説明

自転車用発電スイッチ

【課題】 、自転車の振動による誤動作を防止して耐久性を向上させる。
【解決手段】 スイッチユニット23aは、取付部30と、第1操作レバー31と、第1圧電素子33と、第1ハンマー部35とを備えている。取付部30は、自転車に装着可能なものである。第1操作レバー31は、取付部30に装着され、第1操作開始位置と第1操作終了位置との間で揺動自在に押圧操作可能なレバーである。第1圧電素子33は、取付部30に固定された素子である。第1ハンマー部35は、取付部30に装着され、第1操作レバー31を第1操作開始位置から第1操作終了位置に向けて押圧すると第1圧電素子33を打撃するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチ、特に、自転車に装着可能な自転車用発電スイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自転車の電装化が進み、自転車にも各種のスイッチが搭載されている。たとえば、電動変速装置を変速操作するための変速スイッチが用いられている(たとえば、特許文献1参照)。従来の変速スイッチは、電気配線により変速制御部と接続されており、変速スイッチを操作すると変速信号が変速制御部に出力される。
【0003】
自転車の場合、変速スイッチと変速制御装置と配線で接続すると配線作業が煩わしいものになるとともに配線により外観も損なわれる。そこで、無線により変速スイッチから変速制御部に変速信号を送信することが考えられる。無線で変速信号を送信する場合、電池などの電源を使用すると、電池の消耗により変速操作ができなくなる。このため、自己発電により信号を送信可能な従来の発電スイッチ(たとえば、特許文献2参照)を変速スイッチに適用することが考えられる。
【0004】
従来の発電スイッチは、建物内の照明をオンオフするために使用されるものである。発電スイッチは、ばね板とばね板に張り合わされた圧電素子と有し、片持ち支持されたアクチュエータと、アクチュエータを振動させるスイッチ部と、押圧操作されたスイッチ部をもとの位置に復帰させる復帰ばねと、信号を発信する信号発信器と、圧電素子からの電力を信号発信器に供給する電源回路とを備えている。従来の発電スイッチでは、スイッチ部は、片持ち支持されており、圧電素子の自由端に応力を印加してアクチュエータを屈曲振動させる。アクチュエータは、スイッチ部の押圧操作と復帰ばねによる復帰動作とで2回振動して発電する。
【特許文献1】特開2004−159490号公報
【特許文献2】特許3616386号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の発電スイッチは、建物内の照明装置などのオンオフを行うのを前提にしているので、これを走行中は絶えず振動することが多い自転車に適用すると、アクチュエータがスイッチ部の操作の有無に係わらず振動して誤動作するおそれがある。また、アクチュエータにばね板を用いているため、スイッチ部の操作によりアクチュエータが大きく振動することになる。このため、自転車の変速スイッチのように頻繁なスイッチ操作を行うとアクチュエータが破損するおそれがあり、耐久性に問題がある。
【0006】
本発明の課題は、自転車用スイッチにおいて、自転車の振動による誤動作を防止して耐久性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明1に係る自転車用発電スイッチは、自転車に装着可能なスイッチであって、取付部と、第1操作レバーと、第1圧電素子と、第1ハンマー部とを備えている。取付部は、自転車に装着可能なものである。第1操作レバーは、取付部に装着され、第1操作開始位置と第1操作終了位置との間で揺動自在に押圧操作可能なレバーである。第1圧電素子は、取付部に固定された素子である。第1ハンマー部は、取付部に装着され、第1操作レバーを第1操作開始位置から第1操作終了位置に向けて押圧すると第1圧電素子を打撃するものである。
【0008】
この発電スイッチでは、第1操作レバーを押圧操作すると第1ハンマー部が取付部に固定された第1圧電素子を打撃して変形させ振動させる。これより、第1圧電素子が発電する。ここでは、第1圧電素子が取付部に固定されているので、第1圧電素子が自由端を有さなくなる。このため、自転車の振動により第1圧電素子が振動して発電するおそれが少なくなる。また、第1圧電素子をばね板に装着していないので、スイッチ操作の都度第1圧電素子が大きく撓んで振動しなくなり、スイッチ操作を頻繁に行っても第1圧電素子が破損しにくくなり耐久性を向上させることができる。
【0009】
発明2に係る自転車用発電スイッチは、発明1に記載のスイッチにおいて、第1ハンマー部は、第1圧電素子を打撃する第1打撃位置と、第1圧電素子から離反した第1離反位置との間で揺動自在に前記取付部に装着され、第1ハンマー部と第1操作レバーとに両端が係止され、第1操作レバーを第1操作開始位置から第1操作終了位置に向けて押圧するとその移動途中で第1ハンマー部を第1打撃位置に付勢し、かつ第1操作終了位置にある第1操作レバーへの押圧を解除すると、第1操作レバーを第1操作開始位置に付勢するとともにその移動途中で第1ハンマー部を第1離反位置に付勢する第1付勢部材をさらに備える。
【0010】
この場合には、第1操作レバーを押圧操作して第1操作開始位置から第1操作終了位置に向けて揺動させると、その移動途中で第1ハンマー部が第1付勢部材により第1打撃位置に向けて付勢され第1ハンマー部が第1圧電素子を打撃する。そして、第1操作終了位置で押圧を解除すると、第1操作レバーは、第1付勢部材により第1操作開始位置に向けて付勢されかつその移動途中で第1ハンマー部が第1離反位置に向けて付勢される。ここでは、第1操作レバーを押圧操作することにより付勢部材に蓄えられたエネルギーによって第1ハンマー部で第1圧電素子を打撃することができるとともに、押圧を解除することにより第1操作レバー及び第1ハンマー部をもとの位置に戻すことができる。このため、一つの付勢部材で二つの部材を移動させることができ、構成が簡素化するとともに耐久性を向上させることができる。
【0011】
発明3に係る自転車用発電スイッチは、発明1又は2に記載のスイッチにおいて、取付部は、自転車に装着可能な装着部と、第1操作レバー、第1圧電素子、及び第1ハンマー部が装着された第1取付フレームと、を有する。この場合には、取付部を装着部と第1取付フレームとで構成することにより、別の取付フレームを1つの装着部で自転車に取り付けできる。
【0012】
発明4に係る自転車用発電スイッチは、発明1から3のいずれかに記載のスイッチにおいて、第1操作レバーと第1ハンマー部とは、第1圧電素子を挟んでそれぞれの揺動中心が配置されている。この場合には、揺動する第1操作レバーと第1ハンマー部の揺動中心が第1圧電素子を挟んで逆側に配置されるので、第1ハンマー部の揺動中心より第1圧電素子から離れた位置を通るように第1操作レバーと第1ハンマー部とを1つの付勢部材で連結することにより、1つの付勢部材で第1ハンマー部を第1操作レバーの押圧操作に応じて第1圧電素子に衝撃を加えることができるとともに、第1操作レバーの押圧解除操作により第1ハンマー部及び第1操作レバーを元の位置に戻すことができる。
【0013】
発明5に係る自転車用発電スイッチは、発明1から4のいずれかに記載のスイッチにおいて、第1圧電素子に接続され第1圧電素子で発電した電力により、第1操作レバーの操作に応じた第1信号を無線で出力する第1無線信号出力部をさらに備える。この場合には、第1圧電素子により発電した電力で第1操作レバーの操作に応じた第1信号を無線で出力できるので、電源を設けることなく無線で第1信号を外部の装置に出力できる。
【0014】
発明6に係る自転車用発電スイッチは、発明1から5のいずれかに記載のスイッチにおいて、取付部に第2操作開始位置と第2操作終了位置との間で揺動自在に装着され指で操作可能な第2操作レバーと、取付部に固定された第2圧電素子と、取付部に装着され、第2操作レバーを第2操作開始位置から前記第2操作終了位置に向けて押圧すると第2圧電素子を打撃する第2ハンマー部と、をさらに備える。この場合には、第2圧電素子も取付部に固定されているので、第2圧電素子も自由端を有さなくなる。このため、自転車の振動により第2圧電素子が振動して発電するおそれが少なくなる。また、第2圧電素子をばね板に装着していないので、スイッチ操作の都度圧電素子が大きく撓んで振動しなくなり、スイッチ操作を頻繁に行っても圧電素子が破損しにくくなり耐久性を向上させることができる。さらに、2つの操作レバーの押圧操作によりそれぞれのハンマー部でそれぞれの圧電素子に衝撃を加えることができるので、1つの取付部で2つのスイッチを構成できる。
【0015】
発明7に係る自転車用発電スイッチは、発明6に記載のスイッチにおいて、第2ハンマー部は、第2圧電素子を打撃する第2打撃位置と、第2圧電素子から離反した第2離反位置との間で揺動自在に記取付部に装着され、第2ハンマー部と第2操作レバーとに両端が係止され、第2操作レバーを第2操作開始位置から第2操作終了位置に向けて押圧すると第2ハンマー部を第1打撃位置に付勢し、かつ第2操作終了位置にある第2操作レバーへの押圧を解除すると、第2操作レバーを第2操作開始位置に付勢するとともにその移動途中で第2ハンマー部を前記第2離反位置に付勢する第2付勢部材と、をさらに備える。この場合には、第2操作レバーを押圧操作して第2操作開始位置から第2操作終了位置に向けて揺動させると、その移動途中で第2ハンマー部が第2付勢部材により第2打撃位置に向けて付勢され第2ハンマー部が第2圧電素子を打撃する。そして、第2操作終了位置で押圧を解除すると、第2操作レバーは、第2付勢部材により第2操作開始位置に向けて付勢されかつその移動途中で第2ハンマー部が第2離反位置に向けて付勢される。ここでは、第2操作レバーを押圧操作することにより第2付勢部材に蓄えられたエネルギーによって第2ハンマー部で第2圧電素子を打撃することができるとともに、押圧を解除することにより第2操作レバー及び第2ハンマー部をもとの位置に戻すことができる。このため、一つの第2付勢部材で二つの部材を移動させることができ、構成が簡素化するとともに耐久性を向上させることができる。
【0016】
発明8に係る自転車用発電スイッチは、発明6又は7に記載のスイッチにおいて、取付部は、第1取付フレームに並べて固定され、第2操作レバー、第2圧電素子、及び第2ハンマー部が装着された第2取付フレームをさらに有する。この場合には、第1取付フレームと第2取付フレームとが並べて配置されるので、装着部により2つの操作バーを自転車に一体で装着できる。
【0017】
発明9に係る自転車用発電スイッチは、発明6から8のいずれかに記載のスイッチにおいて、第2操作レバーと第2ハンマー部とは、第2圧電素子を挟んでそれぞれの揺動中心が配置されている。この場合には、揺動する第2操作レバーと第2ハンマー部の揺動中心が第2圧電素子を挟んで逆側に配置されるので、第2ハンマー部の揺動中心より第2圧電素子から離れたい位置を通るように第2操作レバーと第2ハンマー部とを1つの付勢部材で連結することにより、1つの付勢部材で第2ハンマー部を第2操作レバーの押圧操作に応じて第2圧電素子に衝撃を加えることができるとともに、第2操作レバーの押圧解除操作により第2ハンマー部及び第2操作レバーを元の位置に戻すことができる。
【0018】
発明10に係る自転車用発電スイッチは、発明6から9のいずれかに記載のスイッチにおいて、第2圧電素子に接続され第2圧電素子で発電した電力により、第2操作レバーの操作に応じた第2信号を無線で出力する第2無線信号出力部をさらに備える。この場合には、第2圧電素子により発電した電力で第2操作レバーの操作に応じた第2無線信号を無線で出力できるので、電源を設けることなく無線で2つの異なる信号を外部の装置に出力できる。
【0019】
発明11に係る自転車用発電スイッチは、発明6から10のいずれかに記載のスイッチにおいて、第1操作レバーと第2操作レバーとは、自転車のアップシフト及びダウンシフト変速操作に用いられる。この場合には、自転車の変速操作に応じた変速信号を電源を用いることなく無線で出力できる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、第1圧電素子が取付部に固定されているので、第1圧電素子が自由端を有さなくなる。このため、自転車の振動により圧電素子が振動して発電するおそれが少なくなる。また、圧電素子をばね板に装着していないので、スイッチ操作の都度圧電素子が大きく撓んで振動しなくなり、スイッチ操作を頻繁に行っても圧電素子が破損しにくくなり耐久性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1において、本発明の一実施形態を採用した自転車は、前後サスペンション付きのマウンテンバイクであり、リアサスペンション13r付きのフレーム体2、フロントサスペンション13f付きのフロントフォーク3、及びハンドル部4(ハンドルの一例)を有するフレーム1と、前後の変速装置8,9を含む駆動部5と、フロントフォーク3に装着された前輪6と、ハブダイナモ10が装着された後輪7と、前後の変速装置8,9にそれぞれ装着されたフロント及びリア変速制御部11,12(図6)とを備えている。
【0022】
フレーム1のフレーム体2は、異形角パイプを溶接して製作されたものである。フレーム体2には、サドル18や駆動部5を含む各部が取り付けられている。フロントフォーク3は、フレーム体2の前部に斜めに傾いた軸回りに揺動自在に装着されている。
【0023】
ハンドル部4は、図2に示すように、フロントフォーク3の上部に固定されたハンドルステム14と、ハンドルステム14に固定されたハンドルバー15とを有している。ハンドルバー15の両端にはブレーキレバー16とグリップ17とが装着されている。ブレーキレバー16の装着部分の内側には、後変速装置9の手動によるアップ及びダウン変速操作を行うリア変速スイッチ20a,20bを有するスイッチユニット23aと、フロント変速装置8の手動によるアップ及びダウン変速操作を行うフロント変速スイッチ20c,20dを有するスイッチユニット23bとが装着されている。リア変速スイッチ20aは、後述する電動リアディレーラ26rを1段ずつシフトダウンするためのスイッチであり、リア変速スイッチ20bは、リアディレーラ26rを1段ずつシフトアップするためのスイッチである。フロント変速スイッチ20cは、後述する電動フロントディレーラ26fを1段ずつシフトダウンするためのスイッチであり、フロント変速スイッチ20dは、フロントディレーラ26fを1段ずつシフトアップするためのスイッチである。これらの各スイッチ20a〜20dは、自己発電して無線で変速信号を発信する発電スイッチである。
【0024】
駆動部5は、フレーム体2の下部(ハンガー部)に設けられクランク27と、外装式の前後の変速装置8,9とを有している。前変速装置8は、クランク27に装着された3枚のスプロケットF1〜F3と、フレーム体2に装着されたフロントディレーラ26fとを有している。後変速装置9は、たとえば8枚のスプロケットR1〜R8を有する多段ギア25と、フレーム体2の後部に装着されたリアディレーラ26rとを有している。クランク27は、3枚のスプロケットF1〜F3が装着された右クランク27aと左クランク27bとを有している。また、駆動部5は、右クランク27aと多段ギア25のそれぞれいずれかのスプロケットF1〜F3,R1〜R8に掛け渡されたチェーン29を有している。
【0025】
フロント側のスプロケットF1〜F3は、歯数が最も少ないスプロケットF1から順に歯数が多くなっており、歯数が最も多いスプロケットF3が最も外側に配置されている。また、リア側のスプロケットR1〜R8は、歯数が最も多いスプロケットR1から順に歯数が少なくなっており、歯数が最も少ないスプロケットR8が最も外側に配置されている。なお図1では、図面を簡略化するためにスプロケットR1〜R8の枚数を正確には表していない。
【0026】
左クランク27b側の回転中心には、クランク27の回転を検出するための回転検出器(図示せず)が装着されている。回転検出器は、リードスイッチと、リードスイッチの回転中心側でクランク27の回転方向に間隔を隔てて配置された磁石(図示せず)とを有しており、リードスイッチからクランク27の1回転当たり4つのパルスが出力される。ここで、回転検出器を設けたのは、外装変速機の場合、クランク27が回転していないと変速できないため、クランク27が回転しているときのみ変速動作が行われるようにするためである。
【0027】
後輪7のハブダイナモ10は、ディスクブレーキのブレーキディスク及び多段ギア25が装着されたフリーホイールを装着可能なハブであり、後輪7の回転により発電する。このハブダイナモ10には、発電した電力を直流に変換して蓄える電源回路が内蔵されており、電源回路からの電力でフロント及びリアディレーラ26f,26rが動作する。
【0028】
制御装置11,12は、変速スイッチ20a〜20dの操作に応じて変速装置8,9を各別に手動変速制御する。
【0029】
リア変速用のスイッチユニット23aとフロント変速用のスイッチユニット23bとは、左右対称の構成であるので、ここでは、スイッチユニット23aについて説明する。スイッチユニット(自転車用発電スイッチの一例)23aは、図3から図5に説明するように、自転車のハンドルバー15に装着可能な取付部30と、取付部30に装着され、図5に実線で示す第1及び第2操作開始位置と破線で示す第1及び第2操作終了位置との間で各別に揺動自在に押圧操作可能な第1及び第2操作レバー31,32と、取付部30に各別に固定された第1及び第2圧電素子33,34と、取付部30に装着され、第1及び第2操作レバー31,32を第1及び第2操作開始位置から第1及び第2操作終了位置に向けて各別に押圧すると、第1及び第2圧電素子33,34を各別に打撃する第1及び第2ハンマー部35,36と、を備えている。また、スイッチユニット23aは、第1及び第2ハンマー部35,36と第1及び第2操作レバー31,32とに各別に両端が係止された第1及び第2付勢部材37,38と、第1及び第2圧電素子33,34に各別に接続され、第1及び第2圧電素子で発電した電力により、第1及び第2変速信号を各別に出力する第1及び第2無線信号出力部39,40をさらに備えている。これらの取付部30の一部と、第1操作レバー31と、第1圧電素子33と、第1ハンマー部35と、第1付勢部材37と、第1無線信号出力部39とで、電動リアディレーラ26rを1段ずつシフトダウンするための変速スイッチ20aが構成される。また、取付部30の残りと、第2操作レバー32と、第2圧電素子34と、第2ハンマー部36と、第2付勢部材38と、第2無線信号出力部40とで、電動リアディレーラ26rを1段ずつシフトアップするための変速スイッチ20bが構成される。
【0030】
なお、フロント変速用のスイッチユニット23bにも、図示はしないが同様な構成の取付部と、第3及び第4操作レバーと、第3及び第4圧電素子63,64(図6)と、第3及び第4ハンマー部と、第3及び第4付勢部材と、第3及び第4無線信号出力部69,70(図6)とが設けられている。そして、取付部の一部と、第3操作レバーと、第3圧電素子63と、第3ハンマー部と、第3付勢部材と、第3無線信号出力部69とで、電動フロントディレーラ26fを1段ずつシフトダウンするための変速スイッチ20aが構成される。また、取付部の残りと、第4操作レバーと、第4圧電素子64と、第4ハンマー部と、第4付勢部材と、第4無線信号出力部70とで、電動フロントディレーラ26fを1段ずつシフトアップするための変速スイッチ20dが構成される。
【0031】
取付部30は、ハンドルバー15に固定ボルト45により締め付け固定可能なハンドルバー装着部46と、ハンドルバー装着部46にと一体的に設けられ、第1操作レバー31、第1圧電素子33、及び第1ハンマー部35が装着された第1取付フレーム47と、第1取付フレーム47と並べて配置され、第2操作レバー32、第2圧電素子34、及び第2ハンマー部36が装着された第2取付フレーム48とを有している。
【0032】
ハンドルバー装着部46は、ハンドルバー15を取り囲むように半円状に形成されかつ径方向のスリット46aが形成されたものであり、スリット46aを固定ボルトにより狭めることによりハンドルバー15の任意の位置で固定可能である。
【0033】
第1及び第2取付フレーム47,48は、それぞれ2枚の矩形の側板47a,47b:48a,48bを対向して間隔をあけて配置するとともに、2枚の側板47a,47b:48a,48bを複数箇所で連結部材47c,48cにより連結して構成されている。また、側板47bと側板48aは、複数箇所で連結部材49により連結されている。また、第1及び第2取付フレーム47,48には、第1及び第2付勢部材37,38により各別に付勢される第1及び第2操作レバー31,32を第1及び第2操作開始位置並びに第1及び第2操作終了位置で位置決めするための第1及び第2ストッパー41a,41b:42a,42bと、第1及び第2付勢部材37,38により各別に付勢された第1及び第2ハンマー部35,36を後述する離反位置で位置決めするための第3及び第4ストッパー43,44とが、各側板47a,47b:48a,48bを連結して配置されている。両取付フレーム47,48は、図3に二点鎖線で示すように、一括して合成樹脂製のカバー部材50により覆われている。
【0034】
第1及び第2操作レバー31,32は、第1取付フレーム47と第2取付フレーム48との間で第1及び第2取付フレーム47,48に各別に同一軸芯回りに揺動自在に装着されている。第1及び第2操作レバー31,32は、板状部材を折り曲げて形成されたものであり、第1及び第2取付フレーム47,48の下部で各別に揺動自在に支持される第1及び第2揺動支持部31a,32aと、第1及び第2揺動支持部31a,32aから各別に湾曲して図4上方に延びる第1及び第2アーム部31b,32bと、第1及び第2アーム部31b,32bの先端から互いに異なる方向に折り曲げて形成された略矩形の第1及び第2操作部31c,32cとを有している。第1及び第2操作部31c,32cは、図3に二点鎖線で示すように、弾性を有する合成樹脂製の第1及び第2カバー部材31d,32dにより各別に被覆されている。また、第1及び第2操作部31c,32cには、第1及び第2付勢部材37,38の一端を係止する第1及び第2ばね係止孔31e,32eが各別に形成されている。
【0035】
第1及び第2圧電素子33,34は、衝撃による振動により発電する素子であり、第1及び第2取付フレーム47,48の上下方向の中央部よりやや下部において、両側板47a,47b:48a,48bの間に各別に配置され、両端部が各別に固定されている。第1及び第2圧電素子33、34で発生した電力は、第1及び第2無線信号出力部39,40に出力される。
【0036】
第1及び第2ハンマー部35,36は、図5に二点鎖線で示す、第1及び第2圧電素子33,34に打撃を加える第1及び第2打撃位置と、第1及び第2圧電素子33,34から離反した、実線で示す第1及び第2離反位置との間で取付部30に同一軸芯回りに揺動自在に装着されている。第1及び第2ハンマー部35,36は、第1及び第2圧電素子33,34の図5上方で第1及び第2取付フレーム47,48において、両側板47a,47b:48a,48bの間に各別に配置されている。このため、第1及び第2ハンマー部35,36と第1及び第2圧電素子33,34の下方に揺動中心が配置された第1及び第2操作レバー31,32とは、揺動中心が第1及び第2圧電素子33,34を挟んで配置されることになる。第1及び第2ハンマー部35,36は、両側板47a,47b:48a,48bの内壁面に各別に揺動自在に支持された第1及び第2揺動アーム部35a,36aと、第1及び第2揺動アーム部35a,36aの先端に各別に固定された、たとえば鋼球製の第1及び鯛2打撃部35b,36bとを有している。第1及び第2揺動アーム部35a,36aは、第1及び第2打撃部35b,36bが固定された第1及び第2先端部35c,36cと、第1及び第2先端部35c,36cの中間部の両外側部から両側板47a,47b:48a,48bの内壁面に支持される部分に向けて延びる1対の第1及び第2基端部35d,36dとを各別に有している。第1及び第2先端部35c,36cの第1及び第2基端部35d,36d側の端部には、第1及び第2付勢部材37,38の他端が係止される第1及び第2ばね係止孔35e,36eが各別に形成されている。
【0037】
第1及び第2付勢部材37,38は、コイルばねからなり、第1及び第1操作レバー31,32を第1及び第2操作開始位置から第1及び第2操作終了位置に向けて押圧するとその移動途中で第1及び第2ハンマー部35,36を第1及び第2打撃位置に各別に付勢し、かつ第1及び第2操作終了位置にある第1及び第2操作レバー31,32への押圧を解除すると、第1操作レバー31,32を第1及び第2操作開始位置に各別に付勢するとともにその移動途中で第1及び第2ハンマー部35,36を第1及び第2離反位置に各別に付勢する。具体的には、第1及び第2操作レバー31,32と、第1及び第2ハンマー部35,36とに両端が各別に係止された状態では、第1及び第2付勢部材37,38は、第1及び第2ハンマー部35,36の揺動中心Aより上方を軸線Lが通るように配置され、第1及第2操作レバー31,32を図5反時計回りに付勢し、第1及び第2ハンマー部35,36を図5時計回りに付勢する。この結果、第1及び第2ストッパー41a,41bに位置決めされて第1及び第2操作レバー31,32が第1及び第2操作開始位置に配置され、第3及び第4ストッパー43,44に位置決めされて第1及び第2ハンマー部35,36が第1及び第2離反位置に配置される。また、第1及び第2操作レバー31,32が第1及び第2付勢部材37,38の軸線Lが揺動中心Aを超えて各別に押圧操作されると、付勢方向が変化し、第1及び第2付勢部材37,38は、第1及び第2打撃位置に向けて第1及び第2ハンマー部35,36を付勢する。そして第1及び第2操作終了位置に押圧操作されても、第1及び第2付勢部材の軸芯Lは、第1及び第2操作レバー31,32の揺動中心Bを超えないので、第1及び第2付勢部材37,38は、第1及び第2操作レバー31,32を常に第1及び第2操作開始位置側に付勢する。そして、第1及び第1操作レバー31,32に対する押圧操作を解除すると、第1及び第1操作レバー31,32を第1及び第2操作開始位置側に各別に付勢して第1及び第2操作レバー31,32を各別に第1及び第2操作開位置側に復帰させ、揺動中心Aを軸芯Lが超えると、第1及び第2圧電素子33,34を第1及び第2離反位置側に各別に付勢して第1及び第2ハンマー部35,36を各別に第1及び第2離反位置側に復帰させる。
【0038】
第1及び第2無線信号出力部39,40は、第1及び第2圧電素子33,34に各別に接続されており、第1及び第2操作レバー31,32の押圧操作に応じてリアディレーラ26rをシフトアップ及びシフトダウンするリアシフトダウン信号及びリアシフトアップ信号を各別に出力する。第1無線信号出力部39は、図6に示すように、第1圧電素子33で発生した電力を整流する整流回路51と、整流した電力により所定の周波数又は電圧に変調されたリアディレーラ26rを一変速段シフトダウンするリアシフトダウン信号を生成する信号発生回路52と、発生したリアシフトダウン信号を無線に出力する信号発信回路53とを有している。第2〜第4無線信号出力部40,69,70も同様な整流回路と信号発生回路と信号発信回路とを備えている。なお、それぞれの信号発生回路は、それぞれ異なる周波数又は電圧が独自のリアシフトアップ信号、フロントシフトダウン信号、及びフロントシフトアップ信号を生成する。また、第3及び第4無線信号出力部69,70は、スイッチユニット23bに設けられており、フロントディレーラ26fをシフトダウン及びシフトアップするフロントシフトダウン信号及びフロントシフトアップ信号を各別にフロントディレーラ26fに出力する。
【0039】
リアディレーラ26rのリア変速制御装置12は、内部にリアシフトダウン信号及びリアシフトアップ信号を受信回路54と、受信した信号に応じてリアディレーラ26rを制御するリア変速制御部55と、リア変速制御部55により制御されるリアモータドライバ(リアMD)56、リアモータドライバ56により駆動されるリアモータ57とを有している。リアモータ57は、リアディレーラ26rの4点リンク機構のいずれかのリンクを揺動させてリアディレーラ26rを制御する。
【0040】
フロントディレーラ26fのフロント制御装置11は、内部にフロントシフトダウン信号及びフロントシフトアップ信号を受信回路84と、受信した信号に応じてフロントディレーラ26fを制御するフロント変速制御部85と、フロント変速制御部85により制御されるフロントモータドライバ(フロントMD)86、フロントモータドライバ86により駆動されるフロントモータ87とを有している。フロントモータ87は、フロントディレーラ26fの4点リンク機構のいずれかのリンクを揺動させてフロントディレーラ26fを制御する。
【0041】
このような構成を有する本発明に係るスイッチユニット23aでは、第1操作レバー31が第1操作開始位置から第1捜査終了位置に向けて押圧操作されると、第1付勢部材37の軸線Lが第1ハンマー部35の揺動軸芯Aを超えると、第1ハンマー部35が第1付勢部材37により第1離反位置から第1打撃位置に向けて付勢され、先端の第1打撃部35bが第1圧電素子33に衝突する。これにより、第1圧電素子33が発電し、その電力が第1無線信号出力部39の整流回路51で整流され、それを電源として信号発生回路52が所定の周波数又は電圧のリアシフトダウン信号を生成しリアディレーラ26rに向けて無線で出力される。これを受けてリアディレーラ26rでは、リア変速制御部55がリアシフトダウン信号であることを判別してリアモータドライバに一段シフトダウンする信号を出力する。この結果、リアモータ57が一段分シフトダウン方向に回転し、リアディレーラ26rがシフトダウンする。同様に第2操作レバー32が押圧操作されると、リアディレーラ26rがシフトアップする。
【0042】
なお、第1打撃部35bが第1圧電素子33に衝突する力は、第1操作レバー31が第1操作開始位置から第1操作終了位置に向けて操作される際の押圧操作の速度や、押圧操作の強さに関係なく、ほぼ一定の力で衝突するので、第1圧電素子33は常にほぼ同一量の発電することができる。これにより、第1無線信号出力部39の整流回路51、信号発生回路52の電気的動作も安定し、誤動作をさらに防止できるようになる。
【0043】
第1操作レバー31の押圧操作が解除されると、第1付勢部材37により第1操作レバー31が第1操作開始位置側に付勢されて第1操作開始位置に向けて揺動し、さらに、軸線Lが揺動中心Aを超えると第1ハンマー部35も第1離反位置側に付勢され離反位置に向けて揺動する。そして、ストッパー41a及び43に位置決めされて第1操作レバー31及び第1ハンマー部が第1操作開始位置及び第1離反位置で位置決めされる。
【0044】
これらの動作は、第2操作レバー31についても同様であり、さらに第3及び第4操作レバーでも同様である。
【0045】
ここでは、圧電素子33,34が取付部30に固定されているので、圧電素子33,34が自由端を有さなくなる。このため、自転車の振動により圧電素子33,が振動して発電するおそれが少なくなる。また、圧電素子33,34をばね板に装着していないので、スイッチ操作の都度圧電素子33,34が大きく撓んで振動しなくなり、スイッチ操作を頻繁に行っても圧電素子33,34が破損しにくくなり耐久性を向上させることができる。
【0046】
また、操作レバー31,32とハンマー部35,36とをコイルばねからなる付勢部材37,38で連結しかつ付勢部材37,38を、操作レバー31,32を操作開始位置から操作終了位置に向けて押圧するとその移動途中でハンマー部35,36を打撃位置に付勢し、かつ操作終了位置にある操作レバー31,32への押圧を解除すると、操作レバー31,32を操作開始位置に付勢するとともにその移動途中でハンマー部35,6を離反位置に付勢するように配置した。このため、操作レバー31,32を押圧操作することにより付勢部材37,38に蓄えられたエネルギーによってハンマー部35,36で圧電素子33,34を打撃することができるとともに、押圧を解除することにより操作レバー31,32及びハンマー部35,36をもとの位置に戻すことができる。このため、一つの付勢部材37,38で操作レバー31,32及びハンマー部35,36を復帰させることができ、スイッチユニット23aの構成が簡素化するとともに耐久性を向上させることができる。
【0047】
また、操作レバー31,32をゆっくり押圧操作したり素早く押圧操作したりしても、また、強く押圧操作したり弱く押圧操作したりしても、それらに関係なく付勢部材37,38に蓄えられたエネルギーは略一定となる。この結果、ハンマー部35,36で圧電素子33,34をほぼ一定の力で打撃することができることとなり、常にほぼ一定の発電量を得ることができる。このため、第1無線信号出力部39の整流回路51、信号発生回路52の電気的動作も安定し、誤動作をさらに防止できるようになる。
【0048】
<他の実施形態>
(a)前記実施形態では、1つのスイッチユニット23a内に2つの操作レバー31,32を配置したが、操作レバー及びそれに付随する圧電素子などの構成は、1つのスイッチユニットに対して2つに限定されず1つでも3つ以上でもよい。
【0049】
(b)前記実施形態では、第1操作レバー31と第2操作レバー32とを同一軸芯回りに同方向に揺動させるように配置したが、異なる軸芯回りに揺動させるように配置してもよい。たとえば、第2操作レバーの揺動軸芯を揺動軸芯Aと平行でかつ線対称の取付部の上部に配置し、第2操作レバーを下から上向きに揺動させるようにしてもよい。また、第1操作レバーを第1軸回りに揺動させて第2操作レバーを第1軸と交差する第2軸回りに揺動させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態が採用された自転車の側面図。
【図2】本発明の一実施形態によるスイッチユニットがハンドルバーに装着された状態を示す斜視図。
【図3】その平面図。
【図4】その正面図。
【図5】図3のV−V断面模式図。
【図6】信号出力部の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
【0051】
20a,20b,20c,20d 変速スイッチ
23a,23b スイッチユニット(自転車用発電スイッチの一例)
30 取付部
31,32 第1及び第2操作レバー
33,34 第1及び第2圧電素子
37,38 第1及び第2付勢部材
39,40 第1及び第2無線信号出力部
35,36 第1及び第2ハンマー部
46 装着部
47,48 第1及び第2取付フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車に装着可能な自転車用発電スイッチであって、
前記自転車に装着可能な取付部と、
前記取付部に装着され、第1操作開始位置と第1操作終了位置との間で揺動自在に押圧操作可能な第1操作レバーと、
前記取付部に固定された第1圧電素子と、
前記取付部に装着され、前記第1操作レバーを前記第1操作開始位置から前記第1操作終了位置に向けて押圧すると前記第1圧電素子を打撃する第1ハンマー部と、
を備えた自転車用発電スイッチ
【請求項2】
前記第1ハンマー部は、前記第1圧電素子を打撃する第1打撃位置と、前記第1圧電素子から離反した第1離反位置との間で揺動自在に前記取付部に装着され、
前記第1ハンマー部と前記第1操作レバーとに両端が係止され、前記第1操作レバーを前記第1操作開始位置から前記第1操作終了位置に向けて押圧するとその移動途中で前記第1ハンマー部を前記第1打撃位置に付勢し、かつ前記第1操作終了位置にある前記第1操作レバーへの押圧を解除すると、前記第1操作レバーを前記第1操作開始位置に付勢するとともにその移動途中で前記第1ハンマー部を前記第1離反位置に付勢する第1付勢部材をさらに備える、請求項1記載の自転車用発電スイッチ
【請求項3】
前記取付部は、
前記自転車に装着可能な装着部と、
前記第1操作レバー、前記第1圧電素子、及び前記第1ハンマー部が装着された第1取付フレームと、を有する、請求項1又は2に記載の自転車用発電スイッチ。
【請求項4】
前記第1操作レバーと前記第1ハンマー部とは、前記第1圧電素子を挟んでそれぞれの揺動中心が配置されている、請求項1から3に記載のいずれか1項に記載の自転車用発電スイッチ。
【請求項5】
前記第1圧電素子に接続され前記第1圧電素子で発電した電力により、前記第1操作レバーの操作に応じた第1信号を無線で出力する第1無線信号出力部をさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の自転車用発電スイッチ。
【請求項6】
前記取付部に第2操作開始位置と第2操作終了位置との間で揺動自在に装着され指で操作可能な第2操作レバーと、
前記取付部に固定された第2圧電素子と、
前記取付部に装着され、前記第2操作レバーを前記第2操作開始位置から前記第2操作終了位置に向けて押圧すると前記第2圧電素子を打撃する第2ハンマー部と、
をさらに備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の自転車用発電スイッチ。
【請求項7】
前記第2ハンマー部は、前記第2圧電素子を打撃する第2打撃位置と、前記第2圧電素子から離反した第2離反位置との間で揺動自在に前記取付部に装着され、
前記第2ハンマー部と前記第2操作レバーとに両端が係止され、前記第2操作レバーを前記第2操作開始位置から前記第2操作終了位置に向けて押圧すると前記第2ハンマー部を前記第1打撃位置に付勢し、かつ前記第2操作終了位置にある前記第2操作レバーへの押圧を解除すると、前記第2操作レバーを前記第2操作開始位置に付勢するとともにその移動途中で前記第2ハンマー部を前記第2離反位置に付勢する第2付勢部材と、
をさらに備える、請求項6記載の自転車用発電スイッチ
【請求項8】
前記取付部は、前記第1取付フレームに並べて固定され、前記第2操作レバー、前記第2圧電素子、及び前記第2ハンマー部が装着された第2取付フレームをさらに有する、請求項6又は7に記載の自転車用発電スイッチ。
【請求項9】
前記第2操作レバーと前記第2ハンマー部とは、前記第2圧電素子を挟んでそれぞれの揺動中心が配置されている、請求項6から8のいずれか1項に記載の自転車用発電スイッチ。
【請求項10】
前記第2圧電素子に接続され前記第2圧電素子で発電した電力により、前記第2操作レバーの操作に応じた第2信号を無線で出力する第2無線信号出力部をさらに備える、請求項6から9のいずれか1項に記載の自転車用発電スイッチ。
【請求項11】
前記第1操作レバーと前記第2操作レバーとは、前記自転車のアップシフト及びダウンシフト変速操作に用いられる、請求項6から10のいずれか1項に記載の自転車用発電スイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−351267(P2006−351267A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−173486(P2005−173486)
【出願日】平成17年6月14日(2005.6.14)
【出願人】(000002439)株式会社シマノ (1,038)
【Fターム(参考)】