説明

複素環化合物およびその使用

一般的な炎症、関節炎、リウマチ性疾患、変形性関節炎、炎症性腸障害、炎症性眼障害、炎症性または不安定膀胱障害、乾癬、炎症成分による皮膚病、限定されるものではないが、自己免疫疾患、例えば、全身性エリテマトーデス(SLE)、重症筋無力症、関節リウマチ、急性散在性脳脊髄炎、特発性血小板減少性紫斑病、多発性硬化症、シェーグレン症候群および自己免疫溶血性貧血を含む慢性炎症性病態、全ての形態の過敏症を含むアレルギー性病態を治療する、置換二環式ヘテロアリールおよびこれらを含有する組成物。本発明はまた、限定されるものではないが、白血病、例えば、急性骨髄性白血病(AML)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性疾患(MPD)、慢性骨髄性白血病(CML)、T細胞急性リンパ性白血病(T−ALL)、B細胞急性リンパ性白血病(B−ALL)、非ホジキンリンパ腫(NHL)、B細胞リンパ腫および固形腫瘍、例えば、乳癌を含む、p110活性に媒介される、依存するまたは関連する癌を治療する方法を可能にする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式:
【化1】

を有する化合物または任意の薬学的に許容されるこの塩
[式中、
は、C(R)またはNであり;
は、C(R10)またはNであり;
Zは、−CR11=CR11−、−CR11=N−、−N=CR11−、−CR11=CR11−C(=O)−および−C(=O)−CR11=CR11−であり;
nは、0、1、2または3であり;
は、N、OおよびSから選択される0個、1個、2個、3個または4個の原子を含有するが、1個以下のOまたはSを含有する、直接結合または酸素により結合している飽和、部分飽和または不飽和の5員、6員または7員の単環式環であり、ここで、環の利用可能な炭素原子は、0個、1個または2個のオキソまたはチオキソ基で置換されており、ここで、環は、0個または1個のR置換基で置換されており、ならびに環は、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−4アルキル、OC1−4アルキル、OC1−4ハロアルキル、NHC1−4アルキル、N(C1−4アルキル)C1−4アルキルおよびC1−4ハロアルキルから独立して選択される0個、1個、2個または3個の置換基でさらに置換されており;
は、ハロ、C1−4ハロアルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR、−C(=NR)NR、−OR、−OC(=O)R、−OC(=O)NR、−OC(=O)N(R)S(=O)、−OC2−6アルキルNR、−OC2−6アルキルOR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)NR、−S(=O)N(R)C(=O)R、−S(=O)N(R)C(=O)OR、−S(=O)N(R)C(=O)NR、−NR、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=O)OR、−N(R)C(=O)NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)S(=O)、−N(R)S(=O)NR、−NR2−6アルキルNRおよび−NR2−6アルキルORから選択され;またはRは、C1−6アルキル、フェニル、ベンジル、ヘテロアリール、複素環、−(C1−3アルキル)ヘテロアリール、−(C1−3アルキル)複素環、−O(C1−3アルキル)ヘテロアリール、−O(C1−3アルキル)複素環、−NR(C1−3アルキル)ヘテロアリール、−NR(C1−3アルキル)複素環、−(C1−3アルキル)フェニル、−O(C1−3アルキル)フェニルおよび−NR(C1−3アルキル)フェニルから選択され、これらの全ては、C1−4ハロアルキル、OC1−4アルキル、Br、Cl、F、IおよびC1−4アルキルから選択される0個、1個、2個または3個の置換基で置換されており;
は、H、ハロ、C1−4ハロアルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR、−C(=NR)NR、−OR、−OC(=O)R、−OC(=O)NR、−OC(=O)N(R)S(=O)、−OC2−6アルキルNR、−OC2−6アルキルOR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)NR、−S(=O)N(R)C(=O)R、−S(=O)N(R)C(=O)OR、−S(=O)N(R)C(=O)NR、−NR、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=O)OR、−N(R)C(=O)NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)S(=O)、−N(R)S(=O)NR、−NR2−6アルキルNR、−NR2−6アルキルOR、C1−6アルキル、フェニル、ベンジル、ヘテロアリールおよび複素環、から選択され、ここで、C1−6アルキル、フェニル、ベンジル、ヘテロアリールおよび複素環は、C1−6ハロアルキル、OC1−6アルキル、Br、Cl、F、IおよびC1−6アルキルから選択される0個、1個、2個または3個の置換基でさらに置換されており;
は、独立して、それぞれの場合において、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−4アルキル、OC1−4アルキル、OC1−4ハロアルキル、NHC1−4アルキル、N(C1−4アルキル)C1−4アルキルまたはC1−4ハロアルキルであり;
は、独立して、それぞれの場合において、H、ハロ、C1−6アルキル、C1−4ハロアルキル、またはハロ、シアノ、OH、OC1−4アルキル、C1−4アルキル、C1−3ハロアルキル、OC1−4アルキル、NH、NHC1−4アルキル、N(C1−4アルキル)C1−4アルキルから選択される1個、2個または3個の置換基で置換されているC1−6アルキルであり;または両方のR基は、ハロ、シアノ、OH、OC1−4アルキル、C1−4アルキル、C1−3ハロアルキル、OC1−4アルキル、NH、NHC1−4アルキル、N(C1−4アルキル)C1−4アルキルから選択される0個、1個、2個または3個の置換基で置換されているC3−6スピロアルキルを一緒になって形成し;
は、H、C1−6ハロアルキル、Br、Cl、F、I、OR、NR、C1−6アルキル、フェニル、べンジル、ヘテロアリールおよび複素環から選択され、ここで、C1−6アルキル、フェニル、ベンジル、ヘテロアリールおよび複素環は、C1−6ハロアルキル、OC1−6アルキル、Br、Cl、F、IおよびC1−6アルキルから選択される0個、1個、2個または3個の置換基でさらに置換されており;
は、H、C1−6ハロアルキル、Br、Cl、F、I、OR、NR、C1−6アルキル、フェニル、ベンジル、ヘテロアリールおよび複素環から選択され、ここで、C1−6アルキル、フェニル、ベンジル、ヘテロアリールおよび複素環は、C1−6ハロアルキル、OC1−6アルキル、Br、Cl、F、IおよびC1−6アルキルから選択される0個、1個、2個または3個の置換基でさらに置換されており;
は、H、C1−6ハロアルキル、Br、Cl、F、I、OR、NR、C1−6アルキル、フェニル、ベンジル、ヘテロアリールおよび複素環から選択され、ここで、C1−6アルキル、フェニル、ベンジル、ヘテロアリールおよび複素環は、C1−6ハロアルキル、OC1−6アルキル、Br、Cl、F、IおよびC1−6アルキルから選択される0個、1個、2個または3個の置換基でさらに置換されており;
は、H、ハロ、C1−4ハロアルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR、−C(=NR)NR、−OR、−OC(=O)R、−OC(=O)NR、−OC(=O)N(R)S(=O)、−OC2−6アルキルNR、−OC2−6アルキルOR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)NR、−S(=O)N(R)C(=O)R、−S(=O)N(R)C(=O)OR、−S(=O)N(R)C(=O)NR、−NR、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=O)OR、−N(R)C(=O)NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)S(=O)、−N(R)S(=O)NR、−NR2−6アルキルNR、−NR2−6アルキルOR、C1−6アルキル、フェニル、ベンジル、ヘテロアリールおよび複素環、から選択され、ここで、C1−6アルキル、フェニル、ベンジル、ヘテロアリールおよび複素環は、ハロ、C1−4ハロアルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR、−C(=NR)NR、−OR、−OC(=O)R、−OC(=O)NR、−OC(=O)N(R)S(=O)、−OC2−6アルキルNR、−OC2−6アルキルOR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)NR、−S(=O)N(R)C(=O)R、−S(=O)N(R)C(=O)OR、−S(=O)N(R)C(=O)NR、−NR、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=O)OR、−N(R)C(=O)NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)S(=O)、−N(R)S(=O)NR、−NR2−6アルキルNR、−NR2−6アルキルORから選択される0個、1個、2個または3個の置換基でさらに置換されており;またはRは、N、OおよびSから選択される0個、1個、2個、3個または4個の原子を含有するが、1個以下のOまたはSを含有する、飽和、部分飽和または不飽和の5員、6員または7員の単環式環であり、ここで、環の利用可能な炭素原子は、0個、1個または2個のオキソまたはチオキソ基で置換されており、ここで、環は、ハロ、C1−4ハロアルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR、−C(=NR)NR、−OR、−OC(=O)R、−OC(=O)NR、−OC(=O)N(R)S(=O)、−OC2−6アルキルNR、−OC2−6アルキルOR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)NR、−S(=O)N(R)C(=O)R、−S(=O)N(R)C(=O)OR、−S(=O)N(R)C(=O)NR、−NR、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=O)OR、−N(R)C(=O)NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)S(=O)、−N(R)S(=O)NR、−NR2−6アルキルNRおよび−NR2−6アルキルORから選択される0個、1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており;
10は、H、C1−3アルキル、C1−3ハロアルキル、シアノ、ニトロ、CO、C(=O)NR、−C(=NR)NR、−S(=O)N(R)C(=O)R、−S(=O)N(R)C(=O)OR、−S(=O)N(R)C(=O)NR、S(=O)R、S(=O)またはS(=O)NRであり;
11は、H、ハロ、C1−4ハロアルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR、−C(=NR)NR、−OR、−OC(=O)R、−OC(=O)NR、−OC(=O)N(R)S(=O)、−OC2−6アルキルNR、−OC2−6アルキルOR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)NR、−S(=O)N(R)C(=O)R、−S(=O)N(R)C(=O)OR、−S(=O)N(R)C(=O)NR、−NR、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=O)OR、−N(R)C(=O)NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)S(=O)、−N(R)S(=O)NR、−NR2−6アルキルNRおよび−NR2−6アルキルORから選択され;またはR11は、C1−9アルキルまたはC1−4アルキル(フェニル)であり、ここで、いずれも、ハロ、C1−4ハロアルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR、−C(=NR)NR、−OR、−OC(=O)R、−OC(=O)NR、−OC(=O)N(R)S(=O)、−OC2−6アルキルNR、−OC2−6アルキルOR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)NR、−S(=O)N(R)C(=O)R、−S(=O)N(R)C(=O)OR、−S(=O)N(R)C(=O)NR、−NR、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=O)OR、−N(R)C(=O)NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)S(=O)、−N(R)S(=O)NR、−NR2−6アルキルNRおよび−NR2−6アルキルORから選択される0個、1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており;ならびにBr、Cl、FおよびIから独立して選択される0個、1個、2個、3個、4個または5個の置換基でさらに置換されており;またはR11は、N、OおよびSから選択される0個、1個、2個、3個または4個の原子を含有するが、1個以下のOまたはSを含有する、飽和、部分飽和または不飽和の5員、6員または7員の単環式環であり、ここで、環の利用可能な炭素原子は、0個、1個または2個のオキソまたはチオキソ基で置換されており、ここで、環は、ハロ、C1−4ハロアルキル、シアノ、ニトロ、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)NR、−C(=NR)NR、−OR、−OC(=O)R、−OC(=O)NR、−OC(=O)N(R)S(=O)、−OC2−6アルキルNR、−OC2−6アルキルOR、−SR、−S(=O)R、−S(=O)、−S(=O)NR、−S(=O)N(R)C(=O)R、−S(=O)N(R)C(=O)OR、−S(=O)N(R)C(=O)NR、−NR、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=O)OR、−N(R)C(=O)NR、−N(R)C(=NR)NR、−N(R)S(=O)、−N(R)S(=O)NR、−NR2−6アルキルNRおよび−NR2−6アルキルORから選択される0個、1個、2個、3個または4個の置換基で置換されており;
は、独立して、それぞれの場合において、HまたはRであり;ならびに
は、独立して、それぞれの場合において、フェニル、ベンジルまたはC1−6アルキルであり、フェニル、ベンジルおよびC1−6アルキルは、ハロ、C1−4アルキル、C1−3ハロアルキル、−OC1−4アルキル、−NH、−NHC1−4アルキル、−N(C1−4アルキル)C1−4アルキルから選択される0個、1個、2個または3個の置換基で置換されている。]。
【請求項2】
構造式:
【化2】

を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
構造式:
【化3】

を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
構造式:
【化4】

を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
が、F、ClまたはBrであり;ならびにnが0である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
が、0個または1個のR置換基で置換されているフェニルであり、およびフェニルが、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−4アルキル、OC1−4アルキル、OC1−4ハロアルキル、NHC1−4アルキル、N(C1−4アルキル)C1−4アルキルおよびC1−4ハロアルキルから独立して選択される0個、1個、2個または3個の置換基でさらに置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
が、N、OおよびSから選択される1個、2個、3個または4個の原子を含有するが、1個以下のOまたはSを含有する、直接結合または酸素により結合している飽和、部分飽和または不飽和の5員、6員または7員の単環式環であり、ここで、環の利用可能な炭素原子は、0個、1個または2個のオキソまたはチオキソ基で置換されており、ここで、環は、0個または1個のR置換基で置換されており、ならびに環は、ハロ、ニトロ、シアノ、C1−4アルキル、OC1−4アルキル、OC1−4ハロアルキル、NHC1−4アルキル、N(C1−4アルキル)C1−4アルキルおよびC1−4ハロアルキルから独立して選択される0個、1個、2個または3個の置換基でさらに置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
請求項1に記載の化合物を含む、関節リウマチ、強直性脊椎炎、変形性関節炎、乾癬性関節炎、乾癬、炎症性疾患ならびに自己免疫疾患、炎症性腸障害、炎症性眼障害、炎症性または不安定膀胱障害、炎症成分による皮膚病、慢性炎症性病態、自己免疫疾患、全身性エリテマトーデス(SLE)、重症筋無力症、関節リウマチ、急性散在性脳脊髄炎、特発性血小板減少性紫斑病、多発性硬化症、シェーグレン症候群および自己免疫溶血性貧血、アレルギー性病態および過敏症を治療する医薬品の製造。
【請求項9】
請求項1に記載の化合物を含む、p110δ活性に媒介される、依存するまたは関連する癌を治療する医薬品の製造。
【請求項10】
請求項1に記載の化合物および薬学的に許容される希釈剤または担体を含む医薬組成物。

【公表番号】特表2010−522177(P2010−522177A)
【公表日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−554598(P2009−554598)
【出願日】平成20年3月24日(2008.3.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/003935
【国際公開番号】WO2008/118454
【国際公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願人】(500049716)アムジエン・インコーポレーテツド (242)
【Fターム(参考)】