説明

計算機情報の表示方法およびシステム

【課題】
手元にある端末のディスプレイ上に表示した画面の操作性・視認性を損ねることなく、遠隔地の端末の画面情報と手元の端末の情報の両方を表示することを課題とする。
【解決手段】
本発明では、前述の課題を解決するため、手元にある端末の状態および設定情報を遠隔地の端末に送信し、遠隔地の端末側で受信した情報を画面情報の適切な領域に表示し、加工後の画面情報を手元にある端末側に送信し、手元にある端末のディスプレイ上に表示する手段を提供する。
また、手元にある端末の状態および設定情報を、背景が透けて見える透過ウィンドウに表示する手段を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有線、無線、携帯電話やPHSを利用した通信網などで構成されるネットワークに接続したコンピュータ間で、一方(例えば、手元)のコンピュータのディスプレイ上に自身のコンピュータのマシン情報と他方(例えば、遠隔地)のコンピュータの画面情報とをマージして表示するためのシステムおよび方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ネットワークで接続された遠隔地にある端末の画面情報を手元にある端末のディスプレイ上に表示することで、手元にある端末を使って遠隔地の端末を操作したり、遠隔地の端末を監視したり、遠隔地と画面情報を共有する技術が広く知られている。
【0003】
【特許文献1】特許2753277号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常のパソコンのディスプレイ上には、端末およびオペレーティングシステムの状態や設定情報を常時表示する領域(以降、この表示領域をタスクトレイと呼ぶ)やプログラムやアプリケーションを起動するアイコンや、端末のシャットダウンやリブートなど端末を制御するためのアイコンを表示する領域などが存在し、端末およびオペレーティングシステムの現在時刻や音声出力状態、ネットワークの接続状態、電源の状態などの状態確認や、プログラムの起動や端末やオペレーティングシステムの制御を行うことができる。
【0005】
しかしながら、遠隔地にある端末の画面情報を手元にある端末のディスプレイ上に表示するシステムでは、ディスプレイ上には遠隔地にある端末の情報が表示され、手元の端末の情報が表示されない。あるいは表示されても、遠隔地の端末の情報と手元の端末の情報の区別がつかず、見難い。さらには、手元にある端末の情報を遠隔地の端末の画面情報に重ねて表示させると、重複する部分の画面の操作性や視認性が悪くなり、非表示にすると手元の端末の情報がわからず、バッテリー切れやディスク・メモリ不足などに気づくのが遅れ、大切なデータを失ってしまう危険にさらされるといった問題があり、手元の端末のプログラム起動やシャットダウンやリブートなどの端末制御を行うためには、「Esc」や「Ctrl+Alt+Del」キーなどの制御キーを押して、割り込みを行わなくてはできないなど、手元の端末自体の制御を行う際の操作性が悪いなどの種々の問題がある。
【0006】
手元にある端末のディスプレイ上に表示した画面の操作性・視認性を損ねることなく、遠隔地の端末の画面情報と手元の端末の情報の両方を表示することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では、前述の課題を解決するため、手元にある端末の状態や設定情報、プログラムの起動アイコンや端末の制御アイコンなど(以降、端末情報と称す)を遠隔地の端末に送信し、遠隔地の端末側で受信した端末情報を画面情報の適切な領域に表示し、加工後の画面情報を手元にある端末側に送信し、手元にある端末のディスプレイ上に表示する手段を提供する。
【0008】
手元にある端末の端末情報を遠隔地の端末に送信し、遠隔地の端末側の画面上に表示する。これにより、手元にある端末のディスプレイ上では、遠隔地の端末の画面表示領域に手元の端末の端末情報を表示させることができる。具体的には、手元の端末のオペレーティングシステム上で、手元の端末の状態および設定情報(端末情報)を、オペレーティングシステムの命令を捕捉あるいはAPI(Aplication Program Interface)を使用することにより取得する。手元の端末で取得した端末情報を、ある一定時間ごと、あるいは遠隔地の端末への操作制御情報などの送信時、あるいは情報の変更イベントを受信した時などに、遠隔地の端末に送信する。遠隔地の端末では、受信した端末情報を遠隔地の端末のオペレーティングシステムのタスクトレイあるいは遠隔地の端末の画面上に透過ウィンドウとして表示する。また、手元の端末を制御するためのアイコン(プログラム起動やシャットダウン、リブートなど)は、手元の端末から情報を取得して遠隔地の端末に送信したものを表示してもよいし、遠隔地の端末側であらかじめ決められたアイコンを表示するようにしてもよい。
【0009】
表示した端末情報は、遠隔地の端末の画面情報の一部として手元の端末に転送され、遠隔地の端末の画面表示領域の一部として表示される。
【0010】
手元の端末側のキーボードやマウス入力は、遠隔地の端末への画面操作情報として補足し、遠隔地の端末に送信する。
【0011】
遠隔地の端末では、キーボードやマウス入力が手元の端末の端末情報の表示アイコンへの入力である場合、手元の端末から取得した端末情報の詳細情報を表示し、プログラムや端末の制御アイコンへの入力である場合、手元の端末に対してプログラム起動や端末制御指示であることを返信する。手元の端末では、遠隔地の端末からプログラム起動や端末制御指示を受信し、手元の端末側で指定されたプログラムを起動する。あるいは、指定されたシャットダウンやリブートの処理を実施する。
【0012】
また、手元にある端末の端末情報を遠隔地の端末に送信することなく、手元にある端末の端末情報を、背景が透けて見える透過ウィンドウに表示する手段を提供する。
【0013】
この場合は、手元の端末側で、受信した遠隔地の端末の画面情報に、自身の端末情報を透過ウィンドウ表示に加工した画面情報を重ねて表示する。
【0014】
手元の端末側のキーボードやマウス入力が、透過ウィンドウ内のアイコンに対しての入力である場合、遠隔地の端末への画面操作情報として補足せず、手元の端末自身への入力として補足する。表示アイコンへの入力であれば端末情報の詳細情報を表示し、プログラムや端末の制御アイコンへの入力であれば指定されたプログラム起動やシャットダウン、リブートの処理を実施する。
【発明の効果】
【0015】
本発明により、ネットワークで接続された遠隔地にある端末の画面情報を手元にある端末のディスプレイ上に表示することで、手元で遠隔地の端末を操作したり、遠隔地の端末を監視したり、遠隔地と画面情報を共有するシステムにおいて、ディスプレイ上に手元の端末の状態や設定情報、プログラム起動や端末制御を行うためのアイコンなどを遠隔地の端末の画面表示領域に表示することができ、手元の端末の状態および設定情報を容易に確認したり、または、手元の端末のプログラム起動や端末制御を実行したりすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以降、遠隔地の端末をエージェント端末、手元の端末をコントローラ端末と称して説明する。
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明における一実施事例であるリモート操作システムの外観を示すものである。
【0019】
実施例では、通信回線103は無線、ネットワーク104は有線であることを想定しているが、実際のシステムにおいてはこの限りではない。
【0020】
コントローラ端末101は、無線LANカードあるいは携帯通信カード107などを接続して、通信回線103、ネットワーク104を介しエージェント端末102と通信を行う。コントローラ端末101のディスプレイには、エージェント端末102のディスプレイに表示される画面と同一画面の情報を表示し、キーボード・マウス入力を、コントローラ端末101からエージェント端末102に送信し、エージェント端末102に対する入力として実行する。エージェント端末102は、コントローラ端末101からのキーボード・マウス入力により、エージェント端末102のオペレーティングシステムおよびエージェント端末102上で動作するアプリケーションに対し操作を実行することができる(105)。コントローラ端末101では、エージェント端末102の画面情報をコントローラ端末101へ送信する(106)。多くのアプリケーションでは、ディスプレイ上に実行結果が表示されるが、このディスプレイ上の画面情報をエージェント端末102からコントローラ端末101に送信し、コントローラ端末101のディスプレイ上に表示することにより、実行結果をコントローラ端末101で確認することができる。
【0021】
前記構成においては、エージェント端末102のディスプレイ、キーボード、マウスはコントローラ端末101で代行可能なため、エージェント端末102側にはディスプレイ、キーボード、マウスがなくても良い。
【0022】
図2は、本実施例のコントローラ端末とエージェント端末間で実行する処理およびデータの流れについての例を示すものである。
【0023】
コントローラ端末とエージェント端末間で通信を行うために、コントローラ端末よりエージェント端末に対し接続要求の通知を行う(201)。接続要求通知を受信したエージェント端末では、セッションを生成し、ユーザの認証を行い(202)、コントローラ端末に対し接続許可の応答を送信する(203)。エージェント端末は、全画面の画面情報を取得し(204)、コントローラ端末に対し送信する(205)。コントローラ端末では、受信した全画面の画面情報をディスプレイ上に描画し(206)、エージェント端末に対し描画完了の通知を行う(207)。
【0024】
エージェント端末では、画面変更に関する描画命令捕捉と非同期に、一定時間ごとに、エージェント端末とコントローラ端末間の通信速度を計測し、取得した通信情報をバッファに格納する(208)。通信情報の内容に関しては図7、通信情報の取得処理に関しては図14にて後述する。
【0025】
同様に、オペレーティングシステムからの電源変更のイベントを捕捉し、取得した電源情報をバッファに格納する(209)。電源情報の内容については図5、電源情報の取得処理については図12にて後述する。また、オペレーティングシステムおよびドライバからスピーカーに関する設定情報を取得しバッファに格納する(210)。取得するスピーカー情報については図6、スピーカー情報の取得処理については図13にて後述する。
【0026】
コントローラ端末で、キーボードやマウスに対する操作が発生した際に、キーボード・マウスの入力イベントを捕捉し、操作制御情報として格納する(211)。
【0027】
コントローラ端末から、バッファに格納済みの電源情報、通信情報およびスピーカー情報からなるコントローラ端末の情報(以降、これらの情報を纏めて端末情報と呼ぶ)を、エージェント端末に対し送信する場合は、キーボード・マウスの入力イベントを捕捉した契機にこれらの操作制御情報とともにエージェント端末に端末情報を送信する(212)。キーボード・マウスの入力イベントの捕捉から端末情報の送信までの流れについては図16にて後述する。
【0028】
ここでは、キーボード・マウス入力イベントを契機に端末情報を送信するようにしているが、端末情報の変更イベントを補足した契機で端末情報を送信するようにしてもよいし、一定時間毎に送信してもよく、端末情報をエージェント端末に通知すればよい。
【0029】
エージェント端末では、受信した操作制御情報を解析し、キーボード・マウスイベントとしてオペレーティングシステムに入力する。また、端末情報を解析し、透過ウィンドウまたはビットマップアイコンとして、エージェント端末の画面上の所定の位置に画面情報を描画または再描画する(217)。画面情報が変更されると、画面変更に関する描画命令を捕捉し、変更部分の画面情報を取得する(215)。取得した変更部分の画面情報をコントローラ端末に対し送信する(216)。コントローラ端末では、受信した変更部分の画面情報をディスプレイ上に描画し(217)、エージェント端末に対し描画完了の通知を送信する(218)。
【0030】
この変更部分の画面情報の取得、送信、およびコントローラ端末での描画処理は、画面情報が変更されるたびに行う。
【0031】
透過ウィンドウやビットマップアイコンを表示する位置、または表示する領域に関する情報はエージェント端末のメモリやハードディスクなどの記憶装置に格納されており、当該所定の位置または領域に透過ウィンドウやビットマップアイコンを描画する。
【0032】
なお画面情報が変更されない場合には、変更部分の画面情報の取得および送信は行わない。
【0033】
以上、説明した208、209、210、211、215の処理は、各々契機となるイベント発生時に非同期に行う。
【0034】
コントローラ端末で、キーボードやマウスに対する操作を補足(219)し、操作制御情報とともに端末情報をエージェント端末に端末情報を送信する(220)。エージェント端末では、受信した操作制御情報を解析し、エージェント端末自身の画面に対する入力である場合は、上記同様に、キーボード・マウスイベントとしてオペレーティングシステムに入力(221)し、端末情報を解析し、変更があれば、透過ウィンドウまたはビットマップアイコンとして画面情報を再描画(222)し、変更部分の画面情報を取得し(223)、送信する(216)。
【0035】
エージェント端末で受信した操作制御情報を解析し、コントローラの端末情報に関連する透過ウィンドウまたはビットマップアイコンへの入力である場合、表示アイコンへの入力であれば、コントローラ端末から受信した情報を指定されたアイコンに対応させて表示し、端末制御アイコンへの入力であれば、コントローラ端末に対して端末制御指示を送信(224)する。コントローラ端末は端末制御指示を受信すると、指示に従い端末制御処理(225)を行う。プログラム起動の指示であれば、プログラムを起動(226)し、シャットダウンまたはリブート指示であれば、終了処理を開始し(227)、オペレーティングシステムに対して、リブート・シャットダウンを指示する(232)。
【0036】
リモート操作システムを終了する場合、コントローラ端末からの終了処理開始(227)によって、コントローラ端末からエージェント端末に対して接続終了通知を送信する(228)。エージェント端末は、接続終了通知を受取ると応答を返し(229)、セッションを破棄する(230)。コントローラ端末では、エージェント端末の応答を受け、プログラムを終了する(231)。
【0037】
図2では、コントローラ端末の端末情報をエージェント端末に送信して表示する場合の方法について説明したが、コントローラ端末の端末情報をエージェント端末に送信せず、エージェント端末から画面情報を受信し、コントローラ端末でコントローラ端末自身の情報を透過ウィンドウとして表示することもできる。
【0038】
この場合は、コントローラ端末の端末情報をエージェント端末に送信せず、コントローラ端末でコントローラ端末自身の情報を透過ウィンドウに加工し、受信したエージェント端末の画面情報に重ねて表示する。コントローラ端末で補足するキーボードやマウスに対する操作は、透過ウィンドウ内の端末情報への入力である場合、表示アイコンへの入力であれば、指定されたアイコンに対応させて端末の詳細情報を表示し、端末制御アイコンへの入力であれば、指定されたアイコンに対応する端末制御処理を行う。プログラム起動の指示であれば、プログラムを起動し、シャットダウンまたはリブート指示であれば、終了処理を開始し、オペレーティングシステムに対して、リブート・シャットダウンを指示する。
【0039】
エージェント端末の画面情報への入力である場合は、エージェント端末に対して操作制御情報として送信する。
【0040】
図3は、本実施例のコントローラ端末とエージェント端末のモジュール構成およびデータ、制御の流れを示すものである。この図では、コントローラ端末で端末情報および操作制御情報を取得し、エージェント端末へデータを送信しエージェント端末の画面上に端末情報が表示されるまでのデータの流れ、制御の流れを示している。
【0041】
エージェント端末301には、コントローラ端末311との通信を制御する通信制御部304、オペレーティングシステム303からディスプレイドライバ307へ出力される描画命令を補足するディスプレイドライバフック制御部305、および各制御部を統括制御し、前記コントローラ端末の端末情報および操作制御情報を解析、実行、および、前記ディスプレイドライバフック制御部から描画命令を取得、加工を行う基本制御部306から構成されるソフトウェアが動作する。描画時には図示しない不揮発性の外部記憶装置又は不揮発性の内部記憶装置に格納された情報を用いて描画する。
【0042】
前記エージェント端末上の基本制御部306では、コントローラ端末より受信した情報(操作制御情報、通信情報、スピーカー情報および電源情報など)336を解析する。解析した後の操作制御情報は、コントローラ端末より受信した情報の表示領域に対する入力でなければ、オペレーティングシステム303、アプリケーション302に対し入力、実行される。コントローラ端末より受信した情報の表示領域に対する入力の場合、表示アイコンへの入力であれば、通信情報、スピーカー情報および電源情報等は、修正画面情報として基本制御部からオペレーティングシステムに渡される描画命令となる(337)。端末制御アイコンへの入力であれば、コントローラ端末に対して端末制御指示を送信する(338)。
【0043】
基本制御部306内に、図示しない画面合成処理部を含み、画面合成処理部はエージェント端末の画面情報にコントローラ端末より受信した情報306を基にした修正を加えるように構成することもできる。この場合、エージェント端末のオペレーティングシステムが保持する画面情報を変更することなく修正画面を作成できる。
【0044】
コントローラ端末311には、エージェント端末301との通信を行う通信モジュール312、通信モジュールを制御する通信モジュールドライバ313、サウンドを制御するサウンドドライバ314、電源モジュール316を制御する電源モジュールドライバ315、キーボードを制御するキーボードドライバ319、マウスを制御するマウスドライバ322、エージェント端末301からの描画命令を復元しオペレーティングシステムに対して描画命令を実行する表示制御部320、オペレーティングシステム318からの描画命令により実際の描画データを表示するディスプレイドライバ321、および各制御部を統括制御する基本制御部317から構成されるソフトウェアが動作する。
【0045】
前記コントローラ端末の基本制御部317では、キーボードドライバ319、マウスドライバ322を通じ補足されたキーボード・マウスに関する入力イベント(334、335)は、通信モジュール312を通じ前記エージェント端末に送信される。また、基本制御部317では、オペレーティングシステム318から通信情報(331)、スピーカー情報(332)、電源情報(333)を、定期的もしくオペレーティングシステム318からの変更メッセージ受信時に取得しておき、操作制御情報の送信タイミングで操作制御情報と共に送信する。
【0046】
コントローラ端末にも不揮発性の記憶装置を備えエージェント端末から受信した情報を格納し、オフラインでの作業に備えることも可能であるが、揮発性の記憶装置でのみ処理することによりコントローラ端末の盗難等に対するセキュリティを上げることもできる。
【0047】
図3では、コントローラ端末の端末情報をエージェント端末に送信して表示する場合の方法について説明したが、コントローラ端末の端末情報をエージェント端末に送信せず、エージェント端末から画面情報を受信し、コントローラ端末でコントローラ端末自身の情報を透過ウィンドウとして表示することもできる。
【0048】
この場合は、図示していないがコントローラ端末の基本制御部に含まれる画面合成処理部でコントローラ端末自身の情報を透過ウィンドウに加工し、受信したエージェント端末の画面情報に重ねて表示する。コントローラ端末で補足するキーボードやマウスに対する操作は、透過ウィンドウ内の端末情報への入力である場合は基本制御部(317)で補足し、表示アイコンへの入力であれば、指定されたアイコンに対応させて端末の詳細情報を表示し、端末制御アイコンへの入力であれば、指定されたアイコンに対応する端末制御処理を行う。表示処理に関しては、描画命令として表示制御部に渡す(339)。プログラム起動の指示であれば、プログラムを起動し、シャットダウンまたはリブート指示であれば、終了処理を開始し、オペレーティングシステムに対して、リブート・シャットダウンを指示する(340)。
【0049】
エージェント端末の画面情報への入力である場合は、エージェント端末に対して操作制御情報として送信する(336)。
【0050】
図4は、前記エージェント端末で取得した描画情報が、前記コントローラ端末に送信、表示されるまでのデータの流れ、制御の流れを示している。
【0051】
前記エージェント端末上のオペレーティングシステム303より描画命令401が転送された場合、前記ディスプレイドライバフック制御部にて変更された画面データ部分の描画命令が捕捉される。捕捉された描画命令は基本制御部306にて最適化され、通信制御部304を通じ前記コントローラ端末に送信される。
【0052】
前記コントローラ端末上の基本制御部317にて、送信された描画命令は、前記ディスプレイドライバフック制御部にて捕捉された描画命令に復元される。復元された描画命令は、オペレーティングシステム318およびディスプレイドライバ321を通じディスプレイに表示される。
【0053】
コントローラ端末からエージェント端末に対してコントローラ端末情報(操作制御情報、通信情報、スピーカー情報および電源情報)を送信せず、受信したエージェント端末の画面に、コントローラ端末側で自身の端末情報を加工して表示する場合は、基本制御部において、オペレーティングシステム318から通信情報(404)、スピーカー情報(405)、電源情報(406)を取得し、受信画面上に端末情報が表示されるように制御する(407)。
【0054】
図4の例ではエージェント端末とコントローラ端末に同じ画面を表示するために、コントローラ端末へ画面表示用の画面情報(描画命令)を送付するときには、通信情報、スピーカー情報および電源情報等のコントローラ端末情報は既に画面情報に含まれている例を説明したが、コントローラ端末情報はコントローラ端末にだけ表示させるために、図3の処理でコントローラ端末からコントローラ端末情報を受信したときに画面情報へ反映させるのではなく、エージェント端末で作成した画面情報をコントローラ端末へ送付する前にエージェント端末の基本制御部(306)に含まれる図示しない画面合成処理部で反映させてエージェント端末へ送付することもできる。
【0055】
図5は、コントローラ端末上で基本制御部にてオペレーティングシステムより取得した電源情報を一時的に保存しておくための保存用バッファのデータを示している。電源情報は、取得時点におけるバッテリーの残りパーセンテージを示すバッテリー残量501、残りのバッテリーでコントローラ端末が駆動可能な時間を示す残り駆動時間502、バッテリーがAC電源に接続されているか否かを示すAC電源接続状態および、これらのデータが更新されたかどうかを示す更新フラグ500から構成される。
【0056】
図6は、コントローラ端末上で基本制御部にてオペレーティングシステムより取得したスピーカー情報を一時的に保存しておくための保存用バッファのデータを示している。スピーカー情報は、取得時点におけるオペレーティングシステム上の音量のボリュームを示す音量601、オペレーティングシステム上の音量がミュート(消音)状態であるかどうかを示すスピーカー状態602および、これらのデータが更新されたかどうかを示す更新フラグ600から構成される。またスピーカー状態602は、コントローラ端末の最大通信帯域がある一定以下の場合に、スピーカーの再生不可を示すフラグが設定される。
【0057】
図7は、コントローラ端末上で基本制御部にてオペレーティングシステムより取得した通信情報を一時的に保存しておくための保存用バッファのデータを示している。通信情報は、取得時点におけるオペレーティングシステム上の最大通信帯域を示す701、またエージェント端末とコントローラ端末間におけるデータの転送速度を示す通信速度702、コントローラ端末が無線により接続されている場合に、電波の強度を示す電波強度703、コントローラ端末が無線か有線かどうかの接続状態を示すネットワークタイプ704および、これらのデータが更新されたかどうかを示す更新フラグ700から構成される。
【0058】
図8は、コントローラ端末よりエージェント端末に対し送信される操作制御情報および端末情報の送信用のデータ形式を示している。この送信用データは、操作制御情報801、電源情報802、スピーカー情報803、通信情報804および端末制御情報805から構成され、802〜805の各情報が更新された場合、更新された情報のみ操作制御情報801に付加する形で送信される。操作制御情報801は、コントローラ端末のキーボード・マウスの入力を捕捉し符号化したもので、受信したエージェント端末上でこの情報を復元しアプリケーションおよびオペレーティングシステムに対し実行することができる。802〜805の各情報は、図5〜図7で示した一時保存用バッファのデータおよび図10に追加された端末制御情報が格納され、各情報の先頭バイトには格納されている情報の内容を示すフラグ(図では‘B’、‘S’、‘C’、‘P’)を付加し、エージェント端末ではこのフラグにより後続のデータの内容を把握することができる。
【0059】
図9は、エージェント端末からコントローラ端末に対し送信される端末制御指示の送信用のデータ形式を示している。この送信用データは、種別901、制御ID902から構成され、画面情報を送信する場合の電文と区別するための種別901に、後述する図10の端末制御情報の定義テーブルで定義されている制御アイコンID902を付加して送信される。
【0060】
図10は、端末制御情報の定義テーブルを示している。端末制御情報は、端末制御アイコンを一意に識別するための制御アイコンID1002、プログラム名1003、実際に制御処理する際に実行される制御コマンド1004、画面上に表示する場合に使用されるアイコン1005および、これらのデータが更新されたかどうかを示す更新フラグ1001から構成される。
【0061】
図11は、コントローラ端末とエージェント端末間の時刻合わせの方法および通信速度の算出方法について示している。
【0062】
まず、コントローラ端末とエージェント端末の時刻合わせの手順について説明する。コントローラ端末からエージェント端末に対し1つの目のダミーデータとして0KB、2つ目のダミーデータとして80KBのサイズのデータを、同時に送信する(1103、1104)。このとき、送信時刻Time1(1101)を取得し、送信と同時にタイマー(b)をスタートする。
【0063】
エージェント端末は、1つ目のダミーデータを受信したときに、タイマー(a)をスタートする。2つの目のダミーデータの受信完了を受け、すぐに2つ目のダミーデータをコントロール側に返送する(1107)。このとき、1つ目のダミーデータを受信してからの経過時間a(1105)と送信時刻であるTIME(1106)情報を付加して送信する。
【0064】
コントロール端末では、ダミーデータの送信時刻Time1(1101)、経過時間b(1102)と、受信した経過時間a(1105)と送信時刻であるTIME(1106)コントロール端末とエージェント端末の時刻のずれを計算する。
【0065】
時刻のずれ={(Time1+b)−(TIME+b−a)}または、
時刻のずれ={(Time1)−(TIME−a)}
時刻のずれが、+であれば、コントローラ端末の時刻がエージェント端末の時刻より進んでおり、時刻のずれが、−であれば、コントローラ端末の時刻がエージェント端末の時刻より遅れているため、コントローラ端末の時刻をエージェント端末に合わせるため、コントローラ端末の時間調整時点の時刻Time2(1108)に端末間の時刻のずれを反映する。
【0066】
Time2=Time2−{(Time1+b)−(TIME+b−a)}または、
Time2=Time2−{(Time1)−(TIME−a)}
以上により、コントローラ端末の時刻をエージェント端末の時間に合わせることができる。
【0067】
次に、コントローラ端末とエージェント端末間の通信速度の算出方法について説明する。前述の時刻合わせの手順によりコントローラ端末とエージェント端末間の時刻の同期が取れている場合、次の手順で求めることができる。エージェント端末から送信されるデータと共に、エージェント端末上で送信を開始した時刻T1(1110)と、送信データのサイズを送信する(1111)。コントローラ端末でデータを受信完了した時刻をT2(1112)とすると、コントローラ端末とエージェント端末間の通信速度はおおよそ、データ量/(T2−T1)で表すことができる(1113)。
【0068】
送信データのサイズは、実際の送信データから算出するようにしてもよい。
【0069】
図12は、コントローラ端末上で、電源情報を取得し一時保存用バッファに格納するまでの流れをフローチャートで示したものである。コントローラ端末の基本制御部では、エージェント端末との接続後に、APIを実行することによりバッテリー残量、残り駆動時間、AC電源の接続状態に関する情報をオペレーティングシステムから取得する(S1201)。取得した情報は、電源情報一時保存用バッファに図5に示す形式で保存し(S1202)、オペレーティングシステムからの電源状態の変更イベント待ちで待機する(S1203)。電源状態が変更された場合、オペレーティングシステムから変更イベントが発生するため、このイベントを捕捉し(S1204)、S1201と同様の方法で電源情報を取得する(S1205)。取得した情報は、電源情報一時保存用バッファに保存し(S1206)、バッファの先頭にある更新フラグをオンにする(S1207)。保存後は電源状態の変更イベント待ちで待機し、エージェント端末とのセッションが削除されるまで、変更イベント捕捉毎に取得、保存が繰り返される。
【0070】
図13は、コントローラ端末上で、スピーカー情報を取得し一時保存用バッファに格納するまでの流れをフローチャートで示したものである。コントローラ端末の基本制御部では、エージェント端末との接続後に、オペレーティングシステムから最大通信帯域の情報をAPIを実行することにより取得し、最大通信帯域が任意のある一定速度(図では57kbpsとしている)以上か否かを判定する(S1301)。
【0071】
ある一定速度以上の場合(S1301−YES)には、APIを実行することにより、オペレーティングシステムのスピーカーの状態、音量に関する情報を、オペレーティングシステムから取得する(S1302)。取得した情報は、スピーカー情報一時保存用バッファに保存されているスピーカーの情報と比較を行い(S1303)、異なっていた場合(S1303−YES)には取得した情報を、スピーカー情報一時保存用バッファに図6に示す形式で保存し(S1304)、バッファの先頭にある更新フラグをオンにする(S1305)。取得した情報と一時保存用バッファに保存されていた情報が同じ場合(S1303−NO)には、一時保存用バッファおよび更新フラグは更新しない。その後任意の一定時間待機し(S1306)、一定時間経過後に再度スピーカー情報の取得する。エージェント端末とのセッションが削除されるまで、一定時間毎に取得、保存が繰り返される。
【0072】
最大通信帯域がある一定速度以下の場合(S1301−NO)には、スピーカー情報のスピーカー状態にサウンド再生不可と設定し(S1307)、一時保存用バッファに格納(S1308)、更新フラグをオンにし(S1309)終了する。
【0073】
図14は、コントローラ端末上で、通信情報を取得し一時保存用バッファに格納するまでの流れをフローチャートで示したものである。コントローラ端末の基本制御部ではエージェント端末との接続後に、コントローラ端末とエージェント端末の各オペレーティングシステム上の時刻の同期を取り、時刻合わせを行う(S1401)。時刻合わせの後にコントローラ端末からエージェント端末に対しダミーデータを送信し、実際のデータの転送速度を計算し通信速度を求める(S1402)。時刻合わせの方法および通信速度の算出方法については、一例を図11にて説明したが、この方法に限るということではない。次にAPIを実行することにより、最大通信帯域、ネットワークタイプおよび電波強度に関する情報を、オペレーティングシステムから取得する(S1403)。S1402とS1403で取得した情報は、通信情報一時保存用バッファに保存されている情報と比較を行い(S1404)、異なっていた場合(S1404−YES)には取得した情報を、通信情報一時保存用バッファに図7に示す形式で保存し(S1405)、バッファの先頭にある更新フラグをオンにする(S1406)。取得した情報と一時保存用バッファに保存されていた情報が同じ場合(S1404−NO)には、一時保存用バッファおよび更新フラグは更新しない。その後任意の一定時間待機し(S1407)、一定時間経過後に再度スピーカー情報の取得する。エージェント端末とのセッションが削除されるまで、一定時間毎に取得、保存が繰り返される。
【0074】
図15は、コントローラ端末・エージェント端末共通で、キーボード・マウスの入力イベントを解析し、実際の処理を実行するまでの流れをフローチャートで示したものである。
【0075】
キーボード/マウス入力イベントが特定領域に対してであるか判定する(1501)。ここでいう特定領域とは、コントローラ端末の端末情報を表示するための領域であり、タスクトレイや透過ウィンドウなどに対する入力であるかどうかを判定する。特定領域への入力でない場合(S1501−NO)、エージェント画面に対する入力処理を行う(1502)。コントローラ端末でこの処理を行う場合は、捕捉した操作イベントを符号化し、操作制御情報として送信用バッファに格納する。エージェント端末でこの処理を行う場合は、操作イベントをアプリケーションあるいはオペレーティングシステムに対して入力する。特定領域への入力である場合(S1501−YES)、端末制御のアイコンに対する入力であれば(S1503−YES)、指定された端末制御アイコンに対応する制御アイコンIDを取得(1505)し、端末制御情報定義テーブルを探索(1506)してコントローラ端末に対する制御処理を行う(1507)。コントローラ端末でこの処理を行う場合は、端末制御情報定義テーブルに定義されている制御コマンドをオペレーティングシステムに対して入力する。シャットダウンや再起動指示の場合は、エージェント端末に終了を通知し、プログラムを終了する。エージェント端末でこの処理を行う場合は、図9に示す端末制御指示をコントローラ端末に対して送信する。操作イベントをアプリケーションあるいはオペレーティングシステムに対して入力する。端末制御のアイコンに対する入力でなければ(S1503−NO)、指定された端末情報アイコンに対応するコントローラ端末の詳細情報を表示する(1504)。
【0076】
図16は、コントローラ端末上で、キーボード・マウスの入力イベントを捕捉し、送信用バッファのデータを送信するまでの流れをフローチャートで示したものである。
【0077】
コントローラ端末の基本制御部では、キーボード・マウスの入力イベント待ちで待機し(S1601)、操作イベント発生時にその操作イベントを捕捉する(S1602)。図15で示したフローチャ−トに従い処理を実行する(S1603)。電源情報を送信用バッファに格納する手順は、電源情報一時保存用バッファの更新フラグを判定し(S1604)、オンの場合に(S1604−YES)、送信用バッファに電源情報を格納し(S1605)、更新フラグをオフにする(S1606)。更新フラグがオフの場合(S1604−NO)には、送信用バッファに電源情報を格納せず、電源情報は付加しない。
【0078】
スピーカー情報および通信情報を送信用バッファに格納する手順についても電源情報と同様の手順となる。一時保存用バッファの更新フラグを判定し(S1607、S1610)、オンの場合に(S1607−YES、S1610−YES)、送信用バッファに情報を格納し(S1608、S1611)、格納した情報の一時保存用バッファの更新フラグをオフにする(S1609、S1612)。更新フラグがオフの場合(S1607−NO、S1611−NO)には、送信用バッファに情報を格納せず、格納されない情報は付加しない。以上の手順により情報を送信用バッファに格納し、エージェント端末に対し送信する。
【0079】
図17は、エージェント端末上で、コントローラ端末より送信された情報の解析処理をフローチャートで示したものである。
【0080】
エージェント端末の基本制御部では、コントローラ端末より送信された情報を受信し(S1701)、受信したデータの解析を行う。受信データに操作制御情報以外に端末情報が格納されているか送信データの長さから判定を行い(S1702)、端末情報が格納されている場合(S1702−YES)には、端末情報の先頭バイトに格納されている内容を示すフラグを判定し各情報を取得する。
【0081】
先頭バイトのフラグが‘B’である場合(S1703−YES)、後続のデータを電源情報であると判断し、図5のバッファの形式に基づき電源情報を取得する。取得した電源情報のうちAC電源接続状態、バッテリー残量を元に、図23の電池アイコンテーブルを探索し、電池アイコンおよび電池アイコンの色を取得する(S1704)。取得後、電池アイコンをエージェント端末の画面の所定の位置に描画もしくは再描画する(S1705)。先頭バイトのフラグが‘B’でない場合(S1703−NO)には、電源情報に関する情報は更新されなかったと見なし、電池アイコンの描画もしくは再描画はされない。
【0082】
先頭バイトのフラグが‘S’である場合(S1706−YES)には、後続のデータをスピーカー情報であると判断し、図6のバッファの形式に基づきスピーカー情報を取得する。取得したスピーカー情報のうちスピーカー状態を元に、図24のスピーカーアイコンテーブルを探索し、スピーカーアイコンを取得する(S1707)。取得後、スピーカーアイコンをエージェント端末の画面の所定の位置に描画もしくは再描画する(S1708)。先頭バイトのフラグが‘S’でない場合(S1706−NO)には、スピーカー情報に関する情報は更新されなかったと見なし、スピーカーアイコンの描画もしくは再描画はされない。
【0083】
先頭バイトのフラグが‘C’である場合(S1709−YES)には、後続のデータを通信情報であると判断し、図7のバッファの形式に基づき通信情報を取得する。取得した通信情報のうちネットワークタイプと電波強度を元に、図25の通信アイコンテーブルを探索し、通信アイコンを取得する(S1710)。取得後、通信アイコンをエージェント端末の画面の所定の位置に描画もしくは再描画する(S1711)。先頭バイトのフラグが‘C’でない場合(S1709−NO)には、通信情報に関する情報は更新されなかったと見なし、通信アイコンの描画もしくは再描画はされない。
【0084】
先頭バイトのフラグが‘P’である場合(S1712−YES)、後続のデータを端末制御情報であると判断し、図10のテーブルの形式に基づき端末制御情報を取得する。取得した端末制御情報をエージェント端末で保持している端末制御情報の定義テーブルに追加(1713)し、端末制御アイコンを描画もしくは再描画する(S1714)。先頭バイトのフラグが‘P’でない場合(S1712−NO)には、端末制御情報に関する情報は更新されなかったと見なし、端末制御アイコンの描画もしくは再描画はされない。
【0085】
端末情報が格納されていない場合(S1702−NO)には、電池アイコン、スピーカーアイコン、通信アイコンおよび端末制御アイコンは更新されない。端末情報の解析後、受信データの操作制御情報から、コントローラ端末で符号化されたキーボード・マウス入力を解析し(S1715)、図15で示したフローチャ−トに従い処理を実行する(S1716)。エージェント端末上の画面情報に変更がある場合(S1717−YES)、ディスプレイドライバフック制御部にて変更部分に関する描画命令を捕捉し(S1718)、変更部分の画面情報としてコントローラ端末に送信する(S1719)。
【0086】
図18は、端末情報を表すアイコンを、エージェント端末の画面上のタスクトレイに表示した例を示している。このようにエージェント端末に表示される画面情報は、これまで述べてきた方法により、そのままコントローラ端末の画面上にも表示される。1802、1804は、エージェント端末のデスクトップ1801上のタスクトレイを拡大し表示したものである。1802は、エージェント端末のタスクトレイ1803の領域に、コントローラ端末のアイコンを表示した例を示している。また、1804のように、エージェント端末のタスクトレイアイコンをリモート1806、コントローラ端末のアイコンをローカル1805として、それぞれの領域を区切り、表示されているアイコンがエージェント端末のものか、コントローラ端末のものか区別できるように表示しても良い。
【0087】
この場合、アイコンに対する入力があると、オペレーティングシステムから基本制御部へ入力通知がくるので、基本制御部で、コントローラ端末の情報に対応するアイコンであるかどうかを判断し、コントローラ端末の情報に対応するアイコンであれば、制御命令をコントローラ端末に送信する。
【0088】
透過ウィンドウやビットマップアイコンを表示する位置、または表示する領域に関する情報はエージェント端末のメモリやハードディスクなどの記憶装置に格納されており、当該所定の位置または領域に透過ウィンドウやビットマップアイコンを描画する。
【0089】
また、この表示位置は変更することも可能である。コントローラ端末でタスクトレイのアイコンをドラッグアンドドロップすることにより、画面上の任意の位置にアイコンを移動する。この移動後の位置情報をコントローラ端末からエージェント端末に送信し、エージェント端末は変更された位置情報を記憶する。これ以降は、変更後の位置にアイコンを表示する。表示する位置だけでなく、表示する領域も自由に変更が可能である。
【0090】
図19は、端末情報を示すアイコンおよび、プログラムやコントローラ端末の制御アイコンを、コントローラ端末のデスクトップ上に表示した例を示している。これまで述べてきたように、一旦エージェント端末の画面情報に加工してから、コントローラ端末に送信する場合も考えられるが、これと別に図19のようにコントローラ端末が自身で端末情報を表示することもできる。1901は、コントローラ端末のデスクトップの一部を拡大し表示したものである。コントローラ端末のデスクトップ上では、端末情報を示すアイコン1902、プログラムや端末の制御アイコン1903は、透過ウィンドウ表示に加工し、コントローラ端末が、受信したエージェント端末の画面情報の上に重ねて表示する。アイコンの背景であるエージェント端末の画面が透けて見える。また1902、1903はアイコンを選択しドラッグアンドドロップをすることにより、任意の領域に移動させることができる。
【0091】
コントローラ端末の情報を表示する領域(座標(X,Y)-(X1,Y1))は、エージェント端末自体の描画領域とは区別し、特定の領域としてコントローラ端末のメモリやハードディスクなどの記憶装置上で管理する。この領域に対する入力は、操作制御情報としてエージェント端末へは送信せず、コントローラ端末で補足して処理する。透過ウィンドウ移動時は、記憶装置上の管理座標を更新する。
【0092】
この場合、キーボードやマウス入力が端末情報の表示アイコン1902への入力である場合、取得した端末情報の詳細情報を表示する。表示する内容については、図20〜図22にて後述する。プログラムや端末の制御アイコン1903への入力である場合、プログラムや端末の制御アイコンへの入力であればプログラム起動や端末制御を実施する。実際には、表示アイコンに対応するプログラムの起動コマンドをコントローラ端末のオペレーティングシステムに発行する。あるいは、コントローラ端末のオペレーティングシステムのAPIを利用して、コマンド実行やシャットダウン、リブートなどの制御を行う。
【0093】
なお、ここでは、透過ウィンドウ内のアイコンに対するキーボードやマウスの操作イベントを捕捉するようにしているが、ダブルクリックなどの特定の入力のみ捕捉するようにしてもよい。その場合、特定の操作イベント以外については、エージェント端末の画面への操作とコントローラ端末で判断し、操作イベントをエージェント端末に送信する。
【0094】
図20は、電池アイコンをマウスでポイントした際に表示されるポップアップウィンドウの表示例を示している。タスクトレイもしくはデスクトップ上に表示された電池アイコンをポイントした場合(2002)、ポップアップウィンドウ2001が表示される。ポップアップウィンドウ2001が表示される際に、エージェント端末のバッファにある電源情報を取得し、詳細情報としてバッテリー残量、残り駆動時間の値を表示する。
【0095】
このポップアップウィンドウは、エージェント端末で描画し、画面情報をコントローラ端末に送信することもできるし、クライアント端末が、エージェント端末から送信された電源情報をを元に、自ら描画してもよい。
【0096】
図21は、スピーカーアイコンをマウスでポイントした際に表示されるポップアップウィンドウの表示例を示している。タスクトレイもしくはデスクトップ上に表示されたスピーカーアイコンをポイントした場合(2102)、ポップアップウィンドウ2101が表示される。ポップアップウィンドウ2101が表示される際に、エージェント端末のバッファにあるスピーカー情報を取得し、詳細情報として音量、スピーカー状態を表示する。
【0097】
図22は、通信アイコンをマウスでポイントした際に表示されるポップアップウィンドウの表示例を示している。タスクトレイもしくはデスクトップ上に表示された通信アイコンをポイントした場合(2202)、ポップアップウィンドウ2201が表示される。ポップアップウィンドウ2201が表示される際に、エージェント端末のバッファにある通信情報を取得し、詳細情報としてネットワークタイプ、最大通信帯域、通信速度、電波強度の値を表示する。
【0098】
図23は、エージェント端末で電池アイコンを描画する際に参照する電池アイコンのテーブルを示している。エージェント端末では、図8に示す送信用バッファの形式で送信されたデータを解析し電源情報802が存在した場合には、電源情報802のうちバッテリー残量2301およびAC電源接続状態2302の情報を元に、電池アイコンテーブルを参照し電池の状態を示す電池アイコン2303および電池アイコンの色2304を取得する。
【0099】
図24は、エージェント端末でスピーカーアイコンを描画する際に参照するスピーカーアイコンのテーブルを示している。エージェント端末では、図8に示す送信用バッファの形式で送信されたデータを解析しスピーカー情報803が存在した場合には、スピーカー情報803のうちスピーカー状態2401の情報を元に、スピーカーアイコンテーブルを参照しスピーカーの状態を示すスピーカーアイコン2402を取得する。
【0100】
図25は、エージェント端末で通信アイコンを描画する際に参照する通信アイコンのテーブルを示している。エージェント端末では、図8に示す送信用バッファの形式で送信されたデータを解析し通信情報804が存在した場合には、通信情報804のうちネットワークタイプ2501と電波強度2502の情報を元に、通信アイコンテーブルを参照し通信状態を示す通信アイコン2503を取得する。通信情報804については、電波強度の他に、通信速度に関するアイコンをもうけ、通信速度を表示することも可能である。
【0101】
なお、端末情報は、電源情報、電池情報、通信情報、スピーカー情報だけでなく、コントローラ端末の状態や設定情報に関するものであればよく、他に例えば、コントローラ端末のCPUの情報(負荷やパフォーマンス等)、メモリの情報(メモリ容量、メモリ使用状況、メモリ使用率、キャッシュヒット率等)など、コントローラ端末のパフォーマンスに関する情報であってもよい。
【0102】
上述した実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更や組み合わせ可能である。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】リモート操作システムの外観を示す図である。
【図2】コントローラ端末とエージェント端末間の制御シーケンスの例を示す図である。
【図3】コントローラ端末とエージェント端末のモジュール構成およびデータの流れの例を示す図である。
【図4】コントローラ端末とエージェント端末のモジュール構成および画面データの流れの例を示す図である。
【図5】電源情報の一時保存用バッファのデータ形式の例を示す図である。
【図6】スピーカー情報の一時保存用バッファのデータ形式の例を示す図である。
【図7】通信情報の一時保存用バッファのデータ形式の例を示す図である。
【図8】操作制御情報および端末情報の送信用バッファのデータ形式の例を示す図である。
【図9】端末制御情報の送信用バッファのデータ形式の例を示す図である。
【図10】端末制御情報の定義テーブルのデータ形式の例を示す図である。
【図11】コントローラ端末とエージェント端末間の、時刻合わせの方法および通信速度の算出方法の例を示す図である。
【図12】電源情報を取得し一時保存用バッファに格納するまでの流れを示すフローチャートの例である。
【図13】スピーカー情報を取得し一時保存用バッファに格納するまでの流れを示すフローチャートの例である。
【図14】通信情報を取得し一時保存用バッファに格納するまでの流れを示すフローチャートの例である。
【図15】操作イベントを解析する流れを示すフローチャートの例である。
【図16】キーボード・マウス入力イベントを捕捉し送信用バッファを送信するまでの流れを示すフローチャートの例である。
【図17】コントローラ端末より送信された情報の解析処理を示すフローチャートの例である。
【図18】端末情報を表すアイコンを、エージェント端末のタスクトレイに表示した例を示す図である。
【図19】端末情報を示すアイコンを、コントローラ端末のデスクトップ上に表示した例を示す図である。
【図20】電池アイコンをポイントした際に表示されるポップアップウィンドウの例を示す図である。
【図21】スピーカーアイコンをポイントした際に表示されるポップアップウィンドウの例を示す図である。
【図22】通信アイコンをポイントした際に表示されるポップアップウィンドウの例を示す図である。
【図23】電池アイコンのテーブルの例を示す図である。
【図24】スピーカーアイコンのテーブル例を示す図である。
【図25】通信アイコンのテーブルの例を示す図である。
【符号の説明】
【0104】
101 コントローラ端末(操作端末)
102 エージェント端末(被操作端末)
103、104 ネットワーク
105 入力データの流れ
106 表示データの流れ
107 無線LANカードあるいは携帯通信カードなど
201〜232 コントローラ端末とエージェント端末の制御を示すシーケンス図
301 エージェント端末
302 アプリケーション
303 エージェント端末側のオペレーティングシステム
304 エージェント端末側の通信制御部
305 ディスプレイドライバフック制御部
306 エージェント端末側の基本制御部
307 エージェント端末側のディスプレイドライバ
311 コントローラ端末
312 通信モジュール
313 通信モジュールドライバ
314 サウンドドライバ
315 電源モジュールドライバ
316 電源モジュール
317 コントローラ端末の基本制御部
318 コントローラ端末のオペレーティングシステム
319 キーボードドライバ
320 表示制御部
321 コントローラ端末のディスプレイドライバ
322 マウスドライバ
331 通信情報の流れ
332 スピーカー情報の流れ
333 電源情報の流れ
334 キーボードの操作制御情報の流れ
335 マウスの操作制御情報の流れ
336 操作制御情報・端末情報の流れ
337 アイコンの描画命令の流れ
338 端末制御命令の流れ
339 透過ウィンドウへの入力に対する描画命令の流れ
340 透過ウィンドウへの入力に対する端末制御の流れ
401 エージェント端末における画面の描画命令の流れ
402 エージェント端末における捕捉した画面の描画命令の流れ
403 コントローラ端末における画面の描画命令の流れ
404 通信情報の流れ
405 スピーカー情報の流れ
406 電源情報の流れ
407 透過ウィンドウへ端末情報を表示する制御の流れ
500〜503 電源情報一時保存用バッファの形式
600〜602 スピーカー情報一時保存用バッファの形式
700〜704 通信情報一時保存用バッファの形式
801〜805 操作制御情報および端末情報の送信用バッファの形式
901〜902 端末制御情報の送信用バッファの形式
1001〜1005 端末制御情報の定義テーブルのデータ形式
1101 エージェント端末上のダミーデータ送信時刻
1102 ダミーデータ送信時刻から1507を受信するまでの経過時間
1103 2つ目のダミーデータの送信の流れ
1104 1つ目のダミーデータの送信の流れ
1105 1つ目のダミーデータの受信完了から2つの目のダミーデータの受信完了までの時間
1106 2つ目のダミーデータの受信完了時刻
1107 1505、1506の送信の流れ
1108 コントローラ端末上の1507を受信した時刻
1109 時刻合わせの流れ
1110 エージェント端末上で送信を開始した時刻
1111 データ送信の流れ
1112 コントローラ端末でデータを受信完了した時刻
1113 通信速度算出式
1201〜1207 電源情報を取得からバッファへの保存までのフローチャート
1301〜1309 スピーカー情報を取得からバッファへの保存までのフローチャート
1401〜1407 通信情報を取得からバッファへの保存までのフローチャート
1501〜1507 操作イベント解析開始から実際の処理に移るまでのフローチャート
1601〜1613 操作イベントを捕捉からデータ送信までの流れ示すフローチャート
1701〜1719 受信した情報の解析処理の流れを示すフローチャート
1801 エージェント端末上のデスクトップ
1802 タスクトレイの拡大表示
1803 タスクトレイのアイコン表示の一例
1804 タスクトレイの拡大表示
1805 タスクトレイへのローカルアイコン表示の一例
1806 タスクトレイへのリモートアイコン表示の一例
1901 コントローラ端末上のデスクトップ
1902 端末情報のアイコン表示の一例
1903 制御アイコンの表示の一例
2001 電源情報のポップアップウィンドウ表示の一例
2002 電源アイコンへのポイント
2101 スピーカー情報のポップアップウィンドウ表示の一例
2101 スピーカーアイコンへのポイント
2201 通信情報のポップアップウィンドウ表示の一例
2202 通信アイコンへのポイント
2301〜2304 電池アイコンテーブル
2401〜2402 スピーカーアイコンテーブル
2501〜2503 通信アイコンテーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の計算機と第2の計算機をネットワークで接続したシステムで第2の計算機の画面情報を第1の計算機のディスプレイに表示する計算機情報の表示方法において、
第1計算機の計算機情報を、第1の計算機から第2の計算機へ送信し、
第2の計算機で前記計算機情報を受信し、前記受信した計算機情報の少なくとも一部を第2の計算機の画面情報に追加した修正画面情報を取得し、
前記修正画面情報を、第2の計算機から第1の計算機へ送信し、
第1の計算機で前記修正画面情報受信し、受信した修正画面情報を第1の計算機のディスプレイに表示することを特徴とする計算機情報の表示方法。
【請求項2】
第1の計算機と第2の計算機をネットワークで接続したシステムで第2の計算機の画面情報を第1の計算機のディスプレイに表示する計算機情報の表示方法において、
第2の計算機の画面情報を第1の計算機に送信し、
第1の計算機で、前記第2の計算機の画面情報に、第1計算機の計算機情報を表示する透過ウィンドウ描画を追加し、
前記計算機情報を追加した第2の計算機の修正画面情報を、
第1の計算機のディスプレイに表示することを特徴とする計算機情報の表示方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の計算機情報の表示方法において、前記第2の計算機の画面情報に追加する前記計算機情報は、ビットマップデータで表されたアイコンに関する情報であることを特徴とする計算機情報の表示方法。
【請求項4】
請求項3に記載の計算機情報の表示方法において、前記第1の計算機のディスプレイ上で、前記計算機情報を用いて表示されたアイコンにマウスカーソルを重ねると、前記計算機情報の詳細情報を表示することを特徴とする計算機情報の表示方法。
【請求項5】
請求項1に記載の計算機情報の表示方法において、前記第1の計算機のディスプレイに表示された修正画面に対する操作イベントを受け付け、前記操作イベントを前記第2の計算機に送信し、前記第2の計算機において、前記受信した操作イベントが前記第1の計算機情報のうち端末制御を意味する情報への入力である場合に、前記第2の計算機から前記第1の計算機に対して端末制御命令を送信することを特徴とする計算機情報の表示方法。
【請求項6】
請求項2に記載の計算機情報の表示方法において、前記第1の計算機のディスプレイに表示された修正画面に対する操作イベントを受け付け、前記受信した操作イベントが前記透過ウィンドウで表示した第1の計算機情報のうち端末制御を意味する情報への入力である場合に、前記端末制御情報に対応する制御を実行することを特徴とする計算機情報の表示方法。
【請求項7】
請求項1に記載の計算機情報の表示方法において、前記第2の計算機の画面情報に追加する前記計算機情報を表示する領域は、背景が透けて見える透過ウィンドウであることを特徴とする計算機情報の表示方法。
【請求項8】
請求項1又は請求項2に記載の計算機情報の表示方法において、前記計算機情報は、第1の計算機のバッテリーに関する情報であることを特徴とする計算機情報の表示方法。
【請求項9】
請求項1又は請求項2に記載の計算機情報の表示方法において、前記計算機情報は、第1の計算機の音量に関する情報であることを特徴とする計算機情報の表示方法。
【請求項10】
請求項1又は請求項2に記載の計算機情報の表示方法において、前記計算機情報は、第1の計算機のディスク容量やメモリ容量などのシステムインベントリ情報であることを特徴とする計算機情報の表示方法。
【請求項11】
請求項1又は請求項2に記載の計算機情報の表示方法において、前記計算機情報は、第1の計算機と第2の計算機を接続したネットワークの状態を示す情報であることを特徴とする計算機情報の表示方法。
【請求項12】
請求項1又は請求項2に記載の計算機情報の表示方法において、前記計算機情報は、第2の計算機から第1の計算機へのデータ転送を示す情報であることを特徴とする計算機情報の表示方法。
【請求項13】
第1の計算機と第2の計算機をネットワークで接続し、第2の計算機の画面情報を第1の計算機のディスプレイに表示する計算機情報の表示システムであって、
第1計算機の計算機情報を、第1の計算機から第2の計算機へ送信する通信モジュールと、
第2の計算機で、前記計算機情報を、第2の計算機の画面情報に追加する画面合成処理部と、
前記計算機情報を追加した第2の計算機の画面情報を、
第2の計算機から第1の計算機へ送信する通信制御部と、
前記第2の計算機の画面情報を第1の計算機のディスプレイ上に表示する表示制御部とを備えたことを特徴とする計算機情報の表示システム。
【請求項14】
第1の計算機と第2の計算機をネットワークで接続し、第2の計算機の画面情報を第1の計算機のディスプレイに表示する計算機情報の表示システムであって、
第1の計算機に、
第2の計算機から画面情報を受信する通信モジュールと、
前記第2の計算機の画面情報に、第1計算機の計算機情報を表示する透過ウィンドウ描画を追加する画面合成処理部と、
前記計算機情報を追加した第2の計算機の画面情報を、
ディスプレイ上に表示する表示制御部とを備えたことを特徴とする計算機情報の表示システム。
【請求項15】
他の計算機の画面情報を表示する端末において、
端末のハードウェア情報を取得し、
前記取得したハードウェア情報を他の計算機へ送付し、
前記送付したハードウェア情報の少なくとも一部を前記他の計算機の画面情報に追加した修正画面情報を前記他の計算機から受け取り、
前記受け取った修正画面情報を表示することを特徴とする端末。
【請求項16】
請求項15の端末において、
前記ハードウェア情報は、端末のバッテリーに関する情報、端末の通信状況に関する情報、端末のCPU使用率に関する情報、端末の記憶装置使用状況に関する情報の少なくとも一つを含むことを特徴とする端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2007−65944(P2007−65944A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−250520(P2005−250520)
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】