説明

血流悪化防止作用を有する組成物

【課題】 本発明は、血流悪化を予防するに有効な組成物、及びそれを含有する、飲食品、育毛料を提供することを課題とする。
【解決手段】 大豆、オキアミ、イグサから選ばれる1種または複数種のエキス、および、イチョウ葉、コウカ(紅花)の花弁から選ばれる1種または複数種のエキスを有効成分とすることを特徴とする、血流悪化防止作用を有する組成物。大豆、オキアミ、イグサから選ばれる1種または複数種のエキス、および、イチョウ葉、コウカ(紅花)の花弁から選ばれる1種または複数種のエキスを、納豆菌で発酵させたエキスを有効成分とすることを特徴とする、血流悪化防止作用を有する組成物。それら組成物を含有することを特徴とする、飲食品。それら組成物を含有することを特徴とする、育毛料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血流悪化防止作用を有する組成物、及びそれを含有する飲食品、育毛料に関する。
【背景技術】
【0002】
オフィスでのパソコンのデスクワークや、タクシー・トラックの運転、飲食店・販売店での立ち仕事等、現代社会では、腰部に負担の生じる作業が増加している。それにより、実際に腰部の痛みの回復には手術を要するレベルの人が増加している。一方、手術を要しないまでも、一定の姿勢を続けなければならない作業により、血液の循環が悪くなり、軽度の腰部の慢性的な痛みを感ずる人や肩こりを感ずる人も多い。後者の軽度の慢性的な腰部の痛みや、肩こりを感ずる人に対しては、血液の循環を良くする組成物を摂取することにより、その予防効果が期待できる。また、高齢化社会の進行とともに、腰部に痛みを感ずる人や肩こりを感ずる人は急速に増加しているので、それらに対する予防的効果を有する、血液の循環を良くする組成物を摂取することは有益である。
【0003】
腰痛には多くの原因があり、内科疾患が起因するものや骨、関節、筋の障害によるもの、加齢による変性によるもの、椎間板の損傷によるもの、心因性のものなどがある。 一般的に、レントゲンなどの画像診断を行うが異常が発見されない腰痛も少なくない。慢性腰痛にいたっては、現在でも医学的に原因がはっきり解明されていない。
【0004】
腰痛の内因性のものは、多くは上部腰椎(腰のくびれより上)と骨盤上に痛みが出る。原因疾患としては泌尿器系(腎臓、膀胱など)と生殖器系(精巣、卵巣、子宮など)が考えられる。 又、腹部大動脈瘤もその血管壁が破れる過程で急性の激しい腰痛を伴う。これらの痛みの特徴としては、安静時にも痛みがあるということで、特に、就寝時に痛みで目覚めるなどの徴候は悪性腫瘍やそれらの骨転移の可能性が考えられる。
【0005】
骨、間接、筋の障害によるものは、 運動に伴っておこるので原因がはっきりしている場合が多いが、思い当たる節がないという場合も多々ある。 重いものを持ち上げたときによく起こるのが筋の損傷や関節の捻挫で、ひどいときには立てなくなることもあるが横になって安静にしているときには痛みが治まっていて、ほとんどの場合1週間から10日で痛みはほぼ治まる。しかし、機能回復が完全になされていないと慢性化を起こす原因となる。 骨粗鬆症の人は圧迫骨折を起こしやすく、その場合痛みは長引くが、安静期間が長くなると、筋の萎縮や関節機能障害が起きるので早期からのリハビリテーションが必要である。 慢性関節リウマチによる関節の変性も進行性の腰痛を起こすが、専門医の指導による運動療法で、関節機能の低下はある程度防げる。
【0006】
加齢による変性のものは、 年齢を重ねるとともに椎間板の水分は徐々に失われて、厚みが少なくなり、関節に遊びができて不安定になるのでそれを補償する為に変形が起こるとされているが、変形の度合いが大きいときや場所によっては痛みが起きる。 痛みの特徴としては、朝起きるときに痛みが強く、しばらく動かしていると痛みがなくなったり、同じ姿勢を長時間しているとその後動かすときに痛みが起こったりする。
【0007】
神経症状を伴うものは、おしりから太もも、すねやふくらはぎに痛みやしびれがある場合は、椎間板損傷や脊椎管狭窄症による、坐骨神経痛が疑われる。しかし、臀部筋 ( 梨状筋 )による坐骨神経の圧迫や血流障害によるもの、また、神経症状ではないが、腰部の関節や仙腸関節の障害による関連痛や臀部の筋の筋・筋膜痛症候群の関連痛なども同様の場所に痛みが出るので鑑別診断が重要である。
【0008】
慢性的なものは、慢性腰痛患者の多くが数度の急性腰痛の後に慢性化を起こしているが、それはひとえに前述したように傷害後のリハビリテーション不足によるものと考えられる。 他の部位にくらべ腰部は、立てなくなる恐怖からか傷害後にかばって運動不足になる傾向にあって、それが慢性化を起こす原因と考えられる。急性腰痛の炎症期終了後は、なるべく早期からの運動療法による機能回復が必要である。腰部の
筋・筋膜痛症候群も慢性疼痛の原因となる。その場合、痛みは臀部まで広がる事がある。その他、慢性腰痛には肩こり同様、心因性のものも多く、うつ病や抑うつ傾向にある人によく現れる。心配事や、不安、怒りの感情を抑圧する事により、交感神経起因の循環不全が起きることが原因であるという理論もある。
【0009】
肩こりは、急性の筋肉の外傷に続発して起こる場合や心理的要素から起こる場合を除いて、ほとんどは姿勢による筋肉に対する負担の増加と運動不足から起こる。筋肉が損傷を受けると、炎症反応により局所的に循環不全がおき、筋肉のこわばりが起こる。ほとんどは自然に回復するが、循環不全が慢性化する場合もある。 怒りや心配、不安などの心理状態は、自律神経の交感神経を刺激し、局所の循環不全を誘発して、痛みを起こす物質を作り出すと言われている。
【0010】
一般に猫背の人に起こりやすいと言われているが、逆に平背(背中の彎曲が少ない人)にも起こりやすく、共通して言える事は、肩甲骨が左右に広がって肩関節が前方に移動している。 本来重心上にあって、腕の重さを背骨で支える肩関節が前方に移動する事によって、肩の筋肉に腕をぶら下げる状態になり、体を起こしている間は常に重量ストレスをかけることになる。 又、肩関節の移動に伴って頭部も前方に移動し、顎を突き出したような姿勢になる。これは、頭部の重さを頸部の後面筋で支える状態で、首の筋肉の緊張を招く。加えて、このような姿勢で長時間の作業を行うと(事務仕事やうつむいた状態での手作業など)、更に過負荷になり腰痛も起こす原因になる。 長期にわたる不良姿勢は靭帯の短縮と関節可動域の減少を招いて、正常な姿勢に戻す事を困難にする。
【0011】
肩こりが肩の筋肉の血行不良であるということは広く知られているが、筋肉自身が血液の循環を促している事は一般的に知られていないようである。 血液は筋を動かすエネルギーの元となる栄養素と酸素を供給して、老廃物と二酸化炭素を運び去る。この血液の流れは、心臓の拍動によるものだけではなく筋肉のポンプ作用に頼るところが大きいと言われる。 筋の収縮は縮むときに血液を搾り出し、伸びるときに血液を呼び込む作用があって、静脈血やリンパ液は循環をそれに頼っている。そのため、筋の凝り(緊張)はこの循環を阻害して、酸欠・老廃物の蓄積・栄養素の欠乏を起こさせ、さらにその凝りをより強固にするという悪循環に陥らせる。
【0012】
腰痛予防の秘訣は,日常生活で姿勢に気をつけることである。1.適度な歩行は筋肉を鍛え,腰痛予防につながる。運動不足の方は,まず歩く事がおすすめである。歩幅をいつもより10センチ広げて,一日数回,一回当たり5分〜10分歩くだけでも,効果はある。2.体が固くなっている人にはマッサージも有効である。3.歩く前の準備運動におすすめがストレッチである。4.腰背筋強化(そりかえり)運動。などである。
【0013】
肩こり予防には、息を吸いながら肩を上げ,息を吐きながら肩を下げる運動が有効である。
【0014】
腰痛・肩こりの予防入浴剤としては、ウイキョウ・チョウジ末・センキュウ・リョウキョウ・松皮・竜脳・カンピ末・ショウブコン・樟脳油などの成分を配合したものなどが市販されている。
【0015】
腰痛・肩こりの予防サプリメントとしては、DHA、EPA、COQ10などを含有した血流を改善するものなどが市販されている。
【0016】
血流を良くするものとして、ビタミンB3 、ビタミンE 、大豆イソフラボン、納豆キナーゼ、ムメフラール、クエン酸、イチョウ葉エキス、コウカ(紅花)、ニンジン、ルイボス、ローズマリー、ウコン、タマネギ、ショウガ、ゆず、アルギニン、ラフマエキス、米胚芽発酵エキス、ブドウ種子エキス、ルチン、ナットウキナーゼ、塩酸トラゾリン、ヘプロニカート、カプサイシン、ジンゲノール、タウリン、タンジン(丹参)、センキュウ、シャクヤク(芍薬)、レモン、黒豆、アルニカエキス、杜仲茶、ヤマブシダケなどが、効果があるとされ、これらの成分が適宜配合された健康食品が市販されている。
【0017】
また、血流を改善もしくは、血流の悪化を防止することは、肩こり、腰痛の防止のみならず、体調の維持や、脱毛の防止にも効果があることが期待される。
【0018】
血流・血行の改善に関する組成物等の特許文献についてみると、以下のようなものがある。
【0019】
特開2004−26780号公報(特許文献1)には、生薬エキスおよびビタミンEを含有する組成物。生薬エキスおよびビタミンEを含有する不定愁訴の予防および治療用組成物。生薬エキスがトウキエキスおよびコウジンエキスである組成物。ビタミンEが酢酸トコフェロール、酢酸d−α−トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、コハク酸d−α−トコフェロール、ビタミンEリノレート、d−α−トコフェロール、d−β−トコフェロール、d−γ−トコフェロール、d−δ−トコフェロール、天然ビタミンEである請求項1乃至3記載の組成物。組成物が医薬品又は食品である組成物。更年期障害による不定愁訴が、のぼせ、冷え、肩こり、手足のしびれ、頭重、疲労感、発汗である組成物。について開示されている。
【0020】
特開2003−95958号公報(特許文献2)には、二酸化チタンの筋肉痛・肩こり・浮腫みに伴う炎症に、消炎効果のある医薬品としての使用。について開示されている。
【0021】
特開2002−154980号公報(特許文献3)には、梅の種の粉砕物またはその処理物を含有することを特徴とする医薬。胃潰瘍、胃拡張、胃酸過多、胃痛、胃痙攣、胸やけ、便秘、十二指腸潰瘍、ヘルペス、肩こり、生理痛、生理不順、冷え性、喘息、小児喘息、心臓疾患、疲労感、二日酔い、不眠症、膀胱炎、リウマチ、更年期障害、C型肝炎、肝臓病、花粉症、皮膚病、アトピー性皮膚炎、白血病、癌、動脈硬化、高血圧、ノイローゼ、かんの虫、寝小便、皮膚もしくは肌のしみ、高脂血症、糖尿病、前立腺肥大、痛風、肥満、脂肪肝、吐き気、不整脈、心筋梗塞、心臓病、アレルギー性疾患、各種ポリープ、バセドー病、甲状腺機能低下症または頭痛の予防または治療薬であることを特徴とする医薬。について開示されている。
【0022】
特開2005−68069号公報(特許文献4)には、カモミールの花部又は葉部の熱水抽出エキスもしくは熱水抽出後のアルコール抽出エキスを有効成分として含有する血流改善作用を有する組成物。について開示されている。
【0023】
特開2005−60372号公報(特許文献5)には、δ―トコフェリルレチノエートを含有することを特徴とする末梢血行改善用組成物。さらに、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体またはそれらの塩を含有することを特徴とする請求項1記載の末梢血行改善用組成物。アスコルビン酸の塩が、L−アスコルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸カリウム、L−アスコルビン酸マグネシウム、L−アスコルビン酸カルシウム、L−アスコルビン酸アルミニウムからなる群から選択される末梢血行改善用組成物。アスコルビン酸誘導体が、L−アスコルビン酸のリン酸エステル誘導体、L−アスコルビン酸の脂肪酸エステル誘導体、L−アスコルビン酸の糖誘導体、L−アルコルビン酸の硫酸エステル誘導体からなる群から選択される1種以上であることを特徴とする末梢血行改善用組成物。アスコルビン酸誘導体またはそれらの塩が、L−アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルカリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルカルシウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルアルミニウム、L−アスコルビン酸リン酸パルミテート、L−アスコルビン酸リン酸パルミテートのナトリウム塩、L−アスコルビン酸リン酸ジパルミテートのカリウム塩、L−アスコルビン酸リン酸イソパルミテートのマグネシウム塩、L−アスコルビン酸ステアリン酸エステル、L−アスコルビン酸パルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸イソパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸テトラヘキシルデカン酸エステル、L−アスコルビン酸グルコシド、L−アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、L−アスコルビン酸硫酸エステル二カリウム、L−アスコルビン酸硫酸エステルカリウムマグネシウム、L−アスコルビン酸硫酸エステルカルシウム、L−アスコルビン酸硫酸エステルアルミニウムからなる群から選択される1種以上であることを特徴とする末梢血行改善用組成物。について開示されている。
【0024】
特開2004−262878号公報(特許文献6)には、カシス濃縮物と、アミノ酸および有機酸からなる群より選択される少なくとも1種とを含んでなる組成物。有機酸がクエン酸、フィチン酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸からなる群より選択される少なくとも1種を含んでなる組成物。アミノ酸がL−アルギニンである組成物。それらの組成物を含んでなる血流改善剤、血管拡張剤、肩凝り改善剤、冷え性改善剤。について開示されている。
【0025】
特開2004−168749号公報(特許文献7)には、クロロゲン酸類、カフェ酸、フェルラ酸及びそれらの薬学的に許容される塩から選ばれる1種以上を有効成分とする血液流動性改善剤。について開示されている。
【0026】
特開2004−123707号公報(特許文献8)には、プロアントシアニジンおよび抗酸化剤を有効成分とする血流改善組成物であって、該抗酸化剤が、プロアントシアニジンならびにアスコルビン酸およびその誘導体ではない、組成物。前記抗酸化剤が、ビタミンP様物質、カロテノイド、トコフェロールおよびその誘導体、クルクミンおよびその誘導体、ユビキノン、およびリグナン類からなる群より選択される少なくとも1種である、血流改善組成物。について開示されている。
【0027】
特開2004−26740号公報(特許文献9)には、クエルセチン及び/またはクエルセチンの誘導体の1種又は2種以上と血行促進剤とを有効成分として含有することを特徴とする化粧料。血行促進剤が、ビタミンE及びその誘導体、ニコチン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、セファラチン、γ−オリザノール、カンフル、塩化カプロニウム、カフェイン、センブリ抽出物、オタネニンジン抽出物、ヒノキチオール、唐辛子抽出物、イチョウ抽出物、アルニカ抽出物、紅花抽出物、オトギリソウ抽出物、キナ抽出物、サルビア抽出物、西洋サンザシ抽出物、トウキ抽出物、ボタイジュ抽出物から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする化粧料または改善剤。について開示されている。
【0028】
特開2004−169号公報(特許文献10)には、リゾプス(Rhizopus)属を使用した穀物を発酵させて得られる発酵食品であり、穀物の発酵工程の際に好気発酵処理した発酵食品又は好気発酵並びに嫌気発酵の併用処理した発酵食品が、γ−アミノ酪酸及び遊離アミノ酸を含有し、少なくとも血流改善効果を有することを特徴とする発酵食品。発酵食品が、大豆を主原料として発酵処理して得られた発酵食品。について開示されている。
【0029】
特開2003−88332号公報(特許文献11)には、
納豆菌培養物及びビタミンEを含む、血流改善用、血栓形成予防用及び/又は血栓溶解促進用食品。さらに、ドコサヘキサエン酸及び/又は黒麹もろみ酢を含む、食品。
さらに、納豆菌を含む食品。について開示されている。
【0030】
特開2003−40787号公報(特許文献12)には、フジ茎、ナツメグ、石榴皮、ヒシノミ、ヨクイニン、バイキセイおよびレイシの抽出物を含有する、生理活性を有する組成物。朝鮮ニンジンまたはチクセツニンジンの抽出物をさらに含有してなる生理活性を有する組成物。末梢血流改善剤用である組成物。について開示されている。
【0031】
特開2002−371002号公報(特許文献13)には、大麦類を爆砕処理して得られ、その穀皮画分からの水性溶媒抽出物が水易溶性物質であり、且つ、分子量50万以下で、主成分が分子量10万以下、タンパク質含量3〜30%であり、更にフェルラ酸及び誘導体を水溶性フェルラ酸として0.1%以上及び/又はp−クマル酸及び誘導体を水溶性p−クマル酸として0.1%以上含むことを特徴とする生理活性大麦エキス、その濃縮物又は乾燥物。
大麦類が、大麦種子、焙煎大麦種子又は麦芽を粉砕、篩い分けして可溶性画分を除去した、或いはビール粕を湿式圧ぺん粉砕、篩い分けして、可溶性画分を除去した穀皮画分であることを特徴とする生理活性大麦エキス、その濃縮物又は乾燥物。生理活性大麦エキス、その濃縮物又はその乾燥物を含有することを特徴とする血流改善剤について。開示されている。
【0032】
特開2002−360220号公報(特許文献14)には、キャッツクローと、ナットーキナーゼを主たる有効成分とすることを特徴とする血行障害の改善作用を有する健康補助食品。
上記ナットーキナーゼは、大豆レシチン中に溶解しているナットーキナーゼを単離し、ビタミンKを含まないものとしたことを特徴とする請求項1の血行障害の改善作用を有する健康補助食品。
小麦胚芽油、魚油、およびオリーブオイルを配合したことを特徴とする血行障害の改善作用を有する健康補助食品。について開示されている。
【0033】
特開2002−233331号公報(特許文献15)には、血管の拡張、血圧調整および血液粘度の低下の作用を有する生薬成分と、抗酸化剤とを配合したことを特徴とする血行障害の改善作用を有する健康補助食品。血管の拡張、血圧調整および血液粘度の低下の作用を有する生薬成分は、灯盞花および/または丹参であることを特徴とする血行障害の改善作用を有する健康補助食品。
抗酸化剤は、アスタキサンチンであることを特徴とする血行障害の改善作用を有する健康補助食品。灯盞花、銀杏葉、三七人参、アスタキサンチンを主成分とし、これに丹参葉、鶏血藤、降香、山査子、郁金、紅花、桂皮、生姜、陳皮、お種人参を適宜配合したことを特徴とする血行障害の改善作用を有する健康補助食品。について開示されている。
【0034】
特開2002−193783号公報(特許文献16)には、(A)血行促進効果を有する植物エキスと、(B)水溶性の皮膜形成性高分子(但し、カルボキシビニルポリマーとアルキル変性カルボキシビニルポリマーを除く)を含有することを特徴とする化粧料組成物。
血行促進効果を有する植物エキスが、アシタバ、アルニカ、イチョウ、エンメイソウ、オランダカラシ、カミツレ、クララ、ゲンチアナ、ゴボウ、コメ、サンザシ、セイヨウサンザシ、セイヨウネズ、サンショウ、シイタケ、ショウブ、センキュウ、センブリ、タイム、チンピ、トウキ、トウニン、トウヒ、ニンジン、ブッチャーブルーム、フドウ葉、ボタン、マロニエ、メリッサ、ユズ、ヨクイニン、ローズヒップ、ローズマリー、からなる群より選ばれる植物のエキスの一種、または二種以上であることを特徴とする化粧料組成物。水溶性の皮膜形成性高分子が、アラビアゴム、アルギン酸又はその塩、カラギーナン、寒天、グアーガム、クインシード、タマリンドガム、デキストリン、デキストラン、デンプン、ローカストビーンガム、カラヤガム、トラガカントガム、ペクチン、マルメロ、キトサン、キサンタンガム、ジェランガム、ヒアルロン酸又はその塩、プルラン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カチオン化セルロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、からなる群より選ばれる一種、または二種以上であることを特徴とする化粧料組成物。について開示されている。
【0035】
特開2002−97143号公報(特許文献17)には、グルコサミン塩又はグルコサミン誘導体を有効成分とする血流改善剤。グルコサミン塩又はグルコサミン誘導体を含有することを特徴とする血流改善用又は血栓予防若しくは治療用食品。について開示されている。
【0036】
特開2001−316256号公報(特許文献18)には、テアニンを含有してなる血流改善用組成物。食品組成物又は医薬組成物である組成物。について開示されている。
【0037】
特開2001−231499号公報(特許文献19)には、そばの葉、茎及び実の中から選ばれる1種以上のものと、米発酵エキス及び/又は米発酵物を含むことを特徴とする食品組成物。そばの葉、茎又は実が抽出エキスであることを特徴とする食品組成物。米発酵エキス又は米発酵物が、焼酎蒸留粕より得られるものであることを特徴とする食品組成物。血流改善用である食品組成物。について開示されている。
【0038】
特開平11−171778号公報(特許文献20)には、有効成分として糖転移ビタミンPを含んでなる血行改善剤。糖転移ビタミンPが糖転移ヘスペリジン及び/又は糖転移ルチンである血行改善剤。について開示されている。
【0039】
特開平10−287576号公報(特許文献21)には、サフランより溶媒抽出されるエキスであって、末梢血流改善用エキス。サフランの組織培養物より溶媒抽出されるエキスであって、末梢血流改善用エキス。について開示されている。
【0040】
特開平10−236966号公報(特許文献22)には、灯盞花を主成分とする血行改善効果を有する組成物。灯盞花と丹参葉を主成分とする血行改善効果を有する組成物。
灯盞花を主成分とし、更に次の成分の中の1以上を含有する、ことを特徴とする血行改善効果を有する組成物。丹参葉、鶏血藤、降香、山査子、郁金、紅花。について開示されている。
【0041】
特許第3248797号号公報(特許文献23)には、魚類胆汁及び/又はその極性溶媒抽出物からなる血流量改善剤。その血流量改善剤を含有する組成物。について開示されている。
【0042】
しかしながら、腰痛・肩こりの予防的観点において主眼を置いた、効果のある組成物の提供はされておらず、腰痛・肩こりに対しては、発症後の物理的療法や、治療薬、さらに症状が深刻な場合は、医師の判断により、適宜手術等の治療を受けるのが実情である。なお、腰部の手術の場合、手術の難度も高く、手術を受ける者にとっても、かなりの苦痛を伴うものである。また、できれば、併せて育毛効果も期待できるものが、望まれる。
【特許文献1】特開2004−26780号公報
【特許文献2】特開2003−95958号公報
【特許文献3】特開2002−154980号公報
【特許文献4】特開2005−68069号公報
【特許文献5】特開2005−60372号公報
【特許文献6】特開2004−262878号公報
【特許文献7】特開2004−168749号公報
【特許文献8】特開2004−123707号公報
【特許文献9】特開2004−26740号公報
【特許文献10】特開2004−169号公報
【特許文献11】特開2003−88332号公報
【特許文献12】特開2003−40787号公報
【特許文献13】特開2002−371002号公報
【特許文献14】特開2002−360220号公報
【特許文献15】特開2002−233331号公報
【特許文献16】特開2002−193783号公報
【特許文献17】特開2002−97143号公報
【特許文献18】特開2001−316256号公報
【特許文献19】特開2001−231499号公報
【特許文献20】特開平11−171778号公報
【特許文献21】特開平10−287576号公報
【特許文献22】特開平10−236966号公報
【特許文献23】特許第3248797号号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0043】
本発明は、血流悪化を予防するために有効な組成物、及びそれを含有する、飲食品、育毛料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0044】
大豆(Glycine
max) は、含まれているサポニンが、体内に腐った脂肪である過酸化物ができるのを防ぎ、脂肪の合成や吸収を抑制し、分解を促進すると言われており、リノール酸にも、血中コレステロールや中性脂肪を下げる効果がある。糖尿病の原因の1つとして、肥満が挙げられるが、大豆サポニンには、肥満体質の人の腸を正常な状態に戻す作用があるので、肥満の予防にも効果がある。また、糖尿病は、体内に摂取された食物がエネルギーに変わる過程である代謝が悪くなる病の1つと言われているが、大豆サポニンには、脂質の代謝を促す作用もある。また大豆イソフラボンには、女性ホルモンのエストロゲンと似た効果があり、真皮層にあるコラーゲンやヒアルロン酸の合成を促したり、角質の水分量を増やし、保湿力を増加させる作用が期待できる。大豆イソフラボンは、血液の流れをよくして動脈硬化を防ぐ。また、含まれているマグネシウムは、摂取したエネルギーが消費エネルギーに変換されるための代謝力を引き上げ、冷え性の改善につながり、血流をよくする。また含まれているビタミンEには、血流をよくする効果がある。
【0045】
オキアミ(節足動物門 甲殻綱 軟甲亜綱 オキアミ目の動物の総称)には、EPA(イコサペンタエン酸)が存在する。EPAはもともと、オキアミなど海に棲息する生物の体内でつくられ、ヒトをはじめとする哺乳動物では合成されない。同じ脂肪酸でも、アラキドン酸は陸の食べ物に、EPAは海の食物に由来している。海ではプランクトンを魚たちが食べ、その魚をアザラシやオットセイがたべるといった食物連鎖によって、あらゆる生き物にEPAがとり込まれる。この結果、アザラシなどはかなりの量のEPAを貯えている。EPAを長期間とり続けると、その血液成分(赤血球、血小板)や体全体の細胞にとり込まれる。その結果、血液を固まりにくくさせ、血管をしなやかに保つほか、高脂血症を改善する働きをもっていることが、多くの研究者により確認されている。血液をサラサラにするなど、EPAの多彩な作用が誤った生活習慣からおこる動脈硬化性疾患を遅らせる可能性があるとして注目されている。コレステロールの低下や血栓防止に有用であることが知られているDHA(ドコサヘキサエン酸)も含まれている。
【0046】
イグサ(Juncus effusus Linn.)は、Juncus 属は約220種が世界に分布している。比較的湿度の高い地域で育ちやすいことから,日本,中国,東南アジアにおいて主に栽培されている。栽培されたJuncus 属は,敷物やモップとして世界中で利用されている。日本ではJuncus 属の植物を「イグサ」と呼んでおり,柔道のマットや室内のカーペットとして、約600年以上も前より使われてきた。活性酸素は酸素の約1500倍の酸化力を有しており、少量では免疫効果を発揮するものの、体内に多量に蓄積した場合、ガンや動脈硬化、糖尿病、老化、アトピー性皮膚炎、アレルギー疾患など様々な病気を引き起こすことで知られている。疾患の約90%は活性酸素が原因とさえ言われている。活性酸素は酒やタバコを飲んだり、ストレスが溜まったり、空気が汚れた環境で生活したり、食品添加物を多く含む食品を食べることで、体内に蓄積される。しかしこれらは現代生活において避けては通れないものばかりで、活性酸素を消去する食品を日常的に食べることが必要であると考えている。イグサは活性酸素の消去に優れた植物であり、イグサ1gあたりで4200単位もの活性酸素を消去することが明らかとなった。この値は、同じく活性酸素を消去することで有名な青汁の原料であるケールの約5倍もの高さである。また、イグサは食物繊維が100gあたり63gもの量を占めている。これは様々な農作物の中でもかなり高い値であり、レタスの約40倍、サツマイモの約9倍、ほうれん草の約2倍にあたる。食物繊維はコレステロール抑制効果、血糖値上昇抑制効果、大腸ガンの発生抑制効果など多くの効能を有していることが既に明らかになっている。さらに、イグサには腸管出血性大腸菌O157に対して抗菌作用を有していることが明らかとなった。その他にも腸管出血性大腸菌O26、O111、食中毒件数で最も多いサルモネラ菌、牛乳汚染で問題になった黄色ブドウ球菌、さらには腐敗細菌である枯草菌やミクロコッカス菌に対しても抗菌作用が明らかとなった。
【0047】
納豆菌(bacillus natto)は、枯草菌の一種で、稲の藁に多く生息し納豆を作るときに利用される。ナットウキナーゼ(nattokinase)は、納豆のネバネバに含まれている酵素(キナーゼ)で、血栓を溶かす酵素である。血液の流れを妨げる血栓は、脳梗塞や心筋梗塞、狭心症など引き起こし、老人のボケ(痴呆症)も、日本人の場合は60%が血栓症が原因だと言われている。納豆のにおい成分であるピラジンは血栓が出来るのを防ぎ、ナットウキナーゼは血栓を溶すので、心筋梗塞や脳卒中を予防する。
【0048】
イチョウ(Ginkgo biloba Linne)の葉エキスには、強い薬効成分としてフラボノイドとギンコライドが含まれます。植物色素であるフラボノイドは、血の巡りをよくし、脳細胞の働きを活性化させる効能がある。またギンコライドは、脳内の活性酸素を防止し、脳細胞を守る効能が報告され、痴呆症の予防に有効である。
【0049】
コウカ(紅花、Carthamus tinctorius Linn. )は、アザミに似た菊科の花で、古名を末摘花(すえつみばな)、紅藍(べにあい)、久礼奈為(くれない)とも呼ばれ、梅雨の時期から梅雨明けにかけて、真黄色の花を咲かせる。紅花はキク科ベニハナ属の一年草で日本では山形県で多く栽培されている。オレンジ色の花を採取し、乾燥し圧縮した物は染料、紅の原料として使用される。花を乾燥させた物は薬用としても使用される。血流を良くして血液のうっ滞を除く効能がある。
【0050】
すなわち、本発明は、以下の構成を要旨とする。
(1)大豆、オキアミ、イグサから選ばれる1種または複数種のエキス、および、イチョウ葉、コウカ(紅花)の花弁から選ばれる1種または複数種のエキスを有効成分とすることを特徴とする、血流悪化防止作用を有する組成物。
(2)大豆、オキアミ、イグサから選ばれる1種または複数種のエキス、および、イチョウ葉、コウカ(紅花)から選ばれる1種または複数種のエキスを、納豆菌で発酵させたエキスを有効成分とすることを特徴とする、血流悪化防止作用を有する組成物。
(3)それら組成物を含有することを特徴とする、腰痛予防あるいは肩こり予防効果を有する飲食品。
(4)それら組成物を含有することを特徴とする、育毛料。
【発明の効果】
【0051】
本発明により、本発明の組成物を含有する飲食品を摂取することにより、血流の悪化が防止され、腰痛や肩こりの予防、改善が期待できる、また育毛料としての効果も期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0052】
本発明の基本形は、オキアミ、イグサあるいは大豆から選ばれる1種または複数種のエキス、および、イチョウ葉あるいはコウカ(紅花)の花弁から選ばれる1種または複数種のエキスを有効成分とすることを特徴とする、血流悪化防止作用を有する組成物である。また、オキアミ、イグサあるいは大豆から選ばれる1種または複数種のエキス、および、イチョウ葉あるいはコウカ(紅花)の花弁から選ばれる1種または複数種のエキスを、納豆菌で発酵させたエキスを有効成分とすることを特徴とする、血流悪化防止作用を有する組成物も有効である。そして、それらの組成物を含有する、飲食品を摂取することにより、血流の悪化を防止し、具体的な物としては、腰痛予防あるいは肩こり予防効果を有する飲食品、ならびに育毛料を提供するものである。
【実施例】
【0053】
以下に本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0054】
[大豆のエキスの調製]
乾燥粉砕した大豆100gを10倍量の60℃の熱水中に入れ、1昼夜抽出した後、遠心分離後に抽出液と残さにわけ、残さを再度5倍量の100℃の熱水を加えて1昼夜抽出を行い、遠心した後、60℃で抽出した抽出液と100℃で抽出した抽出液を混合したものを大豆抽出液とし、この抽出液を50℃でろ過を行った後、再度15℃まで冷めた後でろ過を行い、その後減圧下で濃縮し、10gの濃縮液を得た(大豆エキス)。
【0055】
[オキアミのエキスの調製]
乾燥粉砕したオキアミ100gを10倍量の60℃の熱水中に入れ、1昼夜抽出した後、遠心分離後に抽出液と残さにわけ、残さを再度5倍量の100℃の熱水を加えて1昼夜抽出を行い、遠心した後、60℃で抽出した抽出液と100℃で抽出した抽出液を混合したものをオキアミ抽出液とし、この抽出液を50℃でろ過を行った後、再度15℃まで冷めた後でろ過を行い、その後減圧下で濃縮し、10gの濃縮液を得た(オキアミエキス)。
【0056】
[イグサのエキスの調製]
乾燥粉砕したイグサ100gを10倍量の60℃の熱水中に入れ、1昼夜抽出した後、遠心分離後に抽出液と残さにわけ、残さを再度5倍量の100℃の熱水を加えて1昼夜抽出を行い、遠心した後、60℃で抽出した抽出液と100℃で抽出した抽出液を混合したものをイグサ抽出液とし、この抽出液を50℃でろ過を行った後、再度15℃まで冷めた後でろ過を行い、その後減圧下で濃縮し、10gの濃縮液を得た(イグサエキス)。
【0057】
[イチョウ葉のエキスの調製]
乾燥粉砕したイチョウ葉100gを10倍量の60℃の熱水中に入れ、1昼夜抽出した後、遠心分離後に抽出液と残さにわけ、残さを再度5倍量の100℃の熱水を加えて1昼夜抽出を行い、遠心した後、60℃で抽出した抽出液と100℃で抽出した抽出液を混合したものを大豆抽出液とし、この抽出液を50℃でろ過を行った後、再度15℃まで冷めた後でろ過を行い、その後減圧下で濃縮し、10gの濃縮液を得た(イチョウ葉エキス)。
【0058】
[コウカ(紅花)の花弁のエキスの調製]
乾燥粉砕した紅花の花弁100gを10倍量の60℃の熱水中に入れ、1昼夜抽出した後、遠心分離後に抽出液と残さにわけ、残さを再度5倍量の100℃の熱水を加えて1昼夜抽出を行い、遠心した後、60℃で抽出した抽出液と100℃で抽出した抽出液を混合したものを大豆抽出液とし、この抽出液を50℃でろ過を行った後、再度15℃まで冷めた後でろ過を行い、その後減圧下で濃縮し、10gの濃縮液を得た(紅花エキス)。
【0059】
[納豆菌による発酵エキスの調製]
納豆菌による発酵は、上記のエキスから適宜選択した混合エキスを10倍量の温水に溶解し、市販納豆から得た納豆菌を接種した(納豆菌の接種量は、菌数としては特定し難い。発酵液1Lに対して、0.5g程度を目安とした)。好気的条件下で、発酵温度は40〜42℃で、24時間発酵させ、さらに10℃の冷蔵庫で24時間熟成させたものを、約10℃の温度の下でろ過し、減圧下で10倍濃縮して、納豆菌発酵濃縮液を得た(納豆菌発酵エキス)。
【0060】
[エキス含有飲料の調製(納豆菌で発酵させないもの)]
エキス含有飲料を以下のような配合例により調製した。
飲料は、全体100重量部のうち、以下(A.砂糖,B.ビタミンC)を共通部分として、調製した。各成分は、80℃の熱水に攪拌しながら溶解し、その後10℃に冷却保管した。
A.砂糖 5.0
B.ビタミンC 0.02
【0061】
配合例A(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 1.0
2.オキアミエキス 1.0
3.イグサエキス 1.0
4.イチョウ葉エキス 1.0
5.紅花エキス 1.0
【0062】
配合例B(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 3.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 1.0
5.紅花エキス 1.0
【0063】
配合例C(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 3.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 1.0
5.紅花エキス 1.0
【0064】
配合例D(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 3.0
4.イチョウ葉エキス 1.0
5.紅花エキス 1.0
【0065】
配合例E(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 3.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 2.0
5.紅花エキス 0.0
【0066】
配合例F(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 3.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 2.0
5.紅花エキス 0.0
【0067】
配合例G(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 3.0
4.イチョウ葉エキス 0.0
5.紅花エキス 2.0
【0068】
配合例H(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 5.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 0.0
5.紅花エキス 0.0
【0069】
配合例I(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 5.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 0.0
5.紅花エキス 0.0
【0070】
配合例J(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 5.0
4.イチョウ葉エキス 0.0
5.紅花エキス 0.0
【0071】
配合例K(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 5.0
5.紅花エキス 0.0
【0072】
配合例L(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 0.0
5.紅花エキス 5.0
【0073】
配合例M(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 0.0
5.紅花エキス 0.0
【0074】
配合例A〜Mの飲料を、それぞれ1ケ月ずつ、座り仕事、立ち仕事が多く、腰痛あるいは肩こりに不安がある人(40代から50代の男女計6名)に、毎日100ml摂取してもらい、腰痛あるいは肩こりに対する効果について、評価してもらった。表1。
評価方法は、以下のようにして、自己評価によって行った。
【0075】
◎:腰痛あるいは肩こりの改善の傾向があり、血流も良くなり体調も良くなったと感じた
○:腰痛あるいは肩こりの改善の傾向がみられた
△:やや腰痛あるいは肩こりの改善の傾向がみられたようだ
×:特に変化は認められなかった
【0076】
[表1]
パネル a b c d e f
配合例A ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
配合例B ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ○
配合例C ○ ◎ ○ ◎ ◎ ◎
配合例D ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎
配合例E ◎ ○ ◎ ○ ○ ◎
配合例F ○ ◎ ◎ ○ ◎ ○
配合例G ○ ◎ ◎ ○ ◎ ○
配合例H ○ × △ ○ ○ ×
配合例I △ ○ ○ △ × ○
配合例J × ○ × ○ × ○
配合例K △ ○ △ ○ △ △
配合例L ○ △ ○ △ △ ○
配合例M × × × × × ×
【0077】
<効果>大豆、オキアミ、イグサから選ばれる1種または複数種のエキス、および、イチョウ葉、コウカ(紅花)の花弁から選ばれる1種または複数種のエキスを有効成分とすることを特徴とする、血流悪化防止作用を有する組成物を含有する飲料を摂取することにより、腰痛あるいは肩こりの改善の傾向が認められた。
【0078】
[エキス含有飲料の調製(納豆菌で発酵させたもの)]
納豆菌発酵エキス含有飲料を以下のような配合例により調製した。
飲料は、全体100重量部のうち、以下(A.砂糖,B.ビタミンC)を共通部分として、調製した。各成分は、80℃の熱水に攪拌しながら溶解し、その後10℃に冷却保管した。
A.砂糖 5.0
B.ビタミンC 0.02
【0079】
なお、以下の配合例における各エキスは、原エキスに相当する重量部を示しており、実際には、各配合例に基づき、原エキスをあらかじめ混合したものを納豆菌で発酵させたものを、エキスとして配合した。
【0080】
配合例A2(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 1.0
2.オキアミエキス 1.0
3.イグサエキス 1.0
4.イチョウ葉エキス 1.0
5.紅花エキス 1.0
【0081】
配合例B2(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 3.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 1.0
5.紅花エキス 1.0
【0082】
配合例C2(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 3.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 1.0
5.紅花エキス 1.0
【0083】
配合例D2(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 3.0
4.イチョウ葉エキス 1.0
5.紅花エキス 1.0
【0084】
配合例E2(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 3.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 2.0
5.紅花エキス 0.0
【0085】
配合例F2(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 3.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 2.0
5.紅花エキス 0.0
【0086】
配合例G2(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 3.0
4.イチョウ葉エキス 0.0
5.紅花エキス 2.0
【0087】
配合例H2(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 5.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 0.0
5.紅花エキス 0.0
【0088】
配合例I2(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 5.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 0.0
5.紅花エキス 0.0
【0089】
配合例J2(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 5.0
4.イチョウ葉エキス 0.0
5.紅花エキス 0.0
【0090】
配合例K2(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 5.0
5.紅花エキス 0.0
【0091】
配合例L2(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 0.0
5.紅花エキス 5.0
【0092】
配合例M2(数字は全体100重量部における各成分の重量部を示す)
1.大豆エキス 0.0
2.オキアミエキス 0.0
3.イグサエキス 0.0
4.イチョウ葉エキス 0.0
5.紅花エキス 0.0
【0093】
配合例A2〜M2の飲料を、それぞれ1ケ月ずつ、座り仕事、立ち仕事が多く、腰痛あるいは肩こりに不安がある人(40代から50代の男女計6名)に、毎日100ml摂取してもらい、腰痛あるいは肩こりに対する効果について、評価してもらった。表2。
評価方法は、以下のようにして、自己評価によって行った。
【0094】
◎:腰痛あるいは肩こりの改善の傾向があり、血流も良くなり体調も良くなったと感じた
○:腰痛あるいは肩こりの改善の傾向がみられた
△:やや腰痛あるいは肩こりの改善の傾向がみられたようだ
×:特に変化は認められなかった
【0095】
[表2]
パネル a b c d e f
配合例A2 ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎
配合例B2 ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ○
配合例C2 ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎
配合例D2 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○
配合例E2 ○ ◎ ◎ ○ ○ ◎
配合例F2 ◎ ◎ ○ ○ ○ ◎
配合例G2 ○ ○ ◎ ○ ◎ ○
配合例H2 × ○ △ ○ ○ ○
配合例I2 △ × ○ ○ ○ ○
配合例J2 ○ ○ × ○ × ×
配合例K2 × ○ △ ○ △ △
配合例L2 ○ △ ○ × △ ○
配合例M2 × × × × × ×
【0096】
<効果>大豆、オキアミ、イグサから選ばれる1種または複数種のエキス、および、イチョウ葉、コウカ(紅花)の花弁から選ばれる1種または複数種のエキスを納豆菌により発酵させたエキスを有効成分とすることを特徴とする、血流悪化防止作用を有する組成物を含有する飲料を摂取することにより、腰痛あるいは肩こりの改善の傾向が認められた。
【0097】
上記、配合例A、E、F、G、A2、E2、F2、G2について、50℃の70%エタノールに攪拌しながら溶解し調製した試料に関して、育毛に関心のある50歳代の男女計4名のパネルについて、毎日、朝・夕5mlずつ頭部にふりかけ、マッサージによりよく摺りこんでもらい、育毛効果について、評価してもらった。表3。
評価方法は、以下のようにして、自己評価によって行った。
【0098】
○:育毛効果の傾向がみられた
△:脱毛現象は低減した
×:特に変化は認められなかった
【0099】
[表3]
パネル a1 b1 c1 d1
配合A △ ○ ○ ○
配合E ○ ○ △ △
配合F ○ △ △ ○
配合G ○ × △ ○
配合A2 ○ △ △ ○
配合E2 △ ○ △ △
配合F2 ○ △ ○ ×
配合G2 × △ ○ ○
【0100】
<効果>大豆、オキアミ、イグサから選ばれる1種または複数種のエキス、および、イチョウ葉、コウカ(紅花)の花弁から選ばれる1種または複数種のエキスを有効成分とする試料、あるいはそれらを納豆菌により発酵させたエキスを有効成分とすることを特徴とする、組成物を含有する試料には、育毛効果が認められた。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
大豆、オキアミ、イグサから選ばれる1種または複数種のエキス、および、イチョウ葉、コウカ(紅花)から選ばれる1種または複数種のエキスを有効成分とすることを特徴とする、血流悪化防止作用を有する組成物。
【請求項2】
大豆、オキアミ、イグサから選ばれる1種または複数種のエキス、および、イチョウ葉、コウカ(紅花)の花弁から選ばれる1種または複数種のエキスを、納豆菌で発酵させたエキスを有効成分とすることを特徴とする、血流悪化防止作用を有する組成物。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の組成物を含有することを特徴とする、飲食品。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の組成物を含有することを特徴とする、育毛料。






































【公開番号】特開2006−328014(P2006−328014A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−156483(P2005−156483)
【出願日】平成17年5月30日(2005.5.30)
【出願人】(304033502)
【Fターム(参考)】