説明

車両に使用する熱交換器

【課題】車両に用いる熱交換器の保護グリッドとして、構造的に強く、振動が発生しない接合部を提供する。
【解決手段】車両に用いる熱交換器1は、フレーム3と、平行に延在する複数のチューブ5と、上記フレームの2つの側部3a,3bに配置される一対のヘッダ7a、7bと、熱交換器1のフェースに取り付けられた保護グリッド10と、を備える。保護グリッド10は、熱交換器1の対応するチューブ5をシールドする複数の平行なグリッド要素11を含む。熱交換器1は、固定/支持手段15を備えていて、当該固定/支持手段15によって、保護グリッド10の対向する側部13a、13bが直接接続され、かつしっかりと固定されていて、保護グリッド10が熱交換器1に支持されている。また、下部固定手段17を備えていて、当該下部固定手段17によって、保護グリッド10の下方端部13dが熱交換器1の下方側に非強固に保持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に用いる熱交換器に関し、その熱交換器は、
フレームと、
当該フレームの対向する2つの側部の間に平行に延在する複数のチューブと、
上記フレームの2つの側部のそれぞれに配置される一対のヘッダと、
熱交換器のフェースに取り付けられた保護グリッドであって、熱交換器の対応するチューブをシールドする複数の平行なグリッド要素を含む保護グリッドと、
を備える。
【背景技術】
【0002】
自動車の分野において、ヒーターおよびコンデンサのような熱交換器を保護するため、従来より、保護グリッドが使用されている。
【0003】
実際問題として、自動車に使用される熱交換器は、その耐用期間において、車両走行中に石がぶつかることに起因して損傷を受けることが知られている。そのような損傷の危険を除去する、あるいは少なくとも緩和する解決策の1つは、熱交換器の前面に保護グリッドを設けることである。
【0004】
この種の解決策は、例えば、刊行物EP0980504において説明されている。そこに説明されたヒーターにおいては、保護グリッドがクリップを用いてヒーターチューブに取り付けられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そのような解決策には、幾つかの欠点がある。第1に、チューブの幾何学的配置が相違している異なるヒーターが存在するので、そのように相違する幾何学的形状に併せて異なるクリップを配置する必要がある。第2に、クリップは弾性領域内で機能しなければならないので、厚みの大きなヒーターにおいては、クリップは構造的に弱く、有効に機能しない。
さらに、手で組み立てる場合、クリップが適切に配置されていることは、目視的な制御によってのみチェックが可能となる。他の欠点は、チューブ群に別要素を付加するということは、製造段階および使用中の両方において、当該チューブ群の完全性に影響を及ぼす、という事実と関係している。
さらには、クリップがヒーターチューブに接するため、当該ヒーターチューブによって放出される熱によってクリップが拡張し、その結果、機械的シールが弱まってしまう。さらに、振動が発生しない接合部を構成するのは難しい。
【0006】
したがって、本発明の目的は、保護グリッドを備えた熱交換器であって、上に説明した欠点の少なくとも一部を除去できるものを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に従い、冒頭で述べたタイプの熱交換器によって、その目的は達成される。本発明の熱交換器は、固定/支持手段を備えていて、当該固定/支持手段によって、保護グリッドの対向する側部が、上記フレームまたは上記ヘッダに直接接続され、かつしっかりと固定されていて、その結果、保護グリッドが熱交換器に支持される。さらに熱交換器は、下部固定手段を備えていて、当該下部固定手段によって、保護グリッドの下方端部が熱交換器の下方側に非強固に保持される。
【発明の効果】
【0008】
そのような解決策により、ほぼ全目的にかなう組立システムを達成できる。固定/支持手段および下部固定手段はチューブ群の幾何学的配置には影響されず、それ故、それらの手段を異なるモデルの熱交換器に使用することができる。さらに、解決策の高度な標準化によって、アセンブリの適合性を客観的にチェックすることが可能になる。
さらに、熱交換器のチューブに別要素を付ける必要が無いので、一方では、そのようなチューブに破損を与える危険を回避でき、他方では、アセンブリの機械的シールの品質に対する熱に起因した悪影響を避けることができる。
【0009】
本発明の好ましい具体例は、特許請求の範囲において定義されている。それは本件明細書の一部としての意味を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の熱交換器の下方部分を示す不等角投影図。
【図2】図1中に矢印IIで示した部分の詳細を示す拡大図。
【図3】図1中に矢印IIIで示した部分の詳細を示す拡大図。
【図4】図1中に矢印IVで示した部分を下方から見た場合の詳細を示す拡大図。
【図5】図1に示した熱交換器の保護グリッドを示す正面図。
【図6】図1に示した熱交換器の保護グリッドを示す背面図。
【図7】本発明の第2実施形態に係る熱交換器を、保護グリッドを取り付けた状態で示す図。
【図8】本発明の第2実施形態に係る熱交換器を、保護グリッドを取り外した状態で示す図。
【図9】図7中に矢印IXで示した部分の詳細を示す側方拡大図。
【図10】図7中に矢印Xで示した部分の詳細を示す拡大図。
【図11】図7中に矢印XIで示した部分の詳細を示す拡大図。
【図12】図7に示した熱交換器の下方部分を示す単純化した断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の熱交換器の更なる特徴および利点は、添付の図面を参照して本発明の幾つかの具体例を示す次の詳細な説明から、より明確に理解されるであろう。これらは、単なる例示に過ぎず、本発明の限定を意図したものではない。
【0012】
明細書および特許請求の範囲における記載において、空間を表す用語、例えば「上方」、「下方」、「側方」、「前方」、「後方」、その他の用語は、車両に熱交換器を取り付ける場合における通常の向きを意味している。
【0013】
熱交換器は、例えば、ヒーター、コンデンサ、インタークーラー、あるいはオイルクーラーである。
【0014】
図1〜6において、本発明の熱交換器は、その全体を参照数字1で示している。
【0015】
熱交換器1は、従来のものと同様に、フレーム3を備える。フレーム3は、右側方プレート3a、左側方プレート3b、不図示の上方プレート、図4中に示した下方プレート3dを含んでいる。これらの各プレートが、従来からの方法で互いに連結されて、フレーム3を構成している。
【0016】
さらに熱交換器1は、フレーム3の対向する側方部の間に、平行に延在する複数のチューブ5を有している。図示した実施形態では、熱交換器1は、水平のチューブを備えるタイプであり、したがって、チューブ5は、フレーム3の右側方プレート3aと左側方プレート3bとの間に延在している。チューブ5とチューブ5の間に、不図示のトング(tongue)を配置してもよい。
【0017】
さらに熱交換器1はヘッダ7a、7bを備え、各ヘッダは、それぞれ、フレーム3の対向する側方部の一方に配置される。図示した実施形態では、ヘッダ7a、7bは、フレーム3の対向する右側方プレート3aおよび左側方プレート3bに配置されている。そのようなヘッダ7a、7bは、一般的にプラスチック材料で構成されるが、それに限定されるものではない。
【0018】
さらに熱交換器1は、当該熱交換器1のフェース(特に、前方フェース)に取り付けられた保護グリッド10を備える。保護グリッド10は、複数の平行なグリッド要素11を備える。各々のグリッド要素11は、対応する熱交換器1のチューブ5をシールドする。
保護グリッド10は、特に、プラスチックまたは金属材料から一体的に構成された要素である。グリッド要素11は、互いに間隔を置いて配置された小さなバー部材で構成されており、バー部材間のピッチは、熱交換器のチューブ間のピッチに等しい。これら小さなバー部材は、補強ブリッジによって相互接続される。
【0019】
保護グリッド10は、右側端部13a、左側端部13b、上方端部13c、下方端部13dを含んでいて、これらがグリッド要素11の拡がり面積を規定している。保護グリッド10は、熱交換器の全体をカバーするように延在してもよいし、あるいは図示した実施形態のように、熱交換器の下方部分だけをカバーするように延在してもよい。
【0020】
図示した熱交換器には、固定/支持手段(fastening and supporting means)15が設けられている。固定/支持手段15によって、保護グリッド10の右側端部13aおよび左側端部13bは、ヘッダ7a、7bに直接接続されて、しっかりと固定される。その結果、保護グリッド10は、熱交換器1で支持される。また、下部固定手段(anchoring means)17によって、保護グリッド10の下方端部13dは、熱交換器1の下方側にしっかりと保持される。
【0021】
本発明の目的において、2つの要素について、固定/支持手段を除き中間にそれらを接続する要素が介在しない場合、それは、2つの要素が互いに「直接」接続されるという意味である。
さらに、固定/支持手段を不能にする、あるいは除去することによって、当該2つの要素が互いに分離可能であり、したがって解除可能な連結を構成しているならば、それは、2つの要素が互いに「しっかりと」取り付けられているという意味である。
【0022】
最後に、保護グリッドの下方端部が、下部固定手段17によって、熱交換器の下方側に「非強固」に保持されると言うとき、それは、グリッドを熱交換器にしっかりと固定している固定/支持手段を不能にする、あるいは除去することによって、下部固定手段による固定が失われているという意味である。
特に、「非強固」な保持は、保護グリッドの下方端部が、締まりバメによって熱交換器の下方側を係合することで実現される。
【0023】
図示した実施形態では、固定/支持手段は、保護グリッド10の両サイドに対して、一対のスナップフィットするスプリングトング(spring tongue)15a、15bと挿通支持部(dowelling and supporting formation)16a、16bとで構成されている。スプリングトング15a、15bおよび挿通支持部16a、16bは、対応するヘッダ7a、7bのボディ上に一体的に形成されている。
【0024】
各スプリングトング15a、15bは、熱交換器面に対して垂直に延在し、鉛直方向に撓み得るように配置されている。スプリングトング15a、15bは、それぞれ、戻り止め15c、15dを備えていて、これらは、保護グリッド10の対応する部分に係合する。
この目的のため、保護グリッドの左右の側端部13a、13bには、対応する耳状領域14a、14bが設けられている。耳状領域14a、14bは、対応するヘッダ7a、7bにオーバーラップするよう横方向に延在しており、開口14c、14dを備える。開口14c、14dには、対応する一対のスプリングトング15a、15bがスナップフィットする。
図から分かるように、開口14c、14dのうちの1つは(実施形態においては、右側の開口14c)、水平方向の幅寸法が大きい。これは、製造誤差を償うためである。
【0025】
各挿通支持部16a、16bは、熱交換器面に対して垂直に延在し、その断面形状がT字状である。各挿通支持部16a、16bは、対応する耳状領域14a、14bに形成されたT字状開口14e、14fにフィットする。
図から分かるように、T字状開口14e、14fのうちの1つは(実施形態においては、右側の開口14e)、水平方向の幅寸法が大きい。これは、製造誤差を償うためである。
【0026】
スナップフィットするスプリングトング15a、15bは、主として(または専属的に)、熱交換器面に対して垂直な方向において保護グリッド10を保持する機能を果たす。一方、熱交換器面と平行な方向において、挿通されて保護グリッド10を支持することは、主として(または専属的に)挿通支持部16a、16bによって行なわれる。
【0027】
別の実施形態(不図示)では、固定/支持手段は、スクリューまたはリベットで構成される。スクリューまたはリベットは、側端部13a、13bに形成された対応する孔内にフィットしていて、ヘッダ7a、7bのボディ上に形成された対応する座部に係合して、その結果、保護グリッドをヘッダにしっかりと固定する。
この場合、固定、挿通、および支持の各機能は、同じ要素によって行なわれる。
【0028】
特に図4、6を参照すると、前述の下部固定手段17は、保護グリッド10の下方端部13dに一体的に構成され、そこから後方へと延在する少なくとも1つのフック部17aで構成されている。当該少なくとも1つのフック部17aは、熱交換器のフレーム3の下方プレート3dの対応する部分と係合するよう構成されていて、保護グリッド10の下方端部13dを、熱交換器1の下方側に非強固に保持する。
このような方法によって、保護グリッド10の中央部下方に関連する振動を減じ、あるいは取り除くことができる。また、熱交換器上にグリッドを組み付けるに際して、複雑な連結作業が必要となることも無い。
【0029】
好ましくは、保護グリッド10の中央部上方に関連する振動を減じ、あるいは取り除くために、熱交換器のチューブ5の1つ(または2つ)に対してスナップフィットする係合部を、保護グリッド10の上方端部13c上に一体的に構成する。
【0030】
さらに好ましくは、予め荷重を負荷した湾曲部を少なくとも1つ保護グリッド10上に形成する。この湾曲部は、組立状態において、熱交換器のチューブ5に対してグリッド要素11を弾性的に付勢して、振動の発生をさらに減じる。代替として、あるいは追加的に、予め荷重を負荷したリブをさらに1または2以上設けてもよい。
【0031】
代替として、あるいは追加的に、振動減衰要素(不図示)を、例えばゴムのような衝撃吸収材料に入れて、保護グリッド10と熱交換器のチューブ5との間に挟み込んでもよい。それは、保護グリッド10とチューブ5の間で圧縮されるように配置される。そのような振動減衰要素は、保護グリッド10上に機械的に取り付けるか、あるいは型成形することができる。
【0032】
図7〜11には、本発明の第2実施形態に係る熱交換器の全体を参照数字1で示した。第1実施態様と対応する要素については同じ参考番号で示したので、ここで説明していない事項については、前述の説明箇所を参照されたい。図7〜11に示した第2実施態様は、主として、熱交換器が鉛直のチューブを有するよう製造される点において、第1実施形態と異なる。
【0033】
したがって、この実施形態においては、チューブ5は、フレーム3の上方プレート3cと下方プレート3dの間に延在し、ヘッダ7a、7bは、上方プレート3cおよび下方プレート3dに配置される。
【0034】
図示した熱交換器には固定/支持手段15が設けられていて、この固定/支持手段15によって、保護グリッド10の側端部13a、13bは、側方プレート3a、3bに直接接続されて、しっかりと固定される。その結果、保護グリッド10は、熱交換器1で支持される。また、下部固定手段17によって、保護グリッド10の下方端部13dは、熱交換器1の下方側にしっかりと保持される。
【0035】
図示した実施形態では、固定/支持手段は、保護グリッド10の両サイドに対して、一対のスナップフィットするスプリングトング15a、15bと挿通支持部(dowelling and supporting formation)16a、16bとで構成されている。スプリングトング15a、15bおよび挿通支持部16a、16bは、支持要素21a、21b上に一体的に形成されている。支持要素21a、21bは、例えばリベットを用いて、対応する側方プレート3a、3bに取り付けられている。
【0036】
次に、保護グリッドの各側端部13a、13bには、対応する連結部23a、23bが設けられている。連結部23a、23bは、対応する支持要素21a、21bとオーバーラップするように配置されていて、開口14c、14dを有している。開口14c、14dには、対応するスプリングトング15a、15bがスナップフィットする。
【0037】
各挿通支持部16a、16bは、対応する連結部14a、14bに形成されたT字形の開口14e、14f内にフィットする。
【0038】
特に図12を参照すると、前述の下部固定手段17は、保護グリッド10下方端部13dに一体的に設けられ、そこから後方へ延在する少なくとも1つのタブ部分17aで構成されている。当該少なくとも1つのタブ部分17aは、熱交換器のフレーム3の下方プレート3dの対応するスロットと係合する。これによって、保護グリッド10の下方端部13dは、熱交換器1の下方側へ非強固に保持される。
このような方法によって、保護グリッド10の中央部下方に関連する振動を減じ、あるいは取り除くことができる。また、熱交換器上にグリッドを組み付けるに際して、複雑な連結作業が必要となることも無い。
【0039】
図7、9から分かるように、例えばゴムのような衝撃吸収材料で構成される振動減衰要素25は、保護グリッド10と熱交換器のチューブ5との間に挟み込まれる。振動減衰要素は、保護グリッド10とチューブ5の間で圧縮されることとなるように配置される。そのような振動減衰要素は、保護グリッド10上に機械的に取り付けるか、あるいは、その上に形成型することができる。
図示した実施形態においては、振動減衰要素25は、返し(barb)を用いて、保護グリッド10の対応する部分に機械的に取り付けられている。返し(barb)は、振動減衰要素25上に一体的に設けられていて、保護グリッド上に形成した対応する孔部に挿入される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に用いる熱交換器であって、
フレーム(3)と、
当該フレームの対向する2つの側部の間に平行に延在する複数のチューブ(5)と、
上記フレームの2つの側部のそれぞれに配置される一対のヘッダ(7a、7b)と、
熱交換器のフェースに取り付けられた保護グリッド(10)であって、熱交換器の対応するチューブをシールドする複数の平行なグリッド要素(11)を含む保護グリッド(10)と、を備え、
以下のことを特徴とする、すなわち、
固定/支持手段(15)を備えていて、当該固定/支持手段(15)によって、保護グリッドの対向する側部(13a、13b)が、上記フレームまたは上記ヘッダに直接接続され、かつしっかりと固定されていて、その結果、保護グリッドが熱交換器に支持されており、
下部固定手段(17)を備えていて、当該下部固定手段(17)によって、保護グリッドの下方端部(13d)が熱交換器の下方側に非強固に保持されていることを特徴とする、熱交換器。
【請求項2】
上記固定/支持手段は、保護グリッド(10)の両サイドに対して、一対のスナップフィットするスプリングトング(15a、15b)と挿通支持部(16a、16b)とで構成されていて、
上記スプリングトング(15a、15b)は、保護グリッド(10)の側端部に配置された対応する開口(14c、14d)内にスナップフィットし、
上記挿通支持部(16a、16b)は、保護グリッド(10)の側端部に配置された対応する形状の開口(14e、14f)内にフィットし、
熱交換器(1)上への保護グリッド(10)の支持は、主として、挿通支持部(16a、16b)により達成されている、請求項1記載の熱交換器。
【請求項3】
各スプリングトング(15a、15b)は、熱交換器面に対して垂直に延在し、鉛直方向に撓み得るように配置されるとともに、戻り止め(15c、15d)を備えており、当該戻り止め(15c、15d)は、保護グリッド(10)の対応する部分と係合する、請求項2記載の熱交換器。
【請求項4】
各挿通支持部(16a、16b)は、熱交換器面に対して垂直に延在し、その断面形状がT字状であって、
上記対応する形状の開口(14e、14f)もT字状である、請求項2または3記載の熱交換器。
【請求項5】
保護グリッドの一方の側端部(13a)と関連する上記開口(14c)および対応する形状の開口(14e)は、他方の側端部(13b)と関連する上記開口(14d)および対応する形状の開口(14f)よりも、水平方向における寸法が大きい、請求項2〜4のいずれか1つに記載の熱交換器。
【請求項6】
上記スプリングトング(15a、15b)および挿通支持部(16a、16b)は、それぞれが上記フレームの側方プレート(3a、3b)に取り付けられたヘッダ(7a、7b)のボディあるいは支持要素(21a、21b)に一体的に設けられている、請求項2〜5のいずれか1つに記載の熱交換器。
【請求項7】
上記開口および対応する形状の開口は、保護グリッドの各側端部(13a、13b)から横方向に延在する各耳状領域(14a、14b)に配置されている、請求項2〜6のいずれか1つに記載の熱交換器。
【請求項8】
上記固定/支持手段はスクリューまたはリベットで構成されていて、
当該スクリューまたはリベットは、保護グリッドの側端部(13a、13b)に形成された対応する孔内にフィットしていて、上記フレームまたはヘッダ上に配置された対応する座部に係合して、その結果、保護グリッドをそこにしっかりと固定している、請求項1〜7のいずれか1つに記載の熱交換器。
【請求項9】
前記下部固定手段は、保護グリッド(10)の下方端部(13d)に一体的に構成され、そこから後方へと延在する少なくとも1つのフック部(17a)で構成されており、
当該少なくとも1つのフック部(17a)は、熱交換器のフレーム(3)の下方プレート(3d)の対応する部分と係合する、請求項1〜8のいずれか1つに記載の熱交換器。
【請求項10】
前記下部固定手段は、保護グリッド(10)の下方端部(13d)に一体的に構成され、そこから下方へと延在する少なくとも1つのタブ部分(17a)によって構成されており、
当該少なくとも1つのタブ部分(17a)は、熱交換器のフレーム(3)の下方プレート(3d)の対応するスロットと係合する、請求項1〜8のいずれか1つに記載の熱交換器。
【請求項11】
予め荷重を負荷した湾曲部が少なくとも1つ保護グリッド(10)上に形成されていて、
当該湾曲部は、熱交換器の少なくとも1つのチューブ(5)に対して、少なくとも1つのグリッド要素(11)を弾性的に付勢する、請求項1〜10のいずれか1つに記載の熱交換器。
【請求項12】
衝撃吸収材料からなる振動減衰要素(25)が保護グリッド(10)に設けられていて、
当該振動減衰要素(25)は、保護グリッド(10)と熱交換器のチューブ(5)との間に配置され圧縮されている、請求項1〜11のいずれか1つに記載の熱交換器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−229907(P2012−229907A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−42682(P2012−42682)
【出願日】平成24年2月29日(2012.2.29)
【出願人】(502009646)デンソー・サーマル・システムズ・ソシエタ・ペル・アチオニ (9)
【氏名又は名称原語表記】DENSO THERMAL SYSTEMS Spa
【Fターム(参考)】