説明

車両の後部構造

【課題】上開き式のリアゲートを有する車両に荷物等を搭載する際の利便性を向上した車両の後部構造を提供する。
【解決手段】車両後部に設けられる開口部20に開閉可能に設けられるリアゲート30と、一方の端部を開口部に揺動可能に接続され、他方の端部をリアゲートに揺動可能に接続され、車幅方向に離間してそれぞれ1対設けられた第1のリンク41及び第2のリンク42と、車両のルーフ11の上面部に車幅方向に離間して1対設けられ、車両の前後方向にほぼ沿って伸在するルーフレール50とを備える車両の後部構造を、車幅方向における第1及び第2のリンクの間隔Sul、Sllを、ルーフレールの間隔Srよりも広くするとともに、左右のルーフレールの間の範囲のリアゲートの全開時における前端部の高さを、ルーフレールの上端部よりも高い位置に配置した構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等の車両の後部構造に関し、特に、リンク機構によって車体に対して支持されたリアゲートを有する車両の後部構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両の後部開口に開閉可能に設けられるリアゲート(テールゲート)は、その上端部等にヒンジを設けてその回転軸回りに揺動させて開閉させる構成が一般的である。
このようなヒンジを用いたリアゲートでは、開いた際に車両後方側への突出量が大きくなるため、例えば車両の後部に壁等が隣接した駐車場では開くことができないなど使い勝手に改善の余地があった。
これに対し、従来、ヒンジに代えてリンク機構によってリアゲートを支持し、狭いスペースでもリアゲートを開閉可能としたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、車両のルーフ上面部にルーフレールを設けて、荷物の搭載等に用いることが知られている(例えば、特許文献2参照)。
ルーフレールは、車両の前後方向に延在しかつ車幅方向に離間して1対が設けられるレール状の部材であって、各種キャリアやラック類を車体に固定する基部として用いられる。
【特許文献1】特表2002−504200号公報
【特許文献2】特開2007−106241号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上開き式のリアゲートを有する車両の場合、リアゲートを全開にした状態では車両の後方側からルーフレール上への荷物の搭載作業等は行うことができず、車両の利便性が損なわれる場合があった。
本発明の課題は、上開き式のリアゲートを有する車両に荷物等を搭載する際の利便性を向上した車両の後部構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1の発明は、車両後部に設けられる開口部と、前記開口部に開閉可能に設けられるリアゲートと、前記リアゲートと前記開口部との間に設けられ、前記リアゲートが前記開口部を閉塞する閉位置と、前記リアゲートの閉位置における上端部がルーフの上方側へ前進しかつ上昇した開位置との間で前記リアゲートを移動可能に支持する左右1対のリンク機構と、車両のルーフの上面部に車幅方向に離間して1対設けられ、車両の前後方向にほぼ沿って伸在するルーフレールとを備える車両の後部構造であって、前記リンク機構を構成する左右1対のリンクの車幅方向における間隔を、前記ルーフレールの間隔よりも広くするとともに、左右の前記ルーフレールの間の範囲の前記リアゲートの全開時における前端部の高さを、前記ルーフレールの上端部よりも高い位置に配置したことを特徴とする車両の後部構造である。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両の後部構造において、左右の前記ルーフレールによって該ルーフレールの長手方向に沿って相対移動可能に支持され、前記リアゲートの全開時に該リアゲートの前端部と前記ルーフとの間に形成される隙間を介して車両後方側へ突出させることが可能な積載用部材を備えることを特徴とする車両の後部構造である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両の後部構造において、前記ルーフの下側に設けられるルーフトリム部材と、前記ルーフと前記ルーフトリム部材との間でありかつ前記リンク機構を構成するリンクの車幅方向における内側の領域に設けられ、車両後方側へ開口した収容空間部とを備えることを特徴とする車両の後部構造である。
【0007】
請求項4の発明は、車両後部に設けられる開口部と、前記開口部に開閉可能に設けられるリアゲートと、前記リアゲートと前記開口部との間に設けられ、前記リアゲートが前記開口部を閉塞する閉位置と、前記リアゲートの閉位置における上端部がルーフの上方側へ前進しかつ上昇した開位置との間で前記リアゲートを移動可能に支持するリンク機構と、ルーフの下側に設けられるルーフトリム部材と、前記ルーフと前記ルーフトリム部材との間でありかつ前記リンク機構を構成するリンクの車幅方向における内側の領域に設けられ、車両後方側へ開口した収容空間部とを備える車両の後部構造である。
【0008】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両の後部構造において、前記リンク機構は、一方の端部を前記開口部に揺動可能に接続され、他方の端部を前記リアゲートに揺動可能に接続され、車幅方向に離間して1対設けられた第1のリンクと、一方の端部を前記開口部と前記第1のリンクとの接続部に対し上下方向又は前後方向に離間した位置において前記開口部に揺動可能に接続され、他方の端部を前記リアゲートと前記第1のリンクとの接続部に対し上下方向又は前後方向に離間した位置において前記リアゲートに揺動可能に接続され、車幅方向に離間して1対設けられた第2のリンクとを有することを特徴とする車両の後部構造である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)リンク機構を構成するリンクの車幅方向における間隔を、ルーフレールの間隔よりも広くするとともに、左右のルーフレールの間の範囲のリアゲートの全開時における前端部の高さを、ルーフレールの上端部よりも高い位置に配置したことによって、リアゲートの全開時であっても、リアゲート前端部とルーフレール上端部及びルーフとの隙間からルーフレールへの荷物の搭載が可能となって車両の利便性が向上する。
(2)左右のルーフレールの長手方向に沿って相対移動可能に支持され、リアゲートの全開時にリアゲートの前端部とルーフとの間に形成される隙間を介して車両後方側へ突出させることが可能な積載用部材を備えることによって、リアゲート全開時におけるルーフレールへの荷物の搭載を行いやすくなり、車両の利便性がより向上する。ここで、積載用部材は、典型的には引き出し式の棚板状に形成される。
(3)リアゲートが全開時にルーフの上側へ移動することから、ルーフとルーフトリム部材との間でありかつリンク機構を構成するリンクの車幅方向における内側の領域に設けられ、車両後方側へ開口した収容空間部を設けても、ヒンジ式のリアゲートのようにリアゲートがこのような収容空間部へのアクセスの妨げとなることがない。このため、ルーフとルーフトリムとの間の通常はデッドスペースとなる部分を活用して物入れとすることができ、車両の利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、上開き式のリアゲートを有する車両に荷物等を搭載する際の利便性を向上した車両の後部構造を提供するという課題を、リアゲートを支持するリンク機構の各リンクの間隔をルーフレールの間隔よりも広くするとともに、全開時におけるリアゲートの前端部の高さをルーフレール上端部よりも高くして、左右のルーフレール間に設けられるスライドボードをルーフとリアゲートとの隙間から引き出し可能とすること、及び、ルーフとルーフトリムとの間に設けられかつ車両後方側に開口した収容空間部を設けることによって解決した。
【実施例】
【0011】
以下、本発明を適用した車両用リアゲート構造の実施例について説明する。
本実施例において、車両は例えばステーションワゴンやハッチバック等の2ボックス車型を有する乗用車である。
図1は、実施例の車両用リアゲート構造を有する車両を後方側から見た模式的外観図である。
図2は、図1のII−II部矢視断面図である。
【0012】
図1及び図2に示すように、車体10の後部にはテールゲート用の開口20が設けられている。
車体10は、ルーフ部11、リアバンパ12、リアクォータパネル13、ピラー14等を備えて構成されている。
ルーフ部11は、車室の上面部であって、ほぼ水平に配置された面部である。
リアバンパ12は、車両後端部の下部に設けられている。
リアクォータパネル13は、図示しないリアホイールアーチ周辺の車両後部における側面部を構成するパネルである。
ピラー14は、リアクォータパネル13の上端部における後端部からルーフ部11の両側部における後端部にわたして設けられている。
【0013】
開口20は、上端部21、下端部22、側端部23を備え、車両後方側から見てほぼ矩形に形成されている。
上端部21は、車体10のルーフ部11の後端部に設けられ、車幅方向に延在している。
下端部22は、車体10のリアバンパ12の上端部に沿って車幅方向に延在している。
側端部23は、リアクォータパネル13及びピラー14の後端部に沿ってほぼ上下方向に延在し、上端部21と下端部22の側端部にわたして配置されている。
【0014】
リアゲート30は、開口20を開閉可能に設けられ、リンク機構40を介して車体10に支持されている。
リアゲート30は、例えば鋼板やアルミニウム合金板のプレス加工や、樹脂系材料によって矩形のドア状に形成されている。リアゲート30は、上端部31、側端部32を備えている。
上端部31は、リアゲート30が開口20を閉塞した際に、開口20の上端部21に沿うように配置されている。なお、この上端部31は、リアゲート30を全閉とした際にリアゲートの上端部となる部分であって、リアゲート30の全開時においては、リアゲート30の回動によりリアゲート30の前端部かつ下端部となる。
側端部32は、上端部31の両側端部から下方へ延在する部分であって、リアゲート30が開口20を閉塞した際に、開口20の側端部23及び車体10のピラー14に沿うように配置されている。側端部32は、上端部31と一体的に形成されている。
また、上端部31及び側端部32等に囲まれて、リアウィンドウガラスGが設けられている。
【0015】
リンク機構40は、アッパリンク41、ロワリンク42を有するリンク機構であって、さらに、ダンパストラット43(図2参照)を備えている。
アッパリンク41及びロワリンク42は、例えばアーム状に形成され、その両端部を開口20の側端部23及びリアゲート30の側端部32に対してそれぞれ揺動可能に接続されている。この揺動の中心軸は、例えば、車幅方向に沿って配置されている。
ロワリンク42の開口20との接続部は、アッパリンク41の開口20との接続部よりも下側に配置されている。ロワリンク42のリアゲート30との接続部は、リアゲート30を閉じた状態において、アッパリンク41のリアゲート30との接続部よりも下側に配置されている。また、ロワリンク42の長さは、アッパリンク41よりも長く形成され、これらのジオメトリの結果、リアゲート30は、閉位置から開位置への移動時に、その下端部が上端部31に対して持ち上がるとともに、上端部31がルーフ部11の上方側で車両前方側へ移動する。なお、図2において、全開時(開位置)のリアゲート30及びリンク機構40を二点鎖線により図示している。
ダンパストラット43は、開口20の側端部23とリアゲート30の側端部32との間にわたして設けられている。ダンパストラット43は、内部に加圧ガスが封入されたガスダンパを備え、そのガス反力によって、リアゲート30の全開時にリアゲート30を開く方向に付勢するものである。
【0016】
また、車体10のルーフ部11の上面部には、ルーフレール50が設けられている。
図1に示すように、ルーフレール50は、車両の前後方向にほぼ沿って延在し、車幅方向に離間して1対が設けられている。車幅方向における左右のルーフレール50の間隔Srは、車幅方向における左右のアッパリンク41の間隔Sul及び左右のロワリンク42の間隔Sllよりも狭くなっている。
また、リアゲート30の全開時における上端部31(但し、全開時においては前端部かつ下端部となる)は、左右のルーフレール50の間の範囲においては、ルーフレール50の上端部よりも高い位置に配置されている。
【0017】
左右のルーフレール50の間には、以下説明するスライドボード60が設けられている。
スライドボード60は、左右のルーフレール50に対して車両の前後方向にほぼ沿って移動可能に支持され、その上部に小物、薄物等の荷物が搭載される積載用部材であって、引き出し式の棚板として機能するものである。
スライドボード60は、矩形の平板状に形成され、車幅方向における両端部を、ルーフレール50の車幅方向内側の面部に形成された溝部に嵌め込まれている。スライドボード60は、このルーフレール50の溝部に沿って移動する。
スライドボード60は、図2に二点差線で図示するように、リアゲート30の全開時に、リアゲート30とルーフ部11との隙間から、車両後方側へ引き出すことが可能となっている。ユーザは、このようにスライドボード60を引き出した状態において、このスライドボード60への荷物の積み下ろしを行うことができる。
【0018】
また、ルーフ部11の下側(車室内側)には、ルーフトリム70が設けられ、ルーフトリム70とルーフ部11との間には、収容空間部80が設けられている。
ルーフトリム70は、例えば樹脂系材料によって形成された内装部材であって、ルーフ部11の下面側に固定されている。ルーフトリム70の下面部は、車室の天井として機能する部分であって、例えば起毛等の装飾処理が施され、ルーフ部11の下面に対して間隔を隔てて配置されている。
【0019】
収容空間部80は、ルーフトリム70とルーフ部11との間に設けられ、車両の後方側に開口した部分であって、小物等の荷物が収容されるポケット状の部分である。
図1に示すように、収容空間部80は、車幅方向に沿って例えば三箇所設けられ、各収容空間部は、車幅方向における左右のアッパリンク41の間隔Sul及び左右のロワリンク42の間隔Sllの内側に配置されている。このような収容空間部80は、例えば、ルーフトリム70を構成する樹脂製成型品の一部に、ルーフトリム70と一体的に形成することができる。
この収容空間部80は、例えば釣竿等の長尺物の収容が可能なよう、車両の前後方向に延在した長孔状に形成されている。
【0020】
以上説明した本実施例によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)車幅方向におけるアッパリンク41及びロワリンク42の間隔Sul,Sllを、ルーフレール50の間隔Srよりも広くするとともに、左右のルーフレール50の間の範囲のリアゲート30の全開時における前端部(上端部31)の高さを、ルーフレール50の上端部よりも高い位置に配置したことによって、リアゲート30の全開時であっても、リアゲート30の前端部(上端部31)とルーフレール50上端部及びルーフ部11との隙間からルーフレール50への荷物の搭載が可能となって車両の利便性が向上する。
(2)左右のルーフレール50の長手方向に沿って相対移動可能に支持され、リアゲート30の全開時にリアゲート30の前端部(上端部31)とルーフとの間に形成される隙間を介して車両後方側へ突出させることが可能なスライドボード60を備えることによって、リアゲート30全開時におけるルーフレール50への荷物の搭載を行いやすくなり、車両の利便性がより向上する。
(3)リアゲート30が全開時に完全にルーフ部11の上側へ移動することから、ルーフ部11とルーフトリム70との間でありかつ車幅方向における左右のアッパリンク41、ロワリンク42の内側の領域に設けられ、車両後方側へ開口した収容空間部80を設けても、ヒンジ式のリアゲートのようにリアゲートがこのような収容空間部へのアクセスの妨げとなることがない。このため、ルーフ部11とルーフトリム70との間の通常はデッドスペースとなる部分を活用して物入れとすることができ、車両の利便性が向上する。
【0021】
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)各部材の構成や形状は、上述した実施例に限定されず適宜変更することができる。例えば、ルーフレールやこのルーフレールに対して移動可能に装着される積載用部材の形状や構造は適宜変更することができる。
また、ルーフ部とルーフトリムとの間に形成される収容空間部の個数や形状も特に限定されない。
(2)実施例における車両はステーションワゴン等の2ボックス車であったが、本発明はこれに限らず、1ボックス型車両のリアゲートにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明を適用した車両用リアゲート構造の実施例を有する車両を後方側から見た模式的外観図である。
【図2】図1のII−II部矢視断面図である。
【符号の説明】
【0023】
10 車体
11 ルーフ部
12 リアバンパ
13 リアクォータパネル
14 ピラー
20 開口
21 上端部
22 下端部
23 側端部
30 リアゲート
31 上端部
32 側端部
40 リンク機構
41 アッパリンク
42 ロワリンク
43 ダンパストラット
50 ルーフレール
60 スライドボード
70 ルーフトリム
80 収容空間部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両後部に設けられる開口部と、
前記開口部に開閉可能に設けられるリアゲートと、
前記リアゲートと前記開口部との間に設けられ、前記リアゲートが前記開口部を閉塞する閉位置と、前記リアゲートの閉位置における上端部がルーフの上方側へ前進しかつ上昇した開位置との間で前記リアゲートを移動可能に支持する左右1対のリンク機構と、
車両のルーフの上面部に車幅方向に離間して1対設けられ、車両の前後方向にほぼ沿って伸在するルーフレールと
を備える車両の後部構造であって、
前記リンク機構を構成する左右1対のリンクの車幅方向における間隔を、前記ルーフレールの間隔よりも広くするとともに、
左右の前記ルーフレールの間の範囲の前記リアゲートの全開時における前端部の高さを、前記ルーフレールの上端部よりも高い位置に配置したこと
を特徴とする車両の後部構造。
【請求項2】
請求項1に記載の車両の後部構造において、
左右の前記ルーフレールによって該ルーフレールの長手方向に沿って相対移動可能に支持され、前記リアゲートの全開時に該リアゲートの前端部と前記ルーフとの間に形成される隙間を介して車両後方側へ突出させることが可能な積載用部材を備えること
を特徴とする車両の後部構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の車両の後部構造において、
前記ルーフの下側に設けられるルーフトリム部材と、
前記ルーフと前記ルーフトリム部材との間でありかつ前記リンク機構を構成するリンクの車幅方向における内側の領域に設けられ、車両後方側へ開口した収容空間部と
を備えることを特徴とする車両の後部構造。
【請求項4】
車両後部に設けられる開口部と、
前記開口部に開閉可能に設けられるリアゲートと、
前記リアゲートと前記開口部との間に設けられ、前記リアゲートが前記開口部を閉塞する閉位置と、前記リアゲートの閉位置における上端部がルーフの上方側へ前進しかつ上昇した開位置との間で前記リアゲートを移動可能に支持するリンク機構と、
ルーフの下側に設けられるルーフトリム部材と、
前記ルーフと前記ルーフトリム部材との間でありかつ前記リンク機構を構成するリンクの車幅方向における内側の領域に設けられ、車両後方側へ開口した収容空間部と
を備える車両の後部構造。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両の後部構造において、
前記リンク機構は、一方の端部を前記開口部に揺動可能に接続され、他方の端部を前記リアゲートに揺動可能に接続され、車幅方向に離間して1対設けられた第1のリンクと、一方の端部を前記開口部と前記第1のリンクとの接続部に対し上下方向又は前後方向に離間した位置において前記開口部に揺動可能に接続され、他方の端部を前記リアゲートと前記第1のリンクとの接続部に対し上下方向又は前後方向に離間した位置において前記リアゲートに揺動可能に接続され、車幅方向に離間して1対設けられた第2のリンクとを有すること
を特徴とする車両の後部構造。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−296809(P2008−296809A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−146834(P2007−146834)
【出願日】平成19年6月1日(2007.6.1)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】