説明

自動車のための操作エレメント

特に操作エレメント(3)を押す、操作エレメント(3)を触る、操作エレメント(3)を回す、かつ/または操作エレメント(3)を引くことにより自動車(1)の機能を操作するための、自動車(1)のための操作エレメント(3)であって、操作エレメント(3)に、操作エレメント(3)を照明するための照明装置(21)が対応配置されている形式のものにおいて、操作エレメント(3)に、操作エレメント(3)の使用者(4)の接近を検出するための近接センサ(22)と、近接センサ(22)の出力信号に応じて操作エレメント(3)の照明を調節するための照明制御装置(20)とが対応配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に操作エレメントを押す、操作エレメントを触る、操作エレメントを回す、かつ/または操作エレメントを引くことにより自動車の機能を操作するための、自動車のための操作エレメントであって、操作エレメントに、操作エレメントを照明するための照明装置が対応配置されている形式のものに関する。
【0002】
自動車の機能が増加するにつれ、様々な機能のための表示装置および操作エレメントを、自動車の運転手にとって特に簡単に認識するか、もしくは操作することのできるように構成する問題が生じる。
【0003】
従来技術から、この問題を解決する様々な構成が公知である。たとえば国際公開第00/21975号パンフレットによれば、ディスプレイまたは表示領域が複数部分から形成されており、この場合表示領域の一部が情報パネルを成し、情報パネルに、選択されたメニューもしくは選択された機能の情報ならびに場合によっては別の機能群の重要な情報が再現される。表示領域の残りの部分に、機能表示および/または状態表示が判りやすく形成され、機能表示および/または状態表示は、各操作エレメントに割り当てられていて、それも有利には選択メニューで操作のための各機能が割り当てられた操作エレメントに割り当てられている。さらに残りのディスプレイ領域に表示され、かつ操作エレメントに割り当てられた機能に、上位のメニューへの戻し機能が割り当てられている。
【0004】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第10139693号明細書から、回転つまみが公知である。ドイツ連邦共和国特許出願公開第10139693号明細書によれば、車両の最新電子装置において、漸次増加するオプションを有する追加的な機能が提供されており、所属の操作エレメントのための構造スペースの制限によって多機能操作エレメントが形成され、多機能操作エレメントによって、接続された装置の様々な機能が操作される。たとえば欧州特許第0366132号明細書から、自動車のための多機能操作装置が公知であり、ここでは機能群の選択および個別機能の選択が回転スイッチ(ダイヤル)によって行われ、またここではENTER機能が作動可能であり、この場合一方向および双方向で機能する回転スイッチは、メニュー選択および個別機能選択のために役立つ。回転スイッチは、係止位置を有しており、係止位置に、メニューまたは個別機能が割り当てられており、この場合ENTER機能は、回転スイッチの軸方向運動によって作動可能である。そのような多機能操作装置は、たとえばナビゲーションシステムの目標入力のために役立つ。このために表示ユニットに、英数字キーが形成されており、英数字キーにおいて、使用者は、回転スイッチの双方向運動によって前進および後退を行うことができる。カーソルが所望の英数字記号上に存在する場合、回転スイッチの軸方向運動によって選択して、ナビゲーションシステムに引き渡すことができる。さらにドイツ連邦共和国特許出願公開第19941960号明細書から、操作エレメントを、縦軸線を中心に双方向で回転するシリンダとして形成することが公知であり、シリンダは、弾性的に縦軸線に対して可動である。
【0005】
快適に操作するため、かつ操作の感覚を判りやすくするために、ドイツ連邦共和国特許出願公開第10139693号明細書には、車両部品表面に対して実質的に平行に延びる回転軸線を有する双方向性の回転エレメントを形成することが提案されている。双方向回転エレメントによって、機能群および/またはメニュー面における機能の双方向の呼び出しおよび/または選択が行われる。メニュー面の選択は、第2の操作装置を介して行われる。この場合第2の操作装置は、双方向回転エレメントの回転軸線に対して平行に双方向回転エレメントを移動することによって実現することができる。別の構成によれば、双方向回転エレメントは、第2の操作装置を成すために回転軸線の方向で揺動アーム(Wippe;てこ腕)として形成されている。別の構成によれば、第2の操作装置が設けられており、第2の操作装置は、2つの操作エレメントを備えており、操作エレメントは、有利には双方向回転エレメントの回転軸線に対して平行に作動可能である。第2の操作装置は、双方向回転エレメントに配置されているか、または少なくとも部分的に双方向回転エレメント内に配置されていて、かつ回転エレメントと共に構造ユニットを形成する。さらに表示装置において2方向で呼び出す、かつ/または選択するための双方向回転エレメントおよび別の2方向で選択するための第2の操作装置は、有利には双方向回転エレメントの選択方向に対して垂直に形成されている。
【0006】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3104384号明細書から、表示装置を備えた電気ユニットのスイッチが公知であり、ここではカウンタが、自由にアプローチ可能な回転つまみの手動操作に起因する切換状態を占め、カウンタ状態に応じて、定置の、電子作動式に形成された表示領域に供給され、この場合表示領域と回転つまみとは、互いに密に相並んで配置されていて、かつ回転つまみを支持する切換軸によって作動可能な切換コンタクトが、カウンタと協働する。この場合回転つまみおよび表示装置を同時に観察することができる。なぜならば電子式の表示領域は、回転つまみの正面−端面に組み込まれているからであり、この場合表示領域は、回転つまみを超えて軸方向後方に延びる結合部材によって支持されており、回転つまみの正面側は実質的に周囲にわたって透明である。
【0007】
欧州特許第0329920号明細書から、ケーシングと、ケーシング内を軸方向可動に支承されたスイッチ部分とを備えたプッシュボタンスイッチが公知である。操作機構として役立つプッシュボタンキャップは、スイッチ部分に係止する環状の突出部を備えたベース部分と、取り外し可能な、少なくとも部分的に透光性の保護キャップとを有している。ベース部分と保護キャップとによって制限された中空室に、少なくとも1つの発光ダイオードおよび/または液晶表示装置を有するLED−またはLCD−表示エレメントが配置されており、この場合LED−またはLCD−表示エレメントは、実質的にプッシュボタンキャップの移動方向に対して直角のプレート小片によって形成されており、電気的な接続が設けられている。
【0008】
さらに回転つまみは、欧州特許第0771681号明細書から公知である。
【0009】
本発明の課題は、自動車の操作を改善することである。
【0010】
この課題を解決するための装置によれば、特に操作エレメントを押す、操作エレメントを触る、操作エレメントを回す、かつ/または操作エレメントを引くことによって、自動車の機能を操作するための、自動車のための操作エレメントにおいて、操作エレメントに、操作エレメントを照明するための照明装置と、特に操作エレメントもしくは近接センサに対する操作エレメントの使用者の接近を検出するための近接センサと、近接センサの出発信号に応じて操作エレメントの照明を調節するための照明制御装置とが対応配置されている。
【0011】
本発明の有利な実施形態によれば、近接センサと使用者との間の距離が距離制限値を下回ることによって、照明装置は、照明制御装置によってスイッチオン可能である。近接センサと使用者との間の距離が距離制限値よりも大きくなると、本発明の別の有利な実施形態によれば、照明装置がスイッチオフされる。好ましくはこのことは、有利には1s〜10sの待機時間が経過してはじめて行われる。
【0012】
本発明の有利な実施形態では、近接センサと使用者との間の距離が距離制限値を下回ることによって、照明装置は、照明制御装置によって比較的高い光送出量に調節可能である。したがって照明装置は、たとえばスイッチオン状態で弱く照明するようにすることができる。使用者が近接センサに接近して、距離制限値を下回ると、照明装置は、照明制御装置による適当な操作によって、比較的明るく照明するようにすることができる。近接センサと使用者との間の距離が距離制限値を上回ると、本発明の別の有利な実施形態によれば、照明装置は、以前の低減された光送出量に調節される。好ましくはこのことは、有利には1s〜10sの待機時間が経過してはじめて行われる。
【0013】
本発明の有利な実施形態では、照明装置は、照明制御装置によって調節可能であり、それも光送出量が、特に実質的に継続的または一部で継続的に、使用者と近接センサとの間の距離に応じて変化するように、調節可能である。このことは有利には、使用者と近接センサとの間の距離が距離制限値を下回る場合にしか行われない。
【0014】
たとえば照明装置から送出される光の出力PLは、関係式;
【数1】

に応じて調節することができ、この場合dは、使用者と近接センサとの間の距離であり、dGは、距離制限値であり、PLmaxは、照明装置から最大送出される光の出力であり、PLminは、関係式;
【数2】

に応じた値である。
【0015】
たとえば照明装置から送出される光の出力PLは、関係式;
【数3】

に応じて調節することもできる。
【0016】
本発明の有利な実施形態では、距離制限値は、主に5cm〜15cm、特に10cm〜15cmである。
【0017】
本発明の有利な実施形態では、操作エレメントは、回転つまみ、キー、パワーウインド、ドアロック解除部、ドアグリップ、安全ベルト解除部、安全ベルトバックル、ペダル、シフトレバー、スイッチ、調節可能な吹出口および/またはイグニションコイルを備えている。
【0018】
さらに前述の課題を解決する装置によれば、特に操作エレメントを押す、操作エレメントを触る、操作エレメントを回す、かつ/または操作エレメントを引くことによって、自動車の機能を操作するための、前述の操作エレメントを備えた自動車において、操作エレメントに、操作エレメントを照明するための照明装置と、操作エレメントの使用者の接近を検出するための近接センサと、近接センサの出力信号に応じて操作エレメントの照明を調節するための照明制御装置とが対応配置されている。
【0019】
本発明の有利な実施形態では、照明装置は、照明制御装置によって、自動車の運転状況に応じて制御可能である。
【0020】
本発明の有利な実施形態では、特に自動車の現行の運転状況に基づいて操作エレメントの操作が許容される場合、照明装置は、前述の実施形態に応じて操作可能である。
【0021】
本発明の有利な実施形態によれば、照明装置によって、自動車の運転状況に応じて、異なる少なくとも2つの色で光が形成可能である。
【0022】
本発明の有利な実施形態では、自動車は、操作エレメントを示唆するための指示照明装置と、指示照明装置に対する使用者の接近を検出するための、指示照明装置に対応配置された近接センサとを備えており、この場指示照明装置は、特に照明制御装置または別の照明制御装置によって、指示照明装置に対応配置された近接センサの出力信号に応じて制御可能である。
【0023】
本発明の有利な実施形態では、指示照明装置または指示照明装置の一部は、操作エレメントから約10cm以上離して配置されている。
【0024】
本発明の有利な実施形態では、指示照明装置に対応配置された近接センサは、操作エレメントから約10cm以上離して配置されている。
【0025】
光送出は、本発明では、点滅する光も含むものとする。
【0026】
本発明における自動車は、特に交通道路で個人的に使用される陸上車両を意味しているが、特に内燃機関を備えた陸上車両に制限するものではない。
【0027】
その他の利点および詳細については、以下の実施例の説明から理解することができる。
【0028】
図1には、自動車1の1実施例の内部を示した。自動車1は、図2に詳しく示した、自動車1の様々な機能を操作するための、センタコンソール2に配置された操作エレメント3を備えており、この場合操作は特にモニタ7に関して行われる。操作エレメント3は、図2に示した実施例では、回転つまみ10と、回転つまみ10の傍に配置されたキー11,12,13,14,15,16,17,18とを備えている。
【0029】
操作エレメント3に、操作エレメント3を照明(点灯)するための照明装置21が対応配置されている。そのような照明装置21は、たとえば単数の照明エレメント、たとえばLEDを備えるか、または(分配配置された)複数の照明エレメントを備えていてよい。したがって照明装置は、本発明では、単数または複数の照明エレメントを備えていてよい。複数の照明エレメントは、場合によっては分配配置するか、もしくは個別配置することができる。照明装置21は、図2に示したように、操作エレメント3の下方に配置することができる。照明装置21は、選択的または追加的に操作エレメント3の傍に配置することができる。照明装置21は、操作エレメント3を照明できるように、たとえばルーフ内張に配置してもよい。
【0030】
操作エレメント3に、追加的に操作エレメント3もしくは近接センサ22に対する操作エレメント3の使用者4の接近を検出するための近接センサ22と、接近センサ22の出力信号24に応じて照明装置21ひいては操作エレメント3の照明を調節するための照明制御装置20とが対応配置されている。
【0031】
有利な実施例では、近接センサ22は、カバー23の下方に配置されており、カバー23は、赤外線にとって透過性でかつ可視範囲の光にとって非透過性である。特に適した近接センサは、文献「"Elektronikkonzept erfuellt Optiksensortraeume" von F.Rottmann und E.Spiegel,Elektronik,29.10.2002」に記載のELMOS社の距離センサHALIOSである。センサの詳細については、インターネットホームページ
www.elmos.de/elmos/german/produc/halios.htm
を参照されたい。近接センサ22は、単数のセンサまたは個別配置された複数のセンサを備えている。したがって本発明では、近接センサは、単数または複数のセンサを備えることができる。
【0032】
照明装置および/または近接センサは、回転つまみ10および/またはキー11,12,13,14,15,16,17,18に組み込まれるようにすることができる。
【0033】
図3に示した照明制御装置20の考えられる実施例では、近接センサ22と使用者4との間の距離dが距離制限値dGを下回ることによって、照明装置21はスイッチオン可能である。ここではPLmaxは、照明装置21から最大送出される光の出力を意味している。近接センサ22と使用者4との間の距離dが、距離制限値dGよりも大きくなると、有利には照明装置21がスイッチオフされる。好ましくは、このことは有利には1s〜10sの待機時間が経過したあとではじめて行われる。
【0034】
図4に示した照明制御装置20の選択的な実施例では、照明装置21は、近接センサ22と使用者4との間の距離dが距離制限値dGを下回ることによって、光送出量を高めて調節可能である。この場合照明装置21は、たとえばヘッドライトのスイッチオンされた状態で、出力PLminで弱く照明する。使用者4が距離制限値dGよりも近接センサ22に接近すると、照明装置21は、照明制御装置20の適当な操作によって比較的明るく照明する。近接センサ22と使用者4との距離dが距離制限値dGよりも大きくなると、有利には、照明装置21は、以前の低減された出力PLminの光送出量に調節される。好ましくは、このことは有利には1s〜10sの待機時間が経過したあとではじめて行われる。
【0035】
照明制御装置20の別の選択的な実施例では、照明装置21は、次のように調節可能であり、つまり光送出量が、特に継続的または一部で継続的に使用者4と近接センサ22との間の距離dに応じて変化するように、調節可能である。このことは、有利には距離dが距離制限値dGよりも小さな場合だけ行われる。したがってたとえば照明装置21から送出される光の出力PLは、関係式;
【数4】

に応じて調節できるようにすることができる。
【0036】
たとえば照明装置21から送出される光の出力PLは、関係式;
【数5】

に応じて調節できるようにすることもできる。
【0037】
たとえば照明装置21から送出される光の出力PLは、図5に示した関係または図6に示した関係にしたがって調節できるようにすることもでき、この場合dG2は、別の距離制限値である。
【0038】
距離制限値dGは、有利には主に10cm〜15cmである。別の距離制限値dG2は、有利には主に2cm〜5cmである。
【0039】
追加的に自動車1には、選択的に本実施例では照明可能な指示矢印として形成された、操作エレメント3を指し示す指示照明5と、指示照明5もしくは接近センサ6に対する使用者4の接近を検出するための、指示照明5に対応配置された近接センサ6とが設けられている。指示照明5は、照明制御装置20または別の照明制御装置によって、指示照明5に対応配置された近接センサ6の出力信号に応じて、照明装置21と同様の形式で制御可能である。照射可能な指示矢印として形成された本実施例の代わりに、指示照明5は、ランニングライト(Lauflicht;移動点滅表示灯)または指示特性を有する別の照明エレメントとして形成することもできる。
【0040】
図7には、自動車1における、選択的に操作エレメント3と同様の形式で近接制御式に照明することのできる様々な操作エレメントの実施例を示した。図7には、符号31で表示制御装置を示しており、表示制御装置31は、バスシステム32によって、データ技術的に車両制御装置33、ナビゲーションシステム34、空調装置35、電話36ならびに情報娯楽システム37と接続されていて、かつモニタ7を用いて、操作エレメント3を操作することにより制御することができる。モニタ7および操作エレメント3によって、ナビゲーションシステム34、空調装置35、電話36および情報娯楽システム37を操作することができる。
【0041】
照明制御装置20の代わりに、本実施例では、近接センサ22の出力信号24に応じて照明装置21ひいては操作エレメント3の照明を調節するための照明制御装置120が対応配置されており、この場合回転つまみ10および各キー11,12,13,14,15,16,17,18に独自の照明装置が対応配置されている。この場合回転つまみ10および個々のキー11,12,13,14,15,16,17,18は、モニタ7に表示されるメニューに基づいて操作が許容される場合にしか(場合によっては強調して)、照明できないようになっている。このために照明制御装置120は、データ技術的に表示制御装置31と接続されている。
【0042】
図1および図7において、符号30でシフトレバーを示した。シフトレバー30に、照明制御装置20に相当する照明制御装置29、近接センサ22に相当する近接センサ(図示していない)ならびに照明装置21に相当する照明装置(図示していない)を対応配置することができる。
【0043】
図7において、ドア40に存在するウインド42を上下移動するための、ドア40に配置されたパワーウインドを符号41で示した。パワーウインド41に、照明制御装置20に相当する照明制御装置44、近接センサ22に相当する近接センサ(図示していない)ならびに照明装置21に相当する照明装置(図示していない)が対応配置されている。
【0044】
図7において、符号43でドアロック解除部を示した。ドアロック解除部43に、照明制御装置120に相当する照明制御装置45、近接センサ22に相当する近接センサ(図示していない)ならびに照明装置21に相当する照明装置(図示していない)を対応配置することができる。この場合ドアロック解除部43の図示していない照明装置は、図示していない近接センサの出力信号に応じて、かつ自動車1の運転状況に応じて制御可能である。このために照明装置45は、データ技術的に車両制御装置33と接続されている。たとえばドアロック解除部43の照明装置は、ドア40の開放が許容される場合、要するにたとえば停止状態にしか、使用者4の接近時に光送出量を変化できないようにすることができる。ドア40の、図示していないドアグリップは、ドアロック解除部43と同様の形式で照明可能である。
【0045】
図1および図7において、符号50でイグニションスイッチを示した。イグニションスイッチ50に、照明制御装置120に相当する照明制御装置51、近接センサ22に相当する近接センサ(図示していない)ならびに照明装置21に相当する照明装置(図示していない)を対応配置することができる。この場合イグニションスイッチ50の、図示していない照明装置は、図示していない近接センサの出力信号および自動車1の運転状況に応じて制御可能である。このために照明制御装置51は、データ技術的に車両制御装置33と接続されている。たとえば使用者4がイグニションキーの差し込まれた状態でイグニションスイッチ50に接近して、シフトレバー30が「P」の位置に存在しない場合、イグニションスイッチ50の照明装置は赤く点灯するようにすることができる。たとえば選択的または追加的に、イグニションキーの差し込まれた状態で作業員4がイグニションスイッチ50に接近して、シフトレバー30が「P」の位置に存在し、かつ/またはイグニションキーが差し込まれていない場合、イグニションスイッチ50の照明装置は緑色に点灯するようにすることができる。
【0046】
図1および図7において、符号60,65で安全ベルトバックルを示した。安全ベルトバックル60,65もしくは安全ベルトロック解除部61に、照明制御装置120に相当する照明制御装置62、近接センサ22に相当する近接センサ(図示していない)ならびに照明装置21に相当する照明装置(図示していない)を対応配置することができる。この場合安全ベルトバックル60,65もしくは安全ベルトロック解除部61の図示していない照明装置は、図示していない近接センサの出力信号および自動車1の運転状況に応じて制御可能である。このために照明制御装置62は、データ技術的に車両制御装置33と接続されている。たとえば安全ベルトバックル60,65もしくは安全ベルトロック解除部61の照明装置は、自動車1のエンジンが停止した状態で、使用者4が接近すると光送信量を変化するようにすることができる。
【0047】
図1および図7において、符号70,72でペダルを示した。ペダル70,72に、照明制御装置20に相当する照明制御装置71、近接センサ22に相当する近接センサ(図示していない)ならびに照明装置21に相当する照明装置(図示していない)を対応配置することができる。
【0048】
図1および図7において、符号90で吹出口を示した。吹出口90に、照明制御装置20に相当する照明制御装置91、近接センサ22に相当する近接センサ(図示していない)ならびに照明装置21に相当する照明装置(図示していない)を対応配置することができる。
【0049】
図1および図7において、符号92でライトスイッチを示した。ライトスイッチ92に、照明制御装置20に相当する照明制御装置93、近接センサ22に相当する近接センサ(図示していない)ならびに照明装置21に相当する照明装置(図示していない)を対応配置することができる。
【0050】
パワーウインド41、ドアロック解除部43、安全ベルト解除部61もしくは安全ベルトバックル60,65、ペダル70,72、吹出口90,ライトスイッチ92およびイグニションスイッチ50は、たとえば請求項に記載した操作エレメントの例を成している。
【0051】
さらにトレイ、フットスペース75および/または小物入れ(グローブボックス)80に、照明制御装置20に相当する照明制御装置、近接センサ22に相当する近接センサ(図示していない)ならびに照明装置21に相当する照明装置(図示していない)を対応配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】自動車の1実施例を内側から見た図である。
【図2】自動車のための操作エレメントの1実施例を示す図である。
【図3】照明装置から送出される光の出力と、使用者と近接センサとの間の距離との間の関係を示す図である。
【図4】照明装置から送出される光の出力と、使用者と近接センサとの間の距離との間の別の関係を示す図である。
【図5】照明装置から送出される光の出力と、使用者と近接センサとの間の距離との間の別の関係を示す図である。
【図6】照明装置から送出される光の出力と、使用者と近接センサとの間の距離との間の別の関係を示す図である。
【図7】自動車の様々な操作エレメントの実施例を示す図である。
【符号の説明】
【0053】
1 自動車、 2 センタコンソール、 3 操作エレメント、 4 使用者、 5 指示照明、 6,22 近接センサ、 7 モニタ、 10 回転つまみ、 11,12,13,14,15,16,17,18,29,44,45,51,62,71,91,93 キー、 20,120 照明制御装置、 21 照明装置、 23 カバー、 24 出力信号、 30 シフトレバー、 31 表示制御装置、 32 バスシステム、 33 車両制御装置、 34 ナビゲーションシステム、 35 空調装置、 36 電話、 37 情報娯楽システム、 40 ドア、 41 パワーウインド、 42 ウインド、 43 ドアロック解除部、 50 イグニションスイッチ、 60,65 安全ベルトバックル、 61 安全ベルトロック解除部、 70,72 ペダル、 75 フットスペース、 80 グローブボックス、 90 吹出口、 92 ライトスイッチ、 d 距離、 dG,dG2 距離制限値、 PL,PLmax,PLmin 出力

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に操作エレメント(3,10,11,12,13,14,15,16,17,18,30,41,43,50,60,61,65,70,72,90,92)を押す、操作エレメント(3,10,11,12,13,14,15,16,17,18,30,41,43,50,60,61,65,70,72,90,92)を触る、操作エレメント(3,10,11,12,13,14,15,16,17,18,30,41,43,50,60,61,65,70,72,90,92)を回す、かつ/または操作エレメント(3,10,11,12,13,14,15,16,17,18,30,41,43,50,60,61,65,70,72,90,92)を引くことにより自動車(1)の機能を操作するための、自動車(1)のための操作エレメント(3,10,11,12,13,14,15,16,17,18,30,41,43,50,60,61,65,70,72,90,92)であって、
操作エレメント(3,10,11,12,13,14,15,16,17,18,30,41,43,50,60,61,65,70,72,90,92)に、操作エレメント(3,10,11,12,13,14,15,16,17,18,30,41,43,50,60,61,65,70,72,90,92)を照明するための照明装置(21)が対応配置されている形式のものにおいて、
操作エレメント(3,10,11,12,13,14,15,16,17,18,30,41,43,50,60,61,65,70,72,90,92)に、操作エレメント(3,10,11,12,13,14,15,16,17,18,30,41,43,50,60,61,65,70,72,90,92)の使用者(4)の接近を検出するための近接センサ(22)と、該近接センサ(22)の出力信号に応じて操作エレメント(3,10,11,12,13,14,15,16,17,18,30,41,43,50,60,61,65,70,72,90,92)の照明を調節するための照明制御装置(20,29,44,51,62,71,91,93,120)とが対応配置されていることを特徴とする、自動車のための操作エレメント。
【請求項2】
近接センサ(22)と使用者(4)との間の距離(d)が距離制限値(dG)を下回ることによって、照明装置(21)が、照明制御装置(20,29,44,45,51,62,71,91,93,120)によってスイッチオンされるようになっている、請求項1記載の操作エレメント。
【請求項3】
近接センサ(22)と使用者(4)との間の距離(d)が距離制限値(dG)を下回ることによって、照明装置(21)が、照明制御装置(20,29,44,45,51,62,71,91,93,120)によって高い光送出量に調節されるようになっている、請求項1または2記載の操作エレメント。
【請求項4】
距離制限値(dG)が、ほぼ5cmから15cmの間である、請求項2または3記載の操作エレメント。
【請求項5】
操作エレメントが、回転つまみ(10)を備えている、請求項1から4までのいずれか1項記載の操作エレメント。
【請求項6】
操作エレメントが、キー(11,12,13,14,15,16,17,18)を備えている、請求項1から5までのいずれか1項記載の操作エレメント。
【請求項7】
操作エレメントが、パワーウインド(41)を備えている、請求項1から6までのいずれか1項記載の操作エレメント。
【請求項8】
操作エレメントが、ドアロック解除部(43)を備えている、請求項1から7までのいずれか1項記載の操作エレメント。
【請求項9】
操作エレメントが、ドアグリップを備えている、請求項1から8までのいずれか1項記載の操作エレメント。
【請求項10】
操作エレメントが、安全ベルトロック解除部(61)を備えている、請求項1から9までのいずれか1項記載の操作エレメント。
【請求項11】
操作エレメントが、安全ベルトバックル(60,65)を備えている、請求項1から10までのいずれか1項記載の操作エレメント。
【請求項12】
操作エレメントが、ペダル(70,72)を備えている、請求項1から11までのいずれか1項記載の操作エレメント。
【請求項13】
操作エレメントが、イグニションスイッチ(50)を備えている、請求項1から12までのいずれか1項記載の操作エレメント。
【請求項14】
自動車(1)において、
請求項1から13までのいずれか1項記載の操作エレメント(3,10,11,12,13,14,15,16,17,18,30,41,43,50,60,61,65,70,72,90,92)を備えていることを特徴とする、自動車。
【請求項15】
照明装置(21)が、自動車(1)の運転状況に応じて、照明制御装置(20,29,44,45,51,62,71,91,93,120)によって制御されるようになっている、請求項14記載の自動車。
【請求項16】
操作エレメント(3,10,11,12,13,14,15,16,17,18,30,41,43,50,60,61,65,70,72,90,92)の操作が許容される場合に、近接センサ(22)と使用者(4)との間の距離(d)が距離制限値(dG)を下回ることによって、照明装置(21)が、照明制御装置(20,29,44,45,51,62,71,91,93,120)によって調節されるようになっている、請求項14または15記載の自動車。
【請求項17】
操作エレメント(3,10,11,12,13,14,15,16,17,18,30,41,43,50,60,61,65,70,72,90,92)の操作が許容される場合に、近接センサ(22)と使用者(4)との間の距離(d)が距離制限値(dG)を下回ることによって、照明装置(21)が、照明制御装置(20,29,44,45,51,62,71,91,93,120)によって高い光送出量に調節されるようになっている、請求項14から16までのいずれか1項記載の自動車。
【請求項18】
照明装置(21)によって、自動車(1)の運転状況に応じて、異なる少なくとも2つの色の光が形成されるようになっている、請求項14から17までのいずれか1項記載の自動車。
【請求項19】
操作エレメント(3,10,11,12,13,14,15,16,17,18)を示唆するための指示照明装置(5)と、該指示照明装置(5)に対する使用者(4)の接近を検出するための、指示照明装置(5)に対応配置された近接センサ(6)とが設けられており、指示照明装置(5)が、該指示照明装置(5)に対応配置された近接センサ(6)の出力信号に応じて制御されるようになっている、請求項14から18までのいずれか1項記載の自動車。
【請求項20】
指示照明装置(5)または指示照明装置(5)の一部が、操作エレメント(3,10,11,12,13,14,15,16,17,18)から約10cm以上離れて配置されている、請求項19記載の自動車。
【請求項21】
指示照明装置(5)に対応配置された近接センサ(22)が、操作エレメント(3,10,11,12,13,14,15,16,17,18)から約10cm以上離れて配置されている、請求項19または20記載の自動車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2008−513268(P2008−513268A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−531652(P2007−531652)
【出願日】平成17年9月12日(2005.9.12)
【国際出願番号】PCT/EP2005/009770
【国際公開番号】WO2006/032387
【国際公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(596107062)フオルクスヴアーゲン アクチエンゲゼルシヤフト (34)
【住所又は居所原語表記】Wolfsburg,BRD
【Fターム(参考)】