説明

車両位置特定装置、車両位置特定方法、及び車両位置特定プログラム

【課題】車両の現在位置を示す現在位置情報の精度を向上できる場合にのみ当該現在位置情報の補正を行うことができる、車両位置特定装置を提供すること。
【解決手段】車両位置特定装置10は、現在位置情報を取得する現在位置情報取得部11aと、交差点の代表座標を含む交差点情報を取得する交差点情報取得部11bと、交差道路の幅を特定する交差道路幅特定部11cと、交差道路の幅と、当該交差道路が交差する交差点についての交差点情報とに基づき、現在位置情報を補正する位置情報補正部11dと、前回補正が行われた交差点における交差道路の幅と、車両が今回通過した交差点における交差道路の幅と、前回補正が行われた交差点から車両が今回通過した交差点までの走行距離とに基づき、車両が今回通過した交差点において位置情報補正部11dに補正を行わせるか否かを判定する補正要否判定部11eとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両位置特定装置、車両位置特定方法、及び車両位置特定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の走行経路を案内するためのカーナビゲーション装置が用いられている。カーナビゲーション装置においては、車両の現在位置を地図上に重畳表示するために、GPS(Global Positioning System)やジャイロセンサ等を用いて車両の現在位置を特定している。
【0003】
しかしながら、GPSやジャイロセンサ等を用いて特定可能な車両の現在位置には誤差が含まれていることから、更に高精度に車両の現在位置を特定するための自車位置認識装置が提案されている。この自車位置認識装置は、自車両の周囲の画像情報を取得するバックカメラを備えている。自車位置認識装置は、バックカメラによって取得された画像情報に基づき、交差点の中心部を挟んで存在する一対の横断歩道の画像認識処理を行うことにより、当該一対の横断歩道間の中間点と自車両との距離を交差点距離として導出する。そして、当該導出した交差点距離と、その交差点の中心点に対応するノードの座標を示す交差点情報とに基づき、自車位置を認識し、GPS等を用いて取得した自車位置情報を補正する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−109341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、交差点の中心を示すノードの座標は必ずしも当該交差点の中心点の座標を正確に表しているとは限らず、道路が交差している領域の範囲内において、交差点の中心点から離れた位置の座標を表している場合もある。しかしながら、上述の如き従来の装置では、交差点の中心を示すノードの座標が交差点の中心点の座標を正確に表していることを前提としていたため、交差点の中心を示すノードの座標と交差点の中心点の実際の座標との差が自車位置情報に含まれる誤差よりも大きい場合、従来の装置を用いて自車位置情報の補正を行うことで却って当該自車位置情報の誤差が拡大してしまう可能性があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車両の現在位置を示す現在位置情報の精度を向上できる場合にのみ当該現在位置情報の補正を行うことができる、車両位置特定装置、車両位置特定方法、及び車両位置特定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の車両位置特定装置は、車両の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、交差点の代表座標を含む交差点情報を取得する交差点情報取得手段と、交差点において前記車両の走行道路に交差する交差道路の幅を特定する交差道路幅特定手段と、前記交差道路幅特定手段により特定された交差道路の幅と、当該交差道路が交差する交差点について前記交差点情報取得手段により取得された交差点情報とに基づき、前記現在位置情報取得手段により取得された現在位置情報を補正する位置情報補正手段と、前回補正が行われた交差点において特定された交差道路の幅と、前記車両が今回通過した交差点において特定された交差道路の幅と、前回補正が行われた交差点から当該車両が今回通過した交差点までの走行距離と、に基づき、当該車両が今回通過した交差点において前記位置情報補正手段に補正を行わせるか否かを判定する補正要否判定手段と、を備える。
【0008】
また、請求項2に記載の車両位置特定装置は、請求項1に記載の車両位置特定装置において、前記位置情報補正手段は、前記交差道路が交差する交差点について前記交差点情報取得手段により取得された交差点情報に基づき特定される当該交差点の代表座標から、前記車両の進行方向に沿って前記交差道路幅特定手段により特定された交差道路の幅の2分の1に相当する距離離れた位置を、当該車両の現在位置として、前記現在位置情報取得手段により取得された現在位置情報を補正する。
【0009】
また、請求項3に記載の車両位置特定装置は、請求項2に記載の車両位置特定装置において、前記補正要否判定手段は、前記位置情報補正手段により前回補正が行われた交差点から当該車両が今回通過した交差点までの走行距離に基づき、前記現在位置情報取得手段により取得された現在位置情報に基づき示される当該車両の位置と実際の当該車両の位置との誤差距離を算出し、当該算出した誤差距離と前記位置情報補正手段により前回補正が行われた交差点において前記交差道路幅特定手段により特定された交差道路の幅の2分の1に相当する距離とを加算した合計誤差距離が、前記車両が今回通過した交差点において前記交差道路幅特定手段により特定された交差道路の幅の2分の1に相当する距離以上の場合に、前記位置情報補正手段に補正を行わせると判定する。
【0010】
また、請求項4に記載の車両位置特定装置は、請求項3に記載の車両位置特定装置において、前記補正要否判定手段は、前記位置情報補正手段により前回補正が行われた交差点から当該車両が今回通過した交差点までの間における走行経路の勾配、当該車両の車速、又は当該車両が車線変更を行った回数の少なくともいずれかに基づいて、前記誤差距離を算出する。
【0011】
また、請求項5に記載の車両位置特定方法は、車両の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、交差点の代表座標を含む交差点情報を取得する交差点情報取得ステップと、交差点において前記車両の走行道路に交差する交差道路の幅を特定する交差道路幅特定ステップと、前記交差道路幅特定ステップで特定された交差道路の幅と、当該交差道路が交差する交差点について前記交差点情報取得ステップで取得された交差点情報とに基づき、前記現在位置情報取得ステップで取得された現在位置情報を補正する位置情報補正ステップと、前回補正が行われた交差点において特定された交差道路の幅と、前記車両が今回通過した交差点において特定された交差道路の幅と、前回補正が行われた交差点から当該車両が今回通過した交差点までの走行距離と、に基づき、当該車両が今回通過した交差点において前記位置情報補正ステップで補正を行わせるか否かを判定する補正要否判定ステップと、を含む。
【0012】
また、請求項6に記載の車両位置特定プログラムは、請求項5に記載の方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の車両位置特定装置、請求項5に記載の車両位置特定方法、及び請求項6に記載の車両位置特定プログラムによれば、補正要否判定手段は、前回補正が行われた交差点において特定された交差道路の幅と、車両が今回通過した交差点において特定された交差道路の幅と、前回補正が行われた交差点から車両が今回通過した交差点までの走行距離と、に基づき、車両が今回通過した交差点において位置情報補正手段に補正を行わせるか否かを判定するので、車両が今回通過した交差点における交差道路の幅に基づいて現在位置情報の補正を行うことで発生し得る誤差が、前回補正が行われた交差点から今回通過した交差点までの走行距離に応じて発生し得る誤差以下の場合にのみ現在位置情報の補正を行うことができ、現在位置情報の精度を向上できる場合にのみ当該現在位置情報の補正を行うことができる。
【0014】
また、請求項2に記載の車両位置特定装置によれば、位置情報補正手段は、交差道路が交差する交差点について交差点情報取得手段により取得された交差点情報に基づき特定される当該交差点の代表座標から、車両の進行方向に沿って交差道路幅特定手段により特定された交差道路の幅の2分の1に相当する距離離れた位置を、当該車両の現在位置として、現在位置情報取得手段により取得された現在位置情報を補正するので、交差点の代表座標を基準として現在位置情報の精度を向上させることができる。
【0015】
また、請求項3に記載の車両位置特定装置によれば、補正要否判定手段は、位置情報補正手段により前回補正が行われた交差点から車両が今回通過した交差点までの走行距離に基づき、現在位置情報取得手段により取得された現在位置情報に基づき示される車両の位置と実際の当該車両の位置との誤差距離を算出し、当該算出した誤差距離と位置情報補正手段により前回補正が行われた交差点において交差道路幅特定手段により特定された交差道路の幅の2分の1に相当する距離とを加算した合計誤差距離が、車両が今回通過した交差点において交差道路幅特定手段により特定された交差道路の幅の2分の1に相当する距離以上の場合に、位置情報補正手段に補正を行わせると判定するので、車両が今回通過した交差点における交差道路の幅に基づいて現在位置情報の補正を行うことで発生し得る誤差が、前回補正が行われた交差点から今回通過した交差点までの走行距離に応じて発生し得る誤差以下の場合にのみ現在位置情報の補正を行うことができ、現在位置情報の精度を向上できる場合にのみ当該現在位置情報の補正を行うことができる。
【0016】
また、請求項4に記載の車両位置特定装置によれば、補正要否判定手段は、位置情報補正手段により前回補正が行われた交差点から車両が今回通過した交差点までの間における走行経路の勾配、当該車両の車速、又は当該車両が車線変更を行った回数の少なくともいずれかに基づいて、誤差距離を算出するので、上述の基本的な効果に加えて、車両が走行することにより生じる誤差を一層正確に算出することができ、確実に現在位置情報の精度を向上できる場合にのみ当該現在位置情報の補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施の形態に係る車両位置特定システムを例示するブロック図である。
【図2】車両位置特定処理のフローチャートである。
【図3】交差点通過判定処理のフローチャートである。
【図4】車両が通過する交差点を例示した概要図である。
【図5】車両が通過する複数の交差点を例示した概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る車両位置特定装置、車両位置特定方法、及び車両位置特定プログラムの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0019】
(構成)
最初に、実施の形態に係る車両位置特定システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る車両位置特定システムを例示するブロック図である。車両位置特定システム1は車両に搭載されており、図1に示すように、車両位置特定装置10、現在位置検出処理部20、車速センサ30、及びリヤカメラ40を備えている。
【0020】
(構成−現在位置検出処理部)
現在位置検出処理部20は、車両位置特定装置10が搭載された車両の現在位置を検出する現在位置検出手段である。具体的には、現在位置検出処理部20は、GPS、地磁気センサ、距離センサ、又はジャイロセンサ(いずれも図示省略)の少なくとも一つを有し、現在の自車両の位置(座標)及び方位等を公知の方法にて検出する。
【0021】
(構成−車速センサ)
車速センサ30は、車軸の回転数に比例する車速パルス信号等を車両位置特定装置10に出力するものであり、公知の車速センサを用いることができる。
【0022】
(構成−リヤカメラ)
リヤカメラ40は、車両の後方を撮影する撮影手段である。このリヤカメラ40は、例えば車両の後部バンパー近傍等に1台又は複数台設置され、車両の後方を撮影する。リヤカメラ40が撮影した画像データは、車両位置特定装置10に入力される。なお、カメラの具体的な構成は任意で、例えばCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサ等の公知の撮像素子、及び魚眼レンズやプリズム等の公知の光学系部品を用いて構成されている。
【0023】
(構成−車両位置特定装置)
車両位置特定装置10は、制御部11、及びデータ記録部12を備えている。
【0024】
(構成−車両位置特定装置−制御部)
制御部11は、車両位置特定装置10を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、本実施の形態に係る車両位置特定プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して車両位置特定装置10にインストールされることで、制御部11の各部を実質的に構成する。
【0025】
この制御部11は、機能概念的に、現在位置情報取得部11a、交差点情報取得部11b、交差道路幅特定部11c、位置情報補正部11d、及び補正要否判定部11eを備えている。現在位置情報取得部11aは、車両の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。交差点情報取得部11bは、交差点の代表座標を含む交差点情報を取得する交差点情報取得手段である。なお、「交差点の代表座標」とは交差点の位置を代表する座標であり、例えば交差点の中央を示すノードの座標が用いられる。交差道路幅特定部11cは、交差点において前記車両の走行道路に交差する交差道路の幅を特定する交差道路幅特定手段である。位置情報補正部11dは、現在位置情報取得部11aにより取得された現在位置情報を補正する位置情報補正手段である。補正要否判定部11eは、位置情報補正手段に補正を行わせるか否かを判定する補正要否判定手段である。これらの制御部11の各部によって実行される処理の詳細については後述する。
【0026】
(構成−車両位置特定装置−データ記録部)
データ記録部12は、車両位置特定装置10の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスク(図示省略)の如き磁気的記録媒体を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、フラッシュメモリの如き半導体型記憶媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
【0027】
このデータ記録部12は、地図情報データベース12a(以下、データベースをDBと略記する)を備えている。地図情報DB12aは、地図情報を格納する地図情報格納手段である。「地図情報」は、例えばリンクデータ(リンク番号、接続ノード番号、道路座標、道路種別、道路幅、車線数、走行規制等)、ノードデータ(ノード番号、座標)、地物データ(信号機、道路標識、ガードレール、建物等)、施設データ(各施設の位置、各施設の種別等)、地形データ、地図をディスプレイに表示するための地図表示データ等を含んで構成されている。
【0028】
(処理)
次に、このように構成された車両位置特定装置10によって実行される車両位置特定処理について説明する。図2は車両位置特定処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この車両位置特定処理は、例えば、車両位置特定装置10に電源が投入された後、所定の周期にて繰り返し起動される。
【0029】
車両位置特定処理が開始されると、補正要否判定部11eは、交差点通過判定処理を実行する(SA1)。
【0030】
(処理−交差点通過判定処理)
ここで、交差点通過判定処理について説明する。図3は、交差点通過判定処理のフローチャートである。また図4は、車両が通過する交差点を例示した概要図である。
【0031】
交差点通過判定処理が開始されると、補正要否判定部11eは、リヤカメラ40によって撮影された画像データに含まれる地物を、公知の画像認識技術を用いて検出する(SB1)。ここで「地物」には、例えば、横断歩道、停止線、車線境界線、及び中央線等の道路標示、道路標識、信号機、ガードレール、並びに建物等が含まれる。
【0032】
続いて補正要否判定部11eは、SB1において停止線が検出されたか否かを判定する(SB2)。その結果、SB1において停止線が検出された場合(SB2、Yes)、例えば図4において車両が停止線上を通過し、リヤカメラ40によって撮影された当該停止線がSB1で検出された場合、補正要否判定部11eは、停止線検出フラグをONにする(SB3)。ここで、停止線検出フラグとは、SB1において停止線が検出されたか否かの状態を示すフラグであり、例えばRAMに記憶されている。なお、この停止線検出フラグを含め、後述する各フラグは初期状態ではOFFに設定されているものとする。
【0033】
一方、SB1において停止線が検出されなかった場合(SB2、No)、又はSB3の処理の後、補正要否判定部11eは、SB1において横断歩道が検出されたか否かを判定する(SB4)。
【0034】
その結果、SB1において横断歩道が検出された場合(SB4、Yes)、例えば図4において車両が横断歩道上を通過し、リヤカメラ40によって撮影された当該横断歩道がSB1で検出された場合、補正要否判定部11eは、停止線検出フラグがONか否かを判定する(SB5)。
【0035】
その結果、停止線検出フラグがONである場合(SB5、Yes)、補正要否判定部11eは、手前地物検出フラグがONか否かを判定する(SB6)。ここで、手前地物検出フラグとは、交差点に進入する手前に存在する地物(ここでは横断歩道)が検出されたか否かの状態を示すフラグであり、例えばRAMに記憶されている。
【0036】
その結果、手前地物検出フラグがONではない場合(手前地物検出フラグがOFFである場合)(SB6、No)、補正要否判定部11eは、交差点に進入する手前に存在する横断歩道(図4では横断歩道A)がSB1で検出されたものとし、手前地物検出フラグをONにすると共に、交差点に進入する時点での車両の走行距離を示す進入前走行距離に、現在の車両の走行距離を代入してRAMに記憶させる(SB7)。その後、補正要否判定部11eは交差点通過判定処理を終了し、メインルーチンに戻る。
【0037】
一方、手前地物検出フラグがONである場合(SB6、Yes)、補正要否判定部11eは、交差点の通過後に存在する横断歩道(図4では横断歩道B)がSB1で検出されたものとし、交差点通過フラグをONにし、交差道路幅特定部11cは、交差点に進入する手前に存在する地物(図4では横断歩道A)と当該交差点の通過後に存在する地物(図4では横断歩道B)との間の距離を表す地物間距離を、現在の走行距離からRAMに記憶されている進入前走行距離を差し引いた値として算出する(SB8)。また補正要否判定部11eは、停止線検出フラグ及び手前地物検出フラグをOFFにリセットする。ここで、交差点通過フラグとは、車両が交差点を通過したか否かの状態を示すフラグであり、例えばRAMに記憶されている。その後、補正要否判定部11eは交差点通過判定処理を終了し、メインルーチンに戻る。
【0038】
また、SB4の判定の結果、SB1において横断歩道が検出されなかった場合(SB4、No)、補正要否判定部11eは、車両が交差点に進入していないか、又は、車両が交差点に進入した後であって当該交差点を通過していないものとし、交差点通過判定処理を終了してメインルーチンに戻る。
【0039】
また、SB5の判定の結果、停止線検出フラグがONではない場合(停止線検出フラグがOFFである場合)(SB5、No)、補正要否判定部11eは、車両が交差点に進入していないものとし、交差点通過判定処理を終了してメインルーチンに戻る。
【0040】
図2に戻り、SA1で補正要否判定部11eが交差点通過判定処理を実行した後、補正要否判定部11eは、交差点通過フラグがONか否かを判定する(SA2)。その結果、交差点通過フラグがONではない場合(交差点通過フラグがOFFである場合)(SA2、No)、制御部11は、現在位置情報を補正するタイミングではないものとし、車両位置特定処理を終了する。
【0041】
一方、交差点通過フラグがONである場合(SA2、Yes)、補正要否判定部11eは、交差点通過フラグをOFFにリセットする(SA3)。
【0042】
続いて、交差道路幅特定部11cは、車両が今回通過した交差点において当該車両の走行道路に交差する交差道路の幅Wを特定する(SA4)。例えば交差道路幅特定部11cは、現在位置検出処理部20を介して現在位置情報取得部11aが取得した現在位置情報と、地図情報DB12aに格納されている地図情報とに基づき、車両が今回通過した交差点において当該車両の走行道路に交差する交差道路を特定し、当該交差道路に対応するリンクデータに基づき、当該交差道路の幅Wを特定する。図5は、車両が通過する複数の交差点を例示した概要図である。この図5の例では、Pの位置の車両が今回通過した交差点Dにおいて当該車両の走行道路に交差する交差道路の幅Wは5mと特定され、Qの位置の車両が今回通過した交差点Eにおいて当該車両の走行道路に交差する交差道路の幅Wは10mと特定される。
【0043】
図2に戻り、補正要否判定部11eは、位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われた交差点において交差道路幅特定部11cにより特定された交差道路の幅Wlと、その交差点における車両の走行距離とを取得する(SA5)。図5の例では、Pの位置の車両について、交差点Cにおいて位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われたとすると、当該交差点Cにおいて交差道路幅特定部11cにより特定された交差道路の幅Wlとして10mが取得される。また、Qの位置の車両について、交差点Dにおいて位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われたとすると、当該交差点Dにおいて交差道路幅特定部11cにより特定された交差道路の幅Wlとして5mが取得される。なお、位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われた交差点において交差道路幅特定部11cにより特定された交差道路の幅Wl、及びその交差点における車両の走行距離は、例えばRAMに記憶されている。
【0044】
続いて、補正要否判定部11eは、位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われた交差点から車両が今回通過した交差点までの走行距離を算出する(SA6)。例えば補正要否判定部11eは、現時点での車両の走行距離から、RAMに記憶されている前回現在位置情報の補正が行われた交差点における車両の走行距離を差し引くことで、前回現在位置情報の補正が行われた交差点から車両が今回通過した交差点までの走行距離を算出する。図5の例では、Pの位置の車両について、交差点Cにおいて位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われたとすると、位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われた交差点Cから車両が今回通過した交差点Dまでの走行距離は200mと算出される。また、Qの位置の車両について、交差点Dにおいて位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われたとすると、位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われた交差点Dから車両が今回通過した交差点Eまでの走行距離は100mと算出される。
【0045】
図2に戻り、補正要否判定部11eは、SA6で算出した走行距離に基づき、現在位置情報取得部11aにより取得された現在位置情報に基づき示される当該車両の位置と実際の当該車両の位置との誤差距離eを算出する(SA7)。この誤差距離eは、車両が走行することにより生じる誤差である。例えば、車速センサ30から入力される車速パルス信号に基づき算出される走行距離1m当たりに生じる誤差を統計的に求め、データ記録部12に記録しておく。補正要否判定部11eは、SA6で算出した走行距離に、当該データ記録部12に記録されている走行距離1m当たりの誤差を乗じることにより、誤差距離eを算出する。例えば、図5の例において、車速センサ30から入力される車速パルス信号に基づき算出される走行距離1m当たりに生じる誤差を0.01mとし、Pの位置の車両について、交差点Cにおいて位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われたとすると、誤差距離eは200×0.01=2mと算出される。また、Qの位置の車両について、交差点Dにおいて位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われたとすると、誤差距離eは100×0.01=1mと算出される。
【0046】
さらに、補正要否判定部11eは、位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われた交差点から車両が今回通過した交差点までの間における走行経路の勾配、当該車両の車速、又は当該車両が車線変更を行った回数の少なくともいずれかに基づいて、誤差距離eを算出するようにしてもよい。例えば、走行経路の勾配、車両の車速、及び車両が車線変更を行った回数と、誤差距離eの算出に用いる係数とを、相互に関連付けた係数テーブルを予めデータ記録部12に記録しておく。そして、補正要否判定部11eは、位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われた交差点から車両が今回通過した交差点までの間における走行経路の勾配、当該車両の車速、及び当該車両が車線変更を行った回数に対応する係数を、当該係数テーブルを参照することで特定し、当該特定した係数を、SA6で算出した走行距離とデータ記録部12に記録されている走行距離1m当たりの誤差との積に乗じることにより、誤差距離eを算出する。これにより、車両が走行することにより生じる誤差を一層正確に算出することができる。
【0047】
図2に戻り、補正要否判定部11eは、SA7で算出した誤差距離eとSA5で当該補正要否判定部11eが取得した位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われた交差点において交差道路幅特定部11cにより特定された交差道路の幅Wlの2分の1に相当する距離とを加算した合計誤差距離が、SA4で交差道路幅特定部11cにより特定された車両が今回通過した交差点における交差道路の幅Wの2分の1に相当する距離以上か否か(不等式Wl÷2+e≧W÷2が成り立つか否か)を判定する(SA8)。
【0048】
例えば、図5の例において、車速センサ30から入力される車速パルス信号に基づき算出される走行距離1m当たりに生じる誤差を0.01mとし、Pの位置の車両について、交差点Cにおいて位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われたとすると、当該車両が今回通過した交差点Dにおける交差道路の幅Wは5m、誤差距離eは200×0.01=2m、位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われた交差点Cにおいて交差道路幅特定部11cにより特定された交差道路の幅Wlは10mであるので、Wl÷2+e=7m、W÷2=2.5mとなり、不等式Wl÷2+e≧W÷2が成り立つ(SA8、Yes)。一方、Qの位置の車両について、交差点Dにおいて位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われたとすると、当該車両が今回通過した交差点Eにおける交差道路の幅Wは10m、誤差距離eは100×0.01=1m、位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われた交差点Dにおいて交差道路幅特定部11cにより特定された交差道路の幅Wlは5mであるので、Wl÷2+e=3.5m、W÷2=5mとなり、不等式Wl÷2+e≧W÷2が成り立たない(SA8、No)。
【0049】
図2に戻り、SA8の判定の結果、SA7で算出した誤差距離eとSA5で当該補正要否判定部11eが取得した位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われた交差点において交差道路幅特定部11cにより特定された交差道路の幅Wlの2分の1に相当する距離とを加算した合計誤差距離が、SA4で交差道路幅特定部11cにより特定された車両が今回通過した交差点における交差道路の幅Wの2分の1に相当する距離以上ではない場合(不等式Wl÷2+e≧W÷2が成り立たない場合)(SA8、No)、補正要否判定部11eは、車両が今回通過した交差点における交差道路の幅Wに基づいて現在位置情報の補正を行うことで発生し得る誤差(すなわち車両が今回通過した交差点における交差道路の幅Wの2分の1に相当する距離)が合計誤差距離より大きいため、位置情報補正部11dが現在位置情報の補正を行うことで却って当該現在位置情報の誤差が拡大してしまう可能性が高いことから、位置情報補正部11dに補正を行わせないと判定し、制御部11は車両位置特定処理を終了する。
【0050】
一方、SA7で算出した誤差距離eとSA5で当該補正要否判定部11eが取得した位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われた交差点において交差道路幅特定部11cにより特定された交差道路の幅Wlの2分の1に相当する距離とを加算した合計誤差距離が、SA4で交差道路幅特定部11cにより特定された車両が今回通過した交差点における交差道路の幅Wの2分の1に相当する距離以上の場合(不等式Wl÷2+e≧W÷2が成り立つ場合)(SA8、Yes)、補正要否判定部11eは、車両が今回通過した交差点における交差道路の幅Wに基づいて現在位置情報の補正を行うことで発生し得る誤差(すなわち車両が今回通過した交差点における交差道路の幅Wの2分の1に相当する距離)が合計誤差距離以下であるため、位置情報補正部11dが現在位置情報の補正を行うことで却って当該現在位置情報の誤差が拡大してしまう可能性が低いことから、位置情報補正部11dに補正を行わせると判定し、前回現在位置情報の補正が行われた交差点において交差道路幅特定部11cにより特定された交差道路の幅Wlに、SA4で交差道路幅特定部11cにより特定された車両が今回通過した交差点における交差道路の幅Wを代入すると共に、位置情報補正部11dにより前回現在位置情報の補正が行われた交差点における車両の走行距離に現時点での車両の走行距離を代入してRAMに記憶する(SA9)。
【0051】
続いて、位置情報補正部11dは、車両が今回通過した交差点について交差点情報取得部11bにより取得された交差点情報に基づき特定される当該交差点の代表座標から、車両の進行方向に沿って交差道路幅特定部11cにより特定された交差道路の幅の2分の1に相当する距離離れた位置を、当該車両の現在位置として、現在位置情報取得部11aにより取得された現在位置情報を補正する(SA10)。具体的には、位置情報補正部11dは、車両が今回通過した交差点のノード座標を含む交差点情報を交差点情報取得部11bに取得させる。そして、当該取得したノード座標から、車両の進行方向に沿って、図3の交差点通過判定処理のSB8で交差道路幅特定部11cにより算出された地物間距離の2分の1に相当する距離離れた位置を、当該車両の現在位置として、現在位置情報取得部11aにより取得された現在位置情報を補正する。図4の例では、一般的に交差点の中央にノードが設けられているという仮定の下において、当該交差点の中央を示すノード座標から、車両の進行方向(図4中の矢印の方向)に沿って、図3の交差点通過判定処理のSB8で交差道路幅特定部11cにより算出された横断歩道Aと横断歩道Bとの間の距離の2分の1に相当する距離離れた位置を、当該車両の現在位置として、現在位置情報取得部11aにより取得された現在位置情報を補正する。その後、制御部11は車両位置特定処理を終了する。
【0052】
(効果)
このように本実施の形態によれば、補正要否判定部11eは、位置情報補正部11dにより前回補正が行われた交差点において交差道路幅特定部11cにより特定された交差道路の幅と、車両が今回通過した交差点において交差道路幅特定部11cにより特定された交差道路の幅と、位置情報補正部11dにより前回補正が行われた交差点から車両が今回通過した交差点までの走行距離とに基づき、車両が今回通過した交差点において位置情報補正部11dに補正を行わせるか否かを判定するので、車両が今回通過した交差点における交差道路の幅に基づいて現在位置情報の補正を行うことで発生し得る誤差が、前回補正が行われた交差点から今回通過した交差点までの走行距離に応じて発生し得る誤差以下の場合にのみ現在位置情報の補正を行うことができ、現在位置情報の精度を向上できる場合にのみ当該現在位置情報の補正を行うことができる。
【0053】
また、位置情報補正部11bは、交差道路が交差する交差点について交差点情報取得部11bにより取得された交差点情報に基づき特定される当該交差点の代表座標から、車両の進行方向に沿って交差道路幅特定部11cにより特定された交差道路の幅の2分の1に相当する距離離れた位置を、当該車両の現在位置として、現在位置情報取得部11aにより取得された現在位置情報を補正するので、交差点の代表座標を基準として現在位置情報の精度を向上させることができる。
【0054】
また、補正要否判定部11eは、位置情報補正部11dにより前回補正が行われた交差点から車両が今回通過した交差点までの走行距離に基づき、現在位置情報取得部11aにより取得された現在位置情報に基づき示される車両の位置と実際の当該車両の位置との誤差距離を算出し、当該算出した誤差距離と位置情報補正部11dにより前回補正が行われた交差点において交差道路幅特定手段により特定された交差道路の幅の2分の1に相当する距離とを加算した合計誤差距離が、車両が今回通過した交差点において交差道路幅特定部11cにより特定された交差道路の幅の2分の1に相当する距離以上の場合に、位置情報補正部11dに補正を行わせると判定するので、車両が今回通過した交差点における交差道路の幅に基づいて現在位置情報の補正を行うことで発生し得る誤差が、前回補正が行われた交差点から今回通過した交差点までの走行距離に応じて発生し得る誤差以下の場合にのみ現在位置情報の補正を行うことができ、現在位置情報の精度を向上できる場合にのみ当該現在位置情報の補正を行うことができる。
【0055】
特に、補正要否判定部11eは、位置情報補正部11dにより前回補正が行われた交差点から車両が今回通過した交差点までの間における走行経路の勾配、当該車両の車速、又は当該車両が車線変更を行った回数の少なくともいずれかに基づいて、誤差距離を算出するので、上述の基本的な効果に加えて、車両が走行することにより生じる誤差を一層正確に算出することができ、確実に現在位置情報の精度を向上できる場合にのみ当該現在位置情報の補正を行うことができる。
【0056】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0057】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
【0058】
(車両位置特定処理について)
上述の実施の形態では、位置情報補正部11dにより前回補正が行われた交差点から車両が今回通過した交差点までの走行距離、走行経路の勾配、車両の車速、車両が車線変更を行った回数等に基づいて、現在位置情報に基づき示される車両の位置と実際の当該車両の位置との誤差距離を算出すると説明したが、更に、位置情報補正部11dにより前回補正が行われた交差点から車両が今回通過した交差点までの間に車両が右左折を行った回数に応じて、補正要否判定部11eが誤差距離を算出するようにしてもよい。
【0059】
また、位置情報補正部11dにより前回補正が行われた交差点から車両が今回通過した交差点までの間に車両が右左折を行った場合には、補正要否判定部11eは、交差道路の幅や前回補正が行われた交差点から車両が今回通過した交差点までの走行距離等に関わらず、位置情報補正部11dに補正を行わせると判定するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0060】
1 車両位置特定システム
10 車両位置特定装置
11 制御部
11a 現在位置情報取得部
11b 交差点情報取得部
11c 交差道路幅特定部
11d 位置情報補正部
11e 補正要否判定部
12 データ記録部
12a 地図情報DB
20 現在位置検出処理部
30 車速センサ
40 リヤカメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
交差点の代表座標を含む交差点情報を取得する交差点情報取得手段と、
交差点において前記車両の走行道路に交差する交差道路の幅を特定する交差道路幅特定手段と、
前記交差道路幅特定手段により特定された交差道路の幅と、当該交差道路が交差する交差点について前記交差点情報取得手段により取得された交差点情報とに基づき、前記現在位置情報取得手段により取得された現在位置情報を補正する位置情報補正手段と、
前回補正が行われた交差点において特定された交差道路の幅と、前記車両が今回通過した交差点において特定された交差道路の幅と、前回補正が行われた交差点から当該車両が今回通過した交差点までの走行距離と、に基づき、当該車両が今回通過した交差点において前記位置情報補正手段に補正を行わせるか否かを判定する補正要否判定手段と、
を備える車両位置特定装置。
【請求項2】
前記位置情報補正手段は、前記交差道路が交差する交差点について前記交差点情報取得手段により取得された交差点情報に基づき特定される当該交差点の代表座標から、前記車両の進行方向に沿って前記交差道路幅特定手段により特定された交差道路の幅の2分の1に相当する距離離れた位置を、当該車両の現在位置として、前記現在位置情報取得手段により取得された現在位置情報を補正する、
請求項1に記載の車両位置特定装置。
【請求項3】
前記補正要否判定手段は、前記位置情報補正手段により前回補正が行われた交差点から当該車両が今回通過した交差点までの走行距離に基づき、前記現在位置情報取得手段により取得された現在位置情報に基づき示される当該車両の位置と実際の当該車両の位置との誤差距離を算出し、当該算出した誤差距離と前記位置情報補正手段により前回補正が行われた交差点において前記交差道路幅特定手段により特定された交差道路の幅の2分の1に相当する距離とを加算した合計誤差距離が、前記車両が今回通過した交差点において前記交差道路幅特定手段により特定された交差道路の幅の2分の1に相当する距離以上の場合に、前記位置情報補正手段に補正を行わせると判定する、
請求項2に記載の車両位置特定装置。
【請求項4】
前記補正要否判定手段は、前記位置情報補正手段により前回補正が行われた交差点から当該車両が今回通過した交差点までの間における走行経路の勾配、当該車両の車速、又は当該車両が車線変更を行った回数の少なくともいずれかに基づいて、前記誤差距離を算出する、
請求項3に記載の車両位置特定装置。
【請求項5】
車両の現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
交差点の代表座標を含む交差点情報を取得する交差点情報取得ステップと、
交差点において前記車両の走行道路に交差する交差道路の幅を特定する交差道路幅特定ステップと、
前記交差道路幅特定ステップで特定された交差道路の幅と、当該交差道路が交差する交差点について前記交差点情報取得ステップで取得された交差点情報とに基づき、前記現在位置情報取得ステップで取得された現在位置情報を補正する位置情報補正ステップと、
前回補正が行われた交差点において特定された交差道路の幅と、前記車両が今回通過した交差点において特定された交差道路の幅と、前回補正が行われた交差点から当該車両が今回通過した交差点までの走行距離と、に基づき、当該車両が今回通過した交差点において前記位置情報補正ステップで補正を行わせるか否かを判定する補正要否判定ステップと、
を含む車両位置特定方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法をコンピュータに実行させる車両位置特定プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−141153(P2012−141153A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−292198(P2010−292198)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】