説明

車両の盗難防止システム、及び、盗難防止システムを搭載した車両

【課題】携帯機のID情報を登録する際の操作性を向上することのできる盗難防止システムを提供する。
【解決手段】盗難防止システムは、固有のID情報を保有する携帯機と、前記携帯機を認証し、その認証結果に応じて、車両に搭載され制御対象となる対象装置のロック/アンロックを制御する施錠制御装置と、作業者によって操作され、操作内容に応じた信号を前記施錠制御装置に入力する入力手段と、を備える。施錠制御装置は、携帯機のID情報を記憶する記憶手段と、未登録携帯機のID情報を取得する取得手段と、予め定める第1の操作による前記入力手段からの信号の入力に応じて、前記記憶手段に既に格納されている前記ID情報を消去するとともに、前記取得手段によって取得した前記未登録携帯機のID情報を前記記憶手段に格納するID変更手段とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の盗難防止システムにおいて、携帯機のID情報を登録する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の盗難をより確実に防止する盗難防止システムとして、いわゆるスマートキーシステムが普及してきている。このスマートキーシステムにおいては、車両に搭載される施錠制御装置が、搭乗者が携帯する携帯機から受信した携帯機に固有のID情報と、予め登録されたID情報とを照合し、これらが一致する場合に、ハンドルをロック/アンロックしたり、エンジンを始動したりする。
【0003】
このような盗難防止システムにおいて、搭乗者が携帯機を紛失、破損すると、新たな携帯機のID情報を、施錠制御装置に登録する必要が生じる。従来、このような事態が生じると、専用の装置を施錠制御装置に接続して、施錠制御装置に格納されているID情報を書き換えたり、施錠制御装置自体を交換したりする必要があり、煩雑な作業が必要とされた。
【0004】
この点、特許文献1に開示の盗難防止システムでは、施錠制御装置に接続されるスイッチを作業者が操作することで、施錠制御装置はID情報の消去モードになり、この消去モードにおいて施錠制御装置は既に登録されているID情報をメモリから消去する。次に、作業者が別のスイッチを操作すると、施錠制御装置はID情報の登録モードになり、この登録モードにおいて施錠制御装置は携帯機から受信したID情報をメモリに格納する。
【特許文献1】特公平7−71337号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示される盗難防止システムにおいて、新規の携帯機のID情報を車両の施錠制御装置に登録しようとすると、スイッチを操作して、一旦施錠制御装置を消去モードにした後、別のスイッチを操作して、施錠制御装置を登録モードにするため、操作が煩雑になるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両の盗難防止システムにおいて、携帯機のID情報を登録する際の操作性を向上することのできる盗難防止システム、及び、該盗難防止システムを搭載した車両を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る盗難防止システムは、固有のID情報を保有する携帯機と、車両に搭載されロック/アンロック制御の対象となる対象装置と、前記携帯機から受信した前記ID情報に基づいて当該携帯機を認証し、その認証結果に応じて、前記対象装置のロック/アンロックを制御する施錠制御装置と、作業者によって操作され、操作に応じた信号を前記施錠制御装置に入力する入力手段と、を備える。そして、前記施錠制御装置は、前記携帯機のID情報を記憶する記憶手段と、登録対象となる未登録携帯機のID情報を取得する取得手段と、予め定める第1の操作による前記入力手段からの信号の入力に応じて、前記記憶手段に既に格納されている前記ID情報を消去するとともに、前記取得手段によって取得した前記未登録携帯機のID情報を前記記憶手段に格納するID変更手段と、を含む。本発明によれば、第1の操作がなされると、既に登録されているID情報を消去するとともに、新規のID情報を登録するので、簡素な操作でID情報を変更することができる。
【0008】
また、本発明の一態様では、前記ID情報は、予め前記携帯機に個別に割り当てられた情報である。また、本発明の一態様では、前記対象装置によって、作動を規制可能に設けられた作動装置をさらに備え、前記施錠制御装置によるロック制御は、前記対象装置によって前記作動装置の作動を規制する制御であり、前記アンロック制御は、前記対象装置による規制を解除して、前記作動装置の作動を許容する制御である。
【0009】
また、本発明の一態様では、前記施錠制御装置は、予め定める第2の操作による前記入力手段からの信号の入力に応じて、前記記憶手段に格納されている前記ID情報に、前記取得手段によって取得した前記未登録携帯機のID情報を追加して前記記憶手段に格納するID追加登録手段をさらに含む。また、本発明の一態様では、前記施錠制御装置は、前記第1の操作による前記入力手段からの信号が入力されない場合に、前記記憶手段に格納されている前記ID情報に、前記取得手段によって取得した前記未登録携帯機のID情報を追加して前記記憶手段に格納するID追加登録手段をさらに含むようにしてもよい。このような態様によれば、ID情報の追加登録も、簡素な操作で行うことが出来る。
【0010】
また、この態様では、前記施錠制御装置は、前記ID変更手段又は前記ID追加登録手段による前記ID情報の登録結果を作業者に通知する通知手段をさらに備えてもよい。このようにすれば、作業者は、容易に登録結果を知ることができる。
【0011】
また、本発明の一態様では、前記入力手段は、車両に搭載される前記施錠制御装置とは異なる装置を操作するためのスイッチである。
【0012】
また、本発明の一態様では、前記取得手段は、所定の検知範囲内に存在する前記未登録携帯機に要求信号を送信し、当該要求信号を受信した前記未登録携帯機から当該未登録携帯機のID情報を受信してもよい。このようにすれば、未登録携帯機のID情報を容易に施錠制御装置に送信できる。
【0013】
また、上記課題を解決するために、本発明に係る車両は、上記盗難防止システムを搭載する。本発明によれば、第1の操作がなされると、既に登録されているID情報を消去するとともに、新規のID情報を登録するので、簡素な操作でID情報を変更することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施の形態である盗難防止システム1を搭載した自動二輪車100の側面図であり、図2は、盗難防止システム1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、自動二輪車100は、盗難防止システム1と、エンジン2と、ステアリングシャフト3と、シート8とを含んでいる。
【0015】
ステアリングシャフト3は斜め下方に延伸し、その上端部はハンドル5に接続し、下端部には前車輪7aに接続している。ステアリングシャフト3はロック機構3aによって、例えば車両の駐車時には、回転しないようロックされる。ロック機構3aは、アクチュエータ3bの駆動によって、ステアリングシャフト3の回転を規制/許容する。エンジン2は、車体の中央下部に配置され、その駆動力は、駆動力伝達機構6を介して、後車輪7bに伝達される。エンジン2の上方には、開閉可能なシート8が配置され、シート8の下には収納スペース(不図示)が設けられている。シート8は、閉位置にある時に、ロック機構8aによって、その開閉が規制される。アクチュエータ60は、ロック機構8aを作動させて、シート8の開閉を規制/許容する。なお、アクチュエータ60は、コンソールボックスなどのロック機構を施錠又は解錠するソレノイドバルブでもよい。
【0016】
図2に示すように、盗難防止システム1は、施錠制御装置10と、ロックユニット30と、エンジンコントロールユニット(ECU)40と、複数のスイッチからなるスイッチ群50と、携帯機70A,70Bと、インジケータランプ90と、アクチュエータ60と、シート8のロック機構8aと、ステアリングシャフト3のロック機構3aと、アクチュエータ3bとを含んでいる。
【0017】
インジケータランプ90は、例えば、インスツルメントパネルに設置されるLED(Light Emitting Diode)であり、施錠制御装置10から電力が供給されて点灯し、搭乗者に施錠制御装置10の動作異常などを通知する。
【0018】
スイッチ群50は、例えば、スタートスイッチ50aや、搭乗者がコンソールボックスの開閉を指示するためのセンサ式のスイッチ50b、シート8のロックの解除を指示するためのセンサ式のスイッチ50nなど、複数のスイッチを含む。これらのスイッチは、ユーザのスイッチ操作に応じた信号を施錠制御装置10に入力する。
【0019】
施錠制御装置10は、携帯機70A,70Bから当該携帯機70A,70Bに固有のID(identification)情報を無線で受信し、該ID情報に基づいて携帯機70A,70Bを認証する。その結果、正規の携帯機と認められた場合、すなわち、これらの携帯機70A,70BのID情報を施錠制御装置10が予め保持している場合には、ロック制御又はアンロック制御を行い、制御対象とする対象装置(この例では、ロック機構8a、ロック機構3a、ECU40)をロック(施錠)/アンロック(解錠)する。自動二輪車100には、対象装置によって、作動を規制可能に設けられた作動装置(この例では、シート8や、ステアリングシャフト3、エンジン2)が備えられている。施錠制御装置10によるロック制御は、対象装置によって前記作動装置の作動を規制する制御であり、前記アンロック制御は、前記対象装置による規制を解除して、前記作動装置の作動を許容する制御である。例えば、施錠制御装置10は、ロック機構8a又はロック機構3aをロックして、シート8の開閉又はステアリングシャフト3の回転を規制し、ロック機構8a又はロック機構3aのロックを解除して、シート8の開閉又はステアリングシャフト3の回転を許容する。また、施錠制御装置10は、ECU40への電力供給を止めておくことで当該ECU40をロックし、エンジン2の始動を規制する。ECU40へ電力を供給することで、ECU40のロックを解除して、エンジン2の始動を許容する。なお、携帯機70A,70BのID情報は、各携帯機を識別するために、予め各携帯機に対して個別に割り当てられた情報である。ID情報は、例えば、その製造段階などで各携帯機に設定される。本実施の形態では、施錠制御装置10は携帯機70AのID情報を予め保持する一方で、携帯機70BのID情報を未だ保持していないものとして説明する。携帯機70BのID情報は、後述する処理によって登録される。
【0020】
ロックユニット30は、CPU(Central Processing Unit)やメモリなどを含み、施錠制御装置10の携帯機の認証処理の結果、当該携帯機が正規のものであると判断される場合に、アクチュエータ3bを駆動させて、ロック機構3aをロック又はアンロック(ロックを解除)して、ステアリングシャフト3の回転を規制又は許容する。また、ロックユニット30は、施錠制御装置10が保持している携帯機のID情報と同じ情報を、バックアップデータとして保持している。なお、このバックアップデータは、後述する施錠制御装置10における処理によって更新される。
【0021】
ECU40は、インジェクタに印加する電力を制御することで、エンジン2に供給する燃料の噴射量や、噴射時期を制御する。また、ECU40は、スタートスイッチ50aが搭乗者によってオンされ、施錠制御装置10における携帯機の認証処理の結果、当該携帯機が正規のものであると判定される場合には、リレー回路92を介して、バッテリ91から電力が供給される。これにより、エンジン2の始動が許容される。
【0022】
ここで、施錠制御装置10の構成について詳細に説明する。図3は施錠制御装置10の構成を示すブロック図である。同図に示すように、施錠制御装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、アクチュエータ駆動回路14と、入力回路15と、表示回路16と、電源供給回路17と、インターフェース部18,19と、リレー駆動回路20と、電源回路21と、を含んでいる。
【0023】
電源回路21はバッテリ91から供給される電力を、施錠制御装置10を構成する各部に供給する。なお、図3において、電源回路21と各部を結ぶ接続線は省略されている。リレー駆動回路20は、制御部11から入力される信号に基づいて、リレー回路92に供給する電力をオン/オフする。
【0024】
インターフェース部19は、制御部11の指示に基づく信号をECU40に出力する。また、インターフェース部18は、制御部11の指示に基づく信号をロックユニット30に出力する。本実施の形態では、これらのインターフェース部18,19は、携帯機70A,70Bの認証処理の結果、これらが正規の携帯機と認められた場合に、その旨を示す信号を出力する。
【0025】
電源供給回路17は、バッテリ91から電源回路21を介して供給される電力をロックユニット30に供給する。表示回路16は、制御部11から入力される信号に基づいて、インジケータランプ90に電力を供給する。入力回路15は、スイッチ群50を構成する各スイッチから入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して制御部11に出力する。アクチュエータ駆動回路14は、制御部11から入力される信号に基づいて、ロック機構8aを駆動するアクチュエータ60に電力を供給する。通信部13は、無線通信アンテナを含み、制御部11から入力されるデジタル信号を変換・増幅して電波信号として送信するとともに、携帯機70A,70Bから受信した電波信号を変換・増幅しデジタル信号にして制御部11に出力する。
【0026】
記憶部12は、読み込み及び書き込み可能な不揮発性メモリを含み、制御部11が実行するプログラムを保持している。また、本実施の形態において、記憶部12は、携帯機70Aに固有のID情報(以下、携帯機IDとする)と、記憶部12に登録されている携帯機の数を示す情報(以下、登録数情報とする)と、施錠制御装置10に固有のID情報(以下、施錠制御装置IDとする)と、を保持している。なお、施錠制御装置IDは、施錠制御装置10を識別するために、予め個別に割り当てられた情報であり、例えば、その製造段階などで、記憶部12に格納される。また、上述したように、本実施の形態では、携帯機70Bは当初は施錠制御装置10に登録されておらず、その携帯機IDは記憶部12に格納されていないものとして説明する。
【0027】
制御部11は、CPUを含み、記憶部12に格納されるプログラムを実行して、施錠制御装置10の全体を制御する。本実施の形態では、特に、携帯機70Bの携帯機IDを、記憶部12に格納する処理を行う。制御部11が実行する処理については、後において詳細に説明する。
【0028】
携帯機70A,70Bの構成について詳細に説明する。図4は、携帯機70Aの構成を示すブロック図である。同図に示すように、携帯機70Aは、制御部71と、記憶部72と、通信部73と、表示部74と、操作部75,76とを備えている。
【0029】
操作部75,76はスイッチであり、搭乗者によって操作され、その操作に応じた信号を制御部71に出力する。表示部74は、例えば、LEDであり、制御部71から出力される信号に応じて、点灯する。通信部73は、無線通信アンテナを含み、制御部71から入力されるデジタル信号を変換・増幅して電波信号として送信するとともに、施錠制御装置10から受信した電波信号を変換・増幅しデジタル信号にして制御部71に出力する。
【0030】
記憶部72は、読み取り及び書き込み可能な不揮発性メモリを含み、制御部71が実行するプログラムを保持している。また、記憶部72は、携帯機70Aに固有の携帯機IDと、施錠制御装置10の施錠制御装置IDとを保持している。
【0031】
制御部71は、CPUを含み、記憶部72に格納されているプログラムを実行し、携帯機70Aの全体を制御する。制御部71が実行する処理については、後において詳細に説明する。
【0032】
携帯機70Bの構成は携帯機70Aと同様であるが、携帯機70Bは正規の携帯機として登録されておらず、携帯機70Bの記憶部72は、未だ施錠制御装置10の施錠制御装置IDを保持していない。なお、後述する施錠制御装置10において実行される処理によって、携帯機70Bの携帯機IDは記憶部12に格納されるとともに、携帯機70Bの制御部71は、記憶部72に施錠制御装置IDを格納する。
【0033】
ここで、施錠制御装置10の制御部11が実行する処理について詳細に説明する。図5に示すように、制御部11は、機能的には、認証処理部11aと、バックアップ更新部11bと、ID登録処理部11cとを含んでいる。
【0034】
認証処理部11aは、スイッチ群50のいずれか(例えば、スタートスイッチ50a)がオンされると、予め定める検知範囲に存在する携帯機70A,70Bを認証する処理を行う。その結果、これらの携帯機70A,70Bが正規の携帯機であると判定した場合には、例えば、その旨を示す信号をロックユニット30に送信することで、ロック機構3aのロックを解除して、ステアリングシャフト3の回転を許容する。また、リレー回路92をオンしてECU40に電力を供給することでECU40のロックを解除し、エンジン2を始動可能な状態にしたり、アクチュエータ60を駆動させて、ロック機構8aのロックを解除して、シート8の開閉を許容したりしてもよい。
【0035】
認証処理部11aによる認証処理の方式は、例えば、チャレンジ・レスポンス方式である。すなわち、スイッチ群50のいずれかがオンされた場合、認証処理部11aは、施錠制御装置10の施錠制御装置IDと、チャレンジデータとを送信する。また、認証処理部11aは、送信したチャレンジデータと、記憶部12に格納されている携帯機IDとに基づいて、レスポンスデータを算出する。その後、チャレンジデータを受信した携帯機70A又は70Bが、該チャレンジデータと携帯機IDとに基づいてレスポンスデータを算出し施錠制御装置10に送信すると、認証処理部11aは、先に算出したレスポンスデータと、受信したレスポンスデータとを照合する。それらが一致する場合には、レスポンスデータを送信した携帯機が、既に登録されたものであり、正規な携帯機であると判断する。なお、認証処理の方式は、チャレンジ・レスポンス方式に限られず、例えば、平文認証であってもよい。
【0036】
また、始動時には、ECU40又はロックユニット30は、施錠制御装置IDに基づいて、施錠制御装置10を認証する処理を行ってもよい。この場合、認証処理部11aは、ECU40又はロックユニット30に応答する信号(例えば、施錠制御装置IDや、チャレンジ・レスポンス方式の認証処理ではレスポンスデータなど)を、ECU40又はロックユニット30に送信する。
【0037】
バックアップ更新部11bは、所定のタイミングで、ロックユニット30が保持しているバックアップデータを更新する処理を行う。ここで、所定のタイミングは、例えば、スタートスイッチ50aがオンされた時や、後述するID登録処理部11cの処理で携帯機IDが新たに登録された時、前回バックアップデータを更新した時から予め定める時間が経過した時などである。バックアップデータの更新処理は、例えば、次のように実行される。
【0038】
バックアップ更新部11bは、ロックユニット30に、当該ロックユニット30が保持しているバックアップデータの送信を要求する送信要求信号を送信する。ロックユニット30が該送信要求信号に応答した結果、施錠制御装置10がロックユニット30からバックアップデータを受信すると、バックアップ更新部11bは、該バックアップデータと、記憶部12に格納されている携帯機ID及び登録数情報とを照合する。ここで、それらが一致しない場合に、バックアップ更新部11bは、記憶部12に格納されている携帯機ID及び登録数情報のバックアップデータを新たに生成しロックユニット30に送信する。
【0039】
ID登録処理部11cは、未登録の携帯機を登録する場合に、当該携帯機の携帯機IDを記憶部12に格納する処理を行う。ここでは、ID登録処理部11cは、携帯機70Bの携帯機IDを記憶部12に格納する場合の処理を例にして説明する。ID登録処理部11cは、機能的には、ID取得処理部11dと、ID変更処理部11eと、ID追加登録部11fとを含んでいる。
【0040】
ID取得処理部11dは、携帯機70BのID情報を取得する処理を行う。具体的には、ID取得処理部11dは、施錠制御装置10から所定の検知範囲内に存在する携帯機70Bに、その携帯機IDの送信を要求する要求信号を送信し、携帯機70Bから送信された携帯機IDを受信する。
【0041】
ID変更処理部11eは、予め定める第1の操作による信号がスイッチ群50から入力されると、記憶部12に既に格納されている携帯機IDを消去するとともに、携帯機70Bの携帯機IDを記憶部12に格納する。また、ID変更処理部11eは、記憶部12に格納されている登録数情報を、新規に格納した携帯機IDの数(ここでは「1」)に変更する処理をも行う。ここで、第1の操作は、例えば、スイッチ群50を構成する複数のスイッチのスイッチ操作を組み合わせた操作や、予め定める時間内に所定の回数だけ繰り返し行われるオン/オフ操作などである。
【0042】
ID追加登録部11fは、記憶部12に格納されている携帯機ID(ここでは、携帯機70Aの携帯機ID)に、携帯機70Bの携帯機IDを追加して記憶部12に格納する。例えば、ID追加登録部11fは、予め定める第2の操作による信号がスイッチ群50から入力された時に、携帯機IDを追加して格納する。ここで、第2の操作は、スイッチ群50を構成する複数のスイッチのスイッチ操作を組み合わせた操作や、予め定める時間内に所定の回数だけ繰り返し行われるオン/オフ操作などであって、第1の操作とは異なる操作である。
【0043】
また、ID追加登録部11fは、予め定める制限時間内に上述した第1の操作による信号がスイッチ群50から入力されない場合に、携帯機IDを追加して格納してもよい。例えば、ID追加登録部11fは、制限時間内にスイッチ群50が操作されない場合や、第1の操作とは異なる操作がされた場合に、携帯機IDを追加して格納してもよい。なお、ID追加登録部11fは、記憶部12に格納されている登録数情報を、新規に格納した携帯機IDの数(ここでは「1」)だけ増加する処理をも行う。
【0044】
携帯機70A又は70Bの制御部71が実行する処理について説明する。制御部71は、図6に示すように、機能的には、認証処理応答部71aと、登録処理応答部71bとを含んでいる。
【0045】
認証処理応答部71aは、施錠制御装置10が実行する認証処理において、施錠制御装置10から受信した信号に対して応答する処理を行う。例えば、認証処理の方式が、上述したチャレンジ・レスポンス方式である場合には、施錠制御装置10から受信したチャレンジデータと、記憶部72に格納されている携帯機IDとに基づいて、レスポンスデータを生成し、当該データを施錠制御装置10に送信する。
【0046】
登録処理応答部71bは、施錠制御装置10が実行する携帯機IDの登録処理において、施錠制御装置10から受信した信号に対して応答する処理を行う。具体的には、登録処理応答部71bは、施錠制御装置10から、携帯機IDの送信を要求する要求信号を受信すると、記憶部72から携帯機IDを読み出し、該携帯機IDを施錠制御装置10に送信する。なお、登録処理応答部71bは、要求信号を受信した時に携帯機IDを送信してもよいし、要求信号を受信した後、作業者によって操作部75又は76の所定の操作がなされた時に、携帯機IDを送信してもよい。
【0047】
ここで、携帯機IDの登録処理において、施錠制御装置10と携帯機70Bとが実行する処理の例について、図7に示すシーケンス図に基づいて説明する。
【0048】
施錠制御装置10において、ID取得処理部11dは、作業者の所定のスイッチ操作によってスイッチ群50から携帯機IDの登録を指示する信号が入力されると、所定の検知範囲内にある携帯機70Bに対して携帯機IDの送信を要求する要求信号を送信する(S101)。該信号を受信した携帯機70Bの登録処理応答部71bは、記憶部72に格納されている携帯機IDを施錠制御装置10に送信する(S102)。ここで、登録処理応答部71bは、作業者によって操作部75,76が操作された時に、携帯機IDを送信してもよい。次に、施錠制御装置10において、ID取得処理部11dは、施錠制御装置IDを携帯機70Bに送信する(S103)。該施錠制御装置IDを受信した携帯機70Bは、該施錠制御装置IDを記憶部72に格納し(S104)、格納が完了した旨を示す信号を施錠制御装置10に送信する(S105)。
【0049】
また、施錠制御装置10において、ID登録処理部11cは、携帯機IDを登録する処理を実行する(S106)。すなわち、作業者の第1の操作による信号がスイッチ群50から入力された場合には、ID変更処理部11eが、記憶部12に既に格納されている携帯機ID(ここでは、携帯機70の携帯機ID)を消去し、携帯機70Bの携帯機IDを記憶部12に格納する。また、記憶部12に格納されている登録数情報を、新規に格納した携帯機IDの数(ここでは、「1」)に変更する。一方、作業者の第2の操作による信号がスイッチ群50から入力された場合や、所定の制限時間内に第1の操作がなされない場合には、ID追加登録部11fが、記憶部12に既に格納されている携帯機ID(ここでは、携帯機70Aの携帯機ID)に、携帯機70Bの携帯機IDを追加して格納し、格納した携帯機IDの数(ここでは、「1」)だけ登録数情報を増やす。
【0050】
ID登録処理部11cは、携帯機IDを格納すると、その旨を通知する信号を携帯機70Bに送信し(S107)、該信号を受信した携帯機70Bの登録処理応答部71bは、作業者に登録処理の完了を通知するために、所定の表示態様で表示部74を点灯させる(S108)。なお、ここでの表示態様は、携帯機IDが変更されたか場合と、追加登録された場合とでは、異なる態様にしてもよい。例えば、携帯機IDが変更された場合には、連続して複数回点灯させ、追加登録された場合には、1回だけ点灯させてもよい。
【0051】
また、ID取得処理部11dは、S101において携帯機IDの送信を要求する要求信号の送信に先だって、携帯機70Bに施錠制御装置10への登録を要求するか否かを確認するための登録要求確認信号を送信してもよい。そして、携帯機70Bから、登録を要求することを示す登録要求信号を受信した後に、S101において携帯機IDの送信を要求する要求信号を送信してもよい。この場合、ID取得処理部11dは、登録要求確認信号とともに施錠制御装置IDを送信してもよい。そして、携帯機70Bの登録処理応答部71bは、記憶部72に未だ施錠制御装置IDが格納されていないことを確認した後、携帯機IDの登録を要求する登録要求信号を送信してもよい。
【0052】
施錠制御装置10のID登録処理部11cが実行する処理について、さらに詳細に説明する。図8は、ID登録処理部11cが実行する処理の例を示すフローチャートである。
【0053】
ID登録処理部11cは、作業者のスイッチ操作による信号がスイッチ群50から入力されると、該信号に基づいて、該スイッチ操作が携帯機IDの登録を指示する予め定める操作であるか否かを判定する(S201)。ここで、スイッチ操作が予め定めるものでない場合には、ID登録処理部11cは、携帯機IDを登録することなく処理を終了する。
【0054】
一方、当該スイッチ操作が予め定めるものである場合には、ID取得処理部11dは、携帯機70Bに対して、上述した要求信号を送信し(S202)、携帯機70Bから応答された携帯機IDを受信する(S203)。
【0055】
なお、ID登録処理部11cは、S202において、要求信号を送信してから、所定時間内に携帯機70Bから携帯機IDを受信できない場合には、エラーが生じたと判断し、その旨を作業者に通知してもよい。例えば、ID登録処理部11cは、所定の態様でインジケータランプ90を点灯させてもよいし、携帯機70Bの表示部74の点灯を要求する信号を送信してもよい。この場合、該信号を受信した携帯機70Bは、当該信号を受信したことによって表示部74を点灯させる。
【0056】
S203において携帯機IDを受信したID登録処理部11cは、施錠制御装置IDを携帯機70Bに送信し(S204)、携帯機70Bにおいて施錠制御装置IDの登録が完了すると、該携帯機70Bからその旨を示す信号を受信する(S205)。なお、ID取得処理部11dは、予め定める時間内に、携帯機70Bから、施錠制御装置IDの格納が完了した旨を示す信号を受信しない場合には、エラーが生じたと判断して、インジケータランプ90を点灯させてもよい。
【0057】
次に、ID変更処理部11eは、S201において登録を指示する信号が入力された後に第1の操作による信号がスイッチ群50から入力されたか否かを判定する(S206)。ここで、当該第1の操作による信号が入力されている場合には、ID変更処理部11eは、記憶部12に既に格納されている携帯機IDを消去する(S207)。また、ID変更処理部11eは、携帯機70Bの携帯機IDを記憶部12に格納し、記憶部12に格納されている登録数情報を、新規に格納した携帯機IDの数に変更する(S208)。ID情報の変更が完了すると、ID変更処理部11eは、変更の完了を示す信号を携帯機70Bに送信する(S209)。
【0058】
一方、S206において、第1の操作による信号が入力されていない場合には、ID追加登録部11fは、S201において登録を指示する信号が入力された後に第2の操作による信号がスイッチ群50から入力されたか否かを判定する(S210)。ここで、第2の操作による信号が入力されている場合には、ID追加登録部11fは、記憶部12の携帯機IDに、携帯機70Bの携帯機IDを追加して該記憶部12に格納し、登録数情報を、新たに格納した携帯機IDの数だけ増やす(S211)。ID情報の登録が完了すると、ID追加登録部11fは、追加登録の完了を示す信号を携帯機70Bに送信する(S212)。
【0059】
一方、S209において、第2の操作による信号が入力されていない場合には、ID追加登録部11fは、エラーが生じたものと判断して、インジケータランプ90を点灯させる(S213)。
【0060】
なお、以上の説明では、ID追加登録部11fは、S211において、第2の操作による信号が入力されている場合に、携帯機IDを追加登録していた。しかしながら、ID追加登録部11fは、S206において、予め定める制限時間内(例えば、S201における信号の入力時から一定時間内)に第1の操作による信号が入力されていないと判断した場合には、携帯機IDを追加登録してもよい。
【0061】
以上説明した盗難防止システム1によれば、施錠制御装置10において、ID変更処理部11eは、作業者によって第1の操作がなされ、該操作による信号が入力された時に、記憶部12に格納されている携帯機IDを消去するとともに、新規の携帯機IDを格納するので、携帯機の登録時の操作が簡素化する。
【0062】
なお、本発明は、以上説明した盗難防止システム1に限られず、種々の変形が可能である。例えば、ID登録処理部11cは、作業者のスイッチ操作によるスイッチ群50から信号が入力された時点で、当該操作が第1の操作であるか否か、又は第2の操作であるか否かを判断してもよい。そして、第1の操作である場合には、ID変更処理部11eがID情報の変更処理を行い、第2の操作である場合には、ID追加登録部11fがID情報を追加登録してもよい。このようにすれば、より携帯機IDの登録時の操作を簡素化することができる。以下、この形態による登録処理について詳細に説明する。図9は、この形態によるID登録処理部11cの処理の例を示すフローチャートである。
【0063】
ID登録処理部11cは、作業者のスイッチ操作によるスイッチ群50からの信号の入力を待機する(S301)。スイッチ群50から信号が入力されると、ID変更処理部11eは、該信号に基づいて、作業者のスイッチ操作が第1の操作であるか否かを判定する(S302)。
【0064】
ここで、スイッチ操作が第1の操作である場合には、ID取得処理部11dは、携帯機IDの送信を要求する信号を携帯機70Bに送信し(S303)、該携帯機70Bから送信された携帯機IDを受信する(S304)。携帯機IDを受信したID取得処理部11dは、施錠制御装置IDを携帯機70Bに送信する(S305)。また、ID変更処理部11eは、既に記憶部12に格納されていた携帯機IDを消去する(S306)。そして、新たに取得した携帯機IDを記憶部12に格納し、登録数情報を新たに格納された携帯機IDの数に変更する(S307)。また、ID変更処理部11eは、携帯機IDの変更処理が完了すると、その旨を示す信号を携帯機70Bに送信する(S308)。
【0065】
一方、S302において、作業者による操作が第1の操作でないと判断する場合には、ID追加登録部11fは、当該操作が第2の操作であるか否かを判定する(S309)。ここで、第2の操作である場合には、上述したS303乃至S305と同様に、ID取得処理部11dは、要求信号を携帯機70Bに送信し(S310)、該携帯機70Bから送信された携帯機IDを受信する(S311)。携帯機IDを受信したID取得処理部11dは、施錠制御装置IDを携帯機70Bに送信する(S312)。また、ID追加登録部11fは、新たに取得した携帯機IDを、既に記憶部12に格納されている携帯機IDに追加して格納するとともに、登録数情報を新たに登録した携帯機IDの数だけ増やす(S313)。また、携帯機IDの追加登録が完了すると、その旨を示す信号を携帯機70Bに送信する(S314)。一方、S309において、作業者による操作が第2の操作でもないと判断する場合には、ID登録処理部11cは、携帯機IDの更新することなく、処理を終了する。
【0066】
なお、以上の説明では、ID追加登録部11fは、作業者のスイッチ操作が第2の操作である場合に、携帯機IDを追加登録していた(S309乃至S313)。しかしながら、ID追加登録部11fは、S302の判断でスイッチ操作が第1の操作でない場合には、当該スイッチ操作が第2の操作であるか否か判断することなく、S310乃至S313において携帯機IDを追加登録してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の一実施形態に係る盗難防止システムを搭載した自動二輪車の側面図である。
【図2】盗難防止システムの構成を示すブロック図である。
【図3】上記盗難防止システムに含まれる施錠制御装置の構成を示すブロック図である。
【図4】上記盗難防止システムに含まれる携帯機の構成を示すブロック図である。
【図5】上記施錠制御装置の制御部が実行する処理を示す機能ブロック図である。
【図6】上記携帯機の制御部が実行する処理を示す機能ブロック図である。
【図7】上記施錠制御装置と携帯機とが実行する処理の例を示すシーケンス図である。
【図8】上記施錠制御装置の制御部がID情報の登録時に実行する処理の例を示すフローチャートである。
【図9】上記施錠制御装置の制御部がID情報の登録時に実行する処理の他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0068】
1 盗難防止システム、2 エンジン(作動装置)、3 ステアリングシャフト(作動装置)、3a ロック機構(対象装置)、3b アクチュエータ、5 ハンドル、6 駆動力伝達機構、7a 前車輪、7b 後車輪、8 シート(作動装置)、8a ロック機構(対象装置)、10 施錠制御装置、11 制御部、11a 認証処理部、11b バックアップ更新部、11c ID登録処理部、11d ID取得処理部、11e ID変更処理部、11f ID追加登録部、12 記憶部、13 通信部、14 アクチュエータ駆動回路、15 入力回路、16 表示回路、17 電源供給回路、18,19 インターフェース部、20 リレー駆動回路、21 電源回路、30 ロックユニット、40 エンジンコントロールユニット(ECU、対象装置)、50 スイッチ群(入力手段)、50a スタートスイッチ、50b コンソールボックス開閉スイッチ、50n シートロック解除スイッチ、60 アクチュエータ、70A,70B 携帯機、71 制御部、72 記憶部、73 通信部、74 表示部(通知手段)、75,76 操作部、90 インジケータランプ(通知手段)、91 バッテリ、92 リレー回路、100 自動二輪車。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固有のID情報を保有する携帯機と、
車両に搭載されロック/アンロック制御の対象となる対象装置と、
前記携帯機から受信した前記ID情報に基づいて当該携帯機を認証し、その認証結果に応じて、前記対象装置のロック/アンロックを制御する施錠制御装置と、
作業者によって操作され、当該操作に応じた信号を前記施錠制御装置に入力する入力手段と、を備え、
前記施錠制御装置は、
前記携帯機のID情報を記憶する記憶手段と、
登録対象となる未登録携帯機のID情報を取得する取得手段と、
予め定める第1の操作による前記入力手段からの信号の入力に応じて、前記記憶手段に既に格納されている前記ID情報を消去するとともに、前記取得手段によって取得した前記未登録携帯機のID情報を前記記憶手段に格納するID変更手段と、を含む、
ことを特徴とする車両の盗難防止システム。
【請求項2】
請求項1に記載の盗難防止システムにおいて、
前記ID情報は、予め前記携帯機に個別に割り当てられた情報である、
ことを特徴とする車両の盗難防止システム。
【請求項3】
請求項1に記載の盗難防止システムにおいて、
前記対象装置によって、作動を規制可能に設けられた作動装置をさらに備え、
前記施錠制御装置によるロック制御は、前記対象装置によって前記作動装置の作動を規制する制御であり、前記アンロック制御は、前記対象装置による規制を解除して、前記作動装置の作動を許容する制御である、
ことを特徴とする盗難防止システム。
【請求項4】
請求項1乃至3に記載の盗難防止システムにおいて、
前記施錠制御装置は、予め定める第2の操作による前記入力手段からの信号の入力に応じて、前記記憶手段に格納されている前記ID情報に、前記取得手段によって取得した前記未登録携帯機のID情報を追加して前記記憶手段に格納するID追加登録手段をさらに含む、
ことを特徴とする車両の盗難防止システム。
【請求項5】
請求項1乃至3に記載の盗難防止システムにおいて、
前記施錠制御装置は、前記第1の操作による前記入力手段からの信号が入力されない場合に、前記記憶手段に格納されている前記ID情報に、前記取得手段によって取得した前記未登録携帯機のID情報を追加して前記記憶手段に格納するID追加登録手段をさらに含む、
ことを特徴とする車両の盗難防止システム。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の盗難防止システムにおいて、
前記施錠制御装置は、前記ID変更手段又は前記ID追加登録手段による前記ID情報の登録結果を作業者に通知する通知手段をさらに備える、
ことを特徴とする車両の盗難防止システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載の盗難防止システムにおいて、
前記入力手段は、車両に搭載される前記施錠制御装置とは異なる装置を操作するためのスイッチである、
ことを特徴とする車両の盗難防止システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載の盗難防止システムにおいて、
前記取得手段は、所定の検知範囲内に存在する前記未登録携帯機に要求信号を送信し、当該要求信号を受信した前記未登録携帯機から当該未登録携帯機のID情報を受信する、
ことを特徴とする車両の盗難防止システム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載の盗難防止システムを登載した車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−63932(P2008−63932A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−73281(P2007−73281)
【出願日】平成19年3月20日(2007.3.20)
【出願人】(000010076)ヤマハ発動機株式会社 (3,045)
【Fターム(参考)】