7にはオートクローザー付きのヒンジ部70が設けられるとともに、施錠装置71としてマグネット錠が設けられ、さらに当該扉7の傍にはインターホン子機72が設置されている。扉7はオートクローザーにより自動的に閉門し、閉門後にマグネット錠により所定時間で自動的に施錠され、通常時は閉門状態が維持されている。そして解錠の際には、後述のように職員室のインターホンで訪問者を確認の上、遠隔操作により解錠できるシステムとされている。
【0022】
図3は、本実施形態の自動ゲート開閉システムSにおける制御系統を示す簡略図である。自動開閉ゲートGの開閉制御、すなわち旋回駆動及び施解錠の遠隔操作を行うための操作盤6A、6Bが、それぞれゲート脇の詰め所及び職員室に設けられており、同じく詰め所内に設置された制御盤40に対して有線又は無線で通信接続され、この制御盤40を通じて駆動モータ22や電気シリンダの施錠モータ32の動作が制御されている。
【0023】
制御盤40には、各種制御を行うシーケンス回路を含む電子回路が設けられており、また、規制部材10の閉鎖位置と開放位置を検出するための位置センサ5A、及び施錠装置3のカンヌキ部材31の施錠位置及び解錠位置を検出するための位置センサー5Bが接続され、これら検出信号を用いて駆動装置2及び施錠装置3の動作制御を自動的に行う開閉制御手段4が構成されている。なお、制御盤40には、さらにゲート周辺の適所に設けられた監視用のカメラ80や開閉動作中の注意を喚起するためのパトライト81の他、通用門の施錠装置71及びインターホン子機72が接続され、操作盤6A、6Bにより通用門の開閉施錠制御も可能とされている。また、施錠装置3の動作は、上記シーケンス回路により駆動装置2の動作に連動するように制御されている。
【0024】
本例のゲート本体1は、具体的には一対の規制部材10、10を通路Wを挟んだ両側方にて支持した両開きの観音扉を有し、前記施錠装置3は、一方の規制部材10の先端から出没可能に設けられるカンヌキ部材31と、他方の規制部材10の対応する位置に設けられ、前記突出したカンヌキ部材31を受け入れるための嵌合受け部30とより構成されている。そして、前記カンヌキ部材31は、上記開閉制御手段4により双方の規制部材10、10の開閉動作に同期させて連動制御されている。
【0025】
前記カンヌキ部材31は、施錠/解錠の位置を検出するリミットスイッチを内蔵した電動シリンダ(パワーシリンダ)により一方の規制部材10先端から出没可能に構成されており、強度的に頑丈で確実に施錠できる方式が採用されている。なお、前記電動シリンダの代わりにエアシリンダや油圧シリンダ等を用いることも勿論可能である。
【0026】
また、前記規制部材10、10は、それぞれ通路側方の支柱によって水平旋回可能に一端で全荷重が支持されており、前記駆動装置2としては、図7、8に示すように駆動輪21及び駆動モータ22をユニット構成し、これを各規制部材10の先端部にそれぞれ案内手段26を介して上下にスライド移動自在に付設したものであり、規制部材10には後述のブラケット27の荷重のみ作用し、駆動装置2の重量は、そのまま接地圧力となって地面との摩擦抵抗となり、地面の凹凸に追従して回転するソリッドゴムタイヤ付き車輪の回転力によって各規制部材が旋回駆動されることになる。
【0027】
より具体的には、駆動輪21及び駆動モータ22を取り付け台23に固定することにより駆動ユニット20が構成されており、この取り付け台23を、摺動部材24を介してブラケット27内部の角形案内面27a及び案内溝27b、27bに沿って上下にスライド可能に支持することにより、前記駆動ユニット20が規制部材10に対して上下スライド可能に付設されている。前記案内溝27bはブラケット27の上端にわたって形成され、上端に装着されるエンドキャップ28を着脱することで、駆動ユニット20全体が容易に取り外し、交換可能に構成されている。
【0028】
尚、この駆動モータ22はブレーキ機構及びブレーキ解除レバー付きのモータが使用されており、停電時等の非常の際には前記ブレーキ機構を解除することで、規制部材が手動で開閉できるように構成されている。また、取り付け台23には駆動輪21や駆動モータ22を風雨、降雪等から保護する保護カバー25が設けられている。
【0029】
駆動装置2を制御すべく、規制部材10の閉鎖位置及び開放位置を検出するための位置センサ5Aとしては、規制部材10の停止すべき位置にスイッチを設けたり、押し付け停止時の異常な電流上昇を検出するものなど様々な形態が採用でき、本例においては、図2に示すように規制部材10の全閉/全開の位置に近接非接触型スイッチ50、51が設けられている。尚、図示しないが、上記閉鎖位置及び開放位置に対応した駆動装置2の停止すべき位置に、それぞれ該駆動装置2の駆動輪21が当止される突起状又は凹溝状の当止部を設けることが好ましく、特に凹溝状の場合には、駆動輪21が入り込む側になだらかな傾斜を設けておき、当該溝に対して駆動輪21がスムーズに進退できるように構成される。
【0030】
図4は校門近辺であって開閉する人が門を直接目視できる位置、本例では詰め所内に設置された操作盤6Aを示し、図5はゲートの開閉を遠隔操作する職員室や事務室等、本例では職員室に設置された操作盤6Bを示している。本実施形態においては自動開閉ゲートGを校内職員室からの遠隔操作でも校門脇からでも、どちらからでも操作可能に構成されている。
【0031】
操作盤6A、6Bには、それぞれ各操作盤を選択的に開閉操作可能とするための切替スイッチ60、ゲート開閉ボタン61a、61b、確認ボタン62、ゲート開閉動作を緊急停止させるための非常停止ボタン67、通用門の解錠スイッチ、各種パイロットランプ64a、64b、65が設けられており、特に遠隔に設置される職員室用の操作盤6Bには、通用門に設けられたカメラ付きインターホン子機72との間で通信接続されたモニター付きインターホン66が併設されている。
【0032】
そして、開閉制御手段4においては、制御盤6A又は6Bを操作するオペレータがゲート開閉操作の際、開閉いずれかのボタン61a、61bを押しても、更にゲート周辺の安全を監視カメラ80又は目視で確かめた上で確認ボタン62を押さなければ、開閉作動が開始しないように構成されている。具体的には、制御盤40に図6に示す制御回路が設けられており、開閉ボタン61a、61bと確認ボタン62が接続されたアンド回路43が設けられ、さらに開閉ボタン61a、61bの出力信号がボタン判別手段41で認識され、その条件下で確認ボタン62が押されることにより、はじめて動作回路に信号が入力されるように構成されている。したがって、先に確認ボタン62を押しても作動せず、開閉いずれかのボタンを押してから確認ボタン62を押さなければ作動しないように構成されており、監視カメラ80の撮像を出力するモニターTVまたは目視によりゲートが作動しても安全であることを(再)確認する機会が設けられている。尚、モニターTVはインターホン66のモニターで兼用しても良いし、別途設けてもよい。
【0033】
さらに、本例ではタイマ回路42が設けられており、開閉いずれかのボタン61a、61bを押した後、所定時間が経過しなければボタン判別手段41に信号が出力されず、したがって確認ボタン62を押しても作動しないように構成されている。このように安全確認のための時間として所定時間が強制的に設けられることにより、当該確認の励行がより期待できる構成とされているのである。ここで、タイマによる所定時間の経過をオペレータが認識できることが好ましく、所定時間の経過後にタイマ回路からの信号を受けて、音又は発光によりオペレータに知らせるためのスピーカやランプを設けることも好ましいが、例えば図9に示すように、複数のランプ68、・・・(例えばLED)を設けておき、タイマによる時間の経過とともにランプを順に点灯させ、時間の経過の進行状況が一目で分かるように構成することも好ましい。
【0034】
開ボタン61a及び確認ボタン62を押した後の開閉制御手段4による制御は、まずパトライト81を動作させるとともに施錠装置3の解錠動作を開始し、解錠が完了すれば次に駆動装置2、2を動作させ、規制部材10、10を開放方向に旋回動作させる。位置センサ51によりゲート開放位置を検知すると駆動装置2による動作を終了し、同時にパトライトの動作も終了させる。
【0035】
また、閉ボタン61b及び確認ボタン62を押した後の開閉制御手段4による制御は、同じくパトライト81を作動させるとともに駆動装置2、2を動作させ、規制部材を閉鎖方向に旋回動作させる。位置センサ50により各規制部材10のゲート閉鎖位置を検知すると駆動装置2による動作を終了し、双方の駆動装置2の動作終了を確認の上、次に施錠装置3の施錠動作を開始する。施錠が完了すれば同時にパトライトの動作も終了させる。尚、上記開放動作、閉鎖動作の何れにおいても、その動作途中に非常停止ボタン67を押すと動作は停止し、パトライト81のみ動作継続させる。また、自動的に非常停止させるための人等を検知するセンサとして、ビームセンサの投光部及び受光部をゲート周辺の適所に設けることも可能である。
【0036】
通用門の解錠ボタン63を押すと、開閉制御手段4により施錠装置71のロックが解除される。来訪者が手で扉7を開いて入場した後は、扉7はオートクローザーにより自動的に閉門し、施錠装置71により所定時間経過後に自動的に施錠される。出場時には、来訪者が扉7の校内側適所に設けられた解除スイッチを押することにより施錠装置71が解錠され、手で扉7を開いて出場した後は、同じく扉7が自動的に閉門及び施錠され、閉鎖状態が維持される。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施形態に係る自動開閉ゲート装置を校内側からみた平面図。
【図2】同じく自動開閉ゲート装置の平面図。
【図3】自動ゲート開閉システムにおける制御系統を示す簡略図
【図4】詰め所内に設置された操作盤を示す説明図。
【図5】職員室に設置された操作盤を示す説明図。
【図6】開閉ボタン及び確認ボタンに関する制御回路を示す回路図。
【図7】駆動装置を示す説明図。
【図8】同じく駆動装置を示す簡略断面図。
【図9】ランプを設けた変形例を示す説明図。
【符号の説明】
【0038】
S 自動ゲート開閉システム
G 自動開閉ゲート
W 通路
1 ゲート本体
2 駆動装置
3 施錠装置
4 開閉制御手段
5A、5B 位置センサー
6A、6B 操作盤
7 扉
10 規制部材
20 駆動ユニット
21 駆動輪
22 駆動モータ
23 取り付け台
24 摺動部材
25 保護カバー
26 案内手段
27 ブラケット
27a 角形案内面
27b 案内溝
28 エンドキャップ
30 嵌合受け部
31 カンヌキ部材
32 施錠モータ
40 制御盤
41 ボタン判別手段
42 タイマ回路
43 アンド回路
50 位置センサ
50 近接非接触型スイッチ
51 位置センサ
60 切替スイッチ
61a 開ボタン
61b 閉ボタン
62 確認ボタン
63 解錠ボタン
64a パイロットランプ
66 インターホン
67 非常停止ボタン
68 ランプ
70 ヒンジ部
71 施錠装置
72 インターホン子機
80 カメラ
81 パトライト


【特許請求の範囲】
【請求項1】
規制部材を通路の幅方向に沿って延びた閉鎖位置と通行空間から退避した開放位置との間を二位置的に移動可能に構成してなるゲート本体に、前記規制部材を駆動させるための駆動装置と、前記規制部材を閉鎖位置にて固定させる施錠装置とを設け、前記駆動装置及び施錠装置を有線又は無線により遠隔制御し、前記規制部材を前記閉鎖位置と前記開放位置とに選択的に駆動させるとともに、前記規制部材の施解錠を前記駆動制御に連動させるための開閉制御手段を設けたことを特徴とする自動ゲート開閉システム。
【請求項2】
前記ゲート本体が一対の規制部材を通路を挟んだ両側方にて旋回動作可能に支持した両開きの観音扉で構成され、前記施錠装置を、一方の規制部材の先端から出没可能に設けられるカンヌキ部材と、他方の規制部材の対応する位置に設けられ、前記突出したカンヌキ部材を受け入れるための嵌合受け部とより構成し、前記カンヌキ部材を双方の規制部材の開閉動作に同期させて連動制御してなる請求項1記載の自動ゲート開閉システム。
【請求項3】
開閉制御手段を構成する遠隔操作用の操作盤に、ゲートの開閉を指示するための開/閉ボタンと確認ボタンを設けるとともに、これら開/閉ボタンのいずれかの出力信号を認識するボタン判別手段を設け、該ボタン判別手段により出力信号が認識されている条件下でのみ、確認ボタンの出力信号を有効として開/閉いずれかの動作を開始させる請求項1又は2記載の自動ゲート開閉システム。
【請求項4】
前記開/閉ボタンと確認ボタンとの間にタイマーを設け、開/閉ボタンのいずれかのボタンを押した後、タイマーで計測される所定時間が経過した後に、前記確認ボタンの押し動作が有効となる請求項3記載の自動ゲート開閉システム。
【請求項5】
規制部材を水平に旋回駆動する駆動装置として、駆動輪及び駆動モータをユニット構成し、これを前記規制部材の先端部に、案内手段を介して上下にスライド移動自在に付設してなる請求項1〜4の何れか1項に記載の自動ゲート開閉システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−219956(P2006−219956A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−36549(P2005−36549)
【出願日】平成17年2月14日(2005.2.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パトライト
【出願人】(392014117)シー・ティ・マシン株式会社 (6)
【Fターム(参考)】