説明

警報システムおよび警報装置

【課題】既設のセンサアラームを利用しつつ、警報動作の増強や変更を行うことを課題とする。
【解決手段】センサアラーム1は監視エリア5内の異常を検知すると、スピーカ13により警報音を発する。警報装置2のマイク2が、センサアラーム1より発せられた警報音を受音すると、制御部210は、各種の威嚇動作を実行する。具体的には、スピーカ202により警報音あるいは音声メッセージを発生させる。あるいは、警報灯3や照明器具4の点灯、消灯、点滅制御などを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防犯、防災等の目的で利用される警報システムに関する。
【背景技術】
【0002】
防犯、防災等の目的で使用される各種の警報装置が存在する。たとえば、火災を検知してアラームを発するもの、赤外線センサにより侵入者を検知してアラームを発するもの、などである。
【0003】
これら各種の警報装置が既にビル内や家屋内に設置されている場合において、威嚇動作を増強させることにより、防犯能力あるいは防災能力を高めたいという要望が発生する場合がある。あるいは、異なるタイプの威嚇動作を付加したいといった要望が発生する場合もある。
【0004】
特許文献1においては、既存の警報装置を利用しながら、あらたに集中センタに対して無線信号を送信する機能を付加する技術が提案されている。また、特許文献2では、防犯スイッチとセキュリティユニット間を無線化する技術が提案されている。
【0005】
【特許文献1】特許第2968601号公報
【特許文献2】特許第3197694号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の技術は、センタ集中管理を行う警報システムを安価で導入することを目的としたものであり、威嚇動作を増強させたり、異なるタイプの威嚇動作を付加させたりすることを目的とするものではない。また、特許文献2の技術は、警報システムを無線化することにより、配線の敷設作業負担を低減させることが目的であり、やはり、威嚇動作の増強、付加という目的はない。
【0007】
そこで、本発明は、既存の警報装置を利用しながら、威嚇動作を増強、付加することを可能としたシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、監視エリア内に設置される第1警報装置と、前記第1警報装置の警報音を受音可能な位置に設置される第2警報装置と、を備え、前記第1警報装置は、前記監視エリア内の状態を検知するセンサと、前記センサが異常を検知した際、警報音を発する手段と、を備え、前記第2警報装置は、前記第1警報装置が発する警報音を入力する手段と、前記第1警報装置が発する警報音を検知した際、前記監視エリア内に警報音を発生させるよう制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、監視エリア内に設置される第1警報装置と、前記第1警報装置の警報音を受音可能な位置に設置される第2警報装置と、を備え、前記第1警報装置は、前記監視エリア内の状態を検知するセンサと、前記センサが異常を検知した際、警報音を発する手段と、を備え、前記第2警報装置は、前記第1警報装置が発する警報音を入力する手段と、前記第1警報装置が発する警報音を検知した際、前記監視エリア内に警報光を発するよう制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、監視エリア内に設置される第1警報装置と、前記第1警報装置の警報音を受音可能な位置に設置される第2警報装置と、を備え、前記第1警報装置は、前記監視エリア内の状態を検知するセンサと、前記センサが異常を検知した際、警報音を発する手段と、を備え、前記第2警報装置は、前記第1警報装置が発する警報音を入力する手段と、前記第1警報装置が発する警報音を検知した際、前記監視エリア内の照明装置の点灯あるいは消灯制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の警報システムにおいて、さらに、前記第2警報装置と通信回線を介して接続された外部端末、を備え、前記第2警報装置は、さらに、前記第1警報装置が発する警報音を検知した際、前記外部端末に対してメールあるいは電話により異常を通知する異常通知手段、を備え、前記外部端末は、前記第2警報装置から受けた異常通知を前記外部端末の操作者に提示する手段と、前記操作者から異常に対する指示を入力する手段と、を備え、前記第2警報装置は、さらに、前記指示に従って、前記制御手段による制御内容を変更する手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項4に記載の警報システムにおいて、前記異常通知手段は、前記外部端末からの返信メールを受信するまで、繰り返しメールを送信することを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項4に記載の警報システムにおいて、前記異常通知手段は、前記外部端末が着信するまで、継続して電話の発信を行うことを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の警報システムにおいて、前記第2警報装置は、さらに、前記監視エリア内を撮像する撮像手段、を備え、前記異常通知手段は、前記撮像手段の撮像した映像を前記外部端末において閲覧可能とするための情報を送信する手段、を含むことを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、監視エリア内の異常を検知する他の警報装置が発する警報音を入力する手段と、前記他の警報装置が発する警報音を検知した際、前記監視エリア内に警報音を発生させるよう制御する手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項9記載の発明は、監視エリア内の異常を検知する他の警報装置が発する警報音を入力する手段と、前記他の警報装置が発する警報音を検知した際、前記監視エリア内に警報光を発するよう制御する手段と、を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項10記載の発明は、監視エリア内の異常を検知する他の警報装置が発する警報音を入力する手段と、前記他の警報装置が発する警報音を検知した際、前記監視エリア内の照明装置の点灯あるいは消灯制御を行う手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明のシステムは、センサにより異常を検知して警報音を発する第1警報装置に加えて、その警報音を検知して、さらに、警報音を行う第2警報装置を備える。これにより、安価な警報装置を利用しながら、威嚇動作の増強や、異なるタイプの威嚇動作を付加することが可能である。
【0019】
また、第1警報装置が発する警報音を検知して、さらに、警報光を発する第2警報装置を備える。これにより、安価な警報装置を利用しながら、威嚇動作の増強や、異なるタイプの威嚇動作を付加することが可能である。
【0020】
また、第1警報装置が発する警報音を検知して、さらに、照明装置を制御する第2警報装置を備える。これにより、安価な警報装置を利用しながら、威嚇動作の増強や、異なるタイプの威嚇動作を付加することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
{第1の実施の形態}
以下、図面を参照しつつ本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる警報システムの構成図である。この警報システムは、監視エリア5内の異常を検知し、警報を行うシステムである。この警報システムは、監視エリア5内の異常を検知して警報音を発するセンサアラーム1と、そのセンサアラーム1が発する警報音を受音して、さらに威嚇、警報動作を実行する警報装置2と、警報装置2によって制御可能とされた警報灯3、照明機器4などから構成される。
【0022】
センサアラーム1は、センサ部11、制御部12、およびスピーカ13を備えている。センサアラーム1は、従来から一般に市販されているような機器であり、窓や玄関付近などに取り付けられ、周辺環境の状態を検知して、警報音を発する機器である。
【0023】
センサ部11は、監視エリア5内の状態を検知する機能部である。たとえば、センサ部11は、熱センサ、赤外線センサ、ガスセンサ、煙センサ、振動センサなどである。制御部12は、センサ部11から状態情報を入力し、異常が発生したか否かの判定を行う。そして、異常が発生したと判定された場合、制御部12からスピーカ13に警報音信号が送出され、スピーカ13から警報音が発せられる。
【0024】
警報装置2は、マイク201、スピーカ202、制御部210、警報音検出部211、警報音発生部212、音声メッセージ発生部213、および外部機器制御部214を備えている。警報装置2は、センサアラーム1が発する警報音を受音可能な位置に設置される装置である。
【0025】
マイク201は、音声を入力する機能部であり、センサアラーム1から発せられた警報音を受音可能としている。警報音検出部211は、マイク201が入力した音声信号を入力し、音声信号から警報音を検出する機能部である。警報音検出部211が警報音を検出すると、検出信号が制御部210に送出される。警報音発生部212は、制御部210から警報音の発生指示を受けて、警報音信号を生成する機能部である。また、音声メッセージ発生部213は、制御部210から音声メッセージの発生指示を受けて、音声メッセージ信号を生成する機能部である。スピーカ202は、警報音発生部212から送出された警報音信号あるいは音声メッセージ発生部213から送出された音声メッセージ信号に基づいて、監視エリア5内に警報音あるいは音声メッセージを発する機能部である。また、外部機器制御部214は、制御部210から指示を受けて、監視エリア5内に設置されている警報灯3や照明機器4の制御を行う機能部である。
【0026】
このように、本実施の形態の警報システムは、従来から一般に使用されているセンサアラーム1に、警報装置2を組み合わせることで、新たなシステムを構築するものである。たとえば、ビル内や家屋内に既に、様々な種類、用途のセンサアラーム1が備えられていたとする。本発明は、それら既設のセンサアラーム1に警報装置2を追加的に設置することで、威嚇動作の増強や、異なるタイプの威嚇動作を付加することを可能とするシステムである。
【0027】
次に、この警報システムの動作について説明する。監視エリア5内において、状態に変化が生じると、センサアラーム1のセンサ部11が状態変化を検知し、制御部12に状態情報を送出する。たとえば、センサ部11が赤外線センサであれば、物体の検知情報が制御部12に送出される。あるいは、センサ部11が熱センサであれば、温度上昇の検知情報が制御部12に送出される。制御部12は、センサ部11が入力した状態情報に基づいて、異常が発生したか否かの判定を行う。異常が発生していると判定された場合、警報音信号がスピーカ13に送出され、スピーカ13から警報音が発せられる。
【0028】
スピーカ3から発せられた警報音は、警報装置2のマイク201において受音される。そして、音声入力信号が警報音検出部211に対して出力される。警報音検出部211は、音声入力信号から警報音を検出する。警報音検出部211において警報音が検出されると、検出情報が制御部210に対して出力される。制御部210は、検出情報を入力すると、警報動作の制御を行う。
【0029】
制御部210は、威嚇動作として、警報音発生、音声メッセージ発生、警報灯制御、照明機器制御を実行可能としている。いずれの威嚇動作を実行するかは、ユーザにより設定可能とされている。また、単一の威嚇動作が設定されていてもよいし、複数の威嚇動作が並行して実行されるように設定されていてもよい。
【0030】
警報音発生が設定されている場合、制御部210は、警報音発生部212に警報音発生指示を送出する。警報音発生部212は、この指示を受けて、警報音信号を生成し、スピーカ202に送出する。これにより、スピーカ202から警報音が発せられる。たとえば、ビル、家屋内に設置されていたセンサアラーム1の警報音が小さい場合、異なる鳴動周期の警報音を付加したい場合、警報音の鳴動時間が短い場合などにおいて、警報装置2から発せられる警報音の音をセンサアラーム1より大きくすることや、異なる鳴動周期の警報音を発生させることや、鳴動時間を長くすることで、威嚇動作を増強させることや、異なるタイプの威嚇動作を付加することが可能である。
【0031】
音声メッセージ発生が設定されている場合、制御部210は、音声メッセージ発生部213に音声メッセージ発生指示を送出する。音声メッセージ発生部213は、この指示を受けて、音声メッセージを生成し、スピーカ202に送出する。これにより、スピーカ202から音声メッセージが発せられる。たとえば、ビル、家屋内に設置されていたセンサアラーム1の警報音だけでは不充分な場合、異なる音声メッセージの内容を付加したい場合などにおいて、警報装置2から音声メッセージを発生させることや、異なる音声メッセージを発生させることで、威嚇動作を増強させることや、異なるタイプの威嚇動作を付加することが可能である。
【0032】
警報灯制御が設定されている場合、制御部210は、外部機器制御部214に警報灯3を制御するよう指示する。外部機器制御部214は、この指示を受けて、警報灯3に対して制御信号を送出する。たとえば、警報灯3を点灯させる制御、警報灯3を消灯させる制御、あるいは警報灯3を点滅させる制御などを行う。なお、警報灯3は、点灯、消灯、点滅の制御を行うための入力インタフェースを備えているものとする。これにより、従来から使用していたセンサアラーム1を利用して、警報音を発生させながら、警報灯のON/OFF制御を行い、威嚇動作を増強させることが可能である。
【0033】
照明機器制御が設定されている場合、制御部210は、外部機器制御部214に照明機器4を制御するよう指示する。外部機器制御部214は、この指示を受けて、照明機器4に対して制御信号を送出する。たとえば、照明機器4を点灯させる制御、照明機器4を消灯させる制御、あるいは照明機器4を点滅させる制御などを行う。ここで、照明機器4は、監視エリア5内に設置されている一般の照明機器である。このような照明機器4を制御するために、照明機器4の電源接続部に中継アダプタが接続されており、中継アダプタに対して電源のON/OFF制御を行う。あるいは、この中継アダプタにマイクを設け、スピーカ202から発生された警報音を入力可能とする。そして、スピーカ202から特定のパターン音(周波数もしくは周期パターン)を発生させて、このパターン音を中継アダプタで受音させ、音声により電源のON/OFF制御を行うようにしてもよい。これにより、従来から使用していたセンサアラーム1を利用して、警報音を発生させながら、照明機器のON/OFF制御を行い、威嚇動作を増強させることが可能である。
【0034】
以上説明したように、本実施の形態によれば、一般的に市販されているような安価なセンサアラームや、既設のセンサアラームを利用しながら、それらセンサアラームで実現されている威嚇動作を増強させることや、異なるタイプの威嚇動作を付加することが可能である。
【0035】
{第2の実施の形態}
次に、本発明の第2の実施の形態について、図2を参照しながら説明する。図2において、第1の実施の形態と同じ機能部は、同じ符号を用いている。第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、警報装置2が外部との通信機能を備えている点である。
【0036】
図に示すように、警報装置2は、メール送信部215、電話発信部216、遠隔操作入力部217を備えている。また、警報装置2は、通信回線6を介して端末7およびWebサーバ8と接続されている。端末7は、パーソナルコンピュータや携帯電話端末など各種の情報端末を利用可能である。
【0037】
制御部210は、第1の実施の形態で説明した威嚇動作に加えて、メール送信による警報動作と、電話発信による警報動作を制御可能としている。これらいずれの警報動作を実行するかについても、ユーザにより設定可能とされている。
【0038】
メール送信による警報動作が設定されている場合、制御部210は、警報音検出部211から警報音の検出情報を入力すると、メール送信部215に対してメール送信指示を送る。メール送信部215は、所定のルールに基づいて異常通知用の電子メールを作成し、端末7に対して電子メールを送信する。これにより、端末7の操作者は、監視エリア5内における異常発生を知ることが可能である。
【0039】
ここで、端末7が携帯電話端末であって、電波状況が悪い場合や、移動中である場合などにおいては、電子メールを受信できない場合がある。そこで、メール送信部215は、端末7から異常通知の電子メールに対する返信メールを受信するまでは、所定の間隔で電子メールを再送するようにする。
【0040】
電話発信による警報動作が設定されている場合、制御部210は、警報音検出部211から警報音の検出情報を入力すると、電話発信部216に対して電話発信指示を送る。電話発信部216は、端末7に対して電話発信を行い、警報用の音声メッセージを再生する。これにより、端末7の操作者は、監視エリア5内における異常発生を知ることが可能である。なお、端末7は、たとえば、モデムの着信機能を利用して電話着信を行う。あるいは、端末7として電話機を利用するようにしてもよい。また、電話発信部216は、端末7が着信するまでは、電話発信を継続して実行する。
【0041】
なお、メール送信部215および電話発信部216は、複数の送信先、発信先を登録可能としている。メール送信部215および電話発信部216は、制御部210から送信あるいは発信指示を受けた際、登録されている複数の宛先に送信あるいは発信を行うことが可能である。
【0042】
このように、メール送信あるいは電話発信により端末7の操作者に異常通知を行うことが可能であるが、さらに、警報装置2は、次に示す手順により、端末7の操作者から遠隔操作指示を受けることが可能である。
【0043】
まず、メール通知に対する遠隔操作方法について説明する。メール送信部215が送信する電子メールには、遠隔操作指示用のWebページのURLが指定されている。このWebページは、Webサーバ8に格納されている。端末7が電子メールを受信し、操作者が電子メールに指定されていたURLを指定すると、端末7がWebサーバ8に接続し、端末7上で動作するWebブラウザに遠隔操作指示用のWebページが表示される。操作者は、このWebページにおいて、威嚇動作の指示を入力する。入力された指示情報は、Webサーバ8から警報装置2に送信され、遠隔操作入力部217が指示情報を入力する。
【0044】
そして、制御部210は、遠隔操作入力部217が受信した指示情報に応じて、威嚇動作を制御する。具体的には、警報音の発生動作、音声メッセージの発生動作、警報灯3あるいは照明機器4の動作を制御する。たとえば、警報音のみを発するように設定されている情況において、端末7の操作者が、さらに、警報灯3を点滅させる、といった指示を送ることが可能である。または、警報音の音量を変更したり、音声メッセージのメッセージ内容を変更したりすることが可能である。あるいは、警報音や音声メッセージの発生を停止させる指示を送信することなどが可能である。
【0045】
次に、電話通知に対する遠隔操作方法について説明する。電話発信部216において再生される警報用の音声メッセージには、遠隔操作を促す音声メッセージが含まれている。この音声メッセージに従って、端末7の操作者は、ダイヤルプッシュ操作により、遠隔操作指示を送信する。そして、この指示情報が遠隔操作入力部217に送信される。この後の処理は、上述したメール送信に対する処理と同様である。制御部210は、遠隔操作に従って、各威嚇動作の制御内容を変更するのである。
【0046】
{第3の実施の形態}
次に、本発明の第3の実施の形態について、図3を参照しながら説明する。図3において、第2の実施の形態と同じ機能部は、同じ符号を用いている。第3の実施の形態が第2の実施の形態と異なる点は、警報装置2が映像取得および映像送信機能を備えている点である。
【0047】
図に示すように、警報装置2は、カメラ203、映像取得部218、音声取得部219、および映像登録部220を備えている。制御部210は、第1および第2の実施の形態で説明した威嚇、警報動作に加えて、映像を取得して外部に送信する機能を備えている。この警報動作を実行するかについても、ユーザにより設定可能とされている。
【0048】
映像送信による警報動作が設定されている場合、制御部210は、警報音検出部211から警報音の検出情報を入力すると、映像取得部218が撮像した映像を取得するとともに、音声取得部219が取得した音声を取得する。
【0049】
なお、映像取得部218および音声取得部219は、常時、映像録画および音声録音を行っており、所定時間のデータをバッファに格納している。たとえば、過去10分間の映像および音声をバッファに格納するようにしている。そして、制御部210から映像あるいは音声の取得指示を受けると、バッファに格納されている映像および音声を出力するのである。
【0050】
制御部210は、取得した映像および音声を添付ファイルとしてメール送信部215より端末7に送信するよう制御する。あるいは、制御部210は、取得した映像および音声をWebサーバ8に登録するように、映像登録部220に指示する。さらに、メール送信部215は、登録された映像および音声にアクセスするためのURLを端末7に送信する。これにより、端末7の操作者は、異常発生時の監視エリア5内の状況を映像および音声により確認することが可能である。
【0051】
そして、端末7の操作者は、映像および音声を確認した上で、第2の実施の形態で説明したように、警報装置2に対して威嚇動作の変更指示を送ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】第1の実施の形態にかかる警報システムの構成図である。
【図2】第2の実施の形態にかかる警報システムの構成図である。
【図3】第3の実施の形態にかかる警報システムの構成図である。
【符号の説明】
【0053】
1 センサアラーム
2 警報装置
13 スピーカ
201 マイク
202 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視エリア内に設置される第1警報装置と、
前記第1警報装置の警報音を受音可能な位置に設置される第2警報装置と、
を備え、
前記第1警報装置は、
前記監視エリア内の状態を検知するセンサと、
前記センサが異常を検知した際、警報音を発する手段と、
を備え、
前記第2警報装置は、
前記第1警報装置が発する警報音を入力する手段と、
前記第1警報装置が発する警報音を検知した際、前記監視エリア内に警報音を発生させるよう制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする警報システム。
【請求項2】
監視エリア内に設置される第1警報装置と、
前記第1警報装置の警報音を受音可能な位置に設置される第2警報装置と、
を備え、
前記第1警報装置は、
前記監視エリア内の状態を検知するセンサと、
前記センサが異常を検知した際、警報音を発する手段と、
を備え、
前記第2警報装置は、
前記第1警報装置が発する警報音を入力する手段と、
前記第1警報装置が発する警報音を検知した際、前記監視エリア内に警報光を発するよう制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする警報システム。
【請求項3】
監視エリア内に設置される第1警報装置と、
前記第1警報装置の警報音を受音可能な位置に設置される第2警報装置と、
を備え、
前記第1警報装置は、
前記監視エリア内の状態を検知するセンサと、
前記センサが異常を検知した際、警報音を発する手段と、
を備え、
前記第2警報装置は、
前記第1警報装置が発する警報音を入力する手段と、
前記第1警報装置が発する警報音を検知した際、前記監視エリア内の照明装置の点灯あるいは消灯制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする警報システム。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の警報システムにおいて、さらに、
前記第2警報装置と通信回線を介して接続された外部端末、
を備え、
前記第2警報装置は、さらに、
前記第1警報装置が発する警報音を検知した際、前記外部端末に対してメールあるいは電話により異常を通知する異常通知手段、
を備え、
前記外部端末は、
前記第2警報装置から受けた異常通知を前記外部端末の操作者に提示する手段と、
前記操作者から異常に対する指示を入力する手段と、
を備え、
前記第2警報装置は、さらに、
前記指示に従って、前記制御手段による制御内容を変更する手段と、
を備えることを特徴とする警報システム。
【請求項5】
請求項4に記載の警報システムにおいて、
前記異常通知手段は、前記外部端末からの返信メールを受信するまで、繰り返しメールを送信することを特徴とする警報システム。
【請求項6】
請求項4に記載の警報システムにおいて、
前記異常通知手段は、前記外部端末が着信するまで、継続して電話の発信を行うことを特徴とする警報システム。
【請求項7】
請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の警報システムにおいて、
前記第2警報装置は、さらに、
前記監視エリア内を撮像する撮像手段、
を備え、
前記異常通知手段は、
前記撮像手段の撮像した映像を前記外部端末において閲覧可能とするための情報を送信する手段、
を含むことを特徴とする警報システム。
【請求項8】
監視エリア内の異常を検知する他の警報装置が発する警報音を入力する手段と、
前記他の警報装置が発する警報音を検知した際、前記監視エリア内に警報音を発生させるよう制御する手段と、
を備えることを特徴とする警報装置。
【請求項9】
監視エリア内の異常を検知する他の警報装置が発する警報音を入力する手段と、
前記他の警報装置が発する警報音を検知した際、前記監視エリア内に警報光を発するよう制御する手段と、
を備えることを特徴とする警報装置。
【請求項10】
監視エリア内の異常を検知する他の警報装置が発する警報音を入力する手段と、
前記他の警報装置が発する警報音を検知した際、前記監視エリア内の照明装置の点灯あるいは消灯制御を行う手段と、
を備えることを特徴とする警報装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−163883(P2006−163883A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−355038(P2004−355038)
【出願日】平成16年12月8日(2004.12.8)
【出願人】(500040908)株式会社メガチップスシステムソリューションズ (80)
【Fターム(参考)】