表示制御装置、表示制御方法、施設情報表示装置、施設検索装置、施設検索方法、及び施設検索用プログラム
【課題】検索条件に該当するスポットを検索結果画面に表示する表示制御装置であって、検索されたスポットからユーザにとって有益となるスポットを、当該ユーザに対する操作の負担を軽減して取得することのできる表示制御装置を提供すること。
【解決手段】検索結果画面の地図表示領域に、検索条件に従って検索されたスポットの全部または一部の位置を含む地図を表示するとともに、当該地図表示領域上に表示されている地図に含まれるスポットを示すスポット情報をリスト表示領域に表示する。また、ユーザによる表示更新操作が行われたことに基づいて検索結果画面を更新させるとともに、ユーザによる表示更新操作が行われる前の状態において、当該表示更新操作により表示されるべき他のスポット情報に関する情報を検索結果画面内に表示させる。
【解決手段】検索結果画面の地図表示領域に、検索条件に従って検索されたスポットの全部または一部の位置を含む地図を表示するとともに、当該地図表示領域上に表示されている地図に含まれるスポットを示すスポット情報をリスト表示領域に表示する。また、ユーザによる表示更新操作が行われたことに基づいて検索結果画面を更新させるとともに、ユーザによる表示更新操作が行われる前の状態において、当該表示更新操作により表示されるべき他のスポット情報に関する情報を検索結果画面内に表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、表示制御装置、表示制御方法、施設情報表示装置、施設検索装置、施設検索方法、及び施設検索用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車設置用のナビゲーション装置(いわゆる、カーナビゲーション装置)のみならず、携帯用のナビゲーション装置など各種ナビゲーション装置が普及している。こうしたナビゲーション装置の中には、周辺施設検索機能を有するものがある。周辺施設検索機能とは、現在位置などの基準位置を中心として、ユーザにより設定されたジャンル(コンビニエンスストア、レストラン等)に該当する施設を検索する機能である。周辺施設検索機能は、例えば、現在位置周辺のコンビニエンスストアなどを探したいと考えているユーザにとって便利な機能である。
【0003】
こうした中、ユーザにより設定されたジャンルに該当する施設を基準位置の所定範囲内から検索し、施設を検索できた場合に基準位置から当該施設までの移動距離または/および到着予想時間を算出し、1つの表示画面における表示領域を2つに分割したその一方に、検索した施設の名称、施設までの移動距離及び到着予想時間を表示し、その他方に、基準位置及び検索した施設の位置を示す地図を表示させる技術が公開されている(例えば、特許文献1)。また、特許文献1に記載されてはいないが、検索した施設が多数あって、その検索された多数の施設の情報を一度に表示画面に表示することができない場合には、表示更新操作(例えば、タッチパネルに表示された「次へ」ボタンをタッチする操作)を行うことで、順次検索した施設の情報を表示する技術が周知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−232641号公報(第8図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の技術では、検索された施設のうち表示画面に表示されていない施設に関する情報をユーザが取得するためには、表示更新操作を行う必要があり、たとえ表示更新操作を行っても必ずしも所望の施設の情報が得られるとは限らない。つまり、表示更新操作を行う前の表示画面に表示された施設の情報よりも有益な施設の情報が表示更新操作を行った以降の施設の情報に存在してなければ、その表示更新操作自体が無駄となる場合があった。
【0006】
本願は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的の一例は、検索された施設からユーザにとって有益となる施設の情報を、当該ユーザに対する操作の負担を軽減して取得することのできる表示制御装置、表示制御方法、施設情報表示装置、施設検索装置、施設検索方法及び施設検索用プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、表示手段を制御して、第1表示領域と第2表示領域とからなる表示画面を設定し、ユーザにより設定された検索条件に応じて検索された施設の情報を当該第1表示領域ならびに当該第2表示領域に表示させる表示制御装置であって、前記検索された施設の全部または一部の位置を含む地図を前記第1表示領域に表示させるとともに、当該第1表示領域に表示されている地図に含まれる施設を示す施設指示情報を第2表示領域に表示させる表示制御手段を備え、前記表示制御手段は、前記第2表示領域に表示されていない他の施設指示情報を前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示させるための前記ユーザによる表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させるとともに、前記ユーザによる前記表示更新操作が行われる前の状態において、少なくとも一つの前記他の施設指示情報に関する情報を前記表示画面内に表示させる、ことを特徴とする表示制御装置である。
【0008】
また、上記課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、検索対象となる施設の検索条件を設定するために用いられる検索条件設定手段と、第1表示領域と第2表示領域とを含む表示画面を表示する表示手段と、前記第2表示領域に、前記設定された検索条件に従って検索された施設を示す施設指示情報を表示させるとともに、当該第2表示領域に表示させている施設指示情報に対応する施設の位置を示す地図を前記第1表示領域に表示させる表示制御手段と、前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示されるべき他の施設指示情報を表示させるための表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させる更新手段と、前記表示画面が更新されることにより新たに前記第2表示領域に表示されるべき施設指示情報に対応する施設に関する更新施設情報を、前記表示画面内に表示させる更新情報表示制御手段と、を備えることを特徴とする画像表示装置である。
【0009】
さらに、上記課題を解決するために、請求項11に記載の発明は、表示手段を制御して、第1表示領域と第2表示領域とからなる表示画面を設定し、ユーザにより設定された検索条件に応じて検索された施設の情報を当該第1表示領域ならびに当該第2表示領域に表示させる表示制御方法であって、前記検索された施設の全部または一部の位置を含む地図を前記第1表示領域に表示させる第1表示制御工程と、前記第1表示領域に表示されている地図に含まれる施設を示す施設指示情報を第2表示領域に表示させる第2表示制御工程と、前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示させる、当該第2表示領域に表示されていない他の施設指示情報うちの少なくとも一つの当該他の施設指示情報に関する情報を、前記第2表示領域に前記施設指示情報が表示されている前記表示画面内に表示させる第3表示制御工程と、前記他の施設指示情報を前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示させるための前記ユーザによる表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させる第4表示制御工程と、を含むことを特徴とする表示制御方法である。
【0010】
さらにまた、上記課題を解決するために、請求項12に記載の発明は、検索対象となる施設の検索条件を取得する検索条件取得工程と、表示画面内の第2表示領域に、前記取得した検索条件に従って検索された施設を示す施設指示情報を表示させるとともに、当該第2表示領域に表示させている施設指示情報に対応する施設の位置を示す地図を前記表示画面内の第1表示領域に表示させる表示制御工程と、前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示されるべき他の施設指示情報を表示させるための表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させる更新工程と、前記表示画面が更新されることにより新たに前記第2表示領域に表示されるべき施設指示情報に対応する施設に関する更新施設情報を、前記表示画面内に表示させる更新情報表示制御工程と、を含むことを特徴とする施設検索方法である。
【0011】
さらにまた、上記課題を解決するために、請求項13に記載の発明は、検索対象となる施設の検索条件を設定するために用いられる検索条件設定手段と、第1表示領域と第2表示領域とを含む表示画面を表示する表示手段と、を備える施設検索装置に含まれるコンピュータを、前記第2表示領域に、前記設定された検索条件に従って検索された施設を示す施設指示情報を表示させるとともに、当該第2表示領域に表示させている施設指示情報に対応する施設の位置を示す地図を前記第1表示領域に表示させる表示制御手段、前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示されるべき他の施設指示情報を表示させるための表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させる更新手段、前記表示画面が更新されることにより新たに前記第2表示領域に表示されるべき施設指示情報に対応する施設に関する更新施設情報を、前記表示画面内に表示させる更新情報表示制御手段、として機能させることを特徴とする施設検索用プログラムである。
【0012】
さらにまた、上記課題を解決するために、請求項14に記載の発明は、ユーザにより入力された検索条件に基づく検索処理の実行により得られた施設に関する施設情報であって、前記施設の位置を示す位置情報と前記施設の名称を示す名称情報とを含む施設情報を表示する施設情報表示装置であって、前記位置情報に基づいて前記施設の位置を示す象徴を地図上に表示するための地図表示領域と、前記地図表示領域とは異なる他の表示領域であって前記名称情報に基づいて前記施設の名称を示す文字を表示するための名称表示領域と、を含む表示画面を表示する表示手段と、前記地図表示領域に表示される施設の位置を示す象徴と前記名称表示領域に表示される施設の名称を示す文字とが同一の施設に関する施設情報として一対一に対応するように表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする施設情報表示装置である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本願の実施形態における携帯電話機MPの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本願の実施形態における検索結果リストLの一例を示す図である。
【図3】本願の実施形態における距離モード検索結果画面100の一例を示す図である。
【図4】本願の実施形態における距離モード検索結果画面100の別の一例を示す図である。
【図5】本願の実施形態における地図モード検索結果画面100の一例を示す図である。
【図6】本願の実施形態における地図モード検索結果画面100の別の一例を示す図である。
【図7】本願の実施形態におけるバーモード検索結果画面100の一例を示す図である。
【図8】本願の実施形態におけるシステム制御部28の制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】本願の実施形態におけるシステム制御部28の制御処理における表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】本願の実施形態におけるシステム制御部28の表示制御処理における地図モード処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】本願の実施形態におけるシステム制御部28の表示制御処理におけるバーモード処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本願の最適な実施の形態について、図1〜図11を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施の形態は、周辺スポット検索アプリケーション(以下、「周辺検索アプリ」という)を搭載した携帯電話機に対して本願を適用した場合の実施形態である。なお、周辺検索アプリは、携帯電話機を携帯するユーザによって設定された検索条件に基づいて基準位置周辺に存在するスポットを検索し、その検索結果としてスポットに関する情報(以下、このスポットに関する情報を単に「スポット情報」と称して説明する)を当該携帯電話機の表示部に表示するためのアプリケーションである。ちなみに、本実施の形態における携帯電話機が本願の表示制御装置、施設検索装置、施設情報表示装置の各々の一実施の形態に相当し、スポットは施設に相当する。
【0015】
まず、携帯電話機MPの構成について、図1を用いて説明する。図1は、携帯電話機1の構成を示すブロック図である。
【0016】
図1に示すように、携帯電話機MPは、基地局との電波送受信により移動体通信網に接続して、他の携帯電話機やネットワークに接続されたサーバ等との通信を制御する通信部21と、例えば、マイクロホン、D/A変換器等を有し、ユーザの発話音声等をマイクロホンから入力すると当該音声に対応した音声データを生成して通信部21に出力する音声入力部22と、例えば、スピーカ、増幅回路等を有し、通信部21から供給された音声データに対応する音声を生成して拡声する音声出力部23と、を備え、他の携帯電話機との通話やサーバ等とのデータ通信が可能となっている。かかる通信方式には、例えば、PDC(Personal Digital Cellular)方式や、IMT(International Mobile Telecommunication)方式、PHS(Personal Handy phone System)方式等が採用されている。
【0017】
また、携帯電話機MPは、文字や画像等の情報を表示する表示画面を有する表示部24(例えば、液晶ディスプレイ等)と、ユーザからの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号としてシステム制御部28に出力する操作部25(例えば、ダイヤルキー、十字キー等)と、各種プログラム(例えば、オペレーティングシステム、Webブラウザプログラム等)及びデータ等を記憶する記憶部26(例えば、フラッシュメモリ等)と、を備えている。なお、表示部24が本願の表示手段に相当する。また、この表示部24における表示画面は、後述するが、地図を表示する表示領域と、スポット情報を表示する表示領域と、の2つの表示領域をもち、周辺検索アプリの実行によって地図ならびにスポット情報を各々の表示領域に同時に表示する。なお、これら2つの表示領域には、互いに連携して、または独立して情報が表示される。また、表示部24は所謂タッチパネルとしての機能を有しており、ユーザによる表示画面に対するタッチ操作を検出し、表示画面の何れの領域がタッチされたかを示すデータをシステム制御部28に送信する。
【0018】
更にまた、携帯電話機MPは、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)等を有するシステム制御部28を備え、システム制御部28と各部とは、システムバス29を介して相互に接続されている。なお、このシステム制御部28が本願の表示制御手段、更新手段、更新情報表示制御手段に相当する。
【0019】
さらに、携帯電話機MPは、自己の現在位置を検出する現在位置検出部30を備える。この現在位置検出部30は、たとえば、複数のGPS衛星からの電波信号を受信するGPSアンテナ、ならびに当該GPSアンテナで受信した電波信号に基づいて、緯度経度データ等自己の現在位置を示す位置座標を求めるGPSユニットとで構成される。
【0020】
記憶部26には、携帯電話機MPの表示部24の表示画面に表示するために用いられる、予め設定された複数段階の表示縮尺に応じた複数の地図データが記憶されている。この地図データは、例えば道路データ、背景データ等、各種のデータから構成されている。道路データは、例えば各道路の道路種別、当該道路が接続する地点の識別情報、道路番号、道路名称、道路形状等を規定する道路データや、各地点の緯度経度データ等により示される位置座標データで構成されている。
【0021】
さらに、記憶部26には、各種のスポット情報が記憶されている。スポットは、公共の施設、商業目的の施設、サービス業目的の施設、交通機関の施設、レジャー目的の施設、観光対象の施設、文化対象の施設、学校施設等の施設である。より具体的には、例えば、役所、郵便局、警察署、消防署、病院、レストラン、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、駅、ゴルフ場、城、美術館、小中高大学校等がある。各種のスポット情報とは、スポットの位置を示す位置座標データ、スポットの種別を示す分類、名称、住所および付加情報である。付加情報は、スポットの種別に応じた様々な情報であり、例えば、電話番号、ホームページアドレス、営業時間、施設使用料金、駐車場の有無等である。また、付加情報としてスポットの詳細な情報(例えば、レストランの場合には料理の特徴や料金等である)のDVD上の格納場所の情報を付加しておき、最短検索結果からユーザによってスポットが選択された場合には、そのスポットの詳細な情報を表示するようにしてもよい。
【0022】
また、記憶部26には、検索されたスポットの位置を地図上で表現するためのアイコンを示すアイコンデータや、スポット情報を表示画面に図形で表現するためのバーデータ等が記憶されている。なお、地図上に複数のスポットの位置をアイコンで表現するため、当該スポットの種別等に応じた多種多様のアイコンデータが用意され、また、スポット情報における距離情報を図形で表現するために様々な距離に応じた複数のバーデータが用意されている。
【0023】
システム制御部28は、CPUがROMや記憶部26に記憶されたアプリケーション等の各種プログラムを読み出し実行することにより携帯電話機MP全体を制御する。なお、各種プログラム等は、例えば、サーバ等からダウンロードされるようにしてもよいし、メモリカード等の記録媒体から読み込まれるようにしてもよい。
【0024】
なお、このシステム制御部28は、ROMや記憶部26に記憶されたプログラムの中で上述した「周辺検索アプリ」のプログラムを読み出し実行することにより携帯電話機MP全体を制御して当該周辺検索の処理を行う。また、システム制御部28は、「経路探索」のプログラムも有し、当該プログラムを実行することにより2地点間を結ぶ経路を探索し、さらに、音声出力部等を制御して当該探索した経路に沿った誘導を案内する処理を行う。
【0025】
次に、その「周辺検索アプリ」の概要について、図2〜図7を用いて説明する。
【0026】
図2は、周辺検索アプリが実行されることにより、ユーザの設定した検索条件に基づいて検索されたスポットの検索結果を示す検索結果リストである。なお、この検索結果リストは、一時的に記憶部26に記憶される。図3〜図7は、当該検索結果リストに基づいて表示されるスポットの検索結果を示す検索結果画面例である。
【0027】
以下は、「周辺検索アプリ」の実行によるスポットの検索結果ならびにその検索結果画面の詳細について説明している。
【0028】
「周辺検索アプリ」を実行すると、最初に、図示しない基準位置設定画面が表示され、スポットを検索する地図範囲を設定するための基準となる基準位置をユーザに設定させる。なお、当初の基準位置としては、携帯電話機MPの現在位置検出部30で得られる現在位置が設定される構成となっているが、この基準位置設定画面を利用してユーザが任意に設定することができる。当然、この基準位置設定画面に対し、ユーザによる設定が行われなかった場合には、自動的に携帯電話機MPの現在位置が基準位置として設定される。
【0029】
次いで、図示しない検索条件設定画面が表示され、検索すべきスポットの検索条件をユーザに設定させる。本実施形態では、スポットのジャンル(例えば、コンビニエンスストア、レストラン、公園などの施設ジャンル)を検索条件として設定することとする。
【0030】
次いで、設定された検索条件に基づいて基準位置周辺に存在するスポットが検索される。そして、その検索結果が図2に示す検索結果リストLの形態にて記憶部26に記憶される。
【0031】
図2で示す検索結果リストLについて説明する。検索結果リストLは、設定されたコンビニエンスストアの検索条件に基づいて8件の基準位置周辺に存在するスポットが検索されたことを示している。
【0032】
検索結果リストLは、検索されたスポットのスポット情報である名称情報201、住所情報202、位置座標203、分類情報204、基準位置からの距離を示す距離情報205から構成されている。名称情報201は、文字データからなるスポットの名称を示す情報である。住所情報202は、文字、記号、数字の各データで構成されるスポットの住所を示す情報である。位置座標203は、スポットの位置を示す位置座標データ(たとえば、図2で示すNO1.のスポットの位置は、緯度x1、経度y1で示される)からなる情報である。分類情報204は、スポットの種別を示す種別コード(図2ではc1〜c6で種別コードを表す)からなる情報である。図2で示す種別コードc1からc6は、たとえば、設定された検索条件であるジャンルがコンビニエンスストアである場合には、検索されたコンビニエンスストアが何れの系列チェーンに属するかを示している。たとえば、検索結果リストLのNO.3とNO.4とNO.7の各スポットは、種別コードがc3であり、いずれも□□□チェーンに属していることを示している。検索結果リストLは、検索されたスポットの位置と基準位置との距離が短い順に並べられている。ちなみに、検索結果リストLを作成する段階において、基準位置と検索された各スポットの位置座標203とに基づき各スポット毎に当該基準位置からの距離を算出し距離情報205を導出する。
【0033】
そして、図2に示す検索結果リストLに基づいて、図3に示す検索結果画面100を表示させる。図3で示す検索結果画面100は、検索結果リストLの位置座標203に基づいて当該検索されたスポットの位置を含む地図を表示する地図表示領域100a(本願の第一表示領域に相当する)と、検索結果リストLの名称情報201や距離情報205に基づいて当該検索されたスポットのスポット情報をリスト形式で表示するリスト表示領域100b(本願の第二表示領域に相当する)と、後述する表示モード設定画面を表示させるためにユーザにより選択される表示ボタン140、ならびにリスト表示領域100bに表示されるスポット情報の表示態様を変えるためにユーザにより操作されるDisボタン150から構成されている。なお、この表示ボタン140ならびにDisボタン150はユーザのタッチ操作により選択されるボタンである。
【0034】
図3に示す検索結果画面100では、携帯電話機MPの現在位置または基準位置設定画面により設定された基準位置(以下、現在位置を含んで基準位置と称する)を、地図表示領域100aに表示された地図上に基準位置アイコン116で表現し、且つ、検索結果リストLの位置座標203の基づくスポットの位置をスポットアイコン111〜115で表現している。なお、地図表示領域100aでは、検索結果リストLにおける検索された8件分のスポットのうち少なくとも5件分のスポットの位置をスポットアイコン111〜115で表現しているが、それ以上、または8件分すべてのスポットの位置をスポットアイコンで表現してもよい。つまり、少なくともリスト表示領域100bにその情報が表示されているスポットのすべての位置が地図表示領域100aに表現されていればよい。
【0035】
図3に示す検索結果画面100のリスト表示領域100bには、符号121〜125で示す、検索結果リストLのNO.1〜NO.5までの5件分のスポットの名称情報203と距離情報205が基準位置との距離の短い順に表示される。なお、このリスト表示領域100bは、当該領域の範囲の設定や表示する文字のフォントの大きさの設定等を考慮してスポット情報を表示可能とするスポットの最大リスト表示件数が設定される。図3に示す検索結果画面100では、地図表示領域100aとリスト表示領域100bとがほぼ同等の範囲に設定されており、リスト表示領域100bに情報を表示する際の文字のフォントの大きさとの関係から、予め当該リスト表示領域100bにスポット情報を表示可能とするスポットの最大リスト表示件数を5と設定している(後述する図4〜図7の検索結果画面100も同様に最大リスト表示件数を5と設定している)。
【0036】
また、図3で示す検索結果画面100が表示されているときに、ユーザによる操作に応じてリスト表示領域100bに表示されている何れかのスポット情報を選択状態とする。なお、選択状態にあるスポット情報を(図3では符号123で示すスポット情報)「選択状態スポット情報」といい、「選択状態スポット情報」の表示範囲の背景色を青色で表示させる。また、検索結果リストLの分類情報204を参照して、当該「選択状態スポット情報」と同じ種別の他のスポットを検索する。そして、同じ種別の他のスポットが存在し、かつ当該他のスポット情報がリスト表示領域100bに表示されている(たとえば、検索結果リストLのNO.1〜NO.5のいずれかである)場合には、当該他のスポット情報(図3では符号124で示すスポットの情報)を「同種別スポット情報」として、その表示範囲の背景色を水色で表示させる。
【0037】
つまり、「選択状態スポット情報」と同じ種別の他のスポット情報が当該「選択状態スポット情報」とともにリスト表示領域100bに表示されている場合には、その表示範囲の背景色を同系色で表示させることにより、「選択状態スポット情報」と同じ種別の他のスポット情報がリスト表示領域100b内に存在することをユーザに対し一目で認識できるようにしている。
【0038】
なお、たとえば、ユーザの操作に応じて「選択状態スポット情報」が図3の符号123で示すスポット情報から符号124で示すスポット情報となった場合には、当該符号124で示すスポット情報の表示範囲の背景色が青色となり、符号123のスポット情報の表示範囲の背景色が水色となる。
【0039】
さらに、「選択状態スポット情報」と異なる種別の他のスポット情報(図3では符号121、122、125で示すスポット情報)が当該「選択状態スポット情報」とともにリスト表示領域100bに表示されている場合には、「異種別スポット情報」として、その各表示範囲の背景色を白色で表示させる。同種別スポット情報とは、例えば、「選択状態スポット情報」がコンビニエンスストアの情報である場合には、当該コンビニエンスストアと同じ系列チェーンのコンビニエンスストアの情報である。つまり、上記したように図2で示す検索結果リストLのNO.3,4,7のスポットが同種のスポットであり、それらのスポット情報が同種スポット情報となる。
【0040】
また、図3で示す検索結果画面100の地図表示領域100aに表示される地図上において、リスト表示領域100bに表示されている「選択状態スポット情報」のスポットの位置を表現するスポットアイコン(図3では符号113で示すスポットアイコン)を「選択状態アイコン」として青色で表現させ、「同種別スポット情報」のスポットの位置を表現するスポットアイコン(図3では符号114で示すスポットアイコン)を「同種別アイコン」として水色で表現させている。「異種別スポット情報」のスポットの位置を表現するスポットアイコン(図3では符号111、112、115で示すスポットアイコン)を「異種別アイコン」として白色で表現させている。これら各スポットアイコンの表現色は、上記したスポット情報の背景色と同じ色で対応している。
【0041】
なお、このような色での表現は、たとえば、システム制御部28において、カラーパレットを用いた描画処理を実行することにより実現できる。
【0042】
また、図3で示す検索結果画面100内のリスト表示領域100bの下部には、次頁スポット表示領域131が設けられている。次頁スポット表示領域131には、ユーザの表示更新操作によってリスト表示領域100bに表示される次のスポット情報のうち、当該スポットの位置と基準位置との距離が最も短いスポット(以下次頁スポットという)のスポット情報(以下次頁スポット情報という)を表示する。たとえば、図3に示すリスト表示領域100bに図2に示す検索結果リストLのNO.1〜NO.5のスポット情報が表示されている場合には、NO.6〜NO.8のスポット情報のうち、基準位置との距離が最も短いNO.6のスポット情報(図3では500m)を次頁スポット情報として表示させる。なお、次頁スポット情報が存在しない場合(例えば、検索結果リストLにNO.1〜NO.5のスポット情報しかない場合、つまり、検索結果リストLのスポットの数が、リスト表示領域100bにスポット情報を表示可能とするスポットの最大リスト表示件数以下である場合)は、次頁スポット表示領域131に、たとえば、「次頁スポット無し」というメッセージを表示させる。
【0043】
図3で示す検索結果画面100が表示されているときに、ユーザの表示更新操作がなされた場合、当該操作に応じて、その操作された時点でリスト表示領域100bに表示されているスポット情報の表示を、当該表示されているスポット情報の次に表示すべきスポット情報の表示に更新させる。たとえば、図3で示す検索結果画面100のリスト表示領域100bに図2で示す検索結果リストLのNO.1〜NO.5のスポット情報が表示されているときに、ユーザの、例えば、操作部25に設けられた図示せず「次へ」ボタンの操作がなされた場合には、リスト表示領域100bにおけるNO.1〜NO.5のスポット情報の表示を図2で示す検索結果リストLのNO.6〜NO.8のスポット情報の表示に更新させる。なお、この「次へ」ボタンの操作が、リスト表示領域100bに表示されているスポット情報の表示を上記した次に表示すべきスポット情報の表示に更新させる表示更新操作に相当する。このリスト表示領域100bの表示の更新に伴い、地図表示領域100aに表示する地図を更新し、かつ当該地図上に表現させるスポットアイコンを、表示の更新後にリスト表示領域100bにその情報が表示されるスポットのスポットアイコンに更新する。
【0044】
また、ユーザの操作に応じてDisボタン150が選択されると、図4で示す検索結果画面100を表示させる。
【0045】
この図4で示す検索結果画面100は、地図表示領域100a、リスト表示領域100b、表示ボタン140で構成されている。なお、この表示ボタン140はユーザのタッチ操作により選択されるボタンである。
【0046】
また、図3で示す検索結果画面100では、一のスポット情報として名称情報201と距離情報205をリスト表示領域100bに表示させていたが、図4で示す検索結果画面100では、「選択状態スポット情報」の距離情報205を当該検索結果画面100におけるリスト表示領域100bの下部にある距離表示領域151に表示させ、一のスポット情報を名称情報201のみとして表示させる。
【0047】
例えば、図4に示す検索結果画面100では、符号123で示される「□□□虎ノ門店」が「選択状態スポット情報」であるので、当該「□□□虎ノ門店」の距離情報205(200m)を距離表示領域151に表示させる。図4で示す検索結果画面100は、一のスポットの情報を名称情報201のみとして表示させているため、図3で示す検索結果画面100と比較して、長い名称情報201が表示可能となる。ちなみに、図4で示す検索結果画面100においても、次頁スポット表示領域131に次頁スポット情報として距離情報205を表示させる。なお、これら図3ならびに図4で示す検索結果画面100を、後述する地図モード検索結果画面、ならびに、バーモード検索結果画面と区別するため、距離モード検索結果画面と称することとする。
【0048】
また、ユーザの操作に応じて図3で示す距離モード検索結果画面の表示ボタン140が選択されると、後述する地図モード検索結果画面を表示させるための地図モード、後述するバーモード検索結果画面を表示させるためのバーモードの中からいずれかのモードをユーザに設定させるための図示しない表示モード設定画面を表示させる。
【0049】
当該表示モード設定画面において地図モードが設定されている場合には、後述する図5又は図6で示す地図モード検索結果画面100を表示させる。さらに、表示モード設定画面においてバーモードが設定されている場合には、後述する図7に示すバーモード検索結果画面100を表示させる。
【0050】
次に図5で示す地図モード検索結果画面100について説明する。
【0051】
図5で示す地図モード検索結果画面100も上述した図4で示す距離モード検索結果画面100と同様に地図表示領域100a,リスト表示領域100b,表示ボタン140で構成されている。
【0052】
表示モード設定画面において地図モードに設定されている場合には、図2で示す検索結果リストLの位置座標203に基づいて、図5で示す地図モード検索結果画面100の地図表示領域100aに表示されている地図上に、次頁スポットの位置を表現する次頁スポットアイコン132を表現させる。なお、次頁スポットアイコン132からの吹き出しメッセージを表示させ、当該吹き出しメッセージとして基準位置から次頁スポットまでの距離を表示してもよい。
【0053】
次に図6で示す地図モード検索結果画面100について説明する。
【0054】
図6で示す地図モード検索結果画面100も上述した図5で示す地図モード検索結果画面100と同様に地図表示領域100a,リスト表示領域100b,表示ボタン140で構成されている。
【0055】
次頁スポットの位置が地図モード検索結果画面100を表示した時点で地図表示領域100aに表示される地図の範囲内にない場合、当該地図上に次頁スポットアイコン132を表現することができない。この場合には、図6に示すように、地図の範囲内に次頁スポットアイコン132を表現できない旨と、次頁スポットの位置する方向を表す注釈メッセージ133を表示させる。
【0056】
表示モード設定画面において地図モードが設定されている場合、地図表示領域100aに表示される地図の範囲内に次頁スポットの位置があるか否かで、図5で示す地図モード検索結果画面100と図6で示す地図モード検索結果画面100と、を選択して表示させる。地図表示領域100aに表示される地図の範囲内に次頁スポットの位置があるか否かの判定は、たとえば、図2で示す検索結果リストLにおける次頁スポットの位置座標203が地図表示領域100aに表示されている地図の縮尺に応じた座標範囲内にあるか否かで判定される。地図モード検索結果画面100の地図表示領域100aに地図を表示する際は、リスト表示領域100bにその情報を表示させるスポットの位置座標が含まれる縮尺の地図が記憶部26から読み出される。つまり、リスト表示領域100bにその情報が表示されるスポットの位置座標を図2で示す検索結果リストLの位置座標203から抽出し、当該抽出された位置座標203の中で基準位置からの直線距離が一番長いスポットの位置座標203が含まれる縮尺の地図が読み出される。そして、当該読み出された地図の縮尺に応じた座標範囲と次頁スポットの位置座標203とを比較して、当該次頁スポットの位置座標が地図表示領域100aに表示される地図の範囲内にあるか否かが判定される。
【0057】
次に図7で示すバーモード検索結果画面100について説明する。
【0058】
図7で示すバーモード検索結果画面100も上述した図6で示す地図モード検索結果画面100と同様に地図表示領域100a,リスト表示領域100b,表示ボタン140で構成されている。
【0059】
表示モード設定画面においてバーモードに設定されている場合には、図7で示すように基準位置から次頁スポットの位置までの距離(500m)を次頁バー134により表現し、また、リスト表示領域100bに表示されているスポット情報のうち基準位置からの距離が最も長い位置のスポット(図7では「×××神谷町店」)の基準位置からの距離(250m)を最遠バー135により表現する。この次頁スポットの距離と基準位置からの距離が最も長い位置のスポットの距離の各々は、図2で示す検索結果リストLの距離情報205から抽出される。そして、当該抽出された距離情報205に基づいて次頁バー134と最遠バー135が記憶部26から抽出される。たとえば、携帯電話機MPの表示部24における表示画面の表示幅が4cmである場合には、最長のバーを4cmとし、そのバーで表現される距離を1kmとする、バーの長さと表現される距離とを対応させるための基準を定める。そして、当該基準に応じて、様々な距離に応じた複数のバーデータを予め用意する。上述した次頁スポットの距離情報205(500m)を次頁バー134で表現させる場合には、その距離500mに対応する2cmのバーデータを抽出して地図表示領域100aにおける所定の箇所に表現させる。なお、この場合、次頁スポットの距離情報205が1kmを越える場合には、バーにて表現することができないため、当該表現することができない旨を表示するようにしてもよい。
【0060】
また、図7のバーモード検索結果画面100で示すように、次頁バー134と最遠バー135の各々に距離情報205(符号136a,136b,136c)もあわせて表示させる。これにより基準位置から次頁スポットの位置までの距離と、リスト表示領域100aに情報が表示されているスポットの中で当該基準位置からの距離が最も長い位置のスポットの当該距離と、の差を一目でユーザに把握させることができる。
【0061】
このように、検索結果画面100として、距離モード検索結果画面、地図モード検索結果画面、バーモード検索結果画面のいずれかをユーザの選択により設定可能とされる。なお、これら各検索結果画面100は、次頁スポット情報の距離情報205に基づいてリスト表示領域100bに距離で表現するか、または、次頁スポット情報の位置座標203に基づいて地図表示領域100aに表示された地図上に次頁スポットアイコンで表現するか、または、次頁スポット情報の距離情報205に基づいて地図表示領域100aにバーで表現するか、で各々次頁スポット情報の表現の仕方を異ならせている。
【0062】
なお、リスト表示領域100bに表示されているスポット情報のいずれかが選択状態にある(「選択状態スポット情報」)際に、たとえば、ユーザの操作により目的地設定や経路探索の指示がなされると、当該選択されたスポットの位置までの経路が探索され、当該経路に沿った誘導案内が開始される。
【0063】
以上が、「周辺検索アプリ」の実行によるスポットの検索結果ならびにその検索結果画面例の態様である。
【0064】
なお、図4から図7の検索結果表示画面100においても、図3で示す「選択状態スポット情報」、「同種別スポット情報」、「異種別スポット情報」の各々に対する背景色の表示、ならびにスポットアイコンの表現色による表示が行われる。
【0065】
次に、図8〜図11を用いて、「周辺検索アプリ」の実行時における図1で示すシステム制御部28の処理について、上述した図1〜図7を適宜参照しながら説明する。
【0066】
図8は、「周辺検索アプリ」の実行時におけるシステム制御部28の処理を示すフローチャートである。図9は、図8で示すフローチャートにおける「表示制御処理」のフローチャートを示し、図10は、図9で示すフローチャートにおける「地図モード処理」のフローチャートを示し、図11は、図9で示すフローチャートにおける「バーモード処理」のフローチャートを示す。
【0067】
まず、図8で示すフローチャートについて説明する。
【0068】
図8のフローチャートで示すように、システム制御部28は、ユーザの操作部25の操作により「周辺検索アプリ」が実行されると、表示部24を制御して、図示しない基準位置設定画面及び検索条件設定画面を表示させる。そして、当該表示部24に表示された基準位置設定画面及び検索条件設定画面において、ユーザが操作部25を用いることで設定された基準位置または現在位置検出部30により検出された現在位置、ならびに検索条件を当該操作部25から取得する(ステップS100)。次いで、システム制御部28は、取得した基準位置(以下、現在位置を含めて基準位置と称する)に基づいて、所定範囲、例えば、基準位置を中心とする半径16km以内の範囲の地図データを記憶部26から取得する(ステップS101)。システム制御部28は、取得した検索条件ならびに取得した所定範囲の地図データに基づき、当該所定範囲内に存在するスポットを、記憶部26に記憶されているスポット情報で示される位置座標データに基づき検索する(スポットS102)。なお、この所定範囲とは、図3〜図7で示す検索結果表示画面100の地図表示領域100aに表示される地図の表示範囲(以下、表示地図範囲という)を含む範囲である。また、検索した結果、所定範囲内に検索条件を満たすスポットが存在しない場合には、その旨を示すメッセージを表示部24に表示する。
【0069】
次いで、システム制御部28は、検索された所定範囲内に存在するスポットのスポット情報を記憶部26から取得する(ステップS103)。
【0070】
次いで、システム制御部28は、取得したスポット情報により示される当該スポットの位置座標データに基づいて、基準位置から各スポットの位置までの距離を算出し、当該算出した距離と取得したスポット情報により図2で示す検索結果リストLを作成する。そして、その作成した検索結果リストLを記憶部26に記憶させる(ステップS104)。なお、システム制御部28は、図3から図7で示す検索結果画面100を表示部24に表示させる際に、当該検索結果リストLにおける各スポット情報を利用して表示させる。
【0071】
次に、システム制御部28は、検索結果リストLを参照し、図3〜図7で示す検索結果表示画面100のリスト表示領域100bに表示可能とする最大リスト表示件数より多いスポット情報を取得したか否かを判別する(ステップS105)。そして、システム制御部28は、当該最大リスト表示件数より多くのスポット情報を取得しなかったと判断(ステップS105:NO)した場合には、表示部24を制御して、次頁スポット表示領域131に「次頁スポット無し」を表示した図3で示す距離モード検索結果画面100を表示させ(ステップS106)、当該検索結果画面100のリスト表示領域100bに表示されたスポット情報のいずれかが選択状態にあり、ユーザにより目的地設定や経路探索の指示がなされたか否かを判断する(ステップS107)。そして、ユーザの操作部25の操作により目的地設定や経路探索指示がなされた場合(ステップS107:YES)には、基準位置から当該選択状態スポット情報で示されるスポットの位置までの経路を探索して、当該経路に沿った誘導案内を開始して(ステップS109)、一連の処理を終了する。なお、ユーザにより目的地設定や経路探索の指示がなされない場合(ステップS107:NO)には、当該目的地設定や経路探索の指示がなされるまでステップS107の処理を繰り返す。
【0072】
なお、システム制御部28は、ステップS105にて最大リスト表示件数より多くのスポット情報を取得しなかったと判別した場合、記憶部26に記憶されている検索結果リストLを参照し、当該検索結果リストLのすべてのスポットのスポット情報を抽出する。それら抽出したスポット情報における距離情報205を参照して、基準位置との距離が最も長いスポットの位置座標203を抽出する。そして、記憶部26に記憶されている地図データから当該基準位置との距離が最も長いスポットの位置座標が含まれる、基準位置を中心とした縮尺の地図データを抽出する。当該抽出された地図データの当該スポットの位置座標にスポットアイコンを重畳させた地図を生成し地図表示領域100aに表示させる。また、地図の生成に伴って、図2で示す検索結果リストLからすべてのスポットの名称情報201と距離情報205を抽出し、文字ならびに数字、記号からなるそれら情報を当該距離情報205で示される基準位置からの距離が短い順にソートしてリスト形式にてリスト表示領域100bに表示させる。このようにして、生成された地図ならびに抽出されたスポット情報を各々地図表示領域100aならびにリスト表示領域100bに表示させることで図3で示す距離モード検索結果表示画面100を表示部24に表示させる。
【0073】
なお、システム制御部28は、デフォルトとして図3で示す距離モード検索結果画面100を表示部24に表示させる。
【0074】
一方、システム制御部28は、ステップS105にて最大リスト表示件数より多くのスポット情報を取得したと判別した場合(ステップS105:YES)は、図9で示す表示制御処理へ移行する(ステップS108)。
【0075】
次に、図9で示されるフローチャートを用いて、表示制御処理について説明する。まず、システム制御部28は、記憶部26に記憶された検索結果リストLを参照して、当該検索結果リストLの順に従い、最大リスト表示件数のスポット情報を抽出する(ステップS110)。なお、本実施の形態では、上述したようにこの最大リスト表示件数を「5」としているため、検索結果リストLのNO.1〜NO.5のスポット情報を抽出する。そして、それら抽出したスポット情報における距離情報205から、基準位置との距離が最も長い位置のスポット(この場合はNO.5のスポット)の位置座標203を抽出する。そして、記憶部26に記憶されている地図データから当該基準位置との距離が最も長いスポットの位置座標が含まれる、基準位置を中心とした縮尺の地図データを抽出する。そして、当該抽出された地図データにおける最大リスト表示件数分のスポットの位置座標に各々スポットアイコンを重畳させた地図を生成し地図表示領域100aに表示させる。また、地図の生成に伴って、検索結果リストLから最大リスト表示件数分のスポットの名称情報201と距離情報205を抽出し、文字ならびに数字、記号からなるそれら情報を、距離情報205で示される基準位置からの距離が短い順にリスト形式にてリスト表示領域100bに表示させる。また、システム制御部28は、図2で示す検索結果リストLから次頁スポット情報における距離情報205を抽出する。そして、抽出した次頁スポット情報における距離情報205を次頁スポット表示領域131に表示させる。このようにして、図3で示す距離モード検索結果画面100を表示部24に表示させる(ステップS111)。
【0076】
次に、システム制御部28は、図3で示す距離モード検索結果画面100のDisボタン150がユーザの操作部25の操作により選択されたか否かを判断する(ステップS112)。システム制御部28は、Disボタン150が選択されていないと判断した場合(ステップS112:NO)には、図3で示す距離モード検索結果画面100のリスト表示領域100bに表示されたスポット情報のいずれかが選択状態にあり、ユーザにより目的地設定や経路探索の指示がなされたか否かを判断する(ステップS117)。そして、ユーザの操作部25の操作により目的地設定や経路探索指示がなされた場合(ステップS117:YES)には、ステップS109(図8)に移行し、当該ステップS109の処理を行って一連の処理を終了する。
【0077】
システム制御部28は、Disボタン150が選択されたと判断した場合(ステップS112:YES)には、検索結果リストLにおける最大リスト表示件数分のスポットの名称情報201のみを抽出し、文字からなるそれら情報をリスト形式にてリスト表示領域100bに表示させる。そして、当該リスト表示領域100bに表示されたスポット情報のうちの上記した「選択状態スポット情報」を確認する(ステップS113)。なお、この確認は、当該リスト表示領域100bにおける各スポット情報の表示範囲(たとえば、上記した背景色が青色である表示範囲)や操作部25の操作指示等に基づいて確認することができる。そして、当該リスト表示領域100bに表示された「選択状態スポット情報」の距離情報205を検索結果リストLから抽出して、図4で示す距離表示領域151に表示させる(ステップS114)。このようにして、図4で示す距離モード検索結果画面が表示される。また、システム制御部28は、図4で示す距離モード検索結果画面が表示された状態において、操作部25から「選択状態スポット情報」を変更する旨の操作指示を受け付けたか否かを判断し(ステップS115)、受け付けたと判断した場合(ステップS115:YES)には、変更された「選択状態スポット情報」の距離情報205を検索結果リストLから抽出して、当該抽出された距離情報205を図4で示す距離モード検索結果画面の距離表示領域151に表示させて、それまで表示されていたものから更新する(ステップS116)。このように、システム制御部28は、表示部24を制御して、操作部25からの操作指示に基づき変更された「選択状態スポット情報」に対する距離情報205に、当該距離表示領域151に表示されている距離情報205の表示を変更する。
【0078】
一方、システム制御部28は、図4で示す距離モード検索結果画面が表示された状態において、操作部25から「選択状態スポット情報」を変更する旨の操作指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS115:NO)、およびステップS116にて図4で示す距離モード検索結果画面100の距離表示領域151の表示を更新した後、ステップS117に移行して、当該ステップS117の判断処理を行う。
【0079】
ユーザの操作部25の操作により目的地設定や経路探索指示がなされていないと判断した場合(ステップS117:NO)には、ユーザの操作部25の操作により図4で示す距離モード検索結果画面100における表示ボタン140が選択されたかを判断する(ステップS118)。当該表示ボタン140が選択されたと判断した場合(ステップS118:YES)には、表示モード設定画面を表示させる(ステップS119)。一方、当該表示ボタン140が選択されていないと判断した場合(ステップS118:NO)には、操作部25における「次へ」ボタンがユーザにより操作されたか否かを判断する(ステップS120)。
【0080】
表示部24に表示モード設定画面が表示されている状態において、ユーザの操作部25の操作により、「地図モード」または「バーモード」のいずれかが選択されたかを判断する(ステップS121)。「地図モード」が選択されたと判断した場合(ステップS121:地図)には、図10で示す地図モード処理へ移行する(ステップS123)。一方、「バーモード」が選択された場合(ステップS121:バー)には、図11で示すバーモード処理へ移行する(ステップS122)。
【0081】
次に、図10で示されるフローチャートを用いて、地図モード処理について説明する。上述したように、この地図モード処理の実行により表示部24に表示される検索結果画面は、図5または図6で示す地図モード検索結果画面である。
【0082】
システム制御部28は、上述した図4で示す距離モード検索結果画面から、表示モード設定画面を経て「地図モード」が選択された場合、図2で示す検索結果リストLから次頁スポット情報における位置座標203を抽出する。そして、当該抽出された位置座標203に基づいて、「次頁スポット」が、図4で示す距離モード検索結果画面100の地図表示領域100aに表示されている地図の表示地図範囲内に存在するか否かを判断する(ステップS301)。「次頁スポット」の位置座標が表示地図範囲内であると判断した場合(ステップS301:YES)には、図4で示す距離モード検索結果画面100の地図表示領域100aに表示されている地図を利用し、当該次頁スポットの位置座標に次頁スポットアイコン132を重畳した地図を生成して地図表示領域100aに表示し、さらに、図2で示す検索結果リストLから最大リスト表示件数分のスポットの名称情報201と距離情報205を抽出し、文字ならびに数字、記号からなるそれら情報を、距離情報205で示される基準位置からの距離が短い順にリスト形式にてリスト表示領域100bに表示させる。なお、この際、システム制御部28は、図4で示す距離モード検索結果画面100の距離表示領域151と次頁スポット表示領域131の表示を表示画面から消去させ、図5で示す地図モード検索結果画面100を表示させる(スポットS302)。
【0083】
一方、システム制御部28は、次頁スポットが表示地図範囲内に存在しないと判断した場合(ステップS301:NO)には、当該「次頁スポット」の位置座標203に基づき、当該「次頁スポット」の位置座標が基準位置に対し、どの方向にあるかを判断する。そして、図4で示す距離モード検索結果画面100の地図表示領域100aに表示されている地図を利用し、当該地図上に、当該判断された方向を示す矢印と次頁スポットアイコン132を表示できない旨のテキストからなる注釈メッセージを重畳した地図を生成して地図表示領域100aに表示する。さらに、図2で示す検索結果リストLから最大リスト表示件数分のスポットの名称情報201と距離情報205を抽出し、文字ならびに数字、記号からなるそれら情報を、距離情報205で示される基準位置からの距離が短い順にリスト形式にてリスト表示領域100bに表示させる(ステップS303)。
【0084】
なお、この際、システム制御部28は、図4で示す距離モード検索結果画面100の距離表示領域151と次頁スポット表示領域131の表示を表示画面から消去させ、図6で示す地図モード検索結果画面100を表示させる(スポットS303)。
【0085】
次に、図11で示されるフローチャートを用いて、バーモード処理について説明する。上述したように、このバーモード処理の実行により表示部24に表示される検索結果画面は、図7で示すバーモード検索結果画面である。
【0086】
システム制御部28は、上述した図4で示す距離モード検索結果画面から、表示モード設定画面を経て「バーモード」が選択された場合、図2で示す検索結果リストLから次頁スポット情報における距離情報205を抽出する(ステップS401)。そして、当該距離情報205に基づいて、図7で示すバーモード検索結果画面100の地図表示領域100aに次頁スポット情報を表現すべきバーを決定する(ステップS402)。たとえば、図2で示す検索結果リストLでは、次頁スポット情報は「NO.6」のスポット情報であり、その距離情報205は「500m」である。上記したように表示画面の表示幅が4cmである場合、最長バーを4cmとして表現される距離を1kmとした基準に従い、「500m」のバーとして2cmのバーが決定される。そして、当該2cmのバーを示すバーデータを記憶部26から取得する(ステップS403)。次に、システム制御部28は、図2で示す検索結果リストLから、図4で示す距離モード検索結果画面のリスト表示領域100bに表示されているスポット情報のうち基準位置からの距離が最も長い位置のスポット(図4では「×××神谷町店」)の距離情報205(図2の例では「250m」)を抽出する(ステップS404)。そして、図7で示すバーモード検索結果画面100の地図表示領域100aに距離が最も長いスポットのスポット情報を表現すべきバーを決定する(ステップS405)。次頁スポット情報の場合と同様に、「250m」のバーとして1cmのバーが決定される。そして、当該1cmのバーを示すバーデータを記憶部26から取得する(ステップS406)。
【0087】
次に、システム制御部28は、表示部24を制御して、記憶部26から取得した各々のバーを示すバーデータに対し描画処理を施し、図7で示すバーモード検索結果画面100の次頁バー134ならびに最遠バー135として表現させる(ステップS407)。なお、表示部24における描画処理では、次頁バー134と最遠バー135の表示態様を異なるように処理する。図7で示すバーモード検索結果画面100では、次頁バー134のバーを黒色で表現した態様とし、最遠バー135を斜線で表現した態様として処理している。
【0088】
また、図2で示す検索結果リストLから最大リスト表示件数分のスポットの名称情報201と距離情報205を抽出し、文字ならびに数字、記号からなるそれら情報を、距離情報205で示される基準位置からの距離が短い順にリスト形式にてリスト表示領域100bに表示させる。なお、この際、システム制御部28は、図4で示す距離モード検索結果画面100の距離表示領域151と次頁スポット表示領域131の表示を表示画面から消去させ、図7で示すバーモード検索結果画面100を表示させる(スポットS408)。
【0089】
そして、図9のフローチャートに戻り、図5または図6で示す地図モード検索結果画面100、ならびに図7で示すバーモード検索結果画面100が表示された状態においてステップS117以降の処理を行う。このとき、地図モード検索結果画面100からステップS117以降の処理を行う際は、たとえば、当該ステップ117の判断を行った結果、ステップS118に移行(ステップS117:NO)し、さらに、ユーザにより表示ボタン140が選択されたと判断した場合(ステップS118:YES)、ステップS119で表示される表示モード設定画面では、「距離モード」か「バーモード」を選択可能とするものとなる。そして、ステップS121にて「距離モード」が選択されたと判断した場合には、上記したステップS110〜S116での処理が行われる。これは、バーモード検索結果画面100が表示された状態においてステップS117以降の処理を行う際も同様で、ステップS119で表示される表示モード設定画面では「距離モード」か「地図モード」を選択可能とするものとなる。
【0090】
他方、システム制御部28は、操作部25における「次へ」ボタンがユーザにより操作されたと判断した場合(ステップS120:YES)、当該操作に応じて、その操作された時点でリスト表示領域100bに表示されているスポット情報の表示を、当該表示されているスポット情報の次に表示すべきスポット情報の表示に更新させる。たとえば、図7で示すバーモード検索結果画面100のリスト表示領域100bに図2で示す検索結果リストLの「NO.1」〜「NO.5」のスポット情報が表示されているとき、システム制御部28は、当該検索結果リストLの「NO.6」〜「NO.8」の名称情報201、位置座標203、距離情報205を抽出する(ステップS124)。そして、システム制御部28は、リスト表示領域100bに表示されるスポット情報のスポットの位置を地図表示領域100aに表示される地図上で表現するためのスポットアイコンを記憶部26から取得する。さらに、当該抽出した距離情報205に基づき、基準位置からの距離が最も長いスポットの位置が含まれる縮尺の地図を記憶部26から取得する(ステップS125)。そして、表示部24を制御して、当該抽出した地図の当該抽出した位置座標203にスポットアイコンを重畳させて、地図表示領域100aに表示させる。さらに、抽出した名称情報201、距離情報205に基づき、文字ならびに数字、記号からなるそれら情報を、距離情報205で示される基準位置からの距離が短い順にリスト形式にてリスト表示領域100bに表示させる(ステップS126)。このようにして、次に表示すべきスポット情報の表示に更新させる。そして、上記したステップS117に移行して、当該ステップS117以降の処理を行う。
【0091】
一方、システム制御部28は、操作部25における「次へ」ボタンがユーザにより操作されていないと判断した場合(ステップS120:NO)には、上記したステップ117に移行し、当該ステップS117以降の処理を行う。
【0092】
なお、上記した説明では、図3〜図7で示す検索結果画面100の地図表示領域100aで表現するスポットの位置を表現するスポットアイコンが、少なくともリスト表示領域100bに表示されているスポット情報が示すスポットを含んでいる、換言すれば、地図表示領域100aで表現されているスポットアイコンが、リスト表示領域100bのスポット情報が示すスポットを含んで、それより多くしてもよいとしているがこれに限ることはない。
【0093】
たとえば、図3から図7で示す検索結果画面100の地図表示領域100aで表現されるスポットアイコンを、リスト表示領域100bに表示されるスポット情報が示すスポットのみとして、地図表示領域100aに表現されるアイコンと、リスト表示領域100bに表示されるスポット情報とが常に一対一で対応するようにそれらの表示を制御するようにしてもよい。このとき、システム制御部28は、たとえば、上記した予め設定された最大リスト表示件数分のスポットならびにリスト表示領域100bに表示されるスポット情報の数に応じてスポットアイコンの表示を制御する。たとえば、システム制御部28は、リスト表示領域100bに表示されるスポット情報で示されるスポットの中で、基準位置との距離が最も長いスポットの位置座標を含む縮尺の地図を表示させた結果、次頁スポットの位置も含むこととなった場合でも、当該次頁スポットのアイコンを表示しないように制御する。また、たとえば、図3から図7で示す検索結果画面100が表示されている状態において、ユーザが操作部25の図示せぬ「縮尺」ボタンを操作して、地図表示領域100aに表示されている地図の表示縮尺が変更される、換言すれば、当該操作に応じて、対応する縮尺の地図を記憶部26から抽出して表示することにより、それまで地図表示領域100bに表現されていた5つのスポットアイコンが3つに変更された場合、リスト表示領域100bに表示するスポット情報も5つから3つに変更する。なお、表示縮尺の変更により表現されなくなったスポットアイコンに対応するスポット情報の表示輝度をグレーダウンするようにしてもよい。このことは、地図表示領域100aに表示されている地図の表示縮尺の変更に限ることなく、地図表示領域100aに表示されている表示地図範囲を、たとえば、ユーザによる操作部25の操作またはユーザによる表示画面のタッチ操作によりスクロールして変更する場合にも適用することができる。
【0094】
次に、システム制御部28の処理につき簡単に説明する。
【0095】
システム制御部28は、検索結果画面100の地図表示領域100aに表示されている地図の表示縮尺を変更する旨の操作指令を操作部25から受けたか否かを判断する。操作指令を受けたと判断した場合には、当該操作指令で示される縮尺の地図データを記憶部26から抽出する。また、システム制御部28は、当該縮尺を変更する旨の操作指令を受けたとき、その時点で地図表示領域100aの地図上にスポットアイコンで表現されているスポットの位置座標を、検索結果リストLを参照することにより確認する。そして、当該確認したスポットの位置座標のすべてが当該操作指令で示される縮尺の地図データに含まれるか否かを判断する。すべての当該スポットの位置座標が含まれていると判断した場合には、当該記憶部26から抽出した地図データに含まれる当該スポットの位置座標にスポットアイコンを重畳した地図を生成して地図情報領域100aに表示させる。一方、すべての当該スポットの位置座標が含まれないと判断した場合には、当該含まれなくなったスポットを,検索結果リストLを参照することにより特定する。そして、システム制御部28は、当該特定されたスポットのスポット情報をリスト表示領域100bから消去する処理を行う。この際、システム制御部28は、リスト表示領域100bに表示するスポット情報の最大リスト表示件数が予め5と定められており、当該5つのスポット情報がリスト表示領域100bに表示されていたとしても、当該特定されたスポットのスポット情報を除く残りのスポットのスポット情報のみを検索結果リストLから抽出してリスト形式にてリスト表示領域100bの表示を更新させる。また、システム制御部28は、記憶部26から抽出された縮尺の地図データに含まれるスポットの位置座標にスポットアイコンを重畳した地図を生成して、地図表示領域100aに表示させる。
【0096】
このように、システム制御部28は、地図表示領域100aの地図の表示縮尺が変更されることにより、スポットの位置を示すスポットアイコンの数が変更されたとしても、当該スポットアイコンと一対一に対応するようにリスト表示領域100bに表示されたスポット情報の表示を更新する。
【0097】
上記した説明では、携帯電話機MPで「周辺検索アプリ」を実行して、当該携帯電話機MPのシステム制御部28の制御により本発明を実施する形態について説明しているが、これに限ることはない。たとえば、携帯電話機MPとサーバ装置とがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、当該携帯電話機MPとサーバ装置とが連携して「周辺検索アプリ」を実行する場合でも、本発明を適用することが可能である。
【0098】
この場合、サーバ装置は、図1で示す記憶部26と同等の記憶部、ならびに携帯電話機MPとデータの送受信を行う通信部を備え、さらに、携帯電話機MPのシステム制御部28と連携するサーバ側制御部を備える。
【0099】
一方、携帯電話機MPは、図1で示す構成において記憶部26が、サーバ装置から送信されるデータを記憶する記憶部として機能し、さらに、サーバ装置とのデータの送受信を行う通信部を備える。なお、他の構成は図1と同様である。
【0100】
このような構成のサーバ装置と携帯電話機MPとからなるシステムにおいて、当該携帯電話機MPのシステム制御部28は、ユーザの操作部25の操作により「周辺検索アプリ」が実行されると、通信部を制御し、ネットワークを介してサーバ装置の通信部と通信接続する。
【0101】
サーバ装置のサーバ側制御部は、通信接続が完了すると、携帯電話機MPの表示部24で上記した基準位置設定画面、ならびに検索条件設定画面を表示させるためのデータをネットワークを介して送信させる。
【0102】
携帯電話機MPのシステム制御部28は、通信部が受信した当該データを記憶部26に記憶させる。そして、当該記憶されたデータを用いて、当該基準位置設定画面ならびに検索条件設定画面を表示させる。ユーザにより基準位置ならびに検索条件が入力されると、当該入力された基準位置を示すデータならびに検索条件を示すデータをネットワークを介してサーバ装置に送信させる。
【0103】
サーバ装置のサーバ側制御部は、当該携帯電話機MPから送信されるデータに応じてアプリケーションを起動するためのプログラムを有しており、携帯電話機MPからの当該データが受信されると、サーバ側制御部はプログラムを起動してアプリケーションを実行する。
【0104】
サーバ装置のサーバ側制御部では、携帯電話機MPから送信された基準位置を示すデータに基づき、当該基準位置周辺の地図データを記憶部から抽出し、それ以降、上記した図8のステップS102からステップS106,図9のステップS110,111の処理を行う。ここで、サーバ側制御部は、携帯電話機MPの表示部24で上記した図3で示す検索結果画面100を表示するための当該検索結果画面100を構成する地図データや検索結果リストLにおけるスポット情報等の各種データをネットワークを介して携帯電話機MPに送信する。携帯電話機MPのシステム制御部28は、当該携帯電話機MPの通信部で受信した各種データを記憶部26に記憶し、表示部24を制御して、当該記憶部26に記憶した各種データを用いて図3で示す検索結果画面100aを表示させる。以降、上記した図8で示すフローチャートのステップS107の判断、上記した図9で示すフローチャートのステップS112のDisボタンが選択されたかの判断、ステップS118の「表示」ボタン140が選択されたかの判断、ステップS120の「次へ」ボタンが操作されたかの判断、ならびに、ステップS121の「距離モード」、「地図モード」、「バーモード」のいずれかが選択されたかの判断、が携帯電話機MPのシステム制御部28により行われると、通信部から、ネットワークを介して当該操作や選択が行われた旨を示す情報をサーバ装置に送信する。
【0105】
サーバ装置のサーバ側制御部は、それら情報を受けて、それら情報に応じた処理、たとえば、図10で示す地図モード処理、図11で示すバーモード処理、図9で示すステップS113,S114ならびにステップS116,S119,S124〜S126の処理を行い、当該処理に応じたデータ等を携帯電話機MPに送信する。
【0106】
たとえば、携帯電話機MPのシステム制御部28にて図9で示すフローチャートのステップS118の判断が行われ、当該携帯電話機MPから「表示」ボタン140が操作された旨の情報を受けると、サーバ側制御部は、携帯電話機MPの表示部24で表示モード設定画面を表示させるためのデータをネットワークを介して携帯電話機MPに送信する。
【0107】
携帯電話機MPでは、通信部にて当該データを受信すると記憶部26に記憶し、さらに当該記憶されたデータを用いて表示モード設定画面を表示させる。そして、図9で示すフローチャートのステップS121により、「距離モード」、「地図モード」、「バーモード」のいずれかが選択されたと判断すると、当該選択されたモードを示す情報をサーバ装置に送信する。
【0108】
サーバ側制御部は、上記した図8及び図9で示すフローチャートのステップS105からステップS116までの処理や、図10で示すフローチャートや図11で示すフローチャートの処理を行う。そして、各々図3から図7で示す検索結果画面100を携帯電話機MPの表示部24で表示するための各種データをネットワークを介して送信する。
【0109】
携帯電話機MPでは、当該受信した各種データを記憶部26に記憶し、当該記憶された各種データを用いて図3から図7で示す検索結果画面100を表示させる。
【0110】
このように、携帯電話機MPとサーバ装置とがネットワークを介して接続されたシステムであっても本発明を適用することが可能であり、当該携帯電話機MPのシステム制御部28とサーバ側制御部との各々が「周辺検索アプリ」を実行するために必要となるプログラムを有し、当該プログラムの起動によりシステム制御部28とサーバ側制御部との処理の連携により、本発明の機能を十分に実現することが可能となる。
【0111】
なお、上述したシステム制御部28(サーバ側制御部)による処理に相当するプログラムをフレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録しておき、これらのプログラムを、施設検索装置、表示制御装置、施設情報表示装置に含まれるコンピュータで読み出して実行することにより、当該コンピュータを本実施形態における携帯電話機MP(サーバ装置とからなるシステムを含む)内のシステム制御部28(サーバ側制御部)として活用することもできる。
【0112】
さらにまた、本実施形態においては、携帯電話機MP(サーバ装置とからなるシステムを含む)を施設検索装置、表示制御装置、施設情報表示装置に適用したが、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)等の他の機器を施設検索装置、表示制御装置、施設情報表示装置として適用しても良い。
【符号の説明】
【0113】
21 通信部
22 音声入力部
23 音声出力部
24 表示部(表示手段の一例)
25 操作部(検索条件設定手段、基準位置設定手段、選択手段の一例)
26 記憶部
28 システム制御部(表示制御手段、更新手段、更新情報表示制御手段の一例)
29 システムバス
30 現在位置検出部
MP 携帯電話機(施設検索装置の一例)
【技術分野】
【0001】
本願は、表示制御装置、表示制御方法、施設情報表示装置、施設検索装置、施設検索方法、及び施設検索用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車設置用のナビゲーション装置(いわゆる、カーナビゲーション装置)のみならず、携帯用のナビゲーション装置など各種ナビゲーション装置が普及している。こうしたナビゲーション装置の中には、周辺施設検索機能を有するものがある。周辺施設検索機能とは、現在位置などの基準位置を中心として、ユーザにより設定されたジャンル(コンビニエンスストア、レストラン等)に該当する施設を検索する機能である。周辺施設検索機能は、例えば、現在位置周辺のコンビニエンスストアなどを探したいと考えているユーザにとって便利な機能である。
【0003】
こうした中、ユーザにより設定されたジャンルに該当する施設を基準位置の所定範囲内から検索し、施設を検索できた場合に基準位置から当該施設までの移動距離または/および到着予想時間を算出し、1つの表示画面における表示領域を2つに分割したその一方に、検索した施設の名称、施設までの移動距離及び到着予想時間を表示し、その他方に、基準位置及び検索した施設の位置を示す地図を表示させる技術が公開されている(例えば、特許文献1)。また、特許文献1に記載されてはいないが、検索した施設が多数あって、その検索された多数の施設の情報を一度に表示画面に表示することができない場合には、表示更新操作(例えば、タッチパネルに表示された「次へ」ボタンをタッチする操作)を行うことで、順次検索した施設の情報を表示する技術が周知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−232641号公報(第8図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の技術では、検索された施設のうち表示画面に表示されていない施設に関する情報をユーザが取得するためには、表示更新操作を行う必要があり、たとえ表示更新操作を行っても必ずしも所望の施設の情報が得られるとは限らない。つまり、表示更新操作を行う前の表示画面に表示された施設の情報よりも有益な施設の情報が表示更新操作を行った以降の施設の情報に存在してなければ、その表示更新操作自体が無駄となる場合があった。
【0006】
本願は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的の一例は、検索された施設からユーザにとって有益となる施設の情報を、当該ユーザに対する操作の負担を軽減して取得することのできる表示制御装置、表示制御方法、施設情報表示装置、施設検索装置、施設検索方法及び施設検索用プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、表示手段を制御して、第1表示領域と第2表示領域とからなる表示画面を設定し、ユーザにより設定された検索条件に応じて検索された施設の情報を当該第1表示領域ならびに当該第2表示領域に表示させる表示制御装置であって、前記検索された施設の全部または一部の位置を含む地図を前記第1表示領域に表示させるとともに、当該第1表示領域に表示されている地図に含まれる施設を示す施設指示情報を第2表示領域に表示させる表示制御手段を備え、前記表示制御手段は、前記第2表示領域に表示されていない他の施設指示情報を前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示させるための前記ユーザによる表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させるとともに、前記ユーザによる前記表示更新操作が行われる前の状態において、少なくとも一つの前記他の施設指示情報に関する情報を前記表示画面内に表示させる、ことを特徴とする表示制御装置である。
【0008】
また、上記課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、検索対象となる施設の検索条件を設定するために用いられる検索条件設定手段と、第1表示領域と第2表示領域とを含む表示画面を表示する表示手段と、前記第2表示領域に、前記設定された検索条件に従って検索された施設を示す施設指示情報を表示させるとともに、当該第2表示領域に表示させている施設指示情報に対応する施設の位置を示す地図を前記第1表示領域に表示させる表示制御手段と、前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示されるべき他の施設指示情報を表示させるための表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させる更新手段と、前記表示画面が更新されることにより新たに前記第2表示領域に表示されるべき施設指示情報に対応する施設に関する更新施設情報を、前記表示画面内に表示させる更新情報表示制御手段と、を備えることを特徴とする画像表示装置である。
【0009】
さらに、上記課題を解決するために、請求項11に記載の発明は、表示手段を制御して、第1表示領域と第2表示領域とからなる表示画面を設定し、ユーザにより設定された検索条件に応じて検索された施設の情報を当該第1表示領域ならびに当該第2表示領域に表示させる表示制御方法であって、前記検索された施設の全部または一部の位置を含む地図を前記第1表示領域に表示させる第1表示制御工程と、前記第1表示領域に表示されている地図に含まれる施設を示す施設指示情報を第2表示領域に表示させる第2表示制御工程と、前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示させる、当該第2表示領域に表示されていない他の施設指示情報うちの少なくとも一つの当該他の施設指示情報に関する情報を、前記第2表示領域に前記施設指示情報が表示されている前記表示画面内に表示させる第3表示制御工程と、前記他の施設指示情報を前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示させるための前記ユーザによる表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させる第4表示制御工程と、を含むことを特徴とする表示制御方法である。
【0010】
さらにまた、上記課題を解決するために、請求項12に記載の発明は、検索対象となる施設の検索条件を取得する検索条件取得工程と、表示画面内の第2表示領域に、前記取得した検索条件に従って検索された施設を示す施設指示情報を表示させるとともに、当該第2表示領域に表示させている施設指示情報に対応する施設の位置を示す地図を前記表示画面内の第1表示領域に表示させる表示制御工程と、前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示されるべき他の施設指示情報を表示させるための表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させる更新工程と、前記表示画面が更新されることにより新たに前記第2表示領域に表示されるべき施設指示情報に対応する施設に関する更新施設情報を、前記表示画面内に表示させる更新情報表示制御工程と、を含むことを特徴とする施設検索方法である。
【0011】
さらにまた、上記課題を解決するために、請求項13に記載の発明は、検索対象となる施設の検索条件を設定するために用いられる検索条件設定手段と、第1表示領域と第2表示領域とを含む表示画面を表示する表示手段と、を備える施設検索装置に含まれるコンピュータを、前記第2表示領域に、前記設定された検索条件に従って検索された施設を示す施設指示情報を表示させるとともに、当該第2表示領域に表示させている施設指示情報に対応する施設の位置を示す地図を前記第1表示領域に表示させる表示制御手段、前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示されるべき他の施設指示情報を表示させるための表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させる更新手段、前記表示画面が更新されることにより新たに前記第2表示領域に表示されるべき施設指示情報に対応する施設に関する更新施設情報を、前記表示画面内に表示させる更新情報表示制御手段、として機能させることを特徴とする施設検索用プログラムである。
【0012】
さらにまた、上記課題を解決するために、請求項14に記載の発明は、ユーザにより入力された検索条件に基づく検索処理の実行により得られた施設に関する施設情報であって、前記施設の位置を示す位置情報と前記施設の名称を示す名称情報とを含む施設情報を表示する施設情報表示装置であって、前記位置情報に基づいて前記施設の位置を示す象徴を地図上に表示するための地図表示領域と、前記地図表示領域とは異なる他の表示領域であって前記名称情報に基づいて前記施設の名称を示す文字を表示するための名称表示領域と、を含む表示画面を表示する表示手段と、前記地図表示領域に表示される施設の位置を示す象徴と前記名称表示領域に表示される施設の名称を示す文字とが同一の施設に関する施設情報として一対一に対応するように表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする施設情報表示装置である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本願の実施形態における携帯電話機MPの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本願の実施形態における検索結果リストLの一例を示す図である。
【図3】本願の実施形態における距離モード検索結果画面100の一例を示す図である。
【図4】本願の実施形態における距離モード検索結果画面100の別の一例を示す図である。
【図5】本願の実施形態における地図モード検索結果画面100の一例を示す図である。
【図6】本願の実施形態における地図モード検索結果画面100の別の一例を示す図である。
【図7】本願の実施形態におけるバーモード検索結果画面100の一例を示す図である。
【図8】本願の実施形態におけるシステム制御部28の制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】本願の実施形態におけるシステム制御部28の制御処理における表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】本願の実施形態におけるシステム制御部28の表示制御処理における地図モード処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】本願の実施形態におけるシステム制御部28の表示制御処理におけるバーモード処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本願の最適な実施の形態について、図1〜図11を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施の形態は、周辺スポット検索アプリケーション(以下、「周辺検索アプリ」という)を搭載した携帯電話機に対して本願を適用した場合の実施形態である。なお、周辺検索アプリは、携帯電話機を携帯するユーザによって設定された検索条件に基づいて基準位置周辺に存在するスポットを検索し、その検索結果としてスポットに関する情報(以下、このスポットに関する情報を単に「スポット情報」と称して説明する)を当該携帯電話機の表示部に表示するためのアプリケーションである。ちなみに、本実施の形態における携帯電話機が本願の表示制御装置、施設検索装置、施設情報表示装置の各々の一実施の形態に相当し、スポットは施設に相当する。
【0015】
まず、携帯電話機MPの構成について、図1を用いて説明する。図1は、携帯電話機1の構成を示すブロック図である。
【0016】
図1に示すように、携帯電話機MPは、基地局との電波送受信により移動体通信網に接続して、他の携帯電話機やネットワークに接続されたサーバ等との通信を制御する通信部21と、例えば、マイクロホン、D/A変換器等を有し、ユーザの発話音声等をマイクロホンから入力すると当該音声に対応した音声データを生成して通信部21に出力する音声入力部22と、例えば、スピーカ、増幅回路等を有し、通信部21から供給された音声データに対応する音声を生成して拡声する音声出力部23と、を備え、他の携帯電話機との通話やサーバ等とのデータ通信が可能となっている。かかる通信方式には、例えば、PDC(Personal Digital Cellular)方式や、IMT(International Mobile Telecommunication)方式、PHS(Personal Handy phone System)方式等が採用されている。
【0017】
また、携帯電話機MPは、文字や画像等の情報を表示する表示画面を有する表示部24(例えば、液晶ディスプレイ等)と、ユーザからの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号としてシステム制御部28に出力する操作部25(例えば、ダイヤルキー、十字キー等)と、各種プログラム(例えば、オペレーティングシステム、Webブラウザプログラム等)及びデータ等を記憶する記憶部26(例えば、フラッシュメモリ等)と、を備えている。なお、表示部24が本願の表示手段に相当する。また、この表示部24における表示画面は、後述するが、地図を表示する表示領域と、スポット情報を表示する表示領域と、の2つの表示領域をもち、周辺検索アプリの実行によって地図ならびにスポット情報を各々の表示領域に同時に表示する。なお、これら2つの表示領域には、互いに連携して、または独立して情報が表示される。また、表示部24は所謂タッチパネルとしての機能を有しており、ユーザによる表示画面に対するタッチ操作を検出し、表示画面の何れの領域がタッチされたかを示すデータをシステム制御部28に送信する。
【0018】
更にまた、携帯電話機MPは、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)等を有するシステム制御部28を備え、システム制御部28と各部とは、システムバス29を介して相互に接続されている。なお、このシステム制御部28が本願の表示制御手段、更新手段、更新情報表示制御手段に相当する。
【0019】
さらに、携帯電話機MPは、自己の現在位置を検出する現在位置検出部30を備える。この現在位置検出部30は、たとえば、複数のGPS衛星からの電波信号を受信するGPSアンテナ、ならびに当該GPSアンテナで受信した電波信号に基づいて、緯度経度データ等自己の現在位置を示す位置座標を求めるGPSユニットとで構成される。
【0020】
記憶部26には、携帯電話機MPの表示部24の表示画面に表示するために用いられる、予め設定された複数段階の表示縮尺に応じた複数の地図データが記憶されている。この地図データは、例えば道路データ、背景データ等、各種のデータから構成されている。道路データは、例えば各道路の道路種別、当該道路が接続する地点の識別情報、道路番号、道路名称、道路形状等を規定する道路データや、各地点の緯度経度データ等により示される位置座標データで構成されている。
【0021】
さらに、記憶部26には、各種のスポット情報が記憶されている。スポットは、公共の施設、商業目的の施設、サービス業目的の施設、交通機関の施設、レジャー目的の施設、観光対象の施設、文化対象の施設、学校施設等の施設である。より具体的には、例えば、役所、郵便局、警察署、消防署、病院、レストラン、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、駅、ゴルフ場、城、美術館、小中高大学校等がある。各種のスポット情報とは、スポットの位置を示す位置座標データ、スポットの種別を示す分類、名称、住所および付加情報である。付加情報は、スポットの種別に応じた様々な情報であり、例えば、電話番号、ホームページアドレス、営業時間、施設使用料金、駐車場の有無等である。また、付加情報としてスポットの詳細な情報(例えば、レストランの場合には料理の特徴や料金等である)のDVD上の格納場所の情報を付加しておき、最短検索結果からユーザによってスポットが選択された場合には、そのスポットの詳細な情報を表示するようにしてもよい。
【0022】
また、記憶部26には、検索されたスポットの位置を地図上で表現するためのアイコンを示すアイコンデータや、スポット情報を表示画面に図形で表現するためのバーデータ等が記憶されている。なお、地図上に複数のスポットの位置をアイコンで表現するため、当該スポットの種別等に応じた多種多様のアイコンデータが用意され、また、スポット情報における距離情報を図形で表現するために様々な距離に応じた複数のバーデータが用意されている。
【0023】
システム制御部28は、CPUがROMや記憶部26に記憶されたアプリケーション等の各種プログラムを読み出し実行することにより携帯電話機MP全体を制御する。なお、各種プログラム等は、例えば、サーバ等からダウンロードされるようにしてもよいし、メモリカード等の記録媒体から読み込まれるようにしてもよい。
【0024】
なお、このシステム制御部28は、ROMや記憶部26に記憶されたプログラムの中で上述した「周辺検索アプリ」のプログラムを読み出し実行することにより携帯電話機MP全体を制御して当該周辺検索の処理を行う。また、システム制御部28は、「経路探索」のプログラムも有し、当該プログラムを実行することにより2地点間を結ぶ経路を探索し、さらに、音声出力部等を制御して当該探索した経路に沿った誘導を案内する処理を行う。
【0025】
次に、その「周辺検索アプリ」の概要について、図2〜図7を用いて説明する。
【0026】
図2は、周辺検索アプリが実行されることにより、ユーザの設定した検索条件に基づいて検索されたスポットの検索結果を示す検索結果リストである。なお、この検索結果リストは、一時的に記憶部26に記憶される。図3〜図7は、当該検索結果リストに基づいて表示されるスポットの検索結果を示す検索結果画面例である。
【0027】
以下は、「周辺検索アプリ」の実行によるスポットの検索結果ならびにその検索結果画面の詳細について説明している。
【0028】
「周辺検索アプリ」を実行すると、最初に、図示しない基準位置設定画面が表示され、スポットを検索する地図範囲を設定するための基準となる基準位置をユーザに設定させる。なお、当初の基準位置としては、携帯電話機MPの現在位置検出部30で得られる現在位置が設定される構成となっているが、この基準位置設定画面を利用してユーザが任意に設定することができる。当然、この基準位置設定画面に対し、ユーザによる設定が行われなかった場合には、自動的に携帯電話機MPの現在位置が基準位置として設定される。
【0029】
次いで、図示しない検索条件設定画面が表示され、検索すべきスポットの検索条件をユーザに設定させる。本実施形態では、スポットのジャンル(例えば、コンビニエンスストア、レストラン、公園などの施設ジャンル)を検索条件として設定することとする。
【0030】
次いで、設定された検索条件に基づいて基準位置周辺に存在するスポットが検索される。そして、その検索結果が図2に示す検索結果リストLの形態にて記憶部26に記憶される。
【0031】
図2で示す検索結果リストLについて説明する。検索結果リストLは、設定されたコンビニエンスストアの検索条件に基づいて8件の基準位置周辺に存在するスポットが検索されたことを示している。
【0032】
検索結果リストLは、検索されたスポットのスポット情報である名称情報201、住所情報202、位置座標203、分類情報204、基準位置からの距離を示す距離情報205から構成されている。名称情報201は、文字データからなるスポットの名称を示す情報である。住所情報202は、文字、記号、数字の各データで構成されるスポットの住所を示す情報である。位置座標203は、スポットの位置を示す位置座標データ(たとえば、図2で示すNO1.のスポットの位置は、緯度x1、経度y1で示される)からなる情報である。分類情報204は、スポットの種別を示す種別コード(図2ではc1〜c6で種別コードを表す)からなる情報である。図2で示す種別コードc1からc6は、たとえば、設定された検索条件であるジャンルがコンビニエンスストアである場合には、検索されたコンビニエンスストアが何れの系列チェーンに属するかを示している。たとえば、検索結果リストLのNO.3とNO.4とNO.7の各スポットは、種別コードがc3であり、いずれも□□□チェーンに属していることを示している。検索結果リストLは、検索されたスポットの位置と基準位置との距離が短い順に並べられている。ちなみに、検索結果リストLを作成する段階において、基準位置と検索された各スポットの位置座標203とに基づき各スポット毎に当該基準位置からの距離を算出し距離情報205を導出する。
【0033】
そして、図2に示す検索結果リストLに基づいて、図3に示す検索結果画面100を表示させる。図3で示す検索結果画面100は、検索結果リストLの位置座標203に基づいて当該検索されたスポットの位置を含む地図を表示する地図表示領域100a(本願の第一表示領域に相当する)と、検索結果リストLの名称情報201や距離情報205に基づいて当該検索されたスポットのスポット情報をリスト形式で表示するリスト表示領域100b(本願の第二表示領域に相当する)と、後述する表示モード設定画面を表示させるためにユーザにより選択される表示ボタン140、ならびにリスト表示領域100bに表示されるスポット情報の表示態様を変えるためにユーザにより操作されるDisボタン150から構成されている。なお、この表示ボタン140ならびにDisボタン150はユーザのタッチ操作により選択されるボタンである。
【0034】
図3に示す検索結果画面100では、携帯電話機MPの現在位置または基準位置設定画面により設定された基準位置(以下、現在位置を含んで基準位置と称する)を、地図表示領域100aに表示された地図上に基準位置アイコン116で表現し、且つ、検索結果リストLの位置座標203の基づくスポットの位置をスポットアイコン111〜115で表現している。なお、地図表示領域100aでは、検索結果リストLにおける検索された8件分のスポットのうち少なくとも5件分のスポットの位置をスポットアイコン111〜115で表現しているが、それ以上、または8件分すべてのスポットの位置をスポットアイコンで表現してもよい。つまり、少なくともリスト表示領域100bにその情報が表示されているスポットのすべての位置が地図表示領域100aに表現されていればよい。
【0035】
図3に示す検索結果画面100のリスト表示領域100bには、符号121〜125で示す、検索結果リストLのNO.1〜NO.5までの5件分のスポットの名称情報203と距離情報205が基準位置との距離の短い順に表示される。なお、このリスト表示領域100bは、当該領域の範囲の設定や表示する文字のフォントの大きさの設定等を考慮してスポット情報を表示可能とするスポットの最大リスト表示件数が設定される。図3に示す検索結果画面100では、地図表示領域100aとリスト表示領域100bとがほぼ同等の範囲に設定されており、リスト表示領域100bに情報を表示する際の文字のフォントの大きさとの関係から、予め当該リスト表示領域100bにスポット情報を表示可能とするスポットの最大リスト表示件数を5と設定している(後述する図4〜図7の検索結果画面100も同様に最大リスト表示件数を5と設定している)。
【0036】
また、図3で示す検索結果画面100が表示されているときに、ユーザによる操作に応じてリスト表示領域100bに表示されている何れかのスポット情報を選択状態とする。なお、選択状態にあるスポット情報を(図3では符号123で示すスポット情報)「選択状態スポット情報」といい、「選択状態スポット情報」の表示範囲の背景色を青色で表示させる。また、検索結果リストLの分類情報204を参照して、当該「選択状態スポット情報」と同じ種別の他のスポットを検索する。そして、同じ種別の他のスポットが存在し、かつ当該他のスポット情報がリスト表示領域100bに表示されている(たとえば、検索結果リストLのNO.1〜NO.5のいずれかである)場合には、当該他のスポット情報(図3では符号124で示すスポットの情報)を「同種別スポット情報」として、その表示範囲の背景色を水色で表示させる。
【0037】
つまり、「選択状態スポット情報」と同じ種別の他のスポット情報が当該「選択状態スポット情報」とともにリスト表示領域100bに表示されている場合には、その表示範囲の背景色を同系色で表示させることにより、「選択状態スポット情報」と同じ種別の他のスポット情報がリスト表示領域100b内に存在することをユーザに対し一目で認識できるようにしている。
【0038】
なお、たとえば、ユーザの操作に応じて「選択状態スポット情報」が図3の符号123で示すスポット情報から符号124で示すスポット情報となった場合には、当該符号124で示すスポット情報の表示範囲の背景色が青色となり、符号123のスポット情報の表示範囲の背景色が水色となる。
【0039】
さらに、「選択状態スポット情報」と異なる種別の他のスポット情報(図3では符号121、122、125で示すスポット情報)が当該「選択状態スポット情報」とともにリスト表示領域100bに表示されている場合には、「異種別スポット情報」として、その各表示範囲の背景色を白色で表示させる。同種別スポット情報とは、例えば、「選択状態スポット情報」がコンビニエンスストアの情報である場合には、当該コンビニエンスストアと同じ系列チェーンのコンビニエンスストアの情報である。つまり、上記したように図2で示す検索結果リストLのNO.3,4,7のスポットが同種のスポットであり、それらのスポット情報が同種スポット情報となる。
【0040】
また、図3で示す検索結果画面100の地図表示領域100aに表示される地図上において、リスト表示領域100bに表示されている「選択状態スポット情報」のスポットの位置を表現するスポットアイコン(図3では符号113で示すスポットアイコン)を「選択状態アイコン」として青色で表現させ、「同種別スポット情報」のスポットの位置を表現するスポットアイコン(図3では符号114で示すスポットアイコン)を「同種別アイコン」として水色で表現させている。「異種別スポット情報」のスポットの位置を表現するスポットアイコン(図3では符号111、112、115で示すスポットアイコン)を「異種別アイコン」として白色で表現させている。これら各スポットアイコンの表現色は、上記したスポット情報の背景色と同じ色で対応している。
【0041】
なお、このような色での表現は、たとえば、システム制御部28において、カラーパレットを用いた描画処理を実行することにより実現できる。
【0042】
また、図3で示す検索結果画面100内のリスト表示領域100bの下部には、次頁スポット表示領域131が設けられている。次頁スポット表示領域131には、ユーザの表示更新操作によってリスト表示領域100bに表示される次のスポット情報のうち、当該スポットの位置と基準位置との距離が最も短いスポット(以下次頁スポットという)のスポット情報(以下次頁スポット情報という)を表示する。たとえば、図3に示すリスト表示領域100bに図2に示す検索結果リストLのNO.1〜NO.5のスポット情報が表示されている場合には、NO.6〜NO.8のスポット情報のうち、基準位置との距離が最も短いNO.6のスポット情報(図3では500m)を次頁スポット情報として表示させる。なお、次頁スポット情報が存在しない場合(例えば、検索結果リストLにNO.1〜NO.5のスポット情報しかない場合、つまり、検索結果リストLのスポットの数が、リスト表示領域100bにスポット情報を表示可能とするスポットの最大リスト表示件数以下である場合)は、次頁スポット表示領域131に、たとえば、「次頁スポット無し」というメッセージを表示させる。
【0043】
図3で示す検索結果画面100が表示されているときに、ユーザの表示更新操作がなされた場合、当該操作に応じて、その操作された時点でリスト表示領域100bに表示されているスポット情報の表示を、当該表示されているスポット情報の次に表示すべきスポット情報の表示に更新させる。たとえば、図3で示す検索結果画面100のリスト表示領域100bに図2で示す検索結果リストLのNO.1〜NO.5のスポット情報が表示されているときに、ユーザの、例えば、操作部25に設けられた図示せず「次へ」ボタンの操作がなされた場合には、リスト表示領域100bにおけるNO.1〜NO.5のスポット情報の表示を図2で示す検索結果リストLのNO.6〜NO.8のスポット情報の表示に更新させる。なお、この「次へ」ボタンの操作が、リスト表示領域100bに表示されているスポット情報の表示を上記した次に表示すべきスポット情報の表示に更新させる表示更新操作に相当する。このリスト表示領域100bの表示の更新に伴い、地図表示領域100aに表示する地図を更新し、かつ当該地図上に表現させるスポットアイコンを、表示の更新後にリスト表示領域100bにその情報が表示されるスポットのスポットアイコンに更新する。
【0044】
また、ユーザの操作に応じてDisボタン150が選択されると、図4で示す検索結果画面100を表示させる。
【0045】
この図4で示す検索結果画面100は、地図表示領域100a、リスト表示領域100b、表示ボタン140で構成されている。なお、この表示ボタン140はユーザのタッチ操作により選択されるボタンである。
【0046】
また、図3で示す検索結果画面100では、一のスポット情報として名称情報201と距離情報205をリスト表示領域100bに表示させていたが、図4で示す検索結果画面100では、「選択状態スポット情報」の距離情報205を当該検索結果画面100におけるリスト表示領域100bの下部にある距離表示領域151に表示させ、一のスポット情報を名称情報201のみとして表示させる。
【0047】
例えば、図4に示す検索結果画面100では、符号123で示される「□□□虎ノ門店」が「選択状態スポット情報」であるので、当該「□□□虎ノ門店」の距離情報205(200m)を距離表示領域151に表示させる。図4で示す検索結果画面100は、一のスポットの情報を名称情報201のみとして表示させているため、図3で示す検索結果画面100と比較して、長い名称情報201が表示可能となる。ちなみに、図4で示す検索結果画面100においても、次頁スポット表示領域131に次頁スポット情報として距離情報205を表示させる。なお、これら図3ならびに図4で示す検索結果画面100を、後述する地図モード検索結果画面、ならびに、バーモード検索結果画面と区別するため、距離モード検索結果画面と称することとする。
【0048】
また、ユーザの操作に応じて図3で示す距離モード検索結果画面の表示ボタン140が選択されると、後述する地図モード検索結果画面を表示させるための地図モード、後述するバーモード検索結果画面を表示させるためのバーモードの中からいずれかのモードをユーザに設定させるための図示しない表示モード設定画面を表示させる。
【0049】
当該表示モード設定画面において地図モードが設定されている場合には、後述する図5又は図6で示す地図モード検索結果画面100を表示させる。さらに、表示モード設定画面においてバーモードが設定されている場合には、後述する図7に示すバーモード検索結果画面100を表示させる。
【0050】
次に図5で示す地図モード検索結果画面100について説明する。
【0051】
図5で示す地図モード検索結果画面100も上述した図4で示す距離モード検索結果画面100と同様に地図表示領域100a,リスト表示領域100b,表示ボタン140で構成されている。
【0052】
表示モード設定画面において地図モードに設定されている場合には、図2で示す検索結果リストLの位置座標203に基づいて、図5で示す地図モード検索結果画面100の地図表示領域100aに表示されている地図上に、次頁スポットの位置を表現する次頁スポットアイコン132を表現させる。なお、次頁スポットアイコン132からの吹き出しメッセージを表示させ、当該吹き出しメッセージとして基準位置から次頁スポットまでの距離を表示してもよい。
【0053】
次に図6で示す地図モード検索結果画面100について説明する。
【0054】
図6で示す地図モード検索結果画面100も上述した図5で示す地図モード検索結果画面100と同様に地図表示領域100a,リスト表示領域100b,表示ボタン140で構成されている。
【0055】
次頁スポットの位置が地図モード検索結果画面100を表示した時点で地図表示領域100aに表示される地図の範囲内にない場合、当該地図上に次頁スポットアイコン132を表現することができない。この場合には、図6に示すように、地図の範囲内に次頁スポットアイコン132を表現できない旨と、次頁スポットの位置する方向を表す注釈メッセージ133を表示させる。
【0056】
表示モード設定画面において地図モードが設定されている場合、地図表示領域100aに表示される地図の範囲内に次頁スポットの位置があるか否かで、図5で示す地図モード検索結果画面100と図6で示す地図モード検索結果画面100と、を選択して表示させる。地図表示領域100aに表示される地図の範囲内に次頁スポットの位置があるか否かの判定は、たとえば、図2で示す検索結果リストLにおける次頁スポットの位置座標203が地図表示領域100aに表示されている地図の縮尺に応じた座標範囲内にあるか否かで判定される。地図モード検索結果画面100の地図表示領域100aに地図を表示する際は、リスト表示領域100bにその情報を表示させるスポットの位置座標が含まれる縮尺の地図が記憶部26から読み出される。つまり、リスト表示領域100bにその情報が表示されるスポットの位置座標を図2で示す検索結果リストLの位置座標203から抽出し、当該抽出された位置座標203の中で基準位置からの直線距離が一番長いスポットの位置座標203が含まれる縮尺の地図が読み出される。そして、当該読み出された地図の縮尺に応じた座標範囲と次頁スポットの位置座標203とを比較して、当該次頁スポットの位置座標が地図表示領域100aに表示される地図の範囲内にあるか否かが判定される。
【0057】
次に図7で示すバーモード検索結果画面100について説明する。
【0058】
図7で示すバーモード検索結果画面100も上述した図6で示す地図モード検索結果画面100と同様に地図表示領域100a,リスト表示領域100b,表示ボタン140で構成されている。
【0059】
表示モード設定画面においてバーモードに設定されている場合には、図7で示すように基準位置から次頁スポットの位置までの距離(500m)を次頁バー134により表現し、また、リスト表示領域100bに表示されているスポット情報のうち基準位置からの距離が最も長い位置のスポット(図7では「×××神谷町店」)の基準位置からの距離(250m)を最遠バー135により表現する。この次頁スポットの距離と基準位置からの距離が最も長い位置のスポットの距離の各々は、図2で示す検索結果リストLの距離情報205から抽出される。そして、当該抽出された距離情報205に基づいて次頁バー134と最遠バー135が記憶部26から抽出される。たとえば、携帯電話機MPの表示部24における表示画面の表示幅が4cmである場合には、最長のバーを4cmとし、そのバーで表現される距離を1kmとする、バーの長さと表現される距離とを対応させるための基準を定める。そして、当該基準に応じて、様々な距離に応じた複数のバーデータを予め用意する。上述した次頁スポットの距離情報205(500m)を次頁バー134で表現させる場合には、その距離500mに対応する2cmのバーデータを抽出して地図表示領域100aにおける所定の箇所に表現させる。なお、この場合、次頁スポットの距離情報205が1kmを越える場合には、バーにて表現することができないため、当該表現することができない旨を表示するようにしてもよい。
【0060】
また、図7のバーモード検索結果画面100で示すように、次頁バー134と最遠バー135の各々に距離情報205(符号136a,136b,136c)もあわせて表示させる。これにより基準位置から次頁スポットの位置までの距離と、リスト表示領域100aに情報が表示されているスポットの中で当該基準位置からの距離が最も長い位置のスポットの当該距離と、の差を一目でユーザに把握させることができる。
【0061】
このように、検索結果画面100として、距離モード検索結果画面、地図モード検索結果画面、バーモード検索結果画面のいずれかをユーザの選択により設定可能とされる。なお、これら各検索結果画面100は、次頁スポット情報の距離情報205に基づいてリスト表示領域100bに距離で表現するか、または、次頁スポット情報の位置座標203に基づいて地図表示領域100aに表示された地図上に次頁スポットアイコンで表現するか、または、次頁スポット情報の距離情報205に基づいて地図表示領域100aにバーで表現するか、で各々次頁スポット情報の表現の仕方を異ならせている。
【0062】
なお、リスト表示領域100bに表示されているスポット情報のいずれかが選択状態にある(「選択状態スポット情報」)際に、たとえば、ユーザの操作により目的地設定や経路探索の指示がなされると、当該選択されたスポットの位置までの経路が探索され、当該経路に沿った誘導案内が開始される。
【0063】
以上が、「周辺検索アプリ」の実行によるスポットの検索結果ならびにその検索結果画面例の態様である。
【0064】
なお、図4から図7の検索結果表示画面100においても、図3で示す「選択状態スポット情報」、「同種別スポット情報」、「異種別スポット情報」の各々に対する背景色の表示、ならびにスポットアイコンの表現色による表示が行われる。
【0065】
次に、図8〜図11を用いて、「周辺検索アプリ」の実行時における図1で示すシステム制御部28の処理について、上述した図1〜図7を適宜参照しながら説明する。
【0066】
図8は、「周辺検索アプリ」の実行時におけるシステム制御部28の処理を示すフローチャートである。図9は、図8で示すフローチャートにおける「表示制御処理」のフローチャートを示し、図10は、図9で示すフローチャートにおける「地図モード処理」のフローチャートを示し、図11は、図9で示すフローチャートにおける「バーモード処理」のフローチャートを示す。
【0067】
まず、図8で示すフローチャートについて説明する。
【0068】
図8のフローチャートで示すように、システム制御部28は、ユーザの操作部25の操作により「周辺検索アプリ」が実行されると、表示部24を制御して、図示しない基準位置設定画面及び検索条件設定画面を表示させる。そして、当該表示部24に表示された基準位置設定画面及び検索条件設定画面において、ユーザが操作部25を用いることで設定された基準位置または現在位置検出部30により検出された現在位置、ならびに検索条件を当該操作部25から取得する(ステップS100)。次いで、システム制御部28は、取得した基準位置(以下、現在位置を含めて基準位置と称する)に基づいて、所定範囲、例えば、基準位置を中心とする半径16km以内の範囲の地図データを記憶部26から取得する(ステップS101)。システム制御部28は、取得した検索条件ならびに取得した所定範囲の地図データに基づき、当該所定範囲内に存在するスポットを、記憶部26に記憶されているスポット情報で示される位置座標データに基づき検索する(スポットS102)。なお、この所定範囲とは、図3〜図7で示す検索結果表示画面100の地図表示領域100aに表示される地図の表示範囲(以下、表示地図範囲という)を含む範囲である。また、検索した結果、所定範囲内に検索条件を満たすスポットが存在しない場合には、その旨を示すメッセージを表示部24に表示する。
【0069】
次いで、システム制御部28は、検索された所定範囲内に存在するスポットのスポット情報を記憶部26から取得する(ステップS103)。
【0070】
次いで、システム制御部28は、取得したスポット情報により示される当該スポットの位置座標データに基づいて、基準位置から各スポットの位置までの距離を算出し、当該算出した距離と取得したスポット情報により図2で示す検索結果リストLを作成する。そして、その作成した検索結果リストLを記憶部26に記憶させる(ステップS104)。なお、システム制御部28は、図3から図7で示す検索結果画面100を表示部24に表示させる際に、当該検索結果リストLにおける各スポット情報を利用して表示させる。
【0071】
次に、システム制御部28は、検索結果リストLを参照し、図3〜図7で示す検索結果表示画面100のリスト表示領域100bに表示可能とする最大リスト表示件数より多いスポット情報を取得したか否かを判別する(ステップS105)。そして、システム制御部28は、当該最大リスト表示件数より多くのスポット情報を取得しなかったと判断(ステップS105:NO)した場合には、表示部24を制御して、次頁スポット表示領域131に「次頁スポット無し」を表示した図3で示す距離モード検索結果画面100を表示させ(ステップS106)、当該検索結果画面100のリスト表示領域100bに表示されたスポット情報のいずれかが選択状態にあり、ユーザにより目的地設定や経路探索の指示がなされたか否かを判断する(ステップS107)。そして、ユーザの操作部25の操作により目的地設定や経路探索指示がなされた場合(ステップS107:YES)には、基準位置から当該選択状態スポット情報で示されるスポットの位置までの経路を探索して、当該経路に沿った誘導案内を開始して(ステップS109)、一連の処理を終了する。なお、ユーザにより目的地設定や経路探索の指示がなされない場合(ステップS107:NO)には、当該目的地設定や経路探索の指示がなされるまでステップS107の処理を繰り返す。
【0072】
なお、システム制御部28は、ステップS105にて最大リスト表示件数より多くのスポット情報を取得しなかったと判別した場合、記憶部26に記憶されている検索結果リストLを参照し、当該検索結果リストLのすべてのスポットのスポット情報を抽出する。それら抽出したスポット情報における距離情報205を参照して、基準位置との距離が最も長いスポットの位置座標203を抽出する。そして、記憶部26に記憶されている地図データから当該基準位置との距離が最も長いスポットの位置座標が含まれる、基準位置を中心とした縮尺の地図データを抽出する。当該抽出された地図データの当該スポットの位置座標にスポットアイコンを重畳させた地図を生成し地図表示領域100aに表示させる。また、地図の生成に伴って、図2で示す検索結果リストLからすべてのスポットの名称情報201と距離情報205を抽出し、文字ならびに数字、記号からなるそれら情報を当該距離情報205で示される基準位置からの距離が短い順にソートしてリスト形式にてリスト表示領域100bに表示させる。このようにして、生成された地図ならびに抽出されたスポット情報を各々地図表示領域100aならびにリスト表示領域100bに表示させることで図3で示す距離モード検索結果表示画面100を表示部24に表示させる。
【0073】
なお、システム制御部28は、デフォルトとして図3で示す距離モード検索結果画面100を表示部24に表示させる。
【0074】
一方、システム制御部28は、ステップS105にて最大リスト表示件数より多くのスポット情報を取得したと判別した場合(ステップS105:YES)は、図9で示す表示制御処理へ移行する(ステップS108)。
【0075】
次に、図9で示されるフローチャートを用いて、表示制御処理について説明する。まず、システム制御部28は、記憶部26に記憶された検索結果リストLを参照して、当該検索結果リストLの順に従い、最大リスト表示件数のスポット情報を抽出する(ステップS110)。なお、本実施の形態では、上述したようにこの最大リスト表示件数を「5」としているため、検索結果リストLのNO.1〜NO.5のスポット情報を抽出する。そして、それら抽出したスポット情報における距離情報205から、基準位置との距離が最も長い位置のスポット(この場合はNO.5のスポット)の位置座標203を抽出する。そして、記憶部26に記憶されている地図データから当該基準位置との距離が最も長いスポットの位置座標が含まれる、基準位置を中心とした縮尺の地図データを抽出する。そして、当該抽出された地図データにおける最大リスト表示件数分のスポットの位置座標に各々スポットアイコンを重畳させた地図を生成し地図表示領域100aに表示させる。また、地図の生成に伴って、検索結果リストLから最大リスト表示件数分のスポットの名称情報201と距離情報205を抽出し、文字ならびに数字、記号からなるそれら情報を、距離情報205で示される基準位置からの距離が短い順にリスト形式にてリスト表示領域100bに表示させる。また、システム制御部28は、図2で示す検索結果リストLから次頁スポット情報における距離情報205を抽出する。そして、抽出した次頁スポット情報における距離情報205を次頁スポット表示領域131に表示させる。このようにして、図3で示す距離モード検索結果画面100を表示部24に表示させる(ステップS111)。
【0076】
次に、システム制御部28は、図3で示す距離モード検索結果画面100のDisボタン150がユーザの操作部25の操作により選択されたか否かを判断する(ステップS112)。システム制御部28は、Disボタン150が選択されていないと判断した場合(ステップS112:NO)には、図3で示す距離モード検索結果画面100のリスト表示領域100bに表示されたスポット情報のいずれかが選択状態にあり、ユーザにより目的地設定や経路探索の指示がなされたか否かを判断する(ステップS117)。そして、ユーザの操作部25の操作により目的地設定や経路探索指示がなされた場合(ステップS117:YES)には、ステップS109(図8)に移行し、当該ステップS109の処理を行って一連の処理を終了する。
【0077】
システム制御部28は、Disボタン150が選択されたと判断した場合(ステップS112:YES)には、検索結果リストLにおける最大リスト表示件数分のスポットの名称情報201のみを抽出し、文字からなるそれら情報をリスト形式にてリスト表示領域100bに表示させる。そして、当該リスト表示領域100bに表示されたスポット情報のうちの上記した「選択状態スポット情報」を確認する(ステップS113)。なお、この確認は、当該リスト表示領域100bにおける各スポット情報の表示範囲(たとえば、上記した背景色が青色である表示範囲)や操作部25の操作指示等に基づいて確認することができる。そして、当該リスト表示領域100bに表示された「選択状態スポット情報」の距離情報205を検索結果リストLから抽出して、図4で示す距離表示領域151に表示させる(ステップS114)。このようにして、図4で示す距離モード検索結果画面が表示される。また、システム制御部28は、図4で示す距離モード検索結果画面が表示された状態において、操作部25から「選択状態スポット情報」を変更する旨の操作指示を受け付けたか否かを判断し(ステップS115)、受け付けたと判断した場合(ステップS115:YES)には、変更された「選択状態スポット情報」の距離情報205を検索結果リストLから抽出して、当該抽出された距離情報205を図4で示す距離モード検索結果画面の距離表示領域151に表示させて、それまで表示されていたものから更新する(ステップS116)。このように、システム制御部28は、表示部24を制御して、操作部25からの操作指示に基づき変更された「選択状態スポット情報」に対する距離情報205に、当該距離表示領域151に表示されている距離情報205の表示を変更する。
【0078】
一方、システム制御部28は、図4で示す距離モード検索結果画面が表示された状態において、操作部25から「選択状態スポット情報」を変更する旨の操作指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS115:NO)、およびステップS116にて図4で示す距離モード検索結果画面100の距離表示領域151の表示を更新した後、ステップS117に移行して、当該ステップS117の判断処理を行う。
【0079】
ユーザの操作部25の操作により目的地設定や経路探索指示がなされていないと判断した場合(ステップS117:NO)には、ユーザの操作部25の操作により図4で示す距離モード検索結果画面100における表示ボタン140が選択されたかを判断する(ステップS118)。当該表示ボタン140が選択されたと判断した場合(ステップS118:YES)には、表示モード設定画面を表示させる(ステップS119)。一方、当該表示ボタン140が選択されていないと判断した場合(ステップS118:NO)には、操作部25における「次へ」ボタンがユーザにより操作されたか否かを判断する(ステップS120)。
【0080】
表示部24に表示モード設定画面が表示されている状態において、ユーザの操作部25の操作により、「地図モード」または「バーモード」のいずれかが選択されたかを判断する(ステップS121)。「地図モード」が選択されたと判断した場合(ステップS121:地図)には、図10で示す地図モード処理へ移行する(ステップS123)。一方、「バーモード」が選択された場合(ステップS121:バー)には、図11で示すバーモード処理へ移行する(ステップS122)。
【0081】
次に、図10で示されるフローチャートを用いて、地図モード処理について説明する。上述したように、この地図モード処理の実行により表示部24に表示される検索結果画面は、図5または図6で示す地図モード検索結果画面である。
【0082】
システム制御部28は、上述した図4で示す距離モード検索結果画面から、表示モード設定画面を経て「地図モード」が選択された場合、図2で示す検索結果リストLから次頁スポット情報における位置座標203を抽出する。そして、当該抽出された位置座標203に基づいて、「次頁スポット」が、図4で示す距離モード検索結果画面100の地図表示領域100aに表示されている地図の表示地図範囲内に存在するか否かを判断する(ステップS301)。「次頁スポット」の位置座標が表示地図範囲内であると判断した場合(ステップS301:YES)には、図4で示す距離モード検索結果画面100の地図表示領域100aに表示されている地図を利用し、当該次頁スポットの位置座標に次頁スポットアイコン132を重畳した地図を生成して地図表示領域100aに表示し、さらに、図2で示す検索結果リストLから最大リスト表示件数分のスポットの名称情報201と距離情報205を抽出し、文字ならびに数字、記号からなるそれら情報を、距離情報205で示される基準位置からの距離が短い順にリスト形式にてリスト表示領域100bに表示させる。なお、この際、システム制御部28は、図4で示す距離モード検索結果画面100の距離表示領域151と次頁スポット表示領域131の表示を表示画面から消去させ、図5で示す地図モード検索結果画面100を表示させる(スポットS302)。
【0083】
一方、システム制御部28は、次頁スポットが表示地図範囲内に存在しないと判断した場合(ステップS301:NO)には、当該「次頁スポット」の位置座標203に基づき、当該「次頁スポット」の位置座標が基準位置に対し、どの方向にあるかを判断する。そして、図4で示す距離モード検索結果画面100の地図表示領域100aに表示されている地図を利用し、当該地図上に、当該判断された方向を示す矢印と次頁スポットアイコン132を表示できない旨のテキストからなる注釈メッセージを重畳した地図を生成して地図表示領域100aに表示する。さらに、図2で示す検索結果リストLから最大リスト表示件数分のスポットの名称情報201と距離情報205を抽出し、文字ならびに数字、記号からなるそれら情報を、距離情報205で示される基準位置からの距離が短い順にリスト形式にてリスト表示領域100bに表示させる(ステップS303)。
【0084】
なお、この際、システム制御部28は、図4で示す距離モード検索結果画面100の距離表示領域151と次頁スポット表示領域131の表示を表示画面から消去させ、図6で示す地図モード検索結果画面100を表示させる(スポットS303)。
【0085】
次に、図11で示されるフローチャートを用いて、バーモード処理について説明する。上述したように、このバーモード処理の実行により表示部24に表示される検索結果画面は、図7で示すバーモード検索結果画面である。
【0086】
システム制御部28は、上述した図4で示す距離モード検索結果画面から、表示モード設定画面を経て「バーモード」が選択された場合、図2で示す検索結果リストLから次頁スポット情報における距離情報205を抽出する(ステップS401)。そして、当該距離情報205に基づいて、図7で示すバーモード検索結果画面100の地図表示領域100aに次頁スポット情報を表現すべきバーを決定する(ステップS402)。たとえば、図2で示す検索結果リストLでは、次頁スポット情報は「NO.6」のスポット情報であり、その距離情報205は「500m」である。上記したように表示画面の表示幅が4cmである場合、最長バーを4cmとして表現される距離を1kmとした基準に従い、「500m」のバーとして2cmのバーが決定される。そして、当該2cmのバーを示すバーデータを記憶部26から取得する(ステップS403)。次に、システム制御部28は、図2で示す検索結果リストLから、図4で示す距離モード検索結果画面のリスト表示領域100bに表示されているスポット情報のうち基準位置からの距離が最も長い位置のスポット(図4では「×××神谷町店」)の距離情報205(図2の例では「250m」)を抽出する(ステップS404)。そして、図7で示すバーモード検索結果画面100の地図表示領域100aに距離が最も長いスポットのスポット情報を表現すべきバーを決定する(ステップS405)。次頁スポット情報の場合と同様に、「250m」のバーとして1cmのバーが決定される。そして、当該1cmのバーを示すバーデータを記憶部26から取得する(ステップS406)。
【0087】
次に、システム制御部28は、表示部24を制御して、記憶部26から取得した各々のバーを示すバーデータに対し描画処理を施し、図7で示すバーモード検索結果画面100の次頁バー134ならびに最遠バー135として表現させる(ステップS407)。なお、表示部24における描画処理では、次頁バー134と最遠バー135の表示態様を異なるように処理する。図7で示すバーモード検索結果画面100では、次頁バー134のバーを黒色で表現した態様とし、最遠バー135を斜線で表現した態様として処理している。
【0088】
また、図2で示す検索結果リストLから最大リスト表示件数分のスポットの名称情報201と距離情報205を抽出し、文字ならびに数字、記号からなるそれら情報を、距離情報205で示される基準位置からの距離が短い順にリスト形式にてリスト表示領域100bに表示させる。なお、この際、システム制御部28は、図4で示す距離モード検索結果画面100の距離表示領域151と次頁スポット表示領域131の表示を表示画面から消去させ、図7で示すバーモード検索結果画面100を表示させる(スポットS408)。
【0089】
そして、図9のフローチャートに戻り、図5または図6で示す地図モード検索結果画面100、ならびに図7で示すバーモード検索結果画面100が表示された状態においてステップS117以降の処理を行う。このとき、地図モード検索結果画面100からステップS117以降の処理を行う際は、たとえば、当該ステップ117の判断を行った結果、ステップS118に移行(ステップS117:NO)し、さらに、ユーザにより表示ボタン140が選択されたと判断した場合(ステップS118:YES)、ステップS119で表示される表示モード設定画面では、「距離モード」か「バーモード」を選択可能とするものとなる。そして、ステップS121にて「距離モード」が選択されたと判断した場合には、上記したステップS110〜S116での処理が行われる。これは、バーモード検索結果画面100が表示された状態においてステップS117以降の処理を行う際も同様で、ステップS119で表示される表示モード設定画面では「距離モード」か「地図モード」を選択可能とするものとなる。
【0090】
他方、システム制御部28は、操作部25における「次へ」ボタンがユーザにより操作されたと判断した場合(ステップS120:YES)、当該操作に応じて、その操作された時点でリスト表示領域100bに表示されているスポット情報の表示を、当該表示されているスポット情報の次に表示すべきスポット情報の表示に更新させる。たとえば、図7で示すバーモード検索結果画面100のリスト表示領域100bに図2で示す検索結果リストLの「NO.1」〜「NO.5」のスポット情報が表示されているとき、システム制御部28は、当該検索結果リストLの「NO.6」〜「NO.8」の名称情報201、位置座標203、距離情報205を抽出する(ステップS124)。そして、システム制御部28は、リスト表示領域100bに表示されるスポット情報のスポットの位置を地図表示領域100aに表示される地図上で表現するためのスポットアイコンを記憶部26から取得する。さらに、当該抽出した距離情報205に基づき、基準位置からの距離が最も長いスポットの位置が含まれる縮尺の地図を記憶部26から取得する(ステップS125)。そして、表示部24を制御して、当該抽出した地図の当該抽出した位置座標203にスポットアイコンを重畳させて、地図表示領域100aに表示させる。さらに、抽出した名称情報201、距離情報205に基づき、文字ならびに数字、記号からなるそれら情報を、距離情報205で示される基準位置からの距離が短い順にリスト形式にてリスト表示領域100bに表示させる(ステップS126)。このようにして、次に表示すべきスポット情報の表示に更新させる。そして、上記したステップS117に移行して、当該ステップS117以降の処理を行う。
【0091】
一方、システム制御部28は、操作部25における「次へ」ボタンがユーザにより操作されていないと判断した場合(ステップS120:NO)には、上記したステップ117に移行し、当該ステップS117以降の処理を行う。
【0092】
なお、上記した説明では、図3〜図7で示す検索結果画面100の地図表示領域100aで表現するスポットの位置を表現するスポットアイコンが、少なくともリスト表示領域100bに表示されているスポット情報が示すスポットを含んでいる、換言すれば、地図表示領域100aで表現されているスポットアイコンが、リスト表示領域100bのスポット情報が示すスポットを含んで、それより多くしてもよいとしているがこれに限ることはない。
【0093】
たとえば、図3から図7で示す検索結果画面100の地図表示領域100aで表現されるスポットアイコンを、リスト表示領域100bに表示されるスポット情報が示すスポットのみとして、地図表示領域100aに表現されるアイコンと、リスト表示領域100bに表示されるスポット情報とが常に一対一で対応するようにそれらの表示を制御するようにしてもよい。このとき、システム制御部28は、たとえば、上記した予め設定された最大リスト表示件数分のスポットならびにリスト表示領域100bに表示されるスポット情報の数に応じてスポットアイコンの表示を制御する。たとえば、システム制御部28は、リスト表示領域100bに表示されるスポット情報で示されるスポットの中で、基準位置との距離が最も長いスポットの位置座標を含む縮尺の地図を表示させた結果、次頁スポットの位置も含むこととなった場合でも、当該次頁スポットのアイコンを表示しないように制御する。また、たとえば、図3から図7で示す検索結果画面100が表示されている状態において、ユーザが操作部25の図示せぬ「縮尺」ボタンを操作して、地図表示領域100aに表示されている地図の表示縮尺が変更される、換言すれば、当該操作に応じて、対応する縮尺の地図を記憶部26から抽出して表示することにより、それまで地図表示領域100bに表現されていた5つのスポットアイコンが3つに変更された場合、リスト表示領域100bに表示するスポット情報も5つから3つに変更する。なお、表示縮尺の変更により表現されなくなったスポットアイコンに対応するスポット情報の表示輝度をグレーダウンするようにしてもよい。このことは、地図表示領域100aに表示されている地図の表示縮尺の変更に限ることなく、地図表示領域100aに表示されている表示地図範囲を、たとえば、ユーザによる操作部25の操作またはユーザによる表示画面のタッチ操作によりスクロールして変更する場合にも適用することができる。
【0094】
次に、システム制御部28の処理につき簡単に説明する。
【0095】
システム制御部28は、検索結果画面100の地図表示領域100aに表示されている地図の表示縮尺を変更する旨の操作指令を操作部25から受けたか否かを判断する。操作指令を受けたと判断した場合には、当該操作指令で示される縮尺の地図データを記憶部26から抽出する。また、システム制御部28は、当該縮尺を変更する旨の操作指令を受けたとき、その時点で地図表示領域100aの地図上にスポットアイコンで表現されているスポットの位置座標を、検索結果リストLを参照することにより確認する。そして、当該確認したスポットの位置座標のすべてが当該操作指令で示される縮尺の地図データに含まれるか否かを判断する。すべての当該スポットの位置座標が含まれていると判断した場合には、当該記憶部26から抽出した地図データに含まれる当該スポットの位置座標にスポットアイコンを重畳した地図を生成して地図情報領域100aに表示させる。一方、すべての当該スポットの位置座標が含まれないと判断した場合には、当該含まれなくなったスポットを,検索結果リストLを参照することにより特定する。そして、システム制御部28は、当該特定されたスポットのスポット情報をリスト表示領域100bから消去する処理を行う。この際、システム制御部28は、リスト表示領域100bに表示するスポット情報の最大リスト表示件数が予め5と定められており、当該5つのスポット情報がリスト表示領域100bに表示されていたとしても、当該特定されたスポットのスポット情報を除く残りのスポットのスポット情報のみを検索結果リストLから抽出してリスト形式にてリスト表示領域100bの表示を更新させる。また、システム制御部28は、記憶部26から抽出された縮尺の地図データに含まれるスポットの位置座標にスポットアイコンを重畳した地図を生成して、地図表示領域100aに表示させる。
【0096】
このように、システム制御部28は、地図表示領域100aの地図の表示縮尺が変更されることにより、スポットの位置を示すスポットアイコンの数が変更されたとしても、当該スポットアイコンと一対一に対応するようにリスト表示領域100bに表示されたスポット情報の表示を更新する。
【0097】
上記した説明では、携帯電話機MPで「周辺検索アプリ」を実行して、当該携帯電話機MPのシステム制御部28の制御により本発明を実施する形態について説明しているが、これに限ることはない。たとえば、携帯電話機MPとサーバ装置とがネットワークを介して接続されたシステムにおいて、当該携帯電話機MPとサーバ装置とが連携して「周辺検索アプリ」を実行する場合でも、本発明を適用することが可能である。
【0098】
この場合、サーバ装置は、図1で示す記憶部26と同等の記憶部、ならびに携帯電話機MPとデータの送受信を行う通信部を備え、さらに、携帯電話機MPのシステム制御部28と連携するサーバ側制御部を備える。
【0099】
一方、携帯電話機MPは、図1で示す構成において記憶部26が、サーバ装置から送信されるデータを記憶する記憶部として機能し、さらに、サーバ装置とのデータの送受信を行う通信部を備える。なお、他の構成は図1と同様である。
【0100】
このような構成のサーバ装置と携帯電話機MPとからなるシステムにおいて、当該携帯電話機MPのシステム制御部28は、ユーザの操作部25の操作により「周辺検索アプリ」が実行されると、通信部を制御し、ネットワークを介してサーバ装置の通信部と通信接続する。
【0101】
サーバ装置のサーバ側制御部は、通信接続が完了すると、携帯電話機MPの表示部24で上記した基準位置設定画面、ならびに検索条件設定画面を表示させるためのデータをネットワークを介して送信させる。
【0102】
携帯電話機MPのシステム制御部28は、通信部が受信した当該データを記憶部26に記憶させる。そして、当該記憶されたデータを用いて、当該基準位置設定画面ならびに検索条件設定画面を表示させる。ユーザにより基準位置ならびに検索条件が入力されると、当該入力された基準位置を示すデータならびに検索条件を示すデータをネットワークを介してサーバ装置に送信させる。
【0103】
サーバ装置のサーバ側制御部は、当該携帯電話機MPから送信されるデータに応じてアプリケーションを起動するためのプログラムを有しており、携帯電話機MPからの当該データが受信されると、サーバ側制御部はプログラムを起動してアプリケーションを実行する。
【0104】
サーバ装置のサーバ側制御部では、携帯電話機MPから送信された基準位置を示すデータに基づき、当該基準位置周辺の地図データを記憶部から抽出し、それ以降、上記した図8のステップS102からステップS106,図9のステップS110,111の処理を行う。ここで、サーバ側制御部は、携帯電話機MPの表示部24で上記した図3で示す検索結果画面100を表示するための当該検索結果画面100を構成する地図データや検索結果リストLにおけるスポット情報等の各種データをネットワークを介して携帯電話機MPに送信する。携帯電話機MPのシステム制御部28は、当該携帯電話機MPの通信部で受信した各種データを記憶部26に記憶し、表示部24を制御して、当該記憶部26に記憶した各種データを用いて図3で示す検索結果画面100aを表示させる。以降、上記した図8で示すフローチャートのステップS107の判断、上記した図9で示すフローチャートのステップS112のDisボタンが選択されたかの判断、ステップS118の「表示」ボタン140が選択されたかの判断、ステップS120の「次へ」ボタンが操作されたかの判断、ならびに、ステップS121の「距離モード」、「地図モード」、「バーモード」のいずれかが選択されたかの判断、が携帯電話機MPのシステム制御部28により行われると、通信部から、ネットワークを介して当該操作や選択が行われた旨を示す情報をサーバ装置に送信する。
【0105】
サーバ装置のサーバ側制御部は、それら情報を受けて、それら情報に応じた処理、たとえば、図10で示す地図モード処理、図11で示すバーモード処理、図9で示すステップS113,S114ならびにステップS116,S119,S124〜S126の処理を行い、当該処理に応じたデータ等を携帯電話機MPに送信する。
【0106】
たとえば、携帯電話機MPのシステム制御部28にて図9で示すフローチャートのステップS118の判断が行われ、当該携帯電話機MPから「表示」ボタン140が操作された旨の情報を受けると、サーバ側制御部は、携帯電話機MPの表示部24で表示モード設定画面を表示させるためのデータをネットワークを介して携帯電話機MPに送信する。
【0107】
携帯電話機MPでは、通信部にて当該データを受信すると記憶部26に記憶し、さらに当該記憶されたデータを用いて表示モード設定画面を表示させる。そして、図9で示すフローチャートのステップS121により、「距離モード」、「地図モード」、「バーモード」のいずれかが選択されたと判断すると、当該選択されたモードを示す情報をサーバ装置に送信する。
【0108】
サーバ側制御部は、上記した図8及び図9で示すフローチャートのステップS105からステップS116までの処理や、図10で示すフローチャートや図11で示すフローチャートの処理を行う。そして、各々図3から図7で示す検索結果画面100を携帯電話機MPの表示部24で表示するための各種データをネットワークを介して送信する。
【0109】
携帯電話機MPでは、当該受信した各種データを記憶部26に記憶し、当該記憶された各種データを用いて図3から図7で示す検索結果画面100を表示させる。
【0110】
このように、携帯電話機MPとサーバ装置とがネットワークを介して接続されたシステムであっても本発明を適用することが可能であり、当該携帯電話機MPのシステム制御部28とサーバ側制御部との各々が「周辺検索アプリ」を実行するために必要となるプログラムを有し、当該プログラムの起動によりシステム制御部28とサーバ側制御部との処理の連携により、本発明の機能を十分に実現することが可能となる。
【0111】
なお、上述したシステム制御部28(サーバ側制御部)による処理に相当するプログラムをフレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録しておき、これらのプログラムを、施設検索装置、表示制御装置、施設情報表示装置に含まれるコンピュータで読み出して実行することにより、当該コンピュータを本実施形態における携帯電話機MP(サーバ装置とからなるシステムを含む)内のシステム制御部28(サーバ側制御部)として活用することもできる。
【0112】
さらにまた、本実施形態においては、携帯電話機MP(サーバ装置とからなるシステムを含む)を施設検索装置、表示制御装置、施設情報表示装置に適用したが、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)等の他の機器を施設検索装置、表示制御装置、施設情報表示装置として適用しても良い。
【符号の説明】
【0113】
21 通信部
22 音声入力部
23 音声出力部
24 表示部(表示手段の一例)
25 操作部(検索条件設定手段、基準位置設定手段、選択手段の一例)
26 記憶部
28 システム制御部(表示制御手段、更新手段、更新情報表示制御手段の一例)
29 システムバス
30 現在位置検出部
MP 携帯電話機(施設検索装置の一例)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段を制御して、第1表示領域と第2表示領域とからなる表示画面を設定し、ユーザにより設定された検索条件に応じて検索された施設の情報を当該第1表示領域ならびに当該第2表示領域に表示させる表示制御装置であって、
前記検索された施設の全部または一部の位置を含む地図を前記第1表示領域に表示させるとともに、当該第1表示領域に表示されている地図に含まれる施設を示す施設指示情報を第2表示領域に表示させる表示制御手段を備え、
前記表示制御手段は、前記第2表示領域に表示されていない他の施設指示情報を前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示させるための前記ユーザによる表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させるとともに、前記ユーザによる前記表示更新操作が行われる前の状態において、少なくとも一つの前記他の施設指示情報に関する情報を前記表示画面内に表示させる、ことを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示制御装置であって、
前記表示制御手段は、前記第2表示領域に表示させる施設指示情報の数を予め設定し、前記第1表示領域に表示されている地図に含まれる施設の数が前記施設数より多い場合、当該地図に含まれる施設のうち、当該施設の位置と前記地図上の基準位置との距離が短い順に当該施設を示す前記施設指示情報を前記設定された数表示させることを特徴とする表示制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の表示制御装置であって、
前記表示制御手段は、前記第2表示領域に表示させる施設指示情報の対象から外れた他の施設指示情報のうち、前記地図上の基準位置からの距離が最も短い位置にある施設を示す前記他の施設指示情報に関する情報を前記表示画面内に表示させることを特徴とする表示制御装置。
【請求項4】
請求項2に記載の表示制御装置であって、
前記表示制御手段は、前記第2表示領域に表示させる施設指示情報の対象から外れた他の施設指示情報のうち、前記第2表示領域に表示されている施設指示情報においてユーザにより選択された当該施設指示情報に対応する施設と同種の施設を示す当該他の施設指示情報に関する情報を前記表示画面内に表示させることを特徴とする表示制御装置。
【請求項5】
検索対象となる施設の検索条件を設定するために用いられる検索条件設定手段と、
第1表示領域と第2表示領域とを含む表示画面を表示する表示手段と、
前記第2表示領域に、前記設定された検索条件に従って検索された施設を示す施設指示情報を表示させるとともに、当該第2表示領域に表示させている施設指示情報に対応する施設の位置を含む地図を前記第1表示領域に表示させる表示制御手段と、
前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示されるべき他の施設指示情報を表示させるための表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させる更新手段と、
前記表示画面が更新されることにより新たに前記第2表示領域に表示されるべき施設指示情報に対応する施設に関する更新施設情報を、前記表示画面内に表示させる更新情報表示制御手段と、
を備えることを特徴とする施設検索装置。
【請求項6】
請求項5に記載の施設検索装置において、
前記地図上の基準位置を設定するために用いられる基準位置設定手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記第2表示領域に、前記施設指示情報を前記基準位置からの距離が短い順に表示させることを特徴とする施設検索装置。
【請求項7】
請求項5または請求項6に記載の施設検索装置において、
前記更新施設情報は、前記表示画面が更新されることにより新たに前記第2表示領域に表示される施設指示情報に対応する施設であって、最も基準位置から距離が短い施設と、前記基準位置との距離を示す情報であることを特徴とする施設検索装置。
【請求項8】
請求項5乃至請求項7の何れか一項に記載の施設検索装置において、
前記第2表示領域に表示されている施設指示情報の何れかを選択施設指示情報として選択するために用いられる選択手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記第2表示領域に同じ種別の施設に対応する施設指示情報が複数表示されている場合に、当該同じ種別の施設に対応する施設指示情報の何れかが前記選択施設指示情報として選択されたときには、当該選択施設指示情報と、当該選択施設指示情報に対応する施設と同じ種別の施設に対応する同種別施設指示情報とを、当該選択施設指示情報に対応する施設と異なる種別の施設に対応する異種別施設指示情報と区別するように表示することを特徴とする施設検索装置。
【請求項9】
請求項8に記載の施設検索装置において、
前記表示制御手段は、前記第1表示領域に表示されている地図上において、前記選択施設指示情報に対応する施設の位置を第1の色を付したアイコンにより表現し、前記同種別施設指示情報に対応する施設の位置を第2の色を付したアイコンにより表現し、前記異種別施設表示領域に表示されている施設指示情報に対応する施設の位置を第3の色を付したアイコンにより表現することを特徴とする施設検索装置。
【請求項10】
請求項5乃至請求項7の何れか一項に記載の施設検索装置において、
前記第2表示領域に表示されている施設指示情報の何れかを選択施設指示情報として選択するために用いられる選択手段を更に備え、
前記更新情報表示制御手段は、前記表示画面が更新されることにより新たに前記第2表示領域に表示される施設指示情報に対応する施設の中に、前記選択施設指示情報に対応する施設と同じ種別の施設が存在する場合には、当該同じ種別の施設に関する更新施設情報を、前記表示画面内に表示させることを特徴とする施設検索装置。
【請求項11】
表示手段を制御して、第1表示領域と第2表示領域とからなる表示画面を設定し、ユーザにより設定された検索条件に応じて検索された施設の情報を当該第1表示領域ならびに当該第2表示領域に表示させる表示制御方法であって、
前記検索された施設の全部または一部の位置を含む地図を前記第1表示領域に表示させる第1表示制御工程と、
前記第1表示領域に表示されている地図に含まれる施設を示す施設指示情報を第2表示領域に表示させる第2表示制御工程と、
前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示させる、当該第2表示領域に表示されていない他の施設指示情報うちの少なくとも一つの当該他の施設指示情報に関する情報を、前記第2表示領域に前記施設指示情報が表示されている前記表示画面内に表示させる第3表示制御工程と、
前記他の施設指示情報を前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示させるための前記ユーザによる表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させる第4表示制御工程と、
を含むことを特徴とする表示制御方法。
【請求項12】
検索対象となる施設の検索条件を取得する検索条件取得工程と、
表示画面内の第2表示領域に、前記取得した検索条件に従って検索された施設を示す施設指示情報を表示させるとともに、当該第2表示領域に表示させている施設指示情報に対応する施設の位置を含む地図を前記表示画面内の第1表示領域に表示させる表示制御工程と、
前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示されるべき他の施設指示情報を表示させるための表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させる更新工程と、
前記表示画面が更新されることにより新たに前記第2表示領域に表示されるべき施設指示情報に対応する施設に関する更新施設情報を、前記表示画面内に表示させる更新情報表示制御工程と、
を含むことを特徴とする施設検索方法。
【請求項13】
検索対象となる施設の検索条件を設定するために用いられる検索条件設定手段と、
第1表示領域と第2表示領域とを含む表示画面を表示する表示手段と、
を備える施設検索装置に含まれるコンピュータを、
前記第2表示領域に、前記設定された検索条件に従って検索された施設を示す施設指示情報を表示させるとともに、当該第2表示領域に表示させている施設指示情報に対応する施設の位置を含む地図を前記第1表示領域に表示させる表示制御手段、
前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示されるべき他の施設指示情報を表示させるための表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させる更新手段、
前記表示画面が更新されることにより新たに前記第2表示領域に表示されるべき施設指示情報に対応する施設に関する更新施設情報を、前記表示画面内に表示させる更新情報表示制御手段、
として機能させることを特徴とする施設検索用プログラム。
【請求項14】
ユーザにより入力された検索条件に基づく検索処理の実行により得られた施設に関する施設情報であって、前記施設の位置を示す位置情報と前記施設の名称を示す名称情報とを含む施設情報を表示する施設情報表示装置であって、
前記位置情報に基づいて前記施設の位置を示す象徴を地図上に表示するための地図表示領域と、前記地図表示領域とは異なる他の表示領域であって前記名称情報に基づいて前記施設の名称を示す文字を表示するための名称表示領域と、を含む表示画面を表示する表示手段と、
前記地図表示領域に表示される施設の位置を示す象徴と前記名称表示領域に表示される施設の名称を示す文字とが同一の施設に関する施設情報として一対一に対応するように表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする施設情報表示装置。
【請求項15】
請求項14に記載の施設情報表示装置であって、
前記表示制御手段は、前記地図表示領域に表示されている地図の表示縮尺を変更する指示に応じて当該地図の表示縮尺を変更するとともに、当該表示縮尺の変更に伴って更新された施設の位置を示す象徴と一対一に対応するように前記名称表示領域における施設の名称を示す文字の表示を更新することを特徴とする施設情報表示装置。
【請求項1】
表示手段を制御して、第1表示領域と第2表示領域とからなる表示画面を設定し、ユーザにより設定された検索条件に応じて検索された施設の情報を当該第1表示領域ならびに当該第2表示領域に表示させる表示制御装置であって、
前記検索された施設の全部または一部の位置を含む地図を前記第1表示領域に表示させるとともに、当該第1表示領域に表示されている地図に含まれる施設を示す施設指示情報を第2表示領域に表示させる表示制御手段を備え、
前記表示制御手段は、前記第2表示領域に表示されていない他の施設指示情報を前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示させるための前記ユーザによる表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させるとともに、前記ユーザによる前記表示更新操作が行われる前の状態において、少なくとも一つの前記他の施設指示情報に関する情報を前記表示画面内に表示させる、ことを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示制御装置であって、
前記表示制御手段は、前記第2表示領域に表示させる施設指示情報の数を予め設定し、前記第1表示領域に表示されている地図に含まれる施設の数が前記施設数より多い場合、当該地図に含まれる施設のうち、当該施設の位置と前記地図上の基準位置との距離が短い順に当該施設を示す前記施設指示情報を前記設定された数表示させることを特徴とする表示制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の表示制御装置であって、
前記表示制御手段は、前記第2表示領域に表示させる施設指示情報の対象から外れた他の施設指示情報のうち、前記地図上の基準位置からの距離が最も短い位置にある施設を示す前記他の施設指示情報に関する情報を前記表示画面内に表示させることを特徴とする表示制御装置。
【請求項4】
請求項2に記載の表示制御装置であって、
前記表示制御手段は、前記第2表示領域に表示させる施設指示情報の対象から外れた他の施設指示情報のうち、前記第2表示領域に表示されている施設指示情報においてユーザにより選択された当該施設指示情報に対応する施設と同種の施設を示す当該他の施設指示情報に関する情報を前記表示画面内に表示させることを特徴とする表示制御装置。
【請求項5】
検索対象となる施設の検索条件を設定するために用いられる検索条件設定手段と、
第1表示領域と第2表示領域とを含む表示画面を表示する表示手段と、
前記第2表示領域に、前記設定された検索条件に従って検索された施設を示す施設指示情報を表示させるとともに、当該第2表示領域に表示させている施設指示情報に対応する施設の位置を含む地図を前記第1表示領域に表示させる表示制御手段と、
前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示されるべき他の施設指示情報を表示させるための表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させる更新手段と、
前記表示画面が更新されることにより新たに前記第2表示領域に表示されるべき施設指示情報に対応する施設に関する更新施設情報を、前記表示画面内に表示させる更新情報表示制御手段と、
を備えることを特徴とする施設検索装置。
【請求項6】
請求項5に記載の施設検索装置において、
前記地図上の基準位置を設定するために用いられる基準位置設定手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記第2表示領域に、前記施設指示情報を前記基準位置からの距離が短い順に表示させることを特徴とする施設検索装置。
【請求項7】
請求項5または請求項6に記載の施設検索装置において、
前記更新施設情報は、前記表示画面が更新されることにより新たに前記第2表示領域に表示される施設指示情報に対応する施設であって、最も基準位置から距離が短い施設と、前記基準位置との距離を示す情報であることを特徴とする施設検索装置。
【請求項8】
請求項5乃至請求項7の何れか一項に記載の施設検索装置において、
前記第2表示領域に表示されている施設指示情報の何れかを選択施設指示情報として選択するために用いられる選択手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記第2表示領域に同じ種別の施設に対応する施設指示情報が複数表示されている場合に、当該同じ種別の施設に対応する施設指示情報の何れかが前記選択施設指示情報として選択されたときには、当該選択施設指示情報と、当該選択施設指示情報に対応する施設と同じ種別の施設に対応する同種別施設指示情報とを、当該選択施設指示情報に対応する施設と異なる種別の施設に対応する異種別施設指示情報と区別するように表示することを特徴とする施設検索装置。
【請求項9】
請求項8に記載の施設検索装置において、
前記表示制御手段は、前記第1表示領域に表示されている地図上において、前記選択施設指示情報に対応する施設の位置を第1の色を付したアイコンにより表現し、前記同種別施設指示情報に対応する施設の位置を第2の色を付したアイコンにより表現し、前記異種別施設表示領域に表示されている施設指示情報に対応する施設の位置を第3の色を付したアイコンにより表現することを特徴とする施設検索装置。
【請求項10】
請求項5乃至請求項7の何れか一項に記載の施設検索装置において、
前記第2表示領域に表示されている施設指示情報の何れかを選択施設指示情報として選択するために用いられる選択手段を更に備え、
前記更新情報表示制御手段は、前記表示画面が更新されることにより新たに前記第2表示領域に表示される施設指示情報に対応する施設の中に、前記選択施設指示情報に対応する施設と同じ種別の施設が存在する場合には、当該同じ種別の施設に関する更新施設情報を、前記表示画面内に表示させることを特徴とする施設検索装置。
【請求項11】
表示手段を制御して、第1表示領域と第2表示領域とからなる表示画面を設定し、ユーザにより設定された検索条件に応じて検索された施設の情報を当該第1表示領域ならびに当該第2表示領域に表示させる表示制御方法であって、
前記検索された施設の全部または一部の位置を含む地図を前記第1表示領域に表示させる第1表示制御工程と、
前記第1表示領域に表示されている地図に含まれる施設を示す施設指示情報を第2表示領域に表示させる第2表示制御工程と、
前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示させる、当該第2表示領域に表示されていない他の施設指示情報うちの少なくとも一つの当該他の施設指示情報に関する情報を、前記第2表示領域に前記施設指示情報が表示されている前記表示画面内に表示させる第3表示制御工程と、
前記他の施設指示情報を前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示させるための前記ユーザによる表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させる第4表示制御工程と、
を含むことを特徴とする表示制御方法。
【請求項12】
検索対象となる施設の検索条件を取得する検索条件取得工程と、
表示画面内の第2表示領域に、前記取得した検索条件に従って検索された施設を示す施設指示情報を表示させるとともに、当該第2表示領域に表示させている施設指示情報に対応する施設の位置を含む地図を前記表示画面内の第1表示領域に表示させる表示制御工程と、
前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示されるべき他の施設指示情報を表示させるための表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させる更新工程と、
前記表示画面が更新されることにより新たに前記第2表示領域に表示されるべき施設指示情報に対応する施設に関する更新施設情報を、前記表示画面内に表示させる更新情報表示制御工程と、
を含むことを特徴とする施設検索方法。
【請求項13】
検索対象となる施設の検索条件を設定するために用いられる検索条件設定手段と、
第1表示領域と第2表示領域とを含む表示画面を表示する表示手段と、
を備える施設検索装置に含まれるコンピュータを、
前記第2表示領域に、前記設定された検索条件に従って検索された施設を示す施設指示情報を表示させるとともに、当該第2表示領域に表示させている施設指示情報に対応する施設の位置を含む地図を前記第1表示領域に表示させる表示制御手段、
前記第2表示領域に表示されている施設指示情報に続いて表示されるべき他の施設指示情報を表示させるための表示更新操作が行われたことに基づいて前記表示画面を更新させる更新手段、
前記表示画面が更新されることにより新たに前記第2表示領域に表示されるべき施設指示情報に対応する施設に関する更新施設情報を、前記表示画面内に表示させる更新情報表示制御手段、
として機能させることを特徴とする施設検索用プログラム。
【請求項14】
ユーザにより入力された検索条件に基づく検索処理の実行により得られた施設に関する施設情報であって、前記施設の位置を示す位置情報と前記施設の名称を示す名称情報とを含む施設情報を表示する施設情報表示装置であって、
前記位置情報に基づいて前記施設の位置を示す象徴を地図上に表示するための地図表示領域と、前記地図表示領域とは異なる他の表示領域であって前記名称情報に基づいて前記施設の名称を示す文字を表示するための名称表示領域と、を含む表示画面を表示する表示手段と、
前記地図表示領域に表示される施設の位置を示す象徴と前記名称表示領域に表示される施設の名称を示す文字とが同一の施設に関する施設情報として一対一に対応するように表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする施設情報表示装置。
【請求項15】
請求項14に記載の施設情報表示装置であって、
前記表示制御手段は、前記地図表示領域に表示されている地図の表示縮尺を変更する指示に応じて当該地図の表示縮尺を変更するとともに、当該表示縮尺の変更に伴って更新された施設の位置を示す象徴と一対一に対応するように前記名称表示領域における施設の名称を示す文字の表示を更新することを特徴とする施設情報表示装置。
【図1】
【図2】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2010−230722(P2010−230722A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−75151(P2009−75151)
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】
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