説明

警備装置、監視システムおよび警備状態切替方法

【課題】煩雑な操作をすることなく、部屋の使用/不使用に応じて警備状態を切替えることができる警備装置、監視システムおよび警備状態切替方法を提供する。
【解決手段】複数の警備領域ごとに異常を検知する警備装置において、電力量計測部101は、警備領域ごとに使用している電力量を計測し、不在判定部104は、計測された電力量と予め定められた不在判定電力量とを比較することにより、警備領域に人が不在であるか否かを判定し、警備状態切替部106は、警備領域に人が不在であると判定された場合に、当該警備領域の警備状態を、異常を検知した場合に監視センタに警報を送信しない警備解除モードから、異常を検知した場合に前記警備領域内に異常を検知した旨を報知する注意喚起モードに切替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、警備装置、監視システムおよび警備状態切替方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の部屋の使用状況に応じて部屋ごとの設備を管理する管理装置が一般に知られている。かかる管理装置では、予め定められたスケジュールに基づいて、部屋ごとの設備、例えば照明や空調等を運転するものであるが、実際の使用がスケジュールと異なる場合に、スケジュール通りに機器が運転されることにより無駄な電力や熱が消費されてしまうという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するものとして、部屋実使用連携設備管理装置が開示されている(特許文献1参照)。かかる装置では、予め設定されたスケジュールに従って照明等を点灯した後に、その部屋の所定の機器の使用状況を把握することにより、実際に部屋が使用されているか否かを判断し、使用されていない場合には、各機器の電源を切断するとともに、防犯センサを作動状態とする。これにより、使用されていない部屋の機器の運転を防ぎ、警備の漏れを防ぐことができる。
【0004】
【特許文献1】特許第3399696号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、一般住宅においては、家人はスケジュールに従うことなく各部屋を自由に出入することが通常であり、上記特許文献1に記載された技術を適用した場合には、さまざまな問題が生じてしまう。
【0006】
例えば、部屋に人が不在になった際にその部屋の警備を解除したままにしてしまうと、その部屋は無警備状態となり、不審者が侵入しても異常を報知することがなく、防犯上重大な問題が生じてしまう。また、部屋を出入するたびに警備状態を切替えることは、家人にとっても操作が煩雑であるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、煩雑な操作をすることなく、部屋の使用/不使用に応じて警備状態を切替えることができる警備装置、監視システムおよび警備状態切替方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、複数の警備領域ごとに異常を検知する警備装置において、前記警備領域ごとに消費しているエネルギ量を計測するエネルギ量計測手段と、前記エネルギ量計測手段によって計測されたエネルギ量と予め定められた不在判定エネルギ量とを比較することにより、前記警備領域に人が不在であるか否かを判定する不在判定手段と、前記不在判定手段によって判定された判定結果により、当該警備領域の警備状態を切替える警備状態切替手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の警備装置において、前記警備状態切替手段は、前記不在判定手段によって前記警備領域に人が不在であると判定された場合に、当該警備領域の警備状態を、異常を検知した場合に前記警備領域内に異常を検知した旨を報知する注意喚起モードに切替えること、を特徴とする。
【0010】
また、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の警備装置において、前記不在判定手段によって前記警備領域に人が不在であると判定された場合に、前記注意喚起モードに切替える旨を報知する報知手段、をさらに備えること、を特徴とする。
【0011】
また、請求項4にかかる発明は、請求項2または請求項3に記載の警備装置において、前記警備領域で人を検知する検知手段、をさらに備え、前記警備状態切替手段は、前記不在判定手段によって前記警備領域に人が不在であると判定され、かつ、前記検知手段によって前記警備領域に人を検知しない場合に、当該警備領域の警備状態を前記注意喚起モードに切替えること、を特徴とする。
【0012】
また、請求項5にかかる発明は、請求項2〜4のいずれか一つに記載の警備装置において、前記警備状態切替手段は、前記警備領域に人が不在であると判定されてから所定時間が経過した場合に、当該警備領域の警備状態を前記注意喚起モードに切替えること、を特徴とする。
【0013】
また、請求項6にかかる発明は、請求項2〜5のいずれか一つに記載の警備装置において、前記注意喚起モード時に電源を切断する機器を識別する機器識別情報を記憶する記憶手段と、前記警備状態切替手段によって当該警備領域の警備状態を前記注意喚起モードに切替える際に、前記記憶手段に記憶された前記機器識別情報に対する機器の電源を切断する電源切断手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0014】
また、請求項7にかかる発明は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の警備装置において、前記エネルギ量計測手段は、前記警備領域ごとに消費している電力量を計測すること、を特徴とする。
【0015】
また、請求項8にかかる発明は、複数の警備領域ごとに異常を検知する警備装置において、前記警備領域ごとの所定の機器の電源が切断されたか否かを判定する機器切断判定手段と、前記機器切断判定手段によって前記機器の電源が切断されたと判定した場合に、前記警備領域に人が不在であるか否かを判定する不在判定手段と、前記不在判定手段によって前記警備領域に人が不在であると判定された場合に、当該警備領域の警備状態を、異常を検知した場合に監視センタに警報を送信する警備モードに切替える警備状態切替手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
また、請求項9にかかる発明は、請求項8に記載の警備装置において、前記警備領域で人を検知する検知手段、をさらに備え、前記警備状態切替手段は、前記不在判定手段によって前記警備領域に人が不在であると判定され、かつ、前記検知手段によって前記警備領域に人を検知しない場合に、当該警備領域の警備状態を前記警備モードに切替えること、を特徴とする。
【0017】
また、請求項10にかかる発明は、請求項8または請求項9に記載の警備装置において、前記警備状態切替手段は、前記警備領域に人が不在であると判定されてから所定時間が経過した場合に、当該警備領域の警備状態を前記警備モードに切替えること、を特徴とする。
【0018】
また、請求項11にかかる発明は、請求項8〜10のいずれか一つに記載の警備装置において、前記警備モード時に電源を切断する機器を識別する機器識別情報を記憶する記憶手段と、前記警備状態切替手段によって当該警備領域の警備状態を前記警備モードに切替える際に、前記記憶手段に記憶された前記機器識別情報に対する機器の電源を切断する電源切断手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0019】
また、請求項12にかかる発明は、請求項8〜11のいずれか一つに記載の警備装置において、前記機器切断判定手段は、前記警備領域ごとに設置されている照明機器の電源が切断されたか否かを判定すること、を特徴とする。
【0020】
また、請求項13にかかる発明は、複数の警備領域ごとに異常を検知する警備装置と、前記警備装置とネットワークで接続された監視センタとを備える監視システムにおいて、前記警備装置は、前記警備領域ごと使用している電力量を計測する電力量計測手段と、前記電力量計測手段によって計測された電力量と予め定められた不在判定電力量とを比較することにより、前記警備領域に人が不在であるか否かを判定する不在判定手段と、前記不在判定手段によって前記警備領域に人が不在であると判定された場合に、当該警備領域の警備状態を、異常を検知した場合に前記警備領域内に異常を検知した旨を報知する注意喚起モードに切替える警備状態切替手段と、を備えることを特徴とする。
【0021】
また、請求項14にかかる発明は、複数の警備領域ごとに異常を検知する警備装置と、前記警備装置とネットワークで接続された監視センタとを備える監視システムにおいて、前記警備装置は、前記警備領域ごとの所定の機器の電源が切断されたか否かを判定する機器切断判定手段と、前記機器切断判定手段によって前記機器の電源が切断されたと判定した場合に、前記警備領域に人が不在であるか否かを判定する不在判定手段と、前記不在判定手段によって前記警備領域に人が不在であると判定された場合に、当該警備領域の警備状態を、異常を検知した場合に監視センタに警報を送信する警備モードに切替える警備状態切替手段と、を備えることを特徴とする。
【0022】
また、請求項15にかかる発明は、複数の警備領域ごとに異常を検知する警備装置で実行される警備状態切替方法において、消費電力計測手段によって、前記警備領域ごと使用している電力量を計測する電力量計測ステップと、不在判定手段によって、前記電力量計測ステップによって計測された電力量と予め定められた不在判定電力量とを比較することにより、前記警備領域に人が不在であるか否かを判定する不在判定ステップと、警備状態切替手段によって、前記不在判定ステップによって前記警備領域に人が不在であると判定された場合に、当該警備領域の警備状態を、異常を検知した場合に前記警備領域内に異常を検知した旨を報知する注意喚起モードに切替える警備状態切替ステップと、を有することを特徴とする。
【0023】
また、請求項16にかかる発明は、複数の警備領域ごとに異常を検知する警備装置で実行される警備状態切替方法において、機器切断判定手段によって、前記警備領域ごとの所定の機器の電源が切断されたか否かを判定する機器切断判定ステップと、不在判定手段によって、前記機器切断判定ステップによって前記機器の電源が切断されたと判定した場合に、前記警備領域に人が不在であるか否かを判定する不在判定ステップと、警備状態切替手段によって、前記不在判定ステップによって前記警備領域に人が不在であると判定された場合に、当該警備領域の警備状態を、異常を検知した場合に監視センタに警報を送信する警備モードに切替える警備状態切替ステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、警備領域で使用される電力量から人が存在するか否かを判断するため、煩雑な操作をすることなく、部屋の使用/不使用に応じて警備状態を切替えることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる警備装置、監視システムおよび警備状態切替方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
【0026】
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、本発明が適用される監視システムの構成例について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる監視システムの構成を示すブロック図である。監視システム10は、警備装置100と監視センタ300とを備え、警備装置100と監視センタ300は電話回線、無線ネットワーク、インターネットなどのネットワーク400を介して接続されている。
【0027】
本実施の形態にかかる警備装置100は、電力量計測部101と、電源制御部102と、検知情報取得部103と、不在判定部104と、タイマ部105と、警備状態切替部106と、操作パネル107と、操作パネル制御部108と、送受信部109と、電力量データベース120と、機器データベース130と、警備状態記憶部140とを備えている。なお、警備対象である住宅や店舗兼住宅等で警備状態を個々に設定可能な領域(以下、警備領域という)には、様々な機器(例えば、照明機器201や空調機器202等)とセンサ205が設置され、機器それぞれへの電力は警備領域ごとに電力を配電する分電盤を介して供給される。また、複数の警備領域それぞれに、照明機器201、空調機器202、照明スイッチ203、空調スイッチ204、センサ205等が設置されている。
【0028】
電力量計測部101は、警備領域ごとに設置されている機器、例えば図1に示すような照明機器201や空調機器202等が使用する電力量を計測する。ここで、警備領域は、住宅のような警備対象をいくつかの領域に分けたものであり、具体的にはリビングやダイニング、子供部屋、寝室、廊下等である。なお、電力量計測部101は、具体的には分電盤に設置され、分電盤から各警備領域に供給される回路ごとに電力量を計測する計測機器である。
【0029】
電力量データベース120は、警備領域ごとに人が不在であるか否かを判定するための電力量である不在判定電力量を格納する。図2は、電力量データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。図2に示すように電力量データベース120は、警備領域を識別する警備領域IDと、不在判定電力量とを対応付けて記憶する。
【0030】
なお、警備領域ごとの不在判定電力量は、警備領域で通常生活する人の生活様式や、警備領域に設置されている機器の種類、人が不在となった際に機器のスイッチをOFFにするか否かによって異なる。よって、より実状に即した不在判定電力量を設定するためには、警備対象に家人がいないときに、各警備領域で消費する電力量を一定期間計測し、その結果を電力量データベース120に格納するようにしてもよい。
【0031】
不在判定部104は、電力量計測部101によって計測された警備領域ごとの使用されている電力量と電力量データベース120に記憶されている警備領域ごとの不在判定電力量とを比較し、使用されている電力量が不在判定電力量以下であった場合は、その警備領域に人は存在しないと判定する。
【0032】
タイマ部105は、不在判定部104によって警備領域に人が存在しないと判定した時から経過した時間を計測する。
【0033】
警備状態切替部106は、操作パネル107の操作に従って警備領域それぞれの警備状態を在宅警備モードや警備解除モードに切替える。また、警備状態切替部106は、不在判定部104によって警備領域に人が存在しないと判定した場合は、人が存在しないと判定した警備領域の警備状態を警備解除モードから注意喚起モードに切替える。
【0034】
ここで、在宅警備モードとは、警備対象内の一部の警備領域に家人が在宅し、他の警備領域では家人が不在の場合において、家人が不在の警備領域に対して設定することにより、その警備領域で異常を検知した場合に、家人に異常を報知するとともに監視センタに警報を送信する状態をいう。警備解除モードとは、警備領域でセンサ等によって異常が検知された場合であっても警報を監視センタに送信しない状態をいう。
【0035】
また、注意喚起モードとは、警備領域内で異常を検知した場合に監視センタに警報を送信するのではなく、家人に異常を検知した旨を報知する状態をいう。警備モードとは、家人すべてが外出して不在の際に設定され、センサ等が異常を検知した場合に警報を監視センタに送信する状態をいう。
【0036】
機器データベース130は、警備領域それぞれに設置されている機器のうち、不在判定部104によって警備領域に人が存在しないと判定した場合に電源をOFFにする機器の情報を格納する。図3は、機器データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。図3に示すように機器データベース130は、警備領域IDと機器を識別する機器IDとを対応付けて記憶する。
【0037】
一例として、警備領域ID“1”が示す警備領域に機器ID“K0001”〜“K0005”の機器が設置されている場合について説明する。図3に示すように警備領域ID“1”に対応付けて、機器IDに“K0001”、“K0004”、“K0005”が記憶されている。例えば、機器ID“K0001”が空調機器、機器ID“K0004”がテレビジョン、機器ID“K0005”が電気ストーブである場合は、これらが設置された警備領域ID“1”に人が不在と判定された場合には、これらの機器の電源をOFFにするため、機器データベース130に格納している。一方、機器ID“K0002”がビデオデッキ、機器ID“K0003”が熱帯魚を入れた水槽のエアポンプである場合は、人が不在であっても電源をOFFにすると不具合が生じるため、機器データベース130に格納しない。このように、機器データベース130に電源をOFFにする機器を格納しておくことにより、不具合なく無駄な電力を削減することができる。
【0038】
電源制御部102は、不在判定部104によって警備領域に人が存在しないと判定した場合は、機器データベース130に格納されている警備領域IDに対応する機器の電源を切断するように制御する。具体的には、電源スイッチに2つの三路回路を設け、電源制御部102から三路回路の接続を制御して電源スイッチをONまたはOFFにする。なお、三路回路を利用するのは一例であり、これに限定されるものではない。
【0039】
検知情報取得部103は、センサ205が検知した検知情報を取得する。ここで、検知情報とは、センサが設置されている警備領域を識別する警備領域IDと異常を検知した旨を示す検知信号である。ここで、センサ205について簡単に説明する。センサ205は、警備領域での異常を検知する。例えば、センサ205は、赤外線の受光量の変化をもとに人を検知する赤外線センサ、赤外線などが遮られることで人を検知する遮断センサ、電磁波の乱れで人を検知する気配センサ、マグネットにより扉の開閉を検出するマグネットセンサなどの警備領域の異常を検出する各種センサである。
【0040】
操作パネル107は、警備装置100に関する情報を表示または音声出力し、ユーザによる情報の入力を受付ける。また、操作パネル107は警備領域ごとの警備状態の設定を受付ける。操作パネル107は、警備領域ごとの現在の警備状態を表示する。操作パネル107は、不在判定部104によって警備領域に人が存在しないと判定した場合は、その警備領域に注意喚起モードを設定する旨を表示または音声出力する。また、操作パネル107は、注意喚起モードや在宅警備モードに設定されている警備領域でセンサ205によって異常を検知した場合は、異常を検知した旨を音声や文字、異常検知ランプの点灯等により報知する。
【0041】
操作パネル制御部108は、操作パネル107への表示情報の出力および操作パネル107からの情報の入力等の操作パネル107に対する制御を行う。
【0042】
送受信部109は、ネットワーク400を介して接続された監視センタ300に対して様々な情報を送受信する。
【0043】
警備状態記憶部140は、警備領域ごとの現在の警備装置100の警備状態を記憶する。具体的には、操作パネル107によって受付けた警備状態、または警備状態切替部106によって切替えられた警備状態を記憶する。図4は、警備状態記憶部のデータ構成の一例を示す説明図である。図4に示すように警備状態記憶部140は、警備領域IDと現在設定されている警備状態とを対応付けて記憶する。
【0044】
次に、以上のように構成されている警備装置100による警備状態切替処理について説明する。図5は、警備装置が行う警備状態切替処理手順を示すフローチャートである。
【0045】
まず、不在判定部104は、電力量データベース120から警備領域ごとの不在判定電力量を取得する(ステップS501)。電力量計測部101は、警備領域ごとの電力使用量を計測する(ステップS502)。不在判定部104は、警備領域ごとに電力使用量が不在判定電力量以下であるか否かを判断する(ステップS503)。警備領域ごとに電力使用量が不在判定電力量以下でないと判断した場合(ステップS503:No)、すなわち警備領域に人が存在すると判断した場合は、ステップS502に戻る。
【0046】
警備領域ごとに電力使用量が不在判定電力量以下であると判断した場合(ステップS503:Yes)、すなわち警備領域内に人が不在となったと判断した場合は、検知情報取得部103は検知情報を取得したか否かを判断する(ステップS504)。ここで、検知情報は、センサが設置されている警備領域を識別する警備領域IDと、異常を検知した旨を示す検知信号であり、電力使用量が不在判定電力量以下となった警備領域で異常を検知したか否かを判断することができる。検知情報を取得したと判断した場合(ステップS504:Yes)、すなわち警備領域内に人を検知したと判断した場合は、ステップS502に戻る。
【0047】
検知情報を取得していないと判断した場合(ステップS504:No)、すなわち警備領域内に人を検知していないと判断した場合は、不在判定部104は電力使用量が不在判定電力量以下になったと判断した時から所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS505)。電力使用量が不在判定電力量以下になったと判断した時から所定時間が経過していないと判断した場合は(ステップS505:No)、ステップS502に戻り、計時を継続する。
【0048】
電力使用量が不在判定電力量以下になったと判断した時から所定時間が経過したと判断した場合は(ステップS505:Yes)、電源制御部102は機器データベース130から警備領域に対応する機器IDを取得する(ステップS506)。電源制御部102は、機器IDに対応した機器のスイッチをOFFにするように制御する(ステップS507)。
【0049】
警備状態切替部106は、警備領域の警備状態を警備解除モードから注意喚起モードに切替える(ステップS508)。警備状態切替部106は、警備状態記憶部140に警備領域の現在の警備状態として注意喚起モードを格納する(ステップS509)。操作パネル制御部108は、注意喚起モードに切替えた旨を報知するよう操作パネル部107を制御する(ステップS510)。
【0050】
なお、上述した実施の形態では、警備領域の電力使用量が不在判定電力量以下となり、かつ、警備領域内に設置されたセンサの検知情報を取得されず、かつ、電力使用量が不在判定電力量以下になったと判断した時から所定時間が経過した場合に、警備領域の警備状態として注意喚起モードを格納するが、それに代えて、警備領域の電力使用量が不在判定電力量以下となったと判断した場合に警備領域の警備状態として注意喚起モードを格納してもよい。
【0051】
また、警備領域の電力使用量が不在判定電力量以下となり、かつ、警備領域内に設置されたセンサの検知情報を取得しなかった場合に、警備領域の警備状態として注意喚起モードを格納しても、また、警備領域の電力使用量が不在判定電力量以下となり、かつ、電力使用量が不在判定電力量以下になった時から所定時間が経過した場合に、警備領域の警備状態として注意喚起モードを格納してもよい。
【0052】
なお、警備領域の警備状態が注意喚起モードに設定されている間に、照明機器の電源がONにされた場合は、注意喚起モードから警備解除モードに切替えるようにしてもよい。また、警備領域の警備状態が注意喚起モードに設定されている間に、操作パネル107から警備解除モードや在宅警備モード等の設定がなされた場合は、注意喚起モードから設定されたモードに切替えるようにしてもよい。さらに、電力使用量に基づく警備状態の設定変更可否について、警備領域ごとに選択できるようにしてもよい。
【0053】
次に、警備装置100による異常検知処理について説明する。図6は、警備装置が行う異常検知処理手順を示すフローチャートである。
【0054】
まず、検知情報取得部103は、検知情報を取得したか否かを判断する(ステップS601)。なお、検知情報は、上述した場合と同様に異常を検知したセンサが設置されている警備領域の警備領域IDと検知信号である。この検知信号は、人を検知した旨を示す検知信号である。検知情報を取得していないと判断した場合は(ステップS601:No)、ステップS601に戻り、検知情報の取得を繰り返す。検知情報を取得したと判断した場合は(ステップS601:Yes)、検知情報取得部103は警備状態記憶部140から警備領域IDに対応する警備状態を取得する(ステップS602)。
【0055】
検知情報取得部103は、取得した警備状態としていずれのモードが設定されているかを判断する(ステップS603)。警備状態に“警備解除モード”が設定されていると判断した場合は(ステップS603:警備解除モード)、ステップS601に戻る。この場合は、人を検知しても家人であるため、注意喚起や警報送信をしない。
【0056】
警備状態に“注意喚起モード”が設定されていると判断した場合は(ステップS603:注意喚起モード)、操作パネル制御部108は操作パネル107から警備領域で異常を検知した旨を報知するように制御する(ステップS604)。例えば、操作パネル107のスピーカから子供部屋で異常を検知しましたとの音声を出力したり、操作パネル107で異常を検知した警備領域を点滅表示することによって、異常を報知する。
【0057】
警備状態に“在宅警備モード”が設定されていると判断した場合は(ステップS603:在宅警備モード)、操作パネル制御部108は操作パネル107に警備領域で異常を検知した旨を報知するように制御し(ステップS605)、監視センタ300に警報を送信する(ステップS606)。
【0058】
このように、警備領域の使用電力量が不在判定電力量以下となった場合に、その警備領域の警備状態に注意喚起モードが設定されるため、部屋を出入する際の警備状態を切替える操作負担を軽減できる。また、人が不在の際に不要な機器の電源がOFFにされるため、無駄な電力の消費を防止することができる。また、人が不在となった警備領域が無警備となることがなく、漏れや抜けのない警備を行うことができる。
【0059】
また、注意喚起モードが設定されている警備領域で異常を検知した場合、在宅している家人にまず異常を検知したことを報知する。これにより、家人は侵入者等の異常を確認することができる。また、在宅者が複数の場合に、他の家人が家のどこにいるかを把握する手段としても利用できる。なお、注意喚起モードにおいては、家人に対する報知は行われるが監視センタへの通報はしないため、誤報となることがない。さらに、ユーザは何ら操作を行うことなく、注意喚起モードが設定されるため、警備領域(部屋)を出入するたびに警備状態を設定するという煩雑な操作を行う必要がなくなり、利便性を向上することができる。
【0060】
なお、上述した実施の形態では、警備領域に人が存在しているか否かを判定するために電力使用量を用いたが、電力使用量に代えて、水道使用量やガス使用量等のような人が警備領域内に存在している場合に変化する様々なエネルギ量を計測して判定してもよい。
【0061】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本発明が適用される監視システムの構成例について、第1の実施の形態と異なる部分を説明する。他の部分については第1の実施の形態と同様であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。図7は、第2の実施の形態にかかる監視システムの構成を示すブロック図である。
【0062】
本実施の形態にかかる監視システム20は、警備装置500と監視センタ300とを備え、警備装置500と監視センタ300は電話回線、無線ネットワーク、インターネットなどのネットワーク400を介して接続されている。
【0063】
本実施の形態にかかる警備装置500は、電源制御部102と、検知情報取得部103と、タイマ部105と、操作パネル107と、操作パネル制御部108と、送受信部109と、機器データベース130と、警備状態記憶部140とを備えている。ここで、電源制御部102と、検知情報取得部103と、タイマ部105と、操作パネル107と、操作パネル制御部108と、送受信部109と、機器データベース130と、警備状態記憶部140の構成、機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0064】
電源切断判定部501は、警備領域内の所定の機器のスイッチがOFFにされたか否かを判断する。ここで、所定の機器は、通常照明機器である。オフィスや工場等では、警備領域の照明機器の電源のON/OFFによって、その警備領域に人が存在しているか否かを判断できる。照明機器の電源がOFFにされた場合は、その警備領域で働く人たちが帰宅したと判断し、警備領域の警備状態を警備モードに設定する。なお、照明機器に代えて、他の機器で電源のON/OFFを判断してもよい。
【0065】
不在判定部504は、電源切断判定部501によって警備領域の所定の機器の電源がON/OFFや、警備領域の所定の機器の電源がOFFにされた時から経過した時間等により、警備領域に人が不在であるか否かを判断する。
【0066】
警備状態切替部506は、不在判定部504によって警備領域に人が存在しないと判定した場合は、その警備領域の警備状態を警備解除モードから警備モードに切替える。
【0067】
次に、以上のように構成されている警備装置500による警備状態切替処理について説明する。図8は、警備装置が行う警備状態切替処理手順を示すフローチャートである。
【0068】
まず、電源切断判定部501は、警備領域ごとの照明機器201の電源がOFFにされたか否かを判断する(ステップS801)。警備領域ごとの照明機器201の電源がOFFにされていないと判断した場合(ステップS801:No)、すなわち警備領域に人が存在すると判断した場合は、ステップS801に戻る。
【0069】
警備領域の照明機器201の電源がOFFにされたと判断した場合(ステップS801:Yes)、すなわち警備領域内に人が不在となったと判断した場合は、検知情報取得部103は検知情報を取得したか否かを判断する(ステップS802)。ここで、検知情報は、センサが設置されている警備領域を識別する警備領域IDと、異常を検知した旨を示す検知信号であり、照明機器201の電源がOFFにされた警備領域で異常を検知したか否かを判断することができる。検知情報を取得したと判断した場合(ステップS802:Yes)、すなわち警備領域内に人を検知したと判断した場合は、ステップS801に戻る。
【0070】
検知情報を取得していないと判断した場合(ステップS802:No)、すなわち警備領域内に人を検知していないと判断した場合は、不在判定部504は照明機器201の電源がOFFにされた時から所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS803)。照明機器201の電源がOFFにされた時から所定時間が経過していないと判断した場合は(ステップS803:No)、ステップS801に戻り、計時を継続する。
【0071】
照明機器201の電源がOFFにされた時から所定時間が経過したと判断した場合は(ステップS803:Yes)、電源制御部102は機器データベース130から警備領域に対応する機器IDを取得する(ステップS804)。電源制御部102は、機器IDに対応した機器のスイッチをOFFにするように制御する(ステップS805)。警備状態切替部106は、警備領域の警備状態を警備解除モードから警備モードに切替える(ステップS806)。警備状態切替部506は、警備状態記憶部140に警備領域の現在の警備状態として警備モードを格納する(ステップS807)。
【0072】
なお、上述した実施の形態では、警備領域の照明機器の電源をOFFにされ、かつ、警備領域内に設置されたセンサの検知情報を取得せず、かつ、警備領域の照明機器の電源をOFFにされた時から所定時間が経過した場合に、警備領域の警備状態として警備モードを格納するが、それに代えて、警備領域の照明機器の電源をOFFにされた場合に警備領域の警備状態として警備モードを格納してもよい。
【0073】
また、警備領域の照明機器の電源をOFFにされ、かつ、警備領域内に設置されたセンサの検知情報を取得しなかった場合に、警備領域の警備状態として警備モードを格納してもよく、あるいは、警備領域の照明機器の電源をOFFにされ、かつ、警備領域の照明機器の電源をOFFにされた時から所定時間が経過した場合に、警備領域の警備状態として警備モードを格納してもよい。
【0074】
次に、警備装置500による異常検知処理について説明する。図9は、警備装置が行う異常検知処理手順を示すフローチャートである。
【0075】
まず、検知情報取得部103は、検知情報を取得したか否かを判断する(ステップS901)。なお、検知情報は、上述した場合と同様に異常を検知したセンサが設置されている警備領域の警備領域IDと検知信号である。検知情報を取得していないと判断した場合は(ステップS901:No)、ステップS901に戻り、検知情報の取得を繰り返す。検知情報を取得したと判断した場合は(ステップS901:Yes)、検知情報取得部103は警備状態記憶部140から警備領域IDに対応する警備状態を取得する(ステップS902)。
【0076】
検知情報取得部103は、取得した警備状態の警備モードが設定されているかを判断する(ステップS903)。警備状態に警備モードが設定されていないと判断した場合は(ステップS903:No)、処理を終了する。この場合は、人を検知しても家人であるため、監視センタ400に警報を送信しない。警備状態の警備モードが設定されていると判断した場合は(ステップS903:警備モード)、監視センタ300に警報を送信する(ステップS904)。
【0077】
このように、警備領域の照明機器の電源がOFFとなった場合に、ユーザは何ら操作することなく、その警備領域の警備状態に警備モードが設定されるため、ユーザの操作負担を軽減できる。また、人が不在の際に不要な機器の電源がOFFにされるため、無駄な電力の消費を防止することができる。また、人が不在となった警備領域が無警備となることがなく、漏れや抜けのない警備を行うことができる。
【0078】
次に、本実施の形態にかかる警備装置500を複数のフロアそれぞれを警備領域とするビルに適用した場合について説明する。図10は、複数のフロアのあるビルでの実施の一例を示す説明図である。図10に示すように、フロアそれぞれが警備領域であり、警備領域ごとに照明機器201、空調機器202、照明スイッチ203、空調スイッチ204、センサ205が設置されている。エントランスには、警備装置500が設置され、照明スイッチ203、空調スイッチ204、センサ205と警備装置500は、配線で接続されている。
【0079】
また、図7で示した警備領域に対する警備モードまたは警備解除モードを設定する操作パネル107と操作パネル制御部108をフロアごとに設け、各フロアで警備状態の切替えを行うようにしてもよい。
【0080】
なお、警備領域は、上述したように各フロアを1つの警備領域としてもよいし、1つのフロアをさらに分割し、複数の警備領域としてもよい。また、電源を制御する機器の一例として空調機器を挙げているが、空調機器の他に、プリンタやコピー機、電気ポット等のような人が不在となる場合に電源をOFFにすべき機器を対象としてもよい。この場合、情報家電の技術を利用するなどして、機器を識別する機器IDを制御対象とする機器に設定しておき、配線を警備装置500に接続するとともに、機器データベース130に機器IDを格納しておくことにより、電源を制御することができる。
【0081】
なお、機器がビル内でのネットワークに接続され、リモート制御が可能であれば、回路ではなく、リモート制御で電源操作を行ってもよい。
【0082】
以上、本発明を第1および第2の実施の形態を用いて説明してきたが、上述した実施の形態に多様な変更または改良を加えることができる。なお、上述した第1の実施の形態、第2の実施の形態において説明した構成や機能は、自由に組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】第1の実施の形態にかかる監視システムの構成を示すブロック図である。
【図2】電力量データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図3】機器データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図4】警備状態記憶部のデータ構成の一例を示す説明図である。
【図5】警備装置が行う警備状態切替処理手順を示すフローチャートである。
【図6】警備装置が行う異常検知処理手順を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態にかかる監視システムの構成を示すブロック図である。
【図8】警備装置が行う警備状態切替処理手順を示すフローチャートである。
【図9】警備装置が行う異常検知処理手順を示すフローチャートである。
【図10】複数のフロアのあるビルでの実施の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0084】
10 20 監視システム
100 500 警備装置
101 電力量計測部
102 電源制御部
103 検知情報取得部
104 504 不在判定部
105 タイマ部
106 596 警備状態切替部
107 操作パネル
108 操作パネル制御部
109 送受信部
120 電力量データベース
130 機器データベース
140 警備状態記憶部
201 照明機器
202 空調機器
203 照明スイッチ
204 空調スイッチ
205 センサ
300 監視センタ
400 ネットワーク
501 電源切断判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の警備領域ごとに異常を検知する警備装置において、
前記警備領域ごとに消費しているエネルギ量を計測するエネルギ量計測手段と、
前記エネルギ量計測手段によって計測されたエネルギ量と予め定められた不在判定エネルギ量とを比較することにより、前記警備領域に人が不在であるか否かを判定する不在判定手段と、
前記不在判定手段によって判定された判定結果により、当該警備領域の警備状態を切替える警備状態切替手段と、
を備えることを特徴とする警備装置。
【請求項2】
前記警備状態切替手段は、前記不在判定手段によって前記警備領域に人が不在であると判定された場合に、当該警備領域の警備状態を、異常を検知した場合に前記警備領域内に異常を検知した旨を報知する注意喚起モードに切替えること、を特徴とする請求項1に記載の警備装置。
【請求項3】
前記不在判定手段によって前記警備領域に人が不在であると判定された場合に、前記注意喚起モードに切替える旨を報知する報知手段、をさらに備えること、を特徴とする請求項2に記載の警備装置。
【請求項4】
前記警備領域で人を検知する検知手段、をさらに備え、
前記警備状態切替手段は、前記不在判定手段によって前記警備領域に人が不在であると判定され、かつ、前記検知手段によって前記警備領域に人を検知しない場合に、当該警備領域の警備状態を前記注意喚起モードに切替えること、を特徴とする請求項2または請求項3に記載の警備装置。
【請求項5】
前記警備状態切替手段は、前記警備領域に人が不在であると判定されてから所定時間が経過した場合に、当該警備領域の警備状態を前記注意喚起モードに切替えること、を特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の警備装置。
【請求項6】
前記注意喚起モード時に電源を切断する機器を識別する機器識別情報を記憶する記憶手段と、
前記警備状態切替手段によって当該警備領域の警備状態を前記注意喚起モードに切替える際に、前記記憶手段に記憶された前記機器識別情報に対する機器の電源を切断する電源切断手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載の警備装置。
【請求項7】
前記エネルギ量計測手段は、前記警備領域ごとに消費している電力量を計測すること、を特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の警備装置。
【請求項8】
複数の警備領域ごとに異常を検知する警備装置において、
前記警備領域ごとの所定の機器の電源が切断されたか否かを判定する機器切断判定手段と、
前記機器切断判定手段によって前記機器の電源が切断されたと判定した場合に、前記警備領域に人が不在であるか否かを判定する不在判定手段と、
前記不在判定手段によって前記警備領域に人が不在であると判定された場合に、当該警備領域の警備状態を、異常を検知した場合に監視センタに警報を送信する警備モードに切替える警備状態切替手段と、
を備えることを特徴とする警備装置。
【請求項9】
前記警備領域で人を検知する検知手段、をさらに備え、
前記警備状態切替手段は、前記不在判定手段によって前記警備領域に人が不在であると判定され、かつ、前記検知手段によって前記警備領域に人を検知しない場合に、当該警備領域の警備状態を前記警備モードに切替えること、を特徴とする請求項8に記載の警備装置。
【請求項10】
前記警備状態切替手段は、前記警備領域に人が不在であると判定されてから所定時間が経過した場合に、当該警備領域の警備状態を前記警備モードに切替えること、を特徴とする請求項8または請求項9に記載の警備装置。
【請求項11】
前記警備モード時に電源を切断する機器を識別する機器識別情報を記憶する記憶手段と、
前記警備状態切替手段によって当該警備領域の警備状態を前記警備モードに切替える際に、前記記憶手段に記憶された前記機器識別情報に対する機器の電源を切断する電源切断手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一つに記載の警備装置。
【請求項12】
前記機器切断判定手段は、前記警備領域ごとに設置されている照明機器の電源が切断されたか否かを判定すること、を特徴とする請求項8〜11のいずれか一つに記載の警備装置。
【請求項13】
複数の警備領域ごとに異常を検知する警備装置と、前記警備装置とネットワークで接続された監視センタとを備える監視システムにおいて、
前記警備装置は、
前記警備領域ごと使用している電力量を計測する電力量計測手段と、
前記電力量計測手段によって計測された電力量と予め定められた不在判定電力量とを比較することにより、前記警備領域に人が不在であるか否かを判定する不在判定手段と、
前記不在判定手段によって前記警備領域に人が不在であると判定された場合に、当該警備領域の警備状態を、異常を検知した場合に前記警備領域内に異常を検知した旨を報知する注意喚起モードに切替える警備状態切替手段と、
を備えることを特徴とする監視システム。
【請求項14】
複数の警備領域ごとに異常を検知する警備装置と、前記警備装置とネットワークで接続された監視センタとを備える監視システムにおいて、
前記警備装置は、
前記警備領域ごとの所定の機器の電源が切断されたか否かを判定する機器切断判定手段と、
前記機器切断判定手段によって前記機器の電源が切断されたと判定した場合に、前記警備領域に人が不在であるか否かを判定する不在判定手段と、
前記不在判定手段によって前記警備領域に人が不在であると判定された場合に、当該警備領域の警備状態を、異常を検知した場合に監視センタに警報を送信する警備モードに切替える警備状態切替手段と、
を備えることを特徴とする監視システム。
【請求項15】
複数の警備領域ごとに異常を検知する警備装置で実行される警備状態切替方法において、
消費電力計測手段によって、前記警備領域ごと使用している電力量を計測する電力量計測ステップと、
不在判定手段によって、前記電力量計測ステップによって計測された電力量と予め定められた不在判定電力量とを比較することにより、前記警備領域に人が不在であるか否かを判定する不在判定ステップと、
警備状態切替手段によって、前記不在判定ステップによって前記警備領域に人が不在であると判定された場合に、当該警備領域の警備状態を、異常を検知した場合に前記警備領域内に異常を検知した旨を報知する注意喚起モードに切替える警備状態切替ステップと、
を有することを特徴とする警備状態切替方法。
【請求項16】
複数の警備領域ごとに異常を検知する警備装置で実行される警備状態切替方法において、
機器切断判定手段によって、前記警備領域ごとの所定の機器の電源が切断されたか否かを判定する機器切断判定ステップと、
不在判定手段によって、前記機器切断判定ステップによって前記機器の電源が切断されたと判定した場合に、前記警備領域に人が不在であるか否かを判定する不在判定ステップと、
警備状態切替手段によって、前記不在判定ステップによって前記警備領域に人が不在であると判定された場合に、当該警備領域の警備状態を、異常を検知した場合に監視センタに警報を送信する警備モードに切替える警備状態切替ステップと、
を有することを特徴とする警備状態切替方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−70266(P2009−70266A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−239784(P2007−239784)
【出願日】平成19年9月14日(2007.9.14)
【出願人】(000202361)綜合警備保障株式会社 (266)
【Fターム(参考)】