説明

表示装置、表示装置の制御方法、および表示装置の制御プログラム

【課題】表示言語に応じた表示を的確に行なうことができる表示装置を提供する。
【解決手段】1つの画面に描画すべき1つの項目のデータを取得する(S101)。その項目に対しての表示言語が指定されている場合(S103でYES)には、その項目に対して指定されている言語で表示を行なう(S109,S111)。指定されていなければ(S103でNO)、装置で設定されている言語で表示を行なう(S105)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は表示装置、表示装置の制御方法、および表示装置の制御プログラムに関し、特に複数の言語で表示を行なうことができる表示装置、表示装置の制御方法、および表示装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
MFP(Multi Function Peripheral)、複写機、ファクシミリ装置などの画像形成装置や、PC(Personal Computer)などの情報機器や、制御機器などには、操作を行なうオペレータ(ユーザ)に対して情報を表示する表示装置が備えられている。異なる国籍の複数のオペレータが同じ機器を使用する場合に、表示装置に表示する言語をどのように切替えるかが問題となる。
【0003】
下記特許文献1は、使用するアプリケーションによって表示部に表示する画面を切替え、アプリケーションごとに表示言語を切替える画像形成装置を開示している。
【0004】
特許文献2は、カード媒体に登録されている言語登録情報をもとに、ユーザの使い慣れた言語による画面を出力する画面表示装置を開示している。
【0005】
特許文献3は、ユーザと表示言語とを関連付け、ユーザ認証を行なうことでユーザに応じた言語での表示を行なう複合機を開示している。
【特許文献1】特開2002−120444号公報
【特許文献2】特開2001−351149号公報
【特許文献3】特開2005−151415号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の技術では、装置を使用するユーザを設定しなければならなかったり、ユーザ認証したくないユーザに対しても認証を要求することとなり、操作が煩わしいという問題がある。
【0007】
この発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、表示言語に応じた表示を的確に行なうことができる表示装置、表示装置の制御方法、および表示装置の制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、表示装置は、1つの画面に表示する複数の項目と、複数の項目のそれぞれに対する表示言語とを対応付けて保持する保持部と、保持部に保持された複数の項目のそれぞれを表示するときに、保持部に対応付けられて保持された表示言語で表示を行なう表示手段とを備える。
【0009】
好ましくは表示装置は、異なる複数の言語データを保持する言語データ保持部をさらに備える。
【0010】
好ましくは表示装置は、装置全体としての表示言語を登録する登録部をさらに備え、表示手段は、保持部において表示言語が保持されていない項目は、装置全体としての表示言語で表示を行なう。
【0011】
好ましくは表示装置は、項目を表示する毎に、表示言語の使用頻度をカウントするカウント手段と、装置全体としての表示言語として、使用頻度が高い言語を選択する選択手段とをさらに備える。
【0012】
好ましくは表示装置は、無操作状態である時間が第1の所定時間経過すると、装置全体としての表示言語を初期値に戻す第1の初期化手段と、無操作状態である時間が第2の所定時間経過すると、表示言語が対応付けられた項目の表示言語を初期値に戻す第2の初期化手段とをさらに備える。
【0013】
好ましくは複数の項目は階層構造を有し、表示装置は、特定の階層における表示言語が切替えられると、それ以下の階層における表示言語も併せて切替える表示切替手段をさらに備える。
【0014】
この発明の他の局面に従うと、1つの画面に表示する複数の項目と、複数の項目のそれぞれに対する表示言語とを対応付けて保持する保持部を備えた表示装置の制御方法は、保持部に保持された複数の項目のそれぞれを表示するときに、保持部に対応付けられて保持された表示言語で表示を行なう表示ステップを備える。
【0015】
この発明のさらに他の局面に従うと、1つの画面に表示する複数の項目と、複数の項目のそれぞれに対する表示言語とを対応付けて保持する保持部を備えた表示装置の制御プログラムは、保持部に保持された複数の項目のそれぞれを表示するときに、保持部に対応付けられて保持された表示言語で表示を行なう表示ステップをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0016】
これらの発明に従うと、表示言語に応じた表示を的確に行なうことができる表示装置、表示装置の制御方法、および表示装置の制御プログラムを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける画像管理システムの構成を示す図である。
図を参照して、画像管理システムは、LANに接続された画像読取装置としてのMFP100a,100bと、ユーザAのPC200aと、ユーザBのPC200bと、MFPの管理者のPC200cと、E−mailサーバ300と、画像データデータベース(DB)400とを備えている。
【0018】
図2は、MFP1台のシステム構成を示すブロック図である。
MFP100aは、主な構成要素として、CPU101、RAM103、ROM105、タッチパネル形式の操作パネル107、スキャナ部109、プリンタ部111、記憶装置113、およびネットワークインターフェースカード(NIC)115を備えている。
【0019】
NIC115は、LANを介してPCからプリントジョブデータを受信したり、スキャ
ン、FAX送信において画像データを送受信したりするためのインターフェースである。
【0020】
スキャナ部109は、セットされた原稿をスキャンし、原稿の画像データを得る公知の装置である。
【0021】
プリンタ部111は、公知の電子写真方式により、スキャナ部109で作成された画像データなどを、プリントデータとしての印刷のためのデータに変換し、変換後のデータに基づいて文書等の画像を印刷する装置である。
【0022】
操作パネル107は、コピーの画質、用紙設定や、スキャンの送信先の登録・選択などを行なうための、表面にタッチパネルが積層された液晶表示装置である。
【0023】
CPU101は、ROM105から必要なプログラムを読み出して、システム全体の機能を制御する。ROM105には、MFP全体を制御するプログラムが格納されている。RAM103は、CPU101におけるプログラム実行時のワークエリアとなる。また、RAM103には、スキャナ部109で読取られた画像データ等が一時的に保存される。
【0024】
操作パネル107は複数の言語表示に対応し、登録された言語に応じて表示を切替える。切替えを行なうため記憶装置113は、異なる複数の言語データを保持する。
【0025】
また記憶装置113は、設定内容(項目)ごとに指定された言語を登録する。操作パネル107は、画面ごとの描画処理のタイミングにおいて、登録された設定に応じて表示言語を切替える。
【0026】
また、RAM103は項目ごとに言語の表示頻度を記憶する。操作パネル107は、表示頻度が高い言語で表示を行なうことができる。
【0027】
図3は、MFP1台に含まれる表示装置の構成を示すブロック図である。
これらのブロックで示される機能は、CPU101、RAM103、ROM105、操作パネル107、および記憶装置113で実現される。
【0028】
図を参照して表示装置は、言語データ保持部201と、言語データ切替部203と、本体設定保持部205と、描画処理部207と、表示部209と、操作部211と、言語の表示頻度カウンタ部215とを備えている。
【0029】
言語データ保持部201は、切替え可能な各言語データ201a,201b,・・・を保持する。たとえば、同一内容のメッセージに対して、日本語、英語、フランス語、・・・などといったデータが保持される。
【0030】
本体設定保持部205は、複数の設定項目登録部231a,231b,・・・と、装置言語登録部251とを備える。設定項目登録部231a,231b,・・・のそれぞれは、選択言語251a,251b,・・・と、項目253a,253b,・・・,255a,255b,・・・を登録する。これにより、表示部209に表示される項目と、その表示言語の情報が保持される。
【0031】
言語データ切替部203は、設定項目を表示するときに、設定されている言語データに従って参照する言語を切替える。
【0032】
言語の表示頻度のカウンタ部215は、言語215a,215b,・・・ごとに表示頻度のカウントを行なう。これにより、表示頻度の高い言語で表示を行なうことができる。
【0033】
図4は、設定に応じた言語での表示部209の表示例を示す図である。
図を参照して、設定内容(表示項目)ごとに、指定された言語にて表示が行なわれる。また、装置の全体としての表示言語は、装置言語登録部251(図3)に登録されるが、設定内容の表示言語は、装置の全体としての表示言語に依存しない。
【0034】
ここでは、「山田 太郎」、「Development Division」、「Bob Jackson」、「総務」のそれぞれが設定内容であり、それぞれの表示言語として、日本語、英語、英語、日本語が登録されているものとする。また、装置の全体としての表示言語は日本語であり、これに基づき「キャンセル」、「OK」、「ワンタッチを選択できます」の項目が日本語で表示される。
【0035】
図5は、装置の言語と設定時に登録された言語の表示切替えの具体例を示す図である。
MFPは、記憶装置113内に複数の記憶領域(BOX)を有し、ユーザや部門ごとにデータを分類して記憶することが可能である。ここでは、BOXに記録されたドキュメントの操作を行なう画面の表示を例に挙げる。図5(1)に示されるように、装置の全体としての表示言語は日本語であり、これに基づき「キャンセル」、「OK」、「ボックスを選択できます」、「前画面」、「次画面」の項目が日本語で表示される。
【0036】
また、BOXごとに言語の設定が行なわれており、「前田」、「佐藤」のBOXは日本語が、「Herry」、「Project 1」のBOXは英語が選択されているものとする。これにより、BOXごとに、英語で表示が行なわれるか、日本語で表示が行なわれるかが決定される。
【0037】
装置の全体としての表示言語が日本語から英語へ変更されることで、図5(1)の表示は、図5(2)の表示へ移行する。ここでは、装置の全体としての表示言語が英語であるために、「Cancel」、「Enter」、「Select the BOX」、「Back」、「Fwd」の項目が英語で表示される。
【0038】
但し、装置の全体としての表示言語の切替えを行なっても、言語の設定が行われているBOXにおいては、装置全体としての表示言語に依存せず、設定した言語での表示が行われる。
【0039】
このように、BOXは装置全体としての表示言語に依存しないため、ユーザがBOXのみ操作したい場合は、装置全体の言語として何が設定されていても、ユーザはその表示言語を切替えることなく操作を行なうことが可能である。
【0040】
すなわち、図5(1)および(2)では、「前田」の項目に日本語が設定されているため、常に「前田」のキーは日本語で表示され、そのキーが選択されると、図5(3)に示されるように、BOXの操作画面が日本語で表示される(装置全体としての表示言語が英語であったとしても、日本語で表示される)。
【0041】
図6は、MFPが実行する表示部209への表示処理を示すフローチャートである。
ステップS101で、1つの画面に描画すべき1つの項目のデータを本体設定保持部205から取得する。ステップS103において、その項目に対しての表示言語が指定されているかを判定する。NOであれば、ステップS105でその項目を、装置で設定されている言語(装置全体としての表示言語)で表示する。
【0042】
ステップS107で、他に表示する項目のデータがあるかを判定し、YESであればステップS101へ戻り、NOであればここでの処理を終了する。
【0043】
ステップS103でYESであれば、ステップS109で、その項目に対して指定されている言語への切替えを行ない、ステップS111で指定された言語での項目の表示処理を行なう。その後、ステップS107へ進む。
【0044】
以上の処理により、設定内容ごとに、指定された言語で表示を行なうことができる。すなわち、装置で設定されている言語の表示とは独立して言語を切替えることができる。また、装置で設定されている言語を切替えても、個別の項目に言語が設定されていれば、その表示言語が連動して切替えられることはない。
【0045】
図7は、MFPが実行する表示部209での表示処理における設定された言語ごとのカウント処理を示すフローチャートである。
【0046】
この処理は、設定内容の表示を行なうときに、どの言語で表示を行なったかを言語の表示頻度カウンタ部215でカウントするものである。
【0047】
すなわち、ステップS201で表示言語が指定されているかを判定し、NOであれば装置で設定されている言語での表示を行なうため、ステップS203で装置で設定されている言語に対するカウンタをカウントする。
【0048】
一方、ステップS201でYESであれば、指定された言語に対するカウンタをカウントする。
【0049】
このようにして、カウント情報を保持しておくことができる。また、管理者モードや特定のユーザしか使用しない項目については、カウントの対象外としてもよい。
【0050】
図8は、表示部209での表示処理における言語使用頻度による表示の切替えを示すフローチャートである。
【0051】
ステップS251で、表示において使用頻度の高い言語を使用するモードであるかを判定し、YESであればステップS255において、機能を選択して内容を表示させるときに、該当機能の表示言語ごとの使用頻度を確認し、頻度が一番高い言語へ切替えを行ない、ステップS253で表示を行なう。
【0052】
一方、ステップS251でNOであればそのままステップS253で表示を行なう。
なお、管理者モードや特定のユーザしか使用しない項目については、切替えを行わない(ステップS251でNOと判断する)ようにしてもよい。
【0053】
図9は、表示部209での表示処理における言語の使用頻度に応じたデフォルト表示の切替え処理を示すフローチャートである。
【0054】
ステップS301において、表示言語の使用頻度の確認を行ない、ステップS303で使用頻度の高い表示言語への切替えを行なう。ステップS305で、選択された言語での表示処理を行なう。
【0055】
本処理は、装置全体、および個々の機能の言語表示頻度に応じて、装置全体の表示言語のデフォルトの切替えを行なうものである。使用頻度の高い表示言語を装置のデフォルト表示にすることで、操作性が向上する。また、本処理により装置全体としての表示言語を使用頻度に応じて切替えるようにしてもよい。
【0056】
図10は、表示部209での表示処理におけるインデックスの言語切替えに連動したワンタッチキーの言語の切替え処理を示すフローチャートである。
【0057】
これは、上位階層に属する表示内容の言語が切替えられると、その下位階層に属する表示内容の言語も併せて切替える処理である。
【0058】
ステップS401において、インデックスの項目の表示言語の切替えが行なわれると、ステップS403で、インデックス内に登録されているワンタッチキーがあるかの確認を行なう。
【0059】
ワンタッチキーがあれば(S403でYES)、インデックスで切替えた言語に併せて表示の切替えを行なうかを判定し(S405)、YESであればステップS407でワンタッチキーの表示言語もインデックスに併せて変更する。
【0060】
また、ステップS403またはS405でNOであれば、インデックスの表示言語を切替えるのみで、ここでの処理を終了する。
【0061】
ワンタッチキーの表示切替えは、それ自体の事前の設定で行なってもよいし、インデックスの表示言語の切替えに併せて行なってもよい。
【0062】
図11は、インデックスの表示言語の切替えに伴う表示の変更処理を示す図である。
図11(1)に示されるように、「共用1」のインデックスに複数のワンタッチキーが含まれているものとする。図11(2)に示されるように、「共用1」のインデックスが英語に切替えられ、「Common1」のインデックスに変わったものとする。ここで、図10のステップS407の処理によると、当該インデックスの下位に位置する複数のワンタッチキーのそれぞれの表示言語も英語に切替えられる。
【0063】
このように、この例ではインデックスの表示言語の切替えを行なうことで、インデックスに含まれるワンタッチキーがインデックスと同じ言語によって表示される。
【0064】
なお上位階層に属する表示内容の言語が切替えられると、その下位階層に属する表示内容の言語も併せて切替える他の例として、以下の処理が考えられる。図5(1)、(2)に示されるように上位階層に属する「前田」のキーの表示が英語表示に切替えられると、下位に位置する図5(3)の画面(および必要であれば、さらにその下位の画面)も英語表示に切替えるなどの処理である。
【0065】
図12は、装置全体としての表示言語のデフォルトへのリセット処理を示すフローチャートである。
【0066】
図を参照して、ステップS501でタイマ1をカウントし、ステップS503で装置が操作されると、タイマ1をリセットする(S513)。装置が操作されない場合は、ステップS501からの処理を繰返す。装置が操作されないまま、タイマ1のカウントが設定値に達したのであれば(S505でYES)、ステップS507で装置全体としての表示言語と同じ表示言語で表示が行なわれているかを判定する。NOであれば、装置で登録されたデフォルトの表示言語への切替えを行なう(S509)。その後、ステップS511でタイマ1をリセットする。
【0067】
また、ステップS507でYESであればそのままステップS511へ進む。
図13は、個別の項目の表示のリセット処理を示すフローチャートである。
【0068】
図を参照して、ステップS601でタイマ2をカウントし、ステップS603で装置が操作されると、タイマ2をリセットする(S613)。装置が操作されない場合は、ステップS601からの処理を繰返す。装置が操作されないまま、タイマ2のカウントが設定値に達したのであれば(S605でYES)、ステップS607で当該項目は装置全体としての表示言語と異なる表示言語で表示を行なう部分かを判定する。NOであれば、装置で登録されたデフォルトの表示言語への切替えを行なう(S609)。その後、ステップS611でタイマ2をリセットする。
【0069】
また、ステップS607でYESであればそのままステップS611へ進む。
なお、ステップS607でYESであり、項目がユーザにより設定された言語で表示されていない場合には、その言語をユーザにより設定された言語に戻すようにしてもよい。
【0070】
図12および13の処理により、装置の言語表示のタイマ処理による初期化と、個別に表示を切替えた言語表示のデフォルトへのタイマによる初期化処理を個別に制御することができる。装置全体の言語表示がデフォルト表示に切替わっても、個別に表示を切替えた表示部分に関しては図13のタイマ処理が行なわなければ切替えはなされない。
【0071】
このように、言語のリセットのタイミングを個別に設けることによって、次のユーザが操作を行なうときに言語切替えを行なう頻度が少なくなり、操作性が向上するという効果がある。
【0072】
図14は、表示言語のタイマ時間の設定画面の具体例を示す図である。
ここでユーザは表示言語をクリア(リセット)するまでの時間を設定することが可能である。ユーザは、装置としての設定言語のクリアまでの時間(タイマ1の設定値)と、個別に表示の切替えを行なった言語表示のクリアまでの時間(タイマ2の設定値)とを個別に設定することができる。
【0073】
また、ユーザはタイマ1と2で同じ時間を設定することもできるし、クリアしない設定を行なうこともできる。
【0074】
さらに、装置の表示言語と異なる言語に切替えて表示を行っている箇所の、表示言語の初期化のタイミングを個別に設定することができるようにしてもよい。
【0075】
[実施の形態における効果]
以上説明した実施の形態によると、装置全体としての表示言語を切替えても、設定内容はユーザが認識しやすい表示に保たれるので、ユーザの操作性が向上する。また、設定内容が個別の言語で表示されるため、ユーザは自分が登録したものかどうかを確認することができ、他人の項目を間違って選択することが軽減する。
【0076】
設定内容は特定のユーザが操作を行なう部分であるが、装置の表示言語に関係なくユーザが希望する言語に固定して表示を行なうことができる。これにより、頻繁に表示言語を切替える必要がなくなり、ユーザの操作性が向上する。すなわち、従来は、複数人で共用する装置において、使用するユーザごとに表示したい言語が異なるときに、ユーザは使用する度に設定を切替える必要があったが、本実施の形態においては、そのような問題点を解決することができる。
【0077】
また、ユーザは自分が用いる言語の表示に意識がいき、その他の言語の表示には意識がいかないため、視覚的に自分のための表示がされている位置を認識しやすい。このため、ユーザが間違って項目を選択することが軽減される。
【0078】
さらに、表示頻度が高い言語で表示を行なうことができるため、複数人で装置を使用する場合において、表示言語の切替え操作を減らすことができ、操作性が向上する。
【0079】
また、特定の階層の表示言語を切替えることによって、それ以下の階層の言語も切替えることができ、操作性が向上する。
【0080】
[その他]
本発明はMFP、ファクシミリ装置、複写機、PCその他の画像形成装置、情報装置、制御機器などに対して実施することができる。
【0081】
また、上述の実施の形態における処理は、ソフトウエアによって行なっても、ハードウエア回路を用いて行なってもよい。
【0082】
また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0083】
なお、上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおける画像管理システムの構成を示す図である。
【図2】MFP1台のシステム構成を示すブロック図である。
【図3】MFP1台に含まれる表示装置の構成を示すブロック図である。
【図4】設定に応じた言語での表示部209の表示例を示す図である。
【図5】装置の言語と設定時に登録された言語の表示切替えの具体例を示す図である。
【図6】MFPが実行する表示部209への表示処理を示すフローチャートである。
【図7】MFPが実行する表示部209での表示処理における設定された言語ごとのカウント処理を示すフローチャートである。
【図8】表示部209での表示処理における言語使用頻度による表示の切替えを示すフローチャートである。
【図9】表示部209での表示処理における言語の使用頻度に応じたデフォルト表示の切替え処理を示すフローチャートである。
【図10】表示部209での表示処理におけるインデックスの言語切替えに連動したワンタッチキーの言語の切替え処理を示すフローチャートである。
【図11】インデックスの表示言語の切替えに伴う表示の変更処理を示す図である。
【図12】装置全体としての表示言語のデフォルトへのリセット処理を示すフローチャートである。
【図13】個別の項目の表示のリセット処理を示すフローチャートである。
【図14】表示言語のタイマ時間の設定画面の具体例を示す図である。
【符号の説明】
【0085】
100a,100b MFP、101 CPU、103 RAM、105 ROM、107 操作パネル、109 スキャナ部、111 プリンタ部、113 記憶装置、115 ネットワークインターフェースカード、201 言語データ保持部、203 言語データ切替部、205 本体設定保持部、207 描画処理部、209 表示部、211 操作部、215 言語の表示頻度カウンタ部、231a,231b 設定項目登録部、251 装置言語登録部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの画面に表示する複数の項目と、前記複数の項目のそれぞれに対する表示言語とを対応付けて保持する保持部と、
前記保持部に保持された複数の項目のそれぞれを表示するときに、前記保持部に対応付けられて保持された表示言語で表示を行なう表示手段とを備えた、表示装置。
【請求項2】
異なる複数の言語データを保持する言語データ保持部をさらに備えた、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
装置全体としての表示言語を登録する登録部をさらに備え、
前記表示手段は、前記保持部において表示言語が保持されていない項目は、前記装置全体としての表示言語で表示を行なう、請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
項目を表示する毎に、表示言語の使用頻度をカウントするカウント手段と、
前記装置全体としての表示言語として、使用頻度が高い言語を選択する選択手段とをさらに備えた、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
無操作状態である時間が第1の所定時間経過すると、前記装置全体としての表示言語を初期値に戻す第1の初期化手段と、
無操作状態である時間が第2の所定時間経過すると、表示言語が対応付けられた項目の表示言語を初期値に戻す第2の初期化手段とをさらに備えた、請求項3または4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記複数の項目は階層構造を有し、
特定の階層における表示言語が切替えられると、それ以下の階層における表示言語も併せて切替える表示切替手段をさらに備えた、請求項1から5のいずれかに記載の表示装置。
【請求項7】
1つの画面に表示する複数の項目と、前記複数の項目のそれぞれに対する表示言語とを対応付けて保持する保持部を備えた表示装置の制御方法であって、
前記保持部に保持された複数の項目のそれぞれを表示するときに、前記保持部に対応付けられて保持された表示言語で表示を行なう表示ステップを備えた、表示装置の制御方法。
【請求項8】
1つの画面に表示する複数の項目と、前記複数の項目のそれぞれに対する表示言語とを対応付けて保持する保持部を備えた表示装置の制御プログラムであって、
前記保持部に保持された複数の項目のそれぞれを表示するときに、前記保持部に対応付けられて保持された表示言語で表示を行なう表示ステップをコンピュータに実行させる、表示装置の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−76510(P2008−76510A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−252785(P2006−252785)
【出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】